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特許7543562撮像処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】撮像処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/28 20210101AFI20240826BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20240826BHJP
   H04N 23/63 20230101ALI20240826BHJP
   H04N 23/67 20230101ALI20240826BHJP
   G03B 17/20 20210101ALI20240826BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240826BHJP
   G03B 7/091 20210101ALI20240826BHJP
   G03B 13/36 20210101ALI20240826BHJP
   G03B 13/32 20210101ALI20240826BHJP
【FI】
G02B7/28 N
G06F3/04847
H04N23/63
H04N23/63 330
H04N23/67 100
G03B17/20
G03B15/00 H
G03B7/091
G03B13/36
G03B13/32
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023523587
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2021125176
(87)【国際公開番号】W WO2022089284
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】202011177119.8
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 先亮
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 柳青
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-065616(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105450921(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107483825(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107087102(CN,A)
【文献】特開2012-145813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/28-7/40
G06F 3/04847
H04N 23/63
H04N 23/67
G03B 17/20
G03B 15/00
G03B 7/091
G03B 13/36
G03B 13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、前記第1プレビュー画像を前記第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新するステップと、
第1入力を受信するステップと、
前記第1入力に応答して前記第1フォーカス情報の調整を行い、第2フォーカス情報を得て、前記第2プレビュー画像を前記第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新するステップと、
前記第2フォーカス情報に基づき、前記第3プレビュー画像を撮像するステップと、を含み、
フォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きい場合、選択識別子を表示するステップと、
前記選択識別子に対する第2入力を受信するステップと、
前記第2入力に応答して、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示するステップであって、前記フォーカス履歴情報が前記選択識別子に関連付けられているステップと、をさらに含む、撮像処理方法。
【請求項2】
前記第1入力は第1マニュアルフォーカス操作を含み、
前記第1フォーカス情報の調整は、
前記第1マニュアルフォーカス操作によって、第1フォーカス調整量を得るステップと、
前記第1フォーカス調整量に基づいて前記第1フォーカス情報の調整を行い、前記第2フォーカス情報を得るステップと、を含む、請求項1に記載の撮像処理方法。
【請求項3】
前記第1入力はオートフォーカス操作をさらに含み、
前記第1フォーカス情報の調整は、
前記オートフォーカス操作によって、調整履歴データを取得するステップと、
前記調整履歴データから、前記第1フォーカス情報に対応する第2フォーカス調整量を取得するステップと、
前記第2フォーカス調整量に基づいて前記第1フォーカス情報の調整を行い、第2フォーカス情報を得るステップと、を含む、請求項1に記載の撮像処理方法。
【請求項4】
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行う前に、
第3入力を受信するステップと、
前記第3入力に応答して、前記第1プレビュー画像においてフォーカス領域を選択し、前記フォーカス領域において第1フォーカス対象を選択するステップと、をさらに含み、
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行う前記ステップは、
前記第1フォーカス対象に対して前記オートフォーカスを行い、前記第1フォーカス対象の前記第1フォーカス情報を得るステップを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像処理方法。
【請求項5】
前記第3入力を受信した後に、
前記フォーカス領域において、フォーカス枠を表示するステップと、
前記フォーカス枠に対する第2マニュアルフォーカス入力を受信するステップと、
前記第2マニュアルフォーカス入力に応答して、前記フォーカス枠の表示パラメータを調整するステップであって、前記表示パラメータが大きさ、位置のうちの少なくとも1つを含むステップと、
前記オートフォーカスによって、第2フォーカス対象の第3フォーカス情報を得るステップであって、前記第2フォーカス対象が、前記フォーカス枠の表示パラメータが調整された後、前記フォーカス枠で選択されている対象であるステップと、をさらに含む、請求項に記載の撮像処理方法。
【請求項6】
前記第1フォーカス対象を選択した後に、
第1連続撮像入力を受信するステップと、
前記第1連続撮像入力に応答して、前記第1フォーカス対象の第1焦点形成情報及び第3フォーカス対象の第2焦点形成情報を得るステップであって、前記第3フォーカス対象が前記第1連続撮像入力によって選択されるものであるステップと、
前記第1焦点形成情報及び前記第2焦点形成情報に基づき、第1フォーカス情報集合を得るステップと、
順に前記第1フォーカス情報集合におけるフォーカス情報に従って、連続撮像するようにカメラを制御し、写真集合を出力するステップと、をさらに含む、請求項に記載の撮像処理方法。
【請求項7】
第2連続撮像入力を受信するステップと、
前記第2連続撮像入力に応答して、前記フォーカス枠の位置を調整し、少なくとも2つの第4フォーカス対象を順に選択し、各前記第4フォーカス対象の第3焦点形成情報を得るステップと、
前記第3焦点形成情報に基づき、前記連続撮像するようにカメラを制御するステップと、をさらに含む、請求項に記載の撮像処理方法。
【請求項8】
前記第3焦点形成情報に基づき、前記連続撮像するようにカメラを制御する前記ステップは、
前記第2連続撮像入力によって、各前記第4フォーカス対象の撮像時間及び各前記第4フォーカス対象の撮像順番を得るステップと、
前記撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに基づき、前記第4フォーカス対象のそれぞれに対応する撮像回数を得るステップと、
前記第3焦点形成情報に基づき、前記撮像順番及び前記撮像回数に従って、撮像するように前記カメラを制御し、動的写真を出力するステップと、を含む、請求項に記載の撮像処理方法。
【請求項9】
前記第3焦点形成情報に基づき、フォーカステンプレートを生成し、前記フォーカステンプレートを予め設定された記憶スペースに記憶するステップであって、前記予め設定された記憶スペースが少なくとも1つのフォーカステンプレートを含むステップと、
前記少なくとも1つのフォーカステンプレートのうちのターゲットフォーカステンプレートに対する選択入力を受信するステップと、
前記選択入力に応答して、前記ターゲットフォーカステンプレートに従って、前記撮像するようにカメラを制御するステップと、をさらに含む、請求項に記載の撮像処理方法。
【請求項10】
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、前記第1プレビュー画像を前記第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新するためのフォーカスモジュールと、
第1入力を受信するための受信モジュールと、
前記第1入力に応答して前記第1フォーカス情報の調整を行い、第2フォーカス情報を得て、前記第2プレビュー画像を前記第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新するための調整モジュールと、
前記第2フォーカス情報に基づき、前記第3プレビュー画像を撮像するための撮像モジュールと、を備え
フォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きい場合、選択識別子を表示するための表示モジュールをさらに備え、
前記受信モジュールはさらに、前記選択識別子に対する第2入力を受信するために用いられ、
前記表示モジュールはさらに、前記第2入力に応答して、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示するために用いられ、前記フォーカス履歴情報が、前記選択識別子に関連付けられている、撮像処理装置。
【請求項11】
前記第1入力は第1マニュアルフォーカス操作を含み、
前記調整モジュールはさらに、
前記第1マニュアルフォーカス操作によって、第1フォーカス調整量を得ることと、
前記第1フォーカス調整量に基づいて前記第1フォーカス情報の調整を行い、前記第2フォーカス情報を得ることと、に用いられる、請求項10に記載の撮像処理装置。
【請求項12】
前記第1入力はオートフォーカス操作をさらに含み、
前記調整モジュールはさらに、
前記オートフォーカス操作によって、調整履歴データを取得することと、
前記調整履歴データから、前記第1フォーカス情報に対応する第2フォーカス調整量を取得することと、
前記第2フォーカス調整量に基づいて前記第1フォーカス情報の調整を行い、第2フォーカス情報を得ることと、に用いられる、請求項10に記載の撮像処理装置。
【請求項13】
請求項1からのいずれか1項に記載の撮像処理方法のステップを実行するように設定される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月28日に提出された、名称が「撮像処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体」である中国特許出願202011177119.8の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、撮像の技術分野に属し、具体的に、撮像処理方法、撮像処理装置、電子機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術では、モバイル端末で撮像する際に、通常、オートフォーカスによりフォーカスを合わせるが、一部の特定の場面において、オートフォーカスがユーザの実際の需要からずれることがあり、オートフォーカスを繰り返して行ってもユーザのフォーカス需要を満たすことができない場合もある。
【0004】
一方、マニュアルフォーカスは通常、「プロモード」でのみ使用可能であり、且つ操作が複雑であり、フォーカス速度を著しく遅くすることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、フォーカス速度を保証する上で、フォーカス結果がユーザの求める効果に適合することを確保することを実現できる撮像処理方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本出願は、次のように実現される。
【0007】
第1側面では、本出願の実施例は、
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、第1プレビュー画像を第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新するステップと、
第1入力を受信するステップと、
第1入力に応答して第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得て、第2プレビュー画像を第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新するステップと、
第2フォーカス情報に基づき、第3プレビュー画像を撮像するステップと、を含む、撮像処理方法を提供する。
【0008】
第2側面では、本出願の実施例は、
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、第1プレビュー画像を第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新するためのフォーカスモジュールと、
第1入力を受信するための受信モジュールと、
第1入力に応答して第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得て、第2プレビュー画像を第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新するための調整モジュールと、
第2フォーカス情報に基づき、第3プレビュー画像を撮像するための撮像モジュールと、を含む、撮像処理装置を提供する。
【0009】
第3側面では、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、提供されるメモリに記憶され且つ提供されるプロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、提供されるプログラム又はコマンドが、提供されるプロセッサによって実行されると、第1側面で提供される撮像処理方法のステップが実現される、電子機器を提供する。
【0010】
第4側面では、本出願の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1側面で提供される撮像処理方法のステップが実現されるプログラム又はコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第5側面では、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、提供される通信インタフェースと提供されるプロセッサが結合され、提供されるプロセッサがプログラム又はコマンドを実行して、第1側面で提供される撮像処理方法のステップを実現するために用いられる、チップを提供する。
【0012】
第6側面では、本出願の実施例は、第1側面に記載の撮像処理方法のステップを実行するように設定される、電子機器を提供する。
【0013】
第7側面では、本出願の実施例は、第1側面による撮像処理方法のステップを実現するようにプロセッサによって実行可能である、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、撮像機能(モード)に入った後、まず、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行うことで、フォーカス速度を保証する。オートフォーカスが完了した後、オートフォーカスされたプレビュー画像を表示して、フォーカス結果をユーザに確認させる。
【0015】
オートフォーカスのフォーカス結果がフォーカス要求を満たせないとユーザが感じている場合、フォーカス調整操作によって、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を基礎としてフォーカス微調整を行い、フォーカス微調整後のプレビュー画像を同期表示することができる。微調整結果がユーザのフォーカス要求を満たしている場合、ユーザは、第1撮像操作によって、現在の微調整後の第2焦点距離情報に従って、撮像するようにカメラを制御することができる。
【0016】
撮像対象となる物体の焦点距離情報を迅速に取得できるオートフォーカスを先に行うことによって、モバイル端末による撮像における高速フォーカスに対する要求を満たすことができ、また、ユーザがフォーカス調整操作によって、オートフォーカスを基に微調整を行うことが可能であり、これによりユーザの所望するフォーカス結果を正確に得ることができる。フォーカス速度を保証する一方、ユーザのニーズに応じたフォーカス結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その1)を示す。
図2】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その2)を示す。
図3】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その1)を示す。
図4】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その3)を示す。
図5】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その2)を示す。
図6】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その4)を示す。
図7】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その3)を示す。
図8】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その5)を示す。
図9】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その6)を示す。
図10】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その4)を示す。
図11】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その7)を示す。
図12】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その5)を示す。
図13】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その8)を示す。
図14】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その9)を示す。
図15A】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その6)を示す。
図15B】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その7)を示す。
図15C】本出願の実施例による撮像画面の模式図(その8)を示す。
図16】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その10)を示す。
図17】本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その11)を示す。
図18】本出願の実施例による撮像処理装置の構成ブロック図を示す。
図19】本出願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0019】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順番又は前後順を説明するものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順番で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0020】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供される撮像処理方法、撮像処理装置、電子機器及び可読記憶媒体を、具体的な実施例及びその応用場面により詳しく説明する。
【0021】
本出願のいくつかの実施例において、図1は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その1)を示し、具体的に、撮像処理方法は、具体的に次のステップ102、ステップ104、及びステップ106を含む。
【0022】
ステップ102で、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、前記第1プレビュー画像を前記第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新する。
【0023】
ステップ104で、第1入力を受信し、第1入力に応答して第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得て、第2プレビュー画像を第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新する。
【0024】
ステップ106で、第2フォーカス情報に基づき、第3プレビュー画像を撮像する。
【0025】
本出願の実施例では、撮像モードに入った後、まず、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、オートフォーカスによって第1フォーカス情報を得るとともに、撮像プレビュー画面における第1プレビュー画像を第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新する。
【0026】
ここで、第1フォーカス情報は焦点、フォーカス領域、焦点距離範囲パラメータ及び焦点距離パラメータ等を含み、いくつかの実施形態において、フォーカス情報は、ISO(International Standardization Organization,国際標準化機構により定義される感度)値、ホワイトバランスパラメータ、コントラストパラメータ、色スペース等をさらに含んでもよい。
【0027】
オートフォーカスによる第1フォーカス情報を得た後、第1入力が受信されると、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を、フォーカス効果がユーザのニーズを満たすまでフォーカス調整操作によって調整し、調整後の第2フォーカス情報を得る。そして、要求に合ったフォーカス効果が得られたか否かをユーザがリアルタイムで判断するように、第2フォーカス情報による第3プレビュー画像を表示する。
【0028】
ここで、第1入力は、電子機器がフォーカス調整処理を行うことをトリガするための入力である。第1入力は、ボタンを押下したり、スクリーンをタッチしたりすること等、ユーザのマニュアル入力であってもよく、リモコン又はインターネットからの信号入力等、ネットワーク接続を通じて得られた入力であってもよい。本出願は、第1入力の具体的な形態を限定しない。
【0029】
現在のフォーカス効果が要望に合致したとユーザが確認した場合、撮像ボタンを押し、モバイル端末が現在のフォーカス情報に従って撮像するように制御することができ、ユーザの要求に合った写真が得られる。
【0030】
本出願の実施例では、撮像対象となる物体の焦点距離情報を迅速に取得できるオートフォーカスを先に行うことによって、モバイル端末による撮像における高速フォーカスに対する要求を満たすことができ、また、ユーザがフォーカス調整操作によって、オートフォーカスを基に微調整を行うことが可能であり、これによりユーザの所望するフォーカス結果を正確に得ることができる。フォーカス速度を保証する一方、ユーザのニーズに応じたフォーカス結果が得られる。
【0031】
本出願のいくつかの実施例において、図2は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その2)を示し、具体的に、第1入力は第1マニュアルフォーカス操作を含み、第1フォーカス情報を調整する過程は、具体的に次のステップ202とステップ204を含む。
【0032】
ステップ202で、第1マニュアルフォーカス操作によって、第1フォーカス調整量を得る。
【0033】
ステップ204で、第1フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得る。
【0034】
本出願の実施例では、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整する際に、ユーザは第1マニュアルフォーカス操作を入力することによって、第1フォーカス情報を手動調整することができる。
【0035】
具体的に、図3は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その1)を示し、ここで、図3に示すように、携帯電話300の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面302において、焦点距離調整バー304及び現在の焦点距離位置を示すためのスライダー306が表示される。
【0036】
ここで、オートフォーカスが成功した後、スライダー306の初期位置は焦点距離調整バー304の中間位置であり得る。
【0037】
ユーザは現在のオートフォーカスの結果が要求に合っていないと感じている場合、スライダー306をタッチして「ドラッグ」することで第1マニュアルフォーカス操作を入力することができ、ここで、スライダー306をドラッグする方向は焦点距離の増加又は減少に、即ち第1フォーカス調整量の正負に対応し、スライダー306をドラッグしてスライドさせる距離は、第1フォーカス調整量の大きさに対応し、最後に、決定された第1フォーカス調整量に応じて、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整し、それにより、ユーザのニーズを満たすことができる第2フォーカス情報が得られ、最終的にユーザが満足する写真が撮られる。
【0038】
該過程は、オートフォーカスで得られたほぼ正しいフォーカス情報を基に、ユーザによって手動調整するため、フォーカス速度を保証する上で、フォーカス精度を向上させることができる。
【0039】
本出願のいくつかの実施例において、図4は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その3)を示し、具体的に、第1入力はオートフォーカス操作をさらに含み、第1フォーカス情報を調整する過程は、具体的に次のステップ402、ステップ404、及びステップ406を含む。
【0040】
ステップ402で、オートフォーカス操作によって、調整履歴データを取得する。
【0041】
ステップ404で、調整履歴データから、第1フォーカス情報に対応する第2フォーカス調整量を取得する。
【0042】
ステップ406で、第2フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得る。
【0043】
本出願の実施例では、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整する際に、ユーザはオートフォーカス操作を入力することによって、第1フォーカス情報を再度自動的に調整することができる。
【0044】
具体的に、図5は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その2)を示し、ここで、図5に示すように、携帯電話の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面502において、焦点距離調整バー504及び初期焦点距離位置を示すためのスライダー506、並びに自動調整識別子508が表示される。
【0045】
1回目のオートフォーカスが完了した後、ユーザが現在の第1フォーカス情報に満足しない場合は、自動調整識別子をタッチすることでオートフォーカス操作を入力する。この場合、モバイル撮像端末は調整履歴データを取得し、該調整履歴データには、これまでに成功した全ての撮像操作過程の最終的なフォーカス調整データが含まれる。
【0046】
モバイル撮像端末は、上記調整履歴データから、現在のオートフォーカス結果の第1フォーカス情報に一致する履歴記録を検索し、その中から対応する第2フォーカス調整量を決定し、該第2フォーカス調整量に基づいて第1フォーカス情報を自動的に調整し、それにより、ユーザがプレビューするための調整後の第2フォーカス情報を得る。
【0047】
例えば、ユーザが焦点距離f1とf2で複数回撮像したことがあり、焦点距離がf1の場合と焦点距離がf2の場合とで、ユーザがフォーカスを手動調整したフォーカス調整量の平均値をそれぞれ算出し、a1とa2と記す。次に、曲線あてはめによって、焦点距離がf1とf2との間のfにあるときに、fとそれに対応する調整量aとの関係を算出し、オートフォーカスの結果を調整量aによって調整する。
【0048】
図5に示すように、自動的に調整した後、焦点距離調整バー504上で、初期焦点距離位置を示すスライダー506、及び現在の焦点距離位置を示すスライダー510が同時に表示される。
【0049】
ユーザが調整後のプレビュー画像にまだ満足しない場合、オートフォーカス操作を繰り返して入力し、ユーザが満足するフォーカス結果を得るまで、現在のフォーカス情報に基づいた調整をモバイル端末で継続することができることが理解可能である。
【0050】
ここで、調整履歴データは自機のデータであってもよく、サーバから取得されるビックデータであってもよく、本出願の実施例は、調整履歴データのソースを限定しない。
【0051】
本出願のいくつかの実施例において、図6は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート4を示し、具体的に、撮像処理方法は次のステップ602とステップ604をさらに含んでもよい。
【0052】
ステップ602で、フォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きい場合、選択識別子を表示する。
【0053】
ステップ604で、選択識別子に対する第2入力を受信し、第2入力に応答して、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示する。
【0054】
ここで、フォーカス履歴情報は選択識別子に関連付けられている。
【0055】
本出願の実施例では、各フォーカスの後、現在のフォーカスが成功したと機器が判定した場合は、現在のフォーカスデータを記録し、フォーカス履歴データとして保存する。また、現在、ユーザによるフォーカス調整パラメータの回数が多く、具体的には取得されたフォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きいと端末が判定した場合、ユーザがフォーカス情報を調整した後に正確なフォーカスが得られていないと考え、この場合、ユーザが正確なフォーカス焦点距離範囲を迅速に特定するのを助けるために、1つの選択識別子を表示してもよく、ユーザは選択識別子を選択することによって、フォーカスをフォーカス履歴情報に戻し、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示することができる。
【0056】
ここで、一実施形態では、フォーカス履歴情報は複数のフォーカス情報を含み、選択識別子は、「1つ前」のフォーカス履歴情報と「1つ後」のフォーカス履歴情報にそれぞれ対応する2つのページ送りボタンを含んでもよい。ユーザが「1つ前」のページ送りボタンを押すと、より時間の早いフォーカス履歴情報が選択され、ユーザが「1つ後」のページ送りボタンを押すと、より時間の遅いフォーカス履歴情報が選択される。
【0057】
別の実施形態では、フォーカス履歴情報はオートフォーカスで得られたフォーカス履歴情報、即ち上記第1フォーカス情報であってもよく、選択識別子は「戻り」の識別子であってもよく、該「戻り」の識別子がユーザによってトリガされると、オートフォーカスで得られたフォーカス履歴情報、即ち第1フォーカス情報に直接戻る。
【0058】
具体的に、図7は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その3)を示し、ここで、図7に示すように、携帯電話の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面702において、焦点距離調整バー704、初期焦点距離位置を示すためのスライダー706、及び現在の焦点距離位置を示すためのスライダー708が表示される。
【0059】
ユーザがフォーカス情報を複数回調整したとシステムが判定した場合、焦点距離調整バー704の一側に選択識別子710が表示される。ユーザが選択識別子710をタップすると、現在のフォーカス情報を前回の成功的にフォーカスしたフォーカス成功履歴情報に戻す。
【0060】
フォーカス成功履歴情報を保存し、ユーザが選択識別子をタッチすることで現在のフォーカス情報をフォーカス成功履歴情報に置き換えることができるようにすることで、一方では、ユーザの誤操作による正確なフォーカスの紛失を避けることができ、他方では、フォーカス効率を高めることもできる。
【0061】
本出願のいくつかの実施例において、図8は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その5)を示し、具体的に、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行う前に、撮像処理方法は、次のステップ802とステップ804をさらに含んでもよい。
【0062】
ステップ802で、第3入力を受信し、第3入力に応答して、第1プレビュー画像においてフォーカス領域を選択し、フォーカス領域において第1フォーカス対象を選択する。
【0063】
ステップ804で、第1フォーカス対象に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス対象に対応する第1フォーカス情報を得る。
【0064】
本出願の実施例では、撮像の前に、ユーザは第3入力によって、現在のプレビュー画像において1つのフォーカス領域を手動で又は自動的に選択することができ、撮像機器はフォーカス領域に基づいて1つの中心目標をフォーカス目標、即ち上記第1フォーカス対象として決定し、該第1フォーカス対象を焦点として、オートフォーカス操作を行うことができる。
【0065】
具体的に、ユーザが撮像プログラムを開いて、撮像画面に入ると、モバイル撮像機器のディスプレイ上でプレビュー画像がリアルタイムで表示される。ユーザはプレビュー画像におけるある領域をタップしたり、「枠選択」の方式でプレビュー画像においてある領域を選択したりすることによって、第1フォーカス操作を入力することができる。この場合、モバイル撮像機器は、フォーカス領域において1つの第1フォーカス対象をフォーカス中心目標として自動的に決定し、それに対してオートフォーカスを行う。
【0066】
ここで、フォーカス識別領域における第1フォーカス対象を認識する際に、フォーカス領域においてレンズに最も近い目標を第1フォーカス対象としてもよく、フォーカス領域において最も大きな面積を占める目標を第1フォーカス対象としてもよく、さらにフォーカス領域において輝度が最大の目標を第1フォーカス対象としてもよく、本出願の実施例は、第1フォーカス対象の認識方法を限定しない。
【0067】
本出願のいくつかの実施例において、図9は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その6)を示し、具体的に、第3入力を受信した後に、撮像処理方法は、次のステップ902、ステップ904、及びステップ906をさらに含んでもよい。
【0068】
ステップ902で、フォーカス領域において、フォーカス枠を表示する。
【0069】
ステップ904で、フォーカス枠に対する第2マニュアルフォーカス入力を受信し、フォーカス枠の表示パラメータを調整する。
【0070】
ステップ906で、オートフォーカスによって、第2フォーカス対象に対応する第3フォーカス情報を得る。
【0071】
ここで、フォーカス領域の表示パラメータはフォーカス枠の大きさ及び位置のうちの少なくとも1つを含み、第2フォーカス対象はフォーカス枠の表示パラメータが調整された後、フォーカス枠で選択されている対象である。
【0072】
本出願の実施例では、ユーザがプレビュー画像をタップ又は枠選択し、現在のプレビュー画像においてフォーカス領域を選択すると、フォーカス領域においてフォーカス枠が表示される。ここで、フォーカス枠は矩形のフォーカス枠、円形のフォーカス枠又は不規則な幾何学的画像のフォーカス枠であってもよく、本出願の実施例は、フォーカス枠の外観を限定しない。
【0073】
フォーカス枠が表示された後、フォーカス枠を介して第2マニュアルフォーカス操作を受信することで、フォーカス領域の大きさ又は位置を調整し、現在のプレビュー画像において「より大きい」又は「より小さい」フォーカス領域を決定するか、又は現在のプレビュー画像における他の位置をフォーカス領域として選択することができる。
【0074】
フォーカス領域が変更された後、モバイル撮像機器は変更されたフォーカス領域において、第2フォーカス対象を再決定する。ここで、第2フォーカス対象は第1フォーカス対象と同一の対象であってもよく、第1フォーカス対象と異なる他の対象であってもよく、さらに第1フォーカス対象の他の部位であってもよい。
【0075】
具体的に、図10は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その4)を示し、ここで、図10に示すように、ユーザが撮像プログラムを開いて、撮像画面に入ると、携帯電話ではプレビュー画像がリアルタイムで表示される。ユーザはプレビュー画像1002におけるいずれかの領域をタップすることで第1フォーカス操作を入力することができ、この場合、ユーザがタップしたフォーカス領域1004においてフォーカス枠1006が表示される。
【0076】
この場合、ユーザはフォーカス枠1006の枠部をドラッグすることで第2マニュアルフォーカス操作を入力して、プレビュー画像1002において新たなフォーカス領域100を決定することができる。
【0077】
ユーザはさらに、フォーカス枠1006の四隅をドラッグして第2マニュアルフォーカス操作を入力したり、ピンチアウトのようなジェスチャー操作によって第2マニュアルフォーカス操作を入力したりすることで、フォーカス領域1004の大きさを調整することができる。
【0078】
選択的に、ユーザが第2マニュアルフォーカス操作を入力した後、プレビュー画像1002において1つの選択識別子ボタンが表示されてもよく、ユーザがこの選択識別子ボタンをタップすると、フォーカス枠はユーザによる調整の前の初期状態に戻る。
【0079】
例として、現在のフォーカス対象Aが他の物体によって囲まれ、且つ該フォーカス対象Aが上記他の物体よりもレンズからの距離が遠い場合、対象Aに対してフォーカスを行う際に、焦点が他の物体B、Cに移動する場合がある。このような場合に対して、フォーカススライダーをタップして上へ迅速にスライドする方式で、フォーカス調整操作をオンにすることができる。
【0080】
この場合、フォーカス枠の色は、例えば青色から緑色に変えるように、表示色を変えることができる。
【0081】
従って、ユーザはプレビュー画像上でピンチインすることでフォーカス領域を縮小させ、対象Aに対する精確なフォーカスを実現することができる。また、ピンチアウトすることでフォーカス領域を拡大させ、より大きなフォーカス範囲を網羅することもできる。それにより、ユーザがフォーカス領域及びフォーカス対象を自由に選択することができ、撮像操作の利便性を向上させ、フォーカスの精度を向上させることに寄与する。
【0082】
本出願のいくつかの実施例において、図11は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その7)を示し、具体的に、第1フォーカス対象を選択した後に、撮像処理方法は、次のステップ1102、ステップ1104、ステップ1106、及びステップ1108をさらに含んでもよい。
【0083】
ステップ1102で、第1連続撮像入力に応答して、前記第1フォーカス対象の第1焦点形成情報を得る。
【0084】
ステップ1104で、第1連続撮像入力によって、第3フォーカス対象、及び第3フォーカス対象の第2焦点形成情報を得る。
【0085】
ステップ1106で、第1焦点形成情報及び第2焦点形成情報に基づいて第1フォーカス情報集合を得る。
【0086】
ステップ1108で、順に第1フォーカス情報集合におけるフォーカス情報に従って、連続撮像するようにカメラを制御し、写真集合を出力する。
【0087】
ここで、第3フォーカス対象は第1連続撮像入力によって選択されるものである。
【0088】
本出願の実施例では、連続フォーカスの方式で、複数目標の連続撮像を行うことができる。具体的に、モバイル撮像機器は、ユーザによって入力された第1連続撮像入力に応じて、連続撮像モードに入る。連続撮像モードでは、まず、第1フォーカス対象に対応する第1焦点形成情報を決定する。
【0089】
ここで、第1フォーカス対象の決定は、上記いずれか1つの実施例で提供される撮像処理方法により、あるフォーカス領域における第1フォーカス対象に対してオートフォーカスを行うことによって行うことができ、そして、マニュアル焦点距離調整、又は再度オートフォーカスのステップにより、第1フォーカス対象の正確な焦点距離情報を得て、且つユーザがタップして確認又は撮像した後、第1焦点形成情報となる。
【0090】
また、モバイル撮像機器は第1連続撮像入力に従って、ユーザによって選択されたフォーカス領域において、1つの第3フォーカス対象を再決定する。ここで、第3フォーカス対象は第1フォーカスと完全に異なる他の目標であってもよく、第1フォーカス対象の他の部位又は領域であってもよい。
【0091】
第3フォーカス対象が決定された後、同じフォーカス決定方式によって、第3フォーカス対象の正確な焦点距離情報を得ることができ、且つユーザがタップして確認又は撮像した後、第2焦点形成情報となる。
【0092】
さらに、第1焦点形成情報を起点とし、第2焦点形成情報を終点とし、第1フォーカス情報集合を形成し、第1焦点形成情報から第2焦点形成情報への漸次変化順番に従って、連続撮像を順に行う。
【0093】
具体的に、図12は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その5)を示し、ここで、図12に示すように、第1連続撮像入力が受信された後、まず、プレビュー画像1202において、フォーカス領域Aにおける物体aを撮像し、この場合、オリジナルフォーカス枠1204はフォーカス領域Aに位置する。次に、フォーカス枠をドラッグする方式で、フォーカス枠をフォーカス領域Bにドラッグし、さらにフォーカス領域Bにおける物体bを撮像し、この場合、現在のフォーカス枠1206はフォーカス領域Bに位置する。
【0094】
物体aに対してフォーカスを行う際に、物体aの正確な焦点距離を判定し、f3として記録し、物体bに対してフォーカスを行う際に、物体bの正確な焦点距離を判定し、f4として記録する。この場合、焦点距離調整バー1208上でf3及びf4を標識し、同時にf3とf4との間の領域1210を標識し、該領域1210にはn個のフォーカス情報f3~4が含まれる。
【0095】
例えば、ユーザはまず、物体aに対してオートフォーカス及び焦点距離調整を行い、フォーカスが完了した後、フォーカス枠をタップして物体bにドラッグし、続いて離すと、フォーカスブラケット連続撮像のフォーカス区間の設定を完了することができる。フォーカス枠をドラッグする過程において、焦点距離調整バー1208ではフォーカス区間が同期表示される。
【0096】
ユーザが第2撮像操作を入力すると、物体aから、それぞれフォーカス情報f3、f3~4×n及びf4で撮像して、一連の連続撮像写真を得る。
【0097】
連続フォーカスの方式で異なるフォーカス対象に対して連続撮像を行うことによって、ユーザの後続選択のための大量のフォーカスを合わせた写真を短時間で取得することができ、異なる焦点距離範囲情報に対応する複数の目標に対する迅速な、同期した流し撮りが実現され、写真の歩留まりが向上する。
【0098】
図13は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その8)を示し、具体的に、撮像を完了するフローは以下のとおりである。
【0099】
ステップ1302で、カメラを起動する。
【0100】
ステップ1304で、オートフォーカスを行い、プレビュー画像において焦点距離調整バーを表示する。
【0101】
ステップ1306で、フォーカスが複数回行われたか否かを判定し、そうであればステップ1308に進み、そうでなければステップ1310に進む。
【0102】
ステップ1308で、フォーカス状態を記録し、選択識別子を表示する。
【0103】
ステップ1310で、撮影するか否かを判定し、そうであればフローを終了し、そうでなければステップ1312に進む。
【0104】
ステップ1312で、戻るか否かを判定し、そうであればステップ1314に進み、そうでなければステップ1316に進む。
【0105】
ステップ1314で、前回のフォーカス成功状態に戻る。
【0106】
ステップ1316で、フォーカス自動較正モードをオンにする。
【0107】
ステップ1318で、ジェスチャーによるフォーカス調整モードをオンにする。
【0108】
ステップ1320で、フォーカス枠をドラッグし、連続撮像を行う。
【0109】
具体的に、例として、ユーザはカメラを起動し、プレビュー画像をタップしてオートフォーカスを行う。フォーカスした後、プレビュー画像の下方には、焦点を手動で調整するための、マニュアルフォーカスの焦点距離調整バーが表示される。
【0110】
ユーザはフォーカスしようとする際に、オートフォーカス効果の上で、較正操作を行うことができる。ユーザは、フォーカス目標をダブルタップすることで、オートフォーカスを基にオートフォーカスの較正を行い、この際に下方にある焦点距離調整バーが自動的に調整される。
【0111】
例えば、マニュアルフォーカス操作が行われていない場合、焦点距離調整バーのスライダーはデフォルトで中間位置にあり、オートフォーカスが完了した後、ユーザは焦点距離調整バーを手動で微調整して最適なフォーカス状態を得ることができる。一方、オートフォーカスが完了した後、自動較正操作を有効にすると、可能な限り最適な状態にするために、焦点距離調整バーが自動的に調整され、微調整されたフォーカス状態が変動し、対応する較正が行われ、その後の手動調整が必要な過程が不要になる。
【0112】
較正の具体的なフォーカスパラメータは、過去の撮像時に記録された異なる焦点距離で対応する調整値のフィッティング計算によって得られる。例えば、ユーザが焦点距離f1とf2で複数回撮像したことがあり、焦点距離がf1の場合と焦点距離がf2の場合の、ユーザの手動調整量の平均値a1とa2をそれぞれ算出し、次に、曲線あてはめによって、f1とf2との間にある焦点距離fと、較正調整量aとの関係曲線を得ることができ、最後に、ユーザによってオートフォーカスされた後に得られる焦点距離fがf1とf2との間にあると、曲線に基づいて対応する較正調整量を算出することができる。
【0113】
ユーザによって複数回のフォーカス操作が行われると、撮像がトリガされる前の毎回のフォーカス情報を記録することができる。
【0114】
ユーザはフォーカス成功率が低い場合にフォーカス操作を複数回行った後、スライドバーの左側の戻りボタンをタップしてこの前のフォーカスが最も正確な状態に戻ることができ、この場合、フォーカス枠は緑色となり、現在のフレーミング場面におけるフォーカスデータが最も正確な状態であることをユーザに提示する。
【0115】
通常、モバイル端末のフォーカス領域は固定されるものであり、プレビュー領域を指でタップする点を中心として、小さな矩形サイズに固定し、該領域をフォーカス領域とする。このため、あるフォーカス物体Aが他の物体B、Cに囲まれ、且つAがB、Cよりもレンズから遠い場合において、Aをタップすると、B、C物体にフォーカスを合わせる可能性があるように、一部の場面にフォーカスのミスをもたらす。この場合に対し、マニュアルフォーカススライドバーをタップして上向きに迅速にスライドすることができ、それで、ジェスチャーによるフォーカス領域調整モードがオンにされ、フォーカス枠は緑色となる。
【0116】
この場合、元のフレーミング画像をプレビューするズームはフォーカス領域を調整するジェスチャーズームに置き換えられる。
【0117】
ユーザはプレビュー画像上でピンチインすることで、フォーカス領域を縮小することができ、それで小さな物体にフォーカスを合わせることがより容易となり、特に小さな物体の前後左右の周囲が他の背景物体によって囲まれて遮蔽される場合、単に固定した領域でフォーカスを合わせることにより他の背景物体にフォーカスを合わせ、ユーザの要望する効果に達しない状況を避けることができる。
【0118】
2本の指を離すようにスライドさせることによって、フォーカス領域を拡大することができ、それで大きな物体にフォーカスを合わせることがより容易となり、例えば、近い距離で複数人を撮像する際に、後ろに位置する人が遠く離れると、スクリーンの中央をタップしてフォーカスすると、後ろに位置する人物のぼかしを引き起こし、良好なフォーカス効果が得られないが、この場合、フォーカス領域を拡大し、フォーカスが必要な全ての背景物体を網羅してからフォーカス調節を行うことによって、より良好な撮像効果を得ることができる。
【0119】
ジェスチャーによるフォーカス調整モードを終了したい場合は、フォーカス枠の枠をシングルタップするような操作で終了することができる。終了した後、フォーカス枠の色は、例えば緑色から青色に戻るように、元に戻る。
【0120】
連続撮像モードについて、ユーザは、例えば、焦点距離が比較的に大きな対象Aと焦点距離が比較的に小さな対象Bとの間でフォーカス連続撮像を行うように、フォーカス連続撮像を行うことができ、目的に合わせたフォーカス連続撮像区間を迅速に設定可能である。
【0121】
具体的に、まず、ユーザはまず1番目の対象Aに対してオートフォーカスを行い、フォーカスが完了した後、フォーカス枠をタップし、他の対象Bにドラッグし、続いて離すと、フォーカスブラケット連続撮像のフォーカス区間の設定を完了することができる。ここで、フォーカス枠をドラッグするとともに、マニュアルフォーカススライドバーは表示されるフォーカス連続撮像区間に対応する。ユーザが連続撮像する際に、フォーカス区間内のフォーカス値に従って順に撮像され、一連のフォーカス状態が変化する写真集合が得られ、後で選択するために、全体としてはぼかしの変化を有する一連の写真として示される。
【0122】
本出願の実施例は、オートフォーカスの基にマニュアルフォーカスを組み合わせることでオートフォーカスズレによる画像品質低下の問題を解決し、フォーカス自動較正、及びジェスチャーによるフォーカス領域調整の方式で、フォーカスの精度を向上させ、ユーザの撮像効果を向上させる。その上で、ユーザが複数回のフォーカスの後も最適な焦点を選択できないことを防ぐために、本出願の実施例はさらに、現在の場面及びフォーカス背景物体の最適なフォーカス距離を保存するフォーカスロールバックの方針を採用している。フォーカスブラケット連続撮像の方針と組み合わせることで、参照物によって、目的に合わせたフォーカス連続撮像区間を迅速に設定することができ、マニュアルフォーカスの利便性をさらに向上させることができる。
【0123】
本出願のいくつかの実施例において、図14は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート9を示し、具体的に、撮像処理方法は、次のステップ1402とステップ1404をさらに含んでもよい。
【0124】
ステップ1402で、第2連続撮像入力を受信し、第2連続撮像入力に応答して、フォーカス枠の位置を調整し、少なくとも2つの第4フォーカス対象を順に選択し、各第4フォーカス対象の第3焦点形成情報を得る。
【0125】
ステップ1404で、第3焦点形成情報に基づき、連続撮像するようにカメラを制御する。
【0126】
本出願の実施例では、第2連続撮像入力によって、フォーカス領域を調整する方式で、複数の第4フォーカス対象を一括選択し、フォーカス枠の移動順番に従って、複数の第4フォーカス対象をそれぞれフォーカス対象とし、連続撮像を行い、最終的に焦点距離が連続的に変化する1組の写真を得るか、又はフォーカスが移動する1つの動的画像を得る。
【0127】
具体的に、図15Aは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その6)を示し、図15Bは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その7)を示し、図15Cは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その8)を示す。
【0128】
図15Aに示すように、ユーザはまず、オートフォーカス及び手動調整の方式で、現在のプレビュー画像において1番目の第4フォーカス対象を選択し、次に、フォーカス枠の位置をドラッグすることでフォーカス領域を調整し、現在の画像において2番目の第4フォーカス対象を選択し、フォーカスを完了し、具体的には図15Bに示すとおりである。
【0129】
次に、ユーザは引き続き、フォーカス枠をドラッグし、3番目の第4フォーカス対象を選択してフォーカスを完了し、このように、全ての第4フォーカス対象を選択するまで行う。ユーザが最終的に3つの第4フォーカス対象を選択したことを例とすると、その画面は図15Cに示すとおりである。
【0130】
ここで、プレビュー画像1500において、1番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1502に対応し、2番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1504に対応し、3番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1506に対応する。
【0131】
全ての第4フォーカス対象、及び各第4フォーカス対象に対応する第3焦点形成情報が決定された後、ユーザがフォーカス枠をドラッグする順番に従って、複数の第4フォーカス対象を順に撮像し、連続撮像を完了する。
【0132】
本出願のいくつかの実施例において、図16は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その10)を示し、具体的に、第3焦点形成情報に基づき、連続撮像するようにカメラを制御するステップは、次のステップ1602、ステップ1604、及びステップ1606を含んでもよい。
【0133】
ステップ1602で、第2連続撮像入力によって、各第4フォーカス対象の撮像時間、及び各第4フォーカス対象の撮像順番を得る。
【0134】
ステップ1604で、撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに従って、各第4フォーカス対象の撮像枚数を得る。
【0135】
ステップ1606で、第3焦点形成情報に基づき、撮像順番及び撮像回数に従って、撮像するようにカメラを制御し、動的写真を出力する。
【0136】
本出願の実施例では、各第4フォーカス対象を選択する時の撮像時間を記録し、具体的にはビューファインダをドラッグする時に経過した時間であってもよく、且つ複数の第4フォーカス対象が選択された時の前後順番を記録する。
【0137】
複数の第4フォーカス対象が選択された時の前後順番に従って、連続撮像の前後順番を決定し、そして撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに従って、各第4フォーカス対象間の撮像枚数を決定する。
【0138】
例として、第4フォーカス対象A、第4フォーカス対象B及び第4フォーカス対象Cが含まれ、A-B-Cという順番に従って撮像し、ユーザがビューファインダをAからBへ移動する過程で、2秒が経過し、BからCへ移動する過程で、1秒が経過した。
【0139】
システムにおいて予め設定された撮像フレームレートが25フレーム毎秒であると仮定すると、第4フォーカス対象Aから対象Bまで撮像する場合、システムは合計50枚の写真を撮像しており、この50枚の写真のフォーカス情報は、第4フォーカス対象Aに対応する第3焦点形成情報Aから、第4フォーカス対象Bに対応する第3焦点形成情報に曲線あてはめの方式で漸次的変化された曲線値である。
【0140】
同様に、第4フォーカス対象Bから第4フォーカス対象Cまでの連続撮像には、合計25枚の写真が撮像されており、最終的には統合によって総フレーム数が75フレームの動的写真を得た。
【0141】
一定の順番に従って、複数のフォーカス対象に対してそれぞれフォーカス及び撮像を行うことによって、最終的に焦点が経時的に変化する動的写真が得られ、「動的ズーム」による面白さのある撮像が実現され、撮像の面白さが向上する。
【0142】
本出願のいくつかの実施例において、撮像処理方法は、第3焦点形成情報に基づき、フォーカステンプレートを生成し、フォーカステンプレートを予め設定された記憶スペースに記憶するステップであって、予め設定された記憶スペースが少なくとも1つのフォーカステンプレートを含むステップと、少なくとも1つのフォーカステンプレートのうちのターゲットフォーカステンプレートに対する選択入力を受信するステップと、前記選択入力に応答して、ターゲットフォーカステンプレートに従って、撮像するようにカメラを制御するステップとをさらに含む。
【0143】
本出願の実施例では、連続撮像が完了した後、今回の連続撮像のフォーカス情報を記憶し、対応するフォーカステンプレートとして形成する。後続の撮像過程において、ユーザは保存されたフォーカステンプレートを直接呼び出すことで、迅速な連続撮像を行うことができる。
【0144】
ここで、フォーカステンプレートはフォーカス位置、フォーカス範囲及びフォーカス情報を含み、フォーカス情報は焦点距離範囲パラメータ及び焦点距離パラメータ等を含む。フォーカステンプレートがユーザによって呼び出されると、撮像機器は、フォーカステンプレートが記憶された時と完全に同じ操作ステップに従って、自動撮像を行う。
【0145】
図17は本出願の実施例による撮像処理方法のフローチャート(その11)を示し、具体的に、完全な撮像フローは以下のとおりである。
【0146】
ステップ1702で、カメラを起動する。
【0147】
ステップ1704で、オートフォーカスを行い、プレビュー画像において焦点距離調整バーを表示する。
【0148】
ステップ1706で、フォーカスが複数回行われたか否かを判定し、そうであればステップ1708に進み、そうでなければステップ1710に進む。
【0149】
ステップ1708で、フォーカス状態を記録し、選択識別子を表示する。
【0150】
ステップ1710で、撮影するか否かを判定し、そうであればフローを終了し、そうでなければステップ1712に進む。
【0151】
ステップ1712で、戻るか否かを判定し、そうであればステップ1714に進み、そうでなければステップ1716に進む。
【0152】
ステップ1714で、前回のフォーカス成功状態に戻る。
【0153】
ステップ1716で、フォーカス目標のフォーカス状態をロックする。
【0154】
ステップ1718で、フォーカス枠を次の目標に移動させ、ステップ1716に戻り、全ての対象が選択されたら、ステップ1720に進む。
【0155】
ステップ1720で、連続撮像を行う。
【0156】
ステップ1722で、テンプレートを保存し、動的写真を共有する。
【0157】
具体的に、例として、ユーザはカメラを起動し、プレビュー画像をタップしてオートフォーカスを行う。フォーカスした後、プレビュー画像の下方には、焦点を手動で調整するための、マニュアルフォーカスの焦点距離調整バーが表示される。
【0158】
連続撮像モードについて、ユーザは、連続フォーカスの開始対象として、スクリーンプレビューにおける対象Aをタップすることができ、対象Aのフォーカス精度を保証するために次のことを行う。
【0159】
まず、2本の指でフォーカス枠をズームすることによってフォーカス枠の大きさを調整し、フォーカス枠の表示サイズはフォーカス領域を表し、ズーム後に対象Aが完全にフォーカス枠によってカバーされることを確保する。
【0160】
次に、下方の焦点距離調整バーの調整を開始して、フォーカス値を微調整することで、最適なフォーカス距離となることを確保し、戻りボタンで微調整を継続的に行い、プレビュー画像における対象Aの精細度及び後ろの背景のぼかし度により、所望のフォーカス状態を決定する。
【0161】
最後に、フォーカス枠をダブルタップしてこの際のフォーカス状態(フォーカス領域の大きさ及び焦点距離)をロックし、開始対象Aのフォーカスパラメータとして保存する。
【0162】
開始対象のフォーカス状態を確認した後、次の対象のフォーカス状態のロックを行う。フォーカス枠を対象Bにドラッグするとともに、ドラッグ過程における時間t1を記録し、対象Bのフォーカス状態をロックし、ここで、以下のいくつかの方式によって全過程のフォーカス状態収集を完了することができる。
【0163】
配列の方式
上記方式に従って異なる対象C、D、E等を順に選択し、各段階のドラッグ時間t及び対応するフォーカス情報fを記録する。
【0164】
組合せの方式
また、A及びBを覆うようにフォーカス枠をドラッグして、A+Bという対象となるように組み合わせることもできる。
【0165】
最後に一連のフォーカスロック状態及びドラッグ時間を得る。
【0166】
撮像ボタンをタップして撮像を開始し、まず、ドラッグ時間値[t1、t2、t3…tn]から、動的写真の合計時間はTとなり、Tは通常、2~5秒にあり、ユーザによって設定可能である。ドラッグ時間t1が合計時間Tに占める割合に基づき、Tを乗じ、t1からt2の期間にフォーカスが変化する撮像時間Tabを得る。
【0167】
次に、対応するフォーカスロック状態に応じて、対象Aから、対象Aのフォーカスパラメータfa(フォーカス領域の大きさ及び焦点距離値)を利用して撮像し、次のロック状態の対象Bに対して、faとfbのパラメータ値を比較し、faからfbまで線形に変化するように、撮像時間Tabに従って、フォーカスパラメータを線形に修正し、1秒あたり30フレームのレートで撮像し、この過程において物体Aから物体Bへのフォーカス変化過程を得る。
【0168】
最後に、順に全てのフォーカスロック状態を撮像した後に、ぼかし効果が変化し、各物体の間に順にフォーカスを合わせる1枚の動的写真を合成し、動的写真を押すと、この前に設定されたフォーカス及び物体移動の効果を見ることができる。
【0169】
撮像後に写真のサムネイルを長押しすると、今回のフォーカスロック状態が保存され、今回の撮像のフォーカステンプレートが得られる。次回にスクリーンを長押しして連続フォーカス過程に入る際に、前の連続フォーカステンプレートを選択可能であり、また、フォーカステンプレート及び実例写真をソーシャルネットワーク又は他の携帯電話端末に共有することができ、他の端末は撮像時に該テンプレートを適用し、所望の動的写真を直接撮像することができる。
【0170】
本出願の実施例では、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを組み合わせ、動的フォーカス変化のある写真撮像を実現可能であり、また、後続使用のために撮像効果に対応する撮像テンプレートを生成し、ユーザがマルチオブジェクト場面を撮像する際のフォーカス選択においてより便利で面白さのある撮像方案を提供する。
【0171】
本出願のいくつかの実施例において、説明すべきことは、本出願の実施例で提供される撮像処理方法の実行主体が撮像処理装置であってもよく、又は、該撮像処理装置内の、撮像処理方法を実行してロードするための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では、撮像処理装置で撮像処理方法を実行してロードすることを例として、本出願の実施例で提供される撮像処理方法を説明する。
【0172】
図18は本出願の実施例による撮像処理装置の構成ブロック図を示し、具体的に、撮像処理装置1800は、フォーカスモジュール1802、受信モジュール1804、調整モジュール1806、及び撮像モジュール1808を含む。
【0173】
フォーカスモジュール1802は、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、第1プレビュー画像を第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新するために用いられる。
【0174】
受信モジュール1804は、第1入力を受信するために用いられる。
【0175】
調整モジュール1806は、第1入力に応答して第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得て、第2プレビュー画像を第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新するために用いられる。
【0176】
撮像モジュール1808は、第2フォーカス情報に基づき、第3プレビュー画像を撮像するために用いられる。
【0177】
本出願の実施例では、撮像モードに入った後、まず、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、オートフォーカスによって第1フォーカス情報を得るとともに、第1フォーカス情報によるプレビュー画像を表示する。
【0178】
ここで、第1フォーカス情報は焦点、フォーカス領域、焦点距離範囲パラメータ及び焦点距離パラメータ等を含み、いくつかの実施形態において、フォーカス情報は、ISO(International Standardization Organization,国際標準化機構により定義される感度)値、ホワイトバランスパラメータ、コントラストパラメータ、色スペース等をさらに含んでもよい。
【0179】
オートフォーカスによる第1フォーカス情報を得た後、ユーザがフォーカス調整操作を入力すると、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を、フォーカス効果がユーザのニーズを満たすまでフォーカス調整操作によって調整し、調整後の第2フォーカス情報を得る。そして、要求に合ったフォーカス効果が得られたか否かをユーザがリアルタイムで判断するように、第2フォーカス情報によるプレビュー画像を表示する。
【0180】
現在のフォーカス効果が要望に合致したとユーザが確認した場合、第1撮像操作によって、モバイル端末が現在のフォーカス情報に従って撮像するように制御することができ、ユーザの要求に合った写真が得られる。
【0181】
本出願の実施例では、撮像対象となる物体の焦点距離情報を迅速に取得できるオートフォーカスを先に行うことによって、モバイル端末による撮像における高速フォーカスに対する要求を満たすことができ、また、ユーザがフォーカス調整操作によって、オートフォーカスを基に微調整を行うことが可能であり、これによりユーザの所望するフォーカス結果を正確に得ることができる。フォーカス速度を保証する一方、ユーザのニーズに応じたフォーカス結果が得られる。
【0182】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、第1入力は第1マニュアルフォーカス操作を含む。
【0183】
調整モジュール1806はさらに、第1マニュアルフォーカス操作によって、第1フォーカス調整量を得ることと、第1フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得ることと、に用いられる。本出願の実施例では、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整する際に、ユーザは第1マニュアルフォーカス操作を入力することによって、第1フォーカス情報を手動調整することができる。
【0184】
具体的に、図3は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その1)を示し、ここで、図3に示すように、携帯電話300の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面302において、焦点距離調整バー304及び現在の焦点距離位置を示すためのスライダー306が表示される。
【0185】
ここで、オートフォーカスが成功した後、スライダー306の初期位置は焦点距離調整バー304の中間位置であり得る。
【0186】
ユーザは現在のオートフォーカスの結果が要求に合っていないと感じている場合、スライダー306をタッチして「ドラッグ」することで第1マニュアルフォーカス操作を入力することができ、ここで、スライダー306をドラッグする方向は焦点距離の増加又は減少に、即ち第1フォーカス調整量の正負に対応し、スライダー306をドラッグしてスライドさせる距離は、第1フォーカス調整量の大きさに対応し、最後に、決定された第1フォーカス調整量に応じて、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整し、それにより、ユーザのニーズを満たすことができる第2フォーカス情報が得られ、最終的にユーザが満足する写真が撮られる。
【0187】
該過程は、オートフォーカスで得られたほぼ正しいフォーカス情報を基に、ユーザによって手動調整するため、フォーカス速度を保証する上で、フォーカス精度を向上させることができる。
【0188】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、第1入力はオートフォーカス操作をさらに含む。調整モジュール1806はさらに、
オートフォーカス操作によって、調整履歴データを取得することと、
調整履歴データから、第1フォーカス情報に対応する第2フォーカス調整量を取得することと、
第2フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得ることと、に用いられる。
【0189】
本出願の実施例では、オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整する際に、ユーザはオートフォーカス操作を入力することによって、第1フォーカス情報を再度自動的に調整することができる。
【0190】
具体的に、図5は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その2)を示し、ここで、図5に示すように、携帯電話の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面502において、焦点距離調整バー504及び初期焦点距離位置を示すためのスライダー506、並びに自動調整識別子508が表示される。
【0191】
1回目のオートフォーカスが完了した後、ユーザが現在の第1フォーカス情報に満足しない場合は、自動調整識別子をタッチすることでオートフォーカス操作を入力する。この場合、モバイル撮像端末は調整履歴データを取得し、該調整履歴データには、これまでに成功した全ての撮像操作過程の最終的なフォーカス調整データが含まれる。
【0192】
モバイル撮像端末は、上記調整履歴データから、現在のオートフォーカス結果の第1フォーカス情報に一致する履歴記録を検索し、その中から対応する第2フォーカス調整量を決定し、該第2フォーカス調整量に基づいて第1フォーカス情報を自動的に調整し、それにより、ユーザがプレビューするための調整後の第2フォーカス情報を得る。
【0193】
例えば、ユーザが焦点距離f1とf2で複数回撮像したことがあり、焦点距離がf1の場合と焦点距離がf2の場合とで、ユーザがフォーカスを手動調整したフォーカス調整量の平均値をそれぞれ算出し、a1とa2と記す。次に、曲線あてはめによって、焦点距離がf1とf2との間のfにあるときに、fとそれに対応する調整量aとの関係を算出し、オートフォーカスの結果を調整量aによって調整する。
【0194】
図5に示すように、自動的に調整した後、焦点距離調整バー504上で、初期焦点距離位置を示すスライダー506、及び現在の焦点距離位置を示すスライダー510が同時に表示される。
【0195】
ユーザが調整後のプレビュー画像にまだ満足しない場合、オートフォーカス操作を繰り返して入力し、ユーザが満足するフォーカス結果を得るまで、現在のフォーカス情報に基づいた調整をモバイル端末で継続することができることが理解可能である。
【0196】
ここで、調整履歴データは自機のデータであってもよく、サーバから取得されるビックデータであってもよく、本出願の実施例は、調整履歴データのソースを限定しない。
【0197】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、撮像処理装置1800は、表示モジュール1810、受信モジュール1804、及び表示モジュール1810をさらに含む。
【0198】
表示モジュール1810は、フォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きい場合、選択識別子を表示するために用いられる。
【0199】
受信モジュール1804はさらに、選択識別子に対する第2入力を受信するために用いられる。
【0200】
表示モジュール1810はさらに、第2入力に応答して、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示するために用いられ、フォーカス履歴情報が、選択識別子に関連付けられている。
【0201】
本出願の実施例では、各フォーカスの後、現在のフォーカスが成功したと機器が判定した場合は、現在のフォーカスデータを記録し、フォーカス履歴データとして保存する。また、現在、ユーザによるフォーカス調整パラメータの回数が多く、具体的には取得されたフォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きいと端末が判定した場合、ユーザがフォーカス情報を調整した後に正確なフォーカスが得られていないと考え、この場合、ユーザが正確なフォーカス焦点距離範囲を迅速に特定するのを助けるために、1つの選択識別子を表示してもよく、ユーザは選択識別子を選択することによって、フォーカスをフォーカス履歴情報に戻し、フォーカス履歴情報による第4プレビュー画像を表示することができる。
【0202】
ここで、一実施形態では、フォーカス履歴情報は複数のフォーカス情報を含み、選択識別子は、「1つ前」のフォーカス履歴情報と「1つ後」のフォーカス履歴情報にそれぞれ対応する2つのページ送りボタンを含んでもよい。ユーザが「1つ前」のページ送りボタンを押すと、より時間の早いフォーカス履歴情報が選択され、ユーザが「1つ後」のページ送りボタンを押すと、より時間の遅いフォーカス履歴情報が選択される。
【0203】
別の実施形態では、フォーカス履歴情報はオートフォーカスで得られたフォーカス履歴情報、即ち上記第1フォーカス情報であってもよく、選択識別子は「戻り」の識別子であってもよく、該「戻り」の識別子がユーザによってトリガされると、オートフォーカスで得られたフォーカス履歴情報、即ち第1フォーカス情報に直接戻る。
【0204】
具体的に、図7は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その3)を示し、ここで、図7に示すように、携帯電話の撮像機能について、オートフォーカスが成功した後、プレビュー画面702において、焦点距離調整バー704、初期焦点距離位置を示すためのスライダー706、及び現在の焦点距離位置を示すためのスライダー708が表示される。
【0205】
ユーザがフォーカス情報を複数回調整したとシステムが判定した場合、焦点距離調整バー704の一側に選択識別子710が表示される。ユーザが選択識別子710をタップすると、現在のフォーカス情報を前回の成功的にフォーカスしたフォーカス成功履歴情報に戻す。
【0206】
フォーカス成功履歴情報を保存し、ユーザが選択識別子をタッチすることで現在のフォーカス情報をフォーカス成功履歴情報に置き換えることができるようにすることで、一方では、ユーザの誤操作による正確なフォーカスの紛失を避けることができ、他方では、フォーカス効率を高めることもできる。
【0207】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、受信モジュール1804はさらに、第3入力を受信するために用いられる。
【0208】
フォーカスモジュール1802はさらに、第3入力に応答して、現在のプレビュー画像の第1プレビュー画像においてフォーカス領域を選択し、フォーカス領域において第1フォーカス対象を選択することと、第1フォーカス対象に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス対象の第1フォーカス情報を得ることと、に用いられる。
【0209】
本出願の実施例では、撮像の前に、ユーザは第3入力によって、現在のプレビュー画像において1つのフォーカス領域を手動で又は自動的に選択することができ、撮像機器はフォーカス領域に基づいて1つの中心目標をフォーカス目標、即ち上記第1フォーカス対象として決定し、該第1フォーカス対象を焦点として、オートフォーカス操作を行うことができる。
【0210】
具体的に、ユーザが撮像プログラムを開いて、撮像画面に入ると、モバイル撮像機器のディスプレイ上でプレビュー画像がリアルタイムで表示される。ユーザはプレビュー画像におけるある領域をタップしたり、「枠選択」の方式でプレビュー画像においてある領域を選択したりすることによって、第1フォーカス操作を入力することができる。この場合、モバイル撮像機器は、フォーカス領域において1つの第1フォーカス対象をフォーカス中心目標として自動的に決定し、それに対してオートフォーカスを行う。
【0211】
ここで、フォーカス識別領域における第1フォーカス対象を認識する際に、フォーカス領域においてレンズに最も近い目標を第1フォーカス対象としてもよく、フォーカス領域において最も大きな面積を占める目標を第1フォーカス対象としてもよく、さらにフォーカス領域において輝度が最大の目標を第1フォーカス対象としてもよく、本出願の実施例は、第1フォーカス対象の認識方法を限定しない。
【0212】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、表示モジュール1810はさらに、フォーカス領域において、フォーカス枠を表示するために用いられる。
【0213】
調整モジュール1806はさらに、
フォーカス枠に対する第2マニュアルフォーカス入力を受信することと、
第2マニュアルフォーカス入力に応答して、フォーカス枠の表示パラメータを調整することであって、表示パラメータが大きさ、位置のうちの少なくとも1つを含むことと、
オートフォーカスによって、第2フォーカス対象の第3フォーカス情報を得ることであって、第2フォーカス対象が、フォーカス領域の表示パラメータが調整された後、フォーカス枠で選択されている対象であることと、に用いられる。
【0214】
本出願の実施例では、ユーザがプレビュー画像をタップ又は枠選択し、現在のプレビュー画像においてフォーカス領域を選択すると、フォーカス領域においてフォーカス枠が表示される。ここで、フォーカス枠は矩形のフォーカス枠、円形のフォーカス枠又は不規則な幾何学的画像のフォーカス枠であってもよく、本出願の実施例は、フォーカス枠の外観を限定しない。
【0215】
フォーカス枠が表示された後、フォーカス枠を介して第2マニュアルフォーカス操作を受信することで、フォーカス領域の大きさ又は位置を調整し、現在のプレビュー画像において「より大きい」又は「より小さい」フォーカス領域を決定するか、又は現在のプレビュー画像における他の位置をフォーカス領域として選択することができる。
【0216】
フォーカス領域が変更された後、モバイル撮像機器は変更されたフォーカス領域において、第2フォーカス対象を再決定する。ここで、第2フォーカス対象は第1フォーカス対象と同一の対象であってもよく、第1フォーカス対象と異なる他の対象であってもよく、さらに第1フォーカス対象の他の部位であってもよい。
【0217】
具体的に、図10は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その4)を示し、ここで、図10に示すように、ユーザが撮像プログラムを開いて、撮像画面に入ると、携帯電話ではプレビュー画像がリアルタイムで表示される。ユーザはプレビュー画像1002におけるいずれかの領域をタップすることで第1フォーカス操作を入力することができ、この場合、ユーザがタップしたフォーカス領域1004においてフォーカス枠1006が表示される。
【0218】
この場合、ユーザはフォーカス枠1006の枠部をドラッグすることで第2マニュアルフォーカス操作を入力して、プレビュー画像1002において新たなフォーカス領域100を決定することができる。
【0219】
ユーザはさらに、フォーカス枠1006の四隅をドラッグして第2マニュアルフォーカス操作を入力したり、ピンチアウトのようなジェスチャー操作によって第2マニュアルフォーカス操作を入力したりすることで、フォーカス領域1004の大きさを調整することができる。
【0220】
選択的に、ユーザが第2マニュアルフォーカス操作を入力した後、プレビュー画像1002において1つの選択識別子ボタンが表示されてもよく、ユーザがこの選択識別子ボタンをタップすると、フォーカス枠はユーザによる調整の前の初期状態に戻る。
【0221】
例として、現在のフォーカス対象Aが他の物体によって囲まれ、且つ該フォーカス対象Aが上記他の物体よりもレンズからの距離が遠い場合、対象Aに対してフォーカスを行う際に、焦点が他の物体B、Cに移動する場合がある。このような場合に対して、フォーカススライダーをタップして上へ迅速にスライドする方式で、フォーカス調整操作をオンにすることができる。
【0222】
この場合、フォーカス枠の色は、例えば青色から緑色に変えるように、表示色を変えることができる。
【0223】
従って、ユーザはプレビュー画像上でピンチインすることでフォーカス領域を縮小させ、対象Aに対する精確なフォーカスを実現することができる。また、ピンチアウトすることでフォーカス領域を拡大させ、より大きなフォーカス範囲を網羅することもできる。それにより、ユーザがフォーカス領域及びフォーカス対象を自由に選択することができ、撮像操作の利便性を向上させ、フォーカスの精度を向上させることに寄与する。
【0224】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、
受信モジュール1804はさらに、第1連続撮像入力を受信するために用いられる。
【0225】
撮像モジュール1808はさらに、
第1連続撮像入力に応答して、第1フォーカス対象の第1焦点形成情報及び第3フォーカス対象の第2焦点形成情報を得ることであって、第3フォーカス対象が第1連続撮像入力によって選択されるものであることと、
第1焦点形成情報及び第2焦点形成情報に基づき、第1フォーカス情報集合を得ることと、
順に第1フォーカス情報集合におけるフォーカス情報に従って、連続撮像するようにカメラを制御し、写真集合を出力することと、に用いられる。
【0226】
ここで、第3フォーカス対象は第1連続撮像入力によって選択されるものである。
【0227】
本出願の実施例では、連続フォーカスの方式で、複数目標の連続撮像を行うことができる。具体的に、モバイル撮像機器は、ユーザによって入力された第1連続撮像入力に応じて、連続撮像モードに入る。連続撮像モードでは、まず、第1フォーカス対象に対応する第1焦点形成情報を決定する。
【0228】
ここで、第1フォーカス対象の決定は、上記いずれか1つの実施例で提供される撮像処理方法により、あるフォーカス領域における第1フォーカス対象に対してオートフォーカスを行うことによって行うことができ、そして、マニュアル焦点距離調整、又は再度オートフォーカスのステップにより、第1フォーカス対象の正確な焦点距離情報を得て、且つユーザがタップして確認又は撮像した後、第1焦点形成情報となる。
【0229】
また、モバイル撮像機器は第1連続撮像入力に従って、ユーザによって選択されたフォーカス領域において、1つの第3フォーカス対象を再決定する。ここで、第3フォーカス対象は第1フォーカスと完全に異なる他の目標であってもよく、第1フォーカス対象の他の部位又は領域であってもよい。
【0230】
第3フォーカス対象が決定された後、同じフォーカス決定方式によって、第3フォーカス対象の正確な焦点距離情報を得ることができ、且つユーザがタップして確認又は撮像した後、第2焦点形成情報となる。
【0231】
さらに、第1焦点形成情報を起点とし、第2焦点形成情報を終点とし、第1フォーカス情報集合を形成し、第1焦点形成情報から第2焦点形成情報への漸次変化順番に従って、連続撮像を順に行う。
【0232】
具体的に、図12は本出願の実施例による撮像画面の模式図(その5)を示し、ここで、図12に示すように、第1連続撮像入力が受信された後、まず、プレビュー画像1202において、フォーカス領域Aにおける物体aを撮像し、この場合、オリジナルフォーカス枠1204はフォーカス領域Aに位置する。次に、フォーカス枠をドラッグする方式で、フォーカス枠をフォーカス領域Bにドラッグし、さらにフォーカス領域Bにおける物体bを撮像し、この場合、現在のフォーカス枠1206はフォーカス領域Bに位置する。
【0233】
物体aに対してフォーカスを行う際に、物体aの正確な焦点距離を判定し、f3として記録し、物体bに対してフォーカスを行う際に、物体bの正確な焦点距離を判定し、f4として記録する。この場合、焦点距離調整バー1208上でf3及びf4を標識し、同時にf3とf4との間の領域1210を標識し、該領域1210にはn個のフォーカス情報f3~4が含まれる。
【0234】
例えば、ユーザはまず、物体aに対してオートフォーカス及び焦点距離調整を行い、フォーカスが完了した後、フォーカス枠をタップして物体bにドラッグし、続いて離すと、フォーカスブラケット連続撮像のフォーカス区間の設定を完了することができる。フォーカス枠をドラッグする過程において、焦点距離調整バー1208ではフォーカス区間が同期表示される。
【0235】
ユーザが第2撮像操作を入力すると、物体aから、それぞれフォーカス情報f3、f3~4×n及びf4で撮像して、一連の連続撮像写真を得る。
【0236】
連続フォーカスの方式で異なるフォーカス対象に対して連続撮像を行うことによって、ユーザの後続選択のための大量のフォーカスを合わせた写真を短時間で取得することができ、異なる焦点距離範囲情報に対応する複数の目標に対する迅速な、同期した流し撮りが実現され、写真の歩留まりが向上する。
【0237】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、受信モジュール1804はさらに、第2連続撮像入力を受信するために用いられる。
【0238】
調整モジュール1806はさらに、第2連続撮像入力に応答して、フォーカス枠の位置を調整し、少なくとも2つの第4フォーカス対象を順に選択し、各第4フォーカス対象の第3焦点形成情報を得るために用いられる。
【0239】
撮像モジュール1808はさらに、第3焦点形成情報に基づき、連続撮像するようにカメラを制御するために用いられる。
【0240】
本出願の実施例では、第2連続撮像入力によって、フォーカス領域を調整する方式で、複数の第4フォーカス対象を一括選択し、フォーカス枠の移動順番に従って、複数の第4フォーカス対象をそれぞれフォーカス対象とし、連続撮像を行い、最終的に焦点距離が連続的に変化する1組の写真を得るか、又はフォーカスが移動する1つの動的画像を得る。
【0241】
具体的に、図15Aは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その6)を示し、図15Bは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その7)を示し、図15Cは本出願の実施例による撮像画面の模式図(その8)を示す。
【0242】
図15Aに示すように、ユーザはまず、オートフォーカス及び手動調整の方式で、現在のプレビュー画像において1番目の第4フォーカス対象を選択し、次に、フォーカス枠の位置をドラッグすることでフォーカス領域を調整し、現在の画像において2番目の第4フォーカス対象を選択し、フォーカスを完了し、具体的には図15Bに示すとおりである。
【0243】
次に、ユーザは引き続き、フォーカス枠をドラッグし、3番目の第4フォーカス対象を選択してフォーカスを完了し、このように、全ての第4フォーカス対象を選択するまで行う。ユーザが最終的に3つの第4フォーカス対象を選択したことを例とすると、その画面は図15Cに示すとおりである。
【0244】
ここで、プレビュー画像1500において、1番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1502に対応し、2番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1504に対応し、3番目の第4フォーカス対象はビューファインダ1506に対応する。
【0245】
全ての第4フォーカス対象、及び各第4フォーカス対象に対応する第3焦点形成情報が決定された後、ユーザがフォーカス枠をドラッグする順番に従って、複数の第4フォーカス対象を順に撮像し、連続撮像を完了する。
【0246】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、撮像モジュール1808はさらに、
第2連続撮像入力によって、各第4フォーカス対象の撮像時間及び各第4フォーカス対象の撮像順番を得ることと、
撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに従って、各第4フォーカス対象に対応する撮像回数を得ることと、
第3焦点形成情報に基づき、撮像順番及び撮像回数に従って、撮像するようにカメラを制御し、動的写真を出力することと、に用いられる。
【0247】
本出願の実施例では、各第4フォーカス対象を選択する時の撮像時間を記録し、具体的にはビューファインダをドラッグする時に経過した時間であってもよく、且つ複数の第4フォーカス対象が選択された時の前後順番を記録する。
【0248】
複数の第4フォーカス対象が選択された時の前後順番に従って、連続撮像の前後順番を決定し、そして撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに従って、各第4フォーカス対象間の撮像枚数を決定する。
【0249】
例として、第4フォーカス対象A、第4フォーカス対象B及び第4フォーカス対象Cが含まれ、A-B-Cという順番に従って撮像し、ユーザがビューファインダをAからBへ移動する過程で、2秒が経過し、BからCへ移動する過程で、1秒が経過した。
【0250】
システムにおいて予め設定された撮像フレームレートが25フレーム毎秒であると仮定すると、第4フォーカス対象Aから対象Bまで撮像する場合、システムは合計50枚の写真を撮像しており、この50枚の写真のフォーカス情報は、第4フォーカス対象Aに対応する第3焦点形成情報Aから、第4フォーカス対象Bに対応する第3焦点形成情報に曲線あてはめの方式で漸次的変化された曲線値である。
【0251】
同様に、第4フォーカス対象Bから第4フォーカス対象Cまでの連続撮像には、合計25枚の写真が撮像されており、最終的には統合によって総フレーム数が75フレームの動的写真を得た。
【0252】
一定の順番に従って、複数のフォーカス対象に対してそれぞれフォーカス及び撮像を行うことによって、最終的に焦点が経時的に変化する動的写真が得られ、「動的ズーム」による面白さのある撮像が実現され、撮像の面白さが向上する。
【0253】
本出願のいくつかの実施例において、図18に示すように、撮像処理装置1800は、生成モジュール1812、受信モジュール1804、及び撮像モジュール1808をさらに含む。
【0254】
生成モジュール1812は、第3焦点形成情報に基づき、フォーカステンプレートを生成し、フォーカステンプレートを予め設定された記憶スペースに記憶するために用いられ、予め設定された記憶スペースが少なくとも1つのフォーカステンプレートを含む。
【0255】
受信モジュール1804はさらに、少なくとも1つのフォーカステンプレートのうちのターゲットフォーカステンプレートに対する選択入力を受信するために用いられる。
【0256】
撮像モジュール1808はさらに、前記選択入力に応答して、ターゲットフォーカステンプレートに従って、撮像するようにカメラを制御するために用いられる。
【0257】
本出願の実施例では、連続撮像が完了した後、今回の連続撮像のフォーカス情報を記憶し、対応するフォーカステンプレートとして形成する。後続の撮像過程において、ユーザは保存されたフォーカステンプレートを直接呼び出すことで、迅速な連続撮像を行うことができる。
【0258】
ここで、フォーカステンプレートはフォーカス位置、フォーカス範囲及びフォーカス情報を含み、フォーカス情報は焦点距離範囲パラメータ及び焦点距離パラメータ等を含む。フォーカステンプレートがユーザによって呼び出されると、撮像機器は、フォーカステンプレートが記憶された時と完全に同じ操作ステップに従って、自動撮像を行う。
【0259】
本出願の実施例では、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを組み合わせ、動的フォーカス変化のある写真撮像を実現可能であり、また、後続使用のために撮像効果に対応する撮像テンプレートを生成し、ユーザがマルチオブジェクト場面を撮像する際のフォーカス選択においてより便利で面白さのある撮像方案を提供する。
【0260】
本出願の実施例における撮像処理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。当該装置は、携帯型の電子機器であってもよく、非携帯型の電子機器であってもよい。例として、携帯型の電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、ネットブック又はパーソナルディジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよく、非携帯型の電子機器は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0261】
本出願の実施例における撮像処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0262】
本出願の実施例で提供される撮像処理装置は、図1から図17の方法実施例における撮像処理装置の実現する各プロセスを実現でき、繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0263】
本出願の実施例は、電子機器をさらに提供する。該電子機器は、上記撮像処理方法の実施例の各プロセスを実行するように設定され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0264】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器1900をさらに提供する。該電子機器は、プロセッサ1910と、メモリ1909と、メモリ1909に記憶され且つ前記プロセッサ1910上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、該プログラム又はコマンドがプロセッサ1910によって実行されると、上記撮像処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0265】
なお、本出願の実施例における電子機器は、上記の携帯型の電子機器及び非携帯型の電子機器を含むことに注意されたい。
【0266】
図19は本出願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【0267】
該電子機器1900は、高周波ユニット1901、ネットワークモジュール1902、オーディオ出力ユニット1903、入力ユニット1904、センサ1905、表示ユニット1906、ユーザ入力ユニット1907、インタフェースユニット1908、メモリ1909、及びプロセッサ1910等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0268】
当業者であれば、電子機器1900は、各部材に電気を供給する電源1911(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源1911は、電源管理システムによってプロセッサ1910に論理的に接続されて、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。図19に示す電子機器の構造は、電子機器を限定するものではなく、電子機器は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0269】
ここで、プロセッサ1910は、撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得て、第1プレビュー画像を第1フォーカス情報による第2プレビュー画像に更新することと、第1入力を受信することと、第1入力に応答して第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得て、第2プレビュー画像を第2フォーカス情報による第3プレビュー画像に更新することと、第2フォーカス情報に基づき、第3プレビュー画像を撮像することと、に用いられる。
【0270】
具体的に、プロセッサ1910はさらに、
撮像プレビュー画面に表示される第1プレビュー画像に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス情報を得ることと、
第1入力を受信し、第1フォーカス情報を調整し、対応する第2フォーカス情報を得ることと、
第1フォーカス情報によるプレビュー画像を表示し、第2フォーカス情報によるプレビュー画像を表示することと、
第2フォーカス情報に基づき、撮像するようにカメラを制御することと、に用いられる。
【0271】
プロセッサ1910はさらに、第1マニュアルフォーカス操作によって、第1フォーカス調整量を得て、第1フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得るために用いられる。
【0272】
オートフォーカスで得られた第1フォーカス情報を調整する際に、ユーザは第1マニュアルフォーカス操作を入力することによって、第1フォーカス情報を手動調整することができる。
【0273】
オートフォーカス操作によって、調整履歴データを取得する。調整履歴データから、第1フォーカス情報に対応する第2フォーカス調整量を取得する。第2フォーカス調整量に基づき、第1フォーカス情報を調整し、第2フォーカス情報を得る。
【0274】
フォーカス調整操作の実行回数が予め設定された回数閾値よりも大きい場合、選択識別子を表示する。選択識別子に対する第2操作を受信し、フォーカス履歴情報によるプレビュー画像を表示する。ここで、フォーカス履歴情報は選択識別子に関連付けられている。
【0275】
第3入力を受信し、現在のプレビュー画像において、第1プレビュー画像からフォーカス領域を選択し、フォーカス領域において第1フォーカス対象を選択する。第1フォーカス対象に対してオートフォーカスを行い、第1フォーカス対象に対応する第1フォーカス情報を得る。
【0276】
フォーカス領域において、フォーカス枠を表示する。
【0277】
フォーカス枠に対する第2マニュアルフォーカス操作を受信し、フォーカス領域の大きさ及び/又は位置を調整する。
【0278】
オートフォーカスによって、第2フォーカス対象に対応する第3フォーカス情報を得る。
【0279】
ここで、第2フォーカス対象はフォーカス領域の大きさ及び/又は位置が調整された後、フォーカス枠で選択されている対象である。
【0280】
第1連続撮像入力を受信し、前記第1連続撮像入力に応答して、前記第1フォーカス対象の第1焦点形成情報及び第3フォーカス対象の第2焦点形成情報を得て、前記第3フォーカス対象は前記第1連続撮像入力によって選択されるものである。第1連続撮像入力によって、第3フォーカス対象、及び第3フォーカス対象の第2焦点形成情報を得る。第1焦点形成情報及び第2焦点形成情報に基づいて第1フォーカス情報集合を得る。
【0281】
順に第1フォーカス情報集合におけるフォーカス情報に従って、連続撮像するようにカメラを制御し、写真集合を出力する。
【0282】
ここで、第3フォーカス対象は第1連続撮像入力によって選択されるものである。
【0283】
第2連続撮像入力を受信し、フォーカス枠の位置を調整し、現在のプレビュー画像において少なくとも2つの第4フォーカス対象を順に選択し、各第4フォーカス対象の第3焦点形成情報を得る。
【0284】
第3焦点形成情報に基づき、連続撮像するようにカメラを制御する。
【0285】
第2連続撮像入力によって、各第4フォーカス対象の撮像時間、及び各第4フォーカス対象の撮像順番を得る。撮像時間及び予め設定された撮像フレームレートに従って、各第4フォーカス対象の撮像枚数を得る。第3焦点形成情報に基づき、撮像順番及び撮像回数に従って、撮像するようにカメラを制御し、動的写真を出力する。
【0286】
第3焦点形成情報に基づき、フォーカステンプレートを生成し、フォーカステンプレートをデータベースに記憶し、データベースにおけるいずれか1つのフォーカステンプレートに対する選択入力を受信し、選択されたフォーカステンプレートに応じて、撮像するようにカメラを制御する。
【0287】
本出願の実施例において、高周波ユニット1901は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的に、基地局からのダウンリンクデータを受信するか、又は、基地局へアップリンクデータを送信する。高周波ユニット1901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0288】
ネットワークモジュール1902は、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0289】
オーディオ出力ユニット1903は、高周波ユニット1901又はネットワークモジュール1902が受信した又はメモリ1909に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット1903は、電子機器1900が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット1903は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0290】
入力ユニット1904は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット1904は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5082、及びマイクロホン5084を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット1906に表示するか、又はメモリ1909(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット1901もしくはネットワークモジュール1902によって送信することができる。マイクロホン5084は、音声を受信することができ、且つ音声をオーディオデータとして処理することができ、処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット1901によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0291】
電子機器1900は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ、光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ1905をさらに含んでもよい。
【0292】
表示ユニット1906は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット1906は表示パネル5122を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル5122を構成することができる。
【0293】
ユーザ入力ユニット1907は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的に、ユーザ入力ユニット1907は、タッチパネル5142及び他の入力機器5144を含む。タッチパネル5142はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作を検出可能である。タッチパネル5142は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ1910に送信し、そして、プロセッサ1910から送信されたコマンドを受信して実行する。他の入力機器5144は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0294】
さらに、タッチパネル5142は、表示パネル5122を被覆してもよく、タッチパネル5142はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ1910に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ1910は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5122で対応する視覚出力を提供する。タッチパネル5142と表示パネル5122は、2つの独立した部材としてもよいが、1つの部材として一体化されてもよい。
【0295】
インタフェースユニット1908は、外部装置と電子機器1900を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット1908は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器1900内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器1900と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0296】
メモリ1909は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1909は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、モバイル端末の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ1909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0297】
プロセッサ1910は、メモリ1909内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ1909内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器1900の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器1900を全体的に監視する。プロセッサ1910は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ1910に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。
【0298】
電子機器1900は、各部材に電気を供給する電源1911をさらに含んでもよく、好ましくは、電源1911は、電源管理システムによってプロセッサ1910に論理的に接続されて、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0299】
本出願の実施例は、時間領域において後方散乱伝送をオン又はオフにすることができ、後方散乱伝送がオフにされる時間セグメントを利用して干渉信号に対してチャネル推定を行い、チャネル推定の結果を利用して次の後方散乱伝送期間内に干渉消去を行う。干渉信号のチャネル情報を得ることができる。後方散乱伝送時の干渉信号消去は、伝送の信頼性を向上させ、さらに伝送スループットを向上させることができ、そして、通信品質を顕著に向上させることができる。
【0300】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。可読記憶媒体には、プログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドがプロセッサによって実行されると、上記撮像処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0301】
ここで、プロセッサは上記実施例の電子機器におけるプロセッサである。可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等の非一時的コンピュータ可読記憶媒体のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0302】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、上記撮像処理方法の実施例の各プロセスを実現するようにプロセッサによって実行可能であり、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0303】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、通信インタフェースとプロセッサが結合され、プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、上記撮像処理方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0304】
本出願の実施例で言及したチップは、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0305】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順番で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順番で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0306】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例で提供される方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0307】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18
図19