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特許7544618監視システムおよび監視システムの制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】監視システムおよび監視システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240827BHJP
   G08B 17/10 20060101ALI20240827BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G08B17/10 Z
G08B25/00 510M
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021012677
(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公開番号】P2022116493
(43)【公開日】2022-08-10
【審査請求日】2023-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今岡 塁
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-196655(JP,A)
【文献】特開2006-302203(JP,A)
【文献】特開2004-030225(JP,A)
【文献】国際公開第2013/153863(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
H04N 23/60
G08B 17/10
G08B 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺の映像を撮影する監視カメラと、
煙を検知する煙検知センサと、
前記監視カメラが撮影した画像をキャプチャするキャプチャ部と、
前記キャプチャ部がキャプチャした画像を強調処理する画像処理部と、
前記画像処理部が強調処理した画像を取得した場合に、前記画像処理部が強調処理した画像を画面にはめ込んで表示する表示部と、
を備える監視システムであって、
前記キャプチャ部は、前記煙検知センサが煙を検知した場合に、前記監視カメラが撮影した画像をキャプチャし、
前記画像処理部は、前記監視カメラが常時生成しているリアルタイム画像は強調処理せず、前記煙検知センサで煙を検知した際にのみ前記キャプチャ部がキャプチャした画像に対して煙に該当する部分を強調する処理を施し、
前記表示部は、ユーザが確認するまで、前記画像処理部が強調処理した画像を表示する、
監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の監視システムであって、
前記監視カメラを旋回する旋回制御部を備え、
前記旋回制御部は、前記煙検知センサが煙を検知した場合に、前記監視カメラをあらかじめ登録した方向に旋回させ、
前記キャプチャ部は、前記監視カメラがあらかじめ登録した方向を撮影した画像をキャプチャする、
監視システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の監視システムであって、
前記表示部は、前記監視カメラが撮影した画像と、前記画像処理部が強調処理した画像と、前記監視カメラを操作するカメラ操作子とを表示する、
監視システム。
【請求項4】
周辺の映像を撮影する監視カメラと、
煙を検知する煙検知センサと、
前記監視カメラが撮影した画像をキャプチャするキャプチャ部と、
前記キャプチャ部がキャプチャした画像を強調処理する画像処理部と、
前記画像処理部が強調処理した画像を取得した場合に、前記画像処理部が強調処理した画像を画面にはめ込んで表示する表示部と、
を備える監視システムの制御方法であって、
前記キャプチャ部が、前記煙検知センサが煙を検知した場合に、前記監視カメラが撮影した画像をキャプチャするステップと、
前記画像処理部が、前記監視カメラが常時生成しているリアルタイム画像は強調処理せず、前記煙検知センサで煙を検知した際にのみ前記キャプチャ部がキャプチャした画像に対して煙に該当する部分を強調する処理を施すステップと、
前記表示部が、ユーザが確認するまで、前記画像処理部が強調処理した画像を表示するステップと、
を有する監視システムの制御方法。
【請求項5】
請求項4に記載の監視システムの制御方法であって、
前記監視システムは、前記監視カメラを旋回する旋回制御部を備え、
前記旋回制御部が、前記煙検知センサが煙を検知した場合に、前記監視カメラをあらかじめ登録した方向に旋回させるステップを有し、
前記キャプチャするステップは、前記キャプチャ部が、前記監視カメラがあらかじめ登録した方向を撮影した画像をキャプチャする、
監視システムの制御方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載の監視システムの制御方法であって、
前記表示するステップは、前記表示部が、前記監視カメラが撮影した画像と、前記画像処理部が煙を強調した画像と、前記監視カメラを操作するカメラ操作子とを表示する、
監視システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は監視システムおよび監視システムの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば電気室の設備監視を目的として監視カメラを設置し、この監視カメラで撮影した画像を伝送回線(ネットワーク)によりクライアント端末等に伝送して遠隔監視を行う遠隔監視システムが用いられている。
【0003】
また、電気室内の火災の早期発見を目的として、煙検知センサが煙を検知した場合に、警告灯によりユーザへ通知し、監視カメラを自動または手動で旋回させてユーザが目視確認を行う運用もされている。
【0004】
さらに、煙検知センサのアラーム履歴を保存し、手動操作による履歴選択にて録画映像の検索を行う場合もある。
【0005】
そして、これらの遠隔監視システムは、平時においては、火災の早期発見以外の目的(例えば電気室内の作業員の動向確認等)に活用されている場合もある。
【0006】
特許文献1には、可視カメラによる撮像領域内の物体から放射される赤外線を赤外線カメラにより検知し、赤外線カメラで撮影された赤外線画像から赤外線量が所定量以上の領域を抜き出し、抜き出された赤外線画像を可視画像に合成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2018-124808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来の遠隔監視システムにおける撮影画像では、煙を撮影できた場合であっても、煙の背景が透けて見えることや、煙自体が不定形であること等の理由から、煙を視認しづらいといった課題があった。また、警告灯を備えていても、警告灯による通知時にクライアント端末付近にユーザがいなかった場合、警告灯による通知からユーザによる目視確認までにタイムラグが生じ、ユーザが、煙検知センサが発報した時点の状況を確認できず、実際に発煙しているか、あるいは誤報かを確認できないといった課題があった。
【0009】
さらに、録画映像の検索機能によってアラーム履歴を検索できたとしても、検索のための手動操作が必要であるため、煙検知センサが発報した時点の状況を確認するためには手間が生じていた。
【0010】
そして、火災の可能性がある緊急時においては、煙の見逃しや誤操作等が発生するリスクも存在する。
【0011】
そこで、本発明では、ユーザが、煙検知センサが発報した時点の状況を容易に確認することができるようにする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の監視システムの一つは、周辺の映像を撮影する監視カメラと、煙を検知する煙検知センサと、監視カメラが撮影した画像をキャプチャするキャプチャ部と、キャプチャ部がキャプチャした画像を強調処理する画像処理部と、画像を表示する表示部とを備える。そして、キャプチャ部は、煙検知センサが煙を検知した場合に、監視カメラが撮影した画像をキャプチャし、画像処理部は、キャプチャ部がキャプチャした画像に対して煙に該当する部分を強調する処理を施し、表示部は、画像処理部が強調処理した画像を表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザが、煙検知センサが発報した時点の状況を容易に確認することができるものである。
【0014】
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る監視システムの構成を示す図である。
図2】実施形態に係る管理サーバの処理を示すフローチャートである。
図3】実施形態に係る管理サーバによる煙に該当する部分を強調する処理の一例を模式的に示す図である。
図4】実施形態に係るクライアント端末に表示される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0017】
図1を参照して、実施形態に係る監視システムの構成について説明する。図1は、実施形態に係る監視システムの構成を示す図である。
【0018】
監視システムは、複数の監視カメラ101と、複数の煙検知センサ102と、ネットワーク103と、管理サーバ104と、ネットワークデジタルレコーダ105と、複数のクライアント端末106から構成されている。
【0019】
以下では、監視システムにより電気室の室内を監視する場合について説明するが、本発明の監視システムが適用される監視対象は以下で説明する電気室に限定されない。
【0020】
監視カメラ101が電気室の天井または壁に設置された場合、監視カメラ101は、電気室内を撮影した画像を直接クライアント端末106へ送信することができる。また、監視カメラ101は、電気室内を撮影した画像を管理サーバ104へも送信することができる。
【0021】
また、煙検知センサ102は、例えば、電気室の天井に設置される。煙検知センサ102が煙を検知した場合には、煙検知センサ102は、管理サーバ104へ検知情報を送信することができる。
【0022】
ネットワーク103は、監視カメラ101、煙検知センサ102、管理サーバ104、ネットワークデジタルレコーダ105、クライアント端末106の間で情報を伝送することができる。
【0023】
管理サーバ104は、監視カメラ101や煙検知センサ102やネットワークデジタルレコーダ105やクライアント端末106の登録情報の管理や、煙検知センサ102からの検知情報の管理や、クライアント端末106への操作画面の提供等を行うことができる。
【0024】
また、管理サーバ104は、監視カメラ101の旋回を制御する旋回制御部、監視カメラ101が撮影した画像をキャプチャするキャプチャ部、キャプチャした画像に画像処理を施す画像処理部として機能することができる。
【0025】
より具体的には、管理サーバ104は、煙を検知した煙検知センサ102から検知情報を受信すると、当該煙を検知した煙検知センサ102に対応する監視カメラ101へ、当該監視カメラ101をあらかじめ登録した方向に旋回させ、フォーカス、ズーム等を調整させるための情報を送信することができる。
【0026】
この場合、管理サーバ104が監視カメラ101へ旋回を指示する情報と旋回方向を指示する情報を送信してもよいし、監視カメラ101に煙検知センサ102に対応する旋回方向を示す情報を格納しておき、管理サーバ104が監視カメラ101へ旋回を指示する情報と煙検知センサ102を示す情報を送信してもよい。
【0027】
また、管理サーバ104は、監視カメラ101があらかじめ登録した方向(つまり、旋回後の方向)を撮影した画像をキャプチャし、キャプチャした画像に対して煙に該当する部分を強調する処理を施し、強調処理した画像をクライアント端末106へ送信することができる。そして、本実施形態の管理サーバ104は、これらの動作をすべて自動で行うことができる。
【0028】
ネットワークデジタルレコーダ105は、監視カメラ101が撮影した画像を記録することができる。
【0029】
クライアント端末106は、表示部として機能することができる。クライアント端末106は、管理サーバ104から提供される操作画面上に、直接監視カメラ101から受信した画像をはめ込んで表示することができる。また、管理サーバ104から強調処理を施した画像を受信した場合、強調処理を施した画像もはめ込んで表示することができる。また、キャプチャした画像、強調処理を施した画像(つまり、煙に該当する部分を強調する処理を施した画像)を記録することができる。さらに、クライアント端末106は、管理サーバ104へ強調処理を施した画像を確認した旨の情報を送信することができる。
【0030】
図2を参照して、実施形態に係る管理サーバ104の処理について説明する。図2は、実施形態に係る管理サーバ104の処理を示すフローチャートである。
【0031】
管理サーバ104は、監視システムの起動時に処理を開始する。あるいは、管理サーバ104は、あらかじめプログラムされたスケジュールにしたがって処理を開始してもよい。
【0032】
ステップ201では、管理サーバ104は、煙検知センサ102が煙を検知したか否かを判断する。煙検知センサ102から検知情報を受信した場合、ステップ202に進み、煙検知センサ102から検知情報を受信していない場合、ステップ201に戻る。
【0033】
ステップ202では、管理サーバ104は、旋回制御部として機能し、監視カメラ101をあらかじめ登録した方向に自動旋回させる。管理サーバ104には、煙検知センサ102ごとに、煙検知センサ102に対応する監視カメラ101、監視カメラ101の方向、フォーカス、ズーム等の情報があらかじめ登録されている。管理サーバ104は、煙を検知した煙検知センサ102に対応する監視カメラ101を、あらかじめ登録した方向に自動旋回させ、あらかじめ登録したフォーカス、ズーム等に自動調整させる。これにより、一つの監視カメラ101を複数の煙検知センサ102に対応させることができる。自動旋回の後、ステップ203に進む。
【0034】
ステップ203では、管理サーバ104は、キャプチャ部として機能し、監視カメラ101があらかじめ登録した方向を撮影した画像をキャプチャする。キャプチャの後、ステップ204に進む。
【0035】
ステップ204では、管理サーバ104は、画像処理部として機能し、キャプチャ部で
キャプチャした画像に対して煙に該当する部分を強調する処理を施す。煙に該当する部分を強調する処理は、煙がはっきりと見えるようにする画像処理であればよい。例えば、白黒化すること、煙と背景とのコントラストを強めることなどが考えられる。
【0036】
管理サーバ104に、煙検知センサ102ごとに、上述の煙検知センサ102に対応する監視カメラ101、監視カメラ101の方向、フォーカス、ズームの情報に加えて、明るさ、コントラスト、ガンマ等の情報をあらかじめ登録しておき、画像処理部での強調処理に利用してもよい。
【0037】
また、画像を解析して、煙の部分にゼブラ、水玉、縁取り等を付けるような強調処理を行ってもよい。強調処理の後、ステップ205に進む。
【0038】
図3は、実施形態に係る管理サーバ104による煙に該当する部分を強調する処理の一例を模式的に示す図である。(a)は、キャプチャした画像を示し、(b)は、煙と背景とのコントラストを強めることにより煙に該当する部分を強調する処理を施した画像を示す。図中の直方体は、設備を表し、雲形は、煙を表す。煙と背景とのコントラストを強めることにより、煙と背景との明暗差が大きくなり、煙がはっきりと見えるようにすることができる。
【0039】
図2のステップ205では、管理サーバ104は、強調処理した画像をクライアント端末106へ送信する。送信の後、ステップ206に進む。
【0040】
ステップ206では、管理サーバ104は、ユーザが強調処理した画像を確認したか否かを判断する。クライアント端末106からユーザが強調処理した画像を確認した旨の情報を受信した場合、ステップ201に戻り、クライアント端末106からユーザが強調処理した画像を確認した旨の情報を受信していない場合、ステップ206に戻る。これにより、ユーザが強調処理した画像を確認するまで、クライアント端末106に強調処理した画像が表示されるため、煙検知センサ102が発報した時点でユーザがクライアント端末106から離れていても、ユーザがクライアント端末106に戻ってから強調処理した画像を確認することができる。
【0041】
図4を参照して、実施形態に係るクライアント端末106に表示される画面について説明する。図4は、実施形態に係るクライアント端末106に表示される画面を示す図である。
【0042】
本実施形態におけるクライアント端末106に表示される画面は、メインウィンドウ301と、メインウィンドウ301の中に配置されるカメラ画像表示部302と、キャプチャ画像表示部303と、カメラ操作部304から構成されている。
【0043】
メインウィンドウ301には、管理サーバ104から提供される操作画面を表示する。カメラ画像表示部302には、常時、直接監視カメラ101から受信したリアルタイム画像をはめ込んで表示する。キャプチャ画像表示部303には、管理サーバ104から強調処理した画像を受信した場合に、強調処理した画像をはめ込んで表示する。カメラ操作部304には、管理サーバ104を介して監視カメラ101の方向、フォーカス、ズーム等を遠隔操作するためのカメラ操作子を表示する。メインウィンドウ301の中に、管理サーバ104に強調処理した画像を確認した旨の情報を送信する操作子を配置してもよい。
【0044】
ユーザは、クライアント端末106に表示されたカメラ操作部304のカメラ操作子を操作することによって、監視カメラ101の方向、フォーカス、ズーム等を遠隔操作し、カメラ画像表示部302に表示された監視カメラ101が撮影した画像と、キャプチャ画像表示部303に表示された強調処理した画像を見比べながら、監視対象エリアの現況をさらに正確に把握することができる。
【0045】
また、メインウィンドウ301の中に監視カメラ101が撮影した画像をキャプチャする操作子を配置することにより、監視カメラ101の方向、フォーカス、ズーム等を遠隔操作した後に監視カメラ101が撮影した画像を、クライアント端末106に記録したり、他のクライアント端末106に送信したりすることも可能になる。
【0046】
さらに、メインウィンドウ301の中にネットワークデジタルレコーダ105を操作する操作子を配置することにより、カメラ画像表示部302に煙検知センサ102が発報した時点の監視カメラ101がリアルタイムに撮影した画像等と、ネットワークデジタルレコーダ105に記録された過去の画像とを自在に表示させることもできる。これによって、煙検知センサ102が発報した時点の状況等を正確に把握することが可能になる。
【0047】
本実施形態によれば、煙検知センサが発報した時点の、強調処理して表示した画像を確認することができるため、発煙の有無の目視確認および判断の迅速化を図ることができる。また、煙を検知してから強調処理した画像の生成・表示までをすべて自動で行うため、火災の可能性がある緊急時においても見逃しや誤操作等を防止することができる。
【0048】
さらに、監視カメラが常時生成しているリアルタイム画像を加工(画像処理部での強調処理)せず、煙検知センサで煙を検知した際にのみキャプチャした画像を加工(画像処理部での強調処理)するため、画像処理部の効率的な処理による処理負担軽減となり、さらに、リアルタイム画像の視認性を損なうことなく、煙の確認以外の用途(例えば電気室内の作業員の動向確認等)に使用することもできる。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、監視の対象となる場所は、電気室に限らず、監視カメラと煙検知センサが設置された建屋、屋外等でもよい。
【0050】
なお、本発明における監視カメラ、煙検知センサ、ネットワーク、管理サーバ、ネットワークデジタルレコーダ、クライアント端末などの機器は、特定のものに限定されず、監視カメラ、煙検知センサ、ネットワーク、管理サーバ、ネットワークデジタルレコーダ、クライアント端末などとして機能するものであれば、どのような構成の機器でもよい。一つの機器が他の機器の機能を兼ねていてもよいし、一つの機能を複数の機器で実現してもよい。例えば、煙検知センサは、光電式スポット型のセンサであってもよいし、光電式分離型のセンサであってもよい。
【0051】
ネットワークは、有線通信によるネットワークでもよいし、無線通信によるネットワークでもよい。
【0052】
また、クライアント端末は、画像表示装置を備えているか画像表示装置が接続されていればよく、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの機器であってもよい。
【0053】
また、キャプチャし、煙を強調する画像は、静止画に限らず、動画でもよい。また、煙検知センサ102ごとに登録する、煙検知センサ102に対応する監視カメラ101は、一つに限らず、複数でもよい。これにより、ユーザは、発煙した設備を複数の方向から確認することができる。
【符号の説明】
【0054】
101…監視カメラ、102…煙検知センサ、103…ネットワーク、104…管理サーバ、105…ネットワークデジタルレコーダ、106…クライアント端末、301…メインウィンドウ、302…カメラ画像表示部、303キャプチャ画像表示部、304…カメラ操作部。
図1
図2
図3
図4