(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】オペレーターシステム、オペレーターシステムのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240827BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240827BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240827BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q30/015
G06F3/04817
(21)【出願番号】P 2021003895
(22)【出願日】2021-01-14
【審査請求日】2023-10-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年4月8日にトップページにバナー掲載 https://www.sateraito.jp/ 令和2年4月8日にサテライトオフィス・Q&Aチャットボット for LINE WORKSページに掲載 https://www.sateraito.jp/Lineworks_Q&AChatbot.html 令和2年4月8日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=ZIqgmzP-v50&feature=emb_logo 令和2年4月9日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=ZIqgmzP-v50&t=39s 令和2年4月21日にサテライトオフィス・プレスリリースページに掲載 https://www.sateraito.jp/pressrelease/index02.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年4月21日にFacebookページに掲載 https://www.facebook.com/sateraito.jp 令和2年4月21日に@Pressのページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/211007 令和2年4月21日にCNET Japanページに掲載 https://japan.cnet.com/release/30436964/ 令和2年4月21日にZDNet Japanページに掲載 https://japan.zdnet.com/release/30436964/ 令和2年6月1日にマニュアルページに掲載 https://sites.google.com/a/sateraito.jp/sateraito-dounyuu/Home/faq
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年6月29日にマニュアルページに掲載 https://sites.google.com/a/sateraito.jp/sateraito-dounyuu/Home/faq 令和2年7月1日にサテライトオフィス・Q&Aチャットボット for LINE WORKSページにPDFをアップロード https://www.sateraito.jp/Lineworks_Q&AChatbot.html 令和2年7月4日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=n2TaH45xGiA&feature=emb_logo 令和2年7月4日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=n2TaH45xGiA 令和2年7月23日にマニュアルページに掲載 https://sites.google.com/a/sateraito.jp/sateraito-dounyuu/Home/faq
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年8月4日にネクストセットトップページにバナー掲載 https://www.nextset.co.jp/index.html 令和2年8月4日にネクストセット・Q&Aチャットボット for Microsoft365(Teams)に掲載 https://www.nextset.co.jp/Q&AChatbot.html 令和2年8月4日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=Qxocah7kBUc&feature=emb_logo 令和2年8月4日にYouTubeページに動画アップロード https://www.youtube.com/watch?v=Qxocah7kBUc 令和2年8月6日にネクストセットプレスリリースページに掲載 https://www.nextset.co.jp/pressrelease/index.html 令和2年8月6日に@Pressのページに掲載 https://www.atpress.ne.jp/news/221669
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-009177(JP,A)
【文献】特開2020-095346(JP,A)
【文献】特開2020-184342(JP,A)
【文献】特開2020-149509(JP,A)
【文献】特開2015-092347(JP,A)
【文献】特開2019-028783(JP,A)
【文献】特開2019-008722(JP,A)
【文献】特開2019-050049(JP,A)
【文献】特開2019-117517(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0158671(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0073504(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えてサーバのボットに替わってオペレーターによってユーザーに対応自在なオペレーターシステムであって、
前記ユーザー端末が、前記サーバのボットと通信自在であり、
前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作が行われた場合、前記オペレーター端末が、前記サーバを介してユーザー端末と通信自在となり、
前記オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示し、
また、前記アイコンデータが、顔の表情の異なる複数の種類あり、サーバのデータベースに登録され、
前記オペレーター用画面に表示されるアイコンデータが、オペレーターの操作に基づいてサーバのデータベースの中から選択自在であることを特徴とするオペレーターシステム。
【請求項2】
前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバが、複数のオペレーター端末の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末を選択して、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることを特徴とする請求項1に記載のオペレーターシステム。
【請求項3】
前記オペレーター端末が、複数あり、複数のオペレーター端末のうちの1つが、オペレーターのリーダー用のオペレーターリーダー端末であり、
前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作が行われた場合、前記オペレーターリーダー端末が、前記オペレーター用画面を表示し、
前記オペレーター用画面に表示されるアイコンデータが、オペレーターのリーダーの操作に基づいてサーバのデータベースの中から選択され、
前記オペレーターリーダー端末におけるオペレーター選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末が、サーバを介してユーザー端末と通信自在となり、オペレーター用画面を表示する構成であることを特徴とする請求項1に記載のオペレーターシステム。
【請求項4】
前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバが、複数のオペレーター端末の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末を選択してオペレーターリーダー端末のオペレーター用画面にオペレーター端末の候補を表示させ、オペレーターのリーダーの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることを特徴とする請求項3に記載のオペレーターシステム。
【請求項5】
各オペレーター端末とアイコンデータの顔の表情との関係についての所定条件が、サーバに設定され、
前記サーバが、前記オペレーターリーダー端末のオペレーター用画面に所定条件を満たすオペレーター端末の候補を表示させ、オペレーターのリーダーの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のオペレーターシステム。
【請求項6】
前記オペレーター用画面が、前記ユーザー識別情報に付加されるラベルデータをも表示し、
前記ラベルデータが、複数の種類あり、サーバのデータベースに登録され、
前記オペレーター用画面に表示されるラベルデータが、オペレーターまたはオペレーターのリーダーの操作に基づいてサーバのデータベースの中から1つまたは複数選択自在であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のオペレーターシステム。
【請求項7】
ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えてサーバのボットに替わってオペレーターによってユーザーに対応自在なオペレーターシステムのプログラムであって、
前記ユーザー端末とサーバのボットとの通信中に、ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作があったか否かを判定するオペレーター選択操作判定ステップと、
前記オペレーターとのやりとりを選択する操作があった場合、前記サーバが、オペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にし、前記オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示する表示ステップと、
前記サーバのデータベースに登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータの中から、オペレーターの操作に基づいて選択されたアイコンデータをオペレーター用画面に表示するアイコン選択表示ステップとを具備していることを特徴とするオペレーターシステムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えてサーバのボットに替わってオペレーターによってユーザーに対応自在なオペレーターシステム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特定キーワードが発話された場合、または顧客とオペレーターそれぞれの感情度に一定の閾値を設けてその閾値を上回った場合に、適切な対応をオペレーターへ提案したり、スーパーバイザーへ警告を送信するオペレーター管理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-115244号公報(特に、段落0013、0044参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のオペレーター管理装置は、顧客とオペレーターとのやりとりが開始されてからの感情を分析する構成であったため、初期対応として十分な対応をとることが困難であるという問題があった。
また、「怒り」などの感情ありと判定した場合、文字表示によって対応方法が提案される構成であったため、オペレーターが瞬時に対応することが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができるオペレーターシステム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えてサーバのボットに替わってオペレーターによってユーザーに対応自在なオペレーターシステムであって、前記ユーザー端末が、前記サーバのボットと通信自在であり、前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作が行われた場合、前記オペレーター端末が、前記サーバを介してユーザー端末と通信自在となり、前記オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示し、また、前記アイコンデータが、顔の表情の異なる複数の種類あり、サーバのデータベースに登録され、前記オペレーター用画面に表示されるアイコンデータが、オペレーターの操作に基づいてサーバのデータベースの中から選択自在であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたオペレーターシステムの構成に加えて、前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバが、複数のオペレーター端末の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末を選択して、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1に記載されたオペレーターシステムの構成に加えて、前記オペレーター端末が、複数あり、複数のオペレーター端末のうちの1つが、オペレーターのリーダー用のオペレーターリーダー端末であり、前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作が行われた場合、前記オペレーターリーダー端末が、前記オペレーター用画面を表示し、前記オペレーター用画面に表示されるアイコンデータが、オペレーターのリーダーの操作に基づいてサーバのデータベースの中から選択され、前記オペレーターリーダー端末におけるオペレーター選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末が、サーバを介してユーザー端末と通信自在となり、オペレーター用画面を表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたオペレーターシステムの構成に加えて、前記ユーザー端末におけるボットとの通信画面において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバが、複数のオペレーター端末の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末を選択してオペレーターリーダー端末のオペレーター用画面にオペレーター端末の候補を表示させ、オペレーターのリーダーの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載されたオペレーターシステムの構成に加えて、各オペレーター端末とアイコンデータの顔の表情との関係についての所定条件が、サーバに設定され、前記サーバが、前記オペレーターリーダー端末のオペレーター用画面に所定条件を満たすオペレーター端末の候補を表示させ、オペレーターのリーダーの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載されたオペレーターシステムの構成に加えて、前記オペレーター用画面が、前記ユーザー識別情報に付加されるラベルデータをも表示し、前記ラベルデータが、複数の種類あり、サーバのデータベースに登録され、前記オペレーター用画面に表示されるラベルデータが、オペレーターまたはオペレーターのリーダーの操作に基づいてサーバのデータベースの中から1つまたは複数選択自在であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項7に係る発明は、ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えてサーバのボットに替わってオペレーターによってユーザーに対応自在なオペレーターシステムのプログラムであって、前記ユーザー端末とサーバのボットとの通信中に、ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作があったか否かを判定するオペレーター選択操作判定ステップと、前記オペレーターとのやりとりを選択する操作があった場合、前記サーバが、オペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にし、前記オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示する表示ステップと、前記サーバのデータベースに登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータの中から、オペレーターの操作に基づいて選択されたアイコンデータをオペレーター用画面に表示するアイコン選択表示ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のオペレーターシステムは、ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備えていることにより、サーバのボットとユーザー端末との間で通信し、サーバを介してユーザー端末とオペレーター端末との間で通信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0014】
本請求項1に係る発明のオペレーターシステムによれば、最初のオペレーターがユーザーに対応したときのユーザーの感情に近い、例えば、怒った表情のアイコンデータを選択すると怒った表情のアイコンデータがユーザー識別情報に付加されてオペレーター用画面に表示されるため、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
また、次回対応するときに、前回の対応した際のユーザーの感情に近い表情のアイコンデータが表示されるため、オペレーターは瞬時にどんなユーザーかを把握することができる。
【0015】
本請求項2に係る発明のオペレーターシステムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、今までのユーザーとボットとのやりとりのキーワードに基づいてサーバが適任のオペレーター端末を選択してユーザー端末と接続するため、適任のオペレーター端末を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0016】
本請求項3に係る発明のオペレーターシステムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、オペレーターのリーダーであるスーパーバイザーが最初にユーザーのやりとりを視たときのユーザーの感情に近い、例えば、怒った表情のアイコンデータを選択すると怒った表情のアイコンデータがユーザー識別情報に付加されてオペレーター用画面に表示されるため、担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
【0017】
本請求項4に係る発明のオペレーターシステムによれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、今までのユーザーとボットとのやりとりのキーワードに基づいてサーバが適任のオペレーター端末の候補をスーパーバイザーのオペレーター用画面に表示させるため、スーパーバイザーは適任のオペレーター端末を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0018】
本請求項5に係る発明のオペレーターシステムによれば、請求項3または請求項4に係る発明が奏する効果に加えて、例えば、オペレーターの仕事を始めたばかりの試用期間中のオペレーターが使用するオペレーター端末には怒った表情のアイコンデータの案件を担当させないなどの所定条件を設定することで、怒った表情のアイコンデータの案件の場合、オペレーターリーダー端末のオペレーター用画面に例えば、ある程度経験のあるオペレーターが使用するオペレーター端末が候補として表示されるため、スーパーバイザーはユーザー対応の難易度に応じてベテランのオペレーター端末を簡単に選択して怒った感情を持ったユーザーの対応を任せることができる。
【0019】
本請求項6に係る発明のオペレーターシステムによれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーの問い合わせ内容や進捗に応じて「緊急」、「対応中」や「調査中」などのラベルデータを選択するとそのラベルデータがユーザー識別情報に付加されてオペレーター用画面に表示されるため、担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に問い合わせ内容や進捗を把握して適切に対応することができる。
さらに、ラベルデータで検索自在となり、オペレーターは「緊急」、「対応中」や「調査中」の問い合わせ案件を簡単に探すことができる。
【0020】
本請求項7に係る発明のオペレーターシステムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、最初のオペレーターがユーザーのやりとりを視たときのユーザーの感情に近い、例えば、怒った表情のアイコンデータを選択すると怒った表情のアイコンデータがユーザー識別情報に付加されてオペレーター用画面に表示されるため、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
また、次回対応するときに、前回の対応した際のユーザーの感情に近い表情のアイコンデータが表示されるため、オペレーターは瞬時にどんなユーザーかを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施例であるオペレーターシステムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例であるオペレーターシステムの動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の実施例であるオペレーターシステムのユーザー端末におけるユーザー画面の表示例を示す図。
【
図4】本発明の実施例であるオペレーターシステムのオペレーターリーダー端末におけるオペレーター用画面の表示例を示す図。
【
図5】本発明の実施例であるオペレーターシステムのオペレーター端末におけるオペレーター用画面でメモ操作をする際の表示例を示す図。
【
図6】本発明の実施例であるオペレーターシステムのオペレーター端末におけるオペレーター用画面で終了操作をする際の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のオペレーターシステムは、ユーザー端末とサーバとオペレーター端末とを備え、ユーザー端末が、サーバのボットと通信自在であり、ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作が行われた場合、オペレーター端末が、サーバを介してユーザー端末と通信自在となり、オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示し、アイコンデータが、顔の表情の異なる複数の種類あり、サーバのデータベースに登録され、オペレーター用画面に表示されるアイコンデータが、オペレーターの操作に基づいてサーバのデータベースの中から選択自在であることにより、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のオペレーターシステムのプログラムは、ユーザー端末とサーバのボットとの通信中に、ユーザー端末におけるボットとの通信画面においてオペレーターとのやりとりを選択する操作があったか否かを判定するオペレーター選択操作判定ステップと、オペレーターとのやりとりを選択する操作があった場合、サーバが、オペレーター端末とユーザー端末とを通信自在にし、オペレーター端末のオペレーター用画面が、対応するユーザーのユーザー識別情報と、ユーザー識別情報に付加されるアイコンデータの表示欄と、ユーザー端末とボットとの間のメッセージデータと、ユーザー端末とオペレーター端末との間のメッセージデータとを表示する表示ステップと、サーバのデータベースに登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータの中から、オペレーターの操作に基づいて選択されたアイコンデータをオペレーター用画面に表示するアイコン選択表示ステップとを具備していることにより、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターはオペレーター用画面を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0023】
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
さらに、オペレーター端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
【実施例】
【0024】
以下に、本発明の実施例であるオペレーターシステム100について、
図1乃至
図6に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100の動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100のユーザー端末110におけるユーザー画面112の表示例を示す図であり、
図4は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100のオペレーターリーダー端末130Aにおけるオペレーター用画面132の表示例を示す図であり、
図5は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100のオペレーター端末130におけるオペレーター用画面132でメモ操作をする際の表示例を示す図であり、
図6は、本発明の実施例であるオペレーターシステム100のオペレーター端末130におけるオペレーター用画面132で終了操作をする際の表示例を示す図である。
【0025】
本発明の実施例であるオペレーターシステム100は、
図1に示すように、ユーザー端末110と、サーバ120と、オペレーター端末130とを備えている。
オペレーター端末130には、オペレーターOPが使用するオペレーター端末130、および、オペレーターOPのリーダーOPL(スーパーバイザーともいう)が使用するオペレーターリーダー端末130Aがある。
オペレーターシステム100において、ユーザー端末110が、サーバ120のボット121と通信自在である。
なお、ボット121について、一例としてサーバ120にあるプログラムとして説明するが、ユーザー端末110にインストールされたプログラムであってもよい。
そして、サーバ120のボット121に替わってオペレーターOPによってユーザーに対応自在に設けられている。
より具体的には、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作が行われた場合、オペレーター端末130が、サーバ120を介してユーザー端末110と通信自在となる。
【0026】
本実施例では、オペレーター端末130のオペレーター用画面132が、対応するユーザーのユーザー識別情報IDと、ユーザー識別情報IDに付加されるアイコンデータICのアイコン表示欄133aと、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1と、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2とを表示する(
図4~
図6参照)。
ユーザー識別情報IDは、ユーザーの氏名や電子メールアドレスなど、ユーザーを識別できるものであればよい。
また、アイコンデータICが、顔の表情の異なる複数の種類あり、サーバ120のデータベース122に登録されている。
そして、オペレーター用画面132に表示されるアイコンデータICが、オペレーターOPの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から選択自在に設けられている。
【0027】
これにより、最初のオペレーターOPがユーザーのやりとりであるメッセージデータMG1を視たときのユーザーの感情に近い、例えば、怒った表情のアイコンデータICを選択すると、怒った表情のアイコンデータICがユーザー識別情報IDに関連付けられてオペレーター用画面132に表示される。
その結果、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
また、次回対応するときに、前回の対応した際のユーザーの感情に近い表情のアイコンデータICが表示される。
その結果、オペレーターOPは瞬時にどんなユーザーかを把握することができる。
【0028】
続いて、オペレーターシステム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、オペレーター選択操作判定ステップとして、ユーザー端末110とサーバ120のボット121との通信中に、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったか否かを、ユーザー端末110またはサーバ120が判定する。
例えば、
図3に示すように、ユーザー端末110が、サーバ120のボット121とチャット形式のメッセージをやりとりして通信しているとき、ユーザー端末110のブラウザ111が、ユーザー画面112を表示している。
ユーザー画面112には、チャット表示欄113と、メニュー選択ボタン114とが表示されている。
チャット表示欄113は、ボット121のアイコンと、ボット121とのやりとりであるメッセージデータMG1とを表示している。
【0029】
メニュー選択ボタン114には、一例として、「質問する」ボタン114a、「質問カテゴリー」ボタン114b、「Q&Aサイトを表示」ボタン114c、「ヘルプ」ボタン114dが設けられている。
ユーザーが「質問する」ボタン114aを操作すると、チャット表示欄113において、ボット121が、一例として「こんにちは! 質問はなんでしょうか?」の旨の応答をする。
ユーザーは、所望の内容をユーザー端末110に入力してボット121とチャット形式のメッセージをやりとりすることができる。
【0030】
また、ユーザーが「質問カテゴリー」ボタン114bを操作すると、ボット121が、一例として対応可能な質問の項目、種類をボタン形式でユーザー端末110へ送信し、ボット121によって対応可能な質問の項目、種類が、ユーザー端末110のチャット表示欄113にボタン形式で表示される。
さらに、ユーザーが「Q&Aサイトを表示」ボタン114cを操作すると、「Q&Aサイトを表示」ボタン114cにリンク設定されたURL情報に基づいて、ユーザー端末110がサーバ120にアクセスする。
【0031】
そして、所定のQ&Aサイトが、ユーザー端末110のブラウザ111に表示される。
本実施例では、一例として、ユーザーが「ヘルプ」ボタン114dを操作すると、オペレーターOPとのやりとりを望む旨の情報がユーザー端末110からサーバ120へ送信される。
そして、サーバ120は、オペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったと判定する。
【0032】
なお、チャット表示欄113において、一例として「オペレーターにつないで」の旨を入力して送信した場合、受信したサーバ120は、オペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったと判定するように構成してもよい。
オペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0033】
ステップS2では、表示ステップとして、サーバ120が、オペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にする。
そして、オペレーター用のオペレーター端末130、または、オペレーターOPのリーダーOPL用のオペレーターリーダー端末130Aのブラウザ131に、オペレーター用画面132が表示されている。
【0034】
サーバ120を介してユーザー端末110と最初に接続するのは、オペレーター端末130でもよいが、一例として、オペレーターリーダー端末130Aが接続する例について以下に説明する。
図4に示すように、オペレーターリーダー端末130Aのブラウザ131が、オペレーター用画面132を表示している。
オペレーター用画面132には、ユーザー表示欄133と、チャット表示欄134と、情報登録欄137(
図5、
図6参照)とが、表示されている。
【0035】
このうち、ユーザー表示欄133は、対応するユーザーのユーザー識別情報IDと、ユーザー識別情報IDに関連付けられるアイコンデータICのアイコン表示欄133aと、ユーザー識別情報IDに関連付けられるラベル情報と、チャット表示欄134に表示するユーザーのやりとりを選択する選択表示マーク133bとを表示する。
そして、オペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132のユーザー表示欄133は、オペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったユーザー端末110のユーザー識別情報IDを順次表示するように設けられている。
また、チャット表示欄134は、対応しているユーザーのユーザー識別情報IDと、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1と、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2とを表示するように設けられている。
【0036】
具体的には、チャット表示欄134の上方に設けられたチャット相手識別情報表示欄134aに、対応しているユーザーのユーザー識別情報IDが表示される。
そして、チャット表示欄134の下方に、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1、および、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2が表示されるように構成されている。
【0037】
なお、オペレーター用画面132には、一例として、「ダッシュボード」、「Q&Aカテゴリー管理」、「Q&A管理」、「辞書管理」、「チャット機能」および「チャットログ管理」のタブが設けられている。
タブ操作によって、画面が切り替わるように構成されて、オペレーター用画面132として「チャット機能」のタブが選択されている。
【0038】
ステップS3では、アイコン選択操作判定ステップとして、オペレーター用画面132においてオペレーターOPのリーダーOPLまたはオペレーターOPの操作によって、サーバ120のデータベース122に登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータICの中から選択されたか否かを、サーバ120が判定する。
例えば、
図4において、オペレーターOPのリーダーOPLが、オペレーター用画面132のユーザー表示欄133において、順次表示されるユーザー識別情報IDの中から1つを選択する操作を行う。
すると、選択されたユーザー識別情報IDに対応する選択表示マーク133bが、選択中を表すチェックマークに変更される。
【0039】
これに伴い、チャット表示欄134には、ユーザー表示欄133で選択されたユーザーのユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1が表示される。
オペレーターOPのリーダーOPLは、このやりとりのメッセージを視て、ユーザーの心情だけでなく、性別や年齢層などを察知・推測して、アイコン表示欄133aにカーソルを合わせてクリック操作をする。
すると、ブラウザ131が、アイコン一覧ウィンドウ135を表示する。
アイコン一覧ウィンドウ135には、サーバ120のデータベース122に登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータICが表示されている。
【0040】
具体的には、怒っている顔の表情、困っている顔の表情、にこやかな顔の表情などの異なる感情を表したアイコンデータICが複数表示されている。
また、それぞれの表情別に、男性、女性の性別や、若手層、中年層、年配層などの顔を表したアイコンデータICが表示されている。
オペレーターOPのリーダーOPLがいずれかのアイコンデータICにカーソルを合わせてクリック操作をすると、1つのアイコンデータICが選択されたとサーバ120が判定する。
選択されたとサーバ120が判定した場合はステップS4へ進み、他方、まだないと判定された場合はステップS3を繰り返す。
【0041】
ステップS4では、アイコン選択表示ステップとして、ブラウザ131がオペレーターOPの操作に基づいて選択されたアイコンデータICをオペレーター用画面132に表示する。
これにより、最初のオペレーターOPのリーダーOPLがユーザーのやりとりであるメッセージデータMG1を視たときのユーザーの感情に近い、例えば、にこやかな顔の表情のアイコンデータICを選択するとにこやかな表情のアイコンデータICがユーザー識別情報IDに付加されてオペレーター用画面132に表示される。
その結果、案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
【0042】
さらに、本実施例では、オペレーター端末130が、複数ある。
そして、複数のオペレーター端末130のうちの1つが、オペレーターOPのリーダーOPL用のオペレーターリーダー端末130Aである。
また、
図3および
図4に示すように、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作が行われた場合、先ず、オペレーターリーダー端末130Aが、オペレーター用画面132においてユーザー識別情報IDおよびユーザーのやりとりであるメッセージデータMG1を表示する。
【0043】
オペレーター用画面132に表示されるアイコンデータICが、オペレーターOPのリーダーOPLの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から選択される。
さらに、オペレーターリーダー端末130Aにおけるオペレーター選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130が、サーバ120を介してユーザー端末110と通信自在となる。
【0044】
そして、
図5に示すように、選択されたオペレーター端末130が、オペレーター用画面132を表示するように構成されている。
このとき、オペレーター端末130のオペレーター用画面132のチャット表示欄134には、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1が表示されるだけでなく、オペレーターリーダー端末130Aにおいて選択されたアイコンデータICも表示される。
【0045】
これにより、オペレーターOPのリーダーOPLであるスーパーバイザーが最初にユーザーのやりとりであるメッセージデータMG1を視たときのユーザーの感情に近い、例えば、怒った表情のアイコンデータICを選択すると怒った表情のアイコンデータICがユーザー識別情報IDに付加されてオペレーター用画面132に表示される。
その結果、担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
また、次回対応するときに、前回の対応した際のユーザーの感情に近い表情のアイコンデータICが表示される。
その結果、オペレーターOPは瞬時にどんなユーザーかを把握することができる。
【0046】
なお、
図3に示すユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバ120が、複数のオペレーター端末130の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末130を選択する。
そして、サーバ120が、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にするように構成してもよい。
これにより、今までのユーザーとボット121とのやりとりのキーワードに基づいて適任のオペレーター端末130がサーバ120によって選択されてユーザー端末110と接続される。
その結果、適任のオペレーター端末130を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0047】
さらに、本実施例では、
図4に示すように、オペレーター用画面132が、ユーザー識別情報IDに付加されるラベルデータをも表示する。
一例として、オペレーター用画面132のユーザー表示欄133、および、チャット表示欄134に「受信トレイ」などのラベルデータを表示するように構成されている。
ラベルデータが、複数の種類あり、サーバ120のデータベース122に登録されている。
【0048】
例えば、「受信トレイ」、「緊急」、「クレーム対応」、「調査中」、「対応中」などのラベルデータが登録されている。
オペレーター用画面132に表示されるラベルデータが、オペレーターOPまたはオペレーターOPのリーダーOPLの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から1つまたは複数選択自在に構成されている。
例えば、ユーザー識別情報IDがカーソルで選択された状態で右クリック操作すると、ラベル一覧ウィンドウ(図示せず)が表示され、選択されたラベルデータがユーザー識別情報IDに付加されて表示されるように構成されている。
【0049】
これにより、ユーザーの問い合わせ内容や進捗に応じて「緊急」、「対応中」や「調査中」などのラベルデータを選択するとそのラベルデータがユーザー識別情報IDに付加されてオペレーター用画面132に表示される。
その結果、担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に問い合わせ内容や進捗を把握して適切に対応することができる。さらに、ラベルデータで検索自在となり、オペレーターOPは「緊急」、「対応中」や「調査中」の問い合わせ案件を簡単に探すことができる。
【0050】
なお、ユーザー表示欄133の上方にあるユーザー検索欄133cに右端の拡大鏡マークボタン133dが操作されると、ブラウザ131が、ラベル選択ウィンドウ136を表示する。
ラベル選択ウィンドウ136には、「受信トレイ」、「緊急」、「クレーム対応」、「調査中」、「対応中」などのラベルデータの一覧が表示されている。
そして、「絞り込む」ボタンが操作されると、選択されたラベルが付与されたユーザー識別情報IDの一覧が、データベース122の登録に基づいて、検索結果として表示されるように構成されている。
【0051】
また、
図5に示すように、問い合わせ案件を担当するオペレーターOPが、オペレーター端末130のオペレーター用画面132のチャット表示欄134において、チャットのやりとりを行う。
例えば、「はい、ご用件はなんでしょうか?」と入力する。
すると、一例として「経費申請について教えてください」の旨のユーザーからの返信が表示される。
オペレーターOPが、「経費申請について教えてください」のメッセージデータMG2に、一例として、カーソルを合わせる操作をすると、操作選択ボタン134bが表示される。
【0052】
そして、操作選択ボタン134bの中の「メモ化する」が選択されると、メッセージデータMG2の「経費申請について教えてください」が右側の情報登録欄137のテキスト入力欄137aに入力される。
情報登録欄137には、テキスト入力欄137a、日付ボタン137b、登録ボタン137c、キャンセルボタンが設けられている。
【0053】
日付ボタン137bが操作されると、ブラウザ131が、日付ウィンドウ138を表示するように設けられている。
オペレーターOPが、日付ウィンドウ138の日付を選択する操作をすると、選択された日付が情報登録欄137に入力される。
そして、登録ボタン137cが操作されると、テキスト入力欄137aに入力されたテキストデータおよび日付データが、互いに関連付けられてデータベース122に登録される。
【0054】
情報登録欄137のテキスト入力欄137aに入力されたテキストデータがデータベース122に登録されると、情報登録欄137において、テキストデータおよび日付データがセットで表示されるとともに、スレッド移動ボタン137dおよび削除ボタン137eが表示される。
なお、情報登録欄137に入力・登録された内容は、操作を行ったオペレーターOPおよびメッセージデータMG2(MG1)と関連付けられてデータベース122に登録される。
また、「対応中」のラベル情報が付加されると、ラベル情報は、ユーザー識別情報IDと関連付けられてデータベース122に登録される。
【0055】
図6に示すように、オペレーター用画面132の情報登録欄137において、オペレーターOPがテキストデータに対応するスレッド移動ボタン137dを操作すると、ブラウザ131が、チャット表示欄134において、情報登録欄137のテキストデータに対応するチャットのやりとりのメッセージデータMG2(MG1)を表示するように構成されている。
この際、チャット表示欄134において、チャットの相手ユーザーが変わる場合もある。
【0056】
これにより、オペレーターOPがメモとして情報登録欄137に入力・登録した際のメッセージデータMG2(MG1)がチャット表示欄134に表示される。
その結果、オペレーターOPは、チャット表示欄134のその前後のやりとりを簡単に確認することができる。
そして、必要に応じて、そのチャットのメッセージデータMG2(MG1)の返信として、チャットでユーザーに対して返信することができる。
なお、返信して問い合わせ案件を終了する場合、終了した情報登録欄137のメモであるテキストデータに対応した削除ボタン137eを操作すると、情報登録欄137における削除ボタン137eと対応したテキストデータおよび日付データが、データベース122から削除されるとともに、情報登録欄137の表示から削除される。
【0057】
そして、ユーザー端末110とのチャットによる通信を終了する場合、オペレーターOPが、チャット表示欄134の終了ボタン134cを操作すると、ブラウザ131が、終了確認ウィンドウ139を表示する。
「はい」ボタンが操作されると、オペレーターOP側のチャット発信メッセージの一例として、「オペレーターとの接続を終了しました。」の旨のメッセージデータMG2(MG1)が発信されてチャット表示欄134に表示される。
【0058】
これにより、ユーザー端末110のユーザー画面112において、「オペレーターとの接続を終了しました。」の旨のメッセージデータMG2(MG1)が表示される。
その結果、ユーザーは、オペレーターOPとのチャットでのやりとりが終了したことを確認することができる。
この際、チャット自体が終了する訳ではなく、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のチャットでのやりとりが終了するだけで、ユーザー端末110とボット121との間のチャットのやりとりに切り換えられる。
つまり、自動応答モードに戻る。
【0059】
なお、オペレーター用画面132のチャット表示欄134において、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1と、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2とが、同じウィンドウに表示されるが、ボット121のアイコンとオペレーターOPのアイコンとが異なるため、オペレーターOPは簡単に区別できる。
より簡単に区別するために、メッセージデータMG1とメッセージデータMG2とを色分け表示してもよい。
【0060】
さらに、本実施例では、一例として、オペレーターリーダー端末130Aにおいて、オペレーターOPのリーダーOPLが、問い合わせ案件を担当するオペレーターOPを手動操作で選択・指名して、選択・指名されたオペレーター端末130が、オペレーター用画面132でユーザー端末110とやりとりを開始する構成としたが、選択・指名する際のオペレーターOPの候補をサーバ120がアシストするように構成してもよい。
【0061】
例えば、オペレーター端末130が、複数あり、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバ120が、複数のオペレーター端末130の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末130を選択する。
そして、サーバ120が、オペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132にオペレーター端末130の候補を表示させ、オペレーターOPのリーダーOPLの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にするように構成してもよい。
【0062】
これにより、今までのユーザーとボット121とのやりとりのキーワードに基づいてサーバ120が適任のオペレーター端末130の候補を、スーパーバイザーであるオペレーターOPのリーダーOPLのオペレーター用画面132に表示させる。
その結果、スーパーバイザーであるオペレーターOPのリーダーOPLは適任のオペレーター端末130を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0063】
また、まだ仕事になれていない新人オペレーターOPにクレーム案件を対応させるのは酷である。
そこで、一例として、怒った表情のアイコンデータICがアイコン表示欄133aに表示された場合、そのアイコンデータICが付加されたユーザー識別情報IDと、新人オペレーターOPのオペレーター端末130との組み合わせが発生しないように予め所定条件を設定してもよい。
【0064】
具体的には、各オペレーター端末130とアイコンデータICの顔の表情との関係についての所定条件が、サーバ120に設定されている。
そして、サーバ120が、オペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132に所定条件を満たすオペレーター端末130の候補を表示させ、オペレーターOPのリーダーOPLの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にするように構成してもよい。
【0065】
これにより、例えば、オペレーターOPの仕事を始めたばかりの試用期間中の新人オペレーターOPが使用するオペレーター端末130には怒った表情のアイコンデータICの案件を担当させないなどの所定条件を設定することで、怒った表情のアイコンデータICの案件の場合、オペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132に例えば、ある程度経験のあるオペレーターOPが使用するオペレーター端末130が候補として表示される。
その結果、スーパーバイザーであるオペレーターOPのリーダーOPLはユーザー対応の難易度に応じてベテランのオペレーター端末130を簡単に選択して怒った感情を持ったユーザーの対応を任せることができる。
【0066】
また、本実施例では、一例として、オペレーターリーダー端末130Aにおいて、オペレーターOPのリーダーOPLが、問い合わせ案件を担当するオペレーターOPを手動操作で選択・指名して、選択・指名されたオペレーター端末130が、オペレーター用画面132でユーザー端末110とやりとりを開始する構成としたが、オペレーターOPのリーダーOPLの在席の有無に関わらず、サーバ120が、ユーザー端末110とオペレーター端末130とを通信自在にするように構成してもよい。
例えば、得意な分野を有するオペレーターOPにユーザー対応してもらうために、ユーザー画面112において所定のキーワードが入力された場合に、事前の設定により、そのキーワードに対応する分野を得意とするオペレーターOPのオペレーター端末130がサーバ120によって選択されるように構成してもよい。
また、アイコンデータICが付加されている場合であって、怒った表情の場合は、新人オペレーターOP以外のユーザー対応に慣れたオペレーターOPに対応してもらうために、事前の設定により、新人オペレーターOP以外のオペレーターOPのオペレーター端末130がサーバ120によって選択されるように構成してもよい。
さらに、オペレーターOPとのやりとりを選択する操作が行われた場合で、アイコンデータICが既に付加されているとき、複数のオペレーター端末130の中から前回対応したオペレーター端末130がサーバ120によって選択されるように構成してもよい。
【0067】
このようにして得られた本発明の実施例であるオペレーターシステム100は、ユーザー端末110とサーバ120とオペレーター端末130とを備え、ユーザー端末110が、サーバ120のボット121と通信自在であり、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作が行われた場合、オペレーター端末130が、サーバ120を介してユーザー端末110と通信自在となり、オペレーター端末130のオペレーター用画面132が、対応するユーザーのユーザー識別情報IDと、ユーザー識別情報IDに付加されるアイコンデータICのアイコン表示欄133aと、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1と、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2とを表示し、アイコンデータICが、顔の表情の異なる複数の種類あり、サーバ120のデータベース122に登録され、オペレーター用画面132に表示されるアイコンデータICが、オペレーターOPの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から選択自在であることにより、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
【0068】
また、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバ120が、複数のオペレーター端末130の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末130を選択して、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にする構成であることにより、適任のオペレーター端末130を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0069】
さらに、オペレーター端末130が、複数あり、複数のオペレーター端末130のうちの1つが、オペレーターOPのリーダーOPL用のオペレーターリーダー端末130Aであり、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作が行われた場合、オペレーターリーダー端末130Aが、オペレーター用画面132を表示し、オペレーター用画面132に表示されるアイコンデータICが、オペレーターOPのリーダーOPLの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から選択され、オペレーターリーダー端末130Aにおけるオペレーター選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130が、サーバ120を介してユーザー端末110と通信自在となり、オペレーター用画面132を表示する構成であることにより、担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができる。
【0070】
また、オペレーター端末130が、複数あり、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112において質問カテゴリーの選択操作があった場合、選択操作の質問カテゴリーのキーワードに応じて、サーバ120が、複数のオペレーター端末130の中からキーワードに応じて設定されたオペレーター端末130を選択してオペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132にオペレーター端末130の候補を表示させ、オペレーターOPのリーダーOPLの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にする構成であることにより、スーパーバイザーであるオペレーターOPのリーダーOPLは適任のオペレーター端末130を簡単に選択してユーザーの対応を任せることができる。
【0071】
さらに、各オペレーター端末130とアイコンデータICの顔の表情との関係についての所定条件が、サーバ120に設定され、サーバ120が、オペレーターリーダー端末130Aのオペレーター用画面132に所定条件を満たすオペレーター端末130の候補を表示させ、オペレーターOPのリーダーOPLの選択操作に基づいて、選択されたオペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にする構成であることにより、スーパーバイザーであるオペレーターOPのリーダーOPLはユーザー対応の難易度に応じてベテランのオペレーター端末130を簡単に選択して怒った感情を持ったユーザーの対応を任せることができる。
【0072】
また、オペレーター用画面132が、ユーザー識別情報IDに付加されるラベルデータをも表示し、ラベルデータが、複数の種類あり、サーバ120のデータベース122に登録され、オペレーター用画面132に表示されるラベルデータが、オペレーターOPまたはオペレーターOPのリーダーOPLの操作に基づいてサーバ120のデータベース122の中から1つまたは複数選択自在であることにより、担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に問い合わせ内容や進捗を把握して適切に対応することができる。さらに、ラベルデータで検索自在となり、オペレーターOPは「緊急」、「対応中」や「調査中」の問い合わせ案件を簡単に探すことができる。
【0073】
さらに、本発明の実施例であるオペレーターシステム100のプログラムは、ユーザー端末110とサーバ120のボット121との通信中に、ユーザー端末110におけるボット121との通信画面であるユーザー画面112においてオペレーターOPとのやりとりを選択する操作があったか否かを判定するオペレーター選択操作判定ステップS1と、オペレーターOPとのやりとりを選択する操作があった場合、サーバ120が、オペレーター端末130とユーザー端末110とを通信自在にし、オペレーター端末130のオペレーター用画面132が、対応するユーザーのユーザー識別情報IDと、ユーザー識別情報IDに付加されるアイコンデータICのアイコン表示欄133aと、ユーザー端末110とボット121との間のメッセージデータMG1と、ユーザー端末110とオペレーター端末130との間のメッセージデータMG2とを表示する表示ステップS2と、サーバ120のデータベース122に登録されている顔の表情の異なる複数の種類のアイコンデータICの中から、オペレーターOPの操作に基づいて選択されたアイコンデータICをオペレーター用画面132に表示するアイコン選択表示ステップS4とを具備していることにより、担当が替わったり案件を割り振られたりして次に担当するオペレーターOPはオペレーター用画面132を視た瞬間に相手のユーザーの感情を把握して適切に対応することができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0074】
100 ・・・ オペレーターシステム
110 ・・・ ユーザー端末
111 ・・・ (ユーザー端末の)ブラウザ
112 ・・・ ユーザー画面(通信画面)
113 ・・・ (ユーザー画面の)チャット表示欄
114 ・・・ メニュー選択ボタン
114a・・・ 「質問する」ボタン
114b・・・ 「質問カテゴリー」ボタン
114c・・・ 「Q&Aサイトを表示」ボタン
114d・・・ 「ヘルプ」ボタン
120 ・・・ サーバ
121 ・・・ ボット
122 ・・・ データベース
130 ・・・ オペレーター端末
130A・・・ オペレーターリーダー端末
131 ・・・ (オペレーター端末またはオペレーターリーダー端末の)ブラウザ
132 ・・・ オペレーター用画面
133 ・・・ ユーザー表示欄
133a・・・ アイコン表示欄
133b・・・ 選択表示マーク
133c・・・ ユーザー検索欄
133d・・・ 拡大鏡マークボタン
134 ・・・ (オペレーター用画面の)チャット表示欄
134a・・・ チャット相手識別情報表示欄
134b・・・ 操作選択ボタン
134c・・・ 終了ボタン
135 ・・・ アイコン一覧ウィンドウ
136 ・・・ ラベル選択ウィンドウ
137 ・・・ 情報登録欄
137a・・・ テキスト入力欄
137b・・・ 日付ボタン
137c・・・ 登録ボタン
137d・・・ スレッド移動ボタン
137e・・・ 削除ボタン
138 ・・・ 日付ウィンドウ
139 ・・・ 終了確認ウィンドウ
OP ・・・ オペレーター
OPL ・・・ オペレーターのリーダー
ID ・・・ ユーザー識別情報
MG1 ・・・ (ユーザー端末とボットとの間の)メッセージデータ
MG2 ・・・ (ユーザー端末とオペレーター端末との間の)メッセージデータ
IC ・・・ (顔の表情の)アイコンデータ