IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チェ,ユン ベの特許一覧

<>
  • 特許-ハンドラッピング装置 図1
  • 特許-ハンドラッピング装置 図2
  • 特許-ハンドラッピング装置 図3
  • 特許-ハンドラッピング装置 図4
  • 特許-ハンドラッピング装置 図5
  • 特許-ハンドラッピング装置 図6a
  • 特許-ハンドラッピング装置 図6b
  • 特許-ハンドラッピング装置 図6c
  • 特許-ハンドラッピング装置 図6d
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】ハンドラッピング装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 67/08 20060101AFI20240828BHJP
【FI】
B65B67/08
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023155613
(22)【出願日】2023-09-21
【審査請求日】2023-09-21
(31)【優先権主張番号】10-2023-0034596
(32)【優先日】2023-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523361518
【氏名又は名称】チェ,ユン ベ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ユン ベ
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-520087(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1365729(KR,B1)
【文献】実開平01-179809(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1570137(KR,B1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0467971(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 67/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙管の外面にラップが巻き取られたラップロールと、
一端部に固定把持部が形成されて、他端部に前記ラップロールが装着される支持棒と、
前記支持棒の外面の一側に回転可能に設置される第1回転把持部と、
前記ラップロールの内側段と対応される前記支持棒の外面の一側に固定結合されて、前記ラップロールの内側段に支持される第1支持部と、
前記ラップロールの外側段と対応される前記支持棒の外面の一側に着脱可能に結合されて、前記ラップロールの外側段に支持される第2支持部と、
前記第2支持部の一側に回転可能に結合される第2回転把持部と、を含み、
前記第2回転把持部は、
前記第2支持部の一側に回転可能に結合される回転本体と、
前記回転本体の一側から前記支持棒の他端の方向に延長形成され、前記支持棒の他端部を囲むように形成される保護キャップと、を含むことを特徴とするハンドラッピング装置。
【請求項2】
前記回転本体の他側には、前記支持棒の一端の方向に陥没される把持溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンドラッピング装置。
【請求項3】
前記保護キャップの一側には、前記支持棒の回転運動を抑制するための把持ホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンドラッピング装置。
【請求項4】
前記第1支持部及び第2支持部は、
前記ラップロールの内側段及び外側段に支持される第1支持本体及び第2支持本体と、第1支持本体及び第2支持本体から前記ラップロールの方向に突出形成されて前記ラップロールの紙管に挿入される第1挿入口及び第2挿入口を含み、
前記第1挿入口及び第2挿入口は、前記第1支持本体及び第2支持本体の中心から外側の方向に沿って一定間隔離隔されるように多数個が形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンドラッピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドラッピング装置に関し、より詳細には、ハンドラッピング装置の構造を改善してパレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスのラッピング作業の過程で作業者の手袋が巻き込まれることやラップロールの固定状態が解除されることがなく、メンテナンス費用を大きく削減できるハンドラッピング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に生産ラインで製造される製品の中、パック(pack)単位で製造される製品及び包装ボックスに包装された状態で出荷される製品は、パレット(pallet)上に多数個のパック及び包装ボックスを多層に積層した状態で出荷する。この時、パレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスは車両の積載及び運送中に発生する衝撃によりパレット(pallet)から離脱しないように外部をラップで巻くラッピング作業をする。
【0003】
一方、従来では、パレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスのラッピング作業が作業者による手作業で行われるが、これは作業者が両手でラップが巻き取られた紙管の両端部を把持した状態で、ラップに適当な張力がかかるように、紙管に印加される把持力を調節しながらラッピング作業を行う。
【0004】
しかし、前述のような方式は、パレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスの下段部から上段部、上段部から下段部にラッピング作業をする過程で、作業者が腰を曲げて伸ばす作業を反復するようになるので、長時間のラッピング作業時に作業者の身体に無理を与えることになるとの問題点がある。
【0005】
前述のような理由で、本出願人はラッピング作業時に作業者が腰を曲げずに立った姿勢を維持する状態で、ラッピング作業が可能になるハンドラッピング装置に関する特許文献1に示す韓国登録特許第10-1227018号を出願して登録を受けた。
【0006】
特許文献1のハンドラッピング装置は、図1に示すように、紙管(40a’)の外面にラップ(40b’)が巻き取られたラップロール(40’)と、一端部に固定把持部(11’)が形成されて他端部にラップロール(40’)が結合される支持棒(10’)と、前記支持棒(10’)の外面の一側に回転可能に結合される回転把持部(30’)と、前記ラップロール(40’)の両端と対応される前記支持棒(10’)の外面の一側に設置されて前記ラップロール(40’)の両端を前記支持棒(10’)に固定する第1及び第2支持部材(50a’、50b’)及び前記支持棒(10’)の他端部に結合されて前記第2支持部材(50b’)の離脱を防止する離脱防止部材(50c’)を含む固定部材(50’)で構成される。
【0007】
特許文献1のハンドラッピング装置は、作業者が片手では回転把持部(30’)を把持し、他の片手では固定把持部(11’)を把持した状態でラップに適当な張力がかかるように固定把持部(11’)に印加される把持力を調節しながら支持棒(10’)を回転させる方式でラッピング作業が行われることによって作業者が立った姿勢を維持する状態でラッピング作業が可能になる。
【0008】
しかし、特許文献1のハンドラッピング装置は作業者が手袋をはめてラッピング作業を行う場合、固定把持部(11’)を把持した作業者の手に着用した手袋が固定把持部(11’)の回転で巻込まれ、ラッピング作業が行えない恐れがある。
【0009】
また、特許文献1のハンドラッピング装置は、作業者が片手では回転把持部(30’)を把持し、他の片手では離脱防止部材(50c’)を把持した状態で、ラップに適当な張力がかかるように離脱防止部材(50c’)に印加される把持力を調節しながら支持棒(10’)を回転させるラッピング作業を行なうこともあるが、この場合も、離脱防止部材(50c’)を把持した作業者の手に着用した手袋が、離脱防止部材(50c’)が回転されるだけで巻き込まれて、ラッピング作業が行えない問題が発生する恐れがある。また、ラッピング作業の過程で離脱防止部材(50c’)が外れてラップロール(40’)の固定状態が解除される問題が発生する恐れもある。
【0010】
それと共に、特許文献1のハンドラッピング装置は、ラッピング作業の過程でラップロールが結合される支持棒(10’)の他端部が地面とよく接触するようになり長時間使用すれば支持棒(10’)の他端部が摩耗されるという問題がある。この場合、支持棒(10’)全体を交替しなければならないので、メンテナンス費用が大きく増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】韓国登録特許第10-1227018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ハンドラッピング装置の構造を改善してパレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスのラッピング作業の過程で作業者の手袋が巻き込まれるかラップロールの固定状態が解除される問題が発生しないだけではなく、メンテナンス費用を大きく削減できるようにしたハンドラッピング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によるハンドラッピング装置は、紙管の外面にラップが巻き取られたラップロールと、一端部に固定把持部が形成され、他端部に前記ラップロールが装着される支持棒と、前記支持棒の外面の一側に回転可能に設置される第1回転把持部と、前記ラップロールの内側段と対応される前記支持棒の外面の一側に固定結合され、前記ラップロールの内側段に支持される第1支持部と、前記ラップロールの外側段と対応される前記支持棒の外面の一側に着脱可能に結合され、前記ラップロールの外側段に支持される第2支持部と、前記第2支持部の一側に回転可能に結合される第2回転把持部と、を含むことを特徴とする。
【0014】
ここで、前記第2回転把持部は前記第2支持部の一側に回転可能に結合される回転本体及び前記回転本体の一側から前記支持棒の他端の方向に延長形成されるが、前記支持棒の他端部を囲むように形成される保護キャップを含むことを特徴とする。
【0015】
そして、前記回転本体の他側には前記支持棒の一端の方向に陥没される把持溝が形成されることを特徴とする。
【0016】
また、前記保護キャップの一側には前記支持棒の回転運動を抑制するための把持ホールが形成されることを特徴とする。
【0017】
それと共に、前記第1支持部及び第2支持部は前記ラップロールの内側段及び外側段に支持される第1支持本体及び第2支持本体と、第1支持本体及び第2支持本体から前記ラップロールの方向に突出形成されて前記ラップロールの紙管に挿入される第1挿入口及び第2挿入口を含むが、前記第1挿入口及び第2挿入口は第1支持本体及び第2支持本体の中心から外側の方向に沿って一定間隔離隔されるように多数個が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ハンドラッピング装置の構造を改善してパレット(pallet)に多層に積層されたパック及び包装ボックスのラッピング作業の過程で作業者の手袋が巻き込まれるか、ラップロールの固定状態が解除される問題が発生しないだけではなく、メンテナンス費用を大きく削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】従来ハンドラッピング装置の概略的な断面図である。
図2】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置の斜視図である。
図3】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を上部から見た分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を下部から見た分解斜視図である。
図5】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置の断面図である。
図6a】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してラッピング対象物をラッピングする動作を説明するための図面である。
図6b】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してラッピング対象物をラッピングする動作を説明するための図面である。
図6c】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してラッピング対象物をラッピングする動作を説明するための図面である。
図6d】本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してラッピング対象物をラッピングする動作を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】
図面の同じ構成要素は、できる限り同じ符号で示している。また、発明の要旨を必要以上に不明にする公知機能及び構成に関する説明は省略する。
【0022】
図2は、本発明の一実施例によるハンドラッピング装置の斜視図で、図3は本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を上部から見る分解斜視図で、図4は本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を下部から見る分解斜視図で、図5は本発明の一実施例によるハンドラッピング装置の断面図である。
【0023】
図2乃至図5に示すように、本発明の一実施例によるハンドラッピング装置(1)はラップロール(10)、支持棒(20)、第1回転把持部(30)、第1支持部(40)、第2支持部(50)及び第2回転把持部(60)を含んでなる。
【0024】
ラップロール(10)は、厚い紙材質からなる管体、すなわち、紙管(11)の外面にラップ(12)が数重に巻き取られた構造を有し、紙管(11)に形成される挿入孔(11a)は後述する第1支持部(40)及び第2支持部(50)の第1挿入口(42)及び第2挿入口(52)が結合される領域を提供する。支持棒(20)は、一定の長さを有する円形の棒状に形成されて一端部に作業者の把持領域を提供する固定把持部(21a)が形成される支持バー(21)と、一端が開放される管体形状に支持バー(21)の他端部に固定結合されて外周面に後述する第2支持部(50)を着脱可能に締結するための雄ねじ山(22a)が形成される締結バー(22)を含む。
【0025】
本実施例では、説明の便宜上、支持バー(21)が一体に形成される構造を一例として図示するが、本発明はこれに限定されるのではなく、本発明の支持バー(21)は2つに分離されたそれぞれが相互スライディング結合されて長さ調節が可能な構造に形成されることができる。
【0026】
第1回転把持部(30)は固定把持部(21a)の内側と対応される支持棒(21)の外周面に回転可能に結合されて作業者に把持領域を提供するもので、回転部材(31)、支持片(32)及びベアリング部材(33)を含む。回転部材(31)は円形の管体形状両端部に直径が拡張される拡径部(31a)が形成されて、固定把持部(21)の内側と対応される支持棒(20)の外周面に配置される。支持片(32)は、回転部材(31)の両端と対応される支持棒(20)の外周面に固定結合されて回転部材(31)の両端を支持することによって、回転部材(31)が支持棒(20)から離脱されることを防止する役割を果たす。
【0027】
ベアリング部材(33)は、回転部材(31)の拡径部(31a)と対応される支持棒(20)の外周面に設置されて、外輪が拡径部(31a)の内周面に固定結合されて回転部材(31)を支持棒(20)に回転可能に結合させる役割を果たす。第1支持部(40)は、ラップロール(10)の内側段と対応される支持棒(20)の他端部外周面に固定結合されて、ラップロール(10)の内側段に支持されてラップロール(10)を支持棒(20)に固定する役割を果たすもので、第1支持本体(41)及び第1挿入口(42)を含む。
【0028】
第1支持本体(41)は第1支持プレート(41a)及び固定管体(41b)を含む。第1支持プレート(41a)は円板形状の部材で、一面がラップロール(10)の紙管(11)を支持する役割を果たす。固定管体(41b)は第1支持プレート(41a)の一面中央からラップロール(10)方向に延長形成されて、支持バー(21)の外周面に固定結合されて第1支持部(40)を支持バー(21)の外周面に固定結合させる役割を果たす。
【0029】
第1挿入口(42)は固定管体(41b)と一定間隔離隔される第1支持プレート(41a)の一面に固定管体(41b)の周り方向に沿ってラップロール(10)方向に突出形成されて、固定管体(41b)の仮想の中心から外側の方向に沿って一定間隔離隔されるように多数個が形成される。このような第1挿入口(42)はラップロール(10)の紙管(11)に形成される挿入孔(11a)に挿入されるもので、前記のように多数個が形成されることによって紙管(11)の直径が相違する多様なラップロール(10)の設置が可能である。
【0030】
第2支持部(50)は締結バー(22)に形成される雄ねじ山(22a)に着脱可能に結合されて、ラップロール(10)の外側段に支持されてラップロール(10)の外側段を締結バー(22)に固定する役割を果たすもので、第2支持本体(51)及び第2挿入口(52)を含む。第2支持本体(51)は第2支持プレート(51a)及び延長管体(51b)を含む。第2支持プレート(51a)は一定厚さを有する板状の部材で、一面がラップロール(10)の紙管(11)に支持されて、中央に締結孔(51aa)が形成されて、締結孔(51aa)の内周面には締結バー(22)の雄ねじ山(22a)に締結される雌ねじ山(51ab)が形成される。
【0031】
延長管体(51b)は、後述する第2回転把持部(60)が回転可能に結合される領域を提供するもので、締結孔(51aa)の周りと対応される第2支持プレート(51a)の他面から支持棒(20)の他端の方向に延長形成されて、延長形成される端部周りに外側の方向に沿って第1係止顎(51ba)が突出形成される。第2挿入口(52)は締結孔(51aa)と一定間隔離隔される第2支持プレート(51a)の一面に締結孔(51aa)の周り方向に沿ってラップロール(10)方向に突出形成されて、締結孔(51aa)の仮想の中心から外側の方向に沿って一定間隔離隔される位置に多数個が形成される。
【0032】
このような第2挿入口(52)は第1挿入口(42)と対応される位置に形成されてラップロール(10)の紙管(11)に形成される挿入孔(11a)に挿入されるもので、前記のように多数個が形成されることによって紙管(11)の直径が相違する多様なラップロール(10)の設置が可能である。
【0033】
第2回転把持部(60)は、第2支持部(50)の一側に回転可能に結合されて作業者の把持領域を提供するもので、回転本体(61)及び保護キャップ(62)を含む。回転本体(61)は回転プレート(61a)及び回転管体(61b)を含む。
【0034】
回転プレート(61a)は、中央に貫通孔(61aa)が形成されて、他面の端の周りに沿って支持棒(20)の一端の方向に陥没される把持溝(61ab)が形成されて、貫通孔(61aa)を通じて第2支持本体(51)の延長管体(51b)に結合されて、一面が第2支持プレート(51a)の他面に支持されるように設置される。
【0035】
ここで、回転プレート(61a)に形成される把持溝(61ab)は作業者が容易に把持できる把持領域を提供することができる。回転管体(61b)は貫通孔(61aa)の周りと対応される回転プレート(61a)の他面から支持棒(20)の他端の方向に延長形成されて、延長形成される端部の対向する内周面両側に延長管体(51b)の第1係止顎(51ba)下部に係止結合される第2係止顎(61ba)が突出形成される。
【0036】
前述のような回転管体(61b)の第2係止顎(61ba)は延長管体(51b)の第1係止顎(51ba)下部に係止結合されて、回転管体(61b)が延長管体(51b)から離脱されることを防止することによって、第2回転把持部(60)を第2支持部(50)に回転可能に結合させる役割を果たす。保護キャップ(62)は下部が開放されたキャップ形状に形成されて、下段が回転管体(61b)の延長形成される端部に結合されて、支持棒(20)の他端部に形成される締結バー(22)を囲むように設置される。
【0037】
そして、保護キャップ(62)は、対向する側面両側に締結バー(22)を把持して支持棒(20)の回転を抑制するための把持ホール(62a)が形成される。このような保護キャップ(62)は作業者が容易に把持できる把持領域を提供すると同時に、把持ホール(62a)を通じて作業者が締結バー(22)の外面を把持できるようにすることによって、支持棒(20)の回転を選択的に制御できるようにする役割を果たす。
【0038】
前述したように、本発明の一実施例によるハンドラッピング装置(1)は、第1回転把持部(30)と第2回転把持部(60)が備えられることによって、作業者が第1回転把持部(30)及び第2回転把持部(60)を同時に把持した状態で支持棒(20)を回転させることができるので、ラッピング作業の過程で作業者の手袋が巻込まれることを防止できるだけではなく、ラッピング作業の過程で第2支持部(50)の締結状態が解除されてラップロール(10)の固定状態が解除される問題が発生しない。
【0039】
また、本発明は、第2回転把持部(60)に形成される把持ホール(62a)を通じて支持棒(20)の回転を選択的に制御できるのでラッピング作業の過程でラップに張力を容易に加えることができる。それと共に、本発明は、第2回転把持部(60)の保護キャップ(62)が地面とよく接触する支持棒(20)の締結バー(22)を囲むように設置されることによって、支持棒(20)の締結バー(22)が摩耗されることを防止することができ、保護キャップ(62)が地面とよく接触されて摩耗されても回転把持部(60)だけ簡単に交替して使用できるのでメンテナンス費用を大きく削減できる。
【0040】
図6a乃至図6dは、本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してラッピング対象物をラッピングする動作を説明する図面である。以下では図面を参照して本発明の一実施例によるハンドラッピング装置を利用してパレットに積載されたラッピング対象物を下段部から上段部方向にラッピングする過程を一例として説明する。
【0041】
まず、ラップロール(10)に巻き取られたラップの終端をパレットに積載されたラッピング対象物の下段部一側に付着させて、図6aから分かるように、作業者が両手で第1回転把持部(30)を把持した状態でラッピング対象物がラッピングされる方向に動けば、ラップロール(10)が結合された支持棒(20)が第1回転把持部(30)に対して相対回転することによって、ラップロール(10)に巻き取られたラップがほどけてラッピング対象物がラッピングされる。
【0042】
この時、ラッピング対象物を堅くラッピングするためには、ラップに充分の張力を加える必要があるが、ラップに張力を加える場合は、図6bのように、作業者が片手で第1回転把持部(30)を把持して、他の片手では固定把持部(21)を把持して支持棒(20)の回転を抑制した状態で、ラッピング方向に力を印加すればラップに張力が加わり、ラッピング対象物が堅くラッピングされる。
【0043】
前記のように、本発明はパレットに積載されたラッピング対象物の下段部をラッピングする過程では、支持棒(20)の他端部を囲むように設置される第2回転把持部(60)の保護キャップ(62)が地面とよく接触されて摩耗される問題が発生し得るが、このような場合、本発明は、第2回転把持部(60)だけを簡単に交替するだけでメンテナンスが可能になるので、メンテナンスによる費用を大きく削減できる。
【0044】
そして、ラッピング作業が行われてパレットに積載されたラッピング対象物の上段部をラッピングする場合は、ラップロール(10)の位置が上部に移動することによって、図6cから分かるように、作業者が片手では第1回転把持部(30)を把持して、他の片手では第2回転把持部(60)を把持した状態でラッピング対象物がラッピングされる方向に動けば、ラップロール(10)が結合される支持棒(20)が第1回転把持部(30)及び第2回転把持部(60)に対して相対回転することによって、ラップロール(10)に巻き取られたラップがほどけてラッピング対象物がラッピングされる。
【0045】
この時、作業者がラップに張力を付加する場合は、第2回転把持部(60)を把持した手で第2回転把持部(60)に形成される把持ホール(図示しない)を通じて支持棒(20)の締結バーを把持して支持棒(20)の回転を抑制した状態で、図6dから分かるように、ラッピング方向に力を印加すればラップに張力が付加されてラッピング対象物が堅くラッピングされる。
【0046】
前記のように、本発明は、パレットに積載されたラッピング対象物の上段部をラッピングする過程では、ラップロール(10)の位置が上方に移動されることによって、作業者が片手では第1回転把持部(30)を把持して、他の片手では第2回転把持部(60)を把持することによって、ハンドラッピング装置(1)をさらに容易に把持できるようになる。そして、本発明はラッピング作業を行う過程で第1回転把持部(30)及び第2回転把持部(60)に対して相対回転する支持棒(20)と共に第2支持部(50)が共に回転することによって、第2支持部(50)の締結状態が解除されて、ラップロールの固定状態が解除される問題が発生しない。
【0047】
本発明を好ましい実施例と関連して説明したが、発明の要旨と範囲から逸することなく多様な修正や変形をすることが可能である。したがって、添付の特許請求範囲は、本発明の要旨に属する修正や変形を含む。
【符号の説明】
【0048】
1 ハンドラッピング装置
10 ラップロール
11 紙管
11a:挿入孔
12 ラップ
20 支持棒
21 支持バー
21a 固定把持部
22 締結バー
22a 雄ねじ山
30 第1回転把持部
31 回転部材
32 支持片
33 ベアリング部材
40 第1支持部
41 第1支持本体
41a 第1支持プレート
41b 固定管体
42 第1挿入口
50 第2支持部
51 第2支持本体
51a 第2支持プレート
51aa 締結孔
51ab 雌ねじ山
51b 延長管体
51ba 第1係止顎
52 第2挿入口
60 第2回転把持部
61 回転本体
61a 回転プレート
61aa 貫通孔
61ab 把持溝
61b 回転管体
61ba 第2係止顎
62 保護キャップ
62a 把持ホール



【要約】
【課題】パック及び包装ボックスのラッピング作業時、作業者の手袋が巻き込まれることやラップロールの固定状態が解除されることがないハンドラッピング装置を提供する。
【解決手段】本発明のハンドラッピング装置は、紙管の外面にラップが巻き取られたラップロールと、一端部に固定把持部が形成されて、他端部にラップロールが装着される支持棒と、支持棒の外面の一側に回転可能に設置される第1回転把持部と、ラップロールの内側段と対応される支持棒の外面の一側に固定結合されて、ラップロールの内側段に支持される第1支持部と、ラップロールの外側段と対応される支持棒の外面の一側に着脱可能に結合されて、ラップロールの外側段に支持される第2支持部と、第2支持部の一側に回転可能に結合される第2回転把持部と、を含んで構成される。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d