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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】二次電池セル電圧均等化装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/02 20160101AFI20240827BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20240827BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H02J7/02 H
H01M10/44 P
H01M10/48 P
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021209939
(22)【出願日】2021-12-07
(65)【公開番号】P2023084627
(43)【公開日】2023-06-19
【審査請求日】2022-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】522496600
【氏名又は名称】株式会社ミネルバ・ラボ
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 博之
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-195636(JP,A)
【文献】特開2007-020368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
H01M 10/42 -10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項7】
少なくとも2個以上の二次電池モジュールを直列接続する場合、各々二次電池モジュール内充電用電源のすべての正出力を相互接続し負出力を相互接続する構成へ変更した請求項1ないし6のいずれか一項に記載の二次電池セル電圧均等化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
二次電池モジュールを構成する直列接続された二次電池セル電圧を均等化する均等化回路に関する発明。
【背景技術】
【0002】
蓄電デバイスは二次蓄電池とキャパシタに大別される、二次蓄電池は大容量、キャパシタは二次電池と比較すると小容量であるが、急速充電可能で充放電サイクル寿命も長い。二次電池モジュールとキャパシタモジュール内個々二次電池セルとキャパシタの端子電圧は充放電を安全かつ効率的に行うため均等化されていなければならず、二次電池モジュールとキャパシタモジュール内各々二次電池セルやキャパシタセルに電圧均等化装置が装着される。なお電圧不均等の原因は蓄電デバイス製造時の容量ばらつきの他、充放電サイクルに伴う容量減少ばらつき、内部抵抗ばらつきと変化、自己放電量ばらつき、接続端子や配線抵抗、周囲温度変化と温度不均一など蓄電デバイス劣化に伴う多項に及ぶ物理量不一致による。
【0003】
蓄電デバイスを内蔵する機器では二次電池モジュールとキャパシタモジュールを同時に内蔵し使用する機器が多い。二次電池モジュールとキャパシタモジュールを同一あるいは同様の電子回路で電圧均等化を行う回路が望ましい。
【0004】
蓄電デバイスは二次電池モジュールやキャパシタモジュールを複数直列接続し使用に供する事例がある、この場合各モジュール内セル電圧均等化だけでなくモジュール間電圧均等化をしなければならない。本電子回路はモジュール内セルセル電圧均等化処理とモジュール間電圧均等化処理を行う回路でもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】CN103138314A
【非特許文献】
【0006】
【文献】Capacitor Based Battery Balancing System Mohamed Daowd,Noshin Omar,Peter Van Den Bossche,Joeri Van Mierlo World Electric Vehicle Journal Vol.5-ISSN 2032-6653 Page0385-0393
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
二次電池を複数個直列接続構成した二次電池モジュールを充電する場合通常最上位の正極と最下位の負極へ充電用電源を接続し電流を給電し充電する。その場合二次電池セル間に電圧不正列を防止するために電圧均等化装置を接続する。
【0008】
前記構成において充電用電源から供給される電流が電圧均等化装置により再分配可能な電流量を上回る場合、二次電池セルは最大定格電圧を超える。これは該当二次電池セル損傷、容量減少と寿命低下の原因となる。
【0009】
上記は特許文献1、非特許文献1中どちらの電子回路おいても発生する現象である、この充電期間中二次電池セル最大定格電圧を超える問題を本特許において解決する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0011】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0012】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。図4図6図8中SW1を充電電源へ接続し、図5図7図9中SW1を閉じ充電電源を充電定電圧定電流回路へ接続する。
【0013】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0014】
放電時セル電圧均等化につき述べる。放電用回路から充電用電源へ給電し充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0015】
二次電池モジュールの放電用回路と充電用回路が共通の場合。共通回路から直接二次電池モジュールへ給電されないよう電流方向を検知し二次電池モジュールへ直接流入する充電電流を検知した場合、切断動作するスイッチを充放電共通回路へ挿入する。このスイッチ上流部から充電電源入力へ接続し給電する。
二次電池モジュール放電用回路と充電用回路が別回路の場合、充電用回路を充電電源へ接続する
【0016】
複数の二次電池モジュールを直列接続し使用する場合は二次電池モジュール相互の電圧を整列しなければならない、この回路を図6図7へ示す。
【0017】
二次電池モジュール直列接続回路において充電時セル均等化実行時に図6中AとA’、図7中BとB’を結合している場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。図6中AとA’、図7中BとB’を結合していない場合、定電圧定電流直流電源1と2は動作していなければならない。
【0018】
二次電池モジュール直列接続回路において放電時セル均等化実行の場合図6中AとA’、図7中BとB’結合されなくてはならない。定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。
【0019】
複数の二次電池モジュールを並列接続し使用する場合、すべての二次電池モジュール出力部へ電流出力の場合のみ導通するスイッチを設ける。
【0020】
前記の場合二次電池モジュール相互の電圧を整列の必要はない、しかし並列動作するモジュール相互の寿命すなわち素子劣化をできる限り均一にそろえる装置要求がある場合、各モジュール電流負担を均等にするためにモジュール間セル均等化を実施する。阻止劣化を考慮しない場合モジュール間セル均等化を実施しなくともよい。
【0021】
充電時モジュール間セル均等化実行の場合図8中AとA’、図9中BとB’を結合してもしなくともよい。図8中AとA’、図9中BとB’が結合されている場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。結合しない場合定電圧電流減1と2は両方動作させる。
【0022】
放電時モジュール間セル均等化実行の場合図8中AとA’、図9中BとB’を結合する場合は定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。結合しない場合定電圧電流減1と2は両方動作させる。
【0023】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0024】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0025】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0026】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0027】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0028】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0029】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0030】
図5図7図9中SW1は単純スイッチでなく充電電源から放電回路へむけ電流が流れる場合閉じるスイッチ回路でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】二次電池モジュールを構成する単一セル毎の回路の図
図2】二次電池モジュール内1つの定電圧定電流直流電源をチャージポンプ回路にて共有し4直列接続された二次電池セルにより構成される電池モジュールの図
図3】チャージポンプ回路を位相数2で構成した回路の図
図4】充電回路と放電回路が分離されている回路の図
図5】充電回路と放電回路が同一回路の図
図6】二次電池モジュール2つが直列接続されており、かつ充電回路と放電回路が分離されている回路の図
図7】二次電池モジュール2つが直列接続されており、かつ充電回路と放電回路が同一回路の図
図8】二次電池モジュール2つが並列接続されており、かつ充電回路と放電回路が分離されている回路の図
図9】二次電池モジュール2つが並列接続されており、かつ充電回路と放電回路が同一回路の図
【発明を実施するための形態】
【0032】
使用二次電池モジュールが1つかつ充電回路と放電回路が分離されている回路、回路図4の場合を記載する。
【0033】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0034】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0035】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。二次電池モジュール放電用回路と充電用回路が別回路であるから、SW1により充電時充電用回路を充電電源へ接続する。
【0036】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0037】
放電時セル電圧均等化につき述べる。SW1により放電用回路を充電用電源へ接続し給電する。
【0038】
充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0039】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0040】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0041】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0042】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0043】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0044】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0045】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0046】
使用二次電池モジュールが1つかつ充電回路と放電回路が同一回路、回路図5の場合を記載する。
【0047】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0048】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0049】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。SW1を閉じ充電電源から充電用電源へ給電する。スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0050】
放電時セル電圧均等化につき述べる。SW1を開き充電電源を切り離し放電用回路から充電用電源へ給電し充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0051】
二次電池モジュールの放電用回路と充電用回路が共通の場合であるから。共通回路から直接二次電池モジュールへ給電されないよう電流方向を検知し二次電池モジュールへ直接流入する充電電流を検知した場合、切断動作するスイッチを充放電共通回路へ挿入する。このスイッチ上流部から充電電源入力へ接続し給電する。
【0052】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0053】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0054】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0055】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0056】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0057】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0058】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0059】
使用二次電池モジュールが2つ直列接続されかつ充電回路と放電回路が分離されている回路、回路図6の場合を記載する。
【0060】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0061】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0062】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。二次電池モジュール放電用回路と充電用回路が別回路であるから、SW1を充電電源へ接続し充電用電源回路へ接続する。
【0063】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0064】
放電時セル電圧均等化につき述べる。SW1を放電用回路へ接続し充電用電源へ給電する。
【0065】
充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0066】
二次電池モジュール直列接続回路において充電時セル均等化実行時に図6中AとA’を結合している場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。図6中AとA’を結合していない場合、定電圧定電流直流電源1と2は動作していなければならない。
【0067】
二次電池モジュール直列接続回路において放電時セル均等化実行の場合図6中AとA’は結合しなければならない。定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。
【0068】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0069】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0070】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0071】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0072】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0073】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0074】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0075】
使用二次電池モジュールが2つ直列接続されかつ充電回路と放電回路が同じ回路、回路図7の場合を記載する。
【0076】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0077】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0078】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。SW1を閉じ充電電源から充電用電源回路へ給電する。
【0079】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0080】
放電時セル電圧均等化につき述べる。SW1を開き放電用回路から充電用電源へ給電し充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0081】
二次電池モジュールの放電用回路と充電用回路が共通であるから、共通回路から直接二次電池モジュールへ給電されないよう電流方向を検知し二次電池モジュールへ直接流入する充電電流を検知した場合、切断動作するスイッチを充放電共通回路へ挿入する。このスイッチ上流部から充電電源入力へ接続し給電する。
【0082】
複数の二次電池モジュールを直列接続し使用する場合は二次電池モジュール相互の電圧を整列しなければならない。
【0083】
二次電池モジュール直列接続回路において充電時セル均等化実行時に図7中BとB’を結合している場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。図7中BとB’を結合していない場合、定電圧定電流直流電源1と2は動作していなければならない。
【0084】
二次電池モジュール直列接続回路において放電時セル均等化実行の場合、図7中BとB’を結合しなければならない。定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。
【0085】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0086】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0087】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0088】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0089】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0090】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0091】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0092】
使用二次電池モジュールが2つ並列接続されかつ充電回路と放電回路が分離されている回路、回路図8の場合を記載する。
【0093】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0094】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0095】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。二次電池モジュール放電用回路と充電用回路が別回路であるから、SW1を充電電源へ接続し充電時充電用回路へ給電する。
【0096】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0097】
放電時セル電圧均等化につき述べる。SW1を放電用回路へ接続し充電用電源へ給電する。
【0098】
充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0099】
複数の二次電池モジュールを並列接続し使用する場合、すべての二次電池モジュール出力部へ電流出力の場合のみ導通するスイッチを設ける。
【0100】
前記の場合二次電池モジュール相互の電圧を整列の必要はない、しかし並列動作するモジュール相互の寿命すなわち素子劣化をできる限り均一にそろえる装置要求がある場合、各モジュール電流負担を均等にするためにモジュール間セル均等化を実施する。阻止劣化を考慮しない場合モジュール間セル均等化を実施しなくともよい。
【0101】
前記の場合二次電池モジュール相互の電圧を整列の必要はない、しかし並列動作するモジュール相互の寿命すなわち素子劣化をできる限り均一にそろえる装置要求がある場合、各モジュール電流負担を均等にするためにモジュール間セル均等化を実施する。阻止劣化を考慮しない場合モジュール間セル均等化を実施しなくともよい。
【0102】
充放電時モジュール間セル均等化実行しかつ図8中AとA’を結合している場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。図8中AとA’を結合しない場合定電圧電流減1と2は両方動作させる。
【0103】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0104】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0105】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0106】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0107】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0108】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0109】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0110】
使用二次電池モジュールが2つ並列接続されかつ充電回路と放電回路が同じ回路、回路図9の場合を記載する。
【0111】
二次電池モジュール充電用定電流定電圧電源を設ける、出力電圧は二次電池セル1つ分の満充電電圧である。
【0112】
この充電用電源に並列接続されたスイッチドキャパシタを経由し個々全ての二次電池セルへ充電電流を給電し二次電池モジュール全体を充電する。
【0113】
充電時セル電圧均等化動作につき述べる。SW1を閉じ充電用電源回路へ充電電源から給電する。
【0114】
スイッチドキャパシタは個々全ての二次電池セル電圧と充電電源が発生する電圧との電圧差を小さくするよう自動自律的に動作するから、十分な時間が経過したのち全二次電池セルの電圧は充電電源が発生する電圧と同一となりセル充電とセル電圧均等化は完了する。
【0115】
放電時セル電圧均等化につき述べる。放電用回路から充電用電源へ給電し充電時同様動作し二次電池セル電圧均等化を行いつつ放電する。これにより放電時も充電時同様全二次電池セル電圧は等しくなる。
【0116】
二次電池モジュールの放電用回路と充電用回路が共通の場合。共通回路から直接二次電池モジュールへ給電されないよう電流方向を検知し二次電池モジュールへ直接流入する充電電流を検知した場合、切断動作するスイッチを充放電共通回路へ挿入する。このスイッチ上流部から充電電源入力へ接続し給電する。
【0117】
複数の二次電池モジュールを並列接続し使用する場合、すべての二次電池モジュール出力部へ電流出力の場合のみ導通するスイッチを設ける。
【0118】
前記の場合二次電池モジュール相互の電圧を整列の必要はない、しかし並列動作するモジュール相互の寿命すなわち素子劣化をできる限り均一にそろえる装置要求がある場合、各モジュール電流負担を均等にするためにモジュール間セル均等化を実施する。阻止劣化を考慮しない場合モジュール間セル均等化を実施しなくともよい。
【0119】
充放電時モジュール間セル均等化実行しかつ図9中BとB’を結合している場合、定電圧定電流直流電源1と2は同時に動作させても、あるいはどちらか一方のみ動作させてもよい。図9中BとB’を結合しない場合定電圧電流減1と2は両方動作させる。
【0120】
請求項5記載の二次電池からスイッチドキャパシタへ通過する方向の電流方向制御スイッチを構成へ加え電圧均等化を行う場合、充電用電源を経由した電流へ加え電圧の高い二次電池セルから電圧の低い二次電池セルへスイッチドキャパシタを経由し流れる電流が加わり電圧の低いセル電圧は請求項5の追加回路のない場合より早く高電圧となり、高電圧のセルはより早く低電圧となるから電圧均等化に必要な時間が短縮できる回路である。
【0121】
請求項6記載の過電圧検出制限回路は充電回路不調やパーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により二次電池セルへ高電圧がかかる事象を防止する動作と各電池それぞれ充電電圧を変更したい場合この電圧制限回路により個々の電池に充電電圧制限動作ができる。この場合充電電源発生電圧は最も高い二次電池セル充電電圧となる。個々の二次電池セル充電電圧変更の必要なくかつ回路あるいはシステムの単一故障による電池セル損傷を防止する回路の必要ない場合この過電圧検出制限回路を実装せず入力と出力をショートすれば所望の均等化処理は実施できる。
【0122】
前記過電圧検出制限回路を充電用定電圧定電流回路の直後かつスイッチドキャパシタの直前へ一つだけ設置してもよい。他の過電圧検出制限回路を削除した場合電圧制限回路は充電電源回路の安全装置としてのみ機能する。
【0123】
請求項1記載の電流圧制限回路につき記す。制限電流値は二次電池セル許容充電電流値以下の電流値に設定しなければならない。多数直列接続された二次電池セル全てに高い充電電流で充電できるよう十分大きな電流を充電電源が発生している状態下で、1本あるいは少数セルの電圧が低い場合スイッチドキャパシタの性質により、それら電圧の低いセルにのみ充電電流が集中し二次電池セルの許容充電電流値を超える場合がある。これを防止する電流制限回路であるから必須である、ただしいかなる状況においても充電電流が二次電池充電許容電流を超えない場合のみ本回路は省略できる。前記にある充電回路不具合、パーツ不具合、断線、ショートあるいは混触により充電電流が過大になることも防止する保安回路を兼ねる。
【0124】
請求項1記載の電圧制限回路と電流制限回路はどちらが前にあってもよい、同一回路で電流制限と電圧制限動作する回路であってもよい。
【0125】
充電用定電圧定電流電源は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0126】
スイッチドキャパシタ回路は動作信号入力を持つ場合ソフトウエア制御、ハードウエア制御あるいはその両方による制御にて適宜動作、停止を行う。動作信号入力を持たない回路であってもよい。
【0127】
使用二次電池モジュールが3つ以上直列接続されかつ充電回路と放電回路が分離されている回路の場合を記載する。
2個直列接続されたモジュールを1モジュールと考えそれへ1モジュール追加と考えることにより2個直列接続されたモジュール同様の回路とできる。
【0128】
使用二次電池モジュールが3つ以上直列接続されかつ充電回路と放電回路が同一回路の場合を記載する。
2個直列接続されたモジュールを1モジュールと考えそれへ1モジュール追加と考えることにより2個直列接続されたモジュール同様の回路とできる。
【0129】
使用二次電池モジュールが3つ以上並列接続されかつ充電回路と放電回路が分離されている回路の場合を記載する。
2個並列接続されたモジュールを1モジュールと考えそれへ1モジュール並列追加と考えることにより2個並列接続されたモジュール同様の回路とできる。
【0130】
使用二次電池モジュールが3つ以上並列接続されかつ充電回路と放電回路が同一回路の場合を記載する。
2個並列接続されたモジュールを1モジュールと考えそれへ1モジュール並列追加と考えることにより2個並列接続されたモジュール同様の回路とできる。
【0131】
使用二次電池モジュールが2つ以上任意個数直列接続され、それが2つ以上任意個数並列接続されている回路の場合を記載する
2個以上直列接続されたモジュールを1モジュールと考えられ、それが2個以上並列接続されていると考えられるから2つ以上のモジュールが並列接続された回路と同様の回路とみなし回路構成できる。
【0132】
これまでに記載の二次電池セル充電用定電圧定電流電源すべては一般的に非絶縁電源を使用する一方絶縁電源を使用してもよい。非絶縁電源の場合出力負端子と入力負端子は同一電位である。絶縁電源を使用し複数電源正極が結合してりる場合出力正極を接続した電源の出力負極も対応する電源へ接続する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9