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特許7545723外国語能力検定実施システム、外国語能力検定実施方法、及び外国語能力検定実施用のコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】外国語能力検定実施システム、外国語能力検定実施方法、及び外国語能力検定実施用のコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20240829BHJP
   G09B 19/06 20060101ALI20240829BHJP
   G09B 7/02 20060101ALI20240829BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240829BHJP
【FI】
G09B19/00 H
G09B19/06
G09B7/02
G06Q50/20
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020193603
(22)【出願日】2020-11-20
(65)【公開番号】P2022082190
(43)【公開日】2022-06-01
【審査請求日】2023-07-04
(73)【特許権者】
【識別番号】520457948
【氏名又は名称】一般社団法人教職英語検定協会
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】梶原 諭
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2004/029906(WO,A1)
【文献】特開2019-144912(JP,A)
【文献】特開2017-161771(JP,A)
【文献】特開2020-154093(JP,A)
【文献】特開2004-029107(JP,A)
【文献】特開2019-212002(JP,A)
【文献】特開2001-290412(JP,A)
【文献】英検のテスト形式が変わった!合否を分ける得点配分に注意!,[online],(株)Gakken,2018年02月19日,<URL:https://gkp-koushinki.gakken.jp/2018/02/19/66892/>,2024年3月13日検索
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 19/00
G09B 19/06
G09B 7/00-7/12
G09B 5/00-5/14
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システムであって、
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題手段と、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計手段と、
前記採点集計手段による集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可手段と、
前記受検許可手段により前記会話技能の受検が許可された前記所定数の受検者端末について、規定数ごとにグループ分けを行うグループ分け手段と、
前記グループ分け手段によりグループ分けされた各グループの前記規定数の受検者端末に対して、前記会話技能の検定を行うための課題議論の場を前記ネットワークを介して同時参加可能に提供する議論場提供手段と、を備え
前記グループ分け手段は、前記各グループに属する前記規定数の受検者端末について、前記採点集計手段による集計結果に基づく採点情報に応じて前記課題議論における役割を決定し、
前記議論場提供手段は、前記グループ分け手段により決定された前記役割を示した上で前記規定数の受検者端末を前記課題議論の場に同時参加可能とし、
前記課題議論の進行結果に基づいて前記規定数の受検者端末ごとに対応する前記役割別に数値化した役割別採点情報を集計する役割別採点集計手段と、
前記役割別採点集計手段による集計結果に基づき、前記規定数の受検者端末ごとに外国語能力検定の合否判定を行う検定合否判定手段と、を更に備え、
前記役割別採点集計手段は、前記役割別の難易度に応じて補正した上で前記規定数の受検者端末ごとに役割別採点情報を生成することを特徴とする、外国語能力検定実施システム。
【請求項2】
前記検定出題手段により前記複数の受検者端末に対して前記検定問題が出題されているとき、当該複数の受検者端末ごとに撮影手段を介して受検者の映像を取得し、当該受検者の映像に基づいて不正行為を監視する不正行為監視手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の外国語能力検定実施システム。
【請求項3】
複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システムが実行する方法であって、
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題ステップと、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計ステップと、
前記採点集計ステップによる集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可ステップと、
前記受検許可ステップにより前記会話技能の受検が許可された前記所定数の受検者端末について、規定数ごとにグループ分けを行うグループ分けステップと、
前記グループ分けステップによりグループ分けされた各グループの前記規定数の受検者端末に対して、前記会話技能の検定を行うための課題議論の場を前記ネットワークを介して同時参加可能に提供する議論場提供ステップと、を含み、
前記グループ分けステップでは、前記各グループに属する前記規定数の受検者端末について、前記採点集計ステップによる集計結果に基づく採点情報に応じて前記課題議論における役割を決定し、
前記議論場提供ステップでは、前記グループ分けステップにより決定された前記役割を示した上で前記規定数の受検者端末を前記課題議論の場に同時参加可能とし、
前記課題議論の進行結果に基づいて前記規定数の受検者端末ごとに対応する前記役割別に数値化した役割別採点情報を集計する役割別採点集計ステップと、
前記役割別採点集計ステップによる集計結果に基づき、前記規定数の受検者端末ごとに外国語能力検定の合否判定を行う検定合否判定ステップと、を更に含み、
前記役割別採点集計ステップでは、前記役割別の難易度に応じて補正した上で前記規定数の受検者端末ごとに役割別採点情報を生成することを特徴とする、外国語能力検定実施方法。
【請求項4】
複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システムを制御するコンピュータ
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題手段、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計手段、
前記採点集計手段による集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可手段、
前記受検許可手段により前記会話技能の受検が許可された前記所定数の受検者端末について、規定数ごとにグループ分けを行うグループ分け手段、
前記グループ分け手段によりグループ分けされた各グループの前記規定数の受検者端末に対して、前記会話技能の検定を行うための課題議論の場を前記ネットワークを介して同時参加可能に提供する議論場提供手段、として機能させ
前記グループ分け手段は、前記各グループに属する前記規定数の受検者端末について、前記採点集計手段による集計結果に基づく採点情報に応じて前記課題議論における役割を決定し、
前記議論場提供手段は、前記グループ分け手段により決定された前記役割を示した上で前記規定数の受検者端末を前記課題議論の場に同時参加可能とし、
前記課題議論の進行結果に基づいて前記規定数の受検者端末ごとに対応する前記役割別に数値化した役割別採点情報を集計する役割別採点集計手段、
前記役割別採点集計手段による集計結果に基づき、前記規定数の受検者端末ごとに外国語能力検定の合否判定を行う検定合否判定手段、として更に機能させ、
前記役割別採点集計手段は、前記役割別の難易度に応じて補正した上で前記規定数の受検者端末ごとに役割別採点情報を生成することを特徴とする、外国語能力検定実施用のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば日本語以外の英語等といった外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システム、外国語能力検定実施方法、及び外国語能力検定実施用のコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシステムとしては、受検者が遠隔地に所在する場合でも、ユーザ端末のカメラ装置で試験中常時撮影することで受検者本人の確認を行い、解答者が本人であることを担保しながら試験を実施することが可能なシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-212002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のシステムでは、記入式の問題・解答による一般的な試験には適用することができるものの、外国語能力検定に特有の会話技能を認定するための口述式の検定には対応することができないので、複数の技能認定が必要とされる外国語能力検定には採用し難いという難点があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、各種技能認定のための複数の検定を総合的かつ一体的に実施することができる外国語能力検定実施システム、外国語能力検定実施方法、及び外国語能力検定実施用のコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システムであって、
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題手段と、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計手段と、
前記採点集計手段による集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可手段と、
を備えることを特徴とする、外国語能力検定実施システム。
【0007】
(1)の発明では、複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施システムが提供され、この外国語能力検定実施システムは、検定出題手段と、採点集計手段と、受検許可手段とを備える。
検定出題手段は、外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を複数の受検者端末にネットワークを介して出題する。
採点集計手段は、検定問題に応じて複数の受検者端末からネットワークを介して返信された解答結果を、複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する。
受検許可手段は、採点集計手段による集計結果に基づき、複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する。
【0008】
(1)の発明によれば、読解技能、記述技能、及び聴取技能といった技能認定に必要な記入式の検定に対する解答結果から採点情報が集計され、さらに、その集計結果に基づいて所定の足切り条件を満たす所定数の受検者端末に対して、会話技能の認定に必要な口述式の検定受検が許可されるので、記入式から口述式まで一連の検定を滞りなく計画的に実施することができ、各種技能認定のための複数の検定を総合的かつ一体的に実施することができる。
【0009】
(2)前記検定出題手段により前記複数の受検者端末に対して前記検定問題が出題されているとき、当該複数の受検者端末ごとに撮影手段を介して受検者の映像を取得し、当該受検者の映像に基づいて不正行為を監視する不正行為監視手段を備えることを特徴とする、(1)に記載の外国語能力検定実施システム。
【0010】
(2)の発明によれば、検定問題が出題されている際には、受検者の映像に基づいて不正行為を監視することができるので、記入式の検定特有の事情として生じ得る不正行為を確実に防止することができる。
【0011】
(3)前記受検許可手段により前記会話技能の受検が許可された前記所定数の受検者端末について、規定数ごとにグループ分けを行うグループ分け手段と、
前記グループ分け手段によりグループ分けされた各グループの前記規定数の受検者端末に対して、前記会話技能の検定を行うための課題議論の場を前記ネットワークを介して同時参加可能に提供する議論場提供手段と、を備え、
前記グループ分け手段は、前記各グループに属する前記規定数の受検者端末について、前記採点集計手段による集計結果に基づく採点情報に応じて前記課題議論における役割を決定し、
前記議論場提供手段は、前記グループ分け手段により決定された前記役割を示した上で前記規定数の受検者端末を前記課題議論の場に同時参加可能とすることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の外国語能力検定実施システム。
【0012】
(3)の発明によれば、会話技能の受検が許可された受検者端末については、規定数ごとにグループ分けされるとともに、会話技能の検定を行うための課題議論における役割が与えられ、各グループの規定数の受検者端末は、課題議論の場に同時参加可能とされるので、会話技能の認定に必要な口述式の検定として複数の受検者による課題議論を効率よく実施することができる。
【0013】
(4)前記課題議論の進行結果に基づいて前記規定数の受検者端末ごとに対応する前記役割別に数値化した役割別採点情報を集計する役割別採点集計手段と、
前記役割別採点集計手段による集計結果に基づき、前記規定数の受検者端末ごとに外国語能力検定の合否判定を行う検定合否判定手段と、を備え、
前記役割別採点集計手段は、前記役割別の難易度に応じて補正した上で前記規定数の受検者端末ごとに役割別採点情報を生成することを特徴とする、(3)に記載の外国語能力検定実施システム。
【0014】
(4)の発明によれば、各グループの規定数の受検者端末ごとに課題議論の進行結果に基づいて役割別の採点情報が集計され、その集計結果に基づいて外国語能力検定の合否判定が行われる一方、役割別の難易度に応じて役割別の採点情報が補正されるので、役割の応じて有利不利が生じないように補正された採点情報を用いて公平に総合的な合否判定を行うことができる。
【0015】
(5)複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するための外国語能力検定実施方法であって、
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題ステップと、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計ステップと、
前記採点集計ステップによる集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可ステップと、
を含むことを特徴とする、外国語能力検定実施方法。
【0016】
(5)の発明によれば、各ステップを順次実行することにより、(1)の発明と同様の効果を奏することができる。
【0017】
(6)複数の受検者が使用する複数の受検者端末とネットワークとを活用して外国語能力検定を実施するためにコンピュータに実行させるための外国語能力検定実施用のコンピュータプログラムであって、
外国語の読解技能、記述技能、及び聴取技能についての検定問題を前記複数の受検者端末に前記ネットワークを介して出題する検定出題手段として機能させるためのプログラムと、
前記検定問題に応じて前記複数の受検者端末から前記ネットワークを介して返信された解答結果を、前記複数の受検者端末ごとに数値化した採点情報として集計する採点集計手段として機能させるためのプログラムと、
前記採点集計手段による集計結果に基づき、前記複数の受検者端末のうち所定の足切り条件を満たす採点情報が得られた所定数の受検者端末に対して、外国語の会話技能についての受検を許可する受検許可手段として機能させるためのプログラムと、
を含むことを特徴とする、外国語能力検定実施用のコンピュータプログラム。
【0018】
(6)の発明によれば、複数の受検者端末とネットワークを介して接続されたコンピュータに各プログラムを実行させることにより、(1)の発明と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、各種技能認定のための複数の検定を総合的かつ一体的に実施することができる外国語能力検定実施システム、外国語能力検定実施方法、及び外国語能力検定実施用のコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムの機能構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムによる外国語能力検定実施処理を示すフローチャートである。
図3】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムにおける表示例を説明するための説明図である。
図4】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムにおける表示例を説明するための説明図である。
図5】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムにおける表示例を説明するための説明図である。
図6】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムにおける表示例を説明するための説明図である。
図7】本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムにおける表示例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムの機能構成を示すブロック図である。本発明の一実施形態に係る外国語能力検定実施システムA(以下、「システムA」という)は、外国語として例えば英語の能力検定試験をオンライン方式で実施することが可能なシステムである。外国語能力検定試験においては、一般的に、和訳や英訳といった翻訳能力を考査するための読解技能及び記述技能に係る記入式の検定問題や、ヒアリング能力を考査するための聴取技能に係る音声による検定問題が1次検定として出題されるほか、コミュニケーション能力を考査するための会話技能に係る課題議論の場(ミーティングの場)が2次検定として提供される。本システムAは、運営サーバ1、ネットワーク2、及び複数の受検者端末3を備える。運営サーバ1は、外国語能力検定を実施する団体等が管理・運用するウェブサーバである。ネットワーク2は、いわゆるインターネットであり、運営サーバ1と受検者端末3との間で情報やコマンドの通信を可能とする。受検者端末3は、外国語能力検定を受検する受検者が操作可能なコンピュータあるいはスマートフォンといった端末であり、特に本システムAにおいては、ネットワーク2に接続可能であるとともに、撮影手段としてインカメラを搭載した端末が用いられる。
【0023】
運営サーバ1は、通信手段10、検定出題手段11、不正行為監視手段12、採点集計手段13、受検許可手段14、グループ分け手段15、議論場提供手段16、役割別採点集計手段17、検定合否判定手段18を備える。運営サーバ1には、複数の監督者等が監視や必要な操作を行うための複数の表示操作端末19が接続されている。
【0024】
通信手段10は、例えば無線LAN等といったネットワーク2に接続するための通信モジュールにより実現される。検定出題手段11、不正行為監視手段12、採点集計手段13、受検許可手段14、グループ分け手段15、議論場提供手段16、役割別採点集計手段17、検定合否判定手段18は、CPU、ROM、RAM、ストレージデバイス等を含む情報処理装置により実現される。CPUは、ROMに記憶された基本プログラムやストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムに基づき、RAMをデータ作業領域としつつ上記各手段として実行すべき処理を行う。上記各手段として機能させるためのプログラムは、ストレージデバイスに記憶されたアプリケーションプログラムにより実現される。表示操作端末19は、例えば液晶ディスプレイ、キーボード、マウスといった入出力デバイスにより実現される。
【0025】
通信手段10は、ネットワーク2を経由して複数の受検者端末3との間で情報やコマンドのやり取りを制御する。例えば、通信手段10は、複数の受検者端末3に対して後述の検定問題を出題するためのページ情報や音声情報を送信し、それに応じて複数の受検者端末3から解答として返信されてくる解答情報を受信する。また、通信手段10は、複数の受検者端末3との間で音声を含む映像情報を即時に送受信する。なお、本実施形態において、「即時」には、略同一のタイミングから、略10秒以内のタイムラグも含まれる。
【0026】
検定出題手段11は、読解技能、記述技能、及び聴取技能についての例えばマークシートによる記入式や音声聴取による検定問題をページ情報あるいは音声情報として複数の受検者端末3にネットワーク2を介して出題する。
【0027】
不正行為監視手段12は、検定問題の出題中や会話技能に係る課題議論の場を提供中といった試験中において、複数の受検者端末3ごとにインカメラを介して受検者の映像を即時に取得するとともに録画し、当該受検者の映像を表示操作端末19に表示させることで不正行為を監視する。なお、録画された受検者の映像は、例えばストレージデバイスに保存され、試験後においても確認可能である。
【0028】
採点集計手段13は、検定問題に応じて複数の受検者端末3からネットワーク2を介して返信された解答結果を数値化し、複数の受検者端末3ごとに数値化されたデータを採点情報として集計する。また、採点集計手段13は、集計した採点情報に基づいて複数の受検者端末3ごとに偏差値を算出する。
【0029】
受検許可手段14は、後述する2次検定の受検に係る所定の足切り条件を満たすものとして、例えば偏差値55以上の採点情報が得られた所定数の受検者端末3を特定し、当該所定数の受検者端末3に対して会話技能に係る2次検定の受検を許可する旨の通知情報をネットワーク2を介して送信する。なお、2次検定の受検に係る通知情報は、基本的にメールを介して送信されるが、専用のアプリ内においてやり取り可能なメッセージとして送信されるようにしてもよい。
【0030】
グループ分け手段15は、2次検定の受検が許可された所定数の受検者端末3について例えば無作為抽出により4つといった規定数ごとにグループ分けを行う。その際、グループ分け手段15は、各グループに属する規定数の受検者端末3について、集計結果に基づく採点情報として算出された偏差値に応じて課題議論における司会者、発表者、意見者といった役割を決定し、各々の役割を規定数の受検者端末3に対応付ける。例えば、グループ分け手段15は、偏差値が高い順に司会者1名、発表者1名、意見者2名の役割を決定し、各々の役割を受検者端末3に対して付与する。
【0031】
議論場提供手段16は、2次検定の受検が許可された規定数の受検者端末3に対して、会話技能の検定を行うための課題議論の場をネットワーク2を介して同時参加可能に提供する。課題議論の場としては、参加者として各々の役割が与えられた規定数の受検者端末3と監督者が操作する表示操作端末19との間で、各人の表情等が捉えられたマルチ画面による映像が即時にネットワーク2を介してやり取りされる。また、議論場提供手段16は、課題議論の場に参加する受検者端末3ごとに役割を提示するようにマルチ画面上に示す。
【0032】
役割別採点集計手段17は、課題議論の進行結果に基づいて監督者により採点された結果を受検者端末3ごとに採点情報として集計し、さらに集計された採点情報を役割の難易度に応じて所定のポイント加算等により補正し、補正された数値情報を受検者端末3ごとに役割別採点情報として生成する。
【0033】
検定合否判定手段18は、役割別採点情報の集計結果に基づいて受検者端末3ごとに外国語能力検定の総合的な合否判定を行う。また、検定合否判定手段18は、合否判定の結果を受検者端末3に対してネットワーク2を介して送信する。なお、合否判定の結果は、基本的にメールを介して送信されるが、専用のアプリ内においてやり取り可能なメッセージとして送信されるようにしてもよい。
【0034】
表示操作端末19には、1次検定として検定問題の出題中、受検者端末3のインカメラによって撮影された受検者の映像が即時に表示される。また、表示操作端末19には、2次検定による課題議論の場として、規定数の受検者端末3のインカメラによって撮影された複数の受検者の映像を含むマルチ画面が即時に表示される(図7参照)。表示操作端末19のマルチ画面には、監督者の映像も含まれる。表示操作端末19と受検者端末3との間では、映像に含まれるものとして音声もやり取り可能とされる。
【0035】
受検者端末3は、記入式の検定問題に係るページ情報等を表示するとともに、音声によるヒアリングの検定問題に係る音声情報等を出力する。また、受検者端末3には、2次検定による課題議論の場として、他の受検者端末3で撮影された受検者の映像と表示操作端末19で撮影された監督者の映像を含むマルチ画面が即時に表示される。受検者端末3のマルチ画面には、当該受検者端末3で撮影された受検者の映像も含まれる。
【0036】
次に、図2を参照して運営サーバ1による外国語検定能力実施処理について説明する。図2は、外国語検定能力実施処理を示すフローチャートである。
【0037】
図2に示すように、運営サーバ1の外国語検定能力実施処理においては、まず、運営サーバ1のCPUは、受付処理を行う(ステップS1)。この受付処理では、所定の受付期間内において受検を希望する受検者端末3からの申し込みを受け付け、個人情報の入力及び受検料の決済方法選択を経て申し込み受け付けが確定される。申し込みが受け付けられた個人情報や受検料の決済方法は、受検情報としてストレージデバイス等に保存される。なお、運営サーバ1のCPUは、受検情報に基づいて受検番号を発行し、少なくとも検定当日までに当該受検番号をメール等によって受検者端末3(受検者)に通知する。
【0038】
次に、運営サーバ1のCPUは、操作練習処理を行う(ステップS2)。この操作練習処理では、検定当日までの期間において申し込みを受け付けた受検者端末3からアクセスがあると、当該受検者端末3に対して検定時の各種操作を練習するためのチュートリアル情報や操作方法が提示される。これにより、受検者は、実際の検定当日までに操作練習を行うことができるので、検定当日においても安心して検定を受けることができる。
【0039】
次に、1次検定当日において、運営サーバ1のCPUは、検定出題処理を行う(ステップS3)。この検定出題処理では、受検者端末3から個人情報や受検番号が送信され、受検者端末3のインカメラを通じて受検者の本人確認がなされて承認された後、所定の検定開始時間や受検者端末3からの操作コマンドに応じて、受検者端末3ごとに記入式の検定問題や音声による検定問題としてページ情報や音声情報が送信される。これにより、受検者端末3においては、ページ情報に基づく記入式の検定問題が画面上に提示されたり、音声情報に基づくヒアリングの検定問題が音声として出力され、当該検定問題の解答欄に所定の解答を入力すると、それに応じた解答情報が受検者端末3から運営サーバ1へと送信される。なお、解答情報は、検定時間終了直後に確定した情報として送信されるようにしてもよいし、受検者が検定時間終了前に任意に検定終了を選択した場合には、その時点で確定した情報として送信されるようにしてもよい。
【0040】
このような検定出題処理の実行中、運営サーバ1のCPUは、不正行為監視処理を行う(ステップS4)。この不正行為監視処理においては、各受検者端末3のインカメラを通じて受検者の映像が即時に取得され、このような複数の受検者端末3からの映像が、監督者の表示操作端末19に一覧的に表示されるとともに、ストレージデバイス等に保存される。また、不正行為監視処理では、受検者端末3に既にインストールされている辞書や翻訳等のアプリケーションソフトウェアの起動が強制的に禁止され、問題画面、カメラ画面、解答記入画面のみが表示される。
【0041】
ここで、本実施形態では、受検者端末3に、問題画面及び解答記入画面が表示される。このため、受検者は、試験中、画面から目を離す必要がない。よって、頻繁に画面から目を離す受検者や、長時間に亘って画面から目を離す受検者は、問題画面以外の媒体から解答を得る不正行為を行っている可能性が高い。そこで、例えば、図3に示すような、受検者の目が、画面方向から逸れる映像が監督者の表示操作端末19に表示された場合には、受検者がヒアリングの検定問題を不正なく聴取中であると判断することができる。
【0042】
また、例えば、図4に示すような受検者の映像が監督者の表示操作端末19に表示された場合には、受検者がヒアリングの検定問題を不正なく聴取中であると判断することができ、図5に示すような受検者の映像が監督者の表示操作端末19に表示された場合には、受検者が記入式の検定問題に対してメモ書き等を行いながら不正なく解答中であると判断することができる。一方、図6(a)及び(b)に示すような受検者の映像が監督者の表示操作端末19に表示された場合には、受検者が不正に他の機器を用いて解答を得ようとしていると判断することができ、当該受検者端末3の受検者に不正行為があったと認識される。不正行為が認識された受検者端末3(受検者)に対しては、その時点で警告が発せられたり検定強制終了が通知される。なお、検定終了後に不正行為を理由とする検定不合格が通知されるようにしてもよい。また、不正行為の認識は、監督者の人為的判断によって決定してもよいし、あるいはAIによる自動認識処理により決定するようにしてもよい。
【0043】
次に、1次検定終了後において、運営サーバ1のCPUは、採点集計処理を行う(ステップS5)。この採点集計処理では、複数の受検者端末3から送信された解答情報を数値化することで採点し、受検者端末3(受検者)ごとに採点結果が集計される。また、集計された採点結果から受検者端末3(受検者)ごとに偏差値が算出される。
【0044】
次に、運営サーバ1のCPUは、2次検定についての受検許可処理を行う(ステップS5)。この受検許可処理では、2次検定に進むための足切り条件として、例えば偏差値が予め定められたボーダー値の55以上であることが設定されており、当該ボーダー値以上の偏差値が得られた受検者端末3(受検者)に限って会話技能に係る2次検定の受検を許可する。これにより、運営サーバ1のCPUは、2次検定の受検が可能な受検者端末3(受検者)に対して2次検定の日時や2次検定当日に仮想的に提供される課題議論の場に参加するためのURL(Uniform Resource Locator)等といった2次検定情報をメール等によって通知する。
【0045】
また、運営サーバ1のCPUは、2次検定の受検が可能な受検者端末3(受検者)に対してグループ分け処理を行う(ステップS7)。このグループ分け処理では、2次検定を行う予定の複数の受検者端末3(受検者)について、例えばランダムサンプリング処理による無作為抽出により一例として4人ごとに1グループとしたグループ分けを行う。各グループに属する複数の受検者端末3(受検者)は、2次検定としての課題議論の場に同時参加可能である。また、運営サーバ1のCPUは、各グループに属する複数の受検者端末3(受検者)に対して、課題議論における司会者、発表者、意見者といった役割を与えるように決定する。例えば、各グループに属する4人の受検者端末3(受検者)のうち、最も偏差値が高いものが司会者、次に偏差値が高いものが発表者、その余の2人が意見者として役割が決定される。決定された役割については、2次検定情報としてメール等により受検者端末3(受検者)に対して通知される。また、2次検定情報としては、役割別に求められる発言内容、練習用課題、当日の注意事項等も通知される。
【0046】
次に、2次検定当日において、運営サーバ1のCPUは、議論場提供処理を行う(ステップS8)。この議論場提供処理では、各グループに属する複数の受検者端末3(受検者)と監督者(試験官)とが同時に音声や映像をやり取り可能な課題議論の場としての仮想ミーティングルームが提供される。仮想ミーティングルームは、2次検定情報として通知されたURLにアクセスすることで入室・参加可能とされる。図7に示すように、仮想ミーティングルームに入室・参加した全ての受検者及び監督者(試験官)は、各々の表示手段においてマルチ画面として表示される。その際、受検者を示す画面には、対応する役割が提示され、監督者(試験官)を示す画面には、監督者である旨が提示される。また、2次検定として受検者同士に議論を行わせるための課題も提示される。このような仮想ミーティングルームにおいては、例えば画面上に表示された課題について、3分間ずつ各々の役割から発言されるであろう内容が予想・準備されており、その上で例えば17分間にわたって各役割が与えられた受検者により課題についての議論が互いに行われる。すなわち、複数の受検者同士で一つの課題について議論を行わせることで互いに会話させることができる。その際、監督者(試験官)は、予想・準備された発言内容を踏まえて各受検者の話し方や発言内容等を聴くことによって各人の会話技能について客観的に評価することができる。議論終了後、監督者(試験官)は、各受検者に対して例えば2つの質問を行い、自己判断による評価を行うこともできる。議論中における発言回数は、例えば、司会者30回以上、発表者が15回以上、各意見者が7回以上とされ、1回あたりの発言時間は、発表者のプレゼン時間180秒以外は、30秒以内とされ、監督者(試験官)がストップウォッチを用いて計時される。なお、1人の受検者による発言中には、他の受検者による発言が例えば強制的に聴取禁止・録音停止によって聞こえないようにしてもよい。
【0047】
次に、2次検定終了後において、運営サーバ1のCPUは、役割別採点集計処理を行う(ステップS9)。この役割別採点集計処理では、監督者によって評価された会話技能に係る評価点が受検者端末3(受検者)ごとに集計され、その後さらに、受検者の役割別の難易度に応じて評価点を補正した上で各受検者の偏差値を算出する。より具体的にいうと、監督者(試験官)は、役割別の採点基準項目に対して採点を行う。採点は、議論中に例えば1項目10点満点として行われ、さらに議論終了後に10分間採点内容を再度確認した上で採点結果を運営サーバ1に保存する。運営サーバ1のCPUは、全グループに属する受検者の採点結果に基づいて偏差値を役割別に集計し、役割別の偏差値に基づいて役割別に基準値を決定する。そして、運営サーバ1のCPUは、役割別に決定した基準値より例えば±10ポイントを超える偏差値については、監督者の評価内容を再確認・検討し、修正すべき必要があると認められた場合は偏差値が修正される。この修正によって受検者の偏差値が確定すると、さらに役割別の難易度を考慮すべく、司会者には例えば1.02、発表者には例えば1.03といった補正係数を偏差値に乗じて受検者の最終偏差値が算出される。
【0048】
次に、運営サーバ1のCPUは、検定合否判定処理を行う(ステップS10)。この検定合否判定処理では、2次検定を受検した受検者端末3(受検者)ごとに採点結果として得られた最終偏差値に基づいて、2次検定までを含めた総合的な外国語能力検定の合否判定が行われる。合格とされた受検者端末3(受検者)に対しては、メール等により合格が通知される一方、不合格とされた受検者端末3(受検者)に対しては、メール等により不合格が通知される。
【0049】
このような本システムAによれば、読解技能、記述技能、及び聴取技能といった外国語能力検定において必要な各種の1次検定に対する解答結果から採点情報が集計され、さらに、その集計結果に基づいて所定の足切り条件を満たす所定数の受検者端末3に対して、会話技能の2次検定受検が許可されるので、記入式から口述式まで一連の検定を滞りなく計画的に実施することができ、各種技能認定のための能力検定を総合的かつ一体的に実施することができる。
【0050】
また、1次検定において検定問題が出題されている際には、受検者の映像に基づいて不正行為を監視することができるので、記入式の検定特有の事情として生じ得る不正行為を確実に防止することができる。
【0051】
また、会話技能の受検が許可された受検者端末3については、規定数の4人ごとにグループ分けされるとともに、会話技能の検定を行うための課題議論における役割が与えられ、各グループの規定数の受検者端末3に対しては、仮想的な課題議論の場としてミーティングルームに同時参加可能とされるので、会話技能の認定に必要な口述式の2次検定として複数の受検者による課題議論を効率よく実施することができる。
【0052】
また、各グループの規定数の受検者端末3ごとに課題議論の進行結果に基づいて役割別の採点情報が集計され、その集計結果に基づいて合否判定が行われる一方、役割別の難易度に応じて役割別の採点情報が補正されるので、役割の応じて有利不利が生じないように補正された採点情報を用いて公平に総合的な外国語能力検定の合否判定を行うことができる。
【0053】
なお、本発明は、上記の実施形態や実施例に限定されるものではない。
【0054】
検定問題に対する解答については、例えばメールで所定の解答時間内に返信するようにしてもよい。
【0055】
採点については、例えば、文字数、記述要点、文章構成、文法等といった10項目の減点基準を定め、10点満点で0.1ポイントずつ採点者の判断等で減点するとともに減点箇所を記録し、各受検者の採点結果を集計した後、別の採点者が再度採点結果を確認・検討し、減点の適正及び訂正を行い、各受検者の採点結果を確定するようにしてもよい。これによれば、検定問題によっては難易度に違いが発生するため、採点確定後に偏差値を算出することで難易度による採点結果のばらつきを抑えることができる。
【0056】
受検者端末3において外国語検定能力実施処理を行うためのプログラムとしては、例えば既存のアプリケーションソフトウェアに機能拡張によるアドインソフトを組み込むことで実現するようにしてもよいし、スマートフォンにおいては専用のネイティブアプリで実現するようにしてもよい。
【0057】
ネットワーク2としては、例えばVPN(Virtual Private Network)接続によるプライベートネットワークにより実現するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0058】
A 外国語検定能力実施システム
1 運営サーバ
2 ネットワーク
3 受検者端末
10 通信手段
11 検定出題手段
12 不正行為監視手段
13 採点集計手段
14 受検許可手段
15 グループ分け手段
16 議論場提供手段
17 役割別採点集計手段
18 検定合否判定手段
19 表示操作端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7