(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】放送受信装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/485 20110101AFI20240827BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20240827BHJP
【FI】
H04N21/485
H04N21/442
(21)【出願番号】P 2021088175
(22)【出願日】2021-05-26
【審査請求日】2023-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 昌美
(72)【発明者】
【氏名】阿部 裕俊
(72)【発明者】
【氏名】大澤 創
(72)【発明者】
【氏名】中村 敦
(72)【発明者】
【氏名】木村 崇博
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-007615(JP,A)
【文献】国際公開第2013/031156(WO,A1)
【文献】特開2009-094610(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送受信装置であって、
外部機器に接続されたか否かを判定し、前記外部機器に接続されている場合に、前記外部機器がゲーム機であるか否かを判定する判定部と、
前記外部機器が接続され、かつ、当該外部機器が前記ゲーム機であると判定された場合に、接続された前記ゲーム機の種類に応じた設定内容に設定する設定部と、
を備え
、
前記設定部は、前記外部機器が前記ゲーム機であると判定された場合であって、前記ゲーム機から入力された信号がゲーム以外のコンテンツを示している場合に、前記設定内容に設定しない、
放送受信装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記ゲーム機から出力されたゲームの実行に関する前記設定内容を設定する、
請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記放送受信装置と前記ゲーム機との通信に関する前記設定内容を設定する、
請求項1又は請求項2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記設定部は、前記外部機器が前記ゲーム機であると判定された場合であって、前記設定内容に設定することが禁止されている場合に、前回設定した設定内容を設定する、
請求項1から請求項
3の何れか一項に記載の放送受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送されたコンテンツを視聴させる放送受信装置がある。このような、放送受信装置は、放送されたコンテンツに限らず、接続されたゲーム機から出力されたゲーム等のコンテンツを表示させる場合がある。そして、ユーザは、ゲーム機が有している機能を十分に発揮させるためには、ゲーム機に応じた設定しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザはゲーム機に応じた設定を行わなければならず手間であった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ゲーム機に応じた設定を行う手間を削減することができる放送受信装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の放送受信装置は、判定部と、設定部とを備える。前記判定部は、外部機器に接続されたか否かを判定し、前記外部機器に接続されている場合に、前記外部機器がゲーム機であるか否かを判定する。前記設定部は、前記外部機器が接続され、かつ、当該外部機器が前記ゲーム機であると判定された場合に、接続された前記ゲーム機の種類に応じた設定内容に設定する。そして、前記設定部は、前記外部機器が前記ゲーム機であると判定された場合であって、前記ゲーム機から入力された信号がゲーム以外のコンテンツを示している場合に、前記設定内容に設定しない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態にかかるゲームシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置の全体構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、ゲーム機器設定情報のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、設定画面の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置が実行する設定処理の一例を示すフローチャートである。
【0008】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるゲームシステム1の構成の一例を示す図である。ゲームシステム1は、ゲーム機10と、テレビジョン装置20とを備える。ゲーム機10と、テレビジョン装置20とは、通信ケーブル30により通信接続されている。また、
図1に示すテレビジョン装置20は、一台のゲーム機10が接続されている。しかしながら、テレビジョン装置20は、複数台のゲーム機10が接続されていてもよい。さらに、テレビジョン装置20は、ゲーム機10以外の装置が接続されていてもよい。
【0010】
通信ケーブル30は、ゲーム機10と、テレビジョン装置20とを通信可能に接続するケーブルである。例えば、通信ケーブル30は、MDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)などの通信規格において、映像信号、音声信号、及び操作信号を伝送するケーブルである。
【0011】
ゲーム機10は、ゲームを実行する機器である。例えば、ゲーム機10は、プレイステーション(登録商標)、Xbox(登録商標)、Wii U(登録商標)、Nintendo Switch(登録商標)などの機器である。ゲーム機10は、通信ケーブル30を介してテレビジョン装置20に接続された場合に、ゲーム機10に関する機器情報をテレビジョン装置20に出力する。また、ゲーム機10は、通信ケーブル30を介して、ゲームの画像や音声などのコンテンツを出力する。
【0012】
テレビジョン装置20は、放送されたコンテンツを視聴可能に表示させる放送受信装置である。また、テレビジョン装置20は、ゲーム機10などの外部機器から出力されたゲーム等のコンテンツの画像を表示したり、音声を出力したりする装置である。
【0013】
テレビジョン装置20は、通信ケーブル30を介して接続された外部機器から出力される機器情報に基づいて、外部機器の種類を判定する。テレビジョン装置20は、ゲーム機10が接続されたと判定した場合に、接続されたゲーム機10に応じた設定内容を設定する。例えば、テレビジョン装置20は、通信ケーブル30を介した通信の設定や、ゲームを視聴させる設定を変更する。これにより、テレビジョン装置20は、接続されたゲーム機10に応じた設定内容に設定する。
【0014】
次に、テレビジョン装置20のハードウェア構成について説明する。
図2は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20の全体構成例を示すブロック図である。
【0015】
図2に示すように、テレビジョン装置20は、入力端子202、チューナ203a~203g、信号処理部207、グラフィック処理部208、音声処理部209、OSD(On Screen Display)信号生成部210、および映像処理部211を備える。
【0016】
入力端子202には、地上放送受信アンテナ213で受信した地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は、入力端子202を介してチューナ203a~203gに供給される。
【0017】
チューナ203a~203gは、地上デジタル放送用のチューナであって、入力端子202から供給される地上デジタル放送信号から、後述する制御部216から指示されたチャンネルの放送信号を選局する。
【0018】
ただし、テレビジョン装置20は、BS/CSデジタル放送受信アンテナで受信した衛星デジタル放送信号が入力される入力端子を有していてもよい。衛星デジタル放送信号は、かかる入力端子を介して衛星デジタル放送用のチューナに供給される。
【0019】
信号処理部207は、チューナ203a~203gから供給される放送信号から、デジタルの映像信号および音声信号を含む放送信号を復調する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む映像信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル放送信号が含む音声信号に対して、選択的に所望のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0020】
信号処理部207には、複数の外部入力端子214a~214dが接続されている。これらの外部入力端子214a~214dは、外部装置の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどから、アナログの映像信号および音声信号が入力可能である。信号処理部207は、外部入力端子214a~214dから入力されたアナログの映像信号および音声信号をデジタル化する。また、信号処理部207は、デジタル化した映像信号に対して所定のデジタル信号処理を施してグラフィック処理部208に出力する。また、信号処理部207は、デジタル化した音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施して音声処理部209に出力する。
【0021】
グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号に対して、OSD信号生成部210で生成されるOSD信号を重畳して映像処理部211に出力する。グラフィック処理部208は、信号処理部207から供給されるデジタルの映像信号およびOSD信号生成部210で生成されるOSD信号のいずれか一方を映像処理部211に出力することも可能である。
【0022】
映像処理部211は、グラフィック処理部208から入力されるデジタルの映像信号またはOSD信号を、映像表示部233の表示画面において表示可能なフォーマットのアナログの映像信号またはOSD信号に変換して、映像表示部233に出力する。映像表示部233は、例えば、LCDまたは有機ELディスプレイ等である。
【0023】
音声処理部209は、信号処理部207から入力されるデジタルの音声信号を、スピーカ215で再生可能なフォーマットのアナログの音声信号に変換して、スピーカ215に出力する。
【0024】
テレビジョン装置20は、さらに、制御部216、カードホルダ217、通信I/F218、USBI/F219、HDMII/F221、および明るさセンサ230を備える。制御部216は、CPU216a、ROM216b、RAM216c、および不揮発性メモリ216dを備える。
【0025】
制御部216は、地上デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号等の放送信号の受信動作などのテレビジョン装置20の各種動作を統括的に制御する。また、制御部216は、操作部222からの操作情報、または受光部223を介してリモコン238から入力された操作情報に従って、テレビジョン装置20の各部を制御する。
【0026】
CPU216aは、ROM216bに記憶されているプログラムを実行することにより、テレビジョン装置20全体の動作を制御する。ROM216bは、主としてCPU216aが実行するプログラムを記憶している。RAM216cは、CPU216aがプログラムを実行する際に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ216dは、テレビジョン装置20の各種の設定情報および制御情報等を記憶している。
【0027】
例えば、不揮発性メモリ216dは、ゲーム機器設定情報216eを記憶する。
図3は、ゲーム機器設定情報216eのデータ構成の一例を示す図である。ゲーム機器設定情報216eは、ゲーム機10の機器種類毎に各種設定項目の設定内容が示された情報である。設定項目には、Dolby Vision Game、ALLM(Audio Low Latency Mode)設定、コンテンツタイプ連動、RGB設定、グラフィックス設定、フレームレート設定、VRR(Variable Refresh Rate)などがある。
【0028】
Dolby Vision Gameは、動画規格であるDolby Visionに基づいて画像を表示させたり、音声を出力したりするか否かを切り替える設定である。ALLM設定は、ゲームをする際に生じる操作遅延を低減する低遅延モードに変更するか否かの設定である。コンテンツタイプ連動は、テレビジョン装置20が再生するコンテンツタイプに応じて設定を切り替えるか否かの設定である。すなわち、コンテンツタイプ連動は、接続されたゲーム機10がコンテンツとしてゲームを再生した場合に、ゲーム機器設定情報216eが示す設定内容に設定するか否かの設定である。
【0029】
RGB設定は、RGBの階調の自動設定を行うか否かの設定である。グラフィックス設定は、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzである場合に、ゲームのグラフィックスの設定を画質優先とパフォーマンス優先とを切り替える設定である。画質優先は、フレームレート(秒間の描画回数)よりも高画質で描画することを優先するモードである。パフォーマンス優先は、画質よりも高いフレームレートを優先するモードである。フレームレート設定は、ディスプレイのフレームレートを120Hzにするか否かの設定である。VRRは、テレビジョン装置20におけるリフレッシュレートを可変にするか否かの設定である。なお、
図3に示すゲーム機10の機器種類や設定項目は一例であって、ゲーム機器設定情報216eは、これら全部又は一部を有していなくてもよいし、これら以外のゲーム機10の機器種類や設定項目を有していてもよい。
【0030】
制御部216は、カードI/F225を介して、メモリカード234が着脱可能なカードホルダ217に接続されている。これにより、制御部216は、カードI/F225を介して、カードホルダ217に装着されたメモリカード234との間で各種情報を送受信することができる。
【0031】
制御部216は、通信I/F218を介してLAN端子226に接続されている。これにより、制御部216は、通信I/F218を介して、LAN端子226に接続された装置やLAN対応HDD(Hard Disk Drive)等の外部装置と各種情報を送受信することができる。すなわち、制御部216は、通信I/F218を介して、各種装置と各種情報を送受信することができる。また、通信I/F218は、外部装置と無線で接続可能に構成されていてもよい。
【0032】
制御部216は、HDMI(登録商標)I/F221を介してHDMI端子227に接続されている。これにより、制御部216は、HDMII/F221を介して、HDMI端子227に接続されている外部装置と各種情報を送受信することができる。すなわち、HDMII/F221及びHDMI端子227は、通信ケーブル30が接続されるインターフェースである。また、
図2に示すテレビジョン装置20は、一組のHDMII/F221及びHDMI端子227を備えているが、複数組のHDMII/F221及びHDMI端子227を備えていてもよい。
【0033】
制御部216は、USB(Universal Serial Bus)I/F219を介して、USB端子228に接続されている。これにより、制御部216は、USBI/F219を介して、USB端子228に接続された装置と各種情報を送受信することができる。
【0034】
次に、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20の機能について説明する。
図4は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
テレビジョン装置20のCPU216aは、ROM216b等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能部をRAM216cに生成する。具体的には、テレビジョン装置20は、機能部として、接続判定部2001、コンテンツ判定部2002、設定制御部2003、設定制御部2003、表示制御部2004、及び操作制御部2005を備える。
【0036】
接続判定部2001は、外部機器に接続されたか否かを判定し、外部機器に接続されている場合に、外部機器がゲーム機10であるか否かを判定する。接続判定部2001は、判定部の一例である。更に詳しくは、接続判定部2001は、HDMII/F221及びHDMI端子227を介して、外部機器に接続されたか否かを判定する。接続判定部2001は、HDMII/F221及びHDMI端子227を介して、外部機器に関する情報を有する機器情報を受信した場合に、外部機器が接続されたと判定する。機器情報とは、SPD(Source Product Description)Infoframe情報などの外部機器の種類に関する情報を有する情報である。
【0037】
また、接続判定部2001は、外部機器が接続されたと判定した場合に、前回とは異なる外部機器が接続されたか否かを判定する。例えば、接続判定部2001は、前回の接続時に受信した機器情報と、今回の接続時に受信した機器情報とを比較することにより、前回とは異なる外部機器が接続されたか否かを判定する。
【0038】
接続判定部2001は、前回とは異なる外部機器が接続されたと判定した場合に、接続された外部機器はゲーム機10であるか否かを判定する。例えば、接続判定部2001は、機器情報が有する情報に基づいて、外部機器がゲーム機10であるか否かを判定する。さらに、接続判定部2001は、機器情報が有する情報に基づいて、ゲーム機10の種類を特定する。
【0039】
コンテンツ判定部2002は、ゲーム機10から出力されているコンテンツを判定する。例えば、コンテンツ判定部2002は、ゲーム機10から出力された信号が示すコンテンツタイプに基づいて、コンテンツがゲームであるか否かを判定する。
【0040】
設定制御部2003は、外部機器が接続され、かつ、外部機器がゲーム機10であると判定された場合に、接続されたゲーム機10の種類に応じた設定内容に設定する。設定制御部2003は、設定部の一例である。また、設定制御部2003は、外部機器がゲーム機10であると判定された場合であって、ゲーム機10から出力された信号がゲーム以外のコンテンツを示している場合に、設定内容に設定しない。すなわち、設定制御部2003は、コンテンツ判定部2002によりゲーム機10から出力されているコンテンツはゲーム以外であると判定された場合に、設定内容を設定しない。これにより、設定制御部2003は、ゲーム以外のコンテンツが出力されている場合に、ゲームに適した設定内容を設定しまうことを防止する。
【0041】
設定制御部2003は、テレビジョン装置20とゲーム機10との通信に関する設定内容を設定する。例えば、設定制御部2003は、ゲーム機10が接続された場合に、HDMIにおいて解像度が高い画像の通信に対応した高速信号モードに設定する。設定制御部2003は、外部機器がゲーム機10では無い場合に、接続設定画面において指定されたモードに設定する。
【0042】
設定制御部2003は、ゲーム機10から出力されたゲームの実行に関する設定内容を設定する。更に詳しくは、設定制御部2003は、接続判定部2001により外部機器が接続されたと判定された場合であって、外部機器がゲーム機10である場合に、自動ゲーム機器設定が自動に設定されているか否かを判定する。自動ゲーム機器設定は、ゲーム機器設定情報216eに示された設定内容を設定するか否かを示す設定である。設定制御部2003は、自動ゲーム機器設定が自動に設定されている場合に、ゲーム機器設定情報216eに示された設定内容を設定する。
【0043】
一方、設定制御部2003は、自動ゲーム機器設定が自動に設定されていない場合に、前回設定した設定内容を設定する。すなわち、設定制御部2003は、外部機器がゲーム機10であると判定された場合であって、設定内容に設定することが禁止されている場合に、前回設定した設定内容を設定する。更に詳しくは、設定制御部2003は、自動ゲーム機器設定が自動に設定されていない場合に、不揮発性メモリ216d等に記憶されている設定内容を取得する。言い換えると、設定制御部2003は、前回設定した設定内容を取得する。そして、設定制御部2003は、取得した設定内容を設定する。
【0044】
また、設定制御部2003は、設定画面G1において、各設定項目に設定する設定内容に設定する。
【0045】
表示制御部2004は、映像表示部233を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部2004は、設定画面G1を表示させる。
【0046】
図5は、設定画面G1の一例を示す説明図である。設定画面G1は、ゲーム機10を接続した場合の各種設定について設定する画面である。設定画面G1は、自動ゲーム機器設定表示領域G11と、ゲーム機器設定表示領域G12と、HDMI設定表示領域G13とを有する。自動ゲーム機器設定表示領域G11は、自動ゲーム機器設定を表示する領域である。例えば、自動ゲーム機器設定表示領域G11は、自動に設定されているか手動に設定されているかを表示する領域である。
【0047】
ゲーム機器設定表示領域G12は、ゲーム機10から出力されたゲームの実行に関する各種設定項目を表示する領域である。例えば、ゲーム機器設定表示領域G12は、ALLM設定、コンテンツタイプ連動、RGB設定などのゲーム機10の設定項目を表示する領域である。また、ゲーム機器設定表示領域G12は、設定項目毎に設定切換ボタンG12a、G12b、G12cを有している。設定切換ボタンG12a、G12b、G12cは、設定項目の設定を切り換えるボタンである。HDMI設定表示領域G13は、テレビジョン装置20とゲーム機10との通信に関する設定内容を表示する領域である。すなわち、HDMI設定表示領域G13は、HDMIに関する各種設定項目を表示する領域である。例えば、HDMI設定表示領域G13は、フレームレート設定、VRRなどのHDMIの設定項目を表示する領域である。また、HDMI設定表示領域G13は、ゲーム機器設定表示領域G12と同様に設定項目毎に設定切換ボタンG12a、G12b、G12cを有している。
【0048】
ここで、自動ゲーム機器設定が自動に設定されている場合に、設定制御部2003は、ゲーム機器設定情報216eに基づいて、各種設定項目を設定する。そのため、表示制御部2004は、自動ゲーム機器設定が自動に設定されている場合に、操作できない状態の設定切換ボタンG13a、G13bを表示する。例えば、表示制御部2004は、グレーアウト等により操作できない状態の設定切換ボタンG13a、G13bを表示する。これにより、表示制御部2004は、自動ゲーム機器設定が自動に設定されているにもかかわらず、設定項目が任意に変更されることを防止する。
【0049】
また、表示制御部2004は、接続判定部2001により外部機器がゲーム機10では無いと判定された場合に、接続された外部機器との通信のモードを切り換えることを誘導する切換誘導画面を表示する。例えば、切換誘導画面は、HDMIにおいて、高速信号モードと通常モードとを切り換えることを誘導する画面である。これにより、表示制御部2004は、接続された外部機器に適した通信のモードに誘導することができる。
【0050】
また、表示制御部2004は、切換誘導画面においてモードを切り換えることを承諾した場合に、接続された外部機器との通信のモードを切り換える接続設定画面を表示する。例えば、接続設定画面は、HDMIにおいて、高速信号モードと通常モードとを切り換える画面である。これにより、表示制御部2004は、接続された外部機器に適した通信のモードに設定させることができる。
【0051】
操作制御部2005は、操作部222からの操作情報に基づいて、各種操作を受け付ける。例えば、操作制御部2005は、設定画面G1、切換誘導画面、接続設定画面などにおいて各種操作を受け付ける。
【0052】
次に、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20が実行する処理について説明する。
図6は、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20が実行する設定処理の一例を示すフローチャートである。
【0053】
接続判定部2001は、HDMII/F221及びHDMI端子227を介して接続された外部機器を検知する(ステップS1)。言い換えると、接続判定部2001は、外部機器が接続されたか否かを判定する。
【0054】
接続判定部2001は、前回接続された外部機器とは異なる外部機器が接続されたか否かを判定する(ステップS2)。前回接続された外部機器と同一の外部機器が接続された場合に(ステップS2;No)、テレビジョン装置20は、設定処理を終了する。
【0055】
前回接続された外部機器と異なる外部機器が接続された場合に(ステップS2;Yes)、接続判定部2001は、外部機器がゲーム機10であるか否かを判定する(ステップS3)。
【0056】
ゲーム機10である場合に(ステップS3;Yes)、コンテンツ判定部2002は、ゲーム機10から出力されているコンテンツがゲームであるか否かを判定する(ステップS4)。ゲーム機10から出力されているコンテンツがゲームは無い場合に(ステップS4;No)、テレビジョン装置20は、設定処理を終了する。
【0057】
ゲーム機10から出力されているコンテンツがゲームである場合に(ステップS4;Yes)、設定制御部2003は、高速信号モードに設定する(ステップS5)。なお、ゲーム機10が古い場合など高速信号モードに設定する必要が無いものもある。そこで、ステップS3において、接続判定部2001は、接続されたゲーム機10が事前に設定された種類のゲーム機10である場合に、高速信号モードに設定してもよい。これにより、設定制御部2003は、必要が無いにもかかわらず、高速信号モードに設定してしまうことを抑制することができる。
【0058】
設定制御部2003は、自動ゲーム機設定が自動に設定されているか否かを判定する(ステップS6)。
【0059】
自動ゲーム機設定が自動に設定されている場合に(ステップS6;Yes)、設定制御部2003は、ゲーム機器設定情報216eに示された設定内容を設定する(ステップS7)。
【0060】
自動ゲーム機設定が手動に設定されている場合に(ステップS6;No)、不揮発性メモリ216d等に記憶されている前回の設定内容を設定する(ステップS8)。
【0061】
ステップS3において、ゲーム機10では無い場合に(ステップS3;No)、表示制御部2004は、接続された外部機器との通信のモードを切り換えることを誘導する切換誘導画面を表示させる(ステップS9)。
【0062】
操作制御部2005は、モードを切り換えることを拒否する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。拒否する操作を受け付けた場合に(ステップS10;Yes)、テレビジョン装置20は、設定処理を終了する。
【0063】
拒否する操作を受け付けていない場合に(ステップS10;No)、操作制御部2005は、モードを切り換えることを承諾する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。承諾する操作を受け付けていない場合に(ステップS11;No)、テレビジョン装置20は、ステップS10に移行する。
【0064】
承諾する操作を受け付けた場合に(ステップS11;Yes)、表示制御部2004は、接続された外部機器との通信のモードを設定する接続設定画面を表示させる(ステップS12)。例えば、表示制御部2004は、HDMIにおいて、高速信号モードと通常モードとを設定する接続設定画面を表示させる。
【0065】
設定制御部2003は、接続設定画面で選択された設定内容に設定する(ステップS13)。例えば、設定制御部2003は、HDMIにおいて、高速信号モード又は通常モードに設定する。
【0066】
以上のように、テレビジョン装置20は、設定処理を実行する。
【0067】
以上のように、第1の実施形態にかかるテレビジョン装置20は、外部機器が接続されたことを検知し、接続された外部機器がゲーム機10であるか否かを判定する。そして、テレビジョン装置20は、外部機器がゲーム機10である場合に、接続されたゲーム機10の種類に応じた設定内容を設定する。よって、テレビジョン装置20は、ユーザによりゲーム機10に応じた設定が行われなくても、ゲーム機10が有している機能を発揮させることができる。従って、テレビジョン装置20は、ゲーム機10に応じた設定を行う手間を削減することができる。
【0068】
なお、第1の実施形態の各装置(テレビジョン装置20)で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0069】
本発明の実施形態について説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
1…ゲームシステム、10…ゲーム機、20…テレビジョン装置、30…通信ケーブル、202…入力端子、203a、203b、203c、203d、203e、203f、203g…チューナ、207…信号処理部、208…グラフィック処理部、209…音声処理部、210…OSD(On Screen Display)信号生成部、211…映像処理部、213…地上放送受信アンテナ、214a、214b、214c、214d…外部入力端子、215…スピーカ、216…制御部、216a…CPU、216b…ROM、216c…RAM、216d…不揮発性メモリ、216e…ゲーム機器設定情報、217…カードホルダ、218…通信I/F、219…USBI/F、221…HDMII/F、222…操作部、223…受光部、225…カードI/F、226…LAN端子、227…HDMI端子、228…USB端子、230…明るさセンサ、233…映像表示部、234…メモリカード、238…リモコン、2001…接続判定部、2002…コンテンツ判定部、2003…設定制御部、2004…表示制御部、2005…操作制御部、G1…設定画面、G11…自動ゲーム機器設定表示領域、G12…ゲーム機器設定表示領域、G13…HDMI設定表示領域、G12a、G12b、G12c、G13a、G13b…設定切換ボタン。