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特許7545536ゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】ゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/42 20140101AFI20240828BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20240828BHJP
   A63F 13/23 20140101ALI20240828BHJP
   A63F 13/235 20140101ALI20240828BHJP
【FI】
A63F13/42
A63F13/24
A63F13/23
A63F13/235
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023113439
(22)【出願日】2023-07-11
【審査請求日】2023-07-11
(31)【優先権主張番号】202310144990.5
(32)【優先日】2023-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523178396
【氏名又は名称】青島雷神科技股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】王 少華
(72)【発明者】
【氏名】李 艶兵
(72)【発明者】
【氏名】路 凱林
【審査官】池田 剛志
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-000945(JP,A)
【文献】特開2020-018402(JP,A)
【文献】特許第6968477(JP,B1)
【文献】特開2011-107935(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0101343(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,
9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームコントロールコマンドの処理方法であって、
ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに接続されたコントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップと、
前記ゲームコントローラのコマンド符号化規則に従って、前記制御コマンドから第1キーコマンドを解析するステップと、
前記拡張装置の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得するステップと、
前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化して、互換コマンドを得るステップと、
前記拡張装置のホスト接続インタフェースを介して前記制御対象ゲームホストに前記互換コマンドを送信するステップと、を含み、
前記コントローラインタフェースを介して前記拡張装置が受信した前記制御コマンドを取得するステップの前に、
前記自己キーのキー値を定義するためのキー値情報を含む前記拡張装置の設定情報を取得するステップをさらに含み、
前記拡張装置の自己キーがトリガされて生成された前記第2キーコマンドを取得するステップは、
前記自己キーのトリガ信号を取得するステップと、前記キー値情報に基づいて前記トリガ信号を前記第2キーコマンドに変換するステップと、を含み、
前記設定情報は、コントローラ優先、拡張装置優先、及び同時使用を含むコンフリクト処理オプションをさらに含み、
前記コンフリクト処理オプションがコントローラ優先に設定されている場合、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、前記第2キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、前記第1キーコマンド及び重複キー値の部分が削除された後の前記第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含み、
前記コンフリクト処理オプションが拡張装置優先に設定されている場合、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、前記第1キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、重複キー値の部分が削除された後の前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含み、
前記コンフリクト処理オプションが同時使用に設定されている場合、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドのうち、前記重複キー値の部分を同時に残しておき、前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む、
ゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項2】
前記自己キーはリニアキーを含み、前記設定情報はリニア機能起動/停止オプションをさらに含み、
前記自己キーのトリガ信号を取得するステップは、前記リニアキーの押下信号を受信するステップと、前記リニア機能起動/停止オプションが有効に構成されているか否かを判断するステップと、有効に構成されている場合、前記押下信号のキーストローク深さに基づいて、強度値を伴う前記トリガ信号を生成するステップと、有効に構成されていない場合、前記押下信号のキーストローク深さが設定されたトリガ閾値よりも大きい場合、前記トリガ信号を生成するステップと、を含む、
請求項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項3】
前記設定情報は、コントローラ変更情報をさらに含み、
前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、
前記コントローラ変更情報に従って前記第1キーコマンドを変更し、変更した前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む、
請求項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項4】
前記拡張装置の設定情報を取得する前記ステップは、
前記拡張装置の端末接続インタフェースを用いて設定端末を接続するステップと、
前記設定端末が送信した設定ファイルを受信し、前記設定ファイルを解析して、前記設定情報を得るステップと、を含む、
請求項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項5】
前記コントローラインタフェースは、前記ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに適合する有線伝送インタフェースとして構成され、
前記端末接続インタフェースと前記拡張装置のホスト接続インタフェースとは、それぞれ独立した無線伝送インタフェースとして構成される、
請求項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項6】
前記コントローラインタフェースを介して前記拡張装置が受信した前記制御コマンドを取得するステップの前に、
前記ゲームコントローラ及び前記制御対象ゲームホストの特徴情報をそれぞれ取得するステップと、
前記ゲームコントローラの特徴情報から前記ゲームコントローラのコマンド符号化規則を決定するステップと、
前記制御対象ゲームホストの特徴情報から前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項7】
前記制御対象ゲームホストの特徴情報から前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定する前記ステップは、
前記制御対象ゲームホストの特徴情報に基づいて、前記拡張装置が対応するコマンド符号化規則を記憶しているか否かを問い合わせるステップと、
記憶している場合、前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を呼び出すステップと、
記憶していない場合、規則問合せ要求をネットワークサービス装置に送信し、前記規則問合せ要求に応答するコマンド符号化規則を前記ネットワークサービス装置から取得するステップと、を含む、
請求項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項8】
ゲームコントロールコマンドの処理方法であって、
ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに接続されたコントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップと、
前記ゲームコントローラのコマンド符号化規則に従って、前記制御コマンドから第1キーコマンドを解析するステップと、
前記拡張装置の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得するステップと、
前記第1キーコマンド及び前記第2キーコマンドを、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化して、互換コマンドを得るステップと、
前記拡張装置のホスト接続インタフェースを介して前記制御対象ゲームホストに前記互換コマンドを送信するステップと、を含み、
前記コントローラインタフェースを介して前記拡張装置が受信した前記制御コマンドを取得するステップの前に、
前記ゲームコントローラ及び前記制御対象ゲームホストの特徴情報をそれぞれ取得するステップと、
前記ゲームコントローラの特徴情報から前記ゲームコントローラのコマンド符号化規則を決定するステップと、
前記制御対象ゲームホストの特徴情報から前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定するステップと、をさらに含む、
ゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項9】
前記制御対象ゲームホストの特徴情報から前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定する前記ステップは、
前記制御対象ゲームホストの特徴情報に基づいて、前記拡張装置が対応するコマンド符号化規則を記憶しているか否かを問い合わせるステップと、
記憶している場合、前記制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を呼び出すステップと、
記憶していない場合、規則問合せ要求をネットワークサービス装置に送信し、前記規則問合せ要求に応答するコマンド符号化規則を前記ネットワークサービス装置から取得するステップと、を含む、
請求項8に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法。
【請求項10】
前記ゲームコントローラに組付けるための拡張装置であって、
前記ゲームコントローラのホスト接続インタフェースが接続するコントローラインタフェースと、
前記制御対象ゲームホストを接続するためのホスト接続インタフェースと、
プロセッサと、
メモリと、
前記メモリ上に記憶され、前記プロセッサ上で実行されるマシン実行可能プログラムと、を含み、
前記プロセッサは、前記マシン実行可能プログラムを実行するときに、請求項1~9のいずれか1項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法を実現する、
拡張装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理に関し、特にゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームコントローラは、電子ゲーム機の入力装置であり、その押しキーやレバーなどを操作することにより、電子ゲームにおける仮想キャラクタなどのターゲットをコントロールすることができる。ゲームコントローラは、一般的にハンドルの形態として構成されている。
【0003】
デザインされたハンドルは、外形、手触り、機能などがメーカーによって異なる。ビデオゲーム産業の発展に伴い、マイクロソフト社のXbox、ソニー社のPlayStationシリーズ、任天堂社のSwitchなど、数多くのゲームプラットフォームが登場している。
【0004】
一部のゲームプラットフォームのゲーム装置(又はゲームホストと呼ばれる)は、自体のプラットフォームしかサポートできないゲームコントローラを使用している。例えば、Switch Proハンドルは任天堂社独自のコマンドセットしか有さず、任天堂社のゲーム装置としか交換性がなく、他の装置と連動することができず、さまざまなゲームプラットフォームの使用シーンを制限している。このような状況は、ハンドル装置の汎用性に悪影響を与え、ゲームプレーヤーの使用エクスペリエンスを低下させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、さまざまなプラットフォームに適用できるゲームホストを実現することができるゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置を提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、ゲームコントローラの機能を拡張することである。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、ゲームユーザの使用エクスペリエンスを向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
特に、本発明は、ゲームコントロールコマンドの処理方法を提供する。該ゲームコントロールコマンドの処理方法を実行するゲームコントローラの拡張装置は、ゲームコントローラ及び制御対象ゲームホストにそれぞれ接続されており、ゲームコントロールコマンドの処理方法は、
ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに接続されたコントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップと、
ゲームコントローラのコマンド符号化規則に従って、制御コマンドから第1キーコマンドを解析するステップと、
拡張装置の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得するステップと、
第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化して、互換コマンドを得るステップと、
拡張装置のホスト接続インタフェースを介して制御対象ゲームホストに互換コマンドを送信するステップと、を含む。
【0009】
好ましくは、コントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップの前に、
自己キーのキー値を定義するためのキー値情報を含む拡張装置の設定情報を取得するステップをさらに含み、
拡張装置の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得するステップは、
自己キーのトリガ信号を取得するステップと、キー値情報に基づいてトリガ信号を第2キーコマンドに変換するステップと、を含む。
好ましくは、自己キーはリニアキーを含み、設定情報はリニア機能起動/停止オプションをさらに含み、
自己キーのトリガ信号を取得するステップは、リニアキーの押下信号を受信するステップと、リニア機能起動/停止オプションが有効に構成されているか否かを判断するステップと、有効に構成されている場合、押下信号のキーストローク深さに基づいて、強度値を伴うトリガ信号を生成するステップと、有効に構成されていない場合、押下信号のキーストローク深さが設定されたトリガ閾値よりも大きい場合、トリガ信号を生成するステップと、を含む。
【0010】
好ましくは、設定情報は、コントローラ変更情報をさらに含み、
第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、
コントローラ変更情報に従って第1キーコマンドを変更し、変更した第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む。
【0011】
好ましくは、設定情報は、コントローラ優先、拡張装置優先、及び同時使用を含むコンフリクト処理オプションをさらに含み、
コンフリクト処理オプションがコントローラ優先に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第2キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、第1キーコマンド及び重複キー値の部分が削除された後の第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含み、
コンフリクト処理オプションが拡張装置優先に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第1キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、重複キー値の部分が削除された後の第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含み、
コンフリクト処理オプションが同時使用に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドのうち、重複キー値の部分を同時に残しておき、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む。
【0012】
好ましくは、拡張装置の設定情報を取得するステップは、
拡張装置の端末接続インタフェースを用いて設定端末を接続するステップと、
設定端末が送信した設定ファイルを受信し、設定ファイルを解析して、設定情報を得るステップと、を含む。
好ましくは、コントローラインタフェースは、ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに適合する有線伝送インタフェースとして構成され、
端末接続インタフェースとホスト接続インタフェースは、それぞれ独立した無線伝送インタフェースとして構成される。
【0013】
好ましくは、コントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップの前に、
ゲームコントローラ及び制御対象ゲームホストの特徴情報をそれぞれ取得するステップと、
ゲームコントローラの特徴情報からゲームコントローラのコマンド符号化規則を決定するステップと、
制御対象ゲームホストの特徴情報から制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定するステップと、をさらに含む。
【0014】
好ましくは、制御対象ゲームホストの特徴情報から制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を決定するステップは、
制御対象ゲームホストの特徴情報に基づいて、拡張装置が対応するコマンド符号化規則を記憶しているか否かを問い合わせるステップと、
記憶している場合、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則を呼び出すステップと、
記憶していない場合、規則問合せ要求をネットワークサービス装置に送信し、規則問合せ要求に応答するコマンド符号化規則をネットワークサービス装置から取得するステップと、を含む。
【0015】
本発明の別の態様によれば、ゲームコントローラに組付けるための拡張装置であって、
ゲームコントローラのホスト接続インタフェースが接続するコントローラインタフェースと、
制御対象ゲームホストを接続するためのホスト接続インタフェースと、
プロセッサと、
メモリと、
メモリ上に記憶され、プロセッサ上で実行されるマシン実行可能プログラムと、を含み、
プロセッサは、機械実行可能プログラムを実行するときに、上記のいずれか1項に記載のゲームコントロールコマンドの処理方法を実現する、拡張装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置では、ゲームコントローラの拡張装置はゲームコントローラ及び制御対象ゲームホストにそれぞれ接続されている。拡張装置は、コントローラインタフェースを介してゲームコントローラの制御コマンドを受信して解析し、第1キーコマンドを得て、拡張装置の自己キーがトリガされたことを利用して第2キーコマンドを生成し、上記第1キーコマンド及び第2キーコマンドは、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化されて互換コマンドを得て、最後に、拡張装置が制御対象ゲームホストに送信した互換コマンドは、制御対象ゲームホストが認識できるように再符号化される。上記の再処理プロセスにより、ゲームコントローラを様々な種類のゲームプラットフォームに適用できるものとし、従来のホストに限定されることなく、ゲームコントローラの互換性を実現する。また、拡張装置は自己キーを利用してゲームコントローラの機能を拡張しており、ゲームキーを豊富にし、ユーザの操作を容易にすることができる。
【0017】
さらに、本発明のゲームコントロールコマンドの処理方法では、設定情報は、豊富なカスタマイズ機能を提供することができ、ゲームへのユーザのニーズを十分に満たし、ゲーム機能をサポートすることができ、ゲームコントローラ自身が備えていない機能を実現することができ、加えて、ゲームコントローラのコマンドを変更することにより、その新機能を強化することができる。
【0018】
さらに、本発明のゲームコントローラの拡張装置は、ゲームコントローラにリニアキーを付加することもでき、ユーザのエクスペリエンスを豊かにすることができる。
【0019】
当業者であれば、図面を参照した本発明の具体的な実施例の以下の詳細な説明から、本発明の上記及び他の目的、利点、及び特徴を理解しうる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明のいくつかの具体的な実施形態を、限定ではなく例示として詳細に説明する。図面における同一の符号は、同一又は類似の部品又は部分を示している。当業者は、これらの図面が必ずしも比例的に描かれているとは限らないことを理解する。
図1】本発明の一実施例に係るゲームコントローラの拡張装置とゲームコントローラとの組み立て後の概略図である。
図2図1に示したゲームコントローラの拡張装置の概略図である。
図3】本発明の一実施例に係るゲームコントローラの拡張装置が適用されるゲームシステムのシステム構成図である。
図4】本発明の一実施例に係るゲームコントロールコマンドの処理方法の概略的なフローチャートである。
図5】本発明の一実施例に係るゲームコントロールコマンドの処理方法の適用例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
なお、本実施例の説明においては、「前」、「後」などの用語が示す方位又は位置関係は、ゲームコントローラ10の通常使用状態における方位を基準として、図に示す方位又は位置関係を参照して決定することができ、例えば、方位を示す「前」は、ゲームコントローラ10がゲームに向いている側を指す。これは、本実施例の説明を容易にするためだけのものであって、かかる装置又は構成要素が特定の方位を有したり、特定の方位で構成され、動作したりしなければならないことを指示又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと理解するべきではない。
【0022】
図1は、本発明の一実施例に係るゲームコントローラの拡張装置とゲームコントローラとの組み立て後の概略図であり、図2は、図1に示したゲームコントローラの拡張装置の概略図であり、図3は、本発明の一実施例に係るゲームコントローラの拡張装置が適用されるゲームシステムのシステム構成図である。
【0023】
本実施例は、まず、ゲームコントローラ10に着脱可能に装着され、ゲームコントローラ10のキー数及び/又はキー機能を拡張することができるゲームコントローラ10用の拡張装置20を提供する。ゲームコントローラ10は、Switchシリーズハンドル、PSシリーズハンドル、Xboxシリーズハンドル、及び他のサードパーティベンダのゲームハンドルなど、ゲームハンドル又は他のゲームコントロール装置であってもよい。拡張装置20は、ゲームコントローラ10の外形に適合した接続構造を有し、係合などによりゲームコントローラ10に取り付けられる。図1及び図2に示す実施例では、拡張装置20は、ゲームコントローラ10の背面に取り付けられて、ゲームコントローラ10の側面及び背面の外観の形態に適合する適合面を有してもよい。
【0024】
ゲームコントローラ10は、自身が複数のキー110(押下される物理キーと、物理キーに相当するロッカー又はタッチキーを含む)を有する。ゲームコントローラ10は、自己の制御パネルを介して自己の符号化規則に従って、複数のキー110のトリガ信号を、ゲームコントローラ10の自己が適合するゲームホスト30に使用可能な制御コマンドに変換する。従来の使用形態では、ゲームコントローラ10は、自身のホスト接続インタフェース120を利用して、適合するゲームホスト30に直接接続することができる。ゲームコントローラ10のホスト接続インタフェース120は、有線インタフェース(例えば、USBインタフェース)又は無線インタフェース(例えば、ブルートゥース、Wi-Fiなど)とすることができる。
【0025】
本実施例の拡張装置20のコントローラインタフェース230は、ゲームコントローラ10のホスト接続インタフェース120に適合している。例えば、いくつかの実施例では、拡張装置20のコントローラインタフェース230とゲームコントローラ10のホスト接続インタフェース120とは、互いに協働するUSBインタフェースであってもよく、例えば、拡張装置20のコントローラインタフェース230はUSB Type-Cオスポートであり、ゲームコントローラ10のホスト接続インタフェース120はUSB Type-Cメスポートである。
【0026】
拡張装置20自体は、複数のキー210、220が配置されており、これらのキーはリニアキー210及びトリガキー220を含んでもよく、リニアキー210の出力は、押圧されたキーストローク深さに対応する数値であってもよく、強度値を伴うトリガ信号を生成するものとして理解し得る。いくつかの実施例では、リニアキー210の出力の大きさは0~255の間で変化し得る。リニアキー210は、キートリガー、例えば、ゲーム中のアクセル又は他の変換量として使用することができる。ゲームコントローラ10自体がリニアキーを備えていない場合、拡張装置20のリニアキー210により、ゲームコントローラ10の機能を拡張することができる。トリガキー220は、ゲームコントローラ10のキー110に代わるように構成されてもよいし、ゲームコントローラ10の拡張を可能にする新たなキーとして構成されてもよい、通常の押しキー又はタッチキーであってもよい。
【0027】
拡張装置20は、ホスト接続インタフェース270を利用して制御対象ゲームホスト30に接続すること、すなわち、ホスト接続インタフェース270を介して制御コマンドを制御対象ゲームホスト30に送信することができる。ホスト接続インタフェース270は、例えば、USBなどの有線インタフェースやBluetoothなどの無線接続インタフェースなど、制御対象ゲームホスト30が配置可能な接続インタフェースに応じて配置することができる。
【0028】
拡張装置20は、端末接続インタフェース240を利用して設定端末40を接続することもできる。設定端末40は、拡張装置20の機能、性能などをユーザが設定するために、拡張装置20を設定するためのアプリケーションアプリがインストールされている携帯電話、タブレットなどのスマート端末とすることができる。いくつかの実施例では、拡張装置20は、ネットワークから符号化規則などを取得するために、設定端末40を介してネットワークサービス装置50に接続してもよい。
【0029】
すなわち、コントローラインタフェース230は、ゲームコントローラ10のホスト接続インタフェース120に適合する有線伝送インタフェース(USBType-Cなど)として構成され、端末接続インタフェースとホスト接続インタフェースは、それぞれ独立した無線伝送インタフェースとして構成されている。いくつかの実施例では、拡張装置20は、それぞれコントローラインタフェース230、端末接続インタフェース240、ホスト接続インタフェース270として、互いに独立した複数のブルートゥースインターフェースを構成することができ、例えば、コントローラインタフェース230として従来のブルートゥース2.0インタフェースを使用し、端末接続インタフェース240としてBLEを使用することができる。
【0030】
拡張装置20は、プロセッサ250と、メモリ260と、メモリ260に記憶されてプロセッサ250により実行されるマシン実行可能プログラム261と、が配置されており、プロセッサ250は、マシン実行可能プログラム261を実行するときに、本実施例によるいずれかのゲームコントロールコマンドの処理方法を実現する。
【0031】
プロセッサ250は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コンピューティングクラスタ、又は任意の数の他の構成とすることができる。メモリ260は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、又は任意の他の適切な記憶システムを含んでもよい。
【0032】
プロセッサ250は、1つ又は複数のI/O装置(入出力装置)のI/Oインタフェース(入出力インタフェース)に接続されてもよい。I/O装置は、上記のキー210、220のいずれかを含んでもよい。
【0033】
本明細書に記載のマシン実行可能プログラム261は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/又は無線ネットワークなどのネットワークを介してメモリ260にダウンロードすることができる。
【0034】
なお、本明細書で提供されるフローチャート及びブロック図は、本発明の複数の実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実装可能なシステムアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、所定の論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能コマンドを含むモジュール、プログラムセグメント又はコマンドの一部を表すことができる。代替としてのいくつかの実装では、ブロックに示された機能は、図面に示されたものとは異なる順序で発生することもある。例えば、2つの連続したブロックは、実際には実質的に並列に実行されてもよく、関係する機能に応じて逆の順序で実行されてもよい。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行するための専用ハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、専用ハードウェアとコンピュータコマンドとの組み合わせで実装されてもよい。
【0035】
図4は、本発明の一実施例によるゲームコントロールコマンドの処理方法の概略的なフローチャートであり、このゲームコントロールコマンドの処理方法は、ステップS401~ステップS405を含んでもよい。
ステップS401:コントローラインタフェース230を介して拡張装置20が受信した制御コマンドを取得する。
ステップS402:ゲームコントローラ10のコマンド符号化規則に従って、制御コマンドから第1キーコマンドを解析する。
ステップS403:拡張装置20の自己キー210、220がトリガされて生成された第2キーコマンドを取得する。
ステップS404:第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化して、互換コマンドを得る。
ステップS405:拡張装置20のホスト接続インタフェース270を介して、制御対象ゲームホストに互換コマンドを送信する。
【0036】
上記方法では、拡張装置20は、コントローラインタフェース230を介してゲームコントローラ10の制御コマンドを受信して解析し、第1キーコマンドを得て、拡張装置20の自己キー210、220がトリガされたことを利用して第2キーコマンドを生成し、上記第1キーコマンド及び第2キーコマンドは、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化されて互換コマンドを得て、最後に、拡張装置20が被制御ゲームホスト30に送信した互換コマンドは、被制御ゲームホストが認識できるように再符号化される。上記の再処理プロセスにより、ゲームコントローラ10を様々な種類のゲームプラットフォームに適用できるものとし、ゲームコントローラ10が従来のホストに限定されることなく、より汎用的になるようにすることができる。また、拡張装置20は、自己キー210、220を利用してゲームコントローラ10の機能を拡張しており、ゲームキーを豊富にし、ユーザの操作を容易にすることができる。
【0037】
ステップ401の前に、本実施例の方法では、まず、拡張装置20の設定情報を取得してもよい。設定情報は、キー値情報、リニア機能起動/停止オプション、コントローラ変更情報、コンフリクト処理オプションなど、拡張装置20の機能及び性能に関する設定情報を含んでもよい。
【0038】
キー値情報は、自己キー210、220のキー値を定義するために用いられる。上記のステップS403は、自己キーのトリガ信号を取得するステップと、キー値情報に基づいてトリガ信号を第2キーコマンドに変換するステップと、を含んでもよい。すなわち、拡張装置20の自己キー210、220のキー値は、いずれもカスタマイズをサポートすることができる。
【0039】
拡張装置20がリニアキー210を配置している場合、リニア機能起動/停止オプションを使用して、リニアキー210がリニアトリガーとして機能するか、単に通常のキーとして機能するかを定義することができる。上記ステップS403は、リニアキーの押下信号を受信するステップと、リニア機能起動/停止オプションが有効に設定されているか否かを判断するステップと、有効に設定されている場合、押下信号のキーストローク深さに基づいて、強度値を伴うトリガ信号を生成するステップと、有効に設定されていない場合、押下信号のキーストローク深さが設定されたトリガ閾値よりも大きい場合、トリガ信号を生成するステップと、を含んでもよい。リニアキー210は、ゲームコントローラ10にそれ自体が有していない機能を提供することができ、より多くのゲームタスクを達成することができる。リニア機能を必要としないゲームの場合、リニアキー210を使用しないか、又は他の通常のキーとすることができ、また、トリガするキーストロークを設定することができる。
【0040】
コントローラ変更情報は、ゲームコントローラ10のキー110のキー値、感度、応答曲線、不感帯範囲などを変更するなど、ゲームコントローラ10の自身の機能又は性能を設定したり変更したりするために使用され得る。コントローラ変更情報が設定された後、ステップS404は、コントローラ変更情報に従って第1キーコマンドを変更し、変更した第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含んでもよい。すなわち、拡張装置20の再符号化プロセスは、コマンドを制御対象ゲームホスト30に適合させることに加えて、ゲームコントローラ10をパーソナライズすることができる。
【0041】
コンフリクト処理オプションは、コントローラ優先、拡張装置優先、及び同時使用を含む。
【0042】
コンフリクト処理オプションがコントローラ10優先に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第2キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、第1キーコマンド及び重複キー値の部分が削除された後の第2キーコマンドを制御ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む。すなわち、コントローラ10優先の場合、拡張装置20のキー210、220とキー110のキー値が矛盾した場合、キー110の制御コマンドのみを残し、キー210、220への応答を無視する。
【0043】
コンフリクト処理オプションが拡張装置20優先に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第1キーコマンドにおける重複キー値の部分を削除し、重複キー値の部分が削除された後の第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む。すなわち、拡張装置20優先の場合、拡張装置20のキー210、220とキー110のキー値が矛盾した場合、キー210、220の制御コマンドのみを残し、キー110への応答を無視する。
【0044】
コンフリクト処理オプションが同時使用に設定されている場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップは、さらに、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値が存在するか否かを識別し、重複キー値が存在する場合、第1キーコマンド及び第2キーコマンドに重複キー値の部分を同時に残しておき、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを制御ゲームホスト30のコマンド符号化規則に従って再符号化するステップを含む。すなわち、同時使用の場合、拡張機器20のキー210、220とキー110のキー値が矛盾した場合、キー110の制御コマンド及びキー210、220の制御コマンドのみを残し、キー110及びキー210、220の押下順に符号化することで、ユーザがいずれの矛盾したキーを押下しても応答を得ることができる。
【0045】
ステップS401の前に、ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30の特徴情報をそれぞれ取得するステップと、ゲームコントローラ10の特徴情報からゲームコントローラ10のコマンド符号化規則を決定されるステップと、制御対象ゲームホスト30の特徴情報から制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則を決定するステップと、を含んでもよい。ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30の特徴情報は、ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30のモデル、仕様などを含んでもよい。ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30の特徴情報を用いて、それぞれ対応する復号規則を得ることができる。上記の特徴情報は、ゲームユーザが入力してもよいし、拡張装置20がコマンド検出によって決定してもよい。拡張装置20が、コマンド検出によってゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30のモデル及び仕様を決定する工程は、拡張装置20が、ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30にそれぞれ異なる検出コマンドを送信し、検出コマンドに対するゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30の応答に基づいて、ゲームコントローラ10及び制御対象ゲームホスト30のプラットフォームを決定することを含んでもよい。
【0046】
制御対象ゲームホスト30の特徴情報から制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則を決定するステップは、制御対象ゲームホスト30の特徴情報に基づいて、拡張装置が対応するコマンド符号化規則を記憶しているか否かを問い合わせるステップと、記憶している場合、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則を呼び出すステップと、記憶していない場合、規則問合せ要求をネットワークサービス装置50に送信し、規則問合せ要求に応答するコマンド符号化規則をネットワークサービス装置50から取得するステップと、を含んでもよい。ゲームコントローラ10のコマンド符号化規則を決定する方法は、制御対象ゲームホスト30のコマンド符号化規則を決定する方法と同様であり、拡張装置20自身が符号化規則を設定していない場合、ネットワークサービス装置50を介してこの符号化規則を要求して取得してもよい。このようにして、拡張装置20を最新のゲームホスト30及びゲームコントローラ10に適合させることができ、拡張装置20の汎用性をさらに向上させることができる。
【0047】
図5は、本発明の一実施例に係るゲームコントロールコマンドの処理方法の適用例のフローチャートである。このフローは、拡張装置20の動作プロセスを示しており、拡張装置20がゲームコントローラ10及びゲームホスト30との接続を完了した後、ステップS501~ステップS508を含んでもよい。
ステップS501:ゲームコントローラ10及びゲームホスト30の種類を識別する。
ステップS502:ゲームコントローラ10及びゲームホスト30に対応する符号化規則が設定されているか否かをチェックする。
ステップS503:設定されていない場合、符号化規則をネットワークサービス装置50に要求する。
ステップS504:符号化規則及び設定情報を呼び出す。
ステップS505:ゲームコントローラ10の制御コマンドを取得し、第1キーコマンドとして復号する。
ステップS506:拡張装置20の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得する。
ステップS507:第1キーコマンド及び第2キーコマンドを再符号化する。
ステップS508:再符号化したコマンドをゲームホスト30に提供する。
【0048】
本実施例のゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置では、Switch Proなどのゲームコントローラ10は、自身のプラットフォームと互換性があるほかに、各種ゲームプラットフォーム、例えばWindows、Android、iOS、MacOS、Switchなどに拡張応用することができ、WindowsのXinput又はDinputモード、Androidタッチスクリーンマッピングモード、iOSのMFiモードで動作することを可能とし、互換性を大幅に向上させるとともに、ロッカー調整、キー変更、マクロプログラミングなどの各種パラメータのカスタマイズを実現し、ゲーム操作の利便性をさらに高めることができる。携帯電話などの設定端末40を用いてパラメータ設定を行う際に、ゲーム操作を中断することなく設定パラメータをリアルタイムで変更することができる。
【0049】
また、本実施例の拡張装置20は、ゲームコントローラ10及びゲームホスト30のそれぞれに対して互換性のあるプロトコルを使用することで、ゲームコントローラ10及びゲームホスト30に何ら変更を加えることなく、簡単に使用することができる。
【0050】
以上より、当業者は、本発明の複数の例示的な実施例が本明細書で詳細に示され、説明されているが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の原理に合致する他の多くの変形又は修正が、本発明の開示内容から直接決定又は導き出され得ることを認識する。したがって、本発明の範囲は、これらの他のすべての変形又は修正をカバーするものとして理解、認識されるべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】ゲームコントロールコマンドの処理方法及びゲームコントローラの拡張装置の提供。
【解決手段】ゲームコントローラの拡張装置は、ゲームコントローラ及び制御対象ゲームホストにそれぞれ接続されており、ゲームコントロールコマンドの処理方法は、ゲームコントローラのホスト接続インタフェースに接続されたコントローラインタフェースを介して拡張装置が受信した制御コマンドを取得するステップと、ゲームコントローラのコマンド符号化規則に従って、制御コマンドから第1キーコマンドを解析するステップと、拡張装置の自己キーがトリガされて生成された第2キーコマンドを取得するステップと、第1キーコマンド及び第2キーコマンドを、制御対象ゲームホストのコマンド符号化規則に従って再符号化して、互換コマンドを得るステップと、拡張装置のホスト接続インタフェースを介して制御対象ゲームホストに互換コマンドを送信するステップと、を含む。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5