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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】防音仕切壁
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/68 20060101AFI20240828BHJP
   E04B 1/82 20060101ALI20240828BHJP
【FI】
E04B1/68 100A
E04B1/82 J
E04B1/82 M
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023099755
(22)【出願日】2023-06-19
【審査請求日】2023-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000110365
【氏名又は名称】ドーエイ外装有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080838
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 光康
(74)【代理人】
【識別番号】100194261
【弁理士】
【氏名又は名称】栢原 崇行
(72)【発明者】
【氏名】後藤 英夫
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-192558(JP,A)
【文献】特開2001-049745(JP,A)
【文献】特開2001-020394(JP,A)
【文献】特開2019-112819(JP,A)
【文献】特開2006-322132(JP,A)
【文献】特開2012-001941(JP,A)
【文献】特開平11-071820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/68
E04B 1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の躯体と他方の躯体間に設けられる防音仕切壁であって、
前記一方の躯体に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体に他端部が取り付けられた支持機構と、前記支持機構の両端部付近又は前記一方の躯体と前記他方の躯体にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネルと、前記支持機構に取り付けられ、前記1対の端部防音パネルの間に設けられ、目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上の板状の中間防音パネルとで構成され、
前記端部防音パネルは、板状の吸音材で形成された端部パネル本体と、前記端部パネル本体の表面に設けられた端部パネル用防音材とで構成され、
前記中間防音パネルは、板状の吸音材で形成された中間パネル本体と、前記中間パネル本体の表面に設けられ、前記中間パネル本体よりも左右方向に突出するように設けられた中間パネル用防音材とで構成され、
地震時には前記1対の端部防音パネル又は前記中間防音パネルの少なくとも1つが略平行移動し、揺れ動きを吸収する防音仕切壁。
【請求項2】
一方の躯体と他方の躯体間に設けられる防音仕切壁であって、
前記一方の躯体に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体に他端部が取り付けられた支持機構と、前記支持機構の両端部付近又は前記一方の躯体と前記他方の躯体にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネルと、前記支持機構に取り付けられ、前記1対の端部防音パネルの間に設けられ、目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上の板状の中間防音パネルとで構成され、
前記端部防音パネルは、板状の吸音材で形成された端部パネル本体と、前記端部パネル本体の表面に設けられた端部パネル用防音材とで構成され、
前記中間防音パネルは、板状の吸音材で形成された中間パネル本体と、前記中間パネル本体の表面に設けられた中間パネル用防音材とで構成され、
前記中間防音パネルは複数個設けられ、地震時に略平行移動する前記端部防音パネル又は前記中間防音パネルには、隣り合う前記端部防音パネル又は前記中間防音パネルの表面に重なるように、前記端部パネル本体又は前記中間パネル本体の両端部よりも左右方向に突出するように前記端部パネル用防音材又は前記中間パネル用防音材を設けた防音仕切壁
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は左右の躯体間に設けられる防音仕切壁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空港周辺や工場等の周辺に建設される建築物については、これらの施設から生じる騒音を遮断するために、一般的には建材での防音材を取り付ける事があるが、独立する左右の建物と建物の間の空間をつなぐ部分や、渡り廊下等は、建物の揺れを想定した距離を設けてあるため、一般的な防音材を設けることができなかった。
【0003】
2つの構造物の間に設けられる防音装置としては、「構造物の2つの躯体の躯体間隙に設置されるエキスパンションジョイントであって、 少なくとも2枚の耐火シートと、 少なくとも2枚の前記耐火シートに挟み込まれ、少なくとも2枚の前記耐火シートよりも幅方向の長さが短い板状の真空断熱材と、 前記耐火シートと前記真空断熱材とが重ね合わされた積層物のうち、前記真空断熱材の前記幅方向での端部から外方に延出する少なくとも2枚の前記耐火シートを重ね合わせ状態に保持する保持部材と、 前記積層物のうち重ね合わせ状態の少なくとも2枚の前記耐火シートの前記保持部材で保持された部分を、前記保持部材を介して前記躯体に支持する支持部材と、を備えているエキスパンションジョイント」が防音性能も有していることが記載されている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、防音効果を得るためには外部からの音を効率よく吸収・反射する必要があり、このような可撓性を有するシートだけでは、効率よく音を反射することができず、十分な防音効果を得ることができないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2023-028495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、外部からの音を効率よく防音することができ、かつ、破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる防音仕切壁を提供することを目的としている。
【0007】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
【0008】
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の防音仕切壁は、一方の躯体と他方の躯体間に設けられる防音仕切壁であって、前記一方の躯体に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体に他端部が取り付けられた支持機構と、前記支持機構の両端部付近又は前記一方の躯体と前記他方の躯体にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネルと、前記支持機構に取り付けられ、前記1対の端部防音パネルの間に設けられ、目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上の板状の中間防音パネルとで構成され、前記端部防音パネルは、板状の吸音材で形成された端部パネル本体と、前記端部パネル本体の表面に設けられた端部パネル用防音材とで構成され、前記中間防音パネルは、板状の吸音材で形成された中間パネル本体と、前記中間パネル本体の表面に設けられ、前記中間パネル本体よりも左右方向に突出するように設けられた中間パネル用防音材とで構成され、地震時には前記1対の端部防音パネル又は前記中間防音パネルの少なくとも1つが略平行移動し、揺れ動きを吸収することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の防音仕切壁の前記端部防音パネルは、一方の躯体と他方の躯体間に設けられる防音仕切壁であって、前記一方の躯体に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体に他端部が取り付けられた支持機構と、前記支持機構の両端部付近又は前記一方の躯体と前記他方の躯体にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネルと、前記支持機構に取り付けられ、前記1対の端部防音パネルの間に設けられ、目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上の板状の中間防音パネルとで構成され、前記端部防音パネルは、板状の吸音材で形成された端部パネル本体と、前記端部パネル本体の表面に設けられた端部パネル用防音材とで構成され、前記中間防音パネルは、板状の吸音材で形成された中間パネル本体と、前記中間パネル本体の表面に設けられた中間パネル用防音材とで構成され、前記中間防音パネルは複数個設けられ、地震時に略平行移動する前記端部防音パネル又は前記中間防音パネルには、隣り合う前記端部防音パネル又は前記中間防音パネルの表面に重なるように、前記端部パネル本体又は前記中間パネル本体の両端部よりも左右方向に突出するように前記端部パネル用防音材又は前記中間パネル用防音材を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1及び請求項2に記載の発明においては、地震時には前記1対の端部防音パネル又は中間防音パネルの少なくとも1つが略平行移動できるため、外部からの音を効率よく防音することができ、かつ、破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる。
(2)隣り合う端部防音パネル又は中間防音パネルの表面に重なるように、端部パネル本体又は中間パネル本体の両端部よりも左右方向に突出するように端部パネル用防音材又は中間パネル用防音材を設けているので、より防音性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1乃至図6は本発明の第1の実施形態を示す各説明図である。
図7及び図8は本発明の第2の実施形態を示す各説明図である。
図1】第1の実施形態の目地装置の正面図。
図2図1の2-2線に沿う断面図。
図3】端部防音パネルの説明図。
図4】中間防音パネルの説明図。
図5】地震で目地部が狭くなった状態の動作説明図。
図6】地震で目地部が広くなった状態の動作説明図。
図7】第2の実施形態の目地装置の正面図。
図8図7の8-8線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向、上(図面上方)下(図面下方)方向という。図2を基準として前(図面下方)後(図面上方)方向という。
【0015】
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
【0016】
図1乃至図6に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は一方の躯体3と他方の躯体4間の目地部2に設置される防音仕切壁である。本実施形態では、壁面間の目地部2に設けられており、外壁と内壁の間に配置される。
【0017】
この防音仕切壁1は、例えば図1及び図2で示すように、一方の躯体3に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体4に他端部が取り付けられた支持機構5と、前記支持機構5の両端部付近又は前記一方の躯体3と前記他方の躯体4にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネル6と、前記支持機構5に前後方向に移動可能に取り付けられ、前記1対の端部防音パネル6の間に設けられ、前記目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上、本実施形態では1つの板状の中間防音パネル7とで構成されている。
【0018】
支持機構5は、本実施形態では、パンタグラフ状のリンク機構が用いられており、この支持機構5の両端部はヒンジ部材8によって左右の躯体3、4に前後方向に街道可能に取り付けられている。
【0019】
1対の端部防音パネル6は、本実施形態では、一端部が支持機構5の両端部にそれぞれ取り付けられており、他端部(突出端部)側には、中間防音パネルを前方へ押し出せるような押出傾斜面9が形成されている。なお、端部防音パネル6の一端部と左右の躯体3、4との間には可撓性を有するシール材19等が充填されている。
【0020】
この端部防音パネル6は、板状の端部パネル本体10と、前記端部パネル本体10の表面に設けられた端部パネル用防音材11とで構成されており、端部パネル本体10の突出端部側は傾斜面状に形成されている。
【0021】
端部パネル本体10は、板状の部材で、好ましくは吸音材等の音を吸収することができる板材で形成することが望ましい。
【0022】
端部パネル用防音材11は、本実施形態では、シート状で防音性能を有する部材が用いられており、好ましくは鉛を用いるとよい。なお、この端部パネル用防音材11は、端部パネル本体10の突出端部側に形成された傾斜面まで覆うように設けることが望ましい。
【0023】
ところで、本実施形態では、端部防音パネル6を支持機構5の端部付近に取り付けているが、左右の躯体にヒンジ部材等を介して取り付けてもよい。
【0024】
中間防音パネル7は、両端部が端部防音パネル6の突出端部に略当接するように配置されており、支持機構5に取付手段12を介して前後方向に移動可能に取り付けられている。
【0025】
なお、この中間防音パネル7の両端部には、押出傾斜面9と略当接するような傾斜面13が形成されていることが望ましい。このような傾斜面13を形成することにより、地震時にスムーズに中間防音パネル7が前方へ移動することができる。ここで「略当接する」とは、接触している状態だけでなく、わずかな間隙を有して接近している状態も含むものである。
【0026】
中間防音パネル7の取付手段12は、中間防音パネル7の略中央部付近に接続され、かつ、前記支持機構5の中央枢支部14を貫通する取付部材15と、前記取付部材15を常時後方側(中間防音パネル7の背面側)へ付勢するスプリング等の付勢具16とで構成されている。なお、中央枢支部14とは、支持機構5の上下方向の略中央に位置する枢支部をいう。
【0027】
この中間防音パネル7は、板状の中間パネル本体17と、前記中間パネル本体17の表面に設けられ、前記中間パネル本体17の両端部よりも左右方向に突出するように設けられた中間パネル用防音材18とで構成されている。中間パネル用防音材18を中間パネル本体17の両端部よりも左右方向に突出するように設けることにより、端部パネル用防音材11の表面に中間パネル用防音材18が略面接触状態で略当接し、隙間なく目地部2全体を防音材11、18で覆うことができる。
【0028】
ところで、中間パネル本体17は、端部パネル本体10と同様に、吸音材等の音を吸収することができる板材で形成することが望ましく、中間パネル用防音材18は、端部パネル用防音材11と同様に、シート状で防音性能を有する部材が用いられており、好ましくは鉛を用いるとよい。本実施形態では、中間パネル本体17に傾斜面13を形成しているが、中間パネル本体17を薄板状に形成し、中間パネル用防音材18で傾斜面13を形成した中間防音パネル7にしてもよい。
【0029】
なお、端部パネル本体10や中間パネル本体17を防音材11、18のみで構成してもよいし、端部防音パネル6や中間防音パネル7は、枠状のフレーム部材に端部パネル本体10や中間パネル本体17をはめ込んで形成してもよい。枠状のフレーム部材に端部パネル本体10や中間パネル本体17をはめ込んで形成することでより強度等を向上させることもできる。
【0030】
地震で目地部2が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動くと、図5に示すように、中間防音パネル7は左右の端部防音パネル6の押出傾斜面9によって押し出され、前方側へ略平行移動して揺れ動きを吸収する。
【0031】
地震による揺れ動きが終了すると、中間防音パネル7は付勢具16により後方側へ平行移動するように位置変位して通常状態に復帰する。
【0032】
地震で目地部2が広くなるように左右の躯体3、4が揺れ動くと、図6に示すように中間防音パネル7と端部防音パネル6が離間するように動き、地震による揺れ動きを吸収する。この時、一時的に防音機能が発揮されなくなるが、地震が発生している間の短い時間であり、地震による揺れ動きが終了すれば通常状態に復帰し、防音機能も復帰する。
【0033】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図7及び図8に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0034】
図7及び図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、中間防音パネル7、7Aを複数個、具体的には3つの中間防音パネル7、7Aを用いるとともに、地震時に端部防音パネル6と隣り合う中間防音パネル7が前方側へ移動するように構成した点で、このような防音仕切壁1Aにしても前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0035】
本実施形態では、端部防音パネル6及び目地部中央の中間防音パネル7Aに押出傾斜面9を設け、地震によって目地部2が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動くと、端部防音パネル6と中央の中間防音パネル7Aの間に位置する中間防音パネル7は、左右の端部防音パネル6と中央の中間防音パネル7Aの押出傾斜面9によって押し出され、前方側へ略平行移動して揺れ動きを吸収する。
【0036】
本実施形態では、地震時に端部防音パネル6と中央の中間防音パネル7Aの間に位置する中間防音パネル7が前方側へ略平行移動するため、この中間防音パネル7が取付手段12によって支持機構5に取り付けられ、中央の中間防音パネル7Aは前方へ移動しないよう、固定的に支持機構5に取り付けられる。
【0037】
ところで、本実施形態では、端部防音パネル6及び中央の中間防音パネル7Aに押出傾斜面9を設けたが、端部防音パネル6及び中央の中間防音パネル7が押圧されて移動するように構成してもよい。このような場合には、端部防音パネル6と隣り合う中間防音パネル7Aに押出傾斜面9を形成する。地震時に押し出されて略平行移動する端部防音パネル6又は中間防音パネル7には、隣り合う端部防音パネル6又は中間防音パネル7の表面に重なるように、端部パネル本体10又は中間パネル本体17の両端部よりも左右方向に突出するように端部パネル用防音材11又は中間パネル用防音材18を設けるとよい。
【0038】
本実施形態では、3つの中間防音パネル7を設けたが、2つの中間防音パネル7で構成してもよいし、4つ以上の中間防音パネル7を設けて構成してもよい。
【0039】
なお、本発明の実施形態では壁面間の目地部に本発明の防音仕切壁を配置する場合について説明したが、天井部分の目地部に本発明の防音仕切壁を配置してもよい。天井部分に用いる場合には、天井用目地装置と天井裏との間に配置するとよい。このような場合、付勢具としておもりを用いることもできる。
【0040】
また、本発明の実施の形態においては、リンク部材等を用いた支持機構を用いたが、中間防音パネルが1つである場合にはラックピニオン等を利用した支持機構を用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は防音仕切壁を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0042】
1、1A:防音仕切壁、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:支持機構、 6:端部防音パネル、
7、7A:中間防音パネル、 8:ヒンジ部材、
9:押出傾斜面、 10:端部パネル本体、
11:端部パネル用防音材、 12:取付手段、
13:傾斜面、 14:中央枢支部、
15:取付部材、 16:付勢具、
17:中間パネル本体、 18:中間パネル用防音材、
19:シール材。
【要約】
【課題】 外部からの音を効率よく防音することができ、かつ、破損することなく地震による揺れ動きを吸収することができる防音仕切壁を提供すること。
【解決手段】一方の躯体と他方の躯体間に設けられる防音仕切壁であって、前記一方の躯体に一端部が取り付けられ、前記他方の躯体に他端部が取り付けられた支持機構と、前記支持機構の両端部付近又は前記一方の躯体と前記他方の躯体にそれぞれ一端部が取り付けられた板状の1対の端部防音パネルと、前記支持機構に取り付けられ、前記1対の端部防音パネルの間に設けられ、前記目地部を塞ぐ少なくとも1つ以上の板状の中間防音パネルとで構成され、地震時には前記1対の端部防音パネル又は中間防音パネルの少なくとも1つが略平行移動し、揺れ動きを吸収することを特徴とする。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8