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特許7543556アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20230101AFI20240826BHJP
   H04W 92/12 20090101ALI20240826BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20240826BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240826BHJP
   H04W 72/121 20230101ALI20240826BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W92/12
H04W92/14
H04W88/18
H04W72/121
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023519494
(86)(22)【出願日】2021-08-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-18
(86)【国際出願番号】 CN2021114051
(87)【国際公開番号】W WO2022062797
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202011041147.7
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ジャイファン
(72)【発明者】
【氏名】ロン,ビャオ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジュオイ
(72)【発明者】
【氏名】サン,ユエ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,リュウ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンシュエ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,リンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チンヤン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、イー
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ボ
(72)【発明者】
【氏名】カオ,レイ
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Multi PCF architecture for Dynamically Changed AM Policies in 5GC,3GPP TSG SA WG2 #138e S2-2003140,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_138e_Electronic/Docs/S2-2003140.zip>,2020年04月10日
【文献】Ericsson,Move of Procedures and flows for Policy Framework,3GPP TSG SA WG2 #124 S2-178862,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_124_Reno/Docs/S2-178862.zip>,2017年11月21日
【文献】Huawei, HiSilicon,AF influence for traffic forwarding in 5GLAN,3GPP TSG SA WG2 #133 S2-1905750,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_133_Reno/Docs/S2-1905750.zip>,2019年05月07日
【文献】Ericsson,23.503: Event triggers handling in Policy Framework,3GPP TSG SA WG2 #123 S2-177700,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_123_Ljubljana/Docs/S2-177700.zip>,2017年10月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションサーバAFによって、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、該アプリケーションに関連付けられた識別情報を含むアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求を生成することと、
前記AFによって、ネットワークエクスポージャー機能NEFエンティティを介してポリシー制御機能PCFエンティティに前記AMポリシー認可更新要求を送信することと、
前記PCFエンティティによって、予め設定されたマッピングテーブルを用いて、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得することと、
前記PCFエンティティによって、アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを介してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータを送信することと、
前記アクセスネットワーク側デバイスによって、前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行することと、
を含む、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法。
【請求項2】
前記識別情報は、ユーザ機器識別子及びアプリケーション識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた前記ポリシーパラメータを取得することは、
前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得すること、又は
前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得すること、
のうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
予め設定されたアプリケーションが開始又は終了することという条件の下で、該アプリケーションに関連付けられた識別情報を含むアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求を生成し、ネットワークエクスポージャー機能NEFエンティティを介してポリシー制御機能PCFエンティティに該AMポリシー認可更新要求を送信するように構成されたアプリケーションサーバAFと、
前記AMポリシー認可更新要求を前記PCFエンティティに送信するように構成された前記NEFエンティティと、
予め設定されたマッピングテーブルを用いて、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得し、AMポリシー識別子及び該ポリシーパラメータをアクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティに送信するように構成された前記PCFエンティティと、
前記AMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータをアクセスネットワーク側デバイスに送信するように構成された前記AMFエンティティと、
前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行するように構成された前記アクセスネットワーク側デバイスと、
を備える、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガするシステム。
【請求項6】
前記識別情報は、ユーザ機器識別子及びアプリケーション識別子を含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記PCFエンティティは、前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得する動作、又は前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得する動作のうちの少なくとも一方を実行するように構成される、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
ポリシー制御機能PCFエンティティによってアクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法であって、
受信されたアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求からアプリケーションに関連付けられた識別情報を抽出することと、
予め設定されたマッピングテーブルを用いて、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得することと、
アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを介してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータを送信し、これにより、前記アクセスネットワーク側デバイスが前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行することと、
を含む方法。
【請求項10】
前記識別情報は、ユーザ機器識別子及びアプリケーション識別子を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記識別情報に関連付けられた前記ポリシーパラメータを取得することは、
前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得すること、又は
前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得すること、
のうち少なくとも一方を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続され、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項9から12のいずれか一項に記載の方法を実施させるプログラム命令を記憶するメモリと、
を備える、ポリシー制御機能エンティティ。
【請求項14】
プロセッサによって実行されると、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法を実施するコンピュータ命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
請求項1乃至4及び9乃至12のいずれか一項に記載の方法をプロセッサに実行させるように構成されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2020年9月28日に出願された中国特許出願第202011041147.7号を基礎とする優先権を主張し、その開示は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、モバイル通信の分野に関し、特に、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
AM(Access and Mobility:アクセス及びモビリティ)ポリシーは、SAR(Service Area Restrictions:サービスエリア制限)、RFSP(RAT/Frequency Selection Priority:無線アクセス技術/周波数選択優先度)、UE-AMBR(UE Aggregated Maximum Bitrate:ユーザ機器最大ビットレート制限)などの管理を含む。RFSPは、ネットワークが特定のサービスを特定の無線アクセスリソースに導くことができるようにする。
【0004】
異なるアプリケーションプログラムは無線リソースに対して異なる要求を有し、例えば、速度及び遅延に対して高い要求を有するAR(Augmented Reality:拡張現実)/VR(Virtual Reality:仮想現実)などの5Gサービスは、高周波数の無線リソースを選択することが推奨され、一方、モビリティに対して高い要求を有し且つ頻繁なスイッチングを回避したいサービスは、低周波数の無線リソース(大きなカバレッジ)を選択し、従って、異なるサービスのAMポリシーは異なることが多く、これにより、アプリケーションプログラムがAMポリシーを変更することを動的にトリガすることが要求される。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project:第3世代パートナーシッププロジェクト)R16バージョン規格では、アプリケーションは、SM(Session Management:セッション管理)ポリシーを変更することを動的にトリガすることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態の第1の態様によれば、アプリケーションサーバAFによって、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、該アプリケーションに関連付けられた識別情報を含むアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求を生成することと、前記AFによって、ネットワークエクスポージャー機能NEFエンティティを介してポリシー制御機能PCFエンティティに前記AMポリシー認可更新要求を送信することと、前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得することと、前記PCFエンティティによって、アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを介してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータを送信することと、前記アクセスネットワーク側デバイスによって、前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行することとを含む、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法が提供される。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記識別情報は、ユーザ機器識別子とアプリケーション識別子とを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた前記ポリシーパラメータを取得することは、前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得すること、又は前記PCFエンティティによって、前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得することのうちの少なくとも一方を備える。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある。
【0009】
本開示の実施形態の第2の態様によれば、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、該アプリケーションに関連付けられた識別情報を含むアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求を生成し、ネットワークエクスポージャー機能NEFエンティティを介してポリシー制御機能PCFエンティティに該AMポリシー認可更新要求を送信するように構成されたアプリケーションサーバAFと、前記AMポリシー認可更新要求を前記PCFエンティティに送信するように構成された前記NEFエンティティと、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得し、AMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータをアクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティに送信するように構成された前記PCFエンティティと、前記AMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータをアクセスネットワーク側デバイスに送信するように構成された前記AMFエンティティと、前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行するように構成された前記アクセスネットワーク側デバイスとを備える、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガするシステムが提供される。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記識別情報は、ユーザ機器識別子とアプリケーション識別子とを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記PCFエンティティは、前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得する動作、又は前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得する動作のうちの少なくとも一方を実行するように構成される。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある。
【0013】
本開示の実施形態の第3の態様によれば、ポリシー制御機能PCFエンティティによってアクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法であって、受信されたアクセス及びモビリティAMポリシー認可更新要求からアプリケーションに関連付けられた識別情報を抽出することと、前記識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得することと、アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを介してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー識別子及び前記ポリシーパラメータを送信し、これによって、前記アクセスネットワーク側デバイスが前記ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行することとを含む方法が提供される。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記識別情報は、ユーザ機器識別子とアプリケーション識別子とを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記識別情報に関連付けられた前記ポリシーパラメータを取得することは、前記識別情報に関連付けられた無線アクセス技術/周波数選択優先度RFSPインデックス値を取得すること、又は前記識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得することのうちの少なくとも一方を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記AMポリシー識別子は、前記ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある。
【0017】
本開示の実施形態の第4の態様によれば、プロセッサと、該プロセッサに接続され、該プロセッサによって実行されたとき、該プロセッサに、上述の実施形態のいずれか1つによる方法を実施させるプログラム命令を記憶するメモリとを備える、ポリシー制御機能エンティティが提供される。
【0018】
本開示の実施形態の第5の態様によれば、プロセッサによって実行されたときに、上述の実施形態のいずれか1つによる方法を実施するコンピュータ命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0019】
本開示の他の特徴及びその利点は、添付の図面を参照して進められるその例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0020】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、説明とともに、本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0021】
本開示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明からより明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の一実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の一実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガするシステムの概略構造図である。
図3】本開示の別の実施形態による、アクセス及びモビリティポリシー変更を変更することを動的にトリガする方法を示すフローチャートである。
図4】本開示の一実施形態によるPCFエンティティの概略構造図である。
図5】本開示の別の実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面に示される様々な部品の寸法は、一定の縮尺で描かれていないことを理解されたい。また、同一又は類似の参照符号は、同一又は類似の構成要素を示す。
【0024】
ここで、本開示の様々な例示的な実施形態が、添付の図面を参照して詳細に説明される。例示的な実施形態の説明は、単なる例示であり、本開示、その用途、又はその使用を限定することは決して意図されていない。本開示は、多くの異なる形態で具現化されてよく、本明細書に記載される実施形態に限定されない。これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。これらの実施形態に記載されている部品及びステップの相対的な配置、材料の組成、及び値は、特に明記されていない限り、例示的なものにすぎず、限定するものではないと解釈されるべきであることに留意されたい。
【0025】
本開示における「含んでいる(including)」又は「備える(comprising)」などの使用は、その単語に先行する要素がその単語の後に列挙される要素を包含し、他の要素も包含され得る可能性を排除しないことを意味することが意図される。
【0026】
本明細書で使用されるすべての用語(技術用語又は科学用語を含む)は、別段に具体的に定義されていない限り、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書で定義されるような用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解される。
【0027】
当業者に知られている技術、方法、及び装置は、詳細に説明されないことがあるが、適切な場合、本明細書の一部であることが意図される。
【0028】
本発明者らは、研究を通して、関連技術では、アプリケーションプログラムは、SMポリシーを変更することを動的にトリガすることしかできず、アプリケーションプログラムがAMポリシーを変更することを動的にトリガするという問題が無視されていることを見出した。
【0029】
したがって、本開示は、アプリケーションプログラムのサービスがAMポリシーを変更することを動的にトリガするという空白を効果的に埋める、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方案を提供する。
【0030】
図1は、本開示の一実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法を示すフローチャートである。
【0031】
ステップ101において、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、AMポリシー認可更新要求がAF(Application Function:アプリケーションサーバ)によって生成される。ここで、AMポリシー認可更新要求は、アプリケーションに関連付けられた識別情報を含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、アプリケーションに関連付けられた識別情報は、UE(User Equipment:ユーザ機器)ID、APP(Application:アプリケーション)IDを含む。他の実施形態では、識別情報は、ASP(Application Service Provider:アプリケーションサービスプロバイダ)IDをさらに含む。
【0033】
ステップ102において、AMポリシー認可更新要求は、AFによって、NEF(Network Exposure Function:ネットワークエクスポージャー機能)エンティティを通してPCF(Policy Control Function:ポリシー制御機能)エンティティに送信される。
【0034】
ステップ103において、識別情報に関連付けられたポリシーパラメータがPCFエンティティによって取得される。
【0035】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティは、ローカルに予め設定されたマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを問い合わせる。マッピングテーブルは、RFSPマッピングテーブル又はSARマッピングテーブルのうちの少なくとも一方を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティは、識別情報に関連付けられたRFSPインデックス値を取得する。例えば、PCFエンティティは、RFSPマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられたRFSPインデックス値を問い合わせる。RFSPマッピングテーブルを表1に示す。
【表1】
【0037】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティは、識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得する。例えば、PCFエンティティは、SARマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられた事業者構成情報を問い合わせる。SARマッピングテーブルを表2に示す。
【表2】
【0038】
ステップ104において、PCFエンティティは、アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを介してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー識別子及びポリシーパラメータを送信する。
【0039】
いくつかの実施形態では、AMポリシー識別子は、UE IDと1対1の対応関係にある。例えば、AMポリシー識別子とUE IDとのマッピング関係は、PCFエンティティに記憶される。PCFエンティティは、マッピング関係を使用することによって、UE IDに対応するAMポリシー識別子を問い合わせる。
【0040】
ステップ105において、ポリシーパラメータに対応する無線リソースが、アクセスネットワーク側デバイスによってスケジュールされる。
【0041】
例えば、アクセスネットワーク側デバイスは、AN(Access Network:アクセスネットワーク)側デバイス又はRAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)側デバイスであってよい。
【0042】
図2は、本開示の一実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガするシステムの概略構造図である。図2に示すように、該システムは、AF21と、NEFエンティティ22と、PCFエンティティ23と、AMFエンティティ24と、アクセスネットワーク側デバイス25とを含む。
【0043】
AF21は、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、AMポリシー認可更新要求を生成するように構成され、AMポリシー認可更新要求は、アプリケーションに関連付けられた識別情報を含む。AF21はまた、AMポリシー認可更新要求をネットワークエクスポージャー機能NEFエンティティ22に送信する。
【0044】
いくつかの実施形態では、アプリケーションに関連付けられた識別情報は、UE IDとAPP IDとを含む。他の実施形態では、識別情報はASP IDをさらに含む。
【0045】
NEFエンティティ22は、AMポリシー認可更新要求をPCFエンティティ23に送信するように構成される。
【0046】
PCFエンティティ23は、識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを取得するように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティ23は、ローカルに予め設定されたマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられたポリシーパラメータを問い合わせるように構成される。マッピングテーブルは、RFSPマッピングテーブル又はSARマッピングテーブルのうちの少なくとも一方を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティ23は、識別情報に関連付けられたRFSPインデックス値を取得する。例えば、PCFエンティティ23は、RFSPマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられたRFSPインデックス値を問い合わせる。RFSPマッピングテーブルは表1に示されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、PCFエンティティ23は、識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得する。例えば、PCFエンティティ23は、SARマッピングテーブルを使用して、識別情報に関連付けられた事業者構成情報を問い合わせる。SARマッピングテーブルは表2に示されている。
【0050】
PCFエンティティ23は、AMポリシー識別子及びポリシーパラメータをアクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティ24に送信するように構成される。
【0051】
いくつかの実施形態では、AMポリシー識別子は、UE IDと1対1の対応関係にある。例えば、AMポリシー識別子とUE IDとのマッピング関係は、PCFエンティティに記憶される。PCFエンティティ23は、マッピング関係を使用することによって、UE IDに対応するAMポリシー識別子を問い合わせる。
【0052】
AMFエンティティ24は、AMポリシー識別子及びポリシーパラメータをアクセスネットワーク側デバイス25に送信するように構成される。
【0053】
アクセスネットワーク側デバイス25は、ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行するように構成される。
【0054】
例えば、アクセスネットワーク側デバイスは、AN側デバイス又はRAN側デバイスであり得る。
【0055】
図3は、本開示の別の実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法を図示するフローチャートである。いくつかの実施形態では、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする以下の方法は、PCFエンティティによって行われる。
【0056】
ステップ301において、アプリケーションに関連付けられた識別情報が、受信されたAMポリシー認可更新要求から抽出される。
【0057】
いくつかの実施形態では、識別情報は、ユーザ機器識別子とアプリケーション識別子とを含む。
【0058】
ステップ302において、識別情報に関連付けられたポリシーパラメータが取得される。
【0059】
いくつかの実施形態では、ステップ302は、識別情報に関連付けられたRFSPインデックス値を取得すること、又は識別情報に関連付けられた事業者構成情報を取得することのうちの少なくとも一方を含む。
【0060】
ステップ303において、AMポリシー識別子及びポリシーパラメータが、アクセス及びモビリティ管理機能AMFエンティティを通じてアクセスネットワーク側デバイスに送信され、これによって、アクセスネットワーク側デバイスは、ポリシーパラメータに対応する無線リソースのスケジューリングを実行する。
【0061】
いくつかの実施形態では、AMポリシー識別子は、ユーザ機器識別子と1対1の対応関係にある。
【0062】
図4は、本開示の一実施形態によるPCFエンティティの概略構造図である。図4に示すように、PCFエンティティは、メモリ41及びプロセッサ42を備える。
【0063】
メモリ41は、命令を記憶するために使用される。プロセッサ42は、メモリ41に接続される。プロセッサ42は、メモリに記憶された命令に基づいて、図3の実施形態のいずれかに記載される方法を実行するように構成される。
【0064】
図4に示されるように、PCFエンティティはまた、他のデバイスとの情報対話のための通信インターフェース43を備える。一方、PCFエンティティは、バス44も備え、プロセッサ42、通信インターフェース43、及びメモリ41は、バス44を介して互いに通信する。
【0065】
メモリ41は、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)又はNVM(Non-Volatile Memory:不揮発性メモリ)を含んでもよい。例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置など。メモリ41は、メモリアレイであってもよい。メモリ41はまた、ブロックに分割されてもよく、ブロックは、特定の規則に従って仮想ボリュームに結合されてもよい。
【0066】
さらに、プロセッサ42は、中央処理ユニットであってもよく、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)や本開示の実施形態を実装するように構成された1つ若しくは複数の集積回路であってもよい。
【0067】
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、図3の実施形態のいずれか1つによる方法を実施するコンピュータ命令を記憶する。
【0068】
図5は、本開示の別の実施形態による、アクセス及びモビリティポリシーを変更することを動的にトリガする方法を示すフローチャートである。
【0069】
ステップ501において、AFは、予め設定されたアプリケーションが開始又は終了するという条件の下で、AMポリシーの変更をトリガし、AMポリシー認可更新要求を生成し、AMポリシー認可更新要求は、少なくともUE IDと、APP IDと、ASP IDとを含む。
【0070】
ステップ502において、AFは、AMポリシー認可更新要求をNEFエンティティに送信する。
【0071】
ステップ503において、NEFエンティティは、AMポリシー認可更新要求をPCFエンティティに送信する。
【0072】
ステップ504において、PCFエンティティは、ローカルに予め設定されたマッピングテーブルを使用して、UE ID、APP ID、及びASP IDに関連付けられたRFSPインデックス値及びTAリスト情報を問い合わせる。
【0073】
ステップ505において、PCFエンティティは、AMポリシー制御更新通知をAMFエンティティに送信する。AMポリシー制御更新通知は、AMポリシー識別子、並びにRFSPインデックス値及びTAリスト情報を含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、AMポリシー識別子は、ユーザ機器識別子UE IDと1対1の対応関係にある。
【0075】
ステップ506において、AMFエンティティは、N2メッセージを通してアクセスネットワーク側デバイスにAMポリシー制御更新通知を送信する。
【0076】
ステップ507において、アクセスネットワーク側デバイスは、RFSPインデックス値及びTAリスト情報に対応する無線リソースのスケジューリングを実行する。
【0077】
例えば、アクセスネットワーク側デバイスは、AN側デバイス又はRAN側デバイスであり得る。
【0078】
以上説明した本発明の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0079】
(1)アプリケーションによるAMポリシーを変更することを動的にトリガする方法に関して、3GPP R16バージョン規格の空白を埋める。
【0080】
(2)RFSPマッピングテーブル及びSARマッピングテーブルがPCFに追加され、変更される必要があるRFSPインデックス値/SARマッピングが、AFによって送信された情報に従って容易に見つけられることができる。
【0081】
(3)NEF及びPCFを利用することによって、フローはより合理的になり、改善される。
【0082】
いくつかの実施形態では、上記で説明した機能ユニットモジュールは、汎用プロセッサ、プログラマブル論理コントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、又は本開示で説明する機能を実行するためのそれらの任意の好適な組合せとして実装され得る。
【0083】
上記の実施形態を実施するためのステップのすべて又は一部は、ハードウェアによって実施されてもよく、又は関連付けられたハードウェアに命令するプログラムによって実施されてもよく、プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスク、又は光ディスクであってもよいことが当業者には理解される。
【0084】
本開示の説明は、例示及び説明の目的で提示されており、網羅的であること、又は開示された形態に本開示を限定することは意図されていない。当業者には、多くの修正及び変形が明らかであろう。実施形態は、本開示の原理及び実際の用途を最もよく説明するために、並びに他の当業者が、意図される特定の使用に適した様々な修正を伴う様々な実施形態について本開示を理解することを可能にするために、選択され、説明された。
図1
図2
図3
図4
図5