(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-23
(45)【発行日】2024-09-02
(54)【発明の名称】加工パス生成方法、レーザ加工システム、プログラム、および、レーザ加工方法
(51)【国際特許分類】
B23K 26/00 20140101AFI20240826BHJP
【FI】
B23K26/00 M
B23K26/00 B
(21)【出願番号】P 2024538735
(86)(22)【出願日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2024009568
【審査請求日】2024-06-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000114787
【氏名又は名称】ヤマザキマザック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】片山 拓朗
(72)【発明者】
【氏名】酒井 吉彦
(72)【発明者】
【氏名】小池 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】飯田 秀人
(72)【発明者】
【氏名】ミレビッチ アレキサンダー
【審査官】杉田 隼一
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-351026(JP,A)
【文献】特開2002-098115(JP,A)
【文献】特開2006-247715(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する工程と、
前記組立体モデルの中から、前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理を実行する工程と、
前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスとを含む第1加工パスを生成する工程と
を具備する
加工パス生成方法。
【請求項2】
前記第1加工パスは、第1細長ワークから前記第1細長部材を切り出すための第1カッティングパスを含む
請求項1に記載の加工パス生成方法。
【請求項3】
前記第1モデルを修正することを含むモデル修正処理を実行する工程を具備し、
前記モデル修正処理は、前記第1モデルに、前記第2レーザ刻印の形状に対応する第2マーキング形状を付加することを含み、
前記第1加工パスは、前記モデル修正処理の実行によって修正された前記第1モデルに基づいて生成される
請求項1または2に記載の加工パス生成方法。
【請求項4】
前記第1モデルに前記第2マーキング形状を付加するか否かの選択を受け付ける画像をディスプレイに表示させる工程を具備し、
入力装置を介して、前記第1モデルに前記第2マーキング形状を付加することが選択された後、前記第1モデルに前記第2マーキング形状を付加する処理が実行される
請求項3に記載の加工パス生成方法。
【請求項5】
前記第1モデルと前記第2モデルとの間の複数の境界線分の中から指定境界線分の指定を受け取る工程を具備し、
前記第1モデルが有する複数の面のうち前記指定境界線分に接する面を第1面と定義するとき、前記モデル修正処理は、前記第1面に前記第2マーキング形状を付加することを含む
請求項
3に記載の加工パス生成方法。
【請求項6】
前記モデル修正処理は、前記第1モデルにおいて前記第2モデルに隣接する第1領域に前記第2マーキング形状を付加することを含む
請求項
3に記載の加工パス生成方法。
【請求項7】
前記モデル修正処理は、前記第1モデルに、前記第2細長部材に対する前記第1細長部材の接続位置を指定する第3レーザ刻印の形状に対応する第3マーキング形状を付加することを含む
請求項
3に記載の加工パス生成方法。
【請求項8】
前記第1細長部材と前記第2細長部材とが互いに組み合わせられた状態において、前記第2細長部材の長手方向に平行な第1方向に、前記第1細長部材が前記第2細長部材に対して相対移動することが許容されるように、前記第1モデルと前記第2モデルとの間の境界形状は、非噛み合い形状であり、
前記第3マーキング形状は、前記第1方向に平行な方向における前記第2細長部材に対する前記第1細長部材の前記接続位置を一義的に指定する
請求項7に記載の加工パス生成方法。
【請求項9】
前記モデル修正処理は、前記第1モデルと前記第2モデルとの間の境界形状を修正することを含む
請求項
3に記載の加工パス生成方法。
【請求項10】
前記第2細長部材を作製するための第2加工パスを生成する工程を具備し、
前記第1特定処理は、前記第1識別子を特定することを含み、
前記第2加工パスは、
前記第2識別子を表現する第4レーザ刻印を前記第2細長部材に形成するための第4刻印形成パスと、
前記第1特定処理の実行によって特定された前記第1識別子を表現する第5レーザ刻印を前記第2細長部材に形成するための第5刻印形成パスと
を含む
請求項
1または2に記載の加工パス生成方法。
【請求項11】
前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う第3モデルとが選択されることに応じて、前記第3モデルの識別子である第3識別子を特定することを含む第2特定処理を実行する工程を具備し、
前記第1加工パスは、前記第2特定処理の実行によって特定された前記第3識別子を表現する第7レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第7刻印形成パスを含む
請求項
1または2に記載の加工パス生成方法。
【請求項12】
前記組立体モデルの中から前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルを選択することは、演算装置によって自動的に行われる
請求項
1または2に記載の加工パス生成方法。
【請求項13】
第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する準備処理と、前記組立体モデルの中から前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理と、前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスと、第1細長ワークから前記第1細長部材を切り出すための第1カッティングパスとを含む第1加工パスを生成する第1生成処理と、を実行する加工パス生成装置と、
少なくとも前記第1加工パスに基づいて作成される加工プログラムを実行することにより、制御指令を生成し、生成された前記制御指令をレーザ加工機に送信する制御装置と、
前記制御指令に基づいて動作し、前記第1細長ワークにレーザを照射することにより前記第1細長ワークから前記第1細長部材を作製する前記レーザ加工機と
を具備する
レーザ加工システム。
【請求項14】
請求項
1または2に記載の加工パス生成方法を加工パス生成装置またはレーザ加工システムに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する工程と、
前記組立体モデルの中から、前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理を実行する工程と、
前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスと、第1細長ワークから前記第1細長部材を切り出すための第1カッティングパスと、を含む第1加工パスを生成する工程と、
少なくとも前記第1加工パスに基づいて、加工プログラムを作成する工程と、
前記加工プログラムを実行する制御装置が、制御指令を生成する工程と、
前記制御指令を受信するレーザ加工機が前記第1細長ワークにレーザを照射することにより、前記第1細長ワークから前記第1細長部材を作製する工程と
を具備する
レーザ加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工パス生成方法、レーザ加工システム、プログラム、および、レーザ加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2つの部材を連結する際に、一方の部材に、連結対象となる他方の部材を特定するマークを付与する技術が知られている。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、被連結部材が開示されている。特許文献1に記載の被連結部材において、一の被連結部材と他の被連結部材との連結部には、連結マークが設けられる。また、当該連結マークには、連結順序を示す記号が含まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、細長部材と他の細長部材との接続を効率的に行うためのレーザ刻印を細長部材に的確に付与することを可能にする加工パス生成方法、レーザ加工システム、プログラム、および、レーザ加工方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態における加工パス生成方法は、第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する工程と、前記組立体モデルの中から、前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理を実行する工程と、前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスとを含む第1加工パスを生成する工程と、を具備する。
【0007】
いくつかの実施形態におけるレーザ加工システムは、第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する準備処理と、前記組立体モデルの中から前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理と、前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスと、第1細長ワークから前記第1細長部材を切り出すための第1カッティングパスとを含む第1加工パスを生成する第1生成処理と、を実行する加工パス生成装置と、少なくとも前記第1加工パスに基づいて作成される加工プログラムを実行することにより、制御指令を生成し、生成された前記制御指令をレーザ加工機に送信する制御装置と、前記制御指令に基づいて動作し、前記第1細長ワークにレーザを照射することにより前記第1細長ワークから前記第1細長部材を作製する前記レーザ加工機と、を具備する。
【0008】
いくつかの実施形態におけるプログラムは、上述の加工パス生成方法を加工パス生成装置またはレーザ加工システムに実行させるためのプログラムである。
【0009】
いくつかの実施形態におけるレーザ加工方法は、第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する工程と、前記組立体モデルの中から、前記第1モデルと、前記第1モデルに隣り合う前記第2モデルとが選択されることに応じて、前記第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理を実行する工程と、前記第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、前記第1特定処理の実行によって特定された前記第2識別子を表現する第2レーザ刻印を前記第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスと、第1細長ワークから前記第1細長部材を切り出すための第1カッティングパスと、を含む第1加工パスを生成する工程と、少なくとも前記第1加工パスに基づいて、加工プログラムを作成する工程と、前記加工プログラムを実行する制御装置が、制御指令を生成する工程と、前記制御指令を受信するレーザ加工機が前記第1細長ワークにレーザを照射することにより、前記第1細長ワークから前記第1細長部材を作製する工程と、を具備する。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、細長部材と他の細長部材との接続を効率的に行うためのレーザ刻印を細長部材に的確に付与することを可能にする加工パス生成方法、レーザ加工システム、プログラム、および、レーザ加工方法を提供することができる。一例として、作業者は、組立図および部品図を参照することなく、細長部材と他の細長部材との接続を効率的に行うことができる。なお、確認等のために、作業者が、組立図および/または部品図を参照してもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、第1の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、加工パス生成装置がCAD装置から複数のモデルの各々の形状および配置を示すモデルデータを受け取る様子を模式的に示す図である。
【
図3】
図3は、第1細長部材、および、第2細長部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
【
図4】
図4は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図5】
図5は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1加工パスの一例を模式的に示す図である。
【
図7】
図7は、第1加工パスの一例を模式的に示す図である。
【
図8】
図8は、第2加工パスの一例を模式的に示す図である。
【
図9】
図9は、加工パス生成装置の一例を模式的に示す図である。
【
図11】
図11は、レーザ加工システムによって作製された第1細長部材、および、第2細長部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
【
図12】
図12は、第1細長部材と第2細長部材とが組み合わせられた状態を模式的に示す概略斜視図である。
【
図13】
図13は、第1細長部材、および、第2細長部材を含む複数の細長部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
【
図14】
図14は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図15】
図15は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図16】
図16は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図17】
図17は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図18】
図18は、
図17における一点鎖線の長方形Fで囲まれた部分を拡大して示す図である。
【
図19】
図19は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図20】
図20は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図21】
図21は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図22】
図22は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図24】
図24は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図25】
図25は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図26】
図26は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図27】
図27は、
図26における一点鎖線の長方形Gで囲まれた部分を拡大して示す図である。
【
図28】
図28は、レーザ加工システムによって作製された第1細長部材、第2細長部材、および、第3細長部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
【
図29】
図29は、第1細長部材、および、第2細長部材を含む複数の細長部材が組み合わせられた状態を模式的に示す概略斜視図である。
【
図30】
図30は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図31】
図31は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図32】
図32は、ディスプレイに表示される画像の例を示す図である。
【
図33】
図33は、加工パス生成装置の一例を模式的に示す図である。
【
図34】
図34は、第1加工パスの一例を模式的に示す図である。
【
図35】
図35は、第2加工パスの一例を模式的に示す図である。
【
図36】
図36は、第1の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
【
図37】
図37は、第1の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
【
図38】
図38は、第1の実施形態におけるレーザ加工システムを模式的に示す図である。
【
図39】
図39は、第2の実施形態におけるレーザ加工方法の一例を示すフローチャートである。
【
図40】
図40は、プログラムを記録した不揮発性記憶媒体の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、実施形態における加工パス生成方法、レーザ加工システム100、プログラムP、および、レーザ加工方法について説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1乃至
図38を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aについて説明する。
図1は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを模式的に示す図である。
図2は、加工パス生成装置1AがCAD装置91から複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを受け取る様子を模式的に示す図である。
図3は、第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2の一例を模式的に示す概略斜視図である。
図4および
図5は、ディスプレイ5に表示される画像の例を示す図である。
図6および
図7の各々は、第1加工パスT1の一例を模式的に示す図である。
図8は、第2加工パスT2の一例を模式的に示す図である。
図9は、加工パス生成装置1Aの一例を模式的に示す図である。
図10は、
図1の一部分を拡大して示す図である。
図11は、レーザ加工システム100Aによって作製された第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2の一例を模式的に示す概略斜視図である。
図12は、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とが組み合わせられた状態を模式的に示す概略斜視図である。
図13は、第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2を含む複数の細長部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
図14乃至
図17の各々は、ディスプレイ5に表示される画像の例を示す図である。
図18は、
図17における一点鎖線の長方形Fで囲まれた部分を拡大して示す図である。
図19乃至
図22の各々は、ディスプレイ5に表示される画像の例を示す図である。
図23は、
図22の一部分を拡大して示す図である。
図24乃至
図26の各々は、ディスプレイ5に表示される画像の例を示す図である。
図27は、
図26における一点鎖線の長方形Gで囲まれた部分を拡大して示す図である。
図28は、レーザ加工システム100Aによって作製された第1細長部材Q1、第2細長部材Q2、および、第3細長部材Q3の一例を模式的に示す概略斜視図である。
図29は、第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2を含む複数の細長部材が組み合わせられた状態を模式的に示す概略斜視図である。
図30乃至
図32の各々は、ディスプレイ5に表示される画像の例を示す図である。
図33は、加工パス生成装置1Aの一例を模式的に示す図である。
図34は、第1加工パスT1の一例を模式的に示す図である。
図35は、第2加工パスT2の一例を模式的に示す図である。
図36乃至
図38は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを模式的に示す図である。
【0014】
図1に例示されるように、レーザ加工システム100Aは、加工パス生成装置1Aと、制御装置7と、レーザ加工機101と、を備える。
【0015】
加工パス生成装置1Aは、細長ワークWから細長部材Qを作製するための加工パスを生成する。なお、本明細書において、加工パスとは、レーザまたは工具が、細長ワークWを加工する経路を意味する。
【0016】
制御装置7は、加工パスに基づいて作成される加工プログラムを実行することにより、制御指令SAを生成し、生成された制御指令SAをレーザ加工機101に送信する。
【0017】
レーザ加工機101は、制御指令SAに基づいて動作し、細長ワークWにレーザを照射することにより細長ワークWから細長部材Qを作製する。
【0018】
図2に記載の例では、加工パス生成装置1A(例えば、CAD/CAM装置10a)は、演算装置2と、メモリ3と、入力装置4と、ディスプレイ5と、通信回路6と、を有する。入力装置4は、キーボード4kを含んでいてもよいし、マウス等のポインティングデバイス4pを含んでいてもよいし、タッチパネル付きディスプレイのタッチパネルを含んでいてもよい。
【0019】
図3には、第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2の一例が示されている。加工パス生成装置1Aは、第1細長部材Q1をモデリングした第1モデルM1(
図2を参照。)、および、第2細長部材Q2をモデリングした第2モデルM2(
図2を参照。)を含む複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを準備する処理(以下、「準備処理」という。)を実行する。組立体モデルAMには、第3細長部材をモデリングした第3モデルM3(
図14を参照。)が含まれていてもよい。換言すれば、組立体モデルAMを構成するモデルMの数は、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。
【0020】
図2には、準備処理によって準備された組立体モデルAMがディスプレイ5に表示された状態が示されている。
【0021】
準備処理は、例えば、演算装置2が、複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを読み出すことを含む。より具体的には、準備処理は、メモリ3に記憶されたプログラムPを実行する演算装置2が、複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを含むファイルFをメモリ3から読み出すことを含む。代替的に、あるいは、付加的に、準備処理は、
図2に例示されるように、演算装置2が、組立体モデルAMをディスプレイ5に表示させることを含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、準備処理は、演算装置2によって実行されるソフトウェア(例えば、CADソフト)を用いて、複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを作成することを含んでいてもよい。
【0022】
複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAには、第1モデルM1の形状および配置を示す第1モデルデータDA1(より具体的には、第1モデルM1の形状および組立体モデルAMにおける第1モデルM1の配置を示す第1モデルデータDA1)と、第2モデルM2の形状および配置を示す第2モデルデータDA2(より具体的には、第2モデルM2の形状および組立体モデルAMにおける第2モデルM2の配置を示す第2モデルデータDA2)とが含まれている。付加的に、モデルデータDAには、第3モデルM3(
図14を参照。)の形状および配置を示す第3モデルデータDA3(より具体的には、第3モデルM3の形状および組立体モデルAMにおける第3モデルM3の配置を示す第3モデルデータDA3)が含まれていてもよい。
【0023】
図2に記載の例では、複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDA(例えば、第1モデルM1の形状および配置を示す第1モデルデータDA1、第2モデルM2の形状および配置を示す第2モデルデータDA2)がメモリ3に記憶されている。
【0024】
複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAは、加工パス生成装置1Aとは別のCAD装置91によって作成されてもよい。この場合、加工パス生成装置1Aは、CAD装置91から複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを受信する。また、加工パス生成装置1Aは、受信したモデルデータDAをメモリ3に記憶する。代替的に、加工パス生成装置1Aは、USBメモリ等の可搬式メモリから複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを受け取り、受け取ったモデルデータDAをメモリ3に記憶してもよい。
【0025】
図4に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、組立体モデルAMの中から第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2を特定することを含む第1特定処理を実行する。なお、
図4において、ドットによるハッチングが付加された第1モデルM1は、第1モデルM1が選択された状態を示す。また、破線によって示される第2モデルM2は、第2モデルM2が選択された状態を示す。なお、
図4、
図5には、ディスプレイ5に、識別子(ID1、ID2)が表示されているが、当該識別子の表示は省略されてもよい。
【0026】
図4に記載の例では、第1モデルM1は、後述の第1マーキング形状K1を含む。この場合、第1特定処理において、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1は、必ずしも特定される必要はない。代替的に、
図14に例示されるように、第1モデルM1が、後述の第1マーキング形状K1を含まない場合、第1特定処理において、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1が特定されることが好ましい。詳細については、後述される。
【0027】
図2に記載の例では、第2モデルM2の形状および配置を示す第2モデルデータDA2と、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2とが関連付けられてメモリ3に記憶されている。この場合、演算装置2は、第2モデルM2が選択されることに応じて、第2識別子ID2を容易に特定することができる。
【0028】
図4(または、
図14)に記載の例では、第1モデルM1の選択は、入力装置4が第1ユーザ入力を受け取ることによって行われる。例えば、ディスプレイ5に表示された第1モデルM1の形状を示す画像IG1がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第1モデルM1が選択される。代替的に、
図5に例示されるように、ディスプレイ5に表示された第1モデルM1のデータを示す画像IG2がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第1モデルM1が選択されてもよい。
【0029】
図4(または、
図14)に記載の例では、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択は、入力装置4が第2ユーザ入力を受け取ることによって行われる。例えば、ディスプレイ5に表示された第2モデルM2の形状を示す画像IG3がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第2モデルM2が選択される。代替的に、
図5に例示されるように、ディスプレイ5に表示された第2モデルM2のデータを示す画像IG4がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第2モデルM2が選択されてもよい。
【0030】
更に代替的に、第1モデルM1、および/または、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択は、演算装置2によって自動的に行われてもよい。例えば、組立体モデルAMに2個のモデルMのみが含まれている場合には、演算装置2は、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択とを自動的に行うことができる。また、演算装置2が、複数のモデルMの中から第1モデルM1に隣り合うモデルを自動的に判別する場合には、演算装置2は、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2との選択を自動的に行うことができる。第1モデルM1の選択がユーザによって行われることに応じて、演算装置2が、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択を自動的に行うように構成されてもよい。例えば、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルが存在する場合、演算装置2は、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルの中から、ユーザがポインティングデバイスを用いて指示した位置に近い位置にあるモデル(より具体的には、ポインティングデバイスによって操作される画面上のカーソルに近い位置にあるモデル)を、第2モデルM2として自動的に選択するようにしてもよい。
【0031】
図6に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスT1を生成する処理(以下、「第1生成処理」という。)を実行する。より具体的には、第1生成処理では、少なくとも、第1特定処理において選択された第1モデルM1(例えば、
図4を参照。)、および、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2(例えば、
図4を参照。)に基づいて、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスT1が生成される。
【0032】
なお、第1加工パスとは、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1が作製されるように、レーザまたは工具が第1細長ワークW1を加工する経路(例えば、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1が作製されるように、レーザヘッド111が第1細長ワークW1に対して相対移動する経路)を意味する。
図6および
図7の各々には、第1加工パスT1が破線によって模式的に示されている。
【0033】
なお、
図36に例示されるように、レーザ加工機101が、切削工具141等の工具を保持する加工ヘッド140を有する場合には、第1加工パスは、レーザが第1細長ワークW1を加工する経路と、切削工具141等の工具が第1細長ワークW1を加工する経路との両方を含んでいてもよい。演算装置2は、生成された第1加工パスT1を示す第1加工パスデータDP1を、メモリ3に記憶させる(
図9を参照。)。
【0034】
第1加工パスT1は、(1)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1を表現する第1レーザ刻印LG1(
図11を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第1刻印形成パスTG1(
図6、または、
図7を参照。)と、(2)上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2を表現する第2レーザ刻印LG2(
図11を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2(
図6、または、
図7を参照。)と、を含む。
【0035】
図4に記載の例では、第1モデルM1に、予め、第1識別子ID1を表現する第1マーキング形状K1が設けられている。この場合、演算装置2は、第1特定処理において選択された第1モデルM1に基づいて、第1刻印形成パスTG1(
図6、または、
図7を参照。)を生成することができる。上述の例では、第1特定処理において、第2識別子ID2が特定される。よって、演算装置2は、選択された第1モデルM1と特定された第2識別子ID2とに基づいて、第2刻印形成パスTG2(
図6、または、
図7を参照。)を生成することができる。
【0036】
第1加工パスT1は、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を切り出すための第1カッティングパスTC1(
図7を参照。)を含んでいてもよい。演算装置2は、第1特定処理において選択された第1モデルM1に基づいて、第1カッティングパスTC1(
図7を参照。)を生成することができる。
【0037】
加工パス生成装置1Aあるいは制御装置7は、少なくとも第1加工パスT1に基づいて、加工プログラムPGを作成する。また、制御装置7は、加工プログラムPGを実行することにより、制御指令SAを生成する。制御装置7は、生成された制御指令SAをレーザ加工機101に送信する(
図1を参照。)。
【0038】
レーザ加工機101は、制御指令SAに基づいて動作し、第1細長ワークW1にレーザを照射することにより第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を作製する。
【0039】
図11には、レーザ加工機101によって作製された第1細長部材Q1、および、第2細長部材Q2が示されている。
図11に例示されるように、レーザ加工機101によって作製される第1細長部材Q1には、第1細長部材Q1を特定する第1レーザ刻印LG1と、第1細長部材Q1に隣接配置されることとなる第2細長部材Q2を特定する第2レーザ刻印LG2とが付与されている。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続を効率的に行うことができる。
【0040】
第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aでは、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2が選択されることに応じて、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2が特定される。よって、第2レーザ刻印LG2の付与に違えて他のレーザ刻印が誤って付与されることが防止される。換言すれば、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aでは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続を効率的に行うためのレーザ刻印を、第1細長部材Q1に的確に付与することができる。
【0041】
(任意付加的な構成)
続いて、
図1乃至
図38を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0042】
(加工パス生成装置1A)
加工パス生成装置1Aは、少なくとも1台のコンピュータを含む。加工パス生成装置1Aは、CAD/CAM装置10aを含んでいてもよい。なお、CADは、「Computer Aided Design」の略語であり、CAMは、「Computer Aided Manufacturing」の略語である。CAD/CAM装置10aは、部品図面を作成可能であり、作成された部品図面に基づいて加工パス(例えば、第1加工パス)を生成可能である。
【0043】
図2に記載の例では、加工パス生成装置1A(例えば、CAD/CAM装置10a)は、演算装置2と、メモリ3と、入力装置4と、ディスプレイ5と、通信回路6と、を備える。
【0044】
演算装置2は、少なくとも1つのプロセッサ2a(例えば、少なくとも1つのCPU)を含む。
図2に記載の例では、加工パス生成装置1A(より具体的には、演算装置2)は、メモリ3に記憶されたプログラムPを実行することにより、演算装置2を、モデル修正部21、および、加工パス生成部23として機能させる。
【0045】
メモリ3は、演算装置2によって読み取り可能な記憶媒体である。メモリ3は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、磁気ディスクであってもよいし、その他の形式のメモリであってもよい。メモリ3は、プログラムP、および、データを記憶する。
【0046】
メモリ3は、複数の場所に分散配置されていてもよい。例えば、データを記憶するメモリが、プログラムPを記憶するメモリとは、別に設けられていてもよい。メモリ3は、ネットワークを介してアクセス可能なクラウドストレージを含んでいてもよい。
【0047】
入力装置4は、キーボード4kを含んでいてもよいし、マウス等のポインティングデバイス4pを含んでいてもよいし、その他のデバイス(例えば、ディスプレイ5上のタッチパネル)を含んでいてもよい。
【0048】
図2に記載の例では、演算装置2と、メモリ3と、入力装置4と、ディスプレイ5と、通信回路6とは、バス15を介して互いに接続されている。
【0049】
図1に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、制御装置7とは別の装置である。代替的に、制御装置7が加工パス生成装置1Aとして機能してもよい。更に代替的に、CAD/CAM装置10aと制御装置7とが協働して加工パス生成装置1Aとして機能してもよく、CAD/CAM装置10aとCAD装置91とが協働して加工パス生成装置1Aとして機能してもよい。また、CAD/CAM装置10aと、制御装置7と、CAD装置91とが協働して加工パス生成装置1Aとして機能してもよい。
【0050】
(第1特定処理)
上述の第1特定処理は、プログラムPを実行する演算装置2によって実行される。
図4、または、
図14に記載の例では、上述の第1特定処理は、組立体モデルAMの中から第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、演算装置2が、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1と、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2を特定することを含む。第1識別子ID1および第2識別子ID2の特定は、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、演算装置2によって自動的に行われることが好ましい。
【0051】
第1識別子ID1は、例えば、第1モデルM1を特定する符号列であり、第2識別子ID2は、例えば、第2モデルM2を特定する符号列である。なお、符号には、文字、数字、記号等が含まれる。
【0052】
(第1モデルM1の修正)
図14乃至
図18(あるいは、
図19乃至
図27)に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、第1モデルM1を修正することを含むモデル修正処理を実行可能である。また、上述の第1加工パスT1は、モデル修正処理の実行によって修正された第1モデルM1’(
図18、または、
図27を参照。)に基づいて生成される。
【0053】
モデル修正処理は、プログラムPを実行する演算装置2によって実行される。例えば、演算装置2は、プログラムPを実行することによりモデル修正部21として機能し、当該モデル修正部21は、第1モデルM1を修正することを含むモデル修正処理を実行する。
【0054】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1を表現する第1マーキング形状K1(より具体的には、第1レーザ刻印LG1の形状に対応する第1マーキング形状K1)を付加することを含む。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’には、第1レーザ刻印LG1の形状に対応する第1マーキング形状K1が含まれる。
【0055】
なお、
図4に例示されるように、第1モデルM1に第1マーキング形状K1が予め含まれている場合には、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加する修正は省略される。
【0056】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第2レーザ刻印LG2の形状に対応する第2マーキング形状K2を付加することを含む。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’には、第2レーザ刻印LG2の形状に対応する第2マーキング形状K2が含まれる。
【0057】
図18に例示されるように、第1モデルM1(あるいは、修正された第1モデルM1’)において、第2モデルM2(あるいは、修正された第2モデルM2’)に隣接する領域を第1領域RG1と定義する。また、第1モデルM1(あるいは、修正された第1モデルM1’)において、第1領域RG1と比較して、第2モデルM2(あるいは、修正された第2モデルM2’)から遠い領域を第2領域RG2と定義する。
【0058】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1の第1領域RG1に第2マーキング形状K2を付加することを含む。また、
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1の第2領域RG2に第1マーキング形状K1を付加することを含む。
【0059】
第2マーキング形状K2が、第1領域RG1に配置される場合、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続位置に近い位置に、第2レーザ刻印LG2が形成されることとなる(
図11を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0060】
図11に例示されるように、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定するレーザ刻印を第3レーザ刻印LG3と定義する。
【0061】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1(より具体的には、第1モデルM1の第1領域RG1)に、第3レーザ刻印LG3の形状に対応する第3マーキング形状K3を付加することを含む。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’には、第3レーザ刻印LG3の形状に対応する第3マーキング形状K3が含まれる。
【0062】
第1モデルM1に第3マーキング形状K3が付加される場合、第1細長部材Q1には、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第3レーザ刻印LG3(
図11を参照。)が形成されることとなる。よって、ユーザは、第3レーザ刻印LG3を参照しつつ、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の位置決めを行うことができる。
【0063】
本明細書において、第2細長部材Q2の長手方向(あるいは、第2モデルM2の長手方向)に平行な方向を第1方向DR1と定義する。
図18に記載の例では、第3マーキング形状K3は、第1方向DR1に平行な方向における第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を一義的に指定する第1矢印K3-1を含む。当該第1矢印K3-1は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する。
【0064】
第3マーキング形状K3が第1矢印K3-1を含む場合、
図11および
図12に例示されるように、第3レーザ刻印LG3は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する第1矢印刻印LG3-1を含むこととなる。よって、ユーザは、第1矢印刻印LG3-1の先端を参照しつつ、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の位置決めを行うことができる。
【0065】
(第2モデルM2の修正)
図14乃至
図18(あるいは、
図19乃至
図27)に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1を修正することに加え、第2モデルM2を修正することを含む。また、後述の第2加工パスT2は、モデル修正処理の実行によって修正された第2モデルM2’(
図18、または、
図27を参照。)に基づいて生成される。
【0066】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2に、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2(
図16を参照。)を表現する第4マーキング形状K4を付加することを含む。第4マーキング形状K4は、第4レーザ刻印LG4(
図11を参照。)の形状に対応する。
図18に記載の例では、モデル修正処理の実行により修正された第2モデルM2’には、第4レーザ刻印LG4の形状に対応する第4マーキング形状K4が含まれる。
【0067】
なお、
図4に例示されるように、第2モデルM2に第4マーキング形状K4が予め含まれている場合には、第2モデルM2に第4マーキング形状K4を付加する修正は省略される。
【0068】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2に、第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1(
図16を参照。)を表現する第5マーキング形状K5を付加することを含む。第5マーキング形状K5は、第5レーザ刻印LG5(
図11を参照。)の形状に対応する。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第2モデルM2’には、第5レーザ刻印LG5の形状に対応する第5マーキング形状K5が含まれる。
【0069】
図18に例示されるように、第2モデルM2(あるいは、修正された第2モデルM2’)において、第1モデルM1(あるいは、修正された第1モデルM1’)に隣接する領域を第4領域RG4と定義する。また、第2モデルM2(あるいは、修正された第2モデルM2’)において、第4領域RG4と比較して、第1モデルM1(あるいは、修正された第1モデルM1’)から遠い領域を第5領域RG5と定義する。
【0070】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2の第4領域RG4に第5マーキング形状K5を付加することを含む。また、
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2の第5領域RG5に第4マーキング形状K4を付加することを含む。
【0071】
第5マーキング形状K5が、第4領域RG4に配置される場合、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続位置に近い位置に、第5レーザ刻印LG5が形成されることとなる(
図11を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0072】
図11に例示されるように、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を指定するレーザ刻印を第6レーザ刻印LG6と定義する。
【0073】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2(より具体的には、第2モデルM2の第4領域RG4)に、第6レーザ刻印LG6の形状に対応する第6マーキング形状K6を付加することを含む。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第2モデルM2’には、第6レーザ刻印LG6の形状に対応する第6マーキング形状K6が含まれる。
【0074】
第2モデルM2に第6マーキング形状K6が付加される場合、第2細長部材Q2には、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を指定する第6レーザ刻印LG6(
図11を参照。)が形成されることとなる。よって、ユーザは、第6レーザ刻印LG6を参照しつつ、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の位置決めを行うことができる。
【0075】
図18に記載の例では、第6マーキング形状K6は、第1方向DR1に平行な方向における第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を一義的に指定する第2矢印K6-1を含む。当該第2矢印K6-1は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置をピンポイントで指定する。
【0076】
第6マーキング形状K6が第2矢印K6-1を含む場合、
図11および
図12に例示されるように、第6レーザ刻印LG6は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置をピンポイントで指定する第2矢印刻印LG6-1を含むこととなる。よって、ユーザは、第2矢印刻印LG6-1の先端を参照しつつ、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の位置決めを行うことができる。より具体的には、第1矢印刻印LG3-1の先端の位置と第2矢印刻印LG6-1の先端の位置とが実質的に同じになるように、第1細長部材Q1および第2細長部材Q2を配置することにより、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との間の位置決めが好適に行われる。
【0077】
(第2特定処理)
図24および
図25に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、組立体モデルAMの中から第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)と、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3とが選択されることに応じて、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1と、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3とを特定することを含む第2特定処理を実行する。なお、
図24および
図25において、ドットによるハッチングが付加された第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)は、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)が選択された状態を示す。また、破線によって示される第3モデルM3は、第3モデルM3が選択された状態を示す。
【0078】
図24および
図25に記載の例では、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)の選択は、入力装置4が第3ユーザ入力を受け取ることによって行われ、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3の選択は、入力装置4が第4ユーザ入力を受け取ることによって行われる。代替的に、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)、および、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3の選択は、演算装置2によって自動的に行われてもよい。例えば、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルが存在する場合、演算装置2は、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルの中から、ユーザがポインティングデバイスを用いて指示した位置に近い位置にあるモデル(より具体的には、ポインティングデバイスによって操作される画面上のカーソルに近い位置にあるモデル)を、第3モデルM3として自動的に選択するようにしてもよい。
【0079】
(第1モデルM1の更なる修正)
図19乃至
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第7マーキング形状K7(
図27を参照。)を付加することを含む。第7マーキング形状K7は、第7レーザ刻印LG7(
図28を参照。)の形状に対応する。
図27に記載の例では、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’には、第7レーザ刻印LG7の形状に対応する第7マーキング形状K7が含まれる。
【0080】
図27に例示されるように、第1モデルM1(あるいは、修正された第1モデルM1’)において、第3モデルM3(あるいは、修正された第3モデルM3’)に隣接する領域を第3領域RG3と定義する。第3領域RG3は、上述の第2領域RG2と比較して、第3モデルM3(あるいは、修正された第3モデルM3’)に近い領域である。
【0081】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1の第3領域RG3に第7マーキング形状K7を付加することを含む。
【0082】
第7マーキング形状K7が、第3領域RG3に配置される場合、第1細長部材Q1と第3細長部材Q3との接続位置に近い位置に、第7レーザ刻印LG7が形成されることとなる(
図28を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第3細長部材Q3とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0083】
図28に例示されるように、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定するレーザ刻印を第8レーザ刻印LG8と定義する。
【0084】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1(より具体的には、第1モデルM1の第3領域RG3)に、第8レーザ刻印LG8の形状に対応する第8マーキング形状K8を付加することを含む。換言すれば、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’には、第8レーザ刻印LG8の形状に対応する第8マーキング形状K8が含まれる。
【0085】
第1モデルM1に第8マーキング形状K8が付加される場合、第1細長部材Q1には、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第8レーザ刻印LG8(
図28を参照。)が形成されることとなる。よって、ユーザは、第8レーザ刻印LG8を参照しつつ、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の位置決めを行うことができる。
【0086】
図27に記載の例では、第8マーキング形状K8は、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する第3矢印K8-1を含む。
【0087】
(第3モデルM3の修正)
図19乃至
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3を修正することを含む。
【0088】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第9マーキング形状K9を付加することを含む。第9マーキング形状K9は、第9レーザ刻印LG9(
図28を参照。)の形状に対応する。
【0089】
なお、第3モデルM3に第9マーキング形状K9が予め含まれている場合には、第3モデルM3に第9マーキング形状K9を付加する修正は省略される。
【0090】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第10マーキング形状K10を付加することを含む。第10マーキング形状K10は、第10レーザ刻印LG10(
図28を参照。)の形状に対応する。
【0091】
図28に例示されるように、第1細長部材Q1に対する第3細長部材Q3の接続位置を指定するレーザ刻印を第11レーザ刻印LG11と定義する。
【0092】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第11レーザ刻印LG11の形状に対応する第11マーキング形状K11を付加することを含む。
【0093】
図27に記載の例では、第11マーキング形状K11は、第1細長部材Q1に対する第3細長部材Q3の接続位置をピンポイントで指定する第4矢印K11-1を含む。
【0094】
(第1生成処理)
図33に記載の例において、プログラムPを実行する演算装置2(より具体的には、演算装置2の加工パス生成部23)は、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスを生成する第1生成処理を実行する。より具体的には、演算装置2は、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第1モデルM1’(例えば、
図18、または、
図27を参照。)に基づいて、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスを生成する。演算装置2は、生成された第1加工パスを示す第1加工パスデータDP1を、メモリ3に記憶させる(
図33を参照。)。
【0095】
図34に記載の例では、第1加工パスT1は、(1)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第1レーザ刻印LG1(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第1刻印形成パスTG1と、(2)第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2)を表現する第2レーザ刻印LG2(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2と、(3)第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を切り出すための第1カッティングパスTC1と、を含む。
【0096】
第1加工パスT1は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第3レーザ刻印LG3(より具体的には、
図28に示される第1矢印刻印LG3-1)を第1細長部材Q1に形成するための第3刻印形成パスTG3を含んでいてもよい。
【0097】
第1加工パスT1は、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、上述の第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第7レーザ刻印LG7(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第7刻印形成パスTG7を含んでいてもよい。
【0098】
第1加工パスT1は、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第8レーザ刻印LG8(より具体的には、矢印刻印)を第1細長部材Q1に形成するための第8刻印形成パスTG8を含んでいてもよい。
【0099】
(第2生成処理)
図33に記載の例において、プログラムPを実行する演算装置2(より具体的には、演算装置2の加工パス生成部23)は、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスを生成する第2生成処理を実行する。より具体的には、演算装置2は、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第2モデルM2’(例えば、
図18、または、
図27を参照。)に基づいて、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスを生成する。演算装置2は、生成された第2加工パスを示す第2加工パスデータDP2を、メモリ3に記憶させる(
図33を参照。)。
【0100】
なお、第2加工パスとは、第2細長ワークW2から第2細長部材Q2が作製されるように、レーザまたは工具が第2細長ワークW2を加工する経路(例えば、第2細長ワークW2から第2細長部材Q2が作製されるように、レーザヘッド111が第2細長ワークW2に対して相対移動する経路)を意味する。なお、
図37に例示されるように、レーザ加工機101が、切削工具141等の工具を保持する加工ヘッド140を有する場合には、第2加工パスは、レーザが第2細長ワークW2を加工する経路と、切削工具141等の工具が第2細長ワークW2を加工する経路との両方を含んでいてもよい。
【0101】
図37に記載の例では、第2細長ワークW2は、第1細長ワークW1とは別のワークである。代替的に、第2細長ワークW2は、第1細長ワークW1と同一であってもよい。換言すれば、前段落の説明において、「第2細長ワークW2」は、「第1細長ワークW1、または、第1細長ワークW1とは別の第2細長ワークW2」に読み替え可能である。
【0102】
図35に記載の例では、第2加工パスT2は、(1)第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2)を表現する第4レーザ刻印LG4(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第4刻印形成パスTG4と、(2)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第5レーザ刻印LG5(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第5刻印形成パスTG5と、(3)第1細長ワークW1、または、第1細長ワークW1とは別の第2細長ワークW2から第2細長部材Q2を切り出すための第2カッティングパスTC2と、を含む。
【0103】
第2加工パスT2は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を指定する第6レーザ刻印LG6(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第6刻印形成パスTG6を含んでいてもよい。
図35に記載の例では、第6刻印形成パスTG6は、第2矢印刻印LG6-1(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための加工パスを含む。
【0104】
代替的に、あるいは、付加的に、
図8に例示されるように、第6刻印形成パスTG6は、第1線状刻印LG6-2(
図11を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための加工パスを含んでいてもよい。
【0105】
(制御装置7)
制御装置7は、レーザ加工機101を制御する。
図36に記載の例において、制御装置7は、ディスプレイ72と、入力装置73(例えば、ディスプレイ72上のタッチパネル)と、演算装置74と、通信回路75と、メモリ76と、を備える。
図36に記載の例では、メモリ76には、少なくとも第1加工パスT1に基づいて作成された加工プログラムPGが記憶されている。メモリ76に記憶された加工プログラムPGは、第1加工パスT1と第2加工パスT2とに基づいて作成されたプログラムであってもよい。
【0106】
制御装置7(より具体的には、演算装置74)は、加工プログラムPGを実行することにより制御指令SAを生成する。なお、本明細書において、制御装置7(より具体的には、演算装置74)が、加工プログラムPGを実行することには、制御装置7(より具体的には、演算装置74)が、演算プログラムPJを介して加工プログラムPGを実行することが包含される。換言すれば、制御装置7(より具体的には、演算装置74)が、演算プログラムPJを実行することにより、制御装置7(より具体的には、演算装置74)によって加工プログラムPGが処理(換言すれば、解釈)されてもよい。
【0107】
図36に記載の例では、ディスプレイ72と、入力装置73と、演算装置74と、通信回路75と、メモリ76とは、バス77を介して互いに接続されている。
【0108】
レーザ加工機101は、加工プログラムPGが制御装置7(より具体的には、演算装置74)によって実行されることにより生成される制御指令SAに基づいて動作する。より具体的には、通信回路75は、制御指令SAをレーザ加工機101に送信し、制御指令SAを受け取るレーザ加工機101は、当該制御指令SAに基づいて動作する。なお、制御指令SAには、レーザヘッド111を移動させる移動指令SA1、レーザヘッド111からレーザを射出させる射出指令SA2等の複数の指令が含まれる。
【0109】
図36に記載の例では、レーザ加工機101は、制御指令SAに基づいて動作し、第1細長ワークW1にレーザを照射することにより第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を作製する。
【0110】
図37に記載の例では、レーザ加工機101は、制御指令SAに基づいて動作し、第2細長ワークW2にレーザを照射することにより第2細長ワークW2から第2細長部材Q2を作製する。
【0111】
(レーザ加工機101)
図36に記載の例では、レーザ加工機101は、レーザヘッド111を有するレーザ照射装置110と、移動装置120と、ワーク支持装置130と、を備える。
【0112】
図36に記載の例では、ワーク支持装置130は、第1チャック131と、第2チャック134とを有する。第1チャック131および第2チャック134は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)を支持する。
【0113】
第1チャック131は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)を把持可能な把持部材132を有していてもよい。第1チャック131は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)とともにX軸に平行な方向に移動可能であってもよい。なお、
図36に記載の例において、X軸は、第1チャック131によって把持された細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)の長手方向に平行な軸である。
【0114】
第2チャック134は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)を挟む複数のガイドローラ135を有していてもよい。複数のガイドローラ135は、X軸に平行な方向への細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)の移動をガイドする。
【0115】
図36に記載の例において、ワーク支持装置130は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)を、当該細長ワークの長手方向に平行な軸まわりに回転させる回転駆動装置137を有していてもよい。
【0116】
移動装置120は、レーザヘッド111を、ワーク支持装置130に対して相対移動させる。
【0117】
図36に記載の例では、移動装置120は、レーザヘッド111を移動させる第1移動装置121を含む。移動装置120は、細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)を移動させるワーク移動装置(より具体的には、細長ワークをX軸に平行な方向に移動させるモータ)を含んでいてもよい。
【0118】
図36に記載の例では、第1移動装置121は、レーザヘッド111を支持する移動体(122a;123a)と、移動体(122a;123a)を移動させる駆動装置(122b;123b)と、を有する。
【0119】
第1移動装置121は、第1移動体122aと、第1移動体122aをZ軸に平行な方向に移動させる第1駆動装置122bとを有していてもよい。
図36に記載の例では、第1移動体122aは、レーザヘッド111を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド111とともにZ軸に平行な方向に移動可能である。なお、Z軸は、X軸に垂直な軸である。
図36に記載の例では、Z軸は、鉛直方向に平行な軸である。
【0120】
第1移動装置121は、第2移動体123aと、第2移動体123aをY軸に平行な方向に移動させる第2駆動装置123bとを有していてもよい。
図36に記載の例では、第2移動体123aは、レーザヘッド111を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド111とともにY軸に平行な方向に移動可能である。なお、Y軸は、X軸およびZ軸の両方に垂直な軸である。
図36に記載の例では、Y軸は、水平面に平行な軸である。
【0121】
レーザ照射装置110は、レーザヘッド111と、レーザ光源113と、レーザ光源113からレーザヘッド111にレーザを伝達する光学部品115(例えば、光ファイバ等)と、を有する。レーザヘッド111は、レーザを射出するレーザ射出口112を有する。
【0122】
図38に例示されるように、レーザ加工機101は、搬入部103と、レーザ加工部105と、搬出部107と、を有していてもよい。搬入部103に搬入された細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)は、ワーク移動装置等の移動装置によって、レーザ加工部105に移送される。細長ワーク(例えば、第1細長ワークW1)から作製された第1細長部材Q1等の部材は、コンベヤ等の任意の移送装置によって、レーザ加工部105から搬出部107に移送される。
【0123】
(レーザ加工システム100A)
図38に記載の例では、レーザ加工システム100Aは、加工パス生成装置1A(より具体的には、CAD/CAM装置10a)と、制御装置7と、レーザ加工機101とを備える。
図38に記載の例では、加工パス生成装置1A(より具体的には、CAD/CAM装置10a)と制御装置7とが、有線LNまたは無線を介して、情報伝達可能に接続されている。
【0124】
加工パス生成装置1Aは、上述の第1加工パスを生成する。加工パス生成装置1Aは、上述の第2加工パスを生成してもよい。加工パス生成装置1Aは、少なくとも第1加工パスに基づいて加工プログラムPGを作成してもよい。
図38に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、加工プログラムPGを、有線LNまたは無線を介して、制御装置7に送信することができる。制御装置7は、加工パス生成装置1Aから受信する加工プログラムPGをメモリ76に記憶する。代替的に、制御装置7が、少なくとも第1加工パスに基づいて加工プログラムPGを作成してもよい。この場合、加工パス生成装置1Aによって生成された第1加工パスが、有線LNまたは無線を介して、制御装置7に送信されてもよく、制御装置7は、少なくとも第1加工パスに基づいて加工プログラムPGを作成してもよい。作成された加工プログラムPGは、メモリ76に記憶される。
【0125】
代替的に、加工パス生成装置1Aと制御装置7との間の情報伝達は、可搬式のメモリ(例えば、USBメモリ)を用いて行われてもよい。
【0126】
図38に記載の例では、制御装置7は、レーザ加工機101が配置されている場所に配置されている。より具体的には、制御装置7とレーザ加工機101とは、同一の作業室SP1内に配置される。制御装置7は、レーザ加工機101(例えば、レーザ加工機101の外壁)に取り付けられていてもよい。
図38に記載の例では、加工パス生成装置1Aは、レーザ加工機101が配置される作業室SP1とは、異なる室(より具体的には、オフィス空間SP2)に配置されている。
【0127】
(第2の実施形態)
図1乃至
図39を参照して、第2の実施形態における加工パス生成方法、および、レーザ加工方法について説明する。
図39は、第2の実施形態におけるレーザ加工方法の一例を示すフローチャートである。
【0128】
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。他方、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。逆に、第2の実施形態で説明される事項は、第1の実施形態に適用可能である。
【0129】
第2の実施形態における加工パス生成方法は、第1の実施形態における加工パス生成装置1A(例えば、CAD/CAM装置10a)またはレーザ加工システム100Aを用いて行われてもよいし、他の加工パス生成装置またはレーザ加工システムを用いて行われてもよい。
【0130】
第1ステップST1において、複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMが準備される。第1ステップST1は、準備工程である。
図4、
図14、または、
図19に記載の例では、準備工程で準備される組立体モデルAMは、第1細長部材Q1をモデリングした第1モデルM1と、第2細長部材Q2をモデリングした第2モデルM2と、を含む。
図14、または、
図19に例示されるように、準備工程で準備される組立体モデルAMは、第3細長部材Q3をモデリングした第3モデルM3を含んでいてもよい。
【0131】
準備工程(第1ステップST1)は、例えば、加工パス生成装置1(例えば、CAD/CAM装置10a)が、複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDA(より具体的には、複数のモデルMの各々の形状および組立体モデルAMにおける複数のモデルMの各々の配置を示すモデルデータDA)を読み出すことを含む。より具体的には、準備工程(第1ステップST1)は、メモリ3に記憶されたプログラムPを実行する演算装置2が、複数のモデルMの各々の形状および配置を示すモデルデータDAを含むファイルFをメモリ3から読み出すことを含む。
【0132】
代替的に、あるいは、付加的に、
図4、
図14、または、
図19に例示されるように、準備工程(第1ステップST1)は、演算装置2が、組立体モデルAMをディスプレイ5に表示させることを含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、準備工程(第1ステップST1)は、演算装置2によって実行されるソフトウェア(例えば、CADソフト)を用いて、複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを作成することを含んでいてもよい。
【0133】
図14に例示されるように、準備工程(第1ステップST1)は、演算装置2が、ディスプレイ5に、複数のモデルMの各々を識別するデータ(例えば、第1モデルM1の名称、第1モデルM1を特定する第1識別子ID1)の入力を受け付ける画像IUを表示させることを含んでいてもよい。
図14に記載の例では、ディスプレイ5に表示された第1入力欄Cbにデータが入力されることより、演算装置2は、第1入力欄Cbに入力されたデータを、第1モデルM1を特定する第1識別子ID1として登録する。なお、モデルデータDAに、複数のモデルMの各々を識別するデータが含まれている場合には、当該第1入力欄Cbの表示は省略されてもよい。
【0134】
第2ステップST2において、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(例えば、
図20を参照。)を特定することを含む第1特定処理が実行される。第2ステップST2は、第1特定工程である。第1特定工程(あるいは、第1特定処理)は、組立体モデルAMの中から第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、演算装置2が、第1モデルの識別子である第1識別子ID1を特定することと、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2を特定することと、を含んでいてもよい。
【0135】
図4、
図14、または、
図19に記載の例では、入力装置4を介するユーザ入力に基づいて、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、演算装置2は、第1識別子ID1を特定することと、第2識別子ID2を特定することと、を自動的に実行する。
【0136】
図4、
図14、または、
図19に記載の例では、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2との選択は、入力装置4がユーザ入力を受け取ることによって行われる。例えば、ディスプレイ5に表示された第1モデルM1の形状を示す画像IG1がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第1モデルM1が選択され、ディスプレイ5に表示された第2モデルM2の形状を示す画像IG3がマウス等のポインティングデバイスを用いてクリックされることに応じて、第2モデルM2が選択される。
【0137】
代替的に、第1モデルM1、および/または、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択は、演算装置2によって自動的に行われてもよい。例えば、演算装置2が、複数のモデルMの中から第1モデルM1に隣り合うモデルを自動的に判別する場合には、演算装置2は、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2との選択を自動的に行うことができる。なお、第1モデルM1の選択がユーザによって行われることに応じて、演算装置2が、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択を自動的に行うように構成されてもよい。例えば、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルが存在する場合、演算装置2は、第1モデルM1に隣り合う複数のモデルの中から、ユーザがポインティングデバイスを用いて指示した位置に近い位置にあるモデル(より具体的には、ポインティングデバイスによって操作される画面上のカーソルに近い位置にあるモデル)を、第2モデルM2として自動的に選択するようにしてもよい。
【0138】
第3ステップST3において、第1モデルM1を含む少なくとも1つのモデルMが修正される。第3ステップST3は、モデル修正工程である。モデル修正工程については、後述される。なお、モデル修正工程(第3ステップST3)は、省略されてもよい。
【0139】
第4ステップST4において、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスが生成される。第4ステップST4は、第1生成工程である。第1生成工程(第4ステップST4)は、加工パス生成装置1(より具体的には、プログラムPを実行する演算装置2)によって実行される。
【0140】
第1生成工程(第4ステップST4)では、少なくとも、第1特定処理において選択された第1モデルM1(例えば、
図4を参照。)、および、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2(例えば、
図4を参照。)に基づいて、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスT1(例えば、
図6、または、
図7を参照。)が生成される。第1加工パスT1については、第1の実施形態において説明済みであるため、第1加工パスT1についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0141】
図6、
図7、または、
図34に記載の例では、第1加工パスT1は、(1)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第1レーザ刻印LG1(
図11、または、
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第1刻印形成パスTG1と、(2)上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2を表現する第2レーザ刻印LG2(
図11、または、
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2と、を含む。
【0142】
図7、または、
図34に例示されるように、第1加工パスT1は、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を切り出すための第1カッティングパスTC1を含んでいてもよい。
【0143】
第5ステップST5において、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスが生成される。第5ステップST5は、第2生成工程である。第2生成工程(第5ステップST5)は、加工パス生成装置1(より具体的には、プログラムPを実行する演算装置2)によって実行される。第1生成工程(第4ステップST4)と、第2生成工程(第5ステップST5)とは、加工パス生成装置1によってシーケンシャルに実行されてもよい。
【0144】
第2生成工程(第5ステップST5)では、少なくとも、第1特定処理において選択された第2モデルM2(例えば、
図4を参照。)、および、第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1(例えば、
図4を参照。)に基づいて、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスT2(例えば、
図8を参照。)が生成される。第2加工パスT2については、第1の実施形態において説明済みであるため、第2加工パスT2についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0145】
図8、または、
図35に記載の例では、第2加工パスT2は、(1)第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2)を表現する第4レーザ刻印LG4(
図11、または、
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第4刻印形成パスTG4と、(2)上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1を表現する第5レーザ刻印LG5(
図11、または、
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第5刻印形成パスTG5と、を含む。
【0146】
図8、または、
図35に例示されるように、第2加工パスT2は、第1細長ワークW1または第1細長ワークW1とは別の第2細長ワークW2から第2細長部材Q2を切り出すための第2カッティングパスTC2を含んでいてもよい。
【0147】
第2生成工程(第5ステップST5)は、第1生成工程(第4ステップST4)の実行前に実行されてもよいし、第1生成工程(第4ステップST4)の実行後に実行されてもよいし、第1生成工程(第4ステップST4)と並列的に実行されてもよい。第2生成工程(第5ステップST5)は、省略されてもよい。
【0148】
第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、少なくとも、上述の第1ステップST1、上述の第2ステップST2、および、上述の第4ステップST4に加え、(1)少なくとも上述の第1加工パスに基づいて、加工プログラムPGを作成する工程と、(2)加工プログラムPGを実行する制御装置7が制御指令SAを生成する工程と、(3)制御指令SAを受信するレーザ加工機101が第1細長ワークW1にレーザを照射することにより、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を作製する工程と、を備える。付加的に、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、(4)制御指令SAを受信するレーザ加工機101が第1細長ワークW1または第1細長ワークとは別の第2細長ワークW2にレーザを照射することにより、第1細長ワークW1または第1細長ワークとは別の第2細長ワークW2から第2細長部材Q2を作製する工程、を備えていてもよい。
【0149】
第2の実施形態における加工パス生成方法(あるいは、第2の実施形態におけるレーザ加工方法)では、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2が選択されることに応じて、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2が特定される。また、特定された第2識別子ID2を表現する第2レーザ刻印LG2を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2を含む第1加工パスT1が生成される。よって、第2レーザ刻印LG2の付与に違えて他のレーザ刻印が誤って付与されることが防止される。換言すれば、第2の実施形態では、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続を効率的に行うためのレーザ刻印を第1細長部材Q1に的確に付与することを可能にする加工パス生成方法(あるいは、レーザ加工方法)が提供される。
【0150】
(任意付加的な構成)
続いて、
図1乃至
図39を参照して、第2の実施形態における加工パス生成方法、および、レーザ加工方法において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0151】
(加工パス生成装置1A、レーザ加工システム100A)
上述の第1ステップST1乃至第5ステップST5は、例えば、第1の実施形態における加工パス生成装置1A(より具体的には、CAD/CAM装置10a)、あるいは、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aによって実行される。加工パス生成装置1A、レーザ加工システム100Aについては、第1の実施形態において説明済みであるため、加工パス生成装置1A、レーザ加工システム100Aについての繰り返しとなる説明は省略する。
【0152】
(第1特定工程)
図14および
図15に記載の例では、上述の第1特定工程(第2ステップST2)、あるいは、上述の第1特定処理は、(1)演算装置2が、ディスプレイ5に、第1細長部材Q1をモデリングした第1モデルM1と第2細長部材Q2をモデリングした第2モデルM2とを含む複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを表示させることと、(2)演算装置2が、ディスプレイ5に表示された組立体モデルAMの中から、第1モデルM1、および、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2の選択を受け付けることと、(3)第1モデルM1と第2モデルM2とが選択されることに応じて、演算装置2が、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1と、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2とを特定することと、を含む。
【0153】
(第1モデルM1の修正)
図14乃至
図18(あるいは、
図19乃至
図27)に記載の例では、第2の実施形態における加工パス生成方法は、第1モデルM1を修正することを含むモデル修正処理を実行する工程(第3ステップST3)を含む。モデル修正処理は、プログラムPを実行する演算装置2によって実行される。
【0154】
図14および
図18(あるいは、
図19および
図27)に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第1識別子ID1を表現する第1マーキング形状K1(換言すれば、第1レーザ刻印LG1の形状に対応する第1マーキング形状K1)を付加することを含む。第1マーキング形状K1については、第1の実施形態において説明済みであるため、第1マーキング形状K1についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0155】
図16、または、
図21に記載の例では、モデル修正処理は、ディスプレイ5に、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加するか否かの選択を受け付ける画像IV1(より具体的には、第1選択欄C1)を表示させることを含む。入力装置4を介して、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加することが選択された後、演算装置2は、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加する処理を実行する。
図16、または、
図21に記載の例では、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加する処理は、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加することが選択され、且つ、モデル修正の実行が承認されることに応じて(例えば、ディスプレイ5に表示された第1ボタンBN1がポインティングデバイス4pを用いてクリックされることに応じて)、演算装置2によって自動的に行われる。
【0156】
図16、または、
図21に記載の例では、入力装置4を介して、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加しないことを選択することも可能である。この場合、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加する修正は行われない。例えば、
図4に例示されるように、第1モデルM1に第1マーキング形状K1が予め含まれている場合には、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を更に追加する必要はない。
【0157】
図32に例示されるように、モデル修正処理は、演算装置2が、ディスプレイ5に、第1マーキング形状K1のサイズの変更を受け付ける画像IV8(より具体的には、第1編集欄C8)を表示させることを含んでいてもよい。
図32に記載の例では、演算装置2は、第1編集欄C8に入力されるデータに基づいて、第1モデルM1に付加される第1マーキング形状K1のサイズを決定する。なお、第1編集欄C8には、第1マーキング形状K1のサイズの推奨値(例えば、ユーザによって予め登録された値)が表示されてもよい。この場合、ユーザは、推奨値を参考にして、入力装置4を介して、演算装置2に、第1マーキング形状K1のサイズを入力することができる。
【0158】
図14および
図18(あるいは、
図19および
図27)に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第2識別子ID2を表現する第2マーキング形状K2(換言すれば、第2レーザ刻印LG2の形状に対応する第2マーキング形状K2)を付加することを含む。第2マーキング形状K2については、第1の実施形態において説明済みであるため、第2マーキング形状K2についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0159】
図16、または、
図21に記載の例では、モデル修正処理は、ディスプレイ5に、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加するか否かの選択を受け付ける画像IV2(より具体的には、第2選択欄C2)を表示させることを含む。入力装置4を介して、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加することが選択された後、演算装置2は、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加する処理を実行する。
図16、または、
図21に記載の例では、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加する処理は、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加することが選択され、且つ、モデル修正の実行が承認されることに応じて(例えば、ディスプレイ5に表示された第1ボタンBN1がポインティングデバイス4pを用いてクリックされることに応じて)、演算装置2によって自動的に行われる。
【0160】
図32に例示されるように、モデル修正処理は、演算装置2が、ディスプレイ5に、第2マーキング形状K2のサイズの変更を受け付ける画像IV9(より具体的には、第2編集欄C9)を表示させることを含んでいてもよい。
図32に記載の例では、演算装置2は、第2編集欄C9に入力されるデータに基づいて、第1モデルM1に付加される第2マーキング形状K2のサイズを決定する。なお、第2編集欄C9には、第2マーキング形状K2のサイズの推奨値(例えば、ユーザによって予め登録された値)が表示されてもよい。この場合、ユーザは、推奨値を参考にして、入力装置4を介して、演算装置2に、第2マーキング形状K2のサイズを入力することができる。
【0161】
図15乃至
図18に記載の例では、モデル修正処理は、(1)演算装置2が、入力装置4を介して、第1モデルM1と第2モデルM2との間の複数の境界線分BLの中から指定境界線分BLd(例えば、
図15を参照。)の指定を受け取ることと、(2)第1モデルM1が有する複数の面のうち指定境界線分BLdに接する面を第1面PL1と定義するとき、第1面PL1に上述の第2マーキング形状K2(
図18を参照。)を付加することと、を含む。
図18に例示されるように、モデル修正処理は、上述の第1面PL1に第1マーキング形状K1を付加することを含んでいてもよい。
【0162】
指定境界線分BLdを指定可能である場合、
図11に例示されるように、ユーザが視認し易い位置に、第1レーザ刻印LG1、および/または、第2レーザ刻印LG2を形成することができる。
【0163】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1において第2モデルM2に隣接する第1領域RG1に第2マーキング形状K2を付加することを含む。また、
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1において、第1領域RG1と比較して第2モデルM2から遠い第2領域RG2に第1マーキング形状K1を付加することを含む。
【0164】
第2マーキング形状K2が、第1領域RG1に配置される場合、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続位置に近い位置に、第2レーザ刻印LG2が形成されることとなる(
図11を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0165】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1(より具体的には、第1モデルM1の第1領域RG1)に、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第3レーザ刻印LG3の形状に対応する第3マーキング形状K3を付加することを含む。第3マーキング形状K3については、第1の実施形態において説明済みであるため、第3マーキング形状K3についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0166】
図11および
図12に記載の例では、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とが互いに組み合わせられた状態(
図12を参照。)において、第2細長部材Q2の長手方向に平行な第1方向DR1に、第1細長部材Q1が第2細長部材Q2に対して相対移動することが許容される。
図14乃至
図18に記載の例では、当該相対移動が許容されるように、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状は、非噛み合い形状である。
【0167】
この場合、第3マーキング形状K3は、第1方向DR1に平行な方向における第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を一義的に指定する形状を有することが好ましい。
図18に記載の例では、第3マーキング形状K3は、第1方向DR1に平行な方向における第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を一義的に指定する第1矢印K3-1を含む。当該第1矢印K3-1は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する。
【0168】
第3マーキング形状K3が第1矢印K3-1を含む場合、
図11および
図12に例示されるように、第3レーザ刻印LG3は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する第1矢印刻印LG3-1を含むこととなる。よって、ユーザは、第1矢印刻印LG3-1の先端を参照しつつ、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の位置決めを行うことができる。
【0169】
(第2モデルM2の修正)
図14乃至
図18(あるいは、
図19乃至
図27)に記載の例では、モデル修正工程(あるいは、モデル修正処理)は、第2モデルM2を修正することを含む。より具体的には、
図14乃至
図18(あるいは、
図19乃至
図27)に記載の例では、モデル修正工程(あるいは、モデル修正処理)は、第1モデルM1を修正することと、第2モデルM2を修正することとを含む。
【0170】
図14および
図18(あるいは、
図19および
図27)に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2に、第2細長部材Q2の識別子である第2識別子ID2を表現する第4マーキング形状K4(換言すれば、第4レーザ刻印LG4の形状に対応する第4マーキング形状K4)を付加することを含む。第4マーキング形状K4については、第1の実施形態において説明済みであるため、第4マーキング形状K4についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0171】
図16、または、
図21に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に自己識別マークを付加するか否かの選択を受け付ける画像IV1(より具体的には、第1選択欄C1)を表示させる。入力装置4を介して、自己識別マークを付加することが選択された後、演算装置2は、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加し、第2モデルM2に第4マーキング形状K4を付加する処理を実行する。
図16、または、
図21に記載の例では、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加し、第2モデルM2に第4マーキング形状K4を付加する処理は、自己識別マークを付加することが選択され、且つ、モデル修正の実行が承認されることに応じて(例えば、ディスプレイ5に表示された第1ボタンBN1がポインティングデバイス4pを用いてクリックされることに応じて)、演算装置2によって自動的に行われる。
【0172】
図16、または、
図21に記載の例では、入力装置4を介して、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に自己識別マークを付加しないことを選択することも可能である。この場合、第1モデルM1に第1マーキング形状K1を付加する修正、および、第2モデルM2に第4マーキング形状K4を付加する修正は行われない。例えば、
図4に例示されるように、第1モデルM1に第1マーキング形状K1が予め含まれ、第2モデルM2に第4マーキング形状K4が予め含まれている場合には、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に自己識別マークを更に追加する必要はない。
【0173】
図14および
図18(あるいは、
図19および
図27)に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2に、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1を表現する第5マーキング形状K5(換言すれば、第5レーザ刻印LG5の形状に対応する第5マーキング形状K5)を付加することを含む。第5マーキング形状K5については、第1の実施形態において説明済みであるため、第5マーキング形状K5についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0174】
図16、または、
図21に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に相手識別マークを付加するか否かの選択を受け付ける画像IV2(より具体的には、第2選択欄C2)を表示させる。入力装置4を介して、相手識別マークを付加することが選択された後、演算装置2は、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加し、第2モデルM2に第5マーキング形状K5を付加する処理を実行する。
図16、または、
図21に記載の例では、第1モデルM1に第2マーキング形状K2を付加し、第2モデルM2に第5マーキング形状K5を付加する処理は、相手識別マークを付加することが選択され、且つ、モデル修正の実行が承認されることに応じて(例えば、ディスプレイ5に表示された第1ボタンBN1がポインティングデバイス4pを用いてクリックされることに応じて)、演算装置2によって自動的に行われる。
【0175】
図15乃至
図18に記載の例では、モデル修正処理は、(1)演算装置2が、入力装置4を介して、第1モデルM1と第2モデルM2との間の複数の境界線分BLの中から指定境界線分BLd(
図15を参照。)の指定を受け取ることと、(2)第2モデルM2が有する複数の面のうち指定境界線分BLdに接する面を第2面PL2(
図16を参照。)と定義するとき、第2面PL2に上述の第5マーキング形状K5(
図18を参照。)を付加することと、を含む。
図18に例示されるように、モデル修正処理は、上述の第2面PL2に第4マーキング形状K4を付加することを含んでいてもよい。
【0176】
指定境界線分BLdを指定可能である場合、
図11に例示されるように、ユーザが視認し易い位置に、第4レーザ刻印LG4、および/または、第5レーザ刻印LG5を形成することができる。
【0177】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2において第1モデルM1に隣接する第4領域RG4に第5マーキング形状K5を付加することを含む。また、
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2において、第4領域RG4と比較して第1モデルM1から遠い第5領域RG5に第4マーキング形状K4を付加することを含む。
【0178】
第5マーキング形状K5が、第4領域RG4に配置される場合、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との接続位置に近い位置に、第5レーザ刻印LG5が形成されることとなる(
図11を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0179】
図18に記載の例では、モデル修正処理は、第2モデルM2(より具体的には、第2モデルM2の第4領域RG4)に、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を指定する第6レーザ刻印LG6の形状に対応する第6マーキング形状K6を付加することを含む。第6マーキング形状K6については、第1の実施形態において説明済みであるため、第6マーキング形状K6についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0180】
図11および
図12に記載の例では、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とが互いに組み合わせられた状態(
図12を参照。)において、第2細長部材Q2の長手方向に平行な第1方向DR1に、第1細長部材Q1が第2細長部材Q2に対して相対移動することが許容される。
図14乃至
図18に記載の例では、当該相対移動が許容されるように、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状は、非噛み合い形状である。
【0181】
この場合、第6マーキング形状K6は、第1方向DR1に平行な方向における第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を一義的に指定する形状を有することが好ましい。
図18に記載の例では、第6マーキング形状K6は、第1方向DR1に平行な方向における第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を一義的に指定する第2矢印K6-1を含む。当該第2矢印K6-1は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置をピンポイントで指定する。
【0182】
第6マーキング形状K6が第2矢印K6-1を含む場合、
図11および
図12に例示されるように、第6レーザ刻印LG6は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置をピンポイントで指定する第2矢印刻印LG6-1を含むこととなる。よって、ユーザは、第2矢印刻印LG6-1の先端を参照しつつ、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の位置決めを行うことができる。より具体的には、第1矢印刻印LG3-1の先端の位置と第2矢印刻印LG6-1の先端の位置とが実質的に同じになるように、第1細長部材Q1および第2細長部材Q2を配置することにより、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との間の位置決めが好適に行われる。
【0183】
図18に記載の例では、第6マーキング形状K6は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置および接続角度を指定する第1ラインK6-2を含む。第1ラインK6-2は、第1方向DR1に平行な方向における第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を一義的に指定する。
【0184】
第6マーキング形状K6が第1ラインK6-2を含む場合、
図11および
図12に例示されるように、第6レーザ刻印LG6は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置および接続角度を指定する第1線状刻印LG6-2を含むこととなる。よって、ユーザは、第1線状刻印LG6-2を参照しつつ、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の位置決めを行うことができる。より具体的には、第1線状刻印LG6-2と、第1細長部材Q1のエッジ線とが実質的に重なるように、第1細長部材Q1および第2細長部材Q2を配置することにより、第2細長部材Q2の長手方向に平行な方向における第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との間の位置決めが好適に行われる。加えて、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の相対角度が好適な角度となる。
【0185】
(境界形状の修正)
図19および
図23に例示されるように、モデル修正処理は、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状BS1を修正することを含んでいてもよい。より具体的には、モデル修正処理は、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状BS1を、所定の第1位置合わせ形状(例えば、インロー形状)に修正することを含んでいてもよい。なお、本明細書において、インロー形状とは、凸部が凹部に嵌まる場合における凸部と凹部との境界形状を意味するものとする。
【0186】
図19および
図23に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界領域において、第2モデルM2に対する第1モデルM1の境界形状(以下、「第1境界形状BS1-1」という。)を、オリジナル形状から第1凸形状Hv1(
図23を参照。)に修正することを含む。また、モデル修正処理は、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界領域において、第1モデルM1に対する第2モデルM2の境界形状(以下、「第2境界形状BS1-2」という。)を、第1凸形状Hv1に相補的な第1凹形状Hc1(
図23を参照。)に修正することを含む。
【0187】
本明細書において、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とが接続されることとなる部分を第1接続部N1(
図13を参照。)と定義する。モデル修正処理は、演算装置2が、第1接続部N1における第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との第1位置合わせ形状としての第1形状HD1(
図21を参照。)を決定することと、演算装置2が、当該第1形状HD1に基づいて、第2モデルM2に対する第1モデルM1の第1境界形状BS1-1(
図23を参照。)を修正することと、を含んでいてもよい。また、モデル修正処理は、演算装置2が、当該第1形状HD1に基づいて、第1モデルM1に対する第2モデルM2の第2境界形状BS1-2(
図23を参照。)を修正することを含んでいてもよい。
【0188】
第1形状HD1を決定することは、入力装置4がユーザからの第1入力を受け取ることと、第1入力に基づいて、演算装置2が、第1接続部N1における第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との第1位置合わせ形状としての第1形状HD1を決定することと、を含んでいてもよい。
【0189】
図21に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状BS1を修正するか否かの選択を受け付ける画像IV3(より具体的には、第3選択欄C3)を表示させる。入力装置4を介して、境界形状BS1を修正することが選択され、且つ、第1接続部N1における第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との第1位置合わせ形状としての第1形状HD1が決定されることに応じて、演算装置2は、第1モデルM1の第1境界形状BS1-1(
図19を参照。)を第1形状HD1に整合する形状に修正し、第2モデルM2の第2境界形状BS1-2を第1形状HD1に整合する形状に修正する。なお、第1形状HD1に整合する形状とは、第1形状HD1に一致する形状、または、第1形状HD1に類似する形状(例えば、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との間の遊びが確保されるように第1形状HD1が微修正された形状)を意味する。
【0190】
図21に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、第1形状HD1を特定する第1入力を受け付ける画像IV4(より具体的には、第1欄C4、および/または、第2欄C5)を表示させる。
【0191】
図21に記載の例では、第1入力を受け付ける画像IV4(より具体的には、第1欄C4)は、形状タイプの第1候補E1を示す画像と、形状タイプの第2候補E2を示す画像とを含む。第1候補E1は、例えば、第1タイプのインロー形状を有する。第2候補E2は、例えば、第2タイプのインロー形状を有する。
【0192】
図21に記載の例では、第1入力を受け付ける画像IV4は、第1形状HD1の寸法が入力される第2欄C5を含む。
【0193】
図21に記載の例では、形状タイプの複数の候補の中から入力装置4を介して第1候補E1が選択されることに応じて、演算装置2は、第1形状HD1の形状タイプとして、第1候補E1が示す形状タイプを採用する。
図21に記載の例では、第1形状HD1の寸法が入力装置4を介して入力されることに応じて、演算装置2は、入力された寸法に基づいて第1形状HD1を決定する。
【0194】
より具体的には、
図21に記載の例では、形状タイプの複数の候補の中から入力装置4を介して第1候補E1が選択され、且つ、第1形状HD1の寸法が入力装置4を介して入力されることに応じて、演算装置2は、選択された第1候補E1と、入力された寸法とに基づいて、第1形状HD1を決定する。
【0195】
第1形状HD1に基づいて、第1モデルM1の第1境界形状BS1-1の修正、および、第2モデルM2の第2境界形状BS1-2の修正が行われる場合、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2との間の境界形状が、第1形状HD1に対応した形状となるように、第1細長部材Q1および第2細長部材Q2が作製されることとなる。よって、作製された第1細長部材Q1を、第2細長部材Q2に位置合わせするのが容易となる(
図29を参照。)。
【0196】
(第2特定工程)
図24および
図25に記載の例では、加工パス生成方法は、組立体モデルAMの中から第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)と、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3とが選択されることに応じて、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3を特定することを含む第2特定処理を実行する第2特定工程を備える。付加的に、第2特定処理は、組立体モデルAMの中から第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)と、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3とが選択されることに応じて、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1を特定することを含んでいてもよい。
【0197】
図24および
図25に記載の例では、上述の第2特定工程(あるいは、上述の第2特定処理)は、(1)演算装置2が、複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを表示させることと、(2)演算装置2が、ディスプレイ5に表示された組立体モデルAMの中から、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)、および、第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)に隣り合う第3モデルM3の選択を受け付けることと、(3)第1モデルM1(例えば、修正された第1モデルM1’)と第3モデルM3とが選択されることに応じて、演算装置2が、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1と、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3とを特定することと、を含む。
【0198】
(第1モデルM1の更なる修正)
図19乃至
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1に、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第7マーキング形状K7(
図27を参照。)を付加することを含む。第7マーキング形状K7については、第1の実施形態において説明済みであるため、第7マーキング形状K7についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0199】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1において第3モデルM3に隣接する第3領域RG3に第7マーキング形状K7を付加することを含む。
【0200】
第7マーキング形状K7が、第3領域RG3に配置される場合、第1細長部材Q1と第3細長部材Q3との接続位置に近い位置に、第7レーザ刻印LG7が形成されることとなる(
図28を参照。)。よって、ユーザは、第1細長部材Q1と第3細長部材Q3とを接続する際に、接続ミスの有無を容易にチェックすることができる。
【0201】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1(より具体的には、第1モデルM1の第3領域RG3)に、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第8レーザ刻印LG8の形状に対応する第8マーキング形状K8を付加することを含む。第8マーキング形状K8については、第1の実施形態において説明済みであるため、第8マーキング形状K8についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0202】
第1モデルM1に第8マーキング形状K8が付加される場合、第1細長部材Q1には、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第8レーザ刻印LG8(
図28を参照。)が形成されることとなる。よって、ユーザは、第8レーザ刻印LG8を参照しつつ、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の位置決めを行うことができる。
【0203】
図27に記載の例では、第8マーキング形状K8は、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置をピンポイントで指定する第3矢印K8-1を含む。
【0204】
図27に記載の例では、モデル修正処理の実行により修正された第1モデルM1’は、第1マーキング形状K1と、第2マーキング形状K2と、第3マーキング形状K3と、第7マーキング形状K7と、第8マーキング形状K8と、を含む。
【0205】
図19および
図27に例示されるように、モデル修正処理は、第1モデルM1と第3モデルM3との間の境界形状BS2を修正することを含んでいてもよい。より具体的には、モデル修正処理は、第1モデルM1と第3モデルM3との間の境界形状BS2を、所定の第2位置合わせ形状(例えば、インロー形状)に修正することを含んでいてもよい。
【0206】
図19および
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第1モデルM1と第3モデルM3との間の境界領域において、第3モデルM3に対する第1モデルM1の境界形状(以下「第3境界形状BS2-1」という。)を、オリジナル形状から第2凸形状Hv2(
図27を参照。)に修正することを含む。また、モデル修正処理は、第1モデルM1と第3モデルM3との間の境界領域において、第1モデルM1に対する第3モデルM3の境界形状(以下、「第4境界形状BS2-2」という。)を、第2凸形状Hv2に相補的な第2凹形状Hc2(
図27を参照。)に修正することを含む。
【0207】
(第3モデルM3の修正)
図19乃至
図27に記載の例では、モデル修正工程(あるいは、モデル修正処理)は、第3モデルM3を修正することを含む。
図19乃至
図27に記載の例では、モデル修正工程(あるいは、モデル修正処理)は、第1モデルM1を修正することと、第2モデルM2を修正することと、第3モデルM3を修正することと、を含む。
【0208】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第9マーキング形状K9を付加することを含む。第9マーキング形状K9については、第1の実施形態において説明済みであるため、第9マーキング形状K9についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0209】
なお、第3モデルM3に第9マーキング形状K9が予め含まれている場合には、第3モデルM3に第9マーキング形状K9を付加する修正は省略される。
【0210】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、第2特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第10マーキング形状K10を付加することを含む。第10マーキング形状K10については、第1の実施形態において説明済みであるため、第10マーキング形状K10についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0211】
図27に記載の例では、モデル修正処理は、第3モデルM3に、第1細長部材Q1に対する第3細長部材Q3の接続位置を指定する第11レーザ刻印LG11の形状に対応する第11マーキング形状K11を付加することを含む。第11マーキング形状K11については、第1の実施形態において説明済みであるため、第11マーキング形状K11についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0212】
図27に記載の例では、第11マーキング形状K11は、第1細長部材Q1に対する第3細長部材Q3の接続位置をピンポイントで指定する第4矢印K11-1を含む。
【0213】
(第1モデルM1の長さの修正)
図30および
図31に例示されるように、モデル修正処理は、溶接縮みに対応する長さだけ、第1モデルM1の長さを増加させる修正を含んでいてもよい。また、モデル修正処理は、溶接縮みに対応する長さだけ、第2モデルM2の長さを増加させる修正を含んでいてもよい。
【0214】
図13に記載の例において、第1細長部材Q1と第2細長部材Q2とが第1接続部N1において溶接されると、第1細長部材Q1の長さが、元の長さよりも短くなる。換言すれば、第1細長部材Q1は、第1接続部N1における溶接縮みに起因して、長さが短くなる。
【0215】
そこで、
図30に記載の例では、溶接縮みに対応する長さだけ、第1モデルM1の長さを増加させる修正を行うことが可能なように構成されている。
【0216】
モデル修正処理は、演算装置2が、第1接続部N1における溶接により生じる第1細長部材の第1縮み量を示す第1値V1を決定する処理と、演算装置2が、当該第1値V1に基づいて、第1モデルM1の長さを増加させる処理と、を含んでいてもよい。
【0217】
第1値V1を決定する処理は、入力装置4がユーザからの第2入力(より具体的には、第1値V1を特定する第1データの入力)を受け取ることと、第2入力(より具体的には、第1値V1を特定する第1データの入力)に基づいて、演算装置2が、第1接続部N1における溶接により生じる第1細長部材Q1の第1縮み量を示す第1値V1を決定することと、を含んでいてもよい。
【0218】
図30に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、溶接縮みを加味して第1モデルM1の長さを修正するか否かの選択を受け付ける画像IV5(より具体的には、第4選択欄C6)を表示させる。入力装置4を介して、第1モデルM1の長さを修正することが選択され、且つ、第1細長部材Q1の第1縮み量を示す第1値V1が決定されることに応じて、演算装置2は、第1値V1に基づいて、第1モデルM1の長さを修正する。より具体的には、演算装置2は、第1モデルM1の長さを、第1値V1だけ増加させる。
【0219】
図30に記載の例では、演算装置2は、ディスプレイ5に、第2入力(より具体的には、第1値V1を特定する第1データの入力)を受け付ける画像IV6を表示させる。第2入力を受け付ける画像IV6は、第1値V1を特定する第1データの入力を受け付ける第3欄C7を含んでいてもよい。
【0220】
第3欄C7は、ユーザが直接的に数字を入力する直接入力形式の入力欄であってもよい。代替的に、第3欄C7は、リストに表示される複数の数字の中から1つの数字を選択するように構成された選択形式の入力欄であってもよい。
【0221】
第1値V1に基づいて、第1モデルM1の長さの修正が行われる場合、溶接縮みが考慮された第1細長部材Q1が作製されることとなる。よって、第1細長部材Q1が第2細長部材Q2に溶接されると、当該第1細長部材Q1の長さは、第1接続部N1における溶接縮みによって、過大な長さから適度な長さに低減される。
【0222】
(組立体モデルAMの画像IG)
図14に例示されるように、第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、ディスプレイ5に、第1モデルM1と第2モデルM2とを含む複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMの画像IGを表示させることを含む。
【0223】
図14および
図15に記載の例では、第2の実施形態における加工パス生成方法は、入力装置4を介して、組立体モデルAMの中から第1モデルM1および第2モデルM2が選択されることに応じて、演算装置2が、組立体モデルAMの中から第1モデルM1および第2モデルM2を抽出することを含む。
【0224】
図15に記載の例では、第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、組立体モデルAMを構成する複数のモデルMのうち、抽出された第1モデルM1および第2モデルM2のみをディスプレイ5に表示させることを含む。代替的に、あるいは、付加的に、演算装置2は、抽出された第1モデルM1および第2モデルM2が、組立体モデルAMの中でハイライトされるように、ディスプレイ5に、組立体モデルAMを表示させてもよい。
【0225】
図19に記載の例において、2つの隣接するモデルMの境界を示す領域を境界領域RBと定義するとき、組立体モデルAMは、複数の境界領域RBを有する。組立体モデルAMが複数の境界領域RBを有する場合、ユーザは、どの境界領域RBに対応して相手モデルを識別するマーキング形状が付加されたのかを認識し難くなる可能性がある。
図22および
図26に例示されるように、モデル修正処理は、相手モデルを識別するマーキング形状が付加された境界領域RB1を他の境界領域RB2と区別するための区別マークJを、ディスプレイ5に表示された組立体モデルAMに付加することを含んでいてもよい。
図22および
図26に記載の例では、区別マークJは、円形状を有する。代替的に、区別マークJは、他の形状(例えば、多角形形状)を有していてもよい。
【0226】
(第1画像IM1)
図16、または、
図21に例示されるように、第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、ディスプレイ5に、ユーザからの入力を受け付ける第1画像IM1を表示させることを含んでいてもよい。演算装置2は、プログラムPを実行することにより、ディスプレイ5に、第1画像IM1を表示させる第1表示処理を実行する。
【0227】
図16、または、
図21に例示されるように、第1画像IM1は、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に自己識別マークを付加するか否かの選択を受け付ける画像IV1(より具体的には、第1選択欄C1)を含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第1画像IM1は、第1モデルM1および第2モデルM2の各々に相手識別マークを付加するか否かの選択を受け付ける画像IV2(より具体的には、第2選択欄C2)を含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第1画像IM1は、第1モデルM1と第2モデルM2との間の境界形状BS1を修正するか否かの選択を受け付ける画像IV3(より具体的には、第3選択欄C3)を含んでいてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第1画像IM1は、溶接縮みを加味して第1モデルM1の長さを修正するか否かの選択を受け付ける画像IV5(より具体的には、第4選択欄C6)を含んでいてもよい。
【0228】
図16、または、
図21に例示されるように、第1画像IM1は、第1モデルM1と第2モデルM2とが組み合わせられた形状を示す画像IV7を含んでいてもよい。
【0229】
図32に例示されるように、第1画像IM1は、第1マーキング形状K1のサイズの変更を受け付ける画像IV8(より具体的には、第1編集欄C8)を含んでいてもよい。また、
図32に例示されるように、第1画像IM1は、第2マーキング形状K2のサイズの変更を受け付ける画像IV9(より具体的には、第2編集欄C9)を含んでいてもよい。
【0230】
(第2画像IM2)
図17、または、
図26に例示されるように、第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、ディスプレイ5に、修正された第1モデルM1’を含む第2画像IM2を表示させることを含んでいてもよい。演算装置2は、プログラムPを実行することにより、ディスプレイ5に、第2画像IM2を表示させる第2表示処理を実行する。
【0231】
図17、または、
図26に記載の例では、第2表示処理は、ディスプレイ5に、修正された第1モデルM1’と、修正された第2モデルM2’とを同時に表示させることを含む。
図26に例示されるように、第2表示処理は、ディスプレイ5に、修正された第1モデルM1’と、修正された第2モデルM2’と、修正された第3モデルM3’とを、同時に表示させることを含んでいてもよい。
【0232】
図14および
図17(あるいは、
図19および
図26)に記載の例では、第2表示処理は、ディスプレイ5の第1モデルM1が表示されていた位置(
図14、または、
図19を参照。)に、修正された第1モデルM1’(
図17、または、
図26を参照。)を表示させることを含む。第1モデルM1が表示されていた位置に、修正された第1モデルM1’が表示されることにより、ユーザは、第1モデルM1に修正が適用されたことを把握し易い。
【0233】
図14および
図17(あるいは、
図19および
図26)に記載の例では、第2表示処理は、ディスプレイ5の第2モデルM2が表示されていた位置(
図14、または、
図19を参照。)に、修正された第2モデルM2’(
図17、または、
図26を参照。)を表示させることを含む。第2モデルM2が表示されていた位置に、修正された第2モデルM2’が表示されることにより、ユーザは、第2モデルM2に修正が適用されたことを把握し易い。
【0234】
修正が適用されたことを把握し易くする観点から、修正された第1モデルM1’をディスプレイ5に表示することは、第1モデルM1(例えば、
図14を参照。)に置換して、修正された第1モデルM1’(例えば、
図17を参照。)を表示することを含み、修正された第2モデルM2’をディスプレイ5に表示することは、第2モデルM2(例えば、
図14を参照。)に置換して、修正された第2モデルM2’(例えば、
図17を参照。)を表示することを含んでいてもよい。
【0235】
(第1生成工程)
第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスを生成する第1生成処理を実行することを含む。第1生成処理では、少なくとも、第1特定処理において選択された第1モデルM1と、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2とに基づいて、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスが生成される。より具体的には、演算装置2は、プログラムPを実行することにより、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第1モデルM1’(例えば、
図18、または、
図27を参照。)に基づいて、第1細長部材Q1を作製するための第1加工パスを生成する。演算装置2は、生成された第1加工パスを示す第1加工パスデータDP1を、メモリ3に記憶させる(
図33を参照。)。
【0236】
図34に記載の例では、第1加工パスT1は、(1)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第1レーザ刻印LG1(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第1刻印形成パスTG1と、(2)第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2)を表現する第2レーザ刻印LG2(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2と、(3)第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を切り出すための第1カッティングパスTC1と、を含む。
【0237】
図34に例示されるようには、第1カッティングパスTC1は、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第1モデルM1’の第1境界形状BS1-1(
図27を参照。)に対応する第1エッジを第1細長部材Q1に形成するための第1エッジ形成パスTC1-1を含んでいてもよい。より具体的には、第1カッティングパスTC1は、上述の第1形状HD1(
図21を参照。)に整合する第1エッジを第1細長部材Q1に形成するための第1エッジ形成パスTC1-1を含んでいてもよい。
【0238】
代替的に、あるいは、付加的に、第1カッティングパスTC1は、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第1モデルM1の第3境界形状BS2-1(
図27を参照。)に対応する第2エッジを第1細長部材Q1に形成するための第2エッジ形成パスTC1-2(
図34を参照。)を含んでいてもよい。
【0239】
代替的に、あるいは、付加的に、第1加工パスT1は、第2細長部材Q2に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第3レーザ刻印LG3(より具体的には、
図28に示される第1矢印刻印LG3-1)を第1細長部材Q1に形成するための第3刻印形成パスTG3を含んでいてもよい。
【0240】
代替的に、あるいは、付加的に、第1加工パスT1は、第3モデルM3の識別子である第3識別子ID3(より具体的には、上述の第2特定処理の実行によって特定された第3識別子ID3)を表現する第7レーザ刻印LG7(
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第7刻印形成パスTG7を含んでいてもよい。
【0241】
代替的に、あるいは、付加的に、第1加工パスT1は、第3細長部材Q3に対する第1細長部材Q1の接続位置を指定する第8レーザ刻印LG8(より具体的には、矢印刻印、
図28を参照。)を第1細長部材Q1に形成するための第8刻印形成パスTG8を含んでいてもよい。
【0242】
(第2生成処理)
第2の実施形態における加工パス生成方法は、演算装置2が、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスを生成する第2生成処理を実行することを含んでいてもよい。第2生成処理では、少なくとも、第1特定処理において選択された第2モデルM2と、第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1とに基づいて、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスが生成される。より具体的には、演算装置2は、プログラムPを実行することにより、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第2モデルM2’(例えば、
図18、または、
図27を参照。)に基づいて、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスを生成する。演算装置2は、生成された第2加工パスを示す第2加工パスデータDP2を、メモリ3に記憶させる(
図33を参照。)。
【0243】
図35に記載の例では、第2加工パスT2は、(1)第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2)を表現する第4レーザ刻印LG4(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第4刻印形成パスTG4と、(2)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1(より具体的には、上述の第1特定処理の実行によって特定された第1識別子ID1)を表現する第5レーザ刻印LG5(
図28を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための第5刻印形成パスTG5と、(3)第1細長ワークW1、または、第1細長ワークW1とは別の第2細長ワークW2から第2細長部材Q2を切り出すための第2カッティングパスTC2と、を含む。
【0244】
図35に例示されるようには、第2カッティングパスTC2は、上述のモデル修正処理の実行によって修正された第2モデルM2’の第2境界形状BS1-2(
図27を参照。)に対応する第3エッジを第2細長部材Q2に形成するための第3エッジ形成パスTC2-1を含んでいてもよい。より具体的には、第2カッティングパスTC2は、上述の第1形状HD1(
図21を参照。)に整合する第3エッジを第2細長部材Q2に形成するための第3エッジ形成パスTC2-1(
図35を参照。)を含んでいてもよい。
【0245】
代替的に、あるいは、付加的に、第2加工パスT2は、第1細長部材Q1に対する第2細長部材Q2の接続位置を指定する第6レーザ刻印LG6(より具体的には、
図28に示される第2矢印刻印LG6-1)を第2細長部材Q2に形成するための第6刻印形成パスTG6(
図35を参照。)を含んでいてもよい。
【0246】
図8に例示されるように、第6刻印形成パスTG6は、第1線状刻印LG6-2(
図11を参照。)を第2細長部材Q2に形成するための加工パスを含んでいてもよい。
【0247】
(レーザ加工方法)
第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、加工プログラムPGを作成する工程を有する。より具体的には、上述の第1ステップST1乃至第5ステップST5の実行後、第6ステップST6において、加工プログラムPGが作成される。第6ステップST6は、加工プログラム作成工程である。
【0248】
加工プログラム作成工程(第6ステップST6)は、少なくとも第1加工パスに基づいて、加工プログラムPGを作成することを含む。加工プログラム作成工程(第6ステップST6)は、少なくとも第1加工パスおよび第2加工パスに基づいて、加工プログラムPGを作成することを含んでいてもよい。なお、第1加工パス等の加工パスに基づいて加工プログラムPGを作成するアルゴリズムとしては、任意の公知のアルゴリズムを採用することができる。
【0249】
加工プログラムPGの作成は、プログラムPを実行する加工パス生成装置1(より具体的には、演算装置2)によって行われてもよい。代替的に、加工プログラムPGの作成は、制御装置7によって行われてもよい。
【0250】
加工プログラムPGの作成が加工パス生成装置1によって行われる場合には、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、制御装置7が、加工パス生成装置1によって作成された加工プログラムPGを受け取る工程を有する。より具体的には、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、制御装置7が、加工パス生成装置1から加工プログラムPGを受信する工程を有する。
【0251】
他方、加工プログラムPGの作成が制御装置7によって行われる場合には、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、制御装置7が、第1加工パスを示す第1加工パスデータDP1を受け取る工程と、制御装置7が、少なくとも第1加工パスに基づいて、加工プログラムPGを作成する工程と、を有する。
【0252】
第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、加工プログラムPGに基づいて制御指令SAを生成する工程を有する。より具体的には、上述の第6ステップST6の実行後、第7ステップST7において、加工プログラムPGを実行する制御装置7は、制御指令SAを生成する。第7ステップST7は、制御指令生成工程である。
【0253】
制御装置7については、第1の実施形態において説明済みであるため、制御装置7についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0254】
図36に例示されるように、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1を作製する工程を有する。より具体的には、上述の第7ステップST7の実行後、第8ステップST8において、制御指令SAを受信するレーザ加工機101が第1細長ワークW1にレーザを照射することにより、第1細長ワークW1から第1細長部材Q1が作製される。なお、
図36に例示されるように、レーザ加工機101が、切削工具141等の工具を保持する加工ヘッド140を有する場合には、第8ステップST8は、制御指令SAを受信するレーザ加工機101が、工具を用いて第1細長ワークW1を加工することを含んでいてもよい。
【0255】
レーザ加工機101については、第1の実施形態において説明済みであるため、レーザ加工機101についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0256】
図37に例示されるように、第2の実施形態におけるレーザ加工方法は、第1細長ワークW1または第1細長ワークW1とは別の第2細長ワークW2から、第2細長部材Q2を作製する工程を有していてもよい。より具体的には、上述の第7ステップST7の実行後、第9ステップST9において、制御指令SAを受信するレーザ加工機101が第1細長ワークW1または第2細長ワークW2にレーザを照射することにより、第1細長ワークW1または第2細長ワークW2から第2細長部材Q2が作製されてもよい。なお、
図37に例示されるように、レーザ加工機101が、切削工具141等の工具を保持する加工ヘッド140を有する場合には、第9ステップST9は、制御指令SAを受信するレーザ加工機101が、工具を用いて第1細長ワークW1または第2細長ワークW2を加工することを含んでいてもよい。
【0257】
第9ステップST9は、第8ステップST8の実行前に実行されてもよいし、第8ステップST8の実行後に実行されてもよい。第9ステップST9は、省略されてもよい。
【0258】
(プログラムP)
実施形態におけるプログラムPは、第2の実施形態における加工パス生成方法を加工パス生成装置1またはレーザ加工システム100に実行させるためのプログラムである。
【0259】
より具体的には、実施形態におけるプログラムPは、(1)第1細長部材Q1をモデリングした第1モデルM1と、第2細長部材Q2をモデリングした第2モデルM2とを含む複数のモデルMが組み合わせられた組立体モデルAMを準備する工程(換言すれば、上述の第1ステップST1)と、(2)組立体モデルAMの中から、第1モデルM1と、第1モデルM1に隣り合う第2モデルM2とが選択されることに応じて、第2モデルM2の識別子である第2識別子ID2を特定することを含む第1特定処理を実行する工程(換言すれば、上述の第2ステップST2)と、(3)第1モデルM1の識別子である第1識別子ID1を表現する第1レーザ刻印LG1を第1細長部材Q1に形成するための第1刻印形成パスTG1と、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子ID2を表現する第2レーザ刻印LG2を第1細長部材Q1に形成するための第2刻印形成パスTG2とを含む第1加工パスT1を生成する工程(換言すれば、上述の第4ステップST4)と、を具備する加工パス生成方法(より具体的には、第2の実施形態における加工パス生成方法)を、加工パス生成装置1またはレーザ加工システム100に実行させるためのプログラムである。
【0260】
実施形態におけるプログラムPは、上述の第1ステップST1、上述の第2ステップST2、および、上述の第4ステップST4に加え、第1モデルM1を修正することを含むモデル修正処理を実行する工程(上述の第3ステップST3)を具備する加工パス生成方法(より具体的には、第2の実施形態における加工パス生成方法)を、加工パス生成装置1またはレーザ加工システム100に実行させるためのプログラムであってもよい。
【0261】
実施形態におけるプログラムPは、上述の第1ステップST1乃至第4ステップST4に加え、第2細長部材Q2を作製するための第2加工パスT2を生成する工程(換言すれば、上述の第5ステップST5)を具備する加工パス生成方法(より具体的には、第2の実施形態における加工パス生成方法)を、加工パス生成装置1またはレーザ加工システム100に実行させるためのプログラムであってもよい。
【0262】
第2の実施形態における加工パス生成方法については、説明済みであるため、第2の実施形態における加工パス生成方法についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0263】
プログラムPは、複数のサブプログラムを含んでいてもよい。例えば、プログラムPは、上述の第1ステップST1(準備工程)、上述の第2ステップST2(第1特定工程)、および、上述の第3ステップST3(モデル修正工程)を実行するサブプログラムと、上述の第4ステップST4(第1生成工程)、および、上述の第5ステップST5(第2生成工程)を実行するサブプログラムと、を含んでいてもよい。
【0264】
プログラムPは、上述の第6ステップST6(加工プログラム作成工程)を実行するプログラムを含んでいてもよい。換言すれば、実施形態におけるプログラムPは、上述の第1ステップST1乃至第6ステップST6を含む加工プログラム作成方法を加工パス生成装置1またはレーザ加工システム100に実行させるためのプログラムであってもよい。
【0265】
第1の実施形態におけるメモリ3は、上述のプログラムPを記録した不揮発性記憶媒体であってもよい。上述のプログラムPを記録した不揮発性記憶媒体は、
図40に例示されるように、可搬式の記憶媒体3Mであってもよい。
【0266】
実施形態におけるプログラムPは、当該プログラムPが加工パス生成装置1またはレーザ加工システムによって実行されることにより、第2の実施形態における加工パス生成方法と同様の効果を奏する。
【0267】
(複数の細長部材Q)
図28には、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100A、あるいは、第2の実施形態におけるレーザ加工方法を用いて作製された複数の細長部材が模式的に示されている。
【0268】
図28に記載の例では、第1細長部材Q1は、第1パイプQaである。よって、本明細書における「第1細長部材」は、「第1パイプ」に読み替え可能であり、本明細書における「第1モデル」は、「第1パイプモデル」に読み替え可能である。第1パイプQaは、例えば、中空、且つ、金属製である。第1パイプQaは、例えば、長方形パイプである(なお、長方形には、正方形も含まれる。)。換言すれば、第1パイプQaは、第1パイプQaの長手方向に垂直な断面において、矩形形状を有する。
図28に記載の例では、第1パイプQaの端部は、第1端部開口OP1を有する。
【0269】
代替的に、第1細長部材Q1は、断面C字形状を有する細長部材(換言すれば、C型細長部材)、あるいは、断面H字形状を有する細長部材(換言すれば、H型細長部材)であってもよい。更に代替的に、第1細長部材Q1は、パイプ、C型細長部材、および、H型細長部材以外の細長部材であってもよい。
【0270】
図28に記載の例では、第2細長部材Q2は、第2パイプQbである。よって、本明細書における「第2細長部材」は、「第2パイプ」に読み替え可能であり、本明細書における「第2モデル」は、「第2パイプモデル」に読み替え可能である。第2パイプQbは、例えば、中空、且つ、金属製である。第2パイプQbは、例えば、長方形パイプである。換言すれば、第2パイプQbは、第2パイプQbの長手方向に垂直な断面において、矩形形状を有する。
図28に記載の例では、第2パイプQbの端部は、第2端部開口OP2を有する。
図28に記載の例では、第2細長部材Q2(例えば、第2パイプQb)の太さは、第1細長部材Q1(例えば、第1パイプQa)の太さと異なる。代替的に、第2細長部材Q2(例えば、第2パイプQb)の太さは、第1細長部材Q1(例えば、第1パイプQa)の太さと同じであってもよい。
【0271】
代替的に、第2細長部材Q2は、断面C字形状を有する細長部材(換言すれば、C型細長部材)、あるいは、断面H字形状を有する細長部材(換言すれば、H型細長部材)であってもよい。更に代替的に、第2細長部材Q2は、パイプ、C型細長部材、および、H型細長部材以外の細長部材であってもよい。
【0272】
図28に記載の例では、第3細長部材Q3は、第3パイプQcである。よって、本明細書における「第3細長部材」は、「第3パイプ」に読み替え可能であり、本明細書における「第3モデル」は、「第3パイプモデル」に読み替え可能である。第3パイプQcは、例えば、中空、且つ、金属製である。第3パイプQcは、例えば、長方形パイプである。換言すれば、第3パイプQcは、第3パイプQcの長手方向に垂直な断面において、矩形形状を有する。
図28に記載の例では、第3パイプQcの端部は、第3端部開口OP3を有する。
図28に記載の例では、第3細長部材Q3(例えば、第3パイプQc)の太さは、第2細長部材Q2(例えば、第2パイプQb)の太さと同じである。代替的に、第3細長部材Q3(例えば、第3パイプQc)の太さは、第2細長部材Q2(例えば、第2パイプQb)の太さと異なっていてもよい。
【0273】
代替的に、第3細長部材Q3は、断面C字形状を有する細長部材(換言すれば、C型細長部材)、あるいは、断面H字形状を有する細長部材(換言すれば、H型細長部材)であってもよい。更に代替的に、第3細長部材Q3は、パイプ、C型細長部材、および、H型細長部材以外の細長部材であってもよい。
【0274】
図4、
図14および
図19に記載の例では、組立体モデルAMにおいて、第1モデルM1と第2モデルM2とは略T字状に配置されている。代替的に、組立体モデルAMにおいて、第1モデルM1と第2モデルM2とは略L字状に配置されていてもよい。
図4、
図14および
図19に記載の例では、組立体モデルAMにおいて、第1モデルM1の延在方向と、第2モデルM2の延在方向との間のなす角度が90度である。代替的に、組立体モデルAMにおいて、第1モデルM1の延在方向と、第2モデルM2の延在方向との間のなす角度は、90度以外の角度であってもよい。
【0275】
本発明は上記各実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0276】
1、1A…加工パス生成装置、2…演算装置、2a…プロセッサ、3…メモリ、3M…記憶媒体、4…入力装置、4k…キーボード、4p…ポインティングデバイス、5…ディスプレイ、6…通信回路、7…制御装置、10a…CAM装置、15…バス、21…モデル修正部、23…加工パス生成部、72…ディスプレイ、73…入力装置、74…演算装置、75…通信回路、76…メモリ、77…バス、91…CAD装置、100、100A…レーザ加工システム、101…レーザ加工機、103…搬入部、105…レーザ加工部、107…搬出部、110…レーザ照射装置、111…レーザヘッド、112…レーザ射出口、113…レーザ光源、115…光学部品、120…移動装置、121…第1移動装置、122a…第1移動体、122b…第1駆動装置、123a…第2移動体、123b…第2駆動装置、130…ワーク支持装置、131…第1チャック、132…把持部材、134…第2チャック、135…ガイドローラ、137…回転駆動装置、140…加工ヘッド、141…切削工具、AM…組立体モデル、BL…境界線分、BLd…指定境界線分、BN1…第1ボタン、BS1…境界形状、BS1-1…第1境界形状、BS1-2…第2境界形状、BS2…境界形状、BS2-1…第3境界形状、BS2-2…第4境界形状、C1…第1選択欄、C2…第2選択欄、C3…第3選択欄、C4…第1欄、C5…第2欄、C6…第4選択欄、C7…第3欄、C8…第1編集欄、C9…第2編集欄、Cb…第1入力欄、DA…モデルデータ、DA1…第1モデルデータ、DA2…第2モデルデータ、DA3…第3モデルデータ、DP1…第1加工パスデータ、DP2…第2加工パスデータ、DR1…第1方向、E1…第1候補、E2…第2候補、F…ファイル、HD1…第1形状、Hc1…第1凹形状、Hc2…第2凹形状、Hv1…第1凸形状、Hv2…第2凸形状、ID1…第1識別子、ID2…第2識別子、ID3…第3識別子、IG…組立体モデルの画像、IG1…第1モデルの形状を示す画像、IG2…第1モデルのデータを示す画像、IG3…第2モデルの形状を示す画像、IG4…第2モデルのデータを示す画像、IM1…第1画像、IM2…第2画像、IU…複数のモデルの各々を識別するデータの入力を受け付ける画像、IV1…第1モデルに第1マーキング形状を付加するか否かの選択を受け付ける画像、IV2…各モデルに相手識別マークを付加するか否かの選択を受け付ける画像、IV3…境界形状を修正するか否かの選択を受け付ける画像、IV4…第1入力を受け付ける画像、IV5…第1モデルの長さを修正するか否かの選択を受け付ける画像、IV6…第2入力を受け付ける画像、IV7…第1モデルと第2モデルとが組み合わせられた形状を示す画像、IV8…第1マーキング形状のサイズの変更を受け付ける画像、IV9…第2マーキング形状のサイズの変更を受け付ける画像、J…区別マーク、K1…第1マーキング形状、K2…第2マーキング形状、K3…第3マーキング形状、K3-1…第1矢印、K4…第4マーキング形状、K5…第5マーキング形状、K6…第6マーキング形状、K6-1…第2矢印、K6-2…第1ライン、K7…第7マーキング形状、K8…第8マーキング形状、K8-1…第3矢印、K9…第9マーキング形状、K10…第10マーキング形状、K11…第11マーキング形状、K11-1…第4矢印、LG1…第1レーザ刻印、LG2…第2レーザ刻印、LG3…第3レーザ刻印、LG3-1…第1矢印刻印、LG4…第4レーザ刻印、LG5…第5レーザ刻印、LG6…第6レーザ刻印、LG6-1…第2矢印刻印、LG6-2…第1線状刻印、LG7…第7レーザ刻印、LG8…第8レーザ刻印、LG9…第9レーザ刻印、LG10…第10レーザ刻印、LG11…第11レーザ刻印、LN…有線、M…モデル、M1、M1’…第1モデル、M2、M2’…第2モデル、M3、M3’…第3モデル、N1…第1接続部、OP1…第1端部開口、OP2…第2端部開口、OP3…第3端部開口、P…プログラム、PG…加工プログラム、PJ…演算プログラム、PL1…第1面、PL2…第2面、Q…細長部材、Q1…第1細長部材、Q2…第2細長部材、Q3…第3細長部材、Qa…第1パイプ、Qb…第2パイプ、Qc…第3パイプ、RB、RB1、RB2…境界領域、RG1…第1領域、RG2…第2領域、RG3…第3領域、RG4…第4領域、RG5…第5領域、SA…制御指令、SA1…移動指令、SA2…射出指令、SP1…作業室、SP2…オフィス空間、T1…第1加工パス、T2…第2加工パス、TC1…第1カッティングパス、TC1-1…第1エッジ形成パス、TC1-2…第2エッジ形成パス、TC2…第2カッティングパス、TC2-1…第3エッジ形成パス、TG1…第1刻印形成パス、TG2…第2刻印形成パス、TG3…第3刻印形成パス、TG4…第4刻印形成パス、TG5…第5刻印形成パス、TG6…第6刻印形成パス、TG7…第7刻印形成パス、TG8…第8刻印形成パス、V1…第1値、W…細長ワーク、W1…第1細長ワーク、W2…第2細長ワーク
【要約】
加工パス生成方法は、第1細長部材をモデリングした第1モデルと、第2細長部材をモデリングした第2モデルとを含む複数のモデルが組み合わせられた組立体モデルを準備する工程と、組立体モデルの中から、第1モデルと、第1モデルに隣り合う第2モデルとが選択されることに応じて、第2モデルの識別子である第2識別子を特定することを含む第1特定処理を実行する工程と、第1モデルの識別子である第1識別子を表現する第1レーザ刻印を第1細長部材に形成するための第1刻印形成パスと、第1特定処理の実行によって特定された第2識別子を表現する第2レーザ刻印を第1細長部材に形成するための第2刻印形成パスと、を含む第1加工パスを生成する工程と、を具備する。