(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20240828BHJP
【FI】
G06Q30/0242
(21)【出願番号】P 2023074085
(22)【出願日】2023-04-28
【審査請求日】2023-04-28
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】工藤 亜沙子
【審査官】和田 財太
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-176061(JP,A)
【文献】国際公開第2015/033577(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に関する広告を表示す
る装置から、ユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信する第1受信部と、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信する第2受信部と、
前
記装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前
記装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する判定部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第1受信部は、前
記装置から、更に、前
記装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザのユーザ情報を受信し、
前記判定部は、前記入れ物を使用したユーザが前記商品を購入したと判定した場合、購入された前記商品に関する情報と前記ユーザ情報とを対応づけてデータベースに格納する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データベースに格納された前記商品に関する情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記商品を購入したユーザのユーザ情報に関する統計データを出力する、出力部、を有する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1受信部は、前
記装置から、前
記装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザの画像に関する情報を受信し、
前記ユーザの画像に関する情報に基づいて、前記ユーザがECサイトで利用する識別子を取得する取得部、を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1受信部は、前
記装置から、前
記装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザのユーザ情報を受信し、
前記ユーザ情報に基づいて、前
記装置に表示させる広告を選択して前
記装置に指示する選択部、を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1受信部は、前記第1識別情報に加えて、前
記装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザの顔の画像を受信し、
前記判定部は、前
記装置から前記ユーザの顔の画像を受信し、前
記装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前
記装置に表示された広告に対応する場合、前記広告を閲覧したユーザが前記商品を購入したと判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1受信部は、前記第1識別情報に加えて、前
記装置に表示された広告を示す広告識別子を受信し、
前記判定部は、前記端末から受信した商品情報が、前記広告識別子によって示される前
記装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告識別子に対応する広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
商品に関する広告を表示す
る装置から、前
記装置に表示された広告を閲覧したユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信するステップと、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信するステップと、
前
記装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前
記装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
商品に関する広告を表示す
る装置から、前
記装置に表示された広告を閲覧したユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信するステップと、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信するステップと、
前
記装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前
記装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタルサイネージと呼ばれる表示装置が知られている。例えば特許文献1には、顧客がデジタルサイネージの前に来るまでの行動を考慮して、デジタルサイネージに表示する広告用コンテンツを切り替えることが開示されている。また、複数のデジタルサイネージが備えるカメラで撮影された画像を利用することで、デジタルサイネージに表示される広告用コンテンツを見た後の顧客の商品接触や、接触した商品の購買有無等の顧客行動の追跡を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタルサイネージに表示された広告を参照したユーザが、実際に広告の商品を購入したか否かを判定することで、広告の効果を測定することができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、POSレジスタの前に設置されたデジタルサイネージが備えるカメラの画像にユーザの顔が写らなかった場合や、当該画像にユーザが購入した商品が写らなかった場合、ユーザや購入商品を正しく認識することができず、広告の効果を正しく測定することができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、広告の効果をより正確に測定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、商品に関する広告を表示する表示装置から、ユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信する第1受信部と、端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信する第2受信部と、前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する判定部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、広告の効果をより正確に測定することを可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】広告システムのシステム構成例を示す図である。
【
図2】情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】デジタルサイネージ及びPOS端末のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】情報処理装置、デジタルサイネージ及びPOS端末の機能ブロック構成例を示す図である。
【
図5】広告DB及び広告管理DBの一例を示す図である。
【
図6】広告システムが実行する処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【
図7】広告システムが実行する処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
<システム構成>
図1は、広告システム1のシステム構成例を示す図である。情報処理装置10は、1以上のデジタルサイネージ20(表示装置とも呼ばれる)及び1以上のPOS(Point of Sales)端末30(端末とも呼ばれる)と無線又は有線の通信ネットワークNを介して接続され、相互に通信を行うことができる。
【0011】
情報処理装置10は、デジタルサイネージ20で表示された広告の効果を測定する装置である。情報処理装置10は、デジタルサイネージ20及びPOS端末30から取得した情報に基づいて、デジタルサイネージ20で表示された広告を閲覧したユーザが実際に購入したか否かを判定する。また、情報処理装置10は、広告を見て商品を購入したユーザの属性等に関するデータを記憶しておき、どのようなユーザが広告を見て商品を購入しているのかを示す統計データを出力する。
【0012】
デジタルサイネージ20は、ディスプレイを備えており、ディスプレイ上に商品に関する広告を表示する。広告を表示するための広告データ(静止画データ又は映像データ)は、情報処理装置10からデジタルサイネージ20に配信されてもよいし、情報処理装置10以外の他の装置から配信されてもよい。デジタルサイネージ20は、タグ読取装置を備えており、入れ物に取り付けられたタグのタグID(以下、「入れ物ID」と言う)を読み取ることができる。入れ物には、かご(バスケット)に限られず、ショッピングカート、手提げ袋等も含まれる。当該タグは、例えばRFID(Radio Frequency Identification)に対応するRFタグであってもよい。なお、入れ物IDは、店舗で利用される入れ物を一意に認識する識別子である。
【0013】
また、デジタルサイネージ20は、撮影装置(カメラ)を備えており、デジタルサイネージ20のディスプレイを閲覧しているユーザを撮影することができる。本実施形態では、デジタルサイネージ20は、POS端末30と同一の店舗に設置されていることを想定しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0014】
POS端末30は、店舗に設置され、各種の会計処理を行う。POS端末30も、デジタルサイネージ20と同様、入れ物IDを読み取ることができる。また、POS端末30は、撮影装置(カメラ)を備えており、会計を行うユーザを撮影するようにしてもよい。
【0015】
本実施形態では、デジタルサイネージ20は、ユーザが使用している入れ物の入れ物IDを読み取って情報処理装置10に送信する。また、POS端末30は、会計時に、ユーザが使用している入れ物の入れ物IDを読み取り、購入した商品に関する情報と共に情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、商品を購入したユーザの入れ物の入れ物IDと、デジタルサイネージ20から取得した入れ物IDとが一致し、かつ、ユーザが購入した商品が、デジタルサイネージ20に表示される広告に関する商品である場合、入れ物を使用するユーザは、デジタルサイネージ20に表示された広告を閲覧して商品を購入したと判断する。
【0016】
<ハードウェア構成>
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ11、メモリ(例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory))、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信装置13、入力操作を受け付ける入力装置14、及び情報の出力を行う出力装置15を有する。入力装置14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力装置15は、例えば、ディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。情報処理装置10は、1又は複数の物理的なサーバ等から構成されていてもよいし、ハイパーバイザー(hypervisor)上で動作する仮想的なサーバを用いて構成されていてもよいし、クラウドサーバを用いて構成されていてもよい。
【0017】
図3は、デジタルサイネージ20及びPOS端末30のハードウェア構成例を示す図である。デジタルサイネージ20及びPOS端末30は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ21、メモリ(例えばRAM又はROM)、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置22、有線又は無線通信を行う通信装置23、入力操作を受け付ける入力装置24、情報の出力を行う出力装置25、及び撮影装置26を有する。通信装置23は、RFIDと通信することが可能であってもよい。入力装置24は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力装置25は、例えば、ディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。撮影装置26は、静止画又は動画を撮影するカメラである。
【0018】
<機能ブロック構成>
図4は、情報処理装置10、デジタルサイネージ20及びPOS端末30の機能ブロック構成例を示す図である。
【0019】
(情報処理装置)
情報処理装置10は、記憶部100と、第1受信部101と、第2受信部102と、第1送信部103と、第2送信部104と、判定部105と、出力部106と、取得部107と、選択部108とを含む。第1受信部101と第2受信部102とを、まとめて受信部と称してもよい。第1送信部103と第2送信部104とを、まとめて送信部と称してもよい。記憶部100は、情報処理装置10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、第1受信部101と、第2受信部102と、第1送信部103と、第2送信部104と、判定部105と、出力部106と、取得部107と、選択部108とは、情報処理装置10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ又はCD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体であってもよい。
【0020】
記憶部100は、広告に関するデータ及び広告に対応する商品を格納する広告DB(DataBase)100aと、広告効果を管理する広告管理DB100bとを記憶する。
【0021】
図5は、広告DB100a及び広告管理DB100bの一例を示す図である。
図5のAは、広告DB100aの一例を示す。「広告ID」は、広告を一意に識別する識別子である。「コンテンツデータ」は、広告の動画又は静止画データである。「対応商品ID」は、広告に対応する商品の識別子を示す。「ターゲット情報」は、広告がターゲットとするユーザのユーザ属性を示す。例えば、「ターゲット情報」には、広告A001は20代男性向け、広告A003は30代女性向けといった情報が格納されてもよい。つまり、広告DB100aは、広告の広告IDと、広告のコンテンツデータと、広告に対応する商品の商品IDとを対応づけて管理するデータベースである。
【0022】
図5のBは、広告管理DB100bの一例を示す。「日時」は、ユーザが商品を購入した日時を示す。「広告ID」は、広告を一意に識別する識別子である。「入れ物ID」は、店舗内でユーザが使用していた入れ物のIDを示す。「ユーザ情報」は、デジタルサイネージ20から取得した、入れ物を使用するユーザに関する各種の情報である。ユーザ情報は、デジタルサイネージ20で撮影された、入れ物を使用するユーザのユーザ画像に基づいて生成される。ユーザ情報には、例えば、ユーザの属性、及び/又は、ユーザを撮影した画像に関する情報(例えばユーザの顔の画像データ、当該画像データから抽出されたユーザの特徴量等)が含まれていてもよい。「購入商品ID」は、ユーザが購入した商品の識別子である。なお、「購入商品ID」はユーザが広告に対応する商品を購入した場合に設定され、広告に対応する商品を購入しなかった場合には設定されない。
図4に戻り説明を続ける。
【0023】
第1受信部101は、デジタルサイネージ20から各種情報を受信する。また、第1受信部101は、デジタルサイネージ20から、ユーザが使用する入れ物を識別する、入れ物ID(第1識別情報)を受信する。
【0024】
また、第1受信部は、デジタルサイネージ20から、更に、デジタルサイネージ20で撮影された、入れ物を使用するユーザのユーザ情報を受信するようにしてもよい。また、第1受信部は、デジタルサイネージ20から、デジタルサイネージ20で撮影された、入れ物を使用するユーザの画像に関する情報を受信するようにしてもよい。
【0025】
第2受信部102は、POS端末30から各種情報を受信する。また、第2受信部102は、POS端末30から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する入れ物ID(第2識別情報)と、ユーザが購入した商品に関する商品情報とを受信する。
【0026】
第1送信部103は、デジタルサイネージ20に対して各種情報を送信する。例えば、第1送信部103は、デジタルサイネージ20に対し、デジタルサイネージ20のディスプレイに表示させる広告の広告データを送信するようにしてもよい。
【0027】
第2送信部104は、POS端末30に対して各種情報を送信する。
【0028】
判定部105は、デジタルサイネージ20から受信した入れ物ID(第1識別情報)とPOS端末30から受信した入れ物ID(第2識別情報)とが一致し、かつ、POS端末30から受信した商品情報がデジタルサイネージ20に表示された広告に対応する場合、入れ物を使用したユーザが、広告を閲覧して当該商品を購入したと判定する。なお、デジタルサイネージ20に表示される広告は常時固定であってもよい。その場合、判定部105は、どの商品がデジタルサイネージ20に表示された広告に対応するのかを、予め記憶しておくようにしてもよい。
【0029】
デジタルサイネージ20に表示される広告は可変(例えばユーザに応じて広告を変化させることや、時間帯によって広告を変化させる等)であってもよい。この場合、第1受信部は、デジタルサイネージ20から、入れ物ID(第1識別情報)に加えて、デジタルサイネージ20に表示された広告を示す広告ID(広告識別子)を受信するようにしてもよい。また、判定部105は、POS端末30から受信した商品情報が、デジタルサイネージ20から受信した広告IDによって示される、デジタルサイネージ20に表示された広告に対応する場合に、入れ物を使用したユーザが、当該広告IDに対応する広告を閲覧して商品を購入したと判定するようにしてもよい。なお、判定部105は、どの商品がどの広告IDの広告に対応するのかを、広告DB100aを参照することで把握することができる。例えば、デジタルサイネージ20から受信した広告IDがA001であり、かつ、POS端末30から受信した、ユーザが購入した商品を示す商品情報が、当該広告ID(A001)に対応する商品である場合、判定部105は、入れ物を使用したユーザは、広告ID(A001)の広告を閲覧して商品を購入したと判断するようにしてもよい。一方、デジタルサイネージ20から受信した広告IDがA001であり、かつ、POS端末30から受信した、ユーザが購入した商品を示す商品情報が、当該広告ID(A001)に対応しない商品である場合、判定部105は、入れ物を使用したユーザは、広告ID(A001)の広告を閲覧したが、当該広告に対応する商品を購入しなかったと判断するようにしてもよい。
【0030】
また、判定部105は、入れ物を使用したユーザは商品を購入したと判定した場合、当該商品の商品ID(購入された商品に関する情報)とユーザ情報とを対応づけて、広告管理DB100b(データベース)に格納するようにしてもよい。
【0031】
出力部106は、広告管理DB100bに格納された購入商品ID(購入された商品に関する情報)とユーザ情報とに基づいて、商品を購入したユーザのユーザ情報に関する統計データを出力する。
【0032】
取得部107は、ユーザ情報に含まれるユーザの画像に関する情報に基づいて、ユーザがECサイトで利用する識別子を取得する。例えば、ECサイトにて、予めユーザの顔の画像から抽出されたユーザの特徴量とECサイト用のユーザ識別子とが予め対応づけて記憶されているものとする。この場合、取得部107は、当該ECサイトのサーバに対し、抽出したユーザの特徴量を送信することで、ECサイトで利用されているユーザ識別子を問い合わせるようにしてもよい。
【0033】
選択部108は、第1受信部101で受信されたユーザ情報に基づいて、デジタルサイネージ20に表示させる広告を選択する。例えば、選択部108は、ユーザ情報に含まれるユーザ属性と、広告DB100aの「ターゲット情報」で指定されるユーザ属性とを比較することで、デジタルサイネージ20に表示させる広告を選択するようにしてもよい。また、選択部108は、選択した広告を表示するようにデジタルサイネージ20に指示する。
【0034】
(デジタルサイネージ)
デジタルサイネージ20は、記憶部200と、受信部201と、送信部202と、取得部203と、画像処理部204と、表示処理部205とを含む。記憶部200は、デジタルサイネージ20が備える記憶装置22を用いて実現することができる。また、受信部201と、送信部202と、取得部203と、画像処理部204と、表示処理部205とは、デジタルサイネージ20のプロセッサ21が、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0035】
記憶部200は、デジタルサイネージ20の動作に関する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部200は、ディスプレイに表示する広告のコンテンツデータを記憶する。また、記憶部200は、コンテンツデータと広告IDとを対応づけて記憶してもよい。
【0036】
受信部201は、情報処理装置10から各種のデータを受信する。送信部202は、情報処理装置10に対して各種のデータを送信する。例えば、送信部202は、入れ物を使用するユーザの入れ物ID、ユーザ情報、及び、ユーザが閲覧した広告の広告IDを情報処理装置10に送信するようにしてもよい。
【0037】
取得部203は、デジタルサイネージ20の近傍に存在するユーザが使用している入れ物の入れ物IDを取得する。画像処理部204は、撮影装置26で撮影されたユーザの画像を解析することで、ユーザ情報を生成する。表示処理部205は、ディスプレイに、広告のコンテンツを表示させる。
【0038】
(POS端末)
POS端末30は、記憶部300と、受信部301と、送信部302と、取得部303とを含む。記憶部300は、POS端末30が備える記憶装置22を用いて実現することができる。また、受信部301と、送信部302と、取得部303とは、POS端末30のプロセッサ21が、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0039】
受信部301は、情報処理装置10から各種の情報を受信する。送信部302は、情報処理装置10に対し各種の情報を送信する。例えば、送信部302は、商品を購入したユーザの入れ物IDと、ユーザが購入した商品に関する商品情報とを情報処理装置10に送信する。
【0040】
取得部303は、POS端末30で商品を購入するユーザが使用している入れ物の入れ物IDを取得する。
【0041】
<処理手順>
図6及び
図7は、広告システム1が実行する処理手順の一例を示すシーケンス図である。なお、ステップS103~ステップS106の処理手順は、デジタルサイネージ20の近傍にユーザが存在する場合に実行される。また、ステップS107~ステップS111の処理手順は、ユーザが商品を購入した場合に実行される。
【0042】
ステップS101で、情報処理装置10は、広告DB100aから広告データを取得し、デジタルサイネージ20に送信する。広告データには、デジタルサイネージ20に表示させる広告の広告ID及びコンテンツデータが含まれる。なお、ステップS101の処理手順は、情報処理装置10に代えて、情報処理装置10以外の装置(例えば広告配信装置等)によって実行されてもよい。若しくは、ステップS101の処理手順は省略されてもよい。この場合、デジタルサイネージ20には、予め広告のコンテンツと広告IDとが記憶されていてもよい。
【0043】
ステップS102で、デジタルサイネージ20の表示処理部205は、ステップS101の処理手順で受信したコンテンツデータをディスプレイに表示させる。
【0044】
なお、ステップS101の処理手順において、複数の広告に関する広告データがデジタルサイネージ20に送信されてもよい。また、デジタルサイネージ20の表示処理部205は、複数の広告のうち1つの広告をディスプレイに表示させるとともに、表示させる広告を、デジタルサイネージ20の近傍にいるユーザの属性等に基づいて、若しくは、所定の時間間隔で切り替えるようにしてもよい。
【0045】
ステップS103で、デジタルサイネージ20の画像処理部204は、撮影装置26で撮影したユーザの画像からユーザ情報を生成する。例えば、画像処理部204は、ユーザ画像から、ユーザの性別及び年齢を識別するようにしてもよい。また、画像処理部204は、ユーザ画像を分析することで、ユーザが広告をどの程度の時間閲覧していたのかを識別するようにしてもよい。また画像処理部204は、ユーザ画像を分析することで、ユーザの特徴量(特徴ベクトル)を抽出するようにしてもよい。
【0046】
ステップS104で、デジタルサイネージ20の取得部203は、デジタルサイネージ20の近傍に存在するユーザが使用する入れ物IDを取得する。
【0047】
ステップS105で、デジタルサイネージ20の送信部202は、情報処理装置10に広告閲覧情報を送信する。広告閲覧情報には、デジタルサイネージ20が表示している広告の広告ID、ステップS103の処理手順で生成されたユーザのユーザ情報、及び、当該ユーザが使用している入れ物の入れ物IDが含まれる。情報処理装置10の第1受信部101は、デジタルサイネージ20から広告閲覧情報を受信する。なお、ユーザ情報には、ユーザ属性を示す属性情報、デジタルサイネージ20でユーザを撮影することで生成された、ユーザの画像に関する情報(画像データや画像データから抽出されたユーザの特徴量等)、ユーザがカメラで撮影された時刻(ユーザが広告を閲覧したと判定される時刻)、及び/又は、ユーザがカメラで撮影された時間長(ユーザが広告を閲覧していたと判定される時間長であり、例えば5秒間や20秒間など)等を含んでいてもよい。また、属性情報は、例えば、ユーザの性別、年齢等を含んでいてもよい。ユーザの画像は、ユーザの顔の画像であってもよい。
【0048】
ステップS106で、情報処理装置10の第1受信部101は、ステップS105の処理手順で受信した広告閲覧情報に含まれる広告ID、入れ物ID及びユーザ情報を、広告閲覧情報を受信した日時と対応づけて広告管理DB100bに格納する。
【0049】
ステップS107で、POS端末30の取得部303は、ユーザが商品を購入する場合、ユーザが使用している入れ物の入れ物IDを取得する。
【0050】
ステップS108で、POS端末30の送信部302は、購入商品情報を情報処理装置10に送信する。購入商品情報には、ユーザが購入した商品の商品IDと、ステップS107の処理手順で取得した入れ物IDとが含まれる。
【0051】
ステップS109で、情報処理装置10の判定部105は、広告管理DB100bの中に、ステップS108の処理手順でPOS端末30から受信した「入れ物ID」と同一の「入れ物ID」を含むレコードが存在するか否かを検索する。なお、判定部105は、同一の入れ物が使い回されることを考慮し、「日時」が、POS端末30から購入商品情報を受信した時刻から所定時間以内のレコードを対象に、「入れ物ID」の検索を行うようにしてもよい。もし、POS端末30から受信した「入れ物ID」と同一の「入れ物ID」を含むレコードが存在しない場合、情報処理装置10は処理を終了する。
【0052】
一方、POS端末30から受信した「入れ物ID」と同一の「入れ物ID」を含むレコードが存在する場合、判定部105は、ステップS108の処理手順で受信した購入商品IDに対応する広告IDを広告DB100aから取得し、取得した広告IDが、当該レコード内の広告IDとが一致するか否かを判断する。取得した広告IDが、当該レコード内の広告IDと一致しない場合、情報処理装置10は処理を終了する。一方、取得した広告IDが、当該レコード内の広告IDと一致する場合、入れ物を使用したユーザが広告を閲覧して商品を購入したと判定し、ステップS110の処理手順に進む。
【0053】
ステップS110で、情報処理装置10の判定部105は、ステップS108の処理手順で受信した購入商品IDを、ステップS109の処理手順で検出した、POS端末30から受信した「入れ物ID」と同一の「入れ物ID」を含むレコードに格納する。
【0054】
ステップS111で、情報処理装置10の出力部106は、広告管理DB100bにアクセスすることで、広告閲覧に関する統計データを生成して出力する。なお、ステップS111の処理手順は、ステップS110の処理手順の後に行われるのではなく、例えば広告管理者等の指示を受けた任意のタイミングで実行されることとしてもよい。
【0055】
例えば、統計データには、広告IDごとに、商品を購入したユーザが過去所定期間内に何人存在したのかを示すデータが含まれていてもよい。また、統計データには、広告を閲覧したと判定されたユーザ(より具体的にはデジタルサイネージ20で検出された、入れ物を使用するユーザ)のうち何割のユーザが商品を購入したのかを示すデータが含まれていてもよい。当該データは、例えば、広告管理DBに含まれる、広告IDが同一である複数のレコードのうち、「購入商品ID」が格納されているレコードの数を、広告IDが同一である複数のレコードの数で割ることで算出可能である。
【0056】
また、統計データには、ユーザが広告を閲覧していたと判定される時間の長さと実際に商品を購入したユーザの割合との関係を示すデータが含まれていてもよい。例えば、広告を1~10秒閲覧したユーザの商品購入割合と、広告を11秒以上閲覧したユーザの商品購入割合とを示すデータが含まれていてもよい。
【0057】
<変形例>
デジタルサイネージ20で表示する広告が動画である場合、デジタルサイネージ20から情報処理装置10に対し、広告を、どの期間で何回繰り返し再生したのかを示すデータが送信されてもよい。例えば、広告IDがA001である動画広告を、8時から10時までの2時間で200回繰り返し再生したことを示すデータが送信されてもよい。また、統計データには、広告の再生回数と、実際に商品を購入したユーザの割合との関係を示すデータが含まれていてもよい。
【0058】
情報処理装置10の取得部107は、ステップS105の処理手順で受信したユーザ情報に含まれる、ユーザの画像に関する情報(例えばユーザの顔画像データ)に基づいて、ECサイトで利用されているユーザIDを取得するようにしてもよい。例えば、ECサイトにて、予めユーザの顔画像から抽出されたユーザの特徴量とECサイト用のユーザIDとが予め対応づけて記憶されているものとする。この場合、取得部107は、ECサイトのサーバに対し、ユーザの特徴量を送信することで、ECサイトで利用されているユーザIDを問い合わせるようにしてもよい。また、取得部107は、当該ユーザIDに対応づけられるユーザのECサイトで表示されている広告、当該ユーザがECサイトで閲覧した商品に関する情報、当該ユーザの属性に関する情報、及び/又は、当該ユーザのECサイトにおける購買履歴等に関する情報等を、ECサイトのサーバから取得するようにしてもよい。これにより、情報処理装置10は、広告を閲覧したと判定されたユーザのECサイトで表示されている広告、ECサイトでユーザが閲覧した商品、ユーザの属性及び購買履歴等の各種情報を利用することができ、ECサイトから得られた各種情報に基づく商品のレコメンドや、デジタルサイネージ20に表示させる広告の選択等を行うことが可能になる。
【0059】
図6の処理手順において、デジタルサイネージ20の近傍に存在するユーザの属性情報に基づいて、デジタルサイネージ20に表示させる広告を変化させるようにしてもよい。この場合、ステップS101及びステップS102の処理手順は省略され、ステップS105で送信される広告閲覧情報は「広告ID」を含まないものとする。まず、情報処理装置10の選択部108は、ステップS105の処理手順で受信したユーザ情報に基づいて、デジタルサイネージ20に表示させる広告を選択する。例えば、選択部108は、ユーザ情報に含まれるユーザ属性と、広告DB100bの「ターゲット情報」で指定されるユーザ属性とを比較することで、デジタルサイネージ20に表示させる広告を選択するようにしてもよい。続いて、情報処理装置10の選択部108は、第1送信部103を介して、選択された広告のコンテンツデータ及び広告IDを、デジタルサイネージ20に送信する。また、ステップS106の処理手順において、情報処理装置10の第1受信部101は、ステップS105の処理手順で受信した広告閲覧情報に含まれる入れ物ID及びユーザ情報と、デジタルサイネージ20に送信した広告IDとを、広告閲覧情報を受信した日時と対応づけて広告管理DB100bに格納する。
【0060】
ステップS105の処理手順で、第1受信部は、デジタルサイネージ20から、デジタルサイネージ20で撮影された、ユーザが使用する入れ物の入れ物IDと、当該入れ物を使用するユーザの顔の画像を受信するようにしてもよい。また、ステップS109の処理手順において、判定部105は、デジタルサイネージ20から入れ物IDとユーザの顔の画像とを受信し、デジタルサイネージ20から受信した入れ物IDとPOS端末30から受信した入れ物IDとが一致し、かつ、POS端末30から受信した商品情報がデジタルサイネージ20に表示された広告に対応する場合、“広告を閲覧したユーザが”当該広告に対応する商品を購入したと判定するようにしてもよい。デジタルサイネージ20でユーザの顔の画像が撮影された場合、当該ユーザは、デジタルサイネージ20に表示された広告を見ていたと推定されるためである。
【0061】
<まとめ>
以上説明した実施形態によれば、広告システム1は、入れ物IDを用いて、入れ物を使用したユーザが、広告を閲覧して実際に商品を購入したことを検出するようにした。これにより、広告の効果をより正確に測定することを可能とする技術を提供することが可能になる。
【0062】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0063】
<付記>
<付記1>
商品に関する広告を表示する表示装置から、ユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信する第1受信部と、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信する第2受信部と、
前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する判定部と、
を有する情報処理装置。
【0064】
<付記2>
前記第1受信部は、前記表示装置から、更に、前記表示装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザのユーザ情報を受信し、
前記判定部は、前記入れ物を使用したユーザが前記商品を購入したと判定した場合、購入された前記商品に関する情報と前記ユーザ情報とを対応づけてデータベースに格納する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【0065】
<付記3>
前記データベースに格納された前記商品に関する情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記商品を購入したユーザのユーザ情報に関する統計データを出力する、出力部、を有する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【0066】
<付記4>
前記第1受信部は、前記表示装置から、前記表示装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザの画像に関する情報を受信し、
前記ユーザの画像に関する情報に基づいて、前記ユーザがECサイトで利用する識別子を取得する取得部、を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0067】
<付記5>
前記第1受信部は、前記表示装置から、前記表示装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザのユーザ情報を受信し、
前記ユーザ情報に基づいて、前記表示装置に表示させる広告を選択して前記表示装置に指示する選択部、を有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0068】
<付記6>
前記第1受信部は、前記第1識別情報に加えて、前記表示装置で撮影された、前記入れ物を使用するユーザの顔の画像を受信し、
前記判定部は、前記表示装置から前記ユーザの顔の画像を受信し、前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記広告を閲覧したユーザが前記商品を購入したと判定する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0069】
<付記7>
前記第1受信部は、前記第1識別情報に加えて、前記表示装置に表示された広告を示す広告識別子を受信し、
前記判定部は、前記端末から受信した商品情報が、前記広告識別子によって示される前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告識別子に対応する広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0070】
<付記8>
商品に関する広告を表示する表示装置から、前記表示装置に表示された広告を閲覧したユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信するステップと、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信するステップと、
前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定するステップと、
を含む情報処理方法。
【0071】
<付記9>
商品に関する広告を表示する表示装置から、前記表示装置に表示された広告を閲覧したユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信するステップと、
端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信するステップと、
前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0072】
1 広告システム、10 情報処理装置、11 プロセッサ、12 記憶装置、13 通信装置、14 入力装置、15 出力装置、20 デジタルサイネージ、21 プロセッサ、22 記憶装置、23 通信装置、24 入力装置、25 出力装置、26 撮影装置、30 POS端末、100 記憶部、100a 広告DB、100b 広告管理DB、101 第1受信部、102 第2受信部、103 第1送信部、104 第2送信部、105 判定部、106 出力部、107 取得部、108 選択部、200 記憶部、201 受信部、202 送信部、203 取得部、204 画像処理部、205 表示処理部、300 記憶部、301 受信部、302 送信部、303 取得部
【要約】
【課題】広告の効果をより正確に測定することを可能にすること。
【解決手段】商品に関する広告を表示する表示装置から、ユーザが使用する入れ物を識別する第1識別情報を受信する第1受信部と、端末から、商品を購入したユーザが使用した入れ物を識別する第2識別情報と、前記商品に関する商品情報とを受信する第2受信部と、前記表示装置から受信した前記第1識別情報と前記端末から受信した前記第2識別情報とが一致し、かつ、前記端末から受信した商品情報が前記表示装置に表示された広告に対応する場合、前記入れ物を使用したユーザが、前記広告を閲覧して前記商品を購入したと判定する判定部と、を有する情報処理装置を提供する。
【選択図】
図4