IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社豊田自動織機の特許一覧

<>
  • 特許-輸配送システム 図1
  • 特許-輸配送システム 図2
  • 特許-輸配送システム 図3
  • 特許-輸配送システム 図4
  • 特許-輸配送システム 図5
  • 特許-輸配送システム 図6
  • 特許-輸配送システム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】輸配送システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 61/00 20060101AFI20240827BHJP
【FI】
B65G61/00 544
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021119387
(22)【出願日】2021-07-20
(65)【公開番号】P2023015544
(43)【公開日】2023-02-01
【審査請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124062
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 敬史
(74)【代理人】
【識別番号】100148013
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 浩光
(74)【代理人】
【識別番号】100162640
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 康樹
(72)【発明者】
【氏名】小原 生光
(72)【発明者】
【氏名】古橋 正得
(72)【発明者】
【氏名】野畑 茂広
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-112226(JP,A)
【文献】国際公開第2017/061632(WO,A1)
【文献】特開2002-167014(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の保管と搬送を行う自動倉庫を有する第1の物流拠点、及び他の第2の物流拠点との間の拠点間物流における輸配送システムであって、
前記物品の輸配送を管理する輸配送管理部と、
前記第1の物流拠点での前記物品の出荷状態の最適化を行う出荷状態最適化演算部と、を備え、
前記輸配送管理部は、少なくとも前記物品を受け取る前記第2の物流拠点及び最終配送先に関する情報を含む受取情報と、少なくとも前記物品の配送順序に関する情報を含む配送情報と、に基づいて出荷指示情報を生成し、
前記出荷状態最適化演算部は、前記出荷指示情報に基づいて、前記第2の物流拠点へ出荷する前記自動倉庫からの前記物品の出庫順序を調整し、
前記第1の物流拠点から出荷された複数の前記物品は、搬送車両によって、複数の前記第2の物流拠点へ配送されて、各第2の物流拠点にて順に卸し積みがなされ、
前記出荷状態最適化演算部は、複数の前記第2の物流拠点での卸し積みの順序と逆転した順序にて、前記物品が前記搬送車両に搭載されるように、前記物品の出庫順序を調整する、輸配送システム。
【請求項2】
前記出荷状態最適化演算部は、前記出荷指示情報に基づいて、前記自動倉庫の前記物品の仕分け作業を制御することによって出庫順序を制御する仕分制御部を有する、請求項1に記載の輸配送システム。
【請求項3】
前記第1の物流拠点は、前記自動倉庫から出庫された前記物品を、搬送車両へ搭載される搬送用台車へ積み付ける積付装置を備え、
前記出荷状態最適化演算部は、前記出荷指示情報に基づいて、前記積付装置を制御して、前記物品の前記搬送用台車への積付順序を制御する積付制御部を有する、請求項1又は2に記載の輸配送システム。
【請求項4】
前記第1の物流拠点では、前記自動倉庫から出庫された前記物品は、搬送用台車に積み付けられた状態で搬送車両へ搭載され、
複数の前記搬送用台車は、統一された構成を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の輸配送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸配送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輸配送システムとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この輸配送システムは、自動倉庫内において、物品を所定の計画に従って仕分けを行い、仕分けされた物品を積み付け場所まで搬送し、積み付け作業を行って出荷を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-2928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のような輸配送システムは、巨大物流拠点に設けられる。巨大物流拠点は、各エリアに設けられた物流拠点に分配配送されるように、輸配送システムでエリアごとに物品を自動的に仕分けした上で出荷する。しかしながら、巨大物流拠点の下流側の物流拠点では、物流拠点から搬送車両で配送されてきた物品を卸し、再び仕分け作業を行って、次の搬送車両に対する積み込みが行われる。従って、各物流拠点における物品の卸し積みなどの作業時間及び作業コストが増加するという問題が生じる。
【0005】
従って、本発明は、各物流拠点における作業時間及び作業コストを低減することができる輸配送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る輸配送システムは、物品の保管と搬送を行う自動倉庫を有する第1の物流拠点、及び他の第2の物流拠点との間の拠点間物流における輸配送システムであって、物品の輸配送を管理する輸配送管理部と、第1の物流拠点での物品の出荷状態の最適化を行う出荷状態最適化演算部と、を備え、輸配送管理部は、少なくとも物品を受け取る第2の物流拠点及び最終配送先に関する情報を含む受取情報と、少なくとも物品の配送順序に関する情報を含む配送情報と、に基づいて出荷指示情報を生成し、出荷状態最適化演算部は、出荷指示情報に基づいて、第2の物流拠点へ出荷する自動倉庫からの物品の出庫順序を調整する。
【0007】
輸配送管理部は、少なくとも物品を受け取る第2の物流拠点及び最終配送先に関する情報を含む受取情報と、少なくとも物品の配送順序に関する情報を含む配送情報と、に基づいて出荷指示情報を生成することができる。このように、輸配送管理部は、第1の物流拠点から出荷された後の物品が第2の物流拠点及び最終配送先へどのような配送順序で配送されるかを考慮して、出荷指示情報を生成することができる。そのため、出荷状態最適化演算部は、出荷指示情報に基づくことで、第2の物流拠点での作業量を低減するように、第2の物流拠点へ出荷する自動倉庫からの物品の出庫順序を調整することができる。以上より、各物流拠点における作業時間及び作業コストを低減することができる。
【0008】
出荷状態最適化演算部は、出荷指示情報に基づいて、自動倉庫の物品の仕分け作業を制御することによって出庫順序を制御する仕分制御部を有してよい。この場合、出荷状態最適化演算部は、第2の物流拠点での作業量を低減できるような出庫順序となるように、自動倉庫での物品の仕分け作業を最適化することができる。
【0009】
第1の物流拠点は、自動倉庫から出庫された物品を、搬送車両へ搭載される搬送用台車へ積み付ける積付装置を備え、出荷状態最適化演算部は、出荷指示情報に基づいて、積付装置を制御して、物品の搬送用台車への積付順序を制御する積付制御部を有してよい。この場合、出荷状態最適化演算部は、第2の物流拠点での作業量を低減できるような積付順序となるように、積付装置での物品の搬送用台車への積み付け作業を最適化することができる。
【0010】
第1の物流拠点では、自動倉庫から出庫された物品は、搬送用台車に積み付けられた状態で搬送車両へ搭載され、複数の搬送用台車は、統一された構成を有してよい。この場合、各物流拠点において、搬送車両へ搬送用台車を効率良く積み降ろしを行うことができる。
【0011】
第1の物流拠点から出荷された複数の物品は、搬送車両によって、複数の第2の物流拠点へ配送されて、各第2の物流拠点にて順に卸し積みがなされ、出荷状態最適化演算部は、複数の第2の物流拠点での卸し積みの順序と逆転した順序にて、物品が搬送車両に搭載されるように、物品の出庫順序を調整してよい。この場合、自動倉庫において、下流側の第2の物流拠点において、卸し積みの作業を行いやすい順序にて、物品を積み込むことが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、各物流拠点における作業時間及び作業コストを低減することができる輸配送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る輸配送システムを示す概略構成図である。
図2】巨大物流拠点の各構成要素を詳細に示した概略構成図である。
図3】巨大物流拠点から顧客へ物品が配送されるまでの輸配送の流れの一例を示す概念図である。
図4】搬送用台車の一例を示す概略図である。
図5】自動倉庫の一例を示す概略図である。
図6】自動倉庫の入庫側及び出庫側の様子を示す概略図である。
図7】積付装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る輸配送システム100を示す概略構成図である。輸配送システム100は、巨大物流拠点101(第1の物流拠点)、及び他の物流拠点102(第2の物流拠点)の間の拠点間物流における輸配送を支援するシステムである。巨大物流拠点101は、物品の保管と搬送を行う自動倉庫1と、出荷用の搬送用台車へ物品を積み付ける積付装置2と、を有する拠点である。巨大物流拠点101は、輸配送システム100が管理する管理地域において、輸配送対象となる物品が本実施形態では、物流拠点102として、管理地域の各エリアに存在する物流拠点102Aと、各エリアを更に細分化した営業支店102Bと、が存在する。営業支店102Bは、最終配送先である顧客に対して物品を分配する、いわゆる「ラストワンマイル」の対応を行う拠点である。なお、巨大物流拠点101以外の物流拠点102の態様は特に限定されず、営業支店102Bの物流拠点を省略し、物流拠点102Aが「ラストワンマイル」の対応を行う拠点となってもよい。あるいは、物流拠点102Aと営業支店102Bとの間に、更に中間層の物流拠点が存在していてもよい。
【0015】
巨大物流拠点101にて仕分けされた物品は、搬送車両104Aに搭載されて、各物流拠点102Aへ配送される。物流拠点102Aにおいて物品は搬送車両104Aから搬送車両104Bへ卸し積みされ、各営業支店102Bへ配送される。営業支店において物品は搬送車両104Bから搬送車両104Cへ卸し積みされ、各顧客103へ配送される。なお、各搬送車両104は、車両の後方から物品90の卸し積み作業がなされるが、横側から卸し積み作業がなされてもよい。
【0016】
巨大物流拠点101は、輸配送管理部110と、出荷状態最適化演算部120と、自動倉庫1と、積付装置2と、を備える。輸配送管理部110及び出荷状態最適化演算部120は、CPU、RAM、ROM等により構成されている。輸配送管理部110及び出荷状態最適化演算部120は、プログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。プロセッサはCPU、並びにRAM及びROM等のメモリを有する。メモリには、情報の処理を行うための種々のプログラムが記憶され、CPUは各種プログラムの読み出し、による演算を行う。
【0017】
図2を参照して、巨大物流拠点101の各構成要素について詳細に説明する。輸配送管理部110は、物品の輸配送を管理するユニットである。輸配送管理部110は、受取情報及び配送情報に基づいて出荷指示情報を生成する。受取情報は、少なくとも物品を受け取る物流拠点102及び最終配送先(顧客103)に関する情報を含む情報である。また、受情報は、物品の梱包サイズなど、物品の積み付け態様に関わる情報も含む。物品を受け取る物流拠点102及び最終配送先に関する情報は、ある物品が、どの物流拠点102A及び営業支店102Bを経由し、どの顧客103へ配送されるかを示す行先情報である。ここで、巨大物流拠点101は例えば各地域や県毎にあり、他の地域や県及び同県で顧客から受け取った輸送物がそこに送られて、その地域や県配下の顧客に輸配送される。したがって、輸配送管理部110は、例えば他の地域や県の巨大物流拠点101及び同県の物流拠点102から受取情報を取得する。配送情報は、少なくとも物品の配送順序に関する情報を含む情報である。物品の配送順序に関する情報は、ある物流拠点から他の物流拠点(あるいは顧客103)へ複数の物品を配送するときに、どのような配送順序で配送するかを示す情報である。また、配送情報には、各物品をどの搬送車両で、どのような配送順序で配送するかを示す計画(トラック計画)が含まれる。配送情報は、前述の行先情報を踏まえた上で設定される情報である。輸配送管理部110は、配送計画(経路や順番)を考える役割を担っている各物流拠点102から配送情報を取得する。
【0018】
輸配送管理部110は、受取情報及び配送情報に基づいて、顧客別に物品情報を集約する。輸配送管理部110は、受取情報及び配送情報に基づいて、各物品の行先での顧客配送計画を収集する。輸配送管理部110は、受取情報及び配送情報に基づいて、搬送車両への積み込み順序を計算する。輸配送管理部110は、各物品の梱包サイズを順番に総加算し、必要なトラックサイズ及び台数を算出すると共に、手配を行う。輸配送管理部110は、これらの処理結果を出荷指示情報として生成する。輸配送管理部110は、生成した出荷指示情報を出荷状態最適化演算部120の最適化演算部121へ送信する。
【0019】
出荷状態最適化演算部120は、巨大物流拠点101での物品の出荷状態の最適化を行うユニットである。出荷状態とは、巨大物流拠点101から物品が出荷されるときに、物品がどのような状態(出荷順序、搬送用台車への積付状態)であるかを示す情報である。出荷状態最適化演算部120は、出荷指示情報に基づいて、自動倉庫からの物品の出庫順序を調整し、物流拠点102Aへの出荷を最適化する。出荷状態最適化演算部120は、最適化演算部121と、仕分制御部122と、積付制御部123と、を有する。
【0020】
最適化演算部121は、出荷指示情報に基づいて、出荷状態を最適化するための演算を行うユニットである。最適化演算部121は、出荷指示情報に基づいて、自動倉庫1での出庫順序を指示する出庫順序指示情報を演算する。また、最適化演算部121は、出荷指示情報に基づいて、積付装置2での積付順序を指示する積付順序指示情報を演算する。最適化演算部121は、出庫順序指示情報を仕分制御部122へ出力し、積付順序指示情報を積付制御部123へ出力する。
【0021】
仕分制御部122は、出荷指示情報に基づいて、自動倉庫1の物品の仕分け作業を制御することによって出庫順序を制御する。仕分制御部122は、出荷指示情報から演算された出庫順序指示情報に基づいて、自動倉庫1が出庫順序指示に従った順序で物品を出庫するように、自動倉庫1へ制御信号を出力する。積付制御部123は、出荷指示情報に基づいて、積付装置2を制御して、物品の積付順序を制御する。積付制御部123は、出荷指示情報から演算された積付順序指示情報に基づいて、積付装置2が積付順序指示に従った順序で物品を搬送用台車に積み付けるように、積付装置2へ制御信号を出力する。
【0022】
次に、図3を参照して、巨大物流拠点101から顧客103へ物品90が配送されるまでの輸配送の流れの一例について説明する。なお、図3では、説明のために、物流拠点102Aとして物流拠点102Aa,102Abが示され、営業支店102Bとして営業支店102Ba,102Bb,102Bcが示されている。しかし、更に多数の物流拠点102A及び営業支店102Bが存在してよい。図3に示すように、巨大物流拠点101では、自動倉庫1にて仕分けられて出庫された物品90が、積付装置2によって搬送用台車91に積み付けられる。積み付けられた物品90は、搬送用台車91ごと搬送車両104Aに搭載される。ここでは、「1~9」という番号が付された物品90、及び「A、B、C、M、L、N、X、Y、Z」という符号が付された物品90が、搬送車両104Aに搭載されている。一つの搬送用台車91に対して三つの物品90が積み付けられている。なお、図3で示される搬送用台車91に対する物品90の積み付け態様は模式的なものである。
【0023】
搬送車両104Aは、「物流拠点102Aa、物流拠点102Ab」の順で搭載した物品90を搬送用台車91ごと配送する。物流拠点102Aaでは、搬送車両104Aから「1~9」の物品90が降ろされ、搬送車両104Baへ「1~9」の物品90の卸し積みが行われる。物流拠点102Abでは、搬送車両104Aから「A、B、C、M、L、N、X、Y、Z」の物品90が降ろされ、搬送車両104Bbへ「A、B、C、M、L、N、X、Y、Z」の物品90の卸し積みが行われる。
【0024】
搬送車両104Bbは、「営業支店102Ba、営業支店102Bb、営業支店102Bc」の順で搭載した物品90を搬送用台車91ごと配送する。営業支店102Baでは、搬送車両104Bbから「M、L、N」の物品90が降ろされ、搬送車両104Caへ「M、L、N」の物品90の卸し積みが行われる。営業支店102Bbでは、搬送車両104Bbから「A、B、C」の物品90が降ろされ、搬送車両104Cbへ「A、B、C」の物品90の卸し積みが行われる。営業支店102Bcでは、搬送車両104Bbから「X、Y、Z」の物品90が降ろされ、搬送車両104Ccへ「X、Y、Z」の物品90の卸し積みが行われる。
【0025】
搬送車両104Cbは、「A、B、C」の物品90を受取対象に係る各顧客103へ配送する。なお、他の搬送車両104Ca,104Ccも、「M、L、N」「X、Y、Z」の物品90を、受取対象に係る各顧客103へ配送する。また、物流拠点102Aaからの搬送車両104Baも、「1~9」の物品90を他の営業支店102Bへ配送する。
【0026】
上述のように、巨大物流拠点101から出荷された複数の物品90は、搬送車両104Aによって、複数の物流拠点102Aへ配送されて、各物流拠点102Aにて順に卸し積みがなされる。また、各物流拠点102Aから出荷された複数の物品90は、搬送車両104Bによって、複数の営業支店102Bへ配送されて、各営業支店102Bにて順に卸し積みがなされる。そして、各営業支店102Bから出荷された複数の物品90は、搬送車両104Cによって、複数の顧客103へ順に配送がなされる。これに対して、出荷状態最適化演算部120は、複数の物流拠点102Aでの卸し積みの順序と逆転した順序にて、物品90が搬送車両104Aに搭載されるように、物品90の出庫順序を調整する。また、出荷状態最適化演算部120は、複数の営業支店102Bでの卸し積みの順序と逆転した順序にて、物品90が搬送車両104Bに搭載されるように、物品90の出庫順序を調整する。出荷状態最適化演算部120は、複数の顧客103への配送の順序と逆転した順序にて、物品90が搬送車両104Cに搭載されるように、物品90の出庫順序を調整する。
【0027】
具体的には、搬送車両104Cbは、「A、B、C」の順で物品90を各顧客103へ配送する。従って、搬送車両104Cb内では、上から「A、B、C」の順で物品90が積まれていると、作業者が配送の順序にしたがって上から順に容易に物品90を取り出すことができる。ここで、巨大物流拠点101から出荷されて営業支店102Bbにて搬送車両104Cbへの卸し積みが行われるまでの間、「A、B、C」の物品90は、同じ搬送用台車91に積み付けられた状態で、搬送用台車91ごと受け渡しがなされる。従って、出荷状態最適化演算部120は、顧客103への配送順序とは逆順である「C、B、A」の順で物品90を出庫するように自動倉庫1を制御する。また、出荷状態最適化演算部120は、積付装置2が顧客103への配送順序とは逆順である「C、B、A」の順で物品90を積み重ねるように搬送用台車91へ積み付けるように制御する。なお、他の搬送用台車91に対する物品90についても、同様に、顧客103への配送順序とは逆順にて出庫されて、積み付けられる。
【0028】
搬送車両104Bbは、「M、L、N」、「A、B、C」、「X、Y、Z」の順で物品90を各営業支店102Bへ配送する。従って、搬送車両104Bb内では、荷台の奥側から「X、Y、Z」「A、B、C」「M、L、N」の順で物品90が積まれていると、各営業支店102Bにおいて、作業者が配送の順序にしたがって荷台の手前側から順に容易に搬送用台車91を取り出すことができる。また、搬送車両104A内では、荷台の奥側から「M、L、N」、「A、B、C」、「X、Y、Z」の順で物品90が積まれていると、物流拠点102Abにおいて、作業者が配送の順序にしたがって荷台の手前側から順に容易に搬送用台車91を取り出すことができる。以上より、出荷状態最適化演算部120は、物流拠点102Abでの卸し積みの順序と逆転した順序として、積付装置2が「M、L、N」、「A、B、C」、「X、Y、Z」の順で物品90を搬送用台車91に積み付けることができるように、自動倉庫1からの出庫順序を制御する。なお、「1~9」の物品についても同様に、物流拠点102Aaでの卸し積みの順序とは逆順にて出庫されて、積み付けられる。
【0029】
搬送車両104Aは、「1~9」、「A~Z」の順で物品90を各物流拠点102Aへ配送する。従って、搬送車両104A内では、荷台の奥側から「A~Z」「1~9」の順で物品90が積まれていると、各物流拠点102Aにおいて、作業者が配送の順序にしたがって荷台の手前側から順に容易に搬送用台車91を取り出すことができる。以上より、出荷状態最適化演算部120は、物流拠点102Aへの配送の順序と逆転した順序として、積付装置2が「A~Z」、「1~9」の順で物品90を搬送用台車91に積み付けることができるように、自動倉庫1からの出庫順序を制御する。
【0030】
ここで、図4を参照して、搬送用台車91について詳細に説明する。搬送用台車91は、複数の物品90を積付可能な内部空間SPを有するフレーム構造93と、フレーム構造93を走行可能とする車輪94と、を備える。ここで、上述のように、各物流拠点102A及び営業支店102Bでは、自動倉庫1から出庫された物品90は、搬送用台車91に積み付けられたままの状態で搬送車両104B,104Cへ搭載される。そのため、複数の搬送用台車91は、統一された構成を有することが好ましい。統一された構成を有する搬送用台車91とは、統一された基準で規格化された搬送用台車91である。規格化された搬送用台車91は、統一された積付容量を有し、統一された方法で卸し積みの作業を行うことができる。規格化された各搬送用台車91は、同様な構成のフレーム構造93及び車輪94を有する。なお、図4には、搬送用台車91としてロールボックスが例示されているが、スーパーマーケットなどを顧客103とする場合は六輪台車などが採用されてよい。
【0031】
次に、図5及び図6を参照して、自動倉庫1の構成の一例について説明する。図5は、自動倉庫1を示す概略側面図である。図5に示すように、自動倉庫1は、複数の物品90を入庫して保管し、保管された各物品90のうち、出庫すべきものを出庫可能なシステムである。自動倉庫1は、自動倉庫10と、入庫エレベータ14と、出庫エレベータ15と、入庫レーン21と、出庫レーン22と、を備える。自動倉庫1は、物品90を保管する倉庫である。自動倉庫1は、倉庫本体部11と、入庫渡り通路12と、出庫渡り通路13と、を備える。倉庫本体部11は、複数段の棚16を有している。棚16は、倉庫本体部11の一方側の端部から他方側の端部へ延在している。棚16では、移載装置17にて、入庫経路から出庫経路への物品の移載動作が行われる。入庫渡り通路12は、倉庫本体部11の一方側の端部に設けられ、各段の棚16に対して物品90を入庫する機構である。出庫渡り通路13は、倉庫本体部11の他方側の端部に設けられ、各段の棚16から物品90を出庫する機構である。入庫エレベータ14は、入庫レーン21から入庫される物品90を上下させて、所望の棚16に対応する段の入庫渡り通路12へ物品90を供給する。出庫エレベータ15は、出庫対象となる物品90を棚16及び出庫渡り通路13から受け取り、図示しない出庫口へ昇降させる。出庫エレベータ15から出庫された物品90は、出庫レーン22へ搬出される。
【0032】
図6は、自動倉庫1の入庫側及び出庫側の具体的な構成を示す概略構成図である。ここでは、入庫レーン21、入庫渡り通路12、出庫レーン、及び出庫渡り通路13は、それぞれコンベアを有している。
【0033】
入庫エレベータ14及び出庫エレベータ15は、水平方向移動手段(例えばコンベア)と、上下移動手段と、を備え、物品90を上下方向及び水平方向に移動させる装置を有する。これにより、入庫エレベータ14は、入庫レーン21からの各物品90を受け取り、所望の階の入庫渡り通路12へ受け渡すことができる。また、出庫エレベータ15は、各階から出庫渡り通路13からの各物品90を受け取り、所望の順序にて出庫レーン22へ受け渡すことができる。
【0034】
入庫エレベータ14及び出庫エレベータ15は、交互動作式の昇降装置であり、レーン21,22側の搬送棚14A,15Aと、渡り通路12,13側の搬送棚14B,15Bと、を有している。搬送棚14A,14B,15A,15Bは、それぞれ「自動倉庫の階数+一階」分の段数の収容可能エリアCEを有している。そして、「自動倉庫の階数」分の段数(ここでは五段)で連続した搬送箱14a,15aを有している。連続した搬送箱14a,15aは、同時に上下移動する。連続した搬送箱14a,15aが下側へ移動すると、下から順に一段目から五段目の収容可能エリアCEに各搬送箱14a,15aが配置される。連続した搬送箱14a,15aが上側へ移動すると、下から順に二段目から六段目の収容可能エリアCEに各搬送箱14a,15aが配置される。また、搬送棚14A,15Aの搬送箱14a,15aと搬送棚14B,15Bの搬送箱14a,15aは、交互に上下移動する。すなわち、搬送棚14A,15Aの搬送箱14a,15aが上側へ移動すると、搬送棚14B,15Bの搬送箱14a,15aが下側へ移動し、搬送棚14A,15Aの搬送箱14a,15aが下側へ移動すると、搬送棚14B,15Bの搬送箱14a,15aが上側へ移動する。また、同じ段数において、搬送棚14A,15Bの搬送箱14a,15aと搬送棚14B,15Bの搬送箱14a,15aとの間にて、物品90を水平方向に移動させることができ、相互に物品90の受け渡しと受け取りを行うことができる。
【0035】
出荷状態最適化演算部120(図2参照)は、入庫レーン21から搬送されてきた物品90を所望の入庫順序にて自動倉庫1内に入庫・保管されるように、自動倉庫1を制御する。また、出荷状態最適化演算部120は、自動倉庫1から出庫レーン22へ所望の出庫順序にて出庫されるように、自動倉庫1を制御する。これにより、自動倉庫1は、入庫レーン21から複数種類の物品90がランダムに搬送されてきた場合などに、同一種類の物品90をまとめた整列状態にて、出庫を行うことができる。また、自動倉庫1は、図3に示すように、各物流拠点での卸し積みや配送が容易になるような出庫順序にて、各物品90を出庫することができる。なお、出荷状態最適化演算部120は、自動倉庫1での物品90の仕分けを行うときには、物品90が入庫エレベータ14及び出庫エレベータ15にて最適な経路を移動するように、経路探索をおこなう。例えば、出荷状態最適化演算部120は、入庫エレベータ14及び出庫エレベータ15の各部位を探索ノードとして、最短経路探索手法(例えば、エースターアルゴリズムなど)を用いて各物品90の経路を探索する。
【0036】
次に、図7を参照して、積付装置2の具体的な構成の一例について説明する。図7(a)に示す例では、積付装置2は、車両型の積付ロボット50を有している。積付ロボット50は、車両本体部51と、搬送部52と、を備える。搬送部52は、車両本体部51の上部において、車両前後方向に延びるように設けられている。搬送部52は、後端側において出庫された物品90を受け取る受取部53と、前端側において物品90を搬送用台車91に積みつける積付部54と、を備える。出荷状態最適化演算部120(図2参照)は、物流拠点102での卸し積み、及び顧客103への配送を行いやすい積み付け態様となるように、積付装置2を制御して物品90を搬送用台車91に積み付ける。このとき、出荷状態最適化演算部120は、搬送用台車91内での収容率、重心位置などを演算することで、積付態様の最適化の演算を行う。
【0037】
図7(b)に示す例では、積付装置2は、ロボットハンド型の積付ロボット60を有している。積付ロボット60は、地面に設置された本体部61と、多関節の複数のアーム部63と、物品90を把持して積み付ける積付部62と、を備える。積付ロボット60は、コンベア64で出庫されてきた物品90を把持し、積付部を旋回させて搬送用台車91に積みつける。
【0038】
図7(c)に示す例では、積付装置2は、垂直移動型の積付ロボット60を有している。積付ロボット60は、物品71を保持した状態で昇降移動する積付部71と、積付部71を昇降させる昇降部72と、を備える。積付部71の横側の一方(ここでは、図7(c)の紙面表側)には出庫された物品90を搬送するコンベア73が設けられ、積付部71の横側の他方(ここでは、図7(c)の紙面裏側)には搬送用台車91が配置される。積付部71は、コンベア73で搬送されてきた物品73を受け取り、所望の積付高さまで上昇し、搬送用台車91に積み付ける。
【0039】
次に、本実施形態に係る輸配送システム100の作用・効果について説明する。
【0040】
輸配送管理部110は、少なくとも物品90を受け取る物流拠点102及び顧客103(最終配送先)に関する情報を含む受取情報と、少なくとも物品90の配送順序に関する情報を含む配送情報と、に基づいて出荷指示情報を生成することができる。このように、輸配送管理部110は、巨大物流拠点101から出荷された後の物品90が物流拠点102及び顧客103へどのような配送順序で配送されるかを考慮して、出荷指示情報を生成することができる。そのため、出荷状態最適化演算部120は、出荷指示情報に基づくことで、物流拠点102での作業量を低減するように、自動倉庫1からの物品90の出庫順序を調整し、物流拠点102への出荷を最適化することができる。以上より、各物流拠点102における作業時間及び作業コストを低減することができる。
【0041】
出荷状態最適化演算部120は、出荷指示情報に基づいて、自動倉庫1の物品90の仕分け作業を制御することによって出庫順序を制御する仕分制御部122を有してよい。この場合、出荷状態最適化演算部120は、物流拠点102での作業量を低減できるような出庫順序となるように、自動倉庫1での物品の仕分け作業を最適化することができる。
【0042】
巨大物流拠点101は、自動倉庫1から出庫された物品90を、搬送車両104へ搭載される搬送用台車91へ積み付ける積付装置2を備え、出荷状態最適化演算部120は、出荷指示情報に基づいて、積付装置2を制御して、物品90の搬送用台車91への積付順序を制御する積付制御部123を有してよい。この場合、出荷状態最適化演算部120は、物流拠点102での作業量を低減できるような積付順序となるように、積付装置2での物品90の搬送用台車91への積み付け作業を最適化することができる。
【0043】
物流拠点102では、自動倉庫1から出庫された物品90は、搬送用台車91に積み付けられた状態で搬送車両104へ搭載され、複数の搬送用台車91は、統一された構成を有してよい。この場合、各物流拠点102において、搬送車両104へ搬送用台車91を効率良く積み降ろしを行うことができる。
【0044】
巨大物流拠点101から出荷された複数の物品90は、搬送車両104によって、複数の物流拠点102へ配送されて、各物流拠点102にて順に卸し積みがなされ、出荷状態最適化演算部120は、複数の物流拠点102での卸し積みの順序と逆転した順序にて、物品90が搬送車両104に搭載されるように、物品90の出庫順序を調整してよい。この場合、自動倉庫1において、下流側の物流拠点102において、卸し積みの作業を行いやすい順序にて、物品90を積み込むことが可能となる。
【0045】
なお、比較例として、従来の輸配送システムについて説明を行う。従来の輸配送システムでは、巨大物流拠点101の制御部は、受取情報として「どの物流拠点へ行くかの行先」「梱包サイズ」を受信するが、配送情報の発信元とは連携しておらず、配送情報を取得することなく、出庫計画を生成していた。そのため、巨大物流拠点101では、順不同で行先の物流拠点102別に物品を搬送車両104Aに積み込んだだけの作業にて、出荷を行う。従って、各物流拠点102では、搬送用台車91に積まれた物品90を全て卸し、次の配送先への別の搬送用台車91に再度の積み替えが行われる。そのため、各物流拠点102での作業時間の増大と、必要作業者の増大が生じていた。
【0046】
これに対し、本実施形態に係る輸配送システム100においては、上述のような従来の輸配送システムの問題を巨大物流拠点101から最終配送先である顧客103に至るまで広範囲な視野で総合的に改善することが可能である。本実施形態に係る輸配送システム100では、巨大物流拠点101にて、最終配送先の顧客103まで含めた物品90の順序の制御を織り込んだ上で、搬送用台車91への積み付けがなされている。従って、巨大物流拠点101以降の物流拠点102では、搬送車両104に積まれた搬送用台車91の順番に従って、搬送車両104間での搬送用台車91の入れ替えのみを実施すればよくなる。また、最終配送先では配送ルート順に輸送しながら搬送用台車91に積まれた物品90を順番に取り出して、顧客103に受け渡す事が可能となる。
【0047】
本実施形態に係る輸配送システム100では、出荷状態最適化演算部120は、巨大物流拠点101から最終配送先までの配送計画に従って、各営業支店102Bの物品90のグループ単位の順番と、それを搬送用台車91からルート順に取り出していく順番の2つの構成にて、緻密な順序構成を算出するアルゴリズムを保有している。加えて、輸配送システム100では、各物流拠点102での搬送車両104間の入替(搬送用台車91卸し積み)をスルーにするために、搬送車両104に積み込む順番を考慮し、各物流拠点102の連結数によって巨大物流拠点101からの出荷順番を正順にしたり逆順にしたりする工夫を行っている。本実施形態に係る輸配送システム100は、通常巨大物流拠点101で策定される出荷計画に、各物流拠点102で策定される「受取情報」「配送情報」をリアルタイムに加えることで、計算アルゴリズムの最適化精度を向上させることができる。
【0048】
ここで、通常、希望の順番通りに自動倉庫1内から最短時間で自動で出庫する場合、無限大の組合せの全パターンを計算・比較することで最適解を求める。しかし、そのような最適化処理を行うには、高性能な計算機でも膨大な時間(例えば数日)が必要となってしまう。その場合、特定のルールの組合せで賄う方法を取る場合が多いが、必要性能の不足、または物品90を出庫する自動倉庫1の性能にバラツキが生じる等の問題がある。本実施形態に係る輸配送システム100では、そのような問題を解決するために、出荷状態最適化演算部120は、入庫エレベータ14及び出庫エレベータ15の各部位を探索ノードとして、最短経路探索手法を用いて各物品90の経路を探索している。
【0049】
本実施形態に係る輸配送システム100は、積付装置2として図7に示すような積付ロボット50,60,70を採用して、自動倉庫1から出庫された物品を連続的に搬送用台車91によどみなく積み付けることができる。本実施形態に係る輸配送システム100は、一物品90毎の完全な順番制御であっても、連続的な状態(搬送中の物品90と物品90の間隔が詰まった状態)で出庫する。また、本実施形態に係る輸配送システム100は、積付装置2を用いて、狭いスペースで高速に搬送用台車91に物品90を積み込む自動積み付けを実現することができる。本実施形態に係る輸配送システム100では、コンパクトな直行軸移載を採用、また画像処理を使わず積み付け位置制御を実現する技術を有する。
【0050】
本実施形態に係る輸配送システム100では、上述のような問題を巨大物流拠点101から最終配送先までの大きな範囲全てにおいて、配送リードタイム短縮と、作業人員コスト(多くは人件費)低減が可能となる。加えて、最適化探索の高速化を図るための巨大なコンピューティングシステム(例えば量子コンピュータ等)は本実施形態に係る輸配送システム100でのアルゴリズムでは必要がなく、設備投資等の大きな削減に寄与することができる。
【0051】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0052】
上述の実施形態では、対象を巨大物流拠点101から最終配送先としているが、発送者から巨大物流拠点101まで物品90を輸送する間にも、物流拠点は存在している。特に巨大物流拠点101は各エリアに存在する「巨大物流拠点」からの「到着分配拠点」であり、逆に言えば各エリアの「集約発送拠点」からの各エリアの「到着分配拠点」への分配輸送にも、本発明に係る輸配送システムの活用範囲を広げる事が可能である。このように、変形例に係る輸配送システムによれば、発送者に近い前工程にも、上記の実施形態と同様の効果を発揮する事ができる。また、本発明は「高速な順立て搬送によるリードタイムの短縮」を効果としているが、受け取り者の受け取り時間の情報までを正確に準備段取りできるプラットフォームと連携する事で、「最終配送先にタイムリーに配送する輸配送システム」を構築することも可能である。変形例に係る輸配送システムによれば、他のシステム(情報源)と連携することで、更に無駄の少ない輸配送を考慮した、巨大物流拠点からの出荷が可能となる。
【符号の説明】
【0053】
1…自動倉庫、2…積付装置、100…輸配送システム、101…巨大物流拠点(第1の物流拠点)、102…物流拠点(第2の物流拠点)、110…輸配送管理部、120…出荷状態最適化演算部、122…仕分制御部、123…積付制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7