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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】4辺開閉の鞄
(51)【国際特許分類】
   A45C 5/03 20060101AFI20240829BHJP
   A45C 13/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A45C5/03
A45C13/00 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023561414
(86)(22)【出願日】2020-12-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2020139333
(87)【国際公開番号】W WO2022133989
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202011530165.1
(32)【優先日】2020-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523233053
【氏名又は名称】上海宝塑阿羅伊高分子材料有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI BAOPLASTIC ALLOI POLYMER MATERIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 2, 998 Tingyi Road, Tinglin Town, Jinshan District Shanghai 201500, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 海銀
(72)【発明者】
【氏名】楊 海▲みょう▼
(72)【発明者】
【氏名】楊 銀豊
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106723799(CN,A)
【文献】登録実用新案第3226368(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0110309(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0196217(US,A1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2012-0000862(KR,U)
【文献】中国特許出願公開第105361362(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 5/03
A45C 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
4辺開閉の鞄であって、1つの鞄本体、及び前記鞄本体に設けられる1本のジッパーユニットを含み、前記鞄本体は互いにカバーする1つの上蓋と1つの下蓋とを含み、前記ジッパーユニットは1つのダブルジッパー、前記ダブルジッパーにそれぞれ設けられる2つのスライダー、及び前記ダブルジッパーに設けられる2つの挿入ピンを含み、前記ダブルジッパーは前記上蓋に設けられる1本の上側チェーン、及び前記下蓋に設けられるとともに、前記上側チェーンと結合される1本の下側チェーンを含み、2つの前記スライダーの構造が同様であり、各スライダーは1つの解放側、及び当該解放側と対向する1つの噛合側を含み、2つの前記スライダーは前記の上側チェーン、下側チェーンに設けられる場合、2つのスライダーの解放側は対向配置され、2つの前記挿入ピンは同様な構造を備え、前記ダブルジッパーの同一端部に設けられ、各挿入ピンは錐状構造を含み、各挿入ピンは1つの本体、前記本体に設けられる1つの第1切削面、及び前記第1切削面と本体の側面との間に設けられる1つの第2切削面を含み、前記第1、第2切削面によって、前記挿入ピンに前記錐状構造を具備させており、2つの前記挿入ピンの第1切削面は対向配置され、2つの前記第2切削面は2つの前記挿入ピンの同一側に位置し、前記ダブルジッパーが前記の上蓋、下蓋に組み立てられる場合、当該ダブルジッパーの他方の端部は2つの挿入ピンの錐状構造と対向配置されることを特徴とする4辺開閉の鞄。
【請求項2】
2つの前記スライダーは前記の上側チェーン、下側チェーンに設けられる場合、2つのスライダーの噛合側は背中合わせするように配置されることを特徴とする請求項1に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項3】
2つの前記スライダーを組み立てる場合、2つの前記挿入ピンは一方のスライダーの解放側から挿入され、他方のスライダーの噛合側から挿入されることを特徴とする請求項1に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項4】
前記4辺開閉の鞄は、前記ダブルジッパーの2つの端部の突き合わせ箇所にそれぞれ設けられる2つの歯止め部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項5】
前記歯止め部は、前記ダブルジッパーの両端の突き合わせ位置を包む2つの軟質材料を含むことを特徴とする請求項4に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項6】
前記の上側チェーン、下側チェーンの2つの端部はそれぞれ整合して配置され、2つの前記歯止め部は前記の上側チェーン、下側チェーンにそれぞれ設けられるとともに、離間するように配置されることを特徴とする請求項5に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項7】
前記の上側チェーン、下側チェーンのエレメントはプラスチックから製造され、前記錐状構造は焼結されることで形成されることを特徴とする請求項1に記載の4辺開閉の鞄。
【請求項8】
前記4辺開閉の鞄は1つのロック部材をさらに含み、前記ロック部材は前記ダブルジッパーの両端の突き合わせ箇所の横に設けられ、前記スライダーのプルタブにロックされることを特徴とする請求項1に記載の4辺開閉の鞄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日用品の技術分野に関し、特に4辺開閉の鞄に関する。
【背景技術】
【0002】
鞄は最もよく使われる日用品の1種であり、物品を便利に携帯する機能を提供するとともに、著しい時代特徴を有し、且つ明らかなファッション特徴もある。これらの特徴を明らかに反映するために、鞄を製造するための各種の材料、構造、美観及びその性能を継続的に開発して実験する。通常の鞄は一般的に手提げ型又はプッシュプル型がある。手提げ型鞄について、その使用が便利であるが、体積が一般的に小さいため、大量物品の収容に適していない。プッシュプル型鞄について、その体積が大きく、収容可能な物品が多いが、重量が重いため、使用の便利さは当該プッシュプル型鞄の検討の主なポイントになる。
【0003】
これらのプッシュプル型鞄は主に鞄本体及び鞄蓋からなり、鞄本体及び鞄蓋の裏面は布で縫合され、又はルーズリーフで一体構造として接続され、前側のみから鞄蓋を開けることができる。鞄は、その前側が外部に向かうように置かれ又は収容されていない場合、使用者は、その前側が外部に向かうように鞄を動かして調整した場合に限り、鞄蓋を順調に開けれるために、物品の取り出しが不便である。また、旅行中、例えば飛行機、列車に乗る時、鞄からものを取り出すことが避けられない場合もあり、この際、鞄を開ける必要があり、従来の鞄は地面に平らに置かされてジッパーを下ろす場合に限り、開けることができる。これは明らかにユーザーに迷惑をかける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みると、上記問題を解決するために、本発明は使用便利な4辺開閉の鞄を提供している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
4辺開閉の鞄であって、1つの鞄本体、及び前記鞄本体に設けられる1本のジッパーユニットを含む。前記鞄本体は互いにカバーする1つの上蓋と1つの下蓋とを含む。前記ジッパーユニットは1つのダブルジッパー、前記ダブルジッパーにそれぞれ設けられる2つのスライダー、及び前記ダブルジッパーに設けられる2つの挿入ピンを含む。前記ダブルジッパーは前記上蓋に設けられる1本の上側チェーン、及び前記下蓋に設けられるとともに、前記上側チェーンと結合される1本の下側チェーンを含む。2つの前記スライダーの構造が同様であり、各スライダーは1つの解放側、及び当該解放側と対向する1つの噛合側を含む。2つの前記スライダーは前記の上側チェーン、下側チェーンに設けられる場合、2つのスライダーの解放側は対向配置される。2つの前記挿入ピンは同様な構造を備え、前記ダブルジッパーの同一端部に設けられる。各挿入ピンは錐状構造を含み、前記ダブルジッパーが前記の上蓋、下蓋に組み立てられる場合、当該ダブルジッパーの他方の端部は2つの挿入ピンの錐状構造と対向配置される。
【0006】
さらに、2つの前記スライダーは前記の上側チェーン、下側チェーンに設けられる場合、2つのスライダーの噛合側は背中合わせするように配置される。
【0007】
さらに、2つの前記スライダーを組み立てる場合、2つの前記挿入ピンは一方のスライダーの解放側から挿入され、他方のスライダーの噛合側から挿入される。
【0008】
さらに、前記4辺開閉の鞄は、前記ダブルジッパーの2つの端部の突き合わせ箇所にそれぞれ設けられる2つの歯止め部をさらに含む。
【0009】
さらに、前記歯止め部は、前記ダブルジッパーの両端の突き合わせ位置を包む2つの軟質材料を含む。
【0010】
さらに、前記の上側チェーン、下側チェーンの2つの端部はそれぞれ整合して配置され、2つの前記歯止め部は前記の上側チェーン、下側チェーンにそれぞれ設けられるとともに、離間するように配置される。
【0011】
さらに、各挿入ピンは1つの本体、前記本体に設けられる1つの第1切削面、及び前記第1切削面と本体の側面との間に設けられる1つの第2切削面を含み、前記第1、第2切削面によって、前記挿入ピンに前記錐状構造を具備させる。
【0012】
さらに、2つの前記挿入ピンの第1切削面は対向配置され、2つの前記第2切削面は2つの前記挿入ピンの同一側に位置する。
【0013】
さらに、前記の上側チェーン、下側チェーンのエレメントはプラスチックから製造され、前記錐状構造は焼結されることで形成される。
【0014】
さらに、前記4辺開閉の鞄は1つのロック部材をさらに含み、前記ロック部材は前記ダブルジッパーの両端の突き合わせ箇所の横に設けられ、前記スライダーのプルタブにロックされる。
【発明の効果】
【0015】
従来技術に比べると、本発明が提供する4辺開閉の鞄は防爆ジッパーであるダブルジッパーを使用し、しめられた後、どんな鋭利なものを使用しても、当該ダブルジッパーを破壊しないことを前提として、当該鞄を開けることができず、当該鞄の4辺開閉が可能になる。ダブルジッパーの上、下側チェーンの両端には1つの挿入ピンがそれぞれ設けられ、当該挿入ピンは錐状構造を有し、当該錐状構造は前記上、下側チェーンの他端と対向配置される。当該挿入ピンの存在によって、対向配置される2つのスライダーは何れも当該ダブルジッパーに組み立てられることができ、即ち、2つの前記挿入ピンは一方のスライダーの解放側から挿入され、他方のスライダーの噛合側から挿入され、2つのスライダーの解放側は対向配置され、さらに、2つのスライダーはそれぞれ反対方向に向かって開閉を行って、上、下側チェーンの端部の突き合わせ位置以外、2つのスライダーは任意の位置に存在してもよく、さらに、4辺開閉の目的を達成する。2つの前記挿入ピンは一方のスライダーの解放側から挿入され、他方のスライダーの噛合側から挿入されることで、上、下側チェーンの端部の突き合わせ位置は重畳していなく、整合状態になり、美観である上に、当該上、下側チェーンの端部の突き合わせ位置からも開けられることができ、これによって、当該鞄は任意の位置から開けられることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明が提供する4辺開閉の鞄の一部の分解構造模式図である。
図2図1の4辺開閉の鞄が具備するスライダーの構造模式図である。
図3図1の4辺開閉の鞄のA箇所の局所拡大模式図である。
図4図1の4辺開閉の鞄が具備する挿入ピンの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の具体的な実施例をさらに詳しく説明する。ここで、本発明の実施例に対する説明は本発明の保護範囲を限定していない。
【0018】
図1図4に示すように、本発明が提供する4辺開閉の鞄の構造模式図である。前記4辺開閉の鞄は1つの鞄本体10、前記鞄本体10に設けられる1本のジッパーユニット20、及び前記ジッパーユニット20に設けられる2つの歯止め部30を含む。想到し得るように、前記4辺開閉の鞄は、ハンドル、タイロッドユニット、プーリーユニットなどの他の機能モジュールをさらに含み、これは当業者にとって周知技術であるため、ここで、贅言していない。
【0019】
前記鞄本体10はプラスチックから熱成形され、或いは布から縫いされた箱状構造であってもよく、具体的に、前記鞄本体10はトロリーケース、バックパック又はショルダーバッグであってもよいし、他のタイプのバッグなどであってもよい。前記鞄本体10は互いに係合する1つの上蓋11と1つの下蓋12とを含む。前記上蓋11と下蓋12とは略同様な構造を有し、当該上蓋11と下蓋12とが係合すると、ユーザーが物品を収納するための空間を形成する。
【0020】
前記ジッパーユニット20は1つのダブルジッパー21、前記ダブルジッパー21にそれぞれ設けられる2つのスライダー22、及び前記ダブルジッパー21に設けられる2つの挿入ピン23を含む。前記ダブルジッパー21は防爆ジッパーであり、これによって、当該ダブルジッパー21がしめられた後、どんな鋭利なものを使用しても、当該ダブルジッパー21を破壊しないことを前提として、当該鞄を開けることができず、当該鞄の4辺開閉が可能になる。シングルジッパーが設けられる鞄に対して、大量の実験によって証明できるように、鋭利な硬い物体を使用すればジッパーを開ける。従って、シングルジッパーは360°の開閉に適しておらず、なぜならば、シングルジッパーを突き破ると、鞄全体は完全に開けられるためである。前記ダブルジッパー21自体は従来技術であり、例えば、特許番号が201220248939.6であり、特許名称がシングルヘッドダブルジッパーである特許によって開示された技術であり、ここで、その構造及び動作原理を詳しく説明しておらず、具体的に、前記ダブルジッパー21は上蓋11に縫いされる1本の上側チェーン211、及び前記下蓋12に縫いされる1本の下側チェーン212を含む。2つの前記スライダー22は同様な構造を備え、その具体的な構造は既に特許番号が201220248939.6である特許によって開示されたため、ここで、贅言していない。前記スライダー22は1つの解放側221、及び当該解放側221と対向する1つの噛合側222を含む。4辺開閉を達成するために、2つの前記スライダー22が前記上、下側チェーン211、212に設けられる場合、2つのスライダー22の解放側221は対向配置され、即ち、2つの前記スライダー22を組み立てる場合、前記上、下側チェーン211、212の一端は一方のスライダー22の解放側221から挿入され、他方のスライダー22の噛合側222から挿入される。これによって、2つの前記スライダー22は前記上、下側チェーン211、212に設けられる場合、2つのスライダー22の噛合側222は背中合わせするように配置される。2つの前記挿入ピン23は前記上、下側チェーン211、212の同一端に設けられるとともに、錐状構造を備える。前記挿入ピン23は金属から製造されてもよいし、プラスチック材料から製造されてもよい。前記上、下側チェーン211、212のエレメントはプラスチックから製造される場合、前記挿入ピン23の前記錐状構造は焼結されることで形成され、即ち、火焼き又は高温でエレメントを熔解させた後、錐状型を使用して、錐状構造として押し出す。当該錐状構造は錐台状であってもよいし、錐先状であってもよい。挿入ピン23は前記錐状構造を備えていない場合、挿入ピン23でも、上、下ジッパー211、212の端部でも、何れも整合構造であり、従って、上、下ジッパー211、212の端部は前記スライダー22の噛合側222に挿入された場合、当該整合構造は必然的にスライダー22の2枚の平板の接続柱に当接され、これによって、前記スライダーの噛合側222が当該上、下側チェーン211、212に組み立てられることを阻止する。2つの挿入ピン23は何れも当該錐状構造を備えるため、上、下側チェーン211、212は何れも前記スライダーの噛合側222から挿入されて、当該2層チェーン21に組み立てられる。本実施例において、複数回使用及び工業製造に寄与するために、前記挿入ピン23は金属から製造される。従って、前記挿入ピン23が1つの本体231、前記本体231に設けられる1つの第1切削面232、及び前記第1切削面232と本体231の側面との間に設けられる1つの第2切削面233を含む。前記本体231は、前記上、下側チェーン211、212の端部に外嵌される管状構造である。前記第1切削面232は前記本体231の1側に設けられ、楔形に配置されることで、錐状を形成する。前記第2切削面233は前記第1切削面232及び本体231の側面に設けられ、楔形にも配置されることで、前記錐状構造を形成する。2つの前記挿入ピン23は前記上、下側チェーン211、212に組み立てられた場合、2つの前記挿入ピン23の第1切削面232は対向配置され、即ち、対面に設置され、前記挿入ピン23が容易に挿入されるように、2つの前記第2切削面233は2つの前記挿入ピン23の同一側に位置する。2つの前記スライダー22を組み立てる場合、2つの前記挿入ピン23は一方のスライダー22の解放側221から挿入され、他方のスライダー22の噛合側222から挿入されることで、2つのスライダー22は対向配置される。
【0021】
前記歯止め部30は2つの軟質材料、例えば皮、布、革から製造される。2つの前記歯止め部30は前記ダブルジッパー21の2つの端部の突き合わせ箇所にそれぞれ設けられ、具体的に、2つの前記軟質材料は前記ダブルジッパー21の両端の突き合わせ位置を包み、即ち、2つの挿入ピン23及び上、下側チェーン211、212の一端を包んで、上、下蓋11、12にそれぞれ縫う。当該歯止め部30の存在によって、美観の作用を発揮する上に、2つの前記スライダー22が前記ダブルジッパー21の両端から脱落することを阻止する。さらに、前記上、下側チェーン211、212の2つの端部はそれぞれ整合して配置され、2つの前記歯止め部30は前記上、下側チェーン211、212にそれぞれ設けられるとともに、離間するように配置されることで、前記上、下蓋11、12がこの箇所から開けられることを実現して、任意位置から開閉可能になるという目的を達成する。無論、想到し得るように、前記歯止め部30はさらに2枚の金属シートから製造され、前記上、下蓋11、12の内外側にそれぞれ設けられ、ネジ又はリベットによって固定される。
【0022】
また、従来の鞄のように、前記4辺開閉の鞄は1つのロック部材(図示せず)をさらに含み、前記ロック部材は前記ダブルジッパー21の両端の突き合わせ箇所の横に設けられ、前記スライダー22のプルタブにロックされることで、当該鞄をロックして、他人が意図的に又は意図せずに、許可なく開くことを避ける。
【0023】
従来技術に比べると、本発明が提供する4辺開閉の鞄は防爆ジッパーであるダブルジッパー21を使用し、閉められた後、どんな鋭利なものを使用しても、当該ダブルジッパー21を破壊しないことを前提として、当該鞄を開けることができず、当該鞄の4辺開閉が可能になる。ダブルジッパー21の上、下側チェーン211、212の両端には1つの挿入ピン23がそれぞれ設けられ、当該挿入ピン23は錐状構造を有し、当該錐状構造は前記上、下側チェーン211、212の他端と対向配置される。当該挿入ピン23の存在によって、対向配置される2つのスライダー23は何れも当該ダブルジッパー23に組み立てられることができ、即ち、2つの前記挿入ピン23は一方のスライダー22の解放側221から挿入され、他方のスライダー22の噛合側222から挿入され、2つのスライダー22の解放側221は対向配置され、さらに、2つのスライダー22はそれぞれ反対方向に向かって開閉を行って、上、下側チェーン211、212の端部の突き合わせ位置以外、2つのスライダー22は任意の位置に存在してもよく、さらに、4辺開閉の目的を達成する。2つの前記挿入ピン23は一方のスライダー22の解放側221から挿入され、他方のスライダー22の噛合側222から挿入されることで、上、下側チェーン211、212の端部の突き合わせ位置は重畳していなく、整合状態になり、美観である上に、当該上、下側チェーン211、212の端部の突き合わせ位置からも開けることができ、当該鞄は任意の位置から開けられることができる。
【0024】
以上は本発明の保護範囲を限定していなく、本発明の好適な実施例のみであり、本発明の精神内の任意の補正、等価置換又は改良などは何れも本発明の請求項の範囲内に該当する。
図1
図2
図3
図4