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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】マルチペンシル型化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/24 20060101AFI20240828BHJP
   A45D 40/20 20060101ALI20240828BHJP
【FI】
A45D40/24 A
A45D40/20 G
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019159740
(22)【出願日】2019-09-02
(65)【公開番号】P2020036892
(43)【公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0104680
(32)【優先日】2018-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516314206
【氏名又は名称】シー アンド シー インターナショナル カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】ベ ウンチョル
【審査官】大光 太朗
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0043817(KR,A)
【文献】特開平11-164732(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0338470(US,A1)
【文献】特開2012-223478(JP,A)
【文献】特開平08-126526(JP,A)
【文献】実開昭61-047919(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 40/24
A45D 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の断面構造であって、上部の内外側に組立段付溝部(11)と結合段付部(12)を形成するボディ(10)と、
前記ボディ(10)の上部の外側の結合段付部(12)に嵌合させる上部キャップ(20)と、
前記ボディ(10)の組立段付溝部(11)に下部の組立段付部(31)を内嵌させて結合するが、抜け止めが図られながら互いに回転可能なように結合するショルダー(30)と、
上部の棒体(41)と、外周縁に凹凸溝を等角形成する下部の回転部(42)と、により構成するが、前記下部の回転部(42)が、ボディ(10)の組立段付溝部(11)の下部の内周縁であって、凹凸溝に嵌入する凹凸突起を等角形成する回転作動部(13)に結合されてボディ(10)とともに回転作動する回転作動体(40)と、
下部のスクリュー軸(51)と、上部にペンシル芯材(5)を嵌入させるための芯材溝(52a)が少なくとも2つ以上の複数に形成される皿(52)と、により構成するが、前記スクリュー軸(51)を回転作動体(40)の上部の棒体(41)の内部の螺旋部(44)に螺旋結合し、前記皿(52)はショルダーの内部に嵌入して昇降動するようにするホルダー(50)と、
を備え、
前記ショルダー(30)の内部の上端部には、皿(52)の複数の芯材溝(52a)にそれぞれ対応する複数の芯材出入孔(35b)が形成され、
前記ショルダー(30)の内部における前記複数の芯材出入孔(35b)の下方には、前記複数の芯材出入孔(35b)に連通する単一の空間が形成され、
複数の芯材(5)が前記複数の芯材溝(52a)にそれぞれ嵌入された前記皿(52)を前記空間内で昇降動させることで、前記複数の芯材(5)を同時に繰り出して使用するようにすることを特徴とするマルチペンシル型化粧品容器。
【請求項2】
前記ショルダー(30)の内部は、上下の嵌入孔(35)(36)を段付き状に形成して前記上嵌入孔(35)にはホルダーの皿(52)が昇降案内されるように嵌入させ、下嵌入孔(36)には回転作動体(40)の上部の棒体(41)を嵌合させるが、
前記上嵌入孔(35)は、上部に皿の抜脱を防止する係止爪(35a)と前記複数の芯材出入孔(35b)を形成し、下部に前記空間を形成し、
前記下嵌入孔(36)には、上部の棒体(41)の下部に段付き状に形成される結合部(45)の外周縁とリング状の結合突起(45a)と結合溝(36a)に嵌入して抜け止めが図られながら回転自在に結合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のマルチペンシル型化粧品容器。
【請求項3】
前記ホルダー(50)の皿(52)と前記皿(52)が嵌入するショルダー(30)の上嵌入孔(35)は、長方形の断面構造に形成してショルダー(30)が昇降案内されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のマルチペンシル型化粧品容器。
【請求項4】
前記ショルダー30の上下の嵌入孔(35)(36)の間には、ホルダー(50)の皿(52)を上嵌入孔(35)に嵌入案内するための傾斜案内部(37)を両側方に対向形成し、
前記回転作動体(40)の上部の棒体(41)は、上部の外側に下嵌入孔(36)における左右への遊動が防止されるように支持する支持突起(41a)を突設して構成したことを特徴とする請求項1に記載のマルチペンシル型化粧品容器。
【請求項5】
前記皿(52)の芯材溝(52a)に結合するペンシル芯材(5)は、互いに異なるカラーや剤形に形成して構成することを特徴とする請求項1に記載のマルチペンシル型化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチペンシル型化粧品容器に係り、さらに詳しくは、ボディの回転操作によりペンシル芯材が複数に結合されたホルダーを昇降させながら同時に繰り出して使用するが、組立部品を簡単にしつつ、製造生産性、経済性を向上させることはもとより、前記複数のペンシル芯材により互いに異なるカラー、剤形を種々にミックスすることができてメイクアップ をより簡便に且つ様々に行うことのできるマルチペンシル型化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ペンシル型化粧品容器は、ペンシル状の芯材を繰り出して使用するものであって、該ペンシル型化粧品容器としては、リップ、ブロウ、アイライナーなどが挙げられる。
【0003】
この種の従来のペンシル型化粧品容器としては、種々の構造のものが開示されているが、主として、化粧芯材を結合するホルダーをボディの内部に結合し、前記ホルダーをロテーターに螺旋結合して前記ロテーターを回転操作することによりホルダーを前進移動させながらペンシルを繰り出して使用する。
【0004】
しかしながら、上述した従来のペンシル型化粧品容器は、一つのペンシル芯材を内蔵して繰り出して使用するため、ペンシル芯材が磨耗する速度が速く、一つのカラーのみを使用するため、経済性及び効率性に劣るという問題があった。
【0005】
また、上述した従来のペンシル型化粧品容器は、ペンシル芯材の厚さに応じて、化粧に際して線が描かれる度合いを異にするが、例えば、厚い断面のペンシル芯材の場合、厚くて濃く線が描かれ、薄い断面のペンシル芯材の場合、複数回繰り返しながら線を描くことを余儀なくされるため、化粧に長時間がかかるという問題と、様々に表現することができないという問題があった。
【0006】
特に、互いに異なるカラーや剤形の化粧芯材を同時に使用することができないため、より簡便に様々なメイクアップ を行うことができないという限界を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国実用新案登録第20-0202796号公報
【文献】韓国特許第10-1440576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述した従来の技術が有する諸問題を解決するために案出されたものであって、ボディの回転操作によりペンシル芯材の結合されたホルダーを昇降させながら繰り出して使用するが、組立部品を簡単にしながら、製造生産性、経済性を向上させるところにその目的がある。
【0009】
特に、前記ホルダーに2つまたは3つ以上の複数のペンシル芯材を結合して同時に繰り出して使用しながら、互いに異なるカラーや剤形を種々にミックスすることができて、メイクアップがより簡便に且つ様々に行えるようにするところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような本発明は、円筒状の断面構造であって、上部の内外側に組立段付溝部と結合段付部を形成するボディと、前記ボディの上部の外側の結合段付部に嵌合させる上部キャップと、前記ボディの組立段付溝部に下部の組立段付部を嵌合させるが、抜け止めが図られながら互いに回転可能なように結合するショルダーと、上部の棒体と外周縁に凹凸溝を等角形成する下部の回転部とにより構成するが、前記下部の回転部がボディの組立段付溝部の下部の内周縁であって、凹凸溝に嵌入する凹凸突起を等角形成する回転作動部に結合されてボディとともに回転作動する回転作動体と、下部のスクリュー軸と上部にペンシル芯材を嵌入させるための芯材溝が少なくとも2つ以上の複数に形成される皿から構成するが、前記スクリュー軸を回転作動体の上部の棒体の内部の螺旋部に螺旋結合し、前記皿は、ショルダーの内部に嵌入して昇降動するようにするホルダーと、を備え、複数の芯材を同時に繰り出して使用するようにするところにその特徴がある。
【0011】
本発明によれば、前記ショルダーの内部は、上下の嵌入孔を段付き状に形成して前記上嵌入孔にはホルダーの皿が昇降案内されるように嵌入させ、下嵌入孔には回転作動体の上部の棒体を嵌合させるが、前記上嵌入孔は、上部に皿の抜脱を防止する係止爪と皿の芯材溝に対応する芯材出入孔を形成し、前記下嵌入孔には上部の棒体の下部に段付き状に形成される結合部の外周縁とリング状の結合突起と結合溝に嵌入して抜け止めが図られながら回転自在に結合するように構成するところにその特徴がある。
【0012】
本発明によれば、前記ホルダーの皿と前記皿が嵌入するショルダーの上嵌入孔は、長方形の断面構造に形成してショルダーが昇降案内されるように構成するところにその特徴がある。
【0013】
本発明によれば、前記ショルダーの上下の嵌入孔の間には、ホルダーの皿を上嵌入孔に嵌入案内するための傾斜案内部を両側方に対向形成し、前記回転作動体の上部の棒体は、上部の外側に下嵌入孔における左右への遊動が防止されるように支持する支持突起を突設して構成するところにその特徴がある。
【0014】
本発明によれば、前記皿の芯材溝に結合するペンシル芯材は、互いに異なるカラーや剤形に形成して構成するところにその特徴がある。
【発明の効果】
【0015】
このような本発明は、ボディの上部の内側の組立段付溝部にショルダーを抜け止めが図られながら互いに回転可能なように結合し、前記ショルダーの下部に回転作動体を内嵌させるが、前記回転作動体の下部の外側とボディの内周縁が凹凸構造に係合していて一緒に回転作動するように結合し、ホルダーの下部のスクリュー軸を回転作動体の内部に螺旋結合し、前記ホルダーの上部の皿にペンシル芯材を少なくとも2つ以上の複数に結合してボディの回転操作によりホルダーの皿がショルダーの内部において昇降しながら複数の芯材を同時に繰り出して使用するが、組立部品を簡単化させながら、製造生産性、経済性を向上させる。
【0016】
特に、前記ホルダーの皿に2つまたは3つ以上の複数のペンシル芯材を結合して同時に繰り出して使用するが、互いに異なるカラーや剤形を種々にミックスすることが可能になる。
【0017】
例えば、2つまたは3つ以上の複数のペンシル芯材を互いに異なるカラーと剤形に混ぜて使用することができて自然なカラーの表現が可能であり、複数のペンシル芯材により、複数回使わなくてもメイクアップを簡便に行うことができることはもとより、カラーと剤形を種々にミックスして使用可能であり、ペンシル芯材の方向に応じて、細い線や太い線を描いて簡便に且つ種々にメイクアップを行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のペンシルの外観斜視図。
図2図1における上部キャップの分離状態の斜視図。
図3図2のショルダー、回転作動体及びホルダーの分解斜視図。
図4図3の組み立て状態の半断面斜視図。
図5図4の分解斜視図。
図6図4を他の方向から切断した半断面斜視図。
図7】本発明のペンシルの組み立て状態の正断面図。
図8図7のA-A矢視図。
図9図7のB-B矢視図。
図10】本発明の作動状態を示す正断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面に基づき、前述した本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。
【0020】
本発明のマルチペンシル型化粧品容器は、図1から図10に示すように、ボディ10、上部キャップ20、ショルダー30、回転作動体40及びホルダー50を備えてなる。
【0021】
前記ボディ10は、円筒状の断面構造に形成し、上部の内外側に組立段付溝部11と結合段付部12を形成して構成する。
【0022】
前記上部キャップ20は、ボディ10の上部の外側の結合段付部12に嵌合するように構成する。
【0023】
前記ショルダー30は、下部に組立段付部31を形成して、ボディ10の組立段付溝部11に内嵌させるが、リング状の結合突起11aと結合溝31aが互いに結合して抜け止めが図られながら互いに回転可能なように構成する。
【0024】
前記回転作動体40は、上部の棒体41と、外周縁に凹凸溝を等角形成する下部の回転部42と、により構成し、前記下部の回転部42がボディ10の組立段付溝部11の下部の内周縁であって、凹凸溝に嵌入する凹凸突起を等角形成する回転作動部13に結合されてボディ10と回転作動体40が一緒に回転作動するように構成する。
【0025】
前記ホルダー50は、下部のスクリュー軸51と、上部にペンシル芯材5を嵌入させるための芯材溝52aが少なくとも2つ以上の複数に形成される皿52と、から構成して、前記スクリュー軸51を回転作動体40の上部の棒体41の内部に嵌合させる。
【0026】
このとき、前記回転作動体40の上部の棒体41は、円周上に上下に切り欠かれる切込溝43により内外側に拡開可能であり、内部にスクリュー軸51が螺旋結合される螺旋部44を形成して構成する。
【0027】
また、前記ショルダー30の内部は、上下の嵌入孔35、36を段付き状に形成して前記上嵌入孔35にはホルダー50の皿52が昇降案内されるように嵌入させ、下嵌入孔36には回転作動体40の上部の棒体41を嵌合させて構成する。
【0028】
そして、前記上嵌入孔35は、上部に皿52の抜脱を防止する係止爪35aと、皿52の芯材溝52aに対応する芯材出入孔35bと、を形成し、前記下嵌入孔36には、上部の棒体41の下部に段付き状に形成される結合部45の外周縁にリング状の結合突起45aが結合溝36aに嵌入するように構成して抜け止めが図られながら回転自在に結合するように構成される。
【0029】
また、前記ホルダー50の皿52が嵌入するショルダー30の上嵌入孔35は、長方形の断面構造に形成してホルダー50の回転が防止されながら昇降案内されるように構成する。
【0030】
そして、前記ショルダー30の上下の嵌入孔35、36の間には、長方形の断面構造に形成されるホルダーの皿52を上嵌入孔35に嵌入案内するための傾斜案内部37を両側方に対向形成する。
【0031】
すなわち、前記皿52の長方形をなす側面の胴体が傾斜案内部37に案内されながら、皿52を上嵌入孔35に円滑に嵌入案内する。
【0032】
そして、前記回転作動体40の上部の棒体41は、上部の外側に下嵌入孔36における左右への遊動が防止されるように内側面に支持される支持突起41aを突設して構成する。
【0033】
さらに、前記皿52の芯材溝52aに結合するペンシル芯材5は、互いに異なるカラーと剤形に形成して複数のペンシル芯材5を同時に繰り出して、なお一層簡便に且つ種々にメイクアップを表現できるように構成する。
【0034】
特に、前記ショルダー30とホルダー50を取り替えることにより、ペンシル芯材5の数、断面形状などを様々に変形して適用することができるということはいうまでもない。
【0035】
未説明符号の48は、密閉リングを示す。
【0036】
次いで、このような構成を有する本発明の作動及び作用について説明する。
【0037】
まず、回転作動体40の上部の棒体41にホルダー50の下部のスクリュー軸51を嵌入させる。
【0038】
このとき、前記上部の棒体41は、円周上に上下に切り欠かれる切込溝43により内外側に拡開されながらホルダーの下部のスクリュー軸51を簡単に嵌入させることはもとより、前記スクリュー軸51が上部の棒体41の内部の螺旋部44に螺旋結合されるように組み立てる。
【0039】
この状態で、前記回転作動体40の上部の棒体41をショルダー30の内側の下部の下嵌入孔36に嵌入させて組み立てる。
【0040】
ここで、前記ショルダー30の下嵌入孔36には、上部の棒体41の下部に段付き状に形成される結合部45の外周縁がリング状の結合突起45aと結合溝36aに結合されて抜け止めが図られながら回転自在に結合される。
【0041】
そして、前記回転作動体40の上部に結合されているホルダー50の皿52は、長方形に形成されてショルダー30の上嵌入孔35に嵌入するが、ショルダー30の上下の嵌入孔35、36の間に傾斜案内部37が形成されてホルダーの皿52において長方形をなす側面の胴体が案内されるように嵌入するので、皿がショルダー30の上嵌入孔35に円滑に嵌入する。
【0042】
このように、簡単に組み立てられた状態で、前記ホルダー50の皿52を昇降動させて前記皿52に形成される複数の芯材溝52aにショルダー30の上部の芯材出入孔35bを介してペンシル芯材5を嵌合させる。
【0043】
このとき、前記複数のペンシル芯材5は、互いに異なるカラーや剤形に形成して種々に組み立てて使用することが可能になる。
【0044】
このようにして組み立てられる本発明の容器を使用したい場合には、上部キャップ20を開放した状態でボディ10とショルダー30を手で掴んでボディ10を回転調節する。
【0045】
前記ボディ10の回転調節によりボディ10の組立段付溝部11の下部の内周縁に形成された回転作動部13に回転作動体40の下部の回転部42の外側に等角形成された凹凸突起が係合するように結合されていて、ボディ10とともに回転作動体40が回転作動する。
【0046】
このとき、前記回転作動体40の上部の棒体41は、上部の外側の支持突起41aがショルダー30の下嵌入孔36の内壁面に支持されて左右への遊動なしに一定に回転作動する。
【0047】
このように、前記回転作動体40の回転により回転作動体40の螺旋部44に螺旋結合されているホルダー50の下部のスクリュー軸51が昇降調節され、前記スクリュー軸51の上部の皿52がショルダー30の上嵌入孔35において昇降動するので、化粧芯材5をショルダー30の上部に繰り出し調節する。
【0048】
特に、前記ホルダー50の皿52には2つまたは3つ以上の複数のペンシル芯材5を結合して同時にショルダー30の上芯材出入孔35bを介して繰り出して使用する。
【0049】
すなわち、複数のペンシル芯材5により、複数回使用しなくてもメイクアップを簡便に行うことができることはもとより、ペンシル芯材5のカラーと剤形を互いに異なるように種々に構成して互いに異なるカラーと剤形に混ぜて使用することができて、自然なカラーの表現が可能であり、ペンシル芯材の方向に応じて、細い線や太い線で簡便に且つ種々にメイクアップをすることが可能になる。
【符号の説明】
【0050】
5 ペンシル芯材
10 ボディ
11 組立段付溝部
12 結合段付部
13 回転作動部
20 上部キャップ
30 ショルダー
31 組立段付部
35、36 上下の嵌入孔
35a 係止爪
35b 芯材出入孔
36a 結合溝
37 傾斜案内部
40 回転作動体
41 上部の棒体
41a 支持突起
42 下部の回転部
44 螺旋部
45 結合部
45a 結合突起
50 ホルダー
51 スクリュー軸
52 皿
52a 芯材溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10