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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】基板容器のためのマニホールド
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/673 20060101AFI20240826BHJP
【FI】
H01L21/68 T
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022552562
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 US2021020924
(87)【国際公開番号】W WO2021178703
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】62/986,142
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505307471
【氏名又は名称】インテグリス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】フラー, マシュー エー.
(72)【発明者】
【氏名】ハー, コルトン ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ドゥトロ, イアン
【審査官】渡井 高広
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-017553(JP,A)
【文献】特開2016-219620(JP,A)
【文献】特開2003-092345(JP,A)
【文献】特開2020-021777(JP,A)
【文献】特開2015-162532(JP,A)
【文献】特表2013-513951(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/673
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板容器であって、
内部空間を画定するシェルであって、前記シェルは、前側開口部と、第1の側壁と、第2の側壁と、後壁と、上壁と、底壁と、前記シェルの前記前側開口部に沿って相対する壁部の間に延びる前側エッジと、を含む、シェルと、
前記後壁よりも前記シェルの前記前側開口部の近くで、前記底壁又は前記上壁に取り付けられたマニホールドとを備えており、前記マニホールドは、
パージガスの気流を受け取るように構成された入口と、
前記パージガスの気流を前記内部空間内へ分配するように構成されたガス分配部分を含むガス分配
を備えており、前記ガス分配部分は、前記シェルの前側エッジに沿って前記第1の側壁と前記第2の側壁との間の方向に延び、
前記ガス分配部分が、前記ガス分配面の長さに沿って前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に配置された複数の開口部を含むか、又は
前記ガス分配部分が、多孔質材料を含む、基板容器。
【請求項2】
前記ガス分配部分が、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間の距離の大部分に沿って延びる長さを有する、請求項1に記載の基板容器。
【請求項3】
前記マニホールドが、前記底壁に取り付けられ、前記基板容器が、前記上壁に取り付けられた追加的なマニホールドをさらに含む、請求項1に記載の基板容器。
【請求項4】
基板容器であって、
内部空間を画定するシェルであって、前記シェルは、前側開口部と、第1の側壁と、第2の側壁と、後壁と、上壁と、底壁とを含みかつ前記シェルの前記前側開口部に沿って相対する壁部の間に延びる前側エッジと、前記シェルの前記底壁および/または前記上壁におけるポートとを含む、シェルと、
前記前側開口部の近くで前記シェルに取り付けられたマニホールドとを備えており、前記マニホールドが、
前記内部空間から前記マニホールド内へのパージガスの気流の拡散を可能にするように構成されたガス拡散面を含むガス拡散部分であって、前記ガス拡散部分は、前記シェルの前記第1の側壁と前記第2の側壁との間の方向に延び、ガス拡散部分と、
前記シェルにおける前記ポートに結合された出口とを含んでおり、前記出口は、前記パージガスを前記マニホールドから前記シェルにおける前記ポートを介して前記基板容器の外部へ排気するように構成されており、
前記ガス拡散部分が、多孔質材料を含む、基板容器。
【請求項5】
開放している前側開口部を有するときに請求項1~3のいずれか一項に記載の基板容器をパージする方法であって、
前記基板容器の前記上壁又は前記底壁に配置された前側入口ポートを介して、前記基板容器内に配置された前記マニホールドの前記入口にパージガスの第1の気流を供給することを含み
前記マニホールドの、前記ガス分配部分の前記複数の開口部又は前記ガス分配部分に含まれる前記多孔質材料を介して、前記第1の気流の前記パージガスを前記基板容器の内部空間内で分配することを含み、
前記基板容器の壁部における第2の入口ポートを介して、パージガスの第2の気流を前記基板容器の前記内部空間に供給することを含み、前記第2の入口ポートは、前記基板容器の前記前側開口部よりも前記基板容器の前記後壁により近く配置されている、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本願は、全ての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれた、2020年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/986142号の利益および優先権を主張する。
【0002】
本開示は、概して、前側開口部を備える基板容器に関する。より具体的には、本開示は、容器の内部にパージガスを供給することに関する。
【背景技術】
【0003】
ウェハの形式の基板は、半導体デバイスを形成するために処理することができる。ウェハ基盤または単に基板は、一連の処理ステップを受ける。典型的な処理ステップは、材料層堆積、ドーピング、エッチング、もしくは基板の材料を科学的または物理的に反応させることを含むことができるが、これらに限定されない。基板容器は、製造設備内の処理ステップの間で処理中のウェハを貯蔵および搬送するために使用される。幾つかの処理ステップの間、基板は、クリーン環境(例えば、クリーンルーム)内で処理機器によって処理される。基板は、機器フロントエンドモジュール(EFEM)を介して基板容器から処理ツールへ移送することができる。EFEMは、概して、基板容器を収容するためのロードポート、搬送ユニット、フレームまたは「ミニ環境」、およびEFEM内にガス流を発生するために使用されるファンフィルタユニットを含む。
【0004】
使用時、基板容器は、ロードポートにドッキングされ、EFEM18のドアが開放される。次いで、ドアが基板容器から分離され、これにより、EFEM内に収容された移送ユニットが、処理のために基板容器内に収容された基板にアクセスすることができる。ファンフィルタユニットによって導入されたガスの流れGasは、EFEMの上部からEFEMの下部へ向かう方向にEFEMを通って流れる。基板容器の前側開口部がEFEMのロードポート開口部と対面しているとき、EFEMを通ってロードポート開口部を横切って流れるガスのうちの一部は、意図せず容器の内部へ方向付けられ、基板容器の微小環境内の相対湿度および/または酸素レベルの増大を一時的に生じることによって基板容器のパージング能力を潜在的に妨害する場合があり、これは望ましくない。
【発明の概要】
【0005】
1つの実施形態において、開放した前側開口部基板容器をパージする方法は、基板容器内のマニホールドの入口にパージガスの第1の気流を供給することであって、マニホールドはパージガスを内部空間内に分配する、供給することと、内部空間にパージガスの第2の気流を供給することと、を含む。第1の気流は、基板容器の後壁よりも前側開口部に近い前側入口ポートを介して供給される。第2の気流は、基板容器よりも後壁に近い後側入口ポートを介して供給される。
【0006】
1つの実施形態において、基板容器は、シェルおよびマニホールドを含む。シェルは、内部空間を画定しており、前側開口部、第1の側壁、第2の側壁、後壁および底壁を含む。底壁は、第1の側壁と第2の側壁との間にシェルの前側開口部に沿って延びる第1のエッジを有する。マニホールドは、底壁、上壁または側壁のうちのいずれか1つ、またはそれらの組合せに取り付けることができる。1つの実施形態において、マニホールドは、底壁に取り付けられており、後壁よりも前側開口部に近い。マニホールドは、パージガスを受け取るための入口と、パージガスを内部空間内に分配するように構成されたガス分配面とを含む。ガス分配面は、第1の側壁と第2の側壁との間の方向に延びる第1のガス分配部分を含む。別の実施形態において、マニホールドは、パージガスを排気するための出口を含む。
【0007】
基板容器および基板容器をパージする方法の説明されたおよびその他の特徴、態様および利点と、他の特徴、態様および利点とは共に、以下の図面によりさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】基板容器の1つの実施形態の前側斜視図である。
図2A】1つの実施形態による、開放しているときの図1における基板容器の前側斜視図である。
図2B】1つの実施形態による、機器フロントエンドモジュールに取り付けられているときの図2Aにおける基板容器の断面図である。
図3】1つの実施形態による、図1における基板容器の底面図である。
図4】基板容器のためのマニホールドの1つの実施形態の前側斜視図である。
図5A】基板容器のためのマニホールドの1つの実施形態の前側斜視図である。
図5B図5Aにおけるマニホールドの分解図である。
図6A】基板容器の1つの実施形態の前側斜視図である。
図6B】1つの実施形態による、図6Aにおける基板容器のマニホールドの分解図である。
図7A】基板容器の1つの実施形態の前側斜視図である。
図7B】1つの実施形態による、図7Aにおける基板容器のマニホールドの前側斜視図である。
図8A】基板容器の1つの実施形態の前側斜視図である。
図8B】1つの実施形態による、図8Aの基板容器の断面図である。
図9A】基板容器の1つの実施形態の前側斜視図である。
図9B図9Aの基板容器の底部斜視図である。
図10】基板容器をパージする方法の1つの実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、様々な修正および代替形式に従うが、それらの詳細は、図面に例として示されており、詳細に説明される。しかしながら、その意図は、本開示の態様を説明された特定の例示的な実施形態に限定することではないことを理解すべきである。それどころか、その意図は、本開示の思想および範囲に含まれる全ての修正、均等物および代替物を網羅することである。
【0010】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、内容が明らかに別段の定めをしないかぎり複数の引用物を含む。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、用語「または」は、内容が明らかに別段の定めをしないかぎり概して「および/または」を含む意味において使用される。
【0011】
用語「約」は、概して、述べられた値と同等と見なされる数値の範囲(例えば、同じ機能または結果を有する)を指す。多くの例において、用語「約」は、最も近い有効数字に四捨五入された数字を含む場合がある。
【0012】
以下の詳細な説明は、図面を参照して読むべきであり、図面では、異なる図面における類似の要素は同じ番号を付されている。詳細な説明および必ずしも縮尺どおりではない図面は、例示的な実施形態を示しており、発明の範囲を限定することは意図されていない。示された例示的な実施形態は、典型的であることしか意図されていない。あらゆる例示的な実施形態の選択された特徴は、反対のことが明らかに述べられていないかぎり追加的な実施形態に組み込まれる場合がある。
【0013】
本開示は、概して、基板容器の内部空間にアクセスするための前側開口部を有する基板容器のための前側マニホールドに関する。基板容器は、半導体製造中などに基板を担持するために使用される。より具体的には、本開示は、開放中の基板容器の前側開口部へのガスの進入を防止するために内部空間にパージガスを分配するように構成されたマニホールドに関する。幾つかの実施形態において、マニホールドは、基板容器が閉鎖されているとき基板容器からのパージガスの排気を促進するための出口として構成される場合がある。
【0014】
ウェハの形式の基板は、半導体デバイスを形成するために処理することができる。半導体容器は、処理中に基板を担持するための容器である。異なる処理ステップの前および間に基板容器内に基板を貯蔵することができる。基板容器は、基板容器の前側開口部を通じてアクセスされる。基板容器は、例えば、フロントオープニングユニファイドポッド(FOUP)である場合がある。
【0015】
図1図3は、開示の1つの実施形態による基板容器1を示す。図1および図2Aはそれぞれ、基板容器1の前側斜視図である。図2Bは、機器フロントエンドモジュール3に取り付けられたときの基板容器1の断面図である。図3は、基板容器1の底面図である。見えない特徴(例えば、エッジ、開口部など)を示すために図面において点線が提供されている。図1に示したように、基板容器1は、前側ドア4およびシェル6を含む。前側ドア4は、シェル6の前側開口部12内に収容されており、包囲された内部空間8を形成している。内部空間8は以下でより詳細に説明される。
【0016】
図2Aは、前側ドア4が取り外された(例えば、開放された)基板容器1を示す。図2Aに示すように、シェル6は、基板容器1の内部空間8を画定している。基板(例えば、図8Aにおける基板590)は、基板容器1の内部空間8に貯蔵されている。シェル6は、前側開口部12を含む。ドア4は、シェル6の前側開口部12内に収容されており、前側開口部12をブロックしている。基板容器1は、ドア4を移動させる(例えば、開放させる、取り外す)ことによってアクセスすることができる。例えば、図1におけるドア4は、ドア4をシェル6内に挿入することによってシェル6に収容される。1つの実施形態において、ドア4およびシェル6のうちの1つまたは複数は、ドア4の偶発的な取外しを防止するためのロッキング機構(図示せず)を含むことができる。
【0017】
図2Aに示したように、シェル6は、前側開口部12、第1の側壁14、第2の側壁16、後壁18、上壁20および底壁22を含む。第1の側壁14は第2の側壁16の反対側にあり、上壁20は底壁22の反対側にある。第1の側壁14を左側と呼ぶことができるのに対し、第2の側壁16を右側と呼ぶことができる。上壁20および底壁22はそれぞれ、第1の側壁14と第2の側壁16との間に延びている。シェル6は、相対する壁部の間に延びる前側エッジを含む。底壁22は、前側開口部12に沿って延びる前側エッジ24Aを含む。前側エッジ24Aもシェル6の第1の側壁14と第2の側壁16との間に延びている。第1の側壁14は、前側開口部12に沿って延びる前側エッジ24Bを含む。第1の側壁14の前側エッジ24Bもシェル6の上壁20と底壁22との間に延びている。図2Aに示したように、1つの実施形態における前側エッジ24A、24Bはそれぞれ前側開口部12に直接隣接している。
【0018】
基板容器1は、シェル6の上壁20に機器接続部26を含むことができる。1つの実施形態において、機器接続部26により、自動化アームなどの、ただしこれに限定されない、基板容器1を移動させるための標準的な自動化されたアタッチメント(図示せず)を基板容器1に接続することができる。例えば、自動化アームは、基板容器1を異なる処理機器の間で移動させるために使用される場合がある。1つの実施形態において、基板容器1は、ユーザ(例えば、技術者など)が基板容器1を手作業で移動させることができるようにするために1つまたは複数のハンドル(図示せず)を含む場合がある。
【0019】
基板容器1は、内部空間8において基板(図示せず)を保持するための複数のシェルフ28を含むことができる。第2の側壁16におけるシェルフ28の部分は図2Aにおいては見えていないが、第1の側壁14におけるシェルフ28における部分(例えば、図7Aの基板容器におけるスロット)と類似の構成を有することができる。シェルフ28は、それぞれ内部空間8内に基板(図示せず)を保持するようにサイズ決めされている。例えば、1つの実施形態におけるシェルフ28は、特定のサイズの基板(例えば、150mmウェハ、200mmウェハなど)を保持するようにサイズ決めされている。
【0020】
基板容器1が開放しているとき、外部環境(例えば、ガス、粒子、湿度など)が前側開口部12を通って基板容器1内へ進入するのを減じるために、パージガスを内部空間8に供給することができる。例えば、供給されたパージガスは、前側開口部12を通って内部空間8から流出するように構成されており、これは、前側開口部12を通る内部空間8へのあらゆる内方流れを最小限にすることを補助する。パージガスは、概して不活性ガスである場合がある。パージガスは、例えば、窒素、クリーンドライエア(CDA)およびエクストラクリーンドライエア(xCDA)のうちの1つまたは複数を含むことができるが、これらに限定されない。
【0021】
逆に、ドア4が前側開口部12内に収容され、基板容器1が閉鎖されているとき、パージガスは、基板容器1の内部空間8へ供給され続ける場合がある。パージガスは、様々な実施形態に従って本明細書に記載されているように、1つまたは複数のマニホールドを介して基板容器1の外部へ排気することができ、マニホールドは、構成および所望の用途に応じて、入口および出口として、または出口のみとして機能する場合がある。内部空間8内のパージガスの正圧は、拡散勾配を生じ、内部空間から1つまたは複数の出口を通って基板容器から出ていくパージガスの流れを促進する。幾つかの実施形態において、マニホールドは、逆止弁を含む場合があり、逆止弁は、空気の指向性流れに応じて内部空間8内への空気の導入を可能にしかつ/または内部からの空気の排気を可能にする。
【0022】
基板容器1は、内部空間8内にパージガスを供給するための複数の入口ポート34A、34B、36A、36Bを含む。例えば、基板容器1は、第1の入口ポート34Aを通るパージガスの第1の気流f、第2の入口ポート34Bを通るパージガスの第2の気流fが供給されるように構成されている。パージガスの別の気流fが、後側の入口ポート36Aに供給される。基板容器1は、パージガスの第1の気流fを内部空間8内へ分配する前側マニホールド40を含む。図2Aにおける前側マニホールド40も、パージガスの第2の気流fを分配する。
【0023】
図2Bは、機器フロントエンドモジュール3に取り付けられたときの基板容器1の断面図である。基板容器1が機器フロントエンドモジュール3に取り付けられたとき、前側開口部12は、機器フロントエンドモジュールの内部に沿って位置決めされる。ガスの流れf(例えば、xCDAまたは窒素)が、機器フロントエンドモジュール3の内部を通って連続的に方向付けられ、機器フロントエンドモジュール3内の汚染物を減じる。ガスの流れfは、前側開口部12を通って(例えば、方向Dに)流れる。前側マニホールド40は、前側開口部12を通る内部空間8内へのガスの乱流に対抗するように前側開口部12に沿ってパージガスを分配するように構成されている。機器フロントエンドモジュールを通って流れるガスの進入は、基板容器の微小環境内の相対湿度および/または酸素レベルの増大を一時的に生じる場合があり、これは望ましくない。前側マニホールド40は以下でより詳細に説明される。
【0024】
図3に示したように、底壁22は、入口ポート34A、34B、36A、36Bを含む。シェル6は、外面30を有する。例えば、底壁22は、外面30の一部を形成している。入口ポート34A、34B、36A、36Bはそれぞれ、内部空間8(図2Aに示されている)から底壁22を通ってシェル6の外面30まで延びている。基板容器1は、4つの入口ポート34A、34B、36A、36Bを含む。しかしながら、1つの実施形態における基板容器1は、異なる数の入口ポート34A、34B、36A、36Bを含む場合がある。1つの実施形態において、基板容器1は、1つまたは複数の入口ポート34A、34B、36A、36Bを含む場合がある。1つの実施形態において、基板容器1は、1つまたは複数の前側入口ポート34A、34Bおよび1つまたは複数の後側入口ポート36A、36Bを含む場合がある。1つの実施形態において、基板容器1は、後側入口ポート36A、36Bのそれぞれのための分配構造(図示せず)を含む場合がある。1つの実施形態において、前側ポート34A、34Bのうちの1つは、内部空間8におけるガスを基板容器1から排出するための出口ポートである場合がある。
【0025】
図2Aに示したように、前側マニホールド40は、第1の入口42A、第2の入口42B、フレーム44およびガス分配面46を含む。マニホールド40の第1の入口42Aは第1の入口ポート34Aに取り付けられている。マニホールド40の第2の入口42Bは第2の入口ポート34Bに取り付けられている。図2Aにおける前側マニホールド40は、2つの入口ポート34A、34Bに接続されている。しかしながら、1つの実施形態における前側マニホールド40は、1つまたは複数の入口ポート34Aに接続される場合がある。1つの実施形態において、前側マニホールド40は、1つの入口ポート34Aに接続される場合がある。このような実施形態において、前側マニホールド40は、1つの入口ポート34Aに接続された1つの入口42Aを有する場合がある。
【0026】
図2Aにおけるガス分配面46は、フレーム44の周囲に巻き付けられている。図2に示したように、フレーム44は概して円筒形である。フレーム44は、ガス分配面46の長さLに沿って配置された複数の開口部45を有する。例えば、開口部45は、概して円筒形のフレームの側面に配置されている。フレーム44内のパージガス流は、開口部45を通ってフレームから出て、開口部45をカバーする分配面46の部分を通って流れ、内部空間8内へ分配される。
【0027】
1つの実施形態において、ガス分配面46は多孔質材料から形成されている。多孔質材料は、微小開放空隙によって形成されたチャネルを含む材料である。多孔質材料は、例えば、不織ポリマー、焼結ポリマー材料およびポリマー膜を含む場合があるが、これらに限定されない。例えば、焼結ポリマー材料は、少なくともポリマー粒子をまとめて焼結させることによって形成される。ポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、不飽和ポリエチレン(UPE)およびポリエチレンなどの、しかしながらこれに限定されない、半導体ウェハの取り扱いにおける使用に適したものである。
【0028】
マニホールド40に流入するパージガスは、ガス分配面46によって分配される。ガス分配面46は、マニホールド40に流入するパージガス(例えば、パージガスの第1の気流f、パージガスの第2の気流f)を内部空間8内へ分配するように構成されている。1つの実施形態において、ガス分配面46は、パージガスの一部を、内部空間8内へ、前側開口部12に向かう方向Dに分配するように構成されている。1つの実施形態において、マニホールド40は、ガス分配面46から流れるパージガスを方向Dに方向付けるためのデフレクタ(図示せず)を含む場合がある。このような実施形態において、デフレクタは、フレーム44にスナッピングすることによって取り付けられるスナップオンデフレクタである場合がある。
【0029】
図2Aに示したように、ガス分配面46は、シェル6の第1の側壁14と第2の側壁16との間に方向Dに延びる第1のガス分配部分48Aを有する。第1のガス分配部分48Aはまた、シェル6の底壁22の前側エッジ24Aに沿って延びている。第1のガス分配部分48Aは、第1の側壁14と第2の側壁16との間の距離dの大部分に沿って延びる長さLを有する。
【0030】
図2Bに示したように、ガス分配面46の第1のガス分配部分48Aは、パージガスの一部を内部空間8内へシェル6の底壁22に対して角度αをなす方向Dで分配する。図2Bにおける角度αは、底壁22に対して30度である。1つの実施形態において、第1のガス分配部分48Aは、1~50リットル毎分(LPM)で底壁22に対して0~180°(0≦α≦180)の角度αで分配する。1つの実施形態において、第1のガス分配部分は、パージガスの一部を底壁22に対して90度または90度未満および0度超の角度α(0<α≦90)で分配する。1つの実施形態において、第1の表面分配表面部分48Aは、3~300LPMのパージガスを分配するように構成されている。1つの実施形態において、第1の分配面は、3~300LPMのパージガスを方向Dに分配するように構成されている。
【0031】
図4は、開示の別の実施形態による前側マニホールド140の前側斜視図である。マニホールド140は、以下に説明する点を除き、図2の前側マニホールド40と同様の形式で基板容器の内部空間内に取り付けられている。マニホールド140は、図2におけるマニホールド40について同様に説明したようにその基板容器の前側開口部に沿って内部空間内へパージガスを分散させるように構成されている。
【0032】
マニホールド140は、入口142、フレーム144および分配面146を含む。入口142は、基板容器のシェルの底壁における前側入口ポート(例えば、前側入口ポート34A、前側入口ポート34B)に取り付けられる。入口142は、前側入口ポートを通過するパージガスの気流(例えば、パージガスの第1の気流f、パージガスの第2の気流f)を受け取るように構成されている。図4におけるマニホールド140は、1つの入口142を含む。しかしながら、1つの実施形態におけるマニホールド140は、複数の入口142を含む場合がある。例えば、1つの実施形態におけるマニホールド140は、図2におけるマニホールド40と同様に2つの入口を含む場合がある。
【0033】
分配面146は、第1のガス分配部分148A、第2のガス分配部分148B、第3のガス分配部分148Cおよび第4のガス分配部分148Dを含むことができる。各表面分配部分148A~Dは、前側開口部に隣接する基板容器の内部空間の異なる壁部(例えば、第1の側壁14、第2の側壁16、上壁20、底壁22)に隣接して配置されており、幾つかの場合には、取り付けられている。第1のガス分配部分148Aは、図2Aにおける第1のガス分配部分48Aと同様の位置を有する。第2のガス分配部分148Bは、基板容器のシェルの第2の側壁(例えば、シェル6の第1の側壁14)に沿って延びるように構成されている。
【0034】
第2のガス分配部分148Bは、シェルの上壁と底壁との間(例えば、シェル6の上壁20と底壁22との間)に延びている。第2のガス分配部分148Bはまた、シェルの第1の側壁の前側エッジに沿って(例えば、シェル6の第1の側壁14の前側エッジ24Bに沿って)延びている。第2のガス分配部分148Bは、シェルの上壁と底壁との間の距離の大部分に沿って(例えば、シェル6の上壁20と底壁22との間の距離の大部分に沿って)延びる長さLを有する。
【0035】
第3のガス分配部分148Cは、第2のガス分配部分148Bおよびシェルの第1の側壁に関して上述したのと同様の形式でシェルの第2の側壁(例えば、シェル6の第2の側壁16)に沿って位置決めされている。第4のガス分配部分148Dは、第2のガス分配部分148Bおよびシェルの第1の側壁に関して上述したのと同様の形式でシェルの上壁(例えば、シェル6の上壁20)に沿って位置決めされている。
【0036】
幾つかの実施形態において、図4に示したように、ガス分配面146は、図2におけるガス分配面46およびフレーム44に関して上述したのと同様の形式でフレーム144の周囲に巻き付けられている。フレーム144は、図2における開口部45と同様に開口部145を含む。開口部145は、ガス分配面146の各部分の長さに沿って位置決めされている。例えば、フレーム144は、表面分配部分148A~Dのそれぞれに沿って開口部145を含む。その他の実施形態において、ガス分配部分148A~Dは、以下の図6Aおよび6Bを参照して示されかつ説明されるガス分配部分と同様に構成することができ、フレームによって包囲された膜または多孔質材料を含むことができる。
【0037】
1つの実施形態において、表面分配部分148A~Dのうちの1つまたは複数は、パージガスの一部を内部空間内へシェルの前側開口部に向かう(例えば、シェル6の前側開口部12に向かう)方向Dにおいて分配するように構成されている。1つの実施形態において、表面分配部分148A~Dのそれぞれは、パージガスの一部を内部空間内へシェルの前側開口部に向かう方向Dにおいて分配するように構成されている。
【0038】
図5Aおよび図5Bは、開示の別の実施形態による前側マニホールド240を示す。図5Aは、前側マニホールド240の前側斜視図である。図5Bは、前側マニホールド240の分解図である。マニホールド240は、以下に説明する点を除き、図2Aの前側マニホールド40と同様の形式で基板容器の内部空間内に取り付けられる。マニホールド240は、図2Aにおいてマニホールド40について同様に説明したようにパージガスを内部空間内へ基板容器の前側開口部に沿って分散させるように構成されている。
【0039】
マニホールド240は、2つの入口242A、242B、フレーム244および膜247を含む。膜247は、ガス分配面246を含む。入口242A、242Bは、基板容器のシェルの底壁における第1の前側入口ポートおよび第2の前側入口ポート(例えば、第1の前側入口ポート34A、第2の前側入口ポート34B)に取り付けられる。入口242A、242Bはそれぞれ、それぞれの前側入口ポートを通過するパージガスのそれぞれの気流(例えば、パージガスの第1の気流f、パージガスの第2の気流f)を受け取るように構成されている。図5Aおよび図5Bにおけるマニホールド240は、2つの入口242A、242Bを含む。しかしながら、1つの実施形態におけるマニホールド240は、異なる数の入口242A、242Bを含む場合がある。例えば、1つの実施形態におけるマニホールド240は、図4におけるマニホールド140と同様に1つの入口242A、242Bを含む場合がある。
【0040】
ガス分配面246は、第1のガス分配部分248A、第2のガス分配部分248B、第3のガス分配部分248Cおよび第4のガス分配部分248Dを含む。表面分配部分248A~Dのそれぞれは、前側開口部に隣接する基板容器の内部空間の異なる壁部(例えば、第1の側壁14、第2の側壁16、上壁20、底壁22)に沿って延びている。例えば、第1のガス分配部分248Aは、図2における第1のガス分配部分48Aと同様の位置を有する。例えば、第2のガス分配部分248B、第3のガス分配部分248Cおよび第4のガス分配部分248Dはそれぞれ、図4においてマニホールド140の第2のガス分配部分148B、第3のガス分配部分148Cおよび第4のガス分配部分148Dについて上述したのと同様の位置を有する。
【0041】
図5Bは、フレーム244から分離されたときの膜247を示す。1つの実施形態において、膜247はフレーム244に取り付けられる場合がある。膜247は、熱結合に限定されないが、例えば熱結合によって、フレーム244に取り付けることができる。1つの実施形態において、膜247は、ダイカット膜または膜フィルムである場合がある。膜は、多孔質材料の一例である。1つの実施形態において、多孔質材料は、不織ポリマー、焼結ポリマー材料およびポリマー膜(例えば、膜247)のうちの1つである場合がある。膜247は、1つまたは複数のポリマーを含む。膜247のポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、不飽和ポリエチレン(UPE)およびポリエチレンなどの、しかしながらこれらに限定されない、半導体ウェハの取り扱いにおいて使用するのに適したものである。1つの実施形態において、膜247の代わりに、焼結材料または不織ポリマーが使用される場合がある。
【0042】
フレーム244はチャネル249を含む。膜247はチャネル249に沿って位置決めされる。入口242A、242Bからのパージガスは、チャネル249を通って流れ、次いで、膜247を通過し、マニホールド240から出る。膜247は、パージガスを内部空間内へ分配する。より具体的には、膜247の分配面246は、パージガスを内部空間内へ分配する。
【0043】
前側マニホールド240は、ガス分配面246がパージガスの少なくとも一部を基板容器のシェルの前側開口部(例えば、前側開口部12)に向かう方向Dにおいて分配するように構成されている。1つの実施形態において、フレーム244は、パージガスがガス分配面246において分配される方向Dを角度付けるように構成される場合がある。
【0044】
図5Aおよび図5Bにおけるマニホールド240は、基板容器の前側開口部の全周に沿って延びるように構成されている。しかしながら、1つの実施形態におけるマニホールド240は、基板容器の1つまたは複数の壁部に沿って延びるように構成される場合がある。例えば、1つの実施形態におけるマニホールド240は、図2におけるマニホールド40と同様に基板容器の底壁(例えば、シェル6の底壁22)に沿ってのみ延びている場合がある。
【0045】
図6Aは、基板容器300の1つの実施形態の前側斜視図である。基板容器300の前側ドアは、図6Aにおいて取り外されている(例えば、基板容器300は開放している)。基板容器300は、図1における前側ドア4と同様の前側ドアによって閉鎖される。基板容器300は、シェル306および前側マニホールド340を含む。基板容器300は、前側マニホールド340に関する点を除き、図1図3における基板容器1と同様の構造および構成を有することができる。例えば、基板容器300は、内部空間308、前側開口部312、第1の側壁314、第2の側壁316、前側エッジ324Aを備える底壁322、および図1図3における基板容器1と同様のシェル306の底壁322におけるポート334A、334B、336A、336Bを含む。1つの実施形態において、基板容器300およびそのシェル306は、図1図3における基板容器1に関して同様に上述したような特徴(例えば、追加的な入口、1つの後側入口、スロットなど)を有する場合がある。
【0046】
図6Aに示したように、パージガスの第1の気流fは、シェル306の底壁322における第1の入口ポート334Aを通じて基板容器300に供給することができる。前側マニホールド340は、パージガスを内部空間308内へ分配するように構成されている。第1の入口ポート334Aを入口ポート342に取り付けることができる。マニホールド340はガス分配面346を含む。マニホールド340に流入するパージガスは、ガス分配面346によって分配される。パージガスの一部は、ガス分配面346から上方向Dへ方向付けられる。
【0047】
ガス分配面346は、シェル306の底壁322の前側エッジ324Aに沿って、シェル306の第1の側壁314と第2の側壁316との間に延びる第1のガス分配部分348Aを含む。例えば、第1のガス分配部分348Aは、上述のように図2Aの第1のガス分配部分48Aと同様の構成(例えば、長さ、前側開口部312に対する位置、内部空間におけるまたは内部空間に沿った相対位置など)を有する場合がある。
【0048】
図6Bは、マニホールド340の分解図である、マニホールド340は、入口342A、フレーム344、膜347、チャネル349およびカバー350を含む。入口342Aは、シェル306の底壁322において第1の前側ポート334Aに取り付けられる。膜347は、カバー350とフレーム344との間の所定の位置に保持される。様々な実施形態において、膜347は、カバー350とは異なる形式でフレーム344に取り付けられる場合がある。例えば、1つの実施形態における膜347は、超音波溶接、曲がりくねった経路における機械的な捕捉(例えば、カバー350との)、またはレーザ溶接によってフレーム344に取り付けられる場合がある。
【0049】
膜347は、例えば、多孔質材料であることができる。1つの実施形態において、多孔質材料は、不織ポリマー、焼結ポリマー材料またはポリマー膜のうちの1つである場合がある。膜347は、1つまたは複数のポリマーを含む。膜347のポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、不飽和ポリエチレン(UPE)およびポリエチレンなどの、しかしながらこれらに限定されない、半導体ウェハの取り扱いにおいて使用するのに適したものである。1つの実施形態において、膜347の代わりに、焼結材料または不織ポリマーが使用される場合がある。
【0050】
チャネル349は、第1の入口342Aに流体的に接続され、膜347の下側に配置されている。第1の入口342Aを通って進入するパージガスは、チャネル349に流入し、次いで、膜347を通過し、次いで、マニホールド340から膜347のガス分配面346を通って流れて、マニホールド340から出る。
【0051】
フレーム344は、基板容器300内のシェル306の底壁322に取り付けられる。例えば、フレーム344は、図6Aに示したように少なくとも部分的にシェル306の底壁322に配置することができる。1つの実施形態において、フレーム344は、シェル306と一体的に形成される場合がある。このような実施形態において、フレーム344は、シェル306の底壁322の一体的部分として形成される場合がある(例えば、シェル306は、フレーム344を含むように成形される)。
【0052】
基板容器300は、シェル306の底壁322に配置された第2の前側ポート334Bを含む。マニホールド340の第2の入口342Bは、第2の前側ポート334Bに取り付けられる。図6Aに示したように、第2の前側ポート334Bは、入口342Aと第2の側壁316との間でシェル306の底壁322に配置されている。1つの実施形態において、第2の前側ポート334Bは、内部空間308からガスを排出するための出口ポートとして構成されている。このような実施形態において、パージガスは、1つまたは複数の後側ポート336A、336Bを通じてパージガスを供給し、マニホールド340および第2の前側ポート334Bを通じて包囲された内部空間308からパージガスを排出することによって、(例えば、前側ドア4が閉鎖されているとき)包囲された内部空間308を通じて循環させられる。幾つかの場合、後側ポート336A、336Bは、内部空間308へのパージガスの供給を容易にするために、例えば、図7に示したように、パージガスマニホールドまたはパージタワーを装着することができる。
【0053】
幾つかの場合、例えば、逆止弁などの弁を第2の前側ポート334Bに組み込むことができ、弁は、第2の前側ポート334Bを通じたパージガスの排気を容易にするために基板容器の内部空間308内からの正圧の適用時に開放する。その他の実施形態において、第1および第2の前側ポート334A、334Bのそれぞれは、用途に応じて入口ポートおよび/または出口ポートの両方として作動するように構成することができる。一例において、第1および/または第2の前側ポート334A、334Bのそれぞれは、例えば、弁を通る空気流の方向に応じて第1の方向または第2の方向に開放する傘型弁などの弁を含むことができる。
【0054】
様々な実施形態において、図1図3の基板容器1における第2の前側ポート34Bは、同様に出口ポートとして構成される場合がある。
【0055】
図7Aは、基板容器400の1つの実施形態の前側斜視図である。基板容器400の前側ドアは、図7において取り外されている(例えば、基板容器400は開放している)。基板容器400は、図1における前側ドア4と同様の前側ドアによって閉鎖される。
【0056】
基板容器400は、シェル406および前側マニホールド440を含む。基板容器400は、前側マニホールド440に関する点を除き、図1図3における基板容器1と同様の構造および構成を有することができる。例えば、基板容器400は、内部空間408、前側開口部412、底壁422、および図1図3における基板容器1と同様のシェル406の底壁422におけるポート434A、434B、436A、436Bを含む。1つの実施形態において、シェル406は、図1図3における基板容器1に関して同様に上述したような特徴(例えば、追加的な入口、1つの後側入口、スロットなど)を有する場合がある。図7Aに示したように、後側ポート436A、436Bにはそれぞれガス分配マニホールド438A、438Bを設けることができ、ガス分配マニホールドは、内部空間408の高さに沿ってそれぞれの後側ポート436A、436Bに供給されるパージガスの分配を増大することを補助する。
【0057】
マニホールド440は、フレーム444および膜447を含む。膜447は、ガス分配面446を含む。パージガスの気流は、第1の前側ポート434Aを通じて基板容器400に供給され、図6Aにおける基板容器300に関して上述したのと同様の形式で、マニホールド440のガス分配面446によって内部空間408内へ分配される。パージガスは、膜447を通って流れ、ガス分配面446から内部空間408内へ分配される。ガス分配面446は、図6Aにおける第1の分配面部分348Aについて上述したのと同様の形式で前側開口部412に沿って延びる第1の分配面部分448Aを含む。
【0058】
基板容器400は、シェル406の底壁422において第2の前側ポート434Bを含む。第2の前側ポート434Bは、図6Aの基板容器300における第2の前側ポート334Bに関して上述したのと同様に内部空間408からガス(例えば、パージガス)を排出するためのものである。フレーム444は、第2の前側ポート434Bのリップ435をブラケットするフランジ452を含む。マニホールド440は、第2の前側ポート434Bをカバーしない。例えば、内部空間408におけるガスは、膜447またはガス分配面446を通過することなく第2の前側ポート434Bに流入し、第2の前側ポート434Bを通って流れることができる。
【0059】
図7Bは、前側マニホールド440の前側斜視図を示す。このマニホールドは、入口442、フレーム444および膜447を含む。入口442は、シェル406における第1の前側ポート434Aに取り付けられる。フランジ452は開口部454を含む。基板容器400に据え付けられると、第2の前側ポート434Bのリップ435が、フランジ452によって形成された開口部に嵌合し、リップ435は、フレーム444を所定の位置に固定し、前側マニホールド440の偶発的な分離または移動を防止することを助ける。1つの実施形態において、膜447は、超音波溶接、曲がりくねった経路における機械的な捕捉(例えば、カバー350との)、またはレーザ溶接のうちの1つによってフレーム444に取り付けられる場合がある。
【0060】
膜447は、多孔質材料の一例である。1つの実施形態において、多孔質材料は、不織ポリマー、焼結ポリマー材料およびポリマー膜(例えば、膜447)のうちの1つである場合がある。膜447は、1つまたは複数のポリマーを含む。膜447のポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、不飽和ポリエチレン(UPE)およびポリエチレンなどの、しかしながらこれらに限定されない、半導体ウェハの取り扱いにおいて使用するのに適したものである。1つの実施形態において、膜447の代わりに、焼結材料または不織ポリマーが使用される場合がある。
【0061】
図8Aは、基板容器500の1つの実施形態の前側斜視図である。図8Bは、1つの実施形態による、基板容器500の断面図である。基板容器500の前側ドアは、図8Aおよび図8Bにおいて取り外されている(例えば、基板容器500は開放している)。例えば、基板容器500は、図1における前側ドア4と同様に、前側ドア(図示せず)によって閉鎖することができる。
【0062】
図8Aに示したように、基板容器500は、シェル506、第1の前側マニホールド540Aおよび第2の前側マニホールド540Bを含む。基板容器500は、概して、前側マニホールド540A、540Bに関する点を除き、図1図3における基板容器1と同様の構造および構成を有することができる。例えば、基板容器500は、図1図3における基板容器1と同様に、内部空間508、前側開口部512、第1の壁部514、第2の壁部516、前側エッジ524Bを備える上部520、前側エッジ524Aを備える底壁522、およびシェル506の底壁522におけるポート534A、536を含む。1つの実施形態において、シェル506は、図1図3における基板容器1に関して同様に上述したような特徴(例えば、追加的な入口、1つの後側入口、スリットなど)を有する場合がある。図8Aに示したように、後側ポート536に供給されるパージガスを分配することを助けるために、後側ポート536にガス分配マニホールド538を設けることができる。
【0063】
図8Aに示したように、第1のマニホールド540Aは底壁522に取り付けられており、第2のマニホールド540Bは上壁520に取り付けられている。第1および第2のマニホールド540A、540Bはそれぞれ、第1および第2の側壁514、516の間に方向Dに延びるガス分配面546A、546Bを含む。第1のマニホールド540Aのガス分配面546Aも底壁522の前側エッジ524Aに沿って延びており、第2のマニホールド540Bのガス分配面546Bも上壁520の前側エッジ524Bに沿って延びている。
【0064】
第1のマニホールド540Aのガス分配面546Aは、パージガスを分配するための少なくとも1つのスリットを備える第1のガス分配部分548Aを有する。スリット541は、第1のガス分配部分548Aの長さLに沿って延びていることができる。スリット541は、高速(例えば、0.3m/sより高い空気速度)でパージガスのジェットを放出するように構成されており、ジェットは、周囲空気を同伴しかつ方向付け、周囲空気の流れを方向付けることができる。幾つかの実施形態において、第1のガス分配部分548Aは、第1のガス分配面の長さに沿って分配された複数のスリット541を含むことができる。
【0065】
図8Bに示したように、基板容器500は、内部空間508内へパージガスを供給するための複数の入口ポート534A、536を含む。例えば、基板容器500は、第1の入口ポート534Aを通じてパージガスの第1の気流fが供給されるように構成されている。パージガスの別の気流fも後側入口ポート536に供給される(1つの後側入口ポートは図8Aでは見えていない)。
【0066】
マニホールド540Aは、第1の前側入口ポート534Aを通じて供給されるパージガスを分配するように構成されている。マニホールド540Aの入口542Aは、第1の入口ポート534Aを介してパージガスを受け取り、マニホールド540Aの分配面546Aは、内部空間508内へパージガスを分配する。パージガスのジェットは、高速(例えば、0.3m/sよりも高い空気速度)で分配面546Aのスリット541から内部空間508内へ前方向Dに放出される。例えば、パージガスは、分配面546Aの第1のガス分配部分548Aから分散させられる場合がある。1つの実施形態において、パージガスのジェットは所定の角度で放出される場合がある。
【0067】
第2のマニホールド540Bは、シェル506の上壁520に取り付けられている点を除き、第1のマニホールド540Aと同様の構成を有する場合がある。1つの実施形態において、シェル506における内部通路580は、パージガスの第1の気流fのパージガスの一部を第2のマニホールド540Bの入口542Bへ供給する場合がある。代替的に、パージの気流は、シェル506の上壁520における入口ポート534Cを通じて供給される場合がある。
【0068】
図9Aおよび図9Bは、開示のさらに別の実施形態による基板容器600の異なる図を示す。基板容器600の前側ドアは、図9Aおよび図9Bにおいて取り外されている(例えば、基板容器600は開放している)。例えば、基板容器600は、図1における前側ドア4と同様に、前側ドア(図示せず)によって閉鎖することができる。
【0069】
図9Aに示したように、基板容器600は、シェル606、第1のマニホールド640Aおよび第2のマニホールド640Bを含む。基板容器600は、概して、前側マニホールド640A、640Bに関する点を除き、図1図3における基板容器1と同様の構造および構成を有することができる。例えば、基板容器600は、図1図3における基板容器1と同様に、内部空間608、前側開口部612、第1の壁部614、第2の壁部616、前側エッジ624Bを備える上壁620、前側エッジ624Aを備える底壁622、およびシェル606の底壁622におけるポート634A、634B、636A、636Bを含む。1つの実施形態において、シェル606は、図1図3における基板容器1に関して同様に上述したような特徴(例えば、追加的な入口、1つの後側入口、スロットなど)を有する場合がある。ポート634A、634B、636A、636Bは、パージガスを内部空間608内に供給し、幾つかの実施の形態において、ガスを内部空間608から排気するために使用することができる。図9Aに最も良く見られるように、後側ポート636Aのうちの少なくとも1つに、後側ポート636Aに供給されるパージガスを分配するのを助けるためのガス分配マニホールド638を設けることができる。
【0070】
図9Aに示したように、第1のマニホールド640Aは底壁622に取り付けられており、第2のマニホールド640Bは上壁620に取り付けられている。第1および第2のマニホールド640A、640Bはそれぞれ、第1および第2の側壁614、616の間の方向に延びるガス分配面646A、646Bを含む。第1のマニホールド640Aのガス分配面646Aも底壁622の前側エッジ624Aに沿って延びており、第2のマニホールド640Bのガス分配面646Bも上壁620の前側エッジ624Bに沿って延びている。
【0071】
第1のマニホールド640Aのガス分配面646Aは、パージガスを分配するための複数のスリット641を備えるガス分配部分648Aを有する。スリット641は、第1のガス分配部分648Aの長さに沿って設けられている。各スリット641は、高速でパージガスのジェットを放出するように構成されており、ジェットは、周囲空気を同伴しかつ方向付け、周囲空気の流れを方向付ける。マニホールド640Aのガス分配部分648Aは、第1の入口ポート634Aを介してパージガスを受け取り、マニホールド640Aの分配面646Aは、パージガスを内部空間608内へ分配する。パージガスのジェットは、高速で分配面646Aのスリット641から内部空間608内へ前方向Dに放出される。1つの実施形態において、パージガスは、ガス分配面646Aの第1のガス分配部分648Aから分散させられる場合がある。別の実施形態において、パージガスのジェットは、所定の角度で放出される場合がある。
【0072】
1つの実施形態において、マニホールド640Aは、容器が閉鎖されているとき内部606からマニホールド640Aおよびポート634Bを通じたパージガスの排気を容易にするように構成されたガス拡散部分650Aも含むことができる。ガス拡散部分650Aは、多孔質であることができるガス拡散面654Aを含むことができる。例えば、1つの実施形態において、ガス拡散面654Aは、本明細書に記載のような多孔質膜を含むことができる。別の実施系他において、ガス拡散面654Aは、多孔質セラミックまたは焼結された多孔質材料を含むことができる。基板容器600の内部606内の正圧は、基板容器600の内部606と外部との間に圧力勾配を生じ、この圧力勾配により、パージガスが拡散部分650Aの拡散面654Aを通じてマニホールド640Aに進入しかつ容器から出る。
【0073】
第2のマニホールド640Bは、シェル606の上壁620に取り付けられている点を除き、第1のマニホールド640Aと同様の構成を有する場合がある。1つの実施形態において、シェル606における内部通路680は、パージガスの第1の気流におけるパージガスの一部を第2のマニホールド640Bの入口に供給する場合がある。代替的に、パージガスの気流は、シェル606の上壁620における入口ポート(図示せず)を通じて供給される場合がある。
【0074】
加えて、1つの実施形態において、マニホールド640Bは、容器が閉鎖されているとき内部606からマニホールド640Bおよび上壁620における出口ポートを通じたパージガスの排気を容易にするように構成されたガス拡散部分650Bも含むことができる。ガス拡散部分650Bは、多孔質であることができるガス拡散面654Bを含むことができる。例えば、1つの実施形態において、ガス拡散面654Bは、本明細書に記載のような多孔質膜を含むことができる。別の実施形態において、ガス拡散面654Bは、多孔質セラミックまたは焼結された多孔質材料を含むことができる。基板容器600の内部606における正圧は、基板容器600の内部606と外部との間に圧力勾配を生じ、この圧力勾配により、パージガスが、拡散部分650Bの拡散面654Bを通じてマニホールド640Bに進入し、容器から出る。
【0075】
図10は、開放しているときの前側開放基板容器(例えば、図2Aに示された基板容器1、または基板容器300、400、500のうちのいずれか)をパージする方法800の1つの実施形態のブロック図である。例えば、前側ドア(例えば、前側ドア4)が基板容器の前側開口部(例えば、前側開口部12、312、412、512)から取り外されたとき、基板容器は開放している。方法は、810において開始する。
【0076】
810において、パージガスの第1の気流(例えば、パージガスの第1の気流f)が、基板容器内のマニホールド(例えば、マニホールド40、140、240、340、440、540A、540B)の入口に供給される。パージガスの第1の気流は、基板容器の壁部(例えば、底壁22、上壁520)のうちの1つにおける第1の入口ポート(例えば、入口ポート34A、34B)を介してマニホールドの入口(例えば、入口42A)に供給される。マニホールドは、基板容器の後壁(例えば、後壁18)よりも前側開口部に近く配置されている。次いで、方法は820へ進む。
【0077】
820において、マニホールドは、第1の気流のパージガスを基板容器の内部空間(例えば、内部空間108)内に分配する。1つの実施形態において、820は、マニホールドがパージガスの一部を基板容器の前側開口部に向かう方向(例えば、方向D)に分配することを含む場合がある。次いで、方法は830へ進む。
【0078】
830において、パージガスの第2の気流(例えば、パージガスの第2の気流f)は、基板容器の壁部(例えば、底壁22)に配置された第2の入口ポートを介して基板容器の内部空間に供給される。第2の入口ポートは、基板容器の前側開口部よりも基板容器の後壁(例えば、後壁18)により近く配置されている。1つの実施形態において、第1の入口ポートおよび第2の入口ポートは、基板容器の同じ壁部に配置されている場合がある。
【0079】
選択的に、方法は、図10に示したように、830の後に840を含む場合がある。パージガスの第1および第2の気流の流量は、内部空間が所定の湿度濃度未満を有するように調節することができる。基板容器の内部空間のために、所定の量未満の湿度が望ましい。この所定の量は、例えば、基板の材料、基板容器の内部空間内の湿度に基づく場合があるが、これは望ましくない可能性がある。
【0080】
1つの実施形態において、方法800は、上述のように、図1図8Bに開示された基板容器およびマニホールドのうちの1つまたは複数に基づいて修正される場合がある。
【0081】
マニホールドのうちの少なくとも1つが、基板容器からパージガスを排気するための出口として構成されている実施形態において、方法は、基板容器の内部へパージガスの1つまたは複数の気流を導入することを含む。パージガスは、入口ガス分配面を含む1つまたは複数のマニホールドによって基板容器に導入することができる。代替的または追加的に、パージガスは、パージガス入口またはパージガスタワーによって基板容器に導入することができる。次いで、パージガスは、様々な実施形態に従って本明細書に記載されたような出口マニホールドとして構成された少なくとも1つのマニホールドを介して基板容器の内部から排気される。幾つかの実施形態において、マニホールドは、基板容器のポートに接続された出口およびガス拡散面を含む。基板容器のドアが内部を封止するために使用されると、基板容器の内部のパージガスは正圧を達成することができる。正圧が所定のしきい値に達すると、パージガスは、マニホールドのガス拡散面を通じて拡散し、基板容器壁部におけるポートに接続された出口ポートを介して容器から排気される。
【0082】
態様
態様1~15のいずれも態様16および17のいずれかと組み合わせることができる。
【0083】
態様1.基板容器であって、内部空間を画定するシェルであって、シェルは、前側開口部と、第1の側壁と、第2の側壁と、後壁と、シェルの前側開口部に沿って第1の側壁と第2の側壁との間に延びる前側エッジを含む底壁とを含む、シェルと、後壁よりもシェルの前側開口部のより近くで底壁に取り付けられたマニホールドとを備えており、マニホールドは、パージガスの第1の気流を受け取るように構成された入口と、パージガスの第1の気流を内部空間内へ分配するように構成されたガス分配面を含み、ガス分配面は、底壁の前側エッジに沿って第1の側壁と第2の側壁との間の方向に延びる第1のガス分配部分を含む、基板容器。
【0084】
態様2.マニホールドの入口が、シェルの底壁における入口ポートに取り付けられている、態様1の基板容器。
【0085】
態様3.第1のガス分配部分が、第1の側壁と第2の側壁との間の距離の大部分に沿って延びる長さを有する、態様1または2の基板容器。
【0086】
態様4.第1のガス分配部分が、パージガスの少なくとも一部をシェルの前側開口部に向かう方向に分配するように構成されている、態様1から3のいずれか1つの基板容器。
【0087】
態様5.ガス分配面が、多孔質材料を含む、態様1から4のいずれか1つの基板容器。
【0088】
態様6.ガス分配面が、ガス分配面の長さに沿って第1の側壁と第2の側壁との間に配置された複数の開口部を含む、態様1から5のいずれか1つの基板容器。
【0089】
態様7.基板を保持するように構成された複数の基板を支持するための複数のシェルフをさらに含み、マニホールドが、シェルフよりも前側開口部に近い、態様1から6のいずれか1つの基板容器。
【0090】
態様8.底壁が、内部空間に面した内面を有し、マニホールドが、パージガスをガス分配面から底壁の内面に対して所定の角度で分配するように構成されている、態様1から7のいずれか1つの基板容器。
【0091】
態様9.ガス分配面が、第1の側壁の前側エッジまたは第2の側壁の前側エッジのうちの1つに沿って延びる第2のガス分配部分を含む、態様1から8のいずれか1つの基板容器。
【0092】
態様10.ガス分配面が、少なくとも部分的に内部空間内に配置されている、態様1から9のいずれか1つの基板容器。
【0093】
態様11.マニホールドが、ガス分配面を支持するフレームを含む、態様1から10のいずれか1つの基板容器。
【0094】
態様12.内部空間からガスを排出するための出口ポートをさらに含み、出口ポートが、第1の入口と第2の側壁との間で底壁に配置されており、第1のガス分配部分が、入口と出口ポートとの間に延びている、態様1から11のいずれか1つの基板容器。
【0095】
態様13.マニホールドが、出口ポートに取り付けられた第2の入口を含む、態様12の基板容器。
【0096】
態様14.シェルが、前側開口部とは反対側の後壁を含み、底壁が、パージガスの第2の気流を内部空間に導入するための後側入口ポートを含み、後側入口ポートが、前側開口部よりも後壁の近くに配置されている、態様1から13のいずれか1つの基板容器。
【0097】
態様15.内部空間を包囲するようにシェルによって画定された前側開口部内に収容されるように構成されたドアをさらに含む、態様1から14のいずれか1つの基板容器。
【0098】
態様16.開放している前側開口部を有するときに基板容器をパージする方法であって、基板容器の壁部に配置された前側入口ポートを介して、基板容器内に配置されたマニホールドの入口にパージガスの第1の気流を供給することを含み、マニホールドは、基板容器の後壁よりも前側開口部により近く配置されており、マニホールドを介して、第1の気流のパージガスを基板容器の内部空間内で分配することを含み、基板容器の壁部における第2の入口ポートを介して、パージガスの第2の気流を基板容器の内部空間に供給することを含み、第2の入口ポートは、基板容器の前側開口部よりも基板容器の後壁により近く配置されている、開放している前側開口部を有するときに基板容器をパージする方法。
【0099】
態様17.パージガスを基板容器の内部空間内で分配することが、マニホールドが、パージガスの一部を基板容器の前側開口部に向かう方向に方向付けることを含む、態様16の方法。
【0100】
本開示の複数の例示的な実施形態を説明したが、当業者は、本明細書に添付された請求項の範囲内でさらに他の実施形態が形成されかつ使用される場合があることを容易に認めるであろう。本文献によってカバーされる開示の多くの利点は、前記説明に示されている。しかしながら、本開示は、多くの点において、例示的でしかないことが理解されるであろう。開示の範囲を超過することなく、詳細において、特に部材の形状、サイズおよび配置の点において変更がなされる場合がある。もちろん、開示の範囲は、添付の請求項が表されている言語において定義される。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10