(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
E02F 9/00 20060101AFI20240827BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240827BHJP
H02G 3/04 20060101ALN20240827BHJP
H02G 3/16 20060101ALN20240827BHJP
【FI】
E02F9/00 C
B60R16/02 620Z
H02G3/04
H02G3/16
(21)【出願番号】P 2021134940
(22)【出願日】2021-08-20
(62)【分割の表示】P 2017057553の分割
【原出願日】2017-03-23
【審査請求日】2021-08-26
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105887
【氏名又は名称】来山 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】川島 宏治
【合議体】
【審判長】居島 一仁
【審判官】太田 恒明
【審判官】澤田 真治
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-127827(JP,A)
【文献】特開2010-226782(JP,A)
【文献】国際公開第2013/146221(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00
H02M 7/48
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる高さに配置された複数の電気コンポーネントと、
複数の前記電気コンポーネントのそれぞれを収容する複数の金属筐体と、
複数の前記金属筐体のアースを共通化する接続部品と
を有
し、
複数の前記金属筐体のうち1つの第1金属筐体が、ボディアースプレートに電気的に接続されており、
複数の前記金属筐体のうち前記第1金属筐体以外の前記金属筐体は、前記接続部品及び前記第1金属筐体を介して前記ボディアースプレートに電気的に接続されている作業機械。
【請求項2】
複数の前記金属筐体の電位が前記接続部品によって共通化されている請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
複数の前記電気コンポーネントは、共通の冷却媒体で冷却され、前記共通の冷却媒体は、前記接続部品に沿う経路を流れる請求項
1または2に記載の作業機械。
【請求項4】
前記接続部品は、前記共通の冷却媒体を流す配管と、前記配管を被覆し、複数の
前記金属筐体のアースを共通化する導電部材とを含む請求項
3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記接続部品は、前記共通の冷却媒体を流し、導電性を有し、複数の
前記金属筐体のアース
を共通化
する配管を含む請求項
3に記載の作業機械。
【請求項6】
少なくとも1つの前
記金属筐体は塗装され、塗装された
前記金属筐体は、塗装された台座プレートに、塗装面同士が重なり合うように組み立てられている請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の作業機械。
【請求項7】
前記台座プレートは、塗装された中間プレートを介して
前記ボディアースプレートに固定されており、前記台座プレートと前記中間プレートとは、塗装面同士が重なり合うように組み立てられている請求項
6に記載の作業機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド型ショベル等の作業機械には、インバータ、昇降圧コンバータ、電動モータ、蓄電装置等の電気コンポーネントが搭載されている。これらの電気コンポーネントで発生した電磁ノイズの放射を抑制するために、電気コンポーネントの筐体を車体の金属部分に接続してアースを取ることにより、電磁ノイズの放射を低減している。下記の特許文献1に、駆動部一体型電動機を備えた建設機械において、コモンモードノイズを低減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機械において、より一層の電磁ノイズ対策が望まれている。本発明の目的は、効率的に電磁ノイズ対策を行うことが可能な作業機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一観点によると、
異なる高さに配置された複数の電気コンポーネントと、
複数の前記電気コンポーネントのそれぞれを収容する複数の金属筐体と、
複数の前記金属筐体のアースを共通化する接続部品と
を有し、
複数の前記金属筐体のうち1つの第1金属筐体が、ボディアースプレートに電気的に接続されており、
複数の前記金属筐体のうち前記第1金属筐体以外の前記金属筐体は、前記接続部品及び前記第1金属筐体を介して前記ボディアースプレートに電気的に接続されている作業機械が提供される。
【発明の効果】
【0006】
異なる高さに配置された複数の電気コンポーネントのそれぞれの複数の金属筐体のアースを共通化することにより、電磁ノイズ対策を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施例によるショベルの側面図である。
【
図2】
図2は、実施例によるショベルのブロック図である。
【
図3】
図3は、実施例によるショベルに搭載された複数の電気コンポーネントの水冷系統図である。
【
図4】
図4は、他の実施例によるショベルの電気コンポーネントの筐体の導電性継手の部分の側面図である。
【
図5】
図5は、さらに他の実施例によるショベルに搭載された複数の電気コンポーネントの水冷系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~
図4を参照して、実施例による作業機械について説明する。
図1は、実施例によるショベル10の側面図である。下部走行体11に旋回体12が旋回可能に搭載されている。旋回体12にアタッチメント15が取り付けられている。アタッチメント15は、旋回体12に取り付けられたブーム16、ブーム16の先端に取り付けられたアーム17、及びアーム17の先端に取り付けられたバケット18を含む。ブームシリンダ21がブーム16を起伏方向に駆動する。アームシリンダ22がアーム17をブーム16に対して開閉方向に駆動する。バケットシリンダ23がバケット18をアーム17に対して開閉方向に駆動する。エンドアタッチメントとして、バケット18の替わりにブレーカ、クラッシャ(粉砕機)、マグネット等を取り付けることも可能である。
【0009】
旋回体12のアタッチメント15が取り付けられた位置の両側に、それぞれキャビン13及び階段14が配置されている。例えば、キャビン13は、アタッチメント15の左側に配置され、階段14はアタッチメント15の右側に配置される。オペレータがキャビン13に乗り込んでショベル10の操作を行う。階段14は、メンテナンス時にオペレータまたは保守要員が旋回体12の上に上がる際に利用される。階段14の下の空間25に、複数の電気コンポーネントが搭載されている。
【0010】
次に、
図2を参照して、実施例によるショベルの全体の機能の概略について説明する。
図2は、実施例によるショベルのブロック図である。エンジン30及び電動発電機32が、それぞれトルク伝達機構31の2本の入力軸に接続されている。トルク伝達機構31の出力軸にメインポンプ33及びパイロットポンプ34が接続されている。電動発電機32は、エンジン30からの動力を受けて発電を行う発電機、及びエンジンをアシストするアシストモータとして動作可能である。
【0011】
電動発電機32がインバータ52を介して蓄電回路55に接続されている。旋回モータ60がインバータ58を介して蓄電回路55に接続されている。旋回モータ60の回転軸にレゾルバ62、機械式ブレーキ61、及び減速機63が接続されている。旋回モータ60は、減速機63を介して旋回体12を旋回させる。また、旋回モータ60は旋回体12の運動エネルギを電気エネルギに変換する回生ブレーキとしても動作可能である。
【0012】
蓄電回路55は、コンバータ56及び蓄電装置57を含む。蓄電装置57は電力の充電及び放電を行うことができる。蓄電装置57には、例えばリチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ等を用いることができる。コンバータ56は、インバータ52及び58とDCバスを介して接続されており、蓄電装置57の充放電を制御する。例えば、蓄電装置57の放電時には、コンバータ56は、蓄電装置57の電
圧を昇圧して蓄電装置57からDCバスに電力を供給し、蓄電装置57の充電時には、DCバスの電圧を降圧してDCバスから蓄電装置57に電力を供給する。
【0013】
インバータ52、58、コンバータ56、及び蓄電装置57等の電気コンポーネントは、階段14の下の空間25(
図1)に配置されている。
【0014】
メインポンプ33は、コントロールバルブ40に高圧の作動油を供給する。パイロットポンプ34が操作装置41に一次側パイロット圧を供給する。操作装置41は、オペレータの操作に応じて一次側パイロット圧を二次側パイロット圧に変換し、コントロールバルブ40及び圧力センサ42に供給する。
【0015】
コントロールバルブ40は、二次側パイロット圧に応じて、ブームシリンダ21、アームシリンダ22、バケットシリンダ23、油圧モータ24A、24Bに高圧の作動油を分配する。油圧モータ24A、24Bは、下部走行体11(
図1)の左右のクローラを駆動する。
【0016】
圧力センサ42は二次側パイロット圧を電気信号に変換し、変換された電気信号を制御装置50に送信する。制御装置50は、オペレータの操作に応じた電気信号に基づいて、インバータ52、58、コンバータ56、及び機械式ブレーキ61を制御する。
【0017】
一例として、制御装置50は、メインポンプ33の油圧負荷がある値より大きくなると、電動発電機32をアシストモータとして動作させる。具体的には、制御装置50は、インバータ52及びコンバータ56を制御して蓄電装置57を放電させ、電動発電機32に電力を供給する。メインポンプ33の油圧負荷がある値より小さくなると、制御装置50はインバータ52及びコンバータ56を制御することにより、電動発電機32を発電機として動作させて蓄電装置57を充電する。
【0018】
旋回体12の旋回操作が行われると、制御装置50はコンバータ56及びインバータ58を制御することにより、蓄電装置57を放電させて旋回モータ60を駆動する。旋回体12の停止操作が行われると、制御装置50はインバータ58及びコンバータ56を制御することにより、旋回モータ60を回生ブレーキとして動作させて蓄電装置57を充電する。
【0019】
次に、
図3を参照して、実施例によるショベルの水冷系統について説明する。
図3は、ショベル10(
図1)に搭載された複数の電気コンポーネントの水冷系統図である。複数の電気コンポーネントには、インバータ52、58、コンバータ56、蓄電装置57、旋回モータ60、水冷ポンプ80等が含まれる。これらの電気コンポーネントは、それぞれ金属部材である筐体71に収容されている(筐体71で覆われている)。インバータ52及び58は、共通の筐体71に収容されている。これらの筐体71は、電磁ノイズの放射を抑制する電磁シールドとしての機能を持つ。
【0020】
各電気コンポーネントの筐体71は、金属製の台座プレート91またはボディアースプレート90に固定されている。ボディアースプレート90として、旋回体12(
図1)の旋回フレーム、または下部走行体11(
図1)を利用することができる。電気コンポーネントは旋回体12に搭載されているため、ボディアースプレート90として旋回フレームを利用するとよい。
図3に示した例では、インバータ52、58の筐体71、コンバータ56の筐体71、蓄電装置57の筐体71、及び旋回モータ60の筐体71が台座プレート91に固定され、水冷ポンプ80の筐体71がボディアースプレート90に直接固定されている。台座プレート91は、金属製の中間プレート92を介してボディアースプレート90に固定されている。
【0021】
複数の筐体71内に、それぞれ筐体内の発熱部品を冷却するための冷却流路81が設けられている。筐体71に、冷却流路81の流入口となる導電性の継手82及び流出口となる導電性の継手83が取り付けられている。導電性の継手82、83は、筐体71に電気的に接続されている。継手82、83には、例えば金属製のものが用いられる。
【0022】
複数の電気コンポーネントの冷却流路81に冷却水を順番に流すように、電気コンポーネント間に水冷配管部品(接続部品)85が接続されている。水冷配管部品85は、冷却媒体を流す水冷配管86と、それを被覆する導電部材87とを含む。水冷配管86は、上流側の電気コンポーネントの流出口となる継手83と、下流側の電気コンポーネントの流入口となる継手82とを接続している。複数の電気コンポーネント内の冷却流路81、及び複数の水冷配管86により、冷却媒体、例えば冷却水を循環させる循環経路が形成される。水冷ポンプ80がこの循環経路内に冷却媒体を送り出し、回収する。水冷配管86には、例えば可撓性を有する絶縁性ゴムホース等を用いることができる。
【0023】
導電部材87は、水冷配管部品85の一方の端部から他方の端部まで導通させるように、水冷配管86に沿って配置されている。例えば、導電部材87に金属メッシュが用いられ、金属メッシュが水冷配管86を被覆している。導電部材87の一端は、上流側の電気コンポーネントの流出口となる継手83に電気的に接続され、他端は、下流側の電気コンポーネントの流入口となる継手82に電気的に接続される。これにより、水冷配管86の両端に接続された電気コンポーネントの筐体71同士が電気的に接続される。
【0024】
次に、導電部材87(
図3)が設けられていない比較例について説明する。一般的に、電気コンポーネントの筐体71、台座プレート91、中間プレート92、及びボディアースプレート90は、防錆等の目的で塗装されている。このため、筐体71と台座プレート91との接触部、台座プレート91と中間プレート92との接触部、中間プレート92とボディアースプレート90との接触部において、塗装面同士が重なり合うように組み立てられる。これは、組み立て工数削減等のためである。このため、電気コンポーネントの筐体71から台座プレート91及び中間プレート92を経由してボディアースプレート90に至るまでの電気抵抗が大きくなる。その結果、筐体71の電磁シールド部材としての機能が低下する。
【0025】
全ての電気コンポーネント、すなわちインバータ52、58、コンバータ56、蓄電装置57、及び旋回モータ60の筐体71をボディアースプレート90に直接固定し、かつ電気的に接続すれば筐体71の接地を強化することが可能である。ところが、旋回体12には、キャビン13、アタッチメント15、エンジン30等の種々の機器が搭載されており、機器搭載スペースの都合上、全ての電気コンポーネントをボディアースプレート90に直接固定することは困難である。
【0026】
次に、上記比較例と比べて
図1~
図3に示した実施例が有する優れた効果について説明する。
図1~
図3に示した実施例では、複数の電気コンポーネントの筐体71が、水冷配管86に沿う導電部材87によって電気的に接続される。これにより、筐体71間のアースが共通化される。また、複数の電気コンポーネントの筐体71は、水冷ポンプ80の筐体71を介してボディアースプレート90に接続される。これにより、各筐体71から導電部材87及び水冷ポンプ80を経由してボディアースプレート90に至る電流経路を確保することができる。その結果、各筐体71の接地が強化され、電磁ノイズの放射を低減することができる。
【0027】
上記実施例では、筐体71をアースに落とすための導電部材87が、水冷配管86に沿
って配置されているため、水冷配管86を取り付ける組み立て作業時に、導電部材87を取り付けることができる。このため、専用のアース線を引き回す場合に比べて、導電部材87を取り付けるための作業工数の増加を抑制することができる。
【0028】
水冷配管86は、通常、電気的なパワーラインに用いられる導電線材よりも太い。アース用の導電部材87として、この太い水冷配管86を被覆する金属メッシュを用いることにより、アース経路の電気抵抗をより小さくすることができる。実施例においては、太いアース線を引き回すための専用の空間を新たに確保する必要は無い。また、水冷配管86を金属メッシュ等の導電部材87で被覆することにより、水冷配管86の損傷を抑制することができる。
【0029】
各筐体71からボディアースプレート90までの電気抵抗をより小さくするために、ボディアースプレート90に取り付けられている筐体71、
図3の例では水冷ポンプ80の筐体71と、ボディアースプレート90とを、塗膜を介すことなく電気的に接続することが好ましい。例えば、筐体71の塗膜を剥離した部分と、ボディアースプレート90の塗膜を剥離した部分とを導電ケーブルで接続するとよい。ボディアースプレート90に直接固定される筐体71は、水冷ポンプ80の筐体71に限られない。水冷ポンプ80以外の電気コンポーネントの少なくとも1つの筐体71をボディアースプレート90に直接固定すればよい。
【0030】
この構成では、ボディアースプレート90の塗膜の一部分を剥離する作業、水冷ポンプ80の筐体71の塗膜の一部分を剥離する作業、及び水冷ポンプ80の筐体71とボディアースプレート90とを導電ケーブルで接続する作業が増加する。ただし、他のすべての電気コンポーネントの筐体71及び台座プレート91に対して同様の作業を行う場合に比べて、作業工数の増加量は少ない。
【0031】
図3に示した水冷系統には電動発電機32(
図2)を含めていないが、この水冷系統に電動発電機32を含めてもよい。
【0032】
次に、
図4を参照して他の実施例によるショベルについて説明する。以下、
図1~
図3に示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
【0033】
図4は、本実施例によるショベルの電気コンポーネントの筐体71の継手82の部分の側面図である。冷却水の流入口となる継手82に、水冷配管86が接続されている。
図1~
図3に示した実施例では、導電部材87として水冷配管86を被覆する金属メッシュが用いられるが、本実施例では、水冷配管86の表面に沿って水冷配管86の長さ方向に延びる導電線材が用いられる。この導電線材の端部を継手82に巻き付けて絞めることにより、導電部材87と継手82とを電気的に接続することができる。流出口となる継手83(
図3)と導電部材87との接続構造も、
図4に示した接続構造と同一である。
【0034】
図4に示した実施例のように、導電部材87は、必ずしも水冷配管86を被覆する必要は無い。導電部材87は、少なくとも水冷配管86の一端から他端まで水冷配管86に沿って延びていればよい。
【0035】
次に、
図5を参照して、さらに他の実施例による作業機械について説明する。以下、
図1~
図3に示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
【0036】
図5は、本実施例によるショベル10(
図1)に搭載された複数の電気コンポーネントの水冷系統図である。
図1~
図3に示した実施例では、水冷配管部品85が、冷却媒体の流路を形成する水冷配管86と、両端の間を導通させる導電部材87とを含んでいる。こ
れに対し、本実施例では、水冷配管部品85が、導電性を有する水冷配管で形成されており、この水冷配管が、冷却媒体の流路を形成するとともに、両端の間を導通させるアース線としても作用する。例えば、水冷配管部品85として導電性を有するゴムホースを用いるとよい。
【0037】
本実施例では、水冷配管部品85となる導電性の水冷配管を、複数の電気コンポーネントの筐体71に取り付けるのみで、アースを強化することができる。このため、組み立て作業工数を少なくすることができる。
【0038】
上記実施例では、水冷系統を持つ複数の電気コンポーネントを含む電気装置をショベルに適用したが、この電気装置は、その他の作業機械、例えばフォークリフト、クレーンシステム等に搭載するハイブリッドシステムに適用することが可能である。
【0039】
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【符号の説明】
【0040】
10 ショベル
11 下部走行体
12 旋回体
13 キャビン
14 階段
15 アタッチメント
16 ブーム
17 アーム
18 バケット
21 ブームシリンダ
22 アームシリンダ
23 バケットシリンダ
24A、24B 油圧モータ
25 電気コンポーネントが搭載される空間
30 エンジン
31 トルク伝達機構
32 電動発電機
33 メインポンプ
34 パイロットポンプ
40 コントロールバルブ
41 操作装置
42 圧力センサ
50 制御装置
52 インバータ
55 蓄電回路
56 コンバータ
57 蓄電装置
58 インバータ
60 旋回モータ
61 機械式ブレーキ
62 レゾルバ
63 減速機
71 電気コンポーネントの筐体
80 水冷ポンプ
81 冷却流路
82 流入口となる導電性の継手
83 流出口となる導電性の継手
85 水冷配管部品(接続部品)
86 水冷配管
87 導電部材
90 ボディアースプレート
91 台座プレート
92 中間プレート