(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】ビーム情報の決定方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240826BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240826BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240826BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/231
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2022547176
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2021074339
(87)【国際公開番号】W WO2021155762
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-08-02
(31)【優先権主張番号】202010080101.X
(32)【優先日】2020-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】楊 宇
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109802787(CN,A)
【文献】国際公開第2020/012662(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるビーム情報の決定方法であって、
第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することであって、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことを含み
、
前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定
し、
前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前述した、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含み、
前記方法は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を受信することであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとをさらに含む、ビーム情報の決定方法。
【請求項2】
前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前述した、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含む、請求項1に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項3】
前述した、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することは、
ネットワーク側機器によって前記第一のセットの各対象のために設定又はアクティブ化された共通候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定すること、
又は、
ネットワーク側機器によって前記第一のセットにおける第一の対象のために設定又はアクティブ化された候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することを含み、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである、請求項1に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項4】
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することをさらに含む、請求項
1に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項5】
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含む、請求項
4に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項6】
前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新すること、
又は、
前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新することをさらに含み、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである、請求項
1に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項7】
ネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法であって、
第一のセットの候補ビーム情報プールを設定することであって、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことを含み
、
前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定
し、
前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前述した、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を送信することであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含み、
前記方法は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとをさらに含む、ビーム情報の決定方法。
【請求項8】
前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前述した、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含む、請求項
7に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項9】
前述した、第一のセットの候補ビーム情報プールを設定することは、
前記第一のセットの各対象の共通候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化すること、
又は、
前記第一のセットにおける第一の対象の候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化することを含み、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである、請求項
7に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項10】
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することをさらに含む、請求項
7に記載のビーム情報の決定方法。
【請求項11】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~
6のいずれか1項に記載のビーム情報の決定方法のステップを実現させる、端末。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項
7~
10のいずれか1項に記載のビーム情報の決定方法のステップを実現させる、ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年2月4日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010080101.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特にビーム情報の決定方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、各チャネル又はリファレンス信号のビーム情報は、基本的に独立して設定又は指示されている。チャネル又はリファレンス信号が比較的多いため、ビーム指示を実現するために比較的多くのシグナリングオーバーヘッドが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、各チャネル又はリファレンス信号のビーム指示を実現するために比較的多くのシグナリングオーバーヘッドが必要となるという従来技術における問題を解決するためのビーム情報の決定方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0006】
第一の側面によれば、本発明の実施例は、端末に用いられるビーム情報の決定方法を提供する。前記方法は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含む。
【0007】
第二の側面によれば、本発明の実施例は、ネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法をさらに提供する。前記方法は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを設定することであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含む。
【0008】
第三の側面によれば、本発明の実施例は、ビーム情報の決定方法をさらに提供する。前記方法は、
第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含む。
【0009】
第四の側面によれば、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを決定するための第一の決定モジュールであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む第一の決定モジュールと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の決定モジュールとを含む。
【0010】
第五の側面によれば、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、以上に記載の端末に用いられるビーム情報の決定方法のステップを実現させる。
【0011】
第六の側面によれば、本発明の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。前記ネットワーク側機器は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを設定するための設定モジュールであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む設定モジュールと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第三の決定モジュールとを含む。
【0012】
第七の側面によれば、本発明の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。前記ネットワーク側機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、以上に記載のネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法のステップを実現させる。
【0013】
第八の側面によれば、本発明の実施例は、通信機器をさらに提供する。前記通信機器は、
第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第四の決定モジュールと、
前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第五の決定モジュールとを含む。
【0014】
第九の側面によれば、本発明の実施例は、通信機器をさらに提供する。前記通信機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、以上に記載のビーム情報の決定方法のステップを実現させる。
【0015】
第十の側面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、以上に記載のビーム情報の決定方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施例は、以下の有益な効果を有する。
【0017】
本発明の実施例の上記技術案では、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、且つ前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、そのうち、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含み、それにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【
図1】本発明の実施例によるビーム情報の決定方法のフローチャートのその一である。
【
図2】本発明の実施例によるビーム情報の決定方法のフローチャートのその二である。
【
図3】本発明の実施例によるビーム情報の決定方法のフローチャートのその三である。
【
図4】本発明の実施例による端末のモジュール概略図である。
【
図5】本発明の実施例による端末の構造ブロック図である。
【
図6】本発明の実施例によるネットワーク側機器のモジュール概略図である。
【
図7】本発明の実施例によるネットワーク側機器の構造ブロック図である。
【
図8】本発明の実施例による通信機器のモジュール概略図である。
【
図9】本発明の実施例による通信機器の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、添付図面を結び付けながら、本発明の例示的な実施例をより詳細に記述する。添付図面には本発明の例示的な実施例を示しているが、理解すべきことは、本発明は、様々な形式で実現でき、ここで記述された実施例により限定されるべきではない。逆に、これらの実施例は、本発明のより完全な理解を可能にし、本発明の範囲を当業者に完全に伝えることを可能にするために提供される。
【0020】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第一の」、「第二の」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではない。理解すべきことは、このように使用されるデータが適切な状況で交換でき、それにより、ここで記述された本出願の実施例は、ここで図示又は記述された順序以外の順序で実施できる。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0021】
本発明の実施例を説明する時、まず、以下の記述において使用されるいくつかの概念を解釈し説明する。
【0022】
マルチアンテナについて、
長期的進化技術(Long Term Evolution、LTE)/長期的進化技術の進化バージョン(LTE-Advanced、LTE-A)などの無線アクセス技術標準は、多入力多出力(Multiple Input Multiple Output、MIMO)+直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)技術を基礎として構築されている。そのうち、MIMO技術は、マルチアンテナシステムが取得できる空間自由度を利用して、ピークレートとシステムスペクトル利用率を向上させる。
【0023】
ビーム測定及び報告について、
アナログビームフォーミングは全帯域幅で送信するものであり、且つ各高周波アンテナアレイのパネル上の各偏波方向のアレイエレメントは、時分割多重化方式でアナログビームを送信することしかできない。アナログビームのフォーミング重み値は、無線周波数フロントエンド移相器などの機器のパラメータを調整することによって実現される。
【0024】
現在、学界及び産業界では、一般的にポーリング方式でアナログビームフォーミングベクトルのトレーニングを行い、即ち、各アンテナパネルの各偏波方向のアレイエレメントは、時分割多重化方式で所定の時間にトレーニング信号(即ち、候補のフォーミングベクトル)を順に送信し、端末は、測定した後にビーム報告をフィードバックすることにより、ネットワーク側は、次回のサービス伝送時にこのトレーニング信号を使用してアナログビーム送信を実現する。ビーム報告の内容は、一般的に、最適な若干の送信ビーム識別子と、測定された各送信ビームの受信パワーを含む。
【0025】
ビームを測定する時、ネットワークは、少なくとも一つのリファレンス信号リソース、例えば、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)resource又はチャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)resourceが含まれるリファレンス信号リソースセット(Reference Signal resource set、RS resource set)を設定する。端末は、各RS resourceのL1リファレンス信号受信パワー(Layer 1 reference signal received power、L1-RSRP)/L1信号対干渉プラス雑音比(L1 Signal to Interference plus Noise Ratio、L1-SINR)を測定し、且つ最適な少なくとも一つの測定結果をネットワークに報告する。報告内容は、同期信号ブロックリソース指示(SSB resource indicator、SSBRI)又はCSI-RSリソース指示(CSI-RS resource indicator、CRI)、及びL1-RSRP/L1-SINRを含む。この報告内容は、少なくとも一つの最適なビーム及びその品質を反映しており、ネットワークによる、ユーザ機器(User Equipment、UE)にチャネル又は信号を送信するためのビームの決定に供される。
【0026】
ビーム指示メカニズムについて、
ビーム測定とビーム報告の後、ネットワークは、ネットワークと端末との間でビームリンクを確立して、チャネル又はリファレンス信号の伝送を実現するために、下りリンク及び上りリンクのチャネル又はリファレンス信号に対してビーム指示を行うことができる。
【0027】
物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)のビーム指示に対して、ネットワークは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを使用して各制御リソースセット(control resource set、CORESET)のためにK個の伝送設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態stateを設定し、K>1の場合、メディアアクセスコントロール(Media Access Control、MAC)制御要素(Control Element、CE)によって1つのTCI stateを指示又はアクティブ化し、K=1の場合、追加のMAC CEコマンドを必要としない。UEは、PDCCHをモニタリングする時、CORESETにおけるすべての探索空間(search space)に対して同じ疑似コロケーション(Quasi-colocation、QCL)、即ち、同じTCI stateを使用してPDCCHをモニタリングする。このTCI状態におけるリファレンス信号(例えば、周期CSI-RS resource、半持続的CSI-RS resource、同期信号ブロック(Synchronization Signal block、SS block)など)とユーザ特定物理下りリンク制御チャネル(UE-specific PDCCH)の復調リファレンス信号(DeModulation Reference Signal、DMRS)ポートは空間QCLである。UEは、このTCI状態に従って、PDCCHを受信するためにどの受信ビームを使用するかを分かることができる。
【0028】
物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)のビーム指示に対して、ネットワークは、RRCシグナリングを介してM個のTCI stateを設定してから、MAC CEコマンドを使用して2N個のTCI stateをアクティブ化し、そして下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)のNビットTCIフィールド(N-bit TCI field)を介してTCI状態を通知し、このTCI状態におけるリファレンス信号とスケジューリングされるPDSCHのDMRSポートはQCLである。UEは、このTCI状態に従って、PDSCHを受信するためにどの受信ビームを使用するかを分かることができる。
【0029】
CSI-RSのビーム指示に対して、CSI-RSのタイプが周期的CSI-RSである場合、ネットワークは、RRCシグナリングを介してCSI-RS resourceのためにQCL情報を設定する。CSI-RSのタイプが半持続的CSI-RSである場合、ネットワークは、MAC CEコマンドを介してRRCによって設定されたCSI-RS resource setから一つのCSI-RS resourceをアクティブ化する時にそのQCL情報を指示する。CSI-RSのタイプが非周期的CSI-RSである場合、ネットワークは、RRCシグナリングを介してCSI-RS resourceのためにQCLを設定し、且つDCIを使用してCSI-RSをトリガーする。
【0030】
物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)のビーム指示に対して、ネットワークは、RRCシグナリングを使用してパラメータPUCCH-空間関係情報を介して各PUCCH resourceのために空間関係情報(spatial relation information)を設定し、PUCCH resourceのために設定されたspatial relation informationが複数含まれる場合、MAC-CEを使用してそのうちの一つのspatial relation informationを指示又はアクティブ化する。PUCCH resourceのために設定されたspatial relation informationが1つのみ含まれる場合、追加のMAC CEコマンドを必要としない。
【0031】
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)のビーム指示に対して、PUSCHの空間関係情報は、PDCCHに載せられたDCIがPUSCHをスケジューリングする時、DCIにおけるチャネルサウンディングリファレンス信号リソース指示(Sounding Reference Signal resource indicator、SRI)フィールド(field)の各コードポイント(codepoint)がPUSCHのspatial relation informationを指示するための一つのSRIを指示するものである。
【0032】
チャネルサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)のビーム指示に対して、SRSのタイプが周期的SRSである場合、ネットワークは、RRCシグナリングを介してSRS resourceのためにspatial relation informationを設定する。SRSのタイプが半持続的SRSである場合、ネットワークは、MAC CEコマンドを介してRRCによって設定された一組のspatial relation informationからそのうちの一つをアクティブ化する。SRSのタイプが非周期的SRSである場合、ネットワークは、RRCシグナリングを介してSRS resourceのためにspatial relation informationを設定する。
【0033】
そのうち、上記ビーム情報、spatial relation情報、TCI state情報、QCL情報などは、いずれもビーム情報を意味してもよい。そのうち、下りリンクビーム情報は、一般的にTCI state情報、QCL情報で表されてもよい。上りリンクビーム情報は、一般的にspatial relation情報で表されてもよい。
【0034】
現在、ビーム指示を実現するために比較的多くのシグナリングオーバーヘッドが必要となるだけではなく、下りリンクチャネル又はリファレンス信号のビーム指示の場合、そのQCLソースRSとして、SRSを使用できないが、PUSCHのビーム指示の場合、SRSしか使用できず、それにより、ビーム指示の柔軟性が制限される。
【0035】
そのため、本発明の実施例は、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができるとともに、ビーム指示の柔軟性を向上させることができるビーム情報の決定方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【0036】
具体的には、
図1に示すように、本発明の実施例は、端末に用いられるビーム情報の決定方法を提供する。前記方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ11、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む。
【0038】
選択的に、ここで第一のセットは、明示的なセットであってもよく、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルのみを指してもよく、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号のみを指してもよく、具体的な少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルに直接置き換えされてもよく、具体的な少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号に直接置き換えされてもよく、第一のセットは、ターゲット対象と呼ばれてもよい。
【0039】
例えば、第一のセットは、PDCCHとPUCCHを含んでもよく、PDSCHとPUCCHを含んでもよく、PUSCHとSRSを含んでもよく、PDSCHとSRSを含んでもよく、PDSCHとPUSCHを含んでもよく、PDCCH、PDSCH及びPUCCHなどを含んでもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0040】
具体的には、前記ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを使用して端末のために候補ビーム情報プール(例えば、一組の候補のTCI state)を設定してもよく、MAC CEを使用して一組の共通のTCI stateをアクティブ化してもよく、端末は、ネットワーク側機器によって設定された候補ビーム情報プール又はアクティブ化された一組のTCI stateを第一のセットの候補ビーム情報プールとして決定してもよい。
【0041】
例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPDCCHのために候補ビーム情報プールを設定し、端末は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPDSCHのために候補ビーム情報プールを設定し、端末は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPUCCHのために候補ビーム情報プールを設定し、端末は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、まずRRCシグナリングを介してPDSCHのために候補ビーム情報プールを設定し、次にMAC CEを介して候補ビーム情報プールにおける一組の候補ビーム情報をアクティブ化し、端末は、アクティブ化されたこの組の候補ビーム情報を第一のセットの候補ビーム情報プールとして決定する。
【0042】
ステップ12、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0043】
具体的には、決定された第一のセットの候補ビーム情報プールに従って、第一のセットにおける第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0044】
本発明の上記実施例では、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、且つ前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、そのうち、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含み、それにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0045】
さらに、前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前記ステップ12は、具体的に、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0046】
具体的には、ネットワーク側機器によって設定された候補ビーム情報プールに候補ビーム情報が一つしかない場合、この候補ビーム情報を第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報として決定することができる。
【0047】
さらに、前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前記ステップ12は、具体的に、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含んでもよい。
【0048】
具体的には、ネットワーク側機器によって設定された候補ビーム情報プールに二つ以上の候補ビーム情報が含まれる場合、ネットワーク側機器は、端末に第一の指示情報を送信し、二つ以上の候補ビーム情報のうちの一つの候補ビーム情報が第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報であることを指示する。
【0049】
さらに、前記第一のリファレンス信号がチャネルサウンディングリファレンス信号SRSである場合、第一のリファレンス信号の第一の指示情報を受信することは、具体的に、
前記第一の指示情報を付帯している第一の下りリンク制御情報DCIを受信することを含んでもよい。
【0050】
具体的には、ネットワーク側機器は、前記第一の指示情報を付帯している第一のDCIを送信し、即ち、ネットワーク側機器は、DCIを使用してSRSのビーム情報を指示する。
【0051】
さらに、前記第一のDCIには、前記第一の指示情報を付帯しているSRSリクエストフィールドが含まれる。
【0052】
例えば、前記候補ビーム情報プールが、ネットワーク側機器がRRCを介して設定した又はMAC CEを介してPDSCHのためにアクティブ化した一組のTCI state(少なくとも二つのTCI state)である場合、既存のシグナリングにおけるSRSリクエストフィールド(request field)を拡張し、前記候補ビーム情報プールから一つのTCI stateを選択してSRSのビーム情報を決定し、即ち、前記SRSのビーム情報は、設定又はアクティブ化された一組のTCI stateのうちの一つのTCI stateである。
【0053】
さらに、前記第一のチャネルが物理上りリンク共有チャネルPUSCHである場合、第一のチャネルの第一の指示情報を受信することは、具体的に、
前記第一の指示情報を載せているチャネル状態情報リファレンス信号リソース指示CRIフィールド又は同期信号ブロックリソース指示SSBRIフィールドを含む第二のDCIを受信することを含んでもよく、
そのうち、前記CRIフィールド又は前記SSBRIフィールドは、ターゲットSRSリソースに関連する。
【0054】
具体的には、ネットワーク側機器は、第二のDCIを送信し、即ち、DCIを使用してビーム情報を指示する。例えば、前記第一のチャネルがPUSCHである場合、第二のDCIフォーマットformat 0_1においてCRI又はSSBRIを使用してPUSCHのビーム情報を指示し、且つ指示されたCRI/SSBRIは、ターゲットSRS resourceに関連する(例えば、SRS resourceに関連するCRI又はSSBRIをターゲットSRS resourceのspatial relation情報におけるソースRSとする)。
【0055】
さらに、前記PUSCHがコードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含まず、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットであり、
前記PUSCHが非コードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含み、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットよりも大きく、前記SRIフィールドは、CSIを測定するためのものである。
【0056】
さらに、前記候補ビーム情報プールに含まれる各候補ビーム情報のソースリファレンス信号は、それぞれ同期信号ブロックSSBと、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、チャネルサウンディングリファレンス信号SRSとのうちのいずれか一つである。
【0057】
具体的には、第一のセットに対応する候補ビーム情報プールにおける各候補ビーム情報のソースRSは、SSBと、CSI-RSと、SRSとのうちの一つであってもよく、即ち、第一のセットにおけるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報のソースRSは、SSBと、CSI-RSと、SRSとのうちの一つであってもよい。
【0058】
さらに、前記ステップ11は、具体的に、
第一項、ネットワーク側機器が前記第一のセットの各対象のために設定又はアクティブ化した共通候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することと、
第二項、ネットワーク側機器が前記第一のセットにおける第一の対象のために設定又はアクティブ化した候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用することと、のうちの一つを含んでもよく、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0059】
具体的には、上記第一項では、ネットワーク側機器が第一のセットの各対象(即ち、第一のセットにおける各チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つ)のために設定又はアクティブ化した共通候補ビーム情報プールに従って、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、即ち、前記共通候補ビーム情報プールは、第一のセットの候補ビーム情報プールである。
【0060】
上記第二項では、ネットワーク側機器が第一のセットにおける第一の対象(即ち、第一のセットにおける一つのチャネルと一つのリファレンス信号とのうちの少なくとも一つ)のために設定又はアクティブ化した候補ビーム情報プールに従って、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、即ち、第一のセットにおける他の対象も第一の対象の候補ビーム情報プールを使用する。例えば、第一の対象がPDCCHであり、且つ他の対象がPUCCHである場合、ネットワーク側機器がPDCCHのために設定したTCI状態プール(少なくとも二つの候補TCI状態)に従って、TCI状態プールをPDCCHのTCI状態プールとして決定し、且つPDCCHのTCI状態プールに従って、PUCCHの空間関係プール(少なくとも二つの候補空間関係)を決定する。例えば、第一の対象がPDSCHであり、且つ他の対象がPUSCHである場合、ネットワーク側機器がPDSCHのために設定したTCI状態プール(少なくとも二つの候補TCI状態)に従って、TCI状態プールをPDSCHのTCI状態プールとして決定し、且つPDSCHのTCI状態プールに従って、PUSCHの空間関係プール(少なくとも二つの候補空間関係)を決定する。
【0061】
さらに、前記方法は、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することをさらに含んでもよい。
【0062】
具体的には、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定した場合、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定してもよく、即ち、第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0063】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHとPUCCHに対して、ネットワーク側機器は、MAC CEを使用してPDCCHとPUCCHのビーム情報をそれぞれ指示してもよく、そしてネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPDCCHビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。逆に、ネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPUCCHビーム情報に従って、PDCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PDCCHは、PUCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0064】
さらに、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの関連関係及び前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含む。
【0065】
具体的には、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは関連関係を有し、前記関連関係は、プロトコルによって約束されたもの又はネットワーク側機器によって設定されたものである。前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定した場合、前記関連関係に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0066】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、前記PDCCH(PDCCH resource)とPUCCH(PUCCH resource/PUCCH resource group)は関連関係を有し、ネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPDCCHのビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0067】
さらに、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0068】
具体的には、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つが前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つをスケジューリングする時、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0069】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHを使用してPUCCHをスケジューリングする時、前記PDCCHのビーム情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定し、即ち、前記PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0070】
さらに、前記方法は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を受信することであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとをさらに含んでもよい。
【0071】
具体的には、ネットワーク側機器は、端末に第二の指示情報を送信し、候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報が第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報であることを指示する。そのうち、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報と第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報は、同じ候補ビーム情報であってもよく、異なる候補ビーム情報であってもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0072】
具体的には、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報と前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報のうち、どちらかの有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つは、この候補ビーム情報を使用する。
【0073】
例えば、第一のチャネルがPDSCHであり、第三のチャネルがPUSCHである場合、ネットワーク側機器は、第一の指示情報を送信してPDSCHのビーム情報を指示し、ネットワーク側機器は、第二の指示情報を送信してPUSCHのビーム情報を指示し、指示されたPDSCHのビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、PDSCHとPUSCHは、指示されたPDSCHのビーム情報を使用し、指示されたPUSCHのビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、PDSCHとPUSCHは、指示されたPUSCHのビーム情報を使用する。
【0074】
さらに、前記方法は、
第一項、前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新することと、
第二項、前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新することとのうちのいずれか一つをさらに含んでもよく、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0075】
具体的には、上記第一項では、第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対して、MAC CE又はDCIによって指示されたそのうちの一つのチャネルと一つのリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの最新の有効になった候補ビーム情報を第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報として使用する。
【0076】
上記第二項では、第一のセットにおける予め設定されたチャネルと予め設定されたリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの指示情報によって指示された候補ビーム情報を第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報としてもよく、予め設定されたチャネルと予め設定されたリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報が更新された場合、更新された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報を決定してもよい。
【0077】
本発明の上記実施例では、ネットワーク側機器がチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対してRRCを使用して設定したTCI state pool又はMAC CEを使用してアクティブ化した一組のTCI stateを取得し、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定し、且つ前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、そして、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対して、相手のビーム情報を互に使用してもよく、且つSRSを下りリンクチャネル又は下りリンクリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報のsource RSとしてもよく、且つCRI又はSSBRIがDCIにおいてPUSCHのビーム情報を指示するために用いられてもよく、それにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができるとともに、ビーム指示の柔軟性を向上させることができる。
【0078】
図2に示すように、本発明の実施例は、ネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法をさらに提供する。前記方法は、以下のステップを含む。
【0079】
ステップ21、第一のセットの候補ビーム情報プールを設定し、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む。
【0080】
選択的に、ここで第一のセットは、明示的なセットであってもよく、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルのみを指してもよく、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号のみを指してもよく、具体的な少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルに直接置き換えされてもよく、具体的な少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号に直接置き換えされてもよく、第一のセットは、ターゲット対象と呼ばれてもよい。
【0081】
例えば、第一のセットは、PDCCHとPUCCHを含んでもよく、PDSCHとPUCCHを含んでもよく、PUSCHとSRSを含んでもよく、PDSCHとSRSを含んでもよく、PDSCHとPUSCHを含んでもよく、PDCCH、PDSCH及びPUCCHなどを含んでもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0082】
具体的には、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを使用して第一のセットの候補ビーム情報プール(例えば、一組の候補のTCI state)を設定してもよく、又はMAC CEを使用して一組の共通のTCI stateをアクティブ化してもよい。
【0083】
例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPDCCHのために候補ビーム情報プールを設定し、且つネットワーク側機器は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPDSCHのために候補ビーム情報プールを設定し、且つネットワーク側機器は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、RRCシグナリングを介してPUCCHのために候補ビーム情報プールを設定し、且つネットワーク側機器は、この候補ビーム情報プールを第一のセットの候補ビーム情報プールとする。さらに例えば、ネットワーク側機器は、まずRRCシグナリングを介してPDSCHのために候補ビーム情報プールを設定し、次にMAC CEを介して候補ビーム情報プールにおける一組の候補ビーム情報をアクティブ化し、且つネットワーク側機器は、アクティブ化されたこの組の候補ビーム情報を第一のセットの候補ビーム情報プールとして決定する。
【0084】
ステップ22、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0085】
具体的には、設定された第一のセットの候補ビーム情報プールに従って、第一のセットにおける第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0086】
本発明の上記実施例では、第一のセットの候補ビーム情報プールを設定し、且つ前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、そのうち、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含み、それにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0087】
さらに、前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前記ステップ22は、具体的に、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0088】
具体的には、ネットワーク側機器によって設定された候補ビーム情報プールに候補ビーム情報が一つしかない場合、この候補ビーム情報を設定された第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報として決定してもよい。
【0089】
さらに、前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前記ステップ22は、具体的に、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を送信することであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを含んでもよい。
【0090】
具体的には、ネットワーク側機器によって設定された候補ビーム情報プールに二つ以上の候補ビーム情報が含まれる場合、ネットワーク側機器は、端末に第一の指示情報を送信し、二つ以上の候補ビーム情報のうちの一つの候補ビーム情報が第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報であることを指示し、ネットワーク側機器は、前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0091】
さらに、前記第一のリファレンス信号がSRSである場合、第一のリファレンス信号の第一の指示情報を送信することは、具体的に、
前記第一の指示情報を付帯している第一の下りリンク制御情報DCIを送信することを含んでもよい。
【0092】
具体的には、ネットワーク側機器は、前記第一の指示情報を付帯している第一のDCIを送信し、即ち、ネットワーク側機器は、DCIを使用してSRSのビーム情報を指示する。
【0093】
さらに、前記第一のDCIには、前記第一の指示情報を付帯しているSRSリクエストフィールドが含まれる。
【0094】
例えば、前記候補ビーム情報プールがネットワーク側機器がRRCを介して設定した又はMAC CEを介してPDSCHのためにアクティブ化した一組のTCI state(少なくとも二つのTCI state)である場合、既存のシグナリングにおけるSRSリクエストフィールド(request field)を拡張し、前記候補ビーム情報プールから一つのTCI stateを選択してSRSのビーム情報を決定し、即ち、前記SRSのビーム情報は、設定又はアクティブ化された一組のTCI stateのうちの一つのTCI stateである。
【0095】
さらに、前記第一のチャネルがPUSCHである場合、第一のチャネルの第一の指示情報を送信することは、具体的に、
前記第一の指示情報を載せているCRIフィールド又はSSBRIフィールドを含む第二のDCIを送信することを含んでもよく、
そのうち、前記CRIフィールド又は前記SSBRIフィールドは、ターゲットSRSリソースに関連する。
【0096】
具体的には、ネットワーク側機器は、第二のDCIを送信し、即ち、DCIを使用してビーム情報を指示する。例えば、前記第一のチャネルがPUSCHである場合、第二のDCIフォーマットformat 0_1においてCRI又はSSBRIを使用してPUSCHのビーム情報を指示し、且つ指示されたCRI/SSBRIは、ターゲットSRS resourceに関連する(例えば、SRS resourceに関連するCRI又はSSBRIをターゲットSRS resourceのspatial relation情報におけるソースRSとする)。
【0097】
さらに、前記PUSCHがコードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含まず、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットであり、
前記PUSCHが非コードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含み、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットよりも大きく、前記SRIフィールドは、CSIを測定するためのものである。
【0098】
さらに、前記候補ビーム情報プールに含まれる各候補ビーム情報のソースリファレンス信号は、それぞれSSBと、CSI-RSと、SRSとのうちのいずれか一つである。
【0099】
具体的には、第一のセットに対応する候補ビーム情報プールにおける各候補ビーム情報のソースRSは、SSBと、CSI-RSと、SRSとのうちの一つであってもよく、即ち、第一のセットにおけるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報のソースRSは、SSBと、CSI-RSと、SRSとのうちの一つであってもよい。
【0100】
さらに、前記ステップ21は、具体的に、
第一項、前記第一のセットの各対象の共通候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化することと、
第二項、前記第一のセットにおける第一の対象の候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化することとのうちの一つを含んでもよく、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0101】
具体的には、上記第一項では、ネットワーク側機器は、第一のセットの各対象(即ち、第一のセットにおける各チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つ)のために共通候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化し、即ち、前記共通候補ビーム情報プールは、第一のセットの候補ビーム情報プールである。
【0102】
上記第二項では、ネットワーク側機器は、第一のセットにおける第一の対象(即ち、第一のセットにおける一つのチャネルと一つのリファレンス信号とのうちの少なくとも一つ)のために候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化し、即ち、第一のセットにおける他の対象も第一の対象の候補ビーム情報プールを使用する。例えば、第一の対象がPDCCHであり、且つ他の対象がPUCCHである場合、ネットワーク側機器は、PDCCHのためにTCI状態プール(少なくとも二つの候補TCI状態)を設定し、PUCCHは、前記TCI状態プールをPUCCHの空間関係プール(少なくとも二つの候補空間関係)として使用する。例えば、第一の対象がPDSCHであり、且つ他の対象がPUSCHである場合、ネットワーク側機器は、PDSCHのためにTCI状態プール(少なくとも二つの候補TCI状態)を設定し、TCI状態プールをPDSCHのTCI状態プールとして決定し、PUSCHは、前記TCI状態プールをPUSCHの空間関係プール(少なくとも二つの候補空間関係)として使用する。
【0103】
さらに、前記方法は、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することをさらに含んでもよい。
【0104】
具体的には、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定した場合、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定してもよく、即ち、第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0105】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHとPUCCHに対して、ネットワーク側機器は、MAC CEを使用してPDCCHとPUCCHのビーム情報をそれぞれ指示してもよく、そしてネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPDCCHビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。逆に、ネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPUCCHビーム情報に従って、PDCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PDCCHは、PUCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0106】
さらに、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの関連関係及び前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0107】
具体的には、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは関連関係を有し、前記関連関係は、プロトコルによって約束されたもの又はネットワーク側機器によって設定されたものである。前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定した場合、前記関連関係に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0108】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、前記PDCCH(PDCCH resource)とPUCCH(PUCCH resource/PUCCH resource group)は関連関係を有し、ネットワーク側機器がMAC CEを使用して指示したPDCCHのビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定してもよく、即ち、PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0109】
さらに、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0110】
具体的には、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つが前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つをスケジューリングする時、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用してもよい。
【0111】
例えば、第一のチャネルがPDCCHであり、第二のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHを使用してPUCCHをスケジューリングする時、前記PDCCHのビーム情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定し、即ち、前記PUCCHは、PDCCHのビーム情報を使用してもよい。
【0112】
さらに、前記方法は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとをさらに含んでもよい。
【0113】
具体的には、ネットワーク側機器は、第二の指示情報を送信し、候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報が第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報であることを指示する。そのうち、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報と第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報は、同じ候補ビーム情報であってもよく、異なる候補ビーム情報であってもよい。ここでは具体的に限定しない。
【0114】
具体的には、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報と前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報のうち、どちらかの有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つは、この候補ビーム情報を使用する。
【0115】
例えば、第一のチャネルがPDSCHであり、第三のチャネルがPUSCHである場合、ネットワーク側機器は、第一の指示情報を送信してPDSCHのビーム情報を指示し、ネットワーク側機器は、第二の指示情報を送信してPUSCHのビーム情報を指示し、指示されたPDSCHのビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、PDSCHとPUSCHは、指示されたPDSCHのビーム情報を使用し、指示されたPUSCHのビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、PDSCHとPUSCHは、指示されたPUSCHのビーム情報を使用する。
【0116】
さらに、前記方法は、
第一項、前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新することと、
第二項、前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新することとのうちのいずれか一つをさらに含んでもよく、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0117】
具体的には、上記第一項では、第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対して、MAC CE又はDCIによって指示されたそのうちの一つのチャネルと一つのリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの最新の有効になった候補ビーム情報を第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報として使用する。
【0118】
上記第二項では、第一のセットにおける予め設定されたチャネルと予め設定されたリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの指示情報によって指示された候補ビーム情報を第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報としてもよく、予め設定されたチャネルと予め設定されたリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報が更新された場合、更新された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれるチャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの候補ビーム情報を決定してもよい。
【0119】
説明すべきことは、上記実施例では、端末に用いられるビーム情報の決定方法の実施例についてのすべての記述は、このネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成することもできる。ここではこれ以上説明しない。
【0120】
本発明の上記実施例では、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対してRRCを使用してTCI state poolを設定し、又はMAC CEを使用して一組のTCI stateをアクティブ化し、且つ前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、そして、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つに対して、相手のビーム情報を互に使用してもよく、且つSRSを下りリンクチャネル又は下りリンクリファレンス信号のビーム情報のsource RSとしてもよく、且つCRI又はSSBRIを使用してDCIにおいてPUSCHのビーム情報を指示してもよく、それにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができるとともに、ビーム指示の柔軟性を向上させることができる。
【0121】
図3に示すように、本発明の実施例は、通信機器に用いられるビーム情報の決定方法をさらに提供する。前記方法は、以下のステップを含む。
【0122】
ステップ31、第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0123】
具体的には、前記通信機器は、端末であってもよく、ネットワーク側機器であってもよい。前記通信機器が端末である場合、ネットワーク側機器が第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのために設定又はアクティブ化又は指示したビーム情報を取得し、前記通信機器がネットワーク側機器である場合、第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのために設定又はアクティブ化又は指示したビーム情報を送信する。
【0124】
ステップ32、前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定する。
【0125】
具体的には、前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定した場合、前記第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つは、第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を使用する。
【0126】
本発明の上記実施例では、第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、且つ第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができるとともに、ビーム指示の柔軟性を向上させることができる。
【0127】
さらに、前記第五のチャネルが物理上りリンク制御チャネルPUCCHであり、前記第四のチャネルが物理下りリンク共有チャネルPDSCHである場合、ステップ32は、具体的に、
第三のDCIに含まれるTCIフィールドにおける予め設定されたコードポイントに対応するTCI状態情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定することを含んでもよく、前記TCIフィールドは、前記PDSCHのビーム情報を指示するためのものである。
【0128】
具体的には、前記通信機器が端末である場合、端末は、TCIフィールドを含む第三のDCIを受信し、前記通信機器がネットワーク側機器である場合、ネットワーク側機器は、第三のDCIを送信し、即ち、DCIを介してビーム情報を指示する。
【0129】
具体的には、予め設定されたコードポイントにおいて1つのTCI状態情報に対応する場合、このTCI状態情報に従ってPUCCHのビーム情報を決定する。
【0130】
さらに、前記TCIフィールドが二つ以上のTCI状態情報に対応する場合、前述した、第三のDCIに含まれるTCIフィールドにおける予め設定されたコードポイントに対応するTCI状態情報に従ってPUCCHのビーム情報を決定することは、
前記二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上の送受信ポイントTRPに向けられたPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定すること、又は、
前記二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上のTRP識別子に対応するPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定することを含む。
【0131】
具体的には、予め設定されたコードポイントにおいて二つ以上TCI状態情報に対応する場合、二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上のTRPに向けられたPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定し、又は、二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上のTRP識別子(例えば、制御リソースセットプール識別子CORESETPoolIndex)に対応するPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定する。
【0132】
さらに、前記第五のチャネルがPUCCHであり、前記第四のチャネルがPDCCHである場合、ステップ32は、具体的に、
PDCCHのビーム情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0133】
具体的には、PDCCHのビーム情報を決定した場合、前記PUCCHは、前記PDCCHのビーム情報を使用する。
【0134】
さらに、前記第五のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHとPDSCHが異なるTRP又はTRP識別子に対応すれば、
ステップ32は、具体的に、
PDCCHとPDSCHとのうちの優先度の高いチャネルのビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定することを含んでもよい。
【0135】
具体的には、PDCCHとPDSCHが異なるTRP又はTRP識別子に対応する場合、前記PUCCHは、PDCCHとPDSCHとのうちの優先度の高いチャネルのビーム情報を使用する。
【0136】
さらに、前記第五のリファレンス信号がSRSである場合、前記第四のチャネルはPDSCH又はPUSCHである。
【0137】
具体的には、前記PDSCHのビーム情報を決定した場合、前記SRSは、前記PDSCHのビーム情報を使用する。前記PUSCHのビーム情報を決定した場合、前記SRSは、前記PUSCHのビーム情報を使用する。
【0138】
本発明の上記実施例では、第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定し、且つ第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することにより、ビーム指示のシグナリングオーバーヘッドを低減させることができるとともに、ビーム指示の柔軟性を向上させることができる。
【0139】
図4に示すように、本発明の実施例は、端末400をさらに提供する。端末400は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを決定するための第一の決定モジュール401であって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む第一の決定モジュール401と、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の決定モジュール402とを含む。
【0140】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前記第二の決定モジュール402は、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第一の決定ユニットを含む。
【0141】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前記第二の決定モジュール402は、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を受信するための第一の受信ユニットであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものである第一の受信ユニットと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の決定ユニットとを含む。
【0142】
選択的に、前記候補ビーム情報プールに含まれる各候補ビーム情報のソースリファレンス信号は、それぞれ同期信号ブロックSSBと、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、チャネルサウンディングリファレンス信号SRSとのうちのいずれか一つである。
【0143】
選択的に、前記第一の決定モジュール401は、
ネットワーク側機器が前記第一のセットの各対象のために設定又はアクティブ化した共通候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定するか、
又は、
ネットワーク側機器によって前記第一のセットにおける第一の対象のために設定又はアクティブ化された候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットの候補ビーム情報プールを決定するための第三の決定ユニットを含み、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0144】
選択的に、前記端末は、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第一の処理モジュールをさらに含む。
【0145】
選択的に、第一の処理モジュールは、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの関連関係及び前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第一の処理ユニットを含む。
【0146】
選択的に、第一の処理モジュールは、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の処理ユニットを含む。
【0147】
選択的に、前記端末は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を受信するための第一の受信モジュールであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものである第一の受信モジュールと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の処理モジュールと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第三の処理モジュールとをさらに含む。
【0148】
選択的に、前記第一のリファレンス信号がチャネルサウンディングリファレンス信号SRSである場合、第一の受信ユニットは、具体的に、
前記第一の指示情報を付帯している第一の下りリンク制御情報DCIを受信するためのものである。
【0149】
選択的に、前記第一のDCIには、前記第一の指示情報を付帯しているSRSリクエストフィールドが含まれる。
【0150】
選択的に、前記第一のチャネルが物理上りリンク共有チャネルPUSCHである場合、第一の受信ユニットは、具体的に、
前記第一の指示情報を載せているチャネル状態情報リファレンス信号リソース指示CRIフィールド又は同期信号ブロックリソース指示SSBRIフィールドを含む第二のDCIを受信するためのものであり、
そのうち、前記CRIフィールド又は前記SSBRIフィールドは、ターゲットSRSリソースに関連する。
【0151】
選択的に、前記PUSCHがコードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含まず、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットであり、
前記PUSCHが非コードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含み、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットよりも大きく、前記SRIフィールドは、CSIを測定するためのものである。
【0152】
選択的に、前記端末は、
前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するか、
又は、
前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するための第一の更新モジュールをさらに含み、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0153】
説明すべきことは、この端末の実施例は、上述した端末に用いられるビーム情報の決定方法に対応する端末であり、上記実施例のすべての実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成することもできる。
【0154】
図5は、本発明の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0155】
この端末50は、無線周波数ユニット510、ネットワークモジュール520、オーディオ出力ユニット530、入力ユニット540、センサ550、表示ユニット560、ユーザ入力ユニット570、インターフェースユニット580、メモリ590、プロセッサ511、及び電源512などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図5に示される端末の構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示される部材の数よりも多くまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0156】
そのうち、プロセッサ511は、第一のセットの候補ビーム情報プールを決定することであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとに用いられる。
【0157】
理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット510は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、ネットワーク側機器からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ511に処理させてもよい。また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット510は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット510は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0158】
端末は、ネットワークモジュール520によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0159】
オーディオ出力ユニット530は、無線周波数ユニット510またはネットワークモジュール520によって受信されたまたはメモリ590に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット530はさらに、端末50によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット530は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0160】
入力ユニット540は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット540は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)541とマイクロホン542を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ541は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット560に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ541によって処理された画像フレームは、メモリ590(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット510またはネットワークモジュール520を介して送信されてもよい。マイクロホン542は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット510を介して移動通信ネットワーク側機器に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0161】
端末50は、少なくとも一つのセンサ550、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル561の輝度を調整することができ、接近センサは、端末50が耳元に移動した時、表示パネル561及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ550は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0162】
表示ユニット560は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット560は、表示パネル561を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル561を構成してもよい。
【0163】
ユーザ入力ユニット570は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット570は、タッチパネル571および他の入力機器572を含む。タッチパネル571は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル571上またはタッチパネル571付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル571は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ511に送信し、プロセッサ511から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル571を実現してもよい。タッチパネル571以外、ユーザ入力ユニット570は、他の入力機器572を含んでもよい。具体的には、他の入力機器572は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0164】
さらに、タッチパネル571は、表示パネル561上に覆われてもよい。タッチパネル571は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ511に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ511は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル561上で相応な視覚出力を提供する。
図5では、タッチパネル571と表示パネル561は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル571と表示パネル561を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0165】
インターフェースユニット580は、外部装置と端末50との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット580は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末50内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末50と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0166】
メモリ590は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ590は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ540は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0167】
プロセッサ511は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ590内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ590内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ511は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ511は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ511に集積されなくてもよい。
【0168】
端末50はさらに、各部材に電力を供給する電源512(例えば、電池)を含んでもよい。好ましくは、電源512は、電源管理システムによってプロセッサ511にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0169】
また、端末50は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0170】
好ましくは、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。プロセッサ511と、メモリ590と、メモリ590に記憶され、且つ前記プロセッサ511上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ511によって実行されると、端末に用いられるビーム情報の決定方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0171】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、端末に用いられるビーム情報の決定方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0172】
図6に示すように、本発明の実施例は、ネットワーク側機器600をさらに提供する。前記ネットワーク側機器600は、
第一のセットの候補ビーム情報プールを設定するための設定モジュール601であって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含む設定モジュール601と、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第三の決定モジュール602とを含む。
【0173】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前記第三の決定モジュール602は、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第四の決定ユニットを含む。
【0174】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前記第三の決定モジュール602は、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を送信するための第一の送信ユニットであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものである第一の送信ユニットと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第五の決定ユニットとを含む。
【0175】
選択的に、前記候補ビーム情報プールに含まれる各候補ビーム情報のソースリファレンス信号は、それぞれSSBと、CSI-RSと、SRSとのうちのいずれか一つである。
【0176】
選択的に、前記設定モジュール601は、
前記第一のセットの各対象の共通候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化するか、
又は、
前記第一のセットにおける第一の対象の候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化するための第一の設定ユニットを含み、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0177】
選択的に、前記ネットワーク側機器は、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第四の処理モジュールをさらに含む。
【0178】
選択的に、第四の処理モジュールは、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの関連関係及び前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第一の処理ユニットを含む。
【0179】
選択的に、第四の処理モジュールは、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第二の処理ユニットを含む。
【0180】
選択的に、前記ネットワーク側機器は、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を送信するための送信モジュールであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものである送信モジュールと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第五の処理モジュールと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第六の処理モジュールとをさらに含む。
【0181】
選択的に、前記第一のリファレンス信号がSRSである場合、第一の送信ユニットは、具体的に、
前記第一の指示情報を付帯している第一の下りリンク制御情報DCIを送信するためのものである。
【0182】
選択的に、前記第一のDCIには、前記第一の指示情報を付帯しているSRSリクエストフィールドが含まれる。
【0183】
選択的に、前記第一のチャネルがPUSCHである場合、第一の送信ユニットは、具体的に、
前記第一の指示情報を載せているCRIフィールド又はSSBRIフィールドを含む第二のDCIを送信するためのものであり、
そのうち、前記CRIフィールド又は前記SSBRIフィールドは、ターゲットSRSリソースに関連する。
【0184】
選択的に、前記PUSCHがコードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含まず、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットであり、
前記PUSCHが非コードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含み、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットよりも大きく、前記SRIフィールドは、CSIを測定するためのものである。
【0185】
選択的に、前記ネットワーク側機器は、
前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するか、
又は、
前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するための第二の更新モジュールをさらに含み、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0186】
説明すべきことは、このネットワーク側機器の実施例は、上述したネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法に対応するネットワーク側機器であり、上記実施例のすべての実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成することもできる。
【0187】
本発明の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上述したネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0188】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述したネットワーク側機器に用いられるビーム情報の決定方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0189】
図7は、本発明の一実施例によるネットワーク側機器の構造図であり、上述したビーム情報の決定の詳細を実現させることができるとともに、同じ効果を達成することができる。
図7に示すように、ネットワーク側機器700は、プロセッサ701、送受信機702、メモリ703、及びバスインターフェースを含み、そのうち、
プロセッサ701は、メモリ703におけるプログラムを読み取り、
第一のセットの候補ビーム情報プールを設定することであって、前記第一のセットは、少なくとも一つの下りリンクチャネルと少なくとも一つの上りリンクチャネルを含み、又は、前記第一のセットは、少なくとも一つのチャネルと少なくとも一つのリファレンス信号を含み、前記候補ビーム情報プールは、少なくとも一つの候補ビーム情報を含むことと、
前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを実行するためのものである。
【0190】
図7では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ701によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ703によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路などの各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当分野でよく知られているものであるため、ここではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機702は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。
【0191】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが一つの候補ビーム情報を含む場合、前記プロセッサ701はさらに、以下のことに用いられる。
【0192】
前述した、前記候補ビーム情報プールに従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することは、
前記候補ビーム情報プールに含まれる一つの候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することを含む。
【0193】
選択的に、前記候補ビーム情報プールが少なくとも二つの候補ビーム情報を含む場合、前記プロセッサ701はさらに、
前記第一のセットに含まれる第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第一の指示情報を送信することであって、前記第一の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとに用いられる。
【0194】
選択的に、前記候補ビーム情報プールに含まれる各候補ビーム情報のソースリファレンス信号は、それぞれSSBと、CSI-RSと、SRSとのうちのいずれか一つである。
【0195】
選択的に、前記プロセッサ701は、具体的に、
前記第一のセットの各対象の共通候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化するか、
又は、
前記第一のセットにおける第一の対象の候補ビーム情報プールを設定又はアクティブ化するためのものであり、そのうち、前記第一のセットにおける他の対象は、前記第一の対象の候補ビーム情報プールを候補ビーム情報プールとして使用し、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0196】
選択的に、前記プロセッサ701はさらに、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するためのものである。
【0197】
選択的に、前記プロセッサ701は、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つと前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの関連関係及び前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するためのものである。
【0198】
選択的に、前記プロセッサ701は、具体的に、
前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、前記第一のチャネルと第一のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つによってスケジューリングされた第二のチャネルと第二のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するためのものである。
【0199】
選択的に、前記プロセッサ701はさらに、
前記第一のセットに含まれる第三のチャネルと第三のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つの第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報は、前記候補ビーム情報プールにおける一つの候補ビーム情報を指示するためのものであることと、
前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第一の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報の有効時間が最新の有効時間である場合、前記第二の指示情報によって指示された候補ビーム情報に従って、前記第一のチャネル、第一のリファレンス信号、第三のチャネル及び第三のリファレンス信号のうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとに用いられる。
【0200】
選択的に、前記第一のリファレンス信号がSRSである場合、前記プロセッサ701は、具体的に、
前記第一の指示情報を付帯している第一の下りリンク制御情報DCIを送信するためのものである。
【0201】
選択的に、前記第一のDCIには、前記第一の指示情報を付帯しているSRSリクエストフィールドが含まれる。
【0202】
選択的に、前記第一のチャネルがPUSCHである場合、前記プロセッサ701は、具体的に、
前記第一の指示情報を載せているCRIフィールド又はSSBRIフィールドを含む第二のDCIを送信するためのものであり、
そのうち、前記CRIフィールド又は前記SSBRIフィールドは、ターゲットSRSリソースに関連する。
【0203】
選択的に、前記PUSCHがコードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含まず、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットであり、
前記PUSCHが非コードブックに基づくPUSCHである場合、前記第二のDCIはSRIフィールドを含み、又は、SRIフィールドの長さはゼロビットよりも大きく、前記SRIフィールドは、CSIを測定するためのものである。
【0204】
選択的に、前記プロセッサ701はさらに、
前記第一のセットにおけるいずれか一つの対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するか、
又は、
前記第一のセットにおける予め設定された対象の指示情報によって指示された最新の有効になった候補ビーム情報に従って、前記第一のセットに含まれる対象の候補ビーム情報を更新するためのものであり、
そのうち、前記対象は、チャネルとリファレンス信号とのうちの少なくとも一つである。
【0205】
図8に示すように、本発明の実施例は、通信機器800をさらに提供する。前記通信機器は、端末又はネットワーク側機器であってもよく、
第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第四の決定モジュール801と、
前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定するための第五の決定モジュール802とを含む。
【0206】
選択的に、前記第五のチャネルが物理上りリンク制御チャネルPUCCHであり、前記第四のチャネルが物理下りリンク共有チャネルPDSCHである場合、第五の決定モジュール802は、
第三のDCIに含まれるTCIフィールドにおける予め設定されたコードポイントに対応するTCI状態情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定するための第五の決定ユニットを含み、前記TCIフィールドは、前記PDSCHのビーム情報を指示するためのものである。
【0207】
選択的に、前記TCIフィールドが二つ以上のTCI状態情報に対応する場合、前記第五の決定ユニットは、具体的に、
前記二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上の送受信ポイントTRPに向けられたPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定するか、又は、
二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上のTRP識別子に対応するPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定するためのものである。
【0208】
選択的に、前記第五のチャネルがPUCCHであり、前記第四のチャネルがPDCCHである場合、第五の決定モジュール802は、
PDCCHのビーム情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定するための第六の決定ユニットを含む。
【0209】
選択的に、前記第五のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHとPDSCHが異なるTRP又はTRP識別子に対応すれば、
第五の決定モジュール802は、
PDCCHとPDSCHとのうちの優先度の高いチャネルのビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定するための第七の決定ユニットを含む。
【0210】
選択的に、前記第五のリファレンス信号がSRSである場合、前記第四のチャネルはPDSCH又はPUSCHである。
【0211】
説明すべきことは、この通信機器の実施例は、上記ビーム情報の決定方法に対応する通信機器であり、上記実施例のすべての実現方式は、いずれもこの通信機器の実施例に適用可能であり、同じ技術的効果を達成することもできる。
【0212】
本発明の実施例は、通信機器をさらに提供する。メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上述したビーム情報の決定方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0213】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述したビーム情報の決定方法の実施例における各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0214】
図9は、本発明の一実施例によるネットワーク側機器である通信機器の構造図であり、上述したビーム情報の決定の詳細を実現させることができるとともに、同じ効果を達成することができる。
図9に示すように、ネットワーク側機器900は、プロセッサ901、送受信機902、メモリ903、及びバスインターフェースを含み、そのうち、
プロセッサ901は、メモリ903におけるプログラムを読み取り、
第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することと、
前記第四のチャネルと第四のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報に従って、第五のチャネルと第五のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つのビーム情報を決定することとを実行するためのものである。
【0215】
図9では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ903によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路などの各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当分野でよく知られているものであるため、ここではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機902は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。
【0216】
選択的に、前記第五のチャネルが物理上りリンク制御チャネルPUCCHであり、前記第四のチャネルが物理下りリンク共有チャネルPDSCHである場合、前記プロセッサ901は、具体的に、
第三のDCIに含まれるTCIフィールドにおける予め設定されたコードポイントに対応するTCI状態情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定するためのものであり、前記TCIフィールドは、前記PDSCHのビーム情報を指示するためのものである。
【0217】
選択的に、前記TCIフィールドが二つ以上のTCI状態情報に対応する場合、プロセッサ901は、具体的に、
前記二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上の送受信ポイントTRPに向けられたPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定するか、又は、
前記二つ以上のTCI状態情報に従って、二つ以上のTRP識別子に対応するPUCCHのビーム情報をそれぞれ決定するためのものである。
【0218】
選択的に、前記第五のチャネルがPUCCHであり、前記第四のチャネルがPDCCHである場合、プロセッサ901は、具体的に、
PDCCHのビーム情報に従って、前記PUCCHのビーム情報を決定するためのものである。
【0219】
選択的に、前記第五のチャネルがPUCCHである場合、PDCCHとPDSCHが異なるTRP又はTRP識別子に対応すれば、
プロセッサ901は、具体的に、
PDCCHとPDSCHとのうちの優先度の高いチャネルのビーム情報に従って、PUCCHのビーム情報を決定するためのものである。
【0220】
選択的に、前記第五のリファレンス信号がSRSである場合、前記第四のチャネルはPDSCH又はPUSCHである。
【0221】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0222】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0223】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらは、いずれも本発明の請求範囲に入っている。