(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】タイヤ故障判定方法
(51)【国際特許分類】
G01M 17/02 20060101AFI20240828BHJP
【FI】
G01M17/02
(21)【出願番号】P 2020210241
(22)【出願日】2020-12-18
【審査請求日】2023-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】TOYO TIRE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西角 克己
(72)【発明者】
【氏名】駒井 健次
(72)【発明者】
【氏名】坂本 正典
【審査官】福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-132847(JP,A)
【文献】特開2006-131136(JP,A)
【文献】特開2007-064877(JP,A)
【文献】特開2009-047648(JP,A)
【文献】特開2004-177240(JP,A)
【文献】特開2018-031742(JP,A)
【文献】特開2012-037329(JP,A)
【文献】特開平02-159537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行面を走行中のタイヤの故障を判定するタイヤ故障判定方法であって、
前記タイヤを回転可能に支持するタイヤ軸の軸振動値を検出するステップと、
前記タイヤ軸の回転中心から前記走行面までの距離に基づいて前記タイヤの断面高さを算出するステップと、
検出された前記軸振動値の時系列波形と算出された前記断面高さの時系列波形に基づいて、走行中の前記タイヤに故障が発生しているか否かを判定
し、
測定当初の断面高さに対する前記断面高さの減少率が第2閾値を超えたとき、タイヤ内部での部材間の剥離がクラック又はチャンキングに成長するものと判定する、タイヤ故障判定方法。
【請求項2】
前記軸振動値が第1閾値を超えたとき、クラック又はチャンキングが発生したものと判定する、請求項1に記載のタイヤ故障判定方法。
【請求項3】
前記第1閾値は0.8~2.0m/s
2である、請求項2に記載のタイヤ故障判定方法。
【請求項4】
前記第2閾値は5~8%である、請求項
1に記載のタイヤ故障判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タイヤ故障判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、タイヤのバーストが発生する前に、タイヤの構成部材の故障の発生を検知する方法が開示されている。具体的には、加速度センサで測定される車軸の加速度の時系列データを周波数分析することで、故障の発生を検知している。
【0003】
しかしながら、加速度の時系列データを用いることで、タイヤ表面に達するようなクラック又はチャンキングの発生を検知することはできるが、クラック又はチャンキングに成長するおそれのあるタイヤ内部での部材間の剥離の発生を検知することは難しかった。
また、特許文献1ではタイヤをドラム上で転動させ、転動速度を段階的に増加させて評価する試験法を用いており、特にこのような試験法ではタイヤの損傷が大きくなるため、クラック及びチャンキング等の大きな損傷は検知しやすいが、部材間の剥離のような初期損傷は検知しづらいという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、タイヤ内部での部材間の剥離の発生と当該部材間の剥離から成長したクラック又はチャンキングの発生とを判定することができるタイヤ故障判定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のタイヤ故障判定方法は、走行面を走行中のタイヤの故障を判定するタイヤ故障判定方法であって、
前記タイヤを回転可能に支持するタイヤ軸の軸振動値を検出するステップと、
前記タイヤ軸の回転中心から前記走行面までの距離に基づいて前記タイヤの断面高さを算出するステップと、
検出された前記軸振動値の時系列波形と算出された前記断面高さの時系列波形に基づいて、走行中の前記タイヤに故障が発生しているか否かを判定する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】タイヤの耐久力を評価するための試験装置の一例を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、タイヤ故障判定方法における一実施形態について、
図1~
図5を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0009】
図1は、荷重をステップ状に変化させてタイヤの耐久力を評価する耐久試験を行うための試験装置の一例を示している。本開示に係るタイヤ故障判定方法は、このような耐久試験中のタイヤの故障を判定するために用いられる。但し、本開示に係るタイヤ故障判定方法は、かかる試験装置による耐久試験において用いられるものに限られない。
【0010】
試験装置1は、回転ドラム2と、回転ドラム2を回転駆動させるドラム駆動モータ(図示していない)と、タイヤ10を回転可能に支持するタイヤ軸3と、タイヤ軸3に取り付けられた加速度センサ4と、試験に必要な動作の制御を行う制御装置5とを備える。
【0011】
回転ドラム2は、走行面2aを有する。走行面2aは、回転ドラム2の円筒状の外周面である。回転ドラム2は、走行面2aに押し付けられたタイヤ10を転動させる。回転ドラム2は、ドラム駆動モータによって回転速度が制御される。これにより、走行面2aの速度、言い換えるとタイヤ10の速度が調整される。
【0012】
タイヤ軸3の一端部は、ホイール11を介してタイヤ10を支持する。タイヤ軸3は、回転ドラム2の回転軸2bと平行に配置される。タイヤ軸3の他端部は、タイヤ軸3を回転ドラム2の走行面2aに対して垂直方向に移動させるための駆動装置(図示していない)に支持される。駆動装置によってタイヤ軸3が移動されることで、タイヤ10は、所定の荷重で回転ドラム2の走行面2aに押し付けられる。
【0013】
加速度センサ4は、タイヤ軸3に取り付けられ、タイヤ軸3の加速度を検出して電気信号に変換する。加速度センサ4は、タイヤ軸3の回転中心3aの回転ドラム2の径方向における加速度を検出する。加速度センサ4が検出するタイヤ軸3の回転中心3aでの加速度は、タイヤ10が回転ドラム2の走行面2a上を転動することで生じるタイヤ軸3の振動の大きさ(以下、軸振動値と称する)を表す。
【0014】
制御装置5は、作動制御部5aと、加速度波形抽出部5bと、演算部5cと、故障判定部5dと、記憶部5eと、を備える。なお、制御装置5は、試験作業者からの入力を受け付ける入力部、試験装置1の操作や設定などに関する各種情報を画面上に表示する表示部等を備えてもよい。
【0015】
作動制御部5aは、ドラム駆動モータや駆動装置などの作動を制御する。
【0016】
加速度波形抽出部5bは、加速度センサ4の出力信号から加速度(軸振動値)の時系列波形を抽出する。加速度の時系列波形は、記憶部5eに記憶される。
【0017】
演算部5cは、走行中のタイヤ10の断面高さh10を算出する。
図2は、走行中のタイヤ10及びホイール11の断面図である。断面高さh10は、タイヤ軸3の回転中心3aから回転ドラム2の走行面2aまでの距離である負荷半径h2に基づいて算出される。具体的には、断面高さh10は、負荷半径h2からリム径d11の1/2を引くことで算出される。なお、負荷半径h2は、走行時のタイヤ10の半径とも言え、走行開始時のタイヤ外径d10の1/2から、タイヤ軸3の走行開始時からの移動量d3を引くことで算出される。ただし、負荷半径h2は、距離センサ等でタイヤ軸3の回転中心3aから回転ドラム2の走行面2aまでの距離を直接計測してもよい。断面高さh10の時系列波形は、記憶部5eに記憶される。
【0018】
故障判定部5dは、軸振動値の時系列波形と断面高さh10の時系列波形に基づいて、走行中のタイヤ10に故障が発生しているか否かを判定する。タイヤ10の故障としては、タイヤ内部での部材間の剥離(以下、セパレーションともいう)のような初期損傷と、クラック及びチャンキングのような大きな損傷と、を含む。具体的な判定方法は後述する。故障判定部5dは、タイヤ10の故障を判定した場合、作動制御部5aに回転ドラム2の停止信号を送信してもよい。
【0019】
<タイヤ故障判定方法>
図3は、タイヤ故障判定の一例を示すフローチャートである。
図4はタイヤ10の断面高さの時系列波形であり、
図5はタイヤ10の加速度(軸振動値)の時系列波形である。本実施形態では、3つの同一形状のタイヤ10について故障判定を実施した。
【0020】
ステップS100において、走行開始から安定後に負荷半径h2の測定を行う。この測定当初の負荷半径(以下、当初負荷半径と呼ぶ)をh2iとする。
【0021】
ステップS101において、測定当初の断面高さ(以下、当初断面高さと呼ぶ)h10iの算出を行う。当初断面高さh10iは、式(1)で求めることができる。
当初断面高さh10i=当初負荷半径h2i-リム径d11/2 (1)
【0022】
ステップS102において、断面高さh10が当初断面高さh10iから2%減少した際の負荷半径h2の値(以下、第3閾値とする)を算出する。断面高さh10の減少率が2%を超える(負荷半径h2が第3閾値を下回る)のは、断面高さh10の減少値が安定時の誤差よりも大きくなったときであり、タイヤ内部でセパレーション等の初期損傷が発生したものと推測される。断面高さh10の安定時の誤差は、荷重速度一定で安定後の走行初期時10~20分での誤差を用いる。安定時の誤差は、例えば±1mm程度である。第3閾値は、式(2)で求めることができる。
第3閾値=当初断面高さh10i×0.98+リム径d11/2 (2)
【0023】
また、ステップS102において、断面高さh10が当初断面高さh10iから8%減少した際の負荷半径h2の値(以下、第4閾値とする)を算出する。断面高さh10の減少率が8%(本開示の第2閾値の一例)を超える(負荷半径h2が第4閾値を下回る)のは、断面高さh10が大きく減少したときであり、その後にタイヤ内部でのセパレーションがクラック等の大きな損傷に成長するものと推測される。第4閾値は、式(3)で求めることができる。
第4閾値=当初断面高さh10i×0.92+リム径d11/2 (3)
【0024】
ステップS103において、軸振動値の検出を行う。軸振動値は、タイヤ軸3の回転中心3aでの加速度であり、加速度センサ4によって検出される。軸振動値は、時系列データとして記憶部5eに記憶され、
図5に示すような軸振動値の時系列波形が得られる。
【0025】
ステップS104において、負荷半径h2の測定を行い、負荷半径h2に基づいて断面高さh10を算出する。断面高さh10は、式(4)で求めることができる。
断面高さh10=負荷半径h2-リム径d11/2 (4)
【0026】
断面高さh10は、時系列データとして記憶部5eに記憶され、
図4に示すような断面高さh10の時系列波形が得られる。
【0027】
ステップS105において、負荷半径h2が第3閾値を下回るか否かを判断する。
【0028】
負荷半径h2が第3閾値以上のとき、ステップS104に戻って負荷半径h2の測定及び断面高さh10の算出を続ける。
【0029】
一方、負荷半径h2が第3閾値を下回ったとき、すなわち、
図4の点Pのように断面高さh10の減少値が安定時の誤差よりも大きくなったとき、ステップS106において、タイヤ内部でのセパレーションが発生したものと判定する。タイヤ内部でのセパレーションが発生すると、タイヤ剛性が低下して撓みやすくなり、断面高さh10が大きく減少するため、断面高さh10の時系列波形によってセパレーションの発生を判定できるものと推測される。特に本実施形態のように荷重を段階的に増加させてタイヤを評価する試験法においては、負荷される荷重が大きいため、部材間の剥離によりタイヤサイドの剛性が低下すると、断面高さh10が部材間の剥離前に比べて大きく減少する。
【0030】
ステップS107において、セパレーションから大きな損傷(クラック又はチャンキング)に成長する前に試験を停止するか否かを判断する。
【0031】
セパレーションから大きな損傷(クラック又はチャンキング)に成長する前に停止しない場合、ステップS108において、加速度(軸振動値)が閾値(本開示の第1閾値に相当)を超えたとき、クラック又はチャンキングが発生したものと判定して、ステップS110において試験を停止する。第1閾値は0.8~2.0m/s2に設定される。タイヤ10にクラック又はチャンキングが発生すると、タイヤバランスが崩れ、軸振動値が大きく上昇するため、軸振動値の時系列波形によってクラック又はチャンキングの発生を判定できるものと推測される。
【0032】
セパレーションから大きな損傷(クラック又はチャンキング)に成長する前に停止する場合、ステップS109において、負荷半径h2が第4閾値を下回ったとき、すなわち、断面高さh10の減少率が第2閾値を超えたとき、その後にタイヤ内部でのセパレーションがクラック又はチャンキングに成長するものと判定して、ステップS110において試験を停止する。第2閾値は5~8%に設定される。本実施形態では、第2閾値を8%としている。
【0033】
以上のように、本実施形態に係るタイヤ故障判定方法は、走行面2aを走行中のタイヤ10の故障を判定するタイヤ故障判定方法であって、タイヤ10を回転可能に支持するタイヤ軸3の軸振動値を検出するステップと、タイヤ軸3の回転中心3aから走行面2aまでの距離h2に基づいてタイヤ10の断面高さh10を算出するステップと、検出された軸振動値の時系列波形と算出された断面高さh10の時系列波形に基づいて、走行中のタイヤ10に故障が発生しているか否かを判定するものである。
【0034】
タイヤ10にクラックが発生すると、タイヤバランスが崩れ、軸振動値が大きく上昇するため、軸振動値の時系列波形によってクラック又はチャンキングの発生を判定できる。さらに、タイヤ10内部での部材間の剥離が発生すると、タイヤ剛性が低下して撓みやすくなり、断面高さh10が大きく減少するため、断面高さh10の時系列波形によって部材間の剥離の発生を判定できる。よって、軸振動値に加えて断面高さh10の時系列波形を見ることで、タイヤ10内部での部材間の剥離の発生と、当該部材間の剥離から成長したクラック又はチャンキングの発生と、を判定できる。
【0035】
また、本実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、軸振動値が第1閾値を超えたとき、クラック又はチャンキングが発生したものと判定する、という構成である。この構成によれば、クラック又はチャンキングの発生を確実に判定できる。
【0036】
また、本実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、第1閾値は0.8~2.0m/s2である、という構成である。この構成によれば、クラック又はチャンキングの発生を精度よく判定できる。
【0037】
また、本実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、断面高さh10の減少率が第2閾値を超えたとき、タイヤ10内部での部材間の剥離がクラック又はチャンキングに成長するものと判定する、という構成である。この構成によれば、部材間の剥離からクラック又はチャンキングへ成長するタイミングを判定できる。
【0038】
また、本実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、第2閾値は5~8%である、という構成である。この構成によれば、部材間の剥離からクラック又はチャンキングへ成長するタイミングを精度よく判定できる。
【0039】
なお、タイヤ故障判定方法は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、タイヤ故障判定方法は、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0040】
例えば、特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現できる。特許請求の範囲、明細書、および図面中のフローに関して、便宜上「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実行することが必須であることを意味するものではない。
【0041】
上記実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、軸振動値が第1閾値を超えたとき、クラック又はチャンキングが発生したものと判定する、という構成である。しかしながら、タイヤ故障判定方法は、かかる構成に限られない。例えば、軸振動値が所定値以上の上昇率で所定時間以上上昇し続けたときに、クラック又はチャンキングが発生したものと判定してもよい。
【0042】
上記実施形態に係るタイヤ故障判定方法においては、断面高さh10の減少率が第2閾値を超えたとき、タイヤ10内部での部材間の剥離がクラック又はチャンキングに成長するものと判定する、という構成である。しかしながら、タイヤ故障判定方法は、かかる構成に限られない。例えば、負荷半径の減少率が所定値以上の減少率で所定時間以上減少し続けたときに、部材間の剥離がクラック又はチャンキングに成長するものと判定してもよい。
【0043】
タイヤ10は、一般的な空気入りタイヤの他、ランフラットタイヤ(Run flat tyre)、EMT(Extended Mobility Tyre)等でもよい。ランフラットタイヤは、セルフサポートタイヤ(Self supporting tyre)とも呼ばれ、適切なホイールに装着したタイヤを使用可能にする技術的なソリューション(補強サイドウォールなど)を備えたタイヤ構造をいい、空気圧がゼロの状態で少なくとも速度80km/hで走行距離80kmを走行する基本的なタイヤ機能を提供する。タイヤ10は、空気圧がある状態及びゼロの状態の何れのランフラットタイヤでもよい。ただし、空気圧がゼロの状態のランフラットタイヤの耐久試験では、試験後の損傷が激しく、タイヤ内部での部材間の剥離の発生や当該部材間の剥離から成長したクラック又はチャンキングの発生を判定することが難しいため、本開示のタイヤ故障判定方法が特に有用である。
EMTは、適切なホイールに取り付けられ、補足部品の必要がなく、基本的なタイヤ機能を車両に提供するラジアル構造タイヤをいい、パンクタイヤ走行モードにて速度80km/hで走行距離80kmを走行する機能を提供する。
【0044】
上記実施形態では、タイヤ故障判定方法が試験装置1による耐久試験において用いられる例を示したが、これに限定されない。タイヤ故障判定方法は、タイヤ10が取り付けられた車両において用いられてもよい。このとき、走行中の車両のタイヤ10に故障が発生しているか否かを判定することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…試験装置、2…回転ドラム、2a…走行面、3…タイヤ軸、3a…回転中心、4…加速度センサ、5…制御装置、5b…加速度波形抽出部、5c…演算部、5d…故障判定部、10…タイヤ、11…ホイール、d11…リム径、h10…断面高さ、h2…負荷半径(タイヤ軸の回転中心から走行面までの距離)