(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】イヌリン及び多価アルコールを含有する化粧料又は皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/73 20060101AFI20240827BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20240827BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20240827BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20240827BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20240827BHJP
A61P 17/16 20060101ALI20240827BHJP
A61P 17/18 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 1/04 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 1/06 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 1/12 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 19/02 20060101ALI20240827BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
A61K8/73
A61K8/02
A61K8/34
A61K47/10
A61K47/36
A61P17/16
A61P17/18
A61Q1/04
A61Q1/06
A61Q1/12
A61Q1/14
A61Q5/06
A61Q19/00
A61Q19/02
A61Q19/10
(21)【出願番号】P 2020105717
(22)【出願日】2020-06-19
【審査請求日】2023-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000231497
【氏名又は名称】日本精化株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 和弘
(72)【発明者】
【氏名】勝間田 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】上田 剛士
(72)【発明者】
【氏名】大橋 幸浩
【審査官】池田 周士郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0301994(US,A1)
【文献】特開2018-188403(JP,A)
【文献】特開2006-117601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
A61K 31/00-31/80
A61K 47/00-47/69
A61K 9/00- 9/72
A61P 17/00-17/18
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分(A)及び(B)を含有し、
成分(A)と(B)の質量比が1:99~60:40であり、水の含有量が成分(A)と(B)の総量100質量部に対して10質量部以下である、化粧料又は皮膚外用剤
(ただし、口腔用組成物は除く)。
(A)イヌリン
(B)
ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール及びポリエチレングリコールから選択される1種又は2種以上の多価アルコール
【請求項2】
以下の成分(A)及び(B)を含有し、成分(A)と(B)の質量比が1:99~60:40であり、水の含有量が成分(A)と(B)の総量100質量部に対して10質量部以下である、化粧料又は皮膚外用剤(ただし、口腔用組成物は除く)。
(A)イヌリン
(B)グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール及びポリエチレングリコールから選択される1種又は2種以上であって、少なくともグリセリンを含有し、グリセリンは成分(B)の総量100質量部中に30質量部以上含有する、多価アルコール
【請求項3】
成分(B)の含有量が1~99質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧料又は皮膚外用剤。
【請求項4】
成分(A)が、平均重合度が13~23で重合度5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の化粧料又は皮膚外用剤。
【請求項5】
さらに成分(C)として抗酸化剤、美白剤及び抗シワ剤から選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1~
4のいずれかに記載の化粧料又は皮膚外用剤。
【請求項6】
請求項1~
5のいずれかに記載の化粧料又は皮膚外用剤の製造に使用される、成分(A)及び(B)を含有するプレミックス組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イヌリン及び多価アルコールを含有する非水系の化粧料又は皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
多価アルコールは、保湿剤として化粧料や皮膚外用剤に汎用される成分である。水溶性の成分であるため、一般的には水を基剤とした水性の化粧料や皮膚外用剤に配合されることがほとんどであるが、一方で、多価アルコールを基剤とした非水系の化粧料や皮膚外用剤への利用も知られている。例えば、特許文献1、2に記載されているようなマッサージ化粧料、特許文献3、4に記載されているようなクレンジング化粧料、特許文献5、6に記載されているようなメイクアップ化粧料、特許文献7に記載されているような皮膚外用剤などが例示される。しかしながら、多価アルコールはその使用感としてべたつきが強いことが挙げられ、多価アルコールを基剤とした場合はその影響がより大きくなるため、このような化粧料又は皮膚外用剤においては、多価アルコールに起因する使用感を改善することが強く求められている。また、このような化粧料又は皮膚外用剤においては、製剤の使用性を向上させる目的で、多価アルコールを増粘させる作用を有する増粘剤が配合されることが多く、一般的にカルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などがよく使用される(特許文献1~4)。しかしながら、このような増粘剤の使用感は良好とは言えないため、多価アルコールを増粘させる効果を有し、かつ使用感に優れる成分が求められている。
【0003】
イヌリンは多糖類の一種で、広く自然界に分布しており、ダリア、キクイモ、オグルマなどのキク科植物の塊茎やチコリの根などにコロイド状に存在している。その構造は、スクロースのフルクトース側にD-フルクトースがβ-(2→1)結合で脱水重合したものである。このような植物由来のイヌリンは、植物の種類によって多少の差異があるものの、その重合度の分布としては約8~60の範囲にあり、平均重合度は約30前後であることが知られている。一般に工業的に使用されているイヌリンは、前述のような植物から抽出されたものであり、このような植物由来のイヌリンの化粧料への利用は古くから行われている(特許文献8~10)。また最近、イヌリンを製造する新たな方法として、バチラス属に属する微生物に由来する酵素を用いる方法が開発されている(特許文献11、12)。この方法によると、植物由来のイヌリンと同構造で平均分子量の近いイヌリン組成物を得ることが可能である。また、合成条件を調整することで平均重合度を制御することができ、かつ、重合度の分布が狭いイヌリンを得ることができる。特許文献13には、このような方法で得られる平均重合度及び重合度分布が制御されたイヌリン組成物を化粧料へ利用することが開示されており、その効果として従来のイヌリンに比較して、水への溶解性が高く、処方中の安定性に優れ、使用感に優れるものであることが記載されている。
【0004】
しかしながら、イヌリンは多糖類の一種であり、一般的に水溶性の成分として知られているため、水性の化粧料又は皮膚外用剤へ利用されるのみであり、非水系の化粧料又は皮膚外用剤への利用は知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平06-092820号公報
【文献】特開2003-300839号公報
【文献】特開2002-284672号公報
【文献】国際公開2017-159248号公報
【文献】特開平02-157208号公報
【文献】特開2008-247775号公報
【文献】特開2002-338453号公報
【文献】特表2004-501175号公報
【文献】特表2004-501176号公報
【文献】特表2007-525488号公報
【文献】特許第4676672号公報
【文献】特許第4307259号公報
【文献】特開2018-188403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、多価アルコールを含有する非水系の化粧料又は皮膚外用剤であって、使用性に優れるとともに、多価アルコールのべたつき感が低減された優れた使用感を有する化粧料又は皮膚外用剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、イヌリン及び多価アルコールを含有し、水の含有量がイヌリンと多価アルコールの総量100質量部に対して10質量部以下である化粧料又は皮膚外用剤が、前記の課題を解決しうることを見出し、本発明を完成した。
【発明の効果】
【0008】
本発明で使用されるイヌリンは、多価アルコールを増粘させる作用を有することから、製剤の使用性を向上させるとともに、その使用感は従来から使用されている増粘剤と比較して優れるのみならず、多価アルコールのべたつき感を低減させる効果も有する。したがって、多価アルコールを含有する非水系の化粧料又は皮膚外用剤において、使用性と使用感を兼ね備えた製剤を得ることができる。また、本発明で使用されるイヌリンは、多価アルコールの屈折率を向上させる作用を有することから、化粧料又は皮膚外用剤へ艶を付与する効果に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において使用される成分(A)のイヌリンとは、ダリア、キクイモ、オグルマなどのキク科植物の塊茎やチコリの根などに存在する多糖類の一種である。その構造は、スクロースのフルクトース側にD-フルクトースがβ-(2→1)結合で脱水重合したものである。このような植物由来のイヌリンは、植物の種類によって多少の差異があるものの、その重合度の分布としては約8~60の範囲にあり、平均重合度は約30前後であることが知られている。本発明ではこのような植物から抽出したイヌリンを使用することができる。また本発明では、バチラス属に属する微生物に由来する酵素を用いて合成される平均重合度と重合度の分布が制御されたイヌリン組成物を使用してもよい。より具体的には、平均重合度が13~23で重合度5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物である。このようなイヌリン組成物の製造方法については、特許文献13に詳細が記載されている。これらのうち、使用感により優れる観点から、平均重合度が13~23で重合度5~29のイヌリンを95質量%以上含むイヌリン組成物を使用することが好ましい。このようなイヌリン組成物は、日本精化(株)よりInulin-SCが市販されており、本発明ではこのような市販品を使用してもよい。
【0010】
上記のイヌリン組成物の平均重合度は、クロマトグラフィー手法により求めることができる。具体的には、下記の条件で測定されたクロマトグラムのピークトップの保持時間から、標準物質として植物由来のイヌリンであるオラフティ社のラフティリンST(平均重合度11)とラフティリンHP(平均重合度22)を用いて作成された検量線を使用して、平均重合度を求めることができる。また、イヌリン組成物の重合度の分布に関しては、Loo等(CriticalReviews in Food Science and Nutrition、35(6)、525-552(1995))の方法に基づいて実施することができる。
カラム;TOSOH製のTSK-GEL G30000PWXL(7.8×300mm)
溶媒 ;水
流速 ;0.5ml/min
温度 ;50℃
検出器;示差屈折計
【0011】
本発明において使用される成分(B)の多価アルコールとしては、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール(イソペンチルジオール)、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、1,2-ペンタンジオール(ペンチレングリコール)、1,2-ヘキサンジオール、1,2-へプタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール等の2価のアルコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、1、2、6-ヘキサントリオール等の3価のアルコール;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、マンニトール、ペンタエリスリトール等の糖アルコール;エチルグリセリン、ブチルグリセリン、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン等のグリセリルエーテル;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体等などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。これらのうち、本発明の効果を十分発揮させる観点から、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコールがより好ましい。さらに本発明の効果を十分発揮させる観点又は温感を付与する観点から、成分(B)中に少なくともグリセリンを含有することがより好ましい。この場合、グリセリンは成分(B)の総量100質量部中に10質量部以上、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上含有させるとよい。
【0012】
本発明の成分(A)及び(B)は、いずれも水溶性の成分であるため、本発明の化粧料又は皮膚外用剤中に、一定量以上の水が存在すると、成分(A)による成分(B)の増粘効果が得られなくなる。本発明の化粧料又は皮膚外用剤において許容される水の含有量としては、成分(A)と(B)の総量100質量部に対して10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましく、1質量部以下が最も好ましい。
【0013】
本発明において、成分(A)及び(B)は、質量比で1:99~60:40、好ましくは5:95~55:45、より好ましくは10:90~50:50の比率で配合することが望ましい。成分(B)に対する成分(A)の配合比率が少なすぎると、増粘効果と使用感の改善効果が十分に得られない可能性がある。逆に成分(B)に対する成分(A)の配合比率が多すぎると、成分(A)の成分(B)への溶解が不十分となり、本発明の効果が十分に奏されない可能性がある。
【0014】
本発明は、多価アルコールを含有する非水系の化粧料又は皮膚外用剤を提供するものであるが、本明細書において非水系とは、水を実質的に含まない、又は、前述した配合量の範囲内で水を含有するものを言う。
【0015】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤の種類としては、成分(A)と(B)を含有する非水系の組成物であれば、あらゆる用途を包括するものであり、特に制限はなく、具体的には後述する本発明の化粧料又は皮膚外用剤の種類として例示されたものが挙げられるが、より好ましいものとしては、スキンケア化粧料、マッサージ化粧料、クレンジング化粧料、メイクアップ化粧料、ヘアケア化粧料、整髪料、皮膚外用剤が挙げられる。
【0016】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤における成分(B)の含有量としては、成分(A)と(B)が前記の比率で配合されていれば、多価アルコールが増粘され、かつ、べたつき感が低減されるという本発明の効果を奏するものと考えられるため、特に制限はない。具体的な含有量について例示すると、目的とする化粧料又は皮膚外用剤の種類によって変化するため、一概には言えないが、一般的に1~99質量%、好ましくは5~95質量%である。さらに具体的に成分(B)の含有量を述べると、スキンケア化粧料であれば20~99質量%、好ましくは40~95質量%であり、マッサージ化粧料であれば50~99質量%、好ましくは75~95質量%であり、クレンジング化粧料であれば20~95質量%、好ましくは30~90質量%であり、メイクアップ化粧料であれば1~50質量%、好ましくは5~30質量%である。
【0017】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤には、さらに成分(C)として抗酸化剤、美白剤、抗シワ剤を配合することができる。このような生理活性成分は一般的に水の存在下において、分解等によりその活性を失うことが知られており、本発明の化粧料又は皮膚外用剤は非水系であるため、このような生理活性成分を安定に配合することができる点で好ましく配合することができる。成分(C)の具体的な化合物としては、後述する本発明の化粧料又は皮膚外用剤に使用できる添加成分として例示されたものが挙げられるが、より好ましいものとしては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、グリセリルアスコルビン酸、アスコルビン酸-2-グルコシド、トコフェロール、アスタキサンチン、ルテイン、コエンザイムQ10、リポ酸、アルブチン、3-O-エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、トラネキサム酸セチル、トラネキサム酸アミド、レチノール、ニコチン酸アミド、コエンザイムQ10、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na等が挙げられる。
【0018】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤における成分(C)の含有量としては、各成分の所望する生理作用を発揮しうる含有量で配合すればよく、特に制限はないが、一般的には0.01~30質量%、好ましくは0.05~15質量%である。
【0019】
本発明において、成分(A)を成分(B)に溶解させる方法には特に制限はないが、まず室温付近の温度で成分(A)と(B)を攪拌混合した後、さらに50~80℃で加温しながら攪拌混合すると効率が良い。また、予め成分(A)を成分(B)に溶解させた組成物、いわゆるプレミックス組成物を作製しておき、本発明の化粧料又は皮膚外用剤の製造に使用すれば、成分(A)の成分(B)への溶解の工程をその都度行う必要がなくなるため効率的である。なお、プレミックス組成物には、本発明の成分(A)及び(B)以外の成分を本発明の効果を損なわない範囲で含有してもよい。
【0020】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤には、必要に応じて通常化粧料に配合される添加成分、例えば油性基剤、保湿剤・感触向上剤、界面活性剤、高分子・増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、還元剤、酸化剤、抗酸化剤、美白剤、ビタミン類及びその誘導体類、植物・動物・微生物エキス類、紫外線吸収剤、抗菌・防腐剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、溶剤・噴射剤類、鎮痒剤、角質剥離・溶解剤、制汗剤、清涼剤、収れん剤、酵素類、核酸類、消炎剤・抗炎症剤、育毛用薬剤・血行促進剤・刺激剤、ホルモン類、抗シワ剤、刺激緩和剤、冷感剤、温感剤、粉体類、色素・着色剤・染料・顔料、香料等を本発明の効果を損なわない程度で含有していてもよい。
【0021】
油性基剤としては、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ダイマージオール等の高級アルコール類;ベンジルアルコール等のアラルキルアルコール及び誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の高級脂肪酸類及びそのアルミニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、カリウム、ナトリウム塩等の金属石けん類、及びアミド等の含窒素誘導体類;流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸(セチル・ラノリル)エステル等のラノリン類;レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、環状リゾホスファチジン酸またはその塩、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸等のステロール類;サポゲニン類;サポニン類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N-ラウロイルサルコシンイソプロピル等のアシルサルコシンアルキルエステル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;リン脂質・コレステロール複合体、リン脂質・フィトステロール複合体等の脂質複合体;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、炭酸ジカプリリル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸メチルヘプチル、ミリスチン酸メチルヘプチル、パルミチン酸メチルヘプチル、イソステアリン酸メチルヘプチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル、クエン酸トリエチル等のモノアルコールカルボン酸エステル類;乳酸セチル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油、γ-エルカラクトン、リンゴ酸ジイソステアリル等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル-10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル-8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)、ジネオペンタン酸3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ジネオペンタン酸2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオール等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ジカプリリルエーテル等のアルキルエーテル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルミタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルミタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミドアルキル変性シリコーン、アミノグリコール変性シリコーン、アミノフェニル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等のシリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類が、好ましいものとして挙げられる。
【0022】
保湿剤・感触向上剤としては、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,3-プロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類;(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、テトラデカン二酸ポリグリセリル-10、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール等の水溶性エステル類;ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、マルチトール等の糖アルコール類;グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノース、グルコン酸、グルクロン酸、シクロデキストリン類(α-、β-、γ-シクロデキストリン、及び、マルトシル化、ヒドロキシアルキル化等の修飾シクロデキストリン)、β-グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等の糖類及びその誘導体類;ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム;コンドロイチン硫酸ナトリウム;ムコイチン硫酸、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸;シロキクラゲ抽出物、シロキクラゲ多糖体;レバン等のフルクタン類;フコイダン;チューベロース多糖体、天然由来多糖体;クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸及びその塩;尿素;2-ピロリドン-5-カルボン酸及びそのナトリウム等の塩;ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、チロシン、β-アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、ヒスチジン、タウリン、γ-アミノ酪酸、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等のアミノ酸類及びその塩;コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等のアシル化ペプチド類;シリル化ペプチド類;乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、グルタチオン、アルブミン、乳清;塩化コリン、ホスホリルコリン;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス、シルクエキス、イザヨイバラエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ユーカリエキス、メリロートエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類が好ましいものとして挙げられる。
【0023】
界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤等が好ましいものとして挙げられる。界面活性剤のHLBには特に制限はなく、1程度の低いものから20程度の高いものまで使用でき、HLB低いものと高いものを組み合わせることも好ましい。界面活性剤として好ましいものを例示すると、陰イオン性界面活性剤では、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム等の脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩;ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸メチルアラニンナトリウム等のアシルN-メチルアミノ酸塩;ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ココイルアラニントリエタノールアミン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa等のアシルアミノ酸塩;ラウレス酢酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム等のコハク酸エステル塩;脂肪酸アルカノールアミドエーテルカルボン酸塩;アシル乳酸塩;ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩;脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の脂肪酸グリセリド硫酸塩;アルキルベンゼンポリオキシエチレン硫酸塩;α-オレフィンスルホン酸ナトリウム等のオレフィンスルホン酸塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のアルキルスルホコハク酸塩;スルホコハク酸ラウレス2ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルエーテルスルホコハク酸塩;テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩;アシルイセチオン酸塩;アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩;アルキルスルホ酢酸塩;ラウレスリン酸ナトリウム、ジラウレスリン酸ナトリウム、トリラウレスリン酸ナトリウム、モノオレスリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸エステル塩;カゼインナトリウム;アルキルアリールエーテルリン酸塩;脂肪酸アミドエーテルリン酸塩;ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、環状リゾホスファチジン酸またはその塩等のリン脂質類;カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン等のシリコーン系陰イオン性界面活性剤等;非イオン界面活性剤では、ラウレス(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)類、セテス(ポリオキシエチレンセチルエーテル)類、ステアレス(ポリオキシエチレンステアリルエーテル)類、ベヘネス類(ポリオキシエチレンベヘニルエーテル)、イソステアレス(ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル)類、オクチルドデセス(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル)類等の種々のポリオキシエチレン付加数のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸等のヒマシ油及び硬化ヒマシ油誘導体;ポリオキシエチレンフィトステロール;ポリオキシエチレンコレステロール;ポリオキシエチレンコレスタノール;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン2-デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;PPG-9ジグリセリル等の(ポリ)グリセリンポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類;ステアリン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、同10、トリステアリン酸ポリグリセリル-2、デカステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、同3、同10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、トリオレイン酸ポリグリセリル-2、デカオレイン酸ポリグリセリル-10等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;マンノシルエリスリトールリピッド等の糖脂質;ラノリンアルコール;還元ラノリン;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノ及びジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート等のポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;多価アルコールアルキルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルアミン;テトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシプロピレン-エチレンジアミン縮合物類;サポニン、ソホロリピッド等の天然系界面活性剤;ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(コカミドMEA)、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)、ラウリン酸モノエタノールアミド(ラウラミドMEA)、ラウリン酸ジエタノールアミド(ラウラミドDEA)、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド(ラウラミドMIPA)、パルミチン酸モノエタノールアミド(パルタミドMEA)、パルミチン酸ジエタノールアミド(パルタミドDEA)、ヤシ油脂肪酸メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)等の脂肪酸アルカノールアミド類;ラウラミンオキシド、コカミンオキシド、ステアラミンオキシド、ベヘナミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;ポリオキシエチレンアルキルメルカプタン;ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン等のシリコーン系非イオン性界面活性剤等;陽イオン性界面活性剤では、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、ラウリルトリモニウムクロリド等のアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルトリモニウムブロミド等のアルキルトリメチルアンモニウムブロミド;ジステアリルジモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド等のジアルキルジメチルアンモニウムクロリド;ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン等の脂肪酸アミドアミン及びその塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のアルキルエーテルアミン及びその塩または四級塩;エチル硫酸長鎖分岐脂肪酸(12~31)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の脂肪酸アミド型四級アンモニウム塩;ポリオキシエチレンアルキルアミン及びその塩または四級塩;アルキルアミン塩;脂肪酸アミドグアニジウム塩;アルキルエーテルアミンモニウム塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;塩化セチルピリジニウム等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、カチオン変性及びポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性及びポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系陽イオン性界面活性剤等;両性界面活性剤では、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等のN-アルキル-N,N-ジメチルアミノ酸ベタイン;コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン等の脂肪酸アミドアルキル-N,N-ジメチルアミノ酸ベタイン;ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム等のイミダゾリン型ベタイン;アルキルジメチルタウリン等のアルキルスルホベタイン;アルキルジメチルアミノエタノール硫酸エステル等の硫酸型ベタイン;アルキルジメチルアミノエタノールリン酸エステル等のリン酸型ベ
タイン;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質、リゾレシチン、水素添加大豆リン脂質、部分水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質、部分水素添加卵黄リン脂質、水酸化レシチン等のリン脂質類;シリコーン系両性界面活性剤等;高分子界面活性剤では、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントガム、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;シリコーン系各種界面活性剤が好ましいものとして挙げられる。
【0024】
高分子・増粘剤・ゲル化剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、ペクチン酸及びナトリウム塩等の塩、アルギン酸及びナトリウム塩等の塩、マンナン;コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ等のデンプン;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及びその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、カッソウエキス、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びそのナトリウム等の塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース及びその誘導体;可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系高分子、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム等のデンプン誘導体;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等アルギン酸誘導体;ポリビニルピドリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルピドリドン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルメチルエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体;(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー等の両性メタクリル酸エステル共重合体;(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP;ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体;ビニルピロリドン・メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル共重合体;アクリル樹脂アルカノールアミン;ポリエステル、水分散性ポリエステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸及びそのナトリウム塩等の塩、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体;アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体;ポリクオタニウム-10等のカチオン化セルロース、ポリクオタニウム-7等のジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、ポリクオタニウム-22等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体、ポリクオタニウム-39等のアクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体、ポリクオタニウム-47等のアクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体;カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン化多糖類;ポリエチレンイミン;カチオンポリマー;ポリクオタニウム-51等の2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの重合体及びメタクリル酸ブチル共重合体等との共重合体;アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス、合成ラテックス等の高分子エマルジョン;ニトロセルロース;ポリウレタン類及び各種共重合体;各種シリコーン類;アクリル-シリコーングラフト共重合体等のシリコーン系各種共重合体;各種フッ素系高分子;12-ヒドロキシステアリン酸及びその塩;パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル;無水ケイ酸、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、金属石鹸、ジアルキルリン酸金属塩、ベントナイト、ヘクトライト、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルが好ましいものとして挙げられる。
【0025】
酸化防止剤としては、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体;BHT、BHA;没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体;ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体;エリソルビン酸及びその誘導体;亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩;亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩;チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩;メタ亜硫酸水素塩;チオタウリン、ヒポタウリン;チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩が好ましいものとして挙げられる。還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等が好ましいものとして挙げられる。酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸等が好ましいものとして挙げられる。抗酸化剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩;アスコルビン酸モノステアリン酸エステル、アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル類;3-O-エチルアスコルビン酸、2-O-エチルアスコルビン酸、セチルアスコルビン酸、グリセリルアスコルビン酸、ヘキシルグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸エーテル類;アスコルビン酸-2-グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類;アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、水素添加レチノール等のビタミンA類;トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンE類;カロテン、リコピン、アスタキサンチン、ルテイン等のカロテノイド類;フロロタンニン、クルクミン、アントシアニン、プロアントシアニン、カテキン、エラグ酸、、ケルセチン、リンゴポリフェノール等のポリフェノール類;コエンザイムQ10、リポ酸、ラクトフェリン、セサミン、ヘスペリジン、プロトアントシアニジン、リグナン、クロロゲン酸、ルチン、フラーレン、白金ナノコロイド等が好ましいものとして挙げられる。
【0026】
美白剤としては、アルブチン、α-アルブチン等のヒドロキノン配糖体及びそのエステル類;アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩;アスコルビン酸モノステアリン酸エステル、アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル類;3-O-エチルアスコルビン酸、2-O-エチルアスコルビン酸、セチルアスコルビン酸、グリセリルアスコルビン酸、ヘキシルグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸エーテル類;アスコルビン酸-2-グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類;アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;トラネキサム酸、トラネキサム酸セチル、トラネキサム酸アミド等のトラネキサム酸誘導体;グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン等のカンゾウエキス関連物質;コウジ酸、エラグ酸、フェルラ酸及びその誘導体、プラセンタエキス、グルタチオン、オリザノール、ブチルレゾルシノール、油溶性カモミラエキス、油溶性カンゾウエキス、西河柳エキス、ユキノシタエキス等植物エキスが好ましいものとして挙げられる。
【0027】
ビタミン類及びその誘導体類としては、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類;チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシンジパルミテート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等のビタミンB群類;アスコルビン酸及びそのナトリウム等の塩等のビタミンC類;ビタミンD;α、β、γ、δ-トコフェロール等のビタミンE類;パントテン酸、ビオチン等のその他ビタミン類;アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル・ステアリン酸アスコルビル・パルミチン酸アスコルビル・ジパルミチン酸アスコルビル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸エチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸-2-グルコシド等のアスコルビン酸グルコシド及びその脂肪酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール、トコフェロールリン酸エステル等のトコフェロール誘導体等のビタミン誘導体、トコトリエノール、その他各種ビタミン誘導体類が好ましいものとして挙げられる。
【0028】
植物・動物・微生物エキス類としては、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢エキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、卵殻膜エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
【0029】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジエトキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸及びそのナトリウム塩、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメート(パラメトキシケイヒ酸オクチル)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート(シノキサート)、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシルα-シアノ-β-フェニルシンナメート(オクトクリン)、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、フェルラ酸及びその誘導体等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン(オキシベンゾン-3)、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン;4-t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン誘導体;オクチルトリアゾン;ウロカニン酸及びウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体;2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-4,4-ジメチル-1,3-ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等のヒダントイン誘導体、フェニルベンズイミダソゾールスルホン酸、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体、オリザノール及びその誘導体が好ましいものとして挙げられる。
【0030】
抗菌・防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン(ヒドロキシ安息香酸エステル)類;フェノキシエタノール;1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等の1,2-アルカンジオール類;2-エチルヘキシルグリセリルエーテル(エチルヘキシルグリセリン)等のアルキルグリセリルエーテル類;サリチル酸;ラノリン脂肪酸及びその塩;安息香酸ナトリウム;メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリンオン誘導体;イミダゾリニウムウレア;デヒドロ酢酸及びその塩;フェノール類;トリクロサン等のハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類;トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸、クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、ヒノキチオール;フェノール、イソプロピルフェノール、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム等のその他フェノール類;フェニルエチルアルコール、感光素類、抗菌性ゼオライト、銀イオンが好ましいものとして挙げられるが、防腐を目的とした抗菌剤又は防腐剤として用いる場合は、化粧料又は皮膚外用剤の安全性の観点から、フェノキシエタノール;1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等の1,2-アルカンジオール類;2-エチルヘキシルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル類を用いることが、より好ましい。
【0031】
キレート剤としては、EDTA、EDTA2Na、EDTA3Na、EDTA4Na等のエデト酸塩(エチレンジアミン四酢酸塩);HEDTA3Na等のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩;ペンテト酸塩(ジエチレントリアミン五酢酸塩);フィチン酸;エチドロン酸等のホスホン酸及びそのナトリウム塩等の塩類;シュウ酸ナトリウム;ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸等のポリポリアミノ酸類;ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸;クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸が好ましいものとして挙げられる。
【0032】
pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3ープロパンジオール、2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3ープロパンジオール、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン、炭酸アンモニウムが好ましいものとして挙げられる。
【0033】
溶剤・噴射剤類としては、エタノール、2-プロパノール(イソプロピルアルコール)、ブタノール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソペンチルジオール等のグリコール類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエステル類;コハク酸ジエトキシエチル、エチレングリコールジサクシネート等のグリコールエステル類;ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、炭酸プロピレン、炭酸ジアルキル、アセトン、酢酸エチル、N-メチルピロリドン;トルエン;フルオロカーボン、次世代フロン;LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガス等の噴射剤が好ましいものとして挙げられる。
【0034】
鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー、サブスタンス-P阻害剤等を例示することができる。角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン、グリコール酸等を例示することができる。制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸、カフェイン等を例示することができる。酵素類としては、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、塩化リゾチーム、リパーゼ、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。核酸類としては、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸二ナトリウムが好ましいものとして挙げられる。
【0035】
消炎剤・抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸及びその誘導体、アゼライン酸及びその誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン;桃葉エキス、蓬葉エキス等の植物エキスが好ましいものとして挙げられる。育毛用薬剤・血行促進剤・刺激剤としては、センブリエキス、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、ショウキョウエキス、カンタリスチンキ等の植物エキス・チンキ類;カプサイシン、ノニル酸ワレニルアミド、ジンゲロン、イクタモール、タンニン酸、ボルネオール、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール、セファランチン、ビタミンE及びニコチン酸トコフェロール・酢酸トコフェロール等の誘導体、γ-オリザノール、ニコチン酸及びニコチン酸アミド・ニコチン酸ベンジルエステル・イノシトールヘキサニコチネート、ニコチンアルコール等の誘導体、アラントイン、感光素301、感光素401、塩化カプロニウム、ペンタデカン酸モノグリセリド、フラバノノール誘導体、スチグマステロール又はスチグマスタノール及びその配糖体、ミノキシジルが好ましいものとして挙げられる。ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等が好ましいものとして挙げられる。
【0036】
抗シワ剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩及びアスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等のアスコルビン酸リン酸エステル塩;アスコルビン酸モノステアリン酸エステル、アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル類;3-O-エチルアスコルビン酸、2-O-エチルアスコルビン酸、セチルアスコルビン酸、グリセリルアスコルビン酸、ヘキシルグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸エーテル類;アスコルビン酸-2-グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル類;アスコルビン酸硫酸エステル、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸誘導体;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、水素添加レチノール等のビタミンA類;ニコチン酸アミド、グルタチオン、システイン、クロセチン、セリシン、ゲラニオール、グリセリングルコシド、ラクトフェリン、プロアントシアニン、パントテン酸、パンテノール、大豆サポニン、レベラストール、イソフラボン、コエンザイムQ10、コンドロイチン硫酸、アセチルグルコサミン、グリセロフォスファチジルコリン、加水分解ヒアルロン酸、コラーゲンペプチド、コンキオリン加水分解物、アデノシン5'一リン酸、ホスファチジルイノシトール、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na、トラネキサム酸及びその誘導体等が好ましいものとして挙げられる。
【0037】
刺激緩和剤としては、マンノシルエリスリトールリピッド、ダイマージリノール酸ジエチレングリコールオリゴマーエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、N-アシル-L-グルタミン酸、トレハロースモノ脂肪酸エステル、脂肪酸アミドアミンオキシド、アルキルジメチルアミンオキシド、フェニルエチルグルコシド、ラウリルグルコシド、フェルラ酸グルコシド、サリシン、セドロール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が好ましいものとして挙げられる。冷感剤としては、メントール、カンファー、乳酸メンチル、コハク酸モノメンチル、メンチルアセテート、ボルネオール、シネオール、チモール、ハッカ油、ペパーミント油およびこれらの誘導体等が好ましいものとして挙げられる。温感剤としては、バニリン及びその誘導体、ノナン酸バニリルアミド、ショウガオール、ジンゲロール、トウガラシチンキ、トウガラシエキス、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸フェニル、ニコチン酸トコフェロールなどのニコチン酸誘導体、カプサイシン、オランダガラシエキス、サンショウエキス、ショウキョウエキス、カンタリエキス等が好ましいものとして挙げられる。
【0038】
粉体類としては、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、モンモリロナイト、カオリナイト、雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、ベントナイト、スメクタイト、粘土、泥、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、炭酸カルシウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、カーボンブラック、酸化チタン、微粒子及び超微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子及び超微粒子酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、ホトクロミック顔料、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の各種の大きさ・形状の無機粉体、及び、これらをハイドロジェンシリコーン、環状ハイドロジェンシリコーン等のシリコーン若しくはその他のシラン若しくはチタンカップリング剤等の各種表面処理剤で処理を行って疎水化若しくは親水化した粉体等の無機粉体;デンプン、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル末、ポリスチレン末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ポリエステル末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末等、ウレタン粉末、シリコーン粉末、テフロン(登録商標)粉末等の各種の大きさ・形状の有機系粉体及び表面処理粉体、有機無機複合粉体が好ましいものとして挙げられる。無機塩類としては、食塩、並塩、岩塩、海塩、天然塩等の塩化ナトリウム含有塩類;塩化カリウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、にがり、塩化亜鉛、塩化アンモニウム;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム・アンモニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅;リン酸1Na・2Na・3Na等のリン酸ナトリウム類、リン酸カリウム類、リン酸カルシウム類、リン酸マグネシウム類が好ましいものとして挙げられる。
【0039】
色素・着色剤・染料・顔料としては、褐色201号、黒色401号、紫色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、青色403号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、緑色3号、緑色401号、緑色402号、赤色102号、赤色104-1号、赤色105-1号、赤色106号、赤色2号、赤色3号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230-1号、赤色230-2号、赤色231号、赤色232号、赤色3号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403号、黄色201号、黄色202-1号、黄色202-2号、黄色203号、黄色204号、黄色205号、黄色4号、黄色401号、黄色402号、黄色403-1号、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、黄色5号等の法定色素;Acid Red 14等のその他酸性染料;Arianor Sienna Brown、Arianor Madder Red、Arianor Steel Blue、Arianor Straw Yellow等の塩基染料;HC Yellow 2、HC Yellow 5、HC Red 3、4-hydoxypropylamino-3-nitrophenol、N,N’-bis(2-hydroxyethyl)-2-nitro-p- phenylenediamine、HC Blue 2、Basic Blue 26等のニトロ染料;分散染料;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、金等の金属粉末顔料;アスタキサンチン、アリザリン等のアントラキノン類、アントシアニジン、β-カロチン、カテナール、カプサンチン、カルコン、カルサミン、クエルセチン、クロシン、クロロフィル、クルクミン、コチニール、シコニン等のナフトキノン類、ビキシン、フラボン類、ベタシアニジン、ヘナ、ヘモグロビン、リコピン、リボフラビン、ルチン等の天然色素・染料;p-フェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、o-,m-,若しくはp-アミノフェノール、m-フェニレンジアミン、5-アミノ-2-メチルフェノール、レゾルシン、1-ナフトール、2,6-ジアミノピリジン等及びその塩等の酸化染料中間体及びカップラー;インドリン等の自動酸化型染料;ジヒドロキシアセトンが好ましいものとして挙げられる。
【0040】
香料としては、アセチルセドレン、アミルシンナムアルデヒド、アリルアミルグリコレート、β-イオノン、イソイースーパー、イソブチルキノリン、イリス油、イロン、インドール、イランイラン油、ウンデカナール、ウンデセナール、γ-ウンデカラクトン、エストラゴール、オイゲノール、オークモス、オポポナックスレジノイド、オレンジ油、オイゲノール、オーランチオール、ガラクソリッド、カルバクロール、L-カルボン、カンファー、キャノン、キャロットシード油、クローブ油、ケイヒ酸メチル、ゲラニオール、ゲラニルニトリル、酢酸イソボルニル、酢酸ゲラニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸スチラリル、酢酸セドリル、酢酸テレピネル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸ベチベリル、酢酸ベンジル、酢酸リナリル、サリチル酸イソペンチル、サリチル酸ベンジル、サンダルウッド油、サンタロール、シクラメンアルデヒド、シクロペンタデカノリド、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジヒドロミルセノール、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンラクトン、cis-ジャスモン、シトラール、シトロネノール、シトロネラール、シナモンバーク油、1,8-シネオール、シンナムアルデヒド、スチラックスレジノイド、セダーウッド油、セドレン、セドロール、セロリシード油、タイム油、ダマスコン、ダマセノン、チモール、チュベローズアブソリュート、デカナール、デカラクトン、テルピネオール、γ-テルピネン、トリプラール、ネロール、ノナナール、2,6-ノナジエノール、ノナラクトン、パチョリアルコール、バニラアブソリュート、バニリン、バジル油、パチョリ油、ヒドロキシシトロネラール、α-ピネン、ピペリトン、フェネチルアルコール、フェニルアセトアルデヒド、プチグレン油、ヘキシルシンナムアルデヒド、cis-3-ヘキセノール、ペルーバルサム、ベチバー油、ベチベロール、ペパーミント油、ペパー油、ヘリオトロピン、ベルガモット油、ベンジルベンゾエート、ボルネオール、ミルレジノイド、ムスクケトン、メチルノニルアセトアルデヒド、γ-メチルヨノン、メントール、L-メントール、L-メントン、ユーカリ油、β-ヨノン、ライム油、ラベンダー油、D-リモネン、リナロール、リラール、リリアール、レモン油、ローズアブソリュート、ローズオキシド、ローズ油、ローズマリー油、各種精油等の合成香料及び天然香料並びに各種調合香料が好ましいものとして挙げられる。
【0041】
これらの他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、及び、国際特許分類IPCがA61K7及びA61K8の分類に属する日本国及び諸外国特許公報及び特許公開公報(公表公報・再公表を含む)に記載されている成分等、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分などを、公知の組み合わせ及び配合比・配合量で含有させることが可能である。
【0042】
本発明の化粧料の種類としては、毛髪化粧料、皮膚化粧料、メイクアップ化粧料、ボディ化粧料等が挙げられる。本発明の化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。
【0043】
本発明の化粧料の種類をさらに詳細に説明すると、毛髪化粧料としては、オイルシャンプー、コンディショニングシャンプー、ふけ用シャンプー、ヘアカラー用シャンプー、リンス一体型シャンプー等の毛髪洗浄剤;ヘアパック、ヘアミスト、ヘアオイル等のヘアケア化粧料;ヘアフォーム、ヘアムース、ヘアスプレー、ヘアワックス、ヘアジェル、ポマード、チック等の整髪料;ヘアマニキュア、酸化染毛剤等の染毛剤;ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアブロー、枝毛コート、パーマネントウェーブ用剤、ストレートパーマ剤、ヘアブリーチ、ヘアカラープレトリートメント、ヘアカラーアフタートリートメント、パーマプレトリートメント、パーマアフタートリートメント、育毛剤が好ましいものとして挙げられる。
【0044】
皮膚化粧料としては、保湿ジェル、美白ジェル、オールインワンジェル等のジェル;保湿エッセンス、美白エッセンス、保湿セラム、美白セラム等のスキンケア化粧料;サンプロテクト、サンプロテクター、サンスクリーン等の日焼け止め;ピールオフパック、粉末パック、ウォッシングパック、オイルパック、クレンジングマスク等のパック・マスク類;クレンジングフォーム、クレンジングジェル、クレンジングオイル等のクレンジング化粧料;ペースト洗顔フォーム、ジェル洗顔フォーム、洗顔パウダー、化粧石鹸、透明石鹸、薬用石鹸、液状石鹸、ひげそり石鹸等の洗顔料;が好ましいものとして挙げられる。
【0045】
メイクアップ化粧料としては、口紅、リップグロス、ファンデーション、頬紅、白粉・打粉、コンシーラー、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、アイブロー、ネイルエナメル、エナメルリムーバー、ネイルトリートメントが好ましいものとして挙げられる。
【0046】
ボディ化粧料としては、マッサージ化粧料、ボディ洗浄料、デオドラントパウダー、デオドラントスプレー、デオドラントスティック等の防臭化粧料、脱色剤、脱毛・除毛剤、浴用剤、虫よけスプレー等のインセクトリペラーが好ましいものとして挙げられる。
【0047】
本発明の皮膚外用剤の種類としては、軟膏、ジェル状の外皮用剤、貼付剤、リニメント剤、液状塗布剤などが好ましいものとして挙げられる。また、歯磨き、マウスウォッシュ等の口腔内化粧料としても用いることができる。
【0048】
本発明の化粧料又は皮膚外用剤の剤型としては、油性化粧料、固形化粧料、液状化粧料、練状化粧料、スティック状化粧料、揮発性油型化粧料、粉状化粧料、ゼリー状化粧料、ジェル状化粧料、ペースト状化粧料、乳化高分子型化粧料、シート状化粧料、ミスト状化粧料、スプレー型化粧料等の剤型が好ましいものとして挙げられる。
【0049】
以下の実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
【0050】
製造例1 イヌリン組成物の調製
原料である砂糖溶液の濃度を45%に調製し、55℃にてイヌリン合成酵素を添加し、緩やかに撹拌しながら2日間の酵素反応を行った。なお、反応24時間目に原料溶液を追添加しさらに反応を続け、砂糖の残量が糖組成で10%程度になった時点で反応を終了させた。反応終了液は加熱により酵素を熱変性させ、活性炭ろ過による脱色工程、逆浸透膜による低分子糖類の除去工程、イオン交換樹脂による脱塩工程を経て精製を行い、噴霧乾燥よって純度97%以上の粉末を得た。このようにして得られた酵素的合成イヌリン組成物の重合度について分析を行ったところ、平均重合度は16、重合度分布は5~29であり、重合度5~29のイヌリンの占有率は96.2質量%であった。
【0051】
<増粘性評価1>
製造例1のイヌリン組成物と各種の多価アルコールを10:90(質量比)の比率で混合溶解した組成物を作製した。得られた組成物について、溶解性と増粘性を下記の評価基準で評価し、結果を表1に記載した。
溶解性
○:透明に溶解した
△:溶解したがやや濁りがあった
×:溶解しなかった
増粘性
○:増粘が確認された
△:増粘がやや確認された。
×:増粘が確認されなかった。
【0052】
【0053】
表1の結果より、イヌリンは各種の多価アルコールに透明に溶解し、増粘作用を有することが確認された。
【0054】
<増粘性評価2>
製造例1のイヌリン組成物と各種の多価アルコールを混合溶解した組成物を作製し、25℃で粘度を測定した。結果は表2に記載した。
【0055】
【0056】
表2の結果より、イヌリンは多価アルコールに対して増粘作用を有し、成分(A)の比率が増加するにつれて粘度が大きく上昇することが確認された。
【0057】
<屈折率評価>
製造例1のイヌリン組成物とグリセリンを混合溶解した組成物を作製し、20℃で屈折率を測定した。結果は表3に記載した。
【0058】
【0059】
表3の結果より、イヌリンは多価アルコールの屈折率を大きく向上させることが確認された。
【0060】
<水の許容量>
製造例1のイヌリン組成物とグリセリンを50:50(質量比)で混合溶解させた組成物を調製し、この組成物に水を添加した際の粘度の変化を確認した。結果は表4に記載した。
【0061】
【0062】
表4の結果より、水の添加量が増えるにつれて粘度が減少する傾向であるが、成分(A)と(B)の総量100質量部に対して水が10質量部以下の添加量である場合、成分(A)による成分(B)の増粘作用が維持されていることが確認された。
【0063】
<使用感・使用性評価1>
各種のイヌリンと多価アルコールを使用して表5の組成で温感マッサージ化粧料を作製した。比較としてイヌリン未配合のもの及びイヌリンの代わりにカルボキシビニルポリマーを配合した化粧料を作製した。得られた化粧料の使用感(べたつき感、温感)と使用性(液だれ性、塗り広げ性)について下記の評価基準で評価した。結果は、パネラー5名の評点の平均点に基づき、下記の判定基準で示した。結果は表5に併記した。
使用感の評価
<べたつき感>
全く感じない :5点
あまり感じない :4点
普通 :3点
やや感じる :2点
非常に感じる :1点
<温感>
非常に感じる :5点
やや感じる :4点
普通 :3点
あまり感じない :2点
全く感じない :1点
使用性の評価
<液だれ性>
非常に液だれしにくい :5点
液だれしにくい :4点
普通 :3点
液だれしやすい :2点
非常に液だれしやすい :1点
<塗り広げ性>
非常に塗り広げやすい :5点
塗り広げやすい :4点
普通 :3点
塗り広げにくい :2点
非常に塗り広げにくい :1点
判定基準
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上~4.5未満 : ○
1.5以上~3.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0064】
【0065】
表5の結果より、本発明の温感マッサージ化粧料は優れた使用性を有するとともに、イヌリンが無配合のものや一般的な増粘剤であるカルボキシビニルポリマーを配合したものに比較して、べたつき感が大きく低減された優れた使用感を有することが分かった。また、温感もイヌリン無配合に比較して向上することが分かった。
【0066】
<使用感・使用性評価2>
製造例1のイヌリン組成物を使用して表6の組成で温感クレンジング化粧料を作製した。比較としてイヌリン未配合の化粧料を作製した。得られた化粧料の使用感と使用性を上記と同様の方法で評価した。結果は表6に併記した。
【0067】
【0068】
表6の結果より、本発明の温感クレンジング化粧料は優れた使用性を有するとともに、イヌリンが無配合のものに比較して、べたつき感が大きく低減された優れた使用感を有することが分かった。また、温感もイヌリン無配合に比較して向上することが分かった。
【0069】
<使用感・使用性評価3>
製造例1のイヌリン組成物を使用して表7の組成で皮膚外用剤を作製した。比較としてイヌリン未配合の皮膚外用剤を作製した。得られた皮膚外用剤の使用感と使用性を上記と同様の方法で評価した。また、50℃で1か月保管後の3-O-エチルアスコルビン酸の残存率をHPLCにより定量した。結果は表7に併記した。
【0070】
【0071】
表7の結果より、本発明の皮膚外用剤は優れた使用性を有するとともに、イヌリンが無配合のものに比較して、べたつき感が大きく低減された優れた使用感を有することが分かった。また、3-O-エチルアスコルビン酸の残存率が高く、生理活性成分の安定性に優れることが分かった。
【0072】
実施例11 プレミックス
調製されたプレミックスは、室温では透明で高粘度の流動性のほとんどない性状であったが、加温時には低粘度で流動性のある透明液体であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物(日本精化) 50.0
ジグリセリン 10.0
グリセリン 合計で100となる量
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0073】
実施例12 プレミックス
調製されたプレミックスは、室温では透明で高粘度の流動性のほとんどない性状であったが、加温時には低粘度で流動性のある透明液体であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物(日本精化) 40.0
Neosolue-AquaS(日本精化) 40.0
ポリグリセリン-3 5.0
ポリグリセリン-10 5.0
グリセリン 合計で100となる量
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0074】
実施例13 温感ジェル
この温感ジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、保湿感、温感に優れ、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 20.0
グリセリン 合計で100となる量
ジグリセリン 10.0
ポリグリセリン-10 2.0
Phytocompo-SP 1.0
Tremoist-TP(日本精化) 0.05
キサンタンガム 0.05
メチルパラベン 0.10
フェノキシエタノール 0.3
3-O-エチルアスコルビン酸(日本精化) 1.0
アルブチン 0.1
グラブリジン 0.001
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0075】
実施例14 温感ジェル
この温感ジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、保湿感、温感に優れ、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 3.00
グリセリン 合計で100となる量
BG 15.00
バニリルブチル 0.005
Neosolue-AquaS(日本精化) 0.50
ジグリセリン 5.00
PG 2.00
1,2-ペンチレングリコール 2.00
水添リゾレシチン(日本精化) 0.10
マルトース 0.10
トレハロース 0.10
カルボマー 0.10
水酸化Na 0.10
ヒアルロン酸Na 0.01
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0076】
実施例15 温感ジェル
この温感ジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、保湿感、温感に優れ、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
実施例12のプレミックス 30.0
グリセリン 1.0
BG 合計で100となる量
Neosolue-Aqulio(日本精化) 0.5
(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー0.5
3-O-エチルアスコルビン酸(日本精化) 1.0
アルブチン 1.0
Phytopresome(日本精化) 0.05
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0077】
実施例16 美容液
この美容液は透明でとろみがあり、皮膚に塗布したときののび、なじみ、保湿感に優れ、冷感を感じるものであった。また、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 5.0
グリセリン 1.0
PG 2.0
BG 合計で100となる量
エリスリトール 0.5
キシリトール 0.2
メントール 0.1
カンフル 0.1
シアノコバラミン 0.0001
ユビキノン 0.01
糖脂質 0.06
パンテノール 0.5
パルミチン酸レチノール 0.05
甘草フラボノイド 0.01
メチルパラベン 0.10
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた後、冷却した。
【0078】
実施例17 オイルローション
このオイルローションは、コレステリック液晶(CLC-678)中に水溶性成分が浮かんでいる特徴的な製剤で審美性に優れるものであった。また、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。なお、コレステリック液晶は25℃で青色呈色、20℃以下で緑色呈色に変化するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
Ecolano CLC-678(日本精化) 合計で100となる量
B部
実施例1のイヌリン組成物 25.0
グリセリン 25.0
-------------------------------------
(調製方法)
B部を攪拌混合した。約80℃に加温し、均一溶解させた。A部にB部を加え、攪拌した。
【0079】
実施例18 ハンドオイルジェル
このハンドオイルジェルはオイル中に水溶性成分が浮かんでいる審美性に優れるものであった。また、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
------------------------------------
A部
Plandool-H(日本精化) 5.0
Plandool-G(日本精化) 5.0
Plandool-MAS(日本精化) 5.0
水添ポリイソブテン 10.0
トリオクタノイン 5.0
リンゴ酸ジイソステアリル 合計で100となる量
パルミチン酸デキストリン 4.0
ジメチルシリル化シリカ 2.0
ジメチコン 5.0
B部
実施例11のプレミックス 1.0
グリセリン 3.0
------------------------------------
(調製方法)
A部を加熱溶融し、均一に混合した。B部を均一に混合した。A部にB部を添加し、B部が滴として存在するようにゆっくり攪拌した。
【0080】
実施例19 温感クレンジングジェル
このクレンジングジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、温感に優れるものであった。また、高い洗浄力を有しつつも洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 5.0
グリセリン 合計で100となる量
ペンチレングリコール 5.0
プロパンジオール 2.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 15.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-10 2.0
カルボマー 0.05
水酸化Na 0.065
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温して溶解させた後、冷却した。
【0081】
実施例20 温感クレンジングジェル
このクレンジングジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、温感に優れるものであった。また、高い洗浄力を有しつつも洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 5.0
グリセリン 合計で100となる量
ペンチレングリコール 5.0
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル 10.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 3.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3 1.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-2 1.0
Neosolue-DiSM(日本精化) 1.0
炭 1.0
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温して溶解させた後、冷却した。
【0082】
実施例21 温感クレンジングジェル
このクレンジングジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみ、温感に優れるものであった。また、高い洗浄力を有しつつも洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 15.0
BG 合計で100となる量
Neosolue-Aqulio(日本精化) 0.5
カプリン酸ポリグリセリル-6 10.0
ステアリン酸ポリグリセリル-10 2.0
ラウリン酸ポリグリセリル-4 1.0
炭 1.0
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を攪拌混合した。約80℃に加温して溶解させた後、冷却した。
【0083】
実施例22 クレンジングジェル
このクレンジングジェルは皮膚に塗布したときののび、なじみに優れるものであった。また、高い洗浄力を有しつつも洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
製造例1のイヌリン組成物 6.0
グリセリン 合計で100となる量
ペンチレングリコール 5.0
プロパンジオール 2.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
B部
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル 10.0
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル 4.0
イソステアリン酸PEG-20グリセリル 4.0
Neosolue-DiSM(日本精化) 5.0
FineNeo-DES(日本精化) 25.0
FineNeo-EHSU(日本精化) 10.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(日本精化) 10.0
-------------------------------------
(調製方法)
A部を攪拌混合したのち、約80℃に加温して溶解させ、室温に冷却する。B部を混合した。A部を攪拌しながらB部を添加した。
【0084】
実施例23 クレンジングバーム
このクレンジングバームは皮膚に塗布したときののび、なじみ、温感に優れるものであった。また、高い洗浄力を有しつつも洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
-----------------------------------
パルミチン酸エチルヘキシル(日本精化) 合計で100となる量
エチルヘキサン酸セチル(日本精化) 10.0
Plandool-LG3(日本精化) 0.2
Plandool-S(日本精化) 0.5
トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル 14.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 0.5
ポリエチレン 5.5
マイクロクリスタリンワックス 2.0
フェノキシエタノール 0.5
トコフェロール 0.05
製造例1のイヌリン組成物 1.0
PG 2.0
-----------------------------------
(調製方法)
全成分を約90℃で攪拌しながら均一になるまで混合した。
【0085】
実施例24 温感リップ
この温感リップは室温で透明で流動性のないリップで、安定性に優れ、つや、のび、なじみ、保湿感、温感に優れるものであった。また、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 40.0
トウガラシエキス 0.02
ジグリセリン 合計で100となる量
-------------------------------------
(調製方法)
A部を約80℃に加温し、均一に混合した。B部を添加し、均一な液とした。
【0086】
実施例25 温感リップ
この温感リップは室温で透明で流動性のないリップで、安定性に優れ、つや、のび、なじみ、保湿感、温感に優れるものであった。また、べたつき感の少ない製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
製造例1のイヌリン組成物 10.0
ジグリセリン 5.0
PG 10.0
BG 5.0
グリセリン 合計で100となる量
香料 0.02
バニリルブチル 0.005
カルボマー 0.1
B部
水酸化Na 0.12
-------------------------------------
(調製方法)
A部を約80℃に加温し、均一に混合した。B部を添加し、均一な液とした。
【0087】
実施例26 ファンデーション
このファンデーションは塗布時の発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
Plandool-H(日本精化) 2.0
Plandool-MAS(日本精化) 0.1
Plandool-LG1(日本精化) 0.1
Plandool-LG2(日本精化) 0.1
Plandool-LG4(日本精化) 0.1
LUSPLAN PI-DA(日本精化) 3.0
Plandool-ISS(日本精化) 1.0
エチルヘキサン酸セチル(日本精化) 3.0
スクワラン 1.6
B部
レシチン処理セリサイト 20.0
窒化ホウ素 10.0
マイカ 3.0
シリカ 2.0
ジメチコン 3.0
ナイロン-12 3.0
タルク 10.0
酸化チタン 10.0
実施例11のプレミックス 4.0
酸化鉄 合計で100となる量
-------------------------------------
(調製方法)
A部を加温混合した。別容器にB部をとり、混合分散した。B部にA部を加え、均一に混合した。
【0088】
実施例27 ファンデーション
このファンデーションは塗布時の発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
------------------------------------
A部
Neosolue-DiSM(日本精化) 4.0
LASPLAN PI-DA(日本精化) 4.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.0
Plandool-LG2(日本精化) 0.5
B部
酸化チタン 12.1
オキシ塩化ビスマス 3.6
酸化鉄 2.5
C部
Neosolue-Aqulio(日本精化) 0.2
FineNeo-EHSU(日本精化) 合計で100となる量
イソドデカン 10.0
Plandool-H(日本精化) 10.0
セレシン 5.0
ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30 2.0
Plandool-LG1(日本精化) 1.0
トリイソステアリン 1.0
ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス 0.5
メバロノラクトン 0.01
防腐剤 適量
D部
シリカ 20.0
メタクリル酸クロスポリマー 0.5
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
0.5
ナイロン-12 0.5
E部
BG 2.0
製造例1のイヌリン組成物 0.5
-----------------------------------
(調製方法)
約80℃でA部とB部を混錬し、さらに80℃に加温したC部を攪拌混合した。さらにD部、E部を加えた後、脱泡して金皿に充填した。
【0089】
実施例28 ファンデーション
このファンデーションは塗布時の発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
------------------------------------
A部
タルク 合計で100となる量
セリサイト 45.0
シリカ 5.0
酸化チタン 3.0
酸化鉄 3.0
(ビニルジメチコン/メチコンセスキオキサン)クロスポリマー 2.5
トラネキサム酸 1.0
B部
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5.0
ジメチコン 2.0
Neosolue-DiSM(日本精化) 5.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
セレシン 0.5
C部
PG 2.0
製造例1のイヌリン組成物 1.0
------------------------------------
(調製方法)
A部を攪拌混合した。B部を約80℃に加温し、均一になるまで攪拌した。C部を約80℃に加温し、均一になるまで攪拌した。A部とB部とC部を混合し、金皿に充填したのちプレスした。
【0090】
実施例29 口紅
この口紅は塗布時のつや、発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
Plandool-G(日本精化) 10.0
Plandool-LG2(日本精化) 10.0
ミネラルオイル 10.0
トリエチルヘキサノイン(IOTG:日本精化) 10.0
オクチルドデカノール 5.0
Neosolue-DiSM(日本精化) 合計で100となる量
Phytocompo-PP(日本精化) 5.0
水添レシチン、ダイズステロール、セラミド2、セラミド3、セラミド6II
(Phytopresom Cera-236:日本精化) 0.5
ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル 3.0
(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマー
1.0
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 1.0
キャンデリラロウ 4.0
ライスワックス 8.0
ポリエチレンワックス 2.0
トリベヘニン 1.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.0
ローズヒップ油 0.1
3-O-エチルアスコルビン酸(日本精化) 0.01
トコフェロール 0.1
酸化鉄 2.0
酸化チタン 1.2
マイカ 1.5
赤色202号 0.1
実施例12のプレミックス 5.0
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を均一に加熱撹拌混合した後、型に充填し急冷した。
【0091】
実施例30 口紅
この口紅は塗布時のつや、発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
製造例1のイヌリン組成物 1.0
BG 2.0
精製水 0.2
LUSPLAN DD-DA7(日本精化) 7.0
LUSPLAN DD-IS(日本精化) 1.0
Plandool-G(日本精化) 1.0
水添ポリイソブテン 5.0
トリエチルヘキサノイン(日本精化) 10.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(日本精化)合計で100となる量
炭酸ジアルキル(C14、15) 3.0
パルミチン酸デキストリン 0.9
ステアロイル乳酸Na 0.9
エチルヘキサン酸セチル(日本精化) 24.0
ジメチコン50cs 5.0
Plandool-MAS(日本精化) 2.0
セレシン 8.5
キャンデリラロウ 4.0
セスキオレイン酸ソルビタン 0.15
ハイドロゲンジメチコン 2.0
エタノール 0.1
トコフェロール 0.5
ナイロン-12 2.0
(エチレン/プロピレン)コポリマー 0.5
硫酸Ba 1.0
酸化鉄 2.0
マイカ 2.0
酸化チタン 1.0
-------------------------------------
(調製方法)
全成分を均一に加熱撹拌混合した後、型に充填し急冷した。
【0092】
実施例31 口紅
この口紅は塗布時のつや、発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
製造例1のイヌリン組成物 40.0
ジグリセリン 合計で100となる量
トウガラシエキス 0.02
B部
酸化チタン 適量
酸化亜鉛 適量
赤202 適量
酸化鉄 適量
黄4 適量
ホウケイ酸(Ca/Al) 適量
シリカ 適量
酸化スズ 適量
-------------------------------------
(調製方法)
A部を約80℃に加温し、均一に混合した。B部を添加し、均一になるまで攪拌した。
【0093】
実施例32 ティントリップ
このティントリップは塗布時のつや、発色性、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
----------------------------------
グリセリン 合計で100となる量
製造例1のイヌリン組成物 10.0
BG 5.0
PG 2.0
赤218 0.05
赤223 0.03
橙201 0.05
----------------------------------
(調製方法)
全成分を約90℃で攪拌しながら均一になるまで混合した。
【0094】
実施例33 グロス
このグロスはオイル中に水溶性成分が浮かんでいる審美性に優れるものであった。また、つや、保湿感、のび、なじみ、および製剤の安定性に優れるものであった。
成 分 配合量(質量%)
----------------------------------
A部
水添ポリイソブテン 合計で100となる量
LUSPLAN DD-DA7(日本精化) 15.0
LUSPLAN SR-DM4(日本精化) 3.0
Plandool-G(日本精化) 0.1
Plandool-SUN(日本精化) 0.1
Plandool-MAS(日本精化) 0.1
Plandool-ISS(日本精化) 0.1
YOFCO MAC(日本精化) 0.1
Plandool-LG1(日本精化) 0.1
Plandool-LG2(日本精化) 0.1
Plandool-LG3(日本精化) 0.1
Plandool-LG4(日本精化) 0.1
LUSPLAN PI-DA(日本精化) 0.1
テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル 32.0
ジメチルシリル化シリカ 6.0
メチルパラベン 0.1
BHT 0.01
B部
実施例11のプレミックス 1.0
BG 5.0
----------------------------------
(調製方法)
A部を加熱溶融し、均一に混合した。B部を均一に混合した。A部にB部を添加し、B部が滴として存在するようにゆっくり攪拌した。
【0095】
実施例34 固形石鹸
この石鹸は泡立ちに優れ、洗い流した後には優れた保湿感を付与するものであった。
成 分 配合量(質量%)
----------------------------------
A部
ミリスチン酸Na 合計で100となる量
ラウリン酸Na 15.0
パルミチン酸Na 10.0
ステアリン酸Na 20.0
オレイン酸Na 5.0
EDTA-4Na 0.2
水 2.5
B部
グリセリン 20.0
製造例1のイヌリン組成物 10.0
----------------------------------
(調製方法)
A部、B部をそれぞれ約80℃で攪拌しながら均一になるまで攪拌したのち、混合した。
【0096】
実施例35 ヘアジェル
このヘアジェルはのび、なじみが良好で、さらにさらさらとした使用感を付与する製剤であった。
成 分 配合量(質量%)
-------------------------------------
A部
実施例12のプレミックス 10.0
グリセリン 合計で100となる量
ペンチレングリコール 2.0
ステアリン酸ポリグリセリル-10 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 1.0
メバロノラクトン 0.1
B部
エルカラクトンMCT(日本精化) 1.0
コハク酸ジエチルヘキシル(日本精化) 40.0
Plandool-H(日本精化) 0.5
Plandool-ISS(日本精化) 0.5
LUSPLAN DD-DHR(日本精化) 0.1
Phytopresome MEL(日本精化) 0.03
Neosolue-Aqulio(日本精化) 1.0
-------------------------------------
(調製方法)
A部を攪拌混合したのち、約80℃に加温して溶解させ、室温に冷却する。B部を混合し、A部に攪拌しながら添加した。
【0097】
上記処方において、製品名で記載された成分の詳細は下記のとおりである。
〇LUSPLAN DD-IS:ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル
〇LUSPLAN PI-DA:ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)
〇LUSPLAN DD-DHR:ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物
〇LUSPLAN DD-DA7:ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル
〇LUSPLAN SR-DM4:ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
〇Neosolue-Aqulio:シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
〇Neosolue-AquaS:エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10
〇Plandool-ISS:イソステアリン酸フィトステリル
〇Plandool-SUN:ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル
〇Plandool-MAS:マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル
〇Plandool-LG1:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)
〇Plandool-LG2:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
〇Plandool-LG3:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)
〇Plandool-LG4:ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)
〇Plandool-G:ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)
〇Plandool-H:ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
〇Plandool-S:ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
〇Phytopresome:水添レシチン、フィトステロールズ
〇Phytopresome MEL:糖脂質、水添レシチン、BG、精製水
〇Phytocompo-SP:水添レシチン、フィトステロールズ、BG、グリセリン
〇Phytocompo-PP:水添レシチン、フィトステロールズ
〇Tremoist-TP:シロキクラゲ多糖体
〇YOFCO MAC:マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル
〇Ecolano CLC-678:オレイン酸ジヒドロコレステリル、ノナン酸コレステリル、酪酸ジヒドロコレステリル、酪酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル
〇エルカラクトンMCT:γ-ドコサラクトン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル