(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-27
(45)【発行日】2024-09-04
(54)【発明の名称】紡糸作業場の巡回検査方法、紡糸作業場の巡回検査装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 21/02 20060101AFI20240828BHJP
【FI】
G08B21/02
(21)【出願番号】P 2024106672
(22)【出願日】2024-07-02
【審査請求日】2024-07-02
(31)【優先権主張番号】202311248643.3
(32)【優先日】2023-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523443995
【氏名又は名称】チョーチアン ヘンイー ペトロケミカル カンパニー,リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】523446572
【氏名又は名称】チョーチアン シュアンツー ニュー マテリアルズ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポン ワン
(72)【発明者】
【氏名】イーポー チウ
(72)【発明者】
【氏名】ピン ホー
(72)【発明者】
【氏名】シエンタオ ポン
(72)【発明者】
【氏名】トン チアン
(72)【発明者】
【氏名】チュン フォン
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-100816(JP,A)
【文献】特開2022-174638(JP,A)
【文献】特開2009-181270(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0066488(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第113780224(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 21/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紡糸作業場の巡回検査方法であって、
前記紡糸作業場は第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックスを備え、前記複数の紡糸ボックスの一方の側に巡回検査通路を有し、巡回検査ロボットは前記複数の紡糸ボックスの動作状態を順次に検査するために、前記巡回検査通路において移動可能であり、
前記紡糸作業場の巡回検査方法は、
前記巡回検査ロボットが前記巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、前記巡回検査通路の第1画像情報を取得することであって、前記第1紡糸ボックスは前記複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、前記第1画像情報は前記巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである、ことと、
前記第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、前記複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定することであって、前記第2紡糸ボックスの検査順序は前記第1紡糸ボックスの検査順序より後である、ことと、
前記巡回検査ロボットが前記巡回検査通路における前記第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、前記巡回検査通路の第2画像情報を取得することであって、前記第2画像情報は前記巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ前記第2画像情報は前記第1画像情報における前記第1検査対象の位置する位置を含む画像である、ことと、
前記第1画像情報と前記第2画像情報とに基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することと、を含む、
紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項2】
前記第1画像情報に前記第1検査対象が含まれている場合に、前記複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定することは、
前記第1画像情報に前記第1検査対象が含まれている場合に、前記第1画像情報における前記第1検査対象の姿勢情報に基づいて、前記第1検査対象の目標検査等級を決定することと、
前記目標検査等級に基づいて、前記第2紡糸ボックスを決定することと、を含む、
請求項1に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項3】
前記第1画像情報における前記第1検査対象の姿勢情報に基づいて、前記第1検査対象の目標検査等級を決定することは、
人体姿勢予測モデルを用いて、前記第1画像情報を予測して、前記第1検査対象の前記姿勢情報及び前記姿勢情報の信頼度を得ることと、
前記姿勢情報及び前記姿勢情報の信頼度に基づいて、前記第1検査対象の検査スコアを決定することと、
前記検査スコア及び前記検査スコアと前記
第1検査対象が危険な状態にある確率を示す検査等級との対応関係に基づいて、前記目標検査等級を決定することと、を含む、
請求項2に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項4】
前記目標検査等級に基づいて、前記第2紡糸ボックスを決定することは、
前記目標検査等級に基づいて、前記目標検査等級に対応する目標検査時間間隔を決定することと、
前記目標検査時間間隔に基づいて、前記第2紡糸ボックスを決定することと、を含む、
請求項2に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項5】
前記紡糸作業場の巡回検査方法は、
画像分割モデルを用いて、前記第1画像情報を分割して、第1分割結果を得ることと、
前記第1分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、前記第1画像情
報における前記目標カテゴリーの検査対象を第1検査対象として決定することと、
前記画像分割モデルを用いて、前記第2画像情報を分割して、第2分割結果を得ることと、をさらに含み、
前記第1画像情報と前記第2画像情報とに基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することは、
前記第2分割結果に前記目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、前記第2画像情報における前記目標カテゴリーの検査対象を第2検査対象として決定することと、
前記第1検査対象と前記第2検査対象とを比較して、前記第2検査対象と前記第1検査対象とは同一の対象であるか否かを示すための比較結果を得ることと、
比較結果に基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することと、を含む、
請求項1に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項6】
前記第1検査対象と前記第2検査対象とを比較して、比較結果を得ることは、
前記第1検査対象の第1識別情報を取得することと、
前記第2検査対象の第2識別情報を取得することと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記比較結果を得ることと、を含む、
請求項5に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項7】
前記第1識別情報は、前記第1検査対象の第1人間顔画像を含み、
前記第2識別情報は、前記第2検査対象の第2人間顔画像を含み、
前記第1検査対象の第1識別情報を取得することは、
前記第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれている場合に、前記第1人間顔画像を前記第1識別情報として決定することを含み、
前記第2検査対象の第2識別情報を取得することは、
前記第2分割結果にカテゴリーが人間の顔である第2人間顔画像が含まれている場合に、前記第2人間顔画像を前記第2識別情報として決定することを含む、
請求項6に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項8】
前記第1検査対象の第1識別情報を取得することは、
前記第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれていない場合に、前記第1画像情報の第1撮影時刻と第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、前記目標位置情報は、前記第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、前記目標位置情報は、前記第1分割結果に基づいて得られたものであり、前記第3紡糸ボックスは前記複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、
前記目標位置情報に基づいて、前記紡糸作業場における、前記目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、
前記第1撮像装置により前記第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、
前記第1補助画像に基づいて、前記第1人間顔画像を決定することと、をさらに含む、
請求項7に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項9】
前記第1検査対象と前記第2検査対象とを比較して、比較結果を得ることは、
前記第1検査対象の第1人間顔画像または前記第2検査対象の第2人間顔画像を取得できない場合に、前記第1検査対象の着衣における第1文字及び第2検査対象の着衣における第2文字を取得することをさらに含み、
前記第1検査対象の第1識別情報を取得することは、前記第1文字を前記第1識別情報として決定することを含み、
前記第2検査対象の第2識別情報を取得することは、前記第2文字を前記第2識別情報として決定することを含む、
請求項6に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項10】
前記第1検査対象の着衣における第1文字を取得することは、
前記第1分割結果に基づいて、前記第1画像情報における第1領域を決定することであって、前記第1領域は前記第1画像情報における前記第1検査対象の位置する領域である、ことと、
前記第1分割結果が、前記第1領域にカテゴリーが文字である第1局部画像が含まれていることを示す場合に、前記第1局部画像に基づいて前記第1文字を決定することと、を含む、
請求項9に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項11】
前記第1検査対象の着衣における第1文字を取得することは、
前記第1分割結果が、前記第1領域にカテゴリーが文字である第1局所画像が含まれていないことを示す場合に、前記第1画像情報の第1撮影時刻と、前記第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、前記目標位置情報は前記第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、前記目標位置情報は前記第1分割結果に基づいて得られたものであり、前記第3紡糸ボックスは前記複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、
前記目標位置情報に基づいて、前記紡糸作業場における、前記目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、
前記第1撮像装置により前記第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、
前記第1補助画像に基づいて、前記第1文字を決定することと、をさらに含む、
請求項10に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項12】
比較結果に基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することは、
前記比較結果が、前記第2検査対象と前記第1検査対象とが同一の対象であることを示す場合に、前記第1画像情報における、前記第1検査対象の位置する第1領域と、前記第2画像情報における、前記第2検査対象の位置する第2領域と、を決定することと、
前記第1領域と前記第2領域との間の類似度を決定することと、
前記類似度に基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することと、を含む、
請求項5に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項13】
前記類似度に基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することは、
前記類似度が類似度閾値を超えている場合に、前記第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定すると共に、第1警報情報を発信することと、
前記類似度が前記類似度閾値を超えていない場合に、前記第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することと、を含む、
請求項12に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項14】
前記類似度が類似度閾値を超えている場合に、前記第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定することは、
前記類似度が類似度閾値を超えている場合に、前記第1検査対象の第1対象情報を決定することと、
前記第1対象情報に基づいて、前記第1検査対象が装着しているウェアラブルデバイスを決定することと、
前記ウェアラブルデバイスの、前記第1検査対象の現在のバイタルサイン指標を表すための現在の健康データを取得することと、
前記現在の健康データが予め設定された健康範囲を超えている場合に、前記第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定することと、を含む、
請求項13に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項15】
前記第1領域と前記第2領域との間の類似度を決定することは、
人体姿勢予測モデルを用いて、前記第1画像情報における前記第1検査対象の各キーポイントの第1位置情報セットを得ることと、
前記人体姿勢予測モデルを用いて、前記第2画像情報における前記第2検査対象の各キーポイントの第2位置情報セットを得ることと、
前記第1位置情報セットと前記第2位置情報セットとに基づいて、前記類似度を決定することと、を含む、
請求項12に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項16】
前記第1領域と前記第2領域との間の類似度を決定することは、
調整後の前記第1領域の最小取り囲み矩形枠のサイズが前記第2領域の最小取り囲み矩形枠のサイズと一致するように、前記第1領域のサイズを調整することと、
前記第2領域の輪郭と、調整後の前記第1領域の輪郭との間の類似度を決定することと、を含む、
請求項13に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項17】
比較結果に基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することは、
前記比較結果が、前記第2検査対象と前記第1検査対象とが同一の対象でないことを示す場合に、前記第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することをさらに含む、
請求項5に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項18】
前記第1画像情報と前記第2画像情報とに基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定することは、
前記第2分割結果に前記目標カテゴリーの検査対象が含まれていない場合に、前記第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することをさらに含む、
請求項5に記載の紡糸作業場の巡回検査方法。
【請求項19】
紡糸作業場の巡回検査装置であって、
前記紡糸作業場は第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックスを備え、前記複数の紡糸ボックスの一方の側に巡回検査通路を有し、巡回検査ロボットは前記複数の紡糸ボックスの動作状態を順次に検査するために、前記巡回検査通路において移動可能であり、
前記紡糸作業場の巡回検査装置は、
前記巡回検査ロボットが前記巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、前記巡回検査通路の第1画像情報を取得するための第1取得ユニットであって、前記第1紡糸ボックスは前記複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、
前記第1画像情報は前記巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである、第1取得ユニットと、
前記第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、前記複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定するための第1決定ユニットであって、前記第2紡糸ボックスの検査順序は前記第1紡糸ボックスの検査順序より後である、第1決定ユニットと、
前記巡回検査ロボットが前記巡回検査通路における前記第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、前記巡回検査通路の第2画像情報を取得するための第2取得ユニットであって、前記第2画像情報は前記巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ前記第2画像情報は前記第1画像情報における前記第1検査対象の位置する位置を含む画像である、第2取得ユニットと、
前記第1画像情報と前記第2画像情報とに基づいて、前記第1検査対象の状態情報を決定するための第2決定ユニットと、を備える、
紡糸作業場の巡回検査装置。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の方法を実行させる、
電子デバイス。
【請求項21】
コンピュータに請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータにおいて、プロセッサにより実行される、
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の方法を実現するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術分野に関し、特に自動制御、ディープラーニング技術分野に関し、具体的には紡糸作業場の巡回検査方法、紡糸作業場の巡回検査装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、繊維糸を形成するために、繊維原料は紡糸作業場で生産加工される必要がある。しかし、紡糸作業場の温度が高く、作業者が作業中に熱中症で倒れるなどの体調不良を起こしやすく、安全上の危険性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、作業者の作業中に安全上の問題が発生する確率を低下させるために、紡糸作業場の巡回検査方法、紡糸作業場の巡回検査装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本開示は紡糸作業場の巡回検査方法を提供し、紡糸作業場は第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックスを備え、複数の紡糸ボックスの一方の側に巡回検査通路を有し、巡回検査ロボットは複数の紡糸ボックスの動作状態を順次に検査するために、巡回検査通路において移動可能であり、紡糸作業場の巡回検査方法は、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得することであって、第1紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである、ことと、
第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定することであって、第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後である、ことと、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得することであって、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像である、ことと、
第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することと、を含む。
【0005】
第2態様では、本開示は紡糸作業場の巡回検査装置を提供し、紡糸作業場は第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックスを備え、複数の紡糸ボックスの一方の側に巡回検査通路を有し、巡回検査ロボットは複数の紡糸ボックスの動作状態を順次に検査するために、巡回検査通路において移動可能であり、紡糸作業場の巡回検査装置は、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得するための第1取得ユニットであって、第1紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである、第1取得ユニットと、
第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定するための第1決定ユニットであって、第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後である、第1決定ユニットと、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得するための第2取得ユニットであって、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像である、第2取得ユニットと、
第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定するための第2決定ユニットと、を備える。
【0006】
第3態様では、本開示は電子デバイスを提供し、該デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
該少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
該メモリには、該少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、該命令は、該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実行させる。
【0007】
第4態様では、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0008】
第5態様では、プロセッサにより実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実現するためのプログラムを提供する。
【0009】
本開示により提供された紡糸作業場の巡回検査方法、紡糸作業場の巡回検査装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムによれば、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得し、ここで、第1紡糸ボックスが複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定し、且つ第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後であり、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得し、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像であり、第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定する。巡回検査ロボットが巡回検査プロセス中に巡回検査通路における作業者の状態情報を検査し、安全上の問題がある可能性のある作業者をタイムリーに発見することができ、これにより、作業者の作業中に安全上の問題が発生する確率を低下させ、安全上の危険性を低減させることに役立つ。
【0010】
ここに記載された内容は、本開示の実施例のキーポイントまたは重要な特徴を記述することを意図せず、また、本開示の範囲を制限することにも用いられないことを理解すべきである。本開示の他の特徴については、下記の明細書を通して理解を促す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面において、別段の定めがない限り、複数の添付図面を通じて同一の図面符号は、同一または類似の構成部品または要素を示す。これらの添付図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。これらの図面は、本開示により提供されるいくつかの実施例のみを示し、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解すべきである。
【
図1】本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法の応用シナリオを示す概略図である。
【
図2】本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法のフローチャート概略図である。
【
図3】本開示の別の実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法のフローチャート概略図である。
【
図4】本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査装置を示す概略ブロック図である。
【
図5】本開示の実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法を実現するための電子デバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本開示についてさらに詳細に説明する。添付図面において、同一の図面符号は、同一または類似の要素を表す。また、添付図面において、実施例の様々な態様が示されているが、別段説明がない限り、これらの添付図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【0013】
さらに、本開示をよりよく説明するために、以下の具体的な実施形態にて多くの具体的な詳細を記載している。当業者は、いくつかの詳細がなくても本開示は同様に実施され得ることを理解すべきである。いくつかの実施例では、本開示の主旨が明瞭となるように、当業者によく知られている方法、手段、構成要素、及び回路などは詳細に説明していない。
【0014】
本開示の実施例によって提供される紡糸作業場の巡回検査方法の理解を容易にするために、以下、本開示の実施例の関連技術について説明し、以下の関連技術は、任意の解決策として提供され、本開示の実施例の技術的解決策と任意に組み合わせることができ、それらはすべて本開示の実施例の保護範囲内に属する。
【0015】
関連技術では、紡糸作業場の温度が高く、作業員が作業場で作業中に高温のため熱中症で倒れやすいなど、安全上の危険性がある。
【0016】
上記の問題の少なくとも1つを解決するために、本発明は、紡糸作業場の巡回検査方法、装置、電子デバイス及び記憶媒体を提供し、巡回検査ロボットが巡回検査中に巡回検査通路における作業員の状態情報を検査することができ、これにより、安全上の問題がある可能性のある作業員をタイムリーに発見することができ、作業員の作業中に安全上の問題が発生する確率を低下させ、安全上の危険性を低減させる。
【0017】
本開示の実施例は、添付の図面に関連して以下に説明する。
【0018】
図1は、本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法の応用シナリオを示す概略図である。
図2は、本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法のフローチャート概略図である。
【0019】
図1及び
図2を参照すると、本開示の実施例では、紡糸作業場の巡回検査方法200を提供し、紡糸作業場は、第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックス120を備え、且つ複数の紡糸ボックス120の一方の側に巡回検査通路130を有し、巡回検査ロボット110は複数の紡糸ボックス120の動作状態を順次に検査するために、巡回検査通路130において移動可能である。方法200は、以下のステップS201からステップS204を含む。
【0020】
ステップS201では、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得し、ここで、第1紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである。
【0021】
ステップS202では、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定し、第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後である。
【0022】
ステップS203では、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得し、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像である。
【0023】
ステップS204では、第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定する。
【0024】
紡糸ボックス120は、繊維糸の製造装置であってもよく、紡糸作業場において複数の紡糸ボックス120を有してもよく、
図1には一列に並んだ紡糸ボックス120のみが示されているが、別の実施例では、紡糸作業場において複数の紡糸ボックス120がアレイ状に配置されてもよいことが理解され得る。紡糸ボックスの列の一方の側には、作業者が歩き回ることができる巡回検査通路130を有してもよい。
【0025】
巡回検査ロボットは関連技術における巡回検査が可能なロボットであってもよく、巡回検査ロボットが紡糸作業場で自由に移動するのを実現するためにその底部にAGV台車(Automated Guided Vehicle、無人搬送車)を設置することができる。巡回検査ロボットには、多自由度の運動が可能なロボットアームが設けられてもよく、さらにカメラを搭載して、紡糸ボックスの故障の有無などの動作状態を検査することができる。作業状態の検査には、フィラメントのゆらぎ、フィラメントの断線、または経路上の異物の有無、紡糸口金のクリーニングの必要性、ガイドフック及びノズルに異常の有無などが含まれてもよい。
【0026】
第1方向は、
図1における矢印方向であり、巡回検査ロボットは、当該第1方向に沿って巡回検査通路130において、第1号から第8号までの紡糸ボックス120を順次巡回検査し、第1紡糸ボックスを例として、巡回検査ロボットが第1号紡糸ボックスに対応する位置(例えば、紡糸ボックスの直正面)に移動したときに、第1号紡糸ボックスに対して動作状態の検査を行うことができる。
【0027】
方法200は、巡回検査ロボットまたはサーバなどの紡糸作業場の管理システムに用いられ、巡回検査ロボットはサーバと通信接続されてもよい。巡回検査ロボットには、周囲の環境を撮影するカメラを備えていてもよい。具体的には、ステップS201において、巡回検査ロボットが第1紡績箱の第1位置に到達したときに、巡回検査通路130における第1画像情報をカメラで撮影することができる。ここで、第1紡糸ボックスは、複数の紡糸ボックスのうちの1つであってもよく、例えば、
図1の第1号紡糸ボックスのような、紡糸ボックスの列における、検査順序が最も上位の紡糸ボックスであってもよい。第1位置は、当該第1紡糸ボックスの巡回検査位置、例えばその真正面の位置であってもよく、巡回検査ロボット110が当該位置に位置するときに、第1紡糸ボックスの動作状態を検査することができる。
【0028】
ステップS202において、第1画像情報に第1検査対象140が含まれているとは、第1画像情報に人体(すなわち作業者)が含まれていると解することができ、例えば画像認識等方法により、第1画像情報に人体が含まれているか否かを判定し、人体が含まれている場合、この作業者を第1検査対象とする。その後、複数の紡糸ボックス120の中から、第1紡糸ボックスとは異なる第2紡糸ボックスを決定することができる。第2紡糸ボックスの決定方法は様々であり、例えば、予め設定された撮影時間間隔、各紡糸ボックスの平均検査時間、及び第1紡糸ボックスの番号から第2紡糸ボックスの番号を算出し、例えば、第5号紡糸ボックスである。第2紡糸ボックスの検査順序は、第1紡糸ボックスの検査順序の後であることが理解され得る。
【0029】
ステップS203で、巡回検査ロボットが第2紡糸ボックスに到達すると、カメラで巡回検査通路の第2画像情報を撮影することができる。第1画像情報における第1検査対象が第8号紡糸ボックスの近傍にあると仮定すると、第2画像情報も当該第8号紡糸ボックスの近傍を撮影した画像であり、すなわち第2画像情報は、第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像であることが理解され得る。
【0030】
各紡糸ボックスには対応する紡糸ボックスの番号が設けられ、当該番号は紡糸ボックスの上に、あるいは紡糸ボックスの上面または側面の空間等に対応する位置に設けられることができることが理解され得る。第1画像情報において、第1検査対象に最も近い紡糸ボックスの第1番号を画像認識により決定することができ、撮影した第2画像情報において、当該第1番号の紡糸ボックスを探してその近傍の画像を撮影することにより、第1検査対象の位置を追跡しやすくなり、ひいては第1検査対象の状態情報を決定する。
【0031】
ステップS204では、第1画像情報及び第2画像情報を解析することにより、第1検査対象の安全な状態または危険な状態を反映し得る第1検査対象の状態情報を決定することができる。
【0032】
第2画像情報にも第1検査対象が含まれており、且つ第1画像情報と第2画像情報において第1検査対象の動作が変化していない場合に、第1検査対象が熱中症で倒れる危険な状態にある可能性があると考えられ、警報情報を発信して管理者に確認するように通知してもよいことが理解され得る。
【0033】
あるいは、第2画像情報に第1検査対象が含まれていなければ、第1検査対象が元の位置から離れたことを示すので、意識がはっきりしている健康な状態にあり、すなわち第1検査対象が安全な状態にあると考えられる。
【0034】
本実施例では、巡回検査ロボット110の巡回検査中に巡回検査通路における画像を撮影し、且つ第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、第2紡糸ボックスを決定し、巡回検査ロボットが第2紡糸ボックスに巡回検査したときに、第2画像情報を撮影し、第1画像情報及び第2画像情報により第1検査対象の状態情報を決定することができ、これにより、巡回検査通路における作業者の状態情報を検査することができ、安全上の問題がある作業者をタイムリーに発見することができ、作業者の作業中に安全上の問題が発生する確率を低下させ、安全上の危険性を低減させることができる。
【0035】
いくつかの実施例では、ステップS202において、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定することは、
第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、第1画像情報における第1検査対象の姿勢情報に基づいて、第1検査対象の目標検査等級を決定することと、
目標検査等級に基づいて、第2紡糸ボックスを決定することと、を含む。
【0036】
第1検査対象の姿勢情報と検査等級との間には対応関係があってもよいことが理解され得る。例えば、姿勢情報は、立位姿勢、座位姿勢、横臥姿勢などに分類され、立位姿勢に対応する検査等級は低く、座位姿勢に対応する検査等級は中程度、横臥姿勢に対応する検査等級は高くすることができる。検査等級が高いほど、当該第1検査対象が危険な状態にある確率が高いことを示し、このとき、第1画像情報と第2画像情報間の撮影時間間隔(あるいは第1紡糸ボックスと第2紡糸ボックス間の番号の差)を小さく設定することができ、作業者の安全上の問題を早期に発見することができる。
【0037】
第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、第1検査対象の姿勢情報に基づいて、対応する検査等級、すなわち第1検査対象の目標検査等級を求め、その後、目標検査等級に基づいて、第2画像情報を撮影するときに巡回検査した第2紡糸ボックスを決定することができ、ひいては第2画像情報の撮影時刻を決定することができ、第2画像情報の撮影が遅れることで危険な状態にある作業員の救助時間が遅れる事態を回避し、作業員の安全上の問題を早期に発見することができる。
【0038】
いくつかの実施例では、第1画像情報における第1検査対象の姿勢情報に基づいて、第1検査対象の目標検査等級を決定することは、
人体姿勢予測モデルを用いて、第1画像情報を予測して、第1検査対象の姿勢情報及び姿勢情報の信頼度を得ることと、
姿勢情報及び姿勢情報の信頼度に基づいて、第1検査対象の検査スコアを決定することと、
検査スコア及び検査スコアと検査等級との対応関係に基づいて、目標検査等級を決定することと、を含む。
【0039】
人体姿勢予測モデルとしては、関連技術における、画像情報から人体の要部の位置座標を予測してから、人体の姿勢、すなわち姿勢情報を予測するニューラルネットワークなどであってもよい。
【0040】
人体姿勢予測モデルにより、第1画像情報における第1検査対象の姿勢情報と、その姿勢情報の信頼度とを決定することができる。
【0041】
本実施例では、姿勢情報の種類毎に基礎スコアを予め設定してもよい。例えば、姿勢情報は、立位姿勢、座位姿勢、横臥姿勢がそれぞれ1、5、10のような異なる基礎スコアに対応するものを含んでもよい。基礎スコアを底数、姿勢情報の信頼度を指数として、累乗を求めることにより、当該第1検査対象の検査スコアを得る。
【0042】
検査スコアと検査等級との間には対応関係があってもよく、スコアが高いほど、現在の第1検査対象が危険な状態にある確率が高く、検査等級が高いほど、第1検査対象に注意を払う必要性が高いことを示す。測定スコアを決定することにより、目標検査等級を比較的正確に決定することができる。
【0043】
もちろん、本実施例では、姿勢情報に対して簡単な分類のみを行ったが、他の実施例では、姿勢情報に対してより詳細な分類を行ってもよい。
【0044】
いくつかの実施例では、目標検査等級に基づいて、第2紡糸ボックスを決定することは、目標検査等級に基づいて、目標検査等級に対応する目標検査時間間隔を決定することと、目標検査時間間隔に基づいて第2紡糸ボックスを決定することと、を含むことができる。
【0045】
検査等級は検査時間間隔で具現化することができ、検査等級と検査時間間隔との間の関係を予め設定することにより、目標検査等級により、対応する目標検査時間間隔を決定することができる。検査等級が高いほど、目標時間間隔が大きくなり、目標時間間隔は第1画像情報と第2画像情報間の撮影時間間隔であることが理解され得る。これにより、第2紡糸ボックスを正確かつ容易に特定することに役立つ。
【0046】
いくつかの実施例では、以下のステップS301からステップS309までのステップを含む紡糸作業場の巡回検査方法300を提供する。
【0047】
ステップS301では、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得し、ここで、第1紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである。
【0048】
ステップS302では、画像分割モデルを用いて、第1画像情報を分割して、第1分割結果を得る。
【0049】
ステップS303では、第1分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、第1画像情報における目標カテゴリーの検査対象を第1検査対象として決定する。
【0050】
ステップS304では、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定し、第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後である。
【0051】
ステップS305では、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得し、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像である。
【0052】
ステップS306では、画像分割モデルを用いて、第2画像情報を分割して、第2分割結果を得る。
【0053】
ステップS307では、第2分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、第2画像情報における目標カテゴリーの検査対象を第2検査対象として決定する。
【0054】
ステップS308では、第1検査対象と第2検査対象とを比較して、第2検査対象と第1検査対象とは同一の対象であるか否かを示すための比較結果を得る。
【0055】
ステップS309では、比較結果に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定する。
【0056】
ここで、ステップS301、ステップS304及びステップS305は、上述のステップS201からS203にそれぞれ対応し、具体的には上述の実施例を参照することができ、ここでは繰り返し説明しない。
【0057】
ステップS307からステップS309は、上述のステップS204をさらに詳細化したものであり、即ち、ステップS204は、具体的にはステップS307からステップS309を含むことができる。
【0058】
ステップS302では、画像分割モデルによって、第1画像情報を分割することができる。画像分割モデルは、領域ラベルに基づいて画像を分割することができ、例えば、セグメント何でも(Segment Anything)モデルを用いて画像を細かく分割することができ、画像における各領域及び各領域に対応するカテゴリーラベルを得ることができる。
【0059】
画像分割モデルによって第1画像情報を分割することにより、第1画像情報における複数の領域画像及び各領域画像に対応するカテゴリーを得ることができ、すなわち第1分割結果を得ることができる。
【0060】
ステップS303では、第1分割結果から目標カテゴリーの検査対象を求めることができる。目標カテゴリーは人体であってもよく、第1分割結果にカテゴリーラベルが人体である領域画像が存在する場合に、この領域画像に対応する作業者(すなわち検査対象)を第1検査対象とすることができる。
【0061】
ステップS306の分割方法は、ステップS302と類似し、具体的にはステップS302を参照することができ、第2画像情報を画像分割して、第2分割結果を得ることができる。
【0062】
ステップS307の決定方法は、ステップS303と類似し、具体的にはステップS303を参照することができ、第2分割結果にカテゴリーラベルが人体である領域画像が存在する場合、この領域画像に対応する作業者を第2検査対象とすることができる。
【0063】
ステップS308では、第1検査対象と第2検査対象物とを比較して、比較結果を得ることができる。比較結果は、両者が同一の対象であるか否か、すなわち同一の作業者であるか否かを決定することに用いられる。
【0064】
ステップS309では、ステップS308の比較結果に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することができる。
【0065】
本実施例では、画像分割モデルによって第1画像情報及び第2画像情報を分割することができ、これによって、画像において作業者が含まれているか否かを正確に判定することができ、その後の第1検査対象と第2検査対象との比較に役立つ。
【0066】
いくつかの実施例では、ステップS308において、第1検査対象と第2検査対象とを比較して、比較結果を得ることは、
第1検査対象の第1識別情報を取得することと、
第2検査対象の第2識別情報を取得することと、
第1識別情報と第2識別情報とを比較して、比較結果を得ることと、を含む。
【0067】
第1識別情報は、人間の顔や作業者の着衣における従業員番号などであってもよく、第1識別情報を比較することにより、第1検査対象と第2検査対象物とが同一の対象であるか否かを決定することができる。
【0068】
いくつかの実施例では、第1識別情報は、第1検査対象の第1人間顔画像を含み、第2識別情報は、第2検査対象の第2人間顔画像を含む。上述の方法における第1検査対象の第1識別情報を取得することは、第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれている場合に、第1人間顔画像を第1識別情報として決定することを含む。
【0069】
上記方法における第2検査対象の第2識別情報を取得することは、第2分割結果にカテゴリーが人間の顔である第2人間顔画像が含まれている場合に、第2人間顔画像を第2識別情報として決定することを含む。
【0070】
セグメント何でもモデルのような画像分割モデルは、人体が存在する領域を正確に識別できることに加えて、人体における領域を正確に分割することができ、例えば、人間の顔領域を抽出する。
【0071】
もちろん、第1分割結果は、画像分割モデルを用いて複数回分割した結果を含んでもよい。例えば、先に第1画像情報を分割して第1検査対象が存在する領域画像を抽出し、その後、再度画像分割モデルを用いて当該領域画像に対して二次分割を行って、人体におけるカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像を得、且つ第1人間顔画像を第1識別情報とする。
【0072】
同様に、第2識別情報の抽出方法は、第1識別情報の抽出方法と類似し、ここでは繰り返し説明しない。
【0073】
人間顔画像を識別情報とすることにより、第1検査対象と第2検査対象物とが同一人物であるか否かを正確に判定することができる。
【0074】
別の実施例では、第1検査対象の第1識別情報を取得することは、
第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれていない場合に、第1画像情報の第1撮影時刻と第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、目標位置情報は、第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、目標位置情報は、第1分割結果に基づいて得られたものであり、第3紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、
目標位置情報に基づいて、紡糸作業場における、目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、
第1撮像装置により第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、
第1補助画像に基づいて、第1人間顔画像を決定することと、をさらに含む。
【0075】
本実施例では、第1分割結果に人間の顔が含まれていない場合に、すなわち、第1画像情報から第1検査対象の第1人間顔画像を抽出できない場合に、第1分割結果に基づいて第1検査対象の近傍に最も近い紡糸ボックスの番号情報を求めることができる。例えば、
図1に示すように、作業者が第8号紡糸ボックスの近傍に位置し、第1画像情報には第8号紡糸ボックスの番号が撮影されていることができ、画像分割により、当該紡糸ボックスの領域及び当該領域に番号情報を得ることができ、すなわち、第1検査対象に最も近い紡糸ボックスの番号情報を決定することができる。
【0076】
その後、当該番号情報を第1検査対象の位置情報とし、当該位置を撮影可能な、紡糸作業場における第1撮像装置を呼び出すことができる。第1撮像装置は、作業場の天井等の位置に設置された撮像装置であってもよい。
【0077】
第1撮影装置による撮影画像に基づいて、第1画像情報が撮影された第1撮影時刻に対応する画像フレーム(第1補助画像)を探し出すことができ、当該画像フレームに基づいて第1人間顔画像を抽出することができる。
【0078】
第1撮影装置により、異なる角度から第1検査対象の人間顔画像を取得することができ、第1検査対象の第1人間顔画像を正確に抽出することに役立つ。
【0079】
第2画像情報の第2分割結果に第2人間顔画像が含まれていない場合に、上述の方法にしたがって、紡糸作業場における撮像装置を用いて、異なる角度から撮影された第2人間顔画像を探し出すこともできる。
【0080】
図3は、本開示の別の実施例に係る紡糸作業場の巡回検査方法のフローチャート概略図である。
図3を参照すると、いくつかの実施例では、ステップS308において、第1検査対象と第2検査対象とを比較して、比較結果を得ることは、
第1検査対象の第1人間顔画像または第2検査対象の第2人間顔画像を取得できない場合、第1検査対象の着衣における第1文字及び第2検査対象の着衣における第2文字を取得することをさらに含み、
第1検査対象の第1識別情報を取得することは、第1文字を第1識別情報として決定することを含み、
第2検査対象の第2識別情報を取得することは、第2文字を第2識別情報として決定することを含む。
【0081】
なお、各作業者の作業服には、この作業者の氏名や従業員番号が設けられてもよいことが理解され得る。上述の方法により第1人間顔画像や第2人間顔画像を取得できない場合に、作業者の着衣における文字(例えば、氏名や従業員番号)を識別情報として取得することにより、身元を決定することができる。
【0082】
いくつかの実施例では、第1検査対象の着衣における第1文字を取得することは、
第1分割結果に基づいて、第1画像情報における第1領域を決定することであって、第1領域は第1画像情報における第1検査対象の位置する領域である、ことと、
第1分割結果が、第1領域にカテゴリーが文字である第1局部画像が含まれていることを示す場合に、第1局部画像に基づいて第1文字を決定することと、を含む。
【0083】
本実施例では、第1分割結果には第1検査対象が位置する第1領域が含まれることができ、目標カテゴリーにより、当該第1領域を正確に抽出することができる。
【0084】
そして、当該第1領域に対して二次画像分割し、当該第1領域にはカテゴリーラベルが文字であるカテゴリーが含まれている場合に、文字に対応する第1局所画像を抽出し、文字認識等により、その対応する第1文字を決定してもよい。
【0085】
第1文字によって、第1検査対象の身元情報を正確に判定することができる。
【0086】
いくつかの実施例では、第1検査対象の着衣における第1文字を取得することは、
第1分割結果が、第1領域にカテゴリーが文字である第1局所画像が含まれていないことを示す場合に、第1画像情報の第1撮影時刻と、第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、目標位置情報は第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、目標位置情報は第1分割結果に基づいて得られたものであり、第3紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、
目標位置情報に基づいて、紡糸作業場における、目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、
第1撮像装置により第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、
第1補助画像に基づいて、第1文字を決定することと、をさらに含む。
【0087】
本実施例では、第1画像情報により第1文字を決定できない場合、第1分割結果に基づいて第1検査対象の近傍に最も近い紡糸ボックスの番号情報を求めることができる。例えば、
図1に示すように、作業者が第8号紡糸ボックスの近傍に位置し、第1画像情報において第8号紡糸ボックスの番号を撮影することができ、画像分割により、この紡糸ボックスの領域及び当該領域における番号情報を得ることができ、すなわち、第1検査対象に最も近い紡糸ボックスの番号情報を決定することができる。
【0088】
そして、当該番号情報を第1検査対象の位置情報とし、当該位置を撮影可能な、紡糸作業場における第1撮像装置を呼び出すことができる。第1撮像装置は、作業場の天井等の位置に設置された撮像装置であってもよい。
【0089】
第1撮影装置による撮影画像に基づいて、第1画像情報が撮影された第1撮影時刻に対応する画像フレーム(第1補助画像)を探し出すことができ、当該画像フレームに基づいて第1文字を抽出することができる。具体的には、画像分割及び画像認識技術を用いて、第1文字を認識する。
【0090】
第1撮影装置により、異なる角度から第1検査対象に対応する第1文字を取得することができ、第1検査対象の身元情報を決定することに役立つ。
【0091】
同様に、第2検査対象に対応する第2文字は、上記の各実施例の類似の方法で決定されてもよい。
【0092】
上述の実施例に基づいて、ステップS309は、比較結果に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することは、
比較結果が、第2検査対象と第1検査対象とが同一の対象であることを示す場合に、第1画像情報における、第1検査対象の位置する第1領域と、第2画像情報における、第2検査対象の位置する第2領域と、を決定することと、
第1領域と第2領域との間の類似度を決定することと、
類似度に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することと、を含む。
【0093】
第1領域及び第2領域は、いずれも分割結果から抽出された、カテゴリーが人体である局所領域であってもよい。
【0094】
第1検査対象と第2検査対象とが同一の対象である場合に、第1領域と第2領域との類似度を算出することにより、作業者の位置や姿勢が変化しているか否かを判定することができ、さらに、第1検査対象の状態情報を取得することができることが理解され得る。
【0095】
いくつかの実施例では、類似度に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することは、
類似度が類似度閾値を超えている場合に、第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定すると共に、第1警報情報を発信することと、
類似度が類似度閾値を超えていない場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することと、を含む。
【0096】
類似度が類似度閾値を超えていれば、第1検査対象の位置や姿勢が変化していない確率が高いことを示し、第1検査対象が危険な状態にある可能性があると決定し、この場合、管理者に第1警報情報を発信して、当該作業者を確認するように通知して、作業者の危険な状況をタイムリーに発見することができる。
【0097】
逆に、類似度が閾値以下であれば、第1検査対象の位置や姿勢が変化した確率が高いことを示し、第1検査対象が安全な状態にあると決定する。
【0098】
いくつかの実施例では、類似度が類似度閾値を超えている場合に、第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定することは、
類似度が類似度閾値を超えている場合に、第1検査対象の第1対象情報を決定することと、
第1対象情報に基づいて、第1検査対象が装着しているウェアラブルデバイスを決定することと、
ウェアラブルデバイスの、第1検査対象の現在のバイタルサイン指標を表すための現在の健康データを取得することと、
現在の健康データが予め設定された健康範囲を超えている場合に、第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定することと、を含む。
【0099】
作業者が紡糸作業場で作業する際に、スマートブレスレットなどのウェアラブルデバイスを着用することができることが理解され得る。ウェアラブルデバイスは作業者の血圧や体温、心拍数などの健康データを検知することができる。
【0100】
本実施例では、類似度が類似度閾値を超えた場合に、例えば、従業員番号や氏名等第1検査対象の身元識別子である第1対象情報を決定してもよい。第1対象情報の取得方法は、第1識別情報の取得方法を参照することができ、第1対象情報が氏名である場合に、まず第1識別情報における第1人間顔画像を取得し、その後、従業員の入力した人間顔画像と氏名との対応データに基づいて、第1対象情報を得ることができる。
【0101】
第1識別情報が第1文字であり、第1文字が従業員番号である場合に、取得した第1識別情報を第1対象情報とすることができる。
【0102】
そして、第1対象情報により、当該第1検査対象に対応するウェアラブルデバイスを決定し、さらにウェアラブルデバイスから現在の健康データを取得し、予め設定された健康範囲を超えていれば、例えば血圧、体温、心拍数等のいずれかが予め設定された健康範囲を超えていれば、第1検査対象は危険な状態にあるとみなすことができる。全ての健康データが予め設定された健康範囲内であれば、第1検査対象は安全な状態にあると考えられる。
【0103】
本実施例では、ウェアラブルデバイスにより第1検査対象の現在のバイタルサイン状態をさらに決定することは、状態情報の判定の精度に役立つ。
【0104】
いくつかの実施例では、第1領域と第2領域との間の類似度を決定することは、
人体姿勢予測モデルを用いて、第1画像情報における第1検査対象の各キーポイントの第1位置情報セットを得ることと、
人体姿勢予測モデルを用いて、第2画像情報における第2検査対象の各キーポイントの第2位置情報セットを得ることと、
第1位置情報セットと第2位置情報セットとに基づいて、類似度を決定することと、を含む。
【0105】
本実施例では、第1領域と第2領域との類似度は、第1画像情報における第1検査対象の姿勢情報と第2検査対象の姿勢情報との類似度によって表されることができる。
【0106】
具体的には、人体姿勢検査モデルによって、第1検査対象における各キーポイントの第1位置情報セットを得ることができる。ここで、各キーポイントは、人体の各キーポイントであってもよく、たとえば、鼻、左目、右目、左耳、右耳、左肩、右肩、左肘、右肘、左手首、右手首、左股、右股、左膝、右膝、左足首、右足首などのキーポイント部位を含むことができる。
【0107】
同様に、第2画像情報における第2検査対象の各キーポイントの位置を、人体姿勢予測モデルを用いて予測し、第2位置情報セットを取得することができる。
【0108】
そして、位置情報セットに基づいて比較することができ、例えば、位置情報セットを利用して人体の姿勢を再構築し、その後、2つの姿勢間の類似度を比較することによって、類似度を得ることができる。
【0109】
人体のキーポイントにより、第1検査対象の姿勢が変化したか否かを正確に決定することができる。
【0110】
いくつかの実施例では、第1領域と第2領域との間の類似度を決定することは、調整後の第1領域の最小取り囲み矩形枠のサイズが第2領域の最小取り囲み矩形枠のサイズと一致するように、第1領域のサイズを調整することと、第2領域の輪郭と、調整後の第1領域の輪郭との間の類似度を決定することと、を含む。
【0111】
本実施例では、第1画像情報における人体の第1領域と、第2画像情報における人体の第2領域とを切り取り、スケーリング処理により第1領域と第2領域のサイズを調整することで、両者の最小取り囲み矩形枠のサイズが一致するようにしてから、輪郭間の類似度を比較して、第1領域と第2領域との類似度とする。
【0112】
撮影角度の微妙な変化に応じて、第1画像情報における人体と第2画像情報における人体のサイズが拡大または縮小され、サイズ調整によって両者を比較的に一致したサイズにすることができ、状態情報の結果の正確性に役立つ。
【0113】
また、撮影角度によっては、作業者の位置が変わらなくても、2つの画像情報における人体が100%類似するとは限らない。このとき、撮影時間間隔の範囲に応じて、カメラの角度の変化の度合いを決定し、さらに類似度閾値を決定し、例えば変化の度合いが大きいほど設定される類似度閾値を低く設定し、例えば70%程度にすれば、より合理的な状態情報の判定結果を得ることができる。
【0114】
いくつかの実施例では、ステップS309では、比較結果に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することは、比較結果が、第2検査対象と第1検査対象とが同一の対象でないことを示す場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することをさらに含む。
【0115】
第1検査対象と第2検査対象物とが同一の対象でない場合に、巡回検査ロボットの巡回検査中に第1検査対象が元の位置から離れたと決定できるので、第1検査対象が活動状態にあることを示し、第1検査対象は熱中症で倒れる状態に陥っていない安全な状態にあると決定することができる。
【0116】
また、第1検査対象の状態情報または第1画像情報に人体が含まれていないと決定した場合に、予め設定された再開時間、例えば10分に基づいて上記の巡回検査方法を再実行することにより、巡回検査中に巡回検査通路を継続的に検査し、危険な状態にある作業者をタイムリーに発見することができる。
【0117】
いくつかの実施例では、ステップS204では、第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することは、第2分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれていない場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することをさらに含む。
【0118】
第2画像情報に人体が含まれていない場合に、巡回検査ロボットの巡回検査中に第1検査対象が元の位置から離れたことを示し、安全な状態にあると決定することもできる。
【0119】
図4は、本開示の一実施例に係る紡糸作業場の巡回検査装置の概略ブロック図である。
図4を参照すると、本発明の実施例は、紡糸作業場の巡回検査装置400を提供し、紡糸作業場は第1方向に沿って配列された複数の紡糸ボックスを備え、複数の紡糸ボックスの一方の側に巡回検査通路を有し、巡回検査ロボットは複数の紡糸ボックスの動作状態を順次に検査するために、巡回検査通路において移動可能であり、紡糸作業場の巡回検査装置400は、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得するための第1取得ユニットであって、第1紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つであり、第1画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものである、第1取得ユニット401と、
第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定するための第1決定ユニットであって、第2紡糸ボックスの検査順序は第1紡糸ボックスの検査順序より後である、第1決定ユニット402と、
巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得するための第2取得ユニットであって、第2画像情報は巡回検査ロボットにより撮影して得られたものであり、且つ第2画像情報は第1画像情報における第1検査対象の位置する位置を含む画像である、第2取得ユニット403と、
第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定するための第2決定ユニット404と、を備える。
【0120】
いくつかの実施例では、第1決定ユニット402は、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、第1画像情報における第1検査対象の姿勢情報に基づいて、第1検査対象の目標検査等級を決定することと、目標検査等級に基づいて、第2紡糸ボックスを決定することと、に用いられる。
【0121】
いくつかの実施例では、第1決定部402は、人体姿勢予測モデルを用いて、第1画像情報を予測して、第1検査対象の姿勢情報及び姿勢情報の信頼度を得ることと、姿勢情報及び姿勢情報の信頼度に基づいて、第1検査対象の検査スコアを決定することと、検査スコア及び検査スコアと検査等級との対応関係に基づいて、目標検査等級を決定することと、に用いられる。
【0122】
いくつかの実施例では、第1決定ユニット402は、目標検査等級に基づいて、目標検査等級に対応する目標検査時間間隔を決定することと、目標検査時間間隔に基づいて、第2紡糸ボックスを決定することと、に用いられる。
【0123】
いくつかの実施例では、装置400は、
画像分割モデルを用いて、第1画像情報を分割して、第1分割結果を得るための第1分割ユニットと、
第1分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、第1画像情報における目標カテゴリーの検査対象を第1検査対象として決定するための第3決定ユニットと、
【0124】
画像分割モデルを用いて、第2画像情報を分割して、第2分割結果を得るための第2分割ユニットと、をさらに備え、
第2決定ユニット404は、第2分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれている場合に、第2画像情報における目標カテゴリーの検査対象を第2検査対象として決定することと、
第1検査対象と第2検査対象とを比較して、第2検査対象と第1検査対象とは同一の対象であるか否かを示すための比較結果を得ることと、
比較結果に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することと、に用いられる。
【0125】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、第1検査対象の第1識別情報を取得することと、第2検査対象の第2識別情報を取得することと、第1識別情報と第2識別情報とを比較して、比較結果を得ることと、にさらに用いられる。
【0126】
いくつかの実施例では、第1識別情報は、第1検査対象の第1人間顔画像を含み、第2識別情報は、第2検査対象の第2人間顔画像を含み、第1決定ユニット402は、第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれている場合に、第1人間顔画像を第1識別情報として決定することにさらに用いられ、第1決定ユニット402は、第2分割結果にカテゴリーが人間の顔である第2人間顔画像が含まれている場合に、第2人間顔画像を第2識別情報として決定することにさらに用いられる。
【0127】
いくつかの実施例では、第1決定ユニット402は、第1分割結果にカテゴリーが人間の顔である第1人間顔画像が含まれていない場合に、第1画像情報の第1撮影時刻と第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、目標位置情報は、第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、目標位置情報は、第1分割結果に基づいて得られたものであり、第3紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、目標位置情報に基づいて、紡糸作業場における、目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、第1撮像装置により第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、第1補助画像に基づいて、第1人間顔画像を決定することと、にさらに用いられる。
【0128】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、第1検査対象の第1人間顔画像または第2検査対象の第2人間顔画像を取得できない場合に、第1検査対象の着衣における第1文字及び第2検査対象の着衣における第2文字を取得することと、第1文字を第1識別情報として決定することと、第2文字を第2識別情報として決定することと、にさらに用いられる。
【0129】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、第1分割結果に基づいて、第1画像情報における第1領域を決定することであって、第1領域は第1画像情報における第1検査対象の位置する領域である、ことと、第1分割結果が、第1領域にカテゴリーが文字である第1局部画像が含まれていることを示す場合に、第1局部画像に基づいて第1文字を決定することと、に用いられる。
【0130】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、第1分割結果が、第1領域にカテゴリーが文字である第1局所画像が含まれていないことを示す場合に、第1画像情報の第1撮影時刻と、第1検査対象の目標位置情報とを決定することであって、目標位置情報は第1検査対象に最も近い第3紡糸ボックスの番号情報であり、目標位置情報は第1分割結果に基づいて得られたものであり、第3紡糸ボックスは複数の紡糸ボックスのうちの1つの紡糸ボックスである、ことと、目標位置情報に基づいて、紡糸作業場における、目標位置情報による位置を撮影可能な第1撮像装置を決定することと、第1撮像装置により第1撮影時刻に撮影した第1補助画像を取得することと、第1補助画像に基づいて、第1文字を決定することと、にさらに用いられる。
【0131】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、比較結果が、第2検査対象と第1検査対象とが同一の対象であることを示す場合に、第1画像情報における、第1検査対象の位置する第1領域と、第2画像情報における、第2検査対象の位置する第2領域と、を決定することと、第1領域と第2領域との間の類似度を決定することと、類似度に基づいて、第1検査対象の状態情報を決定することと、にさらに用いられる。
【0132】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、類似度が類似度閾値を超えている場合に、第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定すると共に、第1警報情報を発信することと、類似度が類似度閾値を超えていない場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することと、にさらに用いられる。
【0133】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、類似度が類似度閾値を超えている場合に、第1検査対象の第1対象情報を決定することと、第1対象情報に基づいて、第1検査対象が装着しているウェアラブルデバイスを決定することと、ウェアラブルデバイスの、第1検査対象の現在のバイタルサイン指標を表すための現在の健康データを取得することと、現在の健康データが予め設定された健康範囲を超えている場合に、第1検査対象の状態情報が危険状態であると決定することと、にさらに用いられる。
【0134】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、人体姿勢予測モデルを用いて、第1画像情報における第1検査対象の各キーポイントの第1位置情報セットを得ることと、人体姿勢予測モデルを用いて、第2画像情報における第2検査対象の各キーポイントの第2位置情報セットを得ることと、第1位置情報セットと第2位置情報セットとに基づいて、類似度を決定することと、にさらに用いられる。
【0135】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、調整後の第1領域の最小取り囲み矩形枠のサイズが第2領域の最小取り囲み矩形枠のサイズと一致するように、第1領域のサイズを調整することと、第2領域の輪郭と、調整後の第1領域の輪郭との間の類似度を決定することと、にさらに用いられる。
【0136】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、比較結果が、第2検査対象と第1検査対象とが同一の対象でないことを示す場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することにさらに用いられる。
【0137】
いくつかの実施例では、第2決定ユニット404は、第2分割結果に目標カテゴリーの検査対象が含まれていない場合に、第1検査対象の状態情報が安全状態であると決定することにさらに用いられる。
【0138】
本開示の実施例における装置の各モジュール、サブモジュールの具体的な機能及び例示的な説明は、上記方法の実施例における対応するステップの関連説明を参照することができ、ここでは繰り返し述べない。
【0139】
本開示の実施例により提供される電子デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサと、
該少なくとも1つのプロセッサと通信接続されるメモリと、を備え、
該メモリには、該少なくとも1つのプロセッサで実行可能な命令が記憶され、該命令は、該少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実行させる。
本開示の実施例では、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
本開示の実施例では、プログラムを提供し、該プログラムは、プロセッサにより実行されると、本開示の実施例におけるいずれか1つの方法を実現する。
図5は本開示の一実施例による電子デバイスの構造ブロック図である。
図5に示すように、該電子デバイスはメモリ510とプロセッサ520とを含み、メモリ510にはプロセッサ520で実行可能なコンピュータプログラムが記憶される。メモリ510及びプロセッサ520の数は、1つ又は複数であり得る。メモリ510は、1つ又は複数のコンピュータプログラムを記憶することができ、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、該電子デバイスによって実行されると、該電子デバイスに上記の方法の実施例により提供される方法を実行させる。該電子デバイスはさらに以下を含むことができる。通信インターフェース530は、外部デバイスと通信し、データのインタラクション・伝送を行うことに用いられる。
【0140】
メモリ510、プロセッサ520、及び通信インターフェース530が独立して実装される場合、メモリ510、プロセッサ520、及び通信インターフェース530は、バスを介して互いに接続され、相互間の通信を行うことができる。該バスは、ISA(Industry Standard Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、又はEISA(Extended Industry Standard Architecture)バスなどであり得る。該バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類することができる。説明を容易にするために、
図5に一本の太線のみで示すが、一本のバス又は一種類のバスのみを示すものではない。
【0141】
任意選択で、具体的な実装形態では、メモリ510、プロセッサ520、及び通信インターフェース530が1つのチップ上に集積される場合、メモリ510、プロセッサ520、及び通信インターフェース530は、内部インターフェースを介して相互間の通信を行うことができる。
【0142】
上記プロセッサは中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)であってもよく、さらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであり得る。なお、プロセッサは、Advanced RISC Machines(ARM)アーキテクチャをサポートするプロセッサであり得る。
【0143】
さらに、選択的に、上記メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。該メモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかであり得るか、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含み得る。ここで、不揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、多くの形態のRAMが利用可能である。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)、シナリオクロナスDRAM(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Date SDRAM,DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、シナリオクリンクDRAM(Synchlink DRAM,SLDRAM)及びダイレクトRAMBUSRAM(Direct RAMBUS RAM,DR RAM)である。
【0144】
上述の実施例では、全体的又は部分的に、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合に、全体又は一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本開示の実施例によるプロセス又は機能が全体的又は部分的に生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。前記コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、又は1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよく、例えば、前記コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、Bluetooth(登録商標)、マイクロ波等)を介して、1つのウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタから別のウェブサイトサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンタに送信されてもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体、又は1つもしくは複数の利用可能な媒体と統合されたサーバ、データセンタなどを含むデータ記憶デバイスであり得る。前記使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc,DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk,SSD))などであり得る。なお、本開示で言及されるコンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性記憶媒体、言い換えれば、非一時的記憶媒体であり得る。
【0145】
当業者は上記実施例を実現する全部又は一部のステップがハードウェアによって実装されてもよく、プログラムによって関連するハードウェアに命令して実装されてもよく、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、上記記憶媒体は読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスク等であってもよいことを理解することができる。
【0146】
本開示の実施例の説明において、参照用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」等の説明は該実施例又は例に関連して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴はいずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、当業者は、本開示に記載された異なる実施形態又は例及び異なる実施形態又は例の特徴を、互いに矛盾しない範囲で組み合わせてもよい。
【0147】
本開示の実施例の説明において、「/」は、別段の説明がない限り、又はという意味を表し、例えば、A/Bは、A又はBのいずれかを表し得る。本開示における「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明することに過ぎず、三種類の関係が存在してもよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、以下を示すことができる。Aが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独で存在するという三種類の状況である。
【0148】
本開示の実施例の説明では、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみのために使用され、相対的な重要性を示す又は暗示するものと解釈されるべきではなく、示される技術的特徴の数を暗示するものと解釈されるべきではない。したがって、「第1」及び「第2」として定義される特徴は、明示的又は暗黙的に、そのような特徴のうちの1つ又は複数を含み得る。本開示の実施例の説明において、「複数」とは、別段の説明がない限り、2つ以上を意味する。
【0149】
以上は本開示の例示的な実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、本開示の精神及び原則の範囲内で、行われた任意の修正、同等置換、改良等は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【要約】
【課題】紡糸作業場の巡回検査方法、紡糸作業場の巡回検査装置、電子デバイス、記憶媒体及びプログラムを提供する。
【解決手段】該方法は、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第1紡糸ボックスに対応する第1位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第1画像情報を取得し、第1画像情報に第1検査対象が含まれている場合に、複数の紡糸ボックスの中から第2紡糸ボックスを決定し、巡回検査ロボットが巡回検査通路における第2紡糸ボックスに対応する第2位置を巡回検査した場合に、巡回検査通路の第2画像情報を取得し、第1画像情報と第2画像情報とに基づいて、第1検査対象の状態情報を決定する。巡回検査ロボットが巡回検査プロセス中に巡回検査通路における作業者の状態情報を検査し、安全上の問題がある可能性のある作業者をタイムリーに発見することができ、これにより、作業者の作業中に安全上の問題が発生する確率を低下させ、安全上の危険性を低減させることに役立つ。
【選択図】
図2