(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】駐車場管理システム及び駐車場管理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20240829BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240829BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20240829BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20240829BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20240829BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20240829BHJP
G16Y 40/10 20200101ALI20240829BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G06Q50/10
G07B15/00 L
G08B25/00 510M
G08G1/09 F
G16Y10/40
G16Y40/10
(21)【出願番号】P 2020201427
(22)【出願日】2020-12-04
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(73)【特許権者】
【識別番号】000101617
【氏名又は名称】アマノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】上山 浩行
(72)【発明者】
【氏名】仲野 綾華
(72)【発明者】
【氏名】田中 優
(72)【発明者】
【氏名】山本 陽香
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 幸紀子
【審査官】宮本 礼子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-160087(JP,A)
【文献】特開平10-055496(JP,A)
【文献】特表2017-535991(JP,A)
【文献】特開2019-192019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
B60W 10/00-10/30
B60W 30/00-60/00
G07B 15/00
G06Q 50/10
G08B 25/00
G16Y 10/40
G16Y 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記車両の周辺
を撮影可能なカメラが取得した、前記車両の周辺の画像である車両画像とを受信する、受付部と、
前記車両画像
及び前記状態データに基づき、前記車両の周辺又は内部に利用者又は同乗者以外の不審者が存在するか、車体の物理的な接触を検出するか、又はドア開放を検出するか、のいずれかの異常があるか否かを判断し、
異常がある場合、前記車両画像をデータベースに記録するとともに、前記車両の付近にいる別の車両である近接車両を特定して前記カメラが取得した前記近接車両の画像である近接車両画像を1又は複数の車両画像に関連付けて前記データベースに記録し、前記車両の利用者が使用する端末装置に警告を送信する、
周辺状態認識部と、
前記端末装置から前記車両画像を閲覧するための要求である画像閲覧要求を受信すると、前記車両画像及び前記近接車両画像に含まれる前記近接車両を特定するオブジェクトを隠した前記近接車両画像とを前記端末装置に表示する画像閲覧制御部と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する、電装制御管理部と、
を具備する駐車場管理システム。
【請求項2】
請求項
1に記載の駐車場管理システムであって、
前記電装制御管理部は、
前記異常が無い場合、前記画像閲覧制御部が前記車両画像及び前記近接車両画像を前記端末装置に表示した後、前記端末装置から電装を制御するための要求である電装制御要求を受信すると、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成して前記車両に出力する
駐車場管理システム。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の駐車場管理システムであって、
前記センサは、前記状態として温度を検出可能であり、
前記電装は、前記車両の空調装置及び窓を含み、
前記電装制御管理部が生成する前記電装制御指令は、前記空調装置を制御する指令及び前記空調装置のパラメータと、前記窓を開ける指令及び前記窓の開け量を含む
駐車場管理システム。
【請求項4】
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記車両の周辺
を撮影可能なカメラが取得した、前記車両の周辺の画像である車両画像とを受信する工程と、
前記車両画像及び前記状態データに基づき、前記車両の周辺又は内部に利用者又は同乗者以外の不審者が存在するか、車体の物理的な接触を検出するか、又はドア開放を検出するか、のいずれかの異常があるか否かを判断する工程と、
異常がある場合、前記車両画像をデータベースに記録するとともに、前記車両の付近にいる別の車両である近接車両を特定して前記カメラが取得した前記近接車両の画像である近接車両画像を1又は複数の車両画像に関連付けて前記データベースに記録する工程と、
前記車両の利用者が使用する端末装置に警告を送信する工程と、
前記端末装置から前記車両画像を閲覧するための要求である画像閲覧要求を受信すると、前記車両画像及び前記近接車両画像に含まれる前記近接車両を特定するオブジェクトを隠した前記近接車両画像とを前記端末装置に表示する工程と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する工程と
を備える
駐車場管理方法。
【請求項5】
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記車両が有して当該車両の内部から周辺を撮影可能な車載カメラが取得した画像である車両画像とを受信する、受付部と、
前記車両画像に基づき、前記車両の周辺に利用者又は同乗者以外の不審者が存在する異常があるか否かを判断し、
異常がある場合、前記車両画像をデータベースに記録し、前記車両の利用者が使用する端末装置に警告を送信する
周辺状態認識部と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する、電装制御管理部と、
を具備する駐車場管理システム。
【請求項6】
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記駐車場に設置された1又は複数の管制カメラと、前記車両の周辺及び/又は内部を撮影可能なカメラが、同じ車両を同じ撮影日時に撮影して取得した、前記車両の周辺の複数の画像である複数の車両画像とを受信する、受付部と、
前記複数の車両画像及び前記状態データに基づき、前記車両の周辺に利用者又は同乗者以外の不審者が存在するか、前記状態データが車体の物理的な接触を検出するか、又はドア開放を検出するか、のいずれかの異常があるか否かを判断し、
異常がある場合、前記複数の車両画像をデータベースに記録し、前記車両の利用者が使用する端末装置に警告を送信する
周辺状態認識部と、
前記端末装置から前記複数の車両画像を閲覧するための要求である画像閲覧要求を受信すると、前記複数の車両画像を前記端末装置の表示画面に表示する画像閲覧制御部と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する、電装制御管理部と、
を具備する駐車場管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動バレー駐車サービス対応の駐車場や通常の駐車場における、車両の管理システムおよび管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ショッピングモール等屋内型の大規模立体駐車場に併設される複合施設においては、駐車場利用者が施設内を回遊した後に帰宅する際、買い物が終わって大きな荷物を抱えてきた時にでも、自分のいる現在位置付近の駐車スペースに自動運転車両が駐車され、あまり待たずに乗車できる自動バレーパーキングサービスの実現が望まれている。
【0003】
特許文献1は、バレーパーキング等での利便性を向上させるため、車両の周辺環境を認識する認識部の認識結果に基づいて、車両の速度制御および操舵制御のうち少なくとも一方を行う運転制御部としての、行動計画生成部及び第2制御部と、車両外にいるユーザに所定の事象が発生したことに応じて車外装置から送信されたトリガを受信する受信部とを備え、運転制御部は、受信部によってトリガが受信されたことに応じて、車両をユーザの乗車位置まで自動的に走行させる車両制御システムに関する発明であり、具体的には、車両外にいるユーザに所定の事象が発生したことに応じて車外装置から送信されたトリガを受信されたことに応じて、車両をユーザの乗車位置まで自動的に走行させることが開示されている。
【0004】
さらに、特許文献1では、ユーザの車外装置からのトリガに応じて、空調機器を制御したり、ユーザの行動に基づいて、トリガが生成される事象の候補を抽出して提案する機能等を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが特許文献1は、車外装置からのトリガの受信、すなわちユーザからのアクションによって様々な機能を制御しているにすぎず、駐車された車両の周辺にユーザの意図しない危険な事象が存在している場合には、ユーザからのアクションが危険を助長しかねない。もちろん、車両の周辺環境の認識状態に応じて、車両や管制装置が協働して動作し、ユーザや同乗者の利便性や安全性を向上させているものではない。
【0007】
そこで本発明は、駐車場において、車両の利用者や同乗者にとって利便性や安全性が向上する駐車場管理システムを実現するのが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一形態に係る駐車場管理システムは、
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記車両の周辺及び/又は内部を撮影可能なカメラが取得した、前記車両の周辺及び/又は内部の画像である車両画像とを受信する、受付部と、
前記車両画像に基づき、前記車両の周辺及び/又は内部に異常があるか否かを判断する、周辺状態認識部と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する、電装制御管理部と、
を具備する。
【0009】
前記周辺状態認識部は、異常がある場合、前記車両画像をデータベースに記録し、前記車両の利用者が使用する端末装置に警告を送信し、
前記端末装置から前記車両画像を閲覧するための要求である画像閲覧要求を受信すると、前記車両画像を前記端末装置に表示する画像閲覧制御部
をさらに具備してもよい。
【0010】
前記電装制御管理部は、前記画像閲覧制御部が前記車両画像を前記端末装置に表示した後、前記端末装置から電装を制御するための要求である電装制御要求を受信すると、前記電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力してもよい。
【0011】
前記周辺状態認識部は、異常がある場合に前記車両の付近にいる別の車両である近接車両を特定し、前記カメラが取得した前記近接車両の画像である近接車両画像を、前記1又は複数の車両画像に関連付けて前記データベースに記録し、
前記画像閲覧制御部は、前記車両画像及び前記近接車両画像に含まれる、前記近接車両を特定するオブジェクトを隠して前記車両画像及び前記近接車両画像を前記端末装置に表示する
を前記端末装置に表示してもよい。
【0012】
前記周辺状態認識部は、前記車両が有する車載カメラと、前記駐車場に設置された1又は複数の管制カメラと、を含む複数のカメラから、複数の車両画像を取得し、
前記画像閲覧制御部は、前記複数の車両画像を前記端末装置に表示してもよい。
【0013】
前記センサは、前記状態として温度を検出可能であり、
前記電装は、前記車両の空調装置及び窓を含み、
前記電装制御管理部が生成する前記電装制御指令は、前記空調装置を制御する指令及び前記空調装置のパラメータと、前記窓を開ける指令及び前記窓の開け量を含んでもよい。
【0014】
本開示の一形態に係る駐車場管理方法は、
駐車場に駐車中の車両の状態を検出可能なセンサが検出した、前記状態を示すデータである状態データと、前記車両の周辺及び/又は内部を撮影可能なカメラが取得した、前記車両の周辺及び/又は内部の画像である車両画像とを受信する工程と、
前記車両画像に基づき、前記車両の周辺及び/又は内部に異常があるか否かを判断する工程と、
異常が無い場合、前記状態データに基づき電装を制御するための指令である電装制御指令を生成し、前記電装制御指令を前記車両に出力する工程とを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、自動バレー駐車サービス対応駐車場において車両の利用者や同乗者にとって利便性や安全性が向上する。
【0016】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る駐車場管制システムの構成例を示す概略図である。
【
図2】自動バレー駐車サービス対応の駐車場の構成例を示す模式図である。
【
図3】自動運転機能を有する車両の構成例を示す模式図である。
【
図4】駐車場管制装置の機能の概要を示すブロック図である。
【
図5】駐車場管制装置の追加機能の概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0019】
1.駐車場管理システムの構成
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車場管制システムの構成例を示す概略図である。
【0021】
駐車場管理システム500は、駐車場を利用する利用者から申請される予約の管理、駐車状況の監視、及び駐車場の利用に関する種々の料金の算出等、駐車場に関する種々の処理を実行可能である。
【0022】
駐車場管理システム500は、駐車場管制装置5と、利用者端末装置6と、駐車場管理装置7と、決済機関9が有する決済サーバ装置(図示せず)と、ETC(Electronic Toll Collection System)管理機関10が有するETC管理サーバ装置(図示せず)とを有する
これらの端末及び装置は、ネットワーク1を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク1は、例えばインターネットや広域通信回線網等により構築される。
その他、任意のWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等が用いられてよく、ネットワーク1を構築するためのプロトコルは限定されない。
【0023】
駐車場管制装置5は、各駐車場11に設置される。後に説明するように、本実施形態では、駐車場管制装置5を中心として、本発明に係る駐車場管制システムが構築される。
駐車場管制装置5は、駐車場11内に設置される各装置の動作を包括的に制御することが可能である。
また、駐車場管制装置5は、駐車場11内に設置される各装置から種々の情報を集約し、駐車場管理装置7等に送信することが可能である。駐車場管制装置5は、駐車場管理装置7等から種々の情報を受信し、種々の動作を実行することが可能である。
【0024】
駐車場管制装置5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。
また駐車場管制装置5は、ネットワーク1を介して他の装置と通信するための通信部を有する。通信部としては、例えばWiFi(登録商標)等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。
駐車場管制装置5として、例えばPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータが用いられる。
【0025】
図1に示す例では、各駐車場11にゲート装置28が設置されている。ゲート装置28は、車両の入場/出場を規制することが可能である。ゲート装置28に代えて、未精算での駐車スペースからの出庫を規制するフラップ装置(ロック装置)等が設置されてもよい。
なお、ゲート装置やフラップ装置が設置されない所謂ゲートレス・フラップレス式駐車場に対しても、本発明を適用することが可能である。
【0026】
利用者端末装置6は、駐車場11を利用する利用者により使用される端末である。利用者端末装置6として、スマートフォン、タブレット端末、種々のPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末や、ノートPC(Personal Computer)等の、任意のコンピュータが用いられてよい。
【0027】
駐車場管理装置7は、本実施形態に係る駐車場管理サービスをWebサービスとして提供可能である。本実施形態では、複数のサーバ装置と、データベース(DB)とにより駐車場管理装置7が構成される。
【0028】
駐車場管理装置7の各サーバ装置は、CPU、ROM、RAM、HDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。また各サーバ装置は、ネットワーク1を介して他の装置と通信するための通信部を有する。通信部としては、例えばWiFi(登録商標)等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。サーバ装置として、例えばPC等の任意のコンピュータが用いられる。
【0029】
駐車場管理装置7のDBは記憶部として機能し、本駐車場管理サービスに関する種々の情報を記憶する。例えば駐車場管理装置7のDB内には、例えば駐車場管理装置7のDB内には、イベント画像DB、会員DB、及び画像DBが構築される(後述)。駐車場管理装置7のDB内には、その他、例えば、予約情報DB、在車DB、超過情報DB、駐車場DB、提携店舗DB、割引DB、出庫情報DB、オーナー情報DB、種々の履歴DB、管理情報DB等の、種々のDBが構築されてもよい。各種のDBは、駐車場管理装置7内のDBサーバにより包括的に管理され、例えば駐車場管理サービスを利用する利用者の会員登録及び退会、各利用者から受付けた予約情報の登録、変更及び削除、各駐車場11のオーナー情報の登録及び保管、運営収支情報の記録及び保管等が実行される。
【0030】
【0031】
会員DBは、駐車場11を利用する会員毎に、会員番号、会員種別、車両ID、車名、車色、自動運転種別、顔画像(URL)、電子メールアドレス、及びクレジットカード情報、等を関連付けて記憶する。
【0032】
また駐車場管理装置7内のWebサーバにより、例えばWWW(World Wide Web)システムを用いて、本実施形態に係る駐車場管理サービスが提供される。例えばWebサーバは、HTML文書でなる種々のWebページを作成する。Webページには、他のWebページへのハイパーリンクや、種々の処理を実行するためのリンク情報(例えば実行ファイル名、URL等)が埋め込まれる。
また駐車場管理装置7内のWeb/APIサーバにより、種々のリクエストに応じた種々の処理が実行される。例えばWeb/APIサーバにより、各駐車場11の満空車情報の収集及び出力等が実行される。
駐車場管理装置7内により生成されたWebページは、
図1に示す各装置に備えられるWebブラウザにより画面上に表示される。例えば駐車場11を利用する利用者は、利用者端末装置6を操作することで、種々のWebページを閲覧したり、種々のWebアプリケーションを利用したりすることが可能である。
【0033】
決済機関9は、例えば銀行や信販会社等であり、銀行振り込みやクレジットカード決済等により駐車料金の決済(精算)を実行する。駐車場管理装置7は、決済機関9の決済サーバ装置に対して、駐車料金の精算の指示や、精算が済んでいるか否か等の精算情報の問い合わせ等を実行する。
【0034】
ETC管理機関10は、ETCシステムを実現するための機関であり、ETCシステムを利用する利用者の情報、ETCカード情報、決済情報、及び車両情報等を管理する。例えば、車両に搭載されたETC車載器にETCカードを挿入する。これにより、ETCアンテナが設置されたETC対応の駐車場11に対して、ETC決済による駐車場11の利用が可能となる。
【0035】
2.自動バレー駐車システム
【0036】
本発明は、自動バレー駐車システムが構築された駐車場11に対して適用可能である。自動バレー駐車システムは、自動運転機能(自律運転機能)を有する車両による自動バレー運転(自動バレー駐車すなわち自動バレー入庫運転と、自動バレー出庫運転)が実行可能なシステムである。自動バレー駐車システムが構築された駐車場11は、自動バレー駐車サービス対応の駐車場11とも言える。
【0037】
例えば利用者は、利用者端末装置6を操作して、自動バレー駐車サービスを提供するアプリケーションにアクセスする。そして必要な情報を入力して会員登録等を行うことで、自動バレー駐車サービスを利用することが可能となる。
本実施形態では、
図1に示す駐車場管理システム500に含まれるシステムとして、自動バレー駐車システムが構築される。すなわち駐車場管理装置7により提供される駐車場管理サービスに含まれるサービスとして、自動バレー駐車サービスが提供される。駐車場管理装置7のDBには、自動バレー駐車システムに関する種々のDBが構築される。
これに限定されず、駐車場管理システム500とは別のシステムとして、自動バレー駐車システムが構築されてもよい。例えば、
図1には図示していない別の管理装置等により自動バレー駐車システムが構築され、駐車場11と個別に契約等が行われてもよい。
その他、自動バレー駐車システムを構築するための構成や方法等は限定されない。
【0038】
例えば利用者は、利用者端末装置6を操作して、自動バレー駐車の予約を行う。そして予約時間に合わせて、自動運転機能を有する車両を手動で運転(手動運転モード)して、駐車場11内に入場する。もちろん自動運転でも構わない。
利用者は、駐車場11内の所定の位置に設けられた自動バレー駐車サービス対応の駐車スペース(以下、自動バレー乗降スペースと記載する)に車両を駐車する。そして、車両から降りた利用者により、自動バレー駐車の実行が指示される。自動バレー駐車の実行の指示は、例えば利用者端末装置6を介して実行される。あるいは、駐車場11内に設定された専用の端末等が操作されてもよい。
当該指示に応じて、車両は無人による自動運転(自動運転モード)により、駐車場11内の所定の駐車スペースに移動し、車両を駐車させる(自動バレー入庫運転)。なお予約をすることなく、好きな時間に駐車場11内に入場して、自動バレー駐車を実行させることも可能である。
利用者が駐車場に戻ってくる際には、例えば何分後に駐車場内の自動バレー乗降スペースに、自動運転機能を有する車両を移動させる旨等の指示が入力される。当該指示に応じて、車両は無人による自動運転(自動運転モード)により、駐車スペースから自動バレー乗降スペースに車両を移動させ駐車させる(自動バレー出庫運転)。
以下、自動バレー駐車サービス対応の駐車場11を例に挙げて、本実施形態を説明する。
【0039】
3.駐車場の構成例
【0040】
図2は、自動バレー駐車サービス対応の駐車場の構成例を示す模式図である。
【0041】
駐車場11は、入場口15、出場口16、構内通路17、複数の駐車スペース18、自動バレー乗降スペース19(乗車場)、階段20、エレベータ21(エレベータホール)、事前精算機22、案内装置23及び駐車場内監視システム24を有する。
【0042】
入場口15から駐車場11の内部に向かって入場レーンが構成される。入場レーンには、入口ループコイル27a、入口ゲート装置28a、及び入口カメラ29aが設けられる。
入口ループコイル27aから出力される信号に基づいて、入場レーンへの車両3の進入が検出される。
入口ゲート装置28aにより、入場レーンから駐車場11内部への車両3の入場が適宜規制される。
入口カメラ29aにより、入場レーンに進入した車両3を撮影することが可能である。
各デバイスの具体的な構成は限定されず、任意の構成が採用されてよい。
【0043】
駐車場11の入場口15と公道13とを接続する駐車場接続路12(私道)には、駐車待ちの複数の車両3が並ぶ。
【0044】
駐車場11内部から出場口16に向かって出場レーンが構成される。出場レーンには、出口ループコイル27b、出口ゲート装置28b、及び出口カメラ29bが設けられる。
出口ループコイル27bから出力される信号に基づいて、出場レーンへの車両3の進入が検出される。
出口ゲート装置28bにより、出場レーンから駐車場11外部への車両3の出場が適宜規制される。
出口カメラ29bにより、出場レーンに進入した車両3を撮影することが可能である。
各デバイスの具体的な構成は限定されず、任意の構成が採用されてよい。
【0045】
また
図2の図示は省略しているが、入場レーン及び出場レーンには、ETC車載器を搭載した車両3を検出する、入口ETCアンテナ30a及び出口ETCアンテナ30b(
図1)がそれぞれ設置されている。入口ETCアンテナ30a及び出口ETCアンテナ30bは路側器34(
図1)に接続される。
【0046】
構内通路17は、駐車場11に入場した車両3が走行する通路である。また構内通路17は、駐車車両から降りた運転手等が歩行する通路である。以下、構内通路17を歩行する人物や、走る人物、立ち止まる人物等を、総称して歩行者4と記載する。すなわち歩行者4は、駐車場11内において車両3に乗っていない人物を意味する。
また本開示において、自動運転モードで走行している自動運転機能を有する車両3を、自動運転車両3aとする。一方、運転手が手動で運転している車両3を、非自動運転車両3bとする。例えば、手動運転モードで走行している自動運転機能を有する車両3も、非自動運転車両3bとなる。なお非自動運転車両3bは、手動運転車両とも言える。
図2では、頭部と肩の部分を表現する図により、歩行者4が図示されている。二重の略長方形状により、自動運転車両3aが図示されている。一重の略長方形状により、非自動運転車両3bが図示されている。
図2に示すように、構内通路17に対して、車両3の走行方向を規定する標識(矢印等)が設けられてもよい。また、歩行者4が歩くための通路が規定されてもよい。
【0047】
複数の駐車スペース18は、駐車場11内に設けられる。
図2に示す例では、スペースナンバーがA1~A6、B1~B6、C1~C6、D1~D6、E1~E6、F1~F6、G1~G6、J1~J9、K1~K18となる、複数の駐車スペース18が配置される。
駐車スペース18は、自動バレー駐車を実行する自動運転車両3a、及び非自動運転車両3bの両方が駐車可能なスペースである。すなわち本実施形態では、構内通路17を、自動運転車両3a、及び非自動運転車両3bの両方が、混在して走行することになる。
【0048】
自動バレー乗降スペース19は、自動バレー駐車サービス対応の駐車スペースである。すなわち自動バレー乗降スペース19は、運転手や同乗者が自動バレー駐車場を実行する車両3から降りたり、乗ったりするためのスペースである。
図2に示す例では、入場口15及び出場口16に近い位置に、スペースナンバーがV1及びV2となる2つの自動バレー乗降スペース19が設けられる。例えば、自動バレー駐車サービスを利用する利用者は、入場口15から駐車場11に入場した後、右折して自動バレー乗降スペース19に車両3を駐車させる。そして自動バレー乗降スペース19にて、車両3から降り、自動バレー駐車の実行を指示する。当該指示に応じて、自動運転車両3aが、自動バレー乗降スペース19から、いずれかの駐車スペース18に移動する。
自動運転車両3aが駐車される駐車スペース18は、予め決められていていてもよいし、その都度選択されてもよい。例えば、駐車場11内の最も隅にあり、あまり便がよくない駐車スペース18が優先的に自動バレー駐車のために割り当てられてもよい。
自動バレー駐車サービスを利用する利用者が駐車場11に戻ってきた場合には、そのタイミングに合わせて、駐車スペース18から自動バレー乗降スペース19に、自動運転車両3aが移動する。ユーザは、車両3に乗り込み、手動運転にて、出場口16から外部に車両3を出場させる。
【0049】
階段20、及びエレベータ21は、例えば駐車場11の利用者により利用される。階段20、及びエレベータ21の近辺のエリアは、歩行者4が通行する可能性が高いエリアとなる。階段20、及びエレベータ21の近辺には、駐車場11に出入りする歩行者の歩行者出入り口39がある。
【0050】
事前精算機22は、駐車場11の利用者が駐車場11から車両3を出場させる前に事前精算を実行することが可能な装置である。例えば、タッチパネル等を有する装置が、事前精算機22として設置される。
案内装置23は、駐車場11及び本駐車場管理システム500(自動バレー駐車システムを含む)に関する種々の情報を案内するための装置である。例えばディスプレイ装置等を有し案内情報を表示可能な装置等が、案内装置23として用いられる。
【0051】
駐車場内監視システム24は、駐車場11を監視可能なシステムである。
図2に示す例では、以下のデバイスが、駐車場内監視システム24として設置される。
入口カメラ29a
出口カメラ29b
主に構内通路17を撮影する場内カメラ32(図中の白丸)
主に駐車スペース18を撮影する駐車スペースカメラ33(図中の黒丸)
【0052】
入口カメラ29a、出口カメラ29b、場内カメラ32及び駐車スペースカメラ33はそれぞれ、駐車場管制システムにおける複数の管制カメラ(以下、個別に説明する場合を除き、これらを総称してカメラともいう)として機能する。本開示にて説明する上述の各種カメラとして、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサ等のイメージセンサを備える単眼デジタルカメラが用いられる。その他、赤外線カメラ等が用いられてもよい。
【0053】
駐車場内監視システム24は、駐車場11の監視結果として、監視情報を出力することが可能である。本実施形態では、各種カメラにより撮影された撮影画像や、各種マイクにより取得された音声が監視情報として出力される。
なお本開示において、画像は、静止画像及び動画像(映像)の両方を含む。
場内カメラ32や駐車スペースカメラ33は、駐車場11の全体を極力カバーできるように配置される。すなわち可能な限り死角が存在しないように、複数の場内カメラ32及び複数の駐車スペースカメラ33が適宜配置される。
【0054】
駐車場11の内外には、1以上(本例では複数)の場外カメラCO1~CO6等が設置される。場外カメラCO1~CO6等の位置は、駐車場11の自動バレー乗降スペース19からの距離が段階的に異なる。場外カメラCO1~CO6等は、駐車場11の外部環境を撮影した画像である場外画像を生成する。場外カメラCO1~CO6等は、歩行者出入り口39に向かって歩く歩行者の顔を撮影可能な位置及び方向に配置される。つまり、場外カメラCO1~CO6等は、歩行者の少なくとも顔を撮影する。
図2の例では円形の場外カメラ内の白色の半円が向く方向が、撮影方向である。
【0055】
4.駐車場管制システム
【0056】
図1を参照して、駐車場管制システム100の構成例を説明する。
駐車場管制システム100は、駐車場11に対して構築されるシステムである。
図1に例示する駐車場管制システム100は、駐車場管制装置5、駐車場内監視システム24、事前精算機22、自動バレー管理装置37、入口ゲート装置28a、出口ゲート装置28b、路側器34、入口ETCアンテナ30a、出口ETCアンテナ30b、及び駐車場外監視装置35を有する。
図1に示す各ブロックは、例えば駐車場11の構内に設置された図示しない構内LANを介して、互いに通信可能に接続されている。その他、無線/有線を介した任意の通信技術が用いられてもよい。
【0057】
駐車場内監視システム24は、
図2で例示した、入口カメラ29a、出口カメラ29b、場内カメラ32、及び駐車スペースカメラ33を含む。
【0058】
自動バレー管理装置37は、自動バレー駐車システムを構築するための装置である。本実施形態では、自動バレー管理装置37が、駐車場管理装置7や駐車場管制装置5と協働することで、自動運転車両3aによる自動バレー運転が管理される。
例えば、自動バレー管理装置37により、自動運転車両3aによる自動運転動作が制御される。例えば、自動バレー乗降スペース19から所定の駐車スペース18への自動運転が指示される。あるいは、所定の駐車スペース18からの自動バレー乗降スペース19への自動運転が指示される。
その他、自動バレー駐車場の予約管理等、種々の処理が実行される。
自動バレー管理装置37は、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。また自動バレー管理装置37に、ネットワーク1を介して他の装置と通信するための通信部が備えられる。通信部としては、例えばWiFi(登録商標)等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。
自動バレー管理装置37として、例えばPC等の任意のコンピュータが用いられる。
【0059】
駐車場管制装置5のDBには、駐車場11に関する種々のデータが格納され、例えば在車DBや履歴DB等の任意のDBが構築される。もちろん駐車場管理装置7のDBに格納されたデータが共有される場合もあり得る。
また自動バレー駐車に関する種々の情報が駐車場管制装置5のDBに記憶される。なお、上述の車両情報等は、駐車場管制装置5のDBではなく、駐車場管理装置7のDBに格納されてもよい。
【0060】
駐車場外監視装置35は、場外カメラCO1~CO6等が駐車場11の外部環境を撮影した画像(場外画像)を駐車場管制装置5に転送する。
【0061】
5.自動運転車両
【0062】
図3は、自動運転機能を有する車両の構成例を示す模式図である。
【0063】
ここでは、自動運転モードが選択された状態である自動運転車両3aとして説明を行う。
自動運転車両3aは、通信部41と、車載カメラ類42と、画像処理装置43と、ETCアンテナ44と、ETC車載器45と、制御部46と、車内及び車外センサ類59と、カーナビゲーション装置60と、GPS受信機/ビーコン受信機61とを有する。
通信部41は、他の装置と通信するためのデバイスである。本実施形態では、通信部41を介して、自動バレー管理装置37からの指示等を含む種々の情報が取得される。
通信部41としては、例えばWiFi(登録商標)等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。その他任意の通信デバイスが用いられてよい。
【0064】
車載カメラ類42は、自動運転車両3aの周囲、及び自動運転車両3aの車内の乗員を撮影可能である。車載カメラ類42は、ドライブレコーダのカメラを含んでもよい。
車載カメラ類42としては、CCDカメラ等のデジタルカメラが用いられる。その他、ToFカメラやステレオカメラ等の測距デバイスが用いられてもよい。また赤外線カメラ等が用いられてもよい。
画像処理装置43は、車載カメラ類42により撮影された画像に基づいて、自動運転車両3aの周囲の状況を認識する。状況認識のためのアルゴリズムは限定されない。
ETCアンテナ44、及びETC車載器45により、ETC決済による駐車場11の利用が可能である。
【0065】
制御部46は、CPU、ROM、RAM、HDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。
図3に示す例では、制御部46により、ソフトウェアブロックとして、走行ルート決定部47、走行制御部48、顔認識部57、及び電装制御部58が実現される。
走行ルート決定部47は、自動バレー管理装置37からの指示、画像処理装置43による認識結果、駐車場11の地図情報等に基づいて、自動運転を行う走行ルートを決定する。
走行制御部48は、決定された走行ルートに沿った自動運転を実現するために、自動運転車両3aが備える駆動系(図示は省略)等を適宜制御する。
例えば
図3に例示するように、走行制御部48により、エンジン・モータ制御装置49、ブレーキ制御装置50、ヘッドライト制御装置51、ハザードランプ(ウィンカー)制御装置52、及びクラクション制御装置53等に制御信号が出力される。これにより走行ルートに沿った自動運転や、危機回避運動等が実現される。
その他、自動運転を実現するための周知の技術が適宜されてよい。
【0066】
本駐車場管制システム100では、後述するように、駐車場11内を通行する個々の車両を識別、捕捉、追尾することで、各車両の走行位置や駐車位置などを監視することが可能に構成される。
【0067】
顔認識部57は、車載カメラ類42が撮影した、自動運転車両3aの車内の乗員の画像から、乗員の顔を認識する。
【0068】
電装制御部58は、ドアロック制御装置54、窓動作制御装置55、及び空調制御装置56に制御信号を出力する。
【0069】
6.駐車場管制装置の機能の概要
【0070】
図4は、駐車場管制装置の機能の概要を示すブロック図である。
【0071】
駐車場管制装置5は、顔認識機能71、携帯物認識機能72、行動認識機能73、降車提案機能74、迎車時間延長提案機能75、迎車時間予測機能76、駐車スペース管理機能77、駐車場管制機能78、駐車料金管理機能79、駐車場管理装置通信機能80、自動バレー駐車受付機能81、及び混雑度予測機能82を有する。
を有する。
これらのブロックは、駐車場管制装置5のCPUが所定のプログラムを実行し、装置内のハードウェア資源と協働することで構成され、本実施形態に係る駐車場管制方法が実現される。
駐車場管制装置5にプログラムをインストールする方法は限定されない。
【0072】
駐車場管制機能78は、駐車場11の管制に関する種々の処理を実行する。
例えば、車両3の検知、ゲート装置28の制御、監視システム24に含まれる各デバイスの制御、事前精算機22の制御、案内装置23の制御、事前精算の確認、
図1に示すネットワーク1上の他の装置との通信、駐車場DB38への情報の書き込みや読出し、その他、駐車場11の管制に関する種々の処理を実行する。
【0073】
なお、
図3に例示する駐車場管制システム100において、監視システム24や自動バレー管理装置37を除いた構成で、本発明に係る駐車場管制システムが実現されてもよい。例えば、駐車場管制装置5のみにより、本発明に係る駐車場管制システムが実現されてもよい。
【0074】
図5は、駐車場管制装置の追加機能の概要を示すブロック図である。
【0075】
駐車場管制装置5は、周辺状態認識機能83、周辺画像記録機能84、周辺画像証明記録機能85、センサ情報通知機能86、異常検知受付機能87、周辺画像閲覧受付機能88、周辺画像閲覧出力機能89、電装制御受付機能90、及び電装制御出力機能91をさらに有する。
これらのブロックは、駐車場管制装置5のCPUが所定のプログラムを実行し、装置内のハードウェア資源と協働することで構成され、本実施形態に係る駐車場管制方法が実現される。
駐車場管制装置5にプログラムをインストールする方法は限定されない。
【0076】
7.駐車場管理システムの機能
【0077】
【0078】
駐車場管制装置5の制御回路において、CPUは、ROMに記録された駐車場管制プログラムをRAMにロードして実行することにより、第1の受付部111、第1の周辺状態認識部121、第1の画像閲覧制御部131、及び第1の電装制御管理部141、として動作する。
【0079】
図5との関連において、第1の受付部111は、センサ情報通知機能86、及び異常検知受付機能87を含む。第1の周辺状態認識部121は、周辺状態認識機能83、周辺画像記録機能84、及び周辺画像証明記録機能85を含む。第1の画像閲覧制御部131は、周辺画像閲覧受付機能88、及び周辺画像閲覧出力機能89を含む。第1の電装制御管理部141は、電装制御受付機能90、及び電装制御出力機能91を含む。
【0080】
駐車場管理装置7の制御回路において、CPUは、ROMに記録された駐車場管制プログラムをRAMにロードして実行することにより、第2の受付部112、第2の周辺状態認識部122、第2の画像閲覧制御部132、及び第2の電装制御管理部142、として動作する。
【0081】
第1の受付部111及び第2の受付部112は、協働して、本発明に係る受付部110を実現する。第1の周辺状態認識部121及び第2の周辺状態認識部122は、協働して、本発明に係る周辺状態認識部120を実現する。第1の画像閲覧制御部131及び第2の画像閲覧制御部132は、協働して、本発明に係る画像閲覧制御部130を実現する。第1の電装制御管理部141及び第2の電装制御管理部142は、協働して、本発明に係る電装制御管理部140を実現する。
【0082】
利用者端末装置6の制御回路において、CPUは、ROMに記録された駐車場管制プログラムをRAMにロードして実行することにより、画像閲覧要求部151、及び電装制御要求部152として動作する。
【0083】
8.駐車場管理システムの動作フロー
【0084】
【0085】
前提として、車両3(自動運転車両3a又は非自動運転車両3b)は、駐車場11の駐車スペース18に駐車中であり、乗員は降車済みであり、車両3から離れた場所にいる。車内及び車外センサ類59は、駐車場11に駐車中の車両3の状態を検出可能である。車内及び車外センサ類59は、例えば、温度センサ、湿度センサ、ドア開閉センサ、振動センサ、及びドライブレコーダカメラの顔認証機能等を含む。車内及び車外センサ類59が検出可能な車両3の状態は、例えば、温度、湿度、ドア開閉状態、及び振動等である。
【0086】
車両3の電装制御部58は、例えば定期的に、車内及び車外センサ類59が検出又は計測した車両3の状態を示すデータ(状態データ)を取得する(ステップS111)。状態データは、例えば、車両3内の温度及び湿度である。電装制御部58は、状態データに基づき、車両3の状態が正常であるか否かを判断する(ステップS112)。車両3の状態が正常とは、例えば、温度及び湿度が適度である、ドアが閉じている、振動が無い、等である。一方、車両3の状態が正常でないとは、例えば、温度及び/又は湿度が適度でない、ドアが開いている、振動がある、等である。電装制御部58は、車両3の状態が正常でないと判断すると(ステップS112、No)、車載カメラ類42を用いて撮影した、車両3の内部の画像(車両画像)を取得する。電装制御部58は、さらに、車載カメラ類42を用いて撮影した、車両3の周囲の画像(車両画像)を取得してもよい。電装制御部58は、状態データ及び車両画像を、駐車場管制装置5に送信する(ステップS113)。
【0087】
【0088】
例えば、乗員の内の1人が車両3に忘れ物を取りに戻ったとき、車内及び車外センサ類59(振動センサ)が振動を検出する。この場合、車載カメラ類42は、車両3の内部の画像(車両画像)を取得する。この場合、車載カメラ類42が取得する車両画像210は、乗員211のオブジェクトを含む。
【0089】
駐車場管制装置5の第1の受付部111は、状態データ及び車両画像を、車両3から受信する。第1の受付部111は、さらに、管制カメラ(特に、駐車スペースカメラ33)から、この車両3の周囲の画像(車両画像)を受信する(ステップS121)。第1の受付部111は、車両3から受信した車両画像と、駐車スペースカメラ33から受信した車両画像とを、駐車場管理装置7に転送する。
【0090】
駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121は、車両3から受信した車両画像及び駐車スペースカメラ33から受信した車両画像から、車両3の周辺及び/又は内部に異常があるか否かを判断する(ステップS122)。異常とは、例えば、車両3の周囲に不審者(不審な動きをする人)がいる、車両3の車体に物理的な接触(別の車両、人(乗員又は第三者)、携帯物等による接触、等)がある、等である。
【0091】
【0092】
駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121は、駐車スペースカメラ33から受信した車両3の周囲の画像220から、車両3の周囲の人221、222のオブジェクトと、車両の付近にいる別の車両(近接車両223)のオブジェクトを検出する。例えば、第1の周辺状態認識部121は、人221、222の動きから、人221、222が不審者であるか否かを判断する。また、第1の周辺状態認識部121は、近接車両223が車両3に物理的に接触したか否かを判断する。
【0093】
駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121は、異常がある(本例の場合、不審者である、物理的接触がある)と判断する(ステップS122、Yes)。この場合、第1の周辺状態認識部121は、車両3から受信した車両画像及び駐車スペースカメラ33から受信した車両画像と、撮影日時とを画像DBに記録する。第1の周辺状態認識部121は、さらに、撮影日時と、異常(イベント)に関する情報とを関連付けてイベント画像DBに記録する(ステップS123)。これにより、画像DBに記録される複数の車両画像と、イベント画像DBに記録される異常(イベント)に関する情報とが、撮影日時を鍵として紐づけられる。
【0094】
【0095】
画像DBは、駐車スペースカメラ33毎に、カメラIDと、駐車スペースカメラ33が撮影した、撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)を属性として含む画像とを、関連付けて記憶する。画像DBは、車両3毎に、車両IDと車載カメラ類42が撮影した、撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)を属性として含む画像とを、関連付けて記憶する。
【0096】
【0097】
イベント画像DBは、発生したイベント(異常)毎に、イベントID、車両ID、撮影開始日時、撮影終了日時、カメラID(駐車スペースカメラ33のID)、イベント種別(振動、ドア開放、不審者、等)、閲覧ステータス、等を関連付けて記憶する。
【0098】
一方、駐車場管理装置7の第2の受付部112は、状態データ及び車両画像(ステップS121)を、駐車場管制装置5から受信する(ステップS141)。
【0099】
駐車場管理装置7の第2の周辺状態認識部122は、駐車場管制装置5から受信した車両画像から、車両3の周辺及び/又は内部に異常があるか否かを判断する(ステップS142)。第2の周辺状態認識部122は、異常があると判断すると(ステップS142、Yes)、この車両3の利用者が使用する利用者端末装置6に警告(車両3に異常が発生した可能性を示す警告)を送信する(ステップS143)。例えば、第2の周辺状態認識部122は、会員DB(
図10)を参照し、この車両3の車両IDに関連付けられた電子メールアドレスに、警告を送信する。例えば、警告は、異常(イベント)を識別するイベントIDを含む。
【0100】
利用者端末装置6の画像閲覧要求部151は、駐車場管理装置7から警告を受信する(ステップS101)。利用者端末装置6(典型的には、スマートフォン)は、警告を出力(表示、音声出力)する。画像閲覧要求部151は、警告として、車両3に異常(イベント)が発生した可能性を出力するとともに、イベントIDにより特定される異常(イベント)の種別(振動、ドア開放、不審者、等)を出力する。上述のように、利用者(乗員)は降車済みであり、車両3から離れた場所にいる。利用者は、利用者端末装置6を操作して、車両画像を閲覧するための要求を入力する(ステップS102、Yes)。画像閲覧要求部151は、利用者からの入力に応じて、車両画像を閲覧するための要求(画像閲覧要求)を、駐車場管制装置5及び駐車場管理装置7に送信する(ステップS103)。例えば、画像閲覧要求は、車両IDと、イベントID(警告に含まれるイベントID)とを含む。
【0101】
駐車場管制装置5の第1の画像閲覧制御部131は、画像閲覧要求を、利用者端末装置6から受信する(ステップS124)。第1の画像閲覧制御部131は、イベント画像DB(
図12)を参照し、画像閲覧要求に含まれる車両ID及びイベントIDが関連付けられた撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)及びカメラIDを判断する。第1の画像閲覧制御部131は、画像DB(
図11)を参照し、判断したカメラIDにより識別される駐車スペースカメラ33が、判断した撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)に撮影した画像のURL(画像情報)を判断する。第1の画像閲覧制御部131は、画像閲覧要求に含まれる車両IDにより識別される車両3の車載カメラ類42が、判断した撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)に撮影した画像のURLを判断する。第1の画像閲覧制御部131は、URLを、駐車場管理装置7に送信する(ステップS125)。典型的には、第1の画像閲覧制御部131は、複数の車両画像にアクセスするための、複数のURLを送信する。
【0102】
駐車場管理装置7の第2の画像閲覧制御部132は、画像閲覧要求を利用者端末装置6から受信し(ステップS151)、URLを駐車場管制装置5から受信する(ステップS152)。第2の画像閲覧制御部132は、複数の車両画像を利用者端末装置6に表示させるため、複数のURLを利用者端末装置6に送信する(ステップS153)。第2の画像閲覧制御部132は、車両3の付近にいる別の車両(近接車両)を特定するオブジェクト(ナンバープレート、乗員の顔等)をモザイク処理等により隠して車両画像を利用者端末装置6に表示する。
【0103】
利用者端末装置6の画像閲覧要求部151は、複数のURLを駐車場管理装置7から受信し、複数のURLにアクセスして複数の車両画像をディスプレイ(典型的には、タッチパネル)に表示する(ステップS106)。
【0104】
【0105】
利用者端末装置6の表示画面250は、複数の車両画像210、220、230、240を表示する。車両画像210は、車載カメラ類42が撮影した車両3の内部の画像である(
図8)。車両画像220は、駐車スペースカメラ33が撮影した車両3の周囲の画像である(
図9)。車両画像230、240は、異なる駐車スペースカメラ33が撮影した車両3の周囲の画像である。複数の車両画像210、220、230、240は、全て、同じ車両3を同じ撮影日時(撮影開始日時、撮影終了日時)に撮影した画像である。
【0106】
利用者端末装置6の表示画面250は、遠隔電装操作ボタン251と、戻るボタン252とを含む。例えば、利用者は、複数の車両画像210、220、230、240を参照し、車両3に異常が無い(不審者がいない、車内の人物は家族である、等)と判断すると、遠隔電装操作ボタン251を操作すればよい。遠隔電装操作ボタン251を操作すると、詳細な電装操作メニューが表示されてもよい(不図示)。電装は、例えば、車両3の空調装置及び窓を含む。遠隔電装操作は、例えば、車内が高温の場合、空調装置を遠隔操作し、且つ、窓を開けるための遠隔操作を含んでよい。一方、利用者は、車両3に異常がある(不審者がいる等)と判断したり、電装を制御する必要が無いと思えば、戻るボタン252を操作すればよい。
【0107】
利用者端末装置6の電装制御要求部152は、遠隔電装操作ボタン251が操作されたことを検出すると(ステップS104、Yes)、電装を制御するための要求(電装制御要求)を、駐車場管理装置7に送信する(ステップS105)。例えば、電装制御要求は、制御すべき対象である車両3の車両IDを含む。
【0108】
駐車場管理装置7の第2の電装制御管理部142は、電装制御要求を利用者端末装置6から受信する(ステップS144)。第2の電装制御管理部142は、電装制御要求に含まれる車両IDにより特定される車両3の電装を制御するための指示(電装制御指示)を、駐車場管制装置5に送信する(ステップS145)。電装制御指示は、制御すべき対象である車両3の車両IDを含む。
【0109】
駐車場管制装置5の第1の電装制御管理部141は、電装制御指示を駐車場管理装置7から受信する(ステップS131)。第1の電装制御管理部141は、電装制御指示に含まれる車両IDにより特定される車両3の電装が制御中であるか(例えば、空調がオンであるか等)否かを判断する(ステップS132)。電装が制御中の場合(ステップS132、Yes)、第1の電装制御管理部141は、例えば、電装のパラメータ(空調装置の温度や風量等のパラメータ)を調整する(ステップS133)。第1の電装制御管理部141は、状態データ(例えば、車両3内の温度及び湿度)に基づき電装を制御するための指令(電装制御指令)を生成し、電装制御指令を車両3に送信する(ステップS134)。電装制御指令は、例えば、空調装置を制御する指令及び空調装置のパラメータ(温度や風量等)と、窓を開ける指令及び窓の開け量を含む。
【0110】
車両3の電装制御部58は、駐車場管制装置5から、電装制御指令を受信する(ステップS114)。電装制御部58は、電装制御指令に含まれる指令及びパラメータ等に従って、ドアロック制御装置54、窓動作制御装置55、及び空調制御装置56に制御信号を出力することにより、電装(ドア、窓、空調装置等)を制御する(ステップS115)。
【0111】
以上に、駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121が、異常があると判断した場合(ステップS122、Yes)の電装制御動作を説明した。要するに、異常がある場合、第1の周辺状態認識部121は車両画像をデータベースに記録し、利用者が、利用者端末装置6を用いて車両画像を閲覧(ステップS106)、した上で電装制御を要求した場合(ステップS104、Yes)、駐車場管制装置5の第1の電装制御管理部141は車両3の電装を遠隔制御する。これに対して、以下に、駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121が、異常が無いと判断した場合(ステップS122、No)の電装制御動作を説明する。
【0112】
異常が無い場合(ステップS122、No)即ち車両3の周囲及び内部の安全が確認された場合、駐車場管制装置5の第1の電装制御管理部141は、画像を記録(ステップS123)すること無く、電装制御指令を生成し、車両3に送信すればよい(ステップS132乃至ステップS134)。これにより、車両3の状態が正常でなく(例えば、温度及び/又は湿度が適度でない)(ステップS112、No)且つ車両3に異常が無い場合(ステップS122、No)には、利用者に警告などを出すことなくオートマチックに車両3の電装を遠隔制御することができる。これにより、駐車中の車両3の車内温度情報を監視し、出庫時にすぐに快適な環境で車両3を利用できるように駐車の環境(温度・湿度)制御を行うことができる。
【0113】
9.変形例
【0114】
ステップS123において、駐車場管制装置5の第1の周辺状態認識部121は、さらに、異常がある場合に車両3の付近(例えば、両脇)にいる別の車両(近接車両)を特定し、駐車スペースカメラ33が取得した近接車両の画像(近接車両画像)及び撮影日時を、1又は複数の車両画像に関連付けて画像DBに記録してもよい。例えば、第1の周辺状態認識部121は、近接車両のナンバープレートと同じナンバーの車両を含む他の画像を自動で画像DBにアーカイブに記録すればよい。これにより、車両3に擦り傷等の異常があった場合等に、その原因を他の画像から識別できる可能性がある。駐車場11から出場した後に、利用者が傷に気が付く場合があるため、駐車後数日はアーカイブ画像の閲覧が可能(古くなるに従い別途費用を負担する閲覧サービス)とすればよい。アーカイブ画像は、画像データをまとめてタイムスタンプで存在証明を付与して記録すればよい。これにより、事故の検分や保険請求に活用したり、別途費用を負担する保全画像閲覧証明サービスを提供可能である。
【0115】
上記実施形態では、異常が無い場合(ステップS122、No)即ち車両3の周囲及び内部の安全が確認された場合、駐車場管制装置5の第1の電装制御管理部141は、電装制御指令を生成し、車両3に送信する(ステップS132乃至ステップS134)。これに代えて、利用者の予定に応じて環境制御の必要可否を利用者端末装置6に問いあわせ、利用者の意向に応じて、駐車場管制装置5の第1の電装制御管理部141が電装制御指令を生成及び送信してもよい。
【0116】
車内に忘れ物等をし、同乗者が取りに行った場合など、車載カメラ類42(ドライブレコーダを含む)の画像を、利用者端末装置6に送信し、利用者が利用者端末装置6を操作して、遠隔でドアロック解除の遠隔電装制御を安全に行ってもよい。併せて、駐車中の車両3の周囲に不審者がいないことが解るよう、駐車スペースカメラ33が撮影した車両画像や、車両画像に基づき認識された車両3の周辺状態の認識情報を、利用者端末装置6に送信してもよい。
【0117】
車内及び車外センサ類59は、車両3が有するものではなく、駐車場11に設置されてもよい。例えば、駐車場11に設置された赤外線センサが、車両3の温度や、車両3の周囲又は内部にいる人を検出してもよい。
【0118】
10.結語
【0119】
本実施形態によれば、駐車場管制装置5は、車両3の内部及び周辺を撮影した車両画像と、車内及び車外センサ類59が検出した車両3の状態データとを受信する。駐車場管制装置5は、車両3の内外の状況に応じて、電装制御指令を車両3に送信する。駐車場管制装置5は、車両3の内部及び周辺を撮影した車両画像に基づき異常を判定した場合に、車両画像を画像DBに記録する。本実施形態の駐車場管理システム500によれば、車両3の利用者や同乗者にとって利便性が向上し、且つ、安全性の向上が実現する。
【0120】
なお、本実施形態では、自動バレー駐車サービス対応駐車場における、車両管制装置7と車両管理装置5との協働により、駐車中の車両3の状態を示すデータを取得して車両3の電装制御部58を遠隔で制御しているが、これに限定せず、例えば車両管制装置7を備えていない自動バレー駐車サービス非対応の駐車場(通常の駐車場)においても、車両周辺の環境の監視状況と車両の状態を示すデータとにより、車両の電装制御部を遠隔で制御してもよい。
【0121】
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明は、自動バレー駐車サービス対応の有無に限らず、駐車場の利用者にとって利便性が向上する様に配慮したものである。
【符号の説明】
【0123】
3…車両
3a…自動運転車両
3b…非自動運転車両
4…歩行者
5…駐車場管制装置
7…駐車場管理装置
11…駐車場
37…自動バレー管理装置
500…駐車場管理システム