(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】易開封シールを有するキャップ
(51)【国際特許分類】
B65D 47/08 20060101AFI20240829BHJP
B65D 53/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
B65D47/08 130
B65D53/00 100
(21)【出願番号】P 2020167374
(22)【出願日】2020-10-02
【審査請求日】2023-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000175397
【氏名又は名称】三笠産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】弁理士法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小泉 直樹
(72)【発明者】
【氏名】橋本 武尚
(72)【発明者】
【氏名】中川 雄嗣
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-289389(JP,A)
【文献】特開2014-144815(JP,A)
【文献】特開平11-029157(JP,A)
【文献】特開昭63-281962(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/08
B65D 53/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着するキャップ本体と、注ぎ口が開口するキャップ本体の開口形成面と、注ぎ口を囲んで開口形成面から立ち上がる注出筒と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなし、ヒンジを支点として折り畳んだ上蓋と、上蓋内天面からキャップ本体の開口形成面に向けて注出筒内側に伸長する筒状の上蓋インナーと、キャップ本体の注ぎ口を覆って開口形成面に配置し、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面の間に挟み込んだ易開封シール材を備え、
易開封シール材は、誘導加熱により表裏面の一方側が上蓋インナー下端縁に熱融着され、他方側が開口形成面に熱融着され、
上蓋インナー下端縁に熱融着する中栓形成層と、注ぎ口周囲の開口形成面に熱融着する開口形成層と、中栓形成層と開口形成層の間に配置したイージーピール層と、中栓形成層とイージーピール層の間に配置した誘導発熱層を積層してなり、
開口形成層は、易開封口の開口形状に沿って形成したスリットを有することを特徴とする易開封シールを有するキャップ。
【請求項2】
容器の口部に装着するキャップ本体と、注ぎ口が開口するキャップ本体の開口形成面と、注ぎ口を囲んで開口形成面から立ち上がる注出筒と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなす上蓋と、上蓋内天面からキャップ本体の開口形成面に向けて注出筒内側に伸長する筒状の上蓋インナーを備えるキャップにおいて、
キャップ本体の注ぎ口を覆って開口形成面に易開封シール材を配置し、
ヒンジを支点とする上蓋の折り畳みにより、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面の間に易開封シール材を挟み込み、
誘導加熱により、易開封シール材の表裏面の一方側を上蓋インナー下端縁に熱融着し、他方側を開口形成面に熱融着し、
易開封シール材は、上蓋インナー下端縁に熱融着する中栓形成層と、注ぎ口周囲の開口形成面に熱融着する開口形成層と、中栓形成層と開口形成層の間に配置したイージーピール層を積層してなり、開口形成層にスリットを形成することにより任意の開口形状の易開封口を設定することを特徴とする易開封シールを有するキャップの製造方法。
【請求項3】
上蓋インナーは、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面との間に、易開封シール材を押圧可能な距離を有し、ヒンジを支点とする上蓋の折り畳みにより易開封シール材を設定圧で挟み込むことを特徴とする請求項2に記載の易開封シールを有するキャップの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップ本体にヒンジを介して蓋体が一体をなすキャップに係り、易開封シールを熱融着により固定した易開封シールを有するキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器の口部に装着するキャップとして、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、キャップ本体が注出筒に注出口と水切り部と低位水切り部とを有している。蓋体は、内側に注出口を開閉する突部と、蓋体を開いたときに突部に付着した液体を受け止める受け部材が設けられている。蓋体を閉じた状態で、突部と受け部材とが注出口に嵌め込まれる。
【0003】
特許文献2は、インナーシール材が容器の口部に密封状態に接合されており、蓋部材を外す動作のみで密封状態を解除するものである。また、蓋部材を再装着することで口部を再び封止することができる。インナーシール材は、バリア層として金属箔層を備えた上シート材と、バリア層を具備しない下シート材とを備えている。インナーシール材は、容器の口部の内周よりも内側の領域に閉曲線パターンに沿って刻設された切り離し線部を有し、切り離し線部を境として外側部と内側部とに切り離し可能に形成されている。この切り離し線部は、少なくとも上シート材のバリア層を貫通しない深さで刻設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-19536
【文献】特開2015-48095
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2の構成では、蓋部材の内部にインナーシール材を配置し、蓋部材を容器の口部に螺合させて装着する。インナーシール材は容器の口部の開口縁と蓋部材の内側天面との間に挟まれる。この状態で、誘導加熱により下シート材と容器の口部の開口縁とを熱融着して封止する。
【0006】
開封の際には、蓋部材を口部の軸心廻りに回転させることで、蓋部材が上シート材を口部の軸心方向に持ち上げる。下シート材は、切り離し線部を境として外側部が上シート材から剥離して口部に残り、切り離し線部を境として内側部が上シート材と一緒に持ち上がる。この開封操作により、閉曲線パターンに沿って切り離し線部が破断し、閉曲線パターンの開口が開く。
【0007】
この構成では、インナーシール材が蓋部材と共廻りしない構造が必要である。すなわち、蓋部材を口部に螺合させ、閉め込んで装着するので、蓋部材の回転によりインナーシール材にトルクが作用して切り離し線部で破断することを防止する構造が必須である。
【0008】
また、蓋部材が口部の軸心廻りに回転することで、上シート材を口部の軸心方向に持ち上げるので、容器の口部に熱融着した回転することのないインナーシール材の上シートに対して、蓋部材のみが回転できる構造が必須であり、インナーシールの上シート材を蓋部材に熱融着することができない。
【0009】
さらに、蓋部材を口部に完全に閉め込む間際には、容器の口部の開口縁と蓋部材の内側天面との間に挟まれるインナーシール材には多少のトルクが作用するので、切り離し線部に外力が作用する要因を完全に払拭することは構造的に不可能である。
【0010】
本発明は、易開封口に沿ってスリットを有する易開封シールを、外力による変形を生じさせることなくキャップに装着することができる易開封シールを有するキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る易開封シールを有するキャップは、容器の口部に装着するキャップ本体と、注ぎ口が開口するキャップ本体の開口形成面と、注ぎ口を囲んで開口形成面から立ち上がる注出筒と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなし、ヒンジを支点として折り畳んだ上蓋と、上蓋内天面からキャップ本体の開口形成面に向けて注出筒内側に伸長する筒状の上蓋インナーと、キャップ本体の注ぎ口を覆って開口形成面に配置し、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面の間に挟み込んだ易開封シール材を備え、
易開封シール材は、誘導加熱により表裏面の一方側が上蓋インナー下端縁に熱融着され、他方側が開口形成面に熱融着され、上蓋インナー下端縁に熱融着する中栓形成層と、注ぎ口周囲の開口形成面に熱融着する開口形成層と、中栓形成層と開口形成層の間に配置したイージーピール層と、中栓形成層とイージーピール層の間に配置した誘導発熱層を積層してなり、
開口形成層は、易開封口の開口形状に沿って形成したスリットを有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る易開封シールを有するキャップの製造方法は、容器の口部に装着するキャップ本体と、注ぎ口が開口するキャップ本体の開口形成面と、注ぎ口を囲んで開口形成面から立ち上がる注出筒と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなす上蓋と、上蓋内天面からキャップ本体の開口形成面に向けて注出筒内側に伸長する筒状の上蓋インナーを備えるキャップにおいて、キャップ本体の注ぎ口を覆って開口形成面に易開封シール材を配置し、ヒンジを支点とする上蓋の折り畳みにより、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面の間に易開封シール材を挟み込み、誘導加熱により、易開封シール材の表裏面の一方側を上蓋インナー下端縁に熱融着し、他方側を開口形成面に熱融着し、易開封シール材は、上蓋インナー下端縁に熱融着する中栓形成層と、注ぎ口周囲の開口形成面に熱融着する開口形成層と、中栓形成層と開口形成層の間に配置したイージーピール層を積層してなり、開口形成層にスリットを形成することにより任意の開口形状の易開封口を設定することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る易開封シールを有するキャップの製造方法において、上蓋インナーは、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面との間に、易開封シール材を押圧可能な距離を有し、ヒンジを支点とする上蓋の折り畳みにより易開封シール材を設定圧で挟み込むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によると、ヒンジを支点とする上蓋の折り畳みにより、上蓋インナー下端縁と注ぎ口周囲の開口形成面の間に易開封シール材を挟み込むので、易開封口の形状に沿ってスリットを形成した易開封シール材を、外力による変形を生じさせることなくキャップに装着することができる。
【0017】
そして、誘導加熱により、易開封シール材の表裏面の一方側を上蓋インナー下端縁に熱融着し、他方側を開口形成面に熱融着するので、キャップを容器の口部に打栓した状態において、易開封口の形状に沿って形成したスリットは、誘導発熱層によって覆われているので、初期開封まで保全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る実施の形態における易開封シール材を有するキャップの開封前の断面図
【
図2】同実施の形態における開封後の上蓋を開いたキャップの平面図
【
図3】同実施の形態における開封後の上蓋を開いたキャップの断面図
【
図4】同実施の形態における開封後の上蓋を開いたキャップの下面図
【
図5】同実施の形態における開封後の易開封口の形状を例示する模式図
【
図6】同実施の形態における易開封シール材を示し、(a)は断面図、(b)は口部に熱融着した状態を示す断面図、(c)は開封状態を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
(構造)
図1に示すように、本発明に係る易開封シール材を有するキャップ1は、容器の口部に装着するキャップ本体2と、ヒンジ3を介してキャップ本体2と一体をなす上蓋4からなり、未開封状態において上蓋4はヒンジ3を支点として折り畳んでキャップ本体2に嵌合している。
【0020】
キャップ本体2は、注ぎ口5が開口する開口形成面6と、注ぎ口5を囲んで開口形成面6から立ち上がる注出筒7を有し、注出筒7の外側において上蓋4との間に係合部8を形成している。係合部8は、キャップ本体2に注出筒7の外側周囲に沿って形成した環状凸部9と、上蓋4の内周面に開口縁に沿って形成した環状凹部10とからなり、環状凸部9と環状凹部10が嵌合する。
【0021】
上蓋4は外周面に鍔部4aを有しており、鍔部4aは上蓋4の軸心を介してヒンジ3に対向する位置に設けている。上蓋4は内部に上蓋インナー11を有しており、上蓋インナー11は上蓋内天面12からキャップ本体2の開口形成面6に向けて筒状に形成され、注出筒7の内側に伸長している。そして、上蓋再閉時には、上蓋インナー11の外周面と注出筒7の内周面と間を双方の圧接によりシールする。
【0022】
易開封シール材13は、キャップ本体2の注ぎ口5を覆って開口形成面6に配置しており、外周縁部が上蓋インナー下端縁14と注ぎ口5の周囲の開口形成面6の間に挟み込まれている。この上蓋インナー下端縁14と開口形成面6との間は、易開封シール材13の厚みと同等であってもよく、易開封シール材13の厚み以下であってもよく、上蓋インナー下端縁14と開口形成面6の間に易開封シール材13を保持できる位置関係であればよい。
【0023】
また、易開封シール材13の挟み込みを確実に行って易開封シール材を設定圧で押圧可能な距離を確保するために、易開封シール材13を配置しない状態において、上蓋インナー下端縁14が開口形成面6に接する形状とすることも可能であり、あるいは上蓋インナー下端縁14が開口形成面6に近接する形状とすることも可能である。
【0024】
易開封シール材13は、誘導加熱により表裏面の一方側が上蓋インナー下端縁14に熱融着されており、他方側が開口形成面6に熱融着されている。
【0025】
易開封シール材13は薄い部材であるので、
図1においては線状に表示している。
図6の(a)、(b)、(c)は、易開封シール材13の断面を拡大して模式的に示している。
図6に示すように、易開封シール材13は、上蓋インナー下端縁14に熱融着する中栓形成層15と、注ぎ口5の周囲の開口形成面6に熱融着する開口形成層16と、中栓形成層15と開口形成層16の間に配置したイージーピール層17と、中栓形成層15とイージーピール層17の間に配置した誘導発熱層18を積層したものである。
【0026】
キャップ本体2、上蓋4、中栓形成層15、開口形成層16は樹脂材からなり、ここではポリエチレンである。上蓋インナー下端縁14と中栓形成層15の間、および注ぎ口5の周囲の開口形成面6と開口形成層16の間には、熱融着工程を経て熱融着層19が形成される。
【0027】
誘導発熱層18は導電材からなり、ここではアルミニウムの薄膜材であり、高周波誘導加熱により発熱する。アルミニウムの薄膜材はバリア層を兼ねている。
【0028】
開口形成層16には、易開封口20の開口形状に沿ってスリット21を設けている。スリット21は開口形成層16を経てイージーピール層17に達しており、誘導発熱層18には達していない。スリット21は、イージーピール層17に達することなく、開口形成層16にのみ形成することも可能である。
【0029】
ここでは、易開封口20の開口形状が、
図5(a)に示すように、変形した丸形状、すなわち、開口縁の一側に曲率が大きい部位を有する形状をなすが、
図5(b)に示すように、他の変形した丸形状、すなわち、開口縁の対向する両側に曲率が大きい部位を有する形状とすることも可能である。また、
図5(c)、(d)に示すように、全体として非丸形状とすることも可能である。さらには、
図5(e)、(f)、(g)に示すように、複数の小口に分かれた特殊な形状とすることも可能である。つまり、易開封口20は、易開封口20の形状に沿ってスリット21を設けるだけで任意の開口形状に容易に形成できる。
(製造方法)
本発明に係るキャップ1の製造方法を以下に説明する。上蓋4をキャップ本体2から開栓した状態において、易開封シール材13をキャップ本体2の開口形成面6に注ぎ口5を覆って配置する。ヒンジ3を支点して上蓋4を折り畳み、上蓋インナー11を注出筒7の中に挿入し、上蓋インナー下端縁14と注ぎ口5の周囲の開口形成面6の間に易開封シール材13の外周縁部を挟み込んで、易開封シール材13を安定的に保持する。上蓋4は、キャップ本体2に係合部8で嵌合する。
【0030】
このように、ヒンジ3を支点とする上蓋4の折り畳みにより、上蓋インナー下端縁14と注ぎ口5の周囲の開口形成面6の間に易開封シール材13を挟み込むので、易開封口の形状に沿ってスリット21を形成した易開封シール材13を、外力により変形を生じさせることなくキャップ1に装着することができる。
【0031】
この状態で、高周波を照射して誘導加熱により誘導発熱層18を発熱させ、易開封シール材13の表裏面の一方側の中栓形成層15を上蓋インナー下端縁14に熱融着し、他方側の開口形成層16を開口形成面6に熱融着する。
【0032】
このように、誘導加熱により、易開封シール材13の表裏面の一方側を上蓋インナー下端縁14に熱融着し、他方側を開口形成面6に熱融着するので、キャップ1を容器の口部(図示省略)に打栓した状態において、易開封口の形状に沿って形成したスリットは、誘導発熱層によって覆われているので、初期開封まで保全性が確保される。
(開封操作)
キャップ1を容器の口部(図示省略)に打栓した状態で、上蓋4の鍔部4aに力を加えてヒンジ3を支点として上蓋4を押し上げる。
【0033】
図6(c)に示すように、上蓋4の開放操作により加える力によって、易開封口20が開封される。
【0034】
すなわち、上蓋4の開放操作に伴って、易開封シール材13は、イージーピール層17において中栓形成層15および誘導発熱層18が開口形成層16から剥離する。
図2から
図4に示すように、開口形成層16は易開封口20より外側の部位が注ぎ口5の周囲の開口形成面6に残り、易開封口20の形状に対応するスリット21に囲まれた部位が中栓形成層15および誘導発熱層18に追従し、易開封口20が開封される。
【0035】
これは以下の強度関係によって確実なものとなる。すなわち、上蓋インナー下端縁14と中栓形成層15の融着強度と、開口形成面6と開口形成層16の融着強度は、相等しく、かつイージーピール層17の強度よりも大きい。
【0036】
また、易開封口20はスリット21によって事前に形成されているので、上蓋4の初期開封時には、開口形成層16からイージーピール層17が剥がれるだけで易開封口20が開口される。よって、従来のようにスコアが破断することにって開口を形成するもの比べて開封に要する力を低減できる。
(閉栓)
開封後にヒンジ3を支点として上蓋4を折り畳み、上蓋4をキャップ本体2に装着し、上蓋4とキャップ本体2を係合部8で水密に嵌合させる。この状態で、中栓形成層15が誘導発熱層18を介して開口形成層16の易開封口20を閉じる。
【符号の説明】
【0037】
1 キャップ
2 キャップ本体
3 ヒンジ
4 上蓋
4a 鍔部
5 注ぎ口
6 開口形成面
7 注出筒
8 シール部
9 環状凸部
10 環状凹部
11 上蓋インナー
12 上蓋内天面
13 易開封シール材
14 上蓋インナー下端縁
15 中栓形成層
16 開口形成層
17 イージーピール層
18 誘導発熱層
19 熱融着層
20 易開封口
21 スリット