(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】Nr V2x用Uuベースサイドリンク制御
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1273 20230101AFI20240826BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240826BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240826BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240826BHJP
H04L 1/16 20230101ALI20240826BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240826BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240826BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20240826BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W92/18
H04W28/04 110
H04W24/10
H04L1/16
H04W72/231
H04W72/232
H04W72/40
(21)【出願番号】P 2021517308
(86)(22)【出願日】2019-07-17
(86)【国際出願番号】 US2019042237
(87)【国際公開番号】W WO2020068252
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-07-11
(32)【優先日】2018-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ,イーファン
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル,エム.
(72)【発明者】
【氏名】リ,チン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,アラン,ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,グオドン
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー,ラクシュミ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】アワディン,モハメド
(72)【発明者】
【氏名】マリー,ジョゼフ,エム.
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/076301(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/145296(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/083388(WO,A1)
【文献】特開2018-026624(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107733595(CN,A)
【文献】国際公開第2015/063186(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/076552(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04L 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信を実施する装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに連結されたメモリと、を備え、前記プロセッサは、
基地局から無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)メッセージを受信することであって、前記RRCメッセージは、複数のサイドリンクリソースプールのインジケーションと、サイドリンクハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)フィードバック情報を報告するための物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)リソースのインジケーションと、サイドリンク無線ネットワーク一時識別子(Sidelink Radio Network Temporary Identifier:SL-RNTI)のインジケーションとを含む、ことと、
前記SL-RNTIを用いた最初の伝送向けのスケジューリング下りリンク制御情報を
前記基地局から取得すること
であって、前記スケジューリング下りリンク制御情報は、前記最初の伝送に使用する前記複数のサイドリンクリソースプールのうち1つのサイドリンクリソースプールのインデックスを示し、前記最初の伝送は初期伝送または再伝送を含み、前記スケジューリング下りリンク制御情報は、前記基地局への最初の伝送に対するHARQフィードバックの伝送のためのタイミング情報であって、前記装置が受信ユーザ端末から前記HARQフィードバックを受信するタイミングについてのタイミング情報を示すフィールドを含む、ことと、
前記スケジューリング下りリンク制御情報を取得することに基づいて、サイドリンク通信を介して、
前記受信ユーザ端末に前記伝送を送信することと、
前記伝送の前記受信ユーザ端末への前記送信に基づいて、前記受信ユーザ端末から
前記最初の伝送に対するHARQフィードバックを受信することであって、前記
HARQフィードバックは、前記サイドリンク通信を介して
前記受信ユーザ端末から受信される、ことと、
前記HARQフィードバックを前記基地局に送信することであって、前記HARQフィードバックは、前記RRCメッセージで示される前記PUCCHリソースを使用し、前記スケジューリング下りリンク制御情報で示されるタイミング情報に基づいて、Uuインターフェースを介して前記基地局に送信される、ことと
を含む操作を実施
するよう構成される、装置。
【請求項2】
前記装置は、伝送ユーザ端末である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送の少なくとも組み合わせに対して、スケジューリングを区別するために個別のフィールドを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送に対して、異なる無線ネットワーク一時識別子を使用してスクランブルされる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、
前記受信ユーザ端末が前記装置に前記
HARQフィードバックを伝送するために、前記サイドリンク
通信にスケジュールされた第1フィードバックリソース割り当ての第1インジケーション、または、
前記装置が前記基地局に前記
HARQフィードバックを伝送するために、Uuインターフェースにスケジュールされた第2フィードバックリソース割り当ての第2インジケーション、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記伝送は初期伝送または再伝送を含み、前記初期伝送または前記再伝送は、前記
HARQフィードバックと同じスロットにスケジュールされる、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
基地局から無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)メッセージを受信することであって、前記RRCメッセージは、複数のサイドリンクリソースプールのインジケーションと、サイドリンクハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)フィードバック情報を報告するための物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:PUCCH)リソースのインジケーションと、サイドリンク無線ネットワーク一時識別子(Sidelink Radio Network Temporary Identifier:SL-RNTI)のインジケーションとを含む、ことと、
前記SL-RNTIを用いた最初の伝送向けのスケジューリング下りリンク制御情報を
前記基地局から取得することであって、
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、前記最初の伝送に使用する前記複数のサイドリンクリソースプールのうち1つのサイドリンクリソースプールのインデックスを示し、前記最初の伝送は初期伝送または再伝送を含み、前記スケジューリング下りリンク制御情報は、前記基地局への最初の伝送に対するHARQフィードバックの伝送のためのタイミング情報であって、装置が受信ユーザ端末から前記HARQフィードバックを受信するタイミングについてのタイミング情報を示すフィールドを含む、ことと、
前記スケジューリング下りリンク制御情報を取得することに基づいて、
サイドリンク通信を介して、前記受信ユーザ端末に前記伝送を送信することと、
前記伝送の
前記受信ユーザ端末への前記送信に基づいて、前記受信ユーザ端末から
前記最初の伝送に対するHARQフィードバックを受信することであって、前記
HARQフィードバックは、前記サイドリンク
通信を介して
前記受信ユーザ端末から受信される、ことと、
前記HARQフィードバックを前記基地局に送信することであって、前記HARQフィードバックは、前記RRCメッセージで示される前記PUCCHリソースを使用し、前記スケジューリング下りリンク制御情報で示されるタイミング情報に基づいて、Uuインターフェースを介して前記基地局に送信される、ことと
を含
む、方法。
【請求項8】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送の少なくとも組み合わせに対して、スケジューリングを区別するために個別のフィールドを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送に対して、異なる無線ネットワーク一時識別子を使用してスクランブルされる、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記スケジューリング下りリンク制御情報は、
前記受信ユーザ端末が前記
HARQフィードバックを伝送するために、前記サイドリンク
通信にスケジュールされた第1フィードバックリソース割り当ての第1インジケーションと、
前記基地局に前記
HARQフィードバックを伝送するために、Uuインターフェースにスケジュールされた第2フィードバックリソース割り当ての第2インジケーションと、
を含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記初期伝送および前記再伝送は、前記
HARQフィードバックと同じスロットにスケジュールされる、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
コンピュータプログラムがそれ自体に記憶されているコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、データ処理ユニットにロード可能であり、前記コンピュータプログラムは、前記データ処理ユニットによって実行されると、前記データ処理ユニットに、請求項
7から
11のいずれか1項に記載の方法ステップを実行させるように適応されている、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月27日に出願された米国仮特許出願番号第62/737,257号および2018年11月1日に出願された米国仮特許出願番号第62/754,326号の優先権を主張し、それらの内容が全体として本明細書に参照により援用される。
【背景技術】
【0002】
ビークル・ツー・エブリシング(Vehicle-To-Everything:V2X)の応用が著しく進歩するにつれて、基本安全性に対する車両自体の状態データについてのショートメッセージの伝送が、より大規模なメッセージの伝送を伴って拡張される必要があり、それには、未処理センサデータ、車両の意図データ、協調、将来の操縦の確認などが含まれる。これらの最新の応用に対して必要とされるデータレート、遅延、信頼性、通信範囲、および速度を満たすように予想される要件は、より厳しいものである。
【0003】
拡張V2X(enhanced V2X:eV2X)サービスに関して、3GPPは、25のユースケースおよび関連要件をTR 22.886(GPP TR 22.886 Study on enhancement of 3GPP Support for 5G V2X Services, Release 15, V15.2.0)で明確にしている。
【0004】
規範的な要件のセットは、4つのユースケースグループ、すなわち、車両隊列走行、拡張センサ、先進運転、および遠隔運転に分類されるユースケースと共に、TS 22.186(GPP TS 22.186 Enhancement of 3GPP support for V2X scenarios (Stage 1), Release 15, V15.3.0)で規定されている。各ユースケースグループに対する性能要件の詳細な説明は、TS 22.186に明記されている。
【0005】
リリース14のLTE V2Xにおいては、例えば、車両間の低遅延および高信頼のメッセージ交換、および、安全性および効率を強化するインフラストラクチャのサポートなど、V2Xサービスに対する基本要件が道路安全サービスに関してサポートされている。
【0006】
遅延要件を満たし、V2X通信用車両の高ドップラースプレッドおよび高密度を適応させるために、サイドリンク伝送モード3およびモード4が、TS 36.213(3GPP TS 36.213 Physical layer procedures, Release 15, V15.2.0)で規定されている。
【0007】
モード3は、中央集中型eNBスケジューラを使用する。車両ユーザ端末(User Equipment:UE)およびeNBは、Uuインターフェースを使用して通信する。eNBは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)フォーマット5Aを使用して、サイドリンク通信用車両UEの物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel:PSCCH)および物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel:PSSCHをスケジュールする。
【0008】
NR V2Xでは、サイドリンクリソース割り当てモード1およびモード2が合意されている。モード1では、基地局が、サイドリンク伝送向けに、UEによって使用されるサイドリンクリソースをスケジュールする。モード2では、UEが、基地局によって構成されたサイドリンクリソースまたは事前構成されたサイドリンクリソースからサイドリンク伝送に使用されるサイドリンクリソースを決定する。
【0009】
モード1は、Uuインターフェースを通して、gNBがUuとサイドリンクとの間の専用サイドリンクキャリアと共有ライセンスキャリアとの両方にサイドリンクリソースを割り当てることをサポートする。サイドリンク伝送に使用されるリソースは、動的に割り当てられるか、RRCによって事前構成されるか、またはアクティベーションおよびディアクティベーションに基づく場合がある。
【発明の概要】
【0010】
Uuインターフェースなどのインターフェースによって制御される場合がある、様々なサイドリンクリソース構成および割り当てスキームについて、本明細書で開示する。例えば、サイドリンクでのリソース割り当てに関するメカニズム、すなわち、1)RRC構成、2)DCIシグナリング、3)サイドリンク伝送のスケジュール、4)グループキャストサイドリンクの設計、または5)サイドリンクの測定および報告であり、これらは、Uuベースとなる場合がある。
【0011】
RRC構成には、1)ブロードキャスト、ユニキャストまたはグループサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当て、2)ブロードキャスト、ユニキャストまたはグループサイドリンク伝送向けのRRC構成式静的リソース割り当て、3)ブロードキャストサイドリンク伝送向けのアクティベーション/ディアクティベーション(例えば、アクティベーションまたはディアクティベーション)ベース半持続的リソース割り当て、4)ユニキャストサイドリンク伝送向けのアクティベーション/ディアクティベーションベース半持続的リソース割り当て、または、5)グループキャストサイドリンク伝送向けのアクティベーション/ディアクティベーションベース半持続的リソース割り当て、などが挙げられる。
【0012】
とりわけ、DCIシグナリング、gNBがサイドリンク伝送をスケジュールする場合があること、グループキャストサイドリンクの設計、およびサイドリンクの測定および報告のメカニズムについてもさらに開示する。
【0013】
本概要は、下記にさらに記載される発明を実施するための形態を簡略化した形式で、概念の選択を紹介するために提示される。本概要は、請求される主題の主要な特徴または実質的な特徴を特定したり、請求される主題の範囲を限定するために使用されたりすることを意図していない。さらに、請求される主題は、本開示のいずれかの部分に記載されているいずれかまたは全ての不利点を解決するものである、といった制限にも制約されない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
より詳細な理解は、添付図面と併せて、例として挙げられる下記の説明から得ることが可能である。
【0015】
【
図1】
図1は、PSCCHおよびPSSCHをスケジュールする例示的DCIを示す図である。
【
図2】
図2は、サイドリンク用の例示的スロット形式を示す図である。
【
図3】
図3は、ユニキャストサイドリンク向けのgNBトリガ型再伝送の例示的コールフローを示す図である。
【
図4】
図4は、ユニキャストサイドリンク向けのRx UEトリガ型再伝送の例示的コールフローを示す図である。
【
図5】
図5は、ユニキャストサイドリンク用の例示的スロット形式を示す図である。
【
図6】
図6は、グループキャストサイドリンク向けのgNBトリガ型再伝送の例示的コールフローを示す図である。
【
図7】
図7は、グループキャストサイドリンク向けのRx UEトリガ型再伝送の例示的コールフローを示す図である。
【
図8】
図8は、モビリティシグナリング負荷低減の方法、システムおよびデバイスに基づいて生成される場合がある例示的ディスプレイ(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を示す図である。
【
図9B】
図9Bは、RANおよびコアネットワークを含む例示的システムを示す図である。
【
図9C】
図9Cは、RANおよびコアネットワークを含む例示的システムを示す図である。
【
図9D】
図9Dは、RANおよびコアネットワークを含む例示的システムを示す図である。
【
図9F】
図9Fは、WTRUなどの例示的装置またはデバイスのブロック図である。
【
図9G】
図9Gは、例示的コンピューティングシステムのブロック図である。
【
図10】
図10は、Rx UEからgNBに伝送されるHARQフィードバックを伴った、Tx UEとRx UEとの両方へのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図11】
図11は、Rx UEからTx UEに伝送されるHARQフィードバックを伴った、Tx UEとRx UEとの両方へのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図12】
図12は、Rx UEからTx UEに伝送されるHARQフィードバック、およびTx UEからgNBへのフィードバックを伴った、Tx UEとRx UEとの両方へのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図13】
図13は、Rx UEからgNBに伝送されるHARQフィードバックを伴った、Tx UEへのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図14】
図14は、Rx UEからTx UEに伝送されるHARQフィードバックを伴った、Tx UEへのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図15A】
図15Aは、Rx UEからTx UEに伝送されるHARQフィードバック、およびTx UEからgNBへのフィードバックを伴った、Tx UEへのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図15B】
図15Bは、Rx UEからTx UEに伝送されるHARQフィードバック、およびTx UEからgNBへのフィードバックを伴った、Tx UEへのスケジューリングDCIの例示的方法を示す図である。
【
図16】
図16は、Uuインターフェースとサイドリンクとの共有キャリアを使用するTx UEとRx UEとの両方へのスケジューリングDCIの例示的伝送を示す図である。
【
図17】
図17は、例示的PSCCH-TimeDomainResourceAllocationList情報要素を示す図である。
【
図18】
図18は、例示的PSSCH-TimeDomainResourceAllocationList情報要素を示す図である。
【
図19】
図19は、例示的RRC構成PSFCH-Resourceを示す図である。
【
図20】
図20は、ブラインド再伝送を伴った、例示的DCI動的スケジュール式サイドリンク伝送を示す図である。
【
図21】
図21は、HARQフィードバックベース再伝送を伴った、例示的DCI動的スケジュール式サイドリンク伝送を示す図である。
【
図22】
図22は、HARQフィードバックベース再伝送、およびUuインターフェースで伝送される早期終了を伴った、例示的DCI動的スケジュール式サイドリンク伝送を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
問題1:新無線(New Radio:NR)V2Xモード1では、基地局が、サイドリンク通信向けに、UEによって使用されるサイドリンクリソースをスケジュールする。NR V2Xは、サイドリンク向けに、動的リソース割り当て、アクティベーション/ディアクティベーションベースリソース割り当て、およびRRC(事前)構成リソース割り当てをサポートする必要がある。上述のNR V2Xリソース割り当て技法をサポートするためのメカニズムが、導入される必要がある。
【0017】
LTEモード3では、V2Xサイドリンク伝送に使用される時間領域リソースは、事前構成されたサブフレームリソースプールに基づく必要がある。プールベースリソース割り当ての粒度は、サブフレーム内にある。NR V2Xでは、サイドリンクに対して非周期的トラフィックと周期的トラフィックとの両方がサポートされる必要がある。このようなサブフレームベースリソース割り当て設計は、遅延要件を満たさない可能性がある。したがって、低遅延をサポートするために、Uuベースリソース割り当てに対する拡張が必要である。
【0018】
問題2:NR V2Xモード1では、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク通信もサポートされる必要がある。LTE V2Xでは、ブロードキャストサイドリンク通信のみがサポートされている。したがって、NR V2Xにおいて、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク通信用リソースを割り当てるメカニズムが導入される必要がある。UEは、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク通信のために、複数のリソースを用いて構成される場合がある。UEがスケジューリンググラントを受信するときに、UEは、受信したグラントがどのタイプのサイドリンク通信に使用されるものかを判断できる必要がある。この問題を解決するメカニズムが導入される必要がある。
【0019】
UEは、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク通信のために、複数のリソースを用いて構成される場合がある。UEがスケジューリンググラントを受信するときに、UEは、受信したグラントがどのタイプのサイドリンク通信に使用されるものかを判断できる必要がある。この問題を解決するメカニズムが、導入される必要がある。
【0020】
LTE V2Xでは、受信UEは、上位層によって構成された各候補PSCCHリソースで、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を復号する試みをし続ける。このことは、V2X受信リソースが時間において比較的スパースであるので、LTEでは許容可能ではあるが、V2X受信監視機会の密度が非常に高い場合があるNR V2X要件を考慮すると、NRでは、電力効率が非常に悪い可能性がある。例えば、NR V2Xでは、UEは、ブロードキャスト、グループキャスト、およびユニキャストサイドリンク通信のために、複数のリソースを用いて構成される場合がある。さらに、NR V2X受信リソース構成は、周期的トラフィックだけではなく、リソースセットが異なるように構成される必要がある可能性がある非周期的トラフィックも考慮する必要がある。したがって、PSCCHを受信するためのLTEでの現在の設計を、現状のままでNRに適用する場合、NRでは莫大な消費電力問題を引き起こす可能性があり、同時にPSCCHブラインド復号の数が大幅に増える場合がある。
【0021】
Uuインターフェースなどのインターフェースによって制御される場合がある、様々なサイドリンクリソース構成および割り当てスキームについて、本明細書で開示する。
【0022】
サイドリンクに対するUuベース動的リソースグラント割り当て
ブロードキャストサイドリンク伝送
ブロードキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB(例えば、
図3または
図9AのgNB201)またはgNBのようなノード(例えば、基地局)が、ブロードキャストサイドリンク伝送のためにUE(例えば、
図3または
図9AのUE)によって使用されるリソースを動的に割り当てる場合がある。本明細書で開示するように、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、ブロードキャストサイドリンク伝送用のリソースを割り当てられてよい。UEはスケジューリングDCIを受信すると、UEは、サイドリンクでスケジュールされたリソースを使用して制御およびデータをブロードキャストしてよい。詳細なリソース割り当てスキームは以下の通りである。
【0023】
RRC構成の詳細な設計:UEは、1つまたは複数の情報要素(Information Element:IE)を用いて構成されてよく、この際、各IEはNR V2Xサイドリンク伝送用リソースの構成情報を明示する。NR V2Xでブロードキャスト、グループキャスト、およびユニキャストサイドリンク伝送をサポートするために、異なるIEについて本明細書にて開示する。例えば、NR-SL-Resource-Broadcast、NR-SL-Resource-GroupcastまたはNR-SL-Resource-Unicastが、サイドリンク伝送用リソースの情報を構成するために使用されてよい。または、同じIE(例えば、NR-SL-Resource)が、使用されてよく、この際、サイドリンク伝送のタイプ(例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャスト)は、IEで明示される。
【0024】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、IE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Broadcastは、サイドリンク制御またはサイドリンクデータ伝送向けの構成情報を搬送する場合がある。UEは、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通または専用RRC構成を通して、NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Broadcastを用いて構成されてよい。本明細書に開示するIE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Broadcastは、1)サイドリンク伝送のタイプ、2)キャリアのタイプ、3)リソースのニューメロロジー、4)ブロードキャストを伝送するUE、5)スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスク、6)候補リソースのインデックス、7)リソース構成の候補時間領域リソース、8)繰り返しおよび冗長バージョンの数、9)リソース構成の候補周波数領域リソース、または10)ビームスイーピング、などのRRC構成を搬送してもよい。
【0025】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE NR-SL-Resourceがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0026】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0027】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。あるいは、ニューメロロジーは帯域幅パート(Bandwidth Part:BWP)ごとに構成されてよい。
【0028】
サイドリンクでブロードキャストを伝送するUEのサイドリンクIDを示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、発信元ID、または送信先IDとして、サイドリンクでのUE IDを用いて構成されることがある。例えば、UEは、発信元IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト伝送RNTI(Sidelink Broadcast Transmission RNTI:SL-BT-RNTI)を用いて構成されてよい。UEは、各送信先IDが異なるサービスに関連付けられる場合がある送信先IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト受信RNTI(Sidelink Broadcast Reception RNTI:SL-BR-RNTI)を用いて構成されてよい。
【0029】
ブロードキャストサイドリンク伝送向けのサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information:SCI)が生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDおよび送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0030】
スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスクを示すRRC構成。例えば、UEは、SLBroadcast-RNTIまたはSL-RNTIを用いて構成されてよい。gNBは、構成されたSLBroadcast-RNTIまたはSL-RNTIによってスクランブルされたCRCと共に、UE向けにスケジューリングDCIを生成および伝送してよい。UEは、構成されたSLBroadcast-RNTIまたはSL-RNTIを使用することによってDCIを復号してよい。
【0031】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、サイドリンク伝送用リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。リソースの各構成は、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-SL-Resource-Indexに関連付けられてよい。UEは、サイドリンク伝送をスケジュールするDCIを通して、サイドリンク伝送に使用するリソースの構成を決定してもよい。
【0032】
リソース構成の候補時間領域リソース、例えば、各リソースプールの時間領域リソースを示すRRC構成。開示するように、候補リソースごとのブロードキャストサイドリンク伝送用候補時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成されてよい。
【0033】
変形例1-候補時間領域リソース:UEは、RRC構成によって、サイドリンク伝送用候補時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0034】
UEがサイドリンクでの伝送のスケジューリンググラントを搬送するDCIを受信するときに、UEは、構成された候補時間リソース内の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。最小時間ギャップ制約が、UEが受信モードから伝送モードに切り替わるために適用されてよく、UEは、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。
【0035】
あるいは、UEは、構成された候補時間リソース内のサイドリンク伝送に使用すべき時間リソースを示すオフセット値を用いて構成されてよい。オフセット値は、スケジューリンググラントを搬送するDCIによってシグナリングされてよい。オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、スケジューリンググラントDCIを伝送するのに使用される時間リソースとの間のオフセットを示すか、または、オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースとの間のオフセットを示してもよい。
【0036】
変形例2-候補時間領域リソース:UEは、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースに関して、DCIによって動的にシグナリングされてよい。UEは、RRC構成を通して、候補時間領域リソースを用いて構成されなくてもよい。スケジューリンググラントを搬送するDCIは、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースを示してよい。
【0037】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを使用して複数の方向に情報をブロードキャストする場合がある。UEは、実施する必要があるビームスイーピングの数および対応するリソースを認識している必要がある。
【0038】
変形例1-ビームスイーピング情報:gNBが、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよい。例えば、UEは、RRC構成を通して、ビームスイーピングの数または最大数を用いて構成されてよい。別の変形例では、ビームスイーピングの数は、DCIによってシグナリングされることがある。UEは、ビームスイーピング構成の決定時にNBを支援するようにノードB(例えば、gNBまたはeNBなどの基地局)に支援情報を提供してもよい。このような支援情報は、関心のV2Xサービス、例えば、UEが同時にカバーできるビームスイーピング方向の数で表されるUE能力、電力節約モード選好を含むUEスケジューリング選好などのうち1つまたは複数を含んでよい。
【0039】
UEがk個の方向/ビームを通して、情報をブロードキャストするように構成されると仮定する場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、k個の方向のビームスイーピングに対して、それぞれ時間および周波数リソースのk個の構成を、例えば、各方向/ビームに対して時間および周波数リソースを割り当てられてよい。UEがk個の方向でのブロードキャストが必要な場合、UEは、通常、各ビームが1つの方向に向けられたk個のビーム(したがって、方向/ビーム)を形成する必要がある。UEは、全ての方向をカバーするために、k個の形成されたビームのビームスイーピングを行ってもよい。
【0040】
あるいは、UEは時間および周波数リソースの1個の構成を割り当てられてよい。ある可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、全てのビームに対して使用される場合がある。UEは、割り当てられた時間リソースをk個の部分に均等に分割して、1つのビームに対して各部分を使用してよい。別の可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、1つのビームに対して使用されてよい。例えば、UEは、以下の通り全ビームスイーピング方向にわたって時間リソースを使用してよい。ビームスイーピングの本変形例1の選択肢1では、UEは、最初のビームスイーピングに対して割り当てられた時間および周波数リソースを使用し、かつ、残りのビームスイーピングに対して、最初のビームスイーピングに使用されたのと同じ持続時間および同じ周波数リソースを用いて、構成されているリソースプール内の次に利用可能な時間リソースを使用してよい。例えば、UEは、ミニスロット内の時間リソースを用いて構成され、かつUEは、最初のビームスイーピングに対してミニスロットnを使用するように構成されると仮定する。UEは、残りのビームスイーピングに対して、構成されているリソースプール内のミニスロットn+1からn+k-1を使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNBによって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。ビームスイーピングの本変形例1の選択肢2では、UEは、全ビームスイーピング方向にわたってラウンドロビンベースで均等に時間リソースをスライスし、かつ各方向で同じ1周波数リソースを使用してよい。ビームスイーピングの本変形例1の選択肢3では、UEは、全ビームスイーピング方向にわたって、時間領域と周波数領域との両方における時間・周波数リソースのスライス方法を自律的に決定してよい。
【0041】
変形例2-ビームスイーピング情報:UEは、ブロードキャストサイドリンク伝送のためにUEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してもよい。UEは、gNBにk個のビームスイーピングの値を報告してもよい。gNBは、ブロードキャストサイドリンク伝送のために、時間リソースをUEにスケジュールしてよい。
【0042】
UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、k個の方向のビームスイーピングに対して、それぞれ時間および周波数リソースのk個の構成を割り当てられてよい。あるいは、UEは時間および周波数リソースの1個の構成を割り当てられてよい。ある可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、全てのビームに対して使用される場合がある。UEは、割り当てられた時間リソースをk個の部分に均等に分割して、1つのビームに対して各部分を使用してよい。別の可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、1つのビームに対して使用されてよい。例えば、UEは、最初のビームスイーピングに対して割り当てられた時間および周波数リソースを使用し、かつ、残りのビームスイーピングに対して、最初のビームスイーピングに使用されたのと同じ持続時間および同じ周波数リソースを用いて、構成されているリソースプール内の次に利用可能な時間リソースを使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNBによって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0043】
リソース構成の候補周波数領域リソース、例えば、各リソースプールの周波数領域リソースを示すRRC構成。UEは、1つまたは複数のSL-BWPを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、ブロードキャストサイドリンク伝送用の1つまたは複数の候補周波数リソースを用いて構成されてよい。候補周波数リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0044】
変形例1-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクブロードキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。例えば、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBの開始および長さの値(Starting and Length Value:SLV)を示すパラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBGのSLVを示すパラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。UEは、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送との両方に対して1つの候補周波数リソースを用いて構成されてよい。UEはまた、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送とに対して、それぞれ2つの候補周波数リソース、例えばStartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを用いて構成されてよい。
【0045】
変形例2-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクブロードキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続していない周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。連続していない周波数リソースは、複数のSLV、例えば、StartRBG_1およびLengthRBG_1、StartRBG_2およびLengthRBG_2、…、StartRBG_mおよびLengthRBG_mによって構成されてよい。あるいは、連続していない周波数リソースは、開始値およびビットマップ、例えば、StartRBGおよび{bm-1,…,b1,b0}によって構成されてよい。UEが、kに設定されたStartRBGを用いて構成されると仮定する場合、bm-1はRBG kにマップされ、かつb0はRBG k+mにマップされる。
【0046】
上記の変形例の場合、UEは、NBがUEを適切に構成するのを支援するために、例えば、サイドリンクUE情報メッセージで、UE支援情報メッセージで、または類似のメッセージで支援情報を提供してよい。このような支援情報は、UE能力、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数、UEが関心のあるV2Xサービス、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数内の特定のBWP、などの情報を含んでもよい。LTEでは、プロシージャを使用して、UEの電力節約選好およびSPS支援情報、最大物理下りリンク共有チャネル/物理上りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel/Physical Uplink Shared Channel:PDSCH/PUSCH)帯域幅構成選好などをE-UTRANに通知する場合があり、その一方で、サイドリンクUE情報メッセージを使用して、サイドリンク通信または発見を受信すること、V2Xサイドリンク通信を受信すること、ならびに、V2Xサイドリンク通信、V2Xサイドリンク発見ギャップ用の伝送リソースの割り当てまたは解放を要求することなどに、UEが関心があるか、またはもはや関心のないことをNBに通知する場合があるという点に留意すべきである。
【0047】
上述のRRC構成は、IE NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Broadcastを通して構成されてよく、または、上述のRRC構成の一部は、サイドリンク構成に使用される他のIEによって構成されてよいことに留意されたい。
【0048】
DCIシグナリングの詳細な設計:UEは、DCIを通して、ブロードキャストサイドリンク伝送に対するスケジューリンググラントを動的にシグナリングされてよい。例えば、新しいDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット3が、ブロードキャストサイドリンク伝送用のPSCCHおよび物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)をスケジュールするために使用されてよい。ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク伝送用リソースの動的なスケジューリングをサポートするために、gNBはスケジューリングDCIを動的に伝送してもよい。スケジューリングDCIを識別するために、異なるRNTIを使用して、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク伝送をスケジュールするためのDCIのCRCをスクランブルしてもよい。例えば、SLBroadcast-RNTI、SLGroup-RNTI、SLUnicast-RNTIを使用して、それぞれ、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストをスケジュールするためのDCIのCRCをスクランブルしてもよい。UEは、RRC構成を通して、SLBroadcast-RNTI、SLGroup-RNTI、SLUnicast-RNTIを用いて構成されてよい。
【0049】
一変形例として、1つのRNTIを使用して、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク伝送をスケジュールするためのDCIの巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)をスクランブルしてもよい。例えば、同じRNTI、例えば、SL-RNTIを使用して、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストをスケジュールするためのDCIのCRCをスクランブルしてもよい。スケジューリングDCI内のフィールドは、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストをスケジュールするために使用されるDCIを示すために使用されてよい。
【0050】
ブロードキャストサイドリンク伝送用リソースをスケジュールするために、スケジューリングDCIは、1)BWPインジケータフィールド、2)リソースインジケータフィールド、3)サイドリンクタイプインジケータフィールド、4)キャリアタイプインジケータフィールド、5)時間領域リソース管理フィールド、6)ビームスイーピング情報フィールド、7)周波数領域リソース割り当てフィールド、または8)スロット形式インジケータ(Slot Format Indicator:SFI)フィールドなどの情報を搬送する可能性があることを開示する。
【0051】
帯域幅パート(BWP)インジケータフィールド。UEは、RRC構成を通して、サイドリンク通信向けに複数のBWPを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用すべきBWPを示してもよい。あるいは、スケジューリングDCIは、現在のBWPから新しいBWPに切り替えることをUEに示してもよい。BWPインジケータフィールドは、UEがブロードキャストサイドリンク伝送を実施する必要があるか、またはUEが切り替える必要があるBWPのインデックスを示してもよい。UEが4つのBWPを用いて構成されると仮定する場合、「00」が第1の構成されたBWPを示し、「01」が第2の構成されたBWPを示す状態で、2ビットのBWPインジケータフィールドが使用されてよい。一部のフィールドは、ビットマップで専用のものであってもよく、また初期BWPおよびデフォルトBWPを示すために使用されてもよい。例えば、「00」は、例えば、発見および同期に使用される初期BWPを示してよい。代替として、「00」は、デフォルトBWPを示してもよい。さらに別の変形例では、「00」が初期BWPを示し、その一方で、「01」がデフォルトBWPを示す場合がある。
【0052】
リソースインジケータフィールド。UEは、RRCを通して、リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用すべきリソースの構成のインデックスを示してもよい。UEが、リソースの8つの構成、例えば、構成0から構成7を用いて構成されると仮定する場合、「000」が構成0を示し、「001」が構成1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0053】
サイドリンクタイプインジケータフィールド。スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してもよい。例えば、「00」がブロードキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「01」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0054】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを動的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0055】
時間領域リソース割り当てフィールド。UEは、DCIを通して、以下の変形例を用いてスケジュールされた時間領域リソースをシグナリングされてよい。
【0056】
変形例1-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、1つまたは複数の候補リソースを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、候補リソースの中の、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用すべき時間領域リソースを示してもよい。
【0057】
時間領域リソースの開始を判断するために、UEは、時間オフセットインジケータをシグナリングされてよい。例えば、時間オフセット値フィールドは、スケジューリングDCIと、ブロードキャストサイドリンク伝送用のスケジュールされた時間領域リソースとの間の時間ユニットの数を示すために、スケジューリングDCIによって搬送されてよい。時間ユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。あるいは、UEは、時間領域リソースの開始点を判断するために、2レベル時間オフセットを知らされてよい。例えば、UEは、どのスロット/サブフレームから時間領域リソースが開始されるかを判断するために、スロット/サブフレーム(言い換えると、スロットまたはサブフレーム)オフセットを知らされてよい。次いで、UEは、スロット/サブフレーム内の開始点を判断するために、開始シンボル/ミニスロット(言い換えると、スロットまたはミニスロット)のインデックスを知らされてよい。一例においては、2レベル時間オフセットが、2つのDCIフィールドによって、例えば、スロットレベルオフセットインジケータフィールド、および開始シンボルインジケータフィールドを通して、別々に示されてよい。
【0058】
別の例では、2レベル時間オフセットは、1つのDCIフィールドによって示されることがある。例えば、テーブルは、スロットレベルオフセットと、開始シンボルとの組み合わせを含んでもよく、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、RRC構成によって事前に定められるか、または(事前)構成される場合がある。UEは、DCIフィールドを通して、スケジューリングDCIによって1つのインデックスをシグナリングされてよい。UEは、テーブルから対応する2レベルオフセットを見つけることによって、時間領域開始点を判断することができる。本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送またはユニキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。
【0059】
時間領域リソースの持続時間を決定するために、ビットマップまたは持続時間の長さが、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)構成式候補リソース内のどの時間リソースが、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示してもよい。別の例では、UEは、時間領域リソースの長さ、例えばlをシグナリングされることがある。次いで、UEは、ブロードキャストサイドリンク伝送のためにRRC構成式候補リソース内のlの連続したリソースユニットを使用してもよい。リソースユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。
【0060】
時間領域リソースの開始および持続時間を示すためのフィールドはまた、1つのDCIフィールドを通して、シグナリングされてよい。例えば、事前に定められるかまたは事前構成されるテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、1つのDCIフィールドを通して、スケジューリングDCIによって1つのインデックスをシグナリングされてよい。UEは、テーブルから対応する開始または持続時間値を見つけることによって、時間領域リソースを判断することができる。
【0061】
変形例2-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、候補リソースを用いて構成されなくてもよい。UEは、スケジューリングDCIによって、ブロードキャストサイドリンク伝送用の時間領域リソースを動的に知らされてよい。DCIは、時間領域リソースのスロット/サブフレームオフセット、開始点、持続時間などの情報を搬送してよい。スロット/サブフレームオフセットは、DCI受信に使用されるスロット/サブフレームに関するものであってよい。上述の各パラメータは、異なるDCIフィールドによって示されるか、またはDCIフィールドによって共に示されてよい。例えば、時間領域リソースは、スケジューリングDCIのみを通して、スロット/サブフレームオフセット値およびSLVによって動的にシグナリングされてよい。
【0062】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを知らされて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースを知らされてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0063】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、
図1に示すように、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを示す場合がある。PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHまたはPSSCHに使用されてよい。例えば、一アプローチでは、UEは、PSCCHおよびPSSCH用のリソースを示す1つの時間領域リソース割り当てを受信してよい。PSCCHおよびPSSCHがFDMされている場合、UEは、異なる周波数リソースを使用して、割り当てられた時間リソースでPSCCHおよびPSSCHを伝送してもよい。
【0064】
PSCCHまたはPSSCHがTDMされているか、または異なる時間リソースで伝送される場合、UEは、スケジュールされた時間リソースの中から、それぞれPSCCHまたはPSSCH用の時間リソースを決定してもよい。例えば、UEは、PSCCHにまたがるシンボルの数、例えば、k個のシンボルを用いて、RRCによって静的に構成されるか、または該シンボルの数をスケジューリングDCIによって動的に示されてよい。次いで、UEは、PSCCHおよびPSSCHがTDMされている場合、割り当てられた時間リソース内で、PSCCHを伝送するために最初のk個のシンボルを使用し、さらに、PSSCHを伝送するために残りのシンボルを使用してよい。あるいは、PSCCHの帯域幅が、PSSCHの帯域幅よりも小さい場合、UEは、割り当てられた時間リソース内で、最初のk個のシンボルを使用して周波数領域リソース割り当てに従ってPSCCHおよびPSSCHを伝送し、さらに、残りのシンボルを使用してPSSCHを伝送してよい。
【0065】
別のアプローチでは、UEは、PSSCH用のリソースを示す1つの時間領域リソース割り当てを受信して、UEは、それに対応してPSCCH用の時間領域リソースを決定してよく、逆もまた同様である。スケジュールされたPSCCHおよびPSSCHは、同じスロット内にあってもよく、または異なるスロット内にあってもよい。例えば、UEは、RRC構成によって、PSCCHとPSSCHとの間のオフセットを用いて静的に構成されてよく、この際、RRC構成は、スロットレベルオフセット、またはシンボルレベルオフセットの両方を含んでもよい。UEは、スケジューリングDCIによって、PSSCH向けの時間領域リソース割り当てを知らされて、構成されたオフセットに基づいて、関連付けられたPSCCH用の時間領域リソースを決定することができる。本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送およびユニキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。
【0066】
あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを割り当ててよい。例えば、PSCCH向けの時間領域リソース割り当て用のDCIフィールド、およびPSSCH向けの時間領域リソース割り当て用のDCIフィールドがあり、各フィールドは、RRC構成内のエントリに対応するインデックスを示してもよい。例えば、UEは、情報要素PSCCH_AllocationList、および情報要素PSSCH_AllocationListを別々に用いてRRC構成されてよい。
【0067】
情報要素PSCCH_AllocationListは、PSCCH向けに構成された時間領域リソース割り当て(のうちの1つまたは複数)のリスト、例えば、情報要素PSCCH_TimeDomainResourceAllocationのリストを含んでもよく、この際、各インデックス付けされた行が、スケジューリングDCIとスケジュールされたPSCCHとの間のスロットオフセット(例えば、kx)、開始および長さインジケータSLIVなどを構成する。情報要素PSCCH-TimeDomainResourceAllocationListの例を、
図17に示す。3ビットが、PSCCH時間領域リソース割り当てフィールドに使用されると仮定した場合の例を表1に示す。PSCCH向けの本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送およびユニキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。
【0068】
グループキャストサイドリンク伝送またはユニキャストサイドリンク伝送のシナリオでは、2段SCIが使用されてよい。2段SCIが使用されるシナリオでは、UEは、例えば、DCIフィールド第1段PSCCH時間領域リソース割り当てフィールド、および情報要素First_Stage_PSCCH_TimeDomainResourceAllocationを通して、第1段SCIの伝送向けの時間領域リソース割り当てを明確に知らされる/それを用いて構成されてよい(言い換えると、知らされるか、または構成される)。このケースでは、スロットオフセットkxは、スケジューリングDCIと、スケジュールされた第1段PSCCHとの間のスロットオフセットを表す。UEは、例えば、DCIフィールドPSSCH時間領域リソース割り当てフィールドを通して、第2段SCIおよびPSSCHの伝送向けの時間領域リソース割り当てを共に知らされてよい。次いで、UEは、例えば、上記に提示した方法を使用して、受信したPSSCH時間領域リソース割り当てフィールドから、第2段SCI伝送に使用される時間領域リソース、またはPSSCH伝送に使用される時間領域リソースを導出することができる。
【0069】
【0070】
情報要素PSSCH_AllocationListは、PSSCH向けに構成された時間領域リソース割り当て(のうちの1つまたは複数)のリスト、例えば、情報要素PSSCH_TimeDomainResourceAllocationのリストを含んでもよくこの際、各インデックス付けされた行が、スロットオフセット(例えば、ky)、開始および長さインジケータ、開始および長さインジケータ値(Start and Length Indicator Value:SLIV)などを構成する。スロットオフセットkyに関して、一アプローチでは、スロットオフセットkyは、スケジューリングDCIとスケジュールされたPSSCHとの間のスロットオフセットである場合がある。別のアプローチでは、スロットオフセットkyは、スケジュールされたPSCCHとスケジュールされたPSSCHとの間のスロットオフセットである場合がある。情報要素PSSCH-TimeDomainResourceAllocationListの例を、
図18に示す。4ビットが、PSSCH時間領域リソース割り当てフィールドに使用されると仮定した場合の例を表2に示す。本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送およびユニキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。
【0071】
グループキャストサイドリンク伝送またはユニキャストサイドリンク伝送のシナリオでは、2段SCIが使用されてよい。2段SCIが使用されるシナリオでは、スロットオフセットkyは、スケジュールされた第1段PSCCH伝送とスケジュールされたPSSCH伝送との間のスロットオフセットであるか、または、スケジュールされた第1段PSCCH伝送と、共にスケジュールされた第2段PSCCHおよびPSSCHの伝送との間のスロットオフセットである場合がある。
【0072】
【0073】
ビームスイーピング情報フィールド。スケジューリングDCIは、UEが実施する必要がある場合があるビームスイーピングの数を示してよい。UEは、スケジューリングDCIによってビームスイーピングの数の値を動的にシグナリングされてよい。あるいは、RRCは、各値がインデックスに関連付けられた状態で、ビームスイーピングの数の複数の潜在的値を構成してよい。UEは、1つのインデックスをシグナリングされて、ビームスイーピングの数の値を決定してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNBによって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0074】
周波数領域リソース割り当てフィールド。ブロードキャストサイドリンク伝送用の周波数領域リソースを決定するために、UEは、使用すべき最小リソースブロック(Resource Block:RB)、リソースブロックグループ(Resource Block Group:RBG)またはサブチャネルの情報を知らされてよい。UEは、最小RB、RBGまたはサブチャネルのインデックスをシグナリングされてよい。あるいは、UEは、周波数領域リソース割り当ての最小RB、RBGまたはサブチャネルと、RRC構成式候補周波数領域リソースの最小RB、RBGまたはサブチャネルとの間のオフセットをシグナリングされてよい。オフセットは、RB、RBGまたはサブチャネル内にあってよい。
【0075】
周波数領域リソースの範囲を決定するために、ビットマップまたは周波数領域リソースの幅が、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、RRC構成式候補周波数リソース内のどの周波数リソースが、ブロードキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示す。別の例では、UEは、周波数領域リソースの幅、例えばwをシグナリングされることがある。次いで、UEは、ブロードキャストサイドリンク伝送のために、wの連続したRB、RBGまたはサブチャネルを使用してもよい。
【0076】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの周波数領域リソースを知らされて、同じ周波数領域リソースを全方向の伝送に使用してよい。あるいは、UEは、異なる方向の伝送に対して、それぞれ異なる周波数領域リソースをシグナリングされてよい。
【0077】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHの両方用の周波数領域リソースを示す場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースを割り当ててよい。
【0078】
スロット形式インジケータ(SFI)フィールド。
図2に示すように、SFIが、サイドリンク伝送をサポートするために導入されてよい。スロット内のサイドリンク伝送に使用されるシンボルは、「S」とされてよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。「X」とされるシンボルが、UEの伝送モードと受信モードとの切り替えのためのギャップとして使用されてよい。
【0079】
RRC構成式候補時間リソースと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。例えば、スロットm内のシンボルkが、RRC構成で候補時間リソースとして構成されると仮定する。スロットm内のシンボルkが、SFIで「D」とされる場合、UEは、スロットm内のシンボルkを、候補時間リソースと見なさなくてよい。UEがブロードキャストサイドリンク伝送用の時間リソースを決定するときに、UEは、スロットm内のシンボルkをスキップしてよい。候補時間リソースがミニスロット内にあり、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0080】
ユニキャストサイドリンク伝送
ユニキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNBまたはgNBのようなノードが、ユニキャストサイドリンク通信のためにUEによって使用されるリソースを動的に割り当てる場合がある。伝送UE202の場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、ユニキャストサイドリンク伝送用のリソースを割り当てられてよい。受信UE203の場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、ユニキャストサイドリンク受信用のリソースを割り当てられてよい。gNBがサイドリンクでの伝送をスケジュールするときに、伝送UE202または受信UE203は、スケジューリンググラントを受信してよい。スケジューリンググラントを受信することによって、伝送側は、伝送に使用されるリソースおよびビームを決定することができる。スケジューリンググラントを受信することによって、受信UE203は、受信に使用されるリソースまたはビームを決定することができる。類似の構想が、同様にグループキャストサイドリンク伝送に適用されてよい。詳細なリソース割り当てスキームは以下の通りである。
【0081】
RRC構成の詳細な設計:ユニキャストサイドリンク伝送の場合、IE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Unicastは、サイドリンク制御とサイドリンクデータ伝送との両方向けの構成情報を搬送する場合がある。UEは、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通または専用RRC構成を通して、NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Unicastを用いて構成されてよい。IE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Unicastは、1)サイドリンク伝送のタイプ、2)キャリアのタイプ、3)リソースのニューメロロジー、4)ブロードキャストを伝送するUE、5)スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスク、6)候補リソースのインデックス、7)リソース構成の候補時間領域リソース、8)繰り返しおよび冗長バージョンの数、または9)リソース構成の候補周波数領域リソース、などのRRC構成を搬送してもよい。
【0082】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE NR-SL-Resourceがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0083】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0084】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0085】
サイドリンクでのユニキャストUE IDを示すRRC構成。ユニキャストサイドリンク通信の場合、UEは、UE ID、例えば、サイドリンクユニキャストRNTI(Sidelink Unicast RNTI:SL-U-RNTI)を用いて構成されてよい。伝送UE202の場合、UEは発信元IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。受信UE203の場合、UEは送信先IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。
【0086】
ユニキャストサイドリンク通信を実施するために、UEは、ペアUEの情報を知る必要がある。伝送UE202の場合、ペアUEのIDは、送信先IDである。受信UE203の場合、ペアUEのIDは、発信元IDである。UEは、RRC構成を通して、またはスケジューリングDCIを通して、ペアUEのID、例えば、サイドリンクユニキャストペアRNTI(Sidelink Unicast Paired RNTI:SL-UP-RNTI)を知らされてよい。
【0087】
ユニキャストサイドリンク伝送向けのSCIが生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDおよび送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0088】
スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスクを示すRRC構成。例えば、UEは、SLUnicast-RNTIまたはSL-RNTIを用いて構成されてよい。gNBは、構成されたSLUnicast-RNTIまたはSL-RNTIによってスクランブルされたCRCと共に、UE向けにスケジューリングDCIを生成および伝送してよい。構成されたSLUnicast-RNTIまたはSL-RNTIを使用することによってDCIを復号してよい。
【0089】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、サイドリンク伝送用リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。リソースの各構成は、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-SL-Resource-Indexに関連付けられてよい。UEは、サイドリンク伝送をスケジュールするDCIを通して、サイドリンク伝送に使用するリソースの構成を決定してもよい。
【0090】
リソース構成の候補時間領域リソース、例えば、各リソースプールの時間領域リソースを示すRRC構成。開示するように、候補リソースごとのユニキャストサイドリンク伝送用候補時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成されてよい。
【0091】
変形例1-候補時間領域リソース:UEは、RRC構成によって、サイドリンク伝送用候補時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームまたはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームまたはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0092】
UEがサイドリンクでの伝送のスケジューリンググラントを搬送するDCIを受信するときに、UEは、構成された候補時間リソース内の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。最小時間ギャップ制約が、UEが受信モードから伝送モードに切り替わるために適用されてよく、UEは、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。
【0093】
あるいは、UEは、構成された候補時間リソース内のサイドリンク伝送に使用すべき時間リソースを示すオフセット値を用いて構成されてよい。オフセット値は、スケジューリンググラントを搬送するDCIによってシグナリングされてよい。オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、スケジューリンググラントDCIを伝送するのに使用される時間リソースとの間のオフセットを示すか、または、オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースとの間のオフセットを示してもよい。
【0094】
変形例2-候補時間領域リソース:UEは、ユニキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースに関して、DCIによって動的にシグナリングされてよい。UEは、RRC構成を通して、候補時間領域リソースを用いて構成されなくてもよい。スケジューリンググラントを搬送するDCIは、ユニキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースを示してよい。
【0095】
繰り返しおよび冗長バージョン(Redundancy Version:RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、gNBによって、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いて構成されてよい。一例において、UEは、RRC構成で1つの繰り返し数(例えば、k)を用いて構成されてよい。別の例において、UEは、RRC構成で複数の繰り返し数(例えば、k1、k2、…、ki)を用いて構成されてよい。log2(i)ビットの繰り返しインジケータフィールドが、スケジュールされた伝送の繰り返し数をUEに示すために、スケジューリングDCIによってシグナリングされてよい。
【0096】
i=4と仮定する場合の繰り返しインジケータの例を表3に示す。表3に示す例では、繰り返しインジケータフィールドが「00」に設定されている場合、繰り返し数がk1であることを示す。別の例では、繰り返しインジケータフィールドが「00」に設定されている場合、UEによって実施される繰り返しがないことを示し、また、「01」、「10」、「11」は、繰り返し数が、それぞれk1、k2、k3であることを示す。類似の構想が、グループキャストサイドリンク伝送およびブロードキャストサイドリンク伝送に適用されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。初期伝送が、スロットnにスケジュールされていると仮定する場合、一例では、UEは、スロットn+1、スロットn+2、…、スロットn+kで、k個の繰り返しを伝送する場合があり、別の例では、UEは、スロットn+m、スロットn+2*m、…、スロットn+k*mで、k個の繰り返しを伝送する場合がある。この際、mは、初期伝送と最初の繰り返しとの間のギャップである。
【0097】
この例では、mは、スロットのユニット内にある。別の例では、mは、ミニスロットのユニット内か、またはシンボルのユニット内にある場合がある。mの値は、RRC構成によって、例えば、繰り返しおよび冗長バージョンの数を構成するRRC構成を伴って、構成されるか、または、mの値は、スケジューリングDCIによって動的にシグナリングされてよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。
【0098】
【0099】
リソース構成の候補周波数領域リソース、例えば、各リソースプールの周波数領域リソースを示すRRC構成。UEは、1つまたは複数のSL-BWPを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送用の1つまたは複数の候補周波数リソースを用いて構成されてよい。候補周波数リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0100】
変形例1-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクユニキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。例えば、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBの開始および長さの値(SLV)を示すパラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBGのSLVを示すパラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。UEは、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送との両方に対して1つの候補周波数リソースを用いて構成されてよい。UEはまた、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送とに対して、それぞれ2つの候補周波数リソース、例えばStartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを用いて構成されてよい。
【0101】
変形例2-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクユニキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続していない周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。連続していない周波数リソースは、複数のSLV、例えば、StartRBG_1およびLengthRBG_1、StartRBG_2およびLengthRBG_2、…、StartRBG_mおよびLengthRBG_mによって構成されてよい。あるいは、連続していない周波数リソースは、開始値およびビットマップ、例えば、StartRBGおよび{bm-1,…,b1,b0}によって構成されてよい。UEが、kに設定されたStartRBGを用いて構成されると仮定する場合、bm-1はRBG kにマップされ、かつb0はRBG k+mにマップされる。
【0102】
上記の変形例の場合、UEは、NBがUEを適切に構成するのを支援するために、例えば、サイドリンクUE情報メッセージで、UE支援情報メッセージで、または類似のメッセージで支援情報を提供してよい。このような支援情報は、UE能力、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数、UEが関心のあるV2Xサービス、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数内の特定のBWP、などの情報を含んでもよい。LTEでは、プロシージャを使用して、UEの電力節約選好およびSPS支援情報、最大PDSCH/PUSCH帯域幅構成選好などをE-UTRANに通知する場合があり、その一方で、サイドリンクUE情報メッセージを使用して、サイドリンク通信または発見を受信すること、V2Xサイドリンク通信を受信すること、ならびに、V2Xサイドリンク通信、V2Xサイドリンク発見ギャップ用の伝送リソースの割り当てまたは解放を要求することなどに、UEが関心があるか、またはもはや関心のないことをNBに通知する場合があるという点に留意すべきである。
【0103】
上述のRRC構成は、IE NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Unicastを通して構成されてよく、または、上述のRRC構成の一部は、サイドリンク構成に使用される他のIEによって構成されてよいことに留意されたい。
【0104】
DCIシグナリングの詳細な設計:UEは、DCIを通して、ユニキャストサイドリンク伝送に対するスケジューリンググラントを動的にシグナリングされてよい。例えば、新しいDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット3が、ユニキャストサイドリンク伝送用のPSCCHまたはPSSCHをスケジュールするために使用されてよい。ユニキャストサイドリンク伝送用リソースをスケジュールするために、スケジューリングDCIは、1)BWPインジケータフィールド、2)リソースインジケータフィールド、3)サイドリンクタイプインジケータフィールド、4)キャリアタイプインジケータフィールド、5)伝送/受信インジケータフィールド、6)サイドリンクUE IDフィールド、7)ペアUE IDフィールド、8)時間領域リソース割り当てフィールド、9)再伝送フィールド、10)HARQフィールド、11)CSI取得および報告フィールド、12)周波数領域リソース割り当てフィールド、または13)スロット形式インジケータ(SFI)フィールドなどの情報を搬送する可能性があることを開示する。
【0105】
BWPインジケータフィールド。UEは、RRC構成を通して、複数のBWPを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、ユニキャストサイドリンク伝送に使用すべきBWPを示してもよい。あるいは、スケジューリングDCIは、現在のBWPから新しいBWPに切り替えることをUEに示してもよい。BWPインジケータフィールドは、UEがユニキャストサイドリンク伝送を実施する必要があるか、またはUEが切り替える必要があるBWPのインデックスを示してもよい。UEが4つのBWPを用いて構成されると仮定する場合、「00」が第1の構成されたBWPを示し、「01」が第2の構成されたBWPを示す状態で、2ビットのBWPインジケータフィールドが使用されてよい。一部のフィールドは、ビットマップで専用のものであってもよく、また初期BWPおよびデフォルトBWPを示すために使用されてもよい。例えば、「00」は、初期BWP(例えば、発見および同期に使用される)発見を示してよい。代替として、「00」は、デフォルトBWPを示してもよい。さらに別の変形例では、「00」が初期BWPを示し、その一方で、「01」がデフォルトBWPを示す場合がある。
【0106】
リソースインジケータフィールド。UEは、RRCを通して、リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、ユニキャストサイドリンク伝送に使用すべきリソースの構成のインデックスを示してもよい。UEが、リソースの8つの構成、例えば、構成0から構成7を用いて構成されると仮定する場合、「000」が構成0を示し、「001」が構成1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0107】
サイドリンクタイプインジケータフィールド:スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してもよい。例えば、「00」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「01」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0108】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを動的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0109】
伝送/受信インジケータフィールド。ユニキャストサイドリンク通信では、伝送UE202と受信UE203との両方が、スケジューリングDCIを受信する場合がある。伝送/受信インジケータフィールドは、DCIが伝送または受信をスケジュールするかどうかを示すために、スケジューリングDCIによってシグナリングされてよい。例えば、「0」が受信を示し、「1」が伝送を示す状態で、1ビットフィールドが使用されてよい。
【0110】
サイドリンクUE IDフィールド:ユニキャストサイドリンク通信の場合、UEは、サイドリンクUE ID、例えば、SL-U-RNTIを動的にシグナリングされてよい。伝送UE202の場合、UEは発信元IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。受信UE203の場合、UEは送信先IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。スケジューリングDCIは、UE ID、例えば、SL-U-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各UE IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nのUE IDを用いて、RRCによって構成されてよい。スケジューリングDCIは、UE IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0111】
ペアUE IDフィールド:UEは、ペアUEのIDを動的にシグナリングされてよい。UEが「0」に設定された伝送/受信インジケータフィールドと共にスケジューリングDCIを受信する場合、ペアUE IDフィールドは、伝送UE202のIDを示す。UEが「1」に設定された伝送/受信インジケータフィールドと共にスケジューリングDCIを受信する場合、ペアUE IDフィールドは、受信UE203のIDを示す。スケジューリングDCIは、ペアUE ID、例えば、SL-UP-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各ペアUE IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nのペアUE IDを用いてRRCによって構成されてよい。スケジューリングDCIは、ペアUE IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0112】
時間領域リソース割り当てフィールド:UEは、DCIを通して、以下の変形例を用いてスケジュールされた時間領域リソースをシグナリングされてよい。
【0113】
変形例1-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、1つまたは複数の候補リソースを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、候補リソースの中の、ユニキャストサイドリンク伝送に使用すべき時間領域リソースを示してもよい。
【0114】
時間領域リソースの開始を判断するために、UEは、時間オフセット値をシグナリングされてよい。例えば、時間オフセット値フィールドは、スケジューリングDCIと、ユニキャストサイドリンク伝送用のスケジュールされた時間領域リソースとの間の時間ユニットの数を示すために、スケジューリングDCIによって搬送されてよい。時間ユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。あるいは、UEは、時間領域リソースの開始点を判断するために、2レベル時間オフセットを知らされてよい。例えば、UEは、どのスロット/サブフレームから時間領域リソースが開始されるかを判断するために、スロット/サブフレームオフセットを知らされてよい。次いで、UEは、スロット/サブフレーム内の開始点を判断するために、開始シンボル/ミニスロットのインデックスを知らされてよい。時間領域リソースの持続時間を決定するために、ビットマップまたは持続時間の長さが、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、RRC構成式候補リソース内のどの時間リソースが、ユニキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示してもよい。別の例では、UEは、時間領域リソースの長さ、例えばlをシグナリングされることがある。次いで、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送のために、RRC構成式候補リソース内のlの連続したリソースユニットを使用してもよい。リソースユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。
【0115】
時間領域リソースの開始および持続時間を示すためのフィールドはまた、1つのDCIフィールドを通して、シグナリングされてよい。例えば、事前に定められるかまたは事前構成されるテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、1つのDCIフィールドを通して、スケジューリングDCIによって1つのインデックスをシグナリングされてよい。UEは、テーブルから対応する開始または持続時間値を見つけることによって、時間領域リソースを決定する。
【0116】
変形例2-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、候補リソースを用いて構成されなくてもよい。UEは、スケジューリングDCIによって、ユニキャストサイドリンク伝送用の時間領域リソースを動的に知らされてよい。DCIは、時間領域リソースのスロット/サブフレームオフセット、開始点、持続時間などの情報を搬送してよい。上述の各パラメータは、異なるDCIフィールドによって示されるか、またはDCIフィールドによって共に示されてよい。例えば、時間領域リソースは、スケジューリングDCIのみを通して、スロット/サブフレームオフセット値およびSLVによって動的にシグナリングされてよい。
【0117】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHの両方用の時間領域リソースを示す場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを割り当ててよい。
【0118】
再伝送フィールド:HARQフィードバックが、ユニキャストサイドリンクで導入されてよい。伝送が受信UE203でNACKされる場合、伝送UE202は、再伝送を実施してもよい。
【0119】
伝送UE202での再伝送は、受信UE203によってトリガされるか、またはgNBによってトリガされてよい。一変形例を用いて、受信UE203は、gNBにNACKをフィードバックしてよい。gNBは、再伝送のために、別のスケジューリングDCIを送信することによって、再伝送をするように伝送UE202をトリガすることができる。再伝送に対して、gNBは、伝送UE202に同じMCSを使用するように指示するか、またはgNBは、伝送UE202に異なるMCSを使用するように指示してもよい。繰り返しが実施される場合、UEは、同様に、再伝送の繰り返しに対して、異なるRVをシグナリングされてよい。例えば、スケジューリングDCIは、事前に定められた変調・符号化スキーム(Modulation Coding Scheme:MCS)テーブル内のサイドリンク伝送に使用すべき対応するMCSレベルの行インデックスを示すために、または、RRC構成によって構成されたMCSテーブル内のサイドリンク伝送に使用すべき対応するMCSレベルの行インデックスを示すために、MCSインデックスフィールドを搬送してもよい。
【0120】
RRC構成式MCSテーブルは、事前に定められたMCSテーブルのサブセットであってよく、例えば、RRC構成NR-SL-MCSは、MCSテーブルサブセットを構成するために、事前に定められたMCSテーブルの開始インデックスおよび終了インデックスを含むか、または、RRC構成NR-SL-MCSは、MCSテーブルサブセットを構成するために、事前に定められたMCSテーブルの開始インデックスまたはサブセットのサイズを含んでもよい。開始インデックスまたは終了インデックスは、RRC構成で5ビット長のビット列によって構成されてよい。サブセットのサイズは、例えば1、2、4、8などの整数で、RRC構成によって構成されてよい。
【0121】
事前に定められたMCSテーブルの行10から行17が、MCSテーブルのサブセットとしてRRC構成によって構成されていると仮定する場合、MCSインデックスフィールドは3ビットであり、また一例を表4に示す。UEが「001」に設定されたMCSインデックスフィールドを知らされる場合、UEは、構成されたMCSテーブルのサブセットの2番目の行(この例においては、事前に定められたMCSテーブルの行11である)を使用してよい。本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送またはブロードキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。このケースでは、スケジューリングが初期伝送または再伝送向けのものかどうかを示すために、再伝送フィールドは1ビットであってよい。例えば、「0」は、伝送が初期伝送であることを示してよく、「1」は、伝送が再伝送であることを示してよい。例示的コールフローを
図3に示す。
【0122】
【0123】
図3は、ユニキャストサイドリンク向けのgNBトリガ型再伝送の例示的コールフローを示す。ステップ211aで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、初期伝送向けのスケジューリングDCIを取得(例えば、受信)する。ステップ211bで、Rx UE203は、Uuインターフェースを通して、初期伝送向けのスケジューリングDCIを取得する。ステップ212で、Rx UE203は、サイドリンクでユニキャスト伝送を取得する。ステップ213で、ステップ212またはステップ211bに基づいて、Rx UE203は、Uuインターフェースを通してgNB201にHARQフィードバックを送信する。ステップ213からステップ216は、NACKが受信された場合に実行されてよい。ステップ214で、Uuインターフェースを通した再伝送向けのスケジューリングDCIが、Tx UE202によって取得されてよい。ステップ214に基づいて、ステップ215で、サイドリンクでのユニキャスト再伝送が、Tx UE202によって送信されてよい。ステップ216で、ステップ215に基づいて、Rx UE203は、Uuインターフェースを通してgNBにHARQフィードバックを送信する。ステップ217からステップ219は、ACKが受信された場合に実行されてよい。ステップ217で、Uuインターフェースを通した新しい伝送向けのスケジューリングDCIが、Tx UE202によって取得されてよい。ステップ217に基づいて、ステップ218で、サイドリンクでのユニキャスト伝送が、Tx UE202によって送信されてよい。ステップ219で、ステップ218に基づいて、Rx UE203は、Uuインターフェースを通してgNBにHARQフィードバックを送信する。
【0124】
別の変形例を用いて、受信UE203は、伝送UE202にNACKをフィードバックしてよい。受信UE203からNACKを受信することによって、伝送UE202は再伝送を実施することができる。再伝送のために、伝送UE202は、初期伝送に使用されたのと同じMCSを使用することを選択するか、または伝送UE202は、異なるMCSを使用することを自律的に選択してもよい。一例では、伝送UE202は、事前に定められたMCSテーブルからMCSを自律的に選択する場合がある。別の例では、伝送UE202は、事前に定められたMCSテーブルのサブセットからMCSを自律的に選択する場合がある。この際、サブセットは、RRC構成NR-SL-MCSを通して、RRCによって構成されてよい。上記に開示した構成の詳細を、この場合にも適用することができる。本明細書に示す例はまた、グループキャストサイドリンク伝送またはブロードキャストサイドリンク伝送向けの動的リソース割り当てに適用されてよい。
【0125】
再伝送用のリソースは、初期伝送向けのグラントを搬送するスケジューリングDCI内の再伝送フィールドによって事前に確保されてよい。再伝送フィールドは、再伝送に割り当てられた時間または周波数リソース、例えば、シンボルインデックス、ミニスロットインデックス、RBインデックスなどを示してよい。あるいは、再伝送フィールドは、再伝送と初期伝送との間の時間または周波数オフセット、例えば、シンボルオフセット、ミニスロットオフセット、RBオフセットなどを示してもよい。
【0126】
伝送UE202が受信UE203からNACKを受信する場合、伝送UE202は、再伝送のために事前に確保されたリソースを使用してよい。伝送UE202が受信UE203からACKを受信する場合、伝送UE202は、再伝送のために事前に確保されたリソースをスキップしてよい。例示的コールフローを
図4に示す。
【0127】
図4は、ユニキャストサイドリンク向けのRx UE203トリガ型再伝送の例示的コールフローを示す。ステップ221aで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、初期伝送向けのスケジューリングDCIを取得(例えば、受信)する。ステップ221bで、Rx UE203は、Uuインターフェースを通して、初期伝送および再伝送向けのスケジューリングDCIを取得する。ステップ222で、Rx UE203は、Tx UE202からサイドリンクでユニキャスト伝送を取得する。ステップ223で、ステップ222に基づいて、Rx UE203は、Tx UE202にサイドリンクでHARQフィードバックを送信する。ステップ224からステップ225は、NACKが受信された場合に実行されてよい。ステップ224で、サイドリンクを通したユニキャスト再伝送が、Rx UE203によって取得されてよい。ステップ224に基づいて、ステップ225で、Rx UE203は、サイドリンクを通してTx UE202にHARQフィードバックを送信する。例えば、ステップ223でACKが受信される場合、Tx UE202は再伝送をスキップしてもよい。
【0128】
送られるHARQ。スケジューリングDCIは、伝送UE202および受信UE203に、HARQ IDまたはHARQプロセス番号を示してもよい。スケジューリングDCIはまた、HARQフィードバック向けのリソース割り当てを示してもよい。スケジューリングDCIは、HARQフィードバック用の時間または周波数リソース、例えば、シンボルインデックス、ミニスロットインデックス、RBインデックスなどを示してよい。あるいは、スケジューリングDCIは、HARQフィードバックと初期伝送との間の時間または周波数オフセット、例えば、シンボルオフセット、ミニスロットオフセット、RBオフセットなどを示してもよい。再伝送が受信UE203によってトリガされる場合、受信UE203は、割り当てられたHARQフィードバックリソースを使用して、伝送UE202にHARQフィードバックを送信してよい。再伝送がgNB201によってトリガされる場合、受信UE203は、割り当てられたHARQフィードバックリソースを使用して、gNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0129】
チャネル状態情報(Channel State Information:CSI)取得および報告フィールド。gNB201は、サイドリンクでのCSI取得および報告をスケジュールしてよい。スケジューリングDCIは、報告に使用されるCSI-RS構成およびリソースを、伝送UE202および受信UE203に示してもよい。スケジューリングDCIは、CSIフィードバック用の時間または周波数リソース、例えば、シンボルインデックス、ミニスロットインデックス、RBインデックスなどを示してよい。複数のCSI-RS構成が、RRCによって構成されてよく、スケジューリングDCIは、使用されるCSI-RS構成を示すインデックスをシグナリングしてよい。
【0130】
周波数領域リソース割り当てフィールド。ユニキャストサイドリンク伝送/受信用の周波数領域リソースを決定するために、UEは、使用すべき最小RB、RBGまたはサブチャネルの情報を知らされてよい。UEは、最小RBまたはRBGのインデックスをシグナリングされてよい。あるいは、UEは、周波数領域リソース割り当ての最小RB、RBGまたはサブチャネルと、RRC構成式候補周波数領域リソースの最小RB、RBGまたはサブチャネルとの間のオフセットをシグナリングされてよい。オフセットは、RB内またはRBG内にあってよい。
【0131】
周波数領域リソースの範囲を決定するために、ビットマップまたは周波数領域リソースの幅が、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、RRC構成式候補周波数リソース内のどの周波数リソースが、ユニキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示す。別の例では、UEは、周波数領域リソースの幅、例えばwをシグナリングされることがある。次いで、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送のために、wの連続したRB、RBGまたはサブチャネルを使用してもよい。
【0132】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHの両方用の周波数領域リソースを示す場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースを割り当ててよい。
【0133】
スロット形式インジケータフィールド。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0134】
RRC構成式候補時間リソースと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。例えば、スロットm内のシンボルkが、RRC構成で候補時間リソースとして構成されると仮定する。スロットm内のシンボルkが、SFIで「D」とされる場合、UEは、スロットm内のシンボルkを、候補時間リソースと見なさなくてよい。UEがユニキャストサイドリンク伝送用の時間リソースを決定するときに、UEは、スロットm内のシンボルkをスキップしてよい。候補時間リソースがミニスロット内にあり、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0135】
サイドリンク通信に使用されるシンボルは、さらに、サイドリンク伝送に使用されるシンボルと、サイドリンク受信に使用されるシンボルとに分割されてよい。開示するように、記号「ST」および「SR」が、
図5に示すように、スロット形式向けに取り入れられてよい。
図5は、ユニキャストサイドリンク用のスロット形式の例を示す。伝送UE202の場合、UEは、サイドリンク伝送向けにSFIによって「ST」とされたシンボルを使用してよく、また、フィードバック、例えばHARQフィードバックの受信向けにSFIによって「SR」とされたシンボルを使用してよい。受信UE203の場合、UEは、サイドリンク伝送の受信向けにSFIによって「ST」とされたシンボルを使用してよく、また、フィードバック、例えばHARQフィードバックの送信向けにSFIによって「SR」とされたシンボルを使用してよい。類似の構想が、同様にグループキャストサイドリンクに適用されてよい。「X」とされるシンボルが、UEの伝送モードと受信モードとの切り替えのためのギャップとして使用されてよい。
【0136】
グループキャストサイドリンク伝送
グループキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、グループキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを動的に割り当てる場合がある。伝送UE202の場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、グループキャストサイドリンク伝送用のリソースを割り当てられてよい。受信UE203の場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、受信用のリソースを割り当てられてよい。gNB201がサイドリンクでの伝送をスケジュールするときに、伝送UE202と受信UE203との両方は、スケジューリンググラントを受信してよい。スケジューリンググラントを受信することによって、伝送側は、伝送に使用されるリソースおよびビームを決定することができる。スケジューリンググラントを受信することによって、受信UE203は、受信に使用されるリソースおよびビームを決定することができる。詳細なリソース割り当てスキームは以下の通りである。
【0137】
RRC構成の詳細な設計:グループキャストサイドリンク伝送の場合、IE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Groupcastは、サイドリンク制御とサイドリンクデータ伝送との両方向けの構成情報を搬送する場合がある。UEは、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通または専用RRC構成を通して、NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Groupcastを用いて構成されてよい。IE NR-SL-ResourceまたはNR-SL-Resource-Groupcastは、1)サイドリンク伝送のタイプ、2)キャリアのタイプ、3)リソースのニューメロロジー、4)グループキャストを伝送するUE、5)スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスク、6)候補リソースのインデックス、7)リソース構成の候補時間領域リソース、8)繰り返しおよび冗長バージョンの数、9)リソース構成の候補周波数領域リソース、または10)ビームスイーピング情報、などのRRC構成を搬送してもよい。
【0138】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE NR-SL-Resourceがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0139】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0140】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0141】
サイドリンクでグループキャストを伝送するUEのIDを示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、UE ID、例えば、サイドリンクグループキャストRNTI(Sidelink Groupcast RNTI:SL-G-RNTI)を用いて構成されることがある。UEがサイドリンクでのグループキャストを必要とする場合、UEは形成されたグループ内の発信元IDとしてSL-G-RNTIを使用してよい。
【0142】
グループキャストサイドリンク通信を実施するために、UEは、グループIDを知らされる必要がある場合がある。UEは、グループID、例えばサイドリンクグループキャスト送信先RNTI(Sidelink Groupcast Destination RNTI:SL-GD-RNTI)を用いて構成されてよい。UEは、送信先グループIDとして構成されたグループIDを使用してよい。グループIDは、同様にスケジューリングDCIによって動的にシグナリングされてよい。
【0143】
SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に送信先グループIDおよび発信元IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、送信先グループIDまたは発信元IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先グループIDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0144】
スケジューリングDCIのスクランブルリングに使用されるマスクを示すRRC構成。例えば、UEは、SLGroupcast-RNTIまたはSL-RNTIを用いて構成されてよい。gNB201は、構成されたSLGroupcast-RNTIまたはSL-RNTIによってスクランブルされたCRCと共に、UE向けにスケジューリングDCIを生成および伝送してよい。構成されたSLGroupcast-RNTIまたはSL-RNTIを使用することによってDCIを復号してよい。
【0145】
繰り返しおよび冗長バージョン(RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、グループキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、gNB201によって、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いて構成されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。ビームスイーピングがグループキャストに適用される場合、伝送UE202は、全ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、…、ビーム1、ビーム2、…、ビームkを繰り返してよい。あるいは、UEは、ビームごとに繰り返して、ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム1、…、ビーム1、ビーム2、ビーム2、…、ビーム2、…、ビームk、ビームk、…、ビームkを行ってもよい。
【0146】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、サイドリンク伝送用リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。リソースの各構成は、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-SL-Resource-Indexに関連付けられてよい。UEは、サイドリンク伝送をスケジュールするDCIを通して、サイドリンク伝送に使用するリソースの構成を決定してもよい。
【0147】
リソース構成の候補時間領域リソース、例えば、各リソースプールの時間領域リソースを示すRRC構成。候補リソースごとのグループキャストサイドリンク伝送用候補時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0148】
変形例1-候補時間領域リソース:UEは、RRC構成によって、サイドリンク伝送用候補時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0149】
UEがサイドリンクでの伝送のスケジューリンググラントを搬送するDCIを受信するときに、UEは、構成された候補時間リソース内の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。最小時間ギャップ制約が、UEが受信モードから伝送モードに切り替わるために適用されてよく、UEは、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースから開始する伝送を実施してもよい。
【0150】
あるいは、UEは、構成された候補時間リソース内のサイドリンク伝送に使用すべき時間リソースを示すオフセットインジケータを用いて構成されてよい。オフセット値は、スケジューリンググラントを搬送するDCIによってシグナリングされてよい。オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、スケジューリンググラントDCIを伝送するのに使用される時間リソースとの間のオフセットを示すか、または、オフセット値は、サイドリンク伝送用時間リソースと、構成された候補時間リソース内の最小時間ギャップの後の次に利用可能な時間リソースとの間のオフセットを示してもよい。
【0151】
変形例2-候補時間領域リソース:UEは、グループキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースに関して、DCIによって動的にシグナリングされてよい。UEは、RRC構成を通して、候補時間領域リソースを用いて構成されなくてもよい。スケジューリンググラントを搬送するDCIは、グループキャストサイドリンク伝送に使用される時間リソースを示してよい。
【0152】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを通して、複数の方向に情報を送信する場合がある。UEは、実施する必要があるビームスイーピングの数および対応するリソースを認識している必要がある。
【0153】
変形例1-ビームスイーピング情報:gNB201が、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよい。例えば、UEは、RRC構成を通して、ビームスイーピングの数または最大数を用いて構成されてよい。別の変形例では、ビームスイーピングの数は、DCIによってシグナリングされることがある。UEは、ビームスイーピング構成の決定時にNBを支援するようにNBに支援情報を提供してもよい。このような支援情報は、関心のV2Xサービス、例えば、UEが同時にカバーできるビームスイーピング方向の数で表されるUE能力、電力節約モード選好を含むUEスケジューリング選好などのうち1つまたは複数を含んでよい。
【0154】
UEがk個の方向/ビームを通して、情報を送信するように構成されると仮定する場合、UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、k個の方向のビームスイーピングに対して、それぞれ時間および周波数リソースのk個の構成を、例えば、各方向/ビームに対して時間および周波数リソースを割り当てられてよい。
【0155】
あるいは、UEは時間および周波数リソースの1個の構成を割り当てられてよい。ある可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、全てのビームに対して使用される場合がある。UEは、割り当てられた時間リソースをk個の部分に均等に分割して、1つのビームに対して各部分を使用してよい。別の可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、1つのビームに対して使用されてよい。例えば、UEは、以下の通り全ビームスイーピング方向にわたって時間リソースを使用してよい。本変形例のビームスイーピング情報の選択肢1では、UEは、最初のビームスイーピングに対して割り当てられた時間および周波数リソースを使用し、かつ、残りのビームスイーピングに対して、最初のビームスイーピングに使用されたのと同じ持続時間および同じ周波数リソースを用いて、構成されているリソースプール内の次に利用可能な時間リソースを使用してよい。例えば、UEは、ミニスロット内の時間リソースを用いて構成され、かつUEは、最初のビームスイーピングに対してミニスロットnを使用するように構成されると仮定する。UEは、残りのビームスイーピングに対して、構成されているリソースプール内のミニスロットn+1からn+k-1を使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。本変形例の選択肢2では、UEは、全ビームスイーピング方向にわたってラウンドロビンベースで均等に時間リソースをスライスし、かつ各方向で同じ周波数リソースを使用する。本変形例の選択肢3では、UEは、全ビームスイーピング方向にわたって、時間領域と周波数領域との両方における時間・周波数リソースのスライス方法を自律的に決定してよい。
【0156】
変形例2-ビームスイーピング情報:UEは、グループキャストサイドリンク伝送のためにUEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してもよい。UEは、gNB201にk個のビームスイーピングの値を報告してもよい。gNB201は、グループキャストサイドリンク伝送のために、時間リソースをUEにスケジュールする。
【0157】
UEは、RRC構成およびDCIシグナリングを通して、k個の方向のビームスイーピングに対して、それぞれ時間および周波数リソースのk個の構成を割り当てられてよい。あるいは、UEは時間および周波数リソースの1個の構成を割り当てられてよい。ある可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、全てのビームに対して使用される場合がある。UEは、割り当てられた時間リソースをk個の部分に均等に分割して、1つのビームに対して各部分を使用してよい。別の可能性では、割り当てられた時間および周波数リソースは、1つのビームに対して使用されてよい。UEは、最初のビームスイーピングに対して割り当てられた時間および周波数リソースを使用し、かつ、残りのビームスイーピングに対して、最初のビームスイーピングに使用されたのと同じ持続時間および同じ周波数リソースを用いて、構成されているリソースプール内の次に利用可能な時間リソースを使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0158】
リソース構成の候補周波数領域リソース、例えば、各リソースプールの周波数領域リソースを示すRRC構成。UEは、1つまたは複数のSL-BWPを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、グループキャストサイドリンク伝送用の1つまたは複数の候補周波数リソースを用いて構成されてよい。候補周波数リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0159】
変形例1-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクグループキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。例えば、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBの開始および長さの値(SLV)を示すパラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、RRC構成を通して、候補周波数リソース用のRBGのSLVを示すパラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。UEは、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送との両方に対して1つの候補周波数リソースを用いて構成されてよい。UEはまた、サイドリンク制御情報(SCI)伝送とサイドリンクデータ伝送とに対して、それぞれ2つの候補周波数リソース、例えばStartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを用いて構成されてよい。
【0160】
変形例2-候補周波数領域リソース:UEは、サイドリンクグループキャスト伝送用の候補周波数リソースとして、連続していない周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。連続していない周波数リソースは、複数のSLV、例えば、StartRBG_1およびLengthRBG_1、StartRBG_2およびLengthRBG_2、…、StartRBG_mおよびLengthRBG_mによって構成されてよい。あるいは、連続していない周波数リソースは、開始値およびビットマップ、例えば、StartRBGおよび{bm-1,…,b1,b0}によって構成されてよい。UEが、kに設定されたStartRBGを用いて構成されると仮定する場合、bm-1はRBG kにマップされ、かつb0はRBG k+mにマップされる。
【0161】
上記の変形例の場合、UEは、NBがUEを適切に構成するのを支援するために、例えば、サイドリンクUE情報メッセージで、UE支援情報メッセージで、または類似のメッセージで支援情報を提供してよい。このような支援情報は、UE能力、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数、UEが関心のあるV2Xサービス、UEがV2X通信の伝送または受信に関心があるか、またはV2X発見の実施に関心がある際のキャリア周波数内の特定のBWP、などの情報を含んでもよい。LTEでは、プロシージャを使用して、UEの電力節約選好およびSPS支援情報、最大PDSCH/PUSCH帯域幅構成選好などをE-UTRANに通知する場合があり、その一方で、サイドリンクUE情報メッセージを使用して、サイドリンク通信または発見を受信すること、V2Xサイドリンク通信を受信すること、ならびに、V2Xサイドリンク通信、V2Xサイドリンク発見ギャップ用の伝送リソースの割り当てまたは解放を要求することなどに、UEが関心があるか、またはもはや関心のないことをNBに通知する場合があるという点に留意すべきである。
【0162】
上述のRRC構成は、IE NR-SL-ResourceもしくはNR-SL-Resource-Groupcastを通して構成されてよく、または、上述のRRC構成の一部は、サイドリンク構成に使用される他のIEによって構成されてよいことに留意されたい。
【0163】
DCIシグナリングの詳細な設計:UEは、DCIを通して、グループキャストサイドリンク伝送に対するスケジューリンググラントを動的にシグナリングされてよい。例えば、新しいDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット3が、グループキャストサイドリンク伝送用のPSCCHまたはPSSCHをスケジュールするために使用されてよい。グループキャストサイドリンク伝送用リソースをスケジュールするために、スケジューリングDCIは、1)BWPインジケータフィールド、2)リソースインジケータフィールド、3)サイドリンクタイプインジケータフィールド、4)キャリアタイプインジケータフィールド、5)時間領域リソース割り当てフィールド、6)伝送/受信インジケータフィールド、7)サイドリンクUE IDフィールド、8)グループIDフィールド、9)再伝送フィールド、10)HARQフィールド、11)ビームスイーピング情報フィールド、12)周波数領域リソース割り当てフィールド、または13)スロット形式インジケータ(SFI)フィールドなどの情報を搬送する可能性があることを開示する。
【0164】
BWPインジケータフィールド。UEは、RRC構成を通して、複数のBWPを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、グループキャストサイドリンク伝送に使用すべきBWPを示してもよい。あるいは、スケジューリングDCIは、現在のBWPから新しいBWPに切り替えることをUEに示してもよい。BWPインジケータフィールドは、UEがグループキャストサイドリンク伝送を実施する必要があるか、またはUEが切り替える必要があるBWPのインデックスを示してもよい。UEが4つのBWPを用いて構成されると仮定する場合、「00」が第1の構成されたBWPを示し、「01」が第2の構成されたBWPを示す状態で、2ビットのBWPインジケータフィールドが使用されてよい。一部のフィールドは、ビットマップで専用のものであってもよく、また初期BWPおよびデフォルトBWPを示すために使用されてもよい。例えば、「00」は、初期BWP(例えば、発見および同期に使用される)発見を示してよい。代替として、「00」は、デフォルトBWPを示してもよい。さらに別の変形例では、「00」が初期BWPを示し、その一方で、「01」がデフォルトBWPを示す場合がある。
【0165】
リソースインジケータフィールド。UEは、RRCを通して、リソースの複数の構成、例えば、複数のリソースプールを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、グループキャストサイドリンク伝送に使用すべきリソースの構成のインデックスを示してもよい。UEが、リソースの8つの構成、例えば、構成0から構成7を用いて構成されると仮定する場合、「000」が構成0を示し、「001」が構成1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0166】
サイドリンクタイプインジケータフィールド。スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してもよい。例えば、「00」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「01」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがスケジュールすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0167】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを動的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0168】
伝送/受信インジケータフィールド。ユニキャストサイドリンク通信では、伝送UE202と受信UE203との両方が、スケジューリングDCIを受信する場合がある。伝送/受信インジケータフィールドは、DCIが伝送または受信をスケジュールするかどうかを示すために、スケジューリングDCIによってシグナリングされてよい。例えば、「0」が受信を示し、「1」が伝送を示す状態で、1ビットフィールドが使用されてよい。
【0169】
サイドリンクUE IDフィールド。UEは、発信元IDを示すために、サイドリンクグループ内のUE IDを動的にシグナリングされることがある。スケジューリングDCIは、UE ID、例えば、SL-G-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各候補IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nの候補IDを用いて、RRCによって構成されてよい。スケジューリングDCIは、発信元IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0170】
グループIDフィールド。UEは、送信先グループIDを示すために、グループIDを動的にシグナリングされることがある。スケジューリングDCIは、グループID、例えば、SL-GD-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各候補IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nの候補IDを用いて、RRCによって構成されてよい。スケジューリングDCIは、グループIDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0171】
時間領域リソース割り当てフィールド。UEは、DCIを通して、以下の変形例を用いてスケジュールされた時間領域リソースをシグナリングされてよい。
【0172】
変形例1-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、1つまたは複数の候補リソースを用いて構成されてよい。スケジューリングDCIは、候補リソースの中の、グループキャストサイドリンク伝送に使用すべき時間領域リソースを示してもよい。
【0173】
時間領域リソースの開始を判断するために、UEは、時間オフセット値をシグナリングされてよい。例えば、時間オフセット値フィールドは、スケジューリングDCIと、グループキャストサイドリンク伝送用のスケジュールされた時間領域リソースとの間の時間ユニットの数を示すために、スケジューリングDCIによって搬送されてよい。時間ユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。あるいは、UEは、時間領域リソースの開始点を判断するために、2レベル時間オフセットを知らされてよい。例えば、UEは、どのスロット/サブフレームから時間領域リソースが開始されるかを判断するために、スロット/サブフレームオフセットを知らされてよい。次いで、UEは、スロット/サブフレーム内の開始点を判断するために、開始シンボル/ミニスロットのインデックスを知らされてよい。
【0174】
時間領域リソースの持続時間を決定するために、ビットマップまたは持続時間の長さが、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、RRC構成式候補リソース内のどの時間リソースが、グループキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示してもよい。別の例では、UEは、時間領域リソースの長さ、例えばlをシグナリングされることがある。次いで、UEは、グループキャストサイドリンク伝送のために、RRC構成式候補リソース内のlの連続したリソースユニットを使用してもよい。リソースユニットは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内にあってよい。
【0175】
時間領域リソースの開始および持続時間を示すためのフィールドはまた、1つのDCIフィールドを通して、シグナリングされてよい。例えば、事前に定められるかまたは事前構成されるテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、1つのDCIフィールドを通して、スケジューリングDCIによって1つのインデックスをシグナリングされてよい。UEは、テーブルから対応する開始または持続時間値を見つけることによって、時間領域リソースを決定する。
【0176】
変形例2-時間領域リソース割り当て:UEは、RRC構成を通して、候補リソースを用いて構成されなくてもよい。UEは、スケジューリングDCIによって、グループキャストサイドリンク伝送用の時間領域リソースを動的に知らされてよい。DCIは、時間領域リソースのスロット/サブフレームオフセット、開始点、持続時間などの情報を搬送してよい。上述の各パラメータは、異なるDCIフィールドによって示されるか、またはDCIフィールドによって共に示されてよい。例えば、時間領域リソースは、スケジューリングDCIのみを通して、スロット/サブフレームオフセット値およびSLVによって動的にシグナリングされてよい。
【0177】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、例えば、k個のビームを通して、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを知らされて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全ビームに対する時間領域リソースを決定してよい。例えば、UEは、ミニスロットnを知らされてよく、UEは、最初のビームにそのミニスロットnを使用して、残りのビームには構成された候補時間リソース内の後続のk-1のミニスロットを使用してよい。あるいは、UEは、各ビームに対して、それぞれ時間領域リソースを知らされてよい。例えば、UEは、時間領域リソースのk個の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0178】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHの両方用の時間領域リソースを示す場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを割り当ててよい。
【0179】
再伝送フィールド。HARQフィードバックが、グループキャストサイドリンクで導入されてよい。伝送UE202は、複数のビームを通して、複数の受信UEにメッセージをグループキャストしてよく、この際、各ビームは、1つまたは複数のUEをカバーできる。再伝送は、ビームごとにトリガされてよい。あるビームに関して、そのビーム下のいずれかのUEがNACKされる場合に再伝送はトリガされるか、またはそのビーム下の全てのUEがNACKされる場合に再伝送はトリガされてよい。
【0180】
伝送UE202での再伝送は、受信UE203によってトリガされるか、またはgNB201によってトリガされてよい。一変形例を用いて、各受信UEは、gNB201にNACKをフィードバックしてよい。gNB201は、再伝送のために、別のスケジューリングDCIを送信することによって、再伝送をするように伝送UE202をトリガすることができる。再伝送に対して、gNB201は、伝送UE202に同じMCSを使用するように指示するか、またはgNB201は、伝送UE202に異なるMCSを使用するように指示してもよい。繰り返しが実施される場合、UEは、同様に、再伝送の繰り返しに対して、異なるRVをシグナリングされてよい。このケースでは、スケジューリングが初期伝送または再伝送向けのものかどうかを示すために、再伝送フィールドは1ビットであってよい。例えば、「0」は、伝送が初期伝送であることを示し、「1」は、伝送が再伝送であることを示す。ビットマップは、どのビームが再伝送に必要かを示すためにスケジューリングDCIでシグナリングされてよく、例えば、{b
k-1、…、b
1、b
0}は、最初のビームにb
k-1、k番目のビームにb
0でマップされる。例示的コールフローを
図6に示す。
【0181】
図6は、グループキャストサイドリンク向けのgNB201トリガ型再伝送の例示的コールフローを示す。ステップ241aで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、初期伝送向けのスケジューリングDCIを取得(例えば、受信)する。ステップ241bで、各Rx UE203は、Uuインターフェースを通して、初期伝送向けのスケジューリングDCIを取得する。ステップ242aで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム1でグループキャスト伝送を取得する。ステップ242bで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム2でグループキャスト伝送を取得する。ステップ242cで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビームkでグループキャスト伝送を取得する。ステップ242aから242cに基づいて、ステップ243aからステップ243cは、実行されてよい。ステップ243aで、各Rx UE203は、UE1…UE i
1から、Uuインターフェースを通してビーム1でgNB201にHARQフィードバックを送信する。ステップ243bで、各Rx UE203は、UE i
1+1…UE i
2から、Uuインターフェースを通してビーム2でgNB201にHARQフィードバックを送信する。ステップ243cで、各Rx UE203は、UE i
k-1+1…UE i
kから、Uuインターフェースを通してビームkでgNB201にHARQフィードバックを送信する。ステップ244aからステップ246bは、例えば、ビーム1およびビーム4でNACKが受信される場合に実行されてよい。ステップ244aで、Uuインターフェースを通して、ビーム1およびビーム4での再伝送向けのスケジューリングDCIが、Tx UE202に送信されてよい。ステップ244bで、Uuインターフェースを通して、ビーム1およびビーム4での再伝送向けのスケジューリングDCIが、各Rx UE203に送信されてよい。ステップ245aで、サイドリンクによってビーム1でグループキャスト再伝送を取得する。ステップ245bで、Rx UE203は、サイドリンクによってビーム4でグループキャスト再伝送を取得する。ステップ245aから245bに基づいて、ステップ246aからステップ246cは、実行されてよい。ステップ246aで、各Rx UE203は、UE1…UE i
1から、Uuインターフェースを通してビーム1でgNB201にHARQフィードバックを送信する。ステップ246bで、各Rx UE203は、UE i
3+1…UE i
4から、Uuインターフェースを通してビーム4でgNB201にHARQフィードバックを送信する。
【0182】
別の変形例を用いて、各受信UEは、伝送UE202にNACKをフィードバックしてよい。各ビームに関して、伝送UE202は、フィードバックに基づいて再伝送を行うかどうかを決定してよい。再伝送のために、伝送UE202は、初期伝送に使用されたのと同じMCSを使用することを選択するか、または伝送UE202は、異なるMCSを使用することを自律的に選択してもよい。
【0183】
再伝送用のリソースは、初期伝送向けのグラントを搬送するスケジューリングDCI内の再伝送フィールドによって事前に確保されてよい。初期伝送向けのリソース割り当てと同様に、k個のビームがグループキャスト伝送に使用されると仮定する場合、再伝送フィールドは、再伝送向けにk個の時間または周波数リソースを示すか、または再伝送フィールドは、1つの時間または周波数リソースを示してよく、また、伝送UE202は、いくつかの事前に定められた規則に従って、残りのビームに対するリソースを決定する(例えば、候補時間リソース内の後続のk-1の時間リソースユニットを使用する)。再伝送の割り当ては、時間リソース、例えば、シンボルインデックス、ミニスロットインデックス、RBインデックスによって示されてよい。あるいは、再伝送の割り当ては、再伝送と初期伝送との間の時間または周波数オフセット、例えば、シンボルオフセット、ミニスロットオフセット、RBオフセットなどによって示されてよい。再伝送がいずれかのビームでトリガされる場合、伝送UE202は、そのビームでの再伝送のために対応する事前に確保されたリソースを使用してよい。例示的コールフローを
図7に示す。
【0184】
図7は、グループキャストサイドリンク向けのRx UE203トリガ型再伝送の例示的コールフローを示す。ステップ231aで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、初期伝送および再伝送向けのスケジューリングDCIを取得(例えば、受信)する。ステップ231bで、各Rx UE203は、Uuインターフェースを通して、初期伝送および再伝送向けのスケジューリングDCIを取得する。ステップ232aで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム1でグループキャスト伝送を取得する。ステップ232bで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム2でグループキャスト伝送を取得する。ステップ232cで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビームkでグループキャスト伝送を取得する。ステップ232aから232cに基づいて(Tx UE202から受信される場合がある)、ステップ233aからステップ233cは、実行されて、Tx UE202に送信されてよい。ステップ233aで、各Rx UE203は、UE1…UE i
1から、サイドリンクによってビーム1でTx UE202にHARQフィードバックを送信する。Tx UEとRx UEとの間の通信は、サイドリンクで起こる。車両UE(例えば、Tx UEまたはRx UE)とgNBとの間の通信は、Uuインターフェースで起こる。ステップ233bで、各Rx UE203は、UE i
1+1…UE i
2から、サイドリンクによってビーム2でTx UE202にHARQフィードバックを送信する。ステップ233cで、各Rx UE203は、UE i
k-1+1…UE i
kから、サイドリンクによってビームkでgTx UE202にHARQフィードバックを送信する。ステップ234aからステップ235bは、例えば、ビーム1およびビーム3に対してNACKが受信される場合に実行されてよい。ステップ234aで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム1でグループキャスト再伝送を取得する。ステップ234bで、各Rx UE203は、サイドリンクによってビーム3でグループキャスト再伝送を取得する。ステップ234aから234bに基づいて、ステップ235aからステップ236bは、実行されてよい。ステップ235aで、各Rx UE203は、UE1…UE i
1から、サイドリンクによってビーム1でTx UE202にHARQフィードバックを送信する。ステップ235bで、各Rx UE203は、UE i
2+1…UE i
3から、サイドリンクによってビーム3でTx UE202にHARQフィードバックを送信する。
【0185】
HARQフィールド。スケジューリングDCIは、伝送UE202および受信UE203に、HARQ IDまたはHARQプロセス番号を示してもよい。スケジューリングDCIはまた、HARQフィードバック向けのリソース割り当てを示してもよい。異なるビームに対するHARQフィードバックに使用されるリソースは、TDMされてよく、かつ同じビームでの異なるUEに対するHARQフィードバックに使用されるリソースは、FDMされてよい。スケジューリングDCIは、HARQフィードバック用の時間または周波数リソース、例えば、シンボルインデックス、ミニスロットインデックス、RBインデックスなどを示してよい。あるいは、スケジューリングDCIは、HARQフィードバックと初期伝送との間の時間または周波数オフセット、例えば、シンボルオフセット、ミニスロットオフセット、RBオフセットなどを示してもよい。再伝送が受信UE203によってトリガされる場合、受信UE203は、割り当てられたHARQフィードバックリソースを使用して、伝送UE202にHARQフィードバックを送信してよい。再伝送がgNB201によってトリガされる場合、受信UE203は、割り当てられたHARQフィードバックリソースを使用して、gNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0186】
ビームスイーピング情報フィールド。スケジューリングDCIは、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を示してよい。UEは、スケジューリングDCIによってビームスイーピングの数の値を動的にシグナリングされてよい。あるいは、RRCは、各値がインデックスに関連付けられた状態で、ビームスイーピングの数の複数の潜在的値を構成してよい。UEは、1つのインデックスをシグナリングされて、ビームスイーピングの数の値を決定してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって示されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0187】
周波数領域リソース割り当てフィールド。グループキャストサイドリンク伝送用の周波数領域リソースを決定するために、UEは、使用すべき最小RB、RBGまたはサブチャネルの情報を知らされてよい。UEは、最小RBまたはRBGのインデックスをシグナリングされてよい。あるいは、UEは、周波数領域リソース割り当ての最小RB、RBGまたはサブチャネルと、RRC構成式候補周波数領域リソースの最小RB、RBGまたはサブチャネルとの間のオフセットをシグナリングされてよい。オフセットは、RB内またはRBG内にあってよい。
【0188】
周波数領域リソースの範囲を決定するために、ビットマップまたは周波数領域リソースの幅が、スケジューリングDCIによって示されてよい。一例では、UEは、ビットマップをシグナリングされることがある。ビットマップは、RRC構成式候補周波数リソース内のどの周波数リソースが、グループキャストサイドリンク伝送に使用されるかを示してもよい。別の例では、UEは、周波数領域リソースの幅、例えばwをシグナリングされることがある。次いで、UEは、グループキャストサイドリンク伝送のために、wの連続したRB、RBGまたはサブチャネルを使用してもよい。
【0189】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの周波数領域リソースを知らされて、同じ周波数領域リソースを全方向の伝送に使用してよい。あるいは、UEは、異なる方向の伝送に対して、それぞれ異なる周波数領域リソースをシグナリングされてよい。
【0190】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHの両方用の周波数領域リソースを示す場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって共に割り当てられてよく、例えば、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースは、スケジューリングDCIによって、別々に割り当てられてよい。例えば、スケジューリングDCIは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースを割り当ててよい。
【0191】
スロット形式インジケータフィールド。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0192】
RRC構成式候補時間リソースと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。例えば、スロットm内のシンボルkが、RRC構成で候補時間リソースとして構成されると仮定する。スロットm内のシンボルkが、SFIで「D」とされる場合、UEは、スロットm内のシンボルkを、候補時間リソースと見なさなくてよい。UEがグループキャストサイドリンク伝送用の時間リソースを決定するときに、UEは、スロットm内のシンボルkをスキップしてよい。候補時間リソースがミニスロット内にあり、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0193】
サイドリンク通信に使用されるシンボルは、さらに、サイドリンク伝送に使用されるシンボルと、サイドリンク受信に使用されるシンボルとに分割されてよい。記号「ST」および「SR」は、スロット形式向けに取り入れられる可能性があることを開示する。伝送UE202の場合、UEは、サイドリンク伝送向けにSFIによって「ST」とされたシンボルを使用してよく、また、フィードバック、例えばHARQフィードバックの受信向けにSFIによって「SR」とされたシンボルを使用してよい。受信UE203の場合、UEは、サイドリンク伝送の受信向けにSFIによって「ST」とされたシンボルを使用してよく、また、フィードバック、例えばHARQフィードバックの送信向けにSFIによって「SR」とされたシンボルを使用してよい。
【0194】
ユニキャストおよびグループキャスト向けの動的リソース割り当て
ユニキャストおよびグループキャスト向けの動的リソース割り当て-全体的なシグナリング設計ならびにユニキャストまたはグループキャストユースケースでのUE動作:動的リソース割り当てに関して本明細書に開示する主題(例えば、
図10から
図16および付随する説明)は、ユニキャストまたはグループキャスト向けのものである場合がある。NR V2Xモード1では、gNB201は、スケジューリンググラントを通して、サイドリンクでのユニキャストまたはグループキャスト伝送を動的にスケジュールすることがある。ユニキャストまたはグループキャストの場合、Tx UE202またはRx UE203は、伝送および受信に使用されるリソースを認識している必要がある。伝送スケジューリングは、以下の例を伴ってUuインターフェースで伝送されるスケジューリングDCIによって示されてよい。
【0195】
Uuインターフェースで伝送されるスケジューリングDCIの例1:gNB201は、Tx UE202またはRx UE203にスケジューリングDCIを送信してよい。共有リソースが、例えば、SDMされたスケジューリングDCIを、Tx UE202またはRx UE203に伝送するために使用されてよい。このケースでは、UEは、Tx UE202またはRx UE203向けのスケジューリングDCIを監視するために、1つのCORESETを用いて構成されてよい。あるいは、専用リソースが、例えば、TDMまたはFDMされたスケジューリングDCIを、Tx UE202およびRx UE203に伝送するために使用されてよい。このケースでは、UEは、Tx UE202向けのスケジューリングDCIまたはRx UE203向けのスケジューリングDCIを監視するために、1つのCORESETまたは2つの異なるCORESETを用いて構成されてよい。
【0196】
Uuインターフェースで伝送されるスケジューリングDCIの例2:gNB201は、Tx UE202のみにスケジューリングDCIを送信してよい。スケジューリングDCIを復号することによって、Tx UE202は、受信したDCI内のフィードバックに対するスケジュールされたグラントを判断することができる。次いで、Tx UE202は、SCIを使用して、Rx UE203に受信したサイドリンク伝送スケジューリング、例えば、PSSCH、例えば、データ伝送、または測定用の参照信号の伝送向けのリソース割り当て、およびリソース割り当てフィードバック、例えば、HARQフィードバックまたはCSIフィードバックを示してよい。Rx UE203は、SCIを監視するために監視オケージョンを用いて構成されてよい。SCIを復号することによって、Rx UE203は、PSSCHおよびフィードバックに使用されるリソースを判断することができる。
【0197】
gNB201がTx UE202およびRx UE203にスケジューリングDCIを送信するときに、gNB201は、以下の例によってサイドリンク通信をスケジュールしてよい。
【0198】
サイドリンク通信をスケジュールする両方へのスケジューリングDCIの例1:gNB201は、Tx UE202またはRx UE203にスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、Uuインターフェースを通して、Rx UE203からgNB201に伝送される。
図10は、ユニキャストユースケースの例を示している。
【0199】
スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよく、そうすることで、Tx UE202またはRx UE203の両方は、サイドリンクでのデータの伝送または受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0200】
スケジューリングDCIは、HARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間および周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、HARQフィードバック向けのリソース割り当てを無視してもよい。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、Uuインターフェースを通して、割り当てられたリソースを使用して、gNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0201】
サイドリンク通信をスケジュールする両方へのスケジューリングDCIの例2:gNB201は、Tx UE202とRx UE203との両方にスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、サイドリンクを通してRx UE203からTx UE202に伝送される。
図11は、ユニキャストユースケースの例を示している。
【0202】
スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよく、そうすることで、Tx UE202またはRx UE203は、サイドリンクでのデータの伝送または受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0203】
スケジューリングDCIは、HARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間および周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、サイドリンクで、割り当てられたリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバックを送信してよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、割り当てられたリソースで、HARQフィードバックを監視または受信してよい。
【0204】
サイドリンク通信をスケジュールする両方へのスケジューリングDCIの例3:gNB201は、Tx UE202とRx UE203との両方にスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、まず、サイドリンクでRx UE203からTx UE202に伝送され、次いで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、gNB201に受信した情報をフィードバックしてよい。
図12は、ユニキャストユースケースの例を示している。
【0205】
Tx UE202は、gNB201に受信したHARQフィードバックの全てを転送してよい。あるいは、オーバーヘッドを低減するために、Tx UE202は、gNB201に簡潔な情報をフィードバックしてもよい。
【0206】
スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよく、そうすることで、Tx UE202またはRx UE203は、サイドリンクでのデータの伝送または受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0207】
スケジューリングDCIは、HARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間または周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、サイドリンクで、割り当てられたリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバックを送信してよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、割り当てられたリソースで、HARQフィードバックを監視または受信してよい。
【0208】
スケジューリングDCIは、Tx UE202からgNB201へのフィードバック向けの時間および周波数リソース割り当てを搬送してよい。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、Tx UE202からgNB201へのフィードバック向けのリソース割り当てを無視してもよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、Uuインターフェースを通して、割り当てられたリソースを使用して、gNB201にフィードバックを送信してよい。
【0209】
gNB201がTx UE202およびRx UE203にスケジューリングDCIを送信するときに、同じDCIフォーマットが、Tx UE202およびRx UE203に使用されてよく、例えば、Tx UE202およびRx UE203向けのスケジューリングDCIは、同じDCIフィールドを搬送してよい。例えば、Tx UE202およびRx UE203向けのDCIは、同じRNTI、例えば、SLUnicast-RNTI、SLGroupcast-RNTIでスクランブルされてよい。UEは、DCI内の伝送/受信インジケータフィールドをチェックして、それが、Tx UE202であるか、またはRx UE203であるかを判断することができる。
【0210】
あるいは、Tx UE202またはRx UE203向けのスケジューリングDCIは、異なるDCIフォーマットで伝送されてよく、例えば、Tx UE202またはRx UE203向けのスケジューリングDCIは、異なるDCIフィールドを搬送してよい。例えば、Tx UE202またはRx UE203向けのDCIは、異なるRNTIでスクランブルされてよい。UEは、ユニキャストおよびグループキャストに対して、それぞれ2つのRNTI、例えば、SLUnicastTx-RNTIまたはSLUnicastRx-RNTI、SLGroupcastTx-RNTIまたはSLGroupcastRx-RNTIを用いて構成されてよい。SLUnicastTx-RNTIまたはSLGroupcastTx-RNTIでスクランブルされたDCIをUEが検出する場合、UEは、それがサイドリンクでの伝送向けにスケジュールされたものであると判断することができる。SLUnicastRx-RNTIまたはSLGroupcastRx-RNTIでスクランブルされたDCIをUEが検出する場合、UEは、それがサイドリンクでの受信向けにスケジュールされたものであると判断することができる。
【0211】
gNB201がTx UE202にのみスケジューリングDCIを送信するときに、gNB201は、以下の例によってサイドリンク通信をスケジュールしてよい。
サイドリンク通信をスケジュールする、専用スケジューリングDCIの例1:gNB201は、Tx UE202にのみスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、Uuインターフェースを通して、Rx UE203からgNB201に伝送される。
図13は、ユニキャストユースケースの例を示している。
【0212】
スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。そうすることで、Tx UE202とRx UE203との両方は、サイドリンクでのデータの伝送および受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0213】
スケジューリングDCIは、HARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間および周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、HARQフィードバック向けのリソース割り当てを無視してもよい。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、Uuインターフェースを通して、割り当てられたリソースを使用して、gNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0214】
サイドリンク通信をスケジュールする、専用スケジューリングDCIの例2:gNB201は、Tx UE202にのみスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、サイドリンクでRx UE203からTx UE202に伝送される。
図14は、ユニキャストユースケースの例を示している。
【0215】
スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。そうすることで、Tx UE202とRx UE203との両方は、サイドリンクでのデータの伝送および受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0216】
スケジューリングDCIは、HARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間および周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、サイドリンクで、割り当てられたリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバックを送信してよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、割り当てられたリソースで、HARQフィードバックを監視または受信してよい。
【0217】
サイドリンク通信をスケジュールする、専用スケジューリングDCIの例3:gNB201は、Tx UE202にのみスケジューリングDCIを伝送してよく、この際、HARQフィードバックは、まず、サイドリンクでRx UE203からTx UE202に伝送され、次いで、Tx UE202は、Uuインターフェースを通して、gNB201に受信した情報をフィードバックする。
【0218】
図15Aは、ユースケースの例を示している。
図15Bは、例示的方法フローを示している。要約すると、以下のさらなる詳細を伴って、ステップ251で、スケジューリングDCIは、Tx UE202によって取得されてよい。ステップ252で、Tx UE202は、サイドリンクを介してRx UE203に伝送を送信してよい。ステップ253で、ステップ252に基づいて、Tx UE202は、Rx UE203からフィードバックを受信してよい。
図15およびその他の図(例えば、
図20から
図22または
図6から
図7など)に関して、本明細書においてより詳細に提示するように、異なるスケジューリングおよびスケジューリングDCIに関する他のアプローチが存在する。
【0219】
Tx UE202は、gNB201に受信したHARQフィードバックの全てを送信(転送)してよい。あるいは、オーバーヘッドを低減するために、Tx UE202は、簡潔な情報をフィードバックしてよい。スケジューリングDCIは、サイドリンク伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、例えば、SCIおよびPSSCH向けのリソース割り当てを搬送してよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。そうすることで、Tx UE202またはRx UE203の両方は、サイドリンクでのデータの伝送および受信に使用されるリソースを認識することができる。
【0220】
スケジューリングDCIは、Rx UE203からTx UE202に伝送されるHARQフィードバックに使用されるリソースの情報を搬送してよい。HARQに使用されるリソースは、スケジューリングDCIによって、例えば、時間および周波数リソースが明確に示されるか、または、スケジューリングDCIによって、例えば、RRCによって構成されたHARQフィードバックリソース構成のインデックスが暗に示されてよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示す。サイドリンクでの受信をスケジュールされたUEの場合、UEは、サイドリンクで、割り当てられたリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバックを送信してよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、割り当てられたリソースで、HARQフィードバックを監視または受信してよい。例えば、スケジューリングDCIは、Rx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックの伝送に使用されるリソースを示す1つのDCIフィールド、例えば、PSFCHリソースインジケータフィールドを搬送してよく、この際、各値は、RRC構成によって構成されるか、または規格により予め定められたインデックス付けされたPSFCHリソースに関連付けられてよい。
【0221】
UEは、サイドリンクでのRx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックの伝送に使用される共通PSFCHリソース構成または専用PSFCHリソース構成を用いて構成されてよい。例えば、UEは、ブロードキャストシグナリングを通して、例えば、RMSIまたはOSIを通して、共通RRC構成psfch-ResourceCommonを用いて構成されるか、または、UEは、専用RRC構成PSFCH-ResourceSetを用いて構成されてよい。PSFCH-ResourceSetは、RRC構成PSFCH-Resourceのうち1つまたは複数を含んでもよく、この場合のRRC構成PSFCH-Resourceの例を
図19に示す。
【0222】
共通構成および専用構成のうち1つのみがサポートされるケースでは、UEがスケジューリングDCIを受信して、PSFCHリソースインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたpsfch-ResourceCommonまたは構成されたPSFCH-ResourceSetを通して、対応するPSFCHリソースを決定することができる。
【0223】
共通構成と専用構成との両方がサポートされるケースでは、UEがスケジューリングDCIを受信して、PSFCHリソースインジケータフィールドを復号すると、UEは、専用RRC構成PSFCH-ResourceSetを通して、または専用RRC構成が構成されていない場合は、共通RRC構成psfch-ResourceCommonを通して、対応するPSFCHリソースを決定することができる。
【0224】
別の例では、スケジューリングDCIは、Rx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックを伝送するタイミングを示す1つのDCIフィールド、例えば、SL HARQタイミングインジケータフィールドを搬送する場合がある。
【0225】
一アプローチでは、示されるタイミングは、HARQフィードバック(Rx UE203からTx UE202への)と、スケジュールされたサイドリンクでの初期伝送との間の時間オフセットであってよい。例えば、UEは、「SEQUENCE(SIZE(8))OF INTEGER(0..15)」のコンテンツを伴うRRCパラメータsl-InitalDataToSL-ACKを通して、候補時間オフセットを用いてRRC構成されてよく、この際、時間オフセットは、スロット、ミニスロット、またはシンボル内にあってよい。UEがスケジューリングDCIを受信して、SL HARQタイミングインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたRRCパラメータsl-InitalDataToSL-ACK内の対応するエントリを見つけることによって、時間オフセットを決定することができる。
【0226】
別のアプローチでは、示されるタイミングは、HARQフィードバック(Rx UE203からTx UE202への)と、サイドリンクでの伝送ブロック(TB)向けのスケジュールされた最後の繰り返し/再伝送(言い換えると、繰り返しまたは再伝送)との間の時間オフセットであってよい。k個の繰り返し/再伝送がスケジューリングDCIによってスケジュールされると仮定する場合、SL HARQタイミングインジケータフィールドは、HARQフィードバックと、スケジュールされたk番目の繰り返し/再伝送との間の時間オフセットを示す。スケジュールされた繰り返しがない、例えばk=0の場合、SL HARQタイミングインジケータフィールドは、HARQフィードバックと、スケジュールされた初期伝送との間の時間オフセットを示す。例えば、UEは、「SEQUENCE(SIZE(8))OF INTEGER(0..15)」のコンテンツを伴うRRCパラメータsl-LastDataToSL-ACKを通して、候補時間オフセットを用いてRRC構成されてよく、この際、時間オフセットは、スロット、ミニスロット、またはシンボル内にあってよい。UEがスケジューリングDCIを受信するか、またはUL HARQタイミングインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたRRCパラメータsl-LastDataToSL-ACK内の対応するエントリを見つけることによって、時間オフセットを決定することができる。
【0227】
スケジューリングDCIは、Tx UE202からgNB201へのフィードバック向けの時間および周波数リソース割り当てを搬送してよい。Tx UE202は、SCIを通してRx UE203にリソース割り当てを示さなくてもよい。サイドリンクでの伝送をスケジュールされたUEの場合、UEは、Uuインターフェースを通して、割り当てられたリソースを使用して、gNB201にフィードバックを送信してよい。例えば、スケジューリングDCIは、V2X UE(例えば、Tx UE202)からgNB201へのHARQフィードバックの伝送に使用されるリソースを示す1つのDCIフィールド、例えば、PUCCHリソースインジケータフィールドを搬送してよく、この際、各値は、RRC構成によって構成されるか、または規格により予め定められたインデックス付けされたPUCCHリソースに関連付けられる。
【0228】
UEは、Uuインターフェースでの下りリンク伝送のHARQ情報の伝送に使用される共通PUCCHリソース構成または専用PUCCHリソース構成を用いて構成されてよい。UEは、サイドリンクでのサイドリンク伝送に対するUuインターフェースでのHARQ情報の伝送のために、共通または専用構成の同じセットを使用してもよい。例えば、UEがスケジューリングDCIを受信するか、またはPUCCHリソースインジケータフィールドを復号すると、UEは、PUCCH-Config内の専用RRC構成PUCCH-ResourceSetを通して、または、専用RRC構成が構成されていない場合はSIB1内の共通RRC構成pucch-ResourceCommonを通して、対応するPUCCHリソースを決定することができる。
【0229】
あるいは、UEは、サイドリンクでのサイドリンク伝送に対するUuインターフェースでのHARQ情報の伝送のために、共通または専用構成の異なるセットを用いて構成されてよい。例えば、UEは、ブロードキャストシグナリングを通して、例えば、RMSIまたはOSIを通して、共通RRC構成pucch-sl-ResourceCommonを用いて構成されるか、または、UEは、専用RRC構成SL-PUCCH-ResourceSetを用いて構成されてよい。
【0230】
共通構成および専用構成のうち1つのみがサポートされるケースでは、UEがスケジューリングDCIを受信して、PUCCHリソースインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたpucch-sl-ResourceCommonまたは構成されたSL-PUCCH-ResourceSetを通して、対応するPUCCHリソースを決定することができる。
【0231】
共通構成と専用構成との両方がサポートされるケースでは、UEがスケジューリングDCIを受信するか、またはPUCCHリソースインジケータフィールドを復号すると、UEは、専用RRC構成SL-PUCCH-ResourceSetを通して、または、専用RRC構成が構成されていない場合は共通RRC構成pucch-sl-ResourceCommonを通して、対応するPUCCHリソースを決定することができる。
【0232】
別の例では、スケジューリングDCIは、V2X UE(例えば、Tx UE202)からgNB201へのHARQフィードバックを伝送するタイミングを示す1つのDCIフィールド、例えば、UL HARQタイミングインジケータフィールドを搬送する場合がある。
【0233】
一アプローチでは、示されるタイミングは、HARQフィードバック(V2X UEからgNB201への)と、スケジュールされたサイドリンクでの初期伝送との間の時間オフセットであってよい。例えば、UEは、「SEQUENCE(SIZE(8))OF INTEGER(0..15)」のコンテンツを伴うRRCパラメータsl-InitalDataToUL-ACKを通して、候補時間オフセットを用いてRRC構成されてよく、この際、時間オフセットは、スロット、ミニスロット、またはシンボル内にあってよい。UEがスケジューリングDCIを受信して、UL HARQタイミングインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたRRCパラメータsl-InitalDataToUL-ACK内の対応するエントリを見つけることによって、時間オフセットを決定することができる。
【0234】
第2のアプローチでは、示されるタイミングは、HARQフィードバック(V2X UEからgNB201への)と、サイドリンクで伝送されるスケジュールされたHARQフィードバック(Rx UE203からTx UE202への)との間の時間オフセットであってよい。例えば、UEは、「SEQUENCE(SIZE(8))OF INTEGER(0..15)」のコンテンツを伴うRRCパラメータsl-ACKToUL-ACKを通して、候補時間オフセットを用いてRRC構成されてよく、この際、時間オフセットは、スロット、ミニスロット、またはシンボル内にあってよい。UEがスケジューリングDCIを受信するか、またはUL HARQタイミングインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたRRCパラメータsl-ACKToUL-ACK内の対応するエントリを見つけることによって、時間オフセットを決定することができる。
【0235】
第3のアプローチでは、示されるタイミングは、HARQフィードバック(V2X UEからgNB201への)と、サイドリンクでのTBの伝送のスケジュールされた最後の繰り返し/再伝送との間の時間オフセットであってよい。k個の繰り返し/再伝送がスケジューリングDCIによってスケジュールされると仮定する場合、UL HARQタイミングインジケータフィールドは、HARQフィードバックと、スケジュールされたk番目の繰り返し/再伝送との間の時間オフセットを示す。スケジュールされた繰り返しがない、例えばk=0の場合、UL HARQタイミングインジケータフィールドは、HARQフィードバックと、スケジュールされた初期伝送との間の時間オフセットを示す。例えば、UEは、「SEQUENCE(SIZE(8))OF INTEGER(0..15)」のコンテンツを伴うRRCパラメータsl-LastDataToUL-ACKを通して、候補時間オフセットを用いてRRC構成されてよく、この際、時間オフセットは、スロット、ミニスロット、またはシンボル内にあってよい。UEがスケジューリングDCIを受信して、UL HARQタイミングインジケータフィールドを復号すると、UEは、構成されたRRCパラメータsl-LastDataToUL-ACK内の対応するエントリを見つけることによって、時間オフセットを決定することができる。gNBが動的スケジューリンググラントを使用して、サイドリンク伝送をスケジュールする場合、gNB201は、1つのDCIを使用する際のTBの初期伝送のスケジューリングと共にTBの複数の再伝送/繰り返しをスケジュールしてよい。
【0236】
gNB201が、DCIを使用してTBのサイドリンク伝送を動的にスケジュールする場合、gNB201は、同じスケジューリングDCIを使用してTBの1つまたは複数の再伝送/繰り返しをスケジュールしてよい。再伝送またはHARQフィードバックは、1)DCIスケジュール式サイドリンクブラインド再伝送、2)DCIスケジュール式HARQフィードバックベースサイドリンク再伝送、または3)DCIスケジュール式HARQフィードバックベースUuインターフェース伝送型早期終了付帯再伝送の手段で、Tx UE202またはRx UE203によって実施されてよい。
【0237】
DCIスケジュール式サイドリンクブラインド再伝送
DCIスケジュール式サイドリンクブラインド再伝送:あるケースでは、スケジューリングDCIの受信後に、Tx UE202は、スケジュールされた伝送を全て盲目的に伝送する場合がある。例えば、Tx UE202は、Rx UE203がデータの復号に成功したかどうかにかかわらず、スケジュールされた初期伝送および再伝送/繰り返しを全て実施する場合がある。このケースでは、1つのHARQフィードバックリソース割り当ては、DCIによって、Rx UE203がTx UE202にサイドリンクでHARQフィードバックを伝送するためにスケジュールされ、かつ1つのHARQフィードバックリソース割り当ては、DCIによって、Tx UE202がgNB201にUuインターフェースでHARQフィードバックを伝送するためにスケジュールされてよい。スケジューリングDCIが、初期伝送をスロット0に、ならびに2つの再伝送をそれぞれスロット1およびスロット2にスケジュールする例を
図20に示す。SCIの伝送はスロット0にスケジュールされ、Rx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックの伝送はスロット2にスケジュールされ、Tx UE202からgNB201へのHARQフィードバックの伝送はスロット3にスケジュールされる。
【0238】
図に示す例では、初期伝送および再伝送は、連続したスロットにスケジュールされている。別の例では、初期伝送および再伝送は、連続していないスロットにスケジュールされてよく、例えば、初期伝送はスロット0にスケジュールされ、2つの再伝送が、スロット2およびスロット4にそれぞれスケジュールされることがある。
【0239】
Rx UE203は、SCIを復号することによって、スケジュールされた初期伝送および再伝送を判断することができる。Rx UE203が全ての繰り返しの後にサイドリンク伝送の受信に失敗する場合、Rx UE203は、スケジュールされたHARQフィードバックリソース、例えば、
図20のスロット2のHARQフィードバックリソースを使用してTx UE202にNACKを送信することができる。Rx UE203がサイドリンク伝送の受信に成功する場合、Rx UE203は、スケジュールされたHARQフィードバックリソースを使用してTx UE202にACKを送信するか、またはRx UE203は、スケジュールされたHARQフィードバックリソースでTx UE202に何も送信しなくてもよい。Rx UE203が全てのスケジュールされた再伝送の前にサイドリンク伝送の受信に成功する、例えば、Rx UE203が初期伝送の後か、最初の再伝送の後にサイドリンク伝送の受信に成功する場合、Rx UE203は、残りのスケジュールされた再伝送をスキップし、PSSCHの復号を試みなくてもよい。
【0240】
Tx UE202がRx UE203からHARQフィードバック、例えばACKまたはNACKを受信した後、Tx UE202は、Uuインターフェース上のスケジュールされたHARQフィードバックリソース、例えば、
図20のスロット3のHARQフィードバックリソースを使用して、gNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0241】
DCIスケジュール式HARQフィードバックベースサイドリンク再伝送
DCIスケジュール式HARQフィードバックベースサイドリンク再伝送:別のケースでは、スケジューリングDCIは、HARQフィードバックベースサイドリンク再伝送をスケジュールしてもよい。スケジューリングDCIが、初期伝送をスロット0に、ならびに2つの再伝送をそれぞれスロット1およびスロット2にスケジュールする例を
図21に示す。スケジューリングDCIは、それぞれスロット0、スロット1およびスロット2の初期伝送および2つの再伝送に関連付けられた、Rx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックの伝送をスケジュールする。SCIの伝送はスロット0にスケジュールされ、Tx UE202からgNB201へのHARQフィードバックの伝送はスロット3にスケジュールされる。
【0242】
図に示す例では、サイドリンク伝送とサイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックとは、同じスロットにスケジュールされている。別の例では、サイドリンク伝送と関連付けられたHARQフィードバックとは異なるスロットにスケジュールされることがあり、例えば、Rx UE203からTx UE202へのHARQフィードバックの伝送は、スロット1、スロット2およびスロット3にそれぞれスケジュールされる場合がある。初期伝送および再伝送は、
図20に示すように連続したスロットにスケジュールされるか、または同様に連続していないスロットにスケジュールされてよく、例えば、初期伝送および関連付けられたHARQフィードバックは、スロット0およびスロット1にそれぞれスケジュールされ、最初の再伝送および関連付けられたHARQフィードバックは、スロット2およびスロット3にそれぞれスケジュールされ、2番目の再伝送および関連付けられたHARQフィードバックは、スロット4およびスロット5にそれぞれスケジュールされる。
【0243】
Rx UE203は、SCIを復号することによって、スケジュールされた初期伝送および再伝送を判断することができる。伝送ごとに、Rx UE203は、関連付けられたHARQフィードバックリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバック、例えば、ACK/NACKベースフィードバックまたはNACK専用ベースフィードバックを送信してよい。Tx UE202は、Rx UE203がTBの受信に成功するまで、TB向けのスケジュールされた再伝送を実施してよい。Tx UE202がサイドリンクによって全てのHARQフィードバックでNACKを受信する場合、サイドリンク伝送は失敗する。Tx UE202は、Uuインターフェースで、スケジュールされたHARQフィードバックリソースを使用して、gNB201にNACKを送信してよい。スケジュールされたサイドリンク伝送が成功する場合、Tx UE202は、スケジュールされたHARQフィードバックリソースを使用して、gNB201にACKを送信してよい。
【0244】
全てのスケジュールされた再伝送が実施される前に、TB、例えば、TB1向けのスケジュールされたサイドリンク伝送が成功する場合、Tx UE202は、残りの再伝送用のリソースを使用して、別のTB、例えば、TB2を伝送してよい。
図21に示す例では、TB1の伝送がスロット0で成功する場合、Txは、スロット1およびスロット2のスケジュールされたリソースを使用して、TB2を伝送する場合がある。Rx UE203に関して、スケジュールされたTBの受信に成功した後、Rx UE203は残りの再伝送用のリソースで伝送されるPSSCHの監視および復号を続けてよく、また関連付けられたフィードバックリソースを使用して、Tx UE202にフィードバックを送信してよい。Tx UE202は、スケジュールされたTBの伝送結果に基づいてgNB201にHARQフィードバックを送信してよい。例えば、TB1の伝送がスロット0で成功し、スロット1およびスロット2でTB2の伝送が失敗する場合、それでも、Tx UE202は、スロット3のリソースを使用してgNB201にACKを送信してよい。
【0245】
別のアプローチでは、全てのスケジュールされた再伝送が実施される前に、スケジュールされたサイドリンク伝送が成功する場合、未使用のリソース、例えば、再伝送およびサイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバック向けにスケジュールされたリソースは、解放されてよい。Tx UE202は、残りのスケジュールされた再伝送でデータを伝送しなくてよい。Rx UE203は、残りのスケジュールされた再伝送の復号をスキップしてよく、また関連付けられたリソースでフィードバックを送信しなくてよい。一旦リソースが解放されると、モード2のV2X UEは、そのリソースでサイドリンク伝送をスケジュールしてよい。
【0246】
スケジューリングDCIは、サイドリンクでの複数のHARQフィードバックリソースを示すために、1つのPSFCHリソースインジケータフィールドおよび1つのSL HARQタイミングインジケータフィールドを使用してよい。例えば、SL HARQタイミングインジケータフィールドは、各初期伝送/再伝送と、その関連付けられたHARQフィードバックリソースとの間の時間オフセットを示してよい。例えば、Tx UE202は、初期伝送および再伝送用のリソースを最初に決定してよい。次に、Tx UE202は、示された時間オフセットをそのリソースに適用して、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソースを決定してよい。Tx UE202は、スケジューリングDCI内のPSFCHリソースインジケータフィールドおよびSL HARQタイミングインジケータフィールドを復号した後に、例えば、Rx UE203にSCI内の同じ値の同じフィールドを伝送することによって、Rx UE203に情報を転送してよい。Tx UE202と同様に、スケジュールされた再伝送が、ブラインド再伝送またはHARQフィードバックベース再伝送であることに基づいて、それに対応して、Rx UE203は、サイドリンクでのスケジュールされたHARQフィードバックリソースを決定することができる。2段SCIが適用される場合、PSFCHリソースインジケータフィールドおよびSL HARQタイミングインジケータフィールドは、1段目のSCIによって搬送されてよい。
【0247】
DCIスケジュール式HARQフィードバックベースUuインターフェース伝送型早期終了付帯再伝送
DCIスケジュール式HARQフィードバックベースUuインターフェース伝送型早期終了付帯再伝送:さらに別のケースでは、スケジューリングDCIは、HARQフィードバックベースUuインターフェース伝送型早期終了付帯再伝送をスケジュールしてよい。SCIがスロット0にスケジュールされ、初期伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース(Rx UE203からTx UE202への)、またはUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソース(Tx UE202からgNB201への)がスロット0、スロット0およびスロット1にそれぞれスケジュールされ、最初の再伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、およびUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースがスロット1、スロット1およびスロット2にそれぞれスケジュールされ、2番目の再伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、およびUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースがスロット2、スロット2およびスロット3にそれぞれスケジュールされる例を
図22に示す。
【0248】
図に示す例では、初期伝送用のUuインターフェースでのHARQフィードバックリソースと、サイドリンクでの最初の再伝送用のHARQフィードバックリソースとは、同じスロットにスケジュールされている。別の例では、異なるスロットでそれらはスケジュールされることがある。例えば、初期伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、およびUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースがスロット0、スロット0およびスロット1にそれぞれスケジュールされ、最初の再伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、およびUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースがスロット2、スロット2およびスロット3にそれぞれスケジュールされ、2番目の再伝送、サイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、およびUuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースがスロット4、スロット4およびスロット5にそれぞれスケジュールされる。サイドリンク伝送またはサイドリンクでの関連付けられたHARQフィードバックは、同じスロットにスケジュールされるか、同様に異なるスロットにスケジュールされてよい。
【0249】
Rx UE203は、SCIを復号することによって、スケジュールされた初期伝送および再伝送を判断することができる。伝送ごとに、Rx UE203は、サイドリンクで、スケジュールされたHARQフィードバックリソースを使用して、Tx UE202にHARQフィードバック、例えば、ACK/NACKベースフィードバックまたはNACK専用ベースフィードバックを送信してよい。Tx UE202は、初期伝送または再伝送ごとに、Uuインターフェースでの専用HARQフィードバックリソースを用いてスケジュールされてよい。
【0250】
伝送が初期伝送または再伝送である(最後の再伝送は含まない)場合に、その伝送後にスケジュールされた伝送が成功しない場合、Tx UE202は、UuインターフェースでのHARQフィードバックリソースでいずれのフィードバックも伝送しなくてもよく、それをスキップしてよい。
【0251】
最後の再伝送の前にスケジュールされた伝送が成功する場合、Tx UE202は、確保されているリソースを解放するために、gNB201に早期終了インジケーションを送信してよく、そうすることで、gNB201は他の目的にそのリソースを使用することができる。一例として
図21を参照すると、最初の再伝送の後に伝送が成功する場合、Tx UE202は、残りのスケジュールされた再伝送、例えば、図中の2番目の再伝送を伝送しなくてもよく、Uuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソース、例えば、図中のスロット2のUuインターフェースでのHARQフィードバックリソースを使用して、残りの確保されているリソースが解放されることを示すために、gNB201にACKを送信してよい。Rx UE203は、残りのスケジュールされた再伝送の復号をスキップしてよく、またサイドリンクでの関連付けられたリソースでフィードバックを送信しなくてよい。
【0252】
gNB201が確保しているリソースを解放するとすぐに、一アプローチでは、gNB201のみが、解放されたリソースでの他のサイドリンク伝送をスケジュールすることができる。または、別のアプローチでは、gNB201とモード2のV2X UEとの両方が、解放されたリソースでのサイドリンク伝送をスケジュールしてよい。あるケースでは、上記の2つのアプローチのうち1つがサポートされてよい。別のケースでは、上記の2つのアプローチの両方がサポートされてよい。このケースでは、Tx UE202は、解放されたリソースがgNB201によってのみ再利用可能であるのか、gNB201とモード2のV2X UEとの両方によって再利用可能であるのかどちらかを、gNB201によってシグナリングされてよい。シグナリングは、DCIシグナリングを通して、例えば、スケジューリングDCI内のリソース再利用インジケータフィールドによって行われてよい。例えば、フィールドが「0」に設定されている場合、解放されたリソースは、gNB201によってのみ再利用可能であることを示し、フィールドが「1」に設定されている場合、解放されたリソースは、gNB201とモード2のV2X UEとの両方によって再利用可能であることを示す。シグナリングはまた、RRC構成を通して、例えば、RRCパラメータReleased-Resource-Reuseを通して行われてもよい。例えば、UEが「gNBのみ」とされるReleased-Resource-Reuseを用いて構成される場合、解放されるリソースは、gNB201によってのみ再利用可能であり、UEが「gNBおよびモード2のV2X UE」とされるReleased-Resource-Reuseを用いて構成される場合、解放されるリソースは、gNB201とモード2のV2X UEとの両方によって再利用可能である。
【0253】
最後の再伝送の前にスケジュールされた伝送が成功しない場合、Tx UE202は、最後の再伝送向けにRx UE203によって送信されたHARQフィードバック結果に基づいてgNB201にHARQフィードバックを送信してよい。
【0254】
スケジューリングDCIは、Uuインターフェースでの複数のHARQフィードバックリソースを示すために、1つのPUCCHリソースインジケータフィールドおよび1つのUL HARQタイミングインジケータフィールドを使用してよい。例えば、UL HARQタイミングインジケータフィールドは、各初期伝送または再伝送と、その関連付けられたHARQフィードバックリソースとの間の時間オフセットを示してよい。例えば、Tx UE202は、初期伝送または再伝送用のリソースを最初に決定してよい。次に、Tx UE202は、示された時間オフセットをそのリソースに適用して、Uuインターフェースでの関連付けられたHARQフィードバックリソースを決定してよい。Tx UE202は、スケジューリングDCI内のPUCCHリソースインジケータフィールドまたはUL HARQタイミングインジケータフィールドを復号した後に、例えば、Rx UE203にSCI内の同じ値の同じフィールドを伝送することによって、Rx UE203に情報を転送してよい。Tx UE202と同様に、スケジュールされた再伝送が、ブラインド再伝送またはHARQフィードバックベース再伝送であることに基づいて、それに対応して、Rx UE203は、サイドリンクでのスケジュールされたHARQフィードバックリソースを決定することができる。2段SCIが適用される場合、PUCCHリソースインジケータフィールドまたはUL HARQタイミングインジケータフィールドは、1段目のSCIによって搬送されてよい。
【0255】
本明細書にて提示するように、一部のシナリオでは、ブラインド再伝送とHARQフィードバックベース再伝送との両方がサポートされる場合がある。一アプローチでは、スケジューリングDCI内のフィールドは、どの再伝送モードがスケジュールするかを示すために使用されてよい。例えば、再伝送モードインジケータフィールド(1ビット)は、スケジューリングDCIによって搬送されてよい。再伝送モードインジケータが「0」に設定されている場合、スケジューリングDCIによって初期伝送と共にスケジュールされる再伝送は、ブラインド再伝送であり、再伝送モードインジケータが「1」に設定されている場合、スケジューリングDCIによって初期伝送と共にスケジュールされる再伝送は、HARQフィードバックベース再伝送である。
【0256】
別のアプローチでは、再伝送モードの情報は、RRCによって静的に構成されてよい。例えば、RRCパラメータSL-Retransmission-Modeが構成されてよく、この際、値は「ブラインド」および「HARQベース」であってよい。UEが「ブラインド」とされるSL-Retransmission-Modeを用いて構成される場合、スケジューリングDCIによって初期伝送と共にスケジュールされる再伝送は、ブラインド再伝送であり、UEが「HARQベース」とされるSL-Retransmission-Modeを用いて構成される場合、スケジューリングDCIによって初期伝送と共にスケジュールされる再伝送は、HARQフィードバックベース再伝送である。
【0257】
Tx UE202が再伝送モードを認識した後に、Tx UE202は、SCIを使用して、例えば、Rx UE203に送信されるSCI内の再伝送モードインジケータフィールド(1ビット)によって、Rx UE203に情報を転送してよい。例えば、Tx UE202がブラインド再伝送を用いてスケジュールされる場合、Tx UE202は、SCI内の再伝送モードインジケータを「0」に設定してよく、例えば、Tx UE202がHARQフィードバックベース再伝送を用いてスケジュールされる場合、Tx UE202は、SCI内の再伝送モードインジケータを「1」に設定してよい。Rx UE203に関しては、それに対応して、スケジューリングSCI内の再伝送モードインジケータフィールドを復号することによって再伝送モードを判断することができる。
【0258】
モード2で動作するV2X UEの場合、V2X UEは、サイドリンク伝送のスケジューリング前に他のV2X UEからのSCIを監視してよい。V2X UEは、別のUEに対してサイドリンク伝送をスケジュールするSCIを検出および復号するとすぐに、SCI内のリソース再利用インジケータフィールド(1ビット)を復号することによって、データ伝送およびサイドリンクでのHARQフィードバック向けのリソース割り当てが解放および再利用可能かどうかを判断することができる。2段SCIが適用される場合、リソース再利用インジケータフィールドは、1段目のSCIによって搬送されてよい。
【0259】
例えば、検出されたリソース再利用インジケータフィールドが「0」に設定されている場合、V2X UEはSCI内のリソース割り当てが事前確保されていて、解放されないと判断できる。V2X UEは、SCI内の確保されているリソースを無視して、他の利用可能なリソースを探すことができる。
【0260】
検出されたリソース再利用インジケータフィールドが「1」に設定されている場合、V2X UEはSCI内のリソース割り当てが解放可能であると判断できる。V2X UEは、解放シグナリングを監視して、解放シグナリングが検出される場合、確保されているリソースを再利用してよい。例えば、V2X UEはSCIによってスケジュールされたリソースでのHARQフィードバックを監視してよい。V2X UEが、例えば、スケジュールされたHARQフィードバックリソースのうち1つでACKフィードバックを検出することによって、または、スケジュールされたHARQフィードバックリソースのうち1つで伝送されたシグナリングがないことを検出することによって、全てのスケジュールされた伝送が実施される前にスケジュールされた伝送が成功したことを検出する場合、V2X UEは、PSSCH伝送およびHARQフィードバック用の残りのリソースを処理してよく、このリソースは、V2X UEが該リソースでのサイドリンク伝送をスケジュールする場合がある利用可能なリソースとして元々SCIによって確保されていたものである。
【0261】
Tx UE202に関しては、SCI内のリソースが、モード2のV2X UEによって解放および再利用可能である場合、Tx UE202は、SCI内のリソース再利用インジケータフィールドを「1」に設定してよく、SCI内のリソースが解放できないか、または、SCI内のリソースが解放可能ではあるが、モード2のV2X UEによって再利用できない場合、Tx UE202は、SCI内のリソース再利用インジケータフィールドを「0」に設定してよい。
【0262】
あるケースでは、再伝送モードインジケータフィールドおよびリソース再利用インジケータフィールドは、SCIで伝送される2つの異なるフィールドである場合がある。一部の他のケースでは、再伝送モードインジケータフィールドの値およびリソース再利用インジケータフィールドの値は、1対1マッピングであってよく、例えば、2つのフィールドの両方は、同時に「0」または「1」であってよい。これらのケースでは、再伝送モードインジケータフィールドおよび再利用インジケータフィールドのうち1つのみが、SCIによって搬送されてよい。
【0263】
例えば、再伝送モードインジケータフィールドのみが、SCIによって搬送されてよい。その場合、モード2のV2X UEは、本明細書にて開示するリソース再利用インジケータフィールドを読み取るのと同じ様式に従って、再伝送モードインジケータフィールドを読み取って情報を決定してよく逆もまた同様である。
【0264】
SCIでは、フィールドは、SCIによってスケジュールされた伝送が、gNB201によってスケジュールされたものか、Tx UE202によってスケジュールされたものかどちらかを示すために使用されてよい。例えば、リソース割り当てモードインジケータフィールド(1ビット)は、スケジューリングSCIによって搬送されてよい。再伝送モードインジケータが「0」に設定されている場合、サイドリンク伝送はgNB201、例えば、モード1リソース割り当てによってスケジュールされたことを示し、再伝送モードインジケータが「1」に設定されている場合、サイドリンク伝送はV2X UE、例えば、モード2リソース割り当てによってスケジュールされたことを示す。2段SCIが適用される場合、リソース割り当てモードインジケータフィールドは、1段目のSCIによって搬送されてよい。
【0265】
例えば、モード2のV2X UEが、gNB201によってサイドリンク伝送がスケジュールされたことを検出する場合、モード2のV2X UEは、確保されているリソースは、再利用することができないと見なして、SCI内のリソース再利用インジケータフィールドを無視することができる。モード2のV2X UEは、SCIによってスケジュールされたフィードバックリソースで伝送される信号を監視しなくてよい。モード2のV2X UEが、別のモード2のV2X UEによってサイドリンク伝送がスケジュールされたことを検出する場合、モード2のV2X UEは、SCI内のリソース再利用インジケータフィールドを読み取って、確保されているリソースは、再利用可能かどうかを判断することができる。確保されているリソースが再利用できる場合、モード2のV2X UEは、SCIによってスケジュールされたフィードバックリソースで伝送される信号を監視してよい。さらに、この例では、リソース再利用インジケータフィールドは、スケジューリングSCIで伝送されないこともある。例えば、サイドリンク伝送が、別のモード2のV2X UEによってスケジュールされる場合、モード2のV2X UEは、SCI内の再伝送モードインジケータフィールドを復号して、確保されているリソースが再利用可能かどうかを判断することができる。再伝送モードインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、確保されているリソースは再利用することができず、再伝送モードインジケータフィールドが「1」に設定されている場合は、確保されているリソースは再利用されてよい。この例では、リソース割り当てモードインジケータフィールドおよび再伝送モードインジケータフィールドは、SCI内の2つの異なるフィールドであるか、またはリソース割り当てモードインジケータおよび再伝送モードインジケータは、1つのSCIフィールド内の2つの異なるビットである場合がある。例えば、リソース割り当てモードインジケータは最上位ビットであってよく、かつ再伝送モードインジケータは最下位ビットであってよい。
【0266】
上記の開示した主題は、gNB201がサイドリンクでのCSIフィードバック、例えば、CSI報告、モビリティ測定、ビームマネージメント測定などをスケジュールするケースに適用されてよい。例えば、gNB201は、Tx UE202とRx UE203との両方に、測定および報告のスケジューリングを送信するか、または、gNB201は、Tx UE202のみに、測定および報告のスケジューリングを送信して、次いで、Tx UE202が、SCIを通してRx UE203にそのスケジューリングを示してもよい。また、Rx UE203は、Uuインターフェースを通してgNB201に報告を送信するか、Rx UE203は、サイドリンクでTx UE202に報告を送信するか、または、Rx UE203が、まずTx UE202に報告を送信して、次いで、Tx UE202がUuインターフェースを通してgNB201にその報告を転送してもよい。
【0267】
上記の開示した主題は、Uuインターフェースとサイドリンクとがキャリアを共有する共有キャリアシナリオに適用されてよい。一例を
図16に示す。この例では、スケジューリングは、自己完結型であり、これにより遅延を低減することができるが、UEがそのスケジューリングに対して十分に処理能力を有することが要求される。スケジューリングはまた、クロススロットであってもよい。例えば、k=1、2、3の場合、スケジューリングDCIは、スロット0で行われ、かつスケジュールされたサイドリンク伝送はスロットkで行われる。
【0268】
グループキャストユースケースに対するいくつかの特別な考慮事項:グループキャストシナリオでは、gNB201は、複数のRx UE203にスケジューリングDCIを送信する場合がある。専用リソースが、異なるRx UE203に対するスケジューリングDCIに使用されてよい。あるいは、オーバーヘッドを低減するために、以下の例を用いて、共有リソースが、異なるRx UE203に対するスケジューリングDCIに使用されてよい。共有リソースが使用される場合、同じCORESETを伴う共通サーチスペースが、グループ内のUE全てに対して構成されてよい。
【0269】
共有リソースが異なるRx UEに対するスケジューリングDCIに使用される場合の例1:スケジューリングDCIは、SDMされてよい。gNB201は、複数のビームを形成して、同じ時間および周波数リソースを使用して、異なるRx UE203にスケジューリングDCIを伝送してよい。複数のRx UE203が、同じビームに対してQCLされる場合、同じビームに対してQCLされた複数のRx UE203のスケジューリングDCIは、TDMまたはFDMされてよく、その一方で、異なるビームによる複数のRx UE203に対するスケジューリングDCIは、SDMされる。
【0270】
共有リソースが異なるRx UEに対するスケジューリングDCIに使用される場合の例2:gNB201は、全方向性アンテナが使用される場合、複数のRx UE203に、例えば、近傍グループ内の全てのUEに、または、例えば、異なるビームに対するスケジューリングDCIがSDM、TDMまたはFDMされる場合、近傍グループ内の同じビームに対してQCLされたRx UE203に、同じスケジューリングDCIを送信してよい。スケジューリングDCIは、グループ/ビーム共通DCIフィールド(言い換えると、グループ共通DCIフィールドまたはビーム共通DCI)と、UE専用DCIフィールドとの両方を搬送してよい。グループ/ビーム共通DCIフィールドは、近傍グループ内のRx UE203によって、または近傍グループ内の同じビームに対してQCLされたRx UE203によって共有されるDCIを搬送する。例えば、グループ/ビーム共通DCIフィールドは、伝送/再伝送向けの時間および周波数リソース割り当て、BWPインジケータフィールド、リソースインジケータフィールド、伝送/受信インジケータフィールド、スロット形式インジケータフィールドなどを搬送してよい。UE専用DCIフィールドは、各Rx UE203に対して専用のDCI、例えば、Rx UE203 1に対する専用DCIフィールド、Rx UE203 2に対する専用DCIフィールド、…、Rx UE203 nに対する専用DCIフィールドを搬送する。例えば、UE専用DCIフィールドは、HARQフィードバック、CSIフィードバックなど向けの時間および周波数リソース割り当てを搬送してよい。各UEは、近傍グループ内の一時IDか、またはビーム内の一時IDを用いて構成されてよい。UEは、グループ/ビーム共通DCIフィールドおよび構成された一時IDに関連付けられたUE専用DCIフィールドをチェックすることによってgNB201によってシグナリングされた全DCIを得てもよい。例えば、一時IDとしてUE1を用いて構成されたUEの場合、UEは、その全DCI情報を得るために、(ID UE1を伴う)Rx UE203に対する共通DCIフィールドまたは専用DCIフィールドを読み取ってよい。
【0271】
共有リソースが異なるRx UEに対するスケジューリングDCIに使用される場合の例3:gNB201は、全てのRx UE203に、同じスケジューリングDCIを送信する場合があるが、スケジューリングDCIは、UE専用DCIフィールドを搬送しない場合がある。スケジューリングDCIは、グループ/ビーム共通DCIフィールドのみを送信してよく、各UEは、シグナリングされたスケジューリングDCIから、割り当てられたUE固有リソースを導出することができる。例えば、一選択肢を用いて、DCIは全てのUEに対して、HARQフィードバックまたはCSIフィードバック用の時間および周波数リソースの1つの割り当てを搬送してよい。UEは、割り当てられたリソースをn個の部分に自律的に分割し、UEに関連付けられた、例えば、構成された一時IDに関連付けられた部分を使用して、HARQフィードバック、CSI報告、モビリティ測定、ビームマネージメント測定などを送信してよい。別の選択肢を用いて、DCIは、1つのUE、例えば、一時IDとして(ID UE1を伴う)Rx UE203を用いて構成されたUEに対して、HARQフィードバックまたはCSIフィードバック向けの時間および周波数リソース割り当てを搬送してよい。(ID UE1を伴う)Rx UE203向けのリソース割り当てからそのUEが使用するリソースを、他の一時IDを用いて構成されたUEは、自律的に導出することができる。例えば、スケジューリングDCIは、RB0からRBk-1が、(ID UE1を伴う)Rx UE203に割り当てられていることを示してもよい。(別のID UE2を伴う)Rx UE203は、割り当てられたリソースと同じシンボル内のRBkからRB2k-1を使用する必要があると自律的に決定できる。
【0272】
グループキャストシナリオでは、Tx UE202がUuインターフェースを通してフィードバックを送信するようにgNB201によってスケジュールされる場合、Tx UE202は、オーバーヘッドを減らすために、受信したRx UE203のフィードバックから導出される簡潔なフィードバック情報を送信してよい。HARQフィードバックに関しては、Tx UE202は、全グループキャスト伝送の再伝送が必要かどうかを示すためにgNB201に1つのHARQフィードバックを送信するか、またはTx UE202は、どのビームで再伝送が実施される必要があるかを示すために、gNB201に各ビームのHARQフィードバックを送信してよく、この際、ビットマップが使用されてよく、例えば、{bk-1、…、b1、b0}は、最初のビームにbk-1、およびk番目のビームにb0でマップされるか、またはTx UE202は、gNB201に再伝送を実施するのに必要なビームの数を示してもよい。測定および報告に関しては、Tx UE202は、Rx UE203からのCSI報告から導出された提示されたMCSレベルを送信して、サイドリンク伝送に使用すべきMCSレベルをgNB201が決定することを支援できる。
【0273】
グループキャストシナリオでは、それぞれのRx UE203が、異なるQoS要件を有する場合がある。QoS要件に基づいて、Rx UE203は、UEがgNB201/Tx UE202にHARQフィードバックを送信するかどうかを知らされる場合がある。Rx UE203は、RRC構成によって静的に構成されるか、もしくはアクティベーションDCIによって半持続的にアクティベートおよびディアクティベートされるか、または、そのような情報を伴うスケジューリングDCIによって動的にシグナリングされてよい。例えば、UEは、RRCパラメータSL-HARQを用いてgNB201によって構成されてよく、この際、「on」はHARQフィードバックが有効であることを示し、「OFF」は、HARQフィードバックが無効であることを示す。あるいは、1ビットのHARQフィードバック有効フィールドが、gNB201によって送信されるアクティベーションDCI、ディアクティベーションDCIまたはスケジューリングDCIによって搬送されてよく、この際、「1」は、HARQフィードバックが有効であることを示し、「0」は、HARQフィードバックが無効であることを示す。類似の構想が、CSIフィードバック、例えば、CSI報告、ビームマネージメント測定報告、モビリティRSRP、または、RSRQ測定報告に適用されてよい。例えば、UEは、RRC構成によって静的に構成されるか、もしくはアクティベーションDCIによって半持続的にアクティベートおよびディアクティベートされるか、または、UEがチャネル状態情報を報告する必要があるかどうかを伴うスケジューリングDCIでgNB201によって動的にシグナリングされてよい。
【0274】
グループキャストシナリオでは、HARQフィードバックを送信することができるUEの場合、UEは、データの復号に成功する場合には、ACKをフィードバックしてよく、またデータの復号に失敗する場合には、NACKをフィードバックしてよい。あるいは、別の選択肢を用いて、UEは、データの復号に失敗する場合にのみ、NACKをフィードバックしてよい。UEがデータの復号に成功する場合、UEは、割り当てられたHARQフィードバックリソースでHARQフィードバックを送信する必要はない。このケースでは、割り当てられたHARQフィードバックリソースでフィードバックが1つも受信されない場合、Tx UE202またはgNB201は、Rx UE203によってデータが正常に受信されたと見なしてもよい。
【0275】
グループキャストシナリオでは、再伝送は、送信機のQoS要件またはデータのQoS要件に基づいてトリガされる場合があり、例えば、高信頼データは、全てのRx UE203からACKを受信するか、いずれのRx UE203からもNACKを受信しないようにTx UE202に要求する場合がある。したがって、再伝送は、Tx UE202が全てのACKフィードバックを受信しないか、またはいずれかのRx UE203からNACKを受信する場合にトリガされる場合があり、低信頼データは、Tx UE202が総Rx UE203よりも低い割合のRx UE203からのNACKを受信することを要求する場合がある。Tx UE202は、RRC構成によって静的に構成されるか、もしくはアクティベーションDCIによって半持続的にアクティベートおよびディアクティベートされるか、または、そのような情報を伴うスケジューリングDCIでgNB201によって動的にシグナリングされてよい。例えば、Tx UE202は、データのQoS要件を示すRRCパラメータReliability-Type、および再伝送をトリガするために使用される閾値を示すRRCパラメータReliability-Percentageを用いてgNB201によって構成されてよい。あるいは、別の例では、Tx UE202は、再伝送をトリガするために使用される閾値を示すRRCパラメータReliability-Percentageを用いてgNB201によって構成されることがある。DCIフィールドは、スケジューリンググラントごとのデータの信頼性要件を示すために、アクティベーション/ディアクティベーションDCIまたはスケジューリングDCIでgNB201によってシグナリングされてよく、例えば、高信頼性データを示す「1」、および高信頼性データを示す「0」を伴って、1ビットフィールドが使用されてよい。
【0276】
グループキャストシナリオでは、再伝送がトリガされるとすぐに、Tx UE202は、初期伝送の際と同じように、近傍グループ内の全てのRx UE203に再伝送をグループキャストする場合がある。あるいは、Tx UE202は、NACKしたRx UE203またはNACKしたビームにのみ、再伝送を送信する場合がある。Tx UE202は、RRC構成によって静的に構成されるか、もしくはアクティベーションDCIによって半持続的にアクティベートおよびディアクティベートされるか、または、そのような情報を伴うスケジューリングDCIでgNB201によって動的にシグナリングされてよい。例えば、Tx UE202は、RRCパラメータSL-Retransmission-Typeを用いてgNB201によって構成されてよい。あるいは、DCIフィールドは、スケジューリンググラントごとに再伝送がどのように実施されるかを示すために、アクティベーション/ディアクティベーションDCIまたはスケジューリングDCIでgNB201によってシグナリングされてよく、例えば、「1」が全てのRx UE203に対する再伝送のグループキャストを示し、「0」がNACKしたUE/ビームに対する再伝送を示す状態で、1ビットフィールドが使用されてよい。Rx UE203に関しては、再伝送の受信時に、初期伝送をACKしたRx UE203は、再伝送を無視してもよく、初期伝送をNACKしたRx UE203は、再伝送を復号することによってデータを復号するか、または再伝送と初期伝送とを組み合わせて追跡してよい。
【0277】
サイドリンクの測定および報告:サイドリンクでのCSIフィードバックのサポートについて本明細書で開示する。Rx UE203は、gNB201またはTx UE202に、チャネル状態情報、ビームマネージメント測定結果、またはモビリティ測定結果を報告する場合がある。周期的、半持続的、および非周期的測定または報告が、NR V2Xでサポートされる場合がある。
【0278】
周期的測定または報告の場合、Tx UE202とRx UE203との両方は、RRC構成SL-CSI-ReportConfigを用いて構成されてよい。UEは、SL-CSI-ReportConfigの複数の構成を用いて構成されてよく、この際、各構成は、1つのID、例えば、config-IDに関連付けられる。各構成は、報告される必要があるパラメータ、測定を行うのに使用される参照信号の情報、および報告に使用されるリソースなどの情報を搬送してよい。
【0279】
UEは、1つのパラメータまたはパラメータの1つのセットを報告するように、RRC構成SL-CSI-ReportConfigによって構成されてよく、この際、パラメータは、タイプ1のチャネル状態情報、例えば、CQI、RI、PMI、タイプ2のチャネル状態情報、例えば、干渉状態、チャネルマトリックスの固有値および固有ベクトルなど、ビームマネージメントのRSRP、RSRQ測定値、モビリティのRSRP、RSRQ測定値であってよい。UEは、測定を行うのに使用される参照信号を示すRRC構成SL-CSI-ReportConfigによって、SSBインデックス、DMRSポート、CSI-RS構成またはSRS構成を用いて構成されてよい。UEは、報告に使用されるリソースを示すRRC構成SL-CSI-ReportConfigによって、時間および周波数リソース、例えば、スロットインデックス、シンボルの開始および長さ、時間オフセット値、開始RBインデックス、使用されるRBのビットマップ、使用される連続的なRBの数を用いて構成されてよい。
【0280】
半持続的測定および報告の場合、Tx UE202とRx UE203との両方は、複数のRRC構成SL-CSI-ReportConfigを用いて構成されてよい。gNB201は、アクティベーションDCI内のCSI取得および報告フィールドを使用して、半持続的測定および報告をトリガしてよく、例えば、0は、測定および報告をトリガしないことを示し、他の値は、トリガされるSL-CSI-ReportConfigのインデックスを示す。gNB201は、Tx UE202とRx UE203との両方にアクティベーションDCIを送信することによって半持続的測定および報告をトリガしてよい。あるいは、gNB201が、Tx UE202にアクティベーションDCIを送信することによって半持続的測定および報告をトリガして、Tx UE202が、SCIを通してRx URにトリガされる半持続的測定を示してよい。
【0281】
非周期的測定および報告の場合、Tx UE202とRx UE203との両方は、複数のRRC構成SL-CSI-ReportConfigを用いて構成されてよい。gNB201は、スケジューリングDCI内のCSI取得および報告フィールドを使用して、非周期的測定および報告をスケジュールしてよく、例えば、0は、測定および報告をスケジュールしないことを示し、他の値は、スケジュールされるSL-CSI-ReportConfigのインデックスを示す。gNB201は、Tx UE202またはRx UE203にスケジューリングDCIを送信することによって非周期的測定および報告をスケジュールしてよい。あるいは、gNB201が、Tx UE202にスケジューリングDCIを送信することによって非周期的測定および報告をスケジュールして、Tx UE202が、SCIを通してRx URにスケジュールされた非周期的測定および報告を示してよい。
【0282】
RRC構成ベースサイドリンクリソース割り当て
ブロードキャストサイドリンク伝送
ブロードキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、ブロードキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを静的に構成する場合がある。UEは、RRC構成を通して、ブロードキャストサイドリンク伝送用のリソースを用いて静的に構成されてよい。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしで構成されたリソースを使用して制御およびデータをブロードキャストしてよい。
【0283】
UEは、ブロードキャストオケージョンを用いてRRCによって静的に構成されてよい。ブロードキャストオケージョン(Broadcast Occasion:BO)は、ブロードキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。
【0284】
NR V2Xでのブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク伝送向けのオケージョンの静的構成をサポートするために、異なるIE、例えば、SL-ConfigureGrantConfig-Broadcast、SL-ConfigureGrantConfig-GroupcastおよびSL-ConfigureGrantConfig-Unicastが使用されるか、または、同じIE、例えば、SL-ConfigureGrantConfigが使用されてよく、この際、サイドリンク伝送のタイプ、例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストは、IEで明示される。IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Broadcastは、1)サイドリンク伝送のタイプ、2)キャリアのタイプ、3)リソースのニューメロロジー、4)サイドリンクでブロードキャストを伝送するUEのサイドリンクID、5)BOの周期、6)周波数領域リソース割り当て、または7)ビームスイーピング情報などのRRC構成を搬送してよい。
【0285】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0286】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0287】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0288】
サイドリンクでブロードキャストを伝送するUEのサイドリンクIDを示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、発信元ID、または送信先IDとして、サイドリンクでのUE IDを用いて構成されることがある。例えば、UEは、発信元IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト伝送RNTI(Sidelink Broadcast Transmission RNTI:SL-BT-RNTI)を用いて構成されてよい。UEは、各送信先IDが異なるサービスに関連付けられる場合がある送信先IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト受信RNTI(Sidelink Broadcast Reception RNTI:SL-BR-RNTI)を用いて構成されてよい。
【0289】
ブロードキャストサイドリンク伝送向けのSCIが生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDまたは送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0290】
BOの周期を示すRRC構成。
【0291】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。BO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0292】
変形例1:UEは、BO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0293】
変形例2:UEは、BO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてBOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、BOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、BOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始または持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0294】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを用いて構成されて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースを用いて構成されてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0295】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHまたはPSSCHの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0296】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、BO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0297】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0298】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを使用して複数の方向に情報をブロードキャストする場合がある。
【0299】
変形例1:gNB201は、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよく、かつ構成したグラントで決定した値をUEに構成してよい。UEは、ビームスイーピング構成の決定時にNBを支援するようにNBに支援情報を提供してもよい。このような支援情報は、関心のV2Xサービス、例えば、UEが同時にカバーできるビームスイーピング方向の数で表されるUE能力、電力節約モード選好を含むUEスケジューリング選好などのうち1つまたは複数を含んでよい。
【0300】
UEがk個の方向/ビームを通して、情報をブロードキャストするように構成されると仮定する場合、UEは、各ビームに対して、それぞれk個のBOを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、全てのビームに対して1つのBOを用いて構成されてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0301】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのBOを用いてRRCによって構成されてよい。UEは、ビームスイーピングのために、BO内の構成されたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0302】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0303】
RRC構成式BOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。BOがミニスロット内で構成され、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0304】
ユニキャストサイドリンク伝送
NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、ユニキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを静的に構成する場合がある。UEは、RRC構成を通して、ユニキャストサイドリンク伝送/受信用のリソースを用いて静的に構成される可能性があることを開示する。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしで構成されたリソースを使用してペアUEに制御およびデータをユニキャストしてよい。
【0305】
UEは、ユニキャストオケージョンを用いてRRCによって静的に構成される可能性があることを開示する。ユニキャストオケージョン(Unicast Occasion:UO)は、ユニキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Unicastが、1)サイドリンク伝送のタイプ、2)キャリアのタイプ、3)リソースのニューメロロジー、4)サイドリンクでのユニキャストUE ID、5)ユニキャストペアUE ID、6)UOの周期、7)時間領域リソース、8)繰り返しおよび冗長バージョンの数、9)周波数領域リソース、10)HARQフィードバック情報、または11)再伝送関連情報、などのRRC構成を搬送する可能性があることを開示する。
【0306】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0307】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0308】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0309】
サイドリンクでのユニキャストUE IDを示すRRC構成。ユニキャストサイドリンク通信の場合、UEは、UE ID、例えば、SL-U-RNTIを用いて構成されてよい。伝送UE202の場合、UEは発信元IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。受信UE203の場合、UEは送信先IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。
【0310】
ユニキャストペアUE IDを示すRRC構成。ユニキャストサイドリンク通信を実施するために、UEは、ペアUEの情報を知る必要がある。UEは、構成されるグラントで、ペアUEのID、例えば、SL-UP-RNTIを用いてRRCを通して構成されてよい。伝送UE202の場合、ペアUEのIDは、送信先IDとして使用されてよい。受信UE203の場合、ペアUEのIDは、発信元IDとして使用されてよい。
【0311】
ユニキャストサイドリンク伝送向けのSCIが生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDおよび送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0312】
UOの周期を示すRRC構成。
【0313】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。UO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0314】
変形例1:UEは、UO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0315】
変形例2:UEは、UO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてUOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、UOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、UOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0316】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0317】
繰り返しおよび冗長バージョン(RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いてgNB201によって構成されてよい。類似の構想が、グループキャストサイドリンク伝送に適用されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。
【0318】
HARQフィードバック関連情報を示すRRC構成。UEは、HARQプロセスの数を用いて構成されてよい。UEは、伝送とフィードバックとの両方に対して1つのUOを用いて構成されてよい。フィードバックに使用されるリソース、例えば、伝送とフィードバックとの間の時間オフセットは、伝送中にSCIによって示されてよい。あるいは、UEは、伝送およびフィードバックに対して、それぞれ専用のUOを用いて構成されてよい。伝送用のUOと、フィードバック用のUOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。受信UE203は、伝送を受信すると、関連付けられたフィードバックUOを使用してフィードバックを送信してよい。
【0319】
再伝送関連情報を示すRRC構成。伝送UE202によってNACKが受信される場合、伝送UE202は再伝送を実施してよい。UEは、再伝送に対して、専用のUOを用いて構成されてよい。伝送用のUOと、フィードバック用のUOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。伝送UE202は、NACKを受信すると、関連付けられた再伝送UOを使用して再伝送を送信してよい。あるいは、専用再伝送UOは構成されなくてもよい。UEは、伝送および再伝送のために、構成されたUO内のリソースを使用してもよい。再伝送に使用されるリソース、例えば、伝送と再伝送との間の時間オフセットは、伝送時のSCIで、または受信UE203によって送信されるフィードバックで示されてよい。
【0320】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、UO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0321】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHまたはPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0322】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0323】
RRC構成式UOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。UOがミニスロット内で構成され、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0324】
グループキャストサイドリンク伝送
グループキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、グループキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを静的に構成する場合がある。UEは、RRC構成を通して、グループキャストサイドリンク伝送/繰り返し用のリソースを用いて静的に構成される可能性があることを開示する。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしで構成されたリソースを使用してUEグループに制御およびデータをグループキャストしてよい。
【0325】
UEは、グループキャストオケージョンを用いてRRCによって静的に構成される可能性があることを開示する。グループキャストオケージョン(Groupcast Occasion:GO)は、グループキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Groupcastが、以下のRRC構成を搬送する可能性があることを開示する。
【0326】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0327】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0328】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0329】
サイドリンクでのグループ伝送IDを示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、サイドリンクでのUE IDを用いて構成されることがある。例えば、UEは、UE ID、例えば、SL-G-RNTIを用いて構成されてよい。UEがサイドリンクでのグループキャストを必要とする場合、UEは形成されたグループ内の発信元IDとしてSL-G-RNTIを使用してよい。
【0330】
サイドリンクでのグループIDを示すRRC構成。UEは、グループID、例えば、SL-GD-RNTIを用いて構成されてよい。UEは、送信先グループIDとして構成されたグループIDを使用してよい。
【0331】
SCIを生成するときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に送信先グループIDおよび発信元IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、送信先グループIDおよび発信元IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先グループIDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0332】
GOの周期を示すRRC構成。
【0333】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。GO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0334】
変形例1:UEは、GO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0335】
変形例2:UEは、GO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてGOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、GOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、GOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0336】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを用いて構成されて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースを用いて構成されてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0337】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0338】
繰り返しおよび冗長バージョン(RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、グループキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いてgNB201によって構成されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。ビームスイーピングがグループキャストに適用される場合、伝送UE202は、全ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、…、ビーム1、ビーム2、…、ビームkを繰り返してよい。あるいは、UEは、ビームごとに繰り返して、ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム1、…、ビーム1、ビーム2、ビーム2、…、ビーム2、…、ビームk、ビームk、…、ビームkを行ってもよい。
【0339】
HARQフィードバック関連情報を示すRRC構成。UEは、HARQプロセスの数を用いて構成されてよい。UEは、伝送とフィードバックとの両方に対して1つのGOを用いて構成されてよい。フィードバックに使用されるリソース、例えば、伝送とフィードバックとの間の時間オフセットは、伝送中にSCIによって示されてよい。あるいは、UEは、伝送およびフィードバックに対して、それぞれ専用のGOを用いて構成されてよい。伝送用のGOと、フィードバック用のGOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。受信UE203は、伝送を受信すると、関連付けられたフィードバックGOを使用してフィードバックを送信してよい。
【0340】
再伝送関連情報を示すRRC構成。伝送UE202によってNACKが受信される場合、伝送UE202は再伝送を実施してよい。UEは、再伝送に対して、専用のGOを用いて構成されてよい。伝送用のGOと、フィードバック用のGOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。伝送UE202は、NACKを受信すると、関連付けられた再伝送GOを使用して再伝送を送信してよい。あるいは、専用再伝送GOは構成されなくてもよい。UEは、伝送および再伝送のために、構成されたGO内のリソースを使用してもよい。再伝送に使用されるリソース、例えば、伝送と再伝送との間の時間オフセットは、伝送時のSCIで、または受信UE203によって送信されるフィードバックで示されてよい。
【0341】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、GO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0342】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0343】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを使用して複数の方向に情報をグループキャストする場合がある。
【0344】
変形例1:gNB201は、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよく、かつ構成したグラントで決定した値をUEに構成してよい。UEがk個の方向/ビームを通して、情報をグループキャストするように構成されると仮定する場合、UEは、各ビームに対して、それぞれk個のGOを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、全てのビームに対して1つのGOを用いて構成されてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0345】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのGOを用いてRRCによって構成されてよい。UEは、ビームスイーピングのために、GO内の構成されたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0346】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0347】
RRC構成式GOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、RRC構成を上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。GOがミニスロット内で構成され、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0348】
アクティベーション/ディアクティベーションベースサイドリンクリソース割り当て
ブロードキャストサイドリンク伝送
ブロードキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、ブロードキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを半持続的に割り当てる場合がある。UEは、RRC構成およびアクティベーションDCIを通して、ブロードキャストサイドリンク伝送用のリソースを半持続的にシグナリングされる可能性があることを開示する。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしでアクティベートされたリソースを使用して制御およびデータをブロードキャストしてよい。gNB201は、ディアクティベーションDCIを使用して、アクティベートされたリソースをディアクティベートしてよい。
【0349】
UEは、ブロードキャストオケージョンを用いてRRCおよびアクティベーションDCIによって半持続的に割り当てられてよい。ブロードキャストオケージョン(BO)は、ブロードキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。
【0350】
RRC構成の詳細な設計:NR V2Xでのブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストサイドリンク伝送向けのオケージョンを半持続的に割り当てするために、異なるIE、例えば、SL-ConfigureGrantConfig-Broadcast、SL-ConfigureGrantConfig-GroupcastおよびSL-ConfigureGrantConfig-Unicastが使用されるか、または、同じIE、例えば、SL-ConfigureGrantConfigが使用されてよく、この際、サイドリンク伝送のタイプ、例えば、ブロードキャスト、グループキャスト、またはユニキャストは、IEで明示されることを開示する。IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Broadcastが、アクティベートすべきBOの情報を伝達するために、以下のRRC構成を搬送する可能性があることを開示する。
【0351】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0352】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0353】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、アクティベートすべき複数のBOを用いて構成されてよい。各BOは、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-BO-Indexに関連付けられてよい。UEは、アクティベート/ディアクティベートDCIを通して、どのBOがアクティベート/ディアクティベートされるかを決定することができる。
【0354】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0355】
サイドリンクでブロードキャストを伝送するUEのサイドリンクIDを示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、発信元ID、または送信先IDとして、サイドリンクでのUE IDを用いて構成されることがある。例えば、UEは、発信元IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト伝送RNTI(SL-BT-RNTI)を用いて構成されてよい。UEは、各送信先IDが異なるサービスに関連付けられる場合がある送信先IDとして使用すべきサイドリンクブロードキャスト受信RNTI(SL-BR-RNTI)を用いて構成されてよい。
【0356】
ブロードキャストサイドリンク伝送向けのSCIが生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDおよび送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0357】
BOの周期を示すRRC構成。
【0358】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。BO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0359】
変形例1:UEは、BO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0360】
変形例2:UEは、BO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてBOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、BOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、BOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0361】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを用いて構成されて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースを用いて構成されてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0362】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0363】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、BO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0364】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0365】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを使用して複数の方向に情報をブロードキャストする場合がある。
【0366】
変形例1:gNB201は、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよく、かつ構成したグラントで決定した値をUEに構成してよい。UEがk個の方向/ビームを通して、情報をブロードキャストするように構成されると仮定する場合、UEは、各ビームに対して、それぞれk個のBOを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、全てのビームに対して1つのBOを用いて構成されてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0367】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのBOを用いてRRCによって構成されてよい。UEは、ビームスイーピングのために、BO内の構成されたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0368】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIの詳細な設計:アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、BOを半持続的にアクティベート/ディアクティベートするために使用されてよい。他のDCIとアクティベーション/ディアクティベーションDCIとを区別するために、新しいRNTI、例えば、SL-CS-RNTIを使用して、アクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをスクランブルしてよい。BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIを区別するために、アクティベーション/ディアクティベーションDCIペイロードが、アクティベート/ディアクティベートされるサイドリンク通信のタイプを示すフィールドを搬送してよい。あるいは、BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをそれぞれスクランブルするために、異なるRNTI、例えば、SL-BO-CS-RNTI、SL-GO-CS-RNTI、SL-UO-CS-RNTIが使用されてよい。UEは、アクティベーションDCI用のRNTIを用いてRRCによって構成されてよい。
【0369】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIはまた、アクティベート/ディアクティベートすべきBOの情報を搬送してよい。BO用のアクティベーション/ディアクティベーションDCIは、以下の情報を搬送する可能性があることを開示する。
【0370】
アクティベーション/ディアクティベーションフラグフィールド。DCIがアクティベーションまたはディアクティベーションのどちらに使用されるかを示すために、アクティベーション/ディアクティベーションDCI内で、1ビットが使用されてよく、例えば、「0」はDCIがアクティベーション向けに使用されることを示し、「1」は、DCIがディアクティベーション向けに使用されることを示す。
【0371】
リソースインジケータフィールド。UEは、アクティベート/ディアクティベートすべき複数のBOを用いて、RRCを通して構成されてよい。アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、ブロードキャストサイドリンク伝送向けにアクティベート/ディアクティベートすべきBOのインデックスを示してよい。UEが、8つのBO、例えば、BO0からBO7を用いて構成されると仮定する場合、「000」がBO0を示し、「001」がBO1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0372】
サイドリンクタイプインジケータフィールド。アクティベーションDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してよい。例えば、「00」がブロードキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「01」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「11」が全てのタイプのサイドリンク伝送用のリソースをDCIがアクティベートすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0373】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを半持続的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0374】
時間領域リソース割り当てフィールド。時間領域リソース割り当てフィールドは、以下の変形例を用いてBO向けの時間領域リソース割り当てを搬送してよい。
【0375】
変形例1:UEは、BO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップをシグナリングされてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、アクティベーションDCIによってシグナリングされてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0376】
変形例2:UEは、BO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間をシグナリングされてよい。UEは、BOのスロット/サブフレームオフセットをシグナリングされてよい。時間オフセットは、アクティベーションDCIを搬送するスロット/サブフレームに関するものであってよい。UEは、BOの開始点を示す開始インデックスをシグナリングされてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、BOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数をシグナリングされてよい。上述のパラメータは、別々のフィールドでシグナリングされるか、またはパラメータの一部は、連帯的にシグナリングされてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスをシグナリングされてよい。
【0377】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースをシグナリングされて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースをシグナリングされてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0378】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースをシグナリングしてよい。
【0379】
周波数領域リソース割り当てフィールド。周波数領域リソース割り当てフィールドは、BO向けの周波数領域リソース割り当てを搬送してよい。UEは、BO向けに連続した周波数リソースをシグナリングされてよい。周波数リソースは、RBでシグナリングされるか、またはサブチャネルで、例えば、RBGでシグナリングされてよい。一変形例を用いて、UEは、最小RBのインデックスおよび割り当てられたRBの数をシグナリングされるか、またはUEは、最小RBGのインデックスおよび割り当てられたRBGの数をシグナリングされてよい。別の変形例を用いて、周波数リソース割り当てはビットマップによってシグナリングされてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスをシグナリングされてよい。
【0380】
ブロードキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースをシグナリングしてよい。
【0381】
ビームスイーピング情報フィールド。グループキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、以下の変形例を用いて複数のビームを使用して複数の方向に情報をグループキャストする場合がある。
【0382】
変形例1:gNB201が、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定し、かつアクティベーションDCIを通して、UEにそのビームスイーピングの数をシグナリングしてよい。UEがk個の方向/ビームを通して、情報をグループキャストするようにシグナリングされると仮定する場合、UEは、全てのビームに対して1つのBOをシグナリングされてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0383】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのBOをアクティベーションDCIによってシグナリングされてよい。UEは、ビームスイーピングのために、BO内のシグナリングされたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0384】
BOの情報のいくつか、例えば、時間領域リソース割り当て、周波数領域リソース割り当てなどがアクティベーションDCIによって示される場合、gNB201は、RRC構成で同じ情報を構成しない。
【0385】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0386】
半持続的に割り当てられたBOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、割り当てを上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。BOがミニスロット内に割り当てられ、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0387】
ユニキャストサイドリンク伝送
ユニキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、ユニキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを半持続的に割り当てる場合がある。UEは、RRC構成およびアクティベーションDCIを通して、ユニキャストサイドリンク伝送/受信用のリソースを半持続的にシグナリングされる可能性があることを開示する。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしでアクティベートされたリソースを使用して制御およびデータをユニキャストしてよい。gNB201は、ディアクティベーションDCIを使用して、アクティベートされたリソースをディアクティベートしてよい。
【0388】
UEは、ユニキャストオケージョンを用いてRRCおよびアクティベーションDCIによって半持続的に割り当てられる可能性があることを開示する。ユニキャストオケージョン(UO)は、ユニキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。
【0389】
RRC構成の詳細な設計:IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Unicastが、アクティベートすべきUOの情報を伝達するために、以下のRRC構成を搬送する可能性があることを開示する。
【0390】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0391】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0392】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、アクティベートすべき複数のUOを用いて構成されてよい。各UOは、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-UO-Indexに関連付けられてよい。UEは、アクティベート/ディアクティベートDCIを通して、どのUOがアクティベート/ディアクティベートされるかを決定することができる。
【0393】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0394】
サイドリンクでのユニキャストUE IDを示すRRC構成。ユニキャストサイドリンク通信の場合、UEは、UE ID、例えば、SL-U-RNTIを用いて構成されてよい。伝送UE202の場合、UEは発信元IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。受信UE203の場合、UEは送信先IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。
【0395】
ユニキャストペアUE IDを示すRRC構成。ユニキャストサイドリンク通信を実施するために、UEは、ペアUEの情報を知る必要がある。UEは、構成されるグラントで、ペアUEのID、例えば、SL-UP-RNTIを用いてRRCによって構成されてよい。伝送UE202の場合、ペアUEのIDは、送信先IDとして使用されてよい。受信UE203の場合、ペアUEのIDは、発信元IDとして使用されてよい。
【0396】
ユニキャストサイドリンク伝送向けのSCIが生成されるときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に発信元IDおよび送信先IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、発信元IDおよび送信先IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先IDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0397】
UOの周期を示すRRC構成。
【0398】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。UO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0399】
変形例1:UEは、UO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0400】
変形例2:UEは、UO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてUOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、UOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、UOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0401】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0402】
繰り返しおよび冗長バージョン(RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いてgNB201によって構成されてよい。類似の構想が、グループキャストサイドリンク伝送に適用されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。
【0403】
HARQフィードバック関連情報を示すRRC構成。UEは、HARQプロセスの数を用いて構成されてよい。UEは、伝送とフィードバックとの両方に対して1つのUOを用いて構成されてよい。フィードバックに使用されるリソース、例えば、伝送とフィードバックとの間の時間オフセットは、伝送中にSCIによって示されてよい。あるいは、UEは、伝送およびフィードバックに対して、それぞれ専用のUOを用いて構成されてよい。伝送用のUOと、フィードバック用のUOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。受信UE203は、伝送を受信すると、関連付けられたフィードバックUOを使用してフィードバックを送信してよい。
【0404】
再伝送関連情報を示すRRC構成。伝送UE202によってNACKが受信される場合、伝送UE202は再伝送を実施してよい。UEは、再伝送に対して、専用のUOを用いて構成されてよい。伝送用のUOと、フィードバック用のUOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。伝送UE202は、NACKを受信すると、関連付けられた再伝送UOを使用して再伝送を送信してよい。あるいは、専用再伝送UOは構成されなくてもよい。UEは、伝送および再伝送のために、構成されたUO内のリソースを使用してもよい。再伝送に使用されるリソース、例えば、伝送と再伝送との間の時間オフセットは、伝送時のSCIで、または受信UE203によって送信されるフィードバックで示されてよい。
【0405】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、UO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0406】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0407】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIの詳細な設計:アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、UOを半持続的にアクティベート/ディアクティベートするために使用されてよい。他のDCIとアクティベーション/ディアクティベーションDCIとを区別するために、新しいRNTI、例えば、SL-CS-RNTIを使用して、アクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをスクランブルしてよい。BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIを区別するために、アクティベーション/ディアクティベーションDCIペイロードが、アクティベート/ディアクティベートされるサイドリンク通信のタイプを示すフィールドを搬送してよい。あるいは、BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをそれぞれスクランブルするために、異なるRNTI、例えば、SL-BO-CS-RNTI、SL-GO-CS-RNTI、SL-UO-CS-RNTIが使用されてよい。UEは、アクティベーションDCI用のRNTIを用いてRRCによって構成されてよい。
【0408】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIはまた、アクティベート/ディアクティベートすべきUOの情報を搬送してよい。UO用のアクティベーション/ディアクティベーションDCIは、以下の情報を搬送する可能性があることを開示する。
【0409】
アクティベーション/ディアクティベーションフラグフィールド。DCIがアクティベーションまたはディアクティベーションのどちらに使用されるかを示すために、アクティベーション/ディアクティベーションDCI内で、1ビットが使用されてよく、例えば、「0」はDCIがアクティベーション向けに使用されることを示し、「1」は、DCIがディアクティベーション向けに使用されることを示す。
【0410】
リソースインジケータフィールド。UEは、アクティベート/ディアクティベートすべき複数のUOを用いて、RRCを通して構成されてよい。アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、ユニキャストサイドリンク伝送向けにアクティベート/ディアクティベートすべきUOのインデックスを示してよい。UEが、8つのUO、例えば、UO0からUO7を用いて構成されると仮定する場合、「000」がUO0を示し、「001」がUO1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0411】
サイドリンクタイプインジケータフィールド。アクティベーションDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してよい。例えば、「00」がブロードキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「01」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「11」が全てのタイプのサイドリンク伝送用のリソースをDCIがアクティベートすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0412】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを半持続的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0413】
ユニキャストサイドリンクUE IDフィールド。ユニキャストサイドリンク通信の場合、UEは、サイドリンクUE ID、例えば、SL-U-RNTIを半持続的にシグナリングされてよい。伝送UE202の場合、UEは発信元IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。受信UE203の場合、UEは送信先IDとしてSL-U-RNTIを使用してよい。アクティベーションDCIは、UE ID、例えば、SL-U-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各UE IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nのUE IDを用いて、RRCによって構成されてよい。アクティベーションDCIは、UE IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0414】
ユニキャストペアUE IDフィールド:UEは、ペアUEのIDを半持続的にシグナリングされてよい。UEがユニキャストサイドリンクで伝送する必要がある場合、ペアUE IDフィールドは受信UE203のIDを示す。UEが受信モードの場合、ペアUE IDフィールドは、伝送UE202のIDを示す。アクティベーションDCIは、ペアUE ID、例えば、SL-UP-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各ペアUE IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nのペアUE IDを用いてRRCによって構成されてよい。アクティベーションDCIは、ペアUE IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0415】
時間領域リソース割り当てフィールド。時間領域リソース割り当てフィールドは、以下の変形例を用いてUO向けの時間領域リソース割り当てを搬送してよい。
【0416】
変形例1:UEは、UO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップをシグナリングされてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、アクティベーションDCIによってシグナリングされてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0417】
変形例2:UEは、UO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間をシグナリングされてよい。UEは、UOのスロット/サブフレームオフセットをシグナリングされてよい。時間オフセットは、アクティベーションDCIを搬送するスロット/サブフレームに関するものであってよい。UEは、UOの開始点を示す開始インデックスをシグナリングされてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、UOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数をシグナリングされてよい。上述のパラメータは、別々のフィールドでシグナリングされるか、またはパラメータの一部は、連帯的にシグナリングされてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスをシグナリングされてよい。
【0418】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースをシグナリングしてよい。
【0419】
繰り返しインジケータフィールド。信頼性を向上させるために、UEは、ユニキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、アクティベーションDCIによって繰り返しの数をシグナリングされてよい。UEはまた、RVのパターンもシグナリングされてよい。例えば、RRC構成は、各パターンが1つのインデックスに関連付けられた状態で、RVの複数の候補パターンを用いてUEを構成してよい。UEは、どのパターンが繰り返しに使用されるかを示すインデックスをシグナリングされてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。
【0420】
HARQプロセスフィールド。UEは、アクティベーションDCIによってHARQプロセスの数をシグナリングされてよい。
【0421】
周波数領域リソース割り当てフィールド。周波数領域リソース割り当てフィールドは、UO向けの周波数領域リソース割り当てを搬送してよい。UEは、UO向けの連続した周波数リソースをシグナリングされてよい。周波数リソースは、RBでシグナリングされるか、またはサブチャネルで、例えば、RBGでシグナリングされてよい。一変形例を用いて、UEは、最小RBのインデックスおよび割り当てられたRBの数をシグナリングされるか、またはUEは、最小RBGのインデックスおよび割り当てられたRBGの数をシグナリングされてよい。別の変形例を用いて、周波数リソース割り当てはビットマップによってシグナリングされてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスをシグナリングされてよい。
【0422】
ユニキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースをシグナリングしてよい。
【0423】
UOの情報のいくつか、例えば、時間領域リソース割り当て、周波数領域リソース割り当てなどがアクティベーションDCIによって示される場合、gNB201は、RRC構成で同じ情報を構成しない。
【0424】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0425】
半持続的に割り当てられたUOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、割り当てを上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。UOがミニスロット内に割り当てられ、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0426】
グループキャストサイドリンク伝送
グループキャストサイドリンク伝送:NR V2Xでは、gNB201またはgNBのようなノードが、グループキャストサイドリンク伝送向けにUEによって使用されるリソースを半持続的に割り当てる場合がある。UEは、RRC構成およびアクティベーションDCIを通して、グループキャストサイドリンク伝送/受信用のリソースを半持続的にシグナリングされる可能性があることを開示する。UEはサイドリンクで伝送するデータを有する場合、UEは、動的グラントなしでアクティベートされたリソースを使用して制御およびデータをグループキャストしてよい。gNB201は、ディアクティベーションDCIを使用して、アクティベートされたリソースをディアクティベートしてよい。
【0427】
UEは、グループキャストオケージョンを用いてRRCおよびアクティベーションDCIによって半持続的に割り当てられる可能性があることを開示する。グループキャストオケージョン(GO)は、グループキャストするための時間、周波数および空間(例えば、指向性アンテナもしくはパネル、または指向性ビーム)におけるサイドリンクリソース割り当てとして定義される場合がある。RRC構成は、ブロードキャストされた信号、例えばOSIを通して、または、Uuインターフェースによる共通もしくは専用RRC構成を通して構成されてよい。
【0428】
RRC構成の詳細な設計:IE SL-ConfigureGrantConfigまたはSL-ConfigureGrantConfig-Groupcastが、アクティベートすべきGOの情報を伝達するために、以下のRRC構成を搬送する可能性があることを開示する。
【0429】
サイドリンク伝送のタイプを示すRRC構成。例えば、同じIE SL-ConfigureGrantConfigがサイドリンク伝送タイプの全てに使用される場合、Broadcast、Groupcast、またはUnicastである場合があるRRC構成NR-SL-CommuncationType。
【0430】
キャリアのタイプを示すRRC構成。例えば、RRC構成NR-SL-CarrierTypeが使用されてよい。NR-SL-CarrierTypeが、「共有」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断する。NR-SL-CarrierTypeが、「専用」と構成されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0431】
候補リソースのインデックスを示すRRC構成。UEは、アクティベートすべき複数のGOを用いて構成されてよい。各GOは、1つの専用リソースインデックス、例えば、RRC構成NR-GO-Indexに関連付けられてよい。UEは、アクティベート/ディアクティベートDCIを通して、どのGOがアクティベート/ディアクティベートされるかを決定することができる。
【0432】
サイドリンク伝送用リソースのニューメロロジーを示すRRC構成。例えば、15、30、60KHzなどである場合があるRRC構成NR-SL-Numerology。
【0433】
サイドリンクでのグループキャスト伝送IDを示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、サイドリンクでのUE IDを用いて構成されることがある。例えば、UEは、UE ID、例えば、SL-G-RNTIを用いて構成されてよい。UEがサイドリンクでのグループキャストを必要とする場合、UEは形成されたグループ内の発信元IDとしてSL-G-RNTIを使用してよい。
【0434】
サイドリンクでのグループIDを示すRRC構成。UEは、グループID、例えば、SL-GD-RNTIを用いて構成されてよい。UEは、送信先グループIDとして構成されたグループIDを使用してよい。
【0435】
SCIを生成するときに、SCI用のスクランブルリング系列が、連帯的に送信先グループIDおよび発信元IDによって初期化されてよい。あるいは、SCI用のスクランブルリング系列は、送信先グループIDおよび発信元IDのうち1つによって初期化され、それらのうちのもう1つは、SCIペイロードで示されてよい。例えば、送信先グループIDはSCIをスクランブルするために使用され、発信元IDはSCIペイロードによって搬送される。
【0436】
GOの周期を示すRRC構成。
【0437】
時間領域リソース割り当てを示すRRC構成。GO用の時間領域リソースは、以下の変形例を用いて構成される可能性があることを開示する。
【0438】
変形例1:UEは、GO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップを用いて構成されてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、RRC構成によって構成されてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0439】
変形例2:UEは、GO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間を用いて構成されてよい。UEは、SFN=0を基準にしてGOのスロット/サブフレームオフセットを用いて構成されてよい。UEは、GOの開始点を示す開始インデックスを用いて構成されてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、GOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数を用いて構成されてよい。上述のパラメータは、別々の構成を用いて構成されるか、またはパラメータの一部は、連帯的に構成されてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスを用いて構成されてよい。
【0440】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースを用いて構成されて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースを用いて構成されてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0441】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースを構成してよい。
【0442】
繰り返しおよび冗長バージョン(RV)の数を示すRRC構成。信頼性を向上させるために、UEは、グループキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、RRC構成を通して、繰り返しおよびRVの数を用いてgNB201によって構成されてよい。類似の構想が、グループキャストサイドリンク伝送に適用されてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。ビームスイーピングがグループキャストに適用される場合、伝送UE202は、全ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、ビーム1、ビーム2、…、ビームk、…、ビーム1、ビーム2、…、ビームkを繰り返してよい。あるいは、UEは、ビームごとに繰り返して、ビームスイーピング、例えば、ビーム1、ビーム1、…、ビーム1、ビーム2、ビーム2、…、ビーム2、…、ビームk、ビームk、…、ビームkを行ってもよい。
【0443】
HARQフィードバック関連情報を示すRRC構成。UEは、HARQプロセスの数を用いて構成されてよい。UEは、伝送とフィードバックとの両方に対して1つのGOを用いて構成されてよい。フィードバックに使用されるリソース、例えば、伝送とフィードバックとの間の時間オフセットは、伝送中にSCIによって示されてよい。あるいは、UEは、伝送およびフィードバックに対して、それぞれ専用のGOを用いて構成されてよい。伝送用のGOと、フィードバック用のGOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。受信UE203は、伝送を受信すると、関連付けられたフィードバックGOを使用してフィードバックを送信してよい。
【0444】
再伝送関連情報を示すRRC構成。伝送UE202によってNACKが受信される場合、伝送UE202は再伝送を実施してよい。UEは、再伝送に対して、専用のGOを用いて構成されてよい。伝送用のGOと、フィードバック用のGOとは、1対1マッピングを用いて構成されてよい。伝送UE202は、NACKを受信すると、関連付けられた再伝送GOを使用して再伝送を送信してよい。あるいは、専用再伝送GOは構成されなくてもよい。UEは、伝送および再伝送のために、構成されたGO内のリソースを使用してもよい。再伝送に使用されるリソース、例えば、伝送と再伝送との間の時間オフセットは、伝送時のSCIで、または受信UE203によって送信されるフィードバックで示されてよい。
【0445】
周波数領域リソース割り当てを示すRRC構成。UEは、GO向けに連続した周波数リソースを用いて構成されてよい。周波数リソースは、RB内で構成されるか、またはサブチャネル内、例えば、RBG内で構成されてよい。一変形例を用いて、UEは、パラメータStartRBおよびLengthRBを用いて構成されるか、またはUEは、パラメータStartRBGおよびLengthRBGを用いて構成されてよい。別の変形例を用いて、周波数リソースはビットマップによって構成されてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスを用いて構成されてよい。
【0446】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、構成されるグラントは、PSCCHまたはPSSCH用の周波数領域リソースを構成する場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的に構成されてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々に構成されてよく、構成されるグラントは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソース、例えば、StartRBG-PSCCHとLengthRBG-PSCCH、およびStartRBG-PSSCHとLengthRBG-PSSCHを構成してよい。
【0447】
ビームスイーピング情報を示すRRC構成。グループキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、複数のビームを使用して複数の方向に情報をグループキャストする場合がある。
【0448】
変形例1:gNB201は、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定してよく、かつ構成したグラントで決定した値をUEに構成してよい。UEがk個の方向/ビームを通して、情報をグループキャストするように構成されると仮定する場合、UEは、各ビームに対して、それぞれk個のGOを用いて構成されてよい。あるいは、UEは、全てのビームに対して1つのGOを用いて構成されてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0449】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのGOを用いてRRCによって構成されてよい。UEは、ビームスイーピングのために、GO内の構成されたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0450】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIの詳細な設計:アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、GOを半持続的にアクティベート/ディアクティベートするために使用されてよい。他のDCIとアクティベーション/ディアクティベーションDCIとを区別するために、新しいRNTI、例えば、SL-CS-RNTIを使用して、アクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをスクランブルしてよい。BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIを区別するために、アクティベーション/ディアクティベーションDCIペイロードが、アクティベート/ディアクティベートされるサイドリンク通信のタイプを示すフィールドを搬送してよい。あるいは、BO、GOおよびUO向けのアクティベーション/ディアクティベーションDCIのCRCをそれぞれスクランブルするために、異なるRNTI、例えば、SL-BO-CS-RNTI、SL-GO-CS-RNTI、SL-UO-CS-RNTIが使用されてよい。UEは、アクティベーションDCI用のRNTIを用いてRRCによって構成されてよい。
【0451】
アクティベーション/ディアクティベーションDCIはまた、アクティベート/ディアクティベートすべきGOの情報を搬送してよい。GO用のアクティベーション/ディアクティベーションDCIは、以下の情報を搬送する可能性があることを開示する。
アクティベーション/ディアクティベーションフラグフィールド。DCIがアクティベーションまたはディアクティベーションのどちらに使用されるかを示すために、アクティベーション/ディアクティベーションDCI内で、1ビットが使用されてよく、例えば、「0」はDCIがアクティベーション向けに使用されることを示し、「1」は、DCIがディアクティベーション向けに使用されることを示す。
【0452】
リソースインジケータフィールド。UEは、アクティベート/ディアクティベートすべき複数のGOを用いて、RRCを通して構成されてよい。アクティベーション/ディアクティベーションDCIは、グループキャストサイドリンク伝送向けにアクティベート/ディアクティベートすべきGOのインデックスを示してよい。UEが、8つのGO、例えば、GO0からGO7を用いて構成されると仮定する場合、「000」がGO0を示し、「001」がGO1を示す状態で、3ビットのリソースインジケータフィールドが使用されてよい。
【0453】
サイドリンクタイプインジケータフィールド。アクティベーションDCIは、サイドリンク伝送のタイプを示してよい。例えば、「00」がブロードキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「01」がグループキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「10」がユニキャストサイドリンク伝送をDCIがアクティベートすることを示し、「11」が全てのタイプのサイドリンク伝送用のリソースをDCIがアクティベートすることを示す状態で、2ビットのサイドリンクタイプインジケータフィールドが使用されてよい。
【0454】
キャリアタイプインジケータフィールド。UEは、スケジューリングDCI内の1ビットでキャリアのタイプを半持続的に知らされてよい。例えば、キャリアタイプインジケータフィールドが「0」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てがUuとサイドリンクとの間の共有ライセンスキャリア向けのものであると判断し、キャリアタイプインジケータフィールドが「1」に設定されている場合、UEは、サイドリンクリソース割り当てが専用サイドリンクキャリア向けのものであると判断する。
【0455】
グループキャストを伝送するUEのIDフィールド。UEは、発信元IDを示すために、グループ内のUE IDを半持続的にシグナリングされることがある。アクティベーションDCIは、UE ID、例えば、SL-G-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各候補IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nの候補IDを用いて、RRCによって構成されてよい。アクティベーションDCIは、発信元IDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0456】
グループIDフィールド。UEは、送信先グループIDを示すために、グループIDを半持続的にシグナリングされることがある。アクティベーションDCIは、グループID、例えば、SL-GD-RNTIを明確に示してもよい。あるいは、UEは、各候補IDがインデックスに関連付けられた状態で、2nの候補IDを用いて、RRCによって構成されてよい。アクティベーションDCIは、グループIDをUEが決定するために、nビットフィールドを使用してインデックスを示してもよい。
【0457】
時間領域リソース割り当てフィールド。時間領域リソース割り当てフィールドは、以下の変形例を用いてGO向けの時間領域リソース割り当てを搬送してよい。
【0458】
変形例1:UEは、GO用の時間領域リソースを示す1つまたは複数のビットマップをシグナリングされてよい。ビットマップは、サブフレーム内、スロット内、ミニスロット内、またはシンボル内のリソースを示してもよい。例えば、ビットマップは、シンボル内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のシンボルにマップされてよく、例えば、{bs、bs-1、…、b1、b0}は、最初のシンボルにbs、最後のシンボルにb0でマップされる。ビットマップは、ミニスロット内のリソースを示すために使用される場合、ある時間間隔の間のミニスロットにマップされてよい。例えば、{bm、bm-1、…、b1、b0}は、最初のミニスロットにbm、最後のミニスロットにb0でマップされる。あるいは、マッピングビットをセーブするために、2レベルマッピングが使用されてよい。2ビット列が、アクティベーションDCIによってシグナリングされてよく、例えば、{af、af-1、…a1、a0}は、ある時間間隔の間の最初のサブフレームまたはスロットにaf、最後のサブフレームまたはスロットにa0で、各サブフレームまたは各スロットにマップされる。{cs、cs-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のシンボルにマップされるか、または、{cm、cm-1、…、c1、c0}は、フレームもしくはスロット内のミニスロットにマップされる。
【0459】
変形例2:UEは、GO用の時間領域リソースを示す時間オフセット、開始点および持続時間をシグナリングされてよい。UEは、GOのスロット/サブフレームオフセットをシグナリングされてよい。時間オフセットは、アクティベーションDCIを搬送するスロット/サブフレームに関するものであってよい。UEは、GOの開始点を示す開始インデックスをシグナリングされてよく、この際、開始インデックスは、スロット内のシンボルインデックスまたはミニスロットインデックスであってよい。UEは、GOの持続時間を示すシンボルの数またはミニスロットの数をシグナリングされてよい。上述のパラメータは、別々のフィールドでシグナリングされるか、またはパラメータの一部は、連帯的にシグナリングされてよい。例えば、事前に定められたテーブルは、各組み合わせがインデックスに関連付けられた状態で、時間領域リソースの開始と、持続時間との組み合わせを含んでもよい。UEは、開始および持続時間の値を示すテーブルのインデックスをシグナリングされてよい。
【0460】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、UEは、複数の方向に同じ情報を送信する場合がある。UEは、1つの時間領域リソースをシグナリングされて、いくつかの事前に定められた規則に従って、全方向に対する時間領域リソースを決定してよい。あるいは、UEは、各方向に対して、それぞれ時間領域リソースをシグナリングされてよい。例えば、UEは、時間領域リソースの複数の開始および持続時間値を知らされてよい。あるいは、UEは、第1方向の伝送用の時間領域リソースと残りの方向の伝送用の時間領域リソースとの間のギャップを知らされてよい。
【0461】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHまたはPSSCH用の時間領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、1つの時間領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の時間領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの時間領域リソースをシグナリングしてよい。
【0462】
繰り返しインジケータフィールド。信頼性を向上させるために、UEは、グループキャストサイドリンク伝送を繰り返す場合がある。UEは、アクティベーションDCIによって繰り返しの数をシグナリングされてよい。UEはまた、RVのパターンもシグナリングされてよい。例えば、RRC構成は、各パターンが1つのインデックスに関連付けられた状態で、RVの複数の候補パターンを用いてUEを構成してよい。UEは、どのパターンが繰り返しに使用されるかを示すインデックスをシグナリングされてよい。UEが初期伝送を繰り返す場合、スロット間繰り返し、またはスロット内繰り返しが実施されてよい。UEは、繰り返しのために、後続のスロット内の同じシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。あるいは、UEは、繰り返しのために、同じスロット内のシンボルまたはミニスロットを使用してもよい。
【0463】
HARQプロセスフィールド。UEは、アクティベーションDCIによってHARQプロセスの数をシグナリングされてよい。
【0464】
周波数領域リソース割り当てフィールド。周波数領域リソース割り当てフィールドは、GO向けの周波数領域リソース割り当てを搬送してよい。UEは、GO向けの連続した周波数リソースをシグナリングされてよい。周波数リソースは、RBでシグナリングされるか、またはサブチャネルで、例えば、RBGでシグナリングされてよい。一変形例を用いて、UEは、最小RBのインデックスおよび割り当てられたRBの数をシグナリングされるか、またはUEは、最小RBGのインデックスおよび割り当てられたRBGの数をシグナリングされてよい。別の変形例を用いて、周波数リソース割り当てはビットマップによってシグナリングされてよい。ビットマップ内の各ビットは、1つのRB、1つのRBGまたは1つのサブチャネルを示してよい。UEは、ビットマップに関連付けられた開始RB、RBG、またはサブチャネルを示すインデックスをシグナリングされてよい。
【0465】
グループキャストサイドリンク伝送の場合、アクティベーションDCIは、PSCCHとPSSCHとの両方用の周波数領域リソースをシグナリングする場合がある。PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、連帯的にシグナリングされてよく、例えば、PSCCHおよびPSSCHがTDMされ、かつ同じ数のRBを使用する場合、1つの周波数領域リソース割り当てが、PSCCHとPSSCHとの両方に使用されてよい。あるいは、PSCCHおよびPSSCH用の周波数領域リソースは、別々にシグナリングされてよく、アクティベーションDCIは、PSCCHおよびPSSCHに対して、それぞれ2つの周波数領域リソースをシグナリングしてよい。
【0466】
ビームスイーピング情報フィールド。グループキャストサイドリンク伝送の場合、伝送UE202は、以下の変形例を用いて複数のビームを使用して複数の方向に情報をグループキャストする場合がある。
【0467】
変形例1:gNB201が、UEが実施する必要があるビームスイーピングの数を決定し、かつアクティベーションDCIを通して、UEにそのビームスイーピングの数をシグナリングしてよい。UEがk個の方向/ビームを通して、情報をグループキャストするためにシグナリングされると仮定する場合、UEは、全てのビームに対して1つのBOをシグナリングされてよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、gNB201によって構成されてよい。あるいは、ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0468】
変形例2:ビームスイーピングの数は、UEによって決定されてよい。UEは、複数のシンボルまたはミニスロットを含む1つのBOをアクティベーションDCIによってシグナリングされてよい。UEは、ビームスイーピングのために、BO内のシグナリングされたシンボルおよびミニスロットを自律的に使用してよい。ビームスイーピングに使用されるビームは、センシングまたは発見に基づいて、伝送UE202によって自律的に決定されてよい。
【0469】
GOの情報のいくつか、例えば、時間領域リソース割り当て、周波数領域リソース割り当てなどがアクティベーションDCIによって示される場合、gNB201は、RRC構成で同じ情報を構成しない。
【0470】
UEは、SFIを動的に知らされてもよい。専用サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。あるいは、UEは、「S」または「U」とされるシンボルでサイドリンク伝送を実施してよい。Uuとサイドリンクとの間の共有サイドリンクキャリアを用いて構成されるUEの場合、UEは、「S」とされるシンボルのみでサイドリンク伝送を実施してよい。
【0471】
半持続的に割り当てられたGOと、DCIシグナリング式SFIとの間に不一致がある場合、DCIは、割り当てを上書きしてよい。UEは、不一致シンボルをスキップして、それらでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。GOがミニスロット内に割り当てられ、かつミニスロット内のシンボルの一部に不一致がある場合、UEは、全ミニスロットをスキップして、それでのサイドリンク伝送を実施しなくてもよい。あるいは、UEは、不一致シンボルのみをスキップして、ミニスロット内の一致シンボルで、サイドリンク伝送を実施してもよい。
【0472】
例えば
図3、
図4、
図6、
図7および
図10から
図20など、本明細書で示すステップを実施するエンティティ(例えば、gNB、gNBのようなノード、またはUE)は、論理エンティティである場合があることを理解されたい。これらのステップは、
図9Cまたは
図9Dに示すような、デバイス、サーバ、またはコンピュータシステムの、メモリに記憶されてよく、また、それらのプロセッサで実行されてよい。本明細書で開示される、各例示的方法(例えば、
図3、
図4、
図6および
図7)間で、ステップの省略、ステップの組み合わせ、またはステップの追加が想定される。表5は、本明細書で開示する例示的な略称および定義を含む。
【0473】
【0474】
図8は、本明細書で論じるような、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスに基づいて生成される場合がある例示的ディスプレイ(例えば、グラフィカルユーザインターフェース)を示す。ディスプレイインターフェース901(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)は、RRC関連パラメータ、方法のフロー、およびRRCに関する現在の状況など、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御に関連したテキストをブロック902内で提供する場合がある。本明細書で論じるステップのいずれかの進行状況(例えば、メッセージの送信またはステップの成功)が、ブロック902内で表示されてよい。加えて、グラフィカル出力902が、ディスプレイインターフェース901上で表示されてよい。グラフィカル出力は、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装するデバイスの幾何学的形状、本明細書で論じる任意の方法またはシステムの進行状況のグラフィカル出力などであってもよい。
【0475】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、およびサービス能力(符復号化、セキュリティ、およびサービスの品質に作用するものを含む)を含む、セルラー電気通信ネットワーク技術のために、技術的規格を策定している。最近の無線アクセス技術(RAT)規格は、WCDMA(登録商標)(一般に、3Gと称される)、LTE(一般に、4Gと称される)、LTE-アドバンスト規格、および「5G」とも称される新無線(NR)を含む。3GPP NR規格開発は、継続され、かつ次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の規定を含むことが想定され、これは、7GHzを下回る新規のフレキシブルな無線アクセスのプロビジョンと、7GHzを上回る新規のウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスのプロビジョンとを含むことが想定されている。フレキシブルな無線アクセスは、6GHzを下回る新しい周波数帯域における新しい非後方互換性無線アクセスで構成されることが想定され、また同じ周波数帯でまとめて多重化されて、多様な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処する場合がある異なる動作モードを含むことが予期される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内用途およびホットスポット向けのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供する、センチ波およびミリ波の周波数帯域を含むことが想定されている。特に、センチ波およびミリ波特有設計最適化を伴うウルトラモバイルブロードバンドは、7GHzを下回るフレキシブル無線アクセスと、共通設計フレームワークを共有することが想定されている。
【0476】
3GPPは、データレート、遅延、およびモビリティに対する、様々なユーザ体験要件となるNRでサポートすることが予期される種々のユースケースを特定している。ユースケースは、一般的なカテゴリ、すなわち、高度化モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、ネットワークオペレーション(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションおよびインターワーキング、省エネルギー)、ならびに、ビークル・ツー・ビークル通信(Vehicle-To-Vehicle:V2V)、ビークル・ツー・インフラストラクチャ通信(Vehicle-To-Infrastructure:V2I)、ビークル・ツー・ネットワーク通信(Vehicle-To-Network:V2N)、ビークル・ツー・ペデストリアン通信(Vehicle-To-Pedestrian:V2P)、およびその他のエンティティとのビークル通信のうちいずれかを含む場合がある高度化ビークル・ツー・エブリシング(Enhanced Vehicle-To-Everything:eV2X)通信を含む。これらのカテゴリにおける具体的サービスおよびアプリケーションは、例えば、いくつか例を挙げると、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、緊急対応者コネクティビティ、自動車eコール、災害警告、リアルタイムゲーム、多人数ビデオコール、自律運転、拡張現実、触知インターネット、バーチャルリアリティ、ホームオートメーション、ロボティクスおよび空中ドローンを含む。これらのユースケースの全ておよび他のものが、本明細書で検討される。
【0477】
図9Aは、本明細書で説明および請求される
図3、
図4、
図6、
図7および
図10から
図20に示すシステムおよび方法などNR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法および装置が、使用される場合がある通信システム100の例を示す。通信システム100は、(概して、または集合的に(1つまたは複数の)WTRU102を指す場合がある)無線伝送/受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、102fまたは102gを含んでもよい。通信システム100は無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)108、インターネット110、その他のネットワーク112およびネットワークサービス113を含んでもよい。ネットワークサービス113は、例えば、V2Xサーバ、V2X機能、ProSeサーバ、ProSe機能、IoTサービス、動画ストリーミングまたはエッジコンピューティングなどを含んでもよい。
【0478】
本明細書に開示する概念が、任意の数のWTRU、基地局、ネットワークまたはネットワーク要素と共に使用される場合があることを理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102fまたは102gのそれぞれは、無線環境で動作または通信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスであってよい。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102fまたは102gのそれぞれは、ハンドヘルド無線通信装置として
図9A、9B、9C、9D、9Eまたは9Fで描写されうるが、5G無線通信で考えられる様々なユースケースで、各WTRUは、一例にすぎないが、ユーザ端末(UE)、移動局、固定またはモバイルサブスクライバユニット、ポケットベル、セルラー電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、例えば、車、バス、トラック、電車、または飛行機などの乗物を含む、無線信号を伝送または受信するように構成されている任意のタイプの装置またはデバイスを備えている、またはそれらに具現化される場合があることを理解されよう。
【0479】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含む場合がある。
図9Aの例では、各基地局114aおよび基地局114bは、単一の要素として示されている。実際には、基地局114aおよび114bは、相互接続する任意の数の基地局またはネットワーク要素を含んでいてもよい。基地局114aは、WTRU102a、102bおよび102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。同様に、基地局114bは、遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)118a、118b、送受信ポイント(TRP)119a、119bまたはロードサイドユニット(Roadside Unit:RSU)120aおよび120bのうちの少なくとも1つと有線または無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、その他のネットワーク112、またはネットワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。RRH118a、118bは、WTRU102のうちの少なくとも1つ、例えば、WTRU102cと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。
【0480】
TRP119a、119bは、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、またはその他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。RSU120aおよび120bは、WTRU102eまたは102fのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、その他のネットワーク112、またはネットワークサービス113などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(Base Transceiver Station:BTS)、Node-B、eNode B、ホームNodeB、ホームeNodeB、次世代Node-B(gNode B)、衛星、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであってもよい。
【0481】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であってもよく、それらRANはまた、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなど、他の基地局またはネットワーク要素(図示せず)を含んでよい。同様に、基地局114bは、RAN103b/104b/105bの一部であってもよく、それらRANはまた、BSC、RNC、中継ノードなど、他の基地局またはネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114aは、セルと呼ばれることもある特定の地理的領域(図示せず)内で無線信号を伝送または受信するように構成されてよい。同様に、基地局114bは、本明細書で開示するような、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスに関するセルと呼ばれることもある特定の地理的領域(図示せず)内で有線または無線信号を伝送または受信するように構成されてよい。同様に、基地局114bは、セルと呼ばれることもある特定の地理的領域(図示せず)内で有線または無線信号を伝送または受信するように構成されてよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてよい。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてよい。したがって、一例では、基地局114aは、例えば、セルのセクタごとに1つの、3つの送受信機を備える場合がある。一例において、基地局114aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採用する場合があり、したがって、セルのセクタごとに複数の送受信機を利用することがある。
【0482】
基地局114aは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがあるエアインターフェース115/116/117を通してWTRU102a、102b、102cまたは102gのうちの1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(Radio Access Technology:RAT)を使用して確立されてよい。
【0483】
基地局114bは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバーなど)または無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、有線またはエアインターフェース115b/116b/117bを通してRRH118a、118b、TRP119a、119bまたはRSU120a、120bのうち1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0484】
RRH118a、118b、TRP119a、119bまたはRSU120a、120bは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、エアインターフェース115c/116c/117cを通してWTRU102c、102d、102e、102fのうちの1つまたは複数と通信する場合がある。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0485】
WTRU102a、102b、102c、102d、102eまたは102fは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であることがある、サイドリンク通信などのエアインターフェース115d/116d/117dを通して相互に通信する場合がある。エアインターフェース115d/116d/117dは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてよい。
【0486】
通信システム100は、複数のアクセスシステムである場合があり、かつCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセススキームを採用する場合がある。例えば、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、または、RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a、119bおよびRSU120a、120bとWTRU102c、102d、102e、102fとは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)、地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access:UTRA)などの無線技術を実装してよく、それにより、広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA)を使用して、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)または発展型HSPA(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速下りリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access:HSDPA)または高速上りリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含んでもよい。
【0487】
一例では、基地局114aとWTRU102a、102b、102cとは、または、RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a、119bまたはRSU120a、120bとWTRU102c、102dとは、発展型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:E-UTRA)などの無線技術を実装してよく、それにより、ロングタームエボリューション(LTE)またはLTE-アドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)を使用して、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。将来、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cは、3GPP NR技術を実装する可能性がある。LTEおよびLTE-A技術は、(サイドリンク通信などの)LTE D2DおよびV2X技術およびインターフェースを含む場合がある。同様に、3GPP NR技術は、(サイドリンク通信などの)NR V2X技術およびインターフェースを含む場合がある。
【0488】
RAN103/104/105内の基地局114aと、WTRU102a、102b、102cおよび102gとは、または、RAN103b/104b/105b内のRRH118a、118b、TRP119a、119bまたはRSU120a、120bとWTRU102c、102d、102e、102fとは、IEEE802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability For Microwave Access:WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System For Mobile Communications:GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data Rates For GSM Evolution:EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
【0489】
図9Aにおける基地局114cは、無線ルータ、ホームNode B、ホームeNode B、またはアクセスポイントであってもよく、例えば、事業所、家、車両、列車、航空機、衛星、製造所、キャンパスなどの局所エリア内の無線コネクティビティを促進するために、本明細書で開示するような、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装するために、任意の好適なRATを利用してもよい。一例では、基地局114cとWTRU102、例えば、WTRU102eとは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を確立してもよい。同様に、基地局114cとWTRU102dとは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立してもよい。さらに別の例では、基地局114cとWTRU102、例えば、WTRU102eとは、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。
図9Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114cは、インターネット110にアクセスするために、コアネットワーク106/107/109を介する必要がない場合がある。
【0490】
RAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bは、コアネットワーク106/107/109と通信する場合があり、そのコアネットワークは、音声、データ、メッセージ送信、認可および認証、アプリケーション、またはボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice over Internet Protocol:VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成される任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コール制御、請求サービス、モバイル位置ベースサービス、プリペイドコール、インターネットコネクティビティ、パケットデータネットワークコネクティビティ、イーサーネットコネクティビティ、ビデオ配信などを提供するか、またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施してもよい。
【0491】
図9Aでは図示されていないが、RAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bまたはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信してもよいことを理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することがあるRAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bに接続されることに加え、コアネットワーク106/107/109はまた、GSMまたはNR無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0492】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、102c、102d、102eがPSTN108、インターネット110、またはその他のネットワーク112にアクセスするために、ゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108は、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有または操作される、有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、任意のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサーネットワーク)、あるいは、RAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用することがある1つまたは複数のRANに接続される別のコアネットワークを含んでもよい。
【0493】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102d、102eおよび102fの一部または全ては、マルチモード能力を備えていてもよく、例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、102eおよび102fは、本明細書で開示するようなNR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装するために、異なる無線リンクを通して異なる無線ネットワークと通信する複数の送受信機を含む場合がある。例えば、
図9Aに示されるWTRU102gは、セルラーベースの無線技術を採用する可能性のある基地局114aと、およびIEEE802無線技術を採用する可能性のある基地局114cと通信するように構成されてもよい。
【0494】
図9Aには図示されていないが、ユーザ端末がゲートウェイへの有線接続を作る場合があることを理解されよう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Residential Gateway:RG)である場合がある。RGは、コアネットワーク106/107/109へのコネクティビティを提供する場合がある。本明細書に含まれる着想の多数が、WTRUであるUEおよびネットワークに接続する有線接続を使用するUEに同様に適用される場合があることはいうまでもない。例えば、無線インターフェース115、116、117および115c/116c/117cに適用される着想は、有線接続に同様に接続されてよい。
【0495】
図9Bは、本明細書で開示するようなNR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装する場合があるRAN103およびコアネットワーク106の一例のシステム図である。上記のように、RAN103はUTRA無線技術を採用して、エアインターフェース115を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信してよい。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。
図9Bに示すように、RAN103は、エアインターフェース115を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機をそれぞれが備えることがある、Node-B140a、140bおよび140cを含む場合がある。Node-B140a、140bおよび140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられてよい。RAN103はまた、RNC142a、142bを含む場合がある。RAN103は、任意の数のNode-Bおよび無線ネットワーク制御装置(RNC)を含む場合があることを理解されよう。
【0496】
図9Bに示すように、Node-B140a、140bは、RNC142aと通信する場合がある。加えて、Node-B140cは、RNC142bと通信する場合がある。Node-B140a、140bおよび140cは、Iubインターフェースを介して、対応するRNC142aおよび142bと通信してもよい。RNC142aおよび142bは、Iurインターフェースを介して、相互に通信してもよい。RNC142aおよび142bのそれぞれは、接続されているそれぞれのNode-B140a、140bおよび140cを制御するように構成されてよい。加えて、RNC142a、142bのそれぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を実行、またはサポートするように構成されてよい。
【0497】
図9Bに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:MGW)144、移動通信交換局(Mobile Switching Center:MSC)146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148、またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:GGSN)150を含む場合がある。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として表されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有または操作される場合があることを理解されよう。
【0498】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続されてよい。MSC146は、MGW144に接続されてよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102bおよび102cに、PSTN108などの回線交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102cと、従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。
【0499】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148に接続されてよい。SGSN148は、GGSN150に接続されてよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102bおよび102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102c、とIP対応デバイスとの間の通信を促進してもよい。
【0500】
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるその他のネットワーク112に接続されてよい。
【0501】
図9Cは、本明細書で開示するようなNR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装する場合があるRAN104およびコアネットワーク107の一例のシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信してよい。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
【0502】
RAN104は、eNodeB160a、160bおよび160cを含むことがあるが、RAN104は、任意の数のeNodeBを含んでもよいことを理解されるであろう。eNodeB160a、160bおよび160cはそれぞれ、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102bおよび102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機を備えていてもよい。例えば、eNode-B160a、160bおよび160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNode-B160aは、例えば、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することがある。
【0503】
eNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、かつ無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリンクまたは下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成されてよい。
図9Cに示すように、eNodeB160a、160bおよび160cは、X2インターフェースを通じて相互に通信してもよい。
【0504】
図9Cに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Management Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含む場合がある。上述の要素のそれぞれが、コアネットワーク107の一部として表されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有または操作される場合があることを理解されよう。
【0505】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102bおよび102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102bおよび102cの初期接続の間に特定のサービングゲートウェイを選択することなどの役割を担ってもよい。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間を切り替えるために、制御プレーン機能を提供してもよい。
【0506】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode-B160a、160bおよび160cのそれぞれに接続されてよい。サービングゲートウェイ164は、概して、WTRU102a、102bおよび102cへ/WTRU102a、102bおよび102cからユーザデータパケットをルーティングおよび転送してよい。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバの間のユーザプレーンのアンカ、下りリンクデータがWTRU102a、102bおよび102cに対して利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102bおよび102cのコンテキストの管理および記憶などの他の機能を実施してよい。
【0507】
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間の通信を促進することがあるPDNゲートウェイ166に接続されてよい。
【0508】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進してもよい。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102bおよび102cに、PSTN108などの回線交換網へのアクセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進してもよい。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとして機能する、IPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信してよい。加えて、コアネットワーク107は、WTRU102a、102bおよび102cに、他のサービスプロバイダによって所有または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0509】
図9Dは、本明細書で開示するようなNR V2X用Uuベースサイドリンク制御の方法、システムおよびデバイスを実装する場合があるRAN105およびコアネットワーク109の一例のシステム図である。RAN105はNR無線技術を採用し、エアインターフェース117を通してWTRU102aおよび102bと通信してよい。RAN105はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。非3GPPインターワーキング機能(Non-3Gpp Interworking Function:N3IWF)199は、非3GPP無線技術を採用して、エアインターフェース198を通してWTRU102cと通信してもよい。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。
【0510】
RAN105は、gNode-B180aおよび180bを含んでもよい。RAN105は、任意の数のgNode-Bを含む場合があることを理解されよう。gNode-B180aおよび180bはそれぞれ、エアインターフェース117を通してWTRU102aおよび102bと通信するために、1つまたは複数の送受信機を備えていてもよい。統合アクセスおよびバックホール接続が使用されるときに、同じエアインターフェースが、WTRUと、1つまたは複数のgNBを介したコアネットワーク109である場合があるgNode-Bとの間で使用されてよい。gNode-B180aおよび180bは、MIMO、MU-MIMO、またはデジタルビームフォーミング技術を実装してもよい。したがって、gNode-B180aは、例えば、WTRU102aに無線信号を伝送し、かつWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用することがある。RAN105は、eNode-Bなどの他のタイプの基地局を採用する場合があることが理解されるべきである。RAN105は、2つ以上のタイプの基地局を採用する場合があることも理解されよう。例えば、RANは、eNode-BおよびgNode-Bを採用する場合がある。
【0511】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含む場合がある。N3IWF199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含む場合があることを理解されよう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインターフェース198を通してWTRU102cと通信するために、1つまたは複数の送受信機を含んでよい。非3GPPアクセスポイント180cは、802.11プロトコルを使用して、エアインターフェース198を通してWTRU102cと通信してもよい。
【0512】
gNode-B180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、かつ無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、上りリンクまたは下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成されてよい。
図9Dに示すように、gNode-B180aおよび180bは、例えば、Xnインターフェースを通して相互に通信してもよい。
【0513】
図9Dに示されるコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G Core Network:5GC)である場合がある。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワークによって相互接続する顧客に、非常に多くの通信サービスを提供する場合がある。コアネットワーク109は、コアネットワークの機能を実施するいくつかのエンティティを含む。本明細書で使用する場合、用語「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機能」は、コアネットワークの1つまたは複数の機能を実施する任意のエンティティを意味する。コアネットワークエンティティは、無線またはネットワーク通信、もしくは
図9Gに示されるシステム90などのコンピュータシステム向けに構成された装置のメモリに記憶され、かつ該装置のプロセッサで実行するコンピュータ実行可能命令(ソフトウェア)の形態で実装される論理的エンティティであってもよいことが理解される。
【0514】
図9Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセス・モビリティ管理機能(Access And Mobility Management Function:AMF)172、セッション管理機能(Session Management Function:SMF)174、ユーザプレーン機能(User Plane Function:UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(User Data Management Function:UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Server Function:AUSF)190、ネットワークエクスポージャ機能(Network Exposure Function:NEF)196、ポリシー制御機能(Policy Control Function:PCF)184、非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199、ユーザデータリポジトリ(User Data Repository:UDR)178を含む場合がある。上述の要素のそれぞれが、5Gコアネットワーク109の一部として表されているが、これらの要素のうちの任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有または操作されてもよいことを理解されよう。5Gコアネットワークが、これらの要素の全てで構成されない場合があり、追加の要素で構成される場合もあり、かつ各これらの要素の複数のインスタンスで構成される場合があることを理解されよう。各ネットワーク機能は、相互に直接接続することが
図9Dに示されているが、Diameterルーティングエージェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信される場合があることが理解されるべきである。
【0515】
図9Dの例では、ネットワーク機能間のコネクティビティは、インターフェースまたは参照点のセットを介して実現されている。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービスによって起動されるか、または呼び出されるサービスのセットとして、モデル化、記述、または実装される場合があることが理解されよう。ネットワーク機能サービスの起動は、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバスでのメッセージング交換、ソフトウェア機能の呼び出しを介して実現することができる。
【0516】
AMF172は、N2インターフェースを介してRAN105に接続されてよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、アクセス認証、アクセス許可の役割を担ってもよい。AMFは、N2インターフェースを介してRAN105にユーザプレーントンネル構成情報を送達する役割を担ってもよい。AMF172は、N11インターフェースを介してSMFからユーザプレーントンネル構成情報を受信する場合がある。AMF172は、概して、N1インターフェースを介してWTRU102a、102bおよび102cへ/からNASパケットをルーティングおよび転送してもよい。N1インターフェースは、
図9Dに示されていない。
【0517】
SMF174は、N11インターフェースを介してAMF172に接続されてよい。同様に、SMFは、N7インターフェースを介してPCF184に、またN4インターフェースを介してUPF176aおよび176bに接続されてよい。SMF174は、制御ノードとして機能してもよい。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102bおよび102cに対するIPアドレス割り当て、UPF176aおよびUPF176bにおけるトラフィックを導く規則の管理および構成、ならびにAMF172への下りリンクデータ通知の生成の役割を担ってもよい。
【0518】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102bおよび102cに、インターネット110などのパケットデータネットワーク(PDN)へのアクセスを提供し、WTRU102a、102bおよび102cと他のデバイスとの間の通信を促進してもよい。UPF176aおよびUPF176bはまた、WTRU102a、102bおよび102cに、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスを提供してもよい。例えば、その他のネットワーク112は、イーサネット(登録商標)ネットワークまたはデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N4インターフェースを介して、SMF174からトラフィックを導く規則を受信してもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N6インターフェースを用いてパケットデータネットワークを接続することによって、またはN9インターフェースを用いて互いに、かつ他のUPFと接続することによって、パケットデータネットワークへのアクセスを提供してもよい。パケットデータネットワークへのアクセスの提供に加えて、UPF176は、パケットルーティングおよび転送、ポリシー規則施行、ユーザプレーントラフィックに対するサービス品質管理、下りリンクパケットのバッファリングの役割を担ってもよい。
【0519】
AMF172はまた、例えば、N2インターフェースを介してN3IWF199に接続されてよい。N3IWFは、例えば、3GPP規定ではない無線インターフェース技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を促進する。AMFは、RAN105と相互作用するのと同じかまたは類似の方式でN3IWF199と相互作用する場合がある。
【0520】
PCF184は、N7インターフェースを介してSMF174に接続されてよく、N15インターフェースを介してAMF172に接続していてもよく、N5インターフェースを介してアプリケーション機能(Application Function:AF)188に接続していてもよい。N15およびN5インターフェースは、
図9Dに示されていない。PCF184は、AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシー規則を提供して、各制御プレーンノードが、これらの規則を施行できるようにしてもよい。PCF184は、AMF172に、WTRU102a、102bおよび102c向けのポリシーを送信することがあり、その結果、AMFはN1インターフェースを介してWTRU102a、102bおよび102cにポリシーを配信する場合がある。次に、ポリシーは、WTRU102a、102bおよび102cで施行または適用される場合がある。
【0521】
UDR178は、認証証明書およびサブスクリプション情報のリポジトリとして機能する。UDRは、ネットワーク機能に接続する場合があり、その結果、ネットワーク機能は、リポジトリ内のデータに追加、データから読み出し、データを修正することができる。例えば、UDR178は、N36インターフェースを介してPCF184に接続する場合がある。同様に、UDR178は、N37インターフェースを介してNEF196に接続し、かつN35インターフェースを介してUDM197に接続する場合がある。
【0522】
UDM197は、UDR178とその他のネットワーク機能との間のインターフェースとして機能する場合がある。UDM197は、UDR178のアクセスに対してネットワーク機能に権限を与える場合がある。例えば、UDM197は、N8インターフェースを介してAMF172に接続し、N10インターフェースを介してSMF174に接続する場合がある。同様に、UDM197は、N13インターフェースを介してAUSF190に接続する場合がある。UDR178およびUDM197は、密接に統合される場合がある。
【0523】
AUSF190は、認証関連操作を実施し、かつN13インターフェースを介してUDM178に、N12インターフェースを介してAMF172に接続する。
【0524】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内の能力およびサービスをアプリケーション機能(AF)188にエクスポーズする。エクスポーズは、N33 APIインターフェースで生じる場合がある。NEFは、N33インターフェースを介してAF188に接続する場合があり、かつ他のネットワーク機能に接続して、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスをエクスポーズする場合がある。
【0525】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109内のネットワーク機能と相互作用する場合がある。アプリケーション機能188と、ネットワーク機能との間の相互作用は、ダイレクトインターフェースを介したものであるか、またはNEF196を介して生じる場合がある。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部と見なされるか、または5Gコアネットワーク109への外部のものである場合があり、かつモバイルネットワークオペレータと業務的な関係を有する企業によって配備される場合がある。
【0526】
ネットワークスライシングは、オペレータのエアインターフェースの背後で1つまたは複数の「仮想」コアネットワークをサポートするモバイルネットワークオペレータによって使用される場合があるメカニズムである。これは、異なるRAN、または単一のRANにわたって動作する異なるサービスタイプをサポートするために、コアネットワークを1つまたは複数の仮想ネットワークに「スライシング」することに関連する。ネットワークスライシングは、オペレータが、例えば、機能性、性能、分離における多様な要件を求める異なる市場シナリオ向けにカスタマイズされたネットワークを構築し、最適化されたソリューションを提供することを可能にする。
【0527】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを設計してきた。ネットワークスライシングは、ネットワークオペレータが、非常に多様で、かつ多大な要件が求められることが多い5Gユースケースの多様なセット(例えば、大規模IoT、クリティカル通信、V2X、および高度化モバイルブロードバンド)をサポートするために使用することができる良好なツールである。各ユースケースが、性能、拡張性、および可用性要件のそれ自体固有のセットを有する場合、ネットワークスライシングの使用なしでは、ネットワークアーキテクチャは、広範なユースケースニーズを効率的にサポートするのに十分な柔軟性および拡張性がない可能性がある。さらに、新しいネットワークサービスの導入は、より効率的に行われなければならない。
【0528】
図9Dを再度参照し、ネットワークスライシングのシナリオでは、WTRU102a、102bまたは102cは、N1インターフェースを介してAMF172に接続する場合がある。AMFは、論理的に1つまたは複数のスライスの一部である場合がある。AMFは、WTRU102a、102bまたは102cと、1つまたは複数のUPF176aおよび176b、SMF174、およびその他のネットワーク機能との接続または通信を調整する場合がある。UPF176aおよび176b、SMF174、およびその他のネットワーク機能のそれぞれは、同じスライスまたは異なるスライスの一部である場合がある。それらが異なるスライスの一部である場合、それらが異なるコンピューティングリソース、セキュリティ証明書を利用する場合があるという点で、それらは互いに分離されている場合がある。
【0529】
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を促進する場合がある。例えば、コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109と、PSTN108との間のインターフェースとして機能するIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバなどの、IPゲートウェイを含むか、またはそれと通信する場合がある。例えば、コアネットワーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を促進するショートメッセージサービス(Short Message Service:SMS)サービスセンターを含むか、またはそれと通信する場合がある。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、102bおよび102cと、サーバまたはアプリケーション機能188との間の非IPデータパケットの交換を促進する場合がある。加えて、コアネットワーク170は、WTRU102a、102bおよび102cに、他のサービスプロバイダによって所有または操作される他の有線または無線ネットワークを含むことがあるネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0530】
本明細書に記載され、かつ
図9A、9C、9Dまたは9Eに図示される、コアネットワークエンティティは、一定の既存の3GPP仕様におけるそれらのエンティティに与えられる名称によって識別されるが、将来において、それらのエンティティおよび機能は、他の名称によって識別される可能性があり、ある種のエンティティまたは機能は、将来的3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公開される将来的な仕様において組み合わせられる場合があることを理解されたい。したがって、
図9A、9B、9C、9Dまたは9Eで、記載および図示される特定のネットワークエンティティおよび機能は、例としてのみ提供され、本明細書で開示および請求される主題は、現在規定されているか、または将来的に規定されるかどうかにかかわらず、任意の類似通信システムにおいて具現化または実装される場合があることを理解されたい。
【0531】
図9Eは、本明細書に記載されるNR V2X用Uuベースサイドリンク制御を実装するシステム、方法、装置が使用される場合がある通信システム111の例を示す。通信システム111は、無線伝送/受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、およびロードサイドユニット(Road Side Unit:RSU)123aおよび123bを含む場合がある。実際には、本明細書で提示する概念は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、またはその他のネットワーク要素に適用されてよい。1つまたはいくつか、あるいは全てのWTRU A、B、C、D、EおよびFは、アクセスネットワークカバレッジ131の範囲外にある場合がある。V2XグループのWTRU A、BおよびCの中で、WTRU Aはグループを先導するものであり、またWTRU BおよびCはグループメンバである。
【0532】
WTRU A、B、C、D、EおよびFは、それらがアクセスネットワークカバレッジ131内にある場合、gNB121を介して、Uuインターフェース129を通して互いに通信する場合がある。
図9Eの例では、WTRU BおよびFは、アクセスネットワークカバレッジ131内に示されている。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、インターフェース125a、125bまたは128などのサイドリンクインターフェース(例えば、PC5またはNR PC5)を介して、それらが、アクセスネットワークカバレッジ131下にある、またはアクセスネットワークカバレッジ131外にあるかどうかに関係なく直接、互いに通信する場合がある。例えば、
図9Eの例では、アクセスネットワークカバレッジ131外にあるWRTU Dは、カバレッジ131内にあるWTRU Fと通信する。
【0533】
WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツー・ネットワーク(V2N)133またはサイドリンクインターフェース125bを介して、RSU123aおよび123bと通信する場合がある。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツー・インフラストラクチャ(V2I)インターフェース127を介して、V2Xサーバ124に通信する場合がある。WTRU A、B、C、D、EおよびFは、ビークル・ツー・パーソン(V2P)インターフェース128を介して、別のUEと通信する場合がある。
【0534】
図9Fは、
図9A、
図9B、
図9C、
図9Dもしくは
図9E、または、特に、
図3から
図7(例えば、gNB201、Tx UE202またはRx UE203)のWTRU102など、本明細書に記載される、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御を実装するシステム、方法および装置に従って、無線通信および操作向けに構成される場合がある装置またはデバイスWTRU102の例のブロック図である。
図9Fに示すように、例示的WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含んでもよい。WTRU102は、上述の要素の任意の副次的組み合わせを備える場合があることを理解されたい。また、限定ではないが、とりわけ、送受信機基地局(BTS)、Node-B、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、ホームNode-B、発展型ホームNode-B(evolved home Node-B:eNodeB)、ホーム発展型Node-B(Home evolved Node-B:HeNB)、ホーム発展型Node-Bゲートウェイ、次世代node-B(generation Node-B:gNode-B)およびプロキシノードなどの基地局114aおよび114b、または基地局114aおよび114bを意味する場合があるノードは、
図9Fに描写する要素の一部または全部を含む場合があり、本明細書に記載されるNR V2X用Uuベースサイドリンク制御について開示したシステムおよび方法を実施する例示的実装形態である場合がある。
【0535】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:IC)、状態マシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、またはWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に連結されることがある、送受信機120に連結されてもよい。
図9Fでは、別個のコンポーネントとしてプロセッサ118と送受信機120とを示しているが、プロセッサ118と送受信機120とが、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合されてもよいことを理解されよう。
【0536】
UEの伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を通して基地局(例えば、
図9Aの基地局114a)、またはエアインターフェース115d/116d/117dを通して別のUEへ信号を伝送する、またはそこから信号を受信するように構成される場合がある。例えば、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送または受信するように構成されたアンテナであってもよい。伝送/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を伝送または受信するように構成されるエミッタ/検出器であってもよい。伝送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を伝送および受信するように構成されてよい。伝送/受信要素122は、無線または有線信号の任意の組み合わせを伝送または受信するように構成されてもよいことを理解されよう。
【0537】
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として
図9Fで描写されているが、WTRU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を通して無線信号を伝送および受信するために、2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0538】
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送されることになる信号を変調し、かつ伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてよい。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有する場合がある。したがって、送受信機120は、WTRU102が、複数のRAT、例えば、NRおよびIEEE802.11、またはNRおよびE-UTRAを介して通信するか、または異なるRRH、TRP、RSUまたはノードへの複数のビームを介して同じRATと通信できるようにするために、複数の送受信機を含む場合がある。
【0539】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイ装置または有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイ装置)に連結されて、そこからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128に出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、非取り外し可能メモリ130または取り外し可能メモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、それの中にデータを記憶してもよい。非取り外し可能メモリ130としては、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを挙げてもよい。取り外し可能メモリ132としては、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを挙げてもよい。プロセッサ118は、クラウドもしくはエッジコンピューティングプラットフォームでホストされるサーバ、またはホームコンピュータ(図示せず)内など、WTRU102上に物理的に設置されていないメモリの情報にアクセスし、そこにデータを記憶してもよい。プロセッサ118は、本明細書に記載される一部の例において、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御のセットアップが成功したか、失敗したかに応じて、ディスプレイまたはインジケータ128上の点灯パターン、画像または色を制御するか、あるいは、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御および関連付けられたコンポーネントのステータスを示すように構成されてよい。ディスプレイまたはインジケータ128上の点灯パターン、画像または色の制御は、本明細書で示すまたは論じる各図(例えば、
図3から
図7など)の方法のフローまたはコンポーネントのいずれかのステータスが反映される場合がある。NR V2X用Uuベースサイドリンク制御のメッセージおよびプロシージャについて、本明細書にて開示する。ユーザが、入力ソース(例えば、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128)を介してリソースを要求するため、かつ、とりわけ、ディスプレイ128に表示される場合があるNR V2X用Uuベースサイドリンク制御関連情報を要求、構成または問い合わせするために、メッセージおよびプロシージャは、拡張されてインターフェース/APIを提供してもよい。
【0540】
プロセッサ118は、電源134から電力を得てもよく、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力を分配または制御するように構成されてよい。電源134は、WTRU102に給電する任意の好適なデバイスであってよい。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0541】
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されることがあるGPSチップセット136に連結されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加え、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を通して基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信するか、または2つ以上の近傍基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定してもよい。WTRU102は、任意の好適な位置特定方法によって位置情報を取得してもよいことを理解されるであろう。
【0542】
プロセッサ118はさらに、追加の特徴、機能性、または有線または無線コネクティビティを提供する1つまたは複数のソフトウェアまたはハードウェアモジュールを含む場合がある他の周辺機器138に連結されてもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサなどの種々のセンサ、e-コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0543】
WTRU102は、センサ、大衆消費電子製品、スマートウォッチまたはスマート衣類などのウェアラブルデバイス、医療またはe健康デバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、トラック、電車、または飛行機などの乗物などの他の装置もしくはデバイスに含まれてもよい。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備えることがある相互接続インターフェースなどの1つまたは複数の相互接続インターフェースを介して、このような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続してもよい。
【0544】
図9Gは、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、その他のネットワーク112またはネットワークサービス113内のある種のノードまたは機能エンティティなど、
図9A、
図9C、
図9Dおよび
図9Eに図示される通信ネットワークの1つまたは複数の装置、ならびに、本明細書で説明および請求される、
図3、
図4、
図6、
図7および
図10から
図20に示すシステムおよび方法などNR V2X用Uuベースサイドリンク制御が、具現化される場合がある、例示的コンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを含み、かつコンピュータ可読命令によって主に制御されてよく、このコンピュータ可読命令は、ソフトウェアの形態であってもよく、このようなソフトウェアが記憶もしくはアクセスされる場所または手段は、いかなるものであってもよい。このようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90を作動させるように、プロセッサ91内で実行されてよい。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシンなどであってよい。プロセッサ91は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、またはコンピューティングシステム90が通信ネットワーク内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施してもよい。コプロセッサ81は、主要プロセッサ91とは別個の任意選択のプロセッサであり、追加の機能を実施するか、またはプロセッサ91を支援することがある。プロセッサ91またはコプロセッサ81は、サイドリンクによるビームでのUuインターフェースまたはグループキャスト伝送を通したHARQフィードバックの受信など、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御に関して本明細書に開示される方法および装置に関連するデータを、受信、生成、および処理してよい。
【0545】
プロセッサ91は、動作時に、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソースへ転送し、かつ他のリソースから転送する。このようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコンポーネント同士を接続し、かつデータ交換向けの媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータライン、アドレスを送信するためのアドレスライン、および割り込みを送信し、かつシステムバスを操作するための制御ラインを含む。このようなシステムバス80の一例は、PCI(周辺コンポーネント相互接続)バスである。
【0546】
システムバス80に連結されるメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82および読み取り専用メモリ(ROM)93を含む。このようなメモリは、情報の記憶および読み出しを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正することができない記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェアデバイスによって読み取られる、もしくは変更されてよい。RAM82またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御されてよい。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的アドレスに変換する、アドレス変換機能を提供する場合がある。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを隔離し、かつユーザプロセスからシステムプロセスを隔離するメモリ保護機能を提供する場合がある。したがって、第1のモードで起動するプロフラムは、それ自体のプロセス仮想アドレス空間によってマップされているメモリのみにアクセスする場合があり、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0547】
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91から、プリンタ94、キーボード84、マウス95およびディスクドライブ85などの周辺機器に命令を通信する役割を担う、周辺機器コントローラ83を含んでもよい。
【0548】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。このような視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含んでよい。視覚出力は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の形態で提供されてよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装される場合がある。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要とされる電子コンポーネントを含む。
【0549】
さらに、コンピューティングシステム90は、
図9A、9B、9C、9Dまたは9EのRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、WTRU102または他のネットワーク112などの外部通信ネットワークまたは装置に、コンピューティングシステム90を接続するために使用されて、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにする、例えば、無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含む場合がある。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書で記載されるある種の装置、ノード、または機能エンティティの伝送および受信ステップを実施するために使用されてよい。
【0550】
本明細書に記載される装置、システム、方法およびプロセスのうちいずれかまたは全ては、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具現化される場合があり、その命令は、プロセッサ118または91などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されるシステム、方法、およびプロセスを実施または実装させることを理解されたい。具体的には、本明細書に記載されるいずれのステップ、動作、または機能も、このようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装され、無線または有線ネットワーク通信向けに構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサで実行されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、情報の記憶のために、任意の非一時的(例えば、有形または物理的)方法もしくは技術に実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非取り外し可能媒体を含むが、このようなコンピュータ可読記憶媒体には、信号は含まれない。コンピュータ可読記憶媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk:DVD)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するために使用されてよく、かつコンピュータシステムによってアクセスされることがある任意の他の有形もしくは物理的媒体が挙げられるが、それらに限定されない。
【0551】
各図に示すような、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御の本開示の主題の好ましい方法、システムまたは装置を説明する際に、明確にする目的で特定の用語が用いられる。しかし、請求される主題は、そのような選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、また各特定の要素は、類似の目的を達成するために類似の方式で動作する全ての技術的等価物を含むことを理解されたい。
【0552】
本明細書に記載されている種々の技法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、または適切な場合はこれらの組み合わせと連携して実装されてもよい。このようなハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアは、通信ネットワークの種々のノードで配置される装置に常駐してもよい。本明細書に記載の方法を実施するために、装置は単独でまたは互いに連携して動作してもよい。本明細書で用いられる用語「装置」、「ネットワーク装置」、「ノード」、「デバイス」、「ネットワークノード」、などは、同じ意味で用いられる場合がある。加えて、単語「または」は、別段の定めがある場合を除き包括的に本明細書で全般的に使用される。例えば、伝送(Tx)UE202または受信(Rx)UE203が、サイドリンクでのデータの伝送または受信に使用されるリソースを認識していると記載されている場合、Tx UE202とRx UE203との両方のシナリオが、サイドリンクでのデータの伝送または受信に使用されるリソースを認識している。この例のような他の組み合わせも、考えられる。別の例では、UEが、Tx UE202またはRx UE203向けのスケジューリングDCIを監視するために1つのCORESETを用いて構成されてよいと記載されている場合、UEが、Tx UE202またはRx UE203向けのスケジューリングDCIを監視するために1つのCORESETを用いて構成されてよいシナリオが考えられる。他の組み合わせも考えられる。
【0553】
本明細書は、最良の方式を含む本発明を開示するために、また当業者が任意のデバイスまたはシステムを作製かつ使用し、任意の組み込まれた方法を行うことを含む本発明を実践することを可能にするために、各例を使用する。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、かつ当業者に想起される他の例(例えば、本明細書に開示される各例示的方法の間で、ステップを省く、ステップを組み合わせる、またはステップを追加する)を含む場合がある。例えば、
図15A、
図20、
図21または
図22のステップは、異なる組み合わせで組み合わされてよい。提示するように、Tx UEは、再伝送を実施するかどうかを決定するために、HARQフィードバックに依存してもしなくてもよい。したがって、
図15A(および本明細書に付随する)の部分は、
図20に統合(かつ本明細書に付随)されなくてもよい。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの文言と違いのない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文字通りの文言とはわずかに異なる同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内であることを意図している。
【0554】
本明細書に記載される、方法、システムおよび装置は、特に、NR V2X用Uuベースサイドリンク制御を管理する方法を提供することができる。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、基地局から、インターフェースを通して、初期伝送および再伝送向けのスケジューリングDCIを取得することと、Tx UEからユニキャスト伝送サイドリンクを取得することと、スケジューリングを取得するか、ユニキャスト伝送サイドリンクを取得する上述の最初の2つのステップの1つまたは複数に基づいて、サイドリンクでTx UEにHARQフィードバックを送信することとを行う手段を有する。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、基地局から最初の伝送向けのスケジューリング下りリンク制御情報を取得することであって、該最初の伝送は、初期伝送または再伝送を含む、ことと、スケジューリング下りリンク制御情報を取得することに基づいて、受信ユーザ端末に最初の伝送を送信することであって、該最初の伝送は、サイドリンクを介して伝送される、ことと、伝送の送信に基づいて、受信ユーザ端末からフィードバックを受信することであって、該フィードバックは、サイドリンクを介して伝送される、こととを行う手段を有する。装置は、伝送ユーザ端末であってよい。フィードバックは、HARQフィードバック単独、チャネル状態情報(CSI)フィードバック単独、またはHARQ+CSIフィードバックであってよい。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、基地局にフィードバックを転送することを行う手段を有し、該フィードバックは、Uuインターフェースを介して基地局に伝送される。スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送の少なくとも組み合わせに対して、スケジューリングを区別するために個別のフィールドを含む。スケジューリング下りリンク制御情報は、ブロードキャスト伝送、グループキャスト伝送またはユニキャスト伝送に対して、異なる無線ネットワーク一時識別子を使用してスクランブルされてよい。スケジューリング下りリンク制御情報は、1)受信ユーザ端末が装置にフィードバックを伝送するために、サイドリンクにスケジュールされた第1フィードバックリソース割り当ての第1インジケーション、または装置が基地局にフィードバックを伝送するために、Uuインターフェースにスケジュールされた第2フィードバックリソース割り当ての第2インジケーションを含む場合がある。初期伝送および再伝送は、フィードバックと同じスロットにスケジュールされてよい。このパラグラフの全ての組み合わせ(ステップの省略または追加を含む)は、発明を実施するための形態の他の部分と一致する手段で考えられるものである。