(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04883 20220101AFI20240826BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240826BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20240826BHJP
【FI】
G06F3/04883
B60R16/02 630L
G06F3/041 460
G06F3/041 595
(21)【出願番号】P 2021036861
(22)【出願日】2021-03-09
【審査請求日】2023-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 将樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】栗原 理
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/184702(WO,A1)
【文献】特開2015-133045(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0024342(US,A1)
【文献】特開2012-224170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/03-3/04895
G06F3/14-3/153
B60R16/00-17/02
B60K35/00-37/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置であって、
車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部が、それぞれ前記タッチ式操作面の異なる位置に形成されており、
複数の前記操作部は、入力されたタッチ操作を、それぞれに対応する前記装備品に対する操作指令として受け付けるよう構成されて
おり、
車両に搭載された複数の前記装備品であるウインドウの相対的な位置関係に対応する前記タッチ式操作面の各位置に、前記ウインドウのそれぞれに対応する前記操作部が形成され、
複数の前記操作部は、入力されたタッチ操作を、それぞれに対応する前記ウインドウに対する操作指令として受け付けるよう構成され、
さらに、前記操作部は、所定の長さを有する線形状に形成されており、当該線形状に沿って入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開閉する操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の操作装置であって、
複数の前記操作部の一部又は全部は、前記タッチ式操作面において相互に連結して形成されている、
操作装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の操作装置であって、
前記操作部は、車両の略前後方向に延びる線形状に形成されており、略前方向に向かって入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを閉じる操作として受け付け、略後方向に向かって入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開ける操作として受け付ける、
操作装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の操作装置であって、
前記操作部は、線形状に沿って入力されたタッチ操作の操作内容に応じて、対応する前記ウインドウに対する異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
【請求項5】
請求項
1に記載の操作装置であって、
複数の前記操作部は、
車両における前方右側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の前方右側に形成された第一操作部と、
車両における前方左側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の前方左側に形成された第二操作部と、
車両における後方右側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の後方右側に形成された第三操作部と、
車両における後方左側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の後方左側に形成された第四操作部と、からなり、
前記第一操作部と前記第二操作部とは、前記タッチ式操作面においてそれぞれの後方側の端部が延設されて相互に連結して形成され、
前記第三操作部と前記第四操作部とは、前記タッチ式操作面においてそれぞれ前方側の端部が延設されて相互に連結して形成されており、
さらに、前記第一操作部と前記第二操作部との連結箇所と、前記第三操作部と前記第四操作部との連結箇所とが、前記タッチ式操作面に形成された凸状又は凹状のガイド部を介して相互に連結して形成されている、
操作装置。
【請求項6】
請求項
1に記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所とは異なる箇所に対するタッチ操作を、前記操作部に入力可能な操作指令とは異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所の近辺箇所に対するタッチ操作を、当該操作部に対応する前記ウインドウに対する操作指令であって、当該操作部に入力可能な操作指令とは異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
【請求項8】
請求項
6に記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所とは異なる箇所に対するタッチ操作による操作指令を受け付けたことを、車両に装備された報知手段から報知するよう構成されている、
操作装置。
【請求項9】
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置による操作受付方法であって、
前記タッチ式操作面のそれぞれ異なる位置に形成された、車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部にそれぞれ入力されたタッチ操作を、当該操作部に対応する前記装備品に対する操作指令として受け付
け、
車両に搭載された複数の前記装備品であるウインドウの相対的な位置関係に対応する前記タッチ式操作面の各位置に、前記ウインドウのそれぞれに対応する前記操作部が形成されており、
複数の前記操作部にそれぞれ入力されたタッチ操作を、前記操作部に対応する前記ウインドウに対する操作指令として受け付け、
さらに、前記操作部は、所定の長さを有する線形状に形成されており、
前記操作部の線形状に沿って入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開閉する操作指令として受け付ける、
操作受付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるタッチ式の操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された装備品を操作する操作装置として、タッチ式の操作装置が特許文献1,2に開示されている。特許文献1に示す操作装置は、運転席のドアに設置され、運転席のウインドウの開閉を操作可能なよう構成されている。具体的に、特許文献1の操作装置は、平面形状のタッチパネルを有しており、操作者が指先をタッチパネル上で前後に移動操作することで、ウインドウの開閉を操作可能なよう構成されている。
【0003】
また、特許文献2に示す操作装置は、ステアリングに設置され、音響機器を操作可能なよう構成されている。具体的に、特許文献2の操作装置は、表面に凹凸が形成されたタッチパネルを有しており、操作者が指先をタッチパネル上で予め規定された軌跡をたどるよう移動させることで、音量の変更や楽曲の選択といったことを操作可能なよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-17360号公報
【文献】特開2014-229014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した操作装置は、いずれも車両に搭載された1つの装備品に対して操作可能なよう構成されており、複数の装備品に対する操作を行うことができない。特に、上述したような車両に搭載される操作装置は、運転者が操作者となる場合にはブラインド操作が必要となり、かかるブラインド操作では、タッチパネルに対する複雑なタッチ操作を行うことが困難となる。このため、1つのタッチパネルで複数の装備品を区別して操作することが困難となる。その結果、タッチ式の操作装置において、ブラインド操作の操作性のさらなる向上を図ることができない、という問題が生じる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、車両に搭載された装備品を操作するタッチ式の操作装置においてブラインド操作の操作性のさらなる向上を図ることができない、ということを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態である操作装置は、
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置であって、
車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部が、それぞれ前記タッチ操作面の異なる位置に形成されており、
複数の前記操作部は、入力されたタッチ操作を、それぞれに対応する前記装備品に対する操作指令として受け付けるよう構成されている、
という構成をとる。
【0008】
本発明の一形態である操作受付方法は、
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置による操作受付方法であって、
前記タッチ操作面のそれぞれ異なる位置に形成された、車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部にそれぞれ入力されたタッチ操作を、当該操作部に対応する前記装備品に対する操作指令として受け付ける、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上のように構成されることにより、車両に搭載された装備品を操作するタッチ式の操作装置においてブラインド操作の操作性のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施形態における操作装置の構成を示す図である。
【
図2】
図1に開示した操作装置を含むウインドウを可動させるための構成の概略を示すブロック図である。
【
図3】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図4】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図5】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図6】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図7】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図8】
図1に開示した操作装置の操作の様子を示す図である。
【
図9】
図1に開示した操作装置の操作方法を示すフローチャートである。
【
図10】
図1に開示した操作装置の操作方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、
図1乃至
図10を参照して説明する。
図1乃至
図2は、操作装置の構成を説明するための図であり、
図3乃至
図10は、操作装置の動作を説明するための図である。
【0012】
[構成]
本発明における操作装置は、主に、車両である自動車のウインドウを開閉操作するためのものであり、例えば、座席のドアに設けられたアームレスト上に配置されている。特に、本実施形態における操作装置は、運転席のドアに設けられたアームレスト上に配置され、運転者である操作者が、4つの座席(運転席、助手席、運転席後席、助手席後席)のウインドウを開閉操作可能なものであることとする。また、操作装置は、ウインドウの開閉操作に加えて、ウインドウのロック/アンロック操作や、ドアのロック/アンロック操作も可能なよう構成されている。但し、本発明の操作装置は、必ずしも運転席のドアに設けられていることに限定されず、他の座席のドアや、ドアに限らず車両内のいかなる場所に設けられていてもよい。また、本発明の操作装置は、必ずしも4つのウインドウの開閉操作を行うことに限定されず、2以上のウインドウの開閉操作を行うことができるよう構成されていてもよい。さらに、本発明の操作装置は、ウインドウを操作することに限定されず、車両のいかなる装備品を操作するために利用されてもよい。つまり、本発明の操作装置は、後述するような操作装置に対する操作を、ウインドウとは異なる装備品に対する操作指令として受け付けて、かかる操作指令に応じて装備品を制御してもよい。
【0013】
図1(1)は、本実施形態における操作装置の一部を上方から見た図である。この図において、上方向が車両の前方であり、下方向が車両の後方であるとし、左右方向が車両の幅方向であるとする。このため、操作装置の右方向には運転席ウインドウが位置し、左方向には助手席ウインドウ、右後方には運転席後席ウインドウ、左後方には助手席後席ウインドウ、が位置することとなる。
【0014】
図1(1)に示すように、操作装置は、略長方形形状の操作パネル10を備えている。操作パネル10は、例えば、静電容量方式のタッチ式操作面を有しており、操作者の指によるタッチ操作によるタッチされた操作面上の位置を検出するよう構成されている。但し、操作パネル10は、静電容量方式で構成されていることに限られず、指などの操作物体の操作面に対するタッチ操作が検出できる構成であればよい。
【0015】
具体的に、操作パネル10の表面は、全体的に平面形状にて形成されており、一部に凸状の操作部11~16が形成されている。例えば、
図1(2)に操作パネル10の一部の操作部11が形成された部位の断面図を示すが、操作部11~16は、操作パネル10の表面から略半円弧形状に突出した形状にて構成されている。そして、操作部11~16は、
図1(1)に示すように、凸状部位が所定の長さを有する線形状に形成されており、以下に示すように、複数の操作部に区別されて形成されている。なお、操作部11~16は、必ずしも凸状部位で形成されていることに限定されず、
図1(3)に示すように、凹状部位11’で形成されていてもよい。また、操作部11~16は、必ずしも線形状に形成されていることに限定されず、所定の広さを有する凸状部位又は凹状部位で形成されていてもよい。
【0016】
具体的に、操作部11~16は、まず、操作パネル10の中央に形成された符号11~15に示すウインドウ操作部と、操作パネル10の前方側に形成された符号16に示すドアロック操作部と、に区別される。そして、ウインドウ操作部11~15のうち、車両の前方右側に位置し前方に延びる部位は、運転席ウインドウ操作部11(第一操作部)を形成しており、車両の前方左側に位置し前方に延びる部位は、助手席ウインドウ操作部12(第二操作部)を形成している。なお、運転席ウインドウ操作部11と助手席ウインドウ操作部12とは、それぞれの後方側の端部が延設されて相互に連結されており、車両の前方側に開口する略U字形状に形成されていることとなる。また、ウインドウ操作部11~15のうち、車両の後方右側に位置し後方に延びる部位は、運転席後席ウインドウ操作部13(第三操作部)を形成しており、車両の後方左側に位置し後方に延びる部位は、助手席後席ウインドウ操作部14(第四操作部)を形成している。なお、運転席後席ウインドウ操作部13と助手席後席ウインドウ操作部14とは、それぞれの前方側の端部が延設されて相互に連結されており、車両の後方側に開口する略逆U字形状に形成されていることとなる。また、車両の前方側に位置する運転席ウインドウ操作部11と助手席ウインドウ操作部12との連結箇所と、車両の後方側に位置する運転席後席ウインドウ操作部13と助手席後席ウインドウ操作部14との連結箇所とは、車両の前後方向に延びる略直線形状の連結部15(ガイド部)にて連結されている。つまり、ウインドウ操作部11~15は、連結部15を中心として、当該連結部15から各座席の位置に対応する方向にそれぞれ分岐して延びる形状に形成されている。また、ドアロック操作部16は、車両の幅方向に延びる略直線形状に形成されている。
【0017】
上述したように、各操作部11~16は、操作パネル10の表面上のそれぞれ異なる位置に形成されており、当該各操作部11~16には、それぞれ異なる車両の装備品が対応付けられている。特に、符号11~14に示す操作部は各ウインドウにそれぞれ対応付けられているが、当該各操作部11~14は、その操作パネル10の表面上の相対的な形成位置が、それぞれが対応付けられている各ウインドウの相対的な位置関係に対応することとなる。例えば、操作パネル10の前方右側に位置する運転席ウインドウ操作部11には、車両の前方右側に位置する運転席ウインドウDRが対応付けられており、操作パネル10の前方左側に位置する助手席ウインドウ操作部12には、車両の前方左側に位置する助手席ウインドウASが対応付けられている。また、操作パネル10の後方右側に位置する運転席後席ウインドウ操作部13には、車両の後方右側に位置する運転席後席ウインドウRRが対応付けられており、操作パネル10の後方左側に位置する助手席後席ウインドウ操作部14には、車両の後方左側に位置する助手席後席ウインドウRLが対応付けられている。なお、ドアロック操作部16には運転席ドアD1を含めたすべてのドアが対応付けられている。
【0018】
なお、本実施形態では、車両の右側に運転席が位置する右ハンドル車に適用される場合を例示しているが、車両の左側に運転席が位置する左ハンドル車に適用される場合には、各操作部11~14の名称や対応するウインドウが異なる。つまり、左ハンドル車に適用される場合には、操作パネル10の前方右側に位置する操作部11は助手席ウインドウ操作部に相当し、車両の前方右側に位置する助手席ウインドウが対応付けられ、操作パネル10の前方左側に位置する操作部12は運転席ウインドウ操作部に相当し、車両の前方左側に位置する運転席ウインドウが対応付けられる。また、操作パネル10の後方右側に位置する操作部13は助手席後席ウインドウ操作部に相当し、車両の後方右側に位置する助手席後席ウインドウが対応付けられ、操作パネル10の後方左側に位置する操作部14は運転席後席ウインドウ操作部に相当し、車両の後方左側に位置する運転席後席ウインドウが対応付けられる。
【0019】
そして、操作パネル10は、操作者によって入力されたタッチ操作を、そのタッチ位置やタッチ操作内容に応じて、それぞれ異なる操作指令として受け付ける。つまり、操作パネル10は、タッチ位置から、各操作部11~16に対する操作であるか、あるいは、各操作部11~16とは異なる箇所に対する操作であるか、を検出し、操作対象となっている操作部11~16とその操作内容に応じた操作指令を受け付ける。なお、操作パネル10は、図示しない検出部を搭載しており、かかる検出部が操作パネル10に対するタッチ操作の位置及び内容に応じた操作指令を受け付ける。そして、操作パネル10は、受け付けた操作指令を車両に搭載された制御装置20に通知し、かかる制御装置20は、受け付けた操作指令に応じて、各ウインドウやドアの動作を制御する。ここで、
図2のブロック図に、操作パネル10に入力されたタッチ操作により各ウインドウやドアの動作を制御するために車両に設けられた構成の概略を示す。なお、制御装置20は、操作パネル10と協働して操作装置として機能し、当該操作パネル10に入力されたタッチ操作の位置及び内容を検出して、かかるタッチ操作に応じた操作指令を受け付けるよう機能してもよい。
【0020】
具体的に、
図3乃至
図8を参照して、操作パネル10に入力されるタッチ操作、及び、その際に受け付けられる操作指令の一例を説明する。まず、
図3及び
図4は、操作パネル10の表面上の前方右側に形成された運転席ウインドウ操作部11が操作されたときの様子を示している。なお、
図3及び
図4においては、点線矢印に示すように凸状の操作部自体が操作されていることとする。
図3(1)の点線矢印に示すように連結部15上から運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近まで、あるいは、
図3(2)の点線矢印に示すように運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近から連結部15上まで、これらの形状に沿って操作者が指を移動させるタッチ操作を行った場合、操作パネル10は、運転席ウインドウ操作部11の操作として検出し、当該運転席ウインドウ操作部11に対応する運転席ウインドウDRを開閉する操作指令として受け付ける。例えば、
図3(1)のように、運転席ウインドウ操作部11の長さ方向に沿って車両の略前方向に向かってタッチ操作された場合には、操作パネル10は、運転席ウインドウDRを閉じる操作指令として受け付ける。一方で、
図3(2)のように、運転席ウインドウ操作部11の長さ方向に沿って車両の略後方向に向かってタッチ操作された場合には、操作パネル10は、運転席ウインドウDRを開く操作指令として受け付ける。
【0021】
このとき、さらに、操作パネル10は、運転席ウインドウ操作部11の長さ方向に沿った指を移動させるタッチ操作の操作内容に応じて、異なる操作指令として受け付けてもよい。つまり、操作パネル10は、指による操作速度や操作時間、操作量などが異なる操作内容をそれぞれ区別して検出し、それぞれの操作を異なる操作指令として受け付けてもよい。例えば、操作パネル10は、運転席ウインドウ操作部11に対して指をゆっくり移動させるいわゆるスワイプ操作が行われた場合には、指が運転席ウインドウ操作部11にタッチされている間だけ、運転席ウインドウDRを開閉する操作指令として受け付ける。このとき、操作パネル10は、指の移動量つまりスワイプ操作量の大きさに応じて、運転席ウインドウDRを開閉する速度が異なる操作指令として受け付けてもよい。例えば、操作パネル10は、スワイプ操作量が閾値以下である場合には、予め設定された基準速度で運転席ウインドウDRを開閉する操作指令として受け付け、スワイプ操作量が閾値より大きい場合には、基準速度よりも速い予め設定された速度で運転席ウインドウDRを開閉する操作指令として受け付ける。一方、操作パネル10は、運転席ウインドウ操作部11に対して指を素早く移動させるいわゆるフリック操作が行われた場合には、運転席ウインドウDRを閉めきるあるいは開ききるまでオート開閉する操作指令として受け付ける。なお、操作パネル10は、上述した運転席ウインドウ操作部11に対するフリック操作後に、当該運転席ウインドウ操作部11に対するタッチ操作があった場合には、運転席ウインドウDRのオート開閉を停止する操作指令として受け付ける。
【0022】
ここで、上述したように操作パネル10によって受け付けられる運転席ウインドウ操作部11に対するタッチ操作は、
図3(1),(2)に示すように、必ずしも連結部15に対するタッチ操作を含まなくてもよい。つまり、連結部15上から運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近までの一連のタッチ操作、あるいは、運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近から連結部15上までの一連のタッチ操作に代えて、操作パネル10は、
図4(1),(2)の点線矢印に示すように、運転席ウインドウ操作部11上における操作者が指を移動させるスワイプ操作やフリック操作を、上述同様に、運転席ウインドウDRを開閉させる操作として受け付けてもよい。但し、運転席ウインドウ操作部11に対する一連のタッチ操作に連結部15を含めることで、操作者は、かかる連結部15を起点として、各操作部11,12,13,14の位置を認識することができ、ブラインド操作がより容易となる。
【0023】
なお、上記では、フリック操作が行われたときには、ウインドウを閉めきるあるいは開ききるまでオート開閉する操作指令として受け付ける場合を例示したが、スワイプ操作が行われたときに、ウインドウをオート開閉する操作指令として受け付けてもよい。その場合、フリック操作が行われたときには、指の移動量に応じてウインドウを開閉するいわゆるマニュアル開閉の操作指令として受け付けてもよい。
【0024】
そして、操作パネル10は、上述した運転席ウインドウ操作部11に対するタッチ操作と同様に、他の操作部12,13,14に対するタッチ操作を、それぞれの操作部12,13,14に対応付けられた各ウインドウの開閉操作指令として受け付ける。つまり、操作パネル10は、助手席ウインドウ操作部12に対するタッチ操作を、助手席ウインドウASを開閉する操作指令として受け付け、運転席後席ウインドウ操作部13に対するタッチ操作を、運転席後席ウインドウRRを開閉する操作指令として受け付け、助手席後席ウインドウ操作部14に対するタッチ操作を、助手席後席ウインドウRLを開閉する操作指令として受け付ける。
【0025】
次に、
図5は、操作パネル10の表面上の前方側に形成されたドアロック操作部16が操作されたときの様子を示している。
図5(1),(2)の点線矢印に示すように、直線状であるドアロック操作部16の形状に沿って操作者が指を移動させるタッチ操作を行った場合、操作パネル10は、ドアロック操作部16の操作として検出し、当該ドアロック操作部16に対応する全てのドアをロック/アンロックする操作指令として受け付ける。例えば、
図5(1)のように、ドアロック操作部16の長さ方向に沿って、ロック図形方向である右方向に向かってスワイプ操作された場合には、操作パネル10は、全てのドアをロックする操作指令として受け付ける。一方で、
図5(2)のように、ドアロック操作部16の長さ方向に沿って、アンロック図形方向である左方向に向かってスワイプ操作された場合には、操作パネル10は、全てのドアをアンロックする操作指令として受け付ける。
【0026】
次に、
図6乃至
図8は、操作パネル10の表面上であって、上述した凸状の操作部11~16とは異なる箇所に対してタッチ操作されたときの様子を示している。特に、
図6は、各ウインドウに対応する各操作部11~14を間に挟んで、操作者が2本の指をつまむように相互に近づけるピンチイン操作や、2本の指を広げるように相互に遠ざけるピンチアウト操作といったピンチ操作が行われた時の様子を示している。このように操作者がピンチ操作を行った場合には、操作パネル10は、ピンチ操作の操作箇所の近辺に位置して形成されている操作部11~14、この場合はピンチ操作により挟まれて位置する操作部11~14を特定し、特定した操作部11~14に対応するウインドウの色の濃淡を制御する操作指令として受け付ける。例えば、
図6(1)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13に対してピンチイン操作が行われた場合には、操作パネル10は、運転席後席ウインドウRRの色の濃度を濃くする操作指令として受け付ける。一方で、
図6(2)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13に対してピンチアウト操作が行われた場合には、操作パネル10は、運転席後席ウインドウRRの色の濃度を薄くする操作指令として受け付ける。
【0027】
なお、
図7は、複数の操作部11~14を間に挟んで、操作者が2本の指でピンチ操作を行ったときの様子を示している。この場合、操作パネル10は、ピンチ操作により挟まれて位置する複数の操作部11~14を特定し、特定した複数の操作部11~14にそれぞれ対応する複数のウインドウの色の濃淡を、まとめて制御する操作指令として受け付ける。例えば、
図7(1)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13及び助手席後席ウインドウ操作部14を挟んでピンチイン操作が行われた場合には、操作パネル10は、運転席後席ウインドウRR及び助手席後席ウインドウRLの色の濃度をまとめて濃くする操作指令として受け付ける。一方で、
図7(2)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13及び助手席後席ウインドウ操作部14を挟んでピンチアウト操作が行われた場合には、操作パネル10は、運転席後席ウインドウRR及び助手席後席ウインドウRLの色の濃度をまとめて薄くする操作指令として受け付ける。
【0028】
次に、
図8は、操作パネル10の表面上であって、上述した凸状の操作部11~16とは異なる箇所に対して、操作者が2本の指を同時に同一方向に移動させるいわゆる2本指スワイプ操作が行われたときの様子を示している。このように操作者が2本指スワイプ操作を行った場合には、操作パネル10は、全てのウインドウをロック/アンロックする操作指令として受け付ける。例えば、
図8(1)のように、凸状の操作部11~16が形成されていない操作パネル10の左右の領域において、前方側から後方側に向かって2本指スワイプ操作がされた場合には、操作パネル10は、全てのウインドウをアンロックする操作指令として受け付ける。一方で、
図8(2)のように、凸状の操作部11~16が形成されていない操作パネル10の左右の領域において、後方側から前方側に向かって2本指スワイプ操作がされた場合には、操作パネル10は、全てのウインドウをロックする操作指令として受け付ける。
【0029】
なお、制御装置20は、上述したように操作パネル10にて受け付けられた操作指令の内容を表す情報を、操作者に報知するよう制御してもよい。特に、操作者は、操作パネル10の凸状の操作部11~16に対しては、その形状により操作対象と操作内容をブラインドで認識しやすいが、
図6乃至
図8を参照して説明したように、操作パネル10の表面上の凸状の操作部11~16とは異なる箇所に対する操作内容は認識しづらい場合がある。このため、制御装置20は、
図6乃至
図8で説明した、操作パネル10の表面上の凸状の操作部11~16とは異なる箇所に対するタッチ操作による操作指令を受け付けた際には、各操作指令を受け付けた旨を車両に装備された報知手段から報知するよう制御する。例えば、報知手段は、車両内の所定箇所に設けられたインジケータやメーターパネル内のランプ、さらには操作パネル10に設けられたランプにて形成され、これらを点灯等させることで、
図6乃至
図8に示すようにピンチ操作や2本指スワイプ操作を受け付けたことで制御された各ウインドウの濃淡状態やロック状態を、操作者に報知してもよい。また、報知手段は、音を出力することで報知してもよい。
【0030】
ここで、上記では、操作部11~16が凸状又は凹状で形成されていることを説明したが、凸状部位と凹状部位との組み合わせで形成されていてもよい。例えば、ウインドウ操作部11~15が凸状に形成され、ドアロック操作部16が凹状に形成されていてもよい。さらに、ウインドウ操作部11~15のうち、車両の前方側を凸状、後方側を凹状に形成したり、車両の左側を凸状、右側を凹状に形成するなど、操作部の配置に応じて凸状部位と凹状部位との組み合わせで形成してもよい。これにより、操作者は、凹凸の形状の違いによる触感により、操作している操作部11~16をより容易に認識することができ、ブラインド操作の操作性の向上を図ることができる。
【0031】
[動作]
次に、上述した操作パネル10が操作されたときの操作装置の動作を、主に
図9乃至
図10のフローチャートを参照して説明する。まず、主に
図9のフローチャートを参照して、操作パネル10の凸状の操作部11~16が操作された場合を説明する。
【0032】
操作装置は、操作パネル10に対する操作者によるタッチ位置を検出して、ウインドウ操作部11~15が操作されたことを検出すると(ステップS1でYes)、当該ウインドウ操作部11~15内の操作部位を検出し、操作部位に対応する操作対象となっている対象ウインドウを特定する(ステップS2)。そして、操作装置は、操作部位に対する操作内容、例えば、操作方向と操作速度を検出し(ステップS3,S4)、操作内容に応じて対象ウインドウの開閉を制御する(ステップS5,S6)。
【0033】
一例として、操作装置は、
図3(1)の点線矢印に示すように、ウインドウ操作部11~15のうち、連結部15上から運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近までスワイプ操作された場合には(ステップS3,ステップS4でスワイプ)、タッチされている間だけ運転席ウインドウDRを閉じるよう駆動制御する(ステップS5)。一方、操作装置は、
図3(1)の点線矢印に示すように、ウインドウ操作部11~15のうち、連結部15上から運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近までフリック操作された場合には(ステップS3,ステップS4でフリック)、運転席ウインドウDRが完全に閉じるまでオートで閉じるよう駆動制御する(ステップS6)。また、操作装置は、
図3(2)の点線矢印に示すように、ウインドウ操作部11~15のうち、運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近から連結部15上までスワイプ操作された場合には(ステップS3,ステップS4でスワイプ)、タッチされている間だけ運転席ウインドウDRを開くよう駆動制御する(ステップS5)。一方、操作装置は、
図3(2)の点線矢印に示すように、ウインドウ操作部11~15のうち、運転席ウインドウ操作部11の前方側の端部付近から連結部15上までフリック操作された場合には(ステップS3,ステップS4でフリック)、運転席ウインドウDRが完全に開くまでオートで開くよう駆動制御する(ステップS6)。
【0034】
また、操作装置は、上述同様に、他のウインドウ操作部12~15に対する操作に応じて、他のウインドウの開閉を制御する。例えば、操作装置は、助手席ウインドウ操作部12に対するスワイプ又はフリック操作に応じて、助手席ウインドウASを開閉するよう駆動制御する。また、操作装置は、運転席後席ウインドウ操作部13に対するスワイプ又はフリック操作に応じて、運転席後席ウインドウRRを開閉するよう駆動制御する。また、操作装置は、助手席後席ウインドウ操作部14に対するスワイプ又はフリック操作に応じて、助手席後席ウインドウRLを開閉するよう駆動制御する。
【0035】
また、操作装置は、操作パネル10に対する操作者によるタッチ位置を検出して、ドアロック操作部16が操作されたことを検出すると(ステップS1でNo、ステップS7でYes)、当該ドアロック操作部16に対する操作方向を検出し(ステップS8)、操作方向に応じてドアのロック/アンロックを制御する(ステップS9)。一例として、操作装置は、
図5(1)の点線矢印に示すように、ドアロック操作部16がロック図形方向である右方向に向かってスワイプ操作された場合には、全てのドアをロックするよう制御する。一方で、操作装置は、
図5(2)の点線矢印に示すように、ドアロック操作部16がアンロック図形方向である左方向に向かってスワイプ操作された場合には、全てのドアをアンロックするよう制御する。
【0036】
次に、主に
図10のフローチャートを参照して、操作パネル10の凸状の操作部11~16とは異なる箇所が操作された場合を説明する。操作装置は、操作パネル10に対する操作者によるタッチ位置を検出して、凸状の操作部11~16とは異なるパネル面が操作されたことを検出すると(ステップS11でYes)、その操作内容を検出する(ステップS12)。例えば、操作装置は、パネル面に対するピンチ操作を検出すると(ステップS12でピンチ)、かかる操作位置から操作対象となる対象ウインドウを特定する(ステップS13)。そして、操作装置は、操作位置におけるピンチ操作の操作方向を検出し(ステップS14)、操作方向に応じて対象ウインドウの濃淡を制御する(ステップS15)。一例として、操作装置は、
図6(1)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13を挟んでピンチイン操作が行われた場合には、運転席後席ウインドウRRの色の濃度を濃くするよう制御する。一方で、操作装置は、
図6(2)の点線矢印に示すように、運転席後席ウインドウ操作部13に対してピンチアウト操作が行われた場合には、運転席後席ウインドウRRの色の濃度を薄くするよう制御する。
【0037】
また、操作装置は、パネル面に対する2本指スワイプ操作を検出すると(ステップS12で2本スワイプ)、2本指スワイプ操作の操作位置と操作方向を検出し(ステップS16)、操作方向に応じてウインドウのロック/アンロックを制御する(ステップS17)。一例として、操作装置は、
図8(1)の点線矢印に示すように、凸状の操作部11~15の左右の領域において、前方側から後方側に向かって2本指スワイプ操作がされた場合には、全てのウインドウをアンロックするよう制御する。一方、操作装置は、
図8(2)の点線矢印に示すように、凸状の操作部11~15の左右の領域において、後方側から前方側に向かって2本指スワイプ操作がされた場合には、運転席ウインドウを除いて他の全てのウインドウをロックするよう制御する。
【0038】
以上のように、本発明の操作装置は、1つの操作パネル10上で複数のウインドウといった車両の複数の装備品を区別して操作することができる。その結果、タッチ式の操作装置において、ブラインド操作の操作性のさらなる向上を図ることができる。
【0039】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における操作装置の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置であって、
車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部が、それぞれ前記タッチ式操作面の異なる位置に形成されており、
複数の前記操作部は、入力されたタッチ操作を、それぞれに対応する前記装備品に対する操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記2)
付記1に記載の操作装置であって、
車両に搭載された複数の前記装備品の相対的な位置関係に対応する前記タッチ式操作面の各位置に、前記装備品のそれぞれに対応する前記操作部が形成されている、
操作装置。
(付記3)
付記2に記載の操作装置であって、
複数の前記操作部の一部又は全部は、前記タッチ式操作面において相互に連結して形成されている、
操作装置。
(付記4)
付記2又は3に記載の操作装置であって、
車両に搭載された複数のウインドウの相対的な位置関係に対応する前記タッチ式操作面の各位置に、前記ウインドウのそれぞれに対応する前記操作部が形成されており、
複数の前記操作部は、入力されたタッチ操作を、それぞれに対応する前記ウインドウに対する操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記5)
付記4に記載の操作装置であって、
前記操作部は、所定の長さを有する線形状に形成されており、当該線形状に沿って入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開閉する操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記6)
付記5に記載の操作装置であって、
前記操作部は、車両の略前後方向に延びる線形状に形成されており、略前方向に向かって入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを閉じる操作として受け付け、略後方向に向かって入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開ける操作として受け付ける、
操作装置。
(付記7)
付記5又は6に記載の操作装置であって、
前記操作部は、線形状に沿って入力されたタッチ操作の操作内容に応じて、対応する前記ウインドウに対する異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記8)
付記5乃至7のいずれかに記載の操作装置であって、
複数の前記操作部は、
車両における前方右側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の前方右側に形成された第一操作部と、
車両における前方左側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の前方左側に形成された第二操作部と、
車両における後方右側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の後方右側に形成された第三操作部と、
車両における後方左側の前記ウインドウに対応し、前記タッチ式操作面の後方左側に形成された第四操作部と、からなり、
前記第一操作部と前記第二操作部とは、前記タッチ式操作面においてそれぞれの後方側の端部が延設されて相互に連結して形成され、
前記第三操作部と前記第四操作部とは、前記タッチ式操作面においてそれぞれ前方側の端部が延設されて相互に連結して形成されており、
さらに、前記第一操作部と前記第二操作部との連結箇所と、前記第三操作部と前記第四操作部との連結箇所とが、前記タッチ式操作面に形成された凸状又は凹状のガイド部を介して相互に連結して形成されている、
操作装置。
(付記9)
付記5乃至8のいずれかに記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所とは異なる箇所に対するタッチ操作を、前記操作部に入力可能な操作指令とは異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記10)
付記9に記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所の近辺箇所に対するタッチ操作を、当該操作部に対応する前記ウインドウに対する操作指令であって、当該操作部に入力可能な操作指令とは異なる操作指令として受け付けるよう構成されている、
操作装置。
(付記11)
付記9又は10に記載の操作装置であって、
前記タッチ式操作面における前記操作部の形成箇所とは異なる箇所に対するタッチ操作による操作指令を受け付けたことを、車両に装備された報知手段から報知するよう構成されている、
操作装置。
(付記12)
車両内に設置されるタッチ式操作面を有する操作装置による操作受付方法であって、
前記タッチ式操作面のそれぞれ異なる位置に形成された、車両に搭載された複数の装備品にそれぞれ対応した凸状又は凹状からなる複数の操作部にそれぞれ入力されたタッチ操作を、当該操作部に対応する前記装備品に対する操作指令として受け付ける、
操作受付方法。
(付記13)
付記12に記載の操作受付方法であって、
車両に搭載された複数のウインドウの相対的な位置関係に対応する前記タッチ式操作面の各位置に、前記ウインドウのそれぞれに対応する前記操作部が形成されており、
複数の前記操作部にそれぞれ入力されたタッチ操作を、前記操作部に対応する前記ウインドウに対する操作指令として受け付ける、
操作受付方法。
(付記14)
付記13に記載の操作受付方法であって、
前記操作部は、所定の長さを有する線形状に形成されており、
前記操作部の線形状に沿って入力されたタッチ操作を、対応する前記ウインドウを開閉する操作指令として受け付ける、
操作受付方法。
【0040】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0041】
10 操作パネル
11 運転席ウインドウ操作部
12 助手席ウインドウ操作部
13 運転席後席ウインドウ操作部
14 助手席後席ウインドウ操作部
15 連結部
16 ドアロック操作部
20 制御装置
DR 運転席ウインドウ
AS 助手席ウインドウ
RR 運転席後席ウインドウ
RL 助手席後席ウインドウ
D1 運転席ドア