(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理システムの制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240829BHJP
G06T 7/292 20170101ALI20240829BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20240829BHJP
【FI】
H04N7/18 G
G06T7/292
H04N7/18 D
H04N7/18 U
G06T7/20 300Z
(21)【出願番号】P 2019223707
(22)【出願日】2019-12-11
【審査請求日】2022-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 清隆
(72)【発明者】
【氏名】布施 竜一
(72)【発明者】
【氏名】高見澤 亮
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特許第6581751(JP,B1)
【文献】特表2017-521780(JP,A)
【文献】特許第6573185(JP,B1)
【文献】特開2004-171240(JP,A)
【文献】特開2000-123086(JP,A)
【文献】国際公開第2018/198385(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108573333(CN,A)
【文献】特開2007-215658(JP,A)
【文献】特開2009-284167(JP,A)
【文献】特開2016-219990(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0256149(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109979130(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
G06Q 20/00
G06Q 30/00
G06T 7/00
H04N 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内の商品の陳列場所に対して人物が行う所定のアクション又は該アクションに応じて生じる該陳列場所における所定の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段で前記所定のアクションまたは前記所定の変化を検知したことに応じて、前記店舗内を撮影する撮影手段で撮影した画像に基づいて前記所定のアクションまたは前記所定の変化の要因となった人物を追尾対象とした所定の追尾処理を行うように制御する制御手段と、
前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済
の終了を示す情報を取得すると、当該人物に関する前記所定の追尾処理を終了するように処理する処理手段と、
を有
し、
前記制御手段は、前記店舗の情報処理システムにおける前記撮影手段での追尾を管理すべく、前記所定の追尾処理の対象となっている人物の人数を管理し、前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済の終了を示す情報を取得した場合は、前記人数を減らすように制御することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記店舗への入店が認識された人物であっても、前記検知手段で前記所定のアクションまたは前記所定の変化を検知していない場合には前記所定の追尾処理の対象とはしないように制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記検知手段は、前記所定のアクションとして、
前記陳列場所に対して設置されている該陳列場所を撮影するカメラで撮影された画像に基づいて前記陳列場所から商品が持ち出されたことを検知
したことに応じて、追尾処理が行われ、追尾処理の対象となっている人物の人数を管理する追尾装置に検知に係る情報を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記陳列場所は、扉を備え、該扉を開けることで該陳列場所に陳列されている商品の取り出しが可能なものであり、
前記検知手段は、前記扉が開けられたこと、前記扉に人が触れたこと、又は、前記扉を開けるためのボタンが操作されたこと、を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記検知手段は、前記陳列場所に陳列されている商品重量の変化を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記検知手段により前記所定のアクションもしくは所定の変化が検知された場合でも、前記検知の要因となった人物に所定の特徴が認識される場合には、該人物を追尾対象としない、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記検知の要因となった人物に所定の特徴が認識される場合とは、該人物が所定の識別子を身に着けていることが認識される場合であること特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記商品と関連付けされている前記追尾対象の人物が前記店舗の出口を通過しようとしていることが認識された場合に、所定の通知先に通知を行う通知手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記通知先は、前記店舗の管理者が身に着けるウェラブル端末であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記商品と関連付けされている前記追尾対象の人物が前記店舗の出口を通過しようとしていることが認識された場合に、該通過しようとする時刻と前記店舗内を撮影した監視映像とを対応付け可能にするタイムスタンプ手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
商品決済が終了したことを示す情報を取得する取得手段をさらに有し、
前記取得手段は、前記商品決済を行う決済端末の前に前記人物が居ると認識されたことを条件に、前記商品決済が終了したことを示す情報を取得することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記所定の追尾処理は、ルート管理を含む処理であることを特徴とする請求項1乃至1
1のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記陳列場所から取られた商品を特定する特定手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記特定手段による特定に基づき、前記所定の追尾処理の対象となっている人物に関連付けて、当該人物が前記陳列場所から取った商品を関連付けて記録するように制御する請求項1乃至1
2のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
店舗内の商品の陳列場所に対して人物が行う所定のアクション又は該アクションに応じて生じる該陳列場所における所定の変化を検知する検知工程と、
前記検知工程において前記所定のアクションまたは前記所定の変化を検知したことに応じて、前記店舗内を撮影する撮影手段で撮影した画像に基づいて前記所定のアクションまたは前記所定の変化の要因となった人物を追尾対象とした所定の追尾処理を行うように制御する制御工程と、
前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済
の終了を示す情報を取得すると、当該人物に関する前記所定の追尾処理を終了するように処理する処理工程と、
を有
し、
前記制御工程は、前記店舗の情報処理システムにおける前記撮影手段での追尾を管理すべく、前記所定の追尾処理の対象となっている人物の人数を管理し、前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済の終了を示す情報を取得した場合は、前記人数を減らすように制御することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項15】
少なくとも1つのコンピュータを、請求項1乃至1
3のいずれか1項に記載された情報処理システムの各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗等で人物の追尾を行う情報処理装置、情報処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗内での顧客の行動をデータ化するために、天井に設置された監視カメラに映った店内の顧客が店内を歩いた動線を追尾する技術がある。昨今では、顧客が店内で欲しい商品を手に取って自動決済するウォークスルー型の無人店舗で店舗内の顧客と購入商品を関連付けする技術等にも採用が検討されている。
【0003】
特許文献1には、店舗内を撮影した画像から、出入口における入店した顧客に関する情報と該店舗内での顧客の動線に関する情報を対応付け、また、店舗内の支払領域から出入口までの顧客の動線に関する情報と該店舗における購買に関する情報を対応付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の技術は、入店した全ての顧客の店内行動を出入口から追尾する技術である。このため、入店した顧客数が多くなり、店内が多数の顧客で混雑した場合、追尾の負荷が増大し、店内で行動している各顧客の動線を正確に追尾することが困難となる。例えば、追尾されている者が入れ替わったりして、誤った追尾が起こりやすくなるといった課題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、店舗内で追尾が必要な対象者を適切に減らし、追尾の負荷を軽減することができる仕組みを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、店舗内の商品の陳列場所に対して人物が行う所定のアクション又は該アクションに応じて生じる該陳列場所における所定の変化を検知する検知手段と、前記検知手段で前記所定のアクションまたは前記所定の変化を検知したことに応じて、前記店舗内を撮影する撮影手段で撮影した画像に基づいて前記所定のアクションまたは前記所定の変化の要因となった人物を追尾対象とした所定の追尾処理を行うように制御する制御手段と、前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済の終了を示す情報を取得すると、当該人物に関する前記所定の追尾処理を終了するように処理する処理手段と、を有し、前記制御手段は、前記店舗の情報処理システムにおける前記撮影手段での追尾を管理すべく、前記所定の追尾処理の対象となっている人物の人数を管理し、前記所定の追尾処理の対象となっている人物について商品決済の終了を示す情報を取得した場合は、前記人数を減らすように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、店舗内で追尾が必要な対象者を適切に減らし、追尾の負荷を軽減することができる。この結果、来店者数が多くなり店舗内が多数の顧客で混雑したような場合でも、店舗内で行動している各顧客の動線を正確に追尾することが可能となる。例えば、追尾されている者が入れ替わったりして誤った追尾が発生するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの概要を説明する図。
【
図2】本実施形態の情報処理システムの概要を説明する図。
【
図3】本実施形態の情報処理システムの構成の一例を示す図。
【
図4】本実施形態の追尾装置の構成の一例を示すブロック図。
【
図5】本実施形態の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャート。
【
図6】本実施形態の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャート。
【
図7】本実施形態の情報処理システムで用いる各種テーブルを例示する図。
【
図8】商品決済端末に表示される商品決済画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1、
図2は、本発明の一実施形態を示す情報処理システムの概要を説明する図である。
本実施形態の情報処理システムは、店舗300の天井等に設けられたTOFカメラ308で撮影された映像を用いて、店舗300内の顧客を追尾(「追跡」、「トラッキング」ともいう)するシステムである。
【0011】
本システムでは、例えば顧客303のように、店舗内出入口302から通過ゲート315を通って顧客が入店したとしても、その時点では、その顧客に対する追尾は開始しない(まだ追尾対象としない)。入店しただけで商品の購入を行わず退店する顧客も多いため、このような顧客を追尾しないことで追尾対象の顧客を減らし追尾の負荷を軽減できる。
【0012】
顧客304のように、顧客がショーケース309(309A、309B、・・・)の扉を開けたことを条件に、本システムにおいて、その顧客の追尾を開始する(追尾対象とする)。ショーケース309の扉を開けた顧客は、ショーケース309内に陳列されている商品310を購入する可能性が高いと考えられるためである。
なお、顧客305は、既に本システムにおいて追尾中の顧客に対応する。
【0013】
また、顧客306のように、顧客が商品決済端末312を用いて決済を行った場合、本システムは、その顧客の追尾を終了する(追尾対象から外す)。商品決済が終了した顧客については、追尾に必要がなくなったと考えられるためである。このように、決済等を行い追尾の必要がなくなった顧客を追尾対象から外すことにより、追尾対象の顧客を減らし追尾の負荷を軽減できる。
【0014】
このように、本実施形態のシステムは、入店した顧客の中で追尾が必要な対象者を減らし、その結果、入店した顧客数が多くなり店内が多数の顧客で混雑した場合でも、店内で行動している各顧客の動線を正確に追尾することを可能にするシステムである。
【0015】
また、顧客304、305のように、追尾中の顧客がショーケース309から商品を手に取った場合、そのショーケース309に備えられたTOFセンサ308で得た情報で、その商品を特定し、その顧客と対応付けし、清算の際に利用可能にする。
【0016】
また、追尾中の顧客の中で商品を手に持っている顧客(すなわち未精算の顧客)が店舗内出入口302に設けられた通過ゲート315を通過した場合、店舗300の天井等に設けられた監視カメラ317により撮影された映像とその顧客が通過ゲート315を通過した時刻を関連付けする。これにより、清算することなく商品を店外に持ち出した顧客の特定が可能となる。なお、内出入口302が複数あり、それぞれに通過ゲート315が設けられていてもよい。
【0017】
図3は、本実施形態の情報処理システムの構成の一例を示す図であり、
図1、
図2と同一のものには同一の符号を付してある。
本実施形態の情報処理システムにおいて、追尾装置100は、TOFカメラ301で撮影されている店舗300内の映像を用いて店舗300内の顧客の追尾を行う情報処理装置である。なお、追尾装置100とTOFカメラ301とは別体でもよいが、TOFカメラ301の内部に追尾装置100を組み込んで、TOFカメラ301の内部で追尾開始や追尾終了を判断するエッジ処理型のTOFカメラ301を用いてもよい。
【0018】
各ショーケース309(例えば
図1、
図2の309A、309B、・・・)は、扉付きショーケースであり、該扉を開けることでショーケース309に陳列されている商品の取り出しが可能となる。各ショーケース309の扉にはそれぞれセンサが設けられており、顧客によりショーケース309の扉が開けられたことを検知可能となっている。ショーケース309の扉が開けられると、そのタイミングで(リアルタイムに)その情報がLAN等を介して追尾装置100に通知される。なお、ショーケース309の扉は、ガラスのようなショーケース内部を透視可能なものに限定されるものではなく、ショーケース内部を透視不可能なものでもよい。また、本実施形態で「ショーケース」とは、所謂業務用のショーケース(陳列棚)に限定されるものではなく、販売のために商品を収容可能な形態のものであればよく、単なる棚(本実施形態の例では扉付きの棚)などでもよい。
【0019】
また、各ショーケース309にはそれぞれ、TOFカメラ308(例えば
図1、
図2の308A、308B、・・・)が設けられている。TOFカメラ308は、TOFカメラ本体(後述するTOFカメラデバイスに対応)と、TOFカメラ本体で取得した情報から顧客がショーケース309から取り出された(又は顧客が手に取った)商品の商品種別と個数を特定可能な制御部を備える。上記TOFカメラ本体は、自身が設置されているショーケース309から商品が取り出される際にその様子を撮影することが可能な角度で該ショーケース309に取り付けられている。また、上記制御部は、TOFカメラ本体に接続される制御ボード等で実現されてもよいし、TOFカメラ本体に接続されるパーソナルコンピュータ当で実現されてもよい。なお、TOFカメラ308で特定された商品に関する情報は、該特定したタイミングで(リアルタイムに)LAN等を介してTOFカメラ308から追尾装置100に通知される。すなわちTOFカメラ308は、ショーケース309から商品が取り出されている様子を撮影している映像から該ショーケース309から取り出された商品の商品種別と個数を特定する特定装置として機能する。なお、ショーケース309から取り出された商品の商品種別や個数の特定は、例えば学習済み画像認識モデルを用いて行うものとするが、他の方法を用いてもよい。
【0020】
なお、TOFカメラ301や308は、TOF(Time of Flight)カメラデバイス(TOFセンサともいう)を備える。TOFカメラデバイスは、光の飛行時間を利用して三次元情報を計測可能なものであり、前記三次元情報に基づく距離画像と例えばカラー可視画像(カラー可視画像に限定されるものではない)を同時に撮影可能である。このようなTOFカメラデバイスで撮影された映像を用いて、顧客の追尾や顧客が手に取った商品の特定等が可能になる。
【0021】
商品決済端末312は、顧客が自身で商品の決済を行うための決済装置であり、複数あってもよい。商品決済端末312には二次元コードリーダ311が接続されており、二次元コードリーダ311で来店者端末314のディスプレイに表示される二次元コード(例えばQRコード(登録商標))を読み取る等することで、商品決済を行う顧客の情報を取得可能である。本実施形態では、二次元コードの一例としてQRコード(登録商標)を用いて説明するが、これに限定されるものではない。商品決済端末312は、商品決済の際、その顧客が手に取っている商品の情報を、追尾装置100から取得して利用する。なお、顧客が手に取っている商品の情報は、顧客がショーケース309から商品を取り出した際に、該ショーケース309に設けられたTOFカメラ308で特定されて、追尾装置100に提供されている。
【0022】
通過ゲート315は、通過ゲート315を顧客が通知しているのを検知した場合に(リアルタイムに)、その情報をLAN等を介して追尾装置100に通知する。追尾装置100は、未決済の商品を持った顧客が通過ゲート315を通過している場合、店舗管理者デバイス(ウェラブルデバイス)316に通知を行う。この際、追尾装置100は、タイムスタンプにより、その時刻と監視カメラ317により撮影されている映像(少なくとも店舗内出入口302付近を含む監視映像)とを対応付けする。すなわち、未決済の商品を店外に持ち出そうとしている顧客と、該顧客の映っている映像との関連付けを行う。なお、監視カメラ317により撮影された店舗300内の監視映像は、LAN等を介して不図示のデータサーバ(以下「監視カメラ映像記録サーバ」と呼ぶ)に送信されて保存される。
【0023】
なお、
図3に示した各機器と追尾装置100との通信は、LANに限定されるものではなく、その他の各種通信方法を用いるものでもよい。
【0024】
図4は、追尾装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図4において、CPU201は、ROM203又は外部メモリ212等に格納されたプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行することにより、各種制御を実行する。RAM202は、CPU201の作業領域として利用される。ROM203は、各種プログラムや各種データが記憶されている。
【0025】
入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や図示しないポインティングデバイス(マウス、タッチパネル等)からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ211への表示を制御する。なお、追尾装置100では、入力コントローラ205にカメラデバイス210が接続されていなくてもよい。また、キーボード209やディスプレイ211も、追尾装置100に備えられていなくてもよい。
【0026】
メモリコントローラ207は、ハードディスク(HD)やソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリ等の外部メモリ212へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ208は、有線又は無線のネットワークとの通信を制御する。
システムバス204は、各デバイス201~208を接続する。
【0027】
なお、商品決済端末312のハードウェア構成も基本的に追尾装置100と同様であるが、入力コントローラ205に、二次元コードリーダ311が接続される。
また、来店者端末313のハードウェア構成も基本的に追尾装置100と同様であるが、通信I/Fコントローラ208は、例えば、移動通信システム等の携帯電話回線および無線LAN等の通信モジュールによって実現される。来店者端末313は、所謂スマートフォン等で実現可能である。
【0028】
また、TOFカメラ301や308も基本的に追尾装置100と同様のハードウェア構成で実現可能であるが、キーボード209やディスプレイ211等の代わりに、カメラデバイス210として上述したTOFカメラデバイスを備える。また、TOFカメラ301や308には、ビデオコントローラ206やディスプレイ211は備えられていなくてもよい。なお、TOFカメラ308では、上述したような顧客がショーケース309から取り出している商品の商品種別と個数を特定する等の処理を、カメラデバイス210に接続される制御ボード等のCPU201がROM203に格納されたプログラムを実行すること等により実現する。
【0029】
また、監視カメラ317も同様の構成で実現可能であるが、キーボード209やディスプレイ211等の代わりに、可視画像を撮影するカメラデバイス210を備える。また、監視カメラ317には、ビデオコントローラ206やディスプレイ211は備えられていなくてもよい。
【0030】
また、通過ゲート315も同様の構成で実現可能であるが、ゲート機構等を備える。
また、店舗管理者デバイス(ウェラブルデバイス)316も同様の構成で実現可能である。
【0031】
以下、フローチャートを用いて、本実施形態の情報処理システムの動作について説明する。
図5、
図6は、本実施形態の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。この図において、追尾装置100の動作は、追尾装置100のCPU201が外部メモリ212に格納されたプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行することにより実現される。また、TOFカメラ308の動作は、上述したTOFカメラ308に備えらえた制御部が実行するものである。また、決済端末312の動作は、決済端末312のCPUが外部メモリに格納されたプログラムを必要に応じてRAMにロードして実行することにより実現される。なお、
図5に左部に記載される「来店者の店舗内の行動」は説明を容易にするために記載してあるものであり、本システムの動作に含まれるものではない。
【0032】
また、
図7は、本実施形態の情報処理システムで用いる各種テーブルを例示する図である。
図7に示す各テーブルは、例えば追尾装置100の外部メモリ212に記憶されている。
【0033】
図5に示すように、来店者(顧客)がショーケース309の扉を開けると、この動作をショーケース309に備えられたセンサ(不図示)が検知する。これに応じて、ショーケース309に備えられた不図示の通信インタフェースからLANを介して、ショーケース番号及び扉が開けられたこと示す情報が、追尾装置100に通知される(S101)。
【0034】
追尾装置100は、ショーケース309からショーケース番号及び扉が開けられたこと示す情報を受信すると、ショーケース番号に対応するショーケース309の前の人物が追尾中の人物か否かを判定する(S102)。なお、本システムが稼働している間、TOFカメラ301は撮影している映像(距離画像及びカラー画像)を常に追尾装置100に送信している。追尾装置100は、この映像を用いて顧客の追尾を行い、例えば
図7(a)のような店内の追尾者テーブルを用い、追尾されている者(以下「追尾者」という)のルート管理や追尾人数の管理を行っている。
【0035】
追尾装置100は、上記ショーケース番号に対応するショーケース309の前の人物が追尾中の人物であると判定した場合(S102でYesの場合)、S104に処理を進める。追尾中の人物とは、例えば
図2に示した顧客305のように、以前にショーケースA,Bの扉を開けて追尾が開始されている顧客に対応する。S104の処理については後述する。
一方、上記ショーケース番号に対応するショーケース309の前の人物が追尾中の人物でないと判定した場合(S102でNoの場合)、追尾装置100は、S103に処理を進める。
【0036】
S103において、追尾装置100は、上記ショーケース番号に対応するショーケース309の前の未追尾の人物の追尾を開始し(追尾対象とし)、S104に処理を進める。
S104において、追尾装置100は、追尾者のルート管理、追尾人数を更新する。例えば
図7(a)のような店内の追尾者テーブルの店内の追尾者、位置情報を更新する。
【0037】
また、顧客がショーケース309から商品を取ると、このショーケース309に備えられたTOFカメラ308が、ショーケースから取られた商品の種類と個数を特定し、ショーケース番号とともに、追尾装置100に通知する(S105)。
【0038】
この通知に応じて、追尾装置100は、該通知に含まれるショーケース番号に対応するショーケース309の前の追尾者と、上記通知に含まれる商品及び数量を紐付ける(S106)。さらにS107において、追尾装置100は、上記S106で紐付けした情報に基づいて、全追尾者の購入リスト(例えば
図7(b)に示す手持ち商品テーブル)に保持されている商品情報(商品を特定する情報、数量)を更新する。
【0039】
また、来店者端末313で所定のアプリケーション(例えば店舗専用アプリケーション)が起動され、顧客の情報が埋め込まれたQRコード314が表示され(S108)、該QRコード314が商品決済端末312に接続された二次元コードリーダ311により読み取られると、商品決済端末312が、該QRコード314から読み取った顧客情報(例えば顧客ID)及びQRコードを受け付けたことを示す情報を、追尾装置100に送信する(S109)。なお、決済端末312が複数存在する場合には、決済端末312を特定するための決済端末番号等も送信情報に含めるものとする。
【0040】
追尾装置100は、商品決済端末312から顧客情報及びQRコードを受け付けたことを示す情報を受信すると、商品決済端末312の前の追尾者を全追尾者の中から特定し、該追尾者とQRコードの情報とを紐づけする。例えば、
図7(c)のような決済方法テーブルの上記特定した追尾者に対応するレコードの顧客IDに、商品決済端末312から受信した顧客IDを登録する。また、追尾装置100は、上記特定した追尾者の購入リスト(例えば
図7(b))に保持されている商品情報(商品を特定する情報、数量)を商品決済端末312に送信する(S110)。
【0041】
商品決済端末312は、追尾装置100から商品情報(商品を特定する情報、数量)を受信すると、該商品情報に基づき、例えば
図8の1001のように商品購入リストを表示する(S111)。
【0042】
図8は、商品決済端末312により商品決済端末312のディスプレイに表示される商品決済画面1000の一例を示す図である。
商品決済画面1000には、商品購入リスト1001、お買い上げ合計金額1005、決済方法選択ボタン1002~1004等が表示される。顧客は、決済方法選択ボタン1002~1004のいずれかを選択することにより、該選択した決済方法で決済を行うことができる。
【0043】
商品決済端末312は、顧客による商品決済方法の選択を受け付けると(S112)、該選択された決済方法で商品決済処理を行い(S113)、決済終了情報(顧客情報と決済方法を含む)を追尾装置100に送信する。
【0044】
追尾装置100は、商品決済端末312から決済終了情報を受信すると、該決済終了情報に基づいて、例えば決済方法テーブル(例えば
図7(c))の該商品決済が終了した追尾者の決済方法に、決済情報に含まれる決済方法を登録する(S114)。さらに、追尾装置100は、該商品決済が終了した追尾者の追尾を終了し(追尾対象から外し)、追尾装置100は、最新追尾者のルート管理、追尾人数を更新する(S104)。
【0045】
以上のように、本実施形態のシステムでは、来店のみではその来店者の追尾は開始せず、来店者がショーケースの扉を開けることでその来店者の追尾を開始し、決済完了によりその来店者の追尾を終了する。これにより、来店者の中で追尾が必要な対象者を適切に減らすことができる。その結果、来店者数が多くなり店内が多数の来店者で混雑した場合でも、店内で行動している各来店者の動線を正確に追尾することができる。
【0046】
なお、本フローチャートでは、決済が完了した追尾者の追尾を終了する構成を説明した。しかし、追尾者が商品決済端末312の列に並んだ(又は決済端末311の前に行った)ことを条件に、その追尾者の追尾を終了するようにしてもよい。例えば、決済端末311の列に並んだ追尾者は決済の意思のある来店者と判断し、その追尾者の追尾を終了するようにしてもよい。
このようにすることにより、より速やかに追尾者の数を減らすことができる。
【0047】
なお、ショーケースの扉を開けて追尾が開始された来店者が該ショーケースから商品を取ることなく該扉を閉めた場合、前記追尾を開始した来店者の追尾を終了するようにしてもよい。
また、ショーケースの扉を開けただけでは追尾を開始せず、ショーケースの扉を開けて且つショーケースから商品を取った場合に、ショーケースの前の来店者の追尾を開始するようにしてもよい。
【0048】
また、本システムでは、追尾者がショーケースから取り出した商品をショーケースに備えられたTOFセンサによって、読み取り清算の際に利用する構成である。このため、顧客が自ら購入商品のバーコード等を商品決済端末に読み取らせるといった煩雑な作業を省略することができる。このため、無人店舗等において、顧客が容易に決済を行うことが可能となる。
【0049】
また
図6に示すように、通過ゲート315は、顧客が通過ゲート315を通過していることを検知すると、通過情報(例えば通過ゲート番号及び顧客が通過していること示す情報)を、追尾装置100に通知する(S201)。
【0050】
追尾装置100は、通過ゲート315から通過情報を受信すると、追尾者の中で商品を持っている人物が該通過情報に対応する通過ゲート315を通過したか否かを判定する。追尾装置100は、追尾者でない者又は商品を持っていない追尾者が通過ゲート315を通過したと判定した場合(S202でNoの場合)、商品を買わずに店を出たものと判断して、上記S201の通過情報に起因する処理を終了する。この場合、追尾装置100は、通過ゲート315を通過しているのが商品を持っていない追尾者の場合には、その追尾者を追尾対象から外す。
一方、追尾装置100は、商品を持っている追尾者が通過ゲート315を通過したと判定した場合(S202でYesの場合)、S203に処理を進める。
【0051】
S203において、追尾装置100は、上記商品を持ってゲート通過している追尾者の決済方法テーブル(例えば
図7(c))に保持されている決済方法が「Null」か否かを判定する。なお、決済方法テーブルの決済方法には、商品決済が終了するまで「Null」が格納されているものとする。すなわち、決済方法テーブルの決済方法に「Null」が格納されている追尾者は、商品決済が終了していない追尾者に対応する。
【0052】
上記商品を持ってゲート通過している追尾者の決済方法テーブル(例えば
図7(c))に保持されている決済方法が「Null」でなかった場合(S203でNoの場合)、追尾装置100は、清算後に店を出たものと判断して、上記S201の通過情報に起因する処理を終了する。この場合も、追尾装置100は、通過ゲート315を通過している追尾者を追尾対象から外す。
一方、追尾装置100は、上記商品を持ってゲート通過している追尾者の決済方法テーブル(例えば
図7(c))に保持されている決済方法が「Null」の場合(S203でYesの場合)、S204に処理を進める。
【0053】
S204において、追尾装置100は、未決済者(上記商品を持ってゲート通過している追尾者)の検出を店舗管理者デバイス316に通知する。
追尾装置100から未決済者の検出通知を受信した店舗管理者デバイス316は、バイブレーション、アラーム音、警告表示等により、未決済者の検出を管理者に通知する(S205)。
【0054】
またS206において、追尾装置100は、未決済者(上記商品を持ってゲート通過している追尾者)の検出時刻を監視カメラ映像記録サーバ(不図示)に送信する。
追尾装置100から未決済者の検出時刻の通知を受信した監視カメラ映像記録サーバは、該検出時刻を、タイムスタンプとして撮影時刻に紐づけて記録する(S207)。これにより、未決済の商品を持ってゲートを通過した来店者の画像情報を記録することが可能となる。
【0055】
以上のように、本実施形態のシステムでは、追尾中の顧客の中で商品を手に持っている顧客(すなわち未精算の顧客)が店舗内出入口に設けられた通過ゲートを通過しているタイミングで店舗の天井等に設けられた監視カメラにより撮影されている映像とその顧客を関連付けることができる。これにより、未精算の商品を店外に持ち出した顧客の特定が可能となる。
また、未精算の顧客が通過ゲートを通過しているタイミングで、店舗管理者に通知を行うことにより、未精算の商品を店外に持ち出そうとしている顧客への対応が可能となる。
【0056】
なお、上記実施形態では、ショーケースに設けられたセンサにショーケースの扉が開けられたことを検知させ、該ショーケースの扉が開けられたことをトリガーとして、ショーケースの前にいる顧客の追尾を開始する構成について説明した。しかし、顧客の追尾の開始のトリガーはショーケースの扉が開けられたことを検知した場合に限定されるものではない。顧客がショーケースから商品を取り出すための何等かの顧客動作(ショーケースに対して顧客が行う所定のアクションや該アクションに応じて生じるショーケースにおける所定の変化)を検知し、該検知を、顧客の追尾を開始するトリガーとする構成であればよい。
【0057】
例えば、ショーケースに扉を開けるためのボタン等と該ボタン等が操作されたことを検知するセンサを設けて、該センサがボタン等が操作されたことを検知したことを、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。また、ショーケースの扉に手が触れたことを検知するセンサを設けて、該センサが扉に手が触れたことを検知したことを、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。さらに、ショーケースに赤外線センサ等を設けて、ショーケース内に差し入れられた(侵入した)顧客の手やショーケース内からショーケース外に持ち出された商品を検知したことを、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。また、ショーケースに収容されている商品重量を検知(測定)する重量センサ等を設けて、ショーケース内の商品が取られて商品重量が軽くなったことを重量センサで検知したことを、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。
さらに、ショーケースにTOFカメラ等を設けて、ショーケース内からショーケース外に持ち出された商品を検知したことを、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。
さらに、ショーケース毎のドアセンサで、ショーケースの扉が開けられたことを検知した場合で、その次に、同じ識別番号のショーケースのTOFカメラで、ショーケース内からショーケース外に持ち出された商品を検知し、追尾開始をするための複数条件を満たした場合に、顧客の追尾を開始するトリガーとしてもよい。このように、複数条件にすることで、追尾対象とする店舗内の顧客を更に絞り込むことが可能である。
【0058】
また、店舗の従業員がショーケースの商品の補充等を行う場合、該従業員の追尾は必要ない。このため、従業員が所定の帽子や制服等の衣服や襷、バッチ等の識別子を身に着け、TOFカメラ301により撮影された映像から該識別子が認識された人物の追尾は行わないように構成してもよい。TOFカメラ301は、距離画像とともに例えばカラー画像を出力する。このため、TOFカメラからの出力を用いて追尾処理を行う追尾装置100は、上記従業員の識別子を容易に判断して、追尾対象から除外することも可能となる。これにより、従業員等の追尾不要な人物を追尾対象から容易に除外して、追尾の負荷を抑えることが可能となる。
【0059】
また、本実施形態では、店舗300に出入口302を設けているが、入口と出口を分けてもよい。すなわち、店舗300への入店のみが可能な1又は複数の入口と、店舗300への退転のみが可能な1又は複数の出口を設けて、店舗300への入店及び退転が可能な出入口は設けないようにしてもよい。この構成の場合、
図6のS201で通過情報を送信するのは、出口に設けられた通過ゲート315とする。
さらに、通過ゲート315を設けることなく、TOFカメラ301で撮影されている映像から顧客の退店を検知するように構成してもよい。
【0060】
また、追尾装置100の機能は、1台のコンピュータにより実現されるものであっても、複数のコンピュータにより実現されるものであってもよい。例えば、追尾装置100の機能は、クラウドサービス等を利用して実現される構成であってもよい。
【0061】
また、追尾装置100の機能を、TOFカメラ301が備える制御部で実現するようにしてもよい。すなわち、TOFカメラ301が備える制御部が、TOFカメラ301が備えるカメラデバイスで店舗内を撮影している映像を用いて該店舗内の人物の追尾を行う等の上述した追尾装置100の機能を実行するようにしてもよい。この構成の場合、TOFカメラ301は、LAN等を介して、TOFカメラ308、ショーケース309、店舗決済端末312、通過ゲート315、店舗管理者デバイス316等の本情報処理システムの各装置と通信可能に構成されているものとする。
【0062】
以上説明したように、来店者の中で追尾が必要な対象者を適切に減らすことができる。この結果、来店者数が多くなり店内が多数の顧客で混雑したような場合でも、店内で行動している各顧客の動線を正確に追尾することが可能となる。よって、追尾者が入れ替わったりして誤った追尾の発生等を抑えることができる。
また、ショーケースに設けた扉の開閉を検知可能なセンサ等を用いて顧客の追尾開始を制御することにより、システムのコストアップを抑え、安価な構成で、追尾が必要な対象者を適切に減らすシステムを実現することが可能となる。
【0063】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0064】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0065】
100 追尾装置
300 店舗
301 TOFカメラ(天井に設置)
308 TOFカメラ(ショーケースに設置)
309 ショーケース
312 商品決済端末
315 通過ゲート
317 監視カメラ