IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】ページスライド処理方法および関連装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04845 20220101AFI20240827BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240827BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240827BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20240827BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240827BHJP
   H04M 1/72436 20210101ALN20240827BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/0488
G09G5/00 550C
G09G5/34 A
G09G5/00 510H
G09G5/37 600
H04M1/72436
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2023513691
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 CN2021115457
(87)【国際公開番号】W WO2022042734
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-04-07
(31)【優先権主張番号】202010901735.7
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビアン、チャオ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シャオシャオ
(72)【発明者】
【氏名】タン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ゼン
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-537118(JP,A)
【文献】特開2013-088974(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0070283(US,A1)
【文献】特表2017-510918(JP,A)
【文献】特開2013-164700(JP,A)
【文献】特表2015-537299(JP,A)
【文献】特開2012-137821(JP,A)
【文献】特開2012-150558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04845
G06F 3/0488
G09G 5/00
G09G 5/34
G09G 5/37
H04M 1/72436
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページスライド処理方法であって、
電子デバイスによって、第1ページの第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールを表示する段階、ここで、前記第2ページモジュール、前記第1ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記第1ページ上に順次配置され、前記第1ページモジュールおよび前記第2ページモジュールの間には第1間隔が存在し、前記第1ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間には第2間隔が存在する;および
前記電子デバイスによって、第1方向において、前記第1ページモジュールに適用されるスライド操作を受信する段階、ここで、前記第1方向は、前記第1ページモジュールから前記第2ページモジュールへ向かう;
を備え、
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記スライド操作に応答して、前記第1方向にスライドし;前記第1間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し;前記第2期間の開始時点は、前記第1期間の終了時点に等しく;前記第2間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する;および前記第4期間の開始時点は、前記第3期間の終了時点に等しい;
前記第1期間の前記開始時点は、前記第3期間のものと同じであり、前記第1期間の前記終了時点は、前記第3期間のものと同じであり;
前記第1期間の前記終了時点は、前記第3期間の前記終了時点より後である;または
前記第1期間の前記終了時点は前記第3期間の前記終了時点より前であってよい;および
前記第2ページモジュールの前記第1方向における幅は、前記第1期間に減少し、前記第2期間に増加し;前記第3ページモジュールの前記第1方向における幅は、前記第3期間に増加し、前記第4期間に減少する;
法。
【請求項2】
前記第2ページモジュールの前記第1方向における幅は、前記第3ページモジュールの前記第1方向における幅と等しくなく、前記第1期間の開始時点は、前記第3期間のものと同じであり、前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間の前記第1方向における距離は、前記第1期間に増加する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スライド操作の持続時間は、第6期間であり、前記第6期間の開始時点は、前記第1期間のものと同じであり、前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点より前であり;
前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点に等しい;または
前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点より後である
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;前記第1間隔は、第7期間に前記第1値に減少し、前記第2間隔は、第8期間に前記第2値に増加し;前記第7期間の開始時点は、前記第2期間の終了時点に等しく、前記第8期間の開始時点は、前記第4期間の終了時点に等しく;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第7期間および前記第8期間には第2方向であり、前記第1方向は、前記第2方向の反対である
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;
前記第2間隔は、第9期間に前記第2値に増加し、前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し;前記第9期間の開始時点は、前記第4期間の終了時点より後である、またはこれに等しく、前記第9期間の前記開始時点は、前記第2期間の終了時点より前であり;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第9期間には第2方向であり、前記第1方向は、前記第2方向の反対である
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;
前記第2間隔は、第10期間に増加し、第11期間に前記第1値に減少し、前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し;前記第10期間の終了時点は、前記第11期間の開始時点に等しく、前記第10期間の開始時点は、前記第4期間の終了時点より後である、またはこれに等しく、前記第11期間の前記開始時点は、前記第2期間の終了時点より前であり;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第11期間および前記第10期間には第2方向であり、前記第1方向は、第2方向の反対である
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間の距離は、前記第1方向において変化しないままである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールは、前記第1ページモジュールより後にスライドを停止する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第6期間の後、前記第1ページモジュールは、スライドを停止する、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記第6期間の後、前記第1ページモジュールはスライドを継続する、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記第6期間の後、前記第1方向における前記第1ページモジュールのスライド距離は、前記スライド操作のスライド速度に基づいて決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し、前記第2間隔は、前記第4期間に前記第2値に減少する、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記第3ページモジュールは、スライドを停止し、前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールの中で、前記第3ページモジュールが前記電子デバイスの第1辺に最も近く、前記第1辺は、第2方向が向かう前記電子デバイスの辺であり、前記第2方向は、前記第1方向の反対である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第6期間において、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの内容の全てを含まない場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は、前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離に等しい;または、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの全ての内容を含む場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離よりも短い、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ページスライド処理方法であって、
電子デバイスによって、第1ページの第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールを表示する段階、ここで、前記第2ページモジュール、前記第1ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記第1ページ上に順次配置され、前記第1ページモジュールおよび前記第2ページモジュールの間には第1間隔が存在し、前記第1ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間には第2間隔が存在する;および
前記電子デバイスによって、第1方向において、前記第1ページモジュールに適用されるスライド操作を受信する段階、ここで、前記第1方向は、前記第1ページモジュールから前記第2ページモジュールへ向かう;
を備え、
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記スライド操作に応答して、前記第1方向にスライドし;前記第1間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し;前記第2期間の開始時点は、前記第1期間の終了時点に等しく;前記第2間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する;および前記第4期間の開始時点は、前記第3期間の終了時点に等しい;
前記第1期間の前記開始時点は、前記第3期間のものと同じであり、前記第1期間の前記終了時点は、前記第3期間のものと同じであり;
前記第1期間の前記終了時点は、前記第3期間の前記終了時点より後である;または
前記第1期間の前記終了時点は前記第3期間の前記終了時点より前であってよい;
前記スライド操作の持続時間は、第6期間であり、前記第6期間の開始時点は、前記第1期間のものと同じであり、前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点より前であり;
前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点に等しい;または
前記第1期間の前記終了時点は、前記第6期間の終了時点より後である;および
前記第6期間において、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの内容の全てを含まない場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は、前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離に等しい;または、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの全ての内容を含む場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離よりも短い
方法。
【請求項16】
ディスプレイ、メモリ、1または複数のプロセッサ、および1または複数のプログラムを備える電子デバイスであって、前記1または複数のプログラムは、前記メモリに格納され;前記1または複数のプロセッサが前記1または複数のプログラムを実行する場合、前記電子デバイスは、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を実装することが可能となる、電子デバイス。
【請求項17】
請求項1から15のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、中国国家知識財産権局に2020年8月31日に出願された、発明の名称を「ページスライド処理方法および関連装置」とする中国特許出願第202010901735.7号に対する優先権を主張し、これは、その全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子技術分野に関し、特に、ページスライド処理方法および関連装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスによってユーザに提示されるページの内容がより豊富になっており、電子デバイスの画面は、全ての内容をページ上に表示することができない。この場合、ユーザは、ページを下(または上、左、右)にスライドさせ、より多くの内容をページ上に表示する必要がある。現在、ページをスライドさせる過程で、ページ上の全ての要素が全体として移動する結果、ページをスライドさせる効果が単一であり、ユーザエクスペリエンスが不満足なものとなっている。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、ページのスライドの関心を高め、電子デバイスによってユーザのために生成されるフィードバックの効果を高め、ユーザエクスペリエンスを向上させるページスライド処理方法および関連装置を提供する。
【0005】
第1態様によれば、本願は、電子デバイスが、第1ページの第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールを表示する段階を含むページスライド処理方法を提供する。第2ページモジュール、第1ページモジュール、および第3ページモジュールは、第1ページ上に順次配置される。第1ページモジュールおよび第2ページモジュールの間には第1間隔が存在する。第1ページモジュールおよび第3ページモジュールの間には第2間隔が存在する。電子デバイスは、第1方向において、第1ページモジュールに適用されるスライド操作を受信する。第1方向は、第1ページモジュールから第2ページモジュールへ向かう。第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールは、スライド操作に応答して、第1方向にスライドする。第1間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加する。第2期間の開始時点は、第1期間のカットオフ時点に等しい。第2間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する。第4期間の開始時点は、第3期間のカットオフ時点に等しい。このように、本願の本実施形態は、動的なページスライド効果を提供し、これにより、ページのスライドの関心を増加させ、電子デバイスによってユーザのために生成されるフィードバックの効果を高め、ユーザエクスペリエンスを効果的に向上させる。
【0006】
実装において、第2ページモジュールの第1方向における幅は、第1期間に減少し、第2期間に増加する。第3ページモジュールの第1方向における幅は、第3期間に増加し、第4期間に減少する。このように、ページモジュールの幅は、ページがスライドするにつれて、動的に変化してよい。
【0007】
実装において、第2ページモジュールの第1方向における幅は、第3ページモジュールの第1方向における幅と等しくない。第1期間の開始時点は、第3期間のものと同じである。第2ページモジュールおよび第3ページモジュールの間の第1方向における距離は、第1期間に増加する。
【0008】
実装において、第1期間の開始時点は、第3期間のものと同じであり、第1期間のカットオフ時点は、第3期間のものと同じである;または、第1期間のカットオフ時点は、第3期間のカットオフ時点より後である;または、第1期間のカットオフ時点は第3期間のカットオフ時点より前である。
【0009】
実装において、スライド操作の持続時間は、第6期間であり、第6期間の開始時点は、第1期間のものと同じであり、第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点より前である;または
第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点に等しい;または、第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点より後である。
【0010】
実装において、第1ページモジュールは、スライドを停止する。
【0011】
実装において、第1ページモジュールは、スライドを継続する。
【0012】
実装において、第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールが第1方向にスライドする前は、第1間隔は第1値に等しく、第2間隔は第2値に等しい。第1間隔は、第2期間に第1値に増加し、第2間隔は、第4期間に第2値に減少する。
【0013】
実装において、第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールが第1方向にスライドする前は、第1間隔は第1値に等しく、第2間隔は第2値に等しい。第1間隔は、第7期間に第1値に減少し、第2間隔は、第8期間に第2値に増加する。第7期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点に等しく、第8期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点に等しい。第1ページモジュールのスライド方向は、第1期間および第2期間には第1方向であり、第1ページモジュールのスライド方向は、第7期間および第8期間には第2方向である。第1方向は、第2方向の反対である。
【0014】
実装において、第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールが第1方向にスライドする前は、第1間隔は第1値に等しく、第2間隔は第2値に等しい。第2間隔は、第9期間に第2値に増加し、第1間隔は、第2期間に第1値に増加する。第9期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、第9期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点より前である。第1ページモジュールのスライド方向は、第1期間および第2期間には第1方向であり、第1ページモジュールのスライド方向は、第9期間には第2方向である。第1方向は、第2方向の反対である。
【0015】
実装において、第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールが第1方向にスライドする前は、第1間隔は第1値に等しく、第2間隔は第2値に等しい。第2間隔は、第10期間に増加し、第11期間に第2値に減少し、第1間隔は、第2期間に第1値に増加する。第10期間のカットオフ時点は、第11期間の開始時点に等しく、第10期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、第11期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点より前である。第1ページモジュールのスライド方向は、第1期間および第2期間には第1方向であり、第1ページモジュールのスライド方向は、第9期間および第10期間には第2方向である。第1方向は、第2方向と反対である。
【0016】
実装において、第3ページモジュールは、第9期間にスライドを停止し、第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールの中で、第3ページモジュールが電子デバイスの第1辺に最も近い。第1辺は、第2方向が向かう電子デバイスの辺である。
【0017】
実装において、第6期間において、電子デバイスの表示内容が第3ページモジュールの内容の全てを含まない場合、第1ページモジュールのスライド距離は、第1方向におけるスライド操作のスライド距離に等しい;または、電子デバイスの表示内容が第3ページモジュールの全ての内容を含む場合、第1ページモジュールのスライド距離は第1方向におけるスライド操作のスライド距離よりも短い。
【0018】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールは、第1ページモジュールより後にスライドを開始する。
【0019】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールは、同時にスライドを開始する。
【0020】
実装において、第2モジュールおよび第3モジュールの間の距離は、第1方向において変化しないままである。
【0021】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールは、第1ページモジュールより後にスライドを停止する。
【0022】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールは、同時にスライドを停止する。
【0023】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールがスライドするスライド持続時間は、第1ページモジュールのものよりも短い。
【0024】
実装において、第2ページモジュールおよび第3ページモジュールは、同じスライド持続時間を有する。
【0025】
実装において、第6期間の後、第1方向における第1ページモジュールのスライド距離は、スライド操作のスライド速度に基づいて決定される。
【0026】
実装において、第4ページモジュール、第2ページモジュール、第1ページモジュール、第3ページモジュール、および第5ページモジュールは、第1ページに順次配置され、第2ページモジュールおよび第4ページモジュールの間に第3間隔が存在し、第3ページモジュールおよび第5ページモジュールの間に第4間隔が存在する。第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールが、スライド操作に応答して、第1方向にスライドする段階は、第1ページモジュール、第2ページモジュール、第3ページモジュール、第4ページモジュール、および第5ページモジュールが、スライド操作に応答して、第1方向にスライドする段階を含む。第3間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し、第4間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する。
【0027】
実装において、第4ページモジュールは、第2ページモジュールより後にスライドを開始し、第5ページモジュールは、第3ページモジュールより後にスライドを開始する。
【0028】
実装において、第4ページモジュールおよび第5ページモジュールは、同時にスライドを開始する。
【0029】
実装において、第1期間の開始時点と比較して、第1期間の第1時点において、第3間隔の減少振幅は、第1間隔の減少振幅より小さい。第3期間の開始時点と比較して、第3期間の第2時点において、第4間隔の増加振幅は、第2間隔の増加振幅より小さい。
【0030】
実装において、第1期間の開始時点と比較して、第1期間の第1時点において、第3間隔の減少振幅は、第1間隔の減少振幅に等しい。第3期間の開始時点と比較して、第3期間の第2時点において、第4間隔の増加振幅は、第2間隔の増加振幅に等しい。
【0031】
第2態様によれば、本願は、1または複数のプロセッサおよび1または複数のメモリを含む電子デバイスを提供する。1または複数のメモリは1または複数のプロセッサに結合されている。1または複数のメモリは、コンピュータプログラムコードを格納するように構成され、コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1または複数のプロセッサがコンピュータ命令を実行する場合、電子デバイスは、第1態様の可能な実装のいずれかを実行することが可能となる。
【0032】
第3態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行される場合、電子デバイスは、第1態様の可能な実装のいずれかを実行することが可能となる。
【0033】
第4態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、第1態様の可能な実装のいずれかを実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1A】本願の実施形態に係るページモジュールの配置の概略図である;
図1B】本願の実施形態に係るページモジュールの配置の概略図である;
図1C】本願の実施形態に係るページモジュールの配置の概略図である;
【0035】
図2】本願の実施形態に係る電子デバイスの構造の概略図である;
【0036】
図3A】本願の実施形態に係るホーム画面の概略図である;
【0037】
図3B】本願の実施形態に係るHiBoardの概略図である;
【0038】
図4A】本願の実施形態に係るHiBoardページをスライドする効果の概略図である;
図4B】本願の実施形態に係るHiBoardページをスライドする効果の概略図である;
図4C】本願の実施形態に係るHiBoardページをスライドする効果の概略図である;
【0039】
図5A】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図5B】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図5C】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図5D】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図5E】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図5F】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
【0040】
図6A】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図6B】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図6C】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
【0041】
図7A】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図7B】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図7C】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
【0042】
図8A】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図8B】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
図8C】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
【0043】
図9A】本願の実施形態に係るマルチタスクページのスライド効果の概略図である;
図9B】本願の実施形態に係るマルチタスクページのスライド効果の概略図である;
図9C】本願の実施形態に係るマルチタスクページのスライド効果の概略図である;
図9D】本願の実施形態に係るマルチタスクページのスライド効果の概略図である;
【0044】
図9E】本願の実施形態に係るマルチタスクページのスライド効果の概略図である;
【0045】
図10】本願の実施形態に係るページスライドシステムの概略図である;
【0046】
図11A】本願の実施形態に係る摩擦力モデルにおける速度Vおよび時間tについての曲線グラフである;
【0047】
図11B】本願の実施形態に係る摩擦力モデルにおける変位S(t)および時間tについての曲線グラフである;
【0048】
図12A】本願の実施形態に係るばねの臨界減衰移動状態の概略図である;
【0049】
図12B】本願の実施形態に係るばねの軽度減衰移動状態の概略図である;
【0050】
図12C】本願の実施形態に係るばねの過減衰移動状態の概略図である;
【0051】
図13】本願の実施形態に係るページスライド効果の概略図である;
【0052】
図14A】本願の実施形態に係るページモジュールの移動についての曲線グラフである;
【0053】
図14B】本願の実施形態に係るページモジュールの移動についての別の曲線グラフである;
【0054】
図15A】本願の実施形態に係るページモジュールのスライド時間の概略図である;
図15B】本願の実施形態に係るページモジュールのスライド時間の概略図である;
図15C】本願の実施形態に係るページモジュールのスライド時間の概略図である;
図15D】本願の実施形態に係るページモジュールのスライド時間の概略図である;および
【0055】
図16】本願の実施形態に係るアニメーション実装原理の図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下、添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。本願の実施形態の説明において、別段の記述がない限り、「/」は「または」の意味を表し、例えば、A/Bは、AまたはBを表してよい。本明細書において、「および/または」は、関連付けられた対象を説明する対応関係に過ぎず、3つの関係が存在してよいことを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するケースを表してよい。さらに、本願の実施形態の説明において、「複数の」は、2またはそれより多いことを意味する。
【0057】
以下の用語、すなわち、「第1」および「第2」は説明の目的を意図しているに過ぎず、相対的な重要性の指示または示唆、または、指示された技術的特徴の数の黙示的な指示として理解されるべきでない。したがって、「第1」および「第2」によって限定される特徴は、明示的または黙示的に、1または複数の特徴を含んでよい。本願の実施形態の説明において、別段の記述がない限り、「複数の」は、2またはそれより多いことを意味する。
【0058】
本願の実施形態は、ページスライド処理方法を提供し、方法は、電子デバイス100に適用される。方法は、ページスライドの関心を高め、電子デバイスによってユーザのために生成されるフィードバックの効果を高め、ユーザエクスペリエンスを向上させるために用いられてよい。
【0059】
例えば、図2は、本願の実施形態における電子デバイス100の構造の概略図である。
【0060】
電子デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、及び加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインタフェース195等を含んでよい。
センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180Lおよび骨伝導センサ180M等を含んでよい。
【0061】
本願の本実施形態に示す構造は、電子デバイス100に対する特定の限定を構成するものではないことが理解されよう。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は、図に示されているより多くのまたはより少ないコンポーネントを含んでよく、または、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、または、いくつかのコンポーネントが分割されてもよく、または、異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせを用いることによって実装され得る。
【0062】
プロセッサ110は1または複数の処理ユニットを含んでよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor, AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理装置(graphics processing unit, GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor, ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit, NPU)を含んでよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってよい、または、1または複数のプロセッサに統合され得る。プロセッサ110は、複数のタスク(例えば、アプリケーション)を同時に実行し、複数のサービスおよび機能をユーザに提供してよい。
【0063】
コントローラは、電子デバイス100の中枢部および司令部であってよい。コントローラは、命令動作コードおよび時系列信号に基づいて、動作制御信号を生成し、命令フェッチおよび命令実行の制御を完了し得る。
【0064】
メモリはさらに、プロセッサ110に配置され得、命令及びデータを格納するように構成されている。いくつかの実施形態において、プロセッサ110におけるメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によって使用されたばかりの、または、周期的に使用される命令またはデータを格納し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要がある場合に、プロセッサは命令またはデータをメモリから直接的に呼び出すことができる。これにより繰り返しアクセスを回避し、プロセッサ110の待機時間を削減し、システム効率を向上させる。
【0065】
いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、1または複数のインタフェースを含んでよい。インタフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インタフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インタフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インタフェース、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インタフェース、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インタフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インタフェース等を含んでよい。
【0066】
I2Cインタフェースは、双方向の同期式シリアルバスであり、1本のシリアルデータライン(serial data line、SDA)と1本のシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)とを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は、複数のグループのI2Cバスを含んでよい。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインタフェースを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュライト、及びカメラ193等に別個に結合されてよい。例えば、プロセッサ110は、I2Cインタフェースを介してタッチセンサ180Kに結合されてよく、これにより、プロセッサ110は、I2Cバスインタフェースを介してタッチセンサ180Kと通信し、電子デバイス100のタッチ機能を実装し得る。
【0067】
I2Sインタフェースは、オーディオ通信に用いられてよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ110は複数のグループのI2Sバスを含んでよい。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオモジュール170に結合され、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実装し得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、I2Sインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ伝送し、Bluetooth(登録商標)ヘッドセットを用いることによって着呼に応答する機能を実装し得る。
【0068】
PCMインタフェースは、オーディオ通信、アナログ信号サンプリング、量子化、および符号化に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170はPCMバスインタフェースを通じて無線通信モジュール160に結合され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は代替的に、PCMインタフェースによって無線通信モジュール160にオーディオ信号を伝送し、Bluetoothヘッドセットによって着呼に応答する機能を実装してよい。I2SインタフェースおよびPCMインタフェースは、両方ともビデオ通信に使用され得る。
【0069】
UARTインタフェースは、ユニバーサルシリアルデータバスであり、非同期通信を実行するように構成される。バスは双方向通信バスであってよい。バスは伝送対象データを直列通信と並列通信との間で変換する。いくつかの実施形態において、UARTインタフェースは、通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するために用いられる。例えば、プロセッサ110は、UARTインタフェースを通じて無線通信モジュール160内のBluetoothモジュールと通信して、Bluetooth機能を実装する。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、UARTインタフェースを通じてオーディオ信号を無線通信モジュール160へ伝送し、Bluetoothヘッドセットを用いることによって音楽を再生する機能を実装し得る。
【0070】
MIPIインタフェースは、プロセッサ110をディスプレイ194またはカメラ193などのペリフェラルコンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインタフェースは、カメラシリアルインタフェース(camera serial interface,CSI)、およびディスプレイシリアルインタフェース(display serial interface,DSI)等を含む。いくつかの実施形態において、プロセッサ110はCSIを通じてカメラ193と通信して、電子デバイス100の撮影機能を実装する。プロセッサ110はDSIを通じてディスプレイ194と通信して、電子デバイス100の表示機能を実装する。
【0071】
GPIOインタフェースは、ソフトウェアを用いることによって構成され得る。GPIOインタフェースは、制御信号として構成され得る、または、データ信号として構成され得る。いくつかの実施形態において、GPIOインタフェースは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインタフェースはさらに、I2Cインタフェース、I2Sインタフェース、UARTインタフェース、MIPIインタフェース等として構成され得る。
【0072】
USBインタフェース130は、USB標準仕様に適合するインタフェースであり、具体的には、mini USBインタフェース、micro USBインタフェース、USB Type Cインタフェース等であってよい。USBインタフェース130は、充電器に接続し、電子デバイス100を充電するように構成されてよい、または、電子デバイス100およびペリフェラルコンポーネントの間でデータを伝送するように構成されてよい、または、ヘッドセットに接続し、ヘッドセットを用いることによってオーディオを再生するように構成されてよい。インタフェースは、さらに、ARデバイスのような別の電子デバイスに接続するように構成されてよい。
【0073】
本願の本実施形態に示すモジュール間のインタフェース接続関係は、説明のための例に過ぎず、電子デバイス100の構造に対する限定を構成しないことが理解されよう。本願のいくつかの他の実施形態において、電子デバイス100は代替的に、前述の実施形態のものと異なるインタフェース接続方式を使用するか、または複数のインタフェース接続方式の組み合わせを使用することができる。
【0074】
充電管理モジュール140は、充電器から入力された電荷を受信すように構成される。充電器は、無線充電器または有線充電器であってよい。
【0075】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110に接続するように構成される。電力管理モジュール141はバッテリ142および/または充電管理モジュール140から入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160等に電力を供給する。
【0076】
電子デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を用いることによって実装され得る。
【0077】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を伝送し且つ受信するように構成される。電子デバイス100における各アンテナは、1または複数の通信周波数帯域をカバーするように構成され得る。さらに、異なるアンテナを多重化して、アンテナ利用を向上し得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワーク内のダイバーシティアンテナとして多重化され得る。いくつかの他の実施形態において、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて使用され得る。
【0078】
モバイル通信モジュール150は、電子デバイス100に適用される2G/3G/4G/5G等を含む無線通信のための解決手段を提供してよい。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、および低雑音増幅器(low noise amplifier、LNA)等を含んでよい。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を通じて電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリングまたは増幅などの処理を実行し、復調のために電磁波をモデムプロセッサへ伝送し得る。モバイル通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナ1を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じコンポーネントに配置されてよい。
【0079】
モデムプロセッサは、変調器及び復調器を含んでよい。変調器は、送信予定の低周波数ベースバンド信号を中高周波数信号に変調するように構成される。復調器は、受信した電磁波信号を低周波数ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調を介して取得された低周波数ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサへ伝送する。ベースバンドプロセッサは、低周波数ベースバンド信号を処理し、次に、取得された信号をアプリケーションプロセッサへ転送する。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170A、受信機170B等に限定されるものではない)を用いることによって音信号を出力する、または、ディスプレイ194に画像または映像を表示する。いくつかの実施形態において、モデムプロセッサは、独立したコンポーネントであってよい。いくつかの他の実施形態において、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立していてよく、モバイル通信モジュール150または別の機能モジュールと同じコンポーネントに配置される。
【0080】
無線通信モジュール160は、電子デバイス100に適用される無線通信の解決手段を提供してよく、これは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(例えば、ワイヤレス・フィディリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術等を含む。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサモジュールを統合する1または複数のコンポーネントであってよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2を通じて電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調およびフィルタリング処理を実行し、処理された信号をプロセッサ110へ送信する。無線通信モジュール160はさらに、送信対象信号をプロセッサ110から受信し、信号に対して周波数変調および増幅を実行し、アンテナ2を通じた放射のために信号を電磁波に変換し得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、電子デバイス100において、アンテナ1およびモバイル通信モジュール150は結合され、アンテナ2および無線通信モジュール160は結合され、これにより、電子デバイス100は、無線通信技術を用いることによって、ネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。無線通信技術は、グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-CDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含んでよい。GNSSは、グローバルポジショニングシステム(global positioning system、GPS)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、北斗衛星導航系統(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含んでよい。
【0082】
電子デバイス100は、GPU、ディスプレイ194、及びアプリケーションプロセッサ等を通じて表示機能を実装してよい。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUは、数学的および幾何学的計算を実行し、画像をレンダリングするように構成される。プロセッサ110は、プログラム命令を実行して表示情報を生成または変化させる1または複数のGPUを含んでよい。
【0083】
ディスプレイ194は、画像、映像等を表示するように構成される。ディスプレイ194は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode、QLED)等であってよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1個またはN個のディスプレイ194を含んでよい。Nは、1より大きい正の整数である。
【0084】
電子デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ等を用いることによって撮影機能を実装することができる。
【0085】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影中にシャッタが押され、光がレンズを通じてカメラの感光素子へ伝送される。光信号が電気信号に変換され、カメラの感光素子は、電気信号を可視画像に変換する処理のために、電気信号をISPに伝送する。ISPは、さらに、画像のノイズ、輝度、及び肌色に対するアルゴリズム最適化を実行し得る。ISPはさらに、撮影シナリオの露出及び色温度などのパラメータを最適化し得る。いくつかの実施形態において、ISPはカメラ193内に配置され得る。
【0086】
カメラ193は、静止画像または映像をキャプチャするように構成されている。対象の光学画像は、レンズを通じて生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)または相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)光電トランジスタであってよい。感光素子は光信号を電気信号に変換し、次に、電気信号をデジタル画像信号に変換するために、電気信号をISPへ伝送する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号を標準フォーマット、例えば、RGBまたはYUVの画像信号に変換する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、1つまたはN個のカメラ193を含んでよく、Nは、1より大きい正の整数である。
【0087】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成され、上記デジタル画像信号に加えて、別のデジタル信号を処理してよい。例えば、電子デバイス100が周波数を選択する場合、デジタル信号プロセッサは周波数エネルギーに対してフーリエ変換を実行するように構成されている。
【0088】
ビデオコーデックは、デジタル映像を圧縮または解凍するように構成される。電子デバイス100は、1または複数のタイプのビデオコーデックをサポートし得る。したがって、電子デバイス100は、複数の符号化フォーマット、例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、およびMPEG-4で映像を再生または記録してよい。
【0089】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network,NN)コンピューティングプロセッサである。NPUは、生物学的神経回路網の構造を参照することによって、例えば、人間の脳神経細胞間の伝達モードを参照することによって、入力情報を迅速に処理し、さらに、継続的に自己学習を実行してよい。NPUは、電子デバイス100のインテリジェントコグニションのようなアプリケーション、例えば、画像認識、顔認識、発話認識、およびテキスト理解を実装することができる。
【0090】
外部メモリインタフェース120は、電子デバイス100の記憶能力を拡張すべく、外部ストレージカード、例えば、マイクロSDカード、に接続するために用いられ得る。外部ストレージカードは、データストレージ機能を実装するために、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信する。例えば、音楽および映像などのファイルは、外部ストレージカードに格納される。
【0091】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを格納するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に格納された命令を実行し、電子デバイス100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでよい。
【0092】
電子デバイス100は、例えば、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイク170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ等によって、音楽再生および録音などのオーディオ機能を実装し得る。
【0093】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、また、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成される。オーディオモジュール170はさらに、オーディオ信号を符号化および復号するように構成され得る。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置され得る、または、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置される。
【0094】
「ラウドスピーカ」とも称されるスピーカ170Aはまた、オーディオ電気信号を音信号に変換するように構成される。電子デバイス100は、スピーカ170Aを用いることによって、音楽を聴くかまたはハンズフリー通話に応答することができる。
【0095】
「イヤーピース」とも称される受信機170Bは、電気音声信号を音信号に変換するように構成される。電子デバイス100を用いることによって着呼に応答があるか、または、オーディオ情報が聞き取られた場合、受信機170Bは、音声を聞き取るために、人間の耳の近くに配置され得る。
【0096】
「マイク(mike)」または「マイク(mic)」とも称されるマイクロフォン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成される。発呼をするまたは発話情報を送信する場合、ユーザは、ユーザの口をマイク170Cの近くに配置して音を発し、音信号をマイク170Cに入力してよい。少なくとも1つのマイク170Cが電子デバイス100に配置され得る。
【0097】
ヘッドセットジャック170Dは有線ヘッドセットに接続するように構成されている。ヘッドセットジャック170DはUSBインタフェース130であってよいか、または、3.5mmオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform, OMTP)標準インタフェースまたは米国セルラ通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA, CTIA)標準インタフェースであってよい。
【0098】
圧力センサ180Aは、圧力信号を検知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。いくつかの実施形態において、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194上に配置されてよい。抵抗式圧力センサ、誘導式圧力センサ、静電容量式圧力センサなどの複数のタイプの圧力センサ180Aが存在する。静電容量式圧力センサは、導電材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含んでよい。圧力センサ180Aに力が印加された場合、電極間の静電容量が変化する。電子デバイス100は、静電容量変化に基づいて圧力強度を決定する。ディスプレイ194に対してタッチ操作が実行された場合、電子デバイス100は、圧力センサ180Aを用いることによって、タッチ操作強度を検出する。電子デバイス100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算し得る。いくつかの実施形態において、同じタッチ位置で実行されるが、異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1圧力閾値より小さいタッチ操作がメッセージアイコンに対して実行された場合、SMSメッセージを閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1圧力閾値より大きいまたはこれに等しいタッチ操作がメッセージアイコンに対して実行された場合、新たなSMSメッセージを形成するための命令が実行される。
【0099】
ジャイロスコープセンサ180Bは、電子デバイス100の動作姿勢を決定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、3軸(すなわち、軸x、y、z)の周囲の電子デバイス100の角速度が、ジャイロスコープセンサ180Bを用いることによって決定され得る。
【0100】
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成される。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、測位およびナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cが測定した大気圧の値に基づいて高度を計算する。
【0101】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いることによって、フリップカバーの開閉を検出し得る。いくつかの実施形態において、電子デバイス100が折り畳み式携帯電話である場合、電子デバイス100は、磁気センサ180Dを用いることによって、フリップカバーの開閉を検出してよい。さらに、検出されるフリップカバーの開閉状態に基づいて、フリップカバーが開いたときの自動ロック解除などの機能が設定される。
【0102】
加速度センサ180Eは、電子デバイス100の様々な方向(通常は3軸)の加速度を検出し得る。電子デバイス100が静止している場合、重力の大きさおよび方向が検出されてよい。加速度センサ180Eはさらに、電子デバイスの姿勢を識別するように構成され得、横長モードと縦長モードとの間の切り替え、または歩数計などの用途に使用される。
【0103】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。電子デバイス100は、赤外線方式またはレーザ方式で、距離を測定してよい。いくつかの実施形態において、撮影シナリオにおいて、電子デバイス100は、高速フォーカスを実装するために、距離センサ180Fを用いることによって距離を測定してよい。
【0104】
光学近接センサ180Gは、発光ダイオード(LED)および光学検出器、例えば、フォトダイオードを含んでよい。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであってよい。電子デバイス100は、発光ダイオードを用いることによって赤外線光を発し得る。電子デバイス100は、フォトダイオードを用いることによって近くの対象から反射された赤外線光を検出する。
【0105】
周辺光センサ180Lは、周辺光輝度を検知するように構成されている。電子デバイス100は、検知された周辺光輝度に基づいて、ディスプレイ194の輝度を適合的に調節し得る。周辺光センサ180Lはまた、撮影中にホワイトバランスを自動的に調節するように構成され得る。周辺光センサ180Lはまた、光学近接センサ180Gと連携して、電子デバイス100がポケットに入っているかどうかを検出し、偶発的タッチを回避し得る。
【0106】
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成されている。電子デバイス100は、収集された指紋の特徴を用いて、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影および指紋ベースの呼応答等を実装し得る。
【0107】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、温度センサ180Jにより検出される温度に基づいて温度処理ポリシを実行する。
【0108】
タッチセンサ180Kは、「タッチパネル」とも称される。タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194上に配置されてよく、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、タッチスクリーンを形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ上またはタッチセンサの近くで実行されたタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、検出したタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送して、タッチイベントのタイプを決定することができる。タッチ操作に関連する視覚的出力がディスプレイ194に提供され得る。いくつかの他の実施形態において、タッチセンサ180Kは代替的に、ディスプレイ194の位置と異なる位置における電子デバイス100の表面上に配置され得る。
【0109】
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。いくつかの実施形態において、骨伝導センサ180Mは、人の声帯部分の振動骨の振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mはまた、人間の脈に接触して、血圧鼓動信号を受信し得る。
【0110】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタン等を含む。ボタン190は機械的ボタンであってよい、または、タッチボタンであってよい。電子デバイス100はボタン入力を受信し、電子デバイス100のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成してよい。
【0111】
モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトおよびタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてよい。
【0112】
インジケータ192はインジケータライトであってよく、充電ステータス及び電力変化を示すように構成され得る、または、メッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。
【0113】
SIMカードインタフェース195は、SIMカードに接続されるように構成される。SIMカードは、電子デバイス100との接触またはこれからの分離を実装するために、SIMカードインタフェース195に挿入されてよい、または、SIMカードインタフェース195から取り外されてもよい。
【0114】
最初に、当業者の理解を容易にするために、本願の実施形態における関連概念が説明および記載される。
【0115】
制御:制御(control)は、データのカプセル化および方法であってよく、制御は、独自のプロパティおよび方法を有してよい。プロパティは、制御データの単純なビジターであり、方法は、制御のいくつかの単純かつ可視的な機能である。制御は、ユーザインタフェースの基本要素である。例えば、制御のタイプは、限定されるものではないが、ユーザインタフェース制御(ユーザインタフェースを展開および構築するために用いられる制御、例えば、ウィンドウ、テキストボックス、ボタン、ドロップダウンメニュー等のようなインタフェース要素のための制御)、チャート制御(データ可視化等を実装し得るチャートを展開するために用いられる制御)、報告制御(報告のブラウシング、閲覧、設計、編集、および印刷のような機能を実装する報告を展開するために用いられる制御)、テーブル制御(グリッドのデータを処理および操作する機能を実装するテーブル(CELL)を展開するために用いられる制御)等を含んでよい。本願の実施形態における制御のタイプは、さらに、複合制御(様々な既存の制御が組み合わせられて、様々な制御の性能を統合する新たな制御を形成する)、拡張制御(新たな制御が既存の制御に基づいて導出され、新たな性能を既存の制御に追加するまたは既存の制御の性能を変化させる)、カスタマイズされた制御等を含む。
【0116】
本願の実施形態において、制御は、限定されるものではないが、ウィンドウ(window)、スクロールバー(scrollbar)、テーブルビュー(table view)、ボタン(button)、メニューバー(menu bar)、テキストボックス(text box)、ナビゲーションバー、ツールバー(toolbar)、画像(Image)、静的テキスト(static text)、ウィジェット(Widget)等のような可視的なインタフェース要素を含んでよい。
【0117】
ページ:本願の本明細書、特許請求の範囲、および添付図面において、用語「ページ」は、「ユーザインタフェース(user interface、UI)」とも称されてよく、これは、アプリケーションまたはオペレーティングシステムおよびユーザの間におけるインタラクションおよび情報交換のための媒体インタフェースであり、情報の内部形式およびユーザに許容可能な形式の間での変換を実装する。アプリケーションのユーザインタフェースは、Java(登録商標)、拡張マークアップ言語(XML)等のような特定のコンピュータ言語を用いることによって書き込まれるソースコードである。インタフェースのソースコードは、端末デバイス上で解析およびレンダリングされ、最後に、ユーザが認識可能な内容、例えば、ピクチャ、テキスト、ボタン等のような制御として提示される。インタフェースにおけるプロパティおよび制御の内容は、ラベルまたはノードによって定義され、例えば、XMLは、インタフェースに含まれる制御を、<Textview>、<ImgView>、および<VideoView>のようなノードによって指定する。1つのノードは、インタフェースにおける1つの制御またはプロパティに対応し、ノードは、解析およびレンダリング後に、ユーザに可視の内容として提示される。さらに、ハイブリッドアプリケーションのインタフェースのような多数のアプリケーションのインタフェースは、通常、ウェブページを含む。ウェブページは、アプリケーションインタフェースに組み込まれる特殊制御として理解されてよく、ウェブページは、ハイパーテキストマークアップ言語(hyper text markup language、HTML)、階層式スタイルシート(cascading style sheets、CSS)、およびJavaScript(登録商標)(JavaScript、JS)のような特定のコンピュータ言語を用いることによって書き込まれるソースコードである。ウェブページソースコードは、ブラウザまたはブラウザのものと同様の機能を有するウェブページ表示コンポーネントによって、ユーザが認識可能な内容としてロードおよび表示されてよい。ウェブページに含まれる具体的内容も、ウェブページソースコードのラベルまたはノードを用いることによって定義され、例えば、HTMLは、ウェブページの要素およびプロパティを、<p>、<img>、<video>、および<canvas>によって定義する。
【0118】
ページモジュール:ページは、ページ上の制御のレイアウトおよびプロパティに基づいて、複数の連続するページモジュールに分割されてよい。ページモジュールは、ピクチャ、テキスト、操作ボタン、リンク、アニメーション、音、映像等の1または複数の情報タイプを保持してよい。ページモジュールは、1または複数の制御の集合として提示されてよい、カードとして提示されてよい、または、他の制御のカードおよび集合として提示されてよい。
【0119】
カードは、アプリケーション(application、APP)より細かい粒度のサービス能力を提供してよい。ユーザが最も関係するサービスまたは内容は、インタラクション可能なカードの形式で、ユーザに直接表示される。カードは、様々なAPPまたはインタラクションシナリオに組み込まれ、ユーザの要求をより良く満たしてよい。アプリケーションのピクチャ、テキスト、操作ボタン、およびリンクのような様々な要素は、カードに統合され、カードは、アプリケーションの1または複数のユーザインタフェースに関連付けられてよい。ユーザは、(クリック操作のような)操作をカードに対して実行し、表示インタフェースを対応するアプリケーションのユーザインタフェースにジャンプさせてよい。カードタイプのレイアウトによれば、異なる内容を区別可能に表示することができ、これにより、表示インタフェースの内容がより直感的にに提示され、ユーザは、異なる内容に対する操作をより容易に、かつより正確に実行することができる。
【0120】
本願の実施形態において、異なるページモジュールは、重複してよく、またはしなくてよい。
【0121】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100のディスプレイ194は、ページの内容の全てを表示することはできず、ディスプレイ194上で表示されるページの表示内容は、ページの1または複数の連続的なページモジュールの一部または全部を含んでよい。
【0122】
図1Aに示すように、電子デバイス100の(HiBoardページのような)ページは、複数の鉛直方向に配置されたページモジュールを含んでよい。鉛直方向に配置されたページモジュールに対して、ユーザは、指をディスプレイ194上で上/下にスライドさせてページモジュールを上/下に動かし、ページのより多くのページモジュールを閲覧してよい。代替的に、図1Bに示すように、電子デバイス100の(マルチタスクページのような)ページは、複数の水平方向に配置されたページモジュールを含んでよい。水平方向に配置されたページモジュールに対して、ユーザは、指をディスプレイ194上で左/右にスライドさせてページモジュールを左/右に動かし、ページのより多くのページモジュールを閲覧してよい。代替的に、図1Cに示すように、電子デバイス100の(アプリケーションストアのホームページのような)ページは、複数の鉛直方向に配置されたページモジュールおよび複数の水平方向に配置されたページモジュールの両方を含んでよい。
【0123】
本願の実施形態において、本願の実施形態において言及される第1ページは、HiBoardページ、マルチタスクページ、またはアプリケーションストアのホームページであってよく、または、順に配置される複数のページモジュールを含む別のページであってよい。
【0124】
鉛直方向の配置および水平方向の配置に加えて、ページモジュールは、電子デバイス100の表示ページ上で別の方向に配置可能であることに留意されたい。これは本明細書において特に限定されない。
【0125】
例えば、ページ1は、複数の連続するページモジュールを含み、電子デバイス100のディスプレイ194は、ページの内容の一部を表示してよい。電子デバイスは、ユーザによるページのスライド操作に応答して、ページのより多くの内容を表示してよい。電子デバイス100は、受信されたユーザ操作1に応答して、ページ1の表示内容1を表示し、表示内容1は、ページの1または複数の連続的なページモジュールの一部または全部を含む。表示内容1を表示する場合、電子デバイス100は、受信されたユーザ操作2に応答してページ1の表示内容2を表示し、表示内容2は、ページの1または複数の連続的なページモジュールの一部または全部を含む。
【0126】
例えば、ページ1は、図1Aに示すHiBoardページであり、ユーザ操作1は、ユーザの指が電子デバイスのホーム画面上で右にスライドすることであり、ユーザ操作2は、ユーザの指がディスプレイ上で下にスライドすることである。
【0127】
本願のいくつかの実施形態において、受信されたユーザ操作1に応答して、電子デバイス100は、ページ1の全ての内容を描画し、バッファ領域に内容を格納する。次に、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容1の描画された画像データに基づいて、表示内容1を表示する。受信されたユーザ操作2に応答して、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容2の描画された画像データに直接的に基づいて、表示内容2を表示する。
【0128】
本願のいくつかの実施形態において、受信されたユーザ操作1に応答して、電子デバイス100は、ページ1の表示内容1を描画し、バッファ領域に表示内容1を格納する。次に、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容1の描画された画像データに基づいて、表示内容1を表示する。受信されたユーザ操作2に応答して、電子デバイス100は、ページ1の表示内容2を描画し、バッファ領域に表示内容2を格納する。次に、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容2の描画された画像データに基づいて、表示内容2を表示する。
【0129】
本願のいくつかの実施形態において、受信されたユーザ操作1に応答して、電子デバイス100は、ページ1の表示内容1およびページ1の表示内容1に最も近い1または複数のページモジュールの表示内容を描画し、表示内容1および1または複数のページモジュールの表示内容をバッファ領域に格納する。次に、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容1の描画された画像データに基づいて、表示内容1を表示する。受信されたユーザ操作2に応答して、電子デバイス100が、バッファ領域における描画された画像データ表示内容2を含むと決定した場合、電子デバイス100は、バッファ領域における表示内容2の描画された画像データに基づいて、表示内容2を表示する。バッファ領域における描画された画像データが表示内容2の一部を含む場合、電子デバイスは、内容の一部に基づいて、表示内容2を描画し、表示内容2をバッファ領域に格納し、次に、バッファ領域における表示内容2の描画された画像データに基づいて、表示内容2を表示する。バッファ領域における描画された画像データが表示内容2の内容を含まない場合、電子デバイスは、表示内容2を描画し、表示内容2をバッファ領域に格納し、次に、バッファ領域における表示内容2の描画された画像データに基づいて、表示内容2を表示する。
【0130】
いくつかの実施形態において、ディスプレイ194上のページ1の表示高さは、ディスプレイ194の高さに等しい。いくつかの実施形態において、ディスプレイ194上のページ1の表示高さは、ディスプレイ194の高さより小さい。例えば、ディスプレイ194におけるページ1の表示高さは、ディスプレイ194の高さからナビゲーションバーの高さを減じたものに等しい。これは、本願の実施形態において限定されるものではない。
【0131】
さらに、本願の実施形態において、ページモジュールのレイアウトは、ディスプレイ194上のページモジュールの表示位置に基づいて、2つのタイプに分けられてよい。レイアウトの1つのタイプでは、ページ上の1つのページモジュールが表示インタフェースの中心位置に限定され、このレイアウトのタイプは、本願の実施形態において、センターレイアウトと称され、例えば、図1Bに示すマルチタスクインタフェースである。図1Bに示すように、ページモジュール1は、ユーザインタフェースの中心位置にあり、これは、ページモジュール1の左縁部から表示インタフェースの左縁部までの距離1が、ページモジュール1の右縁部から表示インタフェースの右縁部までの距離2に等しいことを意味する。カードレイアウトのこのタイプにおいて、ユーザは、ディスプレイ194上でスライドを実行し、表示インタフェースにおいてページモジュールを動かし、ページが移動を停止した場合、ページモジュールは、ユーザインタフェースの中心位置に留まる。レイアウトの他のタイプでは、1つのページモジュールが表示インタフェースの中心位置にある必要があることは不要であり、このレイアウトのタイプは、本願の実施形態において、非センターレイアウトと称され、例えば、図1Aに示すHiBoardページである。
【0132】
モジュール間隔:図1Aを参照されたい。鉛直方向に配置されたページモジュールでは、モジュール間隔は、電子デバイス100の長辺方向における、2つのページモジュール間の最短距離を指してよい。図1Bを参照されたい。水平方向に配置されたページモジュールでは、モジュール間隔は、電子デバイス100の短辺方向における、2つのページモジュール間の最短距離を指してよい。本願の実施形態において、2つの静的な隣接するページモジュール間のモジュール間隔は、2つのページモジュール間の初期間隔と称され、同じページにおける任意の2つのモジュール間に離間する初期間隔は、等しくてよい、または等しくなくてよい。ページをスライドさせる過程で、2つの隣接するページモジュール間のモジュール間隔は、2つのページモジュール間の初期間隔と等しくなくてよい。ページがスライドを停止する場合、2つの隣接するページモジュール間のモジュール間隔は、2つのページモジュール間の初期間隔に等しい。隣接するページモジュール間の初期間隔は、電子デバイス100によって予め設定されてよい、またはユーザによって設定されてよい。
【0133】
本願の実施形態において言及される上部、下部、左部、右部、上方向、下方向、左方向、および右方向は、全て反対であり、具体的な実装における例示的な説明であり、本願の実施形態に対する限定を構成するものではないことに留意されたい。
【0134】
本願の実施形態におけるページスライド処理方法は、添付図面を参照して詳細に後述される。
【0135】
HiBoardは、以下、非センターレイアウトにおけるページスライド処理方法を説明するための例として用いられる。
【0136】
HiBoardは、アプリケーションのクイックエントリ、インスタントメッセージおよびリマインダ(配送情報、旅行情報、スケジュール情報等)、およびフォローされた情報(ニュースフラッシュ、スポーツライブ等)のような、いくつかのクイックサービス機能および通知メッセージを配置するために用いられてよい。ユーザは、電子デバイス100のホーム画面上で右にスライドすることによって、HiBoardを閲覧することができる。
【0137】
例えば、図3Aに示すように、電子デバイス100は、ホーム画面10(Home screen)を表示する。ホーム画面10は、ステータスバー、ナビゲーションバー、カレンダインジケータ、および天気インジケータを含んでよく、さらに、ギャラリのアイコン、音楽のアイコン、およびスマートハウスのアイコンのような、複数のアプリケーションのアイコンを含んでよい。
【0138】
図3Aおよび図3Bに示すように、ユーザの指が、ディスプレイ194上で右にスライドする。電子デバイス100は、ユーザ操作を検出し、電子デバイス100は、ユーザ操作に応答して、HiBoard11を表示する。HiBoard11は、ステータスバー201、およびHiBoardページのページモジュール202、ページモジュール203、ページモジュール204、ページモジュール205、およびページモジュール206を含んでよい。ページモジュール203、ページモジュール205、およびページモジュール206の各々は、カードとして提示され、ページモジュール203は、アイコン202Aおよび検索ボックス202Bを含み、ページモジュール204は、タイトルバー204A、制御204B、およびカード204Cを含む。
【0139】
例えば、図4Aから図4Cは、本願の実施形態に係る例としてHiBoard10を用いたページスライド効果の概略図である。
【0140】
図4Aに示すように、HiBoardページは、ディスプレイ194上に表示されるページモジュールおよび表示されない他のページモジュールを含む。図4Aに示すページモジュールに加えて、HiBoardページは、他のページモジュールをさらに含んでよいが、これは、本明細書において特に限定されない。図4Aに示すように、時点t1において、ユーザの指が、開始点としてページモジュール205を用いることによって、上にスライドする。ページモジュール205に適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、HiBoardページの各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。
【0141】
説明を容易にするために、本願の本実施形態において、ユーザがページを上にスライドさせる場合に適用されるページモジュール205は、フォーカスモジュールと称され、フォーカスモジュールには、番号Xが付される。次に、他のページモジュールには、参照としてフォーカスモジュールを用いることによって、番号が付される。図4Aに示すように、HiBoardページのページモジュールには、それぞれ、上から下に向かって、X-3、X-2、X-1、X、X+1、X+2、X+3、およびX+4の番号が付される。いくつかの実施形態において、ユーザがページをスライドさせた場合に、ユーザの指がディスプレイ194に接触する面が、2つの隣接するページモジュール上に同時に落下した場合、電子デバイス100は、ユーザの指との接触面がより大きいページモジュールがフォーカスモジュールXであると決定する。いくつかの実施形態において、ユーザがページをスライドさせた場合に、ユーザの指(スタイラス)がディスプレイ194に接触する面が、2つの隣接するページモジュール間のモジュール間隔に落下した場合、電子デバイス100は、ユーザの指の接触面に最も近いページモジュールがフォーカスモジュールXであると決定する。
【0142】
図4Aから図4Cを参照されたい。本願の本実施形態において提供される図面中、破線ボックスに対応するページモジュールは、ディスプレイ194上に表示されないHiBoardページのページモジュールである。破線ボックスに対応するページモジュールも、HiBoardページのページモジュールがディスプレイ上をスライドすると、ディスプレイ194上に表示されてよい。いくつかの実施形態において、電子デバイスのディスプレイが十分に大きい場合、図4Aの破線ボックスに対応するページモジュールも、ディスプレイ194上に表示されてよい。別の実施形態において、破線ボックスにおける表示内容は、画面上に表示される場合に達成される例示的な視覚効果に過ぎず、表示される前は描画されていなくてよく、対応する表示リソースを占有しない。
【0143】
図4Aおよび図4Bに示すように、時点t1から時点t3の間に、電子デバイスは、各ページモジュールを、上にスライドするように制御し、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間のモジュール間隔は減少し、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔は増加する。モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間のモジュール間隔は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間のモジュール間隔、およびモジュール(X-2)およびモジュール(X-1)の間のモジュール間隔、またはモジュール(X-3)およびモジュール(X-2)の間のモジュール間隔を含む。モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間のモジュール間隔、モジュール(X+1)およびモジュール(X+2)の間のモジュール間隔、モジュール(X+2)およびモジュール(X+3)の間のモジュール間隔、およびモジュール(X+3)およびモジュール(X+4)の間のモジュール間隔を含み、nは正の整数である。
【0144】
図4Bに示すように、時点t3から時点t4の間に、電子デバイスは、各ページモジュールを、上にスライドし続けるように制御し、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間のモジュール間隔は増加し、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔は減少する。図4Bおよび図4Cに示すように、時点t4から時点t5の間に、スライド方向におけるページモジュールの相対変位が変位1に達した場合、各ページモジュールはスライドを停止し、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間のモジュール間隔は初期間隔に増加し、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔は初期間隔に減少する。いくつかの実施形態において、変位1は、ユーザのスライド速度およびスライド距離のうちの少なくとも1つに基づいて、電子デバイス100によって決定されてよい。ページがスライドする前および後に、ページ上の全てのモジュール間隔は初期間隔であり、ページモジュールの相対変位は全て等しいことに留意されたい。本願の本実施形態において、各ページモジュールの相対変位は、ページの相対変位とも称されてよい。
【0145】
図4A図4Cから、ユーザがページを上にスライドさせた場合、スライド方向におけるモジュール間隔(すなわち、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間のモジュール間隔)は、最初に初期間隔から減少し、次に初期間隔に増加し、スライド方向と反対の方向におけるモジュール間隔(すなわち、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔)は、最初に初期間隔から増加し、次に初期間隔に減少することを認識することができる。同様に、ユーザがページを下にスライドさせた場合にユーザによって適用されるフォーカスモジュールX上方のモジュール間隔は、最初に初期間隔から増加し、次に初期間隔に減少し、フォーカスモジュールX下方のモジュール間隔は、最初に初期間隔から減少し、次に初期間隔に増加することを認識することができる。
【0146】
本願の本実施形態において、ユーザのスライド操作が適用されるフォーカスモジュールXは、第1ページモジュールと称されてよく、ユーザのスライド方向においてフォーカスモジュールXに隣接するページモジュールは、(図4Aに示すモジュール(X-1)のような)第2ページモジュールと称されてよく、ユーザのスライド方向と反対の方向においてフォーカスモジュールXに隣接するページモジュールは、(図4Aに示すモジュール(X+1)のような)第3ページモジュールと称されてよい。第1ページモジュールおよび第2ページモジュールの間には第1間隔が存在し、第1ページモジュールおよび第3ページモジュールの間には第2間隔が存在する。第1間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し、第2期間の開始時点は、第1期間のカットオフ時点に等しい。第2間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少し、第4期間の開始時点は、第3期間のカットオフ時点に等しい。
【0147】
例えば、図4Aを参照されたい。第1間隔は、モジュールXおよびモジュール(X-1)の間のモジュール間隔であってよく、第2間隔は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間のモジュール間隔であってよい。図4Aから図4Cを参照されたい。第1期間および第3期間は、時点t1から時点t3に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t3から時点t5に対応する期間であってよい。本願の本実施形態において、ユーザのスライド方向は、第1ページモジュールから第2ページモジュールに向かう。ユーザのスライド操作に応答して、第1ページモジュールのスライド方向は、第1方向と称されてよく、第1方向と反対の方向は、第2方向と称されてよい。第1ページモジュールおよび第2ページモジュールの間の初期間隔は、第1値であってよく、第1ページモジュールおよび第3ページモジュールの間の初期間隔は、第2値であってよい。
【0148】
ページスライド効果は、例として図5Aにおけるモジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)を用いることによって、さらに後述される。本願の本実施形態において、モジュール(X+a)およびモジュール(X+a-1)の間のモジュール間隔は、L(X+a-1,X+a)と定義され、ここで、aは整数である。具体的には、モジュール(X-1)およびモジュールXの間のモジュール間隔は、L(X-1,X)であり、モジュール(X+1)およびモジュールXの間のモジュール間隔は、L(X,X+1)である。
【0149】
図5Aに示すように、時点t21において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に等しく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に等しい。時点t21から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で上にスライドする。フォーカスモジュールXに適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、HiBoardページの各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。時点t21から時点t23までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドする。時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は増加する。時点t22と比較して、時点t23において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し続け、モジュール間隔L(X,X+1)は増加し続ける。時点t23から時点t25までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドし続ける。時点t23と比較して、時点t24において、モジュール間隔L(X-1,X)は増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は減少する。時点t24と比較して、時点t25において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に減少する。時点t25の後、図5Aに示す各ページモジュールは、スライドを停止する。
【0150】
本願のいくつかの実施形態において、図5Aを参照されたい。第2ページモジュールは、モジュール(X-1)であってよく、第3ページモジュールは、モジュール(X+1)であってよく、第1間隔は、モジュール間隔L(X-1,X)であってよく、第2間隔は、モジュール間隔L(X,X+1)であってよい。図5Aを参照されたい。第1期間および第3期間は、時点t21から時点t23に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t23から時点t25に対応する期間である。図5Aにおいて、第1期間の開始時点は、第3期間のものと同じであり、第1期間のカットオフ時点も、第3期間のものと同じである。
【0151】
いくつかの実施形態において、第1期間の開始時点は、第3期間の開始時点より前であってよく、例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X-1,X)が減少を開始する時点は、モジュール間隔L(X,X+1)が増加を開始する時点より前である。いくつかの実施形態において、第1期間の開始時点は、第3期間の開始時点より後であってよく、例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X,X+1)が増加を開始する時点は、モジュール間隔L(X-1,X)が減少を開始する時点より前である。
【0152】
いくつかの実施形態において、第1期間のカットオフ時点は、第3期間のカットオフ時点より後であってよく、例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X-1,X)が減少する場合、モジュール間隔L(X,X+1)は、増加傾向から減少傾向への変化を開始している。いくつかの実施形態において、第1期間のカットオフ時点は、第3期間のカットオフ時点より前であってよく、例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X,X+1)が増加する場合、モジュール間隔L(X-1,X)は、減少傾向から増加傾向への変化を開始している。
【0153】
いくつかの実施形態において、第2期間のカットオフ時点は、第4期間のカットオフ時点より前であってよい。例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X-1,X)が、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に増加する場合、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に減少するまで、さらに減少し続ける。いくつかの実施形態において、第2期間のカットオフ時点は、第4期間のカットオフ時点より後であってよい。例えば、図5Aにおいて、モジュール間隔L(X,X+1)が、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に減少する場合、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に増加するまで、さらに増加し続ける。
【0154】
本願のいくつかの実施形態において、各ページモジュールは、仮想ばねに接続され、各ページモジュールの移動傾向は、ばねの弾性移動の傾向を満たす。
【0155】
本願のいくつかの実施形態において、図5Bに示すように、ばねのプロパティとの連鎖接続が、隣接するページモジュール間で用いられる。本願の本実施形態において、モジュール(X+a)およびモジュール(X+a-1)の間の仮想ばねは、Y(X+a-1,X+a)と称され、ここで、aは整数である。モジュール(X+a)およびモジュール(X+a-1)の間のモジュール間隔L(X+a-1,X+a)は、仮想ばねY(X+a-1,X+a)の長さである。
【0156】
図5Bに示すように、時点t21において、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で上にスライドし、電子デバイスは、ユーザのスライド速度がV1であることを検出する。ユーザがスライドを停止した後、モジュールXは、初期速度V1で上にスライドする。時点t21から時点t22の間、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は増加する。ばねのプロパティとの連鎖接続が、隣接するモジュール間で用いられる。モジュール間隔L(X-1,X)は減少するので、モジュールXは電子デバイス100の下部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力を受け、モジュール(X-1)も、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力を受ける。電子デバイス100の上部に向かう弾性力に基づいて、モジュール(X-1)も、電子デバイス100の上部に向かって動く。時点t21から時点t23までの間、モジュール(X-1)の移動速度はモジュールXの移動速度より小さく、モジュール間隔L(X-1,X)は徐々に減少する。モジュール間隔L(X,X+1)は増加するので、モジュールXは、電子デバイス100の下部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の引張力を受け、モジュール(X+1)も、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の引張力を受ける。電子デバイス100の上部に向かう引張力に基づいて、モジュール(X+1)も、電子デバイス100の上部に向かって動く。時点t21から時点t23までの間、モジュール(X+1)の移動速度はモジュールXの移動速度より小さく、モジュール間隔L(X,X+1)は徐々に増加する。時点t21から時点t23までの間、モジュールXのスライドする間に、モジュールXは、電子デバイス100の下部に向かう弾性力、電子デバイス100の下部に向かう引張力、および摩擦力fを受ける。したがって、モジュールXの加速度は、時点t21から時点t25までの間、負であり、モジュールXの速度は、初期速度V1から徐々に減少する。時点t23から開始して、モジュールXの速度は、モジュール(X-1)の速度およびモジュール(X+1)の速度より小さい。時点t23から時点t25までの間、モジュール間隔L(X-1,X)は徐々に増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は徐々に減少する。
【0157】
いくつかの実施形態において、V1は、ユーザがスライド操作中にディスプレイ194上でスライドさせた平均速度であってよい、または、ユーザの指がスライド操作を停止させる前の瞬時速度であってよい。電子デバイス100は、ユーザのスライド速度V1に基づいて、各ページモジュールの相対変位S1を決定してよい。
【0158】
いくつかの実施形態において、モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X-1)の圧縮量が増加すると、モジュール(X-1)が受ける、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力も増加する。電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力が、モジュール(X-1)が受ける摩擦力より大きい場合にのみ、モジュール(X-1)は、電子デバイス100の上部に向かって移動を開始する。モジュール(X-1)のスライド時間は、モジュールXのものより後である。同様に、モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X+1)の引張量が増加すると、モジュール(X+1)は、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の増加する引張力を受ける。電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の引張力が、モジュール(X+1)が受ける摩擦力より大きい場合にのみ、モジュール(X+1)は、電子デバイス100の上部に向かって移動を開始する。モジュール(X+1)のスライド時間は、モジュールXのものより後である。
【0159】
いくつかの実施形態において、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、スライドする間に摩擦力を受けない。モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X-1)が圧縮された場合、モジュール(X-1)は、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力を受け、直ちに電子デバイス100の上部に向かって移動する。モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X+1)が引かれた場合、モジュール(X+1)は、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の引張力を受け、直ちに電子デバイス100の上部に向かって移動する。
【0160】
ページスライド効果は、例として図5Cに示すページモジュールを用いることによって、さらに後述される。図5Cにおけるモジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)のスライド効果については、図5Aにおけるモジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)のスライド効果を参照されたい。
【0161】
図5Cに示すように、時点t21において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間の初期間隔に等しく、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュール(X+n-1)およびモジュール(X+n)の間の初期間隔に等しい。時点t21から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で上にスライドする。フォーカスモジュールXに適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。時点t21から時点t23までの間、各ページモジュールは、上にスライドする。時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加する。時点t22と比較して、時点t23において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加し続ける。時点t23から時点t25までの間、各ページモジュールは、上にスライドし続ける。時点t23と比較して、時点t24において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は減少する。時点t24と比較して、時点t25において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間の初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュール(X+n-1)およびモジュール(X+n)の間の初期間隔に減少する。時点t25の後、図5Aに示す各ページモジュールは、スライドを停止する。
【0162】
本願のいくつかの実施形態において、時点t22において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)より小さく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)より大きい。時点t23において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)より小さいまたはこれに等しく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)より大きく、モジュール間隔L(X+1,X+2)は、モジュール間隔L(X+2,X+3)より大きい。実装において、時点t24において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)より大きく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)より小さく、モジュール間隔L(X+1,X+2)は、モジュール間隔L(X+2,X+3)より小さい。別の実装において、時点t24および時点t25において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)より小さく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)より大きく、モジュール間隔L(X+1,X+2)は、モジュール間隔L(X+2,X+3)より大きい。別の実装において、時点t24において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)より大きく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)より小さく、モジュール間隔L(X+1,X+2)は、モジュール間隔L(X+2,X+3)より大きい。
【0163】
本願のいくつかの実施形態において、時点t21から時点t25までのいずれの時点においても、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール間隔L(X-2,X-1)に等しく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュール間隔L(X+1,X+2)、モジュール間隔L(X+2,X+3)、モジュール間隔L(X+3,X+4)、およびモジュール間隔L(X+4,X+5)に等しい。言い換えれば、モジュール間隔L(X-n,X-n-1)の変化傾向は同じであり、モジュール間隔L(X+n,X+n-1)の変化傾向は同じである。
【0164】
本願のいくつかの実施形態において、時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X-2,X-1)の減少振幅は、モジュール間隔L(X-1,X)の減少振幅より小さく、モジュール間隔L(X+1,X+2)の増加振幅は、モジュール間隔L(X,X+1)の増加振幅より小さい。時点t22は、第1時間および/または第2時間とも称されてよい。
【0165】
本願のいくつかの実施形態において、時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X-2,X-1)の減少振幅は、モジュール間隔L(X-1,X)の減少振幅に等しく、モジュール間隔L(X+1,X+2)の増加振幅は、モジュール間隔L(X,X+1)の増加振幅に等しい。
【0166】
本願のいくつかの実施形態において、時点t21から時点t25までのいずれの時点においても、モジュール(X-n)およびモジュール(X+n)の間の距離は、変化しないままである。例えば、モジュール(X-1)およびモジュール(X+1)の間の距離は、変化しないままであり、具体的には、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の距離は、モジュール間隔L(X-1,X)にモジュール間隔L(X,X+1)を加えたものより小さいまたはこれに等しく、モジュールXおよびモジュール(X-1)の間の距離は、ゼロより大きいまたはこれに等しい。例えば、モジュール(X-2)およびモジュール(X+2)の間の距離は、変化しないままである。
【0167】
本願のいくつかの実施形態において、モジュール間隔が減少(または増加)する過程での変化傾向は、線形変化であってよい、または非線形変化であってよい。モジュール間隔が減少(または増加)する過程は、連続または不連続であってよい。例えば、時点t22から時点t23までの期間は、期間1および期間2を含む。モジュール間隔L(X-1,X)は、時点t22から時点t23までの期間には、全体として減少傾向を示し、モジュール間隔L(X-1,X)は、期間1には変化しないままであり、期間2には減少してよい。期間1および期間2の順序は、本明細書において特に限定されない。
【0168】
本願のいくつかの実施形態において、第2ページモジュールに隣接する別のページモジュールは、第4ページモジュールとも称されてよく、第3ページモジュールに隣接する別のページモジュールは、第5ページモジュールとも称されてよい。第2ページモジュールおよび第4ページモジュールの間に第3間隔が存在し、第3ページモジュールおよび第5ページモジュールの間に第4間隔が存在する。第3間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し、第4間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する。例えば、図5Cを参照すると、第4ページモジュールは、モジュール(X-2)であってよく、第5ページモジュールは、モジュール(X+2)であってよい。第3間隔は、モジュール間隔L(X-2,X-1)であってよく、第4間隔は、モジュール間隔L(X+1,X+2)であってよい。
【0169】
本願のいくつかの実施形態において、ページモジュールのスライド開始時点の間には時間差が存在する。電子デバイス100は、フォーカスモジュールXに適用される上向きスライド操作を検出し、スライド操作に応答して、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御し、フォーカスモジュールXの同じ側において、2つの隣接するページモジュールのスライド開始時点の間には時間差が存在し、フォーカスモジュールXにより近いモジュールが最初にスライドする。さらに、モジュール(X-n)のスライド開始時点は、モジュール(X+n)のものと同じである。
【0170】
例えば、図5Dに示すように、時点t26および時点t27は、時点t21および時点t22の間に含まれてもよい。電子デバイス100は、フォーカスモジュールXに適用された上向きスライド操作を検出し、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。時点t21から時点t26までの間、モジュールXは、上にスライドし、全ての他のモジュールの位置は、変化しないままである。時点t21と比較して、時点t26において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は増加し、モジュール間隔L(X-2,X-1)およびモジュール間隔L(X+1,X+2)は、変化しないままである。時点t26から時点t27までの間、モジュールXは上にスライドし続け、モジュール(X-1)およびモジュール(X+1)は、上にスライドを開始し、他のモジュールの位置は変化しないままである。時点t26と比較して、時点t27において、モジュール間隔L(X-2,X-1)およびモジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール間隔L(X,X+1)およびモジュール間隔L(X+1,X+2)は増加する。モジュール(X-1)およびモジュールXのスライド開始時点の間の差は、時間差1、すなわち、時点t21および時点t26の間の時間差であり、モジュール(X-2)およびモジュール(X-1)のスライド開始時点の間の差は、時間差2、すなわち、時点t26および時点t22の間の時間差である。時間差1および時間差2は、電子デバイス100によってデフォルトで設定されてよい、ユーザによって予め設定されてよい、または、ページモジュールの摩擦力に基づいて、電子デバイスによって決定されてよい。時間差1および時間差2は、等しくてよい、または等しくなくてよい。
【0171】
本願のいくつかの実施形態において、ページモジュールのスライド開始時点の間には時間差が存在しない。例えば、図5Eに示すように、電子デバイス100は、フォーカスモジュールXに適用された上向きスライド操作を検出し、電子デバイス100は、ページモジュールを、同時に上にスライドするように制御する。時点t21から開始して、各ページモジュールは、上にスライドする。時点t21と比較して、時点t26において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加する。時点t26から時点t27までの間、各ページモジュールは、上にスライドし続ける。時点t26と比較して、時点t27において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加し続ける。
【0172】
本願のいくつかの実施形態において、ページモジュールのスライド停止時点の間には時間差が存在する。フォーカスモジュールXの同じ側において、2つの隣接するページモジュールのスライド停止時点の間には時間差が存在し、フォーカスモジュールXにより近いモジュールが、最初にスライドを停止する。さらに、モジュール(X-n)のスライド停止時点は、モジュール(X+n)のものと同じである。
【0173】
例えば、図5Fに示すように、時点t28および時点t29は、さらに、時点t24および時点t25の間に含まれてよい。時点t24から時点t28までの間、各ページモジュールは、上にスライドし、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は減少する。時点t28において、モジュールXは、スライドを停止し始め、時点t29において、モジュール(X-1)およびモジュール(X+1)は、スライドを停止し始める。時点t28から時点t29までの間、モジュールXの位置は変化しないままであり、他のモジュールは、上にスライドし続ける。時点t28と比較して、時点t29において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は減少し続ける。モジュール間隔L(X-1,X)は、初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は、初期間隔に減少する。時点t29から時点t25までの間、モジュールX、モジュール(X-1)、およびモジュール(X+1)の位置は変化しないままであり、他のモジュールは、上にスライドし続ける。時点t29と比較して、時点t25において、モジュール間隔L(X-1,X)およびモジュール間隔L(X,X+1)は、変化しないままであり、モジュール間隔L(X-1,X)以外のモジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X,X+1)以外のモジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、初期間隔に減少する。モジュール(X-1)およびモジュールXのスライド停止時点の間の差は、時間差3、すなわち、時点t27および時点t28の間の時間差であり、モジュール(X-2)およびモジュール(X-1)のスライド停止時点の間の差は、時間差4である。時間差3および時間差4は、電子デバイス100によってデフォルトで設定されてよい、またはユーザによって予め設定されてよい。時間差3および時間差4は、等しくてよい、または等しくなくてよい。
【0174】
実装において、ばねのプロパティとの連鎖接続が、隣接するページモジュール間で用いられる。モジュール(X-n)が受ける、電子デバイス100の上部に向かう弾性力がモジュール(X-n)のスライド摩擦力より大きい場合にのみ、モジュール(X-n)は、電子デバイス100の上部に向かってスライドを開始する。時点t21から時点t22までの間、モジュール(X-n)のスライド速度は、モジュール(X-n-1)のものより小さいまたはこれに等しく、モジュール(X-n-1)のスライド時間は、モジュール(X-n)のものより後である。したがって、時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X-2,X-1)は減少し、モジュール間隔L(X-1,X)より小さい。同様に、モジュール(X+n)が受ける、電子デバイス100の上部に向かう弾性力がモジュール(X+n)のスライド摩擦力より大きい場合にのみ、モジュール(X+n)は、電子デバイス100の上部に向かってスライドを開始する。時点t21から時点t22までの間、モジュール(X+n+1)のスライド速度は、モジュール(X+n)のものより小さく、モジュール(X+n+1)のスライド時間は、モジュール(X+n)のものより後である。したがって、時点t21と比較して、時点t22において、モジュール間隔L(X+1,X+2)は増加し、モジュール間隔L(X,X+1)より小さい。
【0175】
図5Cに示すページは、別のページモジュールも含んでよい。前述の実施形態に基づいて、同様に、任意のモジュール(X-n)および任意のモジュール(X+n)のスライド効果が導出されてよく、詳細は本明細書において説明されない。
【0176】
図6Aから図6Cは、本願の実施形態において提供される、ディスプレイ194上におけるユーザの指のスライドに基づくいくつかのページスライド効果を示す。
【0177】
図6Aおよび図6Bに示すように、時点t21から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で、S3だけ上にスライドする。ユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加する。時点t22において、ユーザの指は、ディスプレイ194を離れる。ユーザの指が離れる前のスライド速度に基づいて、電子デバイス100は、摩擦力モデルを用いて、時点t22の後のモジュールXの相対変位S4および時点t21の後の他のモジュールの相対変位S3+S4を決定し、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。実装において、図6Aを参照されたい。時点t22の後、時点t22から時点t26までの間、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、次に初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加し、次に初期間隔に減少する。別の実装において、図6Bを参照されたい。t30およびt31が、時点t22の後にさらに含まれる。時点t22から時点t31までの間、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は初期間隔に減少する。
【0178】
図6Cに示すように、時点t21から時点t22の間に、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で、S3だけ上にスライドする。ユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加する。時点t22の後、ユーザの指はディスプレイ194を離れ、モジュールXはスライドを停止し、電子デバイス100は、各ページモジュールの相対変位がS3であると決定する。時点t22から時点t28までの間、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は初期間隔に減少する。
【0179】
本願の本実施形態において、ユーザは、第6期間にスライド操作を実行する。図6Aから図6Cを参照されたい。第6期間は、時点t21から時点t22までに対応する期間であってよい。いくつかの実施形態において、第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点より後である。例えば、図6Aに示すように、第1期間および第3期間は、時点t21から時点t23に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t23から時点t25に対応する期間であってよい。
【0180】
いくつかの実施形態において、第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点に等しい。例えば、図6Bに示すように、第1期間および第3期間は、時点t21から時点t22に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t22から時点t31に対応する期間であってよい。例えば、図6Cに示すように、第1期間および第3期間は、時点t21から時点t22に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t22から時点t32に対応する期間であってよい。
【0181】
いくつかの実施形態において、第1期間のカットオフ時点は、第6期間のカットオフ時点より前であってよい。
【0182】
例として図7Aに示すページモジュールを用いることによって、本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が後述される。図7Aに示すページスライド効果において、ページモジュールのサイズは、ページモジュールのスライドによって変化してよい。
【0183】
図7Aを参照されたい。ユーザは、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、上にスライドする。ユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、ページを、上にスライドするように制御する。ページがスライドする間、モジュールXのスライド方向におけるモジュール(X-n)の幅およびモジュール間隔L(X-n,X-n-1)は、最初に減少し、次に増加し、モジュールXのスライド方向と反対の方向におけるモジュール(X+n)の幅およびモジュール間隔L(X-n,X-n-1)は、最初に増加し、次に減少する。本願の本実施形態において、ページがスライドする前のページモジュール(X+a)の幅は、モジュール(X+a)の初期幅として定義される。
【0184】
図7Aに示すように、時点t21において、モジュール(X-1)の幅は、モジュール(X-1)の初期幅であり、モジュールXの幅は、モジュールXの初期幅であり、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に等しく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に等しい。時点t21から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で上にスライドする。時点t21から時点t23までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドする。時点t21と比較して、時点t22において、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)は増加する。時点t22と比較して、時点t23において、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は減少し続け、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)は増加し続ける。時点t23から時点t25までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドし続ける。時点t23と比較して、時点t24において、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は増加し、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)は減少する。時点t24と比較して、時点t25において、モジュール(X-1)の幅は、モジュール(X-1)の初期幅に増加し、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に増加し、モジュール(X+1)の幅は、モジュール(X+1)の初期幅に減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に減少する。時点t25の後、図7Aに示す各ページモジュールは、スライドを停止する。
【0185】
実装において、時点t21から時点t26までの間にページがスライドする間、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は、同じ比率で増加または減少し、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)も、同じ比率で増加または減少する。例えば、時点t21と比較して、時点t22において、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)は増加する。時点t22において、モジュール(X-1)の初期幅に対するモジュール(X-1)の幅の比率は、比率1であり、2つのモジュールの間の初期間隔(すなわち、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔)に対するモジュール間隔L(X-1,X)の比率も、比率1である。時点t22において、モジュール(X+1)の初期幅に対するモジュール(X+1)の幅の比率は、比率2であり、2つのモジュールの間の初期間隔(すなわち、モジュール(X+1)およびモジュールXの間の初期間隔)に対するモジュール間隔L(X,X+1)の比率も、比率2である。別の実装において、時点t21から時点t26までの間にページがスライドする間、モジュール(X-1)の幅およびモジュール間隔L(X-1,X)は、異なる比率で増加または減少し、モジュール(X+1)の幅およびモジュール間隔L(X,X+1)も、異なる比率で増加または減少する。
【0186】
例として図7Bに示すページを用いることによって、本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が後述される。図7Bに示すページスライド効果において、ページモジュールのサイズは、モジュール間隔の変化傾向に影響する。
【0187】
図7Bに示すように、図7Bに示すモジュール(X-1)の初期幅はm図5Aに示すモジュール(X-1)のものより小さく、図7Bに示すモジュール(X+1)の初期幅は、図5Aに示すモジュール(X+1)のものより小さい。時点t21において、ユーザは、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、上にスライドする。ユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、ページを、上にスライドするように制御する。図5Aに示すページスライド効果と同様に、モジュール間隔L(X-1,X)は、最初に減少し、次に増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は、最初に増加し、次に減少する。図5Aと比較して、図7Bにおいて、モジュール間隔L(X-1,X)およびモジュール間隔L(X,X+1)は、時点t22および時点t23のものより大きい。
【0188】
実装において、ばねのプロパティとの連鎖接続が、隣接するページモジュール間で用いられる。より大きい面積を有するページモジュールは、より大きい質量を有し、ページモジュールは、より大きい摩擦力を受ける。図7Bに示すように、モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X-1)の圧縮量が増加すると、モジュール(X-1)は電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の増加する弾性力を受ける。電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X-1)の弾性力が、モジュール(X-1)が受ける摩擦力より大きい場合にのみ、モジュール(X-1)は、電子デバイス100の上部に向かって移動を開始する。モジュール(X-1)がより小さい面積を有する場合、モジュール(X-1)は、より小さい摩擦力を受け、これにより、モジュール(X-1)は、上にスライドするために、より小さい弾性力、すなわち、必要とされるばねの圧縮量がより小さいことを必要とする。したがって、図5Aと比較して、モジュール間隔L(X-1,X)は、時点t22および時点t23のものより大きい。モジュールXは、時点t21から開始して、上にスライドする。仮想ばねY(X,X+1)の引張量が増加すると、モジュール(X+1)は、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の増加する引張力を受ける。モジュール(X+1)は、電子デバイス100の上部に向かう仮想ばねY(X,X+1)の引張力が、モジュール(X+1)が受ける摩擦力より大きい場合にのみ、電子デバイス100の上部に向かって移動を開始する。モジュール(X+1)がより大きい面積を有する場合、モジュール(X+1)はより大きい摩擦力を受け、これにより、モジュール(X+1)は、上にスライドするためにより大きい引張力を必要とする、すなわち、必要とされるばねの引張量がより大きい。したがって、図5Aと比較して、モジュール間隔L(X,X+1)は、時点t22および時点t23のものより大きい。
【0189】
本願のいくつかの実施形態において、モジュール(X-1)の幅は、モジュール(X+1)のものと等しくなく、モジュール(X-1)およびモジュール(X+1)の間の距離は、時点t21から時点t23までの間に増加する。
【0190】
例として図7Cに示すページを用いることによって、本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が後述される。図7Cは、ページが戻るページスライド効果を提供する。
【0191】
図7Cに示すように、時点t41から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で上にスライドする。フォーカスモジュールXに適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。時点t41から時点t43までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドする。時点t41と比較して、時点t42において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は増加する。時点t42と比較して、時点t43において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し続け、モジュール間隔L(X,X+1)は増加し続ける。時点t43から時点t44までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、上にスライドし続ける。時点t43と比較して、時点t44において、モジュール間隔L(X-1,X)は増加し、モジュール間隔L(X,X+1)は減少する。時点t44から時点t45までの間、モジュールXはスライドを停止し、モジュール(X-1)およびモジュール(X+1)は、上にスライドし続ける。時点t44と比較して、時点t45において、モジュール間隔L(X-1,X)は増加し続け、モジュール間隔L(X,X+1)は減少し続ける。時点t45から時点t46までの間、モジュール(X-1)、モジュールX、およびモジュール(X+1)は、下にスライドする。時点t45と比較して、時点t46において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュール(X-1)およびモジュールXの間の初期間隔に減少し、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に増加する。時点t46の後、図7Cに示すページモジュールは、スライドを停止する。
【0192】
本願のいくつかの実施形態において、図7Cに示すページモジュールの移動傾向は、ばねの軽度減衰移動状態を満たす。図7Cに示すように、ページのスライド距離は、S1である。ページがスライドする間、ページモジュールの相対変位は、最初にS1を超え、次にS1に戻る。いくつかの実施形態において、ページモジュールのスライドは、ページがスライドする間に、複数回元に戻ってよい。これは本明細書において特に限定されない。
【0193】
本願のいくつかの実施形態において、図7Cを参照されたい。第2ページモジュールは、モジュール(X-1)であってよく、第3ページモジュールは、モジュール(X+1)であってよく、第1間隔は、モジュール間隔L(X-1,X)であってよく、第2間隔は、モジュール間隔L(X,X+1)であってよい。図7Cを参照されたい。第1期間および第3期間は、時点t41から時点t43に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t43から時点t45に対応する期間である。
【0194】
本願のいくつかの実施形態において、第1間隔は、第2期間の後、第7期間に初期間隔に減少し、第2間隔は、第4期間の後、第8期間に初期間隔に増加する。第7期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点に等しく、第8期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点に等しい。図7Cを参照されたい。第7期間および第8期間は、時点t45から時点t46までに対応する期間であってよい。
【0195】
例として図8Aに示すページを用いることによって、本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が後述される。図8Aに示すように、モジュール(X-2)は、図8Aに示すページのエッジモジュールである。モジュール(X-2)の一辺はモジュール(X-1)に接続され、他の辺はページモジュールに接続されない。図8Aを参照されたい。ユーザがページを下にスライドさせた場合、時点t53から時点t56まで、モジュール(X-2)はディスプレイ194上に表示され、モジュール(X-2)の上端および表示インタフェースの上端の間の距離は、予め設定された値1より大きい。この場合は、本願の本実施形態において、ページのオーバーステップと称される。この場合、本願の本実施形態は、オーバーステップを元に戻すページスライド効果を提供する。
【0196】
図8Aに示すように、時点t51から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で下にスライドする。フォーカスモジュールXに適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、各ページモジュールを、スライドするように制御する。時点t51から時点t52までの間、各ページモジュールは、下にスライドする。時点t51と比較して、時点t52において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は減少する。時点t52から時点t53までの間、各ページモジュールは、下にスライドし続ける。時点t52と比較して、時点t53において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は減少し続ける。時点t53から時点t54までの間、各ページモジュールは、下にスライドし続ける。時点t53と比較して、時点t54において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)も増加する。時点t54から時点t55までの間、各ページモジュールは、上にスライドする。時点t54と比較して、時点t55において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)も増加し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュール(X+n-1)およびモジュール(X+n)の間の初期間隔より大きい。時点t55から時点t56までの間、各ページモジュールは、上にスライドし続ける。時点t55と比較して、時点t56において、エッジモジュール(X-2)は、ディスプレイ194の上部にスライドし、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間の初期間隔に減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュール(X+n-1)およびモジュール(X+n)の間の初期間隔に増加する。時点t56の後、図8Aに示すページモジュールは、スライドを停止する。
【0197】
本願のいくつかの実施形態において、図8Bを参照されたい。時点t51から時点t53までの間、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールを用いることによって、ディスプレイ194上でスライドする。電子デバイス100は、ユーザ操作を検出し、ページモジュールを、指で下にスライドするように制御する。時点t51から時点t52までの間、ページはオーバーステップされず、電子デバイス100は、電子デバイス100の長辺に沿って、モジュールXのスライド距離が指のスライド距離1と同じになるように制御する。時点t52から時点t53までの間、ページはオーバーステップされる、すなわち、エッジモジュール(X-2)の上端および表示インタフェースの上端の間の距離は予め設定された値1より大きく、電子デバイス100は、電子デバイス100の長辺に沿って、モジュールXのスライド距離S5が指のスライド距離S6よりも短くなるように制御する。
【0198】
実装において、S5およびS6の間の比率は、比率2である。比率2は、1より小さい、例えば、比率2は0.4に等しい。例えば、予め設定された値1は、0mmまたは5mmである。ページがオーバーステップされない場合、モジュールXのスライド速度は、指のスライド速度より低く、ページがオーバーステップされる場合、モジュールXのスライド速度は、指のものと同じであることを理解することができる。
【0199】
図8Bを参照されたい。指は、時点t53にディスプレイ194を離れる。電子デバイス100は、ユーザの指がモジュールXを離れる前のスライド速度に基づいて、時点t53から時点t54まで下にスライドし続けるように制御し、各ページモジュールを、時点t54の後、上に戻るように制御する。時点t54から時点t56までの間、各ページモジュールは上にスライドし、エッジモジュール(X-2)は電子デバイス100のディスプレイ194の上部にスライドし、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、最初に増加し、次に初期間隔に減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、初期間隔に増加する。実装において、ユーザの指が離れる前のスライド速度に基づいて、電子デバイス100は、摩擦力モデルを用いて、時点t53から時点t54までに、モジュールXが下にスライドする距離を決定する。
【0200】
本願のいくつかの実施形態において、図8Cを参照されたい。時点t57および時点t58は、さらに、時点t53の後に含まれる。時点t53の後、ユーザの指はディスプレイ194を離れ、電子デバイス100は直ちに、各ページモジュールを、上に戻るように制御する。時点t53から時点t57までの間、各ページモジュールは、上にスライドし、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)も増加する。時点t57から時点t58までの間、エッジモジュール(X-2)は、電子デバイス100のディスプレイ194の上にスライドし、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は初期間隔に減少し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は初期間隔に増加する。
【0201】
本願のいくつかの実施形態において、図8Aから図8Cを参照されたい。第2ページモジュールは、モジュール(X+1)であってよく、第3ページモジュールは、モジュール(X-1)であってよく、第1間隔は、モジュール間隔L(X,X+1)であってよく、第2間隔は、モジュール間隔L(X-1,X)であってよい。
図8Aおよび図8Bを参照されたい。第1期間は、時点t51から時点t53までに対応する期間であってよく、第2期間は、時点t53から時点t56までに対応する期間であってよく、第3期間は、時点t51から時点t52までに対応する期間であってよく、第4期間は、時点t52から時点t53までに対応する期間であってよい。図8Bを参照されたい。第2期間および第4期間は、時点t53から時点t56までに対応する期間であってよい。図8Aおよび図8Bを参照されたい。第1期間は、時点t51から時点t53までに対応する期間であってよく、第1期間は、時点t53から時点t58までに対応する期間であってよく、第3期間は、時点t51から時点t52までに対応する期間であってよく、第4期間は、時点t52から時点t53までに対応する期間であってよい。
【0202】
本願のいくつかの実施形態において、第2間隔は、第4期間の後、第9期間に初期間隔に増加する。第9期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、第9期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点より前である。
【0203】
本願のいくつかの実施形態において、第2間隔は、第4期間の後、第10期間に増加し、第2間隔は、第10期間の後、第11期間に初期間隔に減少する。第10期間のカットオフ時点は、第11期間の開始時点に等しく、第10期間の開始時点は、第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、第11期間の開始時点は、第2期間のカットオフ時点より前である。図8Aおよび図8Bを参照されたい。第10期間は、時点t53から時点t55までに対応する期間であってよく、第11期間は、時点t55から時点t56までに対応する期間であってよい。図8Cを参照されたい。第10期間は、時点t53から時点t57までに対応する期間であってよく、第11期間は、時点t57から時点t58までに対応する期間であってよい。
【0204】
マルチタスクインタフェースは、以下、センターレイアウトにおけるページスライド処理方法を説明するための例として用いられる。
【0205】
ユーザがますます多くのアプリケーションを用いるようになると、ユーザは、異なるアプリケーションによって提供される異なるサービスおよび機能を用いるために、しばしば異なるアプリケーション間でスイッチする必要がある。マルチタスクインタフェースは、電子デバイス100によって実行を開始される複数のアプリケーションに対応するページモジュールを含んでよく、ユーザは、マルチタスクインタフェースにおけるページモジュールによって、異なるアプリケーション間で迅速にスイッチすることができる。
【0206】
例えば、図9Aは、本願の実施形態に係るマルチタスクページを示す。図9Aに示すように、電子デバイス100によって開始されるアプリケーションは、カレンダ、ショートメッセージ、アルバム、通話、および連絡先などのアプリケーションを含む。電子デバイス100のマルチタスクページは、それぞれ、前述の複数のアプリケーションに対応するページモジュールを含む。複数のページモジュールは、複数の分類ポリシに基づいて、マルチタスクページ上に配置されてよく、これは、本明細書において特に限定されない。実装において、電子デバイス100は、開始したアプリケーションの最近の前面側ランタイムに基づいて、複数のページモジュールを分類する。
【0207】
図9Aに示すように、電子デバイス100によって表示される、通話アプリケーションに対応するページモジュール301は、タイトルバー301Aおよびカード301Bを含む。タイトルバー301Aは、アプリケーションの名称およびアイコンを表示するために用いられてよく、カード301Bは、アプリケーションのインタフェースの内容を表示してよい。
【0208】
例えば、図9Aから図9Dを参照されたい。本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が後述される。
【0209】
図9Aに示すように、時点t61において、ユーザの指は、開始点としてページモジュール301を用いることによって、右にスライドする。ページモジュール301に適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、マルチタスクページの各ページモジュールを右にスライドさせる。説明を容易にするために、本願の本実施形態において、ユーザがページを右にスライドさせる場合に適用されるページモジュール301は、フォーカスモジュールと称され、フォーカスモジュールには、番号Xが付される。次に、他のページモジュールには、参照としてフォーカスモジュールを用いることによって、番号が付される。図9Aに示すように、マルチタスクページのページモジュールには、それぞれ、左から右に向かって、X-1、X-2、X-3、X、およびX+1の番号が付される。
【0210】
図9Aに示すように、時点t61から時点t62までの間、ページを右にスライドさせる過程において、モジュールXおよびモジュール(X-1)の間のモジュール間隔L(X-1,X)は減少し、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間のモジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加する。モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の間隔L(X,X+1)、モジュール(X+1)およびモジュール(X+2)の間の間隔L(X+1,X+2)、およびモジュール(X+2)およびモジュール(X+3)の間の間隔L(X+2,X+3)を含み、ここで、nは正の整数である。
【0211】
図9Aおよび図9Bに示すように、時点t62から時点t63までの間、ページを右にスライドさせる過程において、モジュール間隔L(X-1,X)は減少し続け、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は増加し続ける。図9Bおよび図9Cに示すように、時点t63から時点t64までの間、ページを右にスライドさせる過程において、モジュール間隔L(X-1,X)は、モジュールXおよびモジュール(X-1)の間の初期間隔に増加し、モジュール間隔L(X+n-1,X+n)は、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間の初期間隔に減少する。
【0212】
図9A図9Cから、ユーザがページを右にスライドさせる場合、ユーザによって適用されるフォーカスモジュールの右側におけるモジュール間隔(すなわち、モジュールXおよびモジュール(X-1)の間の間隔)は、最初に初期間隔から減少し、次に初期間隔に増加し、フォーカスモジュールの左側におけるモジュール間隔(すなわち、モジュール(X+n)およびモジュール(X+n-1)の間の間隔)は、最初に初期間隔から増加し、次に初期間隔に減少することを認識することができる。同様に、ユーザがページを左にスライドさせる場合、ユーザによって適用されるフォーカスモジュールの左側におけるモジュール間隔は、最初に初期間隔から増加し、次に初期間隔に減少し、フォーカスモジュールの右側におけるモジュール間隔は、最初に初期間隔から減少し、次に初期間隔に増加する。時点t66の後、各モジュールはスライドを停止する。時点t61から時点t66まで、各モジュールの相対変位はS2である。
【0213】
本願のいくつかの実施形態において、図9Aおよび図9Bを参照されたい。第2ページモジュールは、モジュール(X-1)であってよく、第3ページモジュールは、モジュール(X+1)であってよく、第1間隔は、モジュール間隔L(X-1,X)であってよく、第2間隔は、モジュール間隔L(X,X+1)であってよい。第1期間および第3期間は、時点t61から時点t63に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t63から時点t64に対応する期間であってよい。
【0214】
例えば、本願の実施形態において提供される別のページスライド効果が、例として図9Eに示すマルチタスクページを用いることによって後述される。
【0215】
図9Eに示すように、モジュール(X+1)は、図9Eに示すページのエッジモジュールである。モジュール(X+1)の一辺はモジュールXに接続され、他の辺はページモジュールに接続されない。図9Eを参照されたい。ユーザがページを右にスライドさせる場合、モジュール(X+1)がディスプレイ194上に表示される。この場合、本願の本実施形態は、オーバーステップを戻す別のページスライド効果を提供する。
【0216】
図9Eに示すように、時点t71において、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間の初期間隔に等しく、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に等しい。時点t71から開始して、ユーザの指は、開始点としてフォーカスモジュールXを用いることによって、ディスプレイ194上で右にスライドする。フォーカスモジュールXに適用されたユーザ操作を検出した後、電子デバイス100は、マルチタスクページの各ページモジュールを、スライドするように制御する。時点t71から時点t72までの間、各ページモジュールは、右にスライドする。時点t71と比較して、時点t72において、モジュール間隔L(X,X+1)は増加し、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少する。時点t72から時点t73までの間、各ページモジュールは、右にスライドし続ける。時点t72と比較して、時点t73において、モジュール間隔L(X,X+1)は増加し続け、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は減少し続ける。時点t73から時点t74までの間、各ページモジュールは、左にスライドする。時点t73と比較して、時点t74において、モジュール間隔L(X,X+1)は減少し、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は増加する。時点t74において、モジュール(X+1)は、ページの中心位置にスライドする。時点t74から時点t75までの間、モジュール(X+1)は、スライドを停止する。時点t74と比較して、時点t75において、モジュール間隔L(X,X+1)は、モジュールXおよびモジュール(X+1)の間の初期間隔に減少し、モジュール間隔L(X-n-1,X-n)は、モジュール(X-n)およびモジュール(X-n-1)の間の初期間隔に増加する。時点t75の後、図9Eに示す各ページモジュールは、スライドを停止する。
【0217】
本願のいくつかの実施形態において、図9Eを参照されたい。第2ページモジュールは、モジュール(X-1)であってよく、第3ページモジュールは、モジュール(X+1)であってよく、第1間隔は、モジュール間隔L(X-1,X)であってよく、第2間隔は、モジュール間隔L(X,X+1)であってよい。第1期間および第3期間は、時点t71から時点t73に対応する期間であってよく、第2期間および第4期間は、時点t73から時点t75に対応する期間であってよい。
【0218】
センターレイアウトのページでは、ページモジュールは、ページモジュールがスライドする間に変形してよいことに留意されたい。例えば、ページモジュールの幅は、ページモジュールがスライドする間に増加または減少してよい。詳細については、図7Aの関連実施形態を参照されたい。センターレイアウトのページでは、ページモジュールがスライドする間、モジュール間隔の変化も、ページモジュールのサイズに関連してよい。詳細については、図7Bの関連実施形態を参照されたい。センターレイアウトのページでは、ページモジュールは、ページモジュールがスライドする間、1回または複数回のページ戻しを実行してよい。詳細については、図7Cの関連実施形態を参照されたい。
【0219】
図5Aから図9Eを参照されたい。本願の実施形態において提供されるページスライド処理方法において、ユーザの指がページ上をスライドし、ページをスライドさせる。ページがスライドする間、各ページモジュールの速度変化モードは、以下の速度:一定の速度、加速、減速、および放物線状速度のうちの1または複数を含んでよく、ページモジュール間のモジュール間隔は動的に変化し、ページモジュールの幅も動的に変化してよい。ユーザのスライド方向におけるモジュール間隔は、最初に減少し、次に初期間隔に復元してよく、ユーザのスライド方向と反対の方向におけるモジュール間隔は、最初に増加し、次に初期間隔に復元してよい。本願の本実施形態において提供されるページスライド処理方法は、複数のページスライド効果を提供し、これにより、ページのスライドの関心を増加させ、電子デバイス100によってユーザのために生成されるフィードバックの効果を高め、ユーザエクスペリエンスを効果的に向上させる。
【0220】
本願の実施形態において提供されるページスライドシステムが後述される。例えば、図10に示すように、スライドシステムは、摩擦力モデルおよび弾性力モデルを含む。
【0221】
本願のいくつかの実施形態において、図10に示すように、電子デバイス100は、検出モジュールによって、フォーカスモジュールXに適用されたユーザのスライド操作およびスライド操作のスライド速度を検出する。電子デバイス100は、スライド速度に基づいて、摩擦力モデルを用いることによって、ページをスライドする相対変位Sを決定し、ページの移動開始点および移動終了点を決定してよい。さらに、電子デバイス100は、モジュールXのばねパラメータに基づいて減衰伝導アルゴリズムを用いることによって、各ページモジュールのばねパラメータを決定し、相対変位Sでページがスライドする間の各ページモジュールのばねパラメータに基づいて、各ページモジュールを、弾性力モデル移動を実行するように制御してよい。
【0222】
本願の実施形態において提供される摩擦力モデルが後述される。
【0223】
本願の本実施形態において提供される摩擦力モデルは、指数関数に基づく摩擦力モデルであり、以下の式(1)および(2)は、摩擦力モデルにおける速度V(velocity)、変位S、および時間tの関数である。
【数1】
【数2】
ここで、Vは、対象が移動する初速度であり、tは、対象が移動する間の時間であり、fは、対象の移動中に受ける摩擦力(friction)である。
【0224】
より大きい摩擦力は、対象が容易に停止することを示し、対象のより短い移動距離を示すことを理解することができる。これに対し、より小さい摩擦力は、対象のより長い移動距離を示す。本願の本実施形態において、摩擦力は、特定のシナリオに基づいて、電子デバイス100によって設定されてよい、電子デバイス100納入時のデフォルトで設定されてよい、または、ユーザによって設定されてよい。
【0225】
図11Aは、本願の実施形態に係る摩擦力モデルにおける速度Vおよび時間tについての曲線グラフである。図11Bは、本願の実施形態に係る摩擦力モデルにおける変位S(t)および時間tについての曲線グラフである。
【0226】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、(VelocityTrackerアルゴリズムのような)速度検出技術を用いることによって、ディスプレイ194上におけるユーザのスライド速度に整合し、速度をVに設定してよく、次に、式(1)および(2)のうちの少なくとも1つを用いることによって、ページのスライドの相対変位を決定してよい。スライド速度の単位は「ピクセル」毎秒であってよい。
【0227】
非センターレイアウトのページでは、ユーザのスライド速度に基づいて、ページのスライドの相対変位をどのように決定するかが後述される。
【0228】
本願のいくつかの実施形態において、ユーザのスライド速度はVに設定される。式(1)を参照されたい。V(t)は、tが増加するとゼロになる傾向がある。時点t81および時点(t81-ε1)の間の速度差が予め設定された値λ1より小さい場合、すなわち、V(t81)-V(t81-ε1)<λ1の場合、電子デバイス100は、式(2)において時点t81に対応するS(t81)がページのスライドの相対変位であると決定する。予め設定された値ε1および予め設定された値λ1の両方は、各々、予め設定された最小値であり、例えば、ε1は0.1に等しく、λ1は0.01に等しい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、さらに、摩擦力モデルを用いることによって、ページのスライドのスライド持続時間がt81であると決定する。
【0229】
本願のいくつかの実施形態において、式(2)を参照されたい。S(t)は、tが増加すると特定の値になる傾向がある。時点t81および時点(t81-ε2)の間の変位差が予め設定された値λ2より小さい場合、すなわち、S(t81)-S(t81-ε)<λ2の場合、電子デバイス100は、時点t81に対応するS(t81)がページのスライドの相対変位であると決定する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、さらに、摩擦力モデルを用いることによって、ページのスライドのスライド持続時間がt81であると決定する。
【0230】
センターレイアウトのページでは、ページのスライドの相対変位をどのように決定するかが後述される。
【0231】
本願の本実施形態において、センターレイアウトのページ上のページモジュールは、ページの中心位置にあるように限定される。したがって、センターレイアウトのページでは、ページの相対変位は、1または複数の固定された変位値を有してよい。いくつかの実施形態において、電子デバイス100は、最初に、摩擦力モデルを用いることによって、センターレイアウトのページの中間変位を決定し、次に、ページの相対変位が、1または複数の固定された変位値のうち、中間変位から最小の差を有する変位値であると決定する。摩擦力モデルを用いることによって、センターレイアウトのページの中間変位をどのように決定するかについては、摩擦力モデルを用いることによって、非センターレイアウトのページの相対変位を決定する実装を参照されたい。
【0232】
例えば、図9Aを参照されたい。電子デバイス100は、フォーカスモジュールXに適用された、右にスライドするスライド操作を検出し、スライド操作に応答して、電子デバイス100は、各ページモジュールを、上にスライドするように制御する。ページがスライドを停止した場合に、モジュール(X+1)がページの中心位置にある場合、ページの相対変位は、モジュールXの幅およびモジュール間隔L(X,X+1)の和であり;モジュール(X+2)がページの中心位置にある場合、ページの相対変位は、モジュールXの幅、モジュール(X+1)の幅、モジュール間隔L(X,X+1)、およびモジュール間隔L(X+1,X+2)の和であり;モジュール(X+3)がページの中心位置にある場合、ページの相対変位は、モジュールXの幅、モジュール(X+1)の幅、モジュール(X+2)の幅、モジュール間隔L(X,X+1)、モジュール間隔L(X+1,X+2)、およびモジュール間隔L(X+2,X+3)の和である。前述の内容から、図9Aに示すページには、3つの可能な相対変位のみが存在することを認識することができる。
【0233】
本願の実施形態において提供される弾性力モデルが後述される。弾性移動は、式(3)および式(4)に示すフックの法則における減衰振動の式を満たす。
【数3】
【数4】
ここで、fは振動中に受ける力であり、mは質量であり、aは加速度であり、kは剛性(stiffness)定数であり、xはばねの変形量であり、dは減衰定数(damping)であり、tは時間である。
【0234】
剛性定数は、ばねの単位変形量に必要とされる弾性力の量である。より大きい剛性定数kは、ばねが最大振幅から平衡位置に戻るためにより短い時間であることを示す。これに対しより小さい剛性定数kは、ばねが最大振幅から平衡位置に戻るためにより長い時間であることを示す。いくつかの実施形態において、剛性定数kの値範囲は、1から99であってよく、剛性定数kの推奨値範囲は、150から400であってよい。
【0235】
減衰定数は、振動中のばねの(流体抵抗または摩擦力などの)減衰力の定量的表現である。減衰力により、ばねの振幅は、ばねが平衡位置で停止するまで徐々に減少することが可能となる。より大きい減衰定数は、ばねが平衡位置でより容易に停止することを示す。これに対し、より小さい減衰定数は、ばねが平衡位置で停止することがより難しいことを示す。いくつかの実施形態において、減衰定数dの値範囲は1から99であってよく、電子デバイス100は、特定のシナリオに基づいて、減衰定数を設定してよい。
【0236】
ばねの減衰機能に基づいて、ばねの移動状態は、3つの状態:臨界減衰状態、軽度減衰状態、および過減衰状態に区分類されてよい。例えば、図12Aから図12Cは、本願の実施形態に係る3つの状態におけるばねの変形量xおよび時間tの曲線グラフである。図12Aを参照されたい。臨界減衰状態において、ばねは、最短時間で、最も安定した速度で平衡位置に戻った後、移動を停止し、これ以上振動しない。図12Bを参照されたい。軽度減衰状態において、ばねは、複数回の振動により振幅をゆっくりと徐々に減少させ、最後に平衡位置に戻る。図12Cを参照されたい。過減衰状態において、ばねは殆ど振動せず、振幅は徐々に減少し、ばねは平衡位置に達する。いくつかの実施形態において、d=4*m*kの場合、ばねは臨界減衰状態であり;d<4*m*kの場合、ばねは軽度減衰状態である。言い換えれば、d>4*m*kの場合、ばねは過減衰状態である。
【0237】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、フォーカスモジュールXの減衰定数および剛性定数を決定し、フォーカスモジュールの減衰定数および剛性定数に基づいて減衰伝導アルゴリズムを用いることによって、別のページモジュールに対応する減衰定数および剛性定数を決定してよい。フォーカスモジュールの減衰定数および剛性定数は、電子デバイス100によってデフォルトで設定されてよい、ユーザによって設定されてよい、または、特定のシナリオに基づいて、電子デバイス100によって決定されてよい。例えば、図5Cを参照されたい。電子デバイス100は、ユーザのスライド操作を検出し、スライド操作に基づいて、ユーザによって適用されるフォーカスモジュールXを決定し、参照としてフォーカスモジュールXを用いることによって、モジュールの配置順序において、フォーカスモジュールXの両側の(モジュール(X+1)、モジュール(X-1)、モジュール(X+2)、およびモジュール(X-2)などの)モジュール(X+c)を決定し、ここで、cは0と等しくない整数である。モジュールXの剛性定数はkとして示され、モジュール(X+c)の剛性定数はkX+cとして示され、モジュールXの減衰定数はdとして示され、モジュール(X+c)の減衰定数はdX+cとして示される。
【0238】
いくつかの実施形態において、式(5)および式(6)を参照されたい。剛性定数kおよび剛性定数kX+cの間の関係、および減衰定数dおよび減衰定数dX+cの間の関係は、以下の通り表されてよい。
【数5】
【数6】
ここで、gは伝導定数である。
【0239】
いくつかの実施形態において、式(7)および式(8)を参照されたい。剛性定数kおよび剛性定数kX+cの間の関係、および減衰定数dおよび減衰定数dX+cの間の関係は、以下の通り表されてよい。
【数7】
【数8】
【0240】
いくつかの実施形態において、モジュールXの剛性定数に対する減衰定数の比率は、pとして示され、モジュール(X+c)の剛性定数に対する減衰定数の比率は、pX+cとして示される。式(9)に示す減衰伝導アルゴリズムを参照されたい。パラメータpおよびパラメータpX+cの間の関係は、以下の通り表される。
【数9】
【0241】
例えば、gの値は0.9であり、kの値は30であり、dの値は228である。
【0242】
式(5)から式(9)のいずれかに示す減衰伝導アルゴリズムから、より大きい伝導定数gは、隣接するページモジュールに対応するばね機能の間のより大きい差、および隣接するページモジュールの弾性移動の間のより大きい差を示すことを認識することができる。これに対しより小さい伝導定数gは、隣接するページモジュールに対応するばね機能の間のより小さい差、および隣接するページモジュールの弾性移動の間のより小さい差を示す。伝導定数gが0の場合、ページモジュールの減衰定数は等しく、ページモジュールの剛性定数は等しく、隣接するページモジュールに対応するばね機能は同じである。
【0243】
例えば、図13は、本願の実施形態に係る別のページスライド効果の概略図である。図13に示すページは、図5Aに示すページより小さい伝導定数gを有する。図13に示すように、2つの隣接するページモジュールの弾性力の間の差は、図13において、図5Aより小さく、その結果、2つの隣接するページモジュール間のモジュール間隔の変化傾向が相対的に小さくなる。例えば、図5Aと比較して、図13において、時点t22、時点t23、および時点t24において、モジュール間隔L(X-1,X)はより大きく、モジュール間隔L(X,X+1)はより小さい。
【0244】
さらに、式(5)~式(9)から、gが0より大きい場合、フォーカスモジュールXは最大減衰定数および剛性定数を有し、フォーカスモジュールXからより遠いモジュールは、より小さい減衰定数および剛性定数を有することを認識することができる。ページモジュールがより小さい減衰定数および剛性定数を有する場合、平衡位置に戻るためのページモジュールの弾性移動はより容易ではない、すなわち、ページモジュールは長いスライド時間を有する。
【0245】
例えば、図14Aに示す曲線1はモジュールXの移動曲線グラフであり、曲線2はモジュール(X-1)の移動曲線グラフであり、ここで、ページモジュールの伝導定数はg>0を満たす。図14Aから、同じ変位(すなわち、変形量x)の場合、モジュールXに対応するスライド時点1は、モジュール(X-1)に対応するスライド時点2より後であることを認識することができる。
【0246】
図5Dを参照されたい。隣接するページモジュールのスライド開始時点間には、時間差Δtが存在してよい。例えば、図14Aに示す曲線3は、モジュール(X-1)の別の移動曲線グラフであり、曲線3に対応するモジュール(X-1)のスライド開始時点は、ΔtだけモジュールXのものより後である。図14Aから、同じ変位(すなわち、変形量x)の場合、曲線3においてモジュール(X-1)に対応するスライド時点3は、モジュールXに対応するスライド時点1より後であり、時点3および時点1の間の差は時間差Δtより大きいことを認識することができる。
【0247】
例えば、図14Bに示す曲線4は、モジュールXの移動曲線グラフであり、曲線5は、モジュール(X-1)の移動曲線グラフであり、ここで、ページモジュールの伝導定数はg=0を満たし、モジュール(X-1)のスライド開始時点は、ΔtだけモジュールXのものより後である。図14Bから、同じスライド時点の場合、曲線4におけるモジュールXに対応する変位(すなわち、変形量x)は、モジュール(X-1)に対応する変位より大きいことを認識することができる。
【0248】
図14Aおよび図14Bから、モジュール(X-1)およびモジュールXの変位が最初に増加し、次に減少し、合計相対変位(すなわち、図14Aおよび図14Bに示す最大変形量)は等しいことを認識することができる。したがって、モジュール(X-1)がユーザのスライド方向にある場合、時間tが増加するにつれて、モジュール(X-1)およびモジュールXの間のモジュール間隔L(X-1,X)は減少し、次に増加してよい。モジュール(X-1)がユーザのスライド方向と反対の方向にある場合、時間tが増加するにつれて、モジュール(X-1)およびモジュールXの間のモジュール間隔L(X-1,X)は増加し、次に減少してよい。
【0249】
図15Aから図15Dは、gおよびΔtが異なる値を有する場合のページモジュールのスライド時間の概略図である。
【0250】
図15Aに示すように、Δt=0の場合、隣接するページモジュールのスライド開始時点の間には時間差が存在せず、ページモジュールは同時に移動する。g>0の場合、フォーカスモジュールXからより遠いモジュールは、より長いスライド持続時間を有する。図15Bに示すように、Δt>0かつg>0の場合、図15Aと比較して、フォーカスモジュールXからより遠いモジュールは、より後のスライド開始時点およびより長いスライド持続時間を有し、従って、フォーカスモジュールXからより遠いモジュールは、より後のスライド停止時間を有する。図15Cに示すように、Δt>0かつg=0の場合、ページモジュールは同じスライド持続時間を有し、隣接するページモジュールのスライド開始時点の間の時間差は、隣接するページモジュールのスライド停止時点の間の時間差に等しい。図15Dに示すように、Δt=0かつg=0の場合、ページモジュールは同じスライド持続時間を有し、隣接するページモジュールのスライド開始時点は同じである、すなわち、ページモジュールの移動傾向は同じであり、ページモジュール間のモジュール間隔は変化しないままである。
【0251】
本願の実施形態において提供されるページスライドのアニメーション実装原理が後述される。
【0252】
例えば、図16は、本願の実施形態に係るアニメーション実装原理の図である。図16に示すように、アニメーションを実装するための要素は、アニメーションの初期状態、アニメーションの最終状態、アニメーションの持続時間、およびアニメーションのインターポレータ(Interpolator)を含む。インターポレータは、初期状態から最終状態へのアニメーションのプロパティ値の遷移のための変化ロジックを設定し、アニメーションの変化速度を制御するために用いられ、これにより、アニメーション効果は、以下の速度:一定の速度、加速、減速、および放物線状速度のうちの1または複数で変化することができる。
【0253】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、摩擦力モデルに基づいて、アニメーションの持続時間、アニメーションの初期状態、およびアニメーションの最終状態を決定し、(弾性力インターポレータまたは摩擦力インターポレータなどの)システムインターポレータまたはカスタマイズされたインターポレータにより、アニメーションのプロパティ値のための変化ロジックを設定してよい。アニメーションが実行される場合、電子デバイス100は、変化ロジックに基づいて、アニメーションのプロパティ値が変化したと決定し、電子デバイス100は、アニメーションのプロパティ値に基づいてフレーム画像を描画し、表示ページを更新する。図5Aから図9Eは、本願の実施形態において提供されるページスライドのいくつかのアニメーション効果を示す。
【0254】
本願のいくつかの実施形態において、インターポレータの変化ロジックに基づいて、アニメーションのプロパティ値が変化したと決定する場合、電子デバイス100は、アニメーションのプロパティ値に基づいてinvalidate()関数を呼び出し、ビューを更新する、すなわち、onDraw()関数を呼び出し、ビューを再描画およびビューを表示する。
【0255】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、弾性力インターポレータをカスタマイズする。例えば、弾性力インターポレータの関数コードは、以下:「SpringInterpolator(float stiffness,float damping)」、「SpringInterpolator(float stiffness,float damping,float endPos)」、「SpringInterpolator(float stiffness,float damping,float endPos,float velocity)」、および「SpringInterpolator(float stiffness,float damping,float endPos,float velocity,float valueThreshold)」の1つとして表されてよい。実装において、弾性力インターポレータの関数におけるパラメータは、少なくとも剛性(stiffness)定数および減衰(damping)定数を含む。
【0256】
パラメータendPosは、相対変位、すなわち、ばねの初期位置および後退位置の間の差を表す。本願の本実施形態において、endPosは、ページのスライドの相対変位を表すことができる。
【0257】
パラメータvalueThresholdは、アニメーションが停止したと決定するための閾値を表す。2つの隣接フレーム間の変位(または別のプロパティ)差が閾値より小さい場合、アニメーションは実行を停止する。閾値がより大きい場合、アニメーションは、より停止しやすく、実行時間はより短くなる。これに対し閾値がより小さい場合、アニメーションの実行時間はより長くなる。閾値の値は、特定のアニメーションのプロパティに基づいて設定されてよい。いくつかの実施形態において、弾性力インターポレータのパラメータFloatValueHoldのデフォルトは1/1000として示され、別の構造方法において、閾値の値は1である。いくつかの実施形態において、閾値がカスタマイズされる場合、表1に示す提案値は、アニメーションのプロパティに基づいて用いられてよい。
【表1】
【0258】
さらに、閾値は、直接的に、DynamicAnimationクラスによって提供される以下の定数:MIN_VISIBLE_CHANGE_PIXELS、MIN_VISIBLE_CHANGE_ROTATION_DEGREES、MIN_VISIBLE_CHANGE_ALPHA、およびMIN_VISIBLE_CHANGE_SCALEであってよい。
【0259】
例えば、カスタマイズされた弾性力インターポレータのアニメーションクラスの特定のコードは、以下の通り表されてよい:
「PhysicalInterpolatorBase interpolator = new SpringInterpolator(400F, 40F, 200F, 2600F, 1F);
ObjectAnimator animator=ObjectAnimator.ofFloat(listView, "translationY", 0, 346);
animator.setDuration(interpolator.getDuration( )); //obtaining the animation duration
animator.setInterpolator(interpolator); //setting the customized interpolator for the animation class
animator.start( ); //running the animation」。
【0260】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、摩擦力インターポレータをカスタマイズする。例えば、摩擦力インターポレータの関数コードは、「FlingInterpolator(float initVelocity,float friction)」として表されてよく、ここで、initVelocityは初期速度を表す。
【0261】
例えば、摩擦力インターポレータを用いるアニメーションクラスの特定のコードは、以下の通り表されてよい:
「PhysicalInterpolatorBase interpolator=new FlingInterpolator(600F, 0.5F);
ObjectAnimator animator=ObjectAnimator.ofFloat(listView, "translationY", 0, interpolator.getEndOffset( ));
animator.setDuration(interpolator.getDuration( )); //obtaining the animation duration
animator.setInterpolator(interpolator); //setting the customized interpolator for the animation class
animator.start( );" //running the animation」。
【0262】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス100は、アニメーションの持続時間(Duration)および開始位置をそれ自体によって設定してよい、または、エンジンモデルを呼び出し、アニメーションの持続時間(Duration)および終了位置を取得し、次に、アニメーションの持続時間(Duration)およびアニメーションクラス(Animatorクラス)の終了位置を設定してよい。
【0263】
例えば、アニメーションの持続時間を取得するために、電子デバイス100によってエンジンモデルを呼び出すためのコードは、「com.huawei.dynamicanimation.interpolator.PhysicalInterpolatorBase#getDuration」として表されてよい。
【0264】
例えば、ばねの終了位置を取得するために、エンジンモデルを呼び出すためのコードは、「com.huawei.dynamicanimation.interpolator.PhysicalInterpolatorBase#getEndOffset」として表されてよい。
【0265】
例えば、パラメータvalueThresholdを設定するためのコードは、「com.huawei.dynamicanimation.interpolator.PhysicalInterpolatorBase#setValueThreshold」として表されてよい。
【0266】
本願のいくつかの実施形態において、弾性エンジンを用いるアニメーションクラスのコードは、以下のコード:「HWSpringAnimation(K object, FloatPropertyCompat<K> property, float stiffness, float damping, float startValue, float endValue, float velocity)」、および「HWSpringAnimation(K object, FloatPropertyCompat<K> property, float stiffness, float damping, float endValue,float velocity)」の1つとして表されてよい。
【0267】
パラメータ「object」は、アニメーションの対象を表し、「Property」はアニメーションクラスまたはインターポレータが適用されるプロパティ対象を表す。表1を参照されたい。パラメータは、valueThresholdを間接的に設定するために用いられてよい。パラメータは、インターポレータのバージョンにおいて任意であり、パラメータは、valueThresholdが別の方式で設定される場合は設定されなくてよい、すなわち、プロパティパラメータなしの構造方法が直接用いられる。パラメータは、アニメーションクラスバージョンにおいて必須のパラメータである。DynamicAnimationクラスは、直接使用可能な以下の定数:「TRANSLATION_X、TRANSLATION_Y、TRANSLATION_Z、SCALE_X、SCALE_Y、ROTATION、ROTATION_X、ROTATION_Y、X、Y、Z、ALPHA、SCROLL_X、およびSCROLL_Y」を提供する。電子デバイス100は、ViewPropertyインタフェースをカスタマイズしてよい。
【0268】
例えば、ばねエンジンを用いるアニメーションクラスの特定のコードは、以下の通り表されてよい:
「HWSpringAnimation animation=HWSpringAnimation (listView, DynamicAnimation.TRANSLATION_Y, 400F, 40F, 0, 1000F);
animation.start( );」。
【0269】
本願のいくつかの実施形態において、摩擦力エンジンを用いるアニメーションクラスのコードは、以下の通り表されてよい:
「HWFlingAnimation (K object, FloatPropertyCompat<K> property, float initVelocity, float friction)」。
【0270】
例えば、摩擦力を用いるアニメーションクラスの特定のコードは、以下の通り表されてよい:
「HWFlingAnimation animation=HWFlingAnimation (listView, DynamicAnimation.TRANSLATION_Y, 2000F, 0.5F);
animation.start( );」。
【0271】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または、それらの任意の組み合わせを用いることによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために用いられる場合、実施形態の全部または一部がコンピュータプログラム製品の形式で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされ実行された場合、本願の実施形態に係る手順または機能が全て、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタへ有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線)または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってよい、または、1または複数の使用可能な媒体を統合するデータストレージデバイス(例えば、サーバまたはデータセンタ)であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒質(例えば、ソリッドステートドライブ)等であってよい。
【0272】
当業者であれば、前述の実施形態における方法の手順の全部または一部が、関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムにより実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムが実行される場合、前述の実施形態における方法の手順が含まれてよい。前述の記憶媒体には、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納できる任意の媒体が含まれる。
他の可能な項目
(項目1)
ページスライド処理方法であって、
電子デバイスによって、第1ページの第1ページモジュール、第2ページモジュール、および第3ページモジュールを表示する段階、ここで、前記第2ページモジュール、前記第1ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記第1ページ上に順次配置され、前記第1ページモジュールおよび前記第2ページモジュールの間には第1間隔が存在し、前記第1ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間には第2間隔が存在する;および
前記電子デバイスによって、第1方向において、前記第1ページモジュールに適用されるスライド操作を受信する段階、ここで、前記第1方向は、前記第1ページモジュールから前記第2ページモジュールへ向かう;
を備え、
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールは、前記スライド操作に応答して、前記第1方向にスライドし;前記第1間隔は、第1期間に減少し、第2期間に増加し;前記第2期間の開始時点は、前記第1期間のカットオフ時点に等しく;前記第2間隔は、第3期間に増加し、第4期間に減少する;および
前記第4期間の開始時点は、前記第3期間のカットオフ時点に等しい
方法。
(項目2)
前記第2ページモジュールの前記第1方向における幅は、前記第1期間に減少し、前記第2期間に増加し;前記第3ページモジュールの前記第1方向における幅は、前記第3期間に増加し、前記第4期間に減少する
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第2ページモジュールの前記第1方向における前記幅は、前記第3ページモジュールの前記第1方向における前記幅と等しくなく、前記第1期間の開始時点は、前記第3期間のものと同じであり、前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間の前記第1方向における距離は、前記第1期間に増加する
項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記第1期間の前記開始時点は、前記第3期間のものと同じであり、前記第1期間の前記カットオフ時点は、前記第3期間のものと同じであり;前記第1期間の前記カットオフ時点は、前記第3期間の前記カットオフ時点より後である;または
前記第1期間の前記カットオフ時点は前記第3期間の前記カットオフ時点より前であってよい
項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記スライド操作の持続時間は、第6期間であり、前記第6期間の開始時点は、前記第1期間のものと同じであり、前記第1期間のカットオフ時点は、前記第6期間のカットオフ時点より前であり;
前記第1期間の前記カットオフ時点は、前記第6期間のカットオフ時点に等しい;または
前記第1期間の前記カットオフ時点は、前記第6期間のカットオフ時点より後である
項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記第6期間の後、前記第1ページモジュールは、スライドを停止する、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記第6期間の後、前記第1ページモジュールはスライドを継続する、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し、前記第2間隔は、前記第4期間に前記第2値に減少する、項目5に記載の方法。
(項目9)
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;前記第1間隔は、第7期間に前記第1値に減少し、前記第2間隔は、第8期間に前記第2値に増加し;前記第7期間の開始時点は、前記第2期間のカットオフ時点に等しく、前記第8期間の開始時点は、前記第4期間のカットオフ時点に等しく;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第7期間および前記第8期間には第2方向であり、前記第1方向は、前記第2方向の反対である
項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;
前記第2間隔は、第9期間に前記第2値に増加し、前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し;前記第9期間の開始時点は、前記第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、前記第9期間の前記開始時点は、前記第2期間のカットオフ時点より前であり;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第9期間には第2方向であり、前記第1方向は、前記第2方向の反対である
項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが前記第1方向にスライドする前は、前記第1間隔は第1値に等しく、前記第2間隔は第2値に等しく;
前記第2間隔は、第10期間に増加し、第11期間に前記第1値に減少し、前記第1間隔は、前記第2期間に前記第1値に増加し;前記第10期間のカットオフ時点は、前記第11期間の開始時点に等しく、前記第10期間の開始時点は、前記第4期間のカットオフ時点より後である、またはこれに等しく、前記第11期間の前記開始時点は、前記第2期間のカットオフ時点より前であり;
前記第1ページモジュールのスライド方向は、前記第1期間および前記第2期間には前記第1方向であり、前記第1ページモジュールの前記スライド方向は、前記第9期間および前記第10期間には第2方向であり、前記第1方向は、第2方向の反対である
項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記第3ページモジュールは、第9期間にスライドを停止し、前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールの中で、前記第3ページモジュールが前記電子デバイスの第1辺に最も近く、前記第1辺は、前記第2方向が向かう前記電子デバイスの辺である、項目8に記載の方法。
(項目13)
前記第6期間において、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの内容の全てを含まない場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は、前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離に等しい;または、前記電子デバイスの表示内容が前記第3ページモジュールの全ての内容を含む場合、前記第1ページモジュールのスライド距離は前記第1方向における前記スライド操作のスライド距離よりも短い、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールは、前記第1ページモジュールより後にスライドを開始する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールは、同時にスライドを開始する、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールの間の距離は、前記第1方向において変化しないままである、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記第2ページモジュールおよび前記第3ページモジュールは、前記第1ページモジュールより後にスライドを停止する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記第6期間の後、前記第1方向における前記第1ページモジュールのスライド距離は、前記スライド操作のスライド速度に基づいて決定される、項目5に記載の方法。
(項目19)
第4ページモジュール、前記第2ページモジュール、前記第1ページモジュール、前記第3ページモジュール、および第5ページモジュールは、前記第1ページ上に順次配置され、前記第2ページモジュールおよび前記第4ページモジュールの間に第3間隔が存在し、前記第3ページモジュールおよび前記第5ページモジュールの間に第4間隔が存在し;前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、および前記第3ページモジュールが、前記スライド操作に応答して、前記第1方向にスライドする段階は、前記第1ページモジュール、前記第2ページモジュール、前記第3ページモジュール、前記第4ページモジュール、および前記第5ページモジュールが、前記スライド操作に応答して、前記第1方向にスライドし、前記第3間隔は前記第1期間に減少し、前記第2期間に増加し、前記第4間隔は、前記第3期間に増加し、前記第4期間に減少する段階を含む、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記第1期間の前記開始時点と比較して、前記第1期間の第1時点において、前記第3間隔の減少振幅は、前記第1間隔の減少振幅より小さく;前記第3期間の前記開始時点と比較して、前記第3期間の第2時点において、前記第4間隔の増加振幅は、前記第2間隔の増加振幅より小さい、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記第1期間の前記開始時点と比較して、前記第1期間の第1時点において、前記第3間隔の減少振幅は、前記第1間隔の減少振幅に等しく;前記第3期間の前記開始時点と比較して、前記第3期間の第2時点において、前記第4間隔の増加振幅は、前記第2間隔の増加振幅に等しい、項目19に記載の方法。
(項目22)
ディスプレイ、メモリ、1または複数のプロセッサ、および1または複数のプログラムを備える電子デバイスであって、前記1または複数のプログラムは、前記メモリに格納され;前記1または複数のプロセッサが前記1または複数のプログラムを実行する場合、前記電子デバイスは、項目1から21のいずれか一項に記載の方法を実装することが可能となる、電子デバイス。
(項目23)
コンピュータ命令を備えるコンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が電子デバイス上で実行された場合、前記電子デバイスは、項目1から21のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ記憶媒体。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13
図14A
図14B
図15A
図15B
図15C
図15D
図16