(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】受信側管理装置、受信側管理方法及び受信側管理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/06 20220101AFI20240828BHJP
【FI】
H04L67/06
(21)【出願番号】P 2023144331
(22)【出願日】2023-09-06
【審査請求日】2023-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】395011562
【氏名又は名称】三菱電機ITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 湧太
(72)【発明者】
【氏名】加藤 嘉之
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕幸
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-173768(JP,A)
【文献】特開2017-112624(JP,A)
【文献】特開2020-160637(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信と
親展送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記ファイルの承認の要求を行い、前記ファイルの配信可否を判定させる承認要求部であって、前記送信方法として前記親展送信が指定された場合には、前記ファイルの承認の要求をすることなく、前記ファイルを配信可と判定する承認要求部と、
前記承認要求部によって配信可と判定されると、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
を備える受信側管理装置。
【請求項2】
前記配信部は、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記ファイルを前記内部ネットワークを介して前記宛先の受信端末に送信し、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記ファイルを前記複数の受信端末によって前記内部ネットワークを介してアクセス可能に設定されたファイル記憶領域に記憶する
請求項1に記載の受信側管理装置。
【請求項3】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
、
前記受信部により前記ファイルが受信されたときと、前記配信部によって前記ファイルが配信された場合とに、前記ファイルの配信状況を更新して前記ファイルの送信元が確認可能な状態にする状況更新部と
を備える受信側管理装置。
【請求項4】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が
ファイルの内容に応じて定められたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記個別送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記一括送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
を備える受信側管理装置。
【請求項5】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
を備え
、
前記ファイルは、前記送信方法に応じて複数の部分ファイルに分割されるか否かが異なり、
前記受信部は、前記ファイルが複数の部分ファイルに分割された状態で送信された場合には、前記複数の部分ファイルを受信し、統合して前記ファイルを復元する受信側管理装置。
【請求項6】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理方法であり、
コンピュータが、個別送信と一括送信と
親展送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信し、
コンピュータが、前記ファイルの承認の要求を行い、前記ファイルの配信可否を判定させ、前記送信方法として前記親展送信が指定された場合には、前記ファイルの承認の要求をすることなく、前記ファイルを配信可と判定し、
コンピュータが、
配信可と判定されると、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する受信側管理方法。
【請求項7】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理方法であり、
コンピュータが、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信し、
コンピュータが、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信
し、
コンピュータが、前記ファイルが受信されたときと、前記ファイルが配信された場合とに、前記ファイルの配信状況を更新して前記ファイルの送信元が確認可能な状態にする受信側管理方法。
【請求項8】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理方法であり、
コンピュータが、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が
ファイルの内容に応じて定められたファイルを外部ネットワークから受信し、
コンピュータが、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記個別送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記一括送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する受信側管理方法。
【請求項9】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理方法であり、
コンピュータが、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信し、
コンピュータが、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信
し、
前記ファイルは、前記送信方法に応じて複数の部分ファイルに分割されるか否かが異なり、
コンピュータが、前記ファイルが複数の部分ファイルに分割された状態で送信された場合には、前記複数の部分ファイルを受信し、統合して前記ファイルを復元する受信側管理方法。
【請求項10】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理プログラムであり、
個別送信と一括送信と
親展送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信処理と、
前記ファイルの承認の要求を行い、前記ファイルの配信可否を判定させる承認要求処理であって、前記送信方法として前記親展送信が指定された場合には、前記ファイルの承認の要求をすることなく、前記ファイルを配信可と判定する承認要求処理と、
前記承認要求処理によって配信可と判定されると、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信処理
を行う受信側管理装置としてコンピュータを機能させる受信側管理プログラム。
【請求項11】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理プログラムであり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信処理と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信処理
と、
前記受信処理により前記ファイルが受信されたときと、前記配信処理によって前記ファイルが配信された場合とに、前記ファイルの配信状況を更新して前記ファイルの送信元が確認可能な状態にする状況更新処理と
を行う受信側管理装置としてコンピュータを機能させる受信側管理プログラム。
【請求項12】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理プログラムであり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が
ファイルの内容に応じて定められたファイルを外部ネットワークから受信する受信処理と、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記個別送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、
前記ファイルの内容から特定された前記送信方法
が前記一括送信
である場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信処理
を行う受信側管理装置としてコンピュータを機能させる受信側管理プログラム。
【請求項13】
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理プログラムであり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信処理と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信処理
を行う受信側管理装置としてコンピュータを機能させ
、
前記ファイルは、前記送信方法に応じて複数の部分ファイルに分割されるか否かが異なり、
前記受信処理では、前記ファイルが複数の部分ファイルに分割された状態で送信された場合には、前記複数の部分ファイルを受信し、統合して前記ファイルを復元する受信側管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ファイル送信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介してファイルを他の装置に送信することが頻繁に行われる。例えば、システムを更新するための更新ファイルを、システムを構成するコンピュータに送信するといったことが行われる。ここで、ファイルは、一まとまりのデータを意味する。したがって、ファイルをデータと読み替えてもよい。
【0003】
特許文献1には、添付ファイルの送信について記載されている。具体的には、特許文献1には、送信するメッセージに添付ファイルが含まれる場合には、承認者に添付ファイルを承認させた上で送信することが記載されている。特許文献1には、送信先の機密レベルに応じて、承認者に添付ファイルを承認させるか否かを判別することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既存のファイル送信システムでは、複数の宛先に同一のファイルを送信する場合にも、宛先の数だけ同一のファイルがインターネットを流れることになる。そのため、宛先の数が増えると、その分盗聴等のリスクが高くなる。
本開示は、複数の宛先に同一のファイルを送信する場合に、インターネット等のネットワークを流れるファイルの数を低減可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る受信側管理装置は、
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示では、受信側管理装置は、インターネット等の外部ネットワークから受信したファイルを、内部ネットワークを介して宛先に配信する。この際、受信側管理装置は、個別送信である場合には、宛先の受信端末だけがアクセス可能にする。一方、受信側管理装置は、一括送信である場合には、複数の受信端末がアクセス可能にする。これにより、1つのファイルだけが外部ネットワークを介して受信側管理装置に送信されれば、受信側管理装置に接続された複数の受信端末にファイルを届けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係るファイル送信システム100の構成図。
【
図2】実施の形態1に係る受信側管理装置20の構成図。
【
図3】実施の形態1に係る受信側管理装置20の動作を示すフローチャート。
【
図4】実施の形態1に係るファイル管理情報231の説明図。
【
図5】実施の形態2に係る受信側管理装置20の構成図。
【
図6】実施の形態2に係る受信側管理装置20の動作を示すフローチャート。
【
図7】実施の形態2に係るファイル管理情報231の説明図。
【
図8】実施の形態3に係る受信側管理装置20の動作を示すフローチャート。
【
図9】実施の形態3に係る送信側管理装置10の処理の説明図。
【
図10】変形例1に係る受信側管理装置20の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係るファイル送信システム100の構成を説明する。
ファイル送信システム100は、送信側管理装置10と受信側管理装置20とを備える。送信側管理装置10と受信側管理装置20とは、外部ネットワーク90を介して接続されている。外部ネットワーク90は、具体例としては、インターネットである。
送信側管理装置10は、内部ネットワーク91を介して、複数の送信端末30が接続されている。受信側管理装置20は、内部ネットワーク92を介して、複数の受信端末40が接続されている。内部ネットワーク91及び内部ネットワーク92は、具体例としては、LANである。LANは、Local Area Networkの略である。
【0010】
送信側管理装置10と受信側管理装置20とは、サーバ等のコンピュータである。各送信端末30と各受信端末40とは、システムを構成するコンピュータ等である。
【0011】
図2を参照して、実施の形態1に係る受信側管理装置20の構成を説明する。
受信側管理装置20は、コンピュータである。
受信側管理装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信インタフェース24とのハードウェアを備える。プロセッサ21は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
【0012】
プロセッサ21は、プロセッシングを行うICである。ICはIntegrated Circuitの略である。プロセッサ21は、具体例としては、CPU、DSP、GPUである。CPUは、Central Processing Unitの略である。DSPは、Digital Signal Processorの略である。GPUは、Graphics Processing Unitの略である。
【0013】
メモリ22は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ22は、具体例としては、SRAM、DRAMである。SRAMは、Static Random Access Memoryの略である。DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略である。
【0014】
ストレージ23は、データを保管する記憶装置である。ストレージ23は、具体例としては、HDDである。HDDは、Hard Disk Driveの略である。また、ストレージ23は、SD(登録商標)メモリカード、CompactFlash(登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記録媒体であってもよい。SDは、Secure Digitalの略である。DVDは、Digital Versatile Diskの略である。
【0015】
通信インタフェース24は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース24は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)のポートである。USBは、Universal Serial Busの略である。HDMIは、High-Definition Multimedia Interfaceの略である。
【0016】
受信側管理装置20は、機能構成要素として、受信部211と、配信部212と、状況更新部213とを備える。受信側管理装置20の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、受信側管理装置20の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、受信側管理装置20の各機能構成要素の機能が実現される。
【0017】
また、ストレージ23には、ファイル管理情報231が記憶されている。なお、ファイル管理情報231は、ストレージ23ではなく、受信側管理装置20の外部の記憶装置に記憶されてもよい。ここで、ファイル管理情報231は、送信側管理装置10及び各送信端末30からもアクセス可能に設定されている。
【0018】
図2では、プロセッサ21は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ21は、複数であってもよく、複数のプロセッサ21が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
【0019】
***動作の説明***
図3及び
図4を参照して、実施の形態1に係る受信側管理装置20の動作を説明する。
実施の形態1に係る受信側管理装置20の動作手順は、実施の形態1に係る受信側管理方法に相当する。また、実施の形態1に係る受信側管理装置20の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る受信側管理プログラムに相当する。
【0020】
(
図3のステップS11:受信処理)
受信部211は、ファイルを外部ネットワーク90から受信する。
【0021】
ここで、
図3の処理の前提として、いずれかの送信端末30は、送信側管理装置10を介してファイルを送信する。この際、送信端末30は、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法を指定した上で、ファイルを送信する。送信端末30は、個別送信の場合には、宛先の受信端末40も指定する。宛先の受信端末40として複数の受信端末40が指定されてもよい。個別送信は、宛先の受信端末40のみにファイルを送信する送信方法である。一括送信は、受信側管理装置20に接続された全ての受信端末40にファイルを送信する送信方法である。
受信部211は、送信側管理装置10を介して送信されたファイルを外部ネットワーク90から受信する。つまり、受信部211は、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワーク90から受信する。
【0022】
ステップS11で受信部211によってファイルが受信されると、
図4のファイルIDが001のファイルのように、状況更新部213は、ファイルの受信状況を受信済として、ファイル管理情報231に書き込む。これにより、ファイルが受信側管理装置20によって受信されたことを、送信元である送信側管理装置10及び送信端末30が確認可能な状態になる。
【0023】
(
図3のステップS12:方法判定処理)
配信部212は、ステップS11で受信したファイルに対して指定された送信方法が、個別送信であるか、一括送信であるかを判定する。
配信部212は、個別送信である場合には、処理をステップS13に進める。一方、配信部212は、一括送信である場合には、処理をステップS14に進める。
【0024】
(
図3のステップS13:個別送信処理)
配信部212は、内部ネットワーク92を用いてステップS11で受信されたファイルを複数の受信端末40のうちの宛先の受信端末40だけがアクセス可能にする。実施の形態1では、配信部212は、ファイルを内部ネットワーク92を介して宛先の受信端末40に送信する。なお、複数の受信端末40が宛先として指定されている場合には、配信部212は、ファイルを宛先として指定された各受信端末40に送信する。
これにより、配信部212は、宛先の受信端末40にファイルを配信する。
【0025】
(
図3のステップS14:一括送信処理)
配信部212は、内部ネットワーク92を用いてステップS11で受信されたファイルを複数の受信端末40それぞれがアクセス可能にする。実施の形態1では、配信部212は、ファイルを複数の受信端末40によって内部ネットワークを介してアクセス可能に設定されたファイル記憶領域に記憶する。ファイル記憶領域は、ストレージ23に設けられていてもよいし、受信側管理装置20とは別に内部ネットワーク92で接続された記憶装置に設けられていてもよい。配信部212は、ファイルをファイル記憶領域に記憶したことを、ファイルIDとともに各受信端末40に通知する。
これにより、配信部212は、全ての受信端末40にファイルを配信する。
【0026】
なお、配信部212は、ファイル記憶領域に記憶しておく保管期限を設定して、ファイルを記憶してもよい。配信部212は、保管期限が過ぎた場合には、ファイルを削除するようにしてもよい。
【0027】
ステップS13又はステップS14で配信部212によってファイルが配信されると、
図4のファイルIDが002及び003のファイルのように、状況更新部213は、ファイル管理情報231におけるファイルの受信状況を配信済に更新する。これにより、ファイルの配信が完了したことを、送信側管理装置10及び送信端末30が確認可能な状態になる。
具体的な方法としては、受信側管理装置20のプロセッサ21が通信インタフェース24を介して、ファイル管理情報231の該当のファイルIDで特定されるレコードの情報を送信側管理装置10及び送信端末30に送信することで、送信側管理装置10及び送信端末30は配信が完了したことを確認可能となる。
【0028】
送信方法はファイルの内容に応じて決定されてもよい。送信方法がファイルの内容に応じて決定されている場合には、配信部212は、ファイルの内容により送信方法が個別送信であるか一括送信であるかを特定して、配信を行うことができる。
具体的には、ファイル名が「[皆様へ]招待状.pdf」等、ファイル名に「皆様」等の対象者を特定しない文字列が含まれている場合には、受信端末40へ一括送信とすることができる。またファイル名に「[Aさんへ]連絡事項.pdf」等、受信端末40が特定される文字列が含まれている場合には、Aさんという対象者から特定される受信端末40への個別送信とすることができる。
【0029】
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る受信側管理装置20は、外部ネットワーク90から受信したファイルを、内部ネットワーク92を介して宛先に配信する。この際、受信側管理装置20は、個別送信である場合には、宛先の受信端末40だけがアクセス可能にする。一方、受信側管理装置20は、一括送信である場合には、複数の受信端末40がアクセス可能にする。これにより、1つのファイルだけが外部ネットワーク90を介して受信側管理装置20に送信されれば、受信側管理装置20に接続された複数の受信端末40にファイルを届けることが可能になる。
その結果、宛先の数が増えても、盗聴等の可能性が高くならないようにできる。
【0030】
例えば、各受信端末40がシステムを構成するコンピュータであるとする。この場合に、全ての受信端末40に共通して適用する更新を行う場合には、送信端末30は、送信方法を一括送信として更新ファイルを送信する。一方、一部の受信端末40にのみ適用する更新を行う場合には、送信端末30は、送信方法を個別送信として更新ファイルを送信する。
いずれの場合であっても、外部ネットワーク90を流れる更新ファイルは1つだけである。
【0031】
実施の形態2.
実施の形態2は、配信前にファイルの承認をさせる点と、送信方法として親展送信が選択できる点とが実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明して、同一の点については説明を省略する。
【0032】
***構成の説明***
図5を参照して、実施の形態2に係る受信側管理装置20の構成を説明する。
受信側管理装置20は、機能構成要素として、承認要求部214を備える点が
図2に示す受信側管理装置20と異なる。承認要求部214の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェアによって実現される。
【0033】
***動作の説明***
図6を参照して、実施の形態2に係る受信側管理装置20の動作を説明する。
【0034】
図6のステップS21の処理は、
図3のステップS11の処理と同じである。また、
図6のステップS24からステップS26の処理は、
図3のステップS12からステップS14の処理と同じである。
【0035】
実施の形態2では、送信端末30は、個別送信と一括送信と親展送信とのいずれかを示す送信方法を指定した上で、ファイルを送信する。つまり、ステップS21では、受信部211は、個別送信と一括送信と親展送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワーク90から受信する。
送信端末30は、親展送信の場合には、宛先の受信端末40も指定する。宛先の受信端末40として複数の受信端末40が指定されてもよい。親展送信は、承認を経ることなく宛先の受信端末40にファイルを送信する送信方法である。
【0036】
(
図6のステップS22:親展判定処理)
承認要求部214は、ステップS21で受信したファイルに対して指定された送信方法が、個別送信又は一括送信であるか、親展送信であるかを判定する。
承認要求部214は、個別送信又は一括送信である場合には、処理をステップS23に進める。一方、承認要求部214は、親展送信である場合には、ファイルの承認の要求をすることなく配信可と判定して、処理をステップS25に進める。
【0037】
個別送信又は一括送信である場合には、状況更新部213は、
図7のファイルIDが011のファイルのように、状況更新部213は、ファイル管理情報231におけるファイルの受信状況を承認待ちに更新する。
【0038】
(
図6のステップS23:承認要求処理)
承認要求部214は、ステップS21で受信したファイルの承認の要求を行い、ファイルの配信可否を判定させる。例えば、承認要求部214は、受信側管理装置20が接続された複数の受信端末40の管理責任者等に、ファイルの承認の要求を行う。具体的には、承認要求部214は、管理責任者等に承認依頼のメッセージを送付等する。承認の要求がされた管理責任者等は、ファイルの内容を確認し、配信先への配信可否を判定する。
承認要求部214は、配信可と判定された場合には、処理をステップS24に進める。一方、承認要求部214は、配信不可と判定された場合には、処理を終了する。
【0039】
配信可と判定された場合には、状況更新部213は、
図7のファイルIDが012のファイルのように、状況更新部213は、ファイル管理情報231におけるファイルの受信状況を承認済に更新する。一方、配信不可と判定された場合には、
図7のファイルIDが013のファイルのように、状況更新部213は、ファイル管理情報231におけるファイルの受信状況を配信不可に更新する。
【0040】
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る受信側管理装置20は、送信方法が個別送信又は一括送信の場合には、承認をした上で配信を行う。一方、実施の形態2に係る受信側管理装置20は、送信方法が親展送信の場合には、承認をすることなく配信を行う。承認を行うとファイルの内容が管理責任者等に知られてしまう。送信方法を親展送信とすることで、管理責任者等にも漏洩すべきでないファイルを送信することが可能である。
【0041】
例えば、ある受信端末40が人事情報を管理するコンピュータであるとする。このとき、管理する情報の更新ファイルを送信する場合には、送信方法を親展送信とし、人事情報を管理する受信端末40を宛先として、送信端末30は更新ファイルを送信する。これにより、管理責任者等にも人事情報の更新内容が漏洩することなく、更新内容を反映することが可能である。
【0042】
実施の形態3.
実施の形態3は、ファイルを分割して送信する点が実施の形態2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
【0043】
***動作の説明***
図8及び
図9を参照して、実施の形態3に係る受信側管理装置20の動作を説明する。
【0044】
図8のステップS31からステップS32の処理は、
図6のステップS21からステップS22の処理と同じである。
図6のステップS34からステップS37の処理は、
図6のステップS23からステップS26の処理と同じである。
【0045】
実施の形態3では、
図9に示すように、送信側管理装置10は、送信端末30によって送信されたファイルを複数の部分ファイルに分割して、部分ファイル毎に別々に送信する。例えば、送信側管理装置10は、部分ファイル毎に異なるサーバを経由させて送信してもよい。ファイルの分割方法については、秘密共有等の既存技術を用いればよい。
ここで、送信側管理装置10は、全てのファイルを分割して送信してもよい。あるいは、送信側管理装置10は、ファイルの機密性に応じて、ファイルを分割するか否か決定してもよい。実施の形態3では、送信側管理装置10は、送信方法が親展送信である場合には、ファイルを分割すると決定し、送信方法が個別送信又は一括送信である場合には、ファイルを分割しないと決定する。
したがって、
図8のステップS31で受信部211は、複数の部分ファイルを受信する場合と、分割されていないファイルを受信する場合とがある。
【0046】
(
図8のステップS33:ファイル統合処理)
受信部211は、複数の部分ファイルを統合して、元のファイルを復元する。ファイルの統合方法は、ファイルの分割方法に対応した方法であり、既存技術を用いればよい。
また送信側管理装置10にてファイルの分割ルールを複数保持し、送信側管理装置10からのファイル送信時に分割ルールをランダムに選択するとともに、選択した分割ルールを受信側管理装置20に送信する変形例も考えられる。この変形例によれば、外部ネットワーク90での難読性を高めることができる。
ファイルの分割ルールの一例としては、分割個数をn個で固定(nは任意の整数)するというルールが考えられる。この場合、部分ファイルのファイルサイズは元ファイルによって変化する。また分割後の部分ファイル1個あたりのファイルサイズで固定するというルールも考えられる。この場合、ファイルサイズが一定になるため、分割された部分ファイルの総数を判定しにくいという利点がある。
【0047】
なお、ここでは、受信部211が複数の部分ファイルを統合した。しかし、受信部211は、複数の部分ファイルを統合せず、配信部212は、複数の部分ファイルを宛先の受信端末40に配信してもよい。そして、宛先の受信端末40が、複数の部分ファイルを統合してもよい。これにより、送信方法が親展送信である場合には、宛先の受信端末40で初めて元のファイルが復元されることになり、途中でファイルの内容を知られる可能性を低くすることができる。
また、ファイルの統合に必要な情報を、部分ファイルとは別の経路で宛先の受信端末40に送っておくようにしてもよい。これにより、受信側管理装置20等では、元のファイルの復元ができなくなり、途中でファイルの内容を知られる可能性を低くすることができる。
【0048】
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る送信側管理装置10は、送信方法に応じてファイルを分割するか否かを決定する。これにより、機密性の高いファイルについては、より安全に外部ネットワーク90を流すことが可能になる。一方、実施の形態3に係る受信側管理装置20は、送信方法に応じてファイルを統合するか否かを判断することが可能である。
【0049】
***他の構成***
<変形例1>
実施の形態1~3では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例1として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例1について、実施の形態1と異なる点を説明する。変形例1では、実施の形態1に係る受信側管理装置20を変形した例について説明する。
【0050】
図10を参照して、変形例1に係る受信側管理装置20の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、受信側管理装置20は、プロセッサ21とメモリ22とストレージ23とに代えて、電子回路25を備える。電子回路25は、各機能構成要素と、メモリ22と、ストレージ23との機能とを実現する専用の回路である。
【0051】
電子回路25としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAが想定される。GAは、Gate Arrayの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略である。
各機能構成要素を1つの電子回路25で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路25に分散させて実現してもよい。
【0052】
<変形例2>
変形例2として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
【0053】
プロセッサ21とメモリ22とストレージ23と電子回路25とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
【0054】
また、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
【0055】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置であり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信部と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信部によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信部と
を備える受信側管理装置。
(付記2)
前記配信部は、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記ファイルを前記内部ネットワークを介して前記宛先の受信端末に送信し、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記ファイルを前記複数の受信端末によって前記内部ネットワークを介してアクセス可能に設定されたファイル記憶領域に記憶する
付記1に記載の受信側管理装置。
(付記3)
前記受信側管理装置は、さらに、
前記ファイルの承認の要求を行い、前記ファイルの配信可否を判定させる承認要求部
を備え、
前記配信部は、前記承認要求部によって配信可と判定された場合に、前記ファイルを配信する
付記1又は2に記載の受信側管理装置。
(付記4)
前記送信方法は、前記個別送信と前記一括送信と親展送信とのいずれかを示し、
前記承認要求部は、前記送信方法として前記親展送信が指定された場合には、前記ファイルの承認の要求をすることなく、前記ファイルを配信可と判定する
付記3に記載の受信側管理装置。
(付記5)
前記受信側管理装置は、さらに、
前記受信部により前記ファイルが受信されたときと、前記配信部によって前記ファイルが配信された場合とに、前記ファイルの配信状況を更新して前記ファイルの送信元が確認可能な状態にする状況更新部
を備える付記1から4までのいずれか1項に記載の受信側管理装置。
(付記6)
前記送信方法は、ファイルの内容に応じて定められており、
前記配信部は、前記受信部によって受信された前記ファイルの内容から特定された前記送信方法に応じて、前記ファイルを配信する
付記1から5までのいずれか1に記載の受信側管理装置。
(付記7)
前記ファイルは、複数の部分ファイルに分割された状態で送信されており、
前記受信部は、前記複数の部分ファイルを受信し、統合して前記ファイルを復元する
付記1から6までのいずれか1項に記載の受信側管理装置。
(付記8)
前記ファイルは、前記送信方法に応じて前記複数の部分ファイルに分割されるか否かが異なる
付記7に記載の受信側管理装置。
(付記9)
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理方法であり、
コンピュータが、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信し、
コンピュータが、前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する受信側管理方法。
(付記10)
複数の受信端末と内部ネットワークを介して接続された受信側管理装置の受信側管理プログラムであり、
個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワークから受信する受信処理と、
前記送信方法として前記個別送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末のうちの宛先の受信端末だけがアクセス可能にし、前記送信方法として前記一括送信が指定されている場合には、前記内部ネットワークを用いて前記受信処理によって受信された前記ファイルを前記複数の受信端末それぞれがアクセス可能にすることにより、前記ファイルを配信する配信処理
を行う受信側管理装置としてコンピュータを機能させる受信側管理プログラム。
【0056】
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
100 ファイル送信システム、10 送信側管理装置、20 受信側管理装置、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 通信インタフェース、25 電子回路、211 受信部、212 配信部、213 状況更新部、214 承認要求部、231 ファイル管理情報、30 送信端末、40 受信端末、90 外部ネットワーク、91 内部ネットワーク、92 内部ネットワーク。
【要約】
【課題】複数の宛先に同一のファイルを送信する場合に、インターネット等のネットワークを流れるファイルの数を低減可能にする。
【解決手段】受信側管理装置20は、個別送信と一括送信とのいずれかを示す送信方法が指定されたファイルを外部ネットワーク90から受信する。受信側管理装置20は、送信方法として個別送信が指定されている場合には、内部ネットワーク92を用いてファイルを複数の受信端末40のうちの宛先の受信端末40だけがアクセス可能にする。受信側管理装置20は、送信方法として一括送信が指定されている場合には、内部ネットワーク92を用いてファイルを複数の受信端末40それぞれがアクセス可能にする。
【選択図】
図1