(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】練習用の安全ゴルフボール
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A63B69/36 504D
(21)【出願番号】P 2023538653
(86)(22)【出願日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 KR2021012010
(87)【国際公開番号】W WO2022050784
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0114112
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520308145
【氏名又は名称】エックスゴルフ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087491
【氏名又は名称】久門 享
(74)【代理人】
【識別番号】100104271
【氏名又は名称】久門 保子
(72)【発明者】
【氏名】チェ カンミン
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-147778(JP,A)
【文献】特開2012-196521(JP,A)
【文献】特開2014-213204(JP,A)
【文献】特開2020-081349(JP,A)
【文献】国際公開第2011/074247(WO,A1)
【文献】特開2001-252385(JP,A)
【文献】特開2007-130071(JP,A)
【文献】米国特許第04660039(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00-69/40
A63B 37/00-47/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部コアと、前記内部コアよりは硬度が低い柔らかい外部コアと、外側に位置するカバーと、を有する練習用の安全ゴルフボールであって、
前記内部コアの直径は25mmに形成され、前記カバーはウレタンまたはアイオノマー合成樹脂により厚さ1mmに形成され、前記外部コアはポリウレタンスポンジにより第1の包囲層から第5の包囲層までの各層の層厚が3mmとなるように形成され、前記各層はポリウレタンスポンジの発泡比率、すなわち、単位体積当たりの空気の含量を層ごとに一定の比率で減らして、硬度が内側から順に90、80、70、60、50となるように形成されていることを特徴とする、練習用の安全ゴルフボール。
【請求項2】
前記カバーには、回転認識用のパターンが形成され
ており、前記回転認識用のパターンは、2以上の折曲げ構造を有する標識、または2つの点と直線とが組み合わせられた標識、または3つ以上の点が組み合わせられた標識を有することを特徴とする、請求項
1に記載の練習用の安全ゴルフボール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、練習用の安全ゴルフボールに係り、さらに詳しくは、実際のゴルフボールにて練習した場合と略同様の効果が得られ、事故を防ぐことのできる練習用の安全ゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフは、多数のホールが備えられた競技場において止まっているボールをゴルフクラブにて打撃してホールに入れる競技であって、ホールに入るまでにかかった打数が少なかった人が「勝ち」となる競技である。最近には、韓国の多数の実力あるプロ選手が登場して優勝するなどゴルフの大衆化がどんどん進んでいる。この理由から、ゴルフと関わる産業、ゴルフ用品、衣類などの産業も一緒に成長している。
【0003】
ゴルフボールの構造は、ゴルフボールの飛距離とスピン性能などに影響を及ぼすので、非常に重要である。一般に、ゴルフボールは、構造に応じて、単一構造の1ピースゴルフボール、コアとこのコアを取り囲むカバーとからなる2層構造の2ピースゴルフボール、2重コアとカバーとからなる3層構造の3ピースゴルフボール、コアと2重カバーとからなる3層構造の3ピースゴルフボール、一つのコアと3層のカバーとからなる4ピースゴルフボール、2重コアと2重カバーとからなる4ピースゴルフボール及び3重コアと一つのカバーとからなる4ピースゴルフボールなどに分類される。このようにして分類されるゴルフボールは、一般に、非常に硬くて室外において用いて好適であるものの、室内において用いるときにはクラブによるゴルフボールの加撃の際に大きな騒音が生じ、加撃されたゴルフボールによる怪我のリスクがあるが故に、インドアスポーツとしての活性化レベルに未だ至っていないという不都合がある。
【0004】
また、シミュレーターを用いたスクリーンゴルフに用いられるゴルフボールもまた、これといった適当なボールがないが故に、フィールドにおいて用いる実際のボールを用いてシミュレーションをせざるを得ず、このような場合、叙上のごとく、打撃の際に騒音の問題が生じ、かつ、打撃されたボールによる怪我を防ぐためにブースに数多くの緩衝装置を設置することを余儀なくされる。
【0005】
一方で、最近には、練習用のボールが一部開発されているとはいえ、このような練習用のボールは、実際のゴルフボールとは全く異なっているが故に、正常の練習が行われることができなかった。この理由から、室内において安全に使用できながらも、実際のゴルフボールの性能を最大限に引き出せる練習用の安全ゴルフボールの開発が望まれているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】大韓民国登録実用新案公報第20-0318661号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の如き不都合を解消するために案出されたものであって、本発明の目的は、実際のゴルフボールにて練習した場合と略同様の効果が得られ、事故を防ぐことのできる練習用の安全ゴルフボールを提供するところにある。
【0008】
本発明の上記の目的及び別の目的とメリットは、好適な実施形態について説明している下記の説明からなお一層明らかになる筈である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的は、柔らかく、しかも、弾性回復が早い外部コアを有して、硬度が外部に向かって進むにつれて次第に低くなる練習用の安全ゴルフボールによって成し遂げられる。
【0010】
上記の課題を解決するための本発明の一実施形態に係る練習用の安全ゴルフボールは、内部コアと、前記内部コアよりは硬度が低い柔らかい外部コアと、外側に位置するカバーと、を有し、前記外部コアの硬度が、外側に向かって進むにつれて次第に低くなることを特徴とする。
【0011】
このとき、前記外部コアは、前記内部コアを被覆する3以上の層を有するマルチピースゴルフボールであってもよい。
【0012】
また、前記外部コアは、ポリウレタンスポンジの材料から作製されてもよい。
【0013】
さらに、前記外部コアの硬度が、外側に向かって進むにつれて次第に線形的に低くなってもよい。
【0014】
さらにまた、前記練習用の安全ゴルフボールのカバーには、回転認識用のパターンが形成されてもよい。
【0015】
このとき、前記回転認識用のパターンは、2以上の折曲げ構造を有する標識、または2つの点と直線とが組み合わせられた標識、または3つ以上の点が組み合わせられた標識、またはQRコード(登録商標)の一部の模様を有していてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、既存の内部コアに柔らかい外部コアを含めることにより、フルスイングまたはハーフスイングの練習に際して、実際のゴルフボールにて練習した場合と略同様の効果を奏することができる。
【0017】
また、適正なレベルの弾性度を保持して繰り返し使用できるだけではなく、事故を予防することができて、室内においても使用できるという効果をも奏することができる。
【0018】
但し、本発明の効果は、以上において述べた効果に何ら制限されるものではなく、未言及の他の効果は、次の記載から当業者にとって明らかに理解できる筈である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係るゴルフボールの一部切欠断面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るゴルフボールカバーに形成される回転認識用のパターンの例を示す図である。
【
図3】スクリーンゴルフにおいて用いられるシミュレーターを用いて、実際のゴルフボールと実施例1及び2を打撃した後、平均飛距離を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態と図面に基づいて、本発明について詳しく説明する。これらの実施形態は、単に本発明をより具体的に説明するために例示的に提示したものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施形態により何ら制限されないということは当業界において通常の知識を有する者にとって自明である。
【0021】
また、この開示に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、この開示が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって一般的に理解される意味を有し、互いに相いれない場合には、定義をはじめとするこの開示の記載が優先すべきである。
【0022】
図面において示されている発明について明確に説明するために、説明とは無関係な部分についての説明は省略し、明細書の全般にわたって、類似の部分に対しては類似の図面符号を付している。また、ある部分がある構成要素を「備える」としたとき、これは、特に断りのない限り、他の構成要素を除外するわけではなく、他の構成要素をさらに備えていてもよいことを意味する。なお、この開示において記述した「部」とは、特定の機能を行う一つの単位またはブロックのことをいう。
【0023】
各ステップにおいて、識別符号(「第1」、「第2」など)の言い回しは、説明のしやすさのために用いられるものであって、識別符号は、各ステップの順序を説明するものではなく、各ステップは、文脈からみて明らかに特定の順序を記載しない限り、明記された順序とは異なるように実施されてもよい。すなわち、各ステップは、明記された順序と同様に実施されてもよく、実質的に同時に実施されてもよく、反対の順序に実施されてもよい。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係るゴルフボール100の一部切欠断面図である。
【0025】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係る練習用の安全ゴルフボール100は、既存のゴルフボールと同一の内部コア10と、柔らかく、しかも、弾性回復が早い外部コア20及び外側に位置するカバー30から構成されている。
【0026】
練習用に頻繁に用いられる2ピースを基本とみなしたとき、既存のゴルフボールの前記内部コア10は、ポリブタジエンやタングステンなどを用いて作製してもよい。このとき、最も重要な変数は硬度であり、硬度が高ければ高いほど、上級者向けのものを意味し、硬度が低くなれば低くなるほど、初心者向けのものを意味することがある。
【0027】
ゴルフボールが前に進む原理について述べると、ゴルフクラムの打撃によって力を受けたゴルフボールが十分に歪み、かつ、回復しながら、衝撃エネルギーが運動エネルギーに切り替わりつつ前に進むのである。このとき、硬度が高ければ、エネルギーの変換効率が低下し、多くの衝撃エネルギーとして残っていることになる。
【0028】
また、アイアンクラブの角度によりゴルフボールには逆回転がかからざるを得ないため、十分に反発力を受けた後、衝撃エネルギーは回転力と反発力に変化してボールが飛んでいく。このとき、たとえ同じ力であるとしても、ゴルフボールが甚だしく歪みながらボールのゴム弾性が最大限に発射されてはじめて、初期の発射速度も上がり、回転も上手くかかり、飛行角度が十分に高くなる。
【0029】
これにより、柔らかく、安全でありながらも、飛距離を出せるゴルフボールを作製する技術が開発されている。
【0030】
本発明においては、このために、上記の柔らかく、しかも、弾性回復が早い外部コア20をポリウレタンスポンジなどの材料を用いて実現している。
【0031】
このとき、前記ポリウレタンスポンジは、弾性回復力、すなわち、押してから手放したときに元の状態に戻る力をもった発泡体であり、弾性回復が可能となる理由は、スポンジ中の空いたスペースが略すべてつながっていて、押したときに抜け出た空気が元の状態に戻るときに自分の元の場所を埋めるからである。前記ポリウレタンスポンジは、発泡比率、すなわち、単位体積当たりの空気の含量に応じて、硬度と弾性回復の速度が種々に決められることができる。
【0032】
また、弾性の部分においては、ゴルフボールの弾性と飛距離は比例するため、弾性回復が早いスポンジを用いて、通常のゴルフボールと比べたとき、飛距離が減少しない。
【0033】
さらに、硬度の部分においては、前記外部コア20の硬度が通常のゴルフボールに比べて低いので、飛距離が減少することを補うために前記外部コア20をn層構造に設計することができ、層ごとのポリウレタンスポンジの発泡比率を異ならせて、外側に向かって進むにつれて次第に硬度を減少させることができる。
【0034】
前記カバー30は、ウレタンまたはアイオノマーという合成樹脂を用いて1mm~3mmに薄く製造し、製造されるゴルフボールのカラーにバリエーションを与えるために色々な顔料などを加えてもよい。
【0035】
さらにまた、ゴルフボールの前記カバー30には、打撃後の回転速度を測定してゴルフボールの軌跡を計算するスクリーンゴルフのシミュレーション装置に使用できるように、様々な回転認識用のパターン(模様、凹凸構造など)が形成されてもよい。
【0036】
図2は、本発明の実施形態に係るゴルフボールカバー30に形成される回転認識用のパターンの例を示す図である。
【0037】
回転認識用のパターンは、シミュレーションのために、カメラなどの光学認識装置が認識(撮影)して回転を測定するためのものであり、センサーなどの光学認識装置によってゴルフボールの回転速度を測定するためには、打撃後に打撃方向に一定の間隔を隔てて離れた少なくとも2ヵ所においてセンサーが打撃されたゴルフボールを撮影して短い時間の間に回転認識用のパターンの位置の変化を測定することが必要である。
【0038】
このような方式により、光学認識装置によって回転速度を測定するための本発明の回転認識用のパターンは、2以上の折曲げ構造を有する標識、または2つの点と直線とが組み合わせられた標識、または3以上の点が組み合わせられた標識、またはQRコード(登録商標)の一部の模様を有していてもよい。
【0039】
図2を参照すると、多数の回転認識用のパターンが示されており、これは、本発明の範ちゅう内において種々に変形可能である。なお、ゴルフボール100のカバー30の一方の側に表示されてゴルフボール100の進行方向及び回転方向を手軽に確認するためのものであって、図形または文字のうちの少なくともどちらか一方から構成される。
【0040】
図2の(a)は、2以上の折曲げ構造を有する「コ」字の形状を呈している標識であり、(b)は、2以上の折曲げ構造を有する「Z」字の形状を呈している標識であり、(c)は、2以上の折曲げ構造を有する「T」字状を呈している標識である。また、(d)は、2つの点と直線とが組み合わせられた標識であって、2つの点は同じ線の上に位置している形状であり、(e)は、QRコード(登録商標)の一部の模様を示す標識であり、(f)は、3つの点が組み合わせられた標識であって、大きさが同じである2つの点は同じ線の上に位置し、残りの一つの点は大きさが異なっている。
【0041】
このようなパターンは、パターンの内部に対称構造がないため、打撃後に少なくとも2ヵ所において撮影した2枚の画像に現れたパターンの形状を踏まえて、パターンの位置の変化を分析して、ボールの回転速度を手軽に計算することができるからである。
【0042】
具体的に、スクリーンゴルフ場に設置された高速カメラのようなセンサーを用いて、特定の構造のパターンを連続して撮影して、打撃の際に測定されたゴルフボールの方向及び速度とともに、パターンの瞬間的な位置の変化を用いてゴルフボールの回転速度を分析して計算することにより、打撃されたゴルフボールの軌跡を計算することができる。
【0043】
通常、スクリーンゴルフを用いて、ゴルフゲームや練習をする場合、打撃後のゴルフボールの速度は練習者の前面または上部に設置された速度センサーによって取得され、ゴルフボールの回転は、ゴルフボールカバー30に形成されたパターンを画像として撮影するようにして、特定の時間の間のパターンの位置の変化を測定して回転速度を計算することになる。このような速度ベクトル及び回転速度データを用いて、シミュレーターによって風の速度及び方向、並びに落下地点の芝生の条件に応じた条件を考慮して、打撃されたゴルフボールの飛距離及び落下後の転がり距離を計算して画面に画像として表示することになる。
【0044】
本発明の練習用の安全ゴルフボール100がこのようなスクリーンゴルフ場において用いられるためには、打撃後に測定装備によって測定されて計算されるボールの軌跡が、実際にゴルフボールを打撃した後の軌跡と略同様に計算されることが必要である。このために、本発明のゴルフボール100を色々なアイアンにて実際に打撃して測定した飛距離と一定の比率を保持するという特性が必要である。
【0045】
以下、具体的な実施例を挙げて本発明の構成及びそれに伴う効果についてさらに詳しく説明する。しかし、これらの実施例は本発明についてより詳しく説明するために提供されたものにすぎず、本発明の範囲がこれらの実施例により制限されることはない。
【0046】
[実施例1]
前記内部コア10の直径は25mmに、前記外部コア20は、第1の包囲層から第5の包囲層までの各層の層厚を3mmに、前記カバー30は1mmに作製し、前記外部コア20に前記ポリウレタンスポンジの発泡比率、すなわち、単位体積当たりの空気の含量を層ごとに一定の比率にて減らして、硬度が内側から順に90、80、70、60、50となる6ピースの練習用の安全ゴルフボール100を作製し、これを実施例1とした。
【0047】
[実施例2]
前記内部コア10の直径は25mmに、前記外部コア20は、第1の包囲層から第5の包囲層までの各層の層厚を3mmに、前記カバー30は1mmに作製し、前記外部コア20に前記ポリウレタンスポンジの発泡比率、すなわち、単位体積当たりの空気の含量を層ごとに一定ではない比率にて減らして、硬度が内側から順に90、75、60、55、50となる6ピースの練習用の安全ゴルフボール100を作製し、これを実施例2とした。
【0048】
[実験例]
ゴルフスイングマシン(RoboGolfPro:登録商標)とスクリーンゴルフ場用の飛距離測定システムを用いて、7番、8番、9番アイアンに対して同一のスイング速度(100MPH)にて10回打撃した後、平均飛距離をシミュレーションした。各実験結果を下記の表1及び
図3に示す。
【0049】
【0050】
上記の表1及び
図3から明らかなように、実際のゴルフボールを打撃したときの平均飛距離と比べたとき、約80~90%ほどの平均飛距離を得ることができた。しかしながら、実施例2の場合、測定値それ自体の偏差が大き過ぎてその結果の信頼度もまた低かった。なお、回復速度もまた、実施例1の方が最も優れているということが分かった。
【0051】
図3を参照すると、実施例1の場合、アイアンの種類に応じて、飛距離が線形的に現れるのに対し、実施例2の場合、アイアンの種類と測定偏差に影響を受けて飛距離が非線形的に現れるという様子を見ることができる。
【0052】
このような本発明の練習用の安全ゴルフボール100を用いてスクリーンゴルフをする場合、本発明のゴルフボール100を用いて打撃をした後に測定された速度及び回転により計算された飛距離に特定の比率分を乗算して距離を計算するようにすることで、実際のゴルフボールを打撃した場合と略同様の飛距離が画面に表示されることができて、実際のゴルフボールにて練習した場合と略同様の効果が得られる。
【0053】
また、外側に向かって進むにつれて硬度が次第に減少して、柔らかく、安全でありながらも、ボールの打撃によるダメージの度合いを減少させ、子供たちもまた安全に使用できるという効果を得ることができる。
【0054】
この開示においては、本発明者が行った様々な実施形態のうちのいくつかの例のみを挙げて説明しているが、本発明の技術的思想はこれに何ら限定されたり制限されたりせず、当業者によって変形されて種々に実施できるということはいうまでもない。
【符号の説明】
【0055】
100 練習用の安全ゴルフボール
10 内部コア
20 外部コア
30 カバー