IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社SCREENホールディングスの特許一覧

<>
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図1
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図2
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図3
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図4
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図5
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図6
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図7
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図8
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図9
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図10
  • 特許-基板処理装置、及び基板処理方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】基板処理装置、及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/306 20060101AFI20240827BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H01L21/306 J
H01L21/304 643A
H01L21/304 648K
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021034582
(22)【出願日】2021-03-04
(65)【公開番号】P2022135022
(43)【公開日】2022-09-15
【審査請求日】2023-12-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】東 克栄
(72)【発明者】
【氏名】田村 零央
(72)【発明者】
【氏名】竹本 憲司
(72)【発明者】
【氏名】長尾 大樹
【審査官】河合 俊英
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-183515(JP,A)
【文献】米国特許第9138784(US,B1)
【文献】特開2017-69265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/306
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を保持する基板保持部と、
前記基板に向けて処理液を吐出するノズルと、
前記ノズルに前記処理液を供給する第1供給管と、
前記第1供給管を開閉する第1開閉部と、
前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を調整する第1流量調整部と、
前記ノズルに前記処理液を供給する第2供給管と、
前記第1開閉部及び前記第1流量調整部を制御する流量制御部と
を備え、
前記流量制御部は、
第1期間において、前記第1供給管を開けた状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第1流量調整部の開度を第1開度に決定し、
第2期間において、前記第1流量調整部の開度を前記第1開度にした状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第1供給管を開閉し、
前記第1期間は、前記第2期間より前の期間である、基板処理装置。
【請求項2】
前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を計測する流量計を更に備え、
前記流量制御部は、前記第1開閉部に開閉信号を出力するとともに、前記第1流量調整部に開度信号を出力し、
前記開閉信号は、前記第1供給管の開状態及び閉状態の内のいずれかの状態を示し、
前記開度信号は、前記第1流量調整部の開度を示し、
前記フィードバック制御は、前記流量計の検知結果に基づく比例制御と積分制御と微分制御とを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第2期間において、前記ノズルは、
第1吐出量の前記処理液を前記基板の周縁部に向けて吐出し、
前記第1吐出量より多い第2吐出量の前記処理液を前記基板の中央部に向けて吐出し、
前記第1吐出量の前記処理液は、前記第2供給管から供給された前記処理液であり、
前記第2吐出量の前記処理液は、前記第1供給管から供給された前記処理液と、前記第2供給管から供給された前記処理液とである、請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
鉛直方向に沿って延びる回転軸線を中心として前記基板を回転させる基板回転部を更に備え、
前記第2期間において、前記ノズルに対して前記基板を回転させる、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第2期間において、前記基板に対して前記ノズルを移動させる駆動部を更に備える、請求項3又は請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記駆動部の駆動状態を検出する検出部を更に備え、
前記第2期間において、前記流量制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1供給管を開閉する、請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記駆動部は、前記ノズルの移動速度を変更可能であり、
前記流量制御部は、前記第1供給管を開閉するときに、前記ノズルの移動速度を遅くする、請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第2供給管を開閉する第2開閉部と、
前記第2供給管を流通する前記処理液の流量を調整する第2流量調整部と
を更に備え、
前記流量制御部は、
第3期間において、前記第2供給管を開けた状態で、前記第2流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第2流量調整部の開度を第2開度に決定し、
前記第2期間において、前記第2流量調整部の開度を前記第2開度にした状態で、前記第2流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第2供給管を開閉し、
前記第3期間は、前記第2期間より前の期間である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
基板を保持する工程と、
ノズルから前記基板に向けて処理液を吐出する工程と、
第1供給管から前記ノズルに前記処理液を供給する工程と、
第1流量調整部で前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を調整する工程と、
第2供給管から前記ノズルに前記処理液を供給する工程と、
前記第1供給管を開けた状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第1流量調整部の開度を第1開度に決定する工程と、
前記第1流量調整部の開度を前記第1開度にした状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第1供給管を開閉する工程と
を含む、基板処理方法。
【請求項10】
鉛直方向に沿って延びる回転軸線を中心として前記基板を回転させる工程を更に含む、請求項9に記載の基板処理方法。
【請求項11】
前記基板に対して前記ノズルを移動させる工程を更に含む、請求項9又は請求項10に記載の基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置、及び基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造過程では、基板処理装置を用いて半導体ウエハに対し様々な処理が行われる。例えば、基板処理装置として、半導体ウエハに含まれる処理対象膜の膜厚を目標膜厚にするエッチング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、エッチング装置は、半導体ウエハに向けて供給管からエッチング液を供給して、半導体ウエハをエッチングする。
【0003】
また、様々な処理に応じて、エッチング液のような処理液の吐出量を変更する必要がある。そのため、供給管には、処理液の流量を調整する調整バルブが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-85174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、所定吐出量の処理液を基板に精度よく吐出するために、調整バルブの開度はPID制御(フィードバック制御)されている。また、半導体ウエハにおける位置に応じて、処理液の吐出量を変更する必要もある。しかしながら、調整バルブの開度をPID制御しているため、処理液の吐出量を所定吐出量に調整するための時間又はハンチングが生じ、半導体ウエハに向けて所定吐出量の処理液を素早く吐出できなかった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定吐出量の処理液をノズルに、より素早く吐出できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る基板処理装置は、基板保持部と、ノズルと、第1供給管と、第1開閉部と、第1流量調整部と、第2供給管と、流量制御部とを備える。前記基板保持部は、基板を保持する。前記ノズルは、前記基板に向けて処理液を供給する。前記第1供給管は、前記ノズルに前記処理液を供給する。前記第1開閉部は、前記第1供給管を開閉する。前記第1流量調整部は、前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を調整する。前記第2供給管は、前記ノズルに前記処理液を供給する。前記流量制御部は、前記第1開閉部及び前記第1流量調整部を制御する。前記流量制御部は、第1期間において、前記第1供給管を開けた状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第1流量調整部の開度を第1開度に決定する。前記流量制御部は、第2期間において、前記第1流量調整部の開度を前記第1開度にした状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第1供給管を開閉する。前記第1期間は、前記第2期間より前の期間である。
【0008】
ある実施形態において、前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を計測する流量計を更に備える。前記流量制御部は、前記第1開閉部に開閉信号を出力するとともに、前記第1流量調整部に開度信号を出力する。前記開閉信号は、前記第1供給管の開状態及び閉状態の内のいずれかの状態を示す。前記開度信号は、前記第1流量調整部の開度を示す。前記フィードバック制御は、前記流量計の検知結果に基づく比例制御と積分制御と微分制御とを含む。
【0009】
ある実施形態において、前記第2期間において、前記ノズルは、第1吐出量の前記処理液を前記基板の周縁部に向けて吐出し、前記第1吐出量より多い第2吐出量の前記処理液を前記基板の中央部に向けて吐出する。前記第1吐出量の前記処理液は、前記第2供給管から供給された前記処理液である。前記第2吐出量の前記処理液は、前記第1供給管から供給された前記処理液と、前記第2供給管から供給された前記処理液とである。
【0010】
ある実施形態において、鉛直方向に沿って延びる回転軸線を中心として前記基板を回転させる基板回転部を更に備える。前記第2期間において、前記ノズルに対して前記基板を回転させる。
【0011】
ある実施形態において、前記第2期間において、前記基板に対して前記ノズルを移動させる駆動部を更に備える。
【0012】
ある実施形態において、前記駆動部の駆動状態を検出する検出部を更に備える。前記第2期間において、前記流量制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記第1供給管を開閉する。
【0013】
ある実施形態において、前記駆動部は、前記ノズルの移動速度を変更可能である。前記流量制御部は、前記第1供給管を開閉するときに、前記ノズルの移動速度を遅くする。
【0014】
ある実施形態において、前記第2供給管を開閉する第2開閉部と、前記第2供給管を流通する前記処理液の流量を調整する第2流量調整部とを更に備える。前記流量制御部は、第3期間において、前記第2供給管を開けた状態で、前記第2流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第2流量調整部の開度を第2開度に決定する。前記第2期間において、前記第2流量調整部の開度を前記第2開度にした状態で、前記第2流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第2供給管を開閉する。前記第3期間は、前記第2期間より前の期間である。
【0015】
本発明に係る基板処理方法は、基板を保持する工程と、ノズルから前記基板に向けて処理液を吐出する工程と、第1供給管から前記ノズルに前記処理液を供給する工程と、第1流量調整部で前記第1供給管を流通する前記処理液の流量を調整する工程と、第2供給管から前記ノズルに前記処理液を供給する工程と、前記第1供給管を開けた状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御して、前記第1流量調整部の開度を第1開度に決定する工程と、前記第1流量調整部の開度を前記第1開度にした状態で、前記第1流量調整部の開度をフィードバック制御せず、前記第1供給管を開閉する工程とを含む。
【0016】
ある実施形態において、鉛直方向に沿って延びる回転軸線を中心として前記基板を回転させる工程を更に含む。
【0017】
ある実施形態において、前記基板に対して前記ノズルを移動させる工程を更に含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る基板処理装置、及び基板処理方法よれば、所定吐出量の処理液を基板に、より素早く吐出できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態1に係る基板処理装置の模式図である。
図2】実施形態1に係る基板処理装置が備える処理ユニットの模式図である。
図3】(a)は、ノズル移動処理を示す平面図である。(b)は、基板回転処理を示す平面図である。
図4】実施形態1に係るリンス液供給部を示す模式図である。
図5】実施形態1に係るリンス液供給部を示す模式図である。
図6】実施形態1に係るリンス液供給部を示す模式図である。
図7】実施形態1に係るリンス液供給部を示す模式図である。
図8】ノズルからのリンス液の吐出量と時間との関係の一例を示す図である。
図9】実施形態1の基板処理装置が備える制御部と流量制御部とによる処理を示すフローチャートである。
図10】実施形態1の基板処理装置が備える制御部と流量制御部とによる処理を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態3に係るリンス液供給部を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面(図1図11)を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0021】
本発明に係る基板処理装置及び基板処理方法が処理の対象とする「基板」には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、及び光磁気ディスク用基板等の各種基板を適用可能である。以下では主として、円板状の半導体ウエハを処理の対象とする基板処理装置及び基板処理方法を例に本実施形態を説明するが、本発明に係る基板処理装置及び基板処理方法は、上記した半導体ウエハ以外の各種基板に対しても同様に適用可能である。また、基板の形状についても、円板状に限定されず、本発明に係る基板処理装置及び基板処理方法は、各種形状の基板に対して適用可能である。
【0022】
[実施形態1]
以下、図1図10を参照して本発明の実施形態1を説明する。まず、図1を参照して本実施形態の基板処理装置100を説明する。図1は、本実施形態の基板処理装置100の模式図である。詳しくは、図1は、基板処理装置100の模式的な平面図である。基板処理装置100は、基板Wを処理する。より具体的には、基板処理装置100は、基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。
【0023】
図1に示すように、基板処理装置100は、複数の処理ユニット1と、流体キャビネット100Aと、複数の流体ボックス100Bと、複数のロードポートLPと、インデクサーロボットIRと、センターロボットCRと、制御装置101とを備える。
【0024】
ロードポートLPの各々は、複数枚の基板Wを積層して収容する。インデクサーロボットIRは、ロードポートLPとセンターロボットCRとの間で基板Wを搬送する。センターロボットCRは、インデクサーロボットIRと処理ユニット1との間で基板Wを搬送する。なお、インデクサーロボットIRとセンターロボットCRとの間に、基板Wを一時的に載置する載置台(パス)を設けて、インデクサーロボットIRとセンターロボットCRとの間で載置台を介して間接的に基板Wを受け渡しする装置構成としてもよい。
【0025】
複数の処理ユニット1は、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置される複数のタワーTW(図1では4つのタワーTW)を形成している。各タワーTWは、上下に積層された複数の処理ユニット1(図1では3つの処理ユニット1)を含む。処理ユニット1の各々は、処理液を基板Wに供給して、基板Wを処理する。
【0026】
流体キャビネット100Aは、処理液を収容する。流体ボックス100Bはそれぞれ、複数のタワーTWのうちの1つに対応している。流体キャビネット100A内の処理液は、いずれかの流体ボックス100Bを介して、流体ボックス100Bに対応するタワーTWに含まれる全ての処理ユニット1に供給される。
【0027】
本実施形態において、処理液は、エッチング液と、リンス液と、SC1と、SC2とを含む。エッチング液は、基板Wをエッチングする。エッチング液は、例えば、フッ硝酸(フッ酸(HF)と硝酸(HNO)との混合液)、フッ酸、バファードフッ酸(BHF)、フッ化アンモニウム、HFEG(フッ酸とエチレングリコールとの混合液)、又は、燐酸(HPO)である。リンス液は、基板Wをリンスする。具体的には、リンス液は、基板W上に残存するエッチング液を洗い流すために使用される。リンス液は、例えば、脱イオン水、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、又は、希釈濃度(例えば、10ppm~100ppm程度)の塩酸水である。SC1とSC2との各々は、基板Wを洗浄する。SC1は、例えば、NHOHとHとを含む混合液である。処理液は、特に限定されないが、以下、実施形態1では、処理液がリンス液である場合について説明する。
【0028】
続いて、制御装置101について説明する。制御装置101は、基板処理装置100の各部の動作を制御する。例えば、制御装置101は、ロードポートLP、インデクサーロボットIR、及びセンターロボットCRを制御する。制御装置101は、制御部102と、記憶部103とを含む。
【0029】
制御部102は、プロセッサーを有する。制御部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、MPU(Micro Processing Unit)を有する。或いは、制御部102は、汎用演算機を有してもよい。
【0030】
記憶部103は、データ及びコンピュータプログラムを記憶する。データは、レシピデータを含む。レシピデータは、複数のレシピを示す情報を含む。複数のレシピの各々は、基板Wの処理内容及び処理手順を規定する。
【0031】
記憶部103は、主記憶装置を有する。主記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部103は、補助記憶装置を更に有してもよい。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリ及びハードディスクドライブの少なくも一方を含む。記憶部103はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部102は、記憶部103に記憶されているコンピュータプログラム及びデータに基づいて、基板処理装置100の各部の動作を制御する。
【0032】
続いて図1及び図2を参照して、本実施形態の基板処理装置100について更に説明する。図2は、本実施形態の基板処理装置100が備える処理ユニット1の模式図である。詳しくは、図2は、処理ユニット1の模式的な断面図である。
【0033】
図2に示すように、処理ユニット1は、チャンバー2と、スピンチャック3と、スピンモータ部5と、ノズル8と、ノズル移動機構9と、ガード10とを備える。また、基板処理装置100の流体ボックス100Bは、リンス液供給部4を備える。制御装置101(制御部102)は、スピンチャック3、スピンモータ部5、及びノズル移動機構9を制御する。
【0034】
チャンバー2は略箱形状を有する。チャンバー2は、基板W、スピンチャック3、スピンモータ部5、ガード10、ノズル8、ノズル移動機構9、及び、リンス液供給部4の一部を収容する。
【0035】
スピンチャック3は、基板Wを水平に保持する。スピンチャック3は、「基板保持部」の一例である。具体的には、スピンチャック3は、複数のチャック部材32と、スピンベース33とを有する。複数のチャック部材32は、基板Wの周縁に沿ってスピンベース33に設けられる。複数のチャック部材32は基板Wを水平な姿勢で保持する。スピンベース33は、略円板状であり、水平な姿勢で複数のチャック部材32を支持する。
【0036】
スピンモータ部5は、第1回転軸線AX1を中心として基板Wとスピンチャック3とを一体に回転させる。第1回転軸線AX1は、上下方向に延びる。本実施形態では、第1回転軸線AX1は、略鉛直方向に延びる。第1回転軸線AX1は中心軸の一例であり、スピンモータ部5は「基板回転部」の一例である。詳しくは、スピンモータ部5は、第1回転軸線AX1を中心としてスピンベース33を回転させる。従って、スピンベース33は、第1回転軸線AX1を中心として回転する。その結果、スピンチャック3に保持された基板Wが、第1回転軸線AX1を中心として回転する。
【0037】
具体的には、スピンモータ部5は、モータ本体51と、シャフト53と、エンコーダ55とを有する。シャフト53はスピンベース33に結合される。モータ本体51は、シャフト53を回転させる。その結果、スピンベース33が回転する。
【0038】
エンコーダ55は、基板Wの回転位置を検出して、基板Wの回転位置を示す信号を制御装置101(制御部102)に出力する。以下、基板Wの回転位置を示す信号を、「回転位置信号」と記載する。制御部102は、回転位置信号に基づいて、基板Wの回転速度又は基板Wの回転数[rpm]を算出する。
【0039】
ノズル8は、基板Wの上方から、基板Wに向けてリンス液を吐出する。詳しくは、ノズル8は、回転中の基板Wに向けてリンス液を吐出する。
【0040】
ガード10は、略筒形状を有する。ガード10は、基板Wから排出されたリンス液を受け止める。
【0041】
ノズル移動機構9は、略水平方向にノズル8を移動させる。詳しくは、ノズル移動機構9は、略鉛直方向に沿った第2回転軸線AX2を中心とする周方向に沿ってノズル8を移動させる。
【0042】
具体的には、ノズル移動機構9は、ノズルアーム91と、第1回転軸93と、駆動部95と、エンコーダ94とを有する。ノズルアーム91は略水平方向に沿って延びる。ノズルアーム91の先端部にノズル8が配置される。ノズルアーム91は第1回転軸93に結合される。第1回転軸93は、略鉛直方向に沿って延びる。
【0043】
駆動部95は、第2回転軸線AX2を中心として第1回転軸93を回転させて、第1回転軸93を中心にノズルアーム91を略水平面に沿って旋回させる。その結果、ノズル81が略水平面に沿って移動する。詳しくは、ノズル8は、第2回転軸線AX2を中心とする周方向に沿って、第1回転軸93の周りを移動する。駆動部95は、例えば、ステッピングモータを含む。或いは、駆動部95は、モータと、減速機とを含んでもよい。
【0044】
エンコーダ94は、駆動部95の駆動状態を検出する。エンコーダ94は、「検出部」の一例である。具体的には、エンコーダ94は、駆動部95の回転状態を検出して、駆動部95の回転量を示す信号を制御装置101(制御部102)に出力する。以下、駆動部95の回転量を示す信号を、「駆動部回転量信号」と記載する。駆動部回転量信号は、例えば、パルス信号である。制御部102は、駆動部回転量信号に基づいて、基板Wに対するノズル8の位置とノズル8の移動速度とを算出する。
【0045】
続いて図3(a)及び図3(b)を参照して、ノズル移動処理と、基板回転処理とを説明する。図3(a)は、ノズル移動処理を示す平面図である。図3(b)は、基板回転処理を示す平面図である。まず、図3(a)を参照してノズル移動処理を説明する。ノズル移動処理は、ノズル8を移動させる処理を示す。図1を参照して説明した制御部102は、ノズル移動機構9を制御して、ノズル8を移動させる。
【0046】
図3(a)に示すように、ノズル移動機構9は、平面視において円弧状の軌跡TJ1に沿ってノズル8を移動させることができる。軌跡TJ1は、基板Wのエッジ部EGと基板Wの中心部CTと基板Wの外部POとを通る。エッジ部EGは、基板Wの周縁部を示す。
【0047】
続いて、図3(b)を参照して基板回転処理を説明する。基板回転処理は、基板Wを回転する処理を示す。図3(b)に示すように、ノズル8は、基板回転処理中に、処理位置Pに配置される。処理位置Pは、基板Wを処理する位置を示す。また、ノズル8は、基板回転処理中に、処理位置Pに向けてリンス液を吐出する。従って、ノズル8は、基板Wの周方向CDに沿った処理位置Pに向けてリンス液を吐出する。
【0048】
実施形態1では、ノズル移動機構9は、ノズル8を、軌跡TJ1に沿って、中心部CTとエッジ部EGとの間で移動させながら、回転中の基板Wに向けてリンス液を吐出する。
【0049】
続けて図4を参照して、リンス液供給部4を説明する。図4は、実施形態1に係るリンス液供給部4を示す模式図である。図4に示すように、リンス液供給部4は、第1供給部110と、第2供給部120と、流量制御部200とを備える。
【0050】
まず、第1供給部110について説明する。第1供給部110は、第1供給管114と、第1流量計113と、第1調整バルブ112と、第1開閉バルブ111とを含む。第1流量計113と、第1調整バルブ112と、第1開閉バルブ111とは、この順番に第1供給管114の下流から上流に向かって、第1供給管114に配置される。第1調整バルブ112は、「第1流量調整部」の一例である。第1開閉バルブ111は、「第1開閉部」の一例である。
【0051】
第1供給管114は、ノズル8にリンス液を供給する。詳しくは、リンス液は、第1供給管114を介して流体キャビネット100Aのタンク210からノズル8に供給される。第1供給管114は、リンス液が流通する管状部材である。
【0052】
第1開閉バルブ111は、第1供給管114を開閉する。つまり、第1開閉バルブ111は、第1供給管114からのノズル8に対するリンス液の供給と供給停止とを切り替える。
【0053】
第1調整バルブ112は、第1供給管114を流通するリンス液の流量を調整する。「流量」は、例えば、単位時間当たりに単位面積を通過するリンス液の流量を示す。第1調整バルブ112は、開度を調節して、第1供給管114を流通するリンス液の流量を調整する。第1調整バルブ112は、例えば、モータニードルバルブである。具体的には、第1調整バルブ112は、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
【0054】
第1流量計113は、第1供給管114を流通するリンス液の流量を計測する。第1流量計113は、流量を示す信号を流量制御部200に出力する。流量を示す信号は、「検知結果」の一例であり、第1供給管114を流通するリンス液の流量を示す。以下、流量を示す信号を、「第1流量信号FA」と記載する。
【0055】
続けて第2供給部120について説明する。第2供給管124と、第2流量計123と、第2調整バルブ122と、第2開閉バルブ121とを含む。第2流量計123と、第2調整バルブ122と、第2開閉バルブ121とは、この順番に第2供給管124の下流から上流に向かって、第2供給管124に配置される。第2調整バルブ122は、「第2流量調整部」の一例である。第2開閉バルブ121は、「第2開閉部」の一例である。
【0056】
第2供給管124は、ノズル8にリンス液を供給する。詳しくは、リンス液は、第2供給管124を介してタンク210からノズル8に供給される。第2供給管124は、リンス液が流通する管状部材である。
【0057】
第2開閉バルブ121は、第2供給管124を開閉する。つまり、第2開閉バルブ121は、第2供給管124からのノズル8に対するリンス液の供給と供給停止とを切り替える。
【0058】
第2調整バルブ122は、第2供給管124を流通するリンス液の流量を調整する。第2調整バルブ122は、開度を調節して、第2供給管124を流通するリンス液の流量を調整する。第2調整バルブ122は、例えば、モータニードルバルブである。具体的には、第2調整バルブ122は、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
【0059】
第2流量計123は、第2供給管124を流通するリンス液の流量を計測する。第2流量計123は、流量を示す信号を流量制御部200に出力する。流量を示す信号は、第2供給管124を流通するリンス液の流量を示す。以下、流量を示す信号を、「第2流量信号FB」と記載する。
【0060】
続けて流量制御部200について説明する。流量制御部200は、リンス液供給部4の各構成を制御する。流量制御部200は、プロセッサーを有する。流量制御部200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、MPU(Micro Processing Unit)を有する。例えば、流量制御部200は、第1開閉バルブ111と、第1調整バルブ112と、第2開閉バルブ121と、第2調整バルブ122とを制御する。
【0061】
まず、第1供給部110の制御方法について説明する。流量制御部200は、第1開閉バルブ111に開閉信号SNAを出力する。開閉信号SNAは、第1供給管114の開状態及び閉状態の内のいずれかの状態を示す。詳細には、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く。一方、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。
【0062】
また、流量制御部200は、第1調整バルブ112に開度信号SMAを出力する。開度信号SMAは、第1調整バルブ112の開度を示す。例えば、第1所定流量のリンス液をノズル8が基板Wに向かって吐出する処理を実行する場合には、開度信号SMAは、第1供給管114を流通するリンス液の流量が第1所定流量になるように、第1調整バルブ112を開くための第1所定開度量を含む。詳細には、流量制御部200は、第1所定開度量を含む開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力することで、第1調整バルブ112が第1所定開度量、開く。
【0063】
更に、流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度をフィードバック制御することが可能である。詳細には、流量制御部200は、第1流量計113から第1流量信号FAを受信する。流量制御部200は、第1流量信号FAに示される流量が第1所定流量より多いときには、第1所定開度量より小さくなる開度量を示す開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力する。一方、流量制御部200は、第1流量信号FAに示される流量が第1所定流量より少ないときには、第1所定開度量より大きくなる開度量を示す開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力する。その結果、流量制御部200が第1流量信号FAに示される流量と第1所定流量とを比較して、第1供給管114を流通するリンス液の流量が、第1所定流量になる。
【0064】
より詳細には、フィードバック制御は、第1流量信号FAに基づく比例制御と積分制御と微分制御とを含む。流量制御部200は、第1流量信号FAに示される流量に基づいて、比例制御と積分制御と微分制御とを実行し、比例制御と積分制御と微分制御とが実行された開度量を示す開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力する。フィードバック制御は、例えばPID制御である。
【0065】
また、第1所定流量と異なる第2所定流量のリンス液をノズル8が基板Wに向かって吐出する処理を実行する場合には、開度信号SMAは、第1供給管114を流通するリンス液の流量が第2所定流量になるように、第1調整バルブ112を開くための第2所定開度量を含む。詳細には、流量制御部200は、第2所定開度量を含む開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力することで、第1調整バルブ112が第2所定開度量、開く。そして、流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度をフィードバック制御する。その結果、流量制御部200が第1流量信号FAに示される流量と第2所定流量とを比較して、第1供給管114を流通するリンス液の流量が、第2所定流量になる。
【0066】
続けて第2供給部120の制御方法について説明する。流量制御部200は、第2開閉バルブ121に開閉信号SNBを出力する。開閉信号SNBは、第2供給管124の開状態及び閉状態の内のいずれかの状態を示す。詳細には、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開く。一方、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を閉じる。
【0067】
また、流量制御部200は、第2調整バルブ122に開度信号SMBを出力する。開度信号SMBは、第2調整バルブ122の開度を示す。例えば、第3所定流量のリンス液をノズル8が基板Wに向かって吐出する処理を実行する場合には、開度信号SMBは、第2供給管124を流通するリンス液の流量が第3所定流量になるように、第2調整バルブ122を開くための第3所定開度量を含む。詳細には、流量制御部200は、第3所定開度量を含む開度信号AMBを第2調整バルブ122に出力することで、第2調整バルブ122が第2所定開度量、開く。そして、流量制御部200は、第2調整バルブ122の開度をフィードバック制御することが可能である。その結果、流量制御部200が第2流量信号FBに示される流量と第3所定流量とを比較して、第2供給管124を流通するリンス液の流量が、第3所定流量になる。
【0068】
続いて図5を参照して、基板処理装置100が実行する「第1基板処理(モード1)」を説明する。図5は、実施形態1に係るリンス液供給部4を示す模式図である。なお、図5は、流量制御部200が「第1基板処理」を実行している状態を示す図である。「第1基板処理」とは、ノズル8が基板Wの上面に向けて第1所定流量のリンス液を吐出することである。また、開いているバルブを白色で示し、閉じているバルブを黒色で示している。
【0069】
「第1基板処理」では、制御部102は、ノズル8を基板Wの中心部CTに配置する。そして、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を閉じる。一方、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く。換言すれば、「第1基板処理」では、第2供給部120は用いられない。
【0070】
そして、流量制御部200は、第1所定開度量を示す開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力することで、第1調整バルブ112が第1所定開度量、開く。流量制御部200は、第1流量計113から第1流量信号FAを受信する。流量制御部200が第1流量信号FAに示される流量と第1所定流量とを比較して、第1供給管114を流通するリンス液の流量が、第1所定流量になる。第1供給管114を流通するリンス液の流量が第1所定流量になると、流量制御部200は開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力することを停止る。その結果、ノズル8が基板Wの上面に向けて第1所定流量のリンス液を吐出し続ける。そして、ノズル移動機構9は、ノズル8を、軌跡TJ1に沿って、中心部CTとエッジ部EGとの間で移動させる。
【0071】
続いて図3(a)から図7を参照して、「第1基板処理(モード1)」と異なる「第2基板処理(モード2)」を説明する。「第2基板処理」とは、ノズル8が基板Wの上面のエッジ部EGを含む周縁領域に向けて第1吐出量のリンス液を吐出し、ノズル8が基板Wの上面の中心部CTを含む中央領域に向けて第2吐出量のリンス液を吐出する処理である。基板Wの上面のエッジ部EGを含む周縁領域は、「基板の周縁部」の一例である。具体的には、基板Wの上面のエッジ部EGを含む周縁領域は、例えば、基板W径方向の所定値以上縁側である。基板Wの上面の中心部CTを含む中央領域は、「基板の中央部」の一例である。換言すれば、第1吐出量のリンス液を吐出する状態と、第2吐出量のリンス液を吐出する状態とを切り替える。第2吐出量は、第1吐出量より多い。その結果、基板Wの裏面へのリンス液の回り込みを防止できる。第1吐出量は、例えば500ml/分であり、第2吐出量は、例えば2000ml/分である。
【0072】
実施形態1では、第2期間において「第2基板処理」を実行するために、第1期間において「第1準備処理」を実行する。第1期間は、第2期間より前の期間である。第1期間は、特に限定されないが、「第2基板処理」を実行する直前の期間である。
【0073】
再び図3(a)及び図5を参照して、「第1準備処理」を説明する。「第1準備処理」とは、第1供給管114を流通するリンス液の流量を予め調整する処理である。図5に示す「第1基板処理」では、ノズル8が基板Wの中心部CTに配置されたが、「第1準備処理」では、例えば、ノズル8が所定位置(HOME位置)に配置される。所定位置は、特に限定されないが、例えば基板Wの外部POである。
【0074】
「第1準備処理」では、制御部102は、ノズル8を基板Wの外部POに配置する。そして、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を閉じる。一方、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く。
【0075】
そして、流量制御部200は、第1供給管114を流通するリンス液の流量が第1流量になるように、第1調整バルブ112を開くための第1開度量を含む開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力することで、第1調整バルブ112が第1開度量、開く。第1流量は、第1吐出量と第2吐出量との差分である。第1流量は、例えば1500ml/分である。
【0076】
流量制御部200は、第1流量計113から第1流量信号FAを受信する。流量制御部200が第1流量信号に示される流量と第1流量とを比較して、第1供給管114を流通するリンス液の流量が、第1流量になる。その結果、ノズル8が外部POに向けて第1流量のリンス液を吐出する。このとき、第1調整バルブ112の開度は第1開度である。換言すれば、第1開度は、第1供給管114を第1流量のリンス液が流通するための第1調整バルブ112の開度を示す。そして、流量制御部200は、「第2基板処理」を実行するときの第1調整バルブ112の開度を第1開度に決定する。
【0077】
流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度を第1開度に決定した後、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。その結果、第1供給管114を流通するリンス液の流量が、0になる。
【0078】
続いて図6及び図7を参照して、「第2基板処理」を説明する。図6及び図7は、実施形態1に係るリンス液供給部4を示す模式図である。なお、図6は、ノズル8が基板Wの上面のエッジ部EGを含む周縁領域に向けて第1吐出量のリンス液を吐出している状態を示す図である。また、図7は、ノズル8が基板Wの上面の中心部CTを含む中央領域に向けて第2吐出量のリンス液を吐出している状態を示す図である。
【0079】
図6に示すように、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開く。また、流量制御部200は、第2供給管124を流通するリンス液の流量が第2流量になるように、第2調整バルブ122を開くための第2開度量を示す開度信号SMBを第2調整バルブ122に出力する。第2供給管124には、第2流量のリンス液が流通する。第2流量は、第1吐出量である。
【0080】
流量制御部200は、第1開度を示す開度信号SMAを第1調整バルブ112に出力しておく。また、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。換言すれば、流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度を第1開度とした状態で、閉状態を示す開閉信号を第1開閉バルブ111に出力する。その結果、ノズル8は、第1吐出量のリンス液を基板Wに向けて吐出する。
【0081】
一方、図7に示すように、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開く。また、流量制御部200は、第2供給管124を流通するリンス液の流量が第2流量になるように、第2調整バルブ122を開くための第2開度量を示す開度信号SMBを第2調整バルブ122に出力する。第2供給管124には、第2流量のリンス液が流通する。
【0082】
また、流量制御部200は、第1開度を示す開度信号SMAを第1調整バルブ112に出力しておく。また、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く。換言すれば、流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度を第1開度とした状態で、開状態を示す開閉信号を第1開閉バルブ111に出力する。その結果、ノズル8は、第2吐出量のリンス液を基板Wに向けて吐出する。
【0083】
ここで、図8を参照して、第1吐出量のリンス液を吐出する状態と、第2吐出量のリンス液を吐出する状態との切替えについて説明する。図8は、ノズル8からのリンス液の吐出量と時間との関係の一例を示す図(グラフ)である。図8に示すように、横軸は時間を示し、縦軸は吐出量を示す。
【0084】
時間T1は、流量制御部200が開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力した時間を示す。時間T2は、流量制御部200が閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力した時間を示す。時間T3は、流量制御部200が閉状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力した時間を示す。
【0085】
また、第1吐出量X1は、例えば500ml/分である。第2吐出量X2は、例えば2000ml/分である。
【0086】
時間T1から短期間ΔT(例えば1秒以内)で、リンス液の吐出量が第1吐出量X1から第2吐出量X2に変化している。また、リンス液の吐出量が第1吐出量X1から第2吐出量X2にハンチングせずに変化している。ハンチングとは、例えば、リンス液の吐出量が第2吐出量X2より多くなったり少なくなったりすることを繰り返すことをいう。換言すれば、ハンチングとは、吐出量が不安定になることをいう。
【0087】
以上、本発明の実施形態1について説明した。実施形態1によれば、流量制御部200は、第2期間(「第2基板処理」)において、第1調整バルブ112の開度を第1開度とした状態で、第1調整バルブ112の開度をフィードバック制御せず、開状態を示す開閉信号を第1開閉バルブ111に出力する。その結果、第1調整バルブ112の開度をフィードバック制御したときと比較して、第2吐出量X2のリンス液を基板Wに、より素早く供給できる。また、第1調整バルブ112の開度をフィードバック制御したときと比較して、第2吐出量X2のリンス液をハンチングせずに基板Wに供給できる。
【0088】
また、フィードバック制御は、第1流量信号FAに基づく比例制御と積分制御と微分制御とを含むため、流量制御部200は、第1調整バルブ112の開度を、より精度が高い第1開度に決定できる。
【0089】
また、第1吐出量X1のリンス液は、第2供給管124から供給されたリンス液であり、第2吐出量X2のリンス液は、第1供給管114から供給されたリンス液と、第2供給管124から供給されたリンス液とであるため、第2期間において、第1吐出量X1のリンス液を基板Wの上面のエッジ部EGを含む周縁領域に向けて吐出することと、第2吐出量X2のリンス液を基板Wの上面の中心部CTを含む中央領域に向けて吐出することとを、ハンチングを抑制しつつ、より素早く切替えることができる。
【0090】
そして、スピンモータ部5が基板Wとスピンチャック3とを一体に回転させた場合に、基板Wにおける所望の位置に第2吐出量X2のリンス液を、より素早く吐出できる。更に、ノズル移動機構9がノズル8を移動させた場合に、基板Wにおける所望の位置に第2吐出量X2のリンス液を、より素早く吐出できる。
【0091】
更に詳細には、エンコーダ94は、駆動部回転量信号を制御装置101とともに、流量制御部200に出力する。流量制御部200は、第2期間において、エンコーダ94の駆動部回転量信号に基づいて、第1供給管114を開閉する。例えば、駆動部回転量信号が示す回転量が、所定回転量未満であるときには、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力する。具体的には、駆動部回転量信号が示すパルス数が、閾値未満であるときには、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力しない。その結果、ノズル8は、第1吐出量X1のリンス液を基板Wのエッジ部EGを含む周縁領域に向けて吐出する。
【0092】
一方、駆動部回転量信号が示す回転量が、所定回転量以上であるときには、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力する。具体的には、駆動部回転量信号が示すパルス数が、閾値以上であるときには、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力する。換言すれば、ノズル8が基板Wの中心部CTを含む中央領域の上方に配置されるときには、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力する。その結果、ノズル8は、第2吐出量X2のリンス液を基板Wの中心部CTを含む中央領域に向けて吐出する。よって、流量制御部200は、制御部102(基板処理装置100の各部の動作を制御するコンピュータ)から制御信号を受信せずに、駆動部回転量信号に基づいて第1開閉バルブ111を制御できる。
【0093】
なお、第1期間から第2期間に変わるときに、第1調整バルブ112の開度のフィードバック制御を行う状態からフィードバック制御を行わない状態に切り替わるが、第1調整バルブ112の開度のフィードバック制御を行う状態からフィードバック制御を行わない状態に切り替わるタイミングは、例えば第1期間から一定期間、経過したタイミングでもよく、また、ノズル8が所定位置(処理開始位置)に移動するタイミングでもよい。所定位置に移動する具体的なタイミングとは、例えば図3(a)におけるノズル8の基板Wの外部POから中心部CTに配置されるタイミングでもよい。
【0094】
続いて図9及び図10を参照して、本実施形態の基板処理方法を説明する。本実施形態の基板処理方法は、図1図7を参照して説明した基板処理装置100によって実行される。図9及び図10は、本実施形態の基板処理装置100が備える制御部102と流量制御部200とによる処理を示すフローチャートである。
【0095】
まず、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。また、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を閉じる(ステップS101)。
【0096】
次に、ノズル8が所定位置に移動するように、制御部102はノズル移動機構9を制御する(ステップS2)。所定位置は、例えば、基板Wの外部POである。
【0097】
次に、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く(ステップS103)。
【0098】
次に、流量制御部200は、第1流量計113から第1流量信号FAを受信する(ステップS104)。
【0099】
次に、流量制御部200は、第1流量信号FAに示される流量が第1流量との差が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。第1流量信号FAに示される流量が第1流量との差が閾値以上であると制御部102が判定した場合(ステップS105のYes)、流量制御部200は、第1流量信号FAに示される流量に基づいて、比例制御と積分制御と微分制御とを実行し、比例制御と積分制御と微分制御とが実行された開度量を示す開度信号AMAを第1調整バルブ112に出力する(ステップS106)。
【0100】
一方、第1流量信号FAに示される流量が第1流量との差が閾値以上でないと制御部102が判定した場合(ステップS105のNo)、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。また、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開く(ステップS107)。換言すれば、流量制御部200は、「第2基板処理」を実行するときの第1調整バルブ112の開度を第1開度に決定する。
【0101】
そして、流量制御部200は、「第2基板処理」の実行中に、ノズル8の位置が基板Wの中心部CTを含む中央領域であるか否かを判定する(ステップS108)。ノズル8の位置が基板Wの中心部CTを含む中央領域であると流量制御部200が判定した場合(ステップS108のYes)、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を開く(ステップS109)。その結果、ノズル8は、第2吐出量X2のリンス液を基板Wに向けて吐出する。
【0102】
一方、ノズル8の位置が基板Wの中心部CTを含む中央領域でないと流量制御部200が判定した場合(ステップS108のNo)、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる(ステップS110)。その結果、ノズル8は、第1吐出量X1のリンス液を基板Wに向けて吐出する。
【0103】
[実施形態2]
再び図4を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、リンス液の吐出量を0と第1吐出量と第2吐出量と第3吐出量との4種類に切り替える点で実施形態1と異なる。
【0104】
実施形態2では、第2期間において「第2基板処理」を実行するために、第3期間において「第2準備処理」を実行する。第3期間は、第2期間より前の期間である。第3期間は、第1期間と同じであってもよい。
【0105】
「第2準備処理」とは、第2供給管124を流通するリンス液の流量を予め調整する処理である。「第2準備処理」では、例えば、ノズル8が所定位置に配置される。
【0106】
「第2準備処理」では、制御部102は、ノズル8を基板Wの外部POに配置する。そして、流量制御部200は、閉状態を示す開閉信号SNAを第1開閉バルブ111に出力することで、第1開閉バルブ111が第1供給管114を閉じる。一方、流量制御部200は、開状態を示す開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開く。
【0107】
そして、流量制御部200は、第2供給管124を流通するリンス液の流量が第2流量になるように、第2調整バルブ122を開くための第2開度量を含む開度信号AMBを第2調整バルブ122に出力することで、第2調整バルブ122が第2開度量、開く。流量制御部200は、第2流量計123から第2流量信号FBを受信する。流量制御部200が第2流量信号FBに示される流量と第2流量とを比較して、第2供給管124を流通するリンス液の流量が、第2流量になる。その結果、ノズル8が外部POに向けて第2流量のリンス液を吐出する。このとき、第2調整バルブ122の開度は第2開度である。換言すれば、第2開度は、第2供給管124を第2流量のリンス液が流通するための第2調整バルブ122の開度を示す。流量制御部200は、第2調整バルブ122の開度を第2開度に決定する。
【0108】
第2期間において、流量制御部200は、第2開度を示す開度信号SMBを第2調整バルブ122に出力しておく。また、流量制御部200は、開閉信号SNBを第2開閉バルブ121に出力することで、第2開閉バルブ121が第2供給管124を開閉する。換言すれば、流量制御部200は、第2期間において、第2調整バルブ122の開度を第2開度とした状態で、開閉信号を第2開閉バルブ121に出力する。
【0109】
以上、本発明の実施形態2について説明した。実施形態2によれば、流量制御部200は、第2期間(「第2基板処理」)において、第1調整バルブ112の開度を第1開度とし、第2調整バルブ122の開度を第2開度とした状態で、開状態を示す開閉信号を第1開閉バルブ111と第2開閉バルブ121とに出力する。その結果、0と第1吐出量と第2吐出量と第3吐出量との4種類の吐出量のリンス液を基板Wに、より素早く供給できる。
【0110】
[実施形態3]
続いて図11を参照して本発明の実施形態3について説明する。図11は、実施形態3に係るリンス液供給部4を示す模式図である。但し、実施形態2と異なる事項を説明し、実施形態2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、リンス液供給部4が第3供給部130を更に備える点で実施形態2と異なる。
【0111】
具体的には、第3供給部130は、第3供給管134と、第3流量計133と、第3調整バルブ132と、第3開閉バルブ131とを含む。第3流量計133と、第3調整バルブ132と、第3開閉バルブ131とは、この順番に第3供給管134の下流から上流に向かって、第3供給管134に配置される。
【0112】
第3供給管134は、ノズル8にリンス液を供給する。詳しくは、リンス液は、第3供給管134を介してタンク210からノズル8に供給される。第3供給管134は、リンス液が流通する管状部材である。
【0113】
第3開閉バルブ131は、第3供給管134を開閉する。つまり、第3開閉バルブ131は、第3供給管134からのノズル8に対するリンス液の供給と供給停止とを切り替える。
【0114】
第3調整バルブ132は、第3供給管134を流通するリンス液の流量を調整する。第3調整バルブ132は、開度を調節して、第3供給管134を流通するリンス液の流量を調整する。第3調整バルブ132は、例えば、モータニードルバルブである。具体的には、第3調整バルブ132は、弁座が内部に設けられたバルブボディ(図示しない)と、弁座を開閉する弁体と、開位置と閉位置との間で弁体を移動させるアクチュエータ(図示しない)とを含む。
【0115】
第3流量計133は、第3供給管134を流通するリンス液の流量を計測する。第3流量計133は、流量を示す信号を流量制御部200に出力する。流量を示す信号は、第3供給管134を流通するリンス液の流量を示す。以下、流量を示す信号を、「第3流量信号」と記載する。
【0116】
流量制御部200は、第3開閉バルブ131と、第3調整バルブ132とを更に制御する。
【0117】
以上、本発明の実施形態3について説明した。実施形態3によれば、0と第1吐出量と第2吐出量と第3吐出量と第4吐出量と第5吐出量と第6吐出量との7種類の吐出量のリンス液を基板Wに、より素早く供給できる。0と第1吐出量と第2吐出量と第3吐出量と第4吐出量と第5吐出量と第6吐出量とは、互いに異なる。その結果、吐出量に関して詳細な制御を実行できる。
【0118】
以上、図面(図1図11)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0119】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0120】
(1)例えば、図3を参照して説明したノズル8は、第2回転軸線AX2を中心とする周方向に沿って、第1回転軸93の周りを一定速度で移動したが、特に限定されない。ノズル移動機構9(駆動部95)は、ノズル8の移動速度を変更可能であってもよい。例えば、流量制御部200は第1供給管114を開閉するときに、ノズル移動機構9(駆動部95)はノズル8の移動速度を遅くしてもよい。その結果、基板Wにおける所望の位置にリンス液を、より精度よく吐出できる。
【0121】
(2)例えば、流量制御部200は、エンコーダ94からの駆動部回転量信号に基づいてノズル8の位置を検出したが、駆動部95の駆動時間に基づいてノズル8の位置を検出してもよい。
【0122】
(3)例えば、図2を参照して説明したスピンチャック3は、複数のチャック部材32を基板Wの周端面に接触させる挟持式のチャックであったが、基板Wを保持する方式は、基板Wを水平に保持できる限り、特に限定されない。例えば、スピンチャック3は、バキューム式のチャックであってもよいし、ベルヌーイ式のチャックであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、基板を処理する分野に有用である。
【符号の説明】
【0124】
8 :ノズル
9 :ノズル移動機構
100 :基板処理装置
101 :制御装置
102 :制御部
103 :記憶部
111 :第1開閉バルブ(第1開閉部)
112 :第1調整バルブ(第1流量調整部)
114 :第1供給管
121 :第2開閉バルブ(第2開閉部)
122 :第2調整バルブ(第2流量調整部)
124 :第2供給管
200 :流量制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11