IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エコ システム サン フェリーチェ エス.アール.エルの特許一覧

特許7545325ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法
<>
  • 特許-ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法 図1
  • 特許-ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法 図2
  • 特許-ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法 図3
  • 特許-ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】ガラスを収集及び処理するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/30 20220101AFI20240828BHJP
   B09B 5/00 20060101ALI20240828BHJP
   G06Q 10/08 20240101ALI20240828BHJP
【FI】
B09B3/30 ZAB
B09B5/00 Z
G06Q10/08
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020505545
(86)(22)【出願日】2018-04-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 IB2018052492
(87)【国際公開番号】W WO2018189668
(87)【国際公開日】2018-10-18
【審査請求日】2021-04-09
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】102017000040821
(32)【優先日】2017-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】524238671
【氏名又は名称】エコ システム サン フェリーチェ エス.アール.エル
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】カンナータ,ジョヴァンニ
(72)【発明者】
【氏名】ライモンディ,ジャンフランコ
【合議体】
【審判長】門前 浩一
【審判官】村守 宏文
【審判官】弘實 由美子
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-505927(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0043671(KR,A)
【文献】特開2004-30520(JP,A)
【文献】特開2001-300433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B3/00-3/80
B09B5/00
G06Q10/06
G06Q10/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
領域全体にわたって分布した、ガラス破砕及び収集のための複数の機械(2’、2”、...2n)へのアクセス待ち行列を仮想化する、ガラスを収集及び処理するための方法であって、前記方法は、4つの異なる動作構成要素の構成に基づいて、それぞれの機械(2’、2”、...2n)に含まれる満杯のバケット(3)を荷卸しするための要求を管理し、前記4つの異なる動作構成要素は、i-バケット(3)、破砕ガラス容器において局地制御を実行する単一の機械(2’、2”、...2n)からなる第1部分と、
ii-中央サーバ(1)上の第2部分であって、所定の選択基準に基づいて、満杯のバケット(3)の待ち行列及び/又は特別要件を伴うガラスを有するバケット(3)の待ち行列におけるバケットIDを入力することによって、待ち行列のシステム(9)を遠隔制御する第2部分と、
iii-収集から生じる前記ガラスを使用してそれを処理する専用プラント(8)に対応する第3部分と、
iv-前記収集を担当する運搬車又は輸送車両(12’、12”...12q)の編隊からなる第4部分であって、前記中央サーバ(1)上にあるデータバンク(14)によって提案される前記収集における特定経路に追従する第4部分と、であることを特徴とする、ガラスを収集及び処理するための方法において、
前記ガラスを収集及び処理するための方法は、a-中央サーバ(1)が、I-前記単一の機械(2’、2”、...2n)における破砕ガラスの利用可能性、及びII-それぞれのプラント(8)による、特定タイプのガラスに対する需要を監視する動作ステップと、
b-空にする要求が、1つ又は複数のガラス封じ込めバケット(3)が既に充填されている機械(2’、2”、...2n)から到着する場合に、前記中央サーバ(1)が、最小行程基準に基づいて及び/又はそれぞれのプラント(8)からの付随的な要求に基づいて、前記機械(2)から前記運搬車(12)に荷卸しするために、-前記運搬車(12’、12”...12q)又は車両の編隊のための-更新された経路を再処理する動作ステップと、
c-前記機械(2’、2”、...2n)内に存在するそれぞれのバケット(3)を空にすることに続いて、前記運搬車(12’、12”...12q)上のそれぞれの容器のガラス内容物の重量の更新が実行される動作ステップと、
d-前記運搬車(12)において、特定要件を伴う1つ又は複数のガラスタイプに対する所与の重量に到達すると、前記ガラスタイプと関連した前記プラント(8)への送達が実行される動作ステップと、を含み、
前記領域全体にわたって分布した前記機械(2’、2”...2n)は、前記破砕ガラスの異なる粒径によって動作して、前記生産物をそれらの特殊性に従って前記プラント(8)の異なる用途現場に導き、
前記領域全体にわたって分布した前記機械(2’、2”...2n)は、破砕されるべき前記ガラスの色に従う異なる選択によって動作することにより、その工業的生産において、前記ガラスを収集及び処理するための方法が前記ガラスの色に基づいて様々な用途現場における生産物の生産のために動作し、
前記中央サーバ(1)は、それぞれの機械(2’、2”...2n)上の前記単一のバケット(3’、3”...3m)の充填レベルをリアルタイムで取得して記憶することにより、フォアグラウンド-バックグラウンド多重待ち行列のシステム(9)によって動作して、それを優先的に空にする動作を確立するとともに、それぞれのバケット(3)に配列された重量センサ(5)を提供することによって、前記単一のバケット(3)から前記運搬車(12)への積込みが行なわれたちょうどそのときに、ガラス材料の完了した収集をもリアルタイムで考慮に入れて実行し、前記運搬車(12)上でのガラスの積込みにより、前記中央サーバ(1)は、同時に、コンピュータモードで、前記バケットの組(3i)内の重量の減少及び同時に前記運搬車(12)上のガラス積荷の増加Δpを記録し、
運搬車(12)の増加した/減少した積荷に基づく振動減衰の異なる程度を緩衝装置によって評価する感知装置を用いて、前記重量が、また、前記運搬車(12)上で検出され、したがって、一方で、-前記運搬車(12)上の前記バケット(3)のガラス内容物の実際の荷卸しをチェックし、-同時に、前記運搬車(12)から、前記送達されるべき生産物のプラント(8)(最終受取者)までの荷卸しを監視することが可能であることを特徴とする、ガラスを収集及び処理するための方法。
【請求項2】
前記ガラスを収集及び処理するための方法は、それぞれの機械(2’、2”...2n)内の前記バケット(3)の充填に関する情報の広範囲にわたる伝送に基づいて動作し、前記中央サーバ(1)は、前記収集を担当する前記運搬車(12’、12”...12q)上に又は前記ドライバのスマートフォン上に配列されたそれぞれのディスプレイシステムに前記バケット(3’、3”...3m)充填に関する情報を自動的に伝送することを特徴とする、請求項1に記載のガラスを収集及び処理するための方法。
【請求項3】
前記運搬車(12)が前記機械(2)にアクセスするときに、 a.前記バケット(3)が荷卸しされ、次いで、 b.前記重量センサ(5)が空であることを検出し、及び c.関連するデジタル情報が、公衆電話網(6)を介して前記中央サーバ(1)に通信されることを特徴とする、請求項1または2に記載のガラスを収集及び処理するための方法。
【請求項4】
前記ガラスを収集及び処理するための方法は、前記機械(2)にある1つ又は複数のSIM(4)を使用することにより、前記単一の封じ込め機械(2)(装置)/バケット(3)に入れられた前記単一のバケット(3)のガラス重量又は瓶の数を検出し、前記中央サーバ(1)において、様々なユーザ及びそれらのそれぞれの機械(2)(装置)/バケット(3)についてのデータバンク(14)が、それぞれのバケット(3i)内に積み込まれたガラスの量に関するデータをリアルタイムで記憶することを特徴とする、請求項1から3のそれぞれに記載のガラスを収集及び処理するための方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスの収集及び処理によって廃棄物をリサイクルするための装置及び技術の分野に関し、具体的には、一般にガラスでできた瓶、容器又は包装等の中空ガラスを収集及び処理するための手順を指す。
【背景技術】
【0002】
「ガラス収集」による廃棄物管理に関連して、廃棄物からガラスを回収することにより、ゴミ捨て場内にそれを廃棄するよりもむしろそれを再使用することを目指した方策及び方法群が意図されている。
【0003】
飲料瓶が、1800年頃のグレートブリテン及びアイルランド-特に有名ブランドのシュウェップスにおいて、いくつかの飲料製造者による払戻金によって初めてリサイクルされた。瓶及び缶に対する払戻金による公式のリサイクルシステムは、1884年にスウェーデンで確立された。
【0004】
ガラスのリサイクルは、紙及び金属と共に、新たな材料の製造でのエネルギ節減に大いに寄与した。
【0005】
ガラスの回収は、現代の廃棄物処置のキーコンセプト及び最も適正で進歩した廃棄物管理の必須構成要素であり、また、その分野の投資家にとっての可能性のある事業の強固な源である。
【0006】
更に、より一般的には、リサイクル及び分別廃棄物収集の上流側において、製造者の社会的責任及び包装を低減することを目指した法律群と共に、廃棄予防の問題がまた重要性を持つ。
【0007】
リサイクルは、ゴミ捨場又は焼却炉での単純な廃棄よりも複雑であること-置換されず、むしろ、その使用が限定されることが知られている。最後のステップだけでなく生産工程全体を指す「リサイクリングシステム」について述べれば、これは、ガラス等のリサイクル可能な材料の使用を含むが、リサイクルがより困難であるか又は不可能である材料を回避する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、最初に、ガラス包装が最も多く使用されている食品サービス業界部門の使用に対して、専用のガラス破砕機の使用によって得られるガラス包装の容積低減のための装置を提供し、次いで、エコロジカルな廃棄領域、分譲マンション、病院、船等に順に流通させることである。
【0009】
本発明の更なる目的は、嵩が低減された、指向性ホイールを備えている機械を提供することである。その外観は、その複数の用途を構成する多数の改作及び/又は変形を受け、現行では、機械は、公共の場所での使用を可能にするために、例えば、様々なタイプの瓶、大型瓶及び/又は類似する製品を示す様々なタイプの予め成形された形式に全体的に及び/又は部分的に含まれることになる。そのようなバージョンは、「円形コンベヤ」上に据え付けられた複数の容器を備えていることにより、ガラス貯蔵のためのより多くのスペースを可能にし、そして、SIMに接続された機械の管理のための遠隔制御が、収集ステーションに通知して、経時的に満杯のゴミ容器の交換を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発見の1つの態様に関して、問題は、リサイクルシステム内で作動する複数のクライアントユニットのジオロケーションデータの伝送に関して分析され、当該システムにおいて、検出結果が中央サーバによって自動的に収集されるようになっている。ガラスの収集が実行されるサイトの近傍マップ-関連する経路を有する-の中央サーバユニットによる受取り時に、これらは、次いで、更なる複数のクライアントユニット(すなわち、収集を担当する運搬車)に向かってジオロケーションデータとして再伝送される。
【0011】
実際に、行程ルート選択に基づいて生じる遅延に関する、輸送網に関連する問題が知られている。-どのグラフ表示が使用されるかについての解についての-最も重要な問題の中に、所定の特徴によってルートを検索する問題がある。
【0012】
例えば、輸送網が4個の分岐部及び5個の道路区間が与えられ、対応する重みによって道路区間に重みが付けられる場合、運輸量は、それぞれの道路区間における時間ユニット(例えば、10分間)を必要とし、それぞれの道路区間における2つ以上の運輸量は、それぞれの時間ユニットで実行されてもよく、次いで、重みが、後に続くべき経路に必要な時間に対応して確立され、通常必要とされる検証は、ある数の時間ユニット以内でネットワークの分岐部1から分岐部4までなんらかの1つのものを移送することが可能か否かを確かめることである。
【0013】
全ての分岐部を接続するためのルートが最小の可能な長さを有する場合に、ネットワークは最小と呼ばれる。一旦、1組の点が面内で固定されると、それらを接続するネットワークは、それの分岐部の中にそれらの点を含むなんらかの1つのグラフである。本発明の目的は、また、そのような経路-収集を担当するそれぞれの運搬車が追従しなければならないを最小化し、次いで、一連の所定の特徴に基づいていわゆる最小行程を見つけることが可能であるための技術を確立することである。これらの特徴の中で、特定の特徴(色、粒径等)を有するガラスの収集のために最適化された経路に追従することが可能なことが強調されなければならない。
【0014】
上記の目的は、請求項1で述べられるように、新たな自動化選択手順によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の範囲及びそれが適用されてもよい分野を限定することを意図することなく、本発明をより明確にするためにいくつかの詳細な実施形態が、同封の図面への詳細な参照と共に以下で説明されることになる。
図1】本発明に記載のシステムについての、機能ブロック図による一般的な概略図である。
図2】ガラス収集における優先順位基準を実装するための待ち行列についての概略図である。
図3】ガラス収集における優先順位基準を実装するための待ち行列についての概略図である。
図4】収集が優先順位モードで実行されるサイトの選択のための多重リスト編成についての図である。
【0016】
本発明の好ましい実施形態についての更なる詳細な特徴が、非限定的な例として以下で説明される。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照すると、コンピュータネットワークシステム及びアーキテクチャが、全体的に示されており、それは、公衆電話網6を介する通信用のSIM4カードを備えているので、オンライン接続されている、ガラスを破砕するための機械2に基づいており、また、収集のための運搬車12が、オンライン接続され、かかる運搬車12は衛星検出7を介して追跡される。
【0018】
機械2(装置)は、電子回路基板に接続された重量センサ5を備え、当該重量センサ5は、専用検出器によってそれぞれのバケット3(ゴミ容器)内で粉砕される瓶を計数する。機械2がその動作の開始から生産したn個の満杯のバケット3(ゴミ容器)についての計算を記憶することによって、どの機械2が荷卸しされなければならないかに関する情報が、中央サーバ1に対して取得される。「アプリ」が、遠隔装置を介して全ての情報を提供するように構成されている。実際に、機械2の管理についての遠隔制御装置が、SIM4に接続されており、当該SIM4が中央サーバ1(収集ステーション)に通知することにより、それは、適時、満杯のバケット3(ゴミ容器)の交換を準備する。
【0019】
器械2は、瓶挿入ドアに設置された重量センサ5を介する活性化による自動始動制御装置を備えている。更に、機械2は、ふるいを備えており、当該ふるいは、ガラス粉砕から取得することが望まれる最大粒径を決定し、これがサンドの処理を単純化する。当該ふるいは、同じ一次ユーザによって開閉可能な、ヒンジに取り付けられた3つの区画に分割されていることにより、それのメンテナンス及び清掃を容易にする。不適当な粉砕がハンマーの通過阻止に繋がり、その阻止解除がふるいの開口によって生じ、そして、それは嵌まり込んだ材料の抜出し及び動作の回復を可能にすることが実際に起こることがある。インバータが、命令においてモータの動作を反対の向きに行なわせることにより、機械2のより容易な制御を可能にする。
【0020】
機械2は、バージョン及びそれが意図されている使用分野に従って光学読取り装置を有し、当該光学読取り装置は、導入されるガラスの色を認識し、粉砕されたガラスを、粉砕チャンバの下にある「円形コンベヤ」装置を介して異なるバケット3i(ゴミ容器)中に向ける。色による識別は、市場において様々な用途を有する生産物に付加価値を与え、そして、中規模の企業及び/又はプラント内のエコロジカルな廃棄領域においてその最大の用途を有する。
【0021】
上記のように、機械2は、バケット3(ゴミ容器)のシステムを備え、当該システムは、処理されたガラスの重量(法律によれば25Kg)を決定し、バケット3(ゴミ容器)トの交換を待つ間、新たなガラス箱の導入を自動的に阻止する。
【0022】
機械2は、透明なPVC製のバケット3(ゴミ容器)上に生産物のKg毎の較正システムを有し、バケットは、それの発生源に帰属させるバーコードIDによって識別される。かかる方式において、常に、制御センター1は、それぞれの単一ユーザによって処理されたガラスの量を認知し、このことが、分別廃棄収集及びそれに繋がる評価側面の管理コストの帰属を管理者がよりよく判定することを可能にし、また、ガラスの使用を実施することを意図した市場分析のための基礎を作成する。
【0023】
機械2は、道路収集専用の運搬車12上にあり、オペレータが、-一旦、運搬車12が停止させられると-、機械2の周囲面にあるスリットを通して、色による手動及び/又は自動選択を行なうことによって収集されたガラス包装の容積低減を続行することができる。前記機械2は、そのサイズに基づいて、戸別収集に由来するバケット3からタンク中へと移すために費やされる区域を有する。かかる機械2は、それらの汎用性及び輸送される材料のタイプに実際には依存して、現行の突固め機が生じさせる騒音を軽減することに寄与する。
【0024】
このようにして収集されたガラスサンドは、それが上記のふるい及び清掃処理を受けるところの専用プラント8まで送られる。明記すべきは、現在、そのような専用プラント8は、イタリアには存在せず、その理由は、ガラスサンドを生産するほんの少数の専用プラント8しか、認可されたプラットフォーム内でのガラス片の事前処理から得られた廃棄材料を使用しないこと、かかる廃棄物は、また、様々な割合の磁器及びクリスタルを含むこと、及び、かかるガラスサンドは、ガラス製品の再利用に対して単一の最大粒径を決定する粉砕機によって最小化されることである。説明される発見の独創性は、それぞれの工業的処理の上流側で、機械2を使用することから得られる異なる粒径にあり、かかる粒径多様性は、それの工業的分別処理において、ふるいが適用され、生産物を異なる用途分野に向けるために希望するサイズが得られ、それらの特殊性に基づいて、それらは、洗浄及び/又は熱的システムによって更に処理されて、細菌学的薬剤が全くない生産物が得られるまで、CODレベルを基準パラメータの十分に下まで低下させる。
【0025】
ガラスサンドは、専用プラント8(企業)において、低速で材料をホッパー中に持ち込む振動ベルト上に運搬車12によって荷卸しされ、この事前積込みステップは、荷卸しされたバケットの内容物を視覚的にチェックして、収集に無関係な実体がその内部に見られないことを確かめるのに役立ち、そして、ガラスに無関係な材料を検出した場合に、バケット上に示されたバーコードによって廃棄物生産者を遡って追跡することが可能である。材料は、コンベヤベルトによって、鉄及び非鉄材料選択器まで送られ、材料は、熱風導入及び吸引-微粉化システムを有する振動流動床を横断することにより、残った湿気及びラベルの紙部分を除去し、続いて、材料は、異なる区画を有する振動-ふるい中に持ち込まれ、そこにおいて、所望の粒径の選択が起こる。後続のステップは、既に分別された材料を処理してCODを低下させるステップであり、特別な注意及び/又は温度を最高700度まで調整することによって最終生産物がバクテリアを有しないことを保証する焼成装置を通す熱処置を材料が必要としない場合に洗浄することによって、前記ステップが実行される。後続のステップは、サンドを包装するステップであり、これは、大きいバッグ及び/又は様々なピースサイズの袋に入れて市場に置かれてもよい。
【0026】
かかる解決策は、可能であれば、ガラスの分別収集の現行サプライチェーンを支援及び置換するように適合された新技術の適用を全体的に促進する。この実施形態では、システムの肥大したロボット化-すなわち、複雑で高コストである、沿道の容器を収集し及び空にするための自動化システムを有する突固め機-による利益最適化が考慮されず、むしろ、機械2のユーザによる単一の特性の領域再分布が考慮された。機械2は、実際に、それの柔軟性特徴のために、イタリアのB運転免許証さえ所有すればよい、収集に割り当てられたオペレータによる、食品サービス業界部門及び民間部門の両方における広範囲の流通性を有してもよく、その理由は、収集が、とりわけ大都市中心内では、中容量の運搬車12、とりわけエコロジカル車両によって実行されてもよく、そして、オペレータが増員されるかかる方式では、重車両の使用のためにサイズ及び関連する汚染が低減され、現在考えられているようなガラス差し矢法に起因する騒音が排除され、バケット3の最小容量が生産場所でのそれの積重ねを可能にするので、ガラス収集のための時間が延長される。
【0027】
本発明の好ましい実施形態では、複数のガラスの収集地点についてのジオロケーションデータの伝送に関連する問題が解決され、これらから始めた後に、検出が、中央サーバ1によって自動的に収集され、次いで、機械2の単一バケット3を充填することに対する所定の更新要求の中央サーバ1による受取りの時点で、更なる複数の中容量を有する運搬車12iに向かってジオロケーションデータとして再伝送される。実際に、中央サーバ1(制御センター)は、9/13インチ(1.76cm)のフォーマット(これが最も広範囲にわたるビデオフォーマットであるので)のスクリーンを単一の運搬車12に定期的に送ることにより、領域全体にわたって収集されるべきガラスの分布に関してそれらを更新する。
【0028】
実質的には、バスケット3を充填することに関する情報の広範囲にわたる伝送が作成されるようになる。実際には、明らかに、中央サーバ1は、バスケット3を充填することに関する前記情報を運搬車上に配列されたディスプレイ又は-アプリケーションによって-運転手が所有するスマートフォン上に向かって自動的に伝送する作業を達成する。
【0029】
より詳細には、可搬式電子デバイスによって構成されたユーザインタフェースによって、複数の機械2i(装置)及び関連するバスケット3mのジオロケーションデータの伝送の要求が実行される。伝送要求のステップは、収集が行なわれるサイトに関する地理マップ10についての更新データの中央サーバ1による受取り時に、地理マップ10上の前記ジオロケーションデータの複数の観察者に向かう再伝送とともに、中央サーバ1によって自動的に生成される。
【0030】
一方、バスケット3の充填に関する全ての情報は、様々な事業上の提携相手の分類を管理するために機能し、また「賞」を検出する際にも機能する。実際、それぞれの単一ユーザによって処理されたガラスの量を認知することが可能であるので、管理者が、分別収集の管理コストの帰属及びそれに関連した賞を最良に決定し、そして、ガラスの使用を実施することも目指す市場分析のための基礎を作成することが確実にされる。
【0031】
別の態様に関して、システムは、 -収集が実行されるn個のサイト2’、2”...2nと、-q台の運搬車12’、12”...12qと、 -受取りクライアント/プラントの関連するデータバンク14を有する中央サーバ1(中央制御システム)と、-破砕されたガラスについての異なる粒径、異なる色等の特定の仕様を有するガラス供給を必要とするp個の専用プラント8(受取りプラント)と、を備えるインフラストラクチャと見なされる。
【0032】
これは、一連のフィードバックに基づいた自己調整システムとして構成されるようになり、当該一連のフィードバックは、その時点で専用プラント8によって最も必要とされるタイプのガラスの収集に関する実行可能である情報をリアルタイムで作成する。
【0033】
同時に、中央サーバ1は、単一のバケット3’、3”...3mの充填レベルについて説明することができることにより、それを空にする優先順位を確立する。
【0034】
実質的には、全てのネットワークアーキテクチャは、待ち行列のシステム9において動作する。特に、それは、待ち行列ベースフォアグラウンド20-図2ではバックグランド21として示されている-に基づいている。
【0035】
第1動作解によると、待ち行列フォアグラウンド20は、バックグラウンド21の優先順位を上回る優先順位を有し、この場合、実行されなければならない荷卸しが、それが検出されるべき特定のガラスの特徴を有するときに挿入される。言い換えると、待ち行列バックグラウンド21の荷卸しのプロセスは、待ち行列フォアグラウンド20が空である場合にだけそれに随伴される。
【0036】
よりしばしば、ちょうどいま説明したものの一般化を構成する多レベルのフィードバックタイプの実装が、図3のように考えられる。
【0037】
レベル1の待ち行列20は、待ち行列フォアグラウンドに対応し、随伴されるものの最大優先順位を有する。そのとき、図3に示すように、より低い優先順位の別の待ち行列内にある別のプロセスが存在し、下位の優先順位を受け取る。
【0038】
最大優先順位20を有する待ち行列内に含まれる処理が完了すると、待ち行列21’、次いで待ち行列21”、次いで待ち行列21”’等の処理が随伴する。
【0039】
第1優先順位の待ち行列20は、一般的バケット3が充填される機械2の方を選好する経路を生成するものである。次に、確立された経路は、単一の専用プラント8(受取りプラント)の特定要求を考慮し、当該特定要求は、(例えば、粒径21’及び/又は色21”の観点から)あるタイプのガラスを必要とし、別のタイプを必要としないことがある。そのため、例えば、運搬車12は、一連の満杯のバケット3の利用可能性に基づいて、最初にかかるタイプの破砕ガラスが検出され得ることが確かであるそれらの機械2iだけにアクセスする。
【0040】
実際には、プラント8に緑色ガラスを提供する要求が優先すべきものになった場合、緑色ガラスの収集を担当するバケット3が充填されている(又は充填されようとしている)機械2のIDが、待ち行列フォアグラウンド20内で動かされることになる。優先順位に基づいて、-たとえ満杯でも-その時点で要求された色のものでないそれらのバケットIDを待ち行列バックグラウンド20中に動かすことが更に可能である。実際、上記のように、機械2は、処理されたガラスの重量(法律によれば25Kg)を測定するバケット3のシステムを備えており、バケット3の交換を待つ間、新たなガラスケースの導入を自動的に阻止する。
【0041】
明らかに、経路及びアクセス待ち行列のかかる仮想化が、仮想待ち行列による管理の基本原則内にあることを維持しながら、マルチレベル(図3)にわたって繰り返されてもよい。
【0042】
また、明らかに、動作条件は、単一のバケット3の荷卸しが実行される回数の観点からみて非常に有効である。
【0043】
機械2( 装置)のそれぞれのバケット3内の瓶の重量/数についての公衆電話網6による通信は、中央サーバ1が、領域全体にわたって分布したそれぞれの機械2のそれぞれのバケット31、32...3p内に積み込まれたガラスについての瞬間的な情報を有することを確実にする。
【0044】
同時に、運搬車121、122...12qの現在位置のGPS検出は、最適経路が、特定ガラスの単一供給を要求する専用プラント8から来る最直近の要求に基づいて生成され得ることを確実にする。
【0045】
異なる優先順位タイプの管理についての更なる可能性が、図4に示されるタイプについての多重リスト編成によって提供され、当該多重リスト編成は、二次キー-例えば、ガラスの色-を介してアクセスされてもよい。表30の第1カラム内には、単一のバケット3の重量があり、第2カラム内には、バケット3のある重量と関連するバケット3の数があり、表32は、一次アーカイブを表すようになっている。表31において、3つの色タイプXXX、YYY、ZZZが、リストの項目に関連するポインタと共にまた示されている。アイデアは、二次キーと同じものを有する全ての記録を連結リスト内で結び付けることである。この文脈において、例えば、何Kgの白色ガラスが現在利用可能か、及びそれらが積み込まれてもよい機械2はどれであるか?というような、異なるタイプの複合クエリが、効果的かつ即座に満たされてもよい。
【0046】
本発明の更なる実施形態において、ガラス収集管理及び中央サーバ1が、また、積込みが単一のバケット3から運搬車12までで生じるまさにその瞬間に、ガラス質材料でできたピックアップをリアルタイムで考慮することによって動作する。かかる目的のために、重量センサ5が提供されており、当該重量センサ5は、それぞれのバケット3-機械2のそれぞれの区画に重量センサ5が提供されている-と、収集を担当する運搬車12の車上との両方に位置している。実質的には、運搬車12に積み込む時点で、中央サーバ1は、コンピュータモードで-同時に-、バスケット3i群における重量の減少を記録し、同時に運搬車12上の積荷の増加Δpを記録する。
【0047】
厳密に生産する観点から、機械2(収集サイト)にある1つ又は複数のSIM4が、単一のバスケット3の重量又は瓶の数を検出するための装置に接続されており、当該装置は、単一の封じ込め機械2(装置)/バスケット3内に挿入されている。実際には、中央サーバ1において、様々なユーザ及び関連する機械2/バケット3のデータバンク14が、どれだけのガラスがそれぞれのバケット3内に積み込まれたかをリアルタイムで記憶する。そのため、特定領域にわたるガラス積荷の分布に関する画像が利用可能である。
【0048】
運搬車12の通過の時点で、バスケット3が荷卸しされ、次いで、重量センサ5が、空であることを検出し、そのことを中央サーバ1に通信するように自らを設定する。(例えば、減少した/増加した積荷に基づいて、振動減衰の異なる程度を緩衝器によって評価する装置を介して)重量を検出するためのシステムが、また、運搬車12上に存在する。この場合、一方で、運搬車12上のバケット3の実際の荷卸しをチェックし、同時に、運搬車12から、送達されるべき生産物の専用プラント8(最終受取者)までの荷卸しを監視する可能性がある。
【0049】
一方で、同じ中央サーバ1が、ガラス積込み後に続くべき経路に関するグラフを供給する場合、人的要因も考慮されることが重要であり、それにより、各時点で、中央サーバ1によってコンパイルされたバケット3の充填に関する情報に基づいた「目標」分類の存在に関係なく、運搬車12の同じドライバが、その瞬間において自らが好む経路の指示を書き入れるように、一定のグラフが構成されている。
【0050】
運搬車12のドライバは、自らが処理して中央サーバ1によって定められた分類を越えて-様々な場所の中から-最も便利であるものを選択する。このように、ドライバは、ハイライトされたアクセスが最も容易な機械2(サイト)によって関心の地理マップ10を管理する。実質的には、ドライバは、例えば、バケット3iが最大充填されている機械2(サイト)を除き、ドライバ自身が居る場所を分類内のより低い優先順位の機械2(瞬時のアクセス困難、自動車事故、パレード/抗議行動、地方道路清掃、及び廃棄物車両又は運搬車拒否等、そのため交通が減速されている)と見なしてもよい。次いで、ユーザは、必要に応じてマップ又は物理的な地理マップ10を作成して、バケット3の充填に関する情報によって推奨される分類から始めることができ、そして、ユーザは、それで、必要に応じてスクリーン上の同じ地理マップ10を修正してもよい。地理マップ10上のかかる経路-及び関連する変形-が、中央サーバ1にリアルタイムで伝送されることにより、2台の運搬車12が同時に同じ機械2に向かって進むことを防止することが重要である。
【0051】
要約すると、定期的に又は要求に応じて、それぞれのドライバは、予め確立された経路を有する地理マップ10を受け取る。同じドライバは、そのとき、選択において十分な自由を有し、かかるドライバは、いかなる場合も、それぞれの破砕装置においてバケット3を空にすることに関する異なる指示の操作において本質的な役割を有する。したがって、低いレベルの自動化を維持して、融通の利く方式でドライバ介入の可能性を有することが好ましい。
【0052】
言い換えると、上記のマップモデルの自動検出の技術を越えて、本発明は、小程度の自動化及びこのタイプの評価がクライアントにおいて直接実行される可能性を提供する。特に、本発明の本質的原理は、追従するべき記載された最適化経路を提供するアプリケーションSWの使用における自動化程度の限定にあてはまるものである。
【0053】
本発明の好ましい実施態様では、専用のディスプレイ/マップが作成される。特に、地理マップ10は、半透明の上側紙層によって構成されるようになっている。機械2(サイト)の地理マップ10が、その上に示され、かかる上側層の下に、自動車によって既に完走された経路に関して明るくされたマイクロLEDのマトリクスが提供される。
【0054】
アプリケーションは、明るくされ、ドライバが追従してもよい最適化されたルートを規定することが可能であるように情報を提供できる。
【0055】
所与の色のガラスが見つかる機械2(サイト)におけるバケット3の充填に関する情報の要約の結果が、アプリケーション自体によって順に制御された点滅光によって地理マップ10自体の上に順に表示される。言い換えると、所与の色又は所与の粒径のガラスを有するバケット3の充填に関する情報の管理のための特定のプログラムの範囲内にある一連の企業(又は、より一般的に実体)が、ウェブ上で提供される様々な地図作成サービスについて既知であるように、LED照明によってマップ装置上に表示される。具体的な色のガラスを見つけることができる機械2(サイト)の利用可能性に関するメッセージが動的に提供されることが非常に有利である。実際に、例えば、所与の色のガラス積荷が特定の機械2(サイト)において既に荷卸しされている場合、このことが、記録されたバケット3の充填に関する情報に基づいて、リアルタイムで点滅光活動によって表示される。
【産業上の利用可能性】
【0056】
(発見の利点及び産業上の適用性)
説明された機械は、オペレータが処理体積を10分の1まで低減し、それらを収集まで容量25KgのPVC容器によって保管することを可能にする。
【0057】
様々なタイプの熱処理その他において様々な粒径が、費やされることになる生産物分野としては、以下の養浜のための非限定的な例のような、建設、塗装、水質浄化、ブリコラージュ、堤防保全袋の製造、サンドの生産があり、それで有害な浚渫工事及び/又は砕石作業を回避する。
【0058】
上記に加えて、ガラスが、閉鎖バケット内部で、特定の専用の処理サイトにおいてそれが空になるまで閉じ込められた状態のままであることにより、このシステムが、現在生じているようなガラスの汚染を無くするように保証することを強調する。ガラスの工場処理、鋳造工場のチャネル以外のチャネルでのそれの再利用は、高品質の二次原材料が作成され得ることを確実にし、サプライチェーン全体に対して高潔及び倫理誘導活動を行なうことに寄与する。
【0059】
ガラス輸送網に関連した問題に対して提供される有利な解決策が、工程ルート選択に基づいて生じる遅延に関連して、明らかになった。ユーザによってなされる選択に基づく、それぞれの時における最小ネットワークの定義は、サイトを機械2iと接続するためのルートに最小の可能な長さを提供することによってリアルタイムで取得されてもよい。実際には、発見は、なんらかの一連の予定された特徴に基づいて経路を最小化し、それで、いわゆる最小行程を見つけることができる技術を確立することが可能である。
【0060】
最後に、当業者にとって自明の追加、修正及び変化が、添付の請求項によって提供される保護範囲から逸脱することがなく、本発明の対象である装置に適用され得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0061】
1 中央サーバ
2 機械
3 容器
4 SIM
5 センサ
6 公衆電話網
8 プラント
9 待ち行列のシステム
10 地理マップ
12 運搬車
14 データバンク
図1
図2
図3
図4