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特許7544967マルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法、装置、機器及び可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】マルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法、装置、機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20240827BHJP
   H04W 16/24 20090101ALI20240827BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240827BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240827BHJP
【FI】
H04W4/06 110
H04W16/24
H04W28/04
H04W88/06
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023519138
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 CN2021123544
(87)【国際公開番号】W WO2022078393
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】202011113010.8
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 佳▲敏▼
【審査官】前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-520114(JP,A)
【文献】国際公開第2007/111320(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/145471(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/167228(WO,A1)
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Support of Loss-less handover for 5G MBS,3GPP TSG RAN WG3 #109-e R3-204922,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_109-e/Docs/R3-204922.zip>,2020年08月07日
【文献】Huawei, HiSilicon,Service continuity during mobility for MBS,3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2007027,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2007027.zip>,2020年08月07日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility (moderator),Summary of Offline Discussion on MBS PDCP Count Value Misalignment,3GPP TSG RAN WG3 #109-e R3-205506,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_109-e/Docs/R3-205506.zip>,2020年09月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末により実行されるマルチキャストブロードキャストサービスのシーケンス番号SN同期方法であって、
第一のセルで第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第一のエアインターフェースSNと第二のセルで前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第二のエアインターフェースSNを取得することと、
前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行うこととを含み、
ここで、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、同一のSNセット内に位置し、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、少なくとも一部が異なり、
前記方法は、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させないことと、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、前記欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させることとをさらに含む、マルチキャストブロードキャストサービスのシーケンス番号SN同期方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットが連続的でなければ、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける前記欠落データパケットを決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
第一の情報を受信することをさらに含み、前記第一の情報は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける前記欠落データパケットの情報を指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、第一の情報を受信することは、
前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを受信することであって、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれていること、
又は、
制御PDUを受信することであって、前記制御PDUが前記第一の情報を運ぶことを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
無線アクセスネットワークノードにより実行されるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法であって、
第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得ることを含み、前記第一の方式は、同一のマルチキャストグループにおいて他の無線アクセスネットワークノードが前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得る方式と同じであり、
前記の、第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得ることは、
第一のSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得ることを含み、
ここで、前記第一のSNは、コアネットワークノードと前記無線アクセスネットワークノードとの間のインターフェースのマルチキャストブロードキャストサービスプロトコルデータユニットセッションMBS PDU sessionにおけるサービス品質フローQoS flowのSNである、マルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法。
【請求項6】
前記MBS PDU sessionは、複数のQos flowを含み、
前記無線アクセスネットワークノードがMBS PDU sessionの各QoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記QoS flowのSNであり、
又は、
前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおける第一のQoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記第一のQoS flowのSNである、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNに等しく、
又は、
前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNとオフセット量との和のモジュロに等しく、
又は、
前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNに等しく、
又は、
前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNとスタッフビットに等しく、前記スタッフビットは、特定の値である、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記エアインターフェースSNが特定ビット数の前記第一のSNであることは、
前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも大きい時に、前記エアインターフェースSNが前記第一のSNの最下位のNビットに等しいことを含み、ここで、Nは、前記エアインターフェースSNのビット長であり、
又は、
前記エアインターフェースSNが特定ビット数の前記第一のSNとスタッフビットに等しく、前記スタッフビットが特定の値であることは、
前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも小さい時に、前記エアインターフェースSNの下位Mビットが前記第一のSNに等しく、前記エアインターフェースSNの残りビットがすべて特定の値によりスタッフィングされることを含み、ここで、Mは、前記第一のSNのビット長である、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記MBS PDU session伝送チャンネルSNは、無線パケットサービストンネル伝送プロトコルユーザプレーンGTP-UトンネルSNを含む、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
第一の情報を送信することをさらに含み、前記第一の情報は、前記無線アクセスネットワークノードにより送信された第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットの情報を指示する、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記の、第一の情報を送信する前に、前記方法は、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、前記の、第一の情報を送信するステップを実行することと、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、前記の、第一の情報を送信するステップを実行しないこととをさらに含み、
又は、
前記の、第一の情報を送信することは、
前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを送信することであって、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれていること、
又は、
制御PDUを送信することであって、前記制御PDUのタイプが前記第一の情報を表すことを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記エアインターフェースSNは、パケットデータ収束プロトコル層SN及び/又は無線リンク制御層SNである、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、端末。
【請求項14】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時に、請求項5から12のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、
前記プログラム又は命令が端末のプロセッサにより実行される場合、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法のステップを実現し、
前記プログラム又は命令がネットワーク側機器のプロセッサにより実行される場合、請求項5から12のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月16日に中国で提出された中国特許出願No.202011113010.8の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にはマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法、装置、機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)のブロードキャストマルチキャスト伝送において、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast Broadcast Single Frequency Network、MBSFN)方式のMBMSサービス送信と単一セルのポイントツーマルチポイント(Single cell Point to Multipoint、SC-PTM)方式のマルチキャストサービス送信をサポートする。MBSFNの方式では、同一のMBSFN領域に位置するセルは、同じブロードキャストサービスを同期的に送信し、端末(例えばユーザ機器(User Equipment、UE))の受信を容易にする。MBMSサービスの制御情報(制御チャネルパラメータとサービスチャネルパラメータ、スケジューリング情報など)とデータ情報は、いずれもブロードキャスト方式によって送信され、それによってアイドル(idle)状態UEと接続状態UEはいずれもMBMSサービスを受信することができる。SC-PTMは、MBMSサービスの後で規格化された一つのマルチキャスト送信方式であり、MBSFN方式との最大の相違点は、単一セルのみでスケジューリングして送信し、グループ無線ネットワーク一時識別子(group RNTI、g-RNTI)によってサービススケジューリングを行うことである。ブロードキャストメッセージにおいて制御チャネルパラメータとサービスの識別子、周期情報などをブロードキャストし、スケジューリング情報は、g-RNTIスクランブルの物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)により通知され、データ部分は、グループキャスト方式によって送信され、興味を持っているUEがg-RNTIをモニタリングしてデータスケジューリングを取得し、さらに受信を行うことに相当する。
【0004】
従来技術では、MBSFNのマルチキャスト送信方式が各セル/ノード間でのデータパケットに対する処理時間の厳密な同期を要求するため、このようなアーキテクチャは、同期プロトコルにより保証される。MBSFN領域における同一のサービス領域に属するすべてのセルが同一のサービススケジューリング周期においてコアネットワークデータを受信することとエアインターフェースでマルチキャストデータを送信することは、いずれも時間上で完全に同期するため、各サービススケジューリング周期において、SNが同じであるように、シーケンス番号(Sequence Number、SN)を毎回クリアしてもよい。例えば、サービス1の一番目のスケジューリング周期において120個のデータパケットが到達すると、SN番号は、0から119であり、サービス1の二番目のスケジューリング周期において200個のデータパケットが到達すると、SN番号は、0から199であり、毎回のサービススケジューリング周期の限界でクリアすることによって、各セルの同期と統一を達成する。しかしながら、このような方式は、ニューラジオ(New Radio、NR)マルチキャストブロードキャストサービス(Multi-cast Broadcast Service、MBS)の送信に用いることができず、なぜなら、NR MBSサービスも単一セル送信であり、各セルのデータパケットの厳密な時間同期をサポートする同期プロトコルがないからである。つまり、異なるセルに同一のスケジューリング周期において到達するデータパケットの数が異なる可能性があるため、従来のMBSFN方式のSN同期メカニズムは、NR MBSサービスに直接に用いることができない。
【0005】
SC-PTMには、異なるセル/ノード間のマルチキャストサービスの層2(Layer2、L2)SNを同期するメカニズムがないため、UEのソースセル/ノードでのMBSサービス受信とターゲットセル/ノードでのMBSサービスのL2 SNは、それぞれ独立して割り当てられるようになっており、即ち受信は、完全に独立している。UEは、ソースセル/ノードでSN=100のデータパケットを受信した後に、ターゲットセル/ノードに移動し、ターゲットセルでSN=98、99、100……のデータパケットを受信し、ソースセル/ノードとターゲットセル/ノードで受信されたデータパケットは、それぞれ独立して番号を付けられるため、SNに従って順序付けを行うことができない。そのため、UEの移動は、データパケットのロスと重複などを引き起こし、MBSサービス受信に影響を与える恐れがある。
【0006】
以上をまとめると、従来のLTE MBSサービスSN同期メカニズムは、いずれもNR MBSサービスに直接に用いることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の実施例の目的は、端末の移動によりMBSサービスの受信が連続的ではないという問題を解決するマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法、装置、機器及び可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一の態様によれば、端末により実行されるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法を提供し、この方法は、
第一のセルで第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第一のエアインターフェースSNと第二のセルで前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第二のエアインターフェースSNを取得することと、
前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行うこととを含み、
ここで、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、同一のSNセット内に位置し、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、少なくとも一部が異なる。
【0009】
第二の態様によれば、本出願は、無線アクセスネットワークノードにより実行されるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法を提供し、この方法は、
第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得ることを含み、前記第一の方式は、同一のマルチキャストグループにおいて他の無線アクセスネットワークノードが前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得る方式と同じである。
【0010】
第三の態様によれば、端末に用いられるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置を提供し、この装置は、
第一のセルで第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第一のエアインターフェースSNと第二のセルで前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第二のエアインターフェースSNを取得するための取得モジュールと、
前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行うための順序付けモジュールとを含み、
ここで、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、同一のSNセット内に位置し、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、少なくとも一部が異なる。
【0011】
第四の態様によれば、無線アクセスネットワークノードに用いられるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置を提供し、この装置は、
第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得るための割り当てモジュールを含み、前記第一の方式は、同一のマルチキャストグループにおいて他の無線アクセスネットワークノードが前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得る方式と同じである。
【0012】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時に、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行される時に、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時に、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第八の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非揮発性の記憶媒体内に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様又は第二の態様に記載の処理の方法のステップを実現する。
【0016】
第九の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様に記載の処理の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、端末のMBSサービスに対して、端末がソースセルからターゲットセルに移動したシナリオにおいても連続的な受信処理を行うことができ、MBSサービスの連続性に有利であり、システム効率を確保した上で端末のMBSサービスの受信体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の実施例によるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法のフローチャートのその一である。
図3】本出願の実施例によるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法のフローチャートのその二である。
図4】本出願の実施例によるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置の概略図のその一である。
図5】本出願の実施例によるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置の概略図のその二である。
図6】本出願の実施例による端末の概略図である。
図7】本出願の実施例によるネットワーク側機器の概略図である。
図8】本出願の実施例における同じ最右ビットを有する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、指定された順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
本明細書では、エアインターフェースSN同期とは、同一のデータパケットに対して異なるセル/ノードで割り当てられるエアインターフェースSNが同じであることを指す。
【0022】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6thGeneration、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0023】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)、無線アクセスネットワークノード又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、指定される技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0024】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法、装置、機器及び可読記憶媒体を詳細に説明する。
【0025】
図2を参照すると、本出願の実施例は、マルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法を提供し、この方法の実行本体は、端末であり、具体的なステップは、ステップ201とステップ202とを含む。
【0026】
ステップ201、第一のセルで第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第一のエアインターフェースSNと第二のセルで前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第二のエアインターフェースSNを取得し、
ステップ202、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行い、
ここで、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、同一のSNセット内に位置し、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、少なくとも一部が異なる。
【0027】
例えば、SNセットは、1と、2と、3と、4と、5と、6と、7と、8と、9と、10とを含む。第一のエアインターフェースSNは、1と、2と、3と、4と、5とを含み、第二のエアインターフェースSNは、6と、7と、8と、9と、10とを含み、SN昇順に従って前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行う。
【0028】
本出願の実施例では、図2に示す方法は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットが連続的でなければ、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにはデータパケットが欠落していることを決定することと、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、前記欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させないことと、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、前記欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させることとをさらに含んでもよい。
【0029】
例えば、第一のエアインターフェースSNは、1と、2と、3と、4と、5とを含み、第二のエアインターフェースSNは、7と、8と、9と、10とを含み、この場合、SN=6のデータパケットが欠落データパケットであることを決定してもよい。
【0030】
本出願の実施例では、図2に示す方法は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットが連続的でなければ、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにはデータパケットが重複していることを決定し、重複データパケットを削除することをさらに含んでもよい。
【0031】
例えば、第一のエアインターフェースSNは、1と、2と、3と、4と、5とを含み、第二のエアインターフェースSNは、5と、6と、7と、8と、9と、10とを含み、この場合、SN=5のデータパケットが重複データパケットであることを決定してもよい。
【0032】
つまり、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行った後に、欠落データパケット及び/又は重複データパケットを検出し、欠落データパケット及び/又は重複データパケットに対して該当処理を行ってもよい。
【0033】
本出願の実施例では、図2に示す方法は、第一の情報を受信することをさらに含んでもよく、前記第一の情報は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットの情報(例えば、missing PDU info)を指示する。
【0034】
選択的に、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを受信し、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれており、例えばN bitのヘッダ情報であり、ここで、000は、正常な連続データを示し、001は、現在パケットの後又は前に一つのデータパケットが欠落していることを代表し、010は、現在パケットの後又は前に2つの連続データパケットが欠落していることを代表し、011は、現在パケットの後又は前に3つの連続データパケットが欠落していることを代表し、
又は、選択的に、制御PDU(control PDU)を受信し、前記制御PDUは、前記第一の情報を運び、前記第一の情報は、前記欠落データパケットの開始SNと連続欠落するデータパケットの個数とを含む。
【0035】
本出願の実施例では、端末のMBSサービスに対して、端末がソースセルからターゲットセルに移動したシナリオにおいても連続的な受信処理を行うことができ、MBSサービスの連続性に有利であり、システム効率を確保した上で端末のMBSサービスの受信体験を向上させる。
【0036】
図3を参照すると、本出願の実施例は、無線アクセスネットワークノード、例えば基地局に用いられるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期方法を提供し、具体的なステップは、ステップ301を含む。
【0037】
ステップ301、第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得て、前記第一の方式は、同一のマルチキャストグループにおいて他の無線アクセスネットワークノードが前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSN(又はUu SNという)を得る方式と同じである。
【0038】
本出願の実施例では、以下の方式によってステップ301を実現する。第一のSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得て、ここで、前記第一のSNは、コアネットワークノードと前記無線アクセスネットワークノードとの間のインターフェースのマルチキャストブロードキャストサービスプロトコルデータユニットセッション(MBS PDU session)伝送チャンネルSN(又はCN SNという)であり、又は、MBS PDU sessionにおけるQoS flowのSN(又はCN SNという)である。
【0039】
本出願の実施例では、前記MBS PDU sessionは、複数のQosflowを含み、前記無線アクセスネットワークノードがMBS PDU sessionの各QoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記QoS flowのSNであり、又は、前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおけるすべてのQoS flowを一つのMRBにマッピングする場合に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNであり、又は、前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおける第一のQoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記第一のQoS flowのSNであり、前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおける第一のQoS flow以外の残りQoS flowを一つのデータ無線ベアラにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNであり、又は、MBS PDU sessionにおける少なくとも一部のQoS flowがSNを有しない時に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNである。
【0040】
説明すべきこととして、上記QoS flowからMRBへのマッピング方式は、デフォルト方式を取ってもよく、ノードの間で交渉してもよく、又は一つのノードにより統一的に決められる。
【0041】
選択的に、前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNとオフセット量との和のモジュロに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNとスタッフビットに等しく、前記スタッフビットは、特定の値である。
【0042】
選択的に、前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも大きい時に、前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNの最下位のNビットに等しく、ここで、Nは、前記エアインターフェースSNのビット長である。
【0043】
選択的に、前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも小さい時に、前記エアインターフェースSNの下位Mビットは、前記第一のSNに等しく、前記エアインターフェースSNの残りビットは、すべて特定の値(例えば、この特定の値が0である)によりスタッフィングされ、ここで、Mは、前記第一のSNのビット長である。
【0044】
例えば、下位Mビットは、最下位有効ビット(least significant bits)におけるMビット、又は最右のMビット(rightmost M bits)を指す。
【0045】
図8を参照すると、16bit無線パケットサービストンネル伝送プロトコルユーザプレーン(GTP)-U SNの最右の12ビットは、12bitパケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)SNと同じであり、18bit PDCP SNの最右の16ビットは、16bit GTP-U SNと同じである。
【0046】
説明すべきこととして、PDCP SNの長さは、12 bit又は18bitであってもよい。
【0047】
説明すべきこととして、上記エアインターフェースSNの計算方式は、デフォルト方式を取ってもよく、ノードの間で交渉してもよく、又は一つのノードにより統一的に決められる。
【0048】
本出願の実施例では、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNは、無線パケットサービストンネル伝送プロトコルユーザプレーン(GTP-U)トンネル(tunnel)SNを含む。
【0049】
本出願の実施例では、図3に示す方法は、第一の情報を送信することをさらに含み、前記第一の情報は、前記無線アクセスネットワークノードにより送信された第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットの情報を指示する。
【0050】
本出願の実施例では、前記の、第一の情報を送信する前に、図3に示す方法は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、前記の、第一の情報を送信するステップを実行することと、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、前記の、第一の情報を送信するステップを実行しないこととをさらに含む。
【0051】
選択的に、前記の、第一の情報を送信することは、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを送信することであって、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれていること、又は、制御PDUを送信することであって、前記制御PDUのタイプが前記第一の情報を表すことを含む。
【0052】
本出願の実施例では、前記エアインターフェースSNは、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP layer)SN及び/又は無線リンク制御層(Radio link Control、RLC)SNである。
【0053】
本出願の実施例では、同一のマルチキャストグループにおけるセル/ノードで、同じ方式を取ってエアインターフェースSNを割り当て、このように端末のソースセル/ノードでのMBSサービス受信とターゲットセル/ノードでのMBSサービスのL2 SNは、それぞれ独立して割り当てられることがなく、連続的に割り当てられる。それによって端末のMBSサービスに対して、端末がソースセルからターゲットセルに移動したシナリオにおいても連続的な受信処理を行うことができ、MBSサービスの連続性に有利であり、システム効率を確保した上で端末のMBSサービスの受信体験を向上させる。
【0054】
実施例1:一つのMRB時におけるSNのデフォルト同等処理。
【0055】
一つの典型的なMBSサービスの伝送シナリオは、一つのMBSサービスのすべてのトラフィックデータをすべて一つのエアインターフェースMRB(Multicast Radio Bearer)上にマッピングして伝送することであり、即ちMBS PDU sessionとMRBは、一対一の関係であり、各MBS パケット(packet)は、PDU sessionにおいて唯一のSN、例えばGTP-U tunnel SNを有するとともに、コアネットワークからの各MBS packetに対し、基地局は、それに一つのUu SN、例えばPDCP SN及び/又はRLC SNを割り当てる必要がある。
【0056】
コアネットワークノードのマルチキャストチャンネルが一つのコアネットワークノード、例えばMBSユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)から、複数の関連無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)ノードへのものであるため、このマルチキャストチャンネル上で、各RANノードにより受信されたデータは、いずれも同じであり、つまり、同一のデータパケットは、必ず同じMBS PDU sessionに対応するGTP-U tunnel SNを運ぶ。すると、これらのRANノードの間で、同一のMBS packetに同じUu SNを割り当てられるために、最も簡単な方法は、Uu SNを直接CN SNに等しくすることであるが、Uu SNとCN SNの長さが異なるため、様々な等しくする方法を必要とし、具体的には以下のとおりである。
【0057】
CN SNの長さがUu SNの長さと同じである時に、Uu SN = CN SNであり、
例えば、CN SNの長さがUu SNの長さと同じであり、いずれも16bit長である場合に、Uu SNの各ビットは、いずれも対応するビットのCN SNの値を直接に取り、即ち一つの完全にコピーされたUu SNを得ることができ、このUu SNは、各セルで完全に一致するように取得され、
CN SNの長さがUu SNの長さよりも大きい時に、Uu SNは、CN SNの最下位のNビットを取り、ここで、Nは、Uu SNのビット長であり、
例えば、CN SNが16ビットであり、Uu SNが12bitである時に、Uu SNは、CN SNの上位4ビットの値を捨て、CN SNの下位12ビットに対応する値を自分の値として直接に取って、対応するUu SNを取得し、このUu SNは、各セルで完全に一致するように取得され、
CN SNの長さがUu SNの長さよりも小さい時に、Uu SNの下位Mビットは、CN SNに等しく、その残りの上位bitビットをすべてゼロで埋め、ここで、Mは、CN SNのビット長であり、
例えば、CN SNが16ビットであり、Uu SNが18bitである時に、Uu SNの下位16bitは、直接にCN SNの16ビットに対応する値を自分の対応する値とし、Uu SNの上位2ビットをゼロで埋めて、対応するUu SNを取得し、このUu SNは、取得方式が一致するため、各セルで完全に一致し、
以上のように、マルチキャストグループに加入した各RANノードは、同じ方式を使用して同じCN SNでUu SNを取得し、この場合、得られたUu SNは、必ず同期し、これは、同一のデータパケットに対して、異なるセル/ノードで割り当てられたUu SNが同じであることを意味する。
【0058】
このように、一つのUEは、ソースセルで一つのMBSサービスを受信し、Uu SN=98、99であり、その後、ターゲットセルに移動し、このMBSサービスを受信し続け、Uu SN=100、101……であり、この場合、これらのパケットは、SN順に従って順序付けることができ、又はターゲットセルでこのMBSサービスを受信し、Uu SN=99、100…であり、UEは、99が重複して受信されたデータパケットであることを知り、削除してもよく、100及びその後のデータパケットを上位層に伝達する。
【0059】
いくつかの特殊な場合に、例えば一つのセルのCNインターフェースデータにパケットロス又は順序乱れが発生し、例えばCN SNの受信順序が98、99、101、102…となっており、これは、中間のSN=100のパケットが欠落した可能性があることを意味し、この時に、このセルは、Uu SN=98、99、101、102に従って送信することしかできず、UEにとって、このサービスがデータパケット並べ替え機能(例えばPDCP layer並べ替えタイマー長さが0である)をサポートしないように配置されれば、UEは、乱れた順序でUu SN=101のデータパケットを受信した後に、UuSN=100のデータパケットを待つことなく、直接上位層に送信し、このサービスが並べ替え機能(例えばPDCP layer並べ替えタイマー長さが一つの正の値に設定される)をサポートするように配置されれば、UEは、乱れた順序で101を受信した後に、並べ替えタイマーを起動させてUu SN=100のデータパケットを待ち、並べ替えタイマーがタイムアウトになってから、Uu SN=101のデータパケットを上位層に伝達する。ここで、ネットワーク側が送信しないUu SN=100のデータパケットをUEが無駄に待つことを回避するために、以下のようにUEに欠落データパケットの情報を知らせてもよい。
【0060】
他のデータパケット、例えばUu SN=99又はUu SN=101のデータパケットにおいて、このUu SN=100の欠落データパケットの情報を運んでもよく、例えば、Uu SN=99又はUu SN=101のデータパケットのヘッダに、その後/前の一つ又はいくつかのデータパケットが欠落したという、N bitのヘッダ情報を運ばせてもよく、ここで、000は、正常な連続データを示し、001は、現在パケットの後又は前に一つのデータパケットが欠落していることを代表し、010は、現在パケットの後又は前に2つの連続データパケットが欠落していることを代表し、011は、現在パケットの後又は前に3つの連続データパケットが欠落していることを代表し、これに基づき類推し、
又は、control PDUを使用して指示してもよく、PDUタイプ(PDU type)は、missing PDU infoを指示し、負荷部分は、ロスパケットの情報、開始SN数値、連続欠落するデータパケットの個数を運び、
UEは、欠落データパケットの情報を取得することで、基地局側ノードのデータ欠落のため、これらのデータパケットが送信されないことを明瞭に知ることができる。そのため、並べ替えタイマーが配置された場合でも、これらの欠落データパケットにおけるgapに対して並べ替えタイマーの起動と待ちを行わずに、欠落データパケットを直接に乗り越えて、後続の連続受信処理を行う。
【0061】
例えば、UEがUu SN=99の後又はUu SN=101の前に一つのデータパケットが欠落していることを通知され、UEは、Uu SN=99のデータパケットを受信し、その後にまたUu SN=101のデータパケットを受信し、UEは、Uu SN=100のデータパケットが欠落していることが分かり、待つ必要がなく、Uu SN=100のデータパケットを受信済みとして処理し、Uu SN=100のデータパケットに対して並べ替えタイマーを起動させることがなく、連続的にUu SN=101データパケットを受信したこととして受信状態変数を更新するとともに、Uu SN=101のデータパケットを上位層に伝達する。
【0062】
実施例2:複数QoS flowの処理
実施例1では、MBS sessionを一つのMRBにマッピングする最も簡単な処理方式が提供されている。しかしながら、実は一つのMBS sessionには、異なる特性のデータフローがある可能性があり、区別して扱う必要があり、即ち一つのMBS sessionは、複数のQoS flowを含んでもよく、各QoS flowは、異なるQoS要件を有し、例えば、ビデオサービスは、オーディオと、画像と制御情報との三つのQoS flowを含んでもよく、それぞれ異なる伝送要件がある。
【0063】
一つのMBS sessionが複数のQoS flowを含む場合に対し、エアインターフェースは、以下のような異なるマッピング方式を有してもよい。
【0064】
第一種、異なるQoS flowをエアインターフェースで異なるMRBにマッピングする。例えば一つのMBS sessionは、QoS flow1/2/3を含み、それらは、それぞれMRB1/2/3にマッピングされ、
このような場合に、QoS flow1のデータは、MRB1で伝送され、CNからRANへのインターフェースにおいて、QoS flowレベル(level)もSNを有するため、一つのQoS flowにおけるすべてのデータパケットは、順に番号を付けられ、そして三つのQoS flowの以外に、MBS sessionレベルにはさらに別のsession level SNがある。
【0065】
【表1】
【0066】
表1の例から分かるように、二重のキューがあることに相当し、一つのキューは、MBS session levelのものであり、すべてのQoS flowのデータを前後順序に従って統一的に順序付け、session levelのSNを得る。そして各QoS flowにおいて、例えばQoS flow 1のすべてのデータは、依然としてQoS flow1の一つの専用SNを有し、QoS flow1に属するデータのみに対してカウントと順序付けを行う。
【0067】
QoS flow1とMRB1が一対一にマッピングされるため、つまり、MRBのUu SNは、直接にQoS flow1のCN SNを用いて得ることができ、デフォルト同等原則を採用すばよく、具体的な方式は、実施例1における三つの場合に示すとおりである。
【0068】
第二種、異なるQoS flowをエアインターフェースで依然として同一のMRBにマッピングする。例えば一つのMBS sessionは、QoS flow1と、QoS flow 2と、QoS flow 3とを含み、それらは、MRB1に統一的にマッピングされる。
【0069】
このような方式では、複数のQoS flowがあり、そしてQoS flow levelのSNがある可能性もあるが、MBS session全体が一つのMRB1にマッピングされるため、QoS flowを区別する必要がなく、直接にMBS PDU sessionのCN SNによってMRB1のUu SNを取得すればよく、デフォルト同等原則を採用し、具体的な方式は、実施例1における三つの場合に示すとおりである。
【0070】
他の方式として、すべてではないが、似ているQoS flowを一つのMRB1にマッピングし、残りのQoS需要が近似しているQoS flowを別のMRB2にマッピングし、
引き続き表1の例を挙げ、例えばQoS flow1とQoS flow2は、QoS需要が接近するため、MRB1にマッピングされるが、QoS flow3は、MRB2にマッピングされる。この時に、MRB2が一つのQoS flowのみを有するため、MRB2に対応するUu SNを直接にQoS flow 3のCN SNに等しくしてもよく、デフォルト同等原則を採用し、具体的な方式は、実施例1における三つの場合に示すとおりである。
【0071】
比較的複雑なことに、MRB1は、二つのQoS flow1とQoS flow2とを含み、この時、QoS flow levelのSNを使用できず、PDU session levelのCN SNをMRB1 Uu SNとして使用することしかできない。PDU session levelのCN SNがQoS flow 3のカウントをさらに含み、MRB1のみにマッピングされたのがQoS flow1とQoS flow2であるため、CN SNは、必然的にいくつかのギャップを有し、例えば表1におけるSession SN=4、5、6のこのいくつかのパケットは、MRB1にマッピングされておらず、Uu SNの欠落が必然的に存在し、以下のように場合によって処理が異なる。
【0072】
このサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、欠落を通知する必要がなく、UEは、gapを受信しても並べ替えタイマーを起動させず、Session SN=0、1、2、3の後に、Session SN=7、8、9、10が直接に続く場合、UEは、この順序に従って直接に処理し、上位層に伝達し、
このサービスが並べ替えをサポートし、且つ欠落を通知しなければ、UEは、gapを受信すると、並べ替えタイマーを起動させ、Session SN=0、1、2、3の後に、Session SN=7、8、9、10が直接に続く場合、UEは、gapにおけるSession SN=4、5、6に対して並べ替えタイマーを起動させ、タイムアウトになってから後続のSession SN=7、8、9、10を処理できるようになり、上位層に伝達し、
このサービスが並べ替えをサポートし、且つ欠落を通知する必要があれば、UEは、通知された欠落SNをgap受信とせず、並べ替えタイマーを起動させず、Session SN=0、1、2、3の後に、7、8、9、10が直接に続く場合、UEは、Session SN=4、5、6が欠落していることを知り、直接に受信順序に従って処理し、上位層に伝達し、欠落通知の方式は、以下の二つを有する。
【0073】
PDUヘッダ(header)で運ぶ。例えばSession SN=3又は7のデータパケットにおいて運ばれ、Session SN=3の後又は7の前に三つのデータパケットが欠落しており、headerのmissing PDU infoの値として、000は、正常データを代表し、001は、その後又は前に一つのデータパケットが欠落していることを代表し、010は、その後又は前に二つのデータパケットが欠落していることを代表し、011は、その後又は前に三つのデータパケットが欠落していることを代表し、これに基づきに類推する。
【0074】
Control PDUで運ぶ。PDUタイプ(PDU type)は、missing PDU infoを指示し、コンテンツにおいてSN=4、数量(num)=3が運ばれ、これは、Session SN=4及び4の後の連続的な三つのデータパケットが欠落していることを代表する。
【0075】
実施例3:配置又はデフォルト
一つの最も簡単な方式は、プロトコルで規定され、すべての無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)の統一的な行動を約定することである。
【0076】
QoS flowからMRBへのマッピング(mapping)について、以下のような規定のうちの一つ又は組み合わせを有してもよい。
【0077】
(1)一つのMBS sessionには一つのQoS flowのみが含まれる時に、それは、一つのMRBにマッピングされ、Uu SNは、Session level CN SNに直接に等しく、
(2)一つのMBS sessionには二つ又はより多いQoS flowが含まれる時に、すべてのQoS flowは、一つのMRBにマッピングされ、Uu SNは、Session level CN SNに直接に等しく、
(3)一つのMBS sessionには二つ又はより多いQoS flowが含まれる時に、各QoS flowは、一つの単独MRBにマッピングされ、Uu SNは、QoS flow level CN SNに直接に等しく、
(4)一つのMBS sessionには二つ又はより多いQoS flowが含まれる時に、QoS flow Number個数が閾値よりも大きければ、すべてのQoS flowは、一つのMRBにマッピングされ、Uu SNは、Session level CN SNに直接に等しく、
(5)一つのMBS sessionには二つ又はより多いQoS flowが含まれる時に、QoS flow Number個数が閾値以下であれば、各QoS flowは、一つの単独MRBにマッピングされ、Uu SNは、QoS flow level CN SNに直接に等しく、
ここで、QoS flow number個数の閾値は、一つのMBSサービスがサポートできる最大MRB個数に等しく、
以上のすべての等しくする原則は、いずれも実施例1におけるUu SNがCN SNに等しい原則を参照してもよい。
【0078】
Uu SNの取得について、以下のような規定があり、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)行動を統一化する。
【0079】
(1)すべてのMBSサービスに対応するMRBについて、そのUu SNは、いずれも12bit長を採用し、
(2)すべてのMBSサービスに対応するMRBについて、そのUu SNは、いずれも18bit長を採用し、
(3)QoS条件1を満たすMRBについて、そのUu SNは、12bit長を取り、例えば並べ替えを必要とせず、
QoS条件2を満たすMRBについて、そのUu SNは、18bit長を取り、例えば並べ替えを必要とし、
Uu SNを決定した後に、実施例1におけるUu SNがCN SNに等しい原則に従って取得する。
【0080】
他の方式について
別の比較的柔軟な方式は、配置又は指示の方式を用いて、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)の行動を決定することである。
【0081】
コアネットワークは、MBS session確立のプロセスにおいて、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)にMBS sessionに関する特性、例えばいくつQoS flowがあるか、QoS flowのQoSパラメータ、異なるQoS flowを乗せる異なるMRBを必要とするかどうかなどを知らせ、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)は、受信した後に、コアネットワーク指示に従ってマッピング操作を行う。
【0082】
又は、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)の間でマッピング操作の具体的な内容についてインタラクションを行い、例えばマルチキャストグループに新たに入った無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)は、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)間のインターフェースを介して、すでにその中に入っている無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)に、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)特有の配置、例えばQoS flowからMRBへのマッピング関係、CN SNとUu SNのマッピング関係などを要求してもよく、情報を取得した後に、それに従って実行する。
【0083】
又は、一つの集中ノードで協調を行い、配置情報とマッピング情報を統一的に生じ、他の無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)と新たに入った無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)に配布し、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)は、それに従って実行する。
【0084】
実施例4:オフセット
前の実施例は、Uu SNがCN SNに等しい方式を例にしたが、実は、統一的な方式を採用し、CN SNをオフセットしてUu SNを取得することを排除しない。
【0085】
Uu SN=CN SN+deltaであり、ここで、deltaは、規格によって規定され、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)の間で交渉され、統一的にノードによって通知され、又はコアネットワークによって通知され、
Uu SNは、特定ビット数のCN SNを取り、例えばUu SNは、CN SNの最下位Xビットのみを取り、他のbitをゼロで埋め、Xビットは、CN SNビット数以下であってもよく、Xの値は、規格により規定され、無線アクセスネットワークノード(例えば基地局)の間で交渉され、統一的にノードによって通知され、又はコアネットワークによって通知される。
【0086】
図4を参照すると、本出願の実施例は、端末に用いられるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置を提供し、装置400は、
第一のセルで第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第一のエアインターフェースSNと第二のセルで前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスを受信する第二のエアインターフェースSNを取得するための取得モジュール401と、
前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行い、例えば、SN昇順に従って前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットに対して順序付け処理を行うための順序付けモジュール402とを含み、
ここで、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、同一のSNセット内に位置し、前記第一のエアインターフェースSNと前記第二のエアインターフェースSNは、少なくとも一部が異なる。
【0087】
いくつかの実施の形態では、装置400は、処理モジュールをさらに含み、この処理モジュールは、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのデータパケットが連続的でなければ、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにはデータパケットが欠落していることを決定し、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、前記欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させず、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、前記欠落データパケットにおける間隔を検出した時に、並べ替えタイマーを起動させるために用いられる。
【0088】
いくつかの実施の形態では、装置400は、第一の情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記第一の情報は、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットの情報を指示する。
【0089】
いくつかの実施の形態では、受信モジュールは、さらに前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを受信することであって、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれていること、又は、制御PDUを受信することであって、前記制御PDUが前記第一の情報を運ぶことに用いられる。
【0090】
本出願の実施例による装置は、図3に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0091】
図5を参照すると、本出願の実施例は、無線アクセスネットワークノードに用いられるマルチキャストブロードキャストサービスのSN同期装置を提供し、この装置500は、
第一の方式によって、第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得るための割り当てモジュール501を含み、前記第一の方式は、同一のマルチキャストグループにおいて他の無線アクセスネットワークノードが前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得る方式と同じである。
【0092】
いくつかの実施の形態では、割り当てモジュール501は、さらに第一のSNに基づき、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスのエアインターフェースSNを得るために用いられ、
ここで、前記第一のSNは、コアネットワークノードと前記無線アクセスネットワークノードとの間のインターフェースのマルチキャストブロードキャストサービスプロトコルデータユニットセッションMBS PDU session伝送チャンネルSNであり、又は、MBS PDU sessionにおけるQoS flowのSNである。
【0093】
いくつかの実施の形態では、前記MBS PDU sessionは、複数のQosflowを含み、
前記無線アクセスネットワークノードがMBS PDU sessionの各QoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記QoS flowのSNであり、
又は、
前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおけるすべてのQoS flowを一つのMRBにマッピングする場合に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNであり、
又は、
前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおける第一のQoS flowを一つのMRBにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記第一のQoS flowのSNであり、前記無線アクセスネットワークノードが前記MBS PDU sessionにおける第一のQoS flow以外の残りQoS flowを一つのデータ無線ベアラにマッピングする時に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNであり、
又は、
MBS PDU sessionにおける少なくとも一部のQoS flowがSNを有しない時に、前記第一のSNは、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNである。
【0094】
いくつかの実施の形態では、前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、前記第一のSNとオフセット量との和のモジュロに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNに等しく、又は、前記エアインターフェースSNは、特定ビット数の前記第一のSNとスタッフビットに等しく、前記スタッフビットは、特定の値である。
【0095】
いくつかの実施の形態では、前記エアインターフェースSNが特定ビット数の前記第一のSNに等しいことは、
前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも大きい時に、前記エアインターフェースSNが前記第一のSNの最下位のNビットに等しいことを含み、ここで、Nは、前記エアインターフェースSNのビット長である。
【0096】
いくつかの実施の形態では、前記エアインターフェースSNが特定ビット数の前記第一のSNとスタッフビットとを含み、前記スタッフビットが特定の値であることは、
前記第一のSNの長さが前記エアインターフェースSNの長さよりも小さい時に、前記エアインターフェースSNの下位Mビットが前記第一のSNであり、前記エアインターフェースSNの残りビットがすべて特定の値によりスタッフィングされることを含み、ここで、Mは、前記第一のSNのビット長である。
【0097】
いくつかの実施の形態では、前記MBS PDU session伝送チャンネルSNは、GTP-UトンネルSNを含む。
【0098】
いくつかの実施の形態では、前記装置500は、
第一の情報を送信するための送信モジュールをさらに含み、前記第一の情報は、前記無線アクセスネットワークノードにより送信された第一のマルチキャストブロードキャストサービスにおける欠落データパケットの情報を指示する。
【0099】
いくつかの実施の形態では、前記装置500は、
前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートすれば、第一の情報を送信するように送信モジュールをトリガーし、前記第一のマルチキャストブロードキャストサービスがデータパケット並べ替えをサポートしなければ、第一の情報を送信するように送信モジュールをトリガーしないための実行モジュールをさらに含む。
【0100】
いくつかの実施の形態では、送信モジュールは、さらに前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットを送信することであって、前記欠落データパケットの前又は後のデータパケットのパケットヘッダにおいて前記第一の情報が運ばれていること、又は、制御PDUを送信することであって、前記制御PDUが前記第一の情報を運ぶことに用いられる。
【0101】
いくつかの実施の形態では、前記エアインターフェースSNは、パケットデータ収束プロトコル層SN及び/又は無線リンク制御層SNである。
【0102】
本出願の実施例による装置は、図3に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
図6は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0104】
この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
【0105】
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0107】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0108】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0109】
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
【0110】
本出願の実施例による端末は、図2に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0111】
本出願の実施例は、無線アクセスネットワークノードをさらに提供する。図7に示すように、この無線アクセスネットワークノード700は、アンテナ701、無線周波数装置702、ベースバンド装置703を含む。アンテナ701と無線周波数装置702とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置702は、アンテナ701を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置703に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置703は、送信する情報を処理し、無線周波数装置702に送信し、無線周波数装置702は、受信した情報を処理した後にアンテナ701を介して送出する。
【0112】
以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置703に実現されてもよく、このベースバンド装置703は、プロセッサ704とメモリ705とを含む。
【0113】
ベースバンド装置803は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ704であり、メモリ705と接続されて、メモリ705におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0114】
このベースバンド装置703は、ネットワークインターフェース706をさらに含んでもよく、無線周波数装置702との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0115】
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ705に記憶されており、且つプロセッサ704上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ704は、メモリ705における命令又はプログラムを呼び出し、図5に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0116】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、図2又は図3に記載の処理の方法のステップを実現する。
【0117】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非一時的であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記図2又は図3に示す方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0119】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記図2又は図3に示す方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0121】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0122】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0123】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0124】
11 端末
12 ネットワーク側機器
400 装置
401 取得モジュール
402 順序付けモジュール
500 装置
501 割り当てモジュール
600 端末
601 無線周波数ユニット
602 ネットワークモジュール
603 オーディオ出力ユニット
604 入力ユニット
6041 グラフィックスプロセッサ
6042 マイクロホン
605 センサ
606 表示ユニット
6061 表示パネル
607 ユーザ入力ユニット
6071 タッチパネル
6072 他の入力機器
608 インターフェースユニット
609 メモリ
610 プロセッサ
700 アクセスネットワークノード
701 アンテナ
702 無線周波数装置
703 ベースバンド装置
704 プロセッサ
705 メモリ
706 ネットワークインターフェース
803 ベースバンド装置
図1
図2
図3
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図5
図6
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図8