(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】欠品検出装置、欠品検出方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240827BHJP
【FI】
G06Q30/0601 338
(21)【出願番号】P 2023522110
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 JP2021019130
(87)【国際公開番号】W WO2022244176
(87)【国際公開日】2022-11-24
【審査請求日】2023-07-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】富田 莉奈
(72)【発明者】
【氏名】田原 裕司
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-219901(JP,A)
【文献】特開2012-156788(JP,A)
【文献】特開2010-072700(JP,A)
【文献】国際公開第2012/144162(WO,A1)
【文献】特開2015-184013(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得手段と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断し、
さらに、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成手段を備え、
前記画像処理手段は、
前記第1統計情報が前記判断基準
を満たした場合に、前記陳列棚に欠品が生じている
と判断し、
前記基準生成手段は、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、欠品検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の欠品検出装置において、
前記基準生成手段は、前記判断基準として、彩度の基準値を、第1クラスタの彩度の最大値以上、第2クラスタの彩度の最小値以下の範囲の値に設定する、欠品検出装置。
【請求項3】
請求項1
または2に記載の欠品検出装置において、
前記第1統計情報は、彩度の平均値を含む、欠品検出装置。
【請求項4】
請求項
1~3
のいずれか1項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、前記陳列棚に欠品が生じている場合に、欠品が生じていることを示す情報を第1の端末に送信し、
前記基準生成手段は、前記判断基準を生成するための処理において所定の条件を満たしたときに、当該所定の条件を満たしたことを示す情報を第2の端末に送信する、欠品検出装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、
前記複数の画素の明度を統計処理した結果を示す第2統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第2統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、
前記複数の画素の色相を統計処理した結果を示す第3統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第3統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
店舗内における前記陳列棚の位置、及び前記陳列棚が陳列されている店舗の少なくとも一方に応じて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準が設定されている、欠品検出装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じていないと判断した場合、
さらに、前記第1画像に対して前記商品の個数を検出する個数検出処理を行い、
前記個数検出処理において前記商品の個数が0であると判断された場合、前記陳列棚に欠品が生じていると判断する、欠品検出装置。
【請求項9】
コンピュータが、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得処理と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理と、
を行い、
前記画像処理において、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断
し、
さらに、前記コンピュータが、
前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成処理を行い、
前記画像処理において、前記第1統計情報が前記判断基準を満たした場合に、前記陳列棚に欠品が生じていると判断し、
前記基準生成処理において、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、欠品検出方法。
【請求項10】
コンピュータに、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得機能と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理機能と、
を持たせ、
前記画像処理機能は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断
し、
さらに、前記コンピュータに、
前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成機能を持たせ、
前記画像処理機能は、
前記第1統計情報が前記判断基準を満たした場合に、前記陳列棚に欠品が生じていると判断し、
前記基準生成機能は、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、欠品検出装置、欠品検出方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗において、商品の販売機会の損失を防ぐためには、陳列棚に商品が常時陳列されているのが望ましい。このため、陳列棚の商品が欠品していることを早期に把握することが望まれている。これに対し、特許文献1に記載の陳列状況判定システムは、陳列棚を撮影した画像を処理することにより、陳列されている商品の商品識別情報と、商品タグの商品識別情報と認識し、これらを比較することで,商品の陳列状況を判定する。さらにこの陳列状況判定システムは、商品タグの商品識別情報のうち、陳列されている商品の商品識別情報にはない商品識別情報を、欠品している商品の商品識別情報として判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像処理を用いる場合、商品の欠品を精度よく検出することは難しい。本発明の目的の一例は、画像処理によって商品の欠品を精度よく検出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得手段と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置が提供される。
【0006】
本発明の一態様によれば、コンピュータが、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得処理と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理と、
を行い、
前記画像処理において、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出方法が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、コンピュータに、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得機能と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理機能と、
を持たせ、
前記画像処理機能は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像処理によって商品の欠品を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0010】
【
図1】実施形態に係る欠品検出装置の使用環境を説明する図である。
【
図2】欠品検出装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図3】基準生成部が生成する判断基準の第1例を説明するための図である。
【
図4】基準生成部が生成する判断基準の第2例を説明するための図である。
【
図5】基準生成部が生成する判断基準の第
3例を説明するための図である。
【
図6】欠品検出装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図7】欠品検出装置が行う処理の第1例を示すフローチャートである。
【
図8】欠品検出装置が行う処理の第2例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
図1は、実施形態に係る欠品検出装置10の使用環境を説明する図である。欠品検出装置10は、撮像装置20、第1端末30、及び第2端末40と共に使用される。
【0013】
撮像装置20は、店舗の中を撮影する。撮像装置20が生成する画像には、商品の陳列棚が含まれている。この陳列棚は、温調機能、例えば保温機能、冷蔵機能、及び冷凍機能いずれも有していない一般的な陳列棚であってもよいし、温調機能を有している陳列棚であってもよい。前者の場合、陳列棚に陳列される商品は、同一の種類の場合は同一の外観を有している。後者の場合、陳列棚に陳列される商品は、例えば店内で調理された商品である。この場合、商品は、同一の種類であっても少しずつ異なる外観を有している。また、一つの陳列棚に複数種類の商品が陳列されることもある。
【0014】
欠品検出装置10は、撮像装置20が生成した画像を処理することにより、陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する。そして欠品検出装置10は、陳列棚に欠品が生じている場合、第1端末30にそのことを示す情報(以下、欠品情報と記載)を送信する。第1端末30は、店員に用いられている。第1端末30は、スマートフォンやタブレットなどの携帯型の端末であってもよいし、固定型の端末であってもよい。また第1端末30は、欠品状態の履歴を記録するデータベースを有する端末であってもよい。
【0015】
また欠品検出装置10は、欠品の有無を判断する際に用いられる判断基準を、陳列棚を含む複数の画像を処理することにより生成する。ここで欠品検出装置10は、この生成処理において所定の基準が満たされた場合、そのことを示す情報を、欠品検出装置10の管理者が使用する第2端末40に送信する。所定の基準は、上記した判断基準の精度が低下すると想定される場合である。これらの具体例については、後述する。
【0016】
なお、欠品検出装置10は、店舗毎に設置されていてもよいし、クラウド型の装置であってもよい。後者の場合、欠品検出装置10は、複数の店舗それぞれの撮像装置20から画像を取得し、複数の店舗別に陳列棚の欠品の有無を判断する。ただしこの場合でも、第1端末30は、複数の店舗別に設定されている。このため、欠品検出装置10は複数の第1端末30と通信する。なお、欠品検出装置10がクラウド型の場合、第2端末40は一つの場合もあれば複数の場合もある。
【0017】
図2は、欠品検出装置10の機能構成の一例を示す図である。欠品検出装置10は、取得部110、画像処理部120、基準生成部130、及び画像記憶部140を有している。
【0018】
取得部110は、撮像装置20が生成した画像(以下、第1画像と記載)を取得する。第1画像は、リアルタイムで撮像装置20が生成した画像である。そして取得部110は、画像記憶部140に第1画像を記憶させる。なお、欠品検出装置10が複数の店舗を管理している場合、取得部110は、店舗識別情報とともに第1画像を取得する。そして取得部110は、この商品識別情報に紐づけて第1画像を画像記憶部140に記憶させる。これにより、画像記憶部140は、店舗別に第1画像を記憶できる。
【0019】
なお、画像記憶部140に記憶された第1画像は、欠品の有無を判断する際に用いられる判断基準を更新する際に用いられる。
【0020】
また一つの店舗に複数の陳列棚が設けられており、かつこれら複数の陳列棚別に撮像装置20が設置されている場合、取得部110は、第1画像を、その第1画像を生成した撮像装置20に識別する情報(以下、撮像装置識別情報と記載)とともに取得する。そして取得部110は、この撮像装置識別情報に紐づけて第1画像を画像記憶部140に記憶させる。これにより、画像記憶部140は、撮像装置20別すなわち陳列棚別に第1画像を記憶できる。
【0021】
画像処理部120は、取得部110がリアルタイムで取得した第1画像を処理することにより、陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する。具体的には、画像処理部120は、第1統計情報を生成する。第1統計情報は、第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す。ここで行われる処理の一例は平均値の算出であるが、最頻値の算出など、他の方法で代表値を算出する処理であってもよい。ここで、第1画像のうち第1統計情報の元になる領域は、第1画像の全体であってもよいし、第1画像のうち商品が写っているべき領域であってもよい。
【0022】
そして画像処理部120は、この第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する。一例として、画像処理部120は、第1統計情報が所定の判断基準を満たした場合に、陳列棚の商品は欠品していると判断する。ここで用いられる判断基準は、店舗及び陳列棚の少なくとも一方に応じて設定されている。一例として、判断基準は、店舗別に設定されていてもよいし、店舗別かつ陳列棚別に設定されていてもよい。これは、陳列棚の照明条件は店舗ごとかつ陳列棚ごとに異なるためである。
【0023】
そして画像処理部120は、陳列棚に欠品が生じている場合、上記した欠品情報を第1端末30に送信する。
【0024】
なお、画像処理部120は、さらに、第1統計情報を生成するときに用いた複数の画素の明度を統計処理した結果を示す情報(以下、第2統計情報と記載)、及びこれら複数の画素の色相を統計処理した結果を示す情報(以下、第3統計情報と記載)の少なくとも一方を算出し、この少なくとも一方をさらに用いて、陳列棚に欠品が生じているか否かを判断してもよい。第2統計情報及び第3統計情報も、平均値又は最頻値など、代表値を示す情報である。
【0025】
画像処理部120が行う処理の具体例については、他の図を用いて後述する。
【0026】
基準生成部130は、画像記憶部140が記憶している画像を用いて、画像処理部120が用いる判断基準を定期的に更新する。画像記憶部140は、上記した第1画像を記憶しているとともに、欠品検出装置10の運用開始前に撮像装置20が生成した画像(以下、第2画像と記載)も含んでいる。欠品検出装置10の使用者は、欠品検出装置10の運用の開始前に、所定数の第2画像を生成しておく。そして基準生成部130は、この所定数の第2画像用いて上記した判断基準を生成する。そして基準生成部130は、第1画像及び第2画像の双方を用いて、定期的に判断基準を更新する。この更新において、基準生成部130は、更新時から一定期間前までの間に生成された第1画像を用いる。この際、基準生成部130は、第1画像のみを用いて判断基準を更新してもよい。基準生成部130は、この判断基準を、店舗別かつ陳列棚別に生成かつ更新する。
【0027】
そして基準生成部130は、
図1を用いて説明したように、判断基準の生成(更新)処理において所定の基準が満たされた場合、所定の情報を第2端末40に送信する。
【0028】
画像記憶部140は、上記したように、第1画像及び第2画像を記憶している。そして、欠品検出装置10の使用時間が増えるにつれて、画像記憶部140が記憶している第1画像は増加する。なお、画像記憶部140は、欠品検出装置10の外部に位置していてもよい。
【0029】
また、第2画像としては、判断基準の精度が低下しないように選択された画像が用いられる。ここでの選択基準は、例えば照明の映り込みが少ないこと、及び/または陳列棚に広告が取り付けられていないこと、などである。第2画像の選択は、例えば機械学習を用いたモデルによって行われてもよい。
【0030】
図3は、基準生成部130が生成する判断基準の第1例を説明するための図である。本図に示す例において、画像処理部120及び基準生成部130は、彩度に関する第1統計情報、及び明度に関する第2統計情報を用いる。
【0031】
具体的には、基準生成部130は、まず、画像記憶部140から第1画像及び第2画像を読み出す。この段階では、読み出された画像は、商品が欠品しているか否かの情報に紐づいていない。
【0032】
そして基準生成部130は、これら複数の画像を、彩度及び明度を用いて複数のクラスタに分類する。これらのクラスタは、陳列棚に残っている商品の数に基づいている。例えば基準生成部130が複数の画像を第1クラスタ及び第2クラスタに分類する場合、相対的に彩度が小さいクラスタ(
図3に示す例では第1クラスタ)は陳列棚に商品がない画像に相当し、相対的に彩度が大きいクラスタ(
図3に示す例では第2クラスタ)は陳列棚に商品がある画像に相当している。
【0033】
そして基準生成部130は、これら複数のクラスタそれぞれを定義する領域を用いて、判断基準を生成する。
【0034】
図3に示す例では、第1クラスタと第2クラスタとが重なっている領域は小さい。そして基準生成部130は、第1クラスタの彩度の最大値a、及び第2クラスタの彩度の最小値bを認識する。そして、基準生成部130は、判断基準として、彩度の基準値を、最小値b以上最大値a以下の範囲の値に設定する。
【0035】
そして画像処理部120は、第1画像の第1統計情報が基準値以下の場合に商品が欠品していると判断し、第1画像の彩度が基準値超の場合に商品はあると判断する。
【0036】
ここで基準生成部130は、最大値aの代わりに、最大値aに所定のマージン値を加えた値を用いてもよい。また基準生成部130は、最小値bの代わりに、最小値bから所定のマージン値を引いた値を用いてもよい。ここで用いられるマージン値は、運用開始直後においてはデフォルト値が設定されているが、その後、例えば欠品検出装置10の管理者又は店員によって設定される。
【0037】
なお、
図3に示した例において、基準生成部130は、明度においても同様の基準値を設定してもよい。また基準生成部130は、彩度及び明度に加えて、色相に関する第3統計情報を用いてもよい。この場合、クラスタは3次元空間で定義される。そして基準生成部130は、さらに色相においても同様の基準値を設定する。
【0038】
図4は、基準生成部130が生成する判断基準の第2例を説明するための図である。本図に示す例において、基準生成部130は、
図3に示した例と同様に第1クラスタ及び第2クラスタを生成する。そして、基準生成部130は、第1クラスタの中心(又は重心)と第2クラスタの中心(又は重心)を結ぶ直線(以下、中心線と記載)を生成する。そして基準生成部130は、第1クラスタ及び第2クラスタのそれぞれについて、クラスタの範囲を示す曲線(例えば円又は楕円)の接線のうち、中心線に対して垂直な接線A,Bを生成する。そして基準生成部130は、判断基準としての基準線を、これら2つの接線A,Bの間に位置し、かつこれら接線A,Bに平行になるように、設定する。
【0039】
そして画像処理部120は、
図4に示した2次元平面において、第1画像が基準線上またはそれよりも第1クラスタ側に位置する場合に商品が欠品していると判断し、第1画像が基準線よりも第2クラスタ側に位置する場合に商品はあると判断する。
【0040】
ここで基準生成部130は、接線A,Bの少なくとも一方を平行に移動させ、基準線として設定可能な範囲を広げてもよい。
図4において、接線A,Bの移動量をマージンと記載する。ここで用いられる移動量は、例えば欠品検出装置10の管理者又は店員によって設定される。
【0041】
なお、本図において、第1クラスタは、第2クラスタと重なっている部分を有していない。ただし、第1クラスタの一部が第2クラスタの一部に重なっていても、本図に示す例は適用可能である。
【0042】
図5は、基準生成部130が生成する判断基準の第3例を説明するための図である。本図に示す例において、基準生成部130は、
図3に示した例と同様に第1クラスタ及び第2クラスタを生成する。そして第1クラスタの一部は第2クラスタの一部に重なっている。基準生成部130は、第1クラスタを定義する曲線(例えば円又は楕円)と第2クラスタを定義する曲線(例えば円又は楕円)の2つの交点を特定する。そして基準生成部130は、これら2つの交点を結ぶ直線Cを生成する。そして基準生成部130は、直線Cを第1クラスタ側の平行に移動させた直線Dと、直線Cを第2クラスタ側の平行に移動させた直線Eを生成する。これらの移動量は、
図3,4の例におけるマージンに相当しており、例えば欠品検出装置10の管理者又は店員によって設定される。そして基準生成部130は、判断基準としての基準線を、これら2つの直線D,Eの間に位置し、かつこれら直線D,Eに平行になるように、設定する。
【0043】
そして画像処理部120は、
図5に示した2次元平面において、第1画像が基準線上またはそれよりも第1クラスタ側に位置する場合に商品が欠品していると判断し、第1画像が基準線よりも第2クラスタ側に位置する場合に商品はあると判断する。
【0044】
図3~
図5を用いて説明した処理は、店舗別かつ陳列棚別に行われる。
【0045】
なお、
図4及び
図5に示した例において、基準生成部130は、さらに色相に関する第3統計情報を用いてもよい。この場合、クラスタは3次元空間で定義される。そして基準生成部130は、この3次元空間において、上記した処理を行うことにより、判断基準を設定する。
【0046】
また、
図3、
図4、及び
図5に示した例において、第1クラスタ及び第2クラスタが形成されなかった場合、基準生成部130は判断基準を生成できない。そこで基準生成部130は、そのことを示す情報を第2端末40に送信する。
【0047】
また、
図3及び
図5に示した例において、第1クラスタと第2クラスタとが重なっている領域の面積が大きい場合、基準値の精度が低下する恐れがある。そこで基準生成部130は、この領域の面積が基準を満たした場合(例えば基準値以上になった場合)、そのことを示す情報を第2端末40に送信する。
【0048】
さらに、
図3~
図5に示した例において、画像記憶部140から読み出された画像が3つ以上のクラスタに分類されることもあり得る。この場合、基準生成部130は、そのことを示す情報を第2端末40に送信する。また基準生成部130は、所定のクラスタを削除してクラスタの数を2つに絞ってもよい。この場合、基準生成部130は、削除すべきクラスタを、例えば彩度及びそのクラスタに属する画像の数の少なくとも一方を用いて選択する。
【0049】
図6は、欠品検出装置10のハードウェア構成例を示す図である。欠品検出装置10は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0050】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0051】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0052】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0053】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は欠品検出装置10の各機能(例えば取得部110、画像処理部120、及び基準生成部130)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は画像記憶部140としても機能する。
【0054】
入出力インタフェース1050は、欠品検出装置10と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0055】
ネットワークインタフェース1060は、欠品検出装置10をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。欠品検出装置10は、例えばネットワークインタフェース1060を介して撮像装置20、第1端末30、及び第2端末40と通信する。
【0056】
図7は、欠品検出装置10が行う処理の第1例を示すフローチャートである。基準生成部130は、予め判断基準を生成している。この判断基準は、例えば画像記憶部140に記憶されている。また、撮像装置20は、繰り返し陳列棚を撮像している。そして撮像装置20は、一定間隔でその画像を第1画像としてリアルタイムで欠品検出装置10に送信する。欠品検出装置10は、第1画像を取得するたびに本図に示す処理を行う。なお、欠品検出装置10は、本図に示す処理を自動で開始してもよいし、管理者又は店員から所定の入力があったときに開始してもよい。
【0057】
欠品検出装置10の取得部110は、撮像装置20から第1画像を取得する(ステップS10)。取得部110は、この第1画像を画像記憶部140に記憶させる。
【0058】
次いで画像処理部120は、ステップS10で取得した第1画像を処理することにより、第1統計情報を生成する。ここで画像処理部120は、必要に応じて第2統計情報及び第3統計情報も生成する(ステップS20)。次いで基準生成部130は、ステップS20で生成された情報と、基準生成部130が予め生成していた判断基準とを用いて、陳列棚の商品が欠品しているか否かを判断する(ステップS30)。基準生成部130は、欠品していると判断した場合(ステップS30:Yes)、欠品情報を第1端末30に送信する(ステップS40)。
【0059】
第1端末30は、欠品情報が送信されてきたことを、例えば音声又は振動を用いて店員に通知する。店員は、欠品情報を取得すると、商品を陳列棚に補充するための作業を行う。
【0060】
なお、
図1を用いて説明したように、一つの陳列棚に複数種類の商品が陳列されていることがある。この場合、商品の種類ごとに、その商品が陳列されるべき位置は決まっている。そこで、欠品検出装置10は、商品の種類ごとに、その商品の種類に対応する領域を第1画像及び第2画像のそれぞれから切り出し、この切出した領域を第1画像及び第2画像の代わりに用いて上記した処理を行えばよい。この場合、判断基準も、同様にして生成される。
【0061】
図8は、欠品検出装置10が行う処理の第2例を示すフローチャートである。本図において、ステップS10~ステップS30(Yes)、及びステップS40に係る処理は、
図7に示した例と同様である。
【0062】
画像処理部120は、欠品が生じていないと判断した場合(ステップS30:No)、第1画像に対して、商品の個数を検知する処理を行う。この処理は、例えば商品の特徴量を用いて行われてもよいし、機械学習によって生成されたモデルを用いて行われてもよい(ステップS32)。そして画像処理部120は、商品の個数が0個であると判断した場合(ステップS34:No)、ステップS40に示した処理を行う。
【0063】
陳列棚に付属品(例えば広告など)が設けられている場合、及び陳列棚の一部が照明を反射している場合、第1画像の第1統計情報、第2統計情報、及び第3統計情報の少なくとも一つ(特に第1統計情報)は、この付属品に起因して大きな値になる可能性が出てくる。この場合、ステップS20及びステップS30に示した処理において、商品が欠品しているにもかかわらず、商品が残っていると誤認識される可能性がでてくる。これに対してステップS32及びステップS34に示した処理が行われると、この誤認識をリカバリーできる。
【0064】
なお、ステップS34において商品の個数が0個であると判断された場合、基準生成部130は以下の処理を行ってもよい。まず基準生成部130は、
図3~
図5に示した平面において、第1クラスタの中心(又は重心)とステップS10で取得した第1画像の距離を算出する。この距離が基準値以上の場合、陳列棚の環境(照明条件や付属品など)に起因して、第1クラスタの精度が低下している可能性がある。そこで基準生成部130は、第2端末40にそのことを示す情報を送信する。なお、この処理は画像処理部120が行ってもよい。この場合、画像処理部120は第1端末30に上記した情報を送信する。この送信処理は、上記した距離が基準値以上になる度に行われてもよいし、上記した距離が基準値以上になった回数が基準回数に達した時に行われてもよい。
【0065】
以上、本実施形態によれば、欠品検出装置10は、画像処理によって商品の欠品を精度よく検出できる。また、欠品の検出に必要な計算量も少なくて済む。
【0066】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0067】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0068】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得手段と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理手段と、
を備え、
前記画像処理手段は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置。
2.上記1に記載の欠品検出装置において、
前記第1統計情報は、彩度の平均値を含む、欠品検出装置。
3.上記1又は2に記載の欠品検出装置において、
前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成手段を備え、
前記画像処理手段は、前記判断基準を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断し、
前記基準生成手段は、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、欠品検出装置。
4.上記3に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、前記陳列棚に欠品が生じている場合に、欠品が生じていることを示す情報を第1の端末に送信し、
前記基準生成手段は、前記判断基準を生成するための処理において所定の条件を満たしたときに、当該所定の条件を満たしたことを示す情報を第2の端末に送信する、欠品検出装置。
5.上記1~4のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、
前記複数の画素の明度を統計処理した結果を示す第2統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第2統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置。
6.上記1~5のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、
前記複数の画素の色相を統計処理した結果を示す第3統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第3統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出装置。
7.上記1~6のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
店舗内における前記陳列棚の位置、及び前記陳列棚が陳列されている店舗の少なくとも一方に応じて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準が設定されている、欠品検出装置。
8.上記1~7のいずれか一項に記載の欠品検出装置において、
前記画像処理手段は、前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じていないと判断した場合、
さらに、前記第1画像に対して前記商品の個数を検出する個数検出処理を行い、
前記個数検出処理において前記商品の個数が0であると判断された場合、前記陳列棚に欠品が生じていると判断する、欠品検出装置。
9.コンピュータが、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得処理と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理と、
を行い、
前記画像処理において、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出方法。
10.上記9に記載の欠品検出方法において、
前記第1統計情報は、彩度の平均値を含む、欠品検出方法。
11.上記9又は10に記載の欠品検出方法において、
前記コンピュータは、
前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成処理を行い、
前記画像処理において、前記判断基準を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断し、
前記基準生成処理において、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、欠品検出方法。
12.上記11に記載の欠品検出方法において、
前記コンピュータは、
前記画像処理において、前記陳列棚に欠品が生じている場合に、欠品が生じていることを示す情報を第1の端末に送信し、
前記基準生成処理において、所定の条件を満たしたときに、当該所定の条件を満たしたことを示す情報を第2の端末に送信する、欠品検出方法。
13.上記9~12のいずれか一項に記載の欠品検出方法において、
前記コンピュータは、前記画像処理において、
前記複数の画素の明度を統計処理した結果を示す第2統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第2統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出方法。
14.上記9~13のいずれか一項に記載の欠品検出方法において、
前記コンピュータは、前記画像処理において、
前記複数の画素の色相を統計処理した結果を示す第3統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第3統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、欠品検出方法。
15.上記9~14のいずれか一項に記載の欠品検出方法において、
店舗内における前記陳列棚の位置、及び前記陳列棚が陳列されている店舗の少なくとも一方に応じて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準が設定されている、欠品検出方法。
16.上記9~15のいずれか一項に記載の欠品検出方法において、
前記コンピュータは、前記画像処理において、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じていないと判断した場合、
さらに、前記第1画像に対して前記商品の個数を検出する個数検出処理を行い、
前記個数検出処理において前記商品の個数が0であると判断された場合、前記陳列棚に欠品が生じていると判断する、欠品検出方法。
17.コンピュータに、
商品が陳列される陳列棚を含む第1画像を取得する取得機能と、
前記第1画像を処理することにより、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する画像処理機能と、
を持たせ、
前記画像処理機能は、
前記第1画像の少なくとも一部に含まれる複数の画素の彩度を統計処理した結果を示す第1統計情報を生成し、
前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、プログラム。
18.上記17に記載のプログラムにおいて、
前記第1統計情報は、彩度の平均値を含む、プログラム。
19.上記17又は18に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準を生成する基準生成機能を持たせ
前記画像処理機能は、前記判断基準を用いて前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断し、
前記基準生成機能は、
前記陳列棚を含む複数の画像を、前記彩度を用いて複数のクラスタに分類し、
前記複数のクラスタを用いて前記判断基準を生成する、プログラム。
20.上記19に記載のプログラムにおいて、
前記画像処理機能は、前記陳列棚に欠品が生じている場合に、欠品が生じていることを示す情報を第1の端末に送信し、
前記基準生成機能は、前記判断基準を生成するための処理において所定の条件を満たしたときに、当該所定の条件を満たしたことを示す情報を第2の端末に送信する、プログラム。
21.上記17~20のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記画像処理機能は、
前記複数の画素の明度を統計処理した結果を示す第2統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第2統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、プログラム。
22.上記17~21のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記画像処理機能は、
前記複数の画素の色相を統計処理した結果を示す第3統計情報を生成し、
前記第1統計情報及び前記第3統計情報を用いて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かを判断する、プログラム。
23.上記17~22のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
店舗内における前記陳列棚の位置、及び前記陳列棚が陳列されている店舗の少なくとも一方に応じて、前記陳列棚に欠品が生じているか否かの判断基準が設定されている、プログラム。
24.上記17~23のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記画像処理機能は、前記第1統計情報を用いて前記陳列棚に欠品が生じていないと判断した場合、
さらに、前記第1画像に対して前記商品の個数を検出する個数検出処理を行い、
前記個数検出処理において前記商品の個数が0であると判断された場合、前記陳列棚に欠品が生じていると判断する、プログラム。
【符号の説明】
【0069】
10 欠品検出装置
20 撮像装置
30 第1端末
40 第2端末
110 取得部
120 画像処理部
130 基準生成部
140 画像記憶部