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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-26
(45)【発行日】2024-09-03
(54)【発明の名称】食品投入装置及び食品投入方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 39/02 20060101AFI20240827BHJP
   B65B 3/06 20060101ALI20240827BHJP
   B65B 5/04 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
B65B39/02
B65B3/06
B65B5/04
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023532504
(86)(22)【出願日】2021-07-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2021008497
(87)【国際公開番号】W WO2022114432
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0164258
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513178894
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100111372
【弁理士】
【氏名又は名称】津野 孝
(72)【発明者】
【氏名】キム、 ソンドン
(72)【発明者】
【氏名】ソ、 ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】リ、 ソンハ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、 ゼマン
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-068804(JP,U)
【文献】特開2013-112368(JP,A)
【文献】特開平04-253602(JP,A)
【文献】特開2009-184740(JP,A)
【文献】特開2014-122042(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2110731(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0017332(KR,A)
【文献】実開平06-069101(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0021656(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 39/02
B65B 3/06
B65B 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を下方に排出するように設けられる提供部と、
前記提供部から排出された食品が自重により落下して通過するシュート本体を含むシュート部と、
前記シュート部から排出される食品を包装材に排出するか否かを決定するために開閉されるように設けられ、閉まった状態で、上方に向かって開放された包装材の開口の上側と前記シュート部の下端に形成されたシュート排出口との間に位置するシャッター本体を含むシャッター部と、
閉まった状態で前記シャッター本体の内側に溜まった液体を吸入するように設けられる吸入部と、を含み、
前記吸入部は、
閉まった状態で前記シャッター本体の内側と一端が連通される吸入管と、
前記吸入管を防いでいる物質を前記吸入管の一端を介して外部に押し出すために空気を前記吸入管の他端に押送するように設けられるブロワーモジュールと、を含む、食品投入装置。
【請求項2】
前記吸入部は、
前記吸入管の一端を介して前記液体が吸入されるように前記吸入管の他端に負圧を提供する負圧提供モジュールをさらに含む、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項3】
前記シャッター部は、前記シャッター本体の外側面に配置され、一端が前記シャッター本体の下端で前記シャッター本体の内側に連通されるシャッター管をさらに含み、
前記吸入管の一端は、前記シャッター管の他端に連通される、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項4】
前記シャッター本体は、
複数のシャッター切れを有し、
閉まった状態で前記複数のシャッター切れが互いに集まることで前記シュート排出口を遮断し、
開かれた状態で前記複数のシャッター切れが互いに離れることで前記シュート排出口を開放して、前記食品が自重により前記開口に投入されるようにする、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項5】
前記シャッター本体は、閉まった状態で下方に行くほど上下方向に直交する平面に切った断面積が減る立体の横面の少なくとも一部形状を有する、請求項4に記載の食品投入装置。
【請求項6】
前記シャッター本体は、閉まった状態で下方に突出された円錐の横面の少なくとも一部形状を有する、請求項5に記載の食品投入装置。
【請求項7】
前記シャッター本体は、開かれた状態で前記包装材の開口を確保するために、前記包装材の開口に挿入されて前記包装材の内側面に接触するように設けられる、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項8】
前記シュート本体の内側面には、投入された食品を下方にガイドするために凹凸のエムボが形成される、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項9】
前記シュート本体は、上下方向に直交する平面に切った断面積が下方に行くほど減る形状を有する、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項10】
前記シュート本体は、前記シャッター本体が開かれた状態で前記シュート本体が下降する場合、前記シャッター本体により取り囲まれるように配置される、請求項1に記載の食品投入装置。
【請求項11】
食品を下方に排出するように設けられる提供部と、
前記提供部から排出された食品が自重により落下して通過するシュート本体を含むシュート部と、
前記シュート部から排出される食品を包装材の上側に位置する開口に排出するか否かを決定するために開閉されるように設けられるシャッター本体を有するシャッター部と、
閉まった状態で前記シャッター本体の内側に溜まった液体を吸入するように設けられる吸入部と、を含み、
前記提供部から排出された食品が前記包装材の開口にガイドされるように、前記シュート本体は、前記シャッター本体が開かれた状態で前記シュート本体が下降する場合、前記シャッター本体により取り囲まれて前記包装材の開口に挿入されるように設けられ、
前記吸入部は、
閉まった状態で前記シャッター本体の内側と一端が連通される吸入管と、
前記吸入管を防いでいる物質を前記吸入管の一端を介して外部に押し出すために空気を前記吸入管の他端に押送するように設けられるブロワーモジュールと、を含む、食品投入装置。
【請求項12】
前記シュート本体は、複数に形成され、
複数の前記シュート本体のそれぞれの下端は、上下方向に沿って互いに離隔して羅列される、請求項11に記載の食品投入装置。
【請求項13】
上端に開口が形成された包装材を準備する段階と、
シャッター本体を開放して前記包装材の内側面に接触させる段階と、
シュート本体を前記シャッター本体に挿入する段階と、
食品が自重により前記包装材の内部に投入されるように、前記シュート本体に前記食品を下方に投入する段階と、
前記シャッター本体を閉鎖する段階と、
前記シャッター本体の内側に溜まった液体を吸入部を用いて吸入して除去する段階と、
前記吸入部が含む吸入管の内部に位置する物質を外部に押し出すために前記吸入管に空気を押送する段階と、を含む、食品投入方法。
【請求項14】
前記シャッター本体を閉鎖する前、前記シュート本体を上昇させる段階をさらに含む、請求項13に記載の食品投入方法。
【請求項15】
前記シャッター本体を開放する前、閉まった状態の前記シャッター本体を前記開口に挿入する段階をさらに含む、請求項13に記載の食品投入方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品投入装置と食品投入方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有形物と流動物とを含む食品の生産設備においては、最終的に生産された食品を包装材に入れて封止する過程を介して製品化された食品を生産することができる。
キムチを例として、予め設けられた包装材の内部に、有形物である薬味と混ぜ合わせたキムチと流動物であるキムチの汁とをともに挿入する段階が行われなければならない。
【0003】
このような挿入過程は、包装材の一部分を開放させ、開放させた部分に食品を落下させる方式で行われてよい。
落下の方式で食品を投入するために、食品がガイドされるシュート(chute)と、これを固定させるゴム材のOリングを使用する方式が主に使用された。
しかし、この場合、シュートの隙間に流動物が漏れ出て、包装材の封止が不良になるという問題があった。
また、Oリングが流動物に露出され続けるにつれて、腐食して切れる可能性があるので、包装材内の製品に混入される可能性があるという大きな問題があった。
【0004】
このような流動物の漏れを防止するために、シュートにビニール包を覆って防止する方式が使用されてよいが、薄いビニール包が繰り返し投入工程で増えるか破れ、Oリングのように製品に混入される他の問題を発生させることになり、より安全な食品投入装置及び食品投入方法が求められる実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、このような問題を解決するために案出されたものであって、流動物を含む食品を包装材に漏れなしで投入するための食品投入装置及び食品投入方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の食品投入装置は、食品を下方に排出するように設けられる提供部と、前記提供部から排出された食品が自重により落下して通過するシュート本体を含むシュート部と、前記シュート部から排出される食品を包装材に排出するか否かを決定するために開閉されるように設けられ、閉まった状態で、上方に向かって開放された包装材の開口の上側と前記シュート部の下端に形成されたシュート排出口との間に位置するシャッター本体を含むシャッター部と、閉まった状態で、前記シャッター本体の内側に溜まった液体を吸入するように設けられる吸入部とを含む。
【0007】
本発明の食品投入方法は、上端に開口が形成された包装材を準備する段階と、前記シャッター本体を開放して前記包装材の内側面に接触させる段階と、シュート本体を前記シャッター本体に挿入する段階と、食品が自重により前記包装材の内部に投入されるように、前記シュート本体に前記食品を下方に投入する段階と、前記シャッター本体を閉鎖する段階と、前記シャッター本体の内側に溜まった液体を、吸入部を用いて吸入して除去する段階とを含む。
【発明の効果】
【0008】
これにより、流動物を含む食品を包装材に漏れを最小化して投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態による食品投入装置において、排出ガイドが表現されていない状況の斜視図である。
【0010】
図2】本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体が閉まった状態を概念的に示した図である。
【0011】
図3】本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体が開かれた状態を概念的に示した図である。
【0012】
図4】本発明の一実施形態による食品投入装置のシュート本体とシュート本体の内部に位置するエムボを概念的に示した図である。
【0013】
図5】本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体が閉まった状態で下降する様態を示した図である。
【0014】
図6】本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体が開かれた状態で転移しながら包装材を開放する様態を示した図である。
【0015】
図7】本発明の一実施形態による食品投入装置のシュート本体が下降して包装材の開口に挿入される様態を示した図である。
【0016】
図8】本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体とシュート本体とが上昇し、吸入が行われる様態を示した図である。
【0017】
図9】本発明の一実施形態による食品投入装置を用いた食品投入方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一部実施形態を例示的な図面を介して詳しく説明する。
各図面の構成要素に参照番号を付加するに当たり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されても、できる限り同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。
また、本発明の実施形態を説明するに当たり、関連した公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は、省略する。
【0019】
また、本発明の実施形態の構成要素を説明するに当たり、「第1」、「第2」、「A」、「B」、「(a)」、「(b)」などの用語を用いることがある。
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により、これらの構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結するか、又は、接続してもよいが、各構成要素の間にさらに他の構成要素を「連結」、「結合」又は「接続」してもよいと理解しなければならない。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態による食品投入装置において、排出ガイド13が表現されていない状況の斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体32が閉まった状態を概念的に示した図である。
図3は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体32が開かれた状態を概念的に示した図である。
図4は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシュート本体22とシュート本体22の内部に位置するエムボ221を概念的に示した図である。
【0021】
図面を参照すれば、本発明の一実施形態による食品投入装置は、提供部10、シュート部20、及び、シャッター部30を含む。
本発明の一実施形態による食品投入装置は、吸入部を含んでよい。
本発明の一実施形態による食品投入装置で取り扱う食品は、キムチであってよいが、食品の種類は、これに制限されない。
本明細書において、上下方向、前後方向、及び、左右方向は、説明の便宜上用いられる表現であって、互いに直交する方向であってよい。
【0022】
【0023】
<提供部10>
【0024】
提供部10は、食品を下方に排出するように設けられる部分である。
提供部10は、食品を処理する装置と連結され、食品が伝達されて排出してよい。
提供部10は、食品を処理する装置と連結される移送部材11と、この移送部材11を介して伝達された食品を下方に排出する排出部材12を含んでよい。
【0025】
そして、この移送部材11を介して、上下方向ではなく他の方向に、食品が、排出部材12に移送されてよい。
排出部材12に到達した食品は、排出部材12の制御により選択的に下方に排出されてよい。
このような選択的な排出が可能なように、排出部材12には、上下方向に開口された孔が形成されてよく、このような孔を選択的に開閉できる開閉部材(未図示)が配置されてよい。
【0026】
提供部10は、排出ガイド13をさらに含んでよい。
そして、この排出ガイド13は、上下方向に延びた形状を有し、上下方向に貫通した形状を有するので、食品が上下方向に沿って通過するように設けられてよい。
また、排出ガイド13は、排出部材12に結合されてよい。
したがって、排出部材12から下方に排出された食べ物が、落下して排出ガイド13を介して所定の位置に案内される。
さらに、排出ガイド13の下部は、下方に行くほど上下方向に直交する平面に切った断面積が減る形状を有してよい。
したがって、排出ガイド13は、排出部材12により排出される食品の飛散を妨げることができる。
排出ガイド13の下端に位置する出口は、シュート部20のシュート本体22と連通される。
【0027】
【0028】
<シュート部20>
【0029】
シュート部20は、提供部10から排出された食品が自重により落下して通過するシュート本体22を含み、このようなシュート本体22に結合してシュート本体22を固定させるか移動させるシュートフレーム21を含んでよい。
【0030】
シュート本体22は、上下方向に直交する平面に切った断面積が下方に行くほど減る形状を有してよい。
そして、このシュート本体22の上端に位置する入口に、提供部10から排出された食品が下方に沿って進入し、落下してシュート本体22の下端に位置するシュート排出口を通過してよい。
【0031】
シュート本体22の内部には、凹凸にエムボ221が複数個形成され、シュート本体22の内部に投入された食品が、シュート本体22の内側面に吸着されず、下方に容易にガイドされるようにできる。
エムボ221の形状と大きさは、様々に適用されてよく、投入される食品の大きさ及び投入される食品が液状又は混合状であるか否かに応じて変更されてよい。
【0032】
シュート本体22が前述した形状に形成されるので、排出ガイド13の下部がシュート本体22の内部に円滑に挿入される。
また、シュート本体22を介してシャッター本体32に食品がガイドされる。
【0033】
シャッター本体32が開かれた状態でシュート本体22が下降する場合、シャッター本体32によりシュート本体22の下部が取り囲まれることがある。
シュート本体22は、シャッター本体32の上側に配置され、下降するときにシャッター本体32の中心に挿入されて取り囲まれることがある。
シュート本体22の下部がシャッター本体32により取り囲まれ、シャッター本体32が開放した包装材(図5のP)の開口に挿入されることがある。
したがって、提供部10から排出された食品がシュート本体22を介して包装材(P)の開口にガイドされてよい。
それに対し、シュート本体22が上昇する場合、排出ガイド13の下部がシュート本体22の上部の内側に挿入されてよい。
【0034】
シュート本体22は、昇降してよい。
シュート本体22は、シュートフレーム21に結合されてよい。
そして、このシュートフレーム21が、シュート固定部211とシュート移動部212を含んでよい。
シュート固定部211は、地面などに固定される骨組みの役割を果たすことができる。
シュート移動部212は、シュート固定部211から上下方向を横切る方向に延び、シュート固定部211に昇降可能に結合され、一端がシュート本体22と結合され、シュート固定部211に対してシュート移動部212が相対的な動きを有するときに、シュート本体22も、これと連動してともに昇降するようにできる。
そして、シュート移動部212とシュート固定部211は、互いにLM(Linear Motion)ガイド、リードスクリューなどの方式により結合され、シュート移動部212の直線運動が可能のように構成されてよいが、スイングアーム構造などを用いて回転とともに昇降が起こるように構成されてもよく、互いに結合される方式は、これに制限されない。
【0035】
シュート本体は、複数で構成されてよい。
複数のシュート本体は、多段構造を形成してよい。
多段構造とは、複数のシュート本体が上下方向に沿って羅列され、食品が落下するときにそれぞれのシュート本体を通すようになることを意味する。
複数のシュート本体の下端は、上下方向に沿って互いに離隔して羅列されてよい。
それぞれのシュート本体が上下方向に互いに離隔して配置されてよく、この際、上下方向に基づいて互いに隣接したシュート本体が、水平な方向からみて重畳する部分が存在することがある。
したがって、食品は、汁の濡れや飛びなしで安定的に多段のシュート本体の構造により落下することができる。
【0036】
【0037】
<シャッター部30>
【0038】
シャッター部30は、シャッター本体32を含み、このようなシャッター本体32の位置及び姿勢を制御するためのシャッターフレーム31を含んでよい。
シャッター本体32は、シュート部20から排出される食品を包装材(P)に排出するか否かを決定するために開閉されるように設けられる。
シャッター本体32は、閉まった状態と開かれた状態を有してよい。
閉まった状態で、シャッター本体32は、シュート本体22のシュート排出口の少なくとも一部を遮断し、開かれた状態で、シャッター本体32は、シュート本体22のシュート排出口を開放してよい。
閉まった状態で、シャッター本体32は、把持部40により上方に向かって開放された状態である包装材(P)の開口の上側と、シュート部20の下端に形成されたシュート排出口との間に位置してよい。
開かれた状態では、シャッター本体32の内側にシュート本体22が挿入されてよい。
開かれた状態で、シュート本体22がシャッター本体32の内側に挿入されるときに、シュート本体22の下端は、シャッター本体32の下端よりも下側に位置してよい。
シュート本体22を包装材(P)の開口に深く挿入し、シュート本体22を介して包装材(P)に投入される食品が包装材(P)の開口周辺に形成されるシーリング部を汚染させないようにできる。
【0039】
閉まった状態で、シャッター本体32は、シュート排出口を完全に遮断してもよいが、完全に遮断しなくてもよい。
したがって、閉まった状態で、シャッター本体32の中心に小さな孔である微小開口が残ることもある。
微小開口と隣接して後述するシャッター管33の下端が配置されることもある。
したがって、閉まった状態で、シャッター本体32の内部から微小開口を介して下方に排出される食品の残余物及び液体は、吸入部の作用によりシャッター管33の下端を介して吸入することができる。
【0040】
シャッター本体32は、複数のシャッター切れ321を有してよい。
本発明の一実施形態においては、シャッター切れ321が2個で構成されるものとして説明するが、その個数は、これに制限されない。
シャッター切れ321は、それぞれ動いて閉まった状態を演出するか、開かれた状態を演出してよい。
複数のシャッター切れ321が互いに集まると、シュート排出口を遮断するので閉まった状態となり、複数のシャッター切れ321が互いに離れると、シュート排出口を開放するので開かれた状態となる。
開かれた状態では、シュート排出口が開放されるので、シュート本体22を介して落下する食品は、自重により包装材(P)の開口に投入される。
【0041】
シャッター本体32は、閉まった状態で下方に行くほど上下方向に直交する平面に切った断面積が減る立体の横面の少なくとも一部形状を有してよい。
そして、このシャッター本体32は、閉まった状態で下方に突出された円錐の横面の少なくとも一部形状を有してよい。
本発明の一実施形態においては、円錐の横面が左右方向に直交する平面により切られて左側と右側に一つずつのシャッター切れ321を形成するものとしてシャッター本体32とシャッター切れ321を説明するが、その形状がこれに制限されず、互いに集まる閉まった状態で開口に挿入され易く、閉まった状態で互いに離れる開かれた状態に転移して開口を確保できる形状であれば、他の形状も使用が可能である。
また、シャッター本体32を切断する平面の方向も適切に変形が可能である。
【0042】
そして、このシャッター本体32は、開かれた状態で包装材(P)の開口を確保するために、包装材(P)の開口に挿入されて包装材(P)の内側面に接触するように設けられてよい。
一方、閉まった状態でシャッター本体32は、包装材(P)の開口から離脱した位置に配置されてよい。
したがって、閉まった状態でシャッター本体32は、昇降して開口から上方に離脱する状態と、下降して開口に挿入される状態を選択的に有してよい。
下降して開口に挿入された状態で、各シャッター切れ321が離れながら包装材(P)の内側面に接触することで、開口を確保することができる。
しかし、これとは異なり、閉まった状態では、シャッター本体32が開口の上側に位置し、開かれた状態に転移しながら各シャッター切れ321が回転して開口に挿入され、包装材(P)の内側面に接触して開口を確保する方式で作動してもよい。
【0043】
前述したような位置に閉まった状態と開かれた状態で配置されるために、シャッター本体32は、閉まった状態から開かれた状態に転移するときに、下端が互いに離れるように上部の一部に前後方向に沿って通る軸を中心に回転してよい。
【0044】
シャッター本体32は、前述した閉まった状態と開かれた状態を有し、一状態から他の状態に転移されなければならないので、各シャッター切れ321をシャッターフレーム31が移動させてよい。
そして、このシャッター本体32は、シャッターフレーム31に結合されてよい。
そして、このシャッターフレーム31は、シャッター固定部311とシャッター移動部312を含んでよい。
さらに、シャッター固定部311は、地面などに固定される骨組みの役割を果たすことができる。
他方、シャッター移動部312は、複数で構成され、シャッター固定部311に一端が結合され、他端がそれぞれのシャッター切れ321と結合されてよい。
また、シャッター移動部312は、図示されたようにシャッター切れ321と結合された状態でシャッター固定部311に対して回転可能に結合され、シャッター固定部311に対して回転することによりシャッター切れ321を回転させてもよいが、このシャッター切れ321の一部分を他のリンクが回転可能に固定している状態で、シャッター切れ321の他の位置に直線方向の外力のみを加えてシャッター切れ321が回転するようにする油圧シリンダーとして構成されてもよい。
また、シャッター移動部312は、シャッター固定部311に対して相対的に昇降及び回転が全部可能のように構成されてもよい。
【0045】
シャッター固定部311に対して、シャッター移動部312が相対的な動きを有するときに、シャッター切れ321も、これと連動してともに動きを有するようにできる。
シャッター移動部312とシャッター固定部311は、互いにLM(Linear Motion)ガイド、リードスクリューなどの方式により結合してシャッター移動部312の直線運動が可能のように構成されてよく、スイングアーム構造やリンク連結構造などを用いて回転とともに昇降が起こるように構成されてもよく、互いに結合される方式は、これに制限されない。
【0046】
シャッター部30は、シャッター管33を含んでよい。
そして、このシャッター管33は、シャッター本体32の外側に配置され、シャッター本体32の下端と隣接して配置される一端がシャッター本体32の内側と連通され、他端が後述する吸入管34に連通されるパイプ状の構成要素である。
シャッター管33は、シャッター本体32の外側面に密着して配置されてよい。
シャッター管33は、シャッター切れ321の個数に対応する個数に形成され、各シャッター切れ321に配置されてよい。
【0047】
【0048】
<吸入部>
【0049】
吸入部は、閉まった状態でシャッター本体32の内側に溜まった液体を吸入するように設けられる構成要素である。
シャッター本体32が本発明の一実施形態のように閉まった状態で下方に突出された円錐状に形成される場合、シャッター本体32の頂点と隣接したシャッター本体32の内側に自然に液体が溜まったことがある。
このような液体が食品投入過程で除去されない場合、包装材(P)の封止が不良になる原因を提供することができる。
本発明の一実施形態においては、このような液体を吸入部が除去することで、包装材(P)の封止が不良になることを防ぐことができる。
また、食品投入装置の清潔性が向上することができる。
ここで、シャッター本体32の内側とは、シャッター本体32の上側でシャッター本体32により取り囲まれる部分を意味する。
【0050】
吸入部は、吸入管34と負圧提供モジュール(未図示)を含んでよい。
吸入管34は、シャッター管33の他端と連通されてよい。
吸入管34は、シャッター管33を介して閉まった状態でシャッター本体32の内側と一端が連通されてよい。
したがって、吸入管34の一端は、シャッター本体32の下端を介してシャッター本体32の内側に連通されてよい。
【0051】
吸入管34の他端は、負圧提供モジュールと連結され、負圧提供モジュールから負圧が提供されて液体を吸入管34の一端が吸入するようにできる。
負圧提供モジュールは、ポンプのような負圧形成のための装置を含んでよいが、負圧を生成できる装置がこれに制限されない。
【0052】
吸入部は、ブロワーモジュール(未図示)をさらに含んでよい。
ブロワーモジュールは、吸入管34を防いでいる物質を吸入管34の一端を介して外部に押し出すために空気を吸入管34の他端に押送するように設けられる。
ブロワーモジュールが吸入管34に空気を押送することで、吸入管34又はシャッター管33の内部に位置するか、シャッター管33の入口を防いでいる異物がシャッター切れ321の内側に空気により押し出されることがある。
このような異物は、吸入過程で吸入が完全に起こらないので、吸入管34又はシャッター管33に残留することもあるが、ブロワーモジュールが圧縮空気を用いて吸入される方向と反対方向に吹き出して除去することで、吸入作業を円滑に行うことができる。
【0053】
ブロワーモジュールは、ポンプなどの装置を含んで空気を吸入管34に押送することができるが、空気を押送するための装置は、これに制限されない。
【0054】
【0055】
<把持部40>
【0056】
本発明の一実施形態による食品投入装置は、把持部40をさらに含んでよい。
そして、この把持部40は、包装材(P)を把持してよい。
包装材(P)は、上側の開口が上方を見て開放された状態で把持部40に把持されてよい。
把持部40は、包装材(P)に対する充電が完了すると、中が詰まっている包装材(P)を移動させ、中が空いている包装材(P)を包装のための位置に配置してよい。
把持部40は、閉まった状態でシャッター本体32よりも下側に配置されてよい。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体32が閉まった状態で下降する様態を示した図である。
図6は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体32が開かれた状態に転移しながら包装材(P)を開放する様態を示した図である。
図7は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシュート本体22が下降して包装材(P)の開口に挿入される様態を示した図である。
図8は、本発明の一実施形態による食品投入装置のシャッター本体32とシュート本体22が上昇し、吸入が行われる様態を示した図である。
図9は、本発明の一実施形態による食品投入装置を用いた食品投入方法を示したフローチャートである。
【0058】
図5図9を参照して、本発明の一実施形態による食品投入装置を用いる食品投入方法について説明する。
上端に開口が形成された包装材(P)を準備する段階(S10)が行われてよい。
把持部40が包装材(P)を取り、開口が所定の面積を有するように確保される。
ここでの所定の面積は、閉まった状態のシャッター本体32の一部が挿入されることは可能であるが、シュート本体22が挿入されることは不可能な面積であってよい。
【0059】
図5のように、包装材(P)の開口に閉まった状態のシャッター本体32を挿入する段階(S20)が行われてよい。
その後、図6のようにシャッター本体32を開放し、シャッター切れ321が互いに離れるようにしてシャッター本体32を包装材(P)の内側面に接触させることにより、包装材(P)の開口が他の所定の面積として確保される。
【0060】
図7のように、吸入管34を防いでいる物質を外部に押し出すために、吸入管34に空気を押送する段階が行われてよい。
このような段階は、シャッター本体32が包装材(P)の開口に挿入される段階(S20)とともに行われてもよく、シャッター本体32が開放された後に行われてもよい。
吸入管34を防いでいた物質は、押送された空気により押し出されて包装材(P)の内部に落下してもよい。
【0061】
図7のように、シュート本体22を下降させてシャッター本体32に挿入する段階(S30)が行われてよい。
シュート本体22の下部は、開口に挿入されてよい。
その後、提供部10が制御され、食品が自重により包装材(P)の内部に投入されるように、シュート本体22に食品を下方に投入(S40)してよい。
シュート本体22に投入された食品は、シュート本体22により包装材(P)の開口にガイドされ、包装材(P)に落下して収容されてよい。
【0062】
食品の投入が完了した後、図8のようにシュート本体22を上昇させることができる。
その後、シャッター本体32が閉鎖され得る(S50)。
シュート本体22が上昇した後、シャッター本体32は、上昇することができる。
シャッター本体32の内側に溜まった液体を、吸入部を用いて吸入して除去することができる(S60)。
したがって、液体又は食品の小さな切れが落下する状況を防止することができる。
吸入部を用いた液体の除去過程は、シャッター本体32が上昇するときに行われてよく、シャッター本体32が閉鎖されるときに行われてもよい。
シャッター本体32が閉鎖される段階(S50)は、シャッター本体32が上昇するときにともに実施されてもよく、シャッター本体32が上昇する前に実施されてもよく、シャッター本体32が上昇した後に実施されてもよい。
その後、把持部40が中が詰まっている包装材(P)を以後の封止工程に送り、中が空いている包装材(P)を再びシュート本体22の下側に位置させ、説明した初段階から食品投入方法が繰り返してもよい。
【0063】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が一つに結合するか、結合して動作することと説明されたとして、本発明が、必ずこのような実施形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作してもよい。
また、以上に記載された「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特に、反対の記載がない限り、当該構成要素が内在することを意味するので、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでいる。
技術的や科学的な用語を含む全ての用語は、特に定義されない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。
辞書に定義された用語のように一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されなければならず、本発明で明らかに定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解釈されない。
【0064】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明の実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、説明するためのものであり、このような実施形態により、本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等の範囲内の全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9