(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】炉頂装置
(51)【国際特許分類】
F27B 1/20 20060101AFI20240828BHJP
F27D 3/10 20060101ALI20240828BHJP
C21B 7/18 20060101ALI20240828BHJP
【FI】
F27B1/20
F27D3/10
C21B7/18 301
C21B7/18 303
(21)【出願番号】P 2022572044
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 JP2021044241
(87)【国際公開番号】W WO2022138043
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-03-15
(31)【優先権主張番号】P 2020214036
(32)【優先日】2020-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】513055274
【氏名又は名称】株式会社IHIポールワース
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅原 尚文
【審査官】齋藤 健児
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-155355(JP,U)
【文献】特開2016-017197(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F27B 1/20
F27D 3/10
C21B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアの原料投入側端を囲繞するコンベアヘッドカバーと、
前記コンベアヘッドカバーの排出口に対向する受入口を有し、前記受入口の中心軸周りに回転可能な切換シュートと、
前記切換シュートの鉛直下方側において、炉心周りに並列に配置される複数の炉頂バンカーと、
前記コンベアヘッドカバー内において移動可能に設けられる可動部と、
固定部と、
を備え、
前記可動部は、前記コンベアから落下する原料の少なくとも一部が衝突される位置である中間位置に配置可能となっている
とともに、前記コンベアから落下する原料の存在領域の外にある退避位置に移動可能となっており、
前記退避位置のときの前記可動部の底面部の水平面に対する傾斜角が、前記中間位置のときの前記可動部の底面部の水平面に対する傾斜角より大きく、
前記固定部は、前記コンベアから落下する原料の存在領域に対して前記退避位置とは反対側に固定配置され、
前記可動部は、前記固定部とともに受入容器を形成する受入位置に移動可能となっている、炉頂装置。
【請求項2】
前記コンベアから投入される原料の末端を検知する原料検知部と、
原料の投入中において前記可動部を前記中間位置に保持させ、前記原料検知部による原料の末端の検知に応じて、前記可動部を、前記中間位置から前記退避位置に移動させた後に前記受入位置に移動させる制御部と、
をさらに備える請求項
1に記載の炉頂装置。
【請求項3】
前記切換シュートの回転角度は、前記炉頂バンカーの配置に基づく基準角度に対して炉心周りの前記可動部に向かう方向に補正された回転角度に設定される請求項1
または2に記載の炉頂装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、炉頂装置に関する。本出願は、2020年12月23日に提出された日本特許出願第2020-214036号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容は本出願に援用される。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、炉心周りに複数の炉頂バンカーが並列に配置され、原料が投入される炉頂バンカーを切換シュートによって切り換える炉頂装置の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原料が切換シュートを通じて炉頂バンカーに投入される際、切換シュートの方向によっては、炉頂バンカー内の所望の投入位置から変位した位置に原料が投入されることがある。
【0005】
本開示は、切換シュートの方向に依らず、炉頂バンカー内の所望の位置に的確に原料を投入することが可能な炉頂装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る炉頂装置は、コンベアの原料投入側端を囲繞するコンベアヘッドカバーと、コンベアヘッドカバーの排出口に対向する受入口を有し、受入口の中心軸周りに回転可能な切換シュートと、切換シュートの鉛直下方側において、炉心周りに並列に配置される複数の炉頂バンカーと、コンベアヘッドカバー内において移動可能に設けられる可動部と、固定部と、を備え、可動部は、コンベアから落下する原料の少なくとも一部が衝突される位置である中間位置に配置可能となっているとともに、コンベアから落下する原料の存在領域の外にある退避位置に移動可能となっており、退避位置のときの可動部の底面部の水平面に対する傾斜角が、中間位置のときの可動部の底面部の水平面に対する傾斜角より大きく、固定部は、コンベアから落下する原料の存在領域に対して退避位置とは反対側に固定配置され、可動部は、固定部とともに受入容器を形成する受入位置に移動可能となっている。
【0009】
また、炉頂装置は、コンベアから投入される原料の末端を検知する原料検知部と、原料の投入中において可動部を中間位置に保持させ、原料検知部による原料の末端の検知に応じて、可動部を、中間位置から退避位置に移動させた後に受入位置に移動させる制御部と、をさらに備えるとしてもよい。
【0010】
また、炉頂装置は、切換シュートの回転角度は、炉頂バンカーの配置に基づく基準角度に対して炉心周りの可動部に向かう方向に補正された回転角度に設定されるとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、切換シュートの方向に依らず、炉頂バンカー内の所望の位置に的確に原料を投入することが可能可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、第1実施形態にかかる炉頂装置の構成を示す概略断面図である。
【
図2】
図2は、可動部が中間位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバーを見た概略透視平面図である。
【
図3】
図3は、可動部が退避位置にある場合の炉頂装置の構成を示す概略断面図である。
【
図4】
図4は、可動部が受入位置にある場合の炉頂装置の構成を示す概略断面図である。
【
図5】
図5は、可動部が受入位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバーを見た概略透視平面図である。
【
図6】
図6Aおよび
図6Bは、原料投入調整装置が設けられていない比較例の炉頂装置を例示する図である。
【
図7】
図7Aおよび
図7Bは、原料投入調整装置が設けられていない比較例の炉頂装置を例示する図である。
【
図8】
図8Aおよび
図8Bは、本実施形態の炉頂装置1の作用および効果を説明する図である。
【
図9】
図9Aおよび
図9Bは、切換シュートの回転角度の設定について説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0014】
図1は、第1実施形態にかかる炉頂装置1の構成を示す概略断面図である。炉頂装置1は、竪型炉に原料を投入するために竪型炉の鉛直上方に設けられる。竪型炉は、例えば、鉄鉱石およびコークスなどの原料から鉄を生成する高炉であるとするが、任意の炉であってもよい。
【0015】
炉頂装置1は、炉頂バンカー10、レシービングホッパー12、切換シュート14、切換シュート駆動装置16、コンベアヘッドプーリー18、コンベア20、コンベアヘッドカバー22、原料検知部24、原料投入調整装置26、可動部駆動装置28、過堆積防止センサ30および制御部32を含む。
【0016】
炉頂バンカー10は、中空の容器である。炉頂バンカー10は、例えば、竪型炉の鉛直上方に複数(例えば、3個)配置される。
図1では、複数の炉頂バンカー10のうち1個の炉頂バンカー10を例示している。炉頂バンカー10は、竪型炉の炉心に対して偏心して配置される。炉頂バンカー10は、炉心周りに等間隔で並列に配置される。例えば、炉頂バンカー10の数が3個の場合、炉頂バンカー10は、炉心周りに120度間隔で並列に配置される。なお、炉頂バンカー10の数は、3個に限らず、2個としてもよいし、4個としてもよい。
【0017】
炉頂バンカー10の上部には、炉頂バンカー10の内外を連通させる原料投入口40が形成される。後述するが、炉頂バンカー10には、原料投入口40を通じて原料が投入される。炉頂バンカー10は、投入された原料を貯留することができる。
【0018】
炉頂バンカー10の原料投入口40には、上部シール弁42が設けられる。上部シール弁42は、原料投入口40の端部に形成される弁座44と、弁座44に対して開閉作動する弁体46とを含む。上部シール弁42は、原料投入口40を開閉するとともに、原料投入口40を閉じた際に弁座44と弁体46との間において原料投入口40をシールする。
【0019】
図示を省略するが、炉頂バンカー10の下部には、炉頂バンカー10の内外を連通させる原料排出口が形成される。炉頂バンカー10の原料排出口には、流調ゲートおよび下部シール弁が設けられる。流調ゲートは、原料排出口を閉じることで原料の排出を遮断する。下部シール弁は、原料排出口を通じたガスの流通を遮断する。流調ゲートおよび下部シール弁が所定のタイミングにおいて開かれると、炉頂バンカー10内の原料は、原料排出口を通じて竪型炉へ投入される。
【0020】
レシービングホッパー12は、並列に配置された複数の炉頂バンカー10の鉛直上方に配置される。レシービングホッパー12は、中空に形成されており、中心軸が炉心に概ね重なるように配置される。なお、
図1では、レシービングホッパーの一部を省略している。レシービングホッパー12の下部には、炉頂バンカー10の数だけ下部開口部50が形成される。下部開口部50は、各々、炉頂バンカー10の原料投入口40に向かって開口している。
【0021】
切換シュート14は、レシービングホッパー12内の上部に配置される。切換シュート14は、レシービングホッパー12の内外を連通する曲がった筒状に形成される。切換シュート14の一端には、鉛直上方に向かってレシービングホッパー12外に開口する受入口52が形成される。切換シュート14の他端には、下部開口部50に向かって開口する送出口54が形成される。
【0022】
受入口52の中心軸56は、レシービングホッパー12の中心軸および炉心に重なる。切換シュート14は、受入口52の中心軸56周りに回転可能となっている。つまり、切換シュート14は、送出口54の方向を切換可能であり、送出口54に臨む下部開口部50を選択することができる。
【0023】
切換シュート駆動装置16は、切換シュート14を回転させる。切換シュート駆動装置16は、油圧式であってもよいし、電気式であってもよい。また、切換シュート駆動装置16は、切換シュート14の回転角度(換言すると、切換シュートの回転位置)を検出する切換シュート位置検出部を有する。
【0024】
コンベアヘッドプーリー18は、受入口52の中心軸56から径方向に変位した斜め上方に位置する。コンベア20は、コンベアヘッドプーリー18に連結される。コンベア20は、炉心から離れる方向にコンベアヘッドプーリー18から延びている。コンベア20は、コンベアヘッドプーリー18から離れるに従って鉛直下方に進むように水平面に対して傾斜している。
【0025】
コンベア20における傾斜の下端側では、所定量分の原料がコンベア20上に載せられる。コンベア20は、コンベア20上に載せられた原料を、傾斜の上端側であるコンベアヘッドプーリー18側に運搬する。この際、所定量分の原料は、バッチとしてコンベア20の長手方向に連なって運搬される。コンベアヘッドプーリー18側に運搬された原料は、コンベア20から投入される。
図1の二点鎖線は、原料の存在領域の一例を示す。また、
図1の二点鎖線の矢印は、原料の移動方向の一例を示す。以後、コンベア20におけるコンベアヘッドプーリー18側端を、原料投入側端と呼ぶ場合がある。
【0026】
コンベアヘッドカバー22は、切換シュート14の鉛直上方に位置する。コンベアヘッドカバー22は、中空の容器であり、コンベア20の原料投入側端を囲繞するように設けられる。コンベアヘッドカバー22には、コンベアヘッドカバー22の内外を連通させる開口60が、側面の一部に設けられる。コンベアヘッドプーリー18の一部、および、コンベア20の原料投入側端は、コンベアヘッドカバー22の開口60を通じてコンベアヘッドカバー22内に挿入されている。
【0027】
コンベアヘッドカバー22の下部には、コンベアヘッドカバー22の内外を連通させる排出口62が形成される。排出口62は、円形に形成されている。切換シュート14の受入口52は、コンベアヘッドカバー22の排出口62に対向している。コンベアヘッドカバー22は、コンベアヘッドカバー22の天面64側から排出口62側に進むに従って、内部形状が角形から円形に次第に遷移しつつ、内部空間が次第に狭くなるように絞られている。これにより、コンベアヘッドカバー22内に斜面66が形成されている。
【0028】
原料検知部24は、コンベア20におけるコンベアヘッドプーリー18の近傍に設けられる。原料検知部24は、設置された位置におけるコンベア20上の原料の重量に基づいて、コンベア20から投入される原料の有無を検知する。具体的には、原料検知部24は、検知から所定時間後のタイミングでコンベア20から原料が投入されると想定される位置に設けられる。所定時間後は、例えば、10秒などに設定されるが、コンベア20の運搬速度を考慮して任意に設定してもよい。
【0029】
原料検知部24は、重量が所定閾値以上の場合、コンベア20上に原料があることを検知し、重量が所定閾値未満の場合、コンベア20上に原料がないことを検知する。このことから、原料検知部24は、重量が所定閾値以上の状態から所定閾値未満の状態に変化したとき、コンベア20から投入される原料の末端を検知する。原料の末端は、バッチとして連なる原料のうち、投入されるタイミングが最も遅い側を示す。また、原料検知部24は、重量が所定閾値未満の状態から所定閾値以上の状態に変化したとき、コンベア20から投入される原料の始端を検知する。原料の始端は、バッチとして連なる原料のうち、投入されるタイミングが最も早い側を示す。
【0030】
原料投入調整装置26は、コンベアヘッドカバー22内に設けられる。換言すると、原料投入調整装置26は、コンベアヘッドカバー22の排出口62よりも鉛直上方に位置する。
【0031】
原料投入調整装置26は、可動部70、固定部72および駆動機構74を有する。可動部70は、コンベアヘッドカバー22内において移動可能に設けられる。可動部70は、後に詳述するが、中間位置、退避位置および受入位置の各々に配置可能となっており、中間位置、退避位置および受入位置の間で相互に移動可能となっている。中間位置は、退避位置から受入位置に移動する途中、または、受入位置から退避位置に移動する途中に存在する。
【0032】
中間位置は、コンベア20から落下する原料の少なくとも一部が衝突される位置である。さらには、中間位置は、可動部70に衝突された原料が可動部70から落下し、可動部70から落下する原料の落下経路が受入口52の中心を通る位置である。
図1では、可動部70が中間位置にある場合が示されている。
【0033】
退避位置は、コンベア20から落下する原料の存在領域の外にある。具体的には、退避位置は、コンベア20から落下する原料の存在領域に対してコンベア20とは反対側にある。受入位置は、可動部70が固定部72とともに受入容器を形成する位置である。
【0034】
図2は、可動部70が中間位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバー22を見た概略透視平面図である。また、
図3は、可動部70が退避位置にある場合の炉頂装置1の構成を示す概略断面図である。また、
図4は、可動部70が受入位置にある場合の炉頂装置1の構成を示す概略断面図である。
図5は、可動部70が受入位置にある場合の鉛直上方からコンベアヘッドカバー22を見た概略透視平面図である。以下では、
図1~
図5を参照して、原料投入調整装置26を詳述する。
【0035】
固定部72は、コンベア20から落下する原料の存在領域に対して退避位置とは反対側に固定配置される。固定部72は、固定支持部80によってコンベアヘッドカバー22の側面に支持されている。
【0036】
固定部72は、鉛直部82、傾斜部84および端面部86を含む。鉛直部82は、コンベア20の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。コンベア20の幅方向の鉛直部82の長さは、コンベア20上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。
【0037】
傾斜部84は、板状に形成され、鉛直部82の鉛直下方側の縁から連続している。傾斜部84は、鉛直下方に進むに従って原料の落下経路側に進むように傾斜している。水平面に対する傾斜部84の角度は、原料の安息角以上となっている。
【0038】
端面部86は、鉛直部82および傾斜部84におけるコンベア20の幅方向の両端に設けられる。端面部86は、傾斜部84から鉛直上方に張り出すとともに、鉛直部82から原料の落下経路側に張り出している。
【0039】
可動部70は、後面部90、底面部92および側面部94を含む。後面部90は、
図4で示すように、受入位置のときにコンベア20の幅方向および鉛直方向に広がる板状に形成される。後面部90は、受入位置のときに、原料の落下経路を間に挟んで固定部72の鉛直部82に対して対向配置される。コンベア20の幅方向の後面部90の長さは、コンベア20上の原料の存在領域の幅以上に長くなっている。後面部90の鉛直上方側の縁は、受入位置のときに、コンベア20から落下する原料の存在領域よりも鉛直上方に位置する。
【0040】
後面部90には、後面部90から突出する突出部96が設けられる。突出部96は、後面部90の鉛直上方側の縁付近において、コンベア20とは反対側に設けられる。
【0041】
底面部92は、板状に形成され、後面部90の鉛直下方側の縁から連続している。底面部92は、後面部90の鉛直下方側の縁から鉛直下方に進むに従って固定部72側に進むように傾斜している。
【0042】
底面部92の上面側には、突起部98が設けられている。突起部98は、鉛直下方側の縁付近に位置する。上述のように、可動部70が中間位置にあるとき、底面部92には原料の少なくとも一部が衝突される。底面部92に衝突された原料の一部は、突起部98によって底面部92の上面上に留まる。そうすると、その後コンベア20から落下した原料が、底面部92上の原料に衝突することとなり、底面部92上の原料によって底面部92が保護される。すなわち、突起部98は、セルフライニングの要素として機能する。
【0043】
退避位置のときの底面部92の水平面に対する傾斜角は、中間位置のときの底面部92の水平面に対する傾斜角より大きくなる。このため、可動部70が退避位置に移動されることで、中間位置のときに突起部98によって底面部92上に堆積された原料の少なくとも一部が可動部70から落下し、底面部92上の原料を減少させることができる。
【0044】
側面部94は、後面部90および底面部92におけるコンベア20の幅方向の両端に設けられる。側面部94は、受入位置のときに底面部92から鉛直上方に張り出すとともに、後面部90から固定部72側に張り出している。
【0045】
駆動機構74は、駆動軸100、駆動アーム部102、駆動連結部104、従動軸支持部106、従動軸108、従動アーム部110および従動連結部112を含む。駆動軸100は、退避位置の可動部70に対してコンベア20とは反対側に配置され、コンベア20の幅方向に延在する。駆動軸100は、コンベアヘッドカバー22の側面によって、駆動軸100の中心軸周りに回転可能に支持される。
【0046】
駆動アーム部102の一端は、駆動軸100に接続されている。駆動アーム部102の他端は、駆動連結部104を介して可動部70の突出部96に連結される。駆動連結部104の中心軸は、コンベア20の幅方向に延びる。可動部70は、駆動軸100の中心軸周りに公転可能であるとともに、駆動連結部104の中心軸周りに自転可能となっている。
【0047】
従動軸支持部106は、コンベアヘッドカバー22の後部114からコンベア20側に延びている。従動軸108は、従動軸支持部106の先端部に設けられ、コンベア20の幅方向に延在する。従動軸108は、原料の落下経路に対してコンベア20とは反対側の位置であり、駆動軸100の高さ位置よりも低い位置に配置される。従動軸108は、従動軸支持部106によって、従動軸108の中心軸周りに回転可能に支持される。
【0048】
従動アーム部110の一端は、従動軸108に接続されている。従動アーム部110の他端は、従動連結部112を介して可動部70の側面部94に連結される。従動連結部112の中心軸は、コンベア20の幅方向に延びる。可動部70は、従動軸108の中心軸周りに公転可能であるとともに、従動連結部112の中心軸周りに自転可能となっている。
【0049】
可動部駆動装置28は、駆動軸100に連結され、駆動軸100を回転させる。可動部駆動装置28は、油圧式であってもよいし、電気式であってもよい。また、可動部駆動装置28は、駆動軸100の回転角度(換言すると、回転位置)を検出する可動部位置検出部を有する。
【0050】
駆動アーム部102の駆動連結部104側端が下方に傾倒される方向に駆動軸が回転されたとする。そうすると、駆動アーム部102に連動して、従動アーム部110の側面部94側端が、従動軸108を支点として下方に傾倒される。これにより、可動部70は、固定部72に近づく方向に移動する。可動部70は、固定部72に近づくに連れて、底面部92の水平面に対する傾斜が小さくなる方向に自転させられる。そして、受入位置に到達すると、固定部72と可動部70とが組み合わされて、原料の落下経路の途中に、鉛直上方に開口する受入容器が形成される。
【0051】
また、駆動アーム部102の駆動連結部104側端が上方に持ち上げられる方向に駆動軸100が回転されたとする。そうすると、駆動アーム部102に連動して、従動アーム部110の側面部94側端が、従動軸108を支点として上方に持ち上げられる。これにより、受入容器が可動部70と固定部72とに分解され、可動部70は、固定部72から離れる方向に移動する。可動部70は、固定部72から離れるに連れて、底面部92の水平面に対する傾斜が大きくなる方向に自転させられる。
【0052】
過堆積防止センサ30は、コンベアヘッドカバー22内に配置される。過堆積防止センサ30は、受入位置の配置された可動部70の鉛直上方であり、コンベア20から落下する原料の存在領域の外に位置する。コンベア20から投入される原料の状態によっては、可動部70が中間位置に配置されていても、可動部70と固定部72との隙間で原料が詰まるおそれがある。原料が詰まった場合、可動部70上に原料が過度に堆積され、コンベア20からの原料の投入が妨げられることがある。過堆積防止センサ30は、可動部70上に原料が過度に堆積された場合にその旨を検知する。
【0053】
なお、過堆積防止センサ30によって過堆積が検知された場合、一旦、可動部70を退避位置に移動させて可動部70と固定部72との隙間を大きくさせてもよい。また、過堆積が解消された場合、再度、可動部70を中間位置に配置させてもよい。
【0054】
制御部32は、中央処理装置、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成されるコンピュータである。制御部32は、プログラムと協働することで機能する。
【0055】
制御部32は、原料投入が指示されると、あるいは、所定の原料投入タイミングとなると、投入開始指令を各部に送信し、原料を受け入れるための準備作動を開始させる。上部シール弁42の駆動部は、投入開始指令を受信すると、受入対象となる炉頂バンカー10の上部シール弁42を開く。また、切換シュート駆動装置16は、投入開始指令を受信すると、送出口54の方向を受入対象となる炉頂バンカー10に向けるように切換シュート14を回転させる。可動部駆動装置28は、投入開始指令を受信すると、駆動軸100の回転角度を中間位置に対応する角度(中間位置回転角度)となるように駆動軸100を回転させる。これにより、可動部70は、中間位置に移動して保持される。そして、コンベア20の下端側では、コンベア20への原料の積載が開始される。
【0056】
制御部32は、投入開始指令の送信後、原料検知部24の検知結果を逐次取得する。制御部32は、原料の始端が検知されると、そのタイミングで各部の準備作動が終了しているか否かを確認する。原料の始端が検知された際に既に準備作動が終了している場合、制御部32は、正常であるとみなし、継続して各部を制御する。一方、原料の始端が検知された際に準備作動が終了していない場合、制御部32は、炉頂装置1全体を停止させる。
【0057】
このようにして原料の投入が正常に開始されると、可動部70が中間位置にあるため、
図1で示すように、コンベア20の原料投入側端から落下する原料の少なくとも一部が可動部70の底面部92に衝突する。底面部92に衝突した原料は、底面部92に沿って下方に移動し、底面部92の鉛直下方側の縁から落下する。また、コンベア20から落下した原料のうち底面部92に衝突しない原料は、底面部92に衝突して底面部92から落下する原料と合わさって、落下方向が底面部92から落下する原料の落下方向に変更されて落下する。
【0058】
そうすると、可動部70が中間位置にあるため、可動部70から落下する原料は、
図1で示すように、切換シュート14の受入口52全体のうち受入口52の中心を含む所定領域を通過する。その後、原料は、切換シュート14の内面における切換シュート14の回転中心上に落下し、切換シュート14に沿って流れていく。
【0059】
ここで、
図6A、
図6B、
図7Aおよび
図7Bは、原料投入調整装置26が設けられていない比較例の炉頂装置Aを例示する図である。比較例の炉頂装置Aでは、炉頂バンカー10が3個並列に配置され、切換シュート14の方向が炉頂バンカー10の配置に従って120度ごとに切り換わる。
図6Aは、切換シュート14の水平方向の向きがコンベア20の水平方向の向きと同じとなっている場合の比較例の炉頂装置Aの横断面図を示す。
図6Bは、切換シュート14の水平方向の向きがコンベア20の水平方向の向きと同じとなっている場合の比較例の炉頂装置Aの平面図を示す。また、
図7Aは、切換シュート14の水平方向の向きがコンベア20の水平方向の向きに対して120度回転した向きとなっている場合の比較例の炉頂装置Aの横断面図を示す。
図7Bは、切換シュート14の水平方向の向きがコンベア20の水平方向の向きに対して120度回転した向きとなっている場合の比較例の炉頂装置Aの平面図を示す。
【0060】
図6Aおよび
図6Bで示す場合、コンベア20の原料投入側端から落下した原料は、コンベアヘッドカバー22内の斜面66に衝突し、コンベアヘッドカバー22の斜面に沿って下方に流れる。コンベアヘッドカバー22から排出される原料は、切換シュート14の受入口52の周縁付近を通過する。そして、切換シュート14に進入した原料は、切換シュート14の内面に衝突し、切換シュート14の内面に沿って下方に移動する。この際、コンベアヘッドカバー22の斜面66の傾斜方向と切換シュート14の内面の傾斜方向とが反対となっている。このため、
図6Bの実線の矢印B10で示すように、原料が切換シュート14を通過する際の横方向(水平方向)の速度は、斜面66を通過する際の逆方向の速度の影響で減速される。その結果、原料は、炉頂バンカー10内において、相対的に径方向炉心側に落下する。
【0061】
一方、
図7Aおよび
図7Bで示す場合、コンベアヘッドカバー22の斜面66の傾斜方向と切換シュート14の内面の傾斜方向とが反対となっていない。このため、
図7Bの実線の矢印B12で示すように、原料が切換シュート14を通過する際の横方向の速度は、斜面66を通過する際の速度の影響で増速される。その結果、原料は、炉頂バンカー10内において、相対的に径方向炉外側に落下する。
【0062】
また、
図7Aおよび
図7Bで示す場合、斜面66を通過する際の速度の影響で、原料は、切換シュート14の回転角度に対して、炉心周りのコンベア20に近づく方向に変位しながら切換シュート14を流れる。その結果、原料は、炉頂バンカー10内において、炉心周りに変位した位置に落下することがある。
【0063】
このように、炉頂バンカー10が複数並列に配置される場合、切換シュート14の方向によって、原料の投入位置が炉頂バンカー10ごとに異なるおそれがある。その結果、炉頂バンカー10内の原料を竪型炉に投入する制御の精度が低下するおそれがある。
【0064】
図8Aおよび
図8Bは、本実施形態の炉頂装置1の作用および効果を説明する図である。
図8Aは、切換シュート14の水平方向の向きがコンベア20の水平方向の向きと同じとなっている場合を示す。
図8Bは、切換シュート14の水平方向の向きが、コンベア20の水平方向の向きに対して120度回転した方向となっている場合を示す。
【0065】
図8Aおよび
図8Bで示すように、本実施形態の炉頂装置1では、可動部70がコンベアヘッドカバー22内に移動可能に設けられ、炉頂バンカー10への原料の投入中に、可動部70が中間位置に保持されている。これにより、炉頂装置1では、コンベア20から落下する原料がコンベアヘッドカバー22の斜面66に到達する前に、可動部70によって原料の落下方向が変えられる。このため、炉頂装置1では、受入口52の中心を通る経路で原料を落下させることができる。すなわち、本実施形態の炉頂装置1では、切換シュート14の内面における切換シュート14の回転中心の位置に原料を落下させることができる。
【0066】
また、可動部70の鉛直下方側端は、コンベアヘッドカバー22の斜面の鉛直下方側端よりも高い位置にある。つまり、炉頂装置1では、可動部70の底面部92から切換シュート14の内面までの落下距離を、コンベアヘッドカバー22の斜面66から切換シュート14の内面までの落下距離よりも長くすることができる。これにより、炉頂装置1では、可動部70から原料を落下させることで、落下経路の途中で横方向の速度成分を十分に消費させることができ、横方向の速度成分が少ない状態で原料を切換シュート14の内面に到達させることが可能となる。すなわち、本実施形態の炉頂装置1では、鉛直方向に対して傾斜した方向から切換シュート14の内面に原料を衝突させるのではなく、鉛直下方向に向かって切換シュート14の内面に原料を衝突させることができる。
【0067】
これらより、
図8Aおよび
図8Bで示すように、炉頂装置1では、原料の切換シュート14への落下位置が、切換シュート14の方向に依らず、切換シュート14の回転中心の位置で一定とされる。また、炉頂装置1では、切換シュート14へ衝突する前の原料の横方向の速度成分の影響が抑制されるため、切換シュート14を通過する原料の速度の大きさを、切換シュート14の方向に依らず大凡同じにすることができる。
【0068】
したがって、本実施形態の炉頂装置1によれば、切換シュート14の方向に依らず、炉頂バンカー10内の所望の位置に的確に原料を投入することが可能となる。
【0069】
また、コンベア20で運搬される原料の末端付近では、コンベア20での運搬中に原料の荷崩れが生じて、原料がコンベア20上に散乱することがある。散乱された原料の重量はコンベア20上に正常に戴置された原料と比べて小さく、原料検知部24において所定閾値未満となる可能性が高い。そうすると、原料検知部24は、散乱された原料を含む実際の末端に到達するよりも前に、重量が所定閾値未満となった位置を原料の末端とみなしてしまう。つまり、原料の散乱された部分は、原料検知部24による末端の検知から漏れてしまう。以後、このような末端の検知から漏れた原料の残りのこと、換言すると、検知された末端以降の原料のことを、残鉱と呼ぶ場合がある。
【0070】
原料の末端の検知後に残鉱があると、この残鉱が、コンベア20から投入されて、炉頂バンカー10の上部シール弁42に至ることがある。上部シール弁42は、上述のように原料の末端の検知に応じて閉じられる。そうすると、残鉱が上部シール弁42の弁座44と弁体46との間に挟まって、炉頂バンカー10の気密が低下するおそれがある。その結果、竪型炉内の圧力に対して炉頂バンカー10内の圧力が低下し、竪型炉の操業に影響を及ぼすおそれがある。
【0071】
そこで、本実施形態の炉頂装置1では、以下のようにして残鉱を処理する。制御部32は、原料の投入中に原料の末端が検知されると、一旦、可動部70を退避位置に移動させる退避位置指令を可動部駆動装置28に送信する。可動部駆動装置28は、退避位置指令を受信すると、駆動軸100の回転角度が退避位置に対応する角度(退避位置回転角度)となるように、駆動軸100を回転させる。これにより、可動部70は、退避位置に移動する。
【0072】
そうすると、可動部70の底面部92上に残った原料が、可動部70の退避に応じて落下する。退避位置では、底面部92の傾斜角が中間位置のときよりも大きくなるため、底面部92上の原料をより多く落下させることができる。このときに落下した原料は、排出口62、切換シュート14および原料投入口40を通過して炉頂バンカー10に投入される。また、可動部70を退避位置に移動させることで、その後、可動部70を受入位置に移動させた際に、より多くの残鉱を受け入れることが可能となる。
【0073】
制御部32は、可動部70が退避位置に到達してから所定時間が経過すると、可動部70を受入位置に移動させる受入位置指令を可動部駆動装置28に送信する。ここでの所定時間は、可動部70が退避位置に滞在する時間に相当する。所定時間は、底面部92上の原料を十分に落下させることができる時間とされるとともに、原料の末端が原料検知部24上からコンベア20の原料投入側端に移動するまでの間に、可動部70が退避位置を経由して受入位置に到達可能な時間に設定される。可動部駆動装置28は、受入位置指令を受信すると、駆動軸100の回転角度が受入位置に対応する角度(受入位置回転角度)となるように、駆動軸100を回転させる。これにより、可動部70は、受入位置に移動する。
【0074】
可動部70が受入位置に到達すると、固定部72と可動部70とが組み合わされて、原料の落下経路の途中に受入容器が形成される。原料の末端の検知から漏れた残鉱は、排出口62に至る前に、この受入容器に捕捉されて保持される。受入容器が形成された後、制御部32は、上部シール弁42の駆動部に上部シール弁42を閉じさせる。
【0075】
炉頂装置1では、上部シール弁42が閉じられても、残鉱が上部シール弁42の弁座44と弁体46との間に挟まることを防止することができる。その結果、炉頂装置1では、炉頂バンカー10の気密の低下を防止することができる。
【0076】
また、
図7Bを参照して上述したように、比較例の炉頂装置Aでは、切換シュート14の向きによっては、炉頂バンカー10内の原料の投入位置が炉心周りに変位することがある。これに対し、本実施形態の炉頂装置1では、原料が切換シュート14の内面に到達したときの横方向の速度成分を減少させることができ、炉頂バンカー10内の原料の投入位置に関する炉心周りの変位を抑制することが可能となる。
【0077】
しかし、炉頂バンカー10内の原料の投入位置の精度を、さらに高くしたい場合もあり得る。そこで、本実施形態の炉頂装置1では、以下のように切換シュート14の回転角度が設定されてもよい。
【0078】
図9Aおよび
図9Bは、切換シュート14の回転角度の設定について説明する概略平面図である。炉頂バンカー10Aは、平面視で可動部70の大凡真下に位置する。炉頂バンカー10Bは、平面視で炉心周りの時計回り方向に炉頂バンカー10Aから120度変位して配置される。炉頂バンカー10Cは、平面視で炉心周りの反時計回り方向に炉頂バンカー10Aから120度変位して配置される。
図9Aは、切換シュート14が炉頂バンカー10Bに向けられる場合を示す。
図9Bは、切換シュート14が炉頂バンカー10Cに向けられる場合を示す。
図9Aおよび
図9Bにおいて、一点鎖線120Bは、炉頂バンカー10Bの配置に基づく基準角度を示す。一点鎖線120Cは、炉頂バンカー10Cの配置に基づく基準角度を示す。
【0079】
原料が炉頂バンカー10Bに投入される場合、原料は、切換シュート14の通過中に、炉頂バンカー10Bの基準角度(一点鎖線120B)に対して炉心周りの炉頂バンカー10C側(コンベア20側)を流れる傾向にある。
【0080】
そこで、原料が炉頂バンカー10Bに投入される場合、
図9Aの一点鎖線122Bで示すように、切換シュート14の回転角度は、炉頂バンカー10Bの基準角度に対して、炉心周りの可動部70に向かう方向に補正された回転角度に設定される。これにより、実線の矢印124Bで示すように、切換シュート14を通過する原料を、炉頂バンカー10Bの基準角度に沿った方向に流すことが可能となる。その結果、原料を炉頂バンカー10Bの所望の位置に投入することができ、炉頂バンカー10B内の原料の投入位置の精度をより高めることが可能となる。
【0081】
また、原料が炉頂バンカー10Cに投入される場合、原料は、切換シュート14の通過中に、炉頂バンカー10Cの基準角度(一点鎖線120C)に対して炉心周りの炉頂バンカー10B側(コンベア20側)を流れる傾向にある。
【0082】
そこで、原料が炉頂バンカー10Cに投入される場合、
図9Bの一点鎖線122Cで示すように、切換シュート14の回転角度は、炉頂バンカー10Cの基準角度に対して、炉心周りの可動部70に向かう方向に補正された回転角度に設定される。これにより、実線の矢印124Cで示すように、切換シュート14を通過する原料を、炉頂バンカー10Cの基準角度に沿った方向に流すことが可能となる。その結果、原料を炉頂バンカー10Cの所望の位置に投入することができ、炉頂バンカー10C内の原料の投入位置の精度をより高めることが可能となる。
【0083】
制御部32は、受入対象の炉頂バンカー10を切り換える際、切換シュート14の回転角度が上述の設定された回転角度となるように、切換シュート駆動装置16に切換シュート14を回転させる。なお、切換シュート14の回転角度の補正量は、例えば、切換シュート14の回転角度と原料の投入位置との関係を確認する試運転を予め行うことで決定されてもよい。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0085】
1:炉頂装置 10、10A、10B、10C:炉頂バンカー 14:切換シュート 20:コンベア 22:コンベアヘッドカバー 24:原料検知部 32:制御部 52:受入口 62:排出口 70:可動部 72:固定部 92:底面部