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特許7545500状態切替方法、接続状態MTCHの指示方法および装置、ならびに記憶媒体、端末および基地局
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】状態切替方法、接続状態MTCHの指示方法および装置、ならびに記憶媒体、端末および基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/06 20090101AFI20240828BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20240828BHJP
   H04W 76/38 20180101ALI20240828BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240828BHJP
【FI】
H04W4/06 113
H04W76/27
H04W76/38
H04W28/04 110
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022580768
(86)(22)【出願日】2021-05-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2021095697
(87)【国際公開番号】W WO2022001495
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-02-24
(31)【優先権主張番号】202010614412.X
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519364624
【氏名又は名称】展訊通信(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Spreadtrum Communications (Shanghai) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Spreadtrum Center, Building No. 1, Lane 2288 Zuchongzhi Road, China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】韓 立鋒
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0059991(US,A1)
【文献】特表2019-511869(JP,A)
【文献】国際公開第2018/056108(WO,A1)
【文献】Ericsson,MBMS reception state for single-cell transmission, 3GPP TSG-RAN WG2#60 R2-074709,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_60/Docs/R2-074709.zip>,2007年11月12日
【文献】Qualcomm Incorporated,SC-PTM Architecture, 3GPP TSG-RAN WG2#89 R2-150481,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_89/Docs/R2-150481.zip>,2015年01月31日
【文献】Ericsson,MBMS RRC Connected, 3GPP TSG-RAN WG2#58bis R2-072574,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_58bis/Docs/R2-072574.zip>,2007年06月22日
【文献】Huawei (moderator),Summary of moderated email discussion on Rel-17 NR Multicast Broadcast[online],3GPP TSG RAN #85 RP-191859,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_85/Docs/RP-191859.zip>,2019年09月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
状態切替方法であって、
接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)によって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開することであって、前記接続状態MTCHは、端末が無線リソース制御(RRC)接続状態でのみ受信できるMTCHである、開始または再開することと、
前記データ非アクティブタイマーの満了に応答してRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることと、
を含
前記方法は、
構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信すること、および/または
前記構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、前記構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを決定すること、
をさらに含む、状態切替方法。
【請求項2】
接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することは、
前記接続状態MTCHに対応する媒体アクセス制御(MAC)エンティティが、前記接続状態MTCHによって送信されたMACサービスデータユニット(SDU)を受信することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることは、
RRC接続を解放することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
状態切替方法であって、
データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)によって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることを含み、
前記接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHであ
前記方法は、
構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信すること、および/または
前記構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、前記構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを決定すること、
をさらに含む、状態切替方法。
【請求項5】
前記接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求は、前記接続状態MTCHによって送信された前記データを現在受信することと、前記接続状態MTCHによって送信される前記データを受信する準備をすることと、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記接続状態MTCHによって送信される前記データは、周期的に送信され、前記接続状態MTCHによって送信される前記データを受信する準備をすることは、次の最も近い送信期間に前記接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記MTCHは、マルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(MBS)トラフィックを運ぶように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記接続状態MTCHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートするという指示で構成された、またはHARQ構成情報で構成されたMTCHを少なくとも含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を示す方法であって、
端末が無線リソース制御(RRC)接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信することを含む、
接続状態MTCHを示す方法。
【請求項10】
端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、
前記端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記受信構成情報に構成されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートすることの指示を使用することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、
前記端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記受信構成情報に構成されたMTCHのHARQ構成情報を使用することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項12】
端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、
前記端末がRRC接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記受信構成情報に含まれ、かつRRC接続状態のみを含む受信RRC状態情報を使用することを含み、前記受信RRC状態情報は、前記接続状態MTCHによって送信されたデータを受信するために必要なRRC状態を示すために使用される、
請求項に記載の方法。
【請求項13】
RRC接続状態のみを含む前記受信RRC状態情報は、
前記接続状態MTCHの前記受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むことを示すためにビットマップを使用することを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、
システム情報またはマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を介して前記受信構成情報を送信することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項15】
状態切替装置であって、
接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)によって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開するように構成された開始回路であって、前記接続状態MTCHは、端末が無線リソース制御(RRC)接続状態でのみ受信できるMTCHである、開始回路と、
前記データ非アクティブタイマーの満了に応答してRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路と、
を備え、
前記状態切替装置は、
構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信するように構成された受信回路、および/または
前記構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、前記構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを決定するように構成された決定回路、
をさらに備える、状態切替装置。
【請求項16】
状態切替装置であって、
データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)によって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路を備え、
前記接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHであ
前記状態切替装置は、
構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信するように構成された受信回路、および/または
前記構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、前記構成されたMTCHが前記接続状態MTCHであるかどうかを決定するように構成された決定回路、
をさらに備える、状態切替装置。
【請求項17】
接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を示す装置であって、
端末が無線リソース制御(RRC)接続状態でのみ前記接続状態MTCHを受信できることを示すために、前記接続状態MTCHの受信構成情報を送信するように構成された送信回路を備える、
接続状態MTCHを示す装置。
【請求項18】
コンピュータ命令が格納され、プロセッサによって前記コンピュータ命令が実行されると、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の方法が実行される、記憶媒体。
【請求項19】
メモリおよびプロセッサを備え、前記メモリにはコンピュータ命令が格納され、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の方法が実行される、端末。
【請求項20】
メモリおよびプロセッサを備え、前記メモリにはコンピュータ命令が格納され、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、請求項から請求項14のいずれか一項に記載の方法が実行される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、通信技術分野、特に、状態切替方法および装置、接続状態マルチキャストトラフィックチャネル(Multicast Traffic Channel:MTCH)を示す方法および装置、記憶媒体、端末、並びに基地局に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月30日に出願された「状態切替方法および装置、接続状態MTCHを示す方法および装置、記憶媒体、端末、並びに基地局」という名称の中国特許出願第202010614412.X号の優先権を主張し、その開示全体を参照により本明細書に援用する。
【背景技術】
【0003】
最近の規格の議論によると、将来、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)接続状態で受信する必要があるマルチキャストおよび/またはブロードキャストサービス(Multicast and/or Broadcast Services:MBS)トラフィックが存在する可能性がある。このようなMBSトラフィックが存在する場合、送信されるユニキャストトラフィックデータがなかったとしても、ユーザ機器(User Equipment:UE)はRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることができない。
【0004】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)システムでは、MBSトラフィックの受信はUEのRRC状態に影響されず、UEはRRCアイドル状態でもMBSトラフィックを受信できるため、上記の問題は発生しない。したがって、既存の技術では、UEがMBSトラフィックの送信中にRRC接続状態を維持しなければならないということへの解決策は提供されていない。実際、既存の技術に基づくと、UEが一定期間ユニキャストデータを受信しない限り、UEはRRCアイドル状態に切り替わる。このとき、UEがRRC接続状態でなければならないMBSトラフィックを実行している場合、必然的にMBSトラフィックの障害につながり、UEの性能に影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避するために、より合理的にUE状態切替を実行できる。
【0006】
本開示の一実施形態では、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開することであって、接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである、開始または再開することと、データ非アクティブタイマーの満了に応答してRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることと、を含む状態切替方法が提供される。
【0007】
任意選択で、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することは、接続状態MTCHに対応する媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)エンティティが接続状態MTCHによって送信されたMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)を受信することを含む。
【0008】
任意選択で、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることは、RRC接続を解放することを含む。
【0009】
任意選択で、RRC接続の失敗により解放が実行される。
【0010】
本開示の一実施形態では、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることを含む、状態切替方法が提供される。接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0011】
任意選択で、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求は、接続状態MTCHによって送信されたデータを現在受信することと、接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることと、を含む。
【0012】
任意選択で、接続状態MTCHによって送信されるデータは、周期的に送信され、接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることは、次の最も近い送信期間に接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることを含む。
【0013】
任意選択で、MTCHはMBSトラフィックを運ぶように構成される。
【0014】
任意選択的に、接続状態MTCHは、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest:HARQ)をサポートするという指示で構成されたMTCH、またはHARQ構成情報で構成されたMTCHを少なくとも含む。
【0015】
任意選択で、方法は、構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信すること、および/または構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを決定することと、をさら含む。
【0016】
本開示の一実施形態では、接続状態MTCHを示す方法が提供され、方法は、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することを含む。
【0017】
任意選択で、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に構成されたHARQをサポートすることの指示を使用することを含む。
【0018】
任意選択で、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に構成されたMTCHのHARQ構成情報を使用することを含む。
【0019】
任意選択で、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に含まれ、かつRRC接続状態のみを含む受信RRC状態情報を使用することを含み、受信RRC状態情報は、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信するために必要なRRC状態を示すために使用される。
【0020】
任意選択で、RRC接続状態のみを含む受信RRC状態情報は、接続状態MTCHの受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むことを示すためにビットマップを使用することを含む。
【0021】
任意選択で、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することは、システム情報またはマルチキャスト制御チャネル(Multicast Control Channel:MCCH)を介して受信構成情報を送信することを含む。
【0022】
本開示の一実施形態では、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開するように構成された開始回路であって、接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである、開始回路と、データ非アクティブタイマーの満了に応答してRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路と、を備える状態切替装置が提供される。
【0023】
本開示の一実施形態では、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路を備える状態切替装置が提供され、接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0024】
本開示の一実施形態では、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信するように構成された送信回路を備える、接続状態MTCHを示す装置が提供される。
【0025】
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令がプロセッサによって実行されると、上記の方法のいずれかが実行される。
【0026】
本開示の一実施形態では、メモリおよびプロセッサを含む端末が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納され、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、上記の状態切替方法が実行される。
【0027】
本開示の一実施形態では、メモリおよびプロセッサを含む基地局が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納され、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、接続状態MTCHを示すための上記の方法が実行される。
【0028】
本開示の実施形態は、以下の利点を提供できる。
【0029】
UE側では、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開することと、データ非アクティブタイマーの満了に応答してRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることと、を含む状態切替方法が提供され、接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0030】
この実施形態の解決策を採用することによって、UEは、より合理的に状態切替を実行でき、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。具体的には、データ非アクティブタイマーは、接続状態MTCHでのデータ送信を監視することによって、適時に設定または再設定される。したがって、MBSトラフィックの送信中、データ非アクティブタイマーを常に非オーバータイム状態に保つことができ、MBSトラフィックが完了していないときにUEがRRCアイドル状態に切り替わらないことを保証できる。
【0031】
UE側では、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることを含む、別の状態切替方法が提供され、接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0032】
この実施形態の解決策を採用することによって、UEは、より合理的に状態切替を実行でき、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。具体的には、タイマーが満了すると、状態切替を行う前に、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信する要求があるかどうかが判断される。したがって、状態切替を実行する前に事前判断論理を追加することで、タイマーが満了しても接続状態MTCHによって送信されたデータを受信する要求がある場合、UEがRRC接続状態を維持できることが保証される。
【0033】
ネットワーク側では、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信することを含む、接続状態MTCHを示す方法が提供される。
【0034】
この実施形態の解決策を採用することによって、ネットワークが、受信構成情報を介して、UEのために構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを示すことで、UEは、構成されたMTCHでのデータ受信中にRRC接続状態を維持する必要があるかどかを判断できる。さらに、受信構成情報を受信したUEは、構成されたMTCHが接続状態MTCHである場合、上記の状態切替方法を実行して自身の状態の切替を正確に制御でき、自身のMBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1図1は、一実施形態による状態切替方法のフローチャートである。
図2図2は、一実施形態による状態切替方法のフローチャートである。
図3図3は、一実施形態による、接続状態MTCHを示すための方法のフローチャートである。
図4図4は、一実施形態による状態切替装置の構造図である。
図5図5は、一実施形態による状態切替装置の構造図である。
図6図6は、一実施形態による接続状態MTCHを示すための装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
従来技術によれば、既存の技術では、UEがMBSトラフィックの送信中にRRC接続状態を維持しなければならないということへの解決策は提供されていない。UEがMBSトラフィックの送信中にユニキャストトラフィックデータを送信すると、UEはRRCアイドル状態に切り替わり、MBSトラフィックの受信に失敗する。
【0037】
本開示の実施形態は、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することに応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開することと、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、状態をRRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替えることと、を含む状態切替方法を提供する。接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態で受信できるMTCHである。
【0038】
この実施形態の解決策を採用することによって、UEは、より合理的に状態切替を実行して、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。具体的には、データ非アクティブタイマーは、接続状態MTCHでのデータ送信を監視することによって、適時に設定または再設定される。したがって、MBSトラフィックの送信中、データ非アクティブタイマーを常に非オーバータイム状態に保つことができ、MBSトラフィックが完了していないときにUEがRRCアイドル状態に切り替わらないことを保証できる。
【0039】
本開示の目的、特徴、および利点を明確にするために、本開示の実施形態を添付の図面と併せて詳細に説明する。
【0040】
図1は、一実施形態による状態切替方法のフローチャートである。
【0041】
状態切替方法は、UE側に適用されてもよく、例えば、UE側でUEによって実行されてもよい。この方法を実行するUEは、データ非アクティブタイマーが設定される。データ非アクティブタイマーが満了すると、UEはRRCアイドル状態に入る。
【0042】
状態切替方法は、MBSトラフィックが存在するシナリオ、例えば、UEがMBSトラフィックデータを運ぶ論理チャネルでデータを受信しているシナリオに適用され得る。セル内のマルチキャストまたはブロードキャストのためのMBSトラフィックデータを運ぶ論理チャネルはMTCHと定義され、UEがRRC接続状態でのみデータを受信できるMTCHは接続状態MTCHと定義される。
【0043】
いくつかの実施形態では、S101およびS102を含む状態切替方法は、UE内の状態切替機能を有するチップによって、またはUE内のベースバンドチップによって実行され得る。
【0044】
具体的には、図1を参照すると、本実施形態における状態切替方法は、S101およびS102を含むことができる。
【0045】
S101において、UEは、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信することに応答して、データ非アクティブタイマーを開始または再開する。接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0046】
S102で、UEは、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わる。
【0047】
いくつかの実施形態では、UEは、1つまたは複数のMACエンティティで構成されてもよく、各MACエンティティは、1つまたは複数の論理チャネルのデータ処理を担当する。
【0048】
したがって、S101は、接続状態MTCHに対応するMACエンティティが接続状態MTCHによって送信されたMAC SDUを受信することを含むことができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、接続状態MTCHに加えて、他の論理チャネルでのデータ送信がある場合、データ非アクティブタイマーの開始または再開も引き起こされ得る。
【0050】
例えば、他の論理チャネルは、個別トラフィックチャネル(Dedicated Traffic Channel:DTCH)、個別制御チャネル(Dedicated Control Channel:DCCH)、および共通制御チャネル(Common Control Channel:CCCH)を含むことができる。これらの論理チャネルは、同じMACエンティティまたは異なるMACエンティティに対応し得る。
【0051】
したがって、S101は、UEのいずれかのMACエンティティがDTCH、DCCH、CCCHまたは接続状態MTCHからMAC SDUを受信した場合、データ非アクティブタイマーを再開または開始することを含み得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、S102は、RRC接続を解放することを含み得る。解放の理由は、RRC接続の失敗を含み得る。したがって、MBSトラフィックの受信に影響を与えることなく、RRC接続の正確な解放を実現できる。
【0053】
この実施形態の解決策を採用することによって、UEは、より合理的に状態切替を実行でき、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。具体的には、データ非アクティブタイマーは、接続状態MTCHでのデータ伝送を監視することによって、適時に設定または再設定される。したがって、MBSトラフィックの送信中、データ非アクティブタイマーを常に非オーバータイム状態に保つことができ、MBSトラフィックが完了していないときにUEがRRCアイドル状態に切り替わらないことを保証できる。
【0054】
すなわち、図1に示す実施形態では、UEが一定期間内に接続状態MTCHでMAC SDUを受信しなかった場合(すなわち、データ非アクティブタイマーが満了した場合)にのみ、UEはRRCアイドル状態に切り替わることができる。したがって、UEによる接続状態MTCHにおけるMAC SDUの受信は、影響され得ない。
【0055】
図2は、一実施形態による状態切替方法のフローチャートである。
【0056】
状態切替方法は、UE側に適用されてもよく、例えば、UE側でUEによって実行されてもよい。この方法を実行するUEは、データ非アクティブタイマーが設定される。データ非アクティブタイマーが満了すると、UEはRRCアイドル状態に入る。
【0057】
状態切替方法は、MBSトラフィックが存在する、または存在する可能性があるシナリオに適用でき、例えば、UEは、MBSトラフィックデータを運ぶ論理チャネルでデータを受信している、または受信しようとしているシナリオに適用できる。セル内のマルチキャストまたはブロードキャストのためのMBSトラフィックデータを運ぶ論理チャネルはMTCHと定義され、UEがRRC接続状態でのみデータを受信できるMTCHは接続状態MTCHと定義される。
【0058】
いくつかの実施形態では、S201を含む状態切替方法は、UE内の状態切替機能を有するチップによって、またはUE内のベースバンドチップによって実行され得る。
【0059】
具体的には、図2を参照すると、本実施形態における状態切替方法は、S201を含み得る。
【0060】
S201において、UEは、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態MTCHによって送信されたデータに対する受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わる。
【0061】
接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0062】
いくつかの実施形態では、S201は、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、接続状態MTCHによって送信されたデータに対する受信要求があるかどうかを判断することと、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることと、を含み得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、方法は、S203をさらに含むことができる。S203において、UEは、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求があることに基づいて、RRC接続状態を維持する。さらに、接続状態MTCHでデータを受信した後、UEは、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わることができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求は、接続状態MTCHによって送信されたデータを現在受信することを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信要求は、接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることを含む。
【0066】
例えば、接続状態MTCHによって送信されるデータは周期的に送信され、接続状態MTCHによって送信されるデータを受信する準備をすることは、接続状態MTCHによって送信されたデータは現在受信されていないが、次の最も近い送信期間に接続状態MTCHによって送信されるデータを受信するために準備することを含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、UEの任意のMACエンティティがDTCH、DCCH、またはCCCHからMAC SDUを受信すると、データ非アクティブタイマーは再開または開始され得る。すなわち、この実施形態では、UE状態切替のタイミングは、データ非アクティブタイマーが開始または再開された後に処理論理から最適化される。データ非アクティブタイマーは、接続状態MTCHでのデータ送信に起因して再起動または開始しないが、データ非アクティブタイマーが満了すると、UEはまず、MBSトラフィックが存在する場合、または存在するであろう場合に、UEがRRC接続状態を正確に維持できるようにするために、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信する要求があるかどうかを判断する。特に、まだ実行されていないが、将来実行される予定のMBSトラフィックの場合、この実施形態の解決策を採用するUEは、積極的にRRC接続状態を維持でき、これにより、将来的にRRC接続を再確立することによって生じるMBSトラフィックの受信が遅延することを回避できる。
【0068】
いくつかの実施形態では、S202は、RRC接続を解放することを含み得る。解放の理由は、RRC接続の失敗を含み得る。したがって、MBSトラフィックの受信に影響を与えることなく、RRC接続の正確な解放を実現できる。
【0069】
例えば、S201で、MBSトラフィックがない、またはRRC接続状態でUEのMBSトラフィックを行う必要がないと判断された場合、RRC解放動作が行われる。
【0070】
この実施形態の解決策を採用することによって、UEは、より合理的に状態切替を実行でき、MBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避できる。具体的には、タイマーが満了し、状態切替を行う前に、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信する要求があるかどうかが判断される。したがって、状態切替の実行の前に事前判定論理を追加することにより、タイマーが満了したが接続状態MTCHによって送信されたデータを受信する要求がある場合、UEがRRC接続状態を維持できることが保証される。
【0071】
すなわち、図2に示す実施形態では、データ非アクティブタイマーが満了し、UEが接続状態MTCHのデータを受信しようとしていないか、受信していない場合、RRC接続状態のUEは、RRCアイドル状態に切り替わることができる。このようにして、他の論理チャネルにデータがない場合でも、UEが接続状態MTCHのデータを正常に受信できることが保証される。
【0072】
図1および図2に示す方法の一般的な実施形態では、MTCHを使用してMBSトラフィックを運ぶことができる。さらに、接続状態MTCHは、UEがRRC接続状態でデータを受信することを要求するMBSトラフィックを運ぶために使用され得る。
【0073】
図1および図2に示す方法の一般的な実施形態では、接続状態MTCHは、HARQをサポートするという指示で構成された、またはHARQ構成情報で構成されたMTCHを少なくとも含むことができる。
【0074】
例えば、接続状態MTCHのダウンリンクデータは、UEがHARQフィードバックを実行することを要求し、したがって、UEは、RRC接続状態でMTCHによって送信されたデータを受信しなければならない。この場合、MTCHは接続状態MTCHと呼ばれることがある。
【0075】
別の例として、接続状態MTCHのダウンリンクデータは、UEに他のフィードバック情報を報告することを要求する。これにより、UEはRRC接続状態を維持することになる。例えば、UEは、RRC接続状態でチャネル状態情報を基地局に報告する必要がある。
【0076】
図1および図2に示される方法の一般的な実施形態では、方法は、構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを示す指示情報を受信することをさらに含む。
【0077】
例えば、指示情報は、特定のまたは共通のシグナリングであり得る。
【0078】
別の例として、指示情報は、基地局によって構成されたMTCHに関する情報をUEに示す受信構成情報に含まれ得る。例えば、指示情報は、MTCHを受信するUEのRRC状態を示すRRC状態情報を含むことができる。UEのRRC状態は、RRCアイドル状態(アイドル状態と略される)、RRC非アクティブ状態、およびRRC接続状態を含む。接続状態MTCHの受信RRC状態情報は、RRC接続状態のみを含む。
【0079】
さらに、方法は、構成されたMTCHの受信構成情報に基づいて、構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを判断することをさらに含むことができる。例えば、構成されたMTCHの受信構成情報がRRC接続状態のみを含む場合、構成されたMTCHは接続状態MTCHとみなされる。
【0080】
基地局とUEは、さらなる指示情報を交換できず、受信構成情報はさらなるフィールドを追加しない。UEは、基地局によって構成されたMTCHがHARQをサポートするかどうか、または受信構成情報によるHARQ構成情報があるかどうかを判断できる。具体的には、MTCHの受信構成情報は、HARQがサポートされているかどうかの指示、またはMTCHのHARQ構成情報を含む。例えば、HARQ構成情報は、HARQフィードバックパラメータまたはフィードバックリソースの構成を含むことができるので、MTCHの受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むかどうかが判断され得、これはシグナリングオーバヘッドを節約できる。
【0081】
例えば、受信されたMTCH構成情報が、UEのために基地局によって構成されたMTCHがHARQをサポートすることを示す場合、MTCHが接続状態MTCHであると決定され得る。
【0082】
受信されたMTCH構成情報がMTCHのHARQ構成情報を含む場合、MTCHが接続状態MTCHであると決定され得る。
【0083】
また、受信設定情報とMTCHとが1対1に対応していてもよい。
【0084】
図3は、一実施形態による、接続状態MTCHを示すための方法のフローチャートである。
【0085】
この方法は、ネットワーク側の基地局など、ネットワーク側によって実行され得る。基地局によって維持されるセルは、MBSトラフィックをサポートする。MBSトラフィックをサポートするセルの中で、UEがデータ受信のためにRRC接続状態を維持することを要求するMTCHが存在し得る。したがって、基地局は、UEのために構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを事前にUEに通知できる。
【0086】
いくつかの実施形態では、後述のS301で提供される状態切替方法は、ネットワーク装置内の状態切替機能を有するチップによって実行されてもよく、ネットワーク装置内のベースバンドチップによって実行されてもよい。
【0087】
具体的には、図3を参照すると、この実施形態における方法は、S301を含むことができる。
【0088】
S301で、基地局は、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信する。
【0089】
いくつかの実施形態では、方法は、S301の前に、構成されたMTCHごとに、MTCHが接続状態MTCHであるかどうかを判断することをさらに含むことができる。接続状態MTCHであると判断された場合、対応する受信構成情報がMTCHのために生成され、S301が実行されて、受信構成情報がUEに送信される。
【0090】
いくつかの実施形態では、S301は、構成されたセル内のすべてのMTCHをトラバースして、各MTCHが接続状態MTCHであるかどうかを判断するなど、すべてのMTCHについて実行され得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、S301は、端末がRRC接続状態のみで接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に構成されたHARQ構成情報を使用することを含み得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、S301は、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に構成されたHARQをサポートすることの指示を使用することを含むことができる。
【0093】
例えば、受信構成情報が、HARQをサポートするという指示で構成されている場合、またはHARQ構成情報で構成されている場合、MTCHが接続状態MTCHであることを暗示的に示すことができる。したがって、受信構成情報を受信したUEにとって、今回構成されたMTCHがHARQをサポートするという指示またはHARQ構成情報を含むことが判明した場合、そのMTCHが接続状態MTCHであると判断でき、MTCHによって送信されたデータの受信中、UEはRRC接続状態を維持する必要がある。
【0094】
いくつかの実施形態では、S301は、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、受信構成情報に含まれ、RRC接続状態のみを含む受信RRC状態情報を使用することを含んでもよい。受信RRC状態情報は、接続状態MTCHによって送信されたデータを受信するために必要なRRC状態を示すために使用される。
【0095】
いくつかの実施形態では、基地局はビットマップを使用して、接続状態MTCHの受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むことを示す。すなわち、基地局は、ビットマップを使用して、接続状態MTCHの受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むかどうかを示すことができる。
【0096】
例えば、基地局は、MTCH1、MTCH2、MTCH3、MTCH4、及びMTCH5の受信構成情報を送信でき、5ビットの文字列が使用されて、5つのMTCHのRRC状態情報がRRC接続状態のみを含むかどうかを示すことができる。
【0097】
ある位置のビットを1とすると、MTCHに対応する受信RRC状態情報がRRC接続状態のみを含むことを示す。したがって、受信構成情報の文字列が11101である場合、MTCH1、MTCH2、MTCH3、およびMTCH5の受信RRC状態情報はRRC接続状態のみを含み、MTCH4の受信RRC状態情報はRRC接続状態のみを含むのではないことを示す。
【0098】
いくつかの実施形態では、S301は、システム情報またはMCCHを介して接続状態MTCHの受信構成情報を送信することを含み得る。
【0099】
例えば、基地局は、各MTCHの受信RRC状態情報をシステム情報またはMCCHで示すことができ、MCCHは、MTCHの送信周期などの受信構成情報を示す制御チャネルである。
【0100】
この実施形態の解決策を採用することによって、ネットワークが、受信構成情報を介して、UEのために構成されたMTCHが接続状態MTCHであるかどうかを示すため、UEは、構成されたMTCHでのデータ受信中にRRC接続状態を維持する必要があるかどうかを判断できる。さらに、受信構成情報を受信したUEは、構成されたMTCHが接続状態MTCHである場合、自身のMBSトラフィックの受信に影響を与えることを回避するために、上記の状態切替方法を実行して、自身の状態の切替を正確に制御できる。
【0101】
すなわち、ネットワーク側がMTCHの受信RRC状態情報を示すことにより、UEは適切なRRC状態でMTCHのデータを受信でき、MBSトラフィックの向上を実現できる。
【0102】
図4は、一実施形態による状態切替装置の構造図である。当業者は、図1に示す方法を実行するために、状態切替装置4が利用され得ることを理解できる。
【0103】
図4を参照すると、状態切替装置4は、接続状態MTCHによって送信されたデータの受信に応答してデータ非アクティブタイマーを開始または再開するように構成された開始回路41と、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路42と、を含み得る。接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0104】
状態切替装置4の動作原理および動作モードの詳細は、図1の関連説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0105】
いくつかの実施形態では、状態切替装置4は、UE内の状態切替機能を有するチップ、またはシステムオンチップ(System-On-Chip:SOC)若しくはベースバンドチップなどのデータ処理機能を有するチップ、またはUE内の状態切替機能を有するチップを含むチップモジュール、またはデータ処理機能を有するチップを含むチップモジュール、またはUEに対応し得る。
【0106】
図5は、一実施形態による状態切替装置の構造図である。当業者は、図2に示す方法を実行するために、状態切替装置5が利用され得ることを理解できる。
【0107】
図5を参照すると、状態切替装置5は、データ非アクティブタイマーの満了に応答して、および接続状態MTCHによって送信されるデータの受信要求がないことに基づいて、RRC接続状態からRRCアイドル状態に切り替わるように構成された切替回路51を含むことができる。接続状態MTCHは、端末がRRC接続状態でのみ受信できるMTCHである。
【0108】
状態切替装置5の動作原理および動作モードの詳細は、図2の関連説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0109】
いくつかの実施形態において、状態切替装置5は、UE内の状態切替機能を有するチップ、またはSOC若しくはベースバンドチップなどのデータ処理機能を有するチップ、またはUE内の状態切替機能を有するチップを含むチップモジュール、またはデータ処理機能を有するチップを含むチップモジュール、またはUEに対応し得る。
【0110】
図6は、一実施形態による接続状態MTCHを示すための装置の構造図である。当業者は、図3に示す方法を実行するために、接続状態MTCHを示すための装置6が利用され得ることを理解できる。
【0111】
図6を参照すると、接続状態MTCHを示すための装置6は、端末がRRC接続状態でのみ接続状態MTCHを受信できることを示すために、接続状態MTCHの受信構成情報を送信するように構成された送信回路61を含むことができる。
【0112】
接続状態MTCHを示すための装置6の動作原理および動作モードの詳細は、図3の関連する説明を参照でき、ここでは繰り返さない。
【0113】
いくつかの実施形態では、接続状態MTCHを示すための装置6は、ネットワーク装置内の状態切替機能を有するチップ、またはSOC若しくはベースバンドチップなどのデータ処理機能を有するチップ、またはネットワーク装置内の状態切替機能を有するチップを含むチップモジュール、またはデータ処理機能を有するチップを含むチップモジュール、またはネットワーク装置に対応し得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、上記の実施形態で説明された製品および各装置の各モジュール/ユニットは、ソフトウェアモジュール/ユニットまたはハードウェアモジュール/ユニットであってもよいし、一部がソフトウェアモジュール/ユニットであり、一部がハードウェアモジュール/ユニットであってもよい。
【0115】
例えば、チップに適用または統合される各装置または製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装され得る。または、少なくともいくつかのモジュール/ユニットは、チップ内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)は、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。チップモジュールに適用または統合される各装置または製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装され得る。異なるモジュール/ユニットは、(チップまたは回路モジュールなど)同じ構成要素またはチップモジュールの異なる構成要素に配置され得る。または、少なくともいくつかのモジュール/ユニットは、チップモジュール内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)は、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。端末に適用または統合される各装置または製品について、そこに含まれる各モジュール/ユニットは、回路などのハードウェアによって実装され得る。異なるモジュール/ユニットは、(チップまたは回路モジュールなど)同じ構成要素または端末の異なる構成要素に配置され得る。または、少なくともいくつかのモジュール/ユニットは、端末内に統合されたプロセッサ上で実行されるソフトウェアプログラムによって実装され、モジュール/ユニットの残りの部分(存在する場合)は、回路などのハードウェアによって実装されてもよい。
【0116】
本開示の一実施形態では、コンピュータ命令が格納された記憶媒体が提供され、コンピュータ命令が実行されると、図1から図3に示される上記の方法のいずれかが実行される。記憶媒体は、不揮発性メモリまたは非一時的メモリなどのコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクを含み得る。
【0117】
本開示の一実施形態では、メモリおよびプロセッサを含む端末が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図1および図2に示される上記の方法が実行される。端末はUEであってもよい。
【0118】
本開示の一実施形態では、メモリおよびプロセッサを含む基地局が提供され、メモリにはコンピュータ命令が格納されており、プロセッサがコンピュータ命令を実行すると、図3に示される上記の方法が実行される。基地局はNR基地局であってもよい。
【0119】
本開示の技術的解決策は、5G通信システム、4Gおよび3G通信システム、並びに6Gおよび7G通信システムなどの将来の様々な新しい通信システムに適用され得る。
【0120】
本開示の技術的解決策はまた、リレーネットワークアーキテクチャ、デュアルリンクアーキテクチャ、および車とあらゆるものの接続(Vehicle-to-Everything)のアーキテクチャを含むがこれらに限定されない、異なるネットワークアーキテクチャに適用され得る。
【0121】
本開示の実施形態では、コアネットワークは、進化型パケットコア(Evolved Packet Core:EPC)、5Gコアネットワーク、または将来の通信システムにおける新しいコアネットワークであってもよい。5Gコアネットワークは、一連の装置で構成され、モビリティ管理機能などの機能を提供するアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)、パケットのルーティングおよび転送およびサービス品質(Quality of Service:QoS)管理などの機能を提供するユーザプレーン機能(User Plane Function:UPF)、およびセッション管理およびIPアドレスの割当および管理などの機能を提供するセッション管理機能(Session Management Function:SMF)を実装する。EPCは、モビリティ管理およびゲートウェイ選択などの機能を提供するMME、データパケット転送などの機能を提供するサービングゲートウェイ(Serving Gateway:S-GW)、および端末アドレスの割当およびレート制御などの機能を提供するPDNゲートウェイ(PDN Gateway:P-GW)で構成され得る。
【0122】
MBSトラフィックの場合、コアネットワークは、パケット転送、MBSセッション管理、QoS管理、および送信モード切替(ユニキャスト送信モードとマルチキャスト/ブロードキャスト送信モードとの間の切替)などの機能を実装するためのいくつかの新しいネットワーク要素を含み得る。別の方法は、既存のコアネットワーク内のネットワーク要素によって機能を実装することである。
【0123】
本開示の実施形態における基地局(Base Station:BS)は、基地局機器と呼ばれることもあり、無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)に配置される装置である。例えば、2Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、基地局(Base Transceiver Station:BTS)を含む。3Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、ノードB(Node B)を含む。4Gネットワークにおいて基地局機能を提供する機器は、発展型ノードB(evolved Node B:eNB)を含む。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)において、基地局機能を提供する機器がアクセスポイント(Access Point:AP)である。5G新無線(New Radio:NR)において基地局機能を提供する機器は、gNBとng-eNBを含む。gNBと端末は、NR技術を使用して通信し、ng-eNBと端末は進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access:E-UTRA)技術を使用して通信する。gNBとng-eNBの両方が5Gコアネットワークに接続され得る。基地局は、また、将来の新しい通信システムにおいて基地局機能を提供する機器を指す。
【0124】
本開示の実施形態における基地局制御装置は、2Gネットワークにおける基地局制御装置(Base Station Controller:BSC)、3Gネットワークにおける無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)などの基地局を管理するための装置、または将来の新しい通信システムにおいて基地局を制御し管理する装置である。
【0125】
本開示の実施形態におけるネットワーク側は、無線アクセスネットワークの基地局、無線アクセスネットワークのBSC、およびコアネットワーク上のデバイスを含む、端末に通信サービスを提供する通信ネットワークを指す。
【0126】
本開示の実施形態における端末は、UE、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザ局、移動局(Mobile Station:MS)、リモート局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末機器、無線通信機器、ユーザエージェントまたはユーザ装置の様々な形態を指すことができる。端末機器はさらに、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol:SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop:WLL)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたはその他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークの端末機器、または将来の進化した公衆陸上移動体通信網(Public Land Mobile Network:PLMN)の端末機器であってもよく、本開示の実施形態に限定されない。
【0127】
本開示の実施形態では、アクセスネットワークから端末への一方向の通信リンクは、ダウンリンクと定義され、ダウンリンクで送信されるデータは、ダウンリンクデータであり、ダウンリンクデータの送信方向は、ダウンリンク方向と称される。また、端末からアクセスネットワークへの一方向の通信リンクは、アップリンクと定義され、アップリンクで送信されるデータは、アップリンクデータであり、アップリンクデータの送信方向は、アップリンク方向と称される。
【0128】
本開示における用語「および/または」は、関連付けられた対象を説明する単なる関連付け関係であり、3つのタイプの関係があり得ることを示していることが理解され得る。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、ことを表し得る。また、本開示における文字「/」は、前後の関連付けられた対象が「または」の関係にあることを表す。
【0129】
本開示の実施形態における「複数」とは、2つ以上を意味する。
【0130】
本開示の実施形態における第1、第2などの説明は、単に対象を示し、区別するためのものであり、本開示の実施形態における装置の数の特定の限定または順序を表すものではなく、本開示の実施形態に対するなんらかの限定を構成するものではない。
【0131】
本開示の実施形態における「接続」は、装置間の通信を実現するための直接接続または間接的な接続などの様々な接続方法を指し、本開示の実施形態に限定されない。
【0132】
本開示の実施形態では、プロセッサは、中央処理装置(CPU)、または他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェア部品などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0133】
本開示の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであってもよく、または揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことも理解されたい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能EPROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。限定ではなく例として、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、DRAMへの同期接続(SLDRAM)、およびダイレクトラムバスRAM(DR-RAM)など、さまざまな形式のRAMが利用可能である。
【0134】
上記の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって全体的または部分的に実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、上記の実施形態は、全体的または部分的にコンピュータプログラム製品の形で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令またはコンピュータプログラムを含む。本開示の実施形態による手順または機能は、コンピュータ命令またはコンピュータプログラムがコンピュータに読み込まれまたは実行されたときに、全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブルデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよく、例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに有線または無線(例えば、赤外線、ワイヤレス、マイクロ波など)で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、または利用可能な媒体の1つまたは複数のセットを含むサーバまたはデータセンタなどのデータ記憶装置であってもよい。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッドディスクであってもよい。
【0135】
本開示の様々な実施形態において、上述の処理のシーケンス番号は、実行シーケンスを表すものではなく、各処理の実行シーケンスは、その機能および固有の論理によって決定されるべきであり、本開示の実施形態の実装処理を限定しないということが理解されるべきである。
【0136】
本開示の上記の実施形態において、開示された方法、装置、およびシステムは、他の方法で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施形態は単なる例示であり、例えば、ユニットの分割は単なる1つの論理的な分割であり、他の分割が実際に実現され得、例えば、複数のユニットまたは構成要素が別のシステムに組み込まれまたは統合されてもよく、または一部の機能が省略されるか、または実行されなくてもよい。さらに、図示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェース、装置またはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0137】
別個の部品として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもされていなくてもよく、ユニットとして示されている部品は、物理的なユニットであってもなくてもよく、つまり、一カ所に配置されてもよいし、複数のネットワークに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従ってユニットの一部またはすべてが選択され得る。
【0138】
さらに、本開示の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットが物理的に分離されてもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で、またはハードウェアとソフトウェア機能ユニットの形で実現され得る。
【0139】
ソフトウェア機能ユニットの形態で実装される統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。ソフトウェア機能ユニットは記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワーク装置)に本開示の実施形態における方法のいくつかのステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。また、記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどの、プログラムコードを記憶するための媒体であってもよい。
【0140】
本開示は、その好ましい実施形態を参照して上記に開示されてきたが、本開示は、限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解されたい。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、実施形態を修正および変更できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6