IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 井澤 佑斗の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】乗り物の移動を支援する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20240827BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240827BHJP
【FI】
G08G1/16 D
G06F3/0484
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024000353
(22)【出願日】2024-01-04
【審査請求日】2024-05-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515120143
【氏名又は名称】井澤 佑斗
(72)【発明者】
【氏名】井澤 佑斗
【審査官】佐藤 吉信
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-162976(JP,A)
【文献】特開2016-022804(JP,A)
【文献】特開2016-045585(JP,A)
【文献】特表2010-503939(JP,A)
【文献】国際公開第03/107299(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
B60W 10/00-10/30
B60W 30/00-60/00
G05D 1/00- 1/87
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、
第1と第2の情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入すべきではないステータスを示すステータス情報を生成するステップと、
ステータス情報を受信した管制機械もしくは管制システムが、前記交通路に侵入すべき動力を阻止する信号を、前記乗り物の装置もしくは乗り物の動力へ送信するステップと、
を含む。
【請求項2】
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという管制装置から送信される第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップとして、管制者がいる管制装置の使用者又は管制者へ、前記乗り物又は前記他の乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを通知する音又は振動を発するステップ
を含む。
【請求項3】
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
管制装置から送信される、ある乗り物がある交通路に侵入するようにその乗り物に要求し
たという第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信
するステップと、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物
に要求を行うステップとして、管制者がいる管制装置の使用者又は管制者へ、前記乗り物又は前記他の乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを通知する音又は振動を発するステップ
を含む。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1に記載の方法であって、
前記乗り物または前記他の乗り物のうち、車には少なくとも位置情報を送信する装置を搭載する。
【請求項5】
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという管制装置から送信される第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップとして、管制者がいる管制装置の使用者又は管制者へ、前記乗り物又は前記他の乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを通知する音又は振動を発するステップ
を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物の移動を支援する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この項における供述は、本開示に関する背景の情報を提供するだけであり、先行技術を必ずしも構成しない。
【0003】
特許文献1には、飛行機を発進させるときに自動性能点検を行う方法であって、自動発進プロセスを開始するコマンドを飛行機で受信することと、前記自動発進プロセスを開始するコマンドの受信に応答して、前記飛行機の少なくとも1つのアクチュエータを作動させることを備える方法が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2023-99031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし発明者は、少なくとも上記実施実施形態には、ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入した際に、他の乗り物が前記交通路に侵入して交通事故が起こるという短所が存在すると認識した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも一つの本開示は、
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップと
を含む。
【発明の効果】
【0007】
本構成では少なくとも、乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入した際に、他の乗り物が前記交通路に侵入して交通事故が起こるヒューマンエラーを防止するという有用性がある。
【0008】
本開示のこれらおよび他の態様、特徴、および利点は、以下の図面と併せて取られる好ましい実施形態および態様の以下の詳細な書面の説明から明らかになるが、その変形および修正は、本開示の新規概念の精神および範囲から逸脱せずに実施され得る。本開示におけるある実施形態における態様は、矛盾しない限りにおいて、本開示される別の実施形態における態様として採用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の開示において、提示された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態や実施例を提供する。本開示を平易にするために、構成部品や配置の具体例を以下に説明する。もちろんこれらは単なる例であり、限定的であることを意図するものではない。例えば、第1の特徴が、続いて説明する第2の特徴に覆われる、あるいはこれと接する構造は、第1の特徴および第2の特徴が直接接触するように形成されている実施形態とともに、 第1の特徴と第2の特徴との間に付加的な特徴を形成して、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触しないようになっている実施形態を含んで良い。さらに、本開示では、さまざまな例において参照番号および/または文字を反復している場合がある。このように反復するのは、簡潔明瞭にするためであり、それ自体が、さまざまな実施形態および/または説明されている構成との間に関係があることを必要とするものではない。さらに、第1の要素が第2の要素に「連結されている」または「結合されている」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素と第2の要素とが互いに直接的に連結または結合されている実施形態を含むとともに、第1の要素と第2の要素とが、その間に介在する1以上の他の要素を有して互いに間接的に連結または結合されている実施形態も含む。本明細書中で使用されるように、「少なくとも1の(at least one of)」という記載は、例示するすべての変形例を包合する。例えば、「AとBとCの少なくとも1の(comprises at least one of !, B, or C)」の記載は、「AとBとCと、これらのコンビネーション(consisting of A, B, C and combinations thereof)」と同義である。そして、A、B、C、A+B、A+C、B+C、A+B+Cの考えうる限りの全ての変形例を抱合する。
【0010】
本開示において、電子オペレータまたはコンピュータを使用する開示は、方法、記録媒体、装置、またはプログラムの実施形態を含むことができる。本明細書で使用される「AはBである」という記述は、矛盾がない限り、あるいは本明細書に別段の記載がない限り、「AはBを含む」と置き換えることができる。
【0011】
乗り物の移動を支援する方法について説明する。一例として飛行機を取り上げるが、本開示における効果は飛行機に限定されず、あらゆる乗り物において発揮される。
【0012】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、以下の実施形態を取ることができる。以下、少なくとも1以上の実施形態をよく説明するJP6456303の記載を引用して説明する。
【0013】
本明細書中で使用されるように、用語「コンピューター」は、当技術分野で知られているように、プロセッサー、メモリー、例えばハードドライブ、ディスクドライブ又はフラッシュドライブ又はメモリースティック、又は他の非一時的なコンピューター可読媒体又は非一時的記憶装置などの、少なくとも1つの情報記憶/検索装置、例えば、キーボード、マウス、ポイント及びタッチのデバイス、タッチスクリーン、又はマイクなどの、少なくとも一つの入力装置、及び、よく知られたコンピュータースクリーンのようなディスプレイ構造を概略的に含む。加えて、コンピューターは、有線又は無線接続などの、1以上のネットワーク接続を含み得る。当技術分野で知られるように、そのようなコンピューターまたはコンピューターシステムは、上に列挙されるものを多かれ少なかれ含んでもよく、例えばタブレットコンピューターやスマートデバイスに限定されないが、他の電子メディアや電子デバイスを包含する。
【0014】
本明細書で使用されるように、用語「クラウド」または「クラウドコンピューティング」は、すべてのコンピューティングリソースが共有される集中型の(centralized)および仮想型(virtualized)のコンピューティング設備を指す。 アプリケーションシステムやサブシステムについて、それらはすべて「クラウド」内にあるため、特定のマシンを指すことはもはやできない
【0015】
本明細書中で使用されるように、用語「分散型インターネットサービスシステム」は、様々なコンピューティング環境で実行するために、インターネットアプリケーションを変換する分散型インターネットサービスプラットフォームを指す。DISシステムは、コンポーネント分散型サーバー(Component Distribution Server)/資産分散サーバー(Asset Distribution Server)を経由して、コンテンツ、データ及びロジックを含むインターネットアプリケーションを、適切な範囲に(to whatever extent appropriate)、およびネットワークに沿って、任意の数と任意の種類の機器に対して配信する。DISを介して、インターネットアプリケーションを、各ユーザーのニーズに基づいたサービスで、ホストしおよび一元管理し、その完全性を維持しながらユーザーのデバイスまたは近くの場所で局所的にキャッシュし実行することができる。Web対応のコンピューティングデバイスは、DISソフトウェアーでアップグレードして、分散型のインターネットサービスを楽しみ実行するようなDIS対応になることができる。分散型インターネットサービスシステムは、米国特許第7136857号、第7150015号、第7181731号、第7209921号、第7430610号、第7685183号、第7685577号、第7752214号、第8326883号、第8386525号、第8443035号、第8458142号、第8458222号、第8473468号、第8527545号、および第8650226号、および米国特許公開第20120005205号、および第20130091252号の特許ファミリーの何れか一つに完全に記載されており、これらすべては本発明と同様に、オーピー40,ホールディングス,インク.によって共有して所有されており、これらすべてが引用により組み入れられる。(以上、引用おわり)
【0016】
少なくとも1以上の実施形態で用いる作動方法について、分散型インターネットを使用しない従来のインターネットの方式について、以下の実施形態を取ることができる。以下、少なくとも1以上の実施形態をよく説明するJP7113047の記載を引用して説明する。
【0017】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、人工知能を基盤として実際に人間と会話するような形態で実現された自動応答システムを提供することができ、これによってユーザとのより自然な通話を実現しながら、問い合わせ、予約、配達注文などを迅速かつ便利に処理することができる。
【0018】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、AIスピーカ、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110としてAIスピーカを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0019】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0020】
サーバ150、160は、それぞれ、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する、1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、自動応答サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0022】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってよく、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような非一時的な大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような非一時的な大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別
の非一時的な記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD―ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0023】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0024】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した非一時的な記録装置)に記録されてよい。
【0025】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0026】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がAIスピーカである場合、一般的にAIスピーカが含んでいる各種センサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。(以上、引用おわり)
【0027】
機械について説明する。少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、制御部、RAM、ストレージ部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0028】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成される。制御部は、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末の制御を行なう。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出して処理を行なう。制御部は、RAMにロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィックス処理部に出力する。
【0029】
少なくとも1つの実施形態によれば、グラフィックス処理部は表示部に接続されている。表示部は表示画面を有している。制御部が描画命令をグラフィックス処理部に出力すると、グラフィックス処理部は、表示画面上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この表示部のタッチパネルが入力部として機能する。
【0030】
少なくとも1つの実施形態によれば、通信インタフェースは無線又は有線により通信ネットワークに接続が可能であり、通信ネットワークを介して、サーバ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェースを介して受信したデータは、RAMにロードされ、制御部により演算処理が行われる。インタフェース部には外部メモリ(例えば、SDカード等)が接続されている。
【0031】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。ユーザー端末としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。VRゴーグル、すなわち頭にストラップで固定または取り付けられたフレーム(またはヘッドセット)に取り付けられた画面(または2つのディスプレイパネル、各目に対し1つずつ)で構成されてもよい。ユーザー端末は、音声の出力部を有する。
【0032】
少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザー端末は、通信ネットワークを介してサーバ装置と通信接続が可能である。通信ネットワークを介して通信接続をして、情報を送信し、若しくは情報を受信することができる。
【0033】
少なくとも1つの実施形態によれば、サーバ装置は、制御部、RAM、ストレージ部及び通信インタフェースを少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0034】
少なくとも1つの実施形態によれば、制御部は、CPUやROMから構成され、ストレージ部に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置の制御を行う。また、制御部は時間を計時する内部タイマを備えている。RAMは、制御部のワークエリアである。ストレージ部は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部は、プログラム及びデータをRAMから読み出し、ユーザー端末から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0035】
AIについて説明する。少なくとも1つの実施形態によれば、人工知能は、機械学習、深層学習、生成AI、大規模言語モデル、LLM、基盤モデル、生成AIを含む。生成AIはトランスフォーマーを使い、アテンションという機構を多数用いる。自己教師あり学習、Extract Predictionを用いる。この場合、AIは次の単語を当てることができる。文を与えられると、途中までの文章から次の単語を当てる。教師あり学習の問題を大量に作り出す。これらにより、次の単語を当てられるAIができる。生成AIは文法構造、トピックのつながり、こういう文体の人はこういう文を書きそうという予測をすることができる。さらに、生成AIは、次の文を当てるということだけで、その背後にある構造、因果関係、知識を学習できる。生成AIはスケール速があり、パラメーターの数が大きいほど精度が上がる。普通の統計、機械学習は、データのサンプルサイズに比べてモデルのパラメーターを大きくしすぎるとオーバーフィットする。LLMは、パラメーターの数を大きくすればするほど精度が上がる。ある生成AIは1750億パラメータを持っている、生成AIは、対話をスムーズにやるように教師あり学習を被せる。変なことを言わないように教師づけられている。感想文を書いたり、コールセンターのオペレーターを演じる。
少なくとも1つの実施形態によれば、大規模言語モデル(Large Language Models/LLM)とは、非包括的に、大量のデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された、機械学習の自然言語処理モデルのことである。一般的には、特定のタスクでトレーニングする「ファインチューニング」と呼ばれる手法を用いて、テキスト分類・生成や感情分析、文章要約、質問応答といったさまざまな自然言語処理(NLP)タスクに適応させる。
【0036】
乗り物について説明する。少なくとも1の実施形態によれば、乗り物は、人もしくは物を運ぶ機械を指す。もしくは、人もしくは物を乗せて移動するものや、乗って遊ぶための機械を指す。もしくは、人もしくは物を乗せて移動するものに、何らかの機械を付属させたものを指す。少なくとも1の実施形態によれば、乗り物は、少なくとも、汽車、電車、自動車、船、飛行機、馬、ゴーカートなどを含む。
【0037】
交通路について説明する。少なくとも1の実施形態によれば、交通路は乗り物の交通のための道である。もしくはある場所を通過するルートとしての通路または道路である。少なくとも1の実施形態によれば、交通路は、道路、水路、航空路などを含む。
【0038】
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信するステップについて説明する。少なくとも1の実施形態によれば、第1の情報は、ある乗り物の端末から送信される。実施例として、装置は、ある乗り物に搭載された周辺の状況を検知する装置としてのセンサーによって、ある交通路に侵入するもしくは侵入したことを認識する。ある乗り物の端末は、その情報を、装置へ送信する。もしくは、装置は、ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入した情報を送信する目的で、ある乗り物に搭載された位置情報を検知する装置によって取得された乗り物の位置情報を、装置へ送信する。もしくは、装置は、ある乗り物の運転者が交通路に侵入するもしくは侵入した情報を送信する要求を受けて、その情報を、装置へ送信する。一例として、飛行機がC滑走路に侵入しようとする場合に、C滑走路に侵入するもしくは侵入したという情報を、装置へ送信する。一例として、車が、ある車線に侵入しようとする場合に、その車線に侵入するもしくは侵入したいう情報を、装置へ送信する。
【0039】
少なくとも1の実施形態によれば、第1の情報は、2以上の乗り物の交通動態を管制する管制装置から送信される。実施例として、管制装置は、飛行場の管制システムのために行動する装置である。もしくは、2以上の乗り物の交通路における移動動態を管制する管制システムのために行動する装置である。もしくは、乗り物の位置情報を受信して2以上の乗り物の交通路における移動動態を把握する装置である。実施例として、管制装置は、ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという情報や、ある乗り物がある交通路に侵入するようにその乗り物に要求したという情報を、装置へ送信する。実施例として、飛行機の管制塔が、ある飛行機にC滑走路に着陸するようにその乗り物に要求したという情報を、装置へ送信する。一例として、車が、ある車線に侵入しようとするもしくは侵入したことを検知した場合に、その車線に侵入するもしくは侵入したいう情報を、装置へ送信する。
【0040】
少なくとも1の実施形態によれば、装置は、上記のいずれか1以上の機械もしくはネットワークによって実現できる。一例として、管制装置がその装置である。もしくは、一例として、管制装置を支援するための別のコンピューターもしくはネットワーク上に存在するプログラムとして実現できる。
【0041】
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップについて説明する。少なくとも1の実施形態によれば、第2の情報は、第1の情報の生成もしくは送受信の方法もしくは装置と同様の実施形態の、いずれか1もしくはいずれか1以上の組み合わせで、実施することができる。
【0042】
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップについて説明する。少なくとも1の実施形態によれば、装置は、第1の情報および第2の情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行う。実施例として、管制装置もしくは管制装置を支援するための装置もしくはプログラムは、第1の情報に基づいて、ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したことを認識する。装置もしくはプログラムは、第2の情報に基づいて、その乗り物とは他の乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したことを認識する。装置もしくはプログラムは、第1と第2の情報に基づいて、その他の乗り物が、その交通路に侵入すべきではないというステータスを示すステータス情報を生成する。装置もしくはプログラムは、そのステータス情報を、その乗り物の装置もしくはその他の乗り物の装置いずれか1以上に送信する。ある実施例では、そのステータス情報を、第2の情報に関連する乗り物の装置のみに送信する。もしくは、そのステータス情報を、第1の情報に関連する乗り物の装置にのみ送信する。もしくは、第1の情報に関連する乗り物と第2の情報に関連するの乗り物のいずれにも送信する。すなわち、ある実施形態において、他の乗り物は、第1の情報に関連する乗り物、もしくは第2の情報に関連する乗り物のいずれか1以上のことであり、実施形態によって、どの乗り物を「他の乗り物」として情報処理を行うかが変わる。
【0043】
少なくとも1の実施形態によれば、装置もしくはプログラムは、第1の情報および第2の情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行う。実施例として、要求は、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないこと、もしくは、前記他の乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを、何らかの電磁的信号で機械や装置へ伝達することである。もしくは、実施例として、要求は、乗り物の機械がステータス情報を受信し、乗り物の装置が、前記交通路に侵入すべき動力を阻止する信号を、乗り物の動力へ送信する。もしくは、要求は、乗り物の機械がステータス情報を受信し、乗り物の運転者へ、前記交通路に侵入すべきでないことを通知する。実施例として、そのことを通知すべく、乗り物の機械や装置が、所定の音を流す(一例:「この交通路に侵入しないでください」という音声)、所定のアラームを鳴らす、所定の光を発する、所定の振動を発するように機械を作成もしくはプログラムする。もしくは、要求は、管制機械もしくは管制システムの装置がステータス情報を受信し、管制機械もしくは管制システムを使用する管制者へ、その乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを通知する。通知の方法は、上記の1以上の方法で実現できる。もしくは、管制機械もしくは管制システムは、前記交通路に侵入すべき動力を阻止する信号を、乗り物の装置もしくは乗り物の動力へ送信する。実施例として、装置は、C滑走路にある飛行機が着陸の許可を出された情報を第1情報として受信し、C滑走路に他の飛行機が侵入した情報を第2情報として受信し、第2情報に関連する飛行機(その「他の飛行機」)がC滑走路に侵入しないことを要求する。要求の実施例は、第2情報に関連する飛行機の装置が、前記交通路に侵入すべき動力を阻止する信号を、乗り物の動力へ送信する。もしくは、第2情報に関連する飛行機の装置が、その飛行機の運転者へ、前記交通路に侵入すべきでないことを通知する。もしくは、管制機械もしくは管制システムの装置は、ステータス情報を受信し、管制機械もしくは管制システムを使用する管制者へ、その乗り物が前記交通路に侵入すべきでないことを通知する。上記の実施例は、第2情報に関連する飛行機が侵入しないように要求する物である。一方で、別の実施例として、第1情報に関連する飛行機が侵入しないように要求することもできる。その方法は、上記のいずれか1以上の方法で実現できる。
【0044】
少なくとも1の実施形態によれば、1以上の装置を、AIに置き換えることができる。実施例として、第1もしくは第2の情報をAIが送受信する。もしくは、乗り物が前記交通路に侵入しないことを、AIに要求を行う。もしくは、乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に、AIが要求を行う。
【0045】
少なくとも1の実施形態によれば、装置は、乗り物の一部に備え付けられることができる。実施例として、既存の乗り物に、本開示で示される装置を備え付けることができる。もしくは、馬などの乗り物に、本開示で示される装置を備え付けることができる。
【0046】
以下、上記において説明した実施形態の概要について説明する。
【0047】
乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信するステップと、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップと
を含む。
【0048】
本構成では少なくとも、乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入した際に、他の乗り物が前記交通路に侵入して交通事故が起こるヒューマンエラーを防止するという有用性や産業上の実施可能性がある。
【0049】
乗り物の移動を支援する装置であって、
ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信し、
他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信し、
前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行う。
【0050】
本構成では少なくとも、乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入した際に、他の乗り物が前記交通路に侵入して交通事故が起こるヒューマンエラーを防止するという有用性や産業上の実施可能性がある。
【0051】
本開示に係る発明は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。


【要約】      (修正有)
【課題】乗り物の移動を支援する方法を提供する。
【解決手段】乗り物の移動を支援する方法であって、装置が、ある乗り物がある交通路に侵入するもしくは侵入したという第1の情報を受信するステップと、他の乗り物の端末から、前記交通路に侵入するもしくは侵入したという第2の情報を受信するステップと、前記情報に基づいて、前記他の乗り物が前記交通路に侵入しないことを、前記他の乗り物に要求を行うステップとを含む。
【選択図】なし