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特許7545250仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20240828BHJP
【FI】
G06Q40/04
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020120883
(22)【出願日】2020-07-14
(65)【公開番号】P2022017981
(43)【公開日】2022-01-26
【審査請求日】2023-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】517193589
【氏名又は名称】三桐 睦夫
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三桐 睦夫
【審査官】橋沼 和樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/198427(WO,A1)
【文献】特開2019-191631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続される仮想通貨情報管理サーバとユーザ端末とを備え、仮想通貨を、購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に、購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システムであって、
前記仮想通貨情報管理サーバは、
ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料を、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして、ユーザ会員にWebページ上で閲覧及び選択可能に提示し、取得を申し込んだユーザ会員又は取得を申し込んだ後抽選に当選したユーザ会員に前記チケットを電子データ又は印刷物として発行するチケット発行管理部と、
前記チケットを取得したユーザ会員が、所望する時期に前記チケットに対応する仮想通貨の購入を希望する場合、前記チケットに記録された金額、又は前記チケットに記録された購入時期の購入金額で当該仮想通貨をユーザ会員のウォレットに送信して受け渡す仮想通貨管理部とを有することを特徴とする仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項2】
前記仮想通貨情報管理サーバは、前記チケットに関連付けられ、前記チケットの保有者であることを認証するための証明キーを発行して管理する証明キー発行管理部をさらに有し、
前記証明キーは前記チケット発行の際に前記チケットを受け取るユーザ会員のユーザ端末に送信され、ユーザ会員が仮想通貨の購入を希望する際、ユーザ端末から前記仮想通貨情報管理サーバに送信されてユーザ会員の認証に使用されることを特徴とする請求項1に記載の仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項3】
前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員が取得して保有する前記チケットに関する情報をユーザ会員毎に保存して管理するユーザホルダ管理部をさらに有し、
前記ユーザホルダ管理部は、ユーザ会員が保有する前記チケットの数が、予め定められた所定の枚数を超えないように管理することを特徴とする請求項1又は2に記載の仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項4】
前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員が前記チケットのキャンセルを希望する場合、ユーザ会員より前記チケット及び前記チケットに関連付けられた証明キーが返送されると、ユーザ会員の保有をキャンセルし、返送された前記チケットを新たにWebページ上で閲覧及び選択可能に提示することを特徴とする請求項2に記載の仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項5】
ユーザ会員が前記チケットの売却を希望する場合、前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員より前記チケット及び前記チケットに関連付けられた証明キーが返送され、前記チケットの購入を希望する他のユーザ会員から指定口座への入金を確認すると、返送された前記チケット及び証明キーを前記チケットの購入を希望する他のユーザ会員に送信し、指定口座から売却を希望するユーザ会員の口座への送金を指示することを特徴とする請求項2に記載の仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項6】
前記仮想通貨情報管理サーバは、保有する前記チケットの売却を希望するユーザ会員のチケットの情報をWebページ上で提供し、前記チケットの購入を希望するユーザ会員の情報を受け付けて、前記チケットの購入を希望するユーザ会員の情報を前記Webページ上で提供し、前記チケットの売却相手となるユーザ会員を見つけるのをサポートするマッチングサポート部をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の仮想通貨時間差受渡システム。
【請求項7】
ネットワークを介して接続される仮想通貨情報管理サーバとユーザ端末とを備え、仮想通貨を購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システムの運用方法であって、
前記仮想通貨情報管理サーバが、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料を、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして、ユーザ会員にWebページ上で閲覧及び選択可能に提示する段階と、
前記仮想通貨情報管理サーバが、取得を申し込んだユーザ会員又は取得を申し込んだ後抽選に当選したユーザ会員に前記チケットを電子データ又は印刷物として発行する段階と、
前記仮想通貨情報管理サーバが、前記チケットを取得したユーザ会員が所望する時期に前記チケットに対応する仮想通貨の購入を希望する場合、前記チケットに記録された金額又は前記チケットに記録された購入時期の購入金額で当該仮想通貨をユーザ会員のウォレットに送信して引き渡す段階とを有することを特徴とする仮想通貨時間差受渡システムの運用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法に関し、特にユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨を、購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に、購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビットコインで代表される仮想通貨は、決済手段として受け入れる企業も増え、手数料の安さや、窓口の開設時間にとらわれない24時間対応が可能であるなどの利便性から法定通貨に変わるものとして期待されている。
一方で、法定通貨と異なり、仮想通貨には管理者がいないため、法定通貨に比べ価値の変動が激しく、投資対象として値上がり益の期待が大きい反面、購入して獲得した仮想通貨に対して価値の暴落による巨額な損失のリスクも大きいという不安定性を有する通貨である。
【0003】
このため、一般投資家にとっては購入のタイミングが難しく、また損失のリスクの高さから投資の対象とするにはハードルの高いものとなっている。
さらに仮想通貨は、取引所によって手数料や取り扱い仮想通貨の種類の違いなどがあり、仮想通貨への投資をさらに複雑で選択しにくいものにしている。
そこで少しでも変動の要因によるリスクを回避する意味で、株式の世界では実績のあるドルコスト投資法の考え方を取り入れた仮想通貨の取引システムも提案されている。
【0004】
特許文献1には、購入対象とする仮想通貨を設定する手段と、購入仮想通貨の購入条件を設定する手段と、仮想通貨を購入する時期的条件を設定する手段と、取引所で取引される購入仮想通貨の価格情報を取得して取引所を選択する手段と、取引所の提示する取引価格で仮想通貨を購入する購入手段とを備える仮想通貨取引システムが開示されている。
特許文献1の技術によれば、購入したい仮想通貨、購入条件、時期的条件を設定しておくことにより、購入したい仮想通貨を取り扱う取引所がいくつかに分かれている場合でも、必要な取引所に対してそれぞれアクセスを行い、1つの取引所に一本化されたようにスムーズに取引することができる。また時期を一定の期間間隔で一定の投資条件に設定しておけば仮想通貨の価値の大幅な変動の影響を低減することが期待できる。
【0005】
しかしこうして購入した仮想通貨が、その後値上がりして値上がり益が得られるという保証はなく、決済に使用しようとしたときにかえって損失を生じてしまう恐れもあり得る。
そこで、価値変動が大きいことによる値上がり益が確保しやすいという仮想通貨の特性を生かしつつも、価値の下落に伴うリスクを回避でき、初心者でも容易に投資ができるような仮想通貨の取引システムの提供が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2019-191631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の仮想通貨取引システムにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨を、購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に、購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による仮想通貨時間差受渡システムは、ネットワークを介して接続される仮想通貨情報管理サーバとユーザ端末とを備え、仮想通貨を、購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に、購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システムであって、前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料を、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして、ユーザ会員にWebページ上で閲覧及び選択可能に提示し、取得を申し込んだユーザ会員又は取得を申し込んだ後抽選に当選したユーザ会員に前記チケットを電子データ又は印刷物として発行するチケット発行管理部と、前記チケットを取得したユーザ会員が、所望する時期に前記チケットに対応する仮想通貨の購入を希望する場合、前記チケットに記録された金額、又は前記チケットに記録された購入時期の購入金額で当該仮想通貨をユーザ会員のウォレットに送信して受け渡す仮想通貨管理部とを有することを特徴とする。
【0009】
前記仮想通貨情報管理サーバは、前記チケットに関連付けられ、前記チケットの保有者であることを認証するための証明キーを発行して管理する証明キー発行管理部をさらに有し、前記証明キーは前記チケット発行の際に前記チケットを受け取るユーザ会員のユーザ端末に送信され、ユーザ会員が仮想通貨の購入を希望する際、ユーザ端末から前記仮想通貨情報管理サーバに送信されてユーザ会員の認証に使用されることが好ましい。
【0010】
前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員が取得して保有する前記チケットに関する情報をユーザ会員毎に保存して管理するユーザホルダ管理部をさらに有し、前記ユーザホルダ管理部は、ユーザ会員が保有する前記チケットの数が、予め定められた所定の枚数を超えないように管理することが好ましい。
【0011】
前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員が前記チケットのキャンセルを希望する場合、ユーザ会員より前記チケット及び前記チケットに関連付けられた証明キーが返送されると、ユーザ会員の保有をキャンセルし、返送された前記チケットを新たにWebページ上で閲覧及び選択可能に提示することが好ましい。
【0012】
ユーザ会員が前記チケットの売却を希望する場合、前記仮想通貨情報管理サーバは、ユーザ会員より前記チケット及び前記チケットに関連付けられた証明キーが返送され、前記チケットの購入を希望する他のユーザ会員から指定口座への入金を確認すると、返送された前記チケット及び証明キーを前記チケットの購入を希望する他のユーザ会員に送信し、指定口座から売却を希望するユーザ会員の口座への送金を指示することが好ましい。
【0013】
前記仮想通貨情報管理サーバは、保有する前記チケットの売却を希望するユーザ会員のチケットの情報をWebページ上で提供し、前記チケットの購入を希望するユーザ会員の情報を受け付けて、前記チケットの購入を希望するユーザ会員の情報を前記Webページ上で提供し、前記チケットの売却相手となるユーザ会員を見つけるのをサポートするマッチングサポート部をさらに有することが好ましい。
【0014】
上記目的を達成するためになされた本発明による仮想通貨時間差受渡システムの運用方法は、ネットワークを介して接続される仮想通貨情報管理サーバとユーザ端末とを備え、仮想通貨を購入時期とは異なるユーザ会員が所望する時期に購入時期の購入金額でユーザ会員に受け渡す仮想通貨時間差受渡システムの運用方法であって、前記仮想通貨情報管理サーバが、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料を、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして、ユーザ会員にWebページ上で閲覧及び選択可能に提示する段階と、前記仮想通貨情報管理サーバが、取得を申し込んだユーザ会員又は取得を申し込んだ後抽選に当選したユーザ会員に前記チケットを電子データ又は印刷物として発行する段階と、前記仮想通貨情報管理サーバが、前記チケットを取得したユーザ会員が所望する時期に前記チケットに対応する仮想通貨の購入を希望する場合、前記チケットに記録された金額又は前記チケットに記録された購入時期の購入金額で当該仮想通貨をユーザ会員のウォレットに送信して引き渡す段階とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る仮想通貨時間差受渡システム及びその運用方法によれば、ユーザ会員が将来手にするのは、システム運営企業がユーザ会員の会費を含むシステム運営費で任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨であり、ユーザ会員には購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料が、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして提示され、この仮想通貨を希望するユーザ会員は申し込みにより取得が認められると、取得したチケットにより所望する時期にチケットに記載された当初購入金額又はチケットに記載された購入時期の購入金額で仮想通貨を受け渡してもらうことができるため、確実に値上がり益が得られる時期に仮想通貨を取得することが可能である。一方、取得したチケットの仮想通貨の価値が上がらず、値上がり益が見込めない場合には、チケットをキャンセルすることができるため、ユーザ会員は仮想通貨の値下がりによる損失リスクを回避することができる。
【0016】
本発明に係る仮想通貨時間差受渡システムによれば、チケットを取得したユーザ会員には、チケットともにチケットの保有者であることを認証するための証明キーが送信され、チケットの使用、キャンセル等には証明キーによる認証が行われるため、第3者による不正取引を防止し、安全な取引が保証されるシステムとなっている。
【0017】
本発明に係る仮想通貨時間差受渡システムによれば、仮想通貨を取得するためのチケットは、申込者が複数の場合、抽選となるが、ユーザ会員が保有できるチケットの数には上限が設けられているため、ユーザ会員間でのチケット保有枚数のばらつきを低減し、より多くのユーザ会員がチケットを保有することができ、会費を払ってもチケットが入手できないという不公平感を抑えたシステムとなっている。
【0018】
本発明に係る仮想通貨時間差受渡システムによれば、ユーザ会員は、ユーザホルダの情報により自身の保有するチケットによる利益の期待値を総合的に閲覧することができるため、ゲーム感覚で仮想通貨の投資を楽しむことができる。また、当初は取得するのはチケットのみであり、実際に仮想通貨を取得するときに初めて投資のための費用が発生することから、ユーザ会員は年会費のみで、初期投資の費用を用意することなく仮想通貨の投資を楽しむことができる。仮想通貨取得の際も手数料等を徴収されることもないので、割安に投資を行うことができる。
【0019】
また本発明に係る仮想通貨時間差受渡システムによれば、ユーザ会員が取得したチケットは必要によりユーザ会員間で売買が可能であり、急遽資金が必要となったユーザ会員は、売買が合意した他のユーザ会員にチケットを売却できるので、チケットにより容易に資金を手にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態によるチケットの外観を例示する図である。
図3】本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡の手順の概要を概略的に説明する図である。
図4】本発明の実施形態によるチケット売却の手順の概要を概略的に説明する図である。
図5】本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システムにおけるユーザ会員に提供するWebページの表示画面例を示す図である。
図6】本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡の手順を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の実施形態によるチケットキャンセルの手順を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明の実施形態によるチケット売却の手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、本発明に係る仮想通貨時間差受渡システムを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システム1は、ネットワーク5を介して接続される仮想通貨情報管理サーバ10及びユーザ端末30を備える。ユーザ端末30は数に限定はないが基本的に複数である。
【0022】
本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システム1は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元が、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により、任意の時期に任意の金額で購入した任意の仮想通貨を保管するとともに、当該仮想通貨を購入する権利付きのチケットを希望するユーザ会員に提供し、チケットを入手したユーザ会員が任意の所望する時期に当該仮想通貨の購入を希望した際に、仮想通貨情報管理サーバ10に保管していた仮想通貨を購入時の金額でユーザ会員に受け渡すシステムである。
【0023】
チケットはキャンセルが可能であり、ユーザ会員は購入する権利のある仮想通貨が購入された当時より値上がりすれば、購入時の金額で購入してすぐに売却することで値上がり益を得ることができ、逆に仮想通貨が購入された当時より値下がりするか、将来的にも値上がりが見込めそうもないときは、チケットをキャンセルすることで損失を回避できるので、ユーザ会員にとっては損失リスクがなく、また実際に仮想通貨を購入する時以外は費用が発生しないため、気軽に値上がり益を期待できる一種の投資の支援システムである。
【0024】
また、仮想通貨時間差受渡システム1において、チケットは唯一の所有者であることを保証する証明キーととともに利用されるため、偽造やチケット所有者へのなりすましを防止でき安全性の高いシステムである。
【0025】
さらに、チケットは対応する証明キーと共にセットで他のユーザ会員に売却が可能であるため、急に資金が必要になったユーザ会員は、対応する仮想通貨の現在の価格に依存することなく、購入を希望する他のユーザ会員との間で決まった価格でチケットを売却することもできる。ユーザ会員は会費を支払うのみでチケット申し込みに参加でき、チケット入手には費用が発生しないため、チケットを入手して売却すれば、これも利益を得る方法の一つとなる。このように仮想通貨時間差受渡システム1は、会費を支払うのみで、投資による損失を気にすることなく、ゲーム感覚で収益の可能性が期待されるシステムである。
【0026】
図1を参照すると、仮想通貨情報管理サーバ10は、制御部11、入出力部12、記憶部13、表示部14、ユーザ登録部15、チケット発行管理部16、仮想通貨管理部17、証明キー発行管理部18、ユーザホルダ管理部19、マッチングサポート部20、及び保管用仮想通貨ウォレット21を備える。
【0027】
ユーザ登録部15は、仮想通貨情報管理サーバ10が提供する仮想通貨時間差受渡システム1の利用を希望するユーザを会員として登録し、会員登録の際、ユーザ端末30から送信されるユーザの基本情報を保存して管理する。ユーザの基本情報としては、ユーザの氏名、生年月日の他、仮想通貨ウォレットID、証明キー保存部ID、金融機関口座の情報などである。
【0028】
仮想通貨ウォレットは、ユーザ会員が仮想通貨を購入するときに、購入した仮想通貨を保存する財布に相当するものであるが、仮想通貨がデジタルデータとして受渡されるため、実際には仮想通貨を受信するアドレスに相当する仮想通貨ウォレットIDにより固有に定められる。証明キー保存部は、チケットと組み合わせてユーザ会員の認証に使用される証明キーを保存するためのものであり、証明キーもデジタルデータであり、望ましくは仮想通貨と同様ブロックチェーンにより裏付けられるデジタルデータであるので、証明キーを受信するアドレスに相当する証明キー保存部IDにより固有に定められる。金融機関口座はユーザ会員がチケットと証明キーのセットを他のユーザ会員に売却する際、売却代金の受け取りのために使用する口座である。
【0029】
ユーザ登録部15は、ユーザ登録の際、ユーザ固有のユーザ会員IDを発行して、ユーザに通知するとともに、発行したユーザ会員IDを、ユーザの基本情報と関連付けして記憶部13に保存する。
【0030】
チケット発行管理部16は、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により任意の時期に任意の金額で購入した仮想通貨の購入の記録を証明する資料を、購入した仮想通貨の購入権付きのチケットとして、ユーザ会員にWebページ上で閲覧及び選択可能に提示し、取得を申し込んだユーザ会員又は取得を申し込んだ後抽選に当選したユーザ会員にチケットを電子データ又は印刷物として発行する。チケットはチケットが証明する購入の記録に対応した仮想通貨に対し1枚が発行され、チケットを保有するユーザ会員のみがチケットに対応する仮想通貨を購入することができる。
【0031】
ユーザ会員に受け渡される元となる仮想通貨の購入は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元である運営会社等によって行われ、購入のための資金はユーザ会員の会費を含むシステム運営費の中から支出される。即ち仮想通貨の購入のための資金は、システム運営費の中の予め定められた予算、或は余裕資金の枠内によって拠出され、購入のために新たにユーザ会員から徴収することは行わないので、ユーザ会員には資金面で負荷が発生しない。購入する仮想通貨の種類、金額、購入時期は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元によって自由に決定される。
【0032】
購入した仮想通貨は、後日購入を希望するユーザ会員に当初購入した購入時期の金額で受け渡されることから、いつ、いくらで購入したどの種類の仮想通貨であるか等の購入の記録が重要である。そこでチケット発行管理部16は、購入した仮想通貨の購入の記録をWebページに提供し、併せて購入の記録を証明する資料となるチケットを選択可能にWebページに提供する。購入した仮想通貨が複数の場合や、以前に購入したもののユーザ会員の取得申込がまだないか、取得申込を受付中の仮想通貨が残っている場合は、これら取得が未確定の仮想通貨とともに一覧で表示するように提供する。
【0033】
提供された仮想通貨の購入の記録を参照してそのチケット取得を希望するユーザ会員からチケット取得申込を受信し、チケットを取得するユーザ会員が確定すると、チケット発行管理部16は、チケットを取得するユーザ会員に、電子データ又は印刷物としてチケットを発行する。発行されるチケットが電子データチケットの場合は、チケット発行管理部16はユーザ端末30にチケットを送信し、チケットが印刷物として発行される場合は郵送などによりユーザ会員のもとに届けられる。また、チケット発行管理部16は、チケット発行に伴い、どのユーザ会員にどのチケットを発行したかを関連付けて保存する。このチケット発行の情報はユーザホルダ管理部19に引き渡され、ユーザ会員毎に保有するチケットの管理にも利用される。
【0034】
発行されたチケットはキャンセルすることも可能である。この場合チケット発行管理部16は、キャンセルされたチケットの情報を新たに取得可能なチケットとしてWebページに提供する。これに伴いキャンセルしたユーザ会員に関連付けて保存されていたチケットの情報を削除又はキャンセル済みとして更新する。
【0035】
この他、発行されたチケットは他のユーザ会員に売却することも可能である。この場合、売却が成立すると、チケット発行管理部16は、チケットを売却したユーザ会員に関連付けて保存されていたチケットの情報を削除又は売却済みとして更新し、チケットを購入したユーザ会員に、売却したチケットの情報を関連付けして保存する。
【0036】
Webページに提示されるチケットに対し、取得を希望するユーザ会員は1名とは限らない。実施形態では、チケット発行管理部16は、チケット毎に取得申込の受付期間を設定し、受付期間中にチケット取得申込を送信したユーザ会員に対し抽選を行い、当選者を、チケットを取得するユーザ会員に決定する。抽選を公正に行ったとしても、当選が偏り、高い確率で当選するユーザ会員と当選確率が低いユーザ会員との間で不公平感が出てくることも起こり得る。そこで実施形態では、ユーザ会員が取得して保有できるチケット枚数に制限を設け、後述するユーザホルダ管理部19の情報に基づき、抽選に参加できる資格を制限するようにする。
【0037】
仮想通貨管理部17は、チケットを取得したユーザ会員が、所望する時期にチケットに対応する仮想通貨の購入を希望する場合、チケットに記録された金額又はチケットに記録された購入時期の購入金額で当該仮想通貨をユーザ会員の仮想通貨ウォレットに送信して受け渡す。仮想通貨管理部17は、保管用仮想通貨ウォレット21を管理し、図示しない仮想通貨取引所から仮想通貨を購入して受信したり、購入した仮想通貨をユーザ会員の仮想通貨ウォレットに送信したりするのは保管用仮想通貨ウォレット21を使用して行う。
【0038】
一般に仮想通貨は価値の変動が激しい。そこで仮想通貨を取得して保存していると、価値が上昇して値上がり益が期待できる反面、大幅に価値が下落して大きな損失を出してしまう可能性もあり、仮想通貨の所有者は価値の変動を日々チェックすることが望まれ、気が休まらない。この点、チケットは仮想通貨を購入する権利であって、チケットを保有していても仮想通貨を購入したわけではないので、仮想通貨の価値がいくら下落してもユーザ会員は損失を被ることはない。逆に仮想通貨の価値が上昇すると、チケットを利用して仮想通貨を購入し、すぐにそのまま売却すればほぼ確実に値上がり分の利益を享受できる。
【0039】
チケットを取得したユーザ会員は、チケットに対応する仮想通貨が値上がりした時点で仮想通貨の購入を希望する場合、ユーザ端末30より仮想通貨受渡申込を仮想通貨情報管理サーバ10に送信する。このときユーザ会員の認証のための証明キーも、ユーザ端末30より仮想通貨情報管理サーバ10に送信する。
【0040】
仮想通貨管理部17は、証明キーによりユーザ会員の認証がなされ、またユーザ会員から仮想通貨の購入代金が送金されると、保管用仮想通貨ウォレット21に保管された仮想通貨の中から、ユーザ会員のチケットに対応する仮想通貨を、登録されたユーザ会員の仮想通貨ウォレットIDに送信して受け渡す。仮想通貨の受け渡しに関連して仮想通貨の保管料や手数料が徴収されることはなく、ユーザ会員は純粋に仮想通貨が当初購入された価格を支払うことにより希望する仮想通貨を入手することができる。
【0041】
証明キー発行管理部18は、チケットに関連付けられ、チケットの保有者であることを認証するための証明キーを発行して管理する。証明キー発行管理部18は、チケット発行管理部16がユーザ会員にチケットを発行する際、チケット発行管理部16からチケット発行に関する情報を取得し、取得したチケット発行に関する情報と関連付けして証明キーを発行し、発行した証明キーは予め登録されたユーザ会員の証明キー保存部IDに送信される。
【0042】
証明キーは、非対称の暗号鍵である対となる公開鍵と秘密鍵を生成し、公開鍵を仮想通貨情報管理サーバ10で保存し、秘密鍵を証明キーとしてチケットを取得したユーザ会員に提供することでも実現は可能であるが、一実施形態では、証明キーは仮想通貨と同様、ブロックチェーンにより裏付けされるデータとして構成する。ブロックチェーンを利用すると、証明キーの移動によりその履歴が改ざんされないように記録されていくため、チケットと組み合わせて使用することにより、チケットの保有者の認証に使用することができる。このためチケットの利用の際、即ち仮想通貨の購入、チケットのキャンセル、チケットの売却の際には、チケットの保有者から仮想通貨情報管理サーバ10に送信され、証明キー発行管理部18は、証明キーに関連付けられるチケット発行に関する情報に基づき、そのチケットの所有者を認証する。証明キーには対応するチケットに関する情報を含めておき、証明キーにより直接チケットの正当性を確認するようにしてもよい。
証明キー発行管理部18は、図示しない証明キー保存部を管理し、ユーザ端末30との証明キーの送受信は証明キー保存部を通じて行う。
【0043】
ユーザホルダ管理部19は、ユーザ会員が取得して保有するチケットに関する情報を、ユーザ会員毎に記憶部13に保存して管理する。また、ユーザホルダ管理部19は、ユーザ会員が保有するチケットの数が、予め定められた所定の枚数を超えないように管理する。
ユーザ会員は、気に入った仮想通貨のチケットが提示されると取得を申し込み、抽選に当選すればそのチケットを新たに取得する。こうしてユーザ会員の取得するチケットは増えていくので、適切に管理する必要が出てくる。
【0044】
ユーザホルダ管理部19は、ユーザ会員毎に現在どれだけのチケットを保有しているかを管理し、この情報をWebページ上で、マイホルダと称するユーザホルダ情報欄に表示するように提供する。実施形態では、マイホルダにはチケットの一覧表示を行うとともに、各チケットに対応する仮想通貨の購買価格からの価値変動を含めて、一目でそれぞれの仮想通貨の値動きの様子がわかるように表示する。
【0045】
チケットは保有するだけでは費用が発生せず、又キャンセルしたり売却したりすることもできるので、たくさん保有しているほど有利である。一つのチケットに複数のユーザ会員から取得申込が有ると抽選になることから、いつまでも抽選に当選しないユーザ会員は、会費の支払いを続ける意欲を喪失することになりかねない。そこで不公平感を低減するため、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システム1では、ユーザ会員1人当たりのチケットの保有枚数には制限を設け、一部のユーザ会員にチケットが偏ることを防止する。一実施形態ではユーザ会員の保有できるチケットは10枚までに制限する。
【0046】
ユーザホルダ管理部19は、ユーザ会員が保有するチケットの枚数が制限を超えないように監視し、一実施形態では、制限までのチケットを保有したユーザ会員のリストをチケット発行管理部16に提供し、チケット取得の際、抽選になる場合に上記リストに含まれるユーザ会員を抽選対象に含めないように管理する。このため、既に制限枚数までのチケットを保有するユーザ会員が、新たなチケットの取得を希望する場合は、保有するチケットのいずれかを、仮想通貨の購入に使用するか、キャンセルするか、他のユーザ会員に売却してから新たなチケットの取得の申し込みを行うことになる。
このようにユーザ会員が保有するチケットのいずれかを使用した場合、ユーザホルダ管理部19は、当該ユーザ会員の保有するチケットに関する情報を更新する。
【0047】
マッチングサポート部20は、保有するチケットの売却を希望するユーザ会員のチケットの情報をWebページ上で提供し、これに対し、チケットの購入を希望するユーザ会員の情報を受け付けて、チケットの購入を希望するユーザ会員の情報をWebページ上で提供し、チケットの売却相手となるユーザ会員を見つけるのをサポートする。
【0048】
保有するチケットの売却を希望するユーザ会員は、チケット売却の申し込みの際、売却したい希望価格を送信し、マッチングサポート部20は、Webページ上で売却希望のチケットの情報に希望価格を含めて提供する。これに対し、希望価格でも当該チケットを購入したいという他のユーザ会員からの購入申込があると、マッチングサポート部20は、チケットの購入を希望するユーザ会員の情報をWebページ上で提供する。一定の受付期間中に複数の購入申込がある場合に抽選により購入者を決定してもよいが、実施形態ではオークションのように、チケット購入を希望するユーザ会員は、購入申込時に購入可能な金額を併せて送信し、一定の受付期間中に最も高い購入可能な金額を提示したユーザ会員を購入者に決定する。こうしてチケットの売却の価格が決定すると、購入を希望するユーザ会員は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元の指定口座にチケット購入額を送金し、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元は、指定口座から、売却するユーザ会員の登録された金融機関口座に受領したチケット購入額をチケットの売却金額として送金する。
【0049】
保管用仮想通貨ウォレット21は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元が購入した仮想通貨を保管するためのウォレットである。
入出力部12は、ネットワーク5を介してユーザ端末30とのデータ入出力を行ったり、仮想通貨の購入により仮想通貨を受信したりするための通信手段を含む。仮想通貨情報管理サーバ10に文字入力を行うキーボードなども入出力部12に含む。
【0050】
記憶部13は、ユーザの基本情報などの登録情報や発行したチケットの情報などの各種管理データの他、仮想通貨情報管理サーバ10を制御する制御プログラムなどを保存する。記憶部13は、ハードディスクなどの記憶媒体により実現化され、記憶する情報が多い場合は外付けのメモリ装置として構成してもよい。
表示部14は、仮想通貨の購入記録や発行したチケットの情報などの管理情報や、必要により仮想通貨情報管理サーバ10を制御する制御プログラムなどのプログラムを表示する。表示部14は、液晶表示装置などで実用化される。
制御部11は、記憶部13に保存された制御プログラムに従い、仮想通貨情報管理サーバ10の各構成要素が、上記で説明した機能を果たすように制御する。
ユーザ端末30は、ユーザ会員が会員登録をしたり、チケットの取得申込やチケットのキャンセルなどの各種仮想通貨時間差受渡システム1で提供されるサービスを利用したりするのに使用される端末である。
【0051】
ユーザ端末30は、制御部31、入出力部32、記憶部33、表示部34、仮想通貨ウォレット35、及び証明キー保存部36を備える。
仮想通貨ウォレット35は、チケットを取得したユーザ会員が、そのチケットに対応する仮想通貨の購入を希望し、購入費用を支払った後、仮想通貨情報管理サーバ10より送信される仮想通貨を受信して保存するための仮想通貨の保管場所である。
【0052】
証明キー保存部36は、チケットの取得に伴い、チケットの正規の保有者としての認証を行う目的で、発行したチケットに併せて仮想通貨情報管理サーバ10より送信される証明キーを受信して保存するための証明キーの保管場所である。
入出力部32は、ユーザが会員として新規に登録する際の基本情報の送信や、仮想通貨や証明キーの送受信のための通信手段を備える。入出力部32は、またユーザ端末30にユーザの基本情報を入力するためのキーボード又はタッチパネルや、表示画面に表示されるデータを選択するためのマウスなどのポインティングデバイスなども含む。
【0053】
記憶部33は、ユーザの基本情報や仮想通貨や証明キーなどの各種電子データの他、ユーザ端末30を制御するための制御プログラムなどを保存する。
表示部34は、仮想通貨情報管理サーバ10より提供されるWebページの情報など仮想通貨時間差受渡システム1を利用するための画面データや、必要により制御プログラム等のプログラムを表示する。
制御部31は、記憶部33に保存された制御プログラムに従い、ユーザ端末30の各構成要素が上記の機能を果たすように制御する。
ユーザ端末30は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどの電子機器により実現化される。
仮想通貨情報管理サーバ10とユーザ端末30を接続するネットワーク5は、インターネットで代表される広域のネットワーク5である。
【0054】
図2は、本発明の実施形態によるチケットの外観を例示する図である。
図2を参照すると、本発明の実施形態によるチケット40は、仮想通貨額41、購入時期42、及びチケットコード43を含む。
仮想通貨額41は、仮想通貨の種類とその量を含み、図2で示す「0.9BTC」は仮想通貨の種類がビットコインであり、その量が0.9、すなわち0.9ビットコインであることを示す。仮想通貨がイーサリアムの場合は「BTC」の代わりに「ETH」が表示され、仮想通貨がモナコインの場合は「MONA」が表示される。
【0055】
購入時期42はチケット40に対応する仮想通貨が購入された時期を示し、図2の例では「0.9BTC」は、2020年5月18日の13時16分20秒に購入されたものであることを示す。仮想通貨の法定通貨との交換レートの時系列推移がWebサイト等に公開されているので、仮想通貨の種類と購入時期42がわかれば、購入時期42における当該仮想通貨の購入価格を特定することができる。
【0056】
チケットコード43は、それぞれのチケット40に固有のコードであり、チケット40を特定するためのコードである。チケット発行管理部16がWebページ上で提供するチケット40の情報や、ユーザホルダ管理部19が提供するWebページ上のユーザホルダ情報欄にもチケットコード43が表示される。
【0057】
図2に示すチケット40は一つの実施形態に過ぎず、チケット40が対応する仮想通貨の種類と購入した際の購入額が確定可能な情報が表示されていれば、その表示位置や項目は様々に変更可能である。例えば、購入時期42の代わりに、購入金額を直接表示するようにしてもよい。
【0058】
図3は、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡の手順の概要を概略的に説明する図である。
図3を参照すると、先ず(1)で示すように、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元が、ユーザ会員の会費を含むシステム運営費により、任意の時期に任意の金額で任意の仮想通貨を、仮想通貨取引所から購入する。このときの仮想通貨の種類は仮想通貨情報管理サーバ10の管理元が、将来人気の出そうな仮想通貨や、将来値上がりがしそうな仮想通貨を選択するのが望ましいが、実施形態によってはユーザ会員からのアンケートにより、購入希望の多い仮想通貨を参照して選択してもよい。購入した仮想通貨の購入時期と購入金額は、仮想通貨情報管理サーバ10に購入の記録として保存されるとともに、Webページ上で購入の記録を証明するチケット40としてユーザ会員に提示される。
Webページを閲覧して提示されたチケット40の取得を希望するユーザ会員は、(2)で示すように、ユーザ端末30よりチケット取得申込を仮想通貨情報管理サーバ10に送信する。
【0059】
仮想通貨情報管理サーバ10では、所定の申込受付期間中にチケット取得申込を行ったユーザ会員に対して抽選を行い、当選者をチケット取得者に決定し、(3-1)で示すようにチケット取得者に対しチケット40を発行する。これに合わせ、仮想通貨情報管理サーバ10は発行したチケット40と関連付けられ、チケット40の正当な保有者であることを示す証明キーを発行して、ユーザ端末30に送信する(3-2)。チケット40は電子データとして発行される場合、ユーザ端末30の記憶部33の通常のデータ記憶エリアに保存されるが、証明キーはこれとは別に特別に用意された証明キー保存部36に保存されるため、ユーザ端末30が第3者の攻撃を受けたとしても、チケット40と証明キーを同時に抜き取られるリスクは低い。
【0060】
チケット40を取得したユーザ会員は、チケット40に表示された仮想通貨の価値を適宜監視し、例えば仮想通貨が値上がりし、値上がり益を享受したいと希望した時期に、(4)で示すようにユーザ端末30より仮想通貨の受渡申込を行う。これに合わせて、(5)で受け渡しを申し込んだのが正規のチケット40の保有者であることを認証するために仮想通貨情報管理サーバ10に証明キーを送信する。
仮想通貨情報管理サーバ10により、証明キーに基づきユーザ会員の認証が行われてから、ユーザ会員は仮想通貨の購入費用を支払い、仮想通貨情報管理サーバ10に保存されていた仮想通貨を取得する(6)。
【0061】
仮想通貨を取得したユーザ会員は、すぐに仮想通貨取引所に仮想通貨の売却を申込み、法定通貨に換金して、仮想通貨の値上がり益分の利益を享受することができる(7)。
このように仮想通貨を購入してすぐ売却するわずかの間に仮想通化の価値が大きく変動しない限り、見込んだ通りの利益を確実に得ることができ、仮想通貨時間差受渡システム1は、ユーザ会員にとっては安心して投資が楽しめるメリットの大きいシステムである。
【0062】
図4は、本発明の実施形態によるチケット売却の手順の概要を概略的に説明する図である。
図4を参照すると、(1)~(3-2)で示すユーザ会員がチケット40及び証明キーを取得するまでの過程は図3と同じであるのでこの過程の説明は省略する。
チケット40を保有しているものの、そのチケット40に対応する仮想通貨の価値がいつまでの上昇しない場合や、急に換金が必要になった場合などに、ユーザ会員はチケット40と証明キーをセットで売却することができる。
【0063】
チケット40の売却を希望するユーザ会員は、(4)で示すように仮想通貨情報管理サーバ10にチケット売却申込を送信する。これに合わせて(5)で示すようにユーザ会員はそのチケット40に関連付けられた証明キーを仮想通貨情報管理サーバ10に送信する。
仮想通貨情報管理サーバ10では、仮想通貨情報管理サーバ10を通じてチケット40及び証明キーの売買を支援するマッチングのためのWebページを提供しており、チケット売却を申し込んだユーザ会員のチケット情報は、このWebページを通じて希望売却価格を含めて他のユーザ会員に開示される。これに対し、このチケット40の購入を希望するユーザ会員は、購入可能な購入額を含めて購入申込を仮想通貨情報管理サーバ10に送信する(6)。
【0064】
仮想通貨情報管理サーバ10は、一定の受付期間中に購入申込を行ったユーザ会員の情報をWebページ上で提示し、一定の受付期間終了後、抽選により、又は最も高い購入額を提示したユーザ会員をもってチケット40の購入者を決定する。売却を希望するユーザ会員が購入申込を行ったユーザ会員の中から、購入者を指定してチケット購入者を決定するようにしてもよい。
【0065】
チケット40及び証明キーの売買の価格が決定すると、仮想通貨情報管理サーバ10は、このチケット40に関する売却希望の情報をWebページ上で削除または非表示とする。チケット40及び証明キーの購入の決定したユーザ会員から、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元の指定口座への売買価格の代金支払いを受け付けると(7)、仮想通貨情報管理サーバ10は、売却が決まったチケット40及び証明キーを、購入した新たなユーザ会員に送信し((8-1)、(8-2))、売却したユーザ会員には受領した売買価格の代金を、ユーザ登録の際、登録したユーザ会員の金融機関口座への送金指示を生成する。
【0066】
以上のように、チケット40及び証明キーの売買も仮想通貨情報管理サーバ10を通じて容易に行うことができ、ユーザ会員には利便性の良いシステムとなっている。また売買の代金の支払いは、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元の指定口座を介して行われるため、ユーザ会員の金融機関口座が売買を行う相手のユーザ会員に知られることもないので、ユーザ会員は安心して利用することができる。
【0067】
図5は、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システムにおけるユーザ会員に提供するWebページの表示画面例を示す図である。
図5を参照すると、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡システム1が提供する仮想通貨管理Webページ50には、チケット情報提供欄51とユーザ会員欄53とが表示される。
【0068】
チケット情報提供欄51は、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元が購入した仮想通貨の記録を示すチケット40の情報の内、まだ取得されていないチケット40の情報が提示される。表示されるチケット40の情報としては、仮想通貨の種類別に、購入時のレート、購入日時、購入量などであり、これらの購入の記録と関連付けられるチケット40のチケットコード43も併せて表示される。また各チケットコード43の横にはチケット取得申込欄52が表示される。
【0069】
仮想通貨管理Webページ50を閲覧しているユーザ会員が、希望するチケット40が見つかった場合、希望するチケット40のチケット取得申込欄52を選択して送信すると、チケット取得を希望するユーザ会員の情報が仮想通貨情報管理サーバ10に送信される。チケット情報提供欄51にはチケット40毎にチケット取得申込を送信したユーザ会員の人数を表示する。
【0070】
ユーザ会員欄53は、ユーザ会員毎に表示内容が異なり、それぞれのユーザ会員固有の情報が表示される。図5の例ではユーザ会員欄53には、ユーザ会員情報欄54及びユーザホルダ情報欄55が表示される。
ユーザ会員情報欄54にはユーザ会員名や前回ログインした時の情報などが表示される。ユーザ会員名はニックネームで表示されてもよい。
ユーザホルダ情報欄55には、1人のユーザ会員が保持できるチケット枚数がMax10枚と表示され、その下にユーザ会員が保有しているチケット40の一覧が表示される。
【0071】
図5の例では、保有しているチケット40の6枚分のデータが行毎に表示されている。それぞれの行にはコードと、上又は下向きの矢印と数字がパーセントで表示されている。上又は下向きの矢印と数字は、それぞれのチケットコード43が示すチケット40に関連付けられる仮想通貨の価値が、現在時点で購入時の購入金額に比べて何パーセントくらい上昇又は下降しているかを示す。これにより、ユーザ会員はそれぞれのチケット40に対応する仮想通貨の価値の増減を一目で把握することができる。ユーザホルダ情報欄55には、さらに全体で価値がどれだけ変化したかをパーセント又は金額等で表示するようにしてもよい。
【0072】
図5に示す仮想通貨管理Webページ50に表示する内容は一つの例に過ぎず、購入した仮想通貨の記録や、ユーザ会員の個人的なチケット40の管理情報が提供されれば、仮想通貨管理Webページ50や表示内容はどのようなものであっても構わない。例えば、チケット情報提供欄51やユーザ会員欄53は、それぞれ独立したWebページとして表示するようにしてもよい。
【0073】
図6は、本発明の実施形態による仮想通貨時間差受渡の手順を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、段階S600にて、仮想通貨情報管理サーバ10は、予め購入した仮想通貨の購入の記録を照明する資料を、チケット40としてWebページ上でユーザ会員に提示する。ユーザ会員はこのWebページを参照することで、現在仮想通貨情報管理サーバ10に保管され、まだチケット40がどのユーザ会員にも取得されていない仮想通貨の情報を閲覧することができる。
【0074】
ユーザ会員が、気に入ったチケット40を見つけると段階S610にて、ユーザ端末30より仮想通貨情報管理サーバ10にチケット取得申込を送信する。
一定の受付期間が終了すると、仮想通貨情報管理サーバ10は、この受付期間中にチケット取得申込を送信したユーザ会員を対象にして抽選を行い、チケット取得者を決定する(段階S620)。取得希望の申し込みが1名のユーザ会員からのみである場合は、そのままチケット取得者に決定する。抽選を行う場合、抽選に際しては、仮想通貨情報管理サーバ10は、各ユーザ会員の現在のチケット40の保有枚数を参照し、保有限度の枚数、例えば10枚の限度枚数に対し10枚のチケット40を保有しているユーザ会員は抽選の対象から外すように制御する。チケット取得者が決定すると、決定したユーザ会員にはチケット取得の抽選に当選した通知を送信する。
【0075】
続いて取得が決定したユーザ会員に、対象のチケット40を発行する(段落S630)。チケット発行は電子データの形でユーザ会員に送信して発行されるが、ユーザ会員が希望する場合は印刷物としてチケット40を発行し、郵送等によりユーザ会員に届けられる。
チケット発行に合わせて仮想通貨情報管理サーバ10は、チケット40の正規の保有者であることを証明する証明キーを発行する(段階S640)。ここで発行する証明キーは、トランザクションが順次改ざんされないように記録されるブロックチェーンにより裏付けされる証明キーであることが望ましく、この場合、仮想通貨時間差受渡システム1は、ブロックチェーンの機能を分担する複数のノードをさらに含む。証明キーは仮想通貨情報管理サーバ10の中で対応するチケット40と関連付けられるか、証明キーそのもののデータの中に対応するチケット40と関連付けする情報を含むかして、チケット40とセットで使用される。
証明キーはユーザ端末30に送信されるが、このとき証明キーは、証明キー保存部IDで定められる特別な証明キー保存部36に保存され、一般データなどが保存される記憶部33に保存されるチケット40とは別管理で保存される。
【0076】
チケット40と証明キーを発行すると、仮想通貨情報管理サーバ10は、段階S650にて、ユーザホルダに、ユーザ会員が取得したチケット40の情報を追加して更新する。これによりユーザ会員はWebページのユーザホルダ情報欄55により、取得したチケット40の情報を確認できるようになる。
【0077】
チケット40を保有したユーザ会員は、チケット40に対応する仮想通貨が値上がりした時などに、当該加増通貨の購入を希望する場合、ユーザ端末30より、仮想通貨情報管理サーバ10に仮想通貨受渡申込を送信する(段階S660)。これに合わせてユーザ会員が当該チケット40の所有者であることを証明するための証明キーを送信する(段階S670)。
次いで、段階S680にて、仮想通貨情報管理サーバ10は、送信された証明キーにより、ユーザ会員の認証を行う。仮想通貨情報管理サーバ10は、認証に伴い仮想通貨の購入代金の支払いを求める通知をユーザ端末30に送信するようにしてもよい。
【0078】
ユーザ会員から仮想通貨の購入代金が入金されると、段階S690にて、仮想通貨情報管理サーバ10は、ユーザ会員の仮想通貨ウォレット35に、チケット40に対応した仮想通貨を送信する。図示しないが、これに伴い仮想通貨情報管理サーバ10は、ユーザホルダのチケット情報を更新する。即ち仮想通貨の購入に使用したチケット40は、使用済みとしてユーザホルダから消去又は使用済みのフラグを立ててユーザホルダ情報欄55には表示されないようにする。
この後、ユーザ会員は購入した仮想通貨を、すぐに、或は適宜時間をおいてから仮想通貨取引所にて法定通貨に換金し、当初購入時の価格からの値上がり益を受け取ることが可能である。
【0079】
図7は、本発明の実施形態によるチケットキャンセルの手順を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すると、チケット40のキャンセルを希望するユーザ会員は、段階S700にてユーザ端末30から、仮想通貨情報管理サーバ10にチケットキャンセル申込を送信する。
さらに、キャンセルしたいチケット40及び当該チケット40に関連付けられた証明キーをユーザ端末30から、仮想通貨情報管理サーバ10に送信する(段階S710)。
【0080】
仮想通貨情報管理サーバ10は、段階S720にて受信した証明キーによりユーザ会員の認証が終了すると、キャンセル対象のチケット40をキャンセルする(段階S730)。
チケット40のキャンセルは、チケット発行の情報の中で、キャンセルしたユーザ会員に関連付けて保存されていたチケット40の情報を削除又はキャンセル済みとして更新することにより行われる。これに伴い段階S740にてユーザホルダのチケット情報を更新する。即ちキャンセルしたチケット40は、キャンセル済みとしてユーザホルダから消去又はキャンセル済みのフラグを立ててユーザホルダ情報欄55には表示されないようにする。
最後に段階S750にて、仮想通貨情報管理サーバ10は、キャンセルされたチケット40を、他のユーザ会員が新たに取得可能なチケット40としてWebページに提示する。
【0081】
図8は、本発明の実施形態によるチケット売却の手順を説明するためのフローチャートである。尚、図8では異なるユーザ端末30を記載するため、チケット売却を希望するユーザ会員の端末をユーザ端末30A、チケット購入を希望するユーザ会員の端末をユーザ端末30Bと表す。
【0082】
図8を参照すると、保有するチケット40の売却を希望するユーザ会員は、段階S800にてユーザ端末30Aから仮想通貨情報管理サーバ10にチケット売却申込を送信し、続けて、売却を希望するチケット40と、当該チケット40に関連付けられた証明キーを、仮想通貨情報管理サーバ10に送信する(段階S810)。
仮想通貨情報管理サーバ10は、段階S820にて、証明キーによりチケット売却申込が正規にチケット保有者からの申込であることを認証すると、売却希望のチケット40の情報をWebページ上でユーザ会員に提示する(段階S830)。
【0083】
売却チケット40の情報を参照し、当該チケット40の購入を希望するユーザ会員は、ユーザ端末30Bより仮想通貨情報管理サーバ10にチケット購入申込を送信する(段階S840)。
仮想通貨情報管理サーバ10は、一定の受付期間の間に、他のチケット購入申込が無ければ、チケット購入申込を送信したユーザ会員を対象チケット40の購入者に決定し、他にもチケット購入申込があった場合は、抽選により、又は最も高いチケット40の購入額を示したユーザ会員をもってチケット40の購入者を決定する(段階S850)。チケット40の購入者決定に伴い、チケット購入者のユーザ端末30Bにチケット40の購入者決定の通知とともに、チケット40の購入代金の支払いを要求する通知を送付するようにしてもよい。
【0084】
チケット40の購入代金は、チケット40を購入するユーザ会員からチケット40を売却するユーザ会員に直接支払うのではなく、仮想通貨情報管理サーバ10の管理元の指定口座を通じて支払いが行われる。そこでチケット40を購入するユーザ会員からチケット40の購入費用が払い込まれると、仮想通貨情報管理サーバ10は購入代金の入金を確認し(段階S860)、続いて対象のチケット40とチケット40に関連付けられた証明キーをユーザ端末30Bに送信する(段階S870)。送信された証明キーは、ユーザ端末30Bにおいても一般データとは異なる証明キー保存部36に保存される。
【0085】
最後に段階S880にて、仮想通貨情報管理サーバ10はチケット40を売却したユーザ会員の金融機関口座に、入金された購入金額を売却代金として送金するよう送金指示を生成する。これに基づき売却代金の送金が行われる。
図には示さないが、チケット40の売却が成立すると、仮想通貨情報管理サーバ10はチケット40を売却したユーザ会員と、チケット40を購入したユーザ会員のユーザホルダを更新する。
【0086】
以上のように、仮想通貨時間差受渡システム1のユーザ会員は、会費の支払いのみで仮想通貨に関連付けられたチケット40の取得のチャンスが得られ、チケット40を取得すると、チケット40に対応する仮想通貨の値上がり時にチケット40を利用して仮想通貨の売買により値上がり益を得るか、チケット40を売却することで利益を得ることができ、仮想通貨が値上がりせず、関連付けられるチケット40が売却できなくてもチケット40をキャンセルすることで損失の発生は回避できるので、利益のみが期待され、気軽に投資に参画することが可能となる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 仮想通貨時間差受渡システム
5 ネットワーク
10 仮想通貨情報管理サーバ
11、31 制御部
12、32 入出力部
13、33 記憶部
14,34 表示部
15 ユーザ登録部
16 チケット発行管理部
17 仮想通貨管理部
18 証明キー発行管理部
19 ユーザホルダ管理部
20 マッチングサポート部
21 保管用仮想通貨ウォレット
30、30A、30B ユーザ端末
35 仮想通貨ウォレット
36 証明キー保存部
40 チケット
41 仮想通貨額
42 購入時期
43 チケットコード
50 仮想通貨管理Webページ
51 チケット情報提供欄
52 チケット取得申込欄
53 ユーザ会員欄
54 ユーザ会員情報欄
55 ユーザホルダ情報欄
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8