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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】インタラクティブタブレット
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/22 20060101AFI20240827BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240827BHJP
   H01Q 1/52 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H01Q1/22 Z
G06F1/16 312G
H01Q1/52
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022571137
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2021108601
(87)【国際公開番号】W WO2022062632
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2022-11-21
(31)【優先権主張番号】202022089665.8
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲どん▼ ▲氷▼▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】洪 国▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 彦熙
【審査官】岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-196837(JP,A)
【文献】特開2005-311866(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/22
G06F 1/16
H01Q 1/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブタブレットであって、
表示スクリーンと、
前記表示スクリーンの裏面に位置し、スルーホールが設けられている金属バックプレーンと、
前記金属バックプレーンにおける前記表示スクリーンの反対側の面に配置され、前記表示スクリーンの表示領域内に位置し、前記スルーホールに対向して配置されるアンテナアセンブリと、
前記金属バックプレーンにおける前記表示スクリーンの反対側の面に配置され、前記アンテナアセンブリに電気的に接続されるマザーボードと、を含む
ことを特徴とするインタラクティブタブレット。
【請求項2】
前記表示スクリーンはバックライト層を含み、前記バックライト層は複数の配列されたライトバーを含み、前記バックライト層に対する前記スルーホールの投影が2つの前記ライトバーの間に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項3】
前記アンテナアセンブリは、誘電体基板と、前記誘電体基板上に配置されたアンテナユニットとを含み、前記誘電体基板を介して前記金属バックプレーンに接続され、前記スルーホールに対向して配置される
ことを特徴とする請求項1に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項4】
前記誘電体基板と前記金属バックプレーンは着脱可能に接続される
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項5】
前記金属バックプレーンにおける前記表示スクリーンの反対側の面に複数の突起が設けられ、前記突起に雌ねじが設けられており、前記誘電体基板は前記突起上に位置し、ネジにより前記突起に接続される
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項6】
前記誘電体基板と前記金属バックプレーンとの間に電気伝導体が設けられており、前記電気伝導体が前記誘電体基板の周囲にある
ことを特徴とする請求項5に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項7】
前記誘電体基板に係止孔が設けられ、前記金属バックプレーンに前記係止孔に合わせるフランジが設けられ、前記フランジに雌ねじが設けられ、前記フランジが前記係止孔に嵌め込まれ、ネジにより前記誘電体基板と前記金属バックプレーンが接続される
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項8】
前記誘電体基板と前記金属バックプレーンとの間に電気伝導体が設けられ、前記電気伝導体が前記誘電体基板の周囲にある
ことを特徴とする請求項7に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項9】
前記アンテナアセンブリは第1金属遮蔽カバーをさらに含み、前記第1金属遮蔽カバーは前記誘電体基板を覆う
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項10】
前記アンテナユニットの数は少なくとも2つであり、前記アンテナアセンブリは第2金属遮蔽カバーをさらに含み、各前記第2金属遮蔽カバーは1つの前記アンテナユニットを覆う
ことを特徴とする請求項9に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項11】
前記アンテナアセンブリは前記誘電体基板上に位置する高周波チップをさらに含み、前記アンテナユニットは前記高周波チップに接続される
ことを特徴とする請求項3に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項12】
前記高周波チップ及び前記アンテナユニットは前記誘電体基板の同一の面に位置する
ことを特徴とする請求項11に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項13】
前記アンテナユニットは第1アンテナユニット及び第2アンテナユニットを含み、前記第1アンテナユニット及び前記第2アンテナユニットは前記高周波チップの両側にそれぞれ位置する
ことを特徴とする請求項12に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項14】
前記誘電体基板上には前記高周波チップの両側に位置する、銅付け面にある第1方形空き領域及び第2方形空き領域が設けられており、前記第1アンテナユニットは前記第1方形空き領域内に位置し、前記第2アンテナユニットは第2方形空き領域内に位置する
ことを特徴とする請求項13に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項15】
前記第1アンテナユニットは第1給電分岐、第1L字形分岐、第1T字形分岐、及び第1接地分岐を含み、
前記第1給電分岐は第1辺界から前記第1方形空き領域内へ延在し、前記第1辺界に垂直であり、前記第1給電分岐と前記第1辺界との境界は第1信号伝送ラインに接続され、前記第1辺界は前記高周波チップに近い垂直辺界であり、
前記第1L字形分岐、前記第1T字形分岐、及び前記第1接地分岐は前記第1給電分岐の第2辺界から離れた側に位置し、前記第2辺界は前記第1辺界に隣り合う垂直辺界であり、前記第1L字形分岐は第1分岐と第2分岐を含み、前記第1分岐は前記第1給電分岐に接続され、前記第1分岐と前記第1給電分岐との接続点が前記第1給電分岐の2つの端部の間に位置し、前記第1分岐と前記第1給電分岐とが鈍角をなすように形成され、前記第1分岐と前記第2分岐とのなす第1直角は第1辺界に向かい、
前記第1T字形分岐は第3分岐及び第4分岐を含み、前記第3分岐は前記第1分岐の前記第1辺界から離れた側に位置し、前記第1分岐に平行し間隔を置いて配置され、前記第4分岐は前記第2分岐の前記第1給電分岐から離れた側に位置し、前記第2分岐に平行し間隔を置いて配置され、前記第4分岐は第3辺界に延在し銅付け面に接続され、前記第3辺界は前記第2辺界に平行する辺界であり、
前記第1接地分岐は第5分岐と第6分岐を含み、前記第5分岐は前記第1辺界から前記第1方形空き領域内へ延在し、前記第1給電分岐に平行であり、前記第6分岐は前記第1分岐に平行し間隔を置いて配置される
ことを特徴とする請求項14に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項16】
前記第2アンテナユニットは第2給電分岐、第2L字形分岐、第2T字形分岐、及び第2接地分岐を含み、
前記第2給電分岐は前記高周波チップを中心として前記第1給電分岐と鏡像対称に配置され、前記第2T字形分岐は高周波チップを中心として前記第1T字形分岐と鏡像対称に配置され、前記第2接地分岐は高周波チップを中心として前記第1接地分岐と鏡像対称に配置され、
前記第2L字形分岐は第7分岐及び第8分岐を含み、前記第7分岐は前記第2給電分岐に接続され、前記第7分岐と前記第2給電分岐との接続点が前記第2給電分岐の第4辺界から離れた端部に位置し、前記第7分岐と前記第2給電分岐とが鈍角をなすように形成され、前記第7分岐と前記第8分岐とのなす第2直角が前記第4辺界に向かい、前記第4辺界は前記第2方形空き領域における前記高周波チップに近い垂直辺界である
ことを特徴とする請求項15に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項17】
前記第1アンテナユニットは第1給電分岐、第1L字形分岐、及びL字形接地分岐を含み、
前記第1給電分岐は第1辺界から前記第1方形空き領域内へ延在し、前記第1辺界に垂直であり、前記第1給電分岐と前記第1辺界との境界は第1信号伝送ラインに接続され、前記第1辺界は前記高周波チップに近い垂直辺界であり、第2辺界は前記第1辺界に隣り合う垂直辺界であり、
前記第1L字形分岐及び前記L字形接地分岐は前記第1給電分岐の前記第2辺界に近い側に位置し、前記第1L字形分岐は第1分岐及び第2分岐を含み、前記第1分岐は前記第1給電分岐に接続され、前記第1分岐と前記第1給電分岐との接続点が前記第1給電分岐の前記第1辺界から離れた端部に位置し、前記第1分岐と前記第1給電分岐とが鈍角をなすように形成され、前記第1分岐と前記第2分岐とのなす第1直角が前記第1辺界に向かい、
前記L字形接地分岐は第9分岐および第10分岐を含み、前記第9分岐は前記第1分岐の前記第1辺界から離れた側に位置し、前記第1分岐に平行し間隔を置いて配置され、前記第10分岐は前記第2分岐の前記第1給電分岐から離れた側に位置し、前記第2分岐に平行し間隔を置いて配置され、前記第10分岐は第2辺界に延在し銅付け面に接続する
ことを特徴とする請求項14に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項18】
前記第2アンテナユニットは前記高周波チップを中心として前記第1アンテナユニットと鏡像対称に配置される
ことを特徴とする請求項15または請求項17に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項19】
前記第1アンテナユニット及び前記第2アンテナユニットはWiFiアンテナユニットである
ことを特徴とする請求項13に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項20】
前記第1アンテナユニット及び前記第2アンテナユニットの第1送出周波数帯がWiFi2.4G周波数帯であり、第2送出周波数帯がWiFi5G周波数帯である
ことを特徴とする請求項13に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項21】
装飾部材をさらに含み、前記装飾部材は前記金属バックプレーンに接続され、前記アンテナアセンブリを覆う
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項22】
前記装飾部材の材料は金属である
ことを特徴とする請求項21に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項23】
金属後蓋をさらに含み、前記金属後蓋は前記金属バックプレーンに接続され、前記マザーボードを覆う
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項24】
前記アンテナアセンブリは前記金属後蓋によって覆われる領域外に位置する
ことを特徴とする請求項23に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項25】
前記アンテナアセンブリは前記金属後蓋によって覆われる領域内に位置する
ことを特徴とする請求項23に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項26】
前記アンテナアセンブリは第1アンテナアセンブリ及び第2アンテナアセンブリを含み、前記第1アンテナアセンブリは前記金属後蓋によって覆われる領域内に位置し、前記第2アンテナアセンブリは前記金属後蓋によって覆われる領域外に位置する
ことを特徴とする請求項23に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項27】
前記第1アンテナアセンブリはワイヤレスアクセスノードアンテナアセンブリであり、前記第2アンテナアセンブリはWiFiアンテナアセンブリである
ことを特徴とする請求項26に記載のインタラクティブタブレット。
【請求項28】
前記アンテナアセンブリによって覆われる領域外の前記金属バックプレーンの領域には塗装層が設けられている
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のインタラクティブタブレット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年9月22日に中国国家知的財産局に提出された、出願番号が202022089665.8である中国特許出願の優先権を主張しており、当該出願の全内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例はアンテナの技術分野に関し、特にインタラクティブタブレットに関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術と通信技術の発展に伴い、インタラクティブタブレットに対する大きいスクリーンの要求はますます高くなり、発展動向も徐々にオールスクリーンへの傾向にある。
【0004】
インタラクティブタブレットはワイヤレス通信機能を実現するために電磁信号を送受信するためのアンテナが必要であり、図1に示すように、インタラクティブタブレットでは、表示スクリーン1’の周囲が額縁2’であり、表示スクリーン1’の裏面が金属バックプレーンであり、金属バックプレーンと額縁2’との接続により、表示スクリーン1’と額縁2’と金属バックプレーンとが一体的に接続される。現在、インタラクティブタブレットでは、アンテナ3’がインタラクティブタブレットの内部に配置され、額縁2’の領域に位置している。
【0005】
上記のアンテナの配置方法では、アンテナは一定の空き領域が必要であるため、額縁の面積が大きくなり、インタラクティブタブレットの狭額縁ひいてはオールスクリーンのデザインを実現することができなくなってしまう。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施例の目的は、既存のインタラクティブタブレットにおいてアンテナが額縁に設計されるため、金属額縁を使用できず、狭額縁ひいてはオールスクリーンのデザインを実現することができないという問題を解決するために、インタラクティブタブレットを提供することである。
【0007】
目的を達成させるために、本願の実施例は以下の技術案を採用する。
【0008】
本願の一実施例では、
表示スクリーンと、
前記表示スクリーンの裏面に位置し、スルーホールが設けられている金属バックプレーンと、
前記金属バックプレーンにおける前記表示スクリーンの反対側の面に配置され、前記表示スクリーンの表示領域内に位置し、前記スルーホールに対向して配置されるアンテナアセンブリと、
前記金属バックプレーンにおける前記表示スクリーンの反対側の面に配置され、前記アンテナアセンブリに電気的に接続されるマザーボードと、を含むインタラクティブタブレットを提供する。
【0009】
本願の実施例のインタラクティブタブレットは、表示スクリーンと、金属バックプレーンと、アンテナアセンブリと、マザーボードとを含み、金属バックプレーンは、表示スクリーンの後方に位置し、金属バックプレーンにスルーホールが設けられており、アンテナアセンブリは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、表示スクリーンの表示領域内に位置し、スルーホールに対向して配置され、マザーボードは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、アンテナアセンブリに電気的に接続される。本願の実施例では、アンテナアセンブリは表示スクリーンの表示領域内に配置され、金属バックプレーンにおけるスルーホール、表示スクリーンを透過して前方へ信号を送出することができ、インタラクティブタブレットの額縁領域を占めずに、額縁をより狭くすることができ、インタラクティブタブレットに対するスクリーンの大きさを向上させ、ひいてはオールスクリーンデザインを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、図面及び実施例によって本願について詳細に説明する。
図1】従来技術におけるインタラクティブタブレットのアンテナのレイアウトを示す概略図である。
図2】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットのアンテナアセンブリの位置を示す概略図である。
図3】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットを示す分解概略図である。
図4図3のA部の概略図である。
図5】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットからアンテナアセンブリを取り外した概略図である。
図6図5のB部の概略図である。
図7】本願の実施例における金属バックプレーンを取り外してバックライト層を露出させる概略図である。
図8】本願の実施例にけるスルーホールに対するライトバーの相対位置を示す概略図である。
図9】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットから金属後蓋を取り外した概略図である。
図10】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットに設けられた装飾部材を示す概略図である。
図11】本願の実施例におけるインタラクティブタブレットから装飾部材を取り外した概略図である。
図12】本願の実施例におけるアンテナアセンブリを示す概略図である。
図13】本願の実施例における金属バックプレーンのスルーホール及びフランジを示す概略図である。
図14】本願の実施例における金属バックプレーンの突起を示す概略図である。
図15】本願の実施例におけるアンテナアセンブリの遮蔽カバーを示す概略図である。
図16】本願の実施例におけるアンテナアセンブリの遮蔽カバーを示す概略図である。
図17】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
図18】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
図19】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
図20】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
図21】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
図22】本願の実施例におけるアンテナアセンブリのアンテナユニットを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願が解決しようとする技術的課題、採用される技術案及び奏する技術的効果をより明確にするために、以下、図面を参照して本願の実施例の技術案についてさらに詳細に説明するが、明らかに、説明する実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る他の全ての実施例は、本願の特許範囲に属する。
【0012】
本願の説明においては、別に明確な規定や限定がない限り、用語「連結」、「接続」、「固定」は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体であってもよく、機械的接続、電気的接続であってもよく、直接連結、中間媒介による間接的な連結、2つの構成要素の内部連通又は2つの構成要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願での具体的な意味を理解できる。
【0013】
本願では、別に明確な規定や限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあるとは、第1特徴と第2特徴とが直接接触すること、第1特徴と第2特徴が直接接触するのではなくこれらの間の別の特徴を介して接触すること、を含む。さらに、第1特徴が第2特徴「の上」、「の上方」及び「よりも上」であるとは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを意味するか、又は第1特徴の水平方向の高さが第2特徴よりも高いことを意味する。第1特徴が第2特徴「の下」、「の下方」及び「よりも下」であるとは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを意味するか、又は第1特徴の水平方向の高さが第2特徴よりも小さいことを意味する。
【0014】
図2図6に示すように、本願の実施例は、表示スクリーン1と、金属バックプレーン2と、アンテナアセンブリ3と、マザーボード(図示せず)と、を含むインタラクティブタブレットを提供する。
【0015】
本願の実施例におけるインタラクティブタブレットは書き込み、注釈、絵画、マルチメディアエンターテイメント、ネットワーク会議などの機能を備えた電子デバイスであり、人間と機械のインタラクション、タブレット表示、マルチメディア情報処理、及びネットワーク伝送などの多くの技術が組み込まれ、仕事、授業、画像やテキストのインタラクティブなプレゼンテーションなどに適用可能である。
【0016】
図3に示すように、インタラクティブタブレットは額縁4をさらに含んでもよく、表示スクリーン1が額縁4に嵌め込み、金属バックプレーン2が表示スクリーン1の裏面に位置し、金属バックプレーン2と額縁4が機械的接続され、表示スクリーン1と額縁4と金属バックプレーン2とが一体的に接続され、もちろん、インタラクティブタブレットはスピーカーや放熱部などの部品をさらに含んでもいい。
【0017】
本願の実施例では、表示スクリーン1はタッチスクリーンであってもよく、すなわち、表示スクリーン1は、バックライト層12、表示層11、及びタッチ層(図示せず)を含んでもいい。バックライト層12は表示に必要な光源を提供する物理層であり、表示層11は液晶表示層であってもよく、タッチ層は静電容量方式タッチ層や赤外線方式タッチ層などであってもよい。
【0018】
金属バックプレーン2は、表示スクリーン1の裏面に位置し、表示スクリーン1を支持し保護するための部品であってもよく、1つの好適な実施例では、金属バックプレーン2は、鋼板が切断、プレス加工されることにより特定の構造を備えてもよく、額縁4に接続することができ、表示スクリーン1との間にスピーカーや放熱部などの部品を収容するための一定の空間を有する。
【0019】
アンテナアセンブリ3はワイヤレス信号を送受信するためのアセンブリであってもよく、マザーボードは、金属バックプレーン2における表示スクリーン1の反対側の面に配置され、当該アンテナアセンブリ3はマザーボードに電気的に接続され、一例として、信号伝送ラインを介してマザーボードに電気的に接続されてもよく、1つの好適な実施例では、アンテナアセンブリ3は、WiFi、ワイヤレスアクセスノード、ブルートゥース(登録商標)などのアンテナアセンブリであってもよく、好ましくは、WiFiアンテナアセンブリであり、第1送出周波数帯をWiFi2.4G(2.4Ghz~2.5GHz)周波数帯として、第2送出周波数帯をWiFi5G周波数帯として、2.4G周波数帯は、屋内環境で減衰防止の能力が強く、壁越し能力が優れ、5G(4.9GHz~5.9GHz)周波数帯は、干渉防止能力が強く、より広い帯域幅を提供することができ、スループットが高く、スケーラビリティが高い。
【0020】
図5及び図6に示すように、本願の実施例では、金属バックプレーン2は表示スクリーン1の裏面に位置し、金属バックプレーン2にスルーホール21が設けられており、アンテナアセンブリ3は、金属バックプレーン2における表示スクリーン1の反対側の面に配置され、表示スクリーン1の表示領域内に位置し、スルーホール21に対向して配置される。さらに、アンテナアセンブリ3が表示スクリーン1の表示領域に位置するとは、表示スクリーン1に対するアンテナアセンブリ3の投影が表示スクリーン1の表示領域内にあることを意味してもよい。スルーホール21は金属バックプレーン2を貫通する丸孔、角孔、またはその他の異形孔などであってもよく、形状がアンテナアセンブリ3を合わせて設けられてもよい。アンテナアセンブリ3がスルーホール21に対向して配置されるとは、アンテナユニットから送出したワイヤレス信号がスルーホール21を透過し、表示スクリーン1を通り抜けて表示スクリーン1の正面に送出されるように、アンテナアセンブリ3上のアンテナユニットがスルーホール21に対向して配置されることを意味してもいい。
【0021】
本願の実施例のインタラクティブタブレットは、表示スクリーンと、金属バックプレーンと、アンテナアセンブリと、マザーボードとを含み、金属バックプレーンは、表示スクリーンの後方に位置し、金属バックプレーンにはスルーホールが設けられており、アンテナアセンブリは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、表示スクリーンの表示領域内に位置し、スルーホールに対向して配置され、マザーボードは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、アンテナアセンブリに電気的に接続される。本願の実施例で、アンテナアセンブリは、表示スクリーンの表示領域内に配置され、金属バックプレーンにおけるスルーホール、表示スクリーンを透過し前方へ信号を送出することができ、インタラクティブタブレットの額縁領域を占めず、額縁をより狭くすることができ、インタラクティブタブレットに対するスクリーンの大きさを向上させ、ひいてはオールスクリーンデザインを実現することができる。
【0022】
さらに、アンテナアセンブリは、表示スクリーンの表示領域内に位置し、インタラクティブタブレットの額縁領域を占めず、インタラクティブタブレットが金属額縁を使用することができるため、金属額縁によりインタラクティブタブレットの構造強度を向上させ、良好な外観性に付与することができる。
【0023】
さらに、インタラクティブタブレットは額縁にアンテナを設ける必要がないため、インタラクティブタブレットが壁に嵌め込まれた場合、額縁にあるアンテナが壁に遮られて信号が弱くなってしまうという問題を回避することができ、本実施例で、インタラクティブタブレットは、アンテナアセンブリが表示スクリーンの表示領域内に位置し、インタラクティブタブレットが壁に嵌め込まれた場合、アンテナアセンブリが壁に遮られる範囲外にあるため、アンテナアセンブリの送出能力に影響を与えない。
【0024】
図3図7及び図8に示すように、本願の実施例の表示スクリーン1のバックライト層12は規則的な配列に設定される複数のライトバー121を含んでもよく、当該ライトバー121は電源投入後に発光し、表示層11が必要なバックライトを提供し、一例として、ライトバー121は複数のLEDライトからなるライトバーであってもよく、好ましくは、複数の発光ダイオードからなるものであってもよい。図7及び図8に示すように、一例として、複数のライトバー121が水平方向に間隔を置いて設けられているが、もちろん、複数のライトバー121が垂直方向に間隔を置いて設けられてもよく、または水平方向及び垂直方向においてグリッド状に設けられてもよい。図8に示すように、一例として、ライトバー121が水平方向に間隔を置いて設けられる場合、アンテナアセンブリ3から送出するワイヤレス信号が2つのライトバー121の間から表示スクリーン1の表示層11に伝送することができるように、バックライト層12に対する金属バックプレーン2のスルーホール21の投影が2つのライトバー121の間にあり、これにより、ライトバー121がアンテナアセンブリ3から送出するワイヤレス信号に干渉することを回避し、アンテナアセンブリ3の干渉防止能力を向上させることができる。
【0025】
図9及び図10に示されるように、1つの好適な実施例では、インタラクティブタブレットは金属後蓋5をさらに含み、マザーボード6が金属バックプレーン2における表示スクリーン1の反対側の面に配置され、金属後蓋5は金属バックプレーン2に接続され、マザーボード6を覆う。具体的には、金属後蓋5が金属バックプレーン2に接続され収容キャビティを形成し、マザーボード6が収容キャビティ内に位置し金属バックプレーン2に機械的に接続され、一例として、マザーボード6は、ボルトを介して金属バックプレーン2に接続され、金属バックプレーン2における表示スクリーン1の反対側の面に配置され、マザーボード6と表示スクリーン1は金属バックプレーン2を挟んで分離され、互いに干渉することを回避することができ、一方、後蓋マザーボード6は、金属後蓋5によって覆われ、物理的な衝撃、塵や水から保護でき、電磁干渉も回避できる。
【0026】
図10及び図11に示されるように、1つの好適な実施例では、インタラクティブタブレットに金属後蓋5が設けられる場合、アンテナアセンブリ3は金属後蓋5によって覆われる領域外に位置し、さらに、金属後蓋5によって覆われる領域外の任意の位置に位置してもよく、本実施例はアンテナアセンブリ3の金属バックプレーン2における位置を限定しない。アンテナアセンブリ3を金属後蓋5によって覆われる領域外に設け、金属後蓋5はマザーボード6とアンテナアセンブリ3を分離することにより、マザーボード6とアンテナアセンブリ3が互いに電磁干渉を回避することができ、アンテナアセンブリ3は良好な干渉防止能力を有し、アンテナアセンブリ3の送出性能が向上する。
【0027】
図10及び図11に示すように、アンテナアセンブリ3が金属後蓋5によって覆われる領域外に設けられる場合、インタラクティブタブレットは、金属バックプレーン2に接続されアンテナアセンブリ3を覆う装飾部材7をさらに含んでもよく、一例として、装飾部材7は金属バックプレーン2に着脱可能に接続され、例えば、スナップやボルトなどの接続手段で金属バックプレーン2に機械的に接続され、このように、アンテナアセンブリ3が露出してインタラクティブタブレットの全体の外観に影響を与えることを回避することができるとともに、アンテナアセンブリ3を物理的衝撃、塵や水から保護する役割を果たすこともできる。
【0028】
1つの好適な実施例では、装飾部材7の材料は、例えば、アルミニウムや銅、鉄などの金属であってもよく、このため、金属材料の装飾部材7を遮蔽カバーとしてよく、アンテナアセンブリ3が金属バックプレーン2の後方からの電磁干渉を受けることを回避し、アンテナアセンブリ3の干渉防止性能を向上させることができる。
【0029】
もちろん、装飾部材7の材料は非金属材料であってもよく、1つの好適な実施例では、アンテナアセンブリ3によって覆われる領域外の金属バックプレーン2上の領域に塗装層が設けられており、好ましくは、装飾部材7の露出の表面にも同じ色の塗装層が設けられており、金属バックプレーン2の材料が金属であるため、塗装層を設けることにより金属バックプレーン2が酸化反応などの化学反応による錆びを回避することができ、一方、塗装層により金属の露出を回避し、インタラクティブタブレットに良好な外観性を付与することができる。
【0030】
図2に示すように、1つの好適な実施例では、アンテナアセンブリ3は金属後蓋5によって覆われる領域内に位置してもよく、具体的には、金属後蓋5と金属バックプレーン2との間に収容キャビティが形成され、アンテナアセンブリ3が収容キャビティ内に配置され、金属バックプレーン2に接続され、アンテナアセンブリ3が金属後蓋5によって覆われる領域外に設けられるのと同様して、金属バックプレーン2のアンテナアセンブリ3に対向する位置にもスルーホールが設けられている。本願の実施例では、アンテナアセンブリ3は、金属後蓋5によって覆われる領域内に設けられ、インタラクティブタブレットの表面に露出せず、露出しているアンテナアセンブリ3をカバーするための装飾部材7を追加する必要はない。
【0031】
図2に示すように、本願の実施例のインタラクティブタブレットでは、アンテナアセンブリ3の数が2つ以上であってもよく、例えば、第1アンテナアセンブリ及び第2アンテナアセンブリを含んでもよく、第1アンテナアセンブリが金属後蓋5によって覆われる領域内に位置し、第2アンテナアセンブリが金属後蓋5によって覆われる領域外に位置し、一例として、第1アンテナアセンブリがAP(ワイヤレスアクセスノード、Access
Point)アンテナアセンブリであってもよいし、第2アンテナアセンブリがWiFiアンテナアセンブリであってもよい。ただし、AP(ワイヤレスアクセスノード、Access
Point)アンテナアセンブリはワイヤレスネットワークのワイヤレススイッチに用いられ、ワイヤレスネットワークの核心でもあり、ワイヤレスAPはインタラクティブタブレットが有線ネットワークに接続するアクセスノードであり、主に家庭、ビル及び公園で使用され、数十メートルから数百メートルの送出範囲を亘ることができる。インタラクティブタブレットは、APアンテナアセンブリが、主に、インタラクティブタブレットの前方にある画面共有装置などのワイヤレスデバイスと通信するために使用され、前方へ送出する機能を持てばよい。
【0032】
本願の実施例で、第1アンテナアセンブリは、金属後蓋5によって覆われる領域内に配置され、第2アンテナアセンブリは、金属後蓋5によって覆われる領域外に配置され、後蓋2つのアンテナアセンブリは、金属後蓋5によって分離され、分離性がよくなり、ワイヤレス信号が互いに干渉しない。
【0033】
もちろん、実際の適用では、2つのアンテナアセンブリ3は、金属後蓋5によって覆われる領域外に配置されてもよく、また、金属後蓋5によって覆われる領域内に配置してもよく、本願の実施例では、アンテナアセンブリ3が金属後蓋5によって覆われる領域内又は領域外に配置されるのは限定されない。
【0034】
以下、図面を参照してアンテナアセンブリ3と金属バックプレーン2との接続方法について例を挙げて説明する。
【0035】
本願の一例では、図12に示すように、アンテナアセンブリ3は、誘電体基板31と、誘電体基板31上に配置されたアンテナユニット32とを含み、誘電体基板31を介して金属バックプレーン2に接続され、アンテナユニット32がスルーホール21に対向して配置され、具体的には、誘電体基板31は、PCB基板またはその他の基板であってもよく、金属バックプレーン2に着脱可能に接続され、例えば、金属バックプレーン2に、スナップによる係合や、ボルトによる螺合などの方法で機械的に接続され、または両面テープで接着される。本願の実施例におけるアンテナアセンブリ3は金属バックプレーン2に着脱可能に接続されるため、アンテナアセンブリ3の着脱を容易にし、インタラクティブタブレットのアンテナアセンブリ3に対するメンテナンスや交換を容易にすることができる。
【0036】
図12及び図13に示すように、本願の一例では、誘電体基板31上に係止孔311が設けられており、金属バックプレーン2に係止孔311に合わせるフランジ22が設けられており、フランジ22に雌ネジが設けられており、フランジ22が係止孔311に嵌め込み、ボルトにより誘電体基板31と金属バックプレーン2が接続され、具体的には、フランジ22はプレス加工によって金属バックプレーン2上に形成される、一定の高さを有する円筒構造で、当該円筒構造内にタッピングによってネジが形成され、例えば、フランジ22の高さが一般的に誘電体基板31の厚さよりも小さいので、ボルトが係止孔に係止されると、ボルトのナットが誘電体基板31を金属バックプレーン2に固定するように誘電体基板31に押し付けることができる。本願の実施例では、金属バックプレーン2上にフランジ22が設けられることにより誘電体基板31に機械的に接続され、フランジ22が誘電体基板31の係止孔311に嵌め込まれることにより、誘電体基板31の位置決めを容易にし、インタラクティブタブレットにアンテナアセンブリ3をすばやく組み立てることができる。
【0037】
さらに、誘電体基板31と金属バックプレーン2との間に電気伝導体が設けられており、好ましくは、電気伝導体は弾性電気伝導体であってもよく、例えば、導電性フォームや導電布、導電ペイント、金属ドームのいずれでもよい。導電性フォームを例として、誘電体基板31と金属バックプレーン2の間に導電性フォームが設けられており、当該導電性フォームが誘電体基板31の周囲にあり、これにより、誘電体基板31の金属バックプレーン2に向かう面の周囲の露出の銅付けと、金属バックプレーン2との電気接続性能が向上し、アンテナアセンブリ3が良好な接地性能及び干渉防止性能を有する。
【0038】
図12及び図14に示すように、本願の別の実施例では、金属バックプレーン2における表示スクリーン1の反対側の面に複数の突起23が設けられており、突起23に雌ネジが設けられており、誘電体基板31が突起23上に位置し、誘電体基板31と突起23がボルトにより接続され、これにより、アンテナアセンブリ3と金属バックプレーン2が着脱可能に接続することが実現される。さらに、誘電体基板31と金属バックプレーン2との間に電気伝導体が設けられており、電気伝導体が誘電体基板31の周囲にある。本願の実施例では、突起23は一定の高さを有し、誘電体基板31を突起23上に設け、誘電体基板31と金属バックプレーン2との間に一定の距離があるため、誘電体基板31における金属バックプレーン2と対向する面に電子部品を配置することができる。
【0039】
アンテナアセンブリ3の干渉防止能力を向上させるために、本願の実施例では図面を参照してアンテナアセンブリ3の遮蔽構造について説明する。
【0040】
図16に示すように、一例として、アンテナアセンブリ3は第1金属遮蔽カバー35をさらに含み、第1金属遮蔽カバー35が誘電体基板31を覆い、具体的には、第1金属遮蔽カバー35が誘電体基板31に機械的接続と電気的接続されてもよく、例えば、第1金属遮蔽カバー35と誘電体基板31ははんだ付けや金属クリップなどによって機械的接続と電気的接続が実現され、第1金属遮蔽カバー35によりアンテナアセンブリ3全体が電磁干渉を受けないように保護することができ、アンテナアセンブリ3の干渉防止能力が向上する。
【0041】
一例として、アンテナアセンブリ3が金属後蓋5によって覆われる領域内に配置される場合、金属後蓋5内のマザーボード6がアンテナアセンブリ3に電磁干渉をすることを回避するために、アンテナアセンブリ3に第1金属遮蔽カバー35を付加する必要がある。
【0042】
別の例では、アンテナアセンブリ3が金属後蓋5によって覆われる領域外に配置される場合、金属後蓋5がマザーボード6とアンテナアセンブリ3を分離しているため、アンテナアセンブリ3に第1金属遮蔽カバー35を付加しなくてもよく、または金属材料の装飾部材7を遮蔽カバーとして使用してもよい。
【0043】
図15及び図16に示すように、1つの好適な実施例では、アンテナアセンブリ3におけるアンテナユニット32の数は2つ以上であり、アンテナアセンブリ3は第2金属遮蔽カバー34をさらに含んでもよく、アンテナユニット32はそれぞれ一つの第2金属遮蔽カバー34によって覆われ、即ち、各アンテナユニット32に第2金属遮蔽カバー34が設けられており、これにより、アンテナユニット32の間の分離度を向上させ、アンテナアセンブリ3の全体の送出性能を向上させることができ、好ましくは、アンテナユニット32から第2金属遮蔽カバー34までの距離がアンテナユニット32から送出する電磁波の1/4波長の整数倍であり、これにより、アンテナユニット32の前方送出性能を向上させ、アンテナユニット32の送出距離を長くすることができる。
【0044】
図15は本願の実施例におけるアンテナアセンブリ3のアンテナユニットを示す概略図であり、1つの好適な実施例では、アンテナアセンブリ3の誘電体基板31上には高周波チップ33がさらに配置されており、アンテナユニット32が誘電体基板31における信号伝送ラインを介して高周波チップ33に電気的に接続され、1つの好適な実施例では、高周波チップ33とアンテナユニット32が誘電体基板31の同一の面に位置することにより、アンテナアセンブリ3の全体の厚さをより小さくすることができ、別の好適な実施例では、高周波チップ33とアンテナユニット32が誘電体基板31の異なる面に位置することにより、誘電体基板31の両面を十分に利用し、誘電体基板の全体の面積を小さくすることができる。
【0045】
図17に示すように、本願の実施例のアンテナアセンブリ3は第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322を含んでもよく、第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322はそれぞれ高周波チップ33の両側に位置し、第1信号伝送ライン36及び第2信号伝送ライン40を介して高周波チップに電気的に接続される。第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322を高周波チップ33の両側に配置することにより、第1アンテナユニット321と第2アンテナユニット322との間の距離を大きくなり、第1アンテナユニット321と第2アンテナユニット322との間の分離度を向上させることができる。
【0046】
図17に示すように、誘電体基板31上には、高周波チップ33の両側に位置する、銅付け面37にある第1方形空き領域38及び第2方形空き領域39が設けられており、第1アンテナユニット321が第1方形空き領域38に位置し、第2アンテナユニット322が第2方形空き領域39に位置する。
【0047】
図17及び図18に示すように、第1アンテナユニット321は第1給電分岐3211、第1L字形分岐3212、第1T字形分岐3213、及び第1接地分岐3214を含む。
【0048】
第1給電分岐3211は、第1辺界3215から第1方形空き領域38内へ延在し、第1辺界3215に垂直であり、第1給電分岐3211と第1辺界3215との境界は第1信号伝送ラインに接続され、第1辺界3215は高周波チップ33に近い垂直辺界である。
【0049】
第1L字形分岐3212、第1T字形分岐3213、及び第1接地分岐3214は第1給電分岐3211の第2辺界3216から離れた側に位置し、第2辺界3216は第1辺界3215と隣り合う且つ垂直する辺界であり、第1L字形分岐3212は第1分岐32121及び第2分岐32122を含み、第1分岐32121は第1給電分岐3211に接続され、その接続点が第1給電分岐3211の2つの端部の間に位置し、第1分岐32121と第1給電分岐3211とが鈍角をなすように形成し、第1分岐32121と第2分岐32122とのなす第1直角Aが第1辺界3215に向かう。
【0050】
第1T字形分岐3213は、第3分岐32131及び第4分岐32132を含み、第3分岐32131は、第1分岐32121の第1辺界3215から離れた側に位置し、第1分岐32121に平行し間隔を置いて配置され、第4分岐32132は第2分岐32122の第1給電分岐3211から離れた側に位置し、第2分岐32122に平行し間隔を置いて配置され、第3辺界3217に延在し銅付け面37に接続され、第3辺界3217は第2辺界3216に平行な辺界である。
【0051】
第1接地分岐3214は、第5分岐32141及び第6分岐32142を含み、第5分岐32141は、第1辺界3215から第1方形空き領域38内へ延在し、第1給電分岐3211に平行であり、第6分岐32142は第1分岐32121に平行し間隔を置いて配置される。
【0052】
図17及び図19に示すように、第2アンテナユニット322は、第2給電分岐3221、第2L字形分岐3222、第2T字形分岐3223、及び第2接地分岐3224を含む。
【0053】
第2給電分岐3221は、高周波チップ33の中心線O-Oを中心として第1給電分岐3211と鏡像対称に配置され、第2信号伝送ライン40に接続され、第2T字形分岐3223は、高周波チップ33の中心線O-Oを中心として第1T字形分岐3213と鏡像対称に配置され、第2接地分岐3224は、高周波チップ33の中心線O-Oを中心として第1接地分岐3214と鏡像対称に配置される。
【0054】
第2L字形分岐3222は、第7分岐32221及び第8分岐32222を含み、第7分岐32221は、第2給電分岐3221に接続され、その接続点が第2給電分岐3221の第4辺界3225から離れた端部に位置し、第7分岐32221と第2給電分岐3221とが鈍角をなすように形成され、第7分岐32221と第8分岐32222とのなす第2直角Bが第4辺界3225に向かい、第4辺界3225は、第2方形空き領域39における高周波チップ33に近い垂直辺界である。
【0055】
図20に示すように、本願の別の好適な実施例では、第2アンテナユニット322の構造は第1アンテナユニット321の構造と同じであってもよく、第1アンテナユニット321は高周波チップ33の中心線O-Oを中心として第2アンテナユニット322と鏡像対称に配置される。
【0056】
図21及び図22は、本願の別の実施例におけるアンテナアセンブリ3を示す概略図であり、図21に示すように、アンテナアセンブリ3は、誘電体基板31上に配置された第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322を含み、第1アンテナユニット321と第2アンテナユニット322が高周波チップ33の中心線O-Oを中心として鏡像対称に配置される。
【0057】
図22は、第1アンテナユニット321を示す構造概略図であり、第1アンテナユニット321は、第1給電分岐3211、第1L字形分岐3212、及びL字形接地分岐3218を含む。
【0058】
第1給電分岐3211は、第1辺界3215から第1方形空き領域38内へ延在し、第1辺界3215に垂直であり、第1辺界3215との境界は、第1信号伝送ライン36に接続され、第1辺界3215は、高周波チップ33に近い垂直辺界である。
【0059】
第1L字形分岐3212及びL字形接地分岐3218は、第1給電分岐3211の第2辺界3216に近い側に位置し、第1L字形分岐3212は、第1分岐32121及び第2分岐32122を含み、第1分岐32121は第1給電分岐3211に接続され、その接続点が第1給電分岐3211の第1辺界3215から離れた端部に位置し、第1分岐32121と第1給電分岐3211とが鈍角をなすように形成され、第1分岐32121と第2分岐32122とのなす第1直角Aが第1辺界3215に向かい、第2辺界3216は、第1辺界3215に隣り合う垂直な辺界である。
【0060】
L字形接地分岐3218は、第9分岐32181及び第10分岐32182を含み、第9分岐32181は、第1分岐32121の第1辺界3215から離れた側に位置し、第1分岐32121に平行し間隔を置いて配置され、第10分岐32182は、第2分岐32122の第1給電分岐3211から離れた側に位置し、第2分岐32122に平行し間隔を置いて配置され、第2辺界まで延在し銅付け面37に接続される。
【0061】
以上、図17図21を参照して、本発明の実施例はアンテナアセンブリ3における第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322の構造について説明したが、当業者は他の構造のアンテナアセンブリを配置してもよく、第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322の構造は同じでもよいが、異なってもよく、本願の実施例は第1アンテナユニット321及び第2アンテナユニット322の構造は限定されない。
【0062】
本願の実施例のインタラクティブタブレットは、表示スクリーンと、金属バックプレーンと、アンテナアセンブリと、マザーボードとを含み、金属バックプレーンは、表示スクリーンの後方に位置し、金属バックプレーンにスルーホールが設けられており、アンテナアセンブリは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、表示スクリーンの表示領域内に位置し、スルーホールに対向して配置され、マザーボードは、金属バックプレーンにおける表示スクリーンの反対側の面に配置され、アンテナアセンブリとマザーボードが電気的に接続される。本願の実施例では、アンテナアセンブリは、表示スクリーンの表示領域内に配置され、金属バックプレーンにおけるスルーホール、表示スクリーンを透過し前方へ信号を送出することができ、インタラクティブタブレットの額縁領域を占めずに、額縁をより狭くすることができ、インタラクティブタブレットに対するスクリーンの大きさを向上し、ひいてはオールスクリーンデザインを実現することができる。
【0063】
本明細書の説明においては、「一実施例」、「例」などの用語を参照する説明は該実施例又は例を参照して説明される特定の特徴、構造、材料や特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意図している。本明細書では、上記の用語に対する例示的な表現は必ずしも同じ実施例又は例を指すわけではない。
【0064】
なお、本明細書は実施形態について説明したが、実施形態は全て1つの独立した技術案を含むわけではなく、明細書のこのような表現は明瞭さのために過ぎず、当業者は明細書を全体としてみなすべきであり、各実施例の技術案も適切に組み合わせられて、当業者が理解しうる他の実施形態となってもよい。
【0065】
以上、特定実施例を参照して本願の技術原理を説明した。これらの説明は本願の原理を解釈するために過ぎず、本願の特許範囲に対する制限をいかなる方式で解釈すべきではない。このような解釈に基づいて当業者が創造的な努力を必要とせずに本願の他の具体的な実施形態を想到することができ、これらの形態は全て本願の特許範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0066】
1、表示スクリーン
11、表示層
12、バックライト層
121、ライトバー
2、金属バックプレーン
21、スルーホール
22、フランジ
23、突起
3、アンテナアセンブリ
31、誘電体基板
311、係止孔
32、アンテナユニット
321、第1アンテナユニット
3211、第1給電分岐
3212、第1L字形分岐
32121、第1分岐
32122、第2分岐
3213、第1T字形分岐
32131、第3分岐
32132、第4分岐
3214、第1接地分岐
32141、第5分岐
32142、第6分岐
3215、第1辺界
3216、第2辺界
3217、第3辺界
3218、L字形接地分岐
32181、第9分岐
32182、第10分岐
322、第2アンテナユニット
3221、第2給電分岐
3222、第2L字形分岐
32221、第7分岐
32222、第8分岐
3223、第2T字形分岐
3224、第2接地分岐
3225、第4辺界
33、高周波チップ
34、第2金属遮蔽カバー
35、第1金属遮蔽カバー
36、第1信号伝送ライン
37、銅付け面
38、第1方形空き領域
39、第2方形空き領域
40、第2信号伝送ライン
4、額縁
5、金属後蓋
6、マザーボード
7、装飾部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22