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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】小型可動ワークステーション
(51)【国際特許分類】
   A47B 31/00 20060101AFI20240827BHJP
   A47B 9/20 20060101ALI20240827BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
A47B31/00 E
A47B9/20
A47B13/00 B
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020067725
(22)【出願日】2020-04-03
(65)【公開番号】P2020179163
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】102019000005382
(32)【優先日】2019-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】518444392
【氏名又は名称】ユニフォー・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】UNIFOR S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・マトゥーロ
(72)【発明者】
【氏名】アレッシオ・ロシーニ
【審査官】川村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-004917(JP,A)
【文献】特開2002-306252(JP,A)
【文献】実開昭49-129834(JP,U)
【文献】実開昭54-184203(JP,U)
【文献】特開2003-070566(JP,A)
【文献】特開2003-112807(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0341666(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00-41/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの作業面(10)と、
ベースアセンブリ(20)と、を含み、
作業面(10)は、ベースアセンブリ(20)により支持され、ベースアセンブリ(20)は、床(100)の上に可動ワークステーション(1)を保持し、床(100)に沿って可動ワークステーション(1)を移動させるための車輪(31)を含む、可動ワークステーション(1)であって、
ベースアセンブリ(20)は、
床(100)の上に保持するための支承構造(30)と、支承構造(30)と少なくとも1つの作業面(10)との間に挿入され、これらに接続された直立構造(40)とを含むサポート構造(21)と、
ベースアセンブリ(20)に支持された少なくとも1つのコンテナ(25)と、を含み、
少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つは、少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つと平行な1つの面により、ベースアセンブリ(20)に対して移動可能な手段で、直立構造(40)に取り付けられ、
少なくとも1つのコンテナは、直立構造の対向する側で、互いに面する2つのセミシェルにより形成された開放可能なボックス状の構造を有し、2つのセミシェルの各々は、セミシェル開放側と、セミシェル内部の区画を形成するようにセミシェル開放側の周囲に配置されたセミシェル壁とを有し、
セミシェルの少なくとも1つは、閉じた位置と開放位置との間で、作業面(10)を横切る軸の周囲で、直立構造に対して回転可能に取り付けられ、
閉じた位置では、ベースアセンブリは、全体としてベースアセンブリ横外面を規定し、セミシェル壁は、それぞれのシェル外面を規定し、各セミシェルのシェル外面は、少なくとも部分的に、ベースアセンブリ横外面を形成し、
開放位置では、少なくとも1つのセミシェルが、少なくとも部分的に直立構造から離れるように移動し、セミシェルと直立構造との間で、セミシェル内部の区画へのアクセスを可能にする、可動ワークステーション(1)。
【請求項2】
少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つは、接続部分(15)と自由部分(16)とを含み、接続部分(15)は直立構造(40)に接続され、自由部分(16)は、ベースアセンブリ(20)に対して片持ちの突出位置まで、ベースアセンブリ(20)に対して移動可能であり、および/または、
直立構造(40)は、ベースアセンブリ(20)に対して少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つの移動の動きをロックまたは自由にするためのロッキング装置(42)を含み、および/または、
ロッキング装置(42)は、使用者により操作可能な制御装置(12)を含み、および/または、
制御装置(12)は、少なくとも1つの作業面(10)の下の、エッジの近くに配置され、および/または、
少なくとも1つのコンテナ(25)は、サポート構造(21)に取り付けられる、請求項1に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項3】
少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つは、床(100)からの作業面(10)の位置および距離を調整するために、ベースアセンブリ(20)に対する高さを調整可能である、請求項1または2に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項4】
直立構造(40)は、柱により形成され、および/または、
直立構造(40)は、1つの入れ子式の柱であり、および/または、
直立構造(40)は、少なくとも1つの作業面(10)を横切って配置された入れ子式の柱であり、および/または、
直立構造(40)は、ベースアセンブリ(20)に対して、少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つの高さの移動をロックし、または自由にする第2のロッキング装置(43)を含み、および/または、
第2のロッキング装置(43)は、使用者により操作可能な第2の制御装置(13)を含み、および/または、
第2の制御装置(13)は、少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つの下の、エッジの近くに配置される、請求項1~3のいずれかに記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項5】
セミシェル(50、60)の少なくとも1つは、直立構造(40)に対して移動可能であり、および/または、
セミシェル(50、60)の少なくとも1つは、作業面(10)に平行な方向に沿って、直立構造(40)に対して移動可能である、請求項1に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項6】
コンテナ(25)の開放可能なボックス状の構造は、安全に閉じることができる、および/または、
コンテナ(25)の開放可能なボックス状の構造は、ロック装置(23)を用いて安全に閉じることができる、請求項1に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項7】
ベースアセンブリ(20)は、電源および/またはデータ接続のコネクタ(47)を含む引き出し可能なパネル(46)を含み、および/または、
電源および/またはデータ転送コネクタ(47)は、主電源と、Wi-Fi接続装置および/またはルータのようなおよびデータ転送装置に接続可能な電線にまとめられる、請求項1に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項8】
主出力への接続に対して、独立して使用者に電気を供給するために取り付けられた少なくとも1つの電池(71)を含む、請求項1に記載の可動ワークステーション(1)。
【請求項9】
請求項1に規定された可動ワークステーション(1)を提供する工程と、
可動ワークステーション(1)を快適な作業位置に移動させる工程と、
障害物に出会うことなく、作業面(10)の下に足を延ばす座位からワークステーション(1)を使用できるように、少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つに対して平行な面により、ベースアセンブリ(20)に対して少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つを移動させる工程と、
作業面を横切る軸の周囲で、直立構造に対して回転する手段で、セミシェルの少なくとも1つを開く工程と、
を含む可動ワークステーション(1)の調整方法。
【請求項10】
床(100)からの作業面(10)の位置および距離を調整するために、ベースアセンブリ(20)に対して少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つの高さを調整する工程を含み、および/または、
作業面(10)を座りながら使用する有用な作業高さに作業面(10)を持って行き、作業面(10)を立って使用するのに有用な作業高さに作業面(10)を持って行くために、床(100)からの作業面(10)の位置および距離を調整するために、ベースアセンブリ(20)に対して少なくとも1つの作業面(10)の少なくとも1つの高さを調整する工程を含む、請求項9に記載の調整方法。
【請求項11】
直立構造(40)に対して移動する手段で、セミシェル(50、60)の少なくとも1つを開く工程を含み、および/または、
作業面(10)を横切る軸の周囲で、直立構造(40)に対して回転する手段で、セミシェル(50、60)の少なくとも1つを開く工程を含む、請求項9に記載の調整方法。
【請求項12】
電源および/またはデータ転送ネットワークに可動ワークステーション(1)を接続する工程を含む、請求項9に記載の調整方法。
【請求項13】
可動ワークステーション(1)の中に配置された少なくとも1つの電池(71)を再充電するために、可動ワークステーション(1)を電源に接続する工程を含む、請求項9に記載の調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型の可動ワークステーションに関する。ワークステーションは、一時的に利用できる場所に配置するために1つの部屋から他の部屋に容易に移動でき、容易に変形して使用者または労働者の臨時の仕事の必要に適用できる。
【背景技術】
【0002】
多くの専門家の仕事は、構内でも屋外でも常に移動するため、同じ場所で静止できるものではない。
【0003】
これは、もっぱら同僚や顧客に会うために、要求に応じて彼らをもてなす会議室と個人のオフィスに交互にいる、独立した契約者や管理職の場合である。
【0004】
しかしながら、専門家がオフィスに到着した場合、彼らは、「着陸地点」、即ち、彼らのバッグ、ラップトップを置き、いくつかの急ぎの電子メールを送り、社内の物理的な基準場所を有し、話し、仕事中にかれらが頼れる場所を必要とする。
【0005】
それゆえに、容易に移動および変形でき、閉じた位置では小型であり、一次的な使用者の全てのオフィスワーク関連の必要性を満たす、ワークステーションの提供が必要と考えられる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、上述の必要性を満たす可動なワークステーションを考案し入手できるようにすると共に、従来技術を参照して述べた欠点を少なくともに部分的に克服することである。
【0007】
特に、容易に移動および変形が可能で、畳んだ位置でサイズが小さく、および一時的な使用者の全てのオフィスワーク関連の必要性を満たすワークステーションを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、使用者に、姿勢と使用の容易さの観点の要求に作業面の位置を適用させ、使用者が正面または横に座った場合に、使用者の足の邪魔になるという問題を避ける可動ワークステーションを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、文書や電子デバイスのために十分な支持面を提供する可動ワークステーションを提供することである。
【0010】
本発明の更なる目的は、電子ワークデバイスの給電または充電が可能な可動ワークステーションを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、使用者が安全に文書や装置を収納できる可動ワークステーションを提供することである。
【0012】
それらのおよび更なる目的および利益は、独立請求項11にかかる可動ワークステーションの調整方法と共に、独立請求項1にかかる可動ワークステーションの手段により達成される。
【0013】
更なる目的、解決手段、および長所は、以下に記載の具体例および従属請求項に表される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は、以下に示す添付の図面を参照しながら、限定しない例示の方法によりいくつかの具体例を記載して以下に示される。
【0015】
図1】閉じた位置での、本発明にかかる可動ワークステーションの斜視図を示す。
図2図1のワークステーションの側面図を示す。
図3図1のワークステーションの正面図を示す。
図4】作業面からは見えないベースアセンブリの輪郭が点線で表された、図1のワークステーションの平面図を示す。
図5】作業面がベースアセンブリに被さる位置に横方向に移動した、点線が移動前の作業面の位置を表す、図1のワークステーションの斜視図を示す。
図6図1に示された位置に対して作業面が持ち上げられた位置にあり、点線が持ち上げられる前の作業面の位置を表す、図1のワークステーションの斜視図を示す。
図7】曲線の矢印がコンテナのセミシェルの回転による開放方向を示す、異なる角度からの図1のワークステーションの斜視図を示す。
図8】セミシェルが開放および回転した位置にあり、セミシェルが閉じた位置の蝶番状のドアを備えた区画を含む、本発明にかかるワークステーションの斜視図を示す。
図9】ドアが開いた、図9のワークステーションの斜視図を示す。
図10】直線の矢印がコンテナのセミシェルの直線移動のみの開放方向を示す、閉じた位置の図1のワークステーションの斜視図を示す。
図11】移動によりセミシェルが開放位置にある図10のワークステーションを示す。
図12】特に直立構造のベースアセンブリが電源および/またはデータ接続コネクタを含む引き出し可能なパネルを含み、そのようなパネルが引き出し位置に示される、閉じた位置の図1のワークステーションの他の角度からの斜視図を示す。
図13】ワークステーションがベースアセンブリに対して片持ち位置にあり、作業面の片持ち位置の近くに椅子が示された、本発明にかかるワークステーションの斜視図を示す。
図14】セミシェルが回転して開放位置にあり、作業面が片持ち位置にあり、椅子が作業面の近くの作業位置に示された、本発明にかかるワークステーションの斜視図を示す。
図15】そのようなワークステーションに配置された再充電可能な電池の充電ステーションに、ワークステーションが並んで互いに集められた、閉じた位置の本発明にかかる複数のワークステーションの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図を参照して、本発明にかかる調整可能なガイドアセンブリが、全体として参照番号1で表される。
【0017】
可動ワークステーションは、機能オフィス家具の1つのユニットであり、オフィス業務に棚を提供し、使用者自身によってさえも容易に動かすことができる。
【0018】
可動ワークステーション1は、少なくとも1つの作業面10とベースアセンブリ20とを含む。
【0019】
作業面10は、ベースアセンブリ20により支持される。
【0020】
ベースアセンブリ20は、床100の上に可動ワークステーション1を載せ、床100に沿ってワークステーション1を移動させる車輪31を含む。
【0021】
作業面10はベースアセンブリの上または反対側の上に作業表面11を形成する。
【0022】
これ以降、作業面10に対して所定の方向が示された場合、作業表面11に対する所定の方向と理解される。
【0023】
好適な具体例では、作業表面11は、平坦または実質的に平坦である。
【0024】
ベースアセンブリ20は、サポート構造21を含み、サポート構造21は、床100の上に載せるために取り付けられたベアリング構造30と、ベアリング構造30と少なくとも1つの作業面10との間に配置され、これらと接続される直立構造40とを含む。
【0025】
好適には、直立構造40は作業面10を横切って配置され、好適には作業面10に実質的に垂直に配置される。
【0026】
ベースアセンブリ20は、ベースアセンブリ20に支持された少なくとも1つのコンテナ25を含む。
【0027】
好適には、少なくとも1つのコンテナ25が、サポート構造21に取り付けられる。
【0028】
一つの具体例では、少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つは、接続部分15と自由部分16とを含み、接続部分15は直立構造40に接続され、自由部分16はベースアセンブリ20に対して片持ちの突出部分まで、アセンブリ20に対して可動である。
【0029】
一つの具体例では、直立構造40は、ベースアセンブリ20に対して少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つの移動をロックまたは自由にするロッキング装置42を含む。
【0030】
一つの具体例では、ロッキング装置42は、使用者により操作可能な制御装置12を含む。
【0031】
一つの具体例では、制御装置12は、少なくとも1つの作業面10の下の、そのエッジの近くに配置される。
【0032】
一つの具体例では、少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つは、床100から作業面10の位置および距離を調整するために、ベースアセンブリ20に対して高さが調整可能である。
【0033】
例えば、直立構造40は、少なくとも1つの作業面10と横切るように、例えば実質的に直交するように配置された、1つまたはそれ以上の柱を形成する。
【0034】
好適には、直立構造40は、柱45により形成される。
【0035】
一つの具体例では、直立構造40は、1つの入れ子式の柱45である。
【0036】
一つの具体例では、直立構造40は、少なくとも1つの作業面10と交差するように配置された入れ子式の柱45である。
【0037】
一つの具体例では、直立構造40は、ベースアセンブリ20に対して少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つの高さの移動をロックまたは自由にする第2のロッキング装置43を含む。
【0038】
一つの具体例では、第2のロッキング装置43は、使用者により操作可能な第2の制御装置13を含む。
【0039】
一つの具体例では、第2の制御装置13は、少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つの下の、そのエッジの近くに配置される。
【0040】
1つまたはそれ以上の柱のそれぞれ、または1つの柱45は、少なくとも1つの作業面10に対して、交差する方向に、好適には実質的に直交する方向に、入れ子式に延びることができる。
【0041】
一つの具体例では、少なくとも1つのコンテナ25は、セミシェル50、60により形成された操作可能なボックス状の構造を有する。
【0042】
一つの具体例では、セミシェル50、60は、セミシェルの開放側51、61と、セミシェルの開放側51、61の周囲に配置されたセミシェル壁52、62を規定し、セミシェルの内部の区画53、63を形成する。
【0043】
一つの具体例では、セミシェルの開放側51、61が、セミシェルのエッジ54、64を規定する。
【0044】
一つの具体例では、セミシェル50、60の少なくとも1つ、好適にはそれぞれが、閉じた位置と開放位置との間で動く方法で、サポート構造21、好適には直立構造40に、取り付けられる。
【0045】
閉じた位置では、セミシェル50、60のいずれか、またはセミシェル50、60は、直立構造40の近くに配置され、セミシェルの開放側51、61は直立構造40に面して接続されて、セミシェルの内部の区画を閉じ、少なくとも1つのコンテナ25の内部へのアクセスを防止する。
【0046】
好適には、閉じた位置では、少なくとも1つのセミシェル50、60が、直立構造40と完全に接触するセミシェルのエッジ54、64を有して配置される。
【0047】
開放位置では、少なくとも1つのセミシェル50、60が、直立構造40から少なくとも部分的に離れるように移動し、セミシェル50、60と直立構造40との間で、セミシェル内部の区画53、63へのアクセスを可能にする。
【0048】
開放位置では、少なくとも1つのセミシェル50、60は、直立構造40から少なくとも部分的に取り外されたセミシェルのエッジ54、64を有するように配置される。
【0049】
一つの具体例では、セミシェル50、60の少なくとも1つは、直立構造40に回転可能に取り付けられる。
【0050】
一つの具体例では、セミシェル50、60の少なくとも1つは、作業面10を横切る軸の周囲で、直立構造40に回転可能に取り付けられる。
【0051】
一つの具体例では、セミシェル50、60の少なくとも1つは、直立構造40に移動可能に取り付けられる。
【0052】
一つの具体例では、セミシェル50、60の少なくとも1つは、作業面10に平行な方向に沿って、直立構造40に移動可能に取り付けられる。
【0053】
好適な具体例では、少なくとも1つのコンテナは、直立構造40の両側で互いに面する2つのセミシェル50、60により形成される。
【0054】
一つの具体例では、2つのセミシェルの一方は、作業面10に平行な方向に沿って移動可能な方法で直立構造40に取り付けられ、2つのセミシェルの他方は、作業面10を横切る軸の周囲で回転可能に直立構造40に取り付けられる。
【0055】
一つの具体例では、ベースアセンブリ20は、閉じた位置で、全体としてベースアセンブリの横外面22を規定し、セミシェル壁52、62は、それぞれのシェルの外面56、66を規定し、それぞれのセミシェル50、60のシェルの外面56、66は、少なくとも部分的に、ベースアセンブリの横外面22を形成する。
【0056】
一つの具体例では、直立構造40は、直立構造の横外面41を有し、直立構造の横外面41は、ベースアセンブリの横外面22の一部を形成する。
【0057】
一つの具体例では、少なくとも1つのコンテナ25のボックス状の構造は、安全に閉じることができる。
【0058】
一つの具体例では、コンテナ25の開放可能なボックス状の構造は、ロック装置23を用いて安全に閉じることができる。
【0059】
換言すれば、少なくとも1つのコンテナ25の開放可能なボックス状の構造は、ロッキング装置23、好適にはキーロックを含み、少なくとも1つのコンテナ25の望まない開放を防止する。
【0060】
一つの具体例では、ベースアセンブリ20は、電源および/またはデータ接続のコネクタ47を含む引き出し可能なパネル46を含む。
【0061】
一つの具体例では、電源および/またはデータ伝送のコネクタ47は、主電源と、例えばWi-Fi接続装置および/またはルータのようなおよびデータ転送装置に接続可能な電線にまとめられる。
【0062】
一つの具体例では、引き出し可能なパネル46は、電源および/またはデータ接続コネクタ47が外部に露出する引き出し位置と、電源および/またはデータ接続コネクタ47は視界から隠される引き込み位置との間で、移動可能である。
【0063】
一つの具体例では、引き出し可能なパネル46は、電源および/またはデータ接続コネクタ47から自由なパネル外部側面48の一部を規定し、引き出し位置で、直立構造の外側面41を形成する。
【0064】
一つの具体例では、可動ワークステーション1は、主出力への接続に、独立して電気を供給するために取り付けられた少なくとも1つの電池49を含む。
【0065】
好適には、少なくとも1つの電池49は、ベースアセンブリ20の内側、好適には直立構造40の内側または引き出しパネル46の内側に、配置される。
【0066】
一つの具体例では、少なくとも1つの電池は、電源コネクタ47に接続される。
【0067】
一つの具体例では、可動ワークステーション1、好適にはベースアセンブリ20、より好適には直立構造40は、少なくとも1つの電池47を再充電するための電子充電装置を含む。
【0068】
一つの具体例では、可動ワークステーション1は、電源コネクタ47を電源ネットワークに電気的に接続する、および/または電子充電装置を電気供給ネットワークに接続する電気ケーブル47を含んでも良い。
【0069】
本発明の他の形態では、前述のまたは他の目的および長所が、上述の特徴にかかる可動ワークステーション1の調整方法により達成される。
【0070】
この方法は、上述の可動ワークステーション1を提供する工程と、可動ワークステーション1を快適な作業位置に移動させる工程と、障害物に出会うことなく、作業面10の下に足を延ばす座位からワークステーション1を使用できるように、少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つに対して平行な面により、ベースアセンブリ20に対して少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つを移動させる工程と、を含む。
【0071】
一つの具体例では、この方法は、ベースアセンブリ20に対して、少なくとも1つの作業面10の少なくとも1つの高さを調整する工程を含み、床100からの作業面10の位置および距離を調整する。
【0072】
一つの具体例では、この方法は、ベースアセンブリ20に対して、少なくとも1つの作業面10の高さを調整する工程を含み、床100からの作業面10の位置および距離を調整し、作業面10を座りながら使用する有用な作業高さに作業面10を持って行き、立って作業面10を使用するのに有用な作業高さに持って行く。
【0073】
一つの具体例では、この方法は、直立構造40に対して移動する手段により、セミシェル50、60の少なくとも1つを開く工程を含む。
【0074】
一つの具体例では、この方法は、作業面10を横切る軸の周囲で、直立構造40に対して回転する手段で、セミシェル50、60の少なくとも1つを開く工程を含む。
【0075】
一つの具体例では、この方法は、直立構造40に対して移動する手段で、セミシェル50、60の少なくとも1つを開く工程を含む。
【0076】
一つの具体例では、この方法は、作業面10に平行な方向に沿って、直立構造40に対して移動する手段を用いて、セミシェル50、60の少なくとも1つを開く工程を含む。
【0077】
一つの具体例では、この方法は、電源および/またはデータ転送ネットワークに可動ワークステーション1を接続する工程を含む。
【0078】
一つの具体例では、この方法は、可動ワークステーション1中に配置された少なくとも1つの電池71を再充電するために、可動ワークステーション1を電源に接続する工程を含む。
【0079】
当業者は、添付された請求項の保護範囲から離れることなく、上述の装置の具体例に変形や付加を加えることができ、または不意の必要性を満たすために、機能的に均等な他の要素で、要素を置き換えることができる。1つの有りそうな具体例に属するとして上で記載された全ての特徴は、他の記載された具体例から独立して実施されても良い。
【0080】
様々な記載された機能を行うための手段および材料は、本発明の範囲から離れない様々な性質でも良い。
【0081】
さらに、図面は縮尺通りである必要は全くない。
【0082】
ここに記載された全ての長所は、それらの特徴が互いに他を排除するような組み合わせを除いて、いずれの組み合わせで組み合わせても良い。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15