(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】エアロゾルカートリッジ
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240826BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240826BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240826BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240826BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/10
A24F40/42
A24F40/46
(21)【出願番号】P 2023547900
(86)(22)【出願日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 CN2021131576
(87)【国際公開番号】W WO2022222454
(87)【国際公開日】2022-10-27
【審査請求日】2023-08-22
(31)【優先権主張番号】202110415965.7
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522063398
【氏名又は名称】邁博高分子材料(寧波)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】王立娟
(72)【発明者】
【氏名】王立平
(72)【発明者】
【氏名】沈鼎
(72)【発明者】
【氏名】周興夫
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/074929(WO,A1)
【文献】中国実用新案第212306806(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第111759010(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
A24F 40/10
A24F 40/42
A24F 40/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体貯留部品、前記液体貯留部品と大気とを連通するスタンドアロン型気体伝導部品及びアトマイザーを含み、前記アトマイザーは、発熱体と、アトマイザー液体輸送部品と、を含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品は、
気体を伝導し、前記アトマイザーに前記液体貯留部品における液体を輸送しな
いことに用いられ、
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品が前記液体に接触すると、毛細管力によって前記液体がスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔を浸潤して液体シールし、前記スタンドアロン型気体伝導部品は、スタンドアロン型気体伝導部品コアと、前記スタンドアロン型気体伝導部品を軸方向に貫通する少なくとも1つの
前記スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔と、を含む、
ことを特徴とするエアロゾルカートリッジ。
【請求項2】
前記スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔の最小断面の最大内接円直径は0.05mm~1mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項3】
前記スタンドアロン型気体伝導部品コアはプラスチックまたは金属で作られる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項4】
前記スタンドアロン型気体伝導部品コアは繊維を接着することで作られる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項5】
前記スタンドアロン型気体伝導部品コアはスキンコア構造からなる2成分繊維を接着することで作られる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項6】
前記2成分繊維のスキン層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはポリアミド6である、
ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項7】
前記
スタンドアロン型気体伝導部品コアの密度は0.08~0.50g/cm
3である、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項8】
前記エアロゾルカートリッジは、霧化室と、霧化室キャビティと、前記霧化室と前記液体貯留部品を連通する霧化室貫通
孔とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項9】
前記アトマイザーは、前記霧化室貫通孔を閉鎖し、かつ前記霧化室貫通孔を介して前記液体貯留部品中の液体と接触する、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項10】
前記エアロゾルカートリッジは、繊維で接着されることで作られたアトマイザー中継液体輸送部品をさらに含み、前記アトマイザー中継液体輸送部品が前記霧化室貫通孔を閉鎖し、かつ前記霧化室貫通孔を介して前記液体貯留部品中の液体と接触する、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項11】
前記アトマイザーは、発熱体を予め埋め込んだ管状多孔質材料である、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項12】
前記霧化室キャビティはシリカゲル、高温に強いプラスチックまたはステンレス鋼で作られる、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項13】
前記アトマイザー液体輸送部品は綿繊維束、ガラス繊維束、多孔質セラミックスまたは圧縮スポンジである、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項14】
前記発熱体は電熱線、PCTサーミスター、または厚膜抵抗体である、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項15】
前記スタンドアロン型気体伝導部品は前記液体貯留部品と前記霧化室を連通する、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項16】
前記スタンドアロン型気体伝導部品は霧化室キャビティの側面に設けられ、霧化室キャビティの側面から霧化室に突入したり、霧化室キャビティの側面から液体貯留部品に突入したりする、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項17】
前記
スタンドアロン型気体伝導部品は霧化室キャビティの頂部に設けられ、霧化室キャビティの頂部から霧化室に突入したり、霧化室キャビティの頂部から液体貯留部品に突入したりする、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項18】
前記エアロゾルカートリッジは、エアロゾルカートリッジハウジングと、エアロゾルカートリッジハウジングの底部に設けられたハウジングベースと、をさらに含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品が前記ハウジングベースに設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項19】
前記ハウジングベースは、前記エアロゾルカートリッジハウジングの最底部に設けられた第1ハウジングベースと、前記エアロゾルカートリッジハウジングの内部に設けられ、第1ハウジングベースと間隔をあけて設置された第2ハウジングベースとを含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品が第2ハウジングベースに設けられている、
ことを特徴とする請求項18に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項20】
前記霧化室は上霧化室と下霧化室を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項21】
前記エアロゾルカートリッジは、エアロゾル通路をさらに含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品は前記エアロゾル通路と一体成形されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【請求項22】
前記エアロゾルカートリッジはアトマイザーをさらに含み、前記アトマイザーは、発熱体と、発熱体によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品と、を含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品の下端面がアトマイザー液体輸送部品の近くに延びている、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾルカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾルカートリッジに関し、特に電子タバコや薬物溶液霧化などの応用分野に使われるスタンドアロン型気体伝導部品を有するエアロゾルカートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
加熱によって液体を霧化する技術は電子タバコなどの分野で広く活用されている。電子霧化タバコによく見られる技術は、タバコのヤニと直接連通しているアトマイザー液体輸送部品、例えば、霧化室キャビティを通過するガラス繊維束や綿繊維束などを加熱し、液体を霧化させることである。霧化室キャビティとアトマイザー液体輸送部品を適切にマッチングさせ、液体をアトマイザー液体輸送部品から輸送させながら、外気をアトマイザー液体輸送部品と霧化室キャビティとの隙間から液体貯留部品に入らせる必要がある。ガラス繊維束と綿繊維束は柔軟で一定の形状を有していないため、アトマイザー液体輸送部品と霧化室キャビティとの隙間を精密に制御することが困難で、隙間が大きすぎると、アトマイザー(atomizer)には液体が多すぎて、霧化時にオイルが爆発したり、ひどい場合に液漏れしてしまい、隙間が小さすぎると、空気が液体貯留部品に入りにくくなり、アトマイザーの液体不足によってコアが焦げてしまうことを招く。これらはいずれも霧化の安定性と消費体験に影響する。
【発明の概要】
【0003】
従来技術に存在する問題を解決するために、本発明には、エアロゾルカートリッジが提供され、前記エアロゾルカートリッジは、液体貯留部品と、前記液体貯留部品と大気とを連通するスタンドアロン型気体伝導部品と、を含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品は、スタンドアロン型気体伝導部品コアと、スタンドアロン型気体伝導部品を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔と、を含む。
【0004】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔の最小断面の最大内接円直径は0.05mm~1mmである。
【0005】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品コアはプラスチックまたは金属で作られる。
【0006】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品コアは繊維を接着することで作られる。
【0007】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品コアはスキンコア構造からなる2成分繊維を接着することで作られる。
【0008】
さらに、前記2成分繊維のスキン層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはポリアミド6である。
【0009】
さらに、前記タンドアロン型気体伝導部品コアの密度は0.08~0.50g/cm3である。
【0010】
さらに、前記エアロゾルカートリッジは、霧化室と、霧化室キャビティと、前記霧化室と前記液体貯留部品を連通する霧化室貫通孔と、アトマイザーと、をさらに含み、アトマイザーは、発熱体と、アトマイザー液体輸送部品と、を含む。
【0011】
さらに、前記アトマイザーは、前記霧化室貫通孔を閉鎖し、かつ前記霧化室貫通孔を介して前記液体貯留部品中の液体と接触する。
【0012】
さらに、前記エアロゾルカートリッジは、繊維で接着されることで作られたアトマイザー中継液体輸送部品をさらに含み、前記アトマイザー中継液体輸送部品が前記霧化室貫通孔を閉鎖し、かつ前記霧化室貫通孔を介して前記液体貯留部品中の液体と接触する。
【0013】
さらに、前記アトマイザーは、発熱体を予め埋め込んだ管状多孔質材料である。
【0014】
さらに、前記霧化室キャビティはシリカゲル、高温に強いプラスチックまたはステンレス鋼で作られる。
【0015】
さらに、前記アトマイザー液体輸送部品は綿繊維束、ガラス繊維束、多孔質セラミックスまたは圧縮スポンジである。
【0016】
さらに、前記発熱体は電熱線、PCTサーミスター、または厚膜抵抗体である。
【0017】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品は前記液体貯留部品と前記霧化室を連通する。
【0018】
さらに、前記スタンドアロン型気体伝導部品は霧化室キャビティの側面に設けられ、霧化室キャビティの側面から霧化室に突入したり、霧化室キャビティの側面から液体貯留部品に突入したりする。
【0019】
さらに、前記タンドアロン型気体伝導部品は霧化室キャビティの頂部に設けられ、霧化室キャビティの頂部から霧化室に突入したり、霧化室キャビティの頂部から液体貯留部品に突入したりする。
【0020】
さらに、前記エアロゾルカートリッジは、エアロゾルカートリッジハウジングと、エアロゾルカートリッジハウジングの底部に設けられたハウジングベースと、をさらに含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品が前記ハウジングベースに設けられている。
【0021】
さらに、前記ハウジングベースは、前記エアロゾルカートリッジハウジングの最底部に設けられた第1ハウジングベースと、前記エアロゾルカートリッジハウジングの内部に設けられ、第1ハウジングベースと間隔をあけて設置された第2ハウジングベースとを含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品が第2ハウジングベースに設けられている。
【0022】
さらに、前記霧化室は上霧化室と下霧化室を含む。
【0023】
さらに、前記エアロゾルカートリッジは、エアロゾル通路をさらに含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品は前記エアロゾル通路と一体成形されている。
【0024】
さらに、前記エアロゾルカートリッジはアトマイザーをさらに含み、前記アトマイザーは、発熱体と、発熱体によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品と、を含み、前記スタンドアロン型気体伝導部品の下端面がアトマイザー液体輸送部品の近くに延びている。
【0025】
本発明のエアロゾルカートリッジは、電子タバコ液の霧化、薬液の霧化などの各種液体の霧化に適している。アトマイザーから独立して設置されたスタンドアロン型気体伝導部品は、スタンドアロン型気体伝導部品の取付位置をより柔軟に選択し、より適切なスタンドアロン型気体伝導部品コアを選択し、液体貯留部品内の圧力と液体排出をより適切に制御できる。本発明のエアロゾルカートリッジは、液体貯留部品内の負圧を精密に制御し、液体を液体貯留部品から安定的に排出させ、アトマイザー液体輸送部品における液体の含有量を安定させることができ、これによって、霧化を安定させ、液漏れのリスクを低減することができる。スタンドアロン型気体伝導部品の設置により、アトマイザー液体輸送部品を液体貯留部品と直接連通させたり、中継液体輸送部品を介して液体貯留部品と連通させたりすることができ、前者は液体のアトマイザー液体輸送部品への迅速な輸送に有利となり、後者は液体の輸送速度を制御することに有利となる。本発明の上記の内容をより明確かつ理解しやすくするために、以下、好適な実施例を挙げながら、図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
1つ又は複数の実施例は、対応する添付の図面における図で例示的に説明されるが、これらの例示的な説明は、実施例を限定するものではない。図面において同じ符号を付した部品は類似する部品として表されており、特に断りのない限り、添付の図面における図は縮尺に制限されない。
【
図1a】
図1aは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第1の構成を示す図である。
【
図1b】
図1bは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第1の断面を示す図である。
【
図1c】
図1cは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第2の断面を示す図である。
【
図1d】
図1dは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第3の断面を示す図。
【
図1e】
図1eは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第4の断面を示す図。
【
図1f】
図1fは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第2の構成を示す図である。
【
図1g】
図1hは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第3の構成を示す図である。
【
図1h】
図1hは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第4の構成を示す図である。
【
図2a】
図2aは、本発明の第2実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図2b】
図2bは、第2実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図2c】
図2cは、本発明の第2実施例に係るエアロゾルカートリッジの別の構成を示す図である。
【
図3a】
図3aは、本発明の第3実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図3b】
図3bは、第3実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図4a】
図4aは、本発明の第4実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図4b】
図4bは、第4実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。
【
図5a】
図5aは、本発明の第5実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図5b】
図5bは、第5実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。
【
図5c】
図5cは、第5実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図6a】
図6aは、本発明の第6実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図6b】
図6bは、第6実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。
【
図6c】
図6cは、第6実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図7a】
図7aは、本発明の第7実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図7b】
図7bは、第7実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図8a】
図8aは、本発明の第8実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図8b】
図8bは、第8実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図9a】
図9aは、本発明の第9実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図9b】
図9bは、第9実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【
図10a】
図10aは、本発明の第10実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
【
図10b】
図10bは、第10実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、特定の具体的な実施例によって本発明の実施形態を説明するが、当業者は、本明細書に開示された内容から本発明の他の利点及び効能効果を容易に理解することができる。
【0028】
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明するが、本発明は多くの異なる形で実施することができ、且つ本明細書に記載された実施例に限定されるものではなく、これらの実施例を提供するのは、本発明を詳細かつ完全に開示し、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるためのものである。図面における例示的な実施形態で示された用語は、本発明を限定するものではない。図面では、同じユニット/部品は同じ記号を使用している。
【0029】
特に明記されていない限り、ここで使用された科学技術用語などの用語は、当業者にとって一般的な意味を備えている。また、理解できるように、一般的に使われている辞書で限定された用語は、その関連分野の文脈と一致した意味を有し、理想的で正式的すぎる意味を有しない。
第1実施例
【0030】
図1aは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第1の構成を示す図である。
図1bは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第1の断面を示す図である。
図1cは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第2の断面を示す図である。
図1dは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第3の断面を示す図。
図1eは、第1実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の第4の断面を示す図。
図1fは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第2の構成を示す図である。
図1hは、本発明の第1実施例に係るエアロゾルカートリッジの第3の構成を示す図である。
【0031】
図1a~
図1hに示すように、本発明の第1実施例におけるエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気とを連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630が気体伝導通路である。
【0032】
本発明では、スタンドアロン型気体伝導部品600はアトマイザー液体輸送部品932と後述の中継液体輸送部品939における同等液体輸送通路とは独立しており、即ちアトマイザー液体輸送部品932と後述の中継液体輸送部品939における同等液体輸送通路はスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の周壁を構成することに関与していない。従来技術の液体輸送部品では液体輸送通路が関与して形成された気体伝導通路と異なり、本発明におけるアトマイザー液体輸送部品932と後述の中継液体輸送部品939はスタンドアロン型気体伝導部品600の気体伝導通路の形成に関与しない。
【0033】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、を含む。アトマイザー930は、霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0034】
具体的には、本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112とで取り囲んだ霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びたエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、を含む。
【0035】
アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品932と、を含む。
【0036】
霧化室キャビティ9342には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341が設けられており、アトマイザー液体輸送部品932の両端は霧化室貫通孔9341を貫通して液体貯留部品100中の液体と接触する。好ましくは、アトマイザー液体輸送部品932が霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられ、アトマイザー930が霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
(液体貯留部品)
【0037】
本発明のエアロゾルカートリッジ800では、液体貯留部品100は霧化された液体を貯留する部品である。応用の目的に応じて、異なる液体、例えば、タバコのヤニ、薬物溶液などを貯留することができる。液体貯留部品100の断面は、円形、楕円形、長方形などの様々な形状であってもよいし、様々な幾何形状の組み合わせであってもよい。
【0038】
液体貯留部品100は、液体貯留部品100を軸方向に貫通する液体貯留部品貫通孔130を備えても良い。液体貯留部品貫通孔130はエアロゾルカートリッジ800のエアロゾル通路1303として用いられることができる。エアロゾル通路1303は、その一端が霧化室934と連通し、他端がエアロゾル出口1301である。エアロゾル通路1303は液体貯留部品100と一体成形され、液体貯留部品貫通孔130をエアロゾル通路1303としてもよいし、プラスチック、金属、ガラスなどを単独で作製してからエアロゾルカートリッジ800に組み込んでもよい。エアロゾル通路1303に凝縮液吸収部品400(図示せず)を取り付けて凝縮液を吸収し、消費体験を高めることができる。
(霧化部)
【0039】
本発明の霧化部は、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と、アトマイザー930と、を含む。霧化室934は液体を気化または霧化するチャンバーであり、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲んで形成されており、本実施例では、霧化室934は液体貯留部品100の下部に設けられている。霧化室934にはアトマイザー930が設けられ、ハウジングベース112には、貫通するベース貫通孔1122が設けられており、ベース貫通孔1122の外部と連通する一端を吸気孔1121とし、外気が吸気孔1121を通って霧化室934に入る。液体は霧化室934中でアトマイザー930によって霧化され、エアロゾル通路1303を介してエアロゾルカートリッジ800から脱出する。
【0040】
本発明におけるアトマイザー930とは、広く一般的に電熱線を巻いたガラス繊維束、電熱線を巻いた綿繊維束、電熱線を予め埋め込んだ多孔質セラミックス、厚膜抵抗体を印刷したセラミックス、超音波霧化ヘッドなどの、液体を使用要求に応じて気化または霧化できる部品を指す。アトマイザー930は、アトマイザー液体輸送部品932と、アトマイザー液体輸送部品932を加熱する発熱体931と、を含み、アトマイザー液体輸送部品932がガラス繊維束、綿繊維束、PETポリエステル繊維束または多孔質セラミックスなどの毛細管材料である。発熱体931は電熱線、PCTサーミスター、または厚膜抵抗体などであってもよい。エアロゾルカートリッジはリード線933をさらに含み、リード線933がリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。
【0041】
アトマイザー液体輸送部品932は霧化室キャビティ9342の霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。液漏れまたは気体漏れを避けるために、アトマイザー液体輸送部品932は霧化室キャビティ9342の霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられる必要があり、例えば、ガラス繊維束または綿繊維束は霧化室キャビティ9342の霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられる必要がある。
【0042】
霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342の側壁に設けられることが好ましい。霧化室貫通孔9341の一部が霧化室キャビティ9342に形成され、一部の霧化室貫通孔9341がハウジングベース112に形成されてもよく、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112を組み合わせるときに、霧化室貫通孔9341を形成する。
(スタンドアロン型気体伝導部品)
【0043】
本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100と大気を連通する。具体的には、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100と霧化室934を連通し、外気は吸気孔1121、ベース貫通孔1122、霧化室934とスタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100に入る。これにより、スタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100と大気を連通することを実現する。外気もエアロゾル通路1303、霧化室934とスタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100に入ることができ、これにより、スタンドアロン型気体伝導部品600によって液体貯留部品100と大気を連通することを実現する。
【0044】
本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周壁を被覆するスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650をさらに含み、スタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650がスタンドアロン型気体伝導部品コア640を取り付けることに用いられる。
図1bに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640内に設けられてもよいし、
図1cに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640とスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650との間に設けられてもよい。
図1dと
図1eに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周壁に、複数の扇形の切り欠きを形成することでスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を形成してもよく、扇形のスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周に均一に分布していることが好ましい。
【0045】
スタンドアロン型気体伝導部品コア640はプラスチックまたは金属で作られることができ、コアの表面は霧化された液体によって浸潤されることができる。熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックを含むすべてのプラスチックはコアを作ることができ、熱可塑性プラスチックでコアを作る時により便利で、射出成形と押出成形などの技術で作ることができる。
【0046】
スタンドアロン型気体伝導部品コア640は一定の形状を持つ毛細管材料であってもよく、繊維を接着することで作られたスタンドアロン型気体伝導部品コア640が好ましい。接着繊維における液体の浸透速度が速く、スタンドアロン型気体伝導部品600の感度の向上に役立つからである。特に好ましくは、スキンコア構造からなる2成分繊維を接着することで作られたスタンドアロン型気体伝導部品コア640であり、このような繊維は接着剤を使用せずに、加熱するだけで接着成形でき、有害物質によるリスクを低減することができる。2成分繊維のスキン層として、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートコポリエステル(Co-PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、またはポリアミド6である。このスようなタンドアロン型気体伝導部品コア640の密度は0.08~0.50g/cm3であり、好ましくは0.15~0.30g/cm3である。例えば、このようなスタンドアロン型気体伝導部品コア640の密度は、0.08g/cm3、0.10g/cm3、0.15g/cm3、0.20g/cm3、0.25g/cm3、0.30g/cm3、0.35g/cm3、0.40g/cm3、0.45g/cm3または0.50g/cm3であってもよい。スタンドアロン型気体伝導部品コア640の断面は、円形、楕円形、多角形などの様々な幾何学的形状であってもよい。
【0047】
本発明では、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630は毛細管通路であり、その大きさはスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の最小箇所の断面の最大内接円直径で示される。スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の最小断面の最大内接円直径は0.05mm~1mmであり、例えば、0.05mm、0.08mm、0.10mm、0.20mm、0.30mm、0.40mm、0.50mm、0.60mm、0.80mm、1.00mmである。霧化された液体の粘度が小さい場合または要求される霧化量が小さい場合、比較的小さいスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を設定することが適切で、霧化された液体の粘度が大きい場合または霧化量が多い場合、比較的大きなスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を設置することが適切である。スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の断面は、円形、扇形、円環形、多角形などの様々な幾何学的形状に設定することができる。
【0048】
スタンドアロン型気体伝導部品600が液体に接触すると、毛細管力によって液体がスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を浸潤して液体シールする。液体シールの強度は、液体の粘度と表面張力、スタンドアロン型気体伝導部品コア640とスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650の材質及びスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の大きさにかかっている。
【0049】
図1aに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられることができる。このような設置により、スタンドアロン型気体伝導部品600はエアロゾルの熱の一部を得ることができると同時に、液体貯留部品100中の液体によって冷却され、安定して作動できるようになる。
【0050】
図1fに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられかつ霧化室934に突入することもできる。このような設置により、スタンドアロン型気体伝導部品600はエアロゾルの熱を最大限に獲得し、スタンドアロン型気体伝導部品600中の液体の粘度を下げ、気体伝導能力を高めることができ、特に寒い環境での使用に適している。
【0051】
図1gに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられかつ液体貯留部品100に突入することもできる。このような設置により、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100中の液体によって最大限に冷却され、スタンドアロン型気体伝導部品600中の液体の粘度を維持し、液体シール強度を保つことができ、特に暑い環境での使用に適している。
【0052】
図1hに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の側面に設けられ、霧化室キャビティ9342の側面から霧化室934に突入したり、霧化室キャビティ9342の側面から液体貯留部品100に突入したりすることもできる。
【0053】
エアロゾルカートリッジ800を組み立てた後、スタンドアロン型気体伝導部品600が十分な液体を吸収してから、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630が液体シールされ、アトマイザー液体輸送部品932が液体貯留部品100中の液体を吸収し、液体貯留部品100中の負圧がバランス状態に達するまで上昇し、アトマイザー液体輸送部品932の液体含有量がある程度に達する。使用時に、アトマイザー液体輸送部品932上の液体が加熱霧化され、霧化室934で発生したエアロゾルがエアロゾル通路1303を経て脱出する。アトマイザー液体輸送部品932は液体貯留部品100から液体を吸収し、発熱体931の周りに補充する。液体の導出に伴って、液体貯留部品100内の負圧が上昇し、スタンドアロン型気体伝導部品600中の液体はスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630の液体シールが開くまで徐々に液体貯留部品100に戻り、霧化室934中の空気がスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を介して液体貯留部品100に入り、液体貯留部品100内の負圧が低下し、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630が再び液体シールされる。このプロセスが繰り返して行われ、液体貯留部品100中の液体が使い尽くされるまで霧化プロセスが絶えずに行われる。
第2実施例
【0054】
図2aは、本発明の第2実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図2bは、第2実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。
図2cは、本発明の第2実施例に係るエアロゾルカートリッジの別の構成を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例の説明では繰り返して説明する必要がない。
【0055】
図2aに示すように、本発明の第2実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0056】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0057】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、をさらに含む。
【0058】
アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品932と、を含む。
【0059】
霧化室キャビティ9342には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341が設けられており、アトマイザー液体輸送部品932の両端が霧化室貫通孔9341を貫通して液体貯留部品100中の液体と接触する。好ましくは、アトマイザー液体輸送部品932は霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられ、エアロゾルカートリッジは霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
【0060】
アトマイザー930は電熱線を巻いたガラス繊維束であり、ガラス繊維束はアトマイザー液体輸送部品932である。ガラス繊維束は霧化室キャビティ9342の貫通孔を貫通して液体貯留部品100中の液体と接触し、ガラス繊維束は霧化室キャビティ9342の貫通孔に密着して組み立てられる。
【0061】
本実施例では、ハウジングベース112は、エアロゾルカートリッジハウジング810の最底部に設けられた第1ハウジングベース112aと、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられ、第1ハウジングベース112aと間隔をあけて設置された第2ハウジングベース112bとを含み、スタンドアロン型気体伝導部品600が第2ハウジングベース112bに設けられている。
【0062】
具体的には、ハウジングベース112は、エアロゾルカートリッジハウジング810の最底部に設けられた第1ハウジングベース112aと、第1ハウジングベース112aの上方に設けられ、互いに間隔をあけた第2ハウジングベース112bと、を含む。霧化室キャビティ9342と第2ハウジングベース112bは霧化室934を取り囲むように形成する。エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342と第2ハウジングベース112bとの間に液体貯留部品100が設けられている
【0063】
第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bのいずれにも、貫通するベース貫通孔1122が設けられており、第1ハウジングベース112aの外界と連通する一端は吸気孔1121とされ、外気は吸気孔1121を介して第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔及び霧化室934に入る。
【0064】
スタンドアロン型気体伝導部品600は第2ハウジングベース112bに設けられ、液体貯留部品100と第1ハウジングベース112a及び第2ハウジングベース112bとの間隔を接続する。液体貯留部品100はスタンドアロン型気体伝導部品600を介して第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔に接続され、さらにベース貫通孔1122を介して外気と連通する。外気は、吸気孔1121、ベース貫通孔1122、第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔及びスタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100に入る。これにより、スタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100と大気を連通することを実現する。
【0065】
図2bに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を貫通するスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含み、第2ハウジングベース112bの一部はスタンドアロン型気体伝導部品600のスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650を構成する。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
【0066】
本実施例では、
図2cに示すように、エアロゾルカートリッジ800の第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間に、例えばスポンジまたは不織布の液体吸収部品401を設けることで、異常時にスタンドアロン型気体伝導部品600から漏れた液体を吸収し、漏れ防止能力をさらに高めることができる。
【0067】
また、本実施例では、エアロゾルカートリッジ800のエアロゾル通路1303に凝縮液吸収部品400を取り付けて、エアロゾル中の凝縮液を吸収し、ユーザー体験をさらに高めることができる。
第3実施例
【0068】
図3aは、本発明の第3実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図3bは、第3実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0069】
図3aに示すように、本発明の第3実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0070】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0071】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112との間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、をさらに含む。アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品932と、を含む。
【0072】
霧化室キャビティ9342には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341が設けられており、アトマイザー液体輸送部品932の両端は霧化室貫通孔9341を貫通して液体貯留部品100中の液体と接触する。好ましくは、アトマイザー液体輸送部品932は霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられ、アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
【0073】
図3aに示すように、本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられ、アトマイザー930のアトマイザー液体輸送部品932は綿繊維束またはガラス繊維束であり、アトマイザー930の発熱体931はPCTサーミスター、多孔質セラミックスに印刷された厚膜抵抗体または硬質セラミックスに印刷された厚膜抵抗体である。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
【0074】
図3bに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650と、スタンドアロン型気体伝導部品600を貫通するスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。スタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650の内周壁に複数の凹溝が形成され、これによって、スタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650とスタンドアロン型気体伝導部品コア640との凹溝部分がスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を形成する。スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630は、その数が2つであることが好ましいが、1つ、3つ、4つまたは複数が設けられても良い。
第4実施例
【0075】
図4aは、本発明の第4実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図4bは、第4実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0076】
図4aに示すように、本発明の第4実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0077】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0078】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、を含む。
【0079】
図4bに示すように、本実施例では、アトマイザー930は、管状のアトマイザー液体輸送部品932と、アトマイザー液体輸送部品932に予め埋め込まれた発熱体931と、を含む。エアロゾルカートリッジは、リード線933をさらに含んでおり、リード線933がリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。
【0080】
本実施例では、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に隙間を形成し、隙間によって霧化室貫通孔9341を形成してもよい。具体的には、霧化室キャビティ9342の底壁には、霧化室キャビティ9342の底壁を貫通する貫通孔を形成し、管状のアトマイザー930が底壁の貫通孔からハウジングベース112に延びることで、霧化室貫通孔9341、すなわち霧化室キャビティ9342とハウジングベース112との隙間を閉鎖する。
【0081】
好ましくは、霧化室キャビティ9342の底部には、管状の接続部(図示せず)が設けられ、管状の接続部が霧化室キャビティ9342の底壁の貫通孔からハウジングベース112に延びてハウジングベース112と接続され、霧化室キャビティ9342の管状の接続部の周壁には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔(図示せず)が設けられ、管状のアトマイザー930は管状の接続部の内壁に密着して組み立てられて、霧化室貫通孔9341を閉鎖する。霧化室キャビティ9342の管状の接続部は複数の霧化室貫通孔9341を有する網状構造であってもよいし、複数の棒状霧化室貫通孔を有してもよい。霧化室キャビティ9342の管状の接続部は、取り付けたアトマイザー930を支持することもでき、アトマイザー930の取り付けの安定性をさらに確保している。
【0082】
本実施例におけるアトマイザー930は、電熱線を予め埋め込んだ管状多孔質セラミックスまたは電熱線を予め埋め込んだ圧縮スポンジであることが好ましく、すなわち、アトマイザー液体輸送部品932は多孔質セラミックスまたは圧縮スポンジであることが好ましく、発熱体931は電熱線であることが好ましい。霧化室キャビティ9342はシリカゲルで製造されることが好ましく、アトマイザー930は霧化室キャビティ9342に取り付けられ、液漏れを防止するように霧化室キャビティ9342に密着して組み立てられる。アトマイザー液体輸送部品932の外周壁側面は霧化室貫通孔を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
【0083】
従来技術では、電熱線を予め埋め込んだ多孔質セラミックスはよく見られるアトマイザー930であり、通常の使用方法ではこのアトマイザー930の表面を不織布で被覆して、ステンレス製の霧化室キャビティ9342に取り付ける。霧化室キャビティ9342に液体貯留部品100と連通する貫通孔が設けられ、アトマイザー930は、貫通孔が位置する箇所に取り付けられ、かつ貫通孔を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。従来の技術手段では、霧化室キャビティ9342、被覆する不織布及びアトマイザー930を適当に協働して、液体をアトマイザー930に輸送すると同時に、外気を不織布または不織布の周りの隙間から液体貯留部品100に入らせる必要がある。被覆する不織布は固定された形状を持っておらず、しわになりやすいため、このような気体伝導方式は、精密な制御が困難である。気体伝導が多すぎると、アトマイザー930上の液体が多すぎて、霧化時にオイルが爆発してしまい、ひどい場合に液漏れしてしまう。気体伝導が少なすぎると、アトマイザー930は液体不足によってコアが焦げてしまうことを招く。また、不織布被覆作業は自動化組立を実現し難く、効率が低くてコストが高い。
【0084】
本発明では、スタンドアロン型気体伝導部品600を設けてある。スタンドアロン型気体伝導部品600は、液体貯留部品100内の負圧を安定的に制御することができ、霧化が安定的で、漏れ防止性が良好である。スタンドアロン型気体伝導部品600の設置によって、アトマイザー930を霧化室キャビティ9342に密着して組み立てることができ、気体伝導の問題を考慮する必要がない。シリカゲルは高温に強く、弾力性に優れ、霧化室キャビティ9342として使用することで、このアトマイザー930に密着して組み立て、液漏れのリスクを解消し、自動化組立に適し、効率を高め、コストを削減することができる。霧化室キャビティ9342は高温に強いプラスチックで製造されることもできる。
【0085】
本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
第5実施例
【0086】
図5aは、本発明の第5実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図5bは、第5実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。
図5cは、第5実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0087】
図5aに示すように、本発明の第5実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0088】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。また、エアロゾルカートリッジ800は中継液体輸送部品939をさらに含み、中継液体輸送部品939が霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0089】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に設けられた100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、を含む。
【0090】
図5bに示すように、本実施例では、アトマイザー930は、管状のアトマイザー液体輸送部品932と、アトマイザー液体輸送部品932に予め埋め込まれた発熱体931と、を含む。アトマイザー930は、さらにリード線933を含んでおり、リード線933がリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。
【0091】
本実施例では、アトマイザー液体輸送部品932の外周壁に中継液体輸送部品939が被覆されている。中継液体輸送部品939は液体貯留部品100とアトマイザー液体輸送部品932を連通し、液体貯留部品100中の液体をアトマイザー液体輸送部品932に輸送することに用いられる。
【0092】
本実施例では、アトマイザー液体輸送部品932は多孔質セラミックスまたは圧縮スポンジであり、中継液体輸送部品939は不織布または2成分繊維を熱接着して作られた管状の一体型多孔質体である。発熱体931はアトマイザー液体輸送部品932に予め埋め込まれた電熱線である。
【0093】
霧化室キャビティ9342には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341が設けられており、アトマイザー930の中継液体輸送部品939は、霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。好ましくは、中継液体輸送部品939は霧化室貫通孔9341に密着して組み立てられ、中継液体輸送部品939は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
【0094】
図5aに示すように、本実施例では、ハウジングベース112は、エアロゾルカートリッジハウジング810の最底部に設けられた第1ハウジングベース112aと、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられ、第1ハウジングベース112aと間隔をあけて設置された第2ハウジングベース112bと、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600が第2ハウジングベース112bに設けられている。
【0095】
具体的には、ハウジングベース112は、エアロゾルカートリッジハウジング810の最底部に設けられた第1ハウジングベース112aと、第1ハウジングベース112aの上方に設けられ、かつ互いに間隔をあけた第2ハウジングベース112bと、を含む。霧化室キャビティ9342と第2ハウジングベース112bとは霧化室934を取り囲むように形成する。エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342と第2ハウジングベース112bの間に液体貯留部品100が設けられている。
【0096】
第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bのいずれにも、貫通するベース貫通孔1122が設けられており、第1ハウジングベース112aの外界と連通する一端は吸気孔1121とされ、外気は吸気孔1121を介して第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔及び霧化室934に入る。
【0097】
スタンドアロン型気体伝導部品600は第2ハウジングベース112bに設けられ、液体貯留部品100と第1ハウジングベース112a及び第2ハウジングベース112bとの間隔を接続する。液体貯留部品100はスタンドアロン型気体伝導部品600によって第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔に接続され、かつベース貫通孔1122によって外気に接続される。外気は、吸気孔1121、ベース貫通孔1122、第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間隔及びスタンドアロン型気体伝導部品600を介して液体貯留部品100に入り、これにより、スタンドアロン型気体伝導部品600によって液体貯留部品100と大気を連通させることを実現する。
【0098】
図5cに示すように、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を貫通するスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含み、第2ハウジングベース112bの一部がスタンドアロン型気体伝導部品600のスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650を構成する。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
【0099】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800の第1ハウジングベース112aの液体貯留部品100に近い側の表面に異常時にスタンドアロン型気体伝導部品600から漏れた液体を収容かつ貯留するための凹溝を設けることで、漏れ防止能力をさらに高めることができる。
【0100】
本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600の第2ハウジングベース112bに近い一端が凹溝の底部に近くなるように延びており、液体貯留部品100中の圧力が外気より低い場合、凹溝に漏れた液体はスタンドアロン型気体伝導部品600によって液体貯留部品100に吸い込まれることができ、このため、漏れ防止能力がさらに向上し、液体貯留部品100中の液体の利用率を高めることができる。
【0101】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800の第1ハウジングベース112aと第2ハウジングベース112bとの間に、例えばスポンジまたは不織布の液体吸収部品(図示せず)を設け、異常時にスタンドアロン型気体伝導部品600から漏れた液体を吸収し、漏れ防止能力をさらに高めることができる。
【0102】
また、本実施例では、エアロゾルカートリッジ800のエアロゾル通路1303に凝縮液吸収部品(図示せず)を取り付けて、エアロゾル中の凝縮液を吸収し、ユーザー体験をさらに向上させることができる。
【0103】
本実施例では、霧化室キャビティ9342はシリカゲル、高温に強いプラスチックまたはステンレス鋼で作られる。本発明では、高温に強いプラスチックとは、少なくとも150℃で動作し続けることができるプラスチックを指す。繊維で作られた中継液体輸送部品939は液体を速やかに輸送することができ、連続的または急速な霧化プロセスをよりよくサポートすることができる。独立したスタンドアロン型気体伝導部品600が設けられているため、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100内の負圧を安定的に制御できる。アトマイザー930と霧化室キャビティ9342は組み立てられる時に密着することで、液漏れのリスクを減らすことができる。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
第6実施例
【0104】
図6aは、本発明の第6実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図6bは、第6実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるアトマイザーの構成を示す図である。
図6cは、第6実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0105】
図6aに示すように、本発明の第6実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0106】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。
【0107】
霧化室934は上霧化室934aと下霧化室934bを有し、下霧化室934bには、下霧化室934bと液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341があり、上霧化室934aはエアロゾル通路1303に接続されている。アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。この実施例では、霧化室貫通孔9341はアトマイザー930の取り付け位置にある貫通孔である。これにより、霧化室キャビティ9342とアトマイザー液体輸送部品の底面932dで取り囲まれた空間は下霧化室934bを形成し、霧化室キャビティ9342とアトマイザー液体輸送部品の上面932cで取り囲まれた空間は液体貯留部品100の延長部分に属する。アトマイザー930によって霧化室貫通孔9341を閉鎖することで、アトマイザー液体輸送部品の上面932cは直接液体貯留部品100中の液体に接触できるとともに、液体貯留部品100内の液体は、下霧化室934bに直接漏れることなく、アトマイザー液体輸送部品932のみを介してアトマイザー液体輸送部品の底面932dに浸透することができる。
【0108】
霧化室キャビティ9342はシリカゲルで作られ、アトマイザー930は下霧化室934bに取り付けられ、下霧化室934bの霧化室キャビティ9342の内壁に密着して組み立てられ、液体が組み立てる接合箇所から霧化室934の底部に漏れることを防ぐ。
【0109】
図6bに示すように、本実施例では、アトマイザー930は、アトマイザー液体輸送部品932と、アトマイザー液体輸送部品932の底部に設けられた発熱体931と、を含む。アトマイザー930は、さらにリード線933を含んでおり、リード線933はリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。本実施例におけるアトマイザー930は厚膜抵抗体を印刷した多孔質セラミックス、発熱体931は厚膜抵抗体であり、アトマイザー液体輸送部品932は多孔質セラミックスである。アトマイザー液体輸送部品932は、アトマイザー液体輸送部品の上面932cと、アトマイザー液体輸送部品の底面932dと、を含む。アトマイザー液体輸送部品の上面932cは、液体を収容する凹溝を有することが好ましい。本実施例では、アトマイザー液体輸送部品932と上霧化室934aを構成する霧化室キャビティ9342との間の空間は液体貯留部品100の一部であり、液体はアトマイザー液体輸送部品の上面932cに接触してから、アトマイザー液体輸送部品の底面932dに浸透し、アトマイザー液体輸送部品の底面932dに設けられた発熱体931はアトマイザー液体輸送部品の底面932dに浸透した液体を加熱して霧化する。
【0110】
本実施例では、上霧化室934aと下霧化室934bには、連通する通路(図示せず)が設けられており、霧化時に、まず下霧化室934bにエアロゾルを生じさせ、この通路を通って上霧化室934aに入り、最終的にエアロゾル通路1303を介して脱出する。
【0111】
本実施例では、霧化室キャビティ9342の頂部に独立したスタンドアロン型気体伝導部品600が設けられている。
図6cはスタンドアロン型気体伝導部品600の断面を示す図であり、ここで、スタンドアロン型気体伝導部品コア640は2成分繊維を熱接着することで作られ、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640内に設けられ、霧化室キャビティ9342の一部はスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650とされる。液体が繊維で作られたスタンドアロン型気体伝導部品コア640に素早く浸透できるため、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100内の負圧を速やかで安定的に制御でき、霧化が安定的で、漏れ防止性が良好である。シリカゲルは高温に強く、弾力性が優れており、霧化室キャビティ9342としてエアロゾルカートリッジと密着して組み立てられ、液漏れのリスクを解消することができる。本実施例では、上半分の霧化室キャビティ9342は耐えられる温度が低く、プラスチックで作られることができ、下半分の霧化室キャビティ9342は耐えられる温度が高く、アトマイザー930に密着して密封する必要があり、シリカゲルで作られることが好ましい。
【0112】
本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
第7実施例
【0113】
図7aは、本発明の第7実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図7bは、第7実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0114】
図7aに示すように、本発明の第7実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0115】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0116】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、エアロゾルカートリッジハウジング810、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303と霧化室キャビティ9342の間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、を含む。
【0117】
図7aに示すように、本実施例では、アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱するアトマイザー液体輸送部品932と、を含む。アトマイザー930は、さらにリード線933を含んでおり、リード線933はリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。アトマイザー930は電熱線を巻いたガラス繊維束であり、アトマイザー液体輸送部品932はガラス繊維束であり、発熱体931は電熱線である。
【0118】
エアロゾルカートリッジ800は、さらに中継液体輸送部品939を含み、中継液体輸送部品939の一端は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触し、中継液体輸送部品939の他端はアトマイザー液体輸送部品932に当接している。液体貯留部品100中の液体は中継液体輸送部品939を介してアトマイザー液体輸送部品932に輸送される。
【0119】
本実施例では、霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられ、中継液体輸送部品939はアトマイザー液体輸送部品932に対して垂直である。中継液体輸送部品939の数は、好ましくは2つであり、それぞれアトマイザー液体輸送部品932の両端に当接している。
【0120】
図7bに示すように、本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられ、中継液体輸送部品939と間隔をあけて設置されている。スタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周壁には複数の扇形の切り欠きが形成され、これによって複数のスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630が形成されており、扇形のスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周に均一に分布することが好ましく、霧化室キャビティ9342の一部はスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650を構成している。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
第8実施例
【0121】
図8aは、本発明の第8実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図8bは、第8実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第7実施例の構造と類似しており、第7実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0122】
図8aに示すように、本発明の第8実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0123】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、を含む。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341はスタンドアロン型気体伝導部品600を貫通して形成される。
【0124】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、エアロゾルカートリッジハウジング810、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303と霧化室キャビティ9342の間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、を含む。
【0125】
図8aに示すように、本実施例では、アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品932と、を含む。アトマイザー930は、さらにリード線933を含んでおり、リード線933がリード線ピン936または電源(図示せず)に接続されている。アトマイザー930は電熱線を巻いたガラス繊維束であり、アトマイザー液体輸送部品932はガラス繊維束であり、発熱体931は電熱線である。
【0126】
エアロゾルカートリッジ800は、さらに中継液体輸送部品939を含み、中継液体輸送部品939の一端は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触し、中継液体輸送部品939の他端がアトマイザー液体輸送部品932に当接している。液体貯留部品100中の液体は中継液体輸送部品939を介してアトマイザー液体輸送部品932に輸送される。
【0127】
本実施例では、霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342の頂部に設けられ、中継液体輸送部品939はアトマイザー液体輸送部品932に対して垂直である。中継液体輸送部品939の数は、好ましくは2つであり、それぞれアトマイザー液体輸送部品932の両端に当接している。
【0128】
図8aに示すように、本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600が霧化室キャビティ9342の頂部に設けられ、スタンドアロン型気体伝導部品600の中心には、貫通して霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341が設けられている。スタンドアロン型気体伝導部品600の数は、好ましくは2つである。スタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周壁には複数の扇形の切り欠きが形成されることで、複数のスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630が形成されており、扇形のスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640の外周に均一に分布することが好ましく、霧化室キャビティ9342の一部がスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650を構成している。本実施例の作動原理は第7実施例と同じである。
第9実施例
【0129】
図9aは、本発明の第9実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図9bは、第9実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0130】
図9aに示すように、本発明の第9実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0131】
エアロゾルカートリッジ800は、霧化室934と、霧化室キャビティ9342と、霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341と、アトマイザー930と、をさらに含む。アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。霧化室934と液体貯留部品100を連通する霧化室貫通孔9341は霧化室キャビティ9342を貫通して形成される。
【0132】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112との間に設けられた液体貯留部品100と、霧化室934内に設けられたアトマイザー930と、をさらに含む。
【0133】
図9aと
図9bに示すように、本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600はエアロゾル通路1303の管壁と一体成形されたものである。具体的には、エアロゾル通路1303の管壁の霧化室キャビティ9342に近い部分は、外径が残りの部分よりも大きくなるように設置されることができ、外径の比較的大きな部分の管壁の外周面に少なくとも1つの軸方向の凹溝を設け、好ましくは2つを設ける。エアロゾル通路1303が霧化室キャビティ9342の頂部にある開口部に密着して組み立てられた後に、凹溝がスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630を形成し、エアロゾル通路1303が組み立てられた霧化室キャビティ9342の部分はスタンドアロン型気体伝導部品ジャケット650とされ、エアロゾル通路1303の外径が比較的大きな部分の管壁は同時にスタンドアロン型気体伝導部品コア640として用いられる。エアロゾル通路1303の壁部はプラスチックまたは金属で作られることができ、即ちスタンドアロン型気体伝導部品600はプラスチックまたは金属で作られることができる。
【0134】
同様に、外径の等しいエアロゾル通路1303の壁部の霧化室キャビティ9342に近い部分に少なくとも一つの軸方向の凹溝を設けることもできる。
【0135】
図9aに示すように、本実施例では、エアロゾルカートリッジ800のエアロゾル通路1303に凝縮液吸収部品400を取り付け、エアロゾル中の凝縮液を吸収し、ユーザー体験をさらに高めることができる。好ましくは、エアロゾル通路1303の中上部の内径は、残りの部分の内径よりも小さく設定されることで、内径の比較的大きなエアロゾル通路1303の内壁に凝縮液吸収部品400を取り付けやすくし、凝縮液を吸収する空間を大きくすることもできる。本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
【0136】
以上のことから、本発明のエアロゾルカートリッジは、液体貯留部品内の圧力を精密に制御し、液体貯留部品内の液体の排出を安定させ、アトマイザー液体輸送部品の液体含有量を安定させることができ、これによって、霧化過程を安定させ、液漏れのリスクを低減することができる。本発明のスタンドアロン型気体伝導部品は構造が巧みで、小型かつコンパクトなエアロゾルカートリッジに使用されるのに適しており、必要に応じて様々な種類のアトマイザーを活用して、電子タバコなどの各種霧化装置に適用することができる。
第10実施例
【0137】
図10aは、本発明の第10実施例に係るエアロゾルカートリッジの構成を示す図である。
図10bは、第10実施例に係るエアロゾルカートリッジにおけるスタンドアロン型気体伝導部品の断面を示す図である。本実施例は、第1実施例の構造と類似しており、第1実施例と同じ部分については、本実施例では繰り返して説明する必要がない。
【0138】
図10aに示すように、本発明の第10実施例に係るエアロゾルカートリッジ800は、液体貯留部品100と、液体貯留部品100と大気を連通するスタンドアロン型気体伝導部品600と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600は、スタンドアロン型気体伝導部品コア640と、スタンドアロン型気体伝導部品600を軸方向に貫通する少なくとも1つのスタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630と、を含む。
【0139】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800は、エアロゾルカートリッジハウジング810と、エアロゾルカートリッジハウジング810の底部に設けられたハウジングベース112と、エアロゾルカートリッジハウジング810の内部に設けられた霧化室キャビティ9342と、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112で取り囲まれた霧化室934と、霧化室キャビティ9342の頂部からエアロゾルカートリッジハウジング810の頂部に延びるエアロゾル通路1303と、エアロゾルカートリッジハウジング810、エアロゾル通路1303、霧化室キャビティ9342とハウジングベース112の間に設けられた液体貯留部品100と、をさらに含む。
【0140】
本実施例では、エアロゾルカートリッジ800はアトマイザー930をさらに含み、アトマイザー930は、発熱体931と、発熱体931によって加熱されるアトマイザー液体輸送部品932と、を含み、スタンドアロン型気体伝導部品600の下端面がアトマイザー液体輸送部品932の近くに延びている。
【0141】
霧化室キャビティ9342には、霧化室934と液体貯留部品100を連通しかつ霧化室キャビティ9342を貫通する霧化室貫通孔9341が設けられており、アトマイザー液体輸送部品932の両端は霧化室貫通孔9341を貫通して液体貯留部品100中の液体と接触する。好ましくは、アトマイザー液体輸送部品932は霧化室貫通孔9341に密着しえて組み立てられ、アトマイザー930は霧化室貫通孔9341を閉鎖し、かつ霧化室貫通孔9341を介して液体貯留部品100中の液体と接触する。
【0142】
図10aと
図10bに示すように、本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600は2つ設けられており、ここで、スタンドアロン型気体伝導部品コア640は2成分繊維を熱接着することで作られ、スタンドアロン型気体伝導部品貫通孔630はスタンドアロン型気体伝導部品コア640内に設けられている。液体が繊維で作られたスタンドアロン型気体伝導部品コア640に速やかに浸透して液体シールを形成できるため、スタンドアロン型気体伝導部品600は液体貯留部品100内の負圧を迅速かつ安定的に制御でき、霧化を安定させることができる。本実施例では、スタンドアロン型気体伝導部品600の下端面がアトマイザー液体輸送部品932の近くに延びることにより、異常時に液体貯留部品100から霧化室934内に漏れた液体がスタンドアロン型気体伝導部品600の下端面とアトマイザー液体輸送部品932の近くに集められるようになり、外部環境の回復時に液体がスタンドアロン型気体伝導部品600とアトマイザー液体輸送部品932から液体貯留部品100内に戻るのに役立ち、エアロゾルカートリッジ800の漏れ防止性能をさらに高めることができる。
【0143】
本実施例の作動原理は第1実施例と同じである。
【0144】
また、本発明の上記の実施例は、本発明の原理とその効果を例示するものだけであり、本発明を限定するものではない。当業者は、いずれも本発明の精神及び範囲に反することなく、上記の実施例を修正または変更することができる。したがって、当業者が本発明で開示された精神と技術思想を逸脱せずに行ったすべての等価な修正または変更は、本発明の特許請求の範囲によってカバーされるべきである。