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▶ フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニムの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】空気取込組立品およびその構成要素
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/485 20200101AFI20240827BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240827BHJP
【FI】
A24F40/485
A24F40/40
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2021523486
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-17
(86)【国際出願番号】 EP2019081970
(87)【国際公開番号】W WO2020104545
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】16/196,866
(32)【優先日】2018-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ダール ミック
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ エリック
(72)【発明者】
【氏名】ジャランティッラ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】コック イェルーン
(72)【発明者】
【氏名】ラウ レイモンド ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】モンタルヴァン ジョー
(72)【発明者】
【氏名】サルヴァドール ガレン
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3214915(JP,U)
【文献】特開2014-138863(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0256834(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0280636(US,A1)
【文献】国際公開第2016/155103(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0168236(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
eベイピング装置用のベイパー発生装置組立品であって、前記ベイパー発生装置組立品が、
プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部、
前記貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成される気化器組立品、
周囲空気を前記気化器組立品内に向けるように構成される空気取込組立品であって、前記空気取込組立品が少なくとも部分的に、
前記ベイパー発生装置組立品の外表面の周りに少なくとも部分的に延在する弓状空気吸込み口、および、
前記弓状空気吸込み口から前記ベイパー発生装置組立品の内部内に延在し、前記弓状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立する入口チャネルを画定する空気取込組立品、
前記空気取込組立品の前記入口チャネルと前記気化器組立品との間に延在する気流コンジットであって、前記入口チャネルが前記気流コンジットを介して前記弓状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される、気流コンジット、および、
異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造であって、前記流れ制御構造が、前記複数のオリフィスの選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させて、前記気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成される、流れ制御構造をさらに含む、ベイパー発生装置組立品。
【請求項2】
前記入口チャネルが、前記ベイパー発生装置組立品の長軸方向軸に対して同軸に延在する、請求項1に記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項3】
前記弓状空気吸込み口が、前記空気取込組立品と前記ベイパー発生装置組立品の外側ハウジングとの間の弓状ギャップによって少なくとも部分的に画定される、請求項1または2に記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項4】
前記流れ制御構造が、前記ベイパー発生装置組立品の長軸方向軸の周りで回転し、前記選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させるように構成される調整リング構造を含む、請求項1~3のいずれかに記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項5】
前記空気取込組立品が、前記流れ制御構造を含む、請求項1~4のいずれかに記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項6】
前記弓状空気吸込み口が、前記ベイパー発生装置組立品の前記外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口である、請求項1~5のいずれかに記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項7】
前記入口チャネルが環状チャネルである、請求項1~6のいずれかに記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項8】
eベイピング装置用のベイパー発生装置組立品であって、前記ベイパー発生装置組立品が、
プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部、
前記貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成される気化器組立品、ならびに、
周囲空気を前記気化器組立品内に向けるように構成される空気取込組立品であって、前記空気取込組立品が少なくとも部分的に、
前記ベイパー発生装置組立品の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口、および、
前記環状空気吸込み口から前記ベイパー発生装置組立品の内部内に延在し、前記環状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立する入口チャネルを画定する空気取込組立品、
前記空気取込組立品の前記入口チャネルと前記気化器組立品との間に延在する気流コンジットであって、前記入口チャネルが前記気流コンジットを介して前記環状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される、気流コンジット、および、
異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造であって、前記流れ制御構造が、前記複数のオリフィスの選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させて、前記気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成される、流れ制御構造を含む、ベイパー発生装置組立品。
【請求項9】
前記環状空気吸込み口が、前記空気取込組立品と前記ベイパー発生装置組立品の外側ハウジングとの間の環状ギャップによって少なくとも部分的に画定される、請求項に記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項10】
前記流れ制御構造が、前記ベイパー発生装置組立品の長軸方向軸の周りで回転し、前記選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させるように構成される調整リングである、請求項8または9に記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項11】
前記空気取込組立品が、前記流れ制御構造を含む、請求項8、9、または10に記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項12】
前記入口チャネルが、前記ベイパー発生装置組立品の長軸方向軸に対して同軸に延在する、請求項8~11のいずれかに記載のベイパー発生装置組立品。
【請求項13】
eベイピング装置であって、
プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部、
前記貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成される気化器組立品、
周囲空気を前記気化器組立品内に向けるように構成される空気取込組立品であって、前記空気取込組立品が少なくとも部分的に、
前記eベイピング装置の外表面の周りに少なくとも部分的に延在する弓状空気吸込み口、および、
前記弓状空気吸込み口から前記eベイピング装置の内部内に延在し、前記弓状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立する入口チャネルを画定する空気取込組立品、
前記空気取込組立品の前記入口チャネルと前記気化器組立品との間に延在する気流コンジットであって、前記入口チャネルが前記気流コンジットを介して前記弓状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される、気流コンジット、
異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造であって、前記流れ制御構造が、前記複数のオリフィスの選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させて、前記気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成される、流れ制御構造、および、
前記気化器組立品に電力を供給するように構成される電源組立品を含む、eベイピング装置。
【請求項14】
前記入口チャネルが、前記eベイピング装置の長軸方向軸に対して同軸に延在する、請求項13に記載のeベイピング装置。
【請求項15】
前記弓状空気吸込み口が、前記空気取込組立品と前記eベイピング装置の外側ハウジングとの間の弓状ギャップによって少なくとも部分的に画定される、請求項13または14に記載のeベイピング装置。
【請求項16】
前記流れ制御構造が、前記eベイピング装置の長軸方向軸の周りで回転し、前記選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させるように構成される調整リングである、請求項13、14または15に記載のeベイピング装置。
【請求項17】
前記空気取込組立品が、前記流れ制御構造を含む、請求項13~16のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項18】
前記弓状空気吸込み口が、前記eベイピング装置の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口である、請求項13~17のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項19】
前記入口チャネルが環状チャネルである、請求項13~18のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項20】
前記貯蔵部および前記気化器組立品を含む、ベイパー発生装置組立品をさらに含み、
前記電源組立品が、前記ベイパー発生装置組立品に取り外し可能に連結される、請求項13~19のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項21】
前記電源組立品が、再充電可能電池を含む、請求項13~20のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項22】
eベイピング装置であって、
プレベイパー製剤を保持するよう構成される貯蔵部、
前記貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成される気化器組立品、
周囲空気を前記気化器組立品内に向けるように構成される空気取込組立品であって、前記空気取込組立品が少なくとも部分的に、
eベイピング装置の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口、および、
前記環状空気吸込み口から前記eベイピング装置の内部内に延在し、前記環状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立する入口チャネルを画定する空気取込組立品、
前記空気取込組立品の前記入口チャネルと前記気化器組立品との間に延在する気流コンジットであって、前記入口チャネルが前記気流コンジットを介して前記環状空気吸込み口と前記気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される、気流コンジット、および、
異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造であって、前記流れ制御構造が、前記複数のオリフィスの選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させて、前記気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成される、流れ制御構造、および、
前記気化器組立品に電力を供給するように構成される電源組立品を含む、eベイピング装置。
【請求項23】
前記環状空気吸込み口が、前記空気取込組立品と前記eベイピング装置の外側ハウジングとの間の環状ギャップによって少なくとも部分的に画定される、請求項22に記載のeベイピング装置。
【請求項24】
前記流れ制御構造が、前記eベイピング装置の長軸方向軸の周りで回転し、前記選択されたオリフィスを前記気流コンジットと調整可能に整列させるように構成される調整リングである、請求項22または23に記載のeベイピング装置。
【請求項25】
前記空気取込組立品が、前記流れ制御構造を含む、請求項22、23または24に記載のeベイピング装置。
【請求項26】
前記入口チャネルが、前記eベイピング装置の長軸方向軸に対して同軸に延在する、請求項22~25のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項27】
前記貯蔵部および前記気化器組立品を含む、ベイパー発生装置組立品をさらに含み、
前記電源組立品が、前記ベイパー発生装置組立品に取り外し可能に連結される、請求項22~26のいずれかに記載のeベイピング装置。
【請求項28】
前記電源組立品が、再充電可能電池を含む、請求項22~27のいずれかに記載のeベイピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、電気ベイピング装置、eベイピング装置、またはこれに類するもの、およびその構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ベイピング装置(EVD)としても本明細書で言及するeベイピング装置は、携帯型流体ベイピング用に成人eベイピング装置使用者によって使用され得る。eベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持する貯蔵部と、ベイパーを発生するために貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱し得る気化器組立品とを含み得る。
【発明の概要】
【0003】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置用のベイパー発生器組立品は、プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部、貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成された気化器組立品、および周囲空気を気化器組立品に向けるように構成された空気取込組立品を含み得る。空気取込組立品は、ベイパー発生器組立品の外表面の周りに少なくとも部分的に延在する弓状空気吸込み口を少なくとも部分的に画定し得る。空気取込組立品は、弓状空気吸込み口からベイパー発生器組立品の内部に延在する入口チャネルを少なくとも部分的に画定し、弓状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立し得る。入口チャネルは、ベイパー発生器組立品の長軸方向軸に対して同軸に延在し得る。
【0004】
弓状空気吸込み口は、空気取込組立品とベイパー発生器組立品の外側ハウジングとの間の弓状ギャップによって少なくとも部分的に画定され得る。
【0005】
ベイパー発生器組立品は、空気取込組立品の入口チャネルと気化器組立品との間に延在する気流コンジットをさらに含み、その結果、入口チャネルは、気流コンジットを介して弓状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される。ベイパー発生器組立品は、異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造をさらに含み得る。流れ制御構造は、複数のオリフィスの選択されたオリフィスを気流コンジットと調節可能に整列させて、気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成され得る。
【0006】
流れ制御構造は、ベイパー発生器組立品の長軸方向軸の周りを回転し、選択されたオリフィスを気流コンジットと調整可能に整列させるように構成された調整リング構造を含み得る。
【0007】
空気取込組立品は流れ制御構造を含み得る。
【0008】
弓状空気吸込み口は、ベイパー発生器組立品の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口であり得る。
【0009】
入口チャネルは、環状チャネルであり得る。
【0010】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置用のベイパー発生器組立品は、プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部、貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成された気化器組立品、および周囲空気を気化器組立品に向けるように構成された空気取込組立品を含み得る。空気取込組立品は、ベイパー発生器組立品の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口を少なくとも部分的に画定し得る。空気取込組立品は、環状空気吸込み口からベイパー発生器組立品の内部に延在する入口チャネルを少なくとも部分的に画定し、環状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立し得る。
【0011】
環状空気吸込み口は、空気取込組立品とベイパー発生器組立品の外側ハウジングとの間の環状ギャップによって少なくとも部分的に画定され得る。
【0012】
ベイパー発生器組立品は、空気取込組立品の入口チャネルと気化器組立品との間に延在する気流コンジットを含み、その結果、入口チャネルは、気流コンジットを介して環状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される。ベイパー発生器組立品は、異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造を含み得る。流れ制御構造は、複数のオリフィスの選択されたオリフィスを気流コンジットと調節可能に整列させて、気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成され得る。
【0013】
流れ制御構造は、ベイパー発生器組立品の長軸方向軸の周りを回転し、選択されたオリフィスを気流コンジットと調整可能に整列させるように構成された調整リングであり得る。
【0014】
空気取込組立品は流れ制御構造を含み得る。
【0015】
入口チャネルは、ベイパー発生器組立品の長軸方向軸に対して同軸に延在し得る。
【0016】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部、貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成された気化器組立品、周囲空気を気化器組立品に向けるように構成された空気取込組立品、および気化器組立品に電力を供給するように構成された電源組立品を含み得る。空気取込組立品は、ベイパー発生器組立品の外表面の周りに少なくとも部分的に延在する弓状空気吸込み口を少なくとも部分的に画定し得る。空気取込組立品は、弓状空気吸込み口からベイパー発生器組立品の内部に延在する入口チャネルを少なくとも部分的に画定し、弓状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立し得、入口チャネルは気化器組立品の長軸方向軸に対して同軸に延在する。
【0017】
弓状空気吸込み口は、空気取込組立品とeベイピング装置の外側ハウジングとの間の弓状ギャップによって少なくとも部分的に画定され得る。
【0018】
eベイピング装置は、空気取込組立品の入口チャネルと気化器組立品との間に延在する気流コンジットをさらに含み得、その結果、入口チャネルは、気流コンジットを介して弓状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される。eベイピング装置は、異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造を含み得る。流れ制御構造は、複数のオリフィスの選択されたオリフィスを気流コンジットと調節可能に整列させて、気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成され得る。
【0019】
流れ制御構造は、eベイピング装置の長軸方向軸の周りを回転し、選択されたオリフィスを気流コンジットと調整可能に整列させるように構成された調整リングであり得る。
【0020】
空気取込組立品は流れ制御構造を含み得る。
【0021】
弓状空気吸込み口は、eベイピング装置の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口であり得る。
【0022】
入口チャネルは、環状チャネルであり得る。
【0023】
eベイピング装置は、ベイパー発生装置組立品を含み得る。ベイパー発生装置組立品は、貯蔵部および気化器組立品を含み得る。電源組立品は、ベイパー発生装置組立品と取り外し可能に連結され得る。
【0024】
電源組立品は再充電可能電池を含み得る。
【0025】
一部の例示的な実施形態によれば、eベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部、貯蔵部から引き出されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを形成するように構成された気化器組立品、周囲空気を気化器組立品に向けるように構成された空気取込組立品、および気化器組立品に電力を供給するように構成された電源組立品を含み得る。空気取込組立品は、eベイピング装置置の外表面全体の周りに延在する環状空気吸込み口と、環状空気吸込み口からeベイピング装置の内部内に延在する入口チャネルとを少なくとも部分的に画定して、環状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を少なくとも部分的に確立し得る。
【0026】
環状空気吸込み口は、空気取込組立品とeベイピング装置の外側ハウジングとの間の環状ギャップによって少なくとも部分的に画定され得る。
【0027】
eベイピング装置は、空気取込組立品の入口チャネルと気化器組立品との間に延在する気流コンジットをさらに含み得、その結果、入口チャネルは、気流コンジットを介して環状空気吸込み口と気化器組立品との間の流体連通を確立するように構成される。eベイピング装置は、異なるサイズを有する複数のオリフィスを含む流れ制御構造を含み得る。流れ制御構造は、複数のオリフィスの選択されたオリフィスを気流コンジットと調節可能に整列させて、気流コンジットに関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成され得る。
【0028】
流れ制御構造は、eベイピング装置の長軸方向軸の周りを回転し、選択されたオリフィスを気流コンジットと調整可能に整列させるように構成された調整リングであり得る。
【0029】
空気取込組立品は流れ制御構造を含み得る。
【0030】
入口チャネルは、eベイピング装置の長軸方向軸に対して同軸に延在し得る。
【0031】
eベイピング装置は、ベイパー発生装置組立品を含み得、ベイパー発生装置組立品は、貯蔵部および気化器組立品を含む。電源組立品は、ベイパー発生装置組立品と取り外し可能に連結され得る。
【0032】
電源組立品は再充電可能電池を含み得る。
【0033】
本明細書の非限定的な例示的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討すると、より明らかになる場合がある。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明記されていない限り、実寸に比例して描かれているとは考えられない。明瞭化の目的で、図面のさまざまな寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1A図1Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。
図1B図1Bは、いくつかの例示的な実施形態による、図1Aの、線IB-IB’に沿ったイーベイピング装置の断面図である。
図1C図1Cは、一部の例示的な実施形態による、図1Aのeベイピング装置の線IC-IC’に沿った断面図である。
図1D図1Dは、一部の例示的な実施形態による、図1Aのeベイピング装置の線IC-IC’に沿った断面図である。
図2A図2Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。
図2B図2Bは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIB-IIB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
図2C図2Cは、一部の例示的な実施形態による、図2Bのeベイピング装置の線IIC-IIC’に沿った断面図である。
図3A図3Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。
図3B図3Bは、一部の例示的な実施形態による、図3Aの、線IIIB-IIIB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
図3C図3Cは、一部の例示的な実施形態による、図3Bのeベイピング装置の線IIIC-IIIC’に沿った断面図である。
図3D図3Dは、一部の例示的な実施形態による、図3Bのeベイピング装置の線IIID-IIID’に沿った断面図である。
図4A図4Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。
図4B図4Bは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
図4C図4Cは、一部の例示的な実施形態による、図4Bのeベイピング装置の線IVC-IVC’に沿った断面図である。
図4D図4Dは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
図5A図5Aは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図5B図5Bは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の一部分の斜視図である。
図5C図5Cは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の一部分の拡大斜視図である。
図5D図5Dは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の線VD-VD’に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、単に、例示的な実施形態を説明することを目的として提供されるにすぎない。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されてもよく、また本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0036】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、あらゆる変更、同等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体を通して同様の要素を指す。
【0037】
当然のことながら、ある要素または層が、別の要素もしくは層「の上にある」、「それに接続される」、「それに連結される」、「それに取り付けられる」、「それに隣接する」、または「それを覆う」と言及されるとき、これはもう一方の要素もしくは層の直接的に上にあってもよく、それに直接的に接続されてもよく、それに直接的に連結されてもよく、それに直接的に取り付けられてもよく、それに直接的に隣接してもよく、またはそれを直接的に覆ってもよく、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよい。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接的にある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に連結される」と言及されるとき、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、本明細書の全体を通して同様の要素を指す。
【0038】
第一の、第二の、第三のなどの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、構成要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されないことが理解されるべきである。これらの用語は、一つの要素、構成要素、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。従って、以下で説明されている第一の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0039】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に描写されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていると理解されるべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、「下方に」という用語は上方および下方の両方の向きを包含する場合がある。装置は、別の方法で(90度回転して、または他の向きで)向きが決められる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0040】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合は、その限りではない。さらに当然のことながら、「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、または構成要素などの存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素など、またはこれらの群の存在または追加を除外しない。
【0041】
本明細書において「約」または「実質的に」という語を数値と組み合わせて使用するとき、別の方法で明示的に定義されない限り、関連付けられた数値が、述べられた数値の前後±10パーセントの公差を含むということを意図する。
【0042】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の概略図である断面図を参照して本明細書で説明される。そのため、例示の形状からの変形が予想される。従って、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状に限定されるものとして解釈されるべきでなく、形状の逸脱を含むものである。
【0043】
ベイパー、エアロゾル、および分散物は、互換的に使用され、開示される装置、特許請求される装置、およびその均等物によって生成または出力される物質を網羅することが意味されている。
【0044】
別段の定義のない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が一般的に理解しているものと同一の意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0045】
ハードウェアは、一つ以上のプロセッサ、一つ以上の中央処理装置(CPU)、一つ以上のマイクロコントローラ、一つ以上の演算論理ユニット(ALU)、一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、一つ以上のマイクロコンピュータ、一つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、一つ以上のシステムオンチップ(SoC)、一つ以上のプログラマブル論理ユニット(PLU)、一つ以上のマイクロプロセッサ、一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)または定義された様態で命令に応答および実行する能力を有する任意の他の装置(複数可)などを含むが、これらに限定されない処理または制御回路を使用して実装されてもよい。
【0046】
図1Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置100の斜視図である。図1Bは、一部の例示的な実施形態による、図1Aの線IB-IB’に沿ったeベイピング装置100の断面図である。図1Cは、一部の例示的な実施形態による、図1Aのeベイピング装置100の線IC-IC’に沿った断面図である。図1Dは、一部の例示的な実施形態による、図1Aのeベイピング装置100の線IC-IC’に沿った断面図である。本明細書で使用される「eベイピング装置」という用語は、形態、大きさ、または形状にかかわらず、全ての種類の電子ベイピング装置を含む。
【0047】
図1A~1Bを参照すると、eベイピング装置100は、ベイパー発生装置組立品110および電源組立品120を含む。一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生装置組立品110および電源組立品120は、それぞれ相補的コネクタ組立品118、128を含み、またコネクタ組立品118、128をともに取り外し可能に連結することに基づいて、互いに取り外し可能に接続するように構成される。一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置100を形成するために電源組立品120に取り外し可能に連結されるように構成されたベイパー発生器組立品110は、本明細書ではカートリッジと呼ばれる場合がある。一部の例示的な実施形態では、コネクタ組立品118、128は、ねじ付きコネクタを含む。当然のことながら、コネクタ組立品118、128は、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、バヨネット、スライド式嵌合、スリーブ嵌合、アラインメント嵌合、ねじ付きコネクタ、磁気的、留め金、または任意の他のタイプの接続、またはこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意のタイプのコネクタであってもよい。
【0048】
図1A~1Bに示されるように、ベイパー発生器組立品110は外側ハウジング111を含み、電源組立品120は外側ハウジング121を含む。ベイパー発生装置組立品110の外側ハウジング111は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uを画定し得、電源組立品120の外側ハウジング121は、電源組立品120の外表面121Uを画定し得る。したがって、外側ハウジング111、121は、eベイピング装置100の外側ハウジング191を集合的に画定し得、外表面111U、121Uは、eベイピング装置100の外表面191Uを集合的に画定し得る。
【0049】
さらに図1A~1Bに参照すると、ベイパー発生装置組立品110は、貯蔵部112および気化器組立品130、および空気取込組立品150を含む。ベイパー発生装置組立品110は、貯蔵部112の外側境界を少なくとも部分的に画定する貯蔵部ハウジング113を含み、そのため貯蔵部112は、貯蔵部ハウジング113によって少なくとも部分的に画定されるベイパー発生装置組立品110の内部空間およびベイパー発生装置組立品110の一つ以上の内部構造要素114を含み得る。図1Bにさらに示される通り、貯蔵部112はさらに、以下でさらに説明される、少なくともコンジット140および気化器組立品130によって画定され得る。貯蔵部112は、プレベイパー製剤172を含み得る。例えば、貯蔵部112が少なくとも貯蔵部バハウジング113によって画定されるエンクロージャを含む場合、貯蔵部112は、プレベイパー製剤172をエンクロージャ内に保持し得る。
【0050】
気化器組立品130は、気化器組立品130の内部空間135を少なくとも部分的に画定する外側ハウジング131を含み得る。少なくとも図1Bにさらに示すように、気化器組立品130は、流体ポート134が、内部空間135内に少なくとも部分的に位置する要素と気化器組立品130の外部との間の流体連通を可能にし得るように、気化器組立品130の内部空間135と気化器組立品130の外部との間に気化器組立品130の外側ハウジング131を通って延びる流体ポート134を含み得る。図1Bにさらに示すように、流体ポート134は、貯蔵部112と気化器組立品130との間の流体連通を可能にする場合がある。
【0051】
気化器組立品130は、ヒーター136および分与インターフェース137を含んでもよい。分配インターフェース137は、流体ポート134と流体連通し得、そのため、分配インターフェース137は、少なくとも流体ポート134を通して貯蔵部112と流体連通するよう構成される。したがって、流体ポート134を通して内部空間135内に引き込まれたプレベイパー製剤は、分配インターフェース137によって引き出され、ヒーター136と流体連通し得る。ヒーター136は、貯蔵部112から流体ポート134を通して引き出されるプレベイパー製剤172を加熱して、ベイパー176を生成し得る。したがって、気化器組立品130は、プレベイパー製剤172が貯蔵部112から気化器組立品130の少なくとも一部に引き出されるように構成され得、さらに、そのような引き出されたプレベイパー製剤172を加熱してベイパー176を生成するように構成され得る。
【0052】
図1Bにさらに示すように、気化器組立品130は、一つ以上の入口ポート132および出口ポート142を含み得、一つ以上の入口ポート132および出口ポート142は、少なくともヒーター136と流体連通している気化器組立品130の内部空間135の一部分を通して互いに流体連通している。一つ以上の入口ポート132は、ヒーター136および分配インターフェースの少なくとも一部分と流体連通して流れるように、気化器組立品130内に空気174を向けることができ、それにより、導かれた空気174は、ヒーター136によって形成されたベイパー176を閉じ込めることができ、空気174およびベイパー176はさらに、出口ポート142を介して、気化器組立品130から引き出されることができる。
【0053】
さらに図1A~1Bに示すように、出口ポート142は、コンジット140を介して出口ポート144に連結されてもよく、出口ポート144は、出口ポート144がベイパー発生装置組立品110の外部にある周囲環境と直接流体連通するように、ベイパー発生装置組立品110の外側ハウジング111を貫通し、コンジット140は、出口ポート142がコンジット140および出口ポート144を介して周囲環境と流体連通するように、出口ポート142と出口ポート144との間の流体連通を確立する。したがって、ベイパー発生装置組立品110は、出口ポート142を介してベイパー発生装置130から引き出されるベイパー176および空気174を方向付けて、ベイパー発生装置組立品110からさらに引き出され、従ってコンジット140および出口ポート144を介してeベイピング装置装置100から引き出されるように構成される。
【0054】
さらに図1A~1Bを参照すると、空気取込組立品150は、ベイパー発生装置組立品110の外部である周囲環境から空気174を気化器組立品130内に向けるように構成される。
【0055】
空気取込組立品150は、弓状空気吸込み口152および入口チャネル154を含む、一つ以上の空間、コンジット、チャネル、または類似のものを少なくとも部分的に集合的に画定する、一つ以上の構造要素(すなわち、材料、構造、または類似の部品)151-1~151-N(Nは正の整数である)を含み得、そのため、空気取込組立品150は、弓状空気吸込み口152および入口チャネル154を含むと理解され得る。少なくとも図1A~1Bに示されるように、ベイパー発生装置組立品110の外部に露出した空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nの少なくとも外側部分が、空気取込組立品150の外表面150Uを画定し得る。少なくとも図1B~1Dに示されるように、 少なくとも一つの構造要素151-1~151-Nは、弓状空気吸込み口152の少なくとも一部分を画定する空気取込組立品150の外面151Uを画定し、ベイパー発生装置組立品110は、空気取込組立品150から分離し、弓状空気吸込み口152の別個の部分を画定する外表面119Uを有するハウジング構造119を含み得、そのため、少なくとも空気取込組立品150の外表面151Uおよびハウジング構造119の外表面119Uが、弓状空気吸込み口152を集合的に画定する。一部の例示的な実施形態では、ハウジング構造119は、貯蔵部ハウジング113の一部分であり、そのため貯蔵部ハウジング113およびハウジング構造119が単一の材料片に含まれる。
【0056】
さらに図1A~1Bに示されるように、空気取込組立品150、ハウジング構造119、および貯蔵部ハウジング113は、ベイパー発生装置組立品110の外側ハウジング111を集合的に画定し得、空気取込組立品150の外表面150U、151U、119U、113U、ハウジング構造119、および貯蔵部ハウジング113は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uを集合的に画定し得る。図1A~1Dに示されるように、弓状空気吸込み口152は、少なくとも部分的に、弓状空気吸込み口150の外表面150Uおよびハウジング構造119の外表面119Uの周りに延在し、それによって、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの周りに、少なくとも部分的に、eベイピング装置100の外表面191Uの周りに、またはそれらの組み合わせの周りに延在する。
【0057】
少なくとも図1B~1Dに示されるように、少なくとも一つの構造要素151-1~151-Nは、弓状空気吸込み口152の少なくとも一部分を画定する空気取込組立品150の外表面151U、および外表面151Uから延在し、弓状空気吸込み口152から外側ハウジング111によって少なくとも部分的に画定されるベイパー発生装置組立品110の内部内、外側ハウジング191によって少なくとも部分的に画定されるeベイピング装置100の内部、またはそれらの組み合わせ内に延在する入口チャネル154を画定し、弓状空気吸込み口152と気化器組立品130との間の流体連通を少なくとも部分的に確立する。少なくとも図1Bに示されるように、入口チャネル154は、長軸方向軸180に対して同軸に延在し得る。長軸方向軸180は、ベイパー発生装置組立品110、電源組立品120、eベイピング装置100、その部分的組み合わせ、またはそれらの組み合わせの長軸方向軸であり得る。
【0058】
さらに図1A~1Bを参照すると、ベイパー発生装置組立品110は、空気取込組立品150の入口チャネル154と、気化器組立品130の一つ以上の入口ポート132との間のハウジング構造119を貫通する気流コンジット164を含み得る。したがって、入口チャネル154は、気流コンジット164を介して弓状空気吸込み口152と気化器組立品130との間の流体連通を確立するように構成され得る。図1Bに示されるように、気流コンジット164は、長軸方向軸180に対して少なくとも部分的に半径方向に延在し、よって入口チャネル154に対して垂直に延在し得る。図1Bに示されるように、気流コンジット164は、ハウジング構造119の一部分を貫通し得るが、例示的実施形態はそれに限定されるものではない。一部の例示的な実施形態では、気流コンジット164はベイパー発生装置組立品110から省略され、そのため、入口チャネル154が一つ以上の入口ポート132と(例えば、いずれの介在する導管なしで)直接流体連通する。
【0059】
さらに図1A~1Bを参照すると、電源組立品120は、電源122を含み得る。電源122は、再充電可能電池であってもよく、電源組立品120は、電源122からヒーター136に一つ以上の導線を介して電力を供給して、気化器組立品130におけるベイパー発生を支持するように構成され得る。
【0060】
図1Bに示すように、eベイピング装置100は、電源122から気化器組立品130への電力の供給を制御するように構成され得る制御回路124のインスタンスを含み得る。図1Bに示される例示的な実施形態では、制御回路124は、電源組立品120に含まれるが、当然のことながら、一部の例示的な実施形態では、制御回路124は、電源組立品120の代わりにベイパー発生器組立品110に含まれてもよい。
【0061】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120は、それぞれ相補的コネクタ組立品118および128を介して取り外し可能に連結されるように構成され、ベイパー発生器組立品110および電源組立品120を通る一つ以上の電気回路は、ともに連結されたコネクタ組立品118、128に基づいて確立され得る。確立された電気回路は、少なくともヒーター136、制御回路124、および電源122を含み得る。電気回路は、コネクタ組立品118、128のうちの一方または両方に導線を含み得る。
【0062】
電源122は、リチウム-イオン電池またはその変形のうちの一つ、例えばリチウム-イオンポリマー電池であり得る。さらに、電源122は再充電可能であってもよく、また電池を外部充電装置によって充電可能にするように構成された回路を含み得る。
【0063】
ベイパー発生装置組立品110と電源組立品120との間の接続が完成すると、電源122は、eベイピング装置100のセンサー、eベイピング装置100のインターフェース、またはこれらの組み合わせから制御回路124において受信された信号に基づいて、制御回路124によってヒーター136に電気的に接続され得る。ヒーター136への電力の供給を制御するために、制御回路124は、コンピュータ実行可能プログラムコードの一つ以上のインスタンスを実行し得る。制御回路124は、プロセッサおよびメモリーを含んでもよい。メモリーは、コンピュータ実行可能コードを保存するコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。制御回路124は、コンピュータ実行可能コードを実行して、ヒーター136への電力の供給を制御するように構成された、専用機械であり得る。ヒーター136への電力の供給を制御することは、ヒーター136を作動させることとして互換的に本明細書で言及され得る。
【0064】
ここで図1A~1Dを参照すると、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、周囲環境と気化器組立品130との間の流体連通を少なくとも可能にするように構成され、弓状空気吸込み口152は、例えば、成人eベイピング装置使用者によって手動で操作されるeベイピング装置100の結果として成人eベイピング装置使用者の手によるものなど、障害に少なくとも部分的に耐性がある。図1Aおよび1C~1D、および以下でさらに説明するように、弓状空気吸込み口152は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの周囲のかなりの部分の周りに延在し得、そのため、成人eベイピング装置使用者の手が外表面111Uの一部分を少なくとも部分的に覆っている場合であっても、弓状空気吸込み口152の少なくとも一部分が周囲環境に曝露され、入口チャネル154と周囲環境との間の流体連通が可能となり得る。空気取込組立品150が、障害物に対する少なくとも部分的な抵抗を有する気化器組立品130に空気174を向けるように構成されていることを考慮して、空気取込組立品150は、eベイピング装置100の動作中に空気174の気化器組立品130への供給の信頼性および流量の改善を可能にし、それによってeベイピング装置100の性能を改善し、eベイピング装置100によって提供される感覚体験を改善するように構成され得る。
【0065】
図1C~1Dを参照すると、弓状空気吸込み口152は、長軸方向軸180の周りで弧に沿って延在する少なくとも二つの別個の内表面211-1、211-2の間の弓状ギャップ210によって少なくとも部分的に画定され、弓状ギャップ210は、空気取込組立品150の外表面151Uによって長軸方向軸180に平行に延在する方向にさらに画定される。図1A~1Dでは、一つの内表面211-1は、ハウジング構造119の長軸方向軸180から半径方向外側に面する半径方向外側に面する外表面119Uである。別の内表面211-2は、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nの半径方向内向き表面であり、そのため、弓状空気吸込み口152は、ベイパー発生装置組立品110の空気取込組立品150とハウジング構造119との間の弓状ギャップ210によって少なくとも部分的に画定される。一部の例示的な実施形態では、例えば、ハウジング構造119がベイパー発生装置組立品110から省略される場合、別個の内表面211-1、211-2は、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nの別個の表面である。一部の例示的な実施形態では、別個の内表面211-1、211-2は、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nに含まれる単一の一元的構成要素の材料の別個の表面である。
【0066】
一部の例示的な実施形態では、弓状空気吸込み口152が、外表面111Uの周囲全体の周りに延在する環状空気吸込み口である場合、弓状ギャップ210は、長軸方向軸180の周りに360°の弧に沿ってまた延在する環状ギャップである。
【0067】
さらに図1C~1Dを参照すると、空気取込組立品150は、長軸方向軸180を中心とする角度をなす弧に沿って延在する弓状空気吸込み口152を含むか、または少なくとも部分的にそれを画定し得る。図1Cに示すように、弓状空気吸込み口152は、長軸方向軸180の中心に、180度以下の、角度θ1をなす弧に沿って延在し得、そのため、弓状空気吸込み口152は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの周囲の半分以下の距離に沿って延在する長さLを有する。図1Dに示すように、弓状空気吸込み口152は、長軸方向軸180の中心に、180度より大きい、角度θ2をなす弧に沿って延在し得、そのため、弓状空気吸込み口152は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの周囲の半分超に沿って延在する長さLを有する。一部の例示的な実施形態では、弓状空気吸込み口152は、半環状空気吸込み口などであり得る。図1C~1D、空気174は、弓状空気吸込み口152がそれを通って延在するベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの周囲の部分の周りの様々な点から、弓状空気吸込み口152の弓状ギャップ210内に引き込まれ得、そのような空気174は、さらに、弓状ギャップ210を通って入口チャネル154に引き込まれ、気化器組立品130に向けられ得る。したがって、弓状空気吸込み口152および入口チャネル154を含む空気取込組立品150は、空気174が入口チャネル154内に引き込まれると、障害物に対する改善された抵抗を有し得、したがって、外表面111Uの周囲の様々な位置から気化器組立品130に向けられる。
【0068】
弓状空気吸込み口152の破線延長部152Xによって図1Aに示されるように、弓状空気吸込み口152はベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの全体の周りに延在し得、そのため、弓状空気吸込み口152は環状空気吸込み口であり得る。
【0069】
一部の例示的な実施形態では、コネクタ組立品118、128は、eベイピング装置100から省略され、そのため、ベイパー発生装置組立品110および電源組立品120がともに固定連結され、互いに分離可能に連結されることを妨げる。図1Aおよび1Bに示されるように、一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生装置組立品110の外側ハウジング111、および電源組立品120の外側ハウジング121は、一元的材料片を含み得る。
【0070】
一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は電源組立品120に含まれ、そのため、空気取込組立品150の外表面150Uが、電源組立品120の外表面121Uを少なくとも部分的に画定し、弓状空気吸込み口152が、電源組立品120のハウジングによって少なくとも部分的に画定され得る。一部の例示的な実施形態では、気流コンジット164は、電源組立品120の一つ以上の構造を少なくとも部分的に貫通する。
【0071】
プレベイパー製剤は、ベイパーへと変換され得る材料または材料の組み合わせである。貯蔵部112は、一部の例示的な実施形態では、プレベイパー製剤を保持得る、貯蔵媒体を含み得る。分配インターフェース137は、本明細書ではウィッキング材料のインスタンスとしても言及される、芯を含み得る。分配インターフェース137は、プレベイパー製剤を引き出す能力を有するフィラメント(またはスレッド)を含み得る。一部の例示的な実施形態では、ヒーター136はワイヤコイルを含み得る。ワイヤコイルは、気化器組立品130の内部空間135内の分配インターフェース137を少なくとも部分的に囲み得る。ワイヤは金属ワイヤであり得る。ワイヤコイルは、分配インターフェース137の長さに沿って全体的または部分的に延在し得る。ヒーター136は、任意の適切な電気抵抗性材料で形成され得る。
【0072】
一部の例示的な実施形態では、ベイパー発生器組立品110の一つ以上の部分は交換可能であってもよい。こうした一つ以上の部分は、気化器組立品130、貯蔵部112、貯蔵部組立品102、それらの部分組み合わせ、またはそれらの組み合わせを含み得る。一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置100全体は、貯蔵部112が、気化器組立品130、またはこれらの組み合わせが消耗されると廃棄され得る。
【0073】
図2Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。図2Bは、一部の例示的な実施形態による、図2Aの、線IIB-IIB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。図2Cは、一部の例示的な実施形態による、図2Bのeベイピング装置の線IIC-IIC’に沿った断面図である。
【0074】
図2A-2C、ベイパー発生装置組立品110は、eベイピング装置100の動作中に空気取込組立品150を介して気化器組立品130に引き込まれた空気174の量および流量のうちの少なくとも一つを調節可能に制御するために、気流コンジット164と関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成された流れ制御構造250を含み得、それによって、eベイピング装置100の性能に対する向上した制御、およびそれによって提供される感覚体験を提供する。
【0075】
図2A~2Cに示すように、流れ制御構造250は、内部構造252および外部構造253を含み得る。内部および外部構造252、253は、別個の、連結された構造要素であるか、または一元的な材料片に含まれ得る。内部構造252は、長軸方向軸180の周りに延在し、それを通って延在する一つ以上のオリフィス260-1~260-N(Nは正の整数である)のセットを含み、少なくとも内部構造252は、長軸方向軸180の周りに回転280して、オリフィス260-1~260-Nのうちの一つを気流コンジット164と調整可能に整列させるように構成される。各オリフィス260-1~260-Nは、異なるサイズを有し得、一つ以上のオリフィス260-1~260-Nのサイズは、気流コンジット164のサイズとは異なっていてもよく、そのため、所与のオリフィス260-1~260-Nが、気流コンジット164と整列したとき、独立して一つ以上のオリフィス260-1~260-Nの気流コンジット164の流積に対して、気流コンジット164と関連付けられた流積を制御し得、それによって、気流コンジット164を介した空気取込組立品150から気化器組立品130内への空気174の最大流量を制御する。異なるオリフィス260-1~260-Nを気流コンジット164と調節可能に整列させるように構成されることに基づいて、流れ制御構造250は、eベイピング装置100の動作中に、気化器組立品130の中への空気174の流量および量のうちの少なくとも一つに対する調節可能な制御を可能にし得る。一部の例示的な実施形態では、 気流コンジット164と異なるオリフィス260-1~260-Nを調節可能に整列させるように構成されることに基づいて、流れ制御構造250は、eベイピング装置100の引き出し抵抗(RTD)、eベイピング装置100を通して引き出される空気174の流量、およびeベイピング装置100を通して引き出される空気174の量のうちの少なくとも一つに対する調整可能な制御を可能にし、それにより、成人eベイピング装置使用者主体のeベイピング装置100の性能の制御、カスタマイズ、または制御およびカスタマイズを可能となり、それによって一人以上の成人eベイピング装置使用者に関するeベイピング装置100によって提供される感覚体験をカスタマイズ、改善、またはカスタマイズかつ改善する。
【0076】
本明細書に記載されるように、一部の例示的な実施形態では、図 2A~2Cに示されるように、気流コンジット250を含む流れ制御構造は、少なくとも内部構造252を調整して、入口チャネルから気流コンジット164を完全に覆うように構成される。
【0077】
さらに図2A~2Cを参照すると、外部構造253は、長軸方向軸180の周りに延在し、ベイパー発生装置組立品110の外部に露出するように構成され、そのため、少なくとも流れ制御構造250の外部構造253が流れ制御構造250の外表面250Uを画定する。外表面250Uは、ベイパー発生装置組立品110の外表面111U、eベイピング装置100の外表面191U、電源組立品120の外表面121U、その部分組み合わせ、またはそれらの組み合わせを少なくとも部分的に画定し得る。
【0078】
図2Cに示すように、流れ制御構造250の内部構造252は、長軸方向軸180の周りで回転280し、選択されたオリフィス260-1~260-Nを気流コンジット164と調整可能に整列させるように構成された調整リング構造であり得、内部構造252に連結された外部構造253は、長軸方向軸180の周りでeベイピング装置100の外部から回転290し、例えば成人eベイピング装置使用者によって、少なくとも連結された内部構造252を長軸方向軸180の周りで回転280し、それによって、気流コンジット164に対してオリフィス260-1~260-Nを調整可能に動かし、オリフィス260-1~260-Nのうちの一方を気流コンジット164と調整可能に整列させる。eベイピング装置100は、流れ制御構造250の回転位置に基づいて、どのオリフィス260-1~260-Nが気流コンジット164と整列するかを示す一つ以上の外部マーキングを含み得る。
【0079】
さらに図2A~2Cを参照すると、空気取込組立品150および流れ制御構造250は各々、弓状空気吸込み口152からベイパー発生装置組立品110の内部内に延在する入口チャネル254の別個の部分を画定して、弓状空気吸込み口152と気化器組立品130との間の流体連通を少なくとも部分的に確立し得る。図2B~2Cに示されるように、例えば、空気取込組立品150が、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nを貫通する、第一の入口チャネル254-1を画定し、流れ制御構造250は、整列されたオリフィス260-1~260-Nを介して、第一の入口チャネル254-1と気流コンジット164との間の流体連通を確立する環状の第二の入口チャネル254-2を少なくとも部分的に画定し得、第一および第二の入口チャネル254-1、254-2は、入口チャネル254を集合的に画定する。
【0080】
流れ制御構造250の上記説明は、空気取込組立品150と共にベイパー発生装置組立品110に含まれる流れ制御構造の例示的実施形態を対象とするが、一部の例示的な実施形態では、流れ制御構造250は、電源組立品120に、別個にまたは空気取込組立品150と共に含まれ得ることが理解されよう。
【0081】
図3Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。図3Bは、一部の例示的な実施形態による、図3Aの、線IIIB-IIIB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。図3Cは、一部の例示的な実施形態による、図3Bのeベイピング装置の線IIIC-IIIC’に沿った断面図である。図3Dは、一部の例示的な実施形態による、図3Bのeベイピング装置の線IIID-IIID’に沿った断面図である。
【0082】
図3A~3Dに示されるように、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、ベイパー発生装置組立品110の外表面111Uの全体の周りに延在する環状空気吸込み口である弓状空気吸込み口152を含み得る。
【0083】
さらに、図3B~3Dに示されるように、一部の例示的な実施形態では、異なるサイズを有し、選択されたオリフィス260-1~260-Nを気流コンジット164と調節可能に整列させて、気流コンジット164に関連付けられた流積を調節可能に制御するように構成される、複数のオリフィス260-1~260-Nを含む流れ制御構造310は、空気取込組立品150内に含ま得、空気取込組立品150が、流れ制御構造310を画定する一つ以上の構造要素151-1~151-Nを含む。図3Bおよび3Dに示すように、例えば、空気取込組立品150は、図2Cで示される内部構造252と同様、流れ制御構造310の「調整リング」内部構造を画定する第一の構造要素151-1を含み得、それを通って一つ以上のオリフィス260-1~260-Nが延在し長軸方向軸180の周りで回転280し、オリフィス260-1~260-Nのうちの一つを気流コンジット164と調整可能に整列させるように構成される。さらに、空気取込組立品150は、ベイパー発生装置組立品110の外部に露出し、空気取込組立品150の外表面150Uを少なくとも部分的に画定するように構成された第二の構造要素151-2を含み得、第二の構造要素151-2は、第一の構造要素151-1に連結され、図2Dに示される外部構造254と同様、eベイピング装置の外部から物理的に操作されて長軸方向軸180の周りを回転290させて、したがって流れ制御構造310を回転280させ、オリフィス260-1~260-Nを気流コンジット164と調整可能に整列させるように構成される。したがって、流れ制御構造310は、空気取込組立品150から別個の要素を必要とすることなく、eベイピング装置100に提供されてもよく、それによって、eベイピング装置100に含まれる別個の部品の量が減少し、それによって製造効率が改善し、eベイピング装置100の複雑さが低減される。
【0084】
さらに図3A~3Dを参照すると、図3Bおよび3Dに特に示されるように、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、入口チャネル254の一部分を画定し得、電源組立品120の外側ハウジング121は、入口チャネル254の一部分を画定し得る。例えば、図3Cおよび3Dに示されるように、空気取込組立品150の第二の構造要素151-2は、外表面151Uから第二の構造要素151-2を貫通する第一の入口チャネル254-1を画定し得、第一および第二の構造要素151-1および151-2の表面151-1Sおよび151-2Sは、第一の入口チャネル254-1と、気流コンジット164およびオリフィス260-1~260-Nの間に延在する環状の第二の入口チャネル254-2を部分的に画定し得る。さらに示されるように、電源組立品120の外側ハウジング121の少なくとも内表面121Sは、第二の入口チャネル254-2の外側境界を画定し得、そのため、入口チャネル254が少なくとも空気取込組立品150および電源組立品120の外側ハウジング121によって集合的に画定される。
【0085】
図3A~3Dに示される例示的実施形態では、弓状空気吸込み口152は、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-N、およびベイパー発生装置組立品110の外側ハウジング119の少なくとも一部によって少なくとも部分的に画定される。一部の例示的な実施形態では、弓状空気吸込み口152は、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-N、および電源組立品120の外側ハウジング121の少なくとも一部によって少なくとも部分的に画定される。例えば、外側ハウジング121は、外側ハウジング119の面取り付き部分を含み得、構造要素151-2の下表面であり得る空気取込組立品150の外表面151Uは、外側ハウジング121の外側ハウジング119に向かって面し得る。したがって、電源組立品120の外側ハウジング121のハウジング構造119の外表面151Uおよび面取り付き部分は、弓状空気吸込み口152を集合的に画定し得る。
【0086】
図3A~3Dに示される例では、空気取込組立品150は、オリフィス260-1~260-Nの単一のセットを含み、ベイパー発生装置組立品110は、気化器組立品130への単一の気流コンジット164および単一の入口ポート132を含む。しかし、例示的な実施形態は、それに限定されない。例えば、図4Cに示されるように、一部の例示的な実施形態では、 気化器組立品130は、気化器組立品130の反対側に二つの入口ポート132を含み得、ベイパー発生装置組立品110は、別個の入口ポート132と整列した二つの気流コンジットを含み得、空気取込組立品150は、内部構造252の回転280に基づいて、気化器組立品130の反対側の別個の気流コンジット164と調整可能に整列するように構成された、二つの別個のオリフィス260-1~260-Nのセットを含み得る。一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、第二の構造要素151-2の両側に二つの別個の第一の入口チャネル254-1を含み得、そのため、空気取込組立品150が別個の第一の入口チャネル254-2を介して環状の第二の入口チャネル254-2の両側に空気を引き込み得る。
【0087】
当然のことながら、一部の例示的な実施形態では、少なくとも連結された内部構造252を、長軸方向軸180の周りで時計回り方向および反時計回り方向のうちの少なくとも一つに回転280させるように、外部構造253は、長軸方向軸180の周りで時計回り方向および反時計回り方向のうちの少なくとも一つに回転290するように構成され得る。
【0088】
図4Aは、一部の例示的な実施形態による、eベイピング装置の斜視図である。図4Bは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。図4Cは、一部の例示的な実施形態による、図4Bのeベイピング装置の線IVC-IVC’に沿った断面図である。図4Dは、一部の例示的な実施形態による、図4Aの、線IVB-IVB’に沿ったeベイピング装置の断面図である。
【0089】
図4A~4Cはに示されるように、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、図4A~4Cに示されるような環状空気吸込み口であり得る、環状空気吸込み口152の全体を画定する一つ以上の構造要素151-1~151-Nを含み得る。加えて、図4A~4Cに示されるように、空気取込組立品150は、長軸方向軸180に対して同軸に延在するのではなく、弓状空気吸込み口152と気化器組立品130との間の長軸方向軸180に対して少なくとも部分的に半径方向に延在する、一つ以上の入口チャネル454を含み得る。図4B~4Cに示されるように、例えば、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nは、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nの内部を通して、気化器組立品130の弓状空気吸込み口152と一つ以上の入口ポート132との間に完全に半径方向に延在する一つ以上の入口チャネル454を画定し得る。しかし、一部の例示的な実施形態では、一つ以上の入口チャネル454は、弓状空気吸込み口152と、気化器組立品130の一つ以上の入口チャネル454と一つ以上の入口ポート132との間のハウジング構造119を貫通する気流コンジット164(図4A~4Cでは省略される)の空気取込組立品150を貫通し得る。
【0090】
少なくとも図4Dに示されるように、一部の例示的な実施形態では、気化器組立品130は、複数の入口ポート132を含み得るが、例示的な実施形態はそれに限定されない。例えば、気化器組立品130は、単一の入口ポート132を含み得る。
【0091】
ここで図4Dを参照すると、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立品150は、弓状または環状の形状であって、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nによって画定される入口チャネル154を含み得、そのため、入口チャネル154の上端部は、一つ以上の構造要素151-1~151-Nによって弓状空気吸込み口152から遮蔽されずに開放されている。図4Dにさらに示されるように、一部の例示的な実施形態では、空気取込組立150は、eベイピング装置100の気流コンジット164と調整可能に整列され得るオリフィスのセットに等しい、一つ以上の半径方向に拡張する入口チャネル560-1~560-Nを含み得、空気取込組立品150の一つ以上の構造要素151-1~151-Nが、長軸方向軸180の周りで回転して、入口チャネル560-1~560-Nの選択された入口チャネルを気流コンジット164と調整可能に整列させ、流れ制御構造のオリフィスから別個の入口チャネルの非存在下で、流れ制御構造の機能性を実施し得る。
【0092】
図5Aは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。図5Bは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の一部分の斜視図である。図5Cは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の一部分の拡大斜視図である。図5Dは、一部の例示的な実施形態による、図5Aのeベイピング装置の線VD-VD’に沿った断面図である。
【0093】
図5A~5Dに示されるように、eベイピング装置100は、少なくとも貯蔵部112および気化器組立品130を含む、ベイパー発生装置組立品110の残りの部分から取り外し可能である空気取込組立品150を含み得る。少なくとも図5B~5Dにさらに示されるように、空気取込組立品150は、環状空気吸込み口である弓状空気吸込み口152を部分的に画定する一つ以上の構造要素151-1~151-Nを含み得、弓状空気吸込み口152から延在する同軸の第一の入口チャネル154-1の第一の部分を画定し、空気取込組立品150と電源組立品120の外側ハウジング121との間に同軸の弓状の第二の入口チャネル154-2を部分的に画定する。さらに示されるように、空気取込組立品150は、共に連結され得るか、または一元的材料片に含まれ得る、構造要素151-1および151-2を含み得る。構造要素151-2は、eベイピング装置100の外部に露出する空気取込組立品150の外部構造を画定する。構造要素151-1は、構造要素151-1を貫通する複数のオリフィス260-1~260-Nを含む、調整リング流れ制御構造310を画定する。構造要素151-2は、長軸方向軸180の周りを回転して、構造要素151-1を長軸方向軸180の周りで回転させ、異なるオリフィス260-1~260-Nを、気化器組立品130の入口ポート132と流体連通するように構成された気流コンジット164と調整可能に整列させるように構成される。図5A~5Dに示されるように、気流コンジット164は、長軸方向軸180に対して、電源組立品120の一部分通して半径方向に延在し、そのため、電源組立品120が、少なくとも気化器組立品130と分離可能に連結されて、入口ポート132を気流コンジット164と整列させるように構成される。入口ポート132が気流コンジット164と整列するとき、入口ポート132は、気流コンジット164と流体連通し得る。
【0094】
図5Aおよび5Dに示されるように、空気取込組立品150が、電源組立品120とベイパー発生装置組立品110の残りの部分の両方と連結されるとき、第二の構造要素151-2の上表面であり得る、空気取込組立品150の外表面151Uは、ハウジング構造119の面取り付き部分を有する弓状空気吸込み口152を集合的に画定し得、空気取込組立品150の第一の構造要素151-1の表面151-1Sは電源組立品120の外側ハウジング121の内表面121Sによって第二の入口チャネル254-2を集合的に画定し得、そのため、空気取込組立品150は、空気174を弓状空気吸込み口152内に向けて引き入れ、空気取込組立品150の第二の構造要素151-2によって全体が画定される第一の入口チャネル254-1を流れ、空気取込組立品150の表面151-1Sと電源組立品120の外側ハウジング121の内表面121Sの間に画定される第二の入口チャネル254-2に流れるように構成される。
【0095】
一部の例示的な実施形態では、ハウジング構造119は、電源組立品120の外側ハウジング121の一部分であり得、そのため、空気取込組立品150および電源組立品120が弓状空気吸込み口152を集合的に画定し得る。
【0096】
図5A~5Dに示される例示的実施形態では、空気取込組立品150は、個々の第一の入口チャネル254-1およびオリフィス260-1~260-Nの個々のセットを含み空気取込組立品は、回転して、別個のオリフィス260-1~260-Nを個々の気流コンジット164と整列させるように構成されるが、例示的実施形態はそれに限定されない。例えば、空気取込組立品251-1は、第二の構造要素151-2の周りで離間していてもよい二つ以上の第一の入口チャネル254-1を含み得、第一の構造要素151-1は、気化器組立品130の反対側の二つの気流コンジット164の別個の気流コンジット164と調整可能に整列され、気化器組立品130の一つ以上の入口ポート132と流体連通するように構成された二つの別個のオリフィス260-1~260-Nのセットを有し得る。
【0097】
図5Aおよび5Dに示されるように、ハウジング構造119は、貯蔵部ハウジング113の一部分であり、そのためハウジング構造119および貯蔵部ハウジング113が一元的材料片に含まれる。
【0098】
図5A~5Dにさらに示されるように、eベイピング装置100は、ベイパー発生装置組立品110の出口ポート144に連結され得る出口組立品720を含み得、出口組立品720はその中を貫通するチャネルを含み得、そのため、出口組立品720が出口ポート144と、出口組立品720の内部を通るeベイピング装置100の外部との間の流体連通を確立する。
【0099】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能であり得ることが理解されるべきである。こうした変形形態は、本開示の範囲を逸脱するものと見なされず、また当業者にとって明らかであろうすべてのこうした修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D