(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】共有スペクトルチャネルアクセスにおけるリソース節約データ伝送のための構成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240826BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20240826BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20240826BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/54 110
H04W16/14
(21)【出願番号】P 2022539676
(86)(22)【出願日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 CN2020091477
(87)【国際公開番号】W WO2021109480
(87)【国際公開日】2021-06-10
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゾウ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, リー
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Convida Wireless,Considerations on Channel Access Mechanism for NR Supporting From 52.6 GHz to 71 GHz,3GPP TSG RAN WG1#101-e R1-2004594,フランス,3GPP,2020年05月16日
【文献】Sharp,UL signals and channels for NR-U,3GPP TSG RAN WG1#99 R1-1912756,フランス,3GPP,2019年11月09日
【文献】AT&T,Wideband operation for NR-based access to unlicensed spectrum,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1901887,フランス,3GPP,2019年02月16日
【文献】Huawei, HiSilicon,NRU wideband BWP operation,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1901529,フランス,3GPP,2019年02月15日
【文献】Qualcomm Incorporated,General description and data volume reporting for NR in unlicensed bands,3GPP TSG SA WG2#135 S2-1909562,フランス,3GPP,2019年10月04日
【文献】AT&T,IAB Enhancements for Rel 17,3GPP TSG RAN#85 RP-192109,フランス,3GPP,2019年09月09日
【文献】NTT DOCOMO, INC.,[D308] Necessity of initial DL/UL BWP in ServingCellConfig,3GPP TSG RAN WG2#101 R2-1803625,フランス,3GPP,2018年02月21日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Discussion on securing SRBs with no DRBs,3GPP TSG RAN#79 RP-180429,フランス,3GPP,2018年03月12日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,LBT failure handling in MAC,3GPP TSG RAN WG2#109bis-e R2-2003050,フランス,3GPP,2020年04月09日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Multiple Msg1 transmission opportunities,3GPP TSG RAN WG2#107bis R2-1913372,フランス,3GPP,2019年10月03日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Multiple Msg1 transmission opportunities,3GPP TSG RAN WG2#107 R2-1909163,フランス,3GPP,2019年08月15日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Multiple Msg1 transmission opportunities,3GPP TSG RAN WG2#106 R2-1906314,フランス,3GPP,2019年05月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
第1のデバイスが、リソース節約伝送のための構成情報を第2のデバイスから受信することと、
前記第1のデバイスが、前記リソース節約伝送のための前記受信された構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいてリッスンビフォアトーク(LBT)が成功する複数のサブバンドのうちの1つ以上にわたってデータを伝送するために前記リソース節約伝送が使用されるべきであることを決定することと、
前記第1のデバイスの上位層が、前記第1のデバイスの下層から、前記複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおけるLBT失敗を示す情報を受信することと、
前記第1のデバイスの前記上位層が、前記LBT失敗を示す前記情報に従って、前記データが前記複数のサブバンドにわたって伝送されることを決定することと、
前記上位層が、前記データを
前記非ライセンススペクトルにおいてLBTが成功する前記複数のサブバンドにわたって伝送するために前記リソース節約伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を備え、前記第2のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備え、前記第2のデバイスは、コアネットワークエンティティを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コアネットワークエンティティは、動作および管理および運用(OAM)エンティティ、または、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、前記次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスから、システム情報ブロック(SIB)を介して前記構成情報を受信することを含み、前記構成情報は、前記リソース節約伝送のための有効化情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスから、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、前記第1のデバイスが、前記第2のデバイスから、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して前記構成情報を受信することを含み、前記第1のデバイスは、分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、集中型ユニット(CU)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記構成情報は、少なくとも1つの条件を含み、前記方法は、
前記第1のデバイスが、前記少なくとも1つの条件が満たされていることを決定することと、
前記少なくとも1つの条件が満たされていることに応答して、前記第1のデバイスが、前記非ライセンススペクトルにおいて前記リソース節約伝送を使用することを決定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記構成情報は、
各対応する帯域幅部分(BWP)に関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数、または、
アンカサブバンドのインデックスであって、前記アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実行すべきかどうかを決定する、アンカサブバンドのインデックス
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記構成情報は、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数、または、
アンカサブバンドのインデックスであって、前記アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実行すべきかどうかを決定する、アンカサブバンドのインデックス
のうちの少なくとも1つを示す情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記構成情報は、BWP-UplinkCommon、BWP-UplinkDedicated、BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicated、PUSCH-Config、PUSCH-ConfigCommon、PDSCH-Config、または、PDSCH-ConfigCommon情報要素を備える少なくとも1つの情報要素に含まれている、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記LBT失敗を示す前記情報は、LBTが失敗する前記サブバンドの数、失敗LBT動作を有するサブバンドの少なくとも1つのインデックス、成功LBT動作を有する1つ以上のサブバンドにおいて送信されるデータの総量、または、前記リソース節約伝送に関与する前記サブバンドの帯域幅部分(BWP)のインデックスのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
第1のデバイスであって、前記第1のデバイスは、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを備える、第1のデバイス。
【請求項15】
方法であって、前記方法は、
第2のデバイスが、リソース節約伝送のための構成情報を第1のデバイスに伝送することと、
前記リソース節約伝送のための前記構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいてリッスンビフォアトーク(LBT)が成功する複数のサブバンドのうちの1つ以上にわたってデータを伝送するために前記リソース節約伝送が使用されるべきであることを決定することと、
前記第1のデバイスの上位層が、前記第1のデバイスの下層から、前記複数のサブバンドのうちの1つのサブバンドにおけるLBT失敗を示す情報を受信することと、
前記第1のデバイスの前記上位層が、前記LBT失敗を示す前記情報に従って、前記データが前記複数のサブバンドにわたって伝送されることを決定することと、
前記上位層を介して、前記データを
前記非ライセンススペクトルにおいてLBTが成功する前記複数のサブバンドにわたって伝送するために前記リソース節約伝送を実行することと
を前記第1のデバイスに行わせることと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、限定ではないが、共有スペクトルチャネルアクセスにおけるリソース節約データ伝送の構成のためのシステムおよび方法を含む無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる新しい無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネントを有するであろう:5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、5GCの要素(ネットワーク機能とも呼ばれる)が、簡略化され、それらのうちのいくつかは、それらが必要に従って適合され得るように、ソフトウェアベースである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、従来技術に提示される問題のうちの1つ以上に関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白であろう追加の特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態に従って、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開次の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白であろう。
【0004】
少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ読み取り可能な媒体を対象とする。第1のデバイスが、第2のデバイスから、リソース節約伝送のための構成情報を受信し得る。第1のデバイスは、リソース節約伝送のための受信した構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいてリソース節約伝送を使用すべきかどうかを決定し得る。
【0005】
いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を含み得、第2のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を含み得、第2のデバイスは、コアネットワークエンティティを含み得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、コアネットワークエンティティは、動作、管理、および運用(OAM)エンティティ、またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を備えている。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)を含み得、第2のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、第2のデバイスから、システム情報ブロック(SIB)を介して、構成情報を受信し得る。構成情報は、リソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、第2のデバイスから、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を受信し得る。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、第2のデバイスから、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して構成情報を受信し得る。第1のデバイスは、分散型ユニット(DU)を含み得、第2のデバイスは、集中型ユニット(CU)を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、第2のデバイスに、受信された構成情報に応答して、メッセージを送信し得る。
【0009】
いくつかの実施形態において、構成情報は、少なくとも1つの条件を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、少なくとも1つの条件が満たされていることを決定し得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、少なくとも1つの条件が満たされていることに応答して、非ライセンススペクトルにおいてリソース節約伝送を使用することを決定し得る。
【0010】
いくつかの実施形態において、構成情報は、各対応する帯域幅部分(BWP)に関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、第1のデバイスのグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、第1のデバイスのグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された時間持続の間の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数、または、そのLBT結果がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定するアンカサブバンドのインデックスのうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、構成情報は、BWP-UplinkCommon、BWP-UplinkDedicated、BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicated、PUSCH-Config、PUSCH-ConfigCommon、PDSCH-Config、またはPDSCH-ConfigCommon情報要素を備えている少なくとも1つの情報要素に含まれ得る。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1のデバイスの上位層は、第1のデバイスの下層から、サブバンドリッスンビフォアトーク(LBT)失敗の指示を受信し得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスの上位層は、サブバンドLBT失敗の指示に従って、伝送されるべきデータを決定し得る。いくつかの実施形態において、サブバンドLBT失敗の指示は、LBTが失敗するサブバンドの数、失敗LBT動作を有するサブバンドの少なくとも1つのインデックス、成功LBT動作を有する1つ以上のサブバンドにおいて送信されるデータの総量、またはリソース節約伝送のインデックスに関与するサブバンドの帯域幅部分(BWP)のインデックスのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0013】
少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ読み取り可能な媒体を対象とする。第1のデバイスに、第2のデバイスは、リソース節約伝送のための構成情報を伝送し得る。第1のデバイスは、リソース節約伝送のための構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいてリソース節約伝送を使用すべきかどうかを決定させられ得る。
【0014】
いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を含み得、第2のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を含み得、第2のデバイスは、コアネットワークエンティティを含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態において、コアネットワークエンティティは、動作、管理、および運用(OAM)エンティティ、またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を含み得る。いくつかの実施形態において、第1のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)を含み得、第2のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットを含み得る。
【0016】
いくつかの実施形態において、第2のデバイスは、第1のデバイスに、システム情報ブロック(SIB)を介して、構成情報を伝送し得る。構成情報は、リソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。いくつかの実施形態において、第2のデバイスは、第1のデバイスに、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を伝送し得る。
【0017】
いくつかの実施形態において、第2のデバイスは、第1のデバイスに、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して構成情報を伝送し得る。第1のデバイスは、分散型ユニット(DU)を含み得、第2のデバイスは、集中型ユニット(CU)を含み得る。いくつかの実施形態において、第2のデバイスは、第1のデバイスから、伝送される構成情報に応答して、メッセージを受信し得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、構成情報は、各対応する帯域幅部分(BWP)に関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、第1のデバイスのグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、第1のデバイスのグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンド数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける総数の失敗LBT動作、または、そのLBT結果がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定するアンカサブバンドのインデックスのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、構成情報は、BWP-UplinkCommon、BWP-UplinkDedicated、BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicated、PUSCH-Config、PUSCH-ConfigCommon、PDSCH-Config、またはPDSCH-ConfigCommon情報要素を備えている少なくとも1つの情報要素に含まれ得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、第2のデバイスから、リソース節約伝送のための構成情報を受信することと、
前記第1のデバイスによって、リソース節約伝送のための前記受信した構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいて前記リソース節約伝送を使用すべきかどうかを決定することと
を含む、方法。
(項目2)
前記第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を備え、前記第2のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備えている、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備え、前記第2のデバイスは、コアネットワークエンティティを備えている、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記コアネットワークエンティティは、動作、管理、および運用(OAM)エンティティ、または、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を備えている、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記第1のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、前記次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットを備えている、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスから、システム情報ブロック(SIB)を介して前記構成情報を受信することを含み、前記構成情報は、前記リソース節約伝送のための有効化情報を備えている、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスから、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスから、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して前記構成情報を受信することを含み、前記第1のデバイスは、分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、集中型ユニット(CU)を備えている、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスに、前記受信された構成情報に応答して、メッセージを送信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記構成情報は、少なくとも1つの条件を含み、前記方法は、
前記第1のデバイスによって、前記少なくとも1つの条件が満たされていることを決定することと、
前記少なくとも1つの条件が満たされていることに応答して、前記第1のデバイスによって、前記非ライセンススペクトルにおいて前記リソース節約伝送を使用することを決定することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記構成情報は、
各対応する帯域幅部分(BWP)に関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数、または、
アンカサブバンドのインデックスであって、前記アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定する、アンカサブバンドのインデックス
のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記構成情報は、BWP-UplinkCommon、BWP-UplinkDedicated、BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicated、PUSCH-Config、PUSCH-ConfigCommon、PDSCH-Config、またはPDSCH-ConfigCommon情報要素を備えている少なくとも1つの情報要素に含まれる、項目7に記載の方法。
(項目13)
前記第1のデバイスの上位層によって、前記第1のデバイスの下層から、サブバンドリッスンビフォアトーク(LBT)失敗の指示を受信することと、
前記第1のデバイスの前記上位層によって、前記サブバンドLBT失敗の前記指示に従って、伝送されるべきデータを決定することと
を含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記サブバンドLBT失敗の前記指示は、LBTが失敗する前記サブバンドの数、失敗LBT動作を有するサブバンドの少なくとも1つのインデックス、成功LBT動作を有する1つ以上のサブバンドにおいて送信されるデータの総量、または、前記リソース節約伝送に関与する前記サブバンドの帯域幅部分(BWP)のインデックスのうちの少なくとも1つを備えている、項目13に記載の方法。
(項目15)
方法であって、前記方法は、
第2のデバイスによって、第1のデバイスに、リソース節約伝送のための構成情報を伝送することと、
前記リソース節約伝送のための前記構成情報に従って、非ライセンススペクトルにおいて前記リソース節約伝送を使用すべきかどうかを前記第1のデバイスに決定させることと
を含む、方法。
(項目16)
前記第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を備え、前記第2のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備えている、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第1のデバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)を備え、前記第2のデバイスは、コアネットワークエンティティを備えている、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記コアネットワークエンティティは、動作、管理、および運用(OAM)エンティティ、または、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を備えている、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記第1のデバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、前記次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットを備えている、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記第2のデバイスによって、前記第1のデバイスに、システム情報ブロック(SIB)を介して前記構成情報を伝送することを含み、前記構成情報は、前記リソース節約伝送のための有効化情報を備えている、項目15に記載の方法。
(項目21)
前記第2のデバイスによって、前記第1のデバイスに、専用無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を伝送することを含む、項目15に記載の方法。
(項目22)
前記第2のデバイスによって、前記第1のデバイスに、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して前記構成情報を伝送することであって、前記第1のデバイスは、分散型ユニット(DU)を備え、前記第2のデバイスは、集中型ユニット(CU)を備えている、ことを含む、項目15に記載の方法。
(項目23)
前記第2のデバイスによって、前記伝送される構成情報に応答して、前記第1のデバイスからメッセージを受信することを含む、項目15に記載の方法。
(項目24)
前記構成情報は、
各対応する帯域幅部分(BWP)に関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
前記第1のデバイスのグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、
各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、
ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける総数の失敗LBT動作、または
アンカサブバンドのインデックスであって、前記アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定する、アンカサブバンドのインデックス
のうちの少なくとも1つを含む、項目15に記載の方法。
(項目25)
前記構成情報は、BWP-UplinkCommon、BWP-UplinkDedicated、BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicated、PUSCH-Config、PUSCH-ConfigCommon、PDSCH-Config、またはPDSCH-ConfigCommon情報要素を備えている少なくとも1つの情報要素に含まれる、項目21に記載の方法。
(項目26)
命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、項目1-25のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実施させる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(項目27)
装置であって、前記装置は、
1つ以上のプロセッサと、
実行可能命令を記憶しているメモリと
を備え、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、項目1-25のいずれか1項に記載の方法を前記1つ以上のプロセッサに実施させる、装置。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本解決策の種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下で詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本解決策の読者の理解を促進するための本解決策の例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本解決策の範疇、範囲、または適応性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0021】
【
図1】
図1は、本開示のある実施形態による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0022】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0023】
【
図3】
図3は、あらゆるサブバンドにおけるリッスンビフォアトーク(LBT)成功の後のデータ伝送のブロック図を図示する。
【0024】
【
図4】
図4は、サブバンドの1つに1つのリッスンビフォアトーク(LBT)失敗の後のデータ伝送のブロック図を図示する。
【0025】
【
図5】
図5は、リッスンビフォアトーク(LBT)成功を伴うサブバンドにおけるデータ伝送のブロック図を図示する。
【0026】
【
図6】
図6は、システム情報ブロック(SIB)によって有効にされるリソース節約データ伝送構成のためのデータフローのシーケンス略図を図示する。
【0027】
【
図7】
図7は、専用無線リソース制御(RRC)信号を使用するリソース節約データ伝送構成のためのデータフローのシーケンス略図を図示する。
【0028】
【
図8】
図8は、媒体アクセス制御(MAC)層とリソース節約データ伝送構成における物理的(PHY)層との間のデータフローのシーケンス略図を図示する。
【0029】
【
図9】
図9は、共有スペクトルチャネルアクセスにおけるリソース節約データ伝送の構成の方法のフロー図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本解決策の種々の例示的実施形態は、当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白であろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される例の種々の変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本解決策の範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本解決策が、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される。
【表1】
【0031】
(1.モバイル通信技術および環境)
【0032】
図1は、本開示の実施形態による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NE-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであり得、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」、無線通信ノードとも称される)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して互いに通信し得るユーザ機器デバイス(以降、「UE104」、無線通信デバイスとも称される)と、地理的エリア101を覆うセルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれる。他のセル130、132、134、136、138、および140の各々は、その配分された帯域幅で動作し、十分な無線有効範囲をその意図されるユーザに提供する少なくとも1つの基地局を含み得る。
【0033】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、十分な有効範囲をUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信し得る。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割され得、それらは、データシンボル122/128を含み得る。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る「通信ノード」の非限定的例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本解決策の種々の実施形態に従って、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0034】
図2は、本解決策のいくつかの実施形態による無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない既知または従来の動作特徴をサポートするように構成されるコンポーネントおよび要素を含み得る。一例証的実施形態において、システム200は、上で説明されるように、
図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0035】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、互いに結合され、相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、互いに結合され、相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0036】
当業者によって理解されるであろうように、システム200は、
図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含み得る。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性および適合性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を各特定の用途のために好適な様式で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0037】
いくつかの実施形態に従って、UE送受信機230は、本明細書では、各々がアンテナ232に結合される回路を備えている無線周波数(RF)送信機およびRF受信機を含む「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合し得る。同様に、いくつかの実施形態に従って、BS送受信機210は、本明細書では、各々がアンテナ212に結合される回路を備えているRF送信機およびRF受信機を含む「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合し得る。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、アップリンク受信機回路が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにアップリンクアンテナ232に結合されると、同時に、ダウンリンク送信機がダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に調整される。逆に言えば、2つの送受信機210および230の動作は、ダウンリンク受信機が無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されると、同時に、アップリンク伝送機がアップリンクアンテナ232に結合されるように、時間的に調整され得る。いくつかの実施形態において、最小の保護時間をデュプレックス方向における変化の間に伴う近接時間同期が存在する。
【0038】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態において、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられるプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む代替または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0039】
種々の実施形態に従って、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サーブeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実施形態において、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される汎用プロセッサ、コンテンツアドレス可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、別々のゲートまたはトランジスタ論理、別々のハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械等として実現され得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとしても実装され得る。
【0040】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて直接具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、それに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合され得る。メモリモジュール216および234は、それらのそれぞれのプロセッサモジュール210および230の中に統合され得る。いくつかの実施形態において、メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行中に一時的変数または他の中間情報を記憶するためのキャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリも含み得る。
【0041】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成される他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成され得る。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含み得る。規定された動作または機能に対する用語「~のために構成される(configured for)」、「~のように構成される(configured to)」、およびその活用形は、本明細書で使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築され、プログラムされ、フォーマット化され、および/または配置されるデバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0042】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するように開放するシステム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する概念的および論理的レイアウトである。モデルは、それらの各々が、その上方および下方に提供されるサービスの概念的集合を表す7つサブコンポーネントまたは層に分かれる。OSIモデル、論理的ネットワークも定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルは、7層OSIモデルまたは7層モデルとも称され得る。いくつかの実施形態において、第1の層が、物理層であり得る。いくつかの実施形態において、第2の層が、媒体アクセス制御(MAC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第3の層が、無線リンク制御(RLC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第4の層が、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であり得る。いくつかの実施形態において、第5の層が、無線リソース制御(RRC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第6の層が、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層、および他の層である第7の層であり得る。
(2. 共有スペクトルチャネルアクセスにおけるリソース節約データ伝送の構成のためのシステムおよび方法)
【0043】
複数のLBTサブバンドを含むBWPまたは割り当てられたリソース内でデータを伝送すべきかどうかを決定する方法、および、NR-Uシステムにおける関連構成を作製する方法に関する共有スペクトル(例えば、NR-U)を介する通信における技術的課題が存在し得る。NR-Uシステムにおいて、リッスンビフォアトーク(LBT)失敗は、PHY層からMAC層にレポートされる必要があり得、それによって、MAC層は、リソース配分情報に従って、次のデータ伝送をスケジュールし得る。PHY層では、リアルタイムLBT測定(例えば、CCA測定)が、各LBTサブバンドにおいて(例えば、20MHz帯域またはRB組において)実施され得、各サブバンドにおけるLBT失敗は、3GPP(登録商標)仕様に規定されるように、PHY層における詳細な基準に従って、決定され得る。
【0044】
しかしながら、MAC層におけるBWPにおいて各UEに割り当てられるリソースは、複数のLBTサブバンドを含み得る。LBTがサブバンドのうちのいくつかにおいて成功する一方、他のサブバンドにおいて失敗した場合、データが、伝送されることができるかかも最初に決定されるべきである。3GPP(登録商標) Rel-16は、
図3および4に示されるように、LBTが割り当てられたリソースにおけるサブバンドの1つで失敗すると、データが、伝送されないこともあることを規定する。これは、多くのリソース廃棄につながり得る。何故なら、サブバンドうちの1つが失敗LBTを有すると、いくつかのサブバンドにおいて、LBTがそのようなサブバンドで成功しても、データが伝送されることができないからである。
【0045】
ここで
図5を参照すると、リソース節約データ伝送モードが、示される。この構成では、データは、LBTが、いくつかの他のサブバンドにおいて失敗する場合でも、LBTが成功するサブバンドにおいて伝送され得る。リソース節約データ伝送(または高効率データ伝送)を有効にするためのシステムおよび方法が、本明細書に提示される。この目的のために、構成情報は、次の1つ以上のものを包含し、または含み得る:
【0046】
・全てのBWPのためのDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、CNエンティティからgNBに伝送され、CNエンティティは、OAMエンティティ、AMF、または他のCNエンティティであり得る)
【0047】
・各対応するBWPに関するDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、CNエンティティからgNBに伝送され、CNエンティティは、OAMエンティティ、AMF、または他のCNエンティティであり得る)
【0048】
・全てのBWPのためのDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからgNB DUに伝送される)
【0049】
・各対応するBWPに関するDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからgNB DUに伝送される)
【0050】
・gNBから全てのUEに全てのBWPのためのULリソース節約伝送に関する有効化情報
・各対応するBWPに関するULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNBから全てのUEに伝送される)
・全てのBWPのためのULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからUEまたはUEクラスに伝送される)
・各対応するBWPに関するULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからUEまたはUEクラスに伝送される)
【0051】
・各々がDL/ULリソース節約伝送のための成功LBT動作を有するサブバンドの許容可能な最小数
【0052】
・各々がDL/ULリソース節約伝送のための失敗LBTを有するサブバンドの許容可能な最大数
・DL/ULリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対するLBT成功サブバンドの数の許容可能な最小比率
【0053】
・DL/ULリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対するLBT失敗サブバンドの数の許容可能な最大比率
【0054】
・DL/ULリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全ての含まれるサブバンドにおけるLBT失敗の総数
・アンカサブバンドのインデックス(アンカサブバンドのLBT結果が、DL/ULリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定するであろう)
さらに、上記の構成情報は、以下のシグナリングにおいて、通信または含まれ得る:
【0055】
・システム情報ブロック(SIB)等のgNBからのシステム情報
【0056】
・専用無線リソース制御(RRC)シグナリング
【0057】
・集中型ユニット/分散型ユニット(CU/DU)-分割ケースにおけるF1アプリケーションプロトコル(F1AP)内のDU構成シグナリング
さらに、上記の構成情報は、専用RRCシグナリングにおける以下のIE内に含まれ得る。
・BWP-UplinkCommon
・BWP-UplinkDedicated
・BWP-DownlinkCommon
・BWP-DownlinkDedicated
・PUSCH-Config
・PUSCH-ConfigCommon
・PDSCH-Config
・PDSCH-ConfigCommon
【0058】
上で述べられたリソース節約データ伝送を可能にするために、PHY層も、情報が受信された後、上で述べられた構成情報について通知され得る。PHY層は、構成された情報における条件が、満たされる場合、リソース節約伝送を実施し得る。そうでなければ、PHY層は、LBTが、(例えば、3GPP(登録商標) Rel-16において定義されるように)伝送リソースブロック内に含まれる全てのサブバンドで成功すると、データを伝送し得る。
PHY層においてデータ伝送後、PHY層は、以下の情報をMAC層に提供し得る:
【0059】
・サブ帯域LBT失敗指示
【0060】
・レガシー伝送モードが、選択されたときの全体的LBT失敗指示
さらに、サブバンドLBT失敗指示は、以下の情報を含み得る:
【0061】
・LBTが失敗するサブバンドの数
【0062】
・LBTが失敗するサブバンドの1つ以上のインデックス
【0063】
・関わるサブバンドのBWPインデックス
【0064】
・LBTが成功するサブバンド内で送信される総データ量
【0065】
ここで
図6を参照すると、システム情報ブロック(SIB)によって有効にされるリソース節約データ伝送構成のためのデータフロー600のシーケンス略図が、描写される。描写されるように、有効化情報が、gNBからUEに送達され得る。UEが有効化情報を受信した後、UEは、NR-Uにおいてリソース節約伝送モードを有効にし得る(例えば、
図5に示されるように)。そうでなければ、レガシー伝送モードが、適用され得、データは、LBTが、割り当てられたリソースにおけるサブバンドの1つにおいて失敗すると、伝送されないこともある(例えば、
図3および4に示されるように)。605では、gNBは、システム情報ブロック(SIB)をブロードキャストし得る。SIBは、リソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。610では、UEは、SIBに含まれる有効化情報を検出し、続くNR-Uデータ伝送において、リソース節約伝送を使用し得る。
【0066】
ここで
図7を参照すると、専用無線リソース制御(RRC)信号を使用するリソース節約データ伝送構成のためのデータフロー700のシーケンス略図が、描写される。描写されるように、リソース節約データ伝送のための構成情報の組が、専用RRCシグナリングによって、gNBからUEに送達され得る。UEが構成情報を受信した後、UEは、受信された構成情報に基づいて、リソース節約伝送モードを有効にし得る。構成情報において、1つ以上の条件が、含まれ得る。条件が、満たされると、UEは、リソース節約データ伝送モードを適用し得る。そうでなければ、レガシー伝送モードが、適用され得、データは、LBTが、割り当てられたリソースにおけるサブバンドの1つにおいて失敗すると、伝送され得ない(例えば、
図3および4において)。
【0067】
705では、gNBが、専用RRCシグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ)をUEに送信し得る。リソース節約伝送のための構成情報が、含まれる。構成情報は、以下の情報の1つまたは複数を含み得る:
【0068】
・全てのBWPのためのDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、CNエンティティからgNBに伝送され、CNエンティティは、OAMエンティティ、AMF、または他のCNエンティティであり得る)
【0069】
・各対応するBWPに関するDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、CNエンティティからgNBに伝送され、CNエンティティは、OAMエンティティ、AMF、または他のCNエンティティであり得る)
【0070】
・全てのBWPのためのDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからgNB DUに伝送される)
【0071】
・各対応するBWPに関するDLリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからgNB DUに伝送される)
【0072】
・gNBから全てのUEに全てのBWPのためのULリソース節約伝送に関する有効化情報
【0073】
・各対応するBWPに関するULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNBから全てのUEに伝送される)
【0074】
・全てのBWPのためのULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからUEまたはUEクラスに伝送される)
【0075】
・各対応するBWPに関するULリソース節約伝送に関する有効化情報(例えば、gNB CUからUEまたはUEクラスに伝送される)
【0076】
・各々がDL/ULリソース節約伝送のための成功LBT動作を有するサブバンドの許容可能な最小数
【0077】
・各々がDL/ULリソース節約伝送のための失敗LBTを有するサブバンドの許容可能な最大数
【0078】
・DL/ULリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対するLBT成功サブバンドの数の許容可能な最小比率
【0079】
・DL/ULリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対するLBT失敗サブバンドの数の許容可能な最大比率
【0080】
・DL/ULリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全ての含まれたサブバンドにおけるLBT失敗の総数
【0081】
・アンカサブバンドのインデックス(アンカサブバンドのLBT結果が、DL/ULリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定するであろう)
さらに、上記の構成情報は、専用RRCシグナリングにおける以下のIEに含まれ得る:
・BWP-UplinkCommon
・BWP-UplinkDedicated
・BWP-DownlinkCommon
・BWP-DownlinkDedicated
・PUSCH-Config
・PUSCH-ConfigCommon
・PDSCH-Config
・PDSCH-ConfigCommon
【0082】
例えば、UEにおけるUL伝送に関して、下記に示されるような新しいパラメータが、以下のようなIE PUSCH-Configに追加され得る。IE PUSCH-Configは、特定のBWPに適用可能なUE特有PUSCHパラメータを構成するために使用され得る。
PUSCH-Config情報要素:
-- ASN1START
-- TAG-PUSCH-CONFIG-START
PUSCH-Config ::= SEQUENCE {
resourceSavingTxConfig OPTIONAL, -- Need R
}
ResourceSavingTxConfig ::= SEQUENCE {
EnablingDL BOOLEAN
EnablingUL BOOLEAN
allowedMaxNumofLBTFailDL INTEGER (0・・10) OPTIONAL, -- Need R
allowedMaxNumofLBTFailUL INTEGER (0・・10) OPTIONAL, -- Need R
allowedMinNumofLBTSuccessDL INTEGER (0・・10) OPTIONAL, -- Need R
allowedMinNumofLBTSuccessUL INTEGER (0・・10) OPTIONAL, -- Need R
}
TAG-REPORTCONFIGINTERRAT-STOP
ASN1STOP
【0083】
710では、UEは、gNBからの受信RRCメッセージを確認するために、RRC応答メッセージ(例えば、RRC再構成完了メッセージ)を送信する。715では、UEは、続くNR-Uデータ伝送において、構成情報に従って、リソース節約伝送モードを開始し得る。構成情報では、1つ以上の条件が含まれ得る。条件が満たされると、UEは、リソース節約データ伝送モードを適用し得る(例えば、
図5に描写されるように)。そうでなければ、レガシー伝送モードが、適用されるであろう(例えば、
図3および4に描写されるように)。
【0084】
ここで
図8を参照すると、リソース節約データ伝送構成における媒体アクセス制御(MAC)層と物理(PHY)層との間のデータフロー800のシーケンス略図が、描写される。描写されるように、MACとPHYとの間の相互作用は、リソース節約データ伝送が適用されると、説明される。リソース節約データ伝送のための構成情報は、PHY層に送達され得る。受信時、PHY層は、割り当てられたリソースブロックにおいて、各サブバンドにおけるLBT結果に基づいて、構成情報を使用すべきかどうかを決定し得る。805では、MAC層は、複数のサブバンドを有する1つのリソースブロックのための1つまたは複数のMAC PDUをPHY層に送信し得る。
【0085】
810において、PHY層は、レガシーデータ伝送(例えば、
図3または4に描写されるような)またはリソース節約データ伝送のための構成情報に従って、リソース節約データ伝送(例えば、
図5に描写されるような)を実施し得る。例えば、「LBTがDL/ULリソース節約伝送で成功するサブバンドの許容可能な最小数」が、構成情報に含まれる場合、PHY層は、LBT成功が許容可能な最小数を上回るサブバンドの数のときのみ、DL/ULリソース節約伝送を実施し得る。そうでなければ、レガシー伝送モードが、適用されるであろう。別の例では、「LBTがDL/ULリソース節約伝送を失敗するサブバンドの許容可能な最大数」が、構成情報に含まれる場合、PHY層は、LBT失敗が、許容可能な最大数より小さい、サブバンドの数のとき、DL/ULリソース節約伝送を実施し得る。そうでなければ、レガシー伝送モードが、適用され得、データは、全く伝送されないであろう。
【0086】
815では、PHY層は、リソース節約データ伝送が、PHY層において実施された後、サブバンドLBT失敗指示をMAC層に送信し得る。代替として、LBT失敗または成功を示す、全体的LBT失敗指示が、レガシー伝送モードが、リソース節約データ伝送のための構成情報に基づいて選択されると、MAC層に提供され得る。さらに、サブバンドLBT失敗指示は、以下の情報を含み得る。
・LBTが失敗するサブバンドの数
・LBTが失敗するサブバンドのインデックス
・LBT-成功サブバンドにおいて送信された総データ量
・関わるサブバンドのBWPインデックス
【0087】
820では、MAC層は、PHY層から受信されたサブバンドLBT失敗指示または全体的LBT失敗指示に基づいて、続く伝送されるべきデータを決定し得る。
【0088】
ここで
図9を参照すると、共有スペクトルチャネルアクセスにおけるリソース節約データ伝送の構成の方法900のフロー図が、描写される。方法900は、コンポーネントのいずれかを使用して、実装または実施され得る(例えば、
図1-8と併せて本明細書に詳細されるように)。概要として、送信デバイスが、リソース節約伝送のための構成情報を受信デバイス(905)に伝送し得る。受信デバイスは、リソース節約伝送のための構成情報を送信デバイス(910)から受信し得る。受信デバイスは、共有スペクトル(915)において、リソース節約伝送を使用すべきかどうかを決定し得る。リソース節約伝送が、使用されるべきでないと決定される場合、受信デバイスは、レガシー伝送モード(920)下で動作し得る。そうでなければ、リソース節約伝送が、使用されるべきであると決定される場合、受信デバイスは、リソース節約伝送モード(925)下で動作し得る。
【0089】
受信および送信デバイスは、とりわけ、システム100または無線通信システム200におけるコンポーネントのうちの1つ以上に対応し得る。受信デバイスは、概して、本明細書では、第1のデバイスと称され得、送信デバイスは、概して、本明細書では、第2のデバイスと称され得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、ユーザ機器(UE)に対応するか、または、それを含み得、送信デバイスは、基地局または次世代ノードB(gNB)に対応するか、または、それを含み得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、とりわけ、基地局または次世代ノードB(gNB)に対応するか、または、それを含み得、第2のデバイスは、コアネットワーク(CN)エンティティに対応するか、または、それを含み得る。いくつかの実施形態において、CNエンティティは、とりわけ、動作、管理、および運用(OAM)エンティティまたはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)に対応するか、または、それを含み得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、次世代ノードB(gNB)の分散型ユニット(DU)に対応するか、または、それを含み得、送信デバイスは、次世代ノードB(gNB)の集中型ユニットに対応するか、または、それを含み得る。
【0090】
さらなる詳細では、送信デバイスが、受信デバイス(905)にリソース節約伝送(また、本明細書では、高効率データ伝送とも称される)のための構成情報を提供、送信、または別様に伝送し得る。いくつかの実施形態において、送信デバイスは、受信デバイスへの伝送に先立って、構成情報を識別または生成し得る。構成情報は、リソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。いくつかの実施形態において、送信デバイスは、システム情報ブロック(SIB)(例えば、605)を介して、構成情報を送信、提供、または伝送し得る。SIBは、システム情報(SI)メッセージとして受信デバイスに伝達するための有効化情報を含むように生成され得る。いくつかの実施形態において、送信デバイスは、専用無線リソース制御(RRC)シグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ705)を介して、構成情報を送信、提供、または伝送し得る。RRCシグナリングは、受信デバイスに提供するための構成情報を含むように生成され得る。いくつかの実施形態において、送信デバイス(例えば、gNBにおけるCU)は、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)メッセージを介して構成情報を受信デバイス(例えば、gNBにおけるDU)に送信、提供、または伝送し得る。F1APメッセージは、送信デバイスと受信デバイスとの間のF1インターフェースを介して、通信され得る。
【0091】
受信デバイスは、送信デバイス(910)からリソース節約伝送のための構成情報を読み出し、識別し、または受信し得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、送信デバイスによって伝送されるSIBを介して、構成情報を読み出し、識別し、または受信し得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、送信デバイスによって伝送される専用RRCシグナリング(例えば、RRC再構成メッセージ705)を介して、構成情報を読み出し、識別し、または受信し得る。いくつかの実施形態において、受信デバイス(例えば、gNBにおけるDU)は、送信デバイス(例えば、gNBにおけるCU)によって伝送されるF1APメッセージを介して構成情報を読み出し、識別し、または受信し得る。
【0092】
構成情報は、それに基づいてリソース節約伝送が、使用されるべき、使用されるべきでない1つ以上の条件を定義し、識別し、または別様に含み得る。いくつかの実施形態において、構成情報は、リソース節約伝送を有効にするための情報または実行するための情報を識別し、定義し、または別様に含み得る。構成情報は、各対応する帯域幅部分(BWP)のためのダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。有効化情報は、送信デバイス(例えば、gNBまたはCU)から受信デバイス(例えば、OAMエンティティまたはAFM等のDUまたはCNエンティティ)への各BWPのためのDLリソース節約伝送に関するものであり得る。構成情報は、全てのBWPに関するダウンリンクリソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。有効化情報は、送信デバイス(例えば、gNBまたはCU)から受信デバイス(例えば、OAMエンティティまたはAFM等のDUまたはCNエンティティ)への全てのBWPに関するDLリソース節約伝送に関するものであり得る。構成情報は、各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。有効化情報は、送信デバイス(例えば、gNB)から受信デバイス(例えば、UE)への各BWPのためのULリソース節約伝送に関するものであり得る。構成情報は、全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。有効化情報は、送信デバイス(例えば、gNB)から受信デバイス(例えば、UE)への全てのBWPのためのULリソース節約伝送に関するものであり得る。構成情報は、受信デバイス(例えば、送信デバイスに対応するgNBに接続されるUE)のグループによる使用のための各対応するBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報を含み得る。構成情報は、受信デバイス(例えば、送信デバイスに対応するgNBに接続されるUE)のグループによる使用のための全てのBWPに関するアップリンクリソース節約伝送のための有効化情報であり得る。
【0093】
いくつかの実施形態において、構成情報は、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のためのLBT動作に関する許容可能な特性を規定する条件を含み得る。各サブバンドは、独立LBT動作と対応、またはそれに関連付けられ得る。構成情報は、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有するサブバンドの許容可能な最小数を含み得る。構成情報は、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンドを含み得る。構成情報は、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率を含み得る。構成情報は、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率を含み得る。構成情報は、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数を含み得る。構成情報は、アンカサブバンドのインデックス(アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定する)を含み得る。
いくつかの実施形態において、構成情報は、以下のような(例えば、RRCシグナリングの)1つ以上の情報要素に含まれ得る:
・BWP-UplinkCommon
・BWP-UplinkDedicated
・BWP-DownlinkCommon
・BWP-DownlinkDedicated
・PUSCH-Config
・PUSCH-ConfigCommon
・PDSCH-Config、または
【0094】
・PDSCH-ConfigCommon情報要素
【0095】
受信デバイスは、共有スペクトル(915)においてリソース節約伝送を使用すべきかどうかを識別または決定し得る。リソース節約伝送かどうかの決定は、構成情報に従い得る。決定することにおいて、受信デバイスは、いずれかまたは全てが満たすかどうかを決定するために、構成情報の1つ以上の条件と比較するための1つ以上の特性(例えば、LBT動作に関する)を識別し得る。条件は、とりわけ、例えば、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための成功リッスンビフォアトーク(LBT)動作を有する許容可能な最小数のサブバンド、各々がダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための失敗LBT動作を有する許容可能な最大数のサブバンド、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のためのいくつかの全てのサブバンドの数に対する各々が成功LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最小比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための全てのサブバンドの数に対する各々が失敗LBT動作を有するサブバンドの数の許容可能な最大比率、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送のための規定された持続時間中の全てのサブバンドにおける失敗LBT動作の総数、または、アンカサブバンドのインデックス(アンカサブバンドのLBT結果が、ダウンリンクまたはアップリンクリソース節約伝送を実施すべきかどうかを決定する)を含み得る。
【0096】
受信デバイスは、構成情報によって定義された条件のいずれも満たさないこと決定し得る。条件のいずれも満たされないとき、受信デバイスは、リソース節約伝送を使用しないことを決定し得る。リソース節約伝送が、使用されないことが決定された場合、受信デバイスは、レガシー伝送モード下で動作し得る(例えば、
図3および4に描写されるように)(920)。一方、受信デバイスは、条件のうちの少なくとも1つが満たされることを決定し得る。条件のうちの少なくとも1つが、満たされる場合、受信デバイスは、共有スペクトルまたは非ライセンススペクトル(NR-U)において、リソース節約伝送を使用することを決定し得る。いくつかの実施形態において、構成情報に応答して、受信デバイスは、送信デバイスにメッセージ(例えば、RRC再構成完了710またはCU-DUアーキテクチャにおけるG1AP応答メッセージ)を送信、提供、または伝送し得る。メッセージの伝送は、リソース節約伝送が、使用されるべきであることの決定に応答し得る。送信メッセージは、メッセージを受信デバイスから受信し得る。
【0097】
そうでなければ、リソース節約伝送が、使用されるべきであると決定される場合、受信デバイスは、リソース節約伝送モード(925)下で動作し得る。リソース節約伝送の動作は、構成情報に従い得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスは、複数のサブバンドを伴う1つ以上のリソースブロックのためのデータ(例えば、MAC PDU805)を下層(例えば、MAC)から上位層(例えば、PHY)に提供し得る。データは、構成情報を含み得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスの上位層は、ひいては、データに従ってリソース節約伝送を実施し、各サブバンドにおけるサブバンドLBT失敗に関して監視し得る。いくつかの実施形態において、受信デバイスの上位層は、下層からサブバンドLBT失敗の指示を読み出し、識別し、または受信し得る。サブバンドLBT失敗の指示は、サブバンドLBT失敗の検出に応答して、下層から生成され得る。いくつかの実施形態において、サブバンド失敗の指示は、以下のうちの1つ以上を含み得る:
・LBTが失敗するサブバンドの数
・失敗LBT動作を有するサブバンドの少なくとも1つのインデックス
・成功LBT動作を有する1つ以上のサブバンドにおいて送信されるデータの総量、または、
【0098】
・リソース節約伝送に関与するサブバンドの帯域幅部分(BWP)のインデックス
【0099】
いくつかの実施形態において、受信デバイスの上位層は、サブバンドLBT失敗の指示に従って、伝送されるべきデータを決定し得る。決定は、構成情報にも従い得る。
【0100】
本解決策の種々の実施形態が、上で説明されたが、それらは、限定としてではなく、例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、それは、当業者が、本解決策の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本解決策が、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上で説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0101】
「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照が、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の事例間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0102】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0103】
当業者は、本明細書に開示される側面に関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上で説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を各特定の用途のために種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0104】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る集積回路(IC)内に実装されること、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0105】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0106】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、別々のモジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白であろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本解決策の実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成し得る。
【0107】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本解決策の実施形態において採用され得る。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な配布が、本解決策から逸脱することなく使用され得ることが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同じ処理論理要素またはコントローラによって実施され得る。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0108】
本開示に説明される実施形態の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最広範囲と見なされる。