(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】商品推奨装置、商品推奨方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240827BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240827BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240827BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/0241
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2021507119
(86)(22)【出願日】2020-02-19
(86)【国際出願番号】 JP2020006581
(87)【国際公開番号】W WO2020189165
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】P 2019053718
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】木村 匡晶
(72)【発明者】
【氏名】松井 孝宏
【審査官】谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-538664(JP,A)
【文献】国際公開第2016/052149(WO,A1)
【文献】特開2005-078326(JP,A)
【文献】国際公開第01/084394(WO,A1)
【文献】特開2010-003145(JP,A)
【文献】国際公開第2018/056222(WO,A1)
【文献】特開2014-052720(JP,A)
【文献】特開2015-130000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーキングサービスにおける評価の数が閾値より多い他社商品の情報を取得する第1の商品取得手段と、
自社の店舗における
品ぞろえのたやすさを基に設定されたカテゴリであり、
他社商品の情報に関連付けられている
複数のカテゴリの中から、取得された前記他社商品の情報に関連付けられているカテゴリを取得するカテゴリ取得手段と、
取得された前記他社商品に関連付けられているカテゴリに関連付けられている自社商品の情報を取得する第2の商品取得手段と、
取得された前記自社商品の情報を推奨商品として表示する表示手段と
を含む商品推奨装置。
【請求項2】
複数の店舗それぞれにおける前記自社商品の在庫数と店舗それぞれにおける適切な在庫数とに基づいて、店舗における在庫数が適切な在庫数となるように一の店舗から他の店舗に配送する前記自社商品の数を決定し、決定した前記自社商品の数を配送業者に通知する商品配送手段
をさらに含む請求項1に記載の商品推奨装置。
【請求項3】
コンピュータが、
ネットワーキングサービスにおける評価の数が閾値より多い他社商品の情報を取得し、
自社の店舗における
品ぞろえのたやすさを基に設定されたカテゴリであり、
他社商品の情報に関連付けられている
複数のカテゴリの中から、取得された前記他社商品の情報に関連付けられているカテゴリを取得し、
取得された前記他社商品に関連付けられているカテゴリに関連付けられている自社商品の情報を取得し、
取得された前記自社商品の情報を推奨商品として表示する
商品推奨方法。
【請求項4】
ネットワーキングサービスにおける評価の数が閾値より多い他社商品の情報を取得する処理と、
自社の店舗における
品ぞろえのたやすさを基に設定されたカテゴリであり、
他社商品の情報に関連付けられている
複数のカテゴリの中から、取得された前記他社商品の情報に関連付けられているカテゴリを取得する処理と、
取得された前記他社商品に関連付けられているカテゴリに関連付けられている自社商品の情報を取得する処理と、
取得された前記自社商品の情報を推奨商品として表示する処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品推奨装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
小売業において、業務効率化、及び、小規模商圏への展開のような業態の変化に柔軟に対応することを目的として、コンピュータシステムが用いられている。コンピュータシステムは、例えば、購入商品の登録及び精算をはじめとして、接客支援、店内監視、在庫管理、及び設備管理等に関する従業員の作業を低減する。
【0003】
商品に関連する技術として、利用者の投稿を基に仕入れた飲料に関する情報を利用者に送信する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の通知制御システムは、利用者からの投稿を基に、飲料を仕入れた店舗と利用者とのマッチングを行い、マッチングされた利用者に飲料を仕入れた店舗に関する通知を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ネットワーキングサービスにおいて評判となっている商品がある場合、その商品と同様のカテゴリにおける異なる商品等の需要が、増加する場合がある。したがって、評判となっている商品に関連する商品を推奨することは、店舗にとって有用である。
【0006】
本開示の目的の一つは、ネットワーキングサービスにおいて評判となっている商品に関連する商品を推奨する商品推奨装置などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における商品推奨装置は、
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得する第1の商品取得手段と、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得するカテゴリ取得手段と、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得する第2の商品取得手段と、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する表示手段と
を含む。
【0008】
本開示の一態様における商品推奨方法は、
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得し、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得し、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得し、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する。
【0009】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得する処理と、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得する処理と、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得する処理と、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する処理と
を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示の効果は、ネットワーキングサービスにおいて評判となっている商品に関連する商品を推奨できることである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態における商品推奨装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】カテゴリ記憶部が記憶する情報の一例を示す図である。
【
図3】商品記憶部が記憶する情報の一例を示す図である。
【
図4】第1の実施形態における商品推奨装置の動作を示すフロー図である。
【
図5】第1の実施形態の概要である商品推奨装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】第2の実施形態における商品推奨装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】第2の実施形態における商品推奨装置の動作を示すフロー図である。
【
図8】第3の実施形態における商品推奨装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】第3の実施形態における商品推奨装置の動作を示すフロー図である。
【
図10】各実施形態における装置を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
【0013】
なお、各実施形態が扱う商品に関連する会社は、限定されない。例えば、各実施形態は、他社商品に関するネットワーキングサービスの評判などを基に、自社商品を推奨してもよい。あるいは、各実施形態は、自社商品及び他社商品を区別せずに、ネットワーキングサービスの評判などを基に、自社商品を推奨してもよい。あるいは、各実施形態は、自社の一部の店舗においてネットワーキングサービスにおいて評判となっている自社商品を、他の店舗に推奨してもよい。ただし、以下の説明では説明を分かりやすくするため、各実施形態は、他社商品の評判などを基に、自社商品を推奨する。
【0014】
なお、他社とは、自社以外の会社又は団体などの組織のことであり、その構成員及びその設立根拠(例えば、法律)などを限定するものではない。
【0015】
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
【0016】
はじめに、第1の実施形態における商品推奨装置100の構成を説明する。
【0017】
図1は、第1の実施形態における商品推奨装置100の構成を示すブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、商品推奨装置100は、他社商品取得部110と、カテゴリ取得部120と、自社商品取得部130と、表示部140とを含む。
【0019】
なお、以下の説明では、他社商品取得部110が他社商品を取得し、自社商品取得部130が自社商品を取得する。ただし、上記のとおり、商品推奨装置100は、商品に関連する会社を限定されない。例えば、他社商品取得部110は、自社商品を取得してもよい。このように、他社商品取得部110及び自社商品取得部130は、商品に関連する会社を限定されない。そこで、他社商品を第1の商品と呼び、自社商品を第2の商品と呼ぶ場合もある。さらに、他社商品取得部110を第1の商品取得部と呼び、自社商品取得部130を第2の商品取得部と呼ぶ場合もある。
【0020】
図1において、商品推奨装置100は、さらに、指標記憶部210と、カテゴリ記憶部220と、商品記憶部230とを含む。ただし、商品推奨装置100は、指標記憶部210、カテゴリ記憶部220、及び商品記憶部230の一部又はすべてを外部の装置に備えていてもよい。
【0021】
指標記憶部210は、他社商品取得部110が他社商品の取得に用いる指標を記憶する。例えば、他社商品取得部110が、評価に関する情報としてコメントの数を用いる場合、指標は、コメントの数の判定に用いる閾値又は範囲とすることができる。他社商品取得部110が複数の評価を用いる場合、指標は、評価それぞれに対する閾値の組合せとすることができる。ここで、評価とは、商品に関する評価である。なお、他社商品取得部110における評価に関する情報は、後ほど詳細に説明する。
【0022】
カテゴリ記憶部220は、他社商品に関連付けて、カテゴリ取得部120が用いるカテゴリ及び特徴の少なくとも1つを記憶する。なお、1つの商品が、カテゴリ及び特徴の両方に対応づけられていてもよい。あるいは、1つの商品が、複数のカテゴリに対応づけられていてもよい。あるいは、1つの商品が、複数の特徴に対応づけられていてもよい。あるいは、1つの商品が、複数のカテゴリ及び複数の特徴に対応づけられていてもよい。
【0023】
商品記憶部230は、カテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連付けて自社商品を記憶する。複数の自社商品が、1つのカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに対応していてもよい。
【0024】
指標記憶部210、カテゴリ記憶部220、及び商品記憶部230が記憶する情報の提供元は、限定されない。例えば、商品推奨装置100の利用者が、知見に基づいて作成した情報をそれぞれの記憶部に記憶させてもよい。あるいは、商品推奨装置100の利用者が、所定の機械学習、又は、人工知能(Artificial Intelligence(AI))を用いて、それぞれの記憶部に記憶させる情報を作成して記憶させてもよい。
【0025】
また、指標記憶部210、カテゴリ記憶部220、及び商品記憶部230が情報を記憶する形態は、限定されない。例えば、各記憶装置は、データベースを用いても記憶してもよく、表形式で情報を記憶してもよい。
【0026】
図2は、カテゴリ記憶部220が記憶する情報の一例を示す図である。
図2に示されている情報は、商品名とカテゴリとを関連づけた情報である。例えば、2行目は、パンYのカテゴリが食パンであることを示す。
図2が示すテーブルは、さらに商品の特徴も対応づけて記憶していてもよく、商品名と商品の特徴のみを対応づけて記憶していてもよい。
【0027】
図3は、商品記憶部230が記憶する情報の一例を示す図である。
図3に示されている情報は、カテゴリに対応する自社商品を示す情報である。例えば、1行目及び2行目において、食パンのカテゴリに含まれる商品が、パンA及びパンBであることが示されている。
図3が示すテーブルは、さらに商品の特徴も対応づけて記憶していてもよく、商品名と商品の特徴のみを対応づけて記憶していてもよい。
【0028】
【0029】
他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて他社情報を取得する。その際、他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける所定の指標を用いる。より具体的には、他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける他社商品に対する評価と、その評価に対応する指標記憶部210に記憶されている指標とを用いて、他社商品を取得する。
【0030】
例えば、ソーシャルネットワーキングサービス(social networking service(SNS))において、記載が多い商品は、購入した顧客が多いと想定される。そこで、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、SNSにおける記載の数を用いてもよい。例えば、他社商品取得部110は、SNSにおける所定の記載(「つぶやき」と呼ばれる場合がある)において、商品名を含む記載の数をカウントしてもよい。例えば、他社商品取得部110は、所定の店舗が取り扱っている商品のなかに含まれる商品名をカウントしてもよい。あるいは、他社商品取得部110は、商品名に加え、その商品に対する所定の感想又はコメント(例えば、良好と判断できる用語を含むコメント)を含む記載をカウントしてもよい。
【0031】
この場合、指標は、例えば、所定の閾値である。つまり、ある商品のSNSにおける記載の数が指標である閾値より多い場合、他社商品取得部110は、その商品を取得すればよい。
【0032】
ただし、指標は、閾値又は範囲のような境界を示す値に限定されない。例えば、指標は、評価の数が多い方から所定数のような、取得する商品の数でもよい。
【0033】
あるいは、一部のSNSは、コメントなどのコンテンツに対する評価を入力する仕組み(例えば、ソーシャル・ボタン(social button))を備えている。このような評価の入力が多いコンテンツは、参照される可能性が高く、コンテンツに含まれる商品の購入に結び付く可能性も高い。そこで、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、コンテンツに対する評価の数を用いてもよい。この場合、指標は、例えば、コンテンツに対する評価の数の閾値である。
【0034】
あるいは、他社商品取得部110は、SNSで用いられる特定の用語又はキーワード(例えば、「いいね」、「リコメンド」又は「フォロワー」など)に注目して、他社商品を取得してもよい。例えば、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、SNSにおける特定の用語及びキーワードの少なくとも1つをカウントしてもよい。
【0035】
あるいは、芸能人のような著名人が発する評価は、影響力が大きい。そこで、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、ネットワーキングサービスを利用する所定の人物(例えば、芸能人)による記載の数をカウントしてもよい。
【0036】
さらに、他社商品取得部110は、評価に関する情報に対して、所定の重みを適用してもよい。例えば、評価は、数値ではなく、文字で表現されている場合(例えば、「すごくよい」、「よい」、又は「まあよい」)がある。この場合、他社商品取得部110は、各表現に対して所定の重みを設定して、評価の数を合計してもよい。
【0037】
あるいは、リサーチ会社、又は、グルメサイトなど、特定の団体の評価は、影響力が大きい。そこで、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、特定の団体による評価の記載の数を用いてもよい。
【0038】
あるいは、画像は、文字情報に対して、ネットワーキングサービスの利用者に対する訴求性が高い情報である。そこで、他社商品取得部110は、評価に関する情報として、ネットワーキングサービスにおいて共有される画像の中で、商品を含む画像の数又は画像に含まれる商品の数を、画像に関する情報として用いてもよい。
【0039】
なお、他社商品取得部110は、用いる評価に対して範囲を設定してもよい。例えば、他社商品取得部110は、国内における評価を用いてもよい。あるいは、他社商品取得部110は、現在から所定の前(例えば、一週間前)までの期間を評価として用いてもよい。
【0040】
なお、他社商品取得部110は、1つに限らず複数の他社商品を取得してもよい。この場合、以下で説明する各構成は、各他社商品それぞれに対して動作してもよく、少なくとも一部の他社商品をまとめて動作してもよい。
【0041】
カテゴリ取得部120は、カテゴリ記憶部220が記憶するカテゴリ及び特徴の少なくとも1つを用いて、他社商品取得部110が取得した他社商品を含むカテゴリ及び他社商品の特徴の少なくとも1つを取得する。カテゴリ取得部120は、複数のカテゴリ及び複数の特徴の少なくとも1つを取得してもよい。
【0042】
一例として、カテゴリ取得部120が
図2の情報を用いる場合を説明する。例えば、他社商品取得部110が、他社商品としてパンYを取得したとする。この場合、カテゴリ取得部120は、
図2の情報を用いて、カテゴリとして食パンを取得する。
【0043】
【0044】
カテゴリは、例えば、用途に基づく分類(食品、日用品、衣服、家具、雑貨など)、売場に基づく分類、期間に基づく分類(年中商品及び季節商品)、又は、商品コードに基づく分類である。
【0045】
商品の特徴は、商品の絞り込みに利用できる特徴であれは、特に限定されない。例えば、商品の特徴は、商品の形状、大きさ、重さ、色合い、触感、味わい、原材料、包装、及び価格の少なくとも1つを含む。特徴は、商品に関する一般的な用語に限られず、ネットワークサービスで特有に用いられる「キーワード」でもよい。
【0046】
なお、カテゴリ及び特徴は、次に説明するように、自社商品の取得に用いられる。そのため、カテゴリ及び特徴は、自社商品を基に設定されることが望ましい。例えば、カテゴリは、自社の店舗における物流を基に設定されてもよい。より詳細には、カテゴリは、店舗における品ぞろえのたやすさなどを基に設定されてもよい。
【0047】
ただし、カテゴリ及び特徴は、一般的な商業統計に用いられる分類、又は、ネットワーキングサービスにおいて使用数が多い特徴など、他の情報を基に設定されたカテゴリ及び特徴でもよい。
【0048】
さらに、カテゴリ取得部120は、商品を販売する店舗の特性、店舗の周辺環境、及び季節の少なくとも1つに基づいて、カテゴリ及び特徴の少なくとも1つを変更してもよい。
【0049】
店舗の特性は、店舗の規模、店舗の店員の数、店舗の立地、店舗の客層、及び店舗の営業時間の少なくとも1つに関連する特性であってもよい。例えば、店舗の店員の数に関する特性の例は、無人店舗、省人型店舗、及び、一般店舗である。
【0050】
また、店舗の周辺環境は、店舗を含むエリアの気象状態、店舗の隣接の建造物、店舗の近隣住居状態、店舗が建っている土地の地目、及び店舗の近隣のイベントの少なくとも1つであってもよい。
【0051】
店舗周辺の気象状態とは、例えば、晴れ、曇り、雨、又は雪である。店舗の隣接の建造物とは、例えば、建造物の種類(イベント会場(展示場、劇場又は競技場)又は工場など)である。近隣住居状態とは、例えば、一戸建てが多い状態、又は、高層マンションが多い状態など住居の種類である。地目とは、土地の用途であり、田、畑、宅地、池沼、山林、又は牧場などである。近隣イベントとは、店舗の周辺で行われるイベント(コンサート、祭り、マラソンなどのスポーツ大会など)である。
【0052】
自社商品取得部130は、商品記憶部230が記憶する情報を用いて、カテゴリ取得部120が取得したカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品を取得する。自社商品取得部130は、1つに限らず、複数の自社商品を取得してもよい。
【0053】
一例として、自社商品取得部130が
図3の情報を用いる場合を説明する。例えば、カテゴリ取得部120が、カテゴリとして食パンを取得したとする。この場合、自社商品取得部130は、
図3の情報を用いて、自社商品として、パンA及びパンBを取得する。
【0054】
【0055】
表示部140は、自社商品取得部130が取得した自社商品を表示する。表示部140が自社商品を表示する表示先は、限定されない。表示部140は、液晶ディスプレイなど画像を表示する機器を備え、その機器に自社商品を表示してもよい。あるいは、表示部140は、自社商品を表示するように、図示しない表示装置に自社商品を表示させるように制御してもよい。
【0056】
他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける所定の指標を用いて、他社商品を取得する。評価に関する情報は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価に関連する。他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている他社商品を取得する。
【0057】
カテゴリ取得部120は、他社商品取得部110が取得した他社商品に関連するカテゴリ及び特徴の少なくとも1つを取得する。つまり、カテゴリ取得部120は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている商品に関連するカテゴリ及び特徴の少なくとも1つを取得する。一例として、
図2に示されている情報を用いる場合を説明する。例えば、カテゴリ取得部120が他社製品としてパンWを受信した場合、カテゴリ取得部120は、カテゴリとして、菓子パンを取得する。
【0058】
自社商品取得部130は、カテゴリ取得部120が取得したカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品を取得する。つまり、自社商品取得部130は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている商品に関連する自社商品を取得する。一例として、
図3に示されている情報を用いる場合を説明する。例えば、自社商品取得部130がカテゴリとして菓子パンを受信した場合、自社商品取得部130は、自社商品として、パンC及びパンDを取得する。
【0059】
表示部140は、自社商品取得部130が取得した自社商品を表示する。つまり、表示部140は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている商品に関連する自社商品を表示する。ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている商品に関連する商品は、店舗にそろえる商品として、有効な商品である。つまり、表示部140が表示する自社商品は、店舗における品ぞろえ商品として推奨される商品である。
【0060】
表示部140は、表示する自社商品が推奨商品であること示してもよい。例えば、表示部140は、表示する自社商品に重ねて「推奨」の文字を表示してもよい。あるいは、表示部140は、推奨商品として表示する自社商品の表示の大きさ、又は、表示色などを変更してもよい。
【0061】
このように、商品推奨装置100は、上記動作を基に、推奨商品として、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けた商品に関連する自社商品を表示できる。
【0062】
商品推奨装置100の利用者は、商品の発注時などにおいて、推奨商品として表示された自社商品を参照すればよい。
【0063】
特に、省人型店舗は、通常店舗に比べ規模が小さく、売場面積が限られている。このため、通常店舗に比べ、省人型店舗においては、販売する商品の種類、及び、店舗における在庫数の少なくとも1つを絞り込むことが必要である。
【0064】
商品推奨装置100は、推奨商品として、適切な自社商品を表示できる。そのため、商品推奨装置100の利用者は、省人型店舗の品ぞろえにおける商品の種類を、より適切に絞り込むことができる。
【0065】
なお、他社商品取得部110は、他社商品の取得に用いた評価の値(例えば、ソーシャルボタンが押された数)を、他の構成に送信してもよい。この場合、例えば、表示部140は、自社商品に関連付けて、受信した評価の値を表示してもよい。
【0066】
あるいは、表示部140は、自社商品に関連付けられた評価の値を用いて、自社商品の表示を変更してもよい。例えば、表示部140は、自社商品に関連付けられている評価の値が大きいほど、自社商品を大きく表示してもよい。
【0067】
例えば、自社商品取得部130が複数の自社商品を取得し、表示部140が複数の自社商品を表示する場合、表示部140は、上記の動作を基に、複数の自社商品それぞれにおける推奨商品としての適切さを表示できる。
【0068】
なお、他社商品取得部110及び自社商品取得部130が取得する商品に関する情報の形式は、限定されない。例えば、他社商品取得部110及び自社商品取得部130は、商品名を取得してもよく、商品を示すコードを取得してもよい。さらに、他社商品取得部110及び自社商品取得部130は、互いに、異なる形式を用いてもよい。
【0069】
なお、商品推奨装置100の設置場所は、限定されない。例えば、商品推奨装置100は、複数の店舗を管理する管理システムに含まれていてもよい。あるいは、商品推奨装置100は、店舗を管理する店舗管理装置に含まれていてもよい。あるいは、商品推奨装置100は、POS(Point Of Sale)端末に含まれていてもよい。
【0070】
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
【0071】
図4は、第1の実施形態における、商品推奨装置100の動作を示すフロー図である。
【0072】
商品推奨装置100における他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける他社商品の評価と、所定の指標とを用いて、ネットワーキングサービスにおける他社商品を取得する(ステップS301)。
【0073】
カテゴリ取得部120は、取得された他社商品を含むカテゴリ及び他社商品の特徴の少なくとも一つ(
図4ではまとめて「カテゴリ」としている)を取得する(ステップS303)。
【0074】
自社商品取得部130は、取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品を取得する(ステップS305)。
【0075】
表示部140は、推奨商品として、取得された自社商品を表示する(ステップS307)。
【0076】
以上により、第1の実施形態の動作が完了する。
【0077】
次に、第1の実施形態の効果を説明する。
【0078】
第1の実施形態は、ネットワーキングサービスにおいて評判となっている商品に関する商品を推奨するとの効果を奏する。
【0079】
その理由は、次のとおりである。
【0080】
商品推奨装置100は、他社商品取得部110と、カテゴリ取得部120と、自社商品取得部130と、表示部140とを含む。他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて他社商品(第1の商品)を取得する。カテゴリ取得部120は、取得された他社商品を含むカテゴリ及び他社商品の特徴の少なくとも1つを取得する。自社商品取得部130は、取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品(第2の商品)を取得する。表示部140は、取得された自社商品を推奨商品として表示する。
【0081】
このように構成された商品推奨装置100は、上記で説明した動作を基に、推奨商品として、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けた商品に関連する自社商品を表示できる。
【0082】
次に、第1の実施形態の概要を説明する。
【0083】
図5は、第1の実施形態の概要である商品推奨装置101の構成を示すブロック図である。
【0084】
商品推奨装置101は、第1の商品取得部111と、カテゴリ取得部120と、第2の商品取得部131と、表示部140とを含む。第1の商品取得部111は、ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得する。カテゴリ取得部120は、取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得する。第2の商品取得部131は、取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得する。表示部140は、取得された第2の商品を推奨商品として表示する。
【0085】
より詳細に説明すると、第1の商品取得部111は、指標記憶部210に相当する装置又は構成における評価用の指標を用いて、ネットワーキングサービスにおける第1の商品を取得する。カテゴリ取得部120は、カテゴリ記憶部220に相当する装置又は構成におけるカテゴリ又は特徴を用いて、第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得する。第2の商品取得部131は、商品記憶部230に相当する装置又は構成における商品に関する情報を用いて、取得されたカテゴリ又は特徴に関連する第2の商品を取得する。そして、表示部140は、取得された第2の商品を推奨商品として表示する。
【0086】
なお、第1の商品の一例が、他社商品である。第1の商品取得部111の一例が、他社商品取得部110である。第2の商品の一例が、自社商品である。第2の商品取得部131の一例が、自社商品取得部130である。ただし、第1の実施形態の概要は、上記に限定されない。
【0087】
このように構成された商品推奨装置101は、商品推奨装置100と同様の効果を得ることができる。
【0088】
その理由は、商品推奨装置101における各構成が、商品推奨装置100における同様の構成と同様に動作するためである。
【0089】
なお、商品推奨装置101は、第1の実施形態における最小構成である。
【0090】
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
【0091】
商品推奨装置100が表示する自社商品は、店舗の品ぞろえとして適切な商品である。ただし、各店舗における在庫数は、適切な在庫数とは異なる場合がある。そこで、第2の実施形態として、店舗における在庫数が適切となるように商品の配送を管理する商品推奨装置102について説明する。
【0092】
第2の実施形態における商品推奨装置102の構成を説明する。
【0093】
図6は、第2の実施形態における商品推奨装置102の構成を示すブロック図である。
【0094】
図6を参照すると、商品推奨装置102は、商品推奨装置100の構成に加え、商品配送部150を含む。商品配送部150以外の構成は、第1の実施形態と同様のため、それらの構成に関連する説明を省略する。
【0095】
商品配送部150は、自社商品取得部130から、推奨商品である自社商品を取得する。さらに、商品配送部150は、各店舗410における自社商品の在庫数を取得する。そして、商品配送部150は、在庫数を基に、店舗410における在庫数が適切となるように、一の店舗410から他の店舗410に配送する自社商品の数(配送数)を決定する。商品配送部150は、3つ以上の店舗410間における配送数を決定してもよい。
【0096】
なお、商品配送部150は、所定の通信回線を介して、商品の在庫を管理している装置から、各店舗における自社商品の在庫数を取得すればよい。例えば、各店舗が、商品管理用サーバを備える場合、商品配送部150は、店舗の商品管理用サーバから在庫数を取得すればよい。あるいは、全店舗の商品が、一元的に管理されている場合、商品配送部150は、商品を一元的に管理している管理装置から、在庫数を取得すればよい。
【0097】
なお、商品配送部150が配送数を決定する手法は、限定されない。商品配送部150は、所定の予測手法(例えば、カルマンフィルタのような統計的手法、又は、ディープラーニングのような人工知能を用いた手法など)を用いて配送数を決定すればよい。
【0098】
商品配送部150は、決定した配送数を所定の出力先に出力する。
【0099】
例えば、商品配送部150は、決定した配送数を表示部140に表示してもよい。そこで、
図6は、点線を用いて、商品配送部150と表示部140との関係を示している。
【0100】
商品配送部150は、さらに、店舗410の特性及び店舗410の周辺環境の少なくとも1つに基づいて、配送数を変更してもよい。ここで、店舗410の特性及び店舗410の周辺環境は、第1の実施形態において説明した特性及び周辺環境と同様である。例えば、商品配送部150は、配送先が一般店舗であるか省人型店舗であるかに基づいて、配送数を変更してもよい。
【0101】
商品推奨装置102の利用者は、商品配送部150が決定した配送数を基に、店舗410間において自社商品を配送すればよい。
【0102】
なお、商品配送部150が、自動的に、店員又は自社商品の配送業者に自社商品の配送数を通知し、自社商品の配送を依頼してもよい。
【0103】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
【0104】
図7は、第2の実施形態における、商品推奨装置102の動作を示すフロー図である。
【0105】
商品推奨装置102における他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける他社商品の評価と、所定の指標とを用いて、ネットワーキングサービスにおける他社商品を取得する(ステップS301)。
【0106】
カテゴリ取得部120は、取得された他社商品を含むカテゴリ及び他社商品の特徴の少なくとも一つ(
図7ではまとめて「カテゴリ」としている)を取得する(ステップS303)。
【0107】
自社商品取得部130は、取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品を取得する(ステップS305)。
【0108】
表示部140は、推奨商品として、取得された自社商品を表示する(ステップS307)。
【0109】
商品配送部150は、店舗410における自社商品の在庫数を確認する(ステップS311)。
【0110】
商品配送部150は、在庫数を基に、店舗410における在庫数が適切となるように、一の店舗410から他の店舗410に配送する自社商品の数(配送数)を決定する(ステップS313)。
【0111】
商品配送部150は、決定した配送数を出力する(ステップS315)。例えば、商品配送部150は、決定した配送数を表示部140に表示してもよい。あるいは、商品配送部150は、自動的に、店員又は自社商品の配送業者に自社商品の配送数を通知し、自社商品の配送を依頼してもよい。
【0112】
以上により、第2の実施形態の動作が完了する。
【0113】
次に、第2の実施形態の効果を説明する。
【0114】
第2の実施形態は、第1の実施形態の効果に加え、店舗410における自社商品の在庫数を適切にするとの効果を奏する。
【0115】
その理由は、商品配送部150が、店舗410における自社商品の在庫数が適切となるように、自社商品の配送数を決定するためである。
【0116】
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
【0117】
商品推奨装置100が表示する自社商品は、店舗410の品ぞろえとして適切な商品である。しかし、自社商品を配送できない場合、あるいは、配送しても自社商品の在庫数が不足する場合、その自社商品を発注することが必要である。そこで、第3の実施形態として、自社商品を発注する商品推奨装置103について説明する。
【0118】
第3の実施形態における商品推奨装置103の構成を説明する。
【0119】
図8は、第3の実施形態における商品推奨装置103の構成を示すブロック図である。
【0120】
図8を参照すると、商品推奨装置103は、商品推奨装置100の構成に加え、商品発注部160を含む。商品発注部160以外の構成は、第1の実施形態と同様のため、それらの構成に関連する説明を省略する。
【0121】
商品発注部160は、店舗410の在庫数を確認し、自社商品の提供元に、必要数の自社商品を発注する。なお、必要数の算出手法は、限定されない。例えば、必要数は、在庫数を所定の予測手法(例えば、カルマンフィルタのような統計的手法、又は、ディープラーニングのような人工知能を用いた手法など)に適用して算出される。
【0122】
なお、商品発注部160は、第2の実施形態の商品配送部150と同様に、在庫数を取得すればよい。
【0123】
なお、商品発注部160は、店員などの操作を必要とせず、自動的に発注する機能(自動発注機能)を備えていてもよいし、店員などの指示に基づいて発注するように構成されてもよい。
【0124】
また、商品提供元420は、限定されない。例えば、商品提供元420は、自社商品を保管する倉庫、又は、自社商品を作成するメーカーである。
【0125】
なお、商品推奨装置103は、第2の実施形態における商品配送部150に相当する構成を含んでもよい。この場合、商品発注部160は、商品配送部150が決定した配送数を参照して、自社商品の必要数を決めてもよい。
【0126】
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
【0127】
図9は、第3の実施形態における、商品推奨装置103の動作を示すフロー図である。
【0128】
商品推奨装置103における他社商品取得部110は、ネットワーキングサービスにおける他社商品の評価と、所定の指標とを用いて、ネットワーキングサービスにおける他社商品を取得する(ステップS301)。
【0129】
カテゴリ取得部120は、取得された他社商品を含むカテゴリ及び他社商品の特徴の少なくとも一つ(
図9ではまとめて「カテゴリ」としている)を取得する(ステップS303)。
【0130】
自社商品取得部130は、取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する自社商品を取得する(ステップS305)。
【0131】
表示部140は、推奨商品として、取得された自社商品を表示する(ステップS307)。
【0132】
商品発注部160は、取得された自社商品を所定の発注先に発注する(ステップS321)。
【0133】
以上により、第3の実施形態の動作が完了する。
【0134】
なお、発注先は、発注された自社商品を店舗410に配送する。
【0135】
次に、第3の実施形態の効果を説明する。
【0136】
第3の実施形態は、第1の実施形態の効果に加え、必要となる自社商品を発注するとの効果を奏する。
【0137】
その理由は、商品発注部160が、在庫数を基に、自社商品を発注するためである。
【0138】
例えば、商品発注部160が自動発注機能を備えている場合、第3の実施形態は、ネットワーキングサービスにおいて所定の評価を受けている商品に関連する自社商品を発注して、適切な在庫数を確保できる。そのため、第3の実施形態は、自社商品の機会損失を低減する。
【0139】
(ハードウェア構成)
上述した各実施形態において、各装置(商品推奨装置100ないし103)の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータとプログラムとの任意の組合せにより実現されてもよい。
【0140】
図10は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【0141】
図10を参照すると、コンピュータ500は、プロセッサの一例であるCentral Processing Unit(CPU)501を含む。さらに、コンピュータ500は、メモリの一例であるRead Only Memory(ROM)502、及び、Random Access Memory(RAM)503を含む。コンピュータ500は、さらに、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、出力装置510、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0142】
プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、あらかじめ、ROM502、RAM503、及び記憶装置505の少なくとも1つに格納される。
【0143】
CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、商品推奨装置100のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、コンピュータ500は、他社商品取得部110、カテゴリ取得部120、自社商品取得部130、及び、表示部140としての機能を実現する。
【0144】
ROM502は、プログラム504に加え、初期値など各装置の各機能において、あらかじめ記憶しておくことが必要なデータを記憶する。
【0145】
RAM503は、プログラム504に加え、各装置の各機能において一時的に記憶されるデータを記憶する。例えば、商品推奨装置100のRAM503は、取得された自社商品を記憶してもよい。
【0146】
記憶装置505は、プログラム504に加え、ROM502及びRAM503に記憶できないような多量のデータを記憶する。さらに、記憶装置505は、長期に保存するデータ、又は、変更頻度が低いデータを記憶する。なお、例えば、商品推奨装置100の記憶装置505は、指標記憶部210、カテゴリ記憶部220、及び、商品記憶部230として動作してもよい。
【0147】
記録媒体506は、コンピュータ500が用いるデータを記録する。記録媒体506は、コンピュータ500が取得したデータを記録してもよい。
【0148】
ドライブ装置507は、記録媒体506に記録されたデータを読み出す。さらに、ドライブ装置507は、記録媒体506にデータを書き出してもよい。
【0149】
記録媒体506は、さらに、プログラム504の少なくとも一部を含んでもよい。この場合、記録媒体506に記録されているプログラム504は、ドライブ装置507により読み出され、RAM503又は記憶装置505に記憶され、CPU501に供給されてもよい。
【0150】
なお、ROM502、記憶装置505、及び記録媒体506は、不揮発性(non-transitory)の記録媒体の一例である。
【0151】
通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。例えば、商品推奨装置100の通信インタフェース508は、他社商品取得部110の一部として動作してもよい。あるいは、例えば、商品推奨装置102の通信インタフェース508は、商品配送部150の一部として動作してもよい。あるいは、例えば、商品推奨装置103の通信インタフェース508は、商品発注部160の一部として動作してもよい。
【0152】
なお、プログラム504は、通信インタフェース508を介して通信ネットワークに接続されている図示しない装置から、コンピュータ500に供給されてもよい。
【0153】
入力装置509は、例えば、マウス及びキーボードであり、コンピュータ500の管理者等からの情報の入力を受け付ける。例えば、入力装置509は、商品推奨装置103において商品発注部160が利用者の指示を受け付ける機器として動作してもよい。
【0154】
出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、管理者等へ情報を出力(表示)する。例えば、出力装置510は、商品推奨装置100における表示部140として動作してもよい。
【0155】
入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。例えば、商品推奨装置100の表示部140が外部の表示装置を制御する場合、入出力インタフェース511は、表示部140の一部として動作してもよい。
【0156】
バス512は、上記のハードウェアの各構成要素を接続する。
【0157】
なお、
図10に示されているハードウェア構成は、例示である。コンピュータ500は、上記以外の構成要素を含んでいてもよく、上記の構成要素の一部を含まなくてもよい。
【0158】
(変形例)
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、それぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組合せにより、構成要素が実現されてもよい。
【0159】
あるいは、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組合せにより実現されてもよい。
【0160】
あるいは、各装置の各構成要素の一部又は全部が、プロセッサ等を含む汎用回路(circuitry)又は専用の回路、及び、これらの組合せによって実現されてもよい。
【0161】
上記の回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
【0162】
各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。
【0163】
各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータ及び回路等により実現される場合、複数のコンピュータ及び回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0164】
また、各実施形態の各装置は、店舗に配置されてもよいし、店舗とは異なる場所に配置され、通信ネットワークを介して店舗の装置(例えば、POS端末、又は、店舗サーバ)と接続されてもよい。つまり、各装置は、クラウド・コンピューティング・システムによって実現されてもよい。
【0165】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【0166】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0167】
(付記1)
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得する第1の商品取得手段と、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得するカテゴリ取得手段と、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得する第2の商品取得手段と、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する表示手段と
を含む商品推奨装置。
【0168】
(付記2)
第1の商品の特徴は、第1の商品の形状、大きさ、重さ、色合い、触感、味わい、原材料、包装、及び価格の少なくとも1つに関連する
付記1に記載の商品推奨装置。
【0169】
(付記3)
評価に関する情報は、ネットワーキングサービスを利用する所定の人物及び所定の団体の少なくとも1つによる評価に関連する情報である
付記1又は2に記載の商品推奨装置。
【0170】
(付記4)
評価に関する情報は、ネットワーキングサービスで共有される画像である
付記1ないし3のいずれか1項に記載の商品推奨装置。
【0171】
(付記5)
カテゴリ取得手段が、第2の商品を販売する店舗の特性、店舗の周辺環境、及び季節の少なくとも1つに基づいて、カテゴリ及び特徴の少なくとも1つを変更する
付記1ないし4のいずれか1項に記載の商品推奨装置。
【0172】
(付記6)
店舗の特性は、店舗の規模、店舗の店員の数、店舗の立地、店舗の客層、及び店舗の営業時間の少なくとも1つに関連する
付記5に記載の商品推奨装置。
【0173】
(付記7)
店舗の周辺環境は、店舗を含むエリアの気象状態、店舗の隣接の建造物、店舗の近隣住居状態、店舗が建っている土地の地目、及び店舗の近隣のイベントの少なくとも1つを含む
付記5又は6に記載の商品推奨装置。
【0174】
(付記8)
複数の店舗それぞれにおける第2の商品の在庫数を基に、一の店舗から他の店舗に配送する第2の商品の数を決定する商品配送手段
をさらに含む付記1ないし7のいずれか1項に記載の商品推奨装置。
【0175】
(付記9)
第2の商品を発注する商品発注手段を
をさらに含む付記1ないし8のいずれか1項に記載の商品推奨装置。
【0176】
(付記10)
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得し、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得し、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得し、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する
商品推奨方法。
【0177】
(付記11)
ネットワーキングサービスにおける所定の評価に関する情報に基づいて第1の商品を取得する処理と、
取得された第1の商品を含むカテゴリ及び第1の商品の特徴の少なくとも1つを取得する処理と、
取得されたカテゴリ及び特徴の少なくとも1つに関連する第2の商品を取得する処理と、
取得された第2の商品を推奨商品として表示する処理と
をコンピュータに実行させるプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する記録媒体。
【0178】
この出願は、2019年 3月20日に出願された日本出願特願2019-053718を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0179】
100 商品推奨装置
101 商品推奨装置
102 商品推奨装置
103 商品推奨装置
110 他社商品取得部
111 第1の商品取得部
120 カテゴリ取得部
130 自社商品取得部
131 第2の商品取得部
140 表示部
150 商品配送部
160 商品発注部
210 指標記憶部
220 カテゴリ記憶部
230 商品記憶部
410 店舗
420 商品提供元
500 コンピュータ
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 プログラム
505 記憶装置
506 記録媒体
507 ドライブ装置
508 通信インタフェース
509 入力装置
510 出力装置
511 入出力インタフェース
512 バス