(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】レンズの1つ以上のパラメータを決定する装置、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
G01M 11/02 20060101AFI20240829BHJP
G02C 7/02 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
G01M11/02 B
G02C7/02
(21)【出願番号】P 2021540312
(86)(22)【出願日】2020-01-09
(86)【国際出願番号】 IB2020050150
(87)【国際公開番号】W WO2020144619
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2022-12-20
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515337844
【氏名又は名称】6 オーバー 6 ビジョン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【氏名又は名称】小野寺 隆
(72)【発明者】
【氏名】キッテンプロン ヤイール
(72)【発明者】
【氏名】ズロトニク アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】マガル ナダヴ
(72)【発明者】
【氏名】ブレグマン アミタイ オルナ
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドシュタイン ハダス
(72)【発明者】
【氏名】リモン オフェール
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0038768(US,A1)
【文献】国際公開第2017/134275(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/125902(WO,A1)
【文献】特表2018-523149(JP,A)
【文献】特表2016-506569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 11/00-11/08
G02C 1/00-13/00
G01B 11/00-11/30
G02B 1/00- 1/08
G02B 3/00- 3/14
G01N 21/00-21/01
G01N 21/17-21/61
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する方法であって、
基準物体の第1の深度情報と、不透明な物体
の第2の深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理する工程であって、前記
第1の深度情報は、
レンズを介して深度センサによって取得された前記基準物体の
第1の感知深度値を含
み、前記第2の深度情報は、前記レンズを介さないで前記深度センサによって取得された前記不透明な物体の第2の感知深度値を含む、処理する工程と、
前記第1の深度情報、
前記第2の深度情報、前記
基準物体と前記深度センサとの間である第1の距離、及び前記深度センサと
前記レンズとの間である第2の距離に基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程
であって、前記不透明な物体は、前記深度センサから前記第2の距離に配置されている、決定する工程
を含む方法。
【請求項2】
前記深度マップにおいて、前記レンズの平面上の
前記不透明な物体に対応するエリアを特定する工程と、
前記不透明な物体に対応する前記エリアにおける深度情報に基づいて、前記第2の距離を決定する工程とを、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記不透明な物体が、前記レンズの不透明なリム、又は前記レンズを保持するフレームを含む請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記深度マップにおいて、前記
不透明な物体を含む平面に対応するエリアを特定する工程と、前記
不透明な物体を含む平面に対応する前記エリアにおける深度情報に基づいて、前記第2の距離を決定する工程とを、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記
基準物体又は前記不透明な物体が壁を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の距離又は前記第2の距離のうちの少なくとも1つの特定の設定に達するまで、前記深度センサ又は前記レンズのうちの少なくとも1つを移動するように、ユーザに指示する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の距離が、前記深度センサとミラーとの間の距離の2倍である光学距離を含むように、前記ミラーの上に前記レンズを配置するように、ユーザに指示する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の距離が前記第1の距離の半分であるように、前記深度センサに対して前記レンズを配置するように、ユーザに指示する工程を、さらに含む請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記深度マップにおいて、前記レンズに対応するエリアを特定する工程であって、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータが、前記レンズに対応する前記エリアの寸法に基づいてさらに決定される工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも第1の深度マップが、前記1つ以上の光学パラメータが、前記レンズを介して取得された複数の異なる深度マップの一部であり、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータが、前記複数の異なる深度マップに基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の異なる深度マップが、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、前記第1の深度マップは、前記レンズが前記深度センサに対して第1の位置にあるときに、前記レンズを介して取得されたものであり、前記第2の深度マップは、前記レンズが前記深度センサに対して前記第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、前記レンズを介して取得されたものである請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の異なる深度マップが、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、前記第1の深度マップは、前記レンズが前記レンズの平面内で第1の回転角にあるときに、前記レンズを介して取得され、前記第2の深度マップは、前記レンズが前記レンズの前記平面内で第2の回転角にあるときに、前記レンズを介して取得される請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の深度マップ及び前記第2の深度マップに基づいて、前記レンズの円柱軸又は前記レンズの円柱度数のうちの少なくとも1つを決定する工程を、さらに含む請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記深度マップにおいて、前記レンズを介して取得された複数の深度値を特定する工程と、前記レンズを介して取得された前記複数の深度値に基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程とを、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記深度マップにおいて、前記レンズを介して取得された
複数の第1の深度値、及び前記レンズを介さずに取得された
複数の第2の深度値を特定する工程と、前記第1の
複数の深度値及び前記第2の
複数の深度値に基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記レンズがカメラと前記
基準物体との間にあるときに、前記レンズを介して前記カメラによって取得された前記
基準物体の画像の画像情報を処理する工程と、前記
基準物体の画像化された寸法と前記
基準物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定する工程と、をさらに含み、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータは、前記深度情報及び前記倍率値に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記深度マップの提供元である前記深度センサの1つ以上の構成パラメータに基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ以上の構成パラメータが、前記深度センサのタイプを含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上の構成パラメータが、前記深度マップを生成するために前記深度センサによって利用される電磁放射線の波長を含む請求項18に記載の方法。
【請求項21】
構造化光式深度測定の深度情報として前記深度情報を処理することによって、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項22】
飛行時間型(ToF)深度測定の深度情報として前記深度情報を処理することによって、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項23】
複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義されたマッピング情報に基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項24】
球面円柱レンズについての前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項25】
二焦点レンズ又は多焦点レンズについての前記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を、さらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータが、前記レンズの球面度数、前記レンズの円柱度数、前記レンズの円柱軸、前記レンズの符号、又は前記レンズの中心のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項27】
レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する装置であって、
基準物体の第1の深度情報と、不透明な物体
の第2の深度情報を含む深度マップを処理する
手段であって、前記
第1の深度情報は、レンズを介して
深度センサによって
取得された前記基準物体の
第1の感知深度値を含
み、前記第2の深度情報は、前記レンズを介さないで前記深度センサによって取得された前記不透明な物体の第2の感知深度値を含む、処理する手段と、
前記第1の深度情報、
前記第2の深度情報、前記
基準物体と
前記深度センサとの間である第1の距離、及び
前記深度センサと
前記レンズとの間である第2の距離に基づいて、前記レンズの前記1つ以上の光学パラメータを決定する手段
であって、前記不透明な物体は、前記深度センサから前記第2の距離に配置されている、決定する手段
を含む装置。
【請求項28】
少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサが、コンピューティングデバイスに、請求項1から請求項
26のいずれか1項に記載の方法を実施することを行わせることを可能にするように動作可能なコンピュータ実行可能な命令を含む1つ以上の有形のコンピュータ可読非一過性記憶媒体を含む製品。
【請求項29】
デバイスであって、
レンズを介して取得された深度情報を含む深度マップを生成するための深度センサと、
請求項1から請求項
26のいずれか1項に記載の方法に従って前記レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するためのレンズ測定計モジュールと
を含むデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本願は、2019年1月10日出願の発明の名称「APPARATUS, SYSTEM AND METHOD OF DETERMINING ONE OR MORE OPTICAL PARAMETERS OF A LENS(レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する装置、システム、及び方法)」の米国仮特許出願第62/790,614号の利益及び優先権を主張するものであり、その開示内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本明細書に記載の実施形態は、全体として、レンズの1つ以上のパラメータを決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
眼鏡及び/又は度付き眼鏡は、眼鏡のフレームに組み立てられたレンズを含んでもよい。
【0004】
レンズは、1つ以上の光学パラメータを有してもよい。レンズの光学パラメータは、例えば、球面度数、円柱度数及び/又は円柱軸を含んでもよい。
【0005】
レンズの球面度数、円柱度数、及び/又は円柱軸を決定することは、例えば、眼鏡のユーザが眼鏡を複製することを望む場合、及び/又は眼鏡のスペアレンズを製造することを望む場合に有用である場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
レンズの1つ以上のパラメータを決定する装置、システム及び/又は方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図示を簡単かつ明確にするために、図に示された要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、要素のうちのいくつかの寸法は、表示を明確にするために他の要素に対して誇張されている場合がある。さらには、対応する要素又は類似する要素を示すために、複数の図中で参照数字が繰り返されることがある。図のリストを以下に示す。
【0008】
【
図1】
図1は、いくつかの実証的な実施形態に係る、システムの概略ブロック図の説明図である。
【
図2】
図2は、いくつかの実証的な実施形態に係る、3つの測定スキームの概略図である。
【
図3】
図3は、いくつかの実証的な実施形態に従って実装されてもよい測定システムの説明図である。
【
図4】
図4は、いくつかの実証的な実施形態に係る、第1の球面レンズの第1の深度マップ、及び第2の球面レンズの第2の深度マップの模式図である。
【
図5】
図5は、いくつかの実証的な実施形態に係る、深度値対球面度数を描くグラフの概略図である。
【
図6】
図6は、いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズの球面度数を決定する方法の概略フローチャートの説明図である。
【
図7】
図7は、いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズの第1の深度マップ、及びそのレンズの第2の深度マップの概略図である。
【
図8】
図8は、いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキームの概略図である。
【
図9】
図9は、いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキームの概略図である。
【
図10】
図10は、いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキームの概略図である。
【
図11】
図11は、いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキームの概略図である。
【
図12】
図12は、いくつかの実証的な実施形態に係る、第1の角度での円柱レンズの第1の深度マップ、及び第2の角度で回転させた円柱レンズの第2の深度マップの概略図である。
【
図13】
図13は、いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズ角度の楕円の概略図である。
【
図14】
図14は、いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズの1つ以上のパラメータを決定する方法の概略フローチャートの説明図である。
【
図15】
図15は、いくつかの実証的な実施形態に係る、製品の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明では、いくつかの実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、いくつかの実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実施されてよいことは、当業者であれば理解できるであろう。他の例では、周知の方法、手順、コンポーネント、ユニット及び/又は回路は、議論を不明瞭にしないように詳細には説明されていない。
【0010】
以下の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビット又はバイナリデジタル信号に対する操作のアルゴリズム及び記号的表現の観点から提示されている。これらのアルゴリズムの記述及び表現は、データ処理技術の当業者が自分の仕事の本質を他の当業者に伝えるために使用する技術であってもよい。
【0011】
アルゴリズムは、本明細書中では、そして一般的には、所望の結果を導くセルフコンシステントな一連の行為又は操作であると考えられる。これらには、物理量の物理的操作が含まれる。必ずではないが、通常、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、及びその他の操作が可能な電気信号又は磁気信号の形をとる。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字等と呼ぶのが、主に一般的な使用方法の理由から便利であることがあるということがわかっている。しかしながら、これらの用語及び同様の用語はすべて、適切な物理量に関連するものであり、これらの量に適用される便利なラベルに過ぎないことを理解すべきである。
【0012】
例えば、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「決定」、「確立」、「分析」、「確認(チェック)」等の用語を利用した本明細書中の議論は、コンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、若しくは他の電子コンピューティングデバイスの操作(複数可)並びに/又はプロセス(複数可)であって、コンピュータのレジスタ及び/若しくはメモリ内の物理的(例えば、電子的)量として表されるデータを、コンピュータのレジスタ及び/若しくはメモリ内、若しくは操作及び/若しくはプロセスを実行するための命令を格納してもよい他の情報記憶媒体内の物理的量として同様に表される他のデータへと操作並びに/又は変換するものを指すことがある。
【0013】
本明細書で使用される用語「plurality(複数)」及び「a plurality(複数)」は、例えば、「多数」又は「2つ以上」を含む。例えば、「複数の項目」は、2つ以上の項目を含む。
【0014】
「1つの実施形態」、「一実施形態」、「実証的な実施形態」、「様々な実施形態」等への言及は、そのように記載された実施形態(複数可)が特定の特徴、構造、又は特性を含んでもよいが、すべての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、又は特性を含むわけではないことを示す。さらに、「1つの実施形態では」という表現を繰り返し使用することは、必ずしも同じ実施形態を指すわけではないが、同じ実施形態を指す場合もある。
【0015】
本明細書で使用する場合、特段の記載がない限り、共通の対象物を説明するための序数詞「第1」、「第2」、「第3」等の使用は、同様の対象物の異なる事例が言及されていることを示すにすぎず、そのように説明された対象物が、時間的、空間的、順位的、又はその他の方法のいずれかで、所定の順序でなければならないことを暗示することを意図していない。
【0016】
いくつかの実施形態は、例えば、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又は、ハードウェア及びソフトウェアの両方の要素を含む実施形態の形態をとってもよい。いくつかの実施形態は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含むがこれらに限定されない、ソフトウェアで実装されてもよい。
【0017】
さらには、いくつかの実施形態は、コンピュータ又は任意の命令実行システムによって又はそれらに関連して使用するためのプログラムコードを提供する、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。例えば、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行のシステム、装置若しくはデバイスによって又はそれらに関連して使用するためのプログラムを内蔵する、格納(保存)する、通信する、伝播する、又は輸送することができる任意の装置であってもよいし、そのような装置を含んでもよい。
【0018】
いくつかの実証的な実施形態では、上記媒体は、電子的な、磁気的な、光学的な、電磁的な、赤外線的な、若しくは半導体のシステム(若しくは装置、若しくはデバイス)、又は伝搬媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体のいくつかの実証例は、半導体メモリ又はソリッドステートメモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、リジッド磁気ディスク、及び光ディスクを含んでもよい。光ディスクのいくつかの実証例としては、コンパクトディスク-リードオンリーメモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク-リード/ライト(CD-R/W)、及びDVDが含まれる。
【0019】
いくつかの実証的な実施形態では、プログラムコードを格納及び/又は実行するのに適したデータ処理システムは、例えばシステムバスを介してメモリ素子に直接又は間接的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。メモリ素子は、例えば、プログラムコードの実際の実行中に用いられるローカルメモリ、バルクストレージ、及び実行中にバルクストレージからコードを取り出さなければならない回数を減らすために、少なくともいくつかのプログラムコードの一時的な格納を提供してもよいキャッシュメモリを含んでもよい。
【0020】
いくつかの実証的な実施形態では、入力/出力デバイス又はI/Oデバイス(キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス等を含むがこれらに限定されない)が、直接に、又は介在するI/Oコントローラを介してシステムに結合されてもよい。いくつかの実証的な実施形態では、ネットワークアダプタをシステムに結合して、データ処理システムを、例えば、介在するプライベートネットワーク若しくはパブリックネットワークを介して、他のデータ処理システム又はリモートプリンタ又はストレージデバイスに結合できるようにしてもよい。いくつかの実証的な実施形態では、モデム、ケーブルモデム、及びイーサネットカードが、ネットワークアダプタのタイプの実証的な例である。他の適切なコンポーネントが使用されてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態は、1つ以上の有線リンク又は無線リンクを含んでもよく、無線通信の1つ以上のコンポーネントを利用してもよく、無線通信の1つ以上の方法又はプロトコルを利用してもよい、等である。いくつかの実施形態は、有線通信及び/又は無線通信を利用してもよい。
【0022】
いくつかの実施形態は、例えば、携帯電話、スマートフォン、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、モバイル又はポータブルデバイス、非モバイル又は非ポータブルデバイス、セルラー電話、ワイヤレス電話、1つ以上の内部アンテナ及び/若しくは外部アンテナを有するデバイス、ワイヤレスハンドヘルドデバイス等、様々なデバイス並びにシステムと組み合わせて使用されてもよい。
【0023】
ここで、いくつかの実証的な実施形態に係るシステム100のブロック図を概略的に示す
図1を参照されたい。
【0024】
図1に示すように、いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、コンピューティングデバイス102を含んでもよい。
【0025】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば、プロセッサ、コントローラ、メモリユニット、ストレージユニット、入力ユニット、出力ユニット、通信ユニット、オペレーティングシステム、アプリケーション等の、適切なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを使用して実装されてもよい。
【0026】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば、コンピューティングデバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、セルラーフォン、ノートブック、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、PDAデバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、無線通信デバイス等を含んでもよい。
【0027】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば、プロセッサ191、入力ユニット192、出力ユニット193、メモリユニット194、及び/又はストレージユニット195のうちの1つ以上を含んでもよい。デバイス102は、任意に、他の適切なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを含んでもよい。いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102の1つ以上のコンポーネントの一部又はすべてが、共通のハウジング又はパッケージングに収められてもよく、1つ以上の有線リンク若しくは無線リンクを使用して相互接続されてもよく又は動作可能に関連付けられてもよい。他の実施形態では、デバイス102の1つ以上のコンポーネントは、多数又は別個のデバイスに分散されてもよい。
【0028】
いくつかの実証的な実施形態では、プロセッサ191は、例えば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のプロセッサコア、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、マイクロプロセッサ、ホストプロセッサ、コントローラ、複数のプロセッサ又はコントローラ、チップ、マイクロチップ、1つ以上の回路、電気回路、論理ユニット、集積回路(IC)、特定用途向けIC(ASIC)、又はその他の適切な多目的若しくは特定用途向けのプロセッサ若しくはコントローラを含んでもよい。プロセッサ191は、例えば、デバイス102のオペレーティングシステム(OS)及び/又は1つ以上の適切なアプリケーションの命令を実行してもよい。
【0029】
いくつかの実証的な実施形態では、入力ユニット192は、例えば、キーボード、キーパッド、マウス、タッチスクリーン、タッチパッド、トラックボール、スタイラス、マイクロフォン、又は他の適切なポインティングデバイス若しくは入力デバイスを含んでもよい。出力ユニット193は、例えば、モニタ、スクリーン、タッチスクリーン、フラットパネルディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、プラズマディスプレイユニット、1つ以上のオーディオスピーカ若しくはイヤホン、又は他の適切な出力デバイスを含んでもよい。
【0030】
いくつかの実証的な実施形態では、メモリユニット194は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SD-RAM)、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、キャッシュメモリ、バッファ、短期メモリユニット、長期メモリユニット、又は他の適切なメモリユニットを含む。ストレージユニット195は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、又は他の適切な取り外し可能(リムーバブル)な若しくは取り外し不可能(非リムーバブル)なストレージユニットを含んでもよい。メモリユニット194及び/又はストレージユニット195は、例えば、デバイス102によって処理されるデータを格納してもよい。
【0031】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、無線ネットワーク及び/又は有線ネットワーク103を介して1つ以上の他のデバイスと通信するように構成されてもよい。
【0032】
いくつかの実証的な実施形態では、ネットワーク103は、有線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)ネットワーク、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、ワイヤレスフィデリティ(ワイファイ、WiFi)ネットワーク、IRネットワーク、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標)、BT)ネットワーク等を含んでもよい。
【0033】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば、本明細書に記載されているように、1人以上のユーザがデバイス102の1つ以上のプロセス、アプリケーション及び/又はモジュールと対話することを可能にしてもよい。
【0034】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、1つ以上の操作、モジュール、プロセス、手順等を実施及び/又は実行するように構成されてもよい。
【0035】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば以下に説明するように、例えばデバイス102のユーザ若しくは任意の他のユーザによって提供された、レンズ、例えば、視力補正用レンズ及び/又は任意の他のタイプのレンズの1つ以上のパラメータ、例えば、1つ以上の光学パラメータ及び/又は他のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0036】
いくつかの実証的な実施形態では、視力補正用レンズは、視力を改善するように構成されたレンズを含んでもよい。
【0037】
1つの例では、視力補正用レンズは、デバイス102のユーザ又は任意の他のユーザの、例えば眼鏡に組み立てられてもよく、又は組み立てられるように構成されてもよい。
【0038】
別の例では、視力補正用レンズは、コンタクトレンズ、眼内レンズ、水泳用ゴーグルレンズ等を含んでもよい。
【0039】
別の例では、視力補正用レンズは、視力を改善するように構成された任意の他の光学レンズ、例えば、度付きレンズ又は任意の他のレンズを含んでもよい。
【0040】
いくつかの実証的な実施形態は、視力補正用レンズ及び/又は眼鏡の1つ以上のパラメータを決定することに関して、本明細書に記載されている。他の実施形態では、本明細書に記載された装置、システム及び/又は方法のうちの1つ以上が、任意の他のレンズ及び/又は1つ以上のレンズを含む任意の他のデバイスの1つ以上のパラメータを決定するために実施されてもよい。
【0041】
いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、例えば以下に説明するように、例えば補助的な光学手段を使用しなくても、レンズのレンズ計又はレンズメータによる分析を実行するように構成されてもよい。
【0042】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズの1つ以上のパラメータは、レンズの球面度数(「球、sphere」とも呼ばれる)、円柱度数(「円柱、cylinder」とも呼ばれる)、円柱軸(「軸、axis」とも呼ばれる)、プリズム度数(「プリズム、prism」とも呼ばれる)、追加度数又は加算度数(「加算、addition」とも呼ばれる)、レンズの中心、レンズの歪み、及び/又はレンズの任意の他のパラメータを含んでもよい。
【0043】
いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、例えば以下に記載されるように、例えば球面レンズの焦点屈折力及び/又は近焦点距離、例えば円柱レンズの焦点屈折力、円柱軸及び/又は近焦点距離、レンズにわたる焦点距離の差、例えば、レンズの「遠方」部分、「中間」部分、及び/若しくは「近方」部分の間の焦点距離の差、レンズ全体の焦点距離マップ、並びに/又はレンズの任意の他のパラメータを分析するように構成されてもよい。
【0044】
いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、例えば以下に説明するように、デバイス102のユーザによって提供されたレンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成された、少なくとも1つのサービス、モジュール、コントローラ、及び/又はアプリケーション160を含んでもよい。
【0045】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズのレンズメータ若しくはレンズ測定計による分析を実行するように構成されたレンズ測定計モジュールの機能を含んでもよく、かつ/又は実行してもよい。
【0046】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、コンピューティングコード、単語、値、記号等を含んでもよいし、これらとして実装されてもよい。
【0047】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、デバイス102によって実行されるローカルアプリケーションを含んでもよい。例えば、メモリユニット194及び/若しくはストレージユニット195は、例えば以下に説明するように、アプリケーション160をもたらす命令を格納してもよく、かつ/又はプロセッサ191は、アプリケーション160をもたらす命令を実行するように、及び/又はアプリケーション160の1つ以上の計算及び/又は処理を実施するように構成されてもよい。
【0048】
他の実施形態では、アプリケーション160は、任意の適切なコンピューティングシステム、例えば、サーバ170によって実行されるリモートアプリケーションを含んでもよい。
【0049】
いくつかの実証的な実施形態では、サーバ170は、少なくともリモートサーバ、ウェブベースのサーバ、クラウドサーバ、及び/又は任意の他のサーバを含んでもよい。
【0050】
いくつかの実証的な実施形態では、サーバ170は、例えば以下に説明するように、アプリケーション160をもたらす命令をその上に格納した適切なメモリ及び/又はストレージユニット174と、その命令を実行するための適切なプロセッサ171とを含んでもよい。
【0051】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、リモートアプリケーション及びローカルアプリケーションの組み合わせを含んでもよい。
【0052】
1つの例では、アプリケーション160は、アプリケーション160がデバイス102のユーザによってローカルに実行されうるように、デバイス102のユーザによって別のコンピューティングシステム、例えばサーバ170からダウンロードされ及び/又は受信されてもよい。例えば、命令は、例えばデバイス102のプロセッサ191によって実行される前に、デバイス102のメモリ又は任意の適切な短期メモリ若しくはバッファに、例えば一時的に、受信及び格納されてもよい。
【0053】
別の例では、アプリケーション160は、デバイス102によってローカルに実行されるフロントエンドと、サーバ170によって実行されるバックエンドとを含んでもよい。例えば、フロントエンドは、ローカルアプリケーション、ウェブアプリケーション、ウェブサイト、ウェブクライアント、例えば、Hypertext Markup Language(HTML、ハイパーテキストマークアップランゲージ)ウェブアプリケーション等を含んでもよく、かつ/又はそれらとして実装されてもよい。
【0054】
例えば以下に説明するように、例えば、レンズの1つ以上のパラメータを決定する1つ以上の第1の操作は、例えばデバイス102によってローカルに実行されてもよく、かつ/又は、レンズの1つ以上のパラメータを決定する1つ以上の第2の操作は、例えばサーバ170によってリモートに実行されてもよい。
【0055】
他の実施形態では、アプリケーション160は、任意の他の適切なコンピューティング配置及び/又はコンピューティングスキームを含んでもよい。
【0056】
いくつかの実証的な実施形態では、システム100は、デバイス102のユーザとシステム100の1つ以上の要素、例えばアプリケーション160との間をインタフェースするインタフェース110を含んでもよい。
【0057】
いくつかの実証的な実施形態では、インタフェース110は、任意の適切なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネント、例えば、プロセッサ、コントローラ、メモリユニット、ストレージユニット、入力ユニット、出力ユニット、通信ユニット、オペレーティングシステム、及び/又はアプリケーションを使用して実装されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、インタフェース110は、システム100の任意の適切なモジュール、システム、デバイス、又はコンポーネントの一部として実装されてもよい。
【0059】
他の実施形態では、インタフェース110は、システム100の別個の要素として実装されてもよい。
【0060】
いくつかの実証的な実施形態では、インタフェース110は、デバイス102の一部として実装されてもよい。例えば、インタフェース110は、デバイス102の一部に関連付けられ、かつ/又はデバイス102の一部として含まれてもよい。
【0061】
1つの例では、インタフェース110は、例えば、ミドルウェアとして、及び/又はデバイス102の任意の適切なアプリケーションの一部として実装されてもよい。例えば、インタフェース110は、アプリケーション160の一部として、及び/又はデバイス102のOSの一部として実装されてもよい。
【0062】
いくつかの実証的な実施形態では、インタフェース160は、サーバ170の一部として実装されてもよい。例えば、インタフェース110は、サーバ170の一部に関連付けられ、かつ/又は、サーバ170の一部として含まれてもよい。
【0063】
1つの例では、インタフェース110は、ウェブベースのアプリケーション、ウェブサイト、ウェブページ、プラグイン、ActiveXコントロール、リッチコンテンツコンポーネント、例えば、Flash又はShockwaveコンポーネント等の一部を含んでもよいし、それらの一部であってもよい。
【0064】
いくつかの実証的な実施形態では、インタフェース110は、システム100の要素間の、並びに/若しくは1つ以上の他の、例えば内部若しくは外部の当事者、ユーザ、アプリケーション及び/若しくはシステムと情報並びに/又は通信を行うために、例えばゲートウェイ(GW)112並びに/若しくはアプリケーションプログラミングインタフェース(API)114と関連付けられ、かつ/又はそれらを含んでいてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、インタフェース110は、任意の適切なグラフィックユーザインタフェース(GUI)116及び/又は他の任意の適切なインタフェースを含んでいてもよい。
【0066】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズを介して取得された深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されていてもよい。
【0067】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズは、球面レンズ、円柱レンズ(「球面円柱レンズ」又は「球面円筒レンズ」とも呼ばれる)、二焦点(遠近両用)レンズ、多焦点レンズ、又は任意の他のタイプのレンズを含んでもよい。
【0068】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば以下に説明するように、環境の深度マップを取得する、作成する、及び/又は決定するように構成された深度マッパー118(「深度センサ」とも呼ばれる)又は任意の他のデバイス若しくはシステムを含んでもよい。
【0069】
1つの例では、アプリケーション160は、例えば、アプリケーション160がデバイス102によってローカルに実装されている場合、レンズの1つ以上のパラメータをローカルに決定するように構成されてもよい。この例によれば、例えば以下に説明するように、深度マッパー118は、深度マップを作成するように構成されてもよく、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118から深度マップを受信し、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0070】
別の例では、例えば、アプリケーション160がサーバ170によって実装されている場合、又は例えばアプリケーション160のバックエンドが例えばサーバ170によって実装されており、一方でアプリケーション160のフロントエンドがデバイス102によって実装されている場合、アプリケーション160は、レンズの1つ以上のパラメータをリモートで決定するように構成されてもよい。この例によると、深度マッパー118は、深度マップを作成するように構成されてもよく、アプリケーション160のフロントエンドは、深度マップを受信するように構成されてもよく、サーバ170及び/又はアプリケーション160のバックエンドは、例えば、アプリケーション160のフロントエンドから受信した情報に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0071】
1つの例では、デバイス102並びに/若しくはアプリケーション160のフロントエンドは、深度マップ、及び任意に、例えば以下に説明するような追加情報を、例えばネットワーク103を介してサーバ170に送信するように構成されてもよく、かつ/又はサーバ170並びに/若しくはアプリケーション160のバックエンドは、深度マップを受信し、例えばデバイス102からの深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0072】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、例えば以下に説明するように、2つ以上のカメラ、例えば、デュアルカメラ、ステレオカメラ、複数のカメラ、又は深度マップを作成するように構成された任意の他のカメラシステムを含んでもよい。
【0073】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、例えば以下に説明するように、構造化光式ステレオカメラを含んでもよい。
【0074】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、例えば以下に説明するように、例えば、構造化光式システムにおいて、赤外線(IR)源及びIRセンサを含んでもよい。
【0075】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、飛行時間型(ToF)深度センサを含んでもよく、これは、例えば以下に説明するように、ToF測定に従って深度マップを決定するように構成されてもよい。
【0076】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、環境の深度マップを作成するように構成されてもよい、任意の他の追加又は代替のセンサ、素子(要素)、及び/又はコンポーネントを含んでもよい。
【0077】
1つの例では、本明細書に記載される1つ以上の計算は、複数の異なるタイプの深度マッパー118を用いた実装に適していてもよい。例えば、1つ以上の計算は、例えば、IR波長及び/又は可視光スペクトルに基づいて、異なるタイプに対してわずかに異なっていてもよい。
【0078】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、標準的な構成を使用して、レンズが深度マッパー118によって作成された深度マップを変化させるように配置されている場合に、例えば、深度マッパー118によって取得された深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0079】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、球面円柱レンズの1つ以上の特徴(アスペクト)に関して構成されてもよい、技術、計算、方法及び/又はアルゴリズムに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0080】
いくつかの実証的な実施形態では、球面円柱レンズのための計算は、例えば深度マッパー118のカメラ開口が比較的小さくてもよいと仮定して、例えば1つ以上の他のタイプのレンズ、例えばより複雑なレンズ、例えばイメージャー(撮像装置)に一般化されてもよく、深度マッパー118のカメラ開口が比較的小さくてもよいことは、被検レンズの局所的なサンプリングをサポートしてもよい。
【0081】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズは、例えば以下に説明するように、例えば球面円柱レンズの、例えば球面度数、円柱度数、及び円柱軸の、3つのパラメータが決定される、球面円柱レンズとしてモデル化及び/又は考慮されてもよい。
【0082】
1つの例では、上記3つのパラメータは、例えば、理想的なレンズの低次ゼルニケ収差として、及び/又は他の任意の方法で定義されてもよい。
【0083】
1つの例では、深度マップの作成は、例えば、現実世界の異なる座標から捉えられたか又は投影された点の視差に基づいてもよい。
【0084】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えばレンズの1つ以上のパラメータを決定するために、レンズを介して取得された深度情報及び/又は深度データを使用するように構成されてもよい。
【0085】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズを介して取得された深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理するように構成されてもよい。
【0086】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度情報に基づいてレンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0087】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズの1つ以上のパラメータは、例えば以下に説明するように、レンズの球面度数、レンズの円柱度数、レンズの円柱軸、レンズの符号、及び/又はレンズの光心(光学中心)を含んでもよい。
【0088】
他の実施形態では、レンズの任意の他の追加又は代替のパラメータが決定されてもよい。
【0089】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば球面円柱レンズについて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0090】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、二焦点レンズ及び/又は多焦点レンズについて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0091】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度情報がレンズを介して深度センサ118によって取得された物体の深度情報を含むように、深度センサ118と物体との間にレンズを配置するように、例えばGUI116を介してユーザに指示するように構成されてもよい。
【0092】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、レンズを介して取得された1つ以上の深度値を特定し、例えば、そのレンズを介して取得された1つ以上の深度値に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0093】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、物体に対応する深度値を特定し、その物体に対応する深度値、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0094】
いくつかの実証的な実施形態では、上記第1の距離は、例えば以下に説明するように、物体と深度センサ118との間のものであってもよい。
【0095】
いくつかの実証的な実施形態では、上記第2の距離は、例えば以下に説明するように、深度センサとレンズとの間のものであってもよい。
【0096】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、レンズを介さずに取得された深度情報を特定し、例えば、そのレンズを介さずに取得された深度情報に基づいて、上記第1の距離及び/又は第2の距離を決定するように構成されてもよい。
【0097】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、レンズの面上の要素に対応するエリア(領域)を特定し、その要素に対応するエリアにおける深度情報に基づいて上記第2の距離を決定するように構成されてもよい。
【0098】
いくつかの実証的な実施形態では、上記要素は、例えば以下に説明するように、レンズの不透明なリム、レンズを保持するフレーム、並びに/又はレンズに取り付けられた、及び/若しくはレンズの同じ面上にある任意の他の要素を含んでもよい。
【0099】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、物体を含む面に対応するエリアを特定し、例えば、その要素を含む面に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、第2の距離を決定するように構成されてもよい。
【0100】
いくつかの実証的な実施形態では、物体は、例えば以下に説明するように、壁を含んでもよい。
【0101】
他の実施形態では、上記物体は、レンズの背後にある任意の他の平坦な面、例えば、テーブル、床等を含んでもよい。
【0102】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度センサ118及び/若しくはレンズを1つ以上の相対的な位置の間に配置並びに/又は移動するように、ユーザに指示するように構成されてもよい。
【0103】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば第1の距離及び/又は第2の距離の特定の設定に到達するまで、深度センサ118及び/又はレンズを移動するように、ユーザに指示するように構成されてもよい。
【0104】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の距離が、深度センサ118とミラー(鏡)との間の距離の2倍である光学距離を含んでもよいように、ミラーの上にレンズを配置するように、ユーザに指示するように構成されてもよい。
【0105】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、第2の距離が第1の距離の半分であってもよいように、例えば、深度センサ118及び/又はレンズを移動させることによって、例えば深度センサ118に対して、レンズを配置するように、ユーザに指示するように構成されてもよい。
【0106】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、レンズに対応するエリアを特定し、例えば、そのレンズに対応するエリアの寸法に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0107】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズを介して取得された複数の異なる深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0108】
いくつかの実証的な実施形態では、上記複数の異なる深度マップは、例えば以下に説明するように、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含んでもよい。
【0109】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、第1の深度マップは、例えば、レンズが深度センサ118に対して第1の位置にあるときに、レンズを介して取得されてもよく、第2の深度マップは、例えば、レンズが深度センサ118に対して第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、レンズを介して取得されてもよい。
【0110】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、第1の深度マップは、例えば、レンズがレンズの面内で第1の回転角にあるときに、レンズを介して取得された深度マップを含み、第2の深度マップは、例えば、レンズがレンズの面内で第2の回転角にあるときに、レンズを介して取得された深度マップを含んでもよい。
【0111】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の深度マップ及び第2の深度マップに基づいて、レンズの円柱軸及び/又はレンズの円柱度数を決定するように構成されてもよい。
【0112】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0113】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、深度マップにおいて、レンズを介して取得された1つ以上の第1の深度値、及びレンズを介さずに取得された1つ以上の第2の深度値を特定し、例えば、この第1の深度値及び第2の深度値に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0114】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズがカメラと物体の間にあるときに、レンズを介してカメラによって取得された物体の画像(像)の画像情報を処理するように構成されてもよい。
【0115】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、物体の画像化された寸法と物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定するように構成されてもよい。
【0116】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、深度情報及び倍率値に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0117】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、深度マップの提供元である深度センサ118(つまり、深度センサ118から深度マップが提供される)の1つ以上の構成パラメータに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0118】
いくつかの実証的な実施形態では、上記1つ以上の構成パラメータは、例えば以下に説明するように、深度センサ118のタイプを含んでもよい。
【0119】
いくつかの実証的な実施形態では、上記1つ以上の構成パラメータは、例えば以下に説明するように、例えば深度マップを生成するために深度センサ118によって利用される電磁放射線の波長を含んでもよい。
【0120】
例えば、レンズが光学ガラス材料、例えばbk7材料から作製されている場合、レンズは、第1の波長、例えば0.55マイクロメートルの波長に対して、例えば1.5185の第1の屈折率、及び/又は、第2の波長、例えば0.8マイクロメートルの波長に対して、例えば1.5108の第2の屈折率を有してもよい。この例によれば、波長に基づいて計算調整を適用することができ、例えば、半径100mmの球面平凸/凹レンズに対して約0.08ジオプトリの調整を行うことができる。
【0121】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義された(所定の)マッピング情報に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0122】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118が構造化光式センサを含む場合に、構造化光式深度測定の深度情報として深度情報を処理することによって、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0123】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、深度マッパー118がToFセンサを含む場合に、例えば、ToF深度測定の深度情報として深度情報を処理することによって、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0124】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズを介して取得された基準物体の深度情報を使用して、例えば、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0125】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズは、例えば以下に説明するように、例えばレンズを介して基準物体の深度情報を取得するために、深度マッパー118と基準物体との間に配置されてもよい。
【0126】
1つの例では、レンズを介して取得された基準物体の深度情報は、レンズを介さずに、例えば、レンズなしで取得された基準物体の深度情報と異なっていてもよい。
【0127】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、例えば以下のような薄いレンズの近似式に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【数1】
【0128】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、式1の代わりに、又は式1に加えて、例えばレンズを介した深度情報及び統計モデルに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0129】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズ度数対深度データの測定値のデータセットを使用し、例えばデータ補間(内挿)、又は任意の学習プロセスを使用して、このデータセットを経験的モデルに適合(フィッティング)させ、そのデータセットを使用して、例えば、被検レンズのレンズ度数を予測するように構成されてもよい。
【0130】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズの1つ以上の推定パラメータの精度は、例えば、深度マップの解像度に基づいてもよく、この解像度は、異なるシステム及び/又は深度マッパーに対して異なってもよい。
【0131】
1つの例では、いくつかの異なる深度マップを含む組成物を使用することは、例えば以下に説明するように、レンズの1つ以上の推定パラメータの精度を向上させる可能性がある。
【0132】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、基準物体の深度情報、及びレンズを介した基準物体の深度情報に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0133】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズなしで取得されたときに、基準物体の深度情報を含む第1の深度マップをレンズなしで取得すること、及びレンズを介して取得された基準物体の深度情報を含む第2の深度マップを取得することを、深度マッパー118にトリガする、制御する、及び/又は行わせるように構成されてもよい。
【0134】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の深度マップ及び第2の深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0135】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の深度情報に基づいて、基準物体がレンズなしで捉えられたときの基準物体の第1の推定距離を決定することと、例えば第2の深度情報に基づいて、レンズを介して捉えられたときの基準物体の第2の推定距離を決定することと、例えば第1の推定距離及び第2の推定距離に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定することと、を行うように構成されてもよい。
【0136】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズのそれぞれの複数の回転(「レンズ回転」)に対応する複数の深度マップに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0137】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズの回転は、例えば以下に説明するように、例えば、少なくとも1つの軸に関する、レンズと深度マッパー118との間の相対的な回転及び/又は角度を含んでもよい。
【0138】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、レンズの回転は、例えば以下に説明するように、レンズの軸、深度マッパー118の軸、及び/又は少なくとも1つの事前定義された軸に関する相対的な回転及び/又は角度を含んでもよい。
【0139】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、GUI 116又は任意の他のインタフェースを介して、デバイス102とレンズとの間の相対的な回転を、例えば、レンズの複数のレンズ回転に従って変更するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0140】
1つの例では、デバイス102のユーザは、レンズを回転させることによってレンズの相対的な回転を変更するように指示されてもよい。
【0141】
別の例では、デバイス102のユーザは、デバイス102を回転させることによって、レンズの相対的な回転を変更するように指示されてもよい。
【0142】
別の例では、デバイス102のユーザは、レンズ及びデバイス102の両方を回転させることによって、レンズの相対的な回転を変更するように指示されてもよい。
【0143】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えばレンズを介した基準物体の深度情報に加えて、例えば、レンズを介した基準物体の画像、例えば赤、緑、青(RGB)画像及び/又は任意の他のタイプの画像に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0144】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズが深度マッパー118と基準物体との間にないときに、レンズなしで、例えばカメラ119を使用して、基準物体の深度情報及び基準物体の画像を含む深度マップを取得することと、例えばカメラ119を使用して、レンズを介して基準物体の第2の画像を取得することとを、深度マッパー118にトリガする、制御する、及び/又は行わせるように構成されてもよい。
【0145】
1つの例では、カメラ119は深度マッパー118の一部であってもよい。別の例では、カメラ119及び深度マッパー118は、デバイス102の別個の要素として実装されてもよい。
【0146】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、深度マップと第1の画像及び第2の画像とに基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0147】
いくつかの実証的な実施形態では、基準物体は、例えば以下に説明するように、1つ以上のそれぞれのサイズを有する1つ以上の特徴を含んでもよい。
【0148】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の画像内の特徴の1つ以上の第1のサイズと、第2の画像内の特徴の1つ以上の第2のサイズとの比較に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0149】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、レンズは、球面レンズを含んでもよく、アプリケーション160は、例えば球面レンズの球面度数を決定することによって、球面レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0150】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、基準物体の深度情報を含む第1の深度マップ、及びレンズを介した基準物体の深度情報を含む第2の深度マップに基づいて、球面レンズの球面度数を決定してもよい。
【0151】
いくつかの実証的な実施形態に係る測定スキーム210、220及び230を概略的に示す
図2を参照されたい。
【0152】
いくつかの実証的な実施形態では、測定スキーム210、220及び230は、球面レンズの球面度数を決定するために使用されてもよい。
【0153】
図2に示されるように、深度マッパー218は、「Q1及びQ2」と表される要素、例えば、デュアルカメラ、ステレオカメラ、又は構造化光式システムのIR源及びセンサを含んでもよく、これらは、深度マッパー218から「D1」と表される距離にある基準物体212、例えば、壁に対応する深度マップ情報を含む深度マップを取得するために利用されてもよい。
【0154】
測定スキーム210に示されるように、深度マッパー218は、例えば、基準物体212と深度マッパー218との間に物体がない場合に、基準物体212の「p」と表される点の「D3」と表される深度距離を決定してもよい。
【0155】
測定スキーム220に示すように、基準物体212と深度マッパー218との間に、例えば、深度マッパー218から「D2」と表される距離に、レンズ214、例えば、負レンズを配置することで、点pの取得された深度距離D3が変更されてもよい。例えば、レンズ214を介した点pの深度マッパー218からの深度情報は、位置217を表してもよい。
【0156】
測定スキーム230に示すように、基準物体212と深度マッパー218との間に、例えば、深度マッパー218からの距離D2にレンズ216、例えば正レンズを配置することで、点pの取得された深度距離D3が変更されてもよい。例えば、レンズ216を介した点Pの深度マッパー218からの深度情報は、位置219を表してもよい。
【0157】
1つの例では、物体212は深度マッパー218から距離D1に位置してもよく、光学レンズ214及び/又は216は物体212と深度マッパー218との間に、例えば、距離D2に配置されてもよく、レンズ214及び/若しくは216を介した深度情報、例えば深度距離D3は、D1及びD2とは異なってもよく、かつ/又は被検レンズの光学パラメータに依存してもよい。
【0158】
1つの例では、視力補正用レンズのPと表される球面度数と、距離D1、D2、D3との関係は、例えば、以下のように決定されてもよい。
【数2】
【0159】
例えば、これらの値を式1に代入すると、下記のようになってもよい。
【数3】
【0160】
1つの例では、式3は、発散レンズ、例えば、負レンズ、例えば、測定スキーム220における光学レンズ214に適していてもよい。しかしながら、同様の計算は、収束レンズ、例えば正レンズ、例えば測定スキーム230における光学レンズ216に対して行われてもよい。
【0161】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、1つ以上のシナリオ及び/又は測定スキームにおいて、レンズ214と深度マッパー218との間の距離D2は、実質的にゼロに等しくてもよく、例えば、D2=0であってもよい。例えば、1つのシナリオでは、レンズ214は、深度マッパー118に近接して、又はその上に(接して)配置されてもよい。
118。
【0162】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー218は、例えば、距離D2がゼロであるときに、レンズ214を介して物体212を分析及び/又は感知してもよい。
【0163】
1つの例では、深度マッパー218の第1のカメラ及び第2のカメラは両方とも、例えば深度マッパー218が2つのカメラを使用して実装される場合に、レンズ214を介して物体212を捉えてもよい。
【0164】
別の例では、深度マッパー218の構造化光式プロジェクタは、例えば、深度マッパー218が構造化光プロジェクタを使用して実装される場合に、レンズ214を介して構造化物体を投影してもよく、深度マッパー218の深度センサは、レンズ214を介して構造化物体を感知してもよい。例えば、深度マッパー218の深度センサの信号は、レンズ214を通過してもよく、レンズ214を介して深度マッパー218のIRカメラに戻されてもよい。
【0165】
これらの実施形態によれば、アプリケーション160(
図1)は、距離D2の値がゼロである場合に、例えば、式3に従って、レンズ214の1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0166】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー218のセンサは、レンズ214を介さずに物体212を捉え又は感知してもよい。
【0167】
1つの例では、深度マッパー218の第1のカメラは、レンズ214を介して物体212を捉えてもよく、一方、深度マッパー218の第2のカメラは、レンズ214を介さずに物体212を捉えてもよい。
【0168】
別の例では、深度マッパー218の構造化光式プロジェクタは、レンズ214を介して構造化物体を投影してもよく、一方、深度マッパー218の深度センサは、レンズ214を介さずに構造化物体を感知してもよい。例えば、深度マッパー218の信号は、レンズ214を通過(経由)してもよく、レンズ214のエリアの外側にあってもよい深度マッパー218のIRカメラに戻されてもよい。
【0169】
これらの実施形態によれば、アプリケーション160(
図1)は、例えば以下に説明するように、例えば、1つ以上の計算を用いて、レンズ214の1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0170】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、1つ以上のシナリオ及び/又は測定スキームにおいて、例えば、レンズ214が眼鏡に組み立てられ、ユーザがその眼鏡を顔に、例えば通常に着用するときに、レンズ214は、ユーザの顔に近接して配置されてもよい。
【0171】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、眼鏡がユーザの顔にある間に、デバイス102(
図1)を保持すること、及び/又は、自身の顔の画像、例えば「自分撮り」を取得することをユーザに指示するように構成されてもよい。
【0172】
これらの実施形態によれば、距離D1は、深度マッパー118(
図1)と顔の顔特徴部との間の距離として決定されてもよく、かつ/又は、距離D2は、深度マッパー118(
図1)と眼鏡のフレームとの間の距離として決定されてもよい。
【0173】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、例えば、レンズのレンズ度数を決定するために、例えば、1つの画像を取得するようにユーザに指示することによって、又は、2つの連続した画像、例えば、顔に眼鏡をかけている第1の画像及び顔に眼鏡をかけていない第2の画像を取得するようにユーザに指示し、第1の画像と第2の画像とを比較することによって、レンズ214の1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0174】
いくつかの実証的な実施形態に係る測定システム300を模式的に示す
図3を参照されたい。
【0175】
いくつかの実証的な実施形態では、測定システム300は、レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するために実装されてもよい。
【0176】
図3に示すように、測定システム300は、例えば携帯電話によって実装された、深度マッパー318、例えば、デュアルカメラ、ステレオカメラ、若しくは構造化光式システムのIR源及びセンサ、ToF深度マッパー、並びに/又は他の任意のタイプの深度マッパーと、測定される対象のレンズ315と、基準物体312、例えば壁と、深度マッパー318からレンズ315と同じ距離D2に位置する不透明物体317、例えば不透明なレンズとを含んでもよい。
【0177】
いくつかの実証的な実施形態に係る、第1の球面レンズの第1の深度マップ410及び第2の球面レンズの第2の深度マップ420を模式的に示す
図4を参照されたい。
【0178】
1つの例では、第1の球面レンズは、例えば-3ジオプトリの負レンズを含んでいてもよく、かつ/又は第2の球面レンズは、例えば+6ジオプトリの正レンズを含んでいてもよい。
【0179】
例えば、深度マップ410は、例えばレンズ315(
図3)が負レンズを含む場合に、測定システム300(
図3)を使用して取得されてもよく、かつ/又は深度マップ420は、例えばレンズ315(
図3)が正レンズを含む場合に、測定システム300(
図3)を使用して取得されてもよい。
【0180】
図4に示すように、深度マップ420における、例えば正レンズを介した基準物体312(
図3)の深度情報413は、例えば深度マップ410における、例えば負レンズを介した基準物体312(
図3)の深度情報423と異なっていてもよく、一方で、不透明な物体317(
図3)及び壁の、例えばレンズを介さない深度情報は、深度マップ410及び420において同じである。
【0181】
いくつかの実証的な実施形態に係る、深度値対球面度数を描くグラフ500を概略的に示す
図5を参照されたい。
【0182】
1つの例では、深度値は、球面レンズ内部の深度マップの平均値対レンズ球面度数、例えばジオプトリ単位の値を含んでもよい。
【0183】
図5に示すように、レンズの球面度数とレンズの深度マップの深度値との間には、強い相関関係があってもよい。
【0184】
図1に戻って、いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、二焦点レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0185】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、球面レンズと同様の方法を使用して、二焦点レンズの光学パラメータを決定するように構成されてもよい。例えば、二焦点レンズは、2つの異なる球面レンズとして扱われてもよい。
【0186】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、多焦点レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0187】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、球面レンズと同様の方法を使用して、多焦点レンズの光学パラメータを決定するように構成されてもよい。例えば、深度マップの解像度に基づいて、例えば、視力補正用レンズに沿って徐々に変化する深度の分析を行ってもよい。
【0188】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、一連のD2距離を含んでもよい、深度マッパー118によって取得されたような多焦点レンズの深度マップを処理するように構成されてもよい。1つの例では、距離のセット内の点、例えば、距離のセット内の各点は、特定の場所、例えば、レンズの境界に関連する場所でレンズをサンプリングしてもよい。1つの例では、アプリケーション160は、距離D2のセットに対応する度数Pのセットを決定するように構成されてもよい。例えば、距離D2のセットは、度数Pのセットに相関してもよく、これにより、レンズ及び/又はレンズの光心の設計のトポロジカルな度数マップが作成されてもよい。
【0189】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、トポロジカルな度数マップに基づいて、遠用度数及び/又は近用度数、例えば遠用処方及び「加算」を決定するように構成されてもよい。1つの例では、トポロジカルな度数マップは、例えば、レンズの一次度数、例えば、球、円柱、軸、加算、及び/又は追加の焦点距離のセット、例えば、ゾーン、及び視野内のそれらの位置を含む、多焦点レンズの設計を決定してもよく、このゾーン、及び視野内のそれらの位置は、中間ゾーンのための「チャネル」を特定してもよい。
【0190】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば上述のように、球面レンズのための方法に基づいて、二焦点レンズ及び/又は多焦点レンズの光学パラメータを決定するように構成されてもよい。例えば、二焦点レンズは、2つの異なる標準レンズによって表されてもよく、かつ/又は、多焦点レンズの測定は、例えば、多焦点レンズに沿って徐々に変化する深度を分析するために、深度マッパー118の解像度に依存してもよい。
【0191】
いくつかの実証的な実施形態では、二焦点レンズ及び/又は多焦点レンズの倍率は、視力補正用レンズ上で固定されなくてもよい。それゆえ、例えば、視力補正用レンズが統一されていると仮定して、倍率が視力補正用レンズ全体で同じであってもよい球面レンズ又は円柱レンズとは逆に、光学パラメータの計算は、例えば、局所的に行われることが予想されてもよい。
【0192】
いくつかの実証的な実施形態では、二焦点レンズのレンズ面は、2つの面に分割されてもよく、その場合、各面では、球面円柱形の均一レンズの場合と同様に、視力補正用レンズの計算が別々に行われてもよい。
【0193】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、二焦点レンズのレンズ面は、視力補正用レンズに沿って均等に変化してもよい。それゆえ、多焦点レンズの深度マップは、均等にかつ/又は連続的に変化すると予想されてもよい。
【0194】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズの円柱、例えば、円柱に関する先験的な知識に基づいて、球面円柱レンズの球面度数を決定してもよい。例えば、円柱は、例えば、二焦点レンズの場合、両方のエリアに対して同じであってもよく、かつ/又は、円柱は、例えば、一般的な多焦点レンズの場合、近見視力と遠見視力の間の通路に沿って同じであってもよい。
【0195】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マップは、レンズ内の第1のエリアの第1の深度情報、及びレンズ内の少なくとも第2のエリアの少なくとも第2の深度情報を含んでもよい。
【0196】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の深度情報及び第2の深度情報に基づいて、二焦点レンズ又は多焦点レンズの光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0197】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、第1の深度情報に基づいて、二焦点レンズ又は多焦点レンズの第1の光学パラメータを決定し、かつ/又は、例えば、第2の深度情報に基づいて、二焦点レンズ又は多焦点レンズの第2の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0198】
1つの例では、二焦点レンズ及び/若しくは多焦点レンズの円柱軸並びに/又は円柱度数の計算は、例えば、二焦点レンズ又は多焦点レンズのいずれかについて、視力補正用レンズのすべてのエリアに対して円柱が同じであってもよいという仮定に基づいてもよい。
【0199】
別の例では、深度マッピング情報は、多焦点レンズの複数のレンズ部分に関して適用されてもよく、これらのレンズ部分は、異なる球面及び/又は円柱の特性を有してもよい。例えば、アプリケーション160は、深度マッパー118からの深度マップ情報を処理して、レンズの特定の部分に対応する部分固有の深度マップ情報を特定し、レンズのその特定の部分に対応する部分固有の深度マップ情報に基づいて、その特定のレンズ部分の度数及び/又は円柱値を決定するように構成されてもよい。1つの例では、アプリケーション160は、レンズの複数の部分、例えば、多焦点レンズの「近見(近距離)」部分、「中間」部分、「遠見(遠距離)」部分及び/又は任意の他の部分に対する光学パラメータを決定するために、深度マップ情報のこの部分ベースの処理を実行するように構成されてもよい。
【0200】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、球面レンズ、二焦点レンズ及び/又は多焦点レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するプロセスにおいてアプリケーション160を支援するために、1つ以上の操作を実行するようにデバイス102のユーザに指示し、かつ/又は1つ以上の操作を実行することをデバイス102の1つ以上の要素にトリガし、制御し、及び/又は行わせるように構成されてもよい。
【0201】
いくつかの実証的な実施形態に係る、球面レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する方法を概略的に示す
図6を参照されたい。例えば、
図6の方法の1つ又は複数の操作は、システム、例えば、システム100(
図1)、モバイルデバイス、例えば、デバイス102(
図1)、サーバ、例えば、サーバ170(
図1)、及び/又はアプリケーション、例えば、アプリケーション160(
図1)によって実行されてもよい。
【0202】
いくつかの実証的な実施形態では、ブロック602で示されるように、当該方法は、例えば上述のように、例えば、レンズ及び/又は深度センサ118(
図1)を配置するようにユーザに指示しながら、少なくとも1つの深度マップ及び、任意に、画像情報を処理する工程を含んでもよい。
【0203】
いくつかの実証的な実施形態では、ブロック604で示されるように、当該方法は、例えば上述のように、例えば、古典的又はデータドリブン等のコンピュータビジョンを使用して、例えば、深度マップ内の領域のセグメンテーションに基づいて、かつ/又は、例えば、深度マップに適用される平均値、中央値(メジアン)等を使用して、統計的手法に基づいて、距離D1、D2、及び/又はD3を決定する工程を含んでもよい。
【0204】
いくつかの実証的な実施形態では、ブロック606で示されるように、当該方法は、例えば上述のように、例えば式3に従って、例えば、距離D1、D2、D3に基づいて、レンズの球面度数Pを決定する工程を含んでもよい。
【0205】
図1に戻って、いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズを介して捉えられた物体、及び背景物体に基づいて、レンズの球面度数を決定するように構成されてもよい。
【0206】
いくつかの実証的な実施形態では、背景物体は、例えば、壁、テーブル、床等を含んでもよい。
【0207】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、デバイス102のユーザに、深度マッパー118を含むデバイス102を、背景物体、例えば壁、の前に保持するように指示するように構成されてもよい。
【0208】
1つの例では、特徴のない壁は、構造化光式のシステムに適している可能性がある。
【0209】
別の例では、チェッカーボード(市松模様)のような複数の特徴を含む面、又は所定の周波数の特徴のあるグリッドを含むディスプレイは、複数のカメラ及び/又はステレオカメラベースのシステムに適している可能性がある。
【0210】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118並びに/又は任意の他の位置及び/若しくは方位センサの支援を受けて、デバイスを壁から距離D1、例えば、約30cm又は任意の他の距離に配置するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0211】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、距離D1、D2及び/又はD3を決定するために使用されるための、例えば、1つ以上のコンピュータビジョン技術を使用して、深度マップの関心領域、例えば、3つのエリア又は任意の他の数のエリアをセグメント化するように構成されてもよい。
【0212】
いくつかの実証的な実施形態では、上記3つのエリアは、レンズの外側のエリア、例えば、レンズの外側の壁、レンズの不透明なリム、及びレンズの内部のエリアを含んでもよい。
【0213】
他の実施形態では、任意の他の追加又は代替のエリアが使用されてもよい。
【0214】
いくつかの実証的な実施形態では、距離D1は、例えば、精度基準又は任意の他の基準に基づいて、便利な距離D1*で深度マッパーを配置するようにユーザを誘導するために使用されてもよい。
【0215】
1つの例では、距離D1*の特定の値、例えば「スイートスポット」は、例えば一連の実験に基づいて事前に計算され、及び/又は事前に定義されてもよく、アプリケーション160において、例えばハードコード化された値として設定されてもよい。
【0216】
別の例では、距離D1*の特定の値は、例えば深度マップ及び/又は取得されたRGB画像内の物体及び/又はレンズのサイズを分析するために、例えば、コンピュータビジョン技術を使用して、特定のユーザプロセスの間に学習されてもよい。
【0217】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、深度マッパー118からの距離D2で、例えば、壁とデバイス102の間の中間地点に、又は任意の他の距離でレンズを配置するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0218】
いくつかの実証的な実施形態では、距離D2は、例えば、レンズが壁とデバイス102との間の中間にあると仮定して、例えば、D2=0.5×D1=約15cmと決定されてもよい。
【0219】
1つの例では、D2=0.5×D1と仮定すると、式1の偏微分、例えば
【数4】
に比例する最大誤差を生じうる。
【0220】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と背景物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するために深度マッパー118を起動するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0221】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と背景物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するように深度マッパー118を起動し、かつ/又はレンズを介して深度マップ情報を取得することを行わせるように構成されてもよい。
【0222】
いくつかの実証的な実施形態では、距離D2は、例えば、深度マッパー118によって、例えば、レンズの不透明なリム、眼鏡のフレームから、及び/又は任意の他の基準物体に基づいて、決定されてもよい。
【0223】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、深度マップにおいて、例えば、視力補正用レンズの不透明なリム又は眼鏡のフレーム内で、視力補正用レンズに対応するエリアを決定するために、例えば、深度マップから、例えば画像処理セグメンテーション法によって、深度距離D3を決定するように構成されてもよい。
【0224】
1つの例では、二焦点レンズ又は多焦点レンズの場合、アプリケーション160は、深度距離D3を2回、例えば、レンズの遠方ゾーンについて1回、レンズの近方ゾーンについて1回決定するように構成されてもよい。
【0225】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、式1~3を用いて、例えば距離D1、D2及びD3に基づいて、視力補正用レンズの球面度数Pを決定するように構成されてもよい。
【0226】
いくつかの実証的な実施形態では、球面度数Pは、例えば、距離D1、D2及びD3と球面度数Pとの間の事前に計算された相関関係を用いて、例えば、回帰学習モデルを用いて、経験的回帰モデルから予測されてもよい。
【0227】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、検出された物体に基づいて、レンズの球面度数を決定するように構成されてもよい。
【0228】
いくつかの実証的な実施形態では、検出された物体は、例えば、携帯電話、タブレット、コンピュータ画面等のディスプレイ上の事前定義された形状、コイン、指、及び/又は任意の他の物体を含んでもよい。
【0229】
1つの例では、検出された物体は、システムが利用可能な入力データモダリティから、例えば深度マッパー118によって、並びに/又は深度マッパー118、カメラ119及び/若しくはデバイス102の任意の他のセンサによって取得された任意の他の画像並びに/若しくは情報に基づいて、一般的なコンピュータビジョン技術によって検出可能な物体を含んでもよい。
【0230】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、検出された物体、例えば、コインの前で、深度マッパー118を含むデバイス102を保持するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0231】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば深度マッパー118の支援を受けて、測定に最も適した、検出された物体からの距離D1*にデバイス102を置くように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0232】
1つの例では、距離D1*の特定の値、例えば「作業距離」は、例えば一連の実験に基づいて事前に計算され、及び/又は事前に定義されてもよく、アプリケーション160において、例えばハードコード化された値として設定されてもよい。
【0233】
別の例では、距離D1*の特定の値は、例えば深度マップ及び/又は取得されたRGB画像内の物体及び/又はレンズのサイズを分析するために、例えば、コンピュータビジョン技術を使用して、特定のユーザプロセスの間に学習されてもよい。
【0234】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、距離D1*が変化しないことを確実にするために、デバイスを同じ位置に保つように、例えば、装置を静止させるように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0235】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、深度マッパー118からの距離D2で、例えば、物体とデバイス102との間の中間地点に、又は任意の他の距離でレンズを配置するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0236】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、画像処理方法によって、例えば、較正された深度マップから、深度距離D3を決定するように構成されてもよい。
【0237】
いくつかの実証的な実施形態では、距離D2は、例えば、レンズが検出された物体とデバイス102との間の中間にあると仮定して、例えば、D2=0.5×D1=約15cmと決定されてもよい。
【0238】
1つの例では、D2=0.5×D1を仮定すると、例えば、式1の偏微分に比例する最大誤差を生じうる。
【0239】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と検出された物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するために深度マッパー118を起動するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0240】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と検出された物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するように深度マッパー118を起動し、かつ/又はレンズを介して深度マップ情報を取得することを行わせるように構成されてもよい。
【0241】
いくつかの実証的な実施形態では、距離D2は、例えば、深度マッパー118によって、例えば、レンズの不透明なリム、眼鏡のフレームから、及び/又は任意の他の基準物体に基づいて、決定されてもよい。
【0242】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、式1~3を用いて、例えば、距離D1、D2及び/又はD3に基づいて、視力補正用レンズの球面度数Pを決定するように構成されてもよい。
【0243】
いくつかの実証的な実施形態では、球面度数Pは、例えば、距離D1、D2及び/又はD3と球面度数Pとの間の事前に計算された相関関係を用いて、例えば、回帰学習モデルを用いて、経験的回帰モデルから予測されてもよい。
【0244】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、ミラーを使用する場合に、例えば、鏡像内の検出された物体に基づいて、レンズの球面度数を決定するように構成されてもよい。
【0245】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えばミラーの前で深度マッパー118を含むデバイス102を保持するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0246】
いくつかの実証的な実施形態では、検出可能な物体は、例えば、表示された物体、例えば、デバイス102のディスプレイ上の事前定義された形状を含んでもよく、これは、ミラーによって反射されてもよい。
【0247】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば深度マッパー118の支援を受けて、測定に適していると思われるミラーからの距離D2にデバイスを配置するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0248】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、距離D2を使用し、かつ、ミラーによって反射される、デバイス102のスクリーン上の表示された物体の距離を距離D1として使用しながら、例えば、上述のいくつか又はすべての操作に基づいて、レンズの球面度数を決定してもよい。例えば、アプリケーション160は、距離1を距離D2の2倍に設定しながら、例えば、式3に従って、レンズの球面度数を決定してもよい。
【0249】
いくつかの実証的な実施形態では、メモリ194は、例えば、経験的な結果に基づいて、球面度数Pと、距離D1、D2及びD3との間の事前に計算されたマッピングを格納してもよい。例えば、アプリケーション160は、距離D1、D2及びD3と球面度数Pとの間の測定値を蓄積し、例えば、蓄積された測定値に基づいて、事前計算されたマッピングを決定するように構成されてもよい。例えば、アプリケーション160は、メモリ194内の事前計算されたマッピング情報にアクセスして、レンズを介して取得された測定された深度マップに対応する球面度数Pを決定してもよい。
【0250】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、構造化光式深度センサ、例えば、構造化光式ステレオカメラセンサを含んでもよい。
【0251】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、構造化光式深度センサによって実行される構造化光深度測定としての深度マッパー118からの深度情報を処理することによって、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0252】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118の第1のコンポーネントは、レンズを介して「見ていなく」てもよいが、深度マッパー118の第2のコンポーネントは、レンズを介して「見てい」てもよい。
【0253】
いくつかの実証的な実施形態では、カメラ構造光式深度マッパー118は、例えば、深度マッパー118が構造光式深度センサを含む場合、レンズを介して「見ている」ことはなくてもよい。
【0254】
1つの例では、距離D1及びD2が増加する可能性があるため、両方のカメラがレンズを介して「見ている」という仮定は正しくない可能性がある。
【0255】
1つの例では、実験によると、距離が大きくなると、深度マッパー118の両方のコンポーネントが、フィールドポイントの一部について被検レンズを介して見ていない可能性があり、距離をさらに増加させると、すべてのフィールドポイントについてこれが起こる可能性があるということが示されている。
【0256】
別の例では、非常に大きな距離では、ビームがレンズを通って進みセンサに戻ることができなくなる。
【0257】
いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズの第1の深度マップ710及びレンズの第2の深度マップ720を概略的に示す
図7を参照されたい。
【0258】
1つの例では、深度マップ710及び720は、構造化光式深度センサによって取得されてもよい。
【0259】
いくつかの実証的な実施形態では、
図7に示すように、共通エリア702は、深度センサの両方の部分が見通していてもよい中央エリアを含んでもよい。
【0260】
いくつかの実証的な実施形態では、深度マップ710は、第1の距離D2で取得されてもよく、深度マップ720は、第1の距離よりも大きい第2の距離D2で取得されてもよい。
【0261】
いくつかの実証的な実施形態では、
図7に示すように、共通エリア702は、距離D2が減少するにつれて増加してもよい。
【0262】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、例えば以下に説明するように、例えば、より大きな共通エリア702を達成するために、適切な距離で、レンズ、デバイス102、及び/又は基準物体を配置するように、デバイス102(
図1)のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0263】
1つの例では、共通エリア702の周囲の領域についての計算は、例えば、レンズの導入が、物体、例えば、壁を横切る特徴フィールドをスケーリング(拡大縮小)及び/又はシフトする可能性があるため、異なっていてもよい。
【0264】
いくつかの実証的な実施形態に係る測定スキーム800を概略的に示す
図8を参照されたい。
【0265】
1つの例では、測定スキーム800は、基準物体、例えば、平面物体と、被検レンズを介して深度マップを取得するための深度マッパー118(
図1)とを含んでもよい。例えば、この深度マッパーは、例えば、観察カメラが被検レンズを介して「見ていない」場合の構造化光式構成、又は、例えば、観察カメラが被検レンズを介して「見ていない」場合のステレオカメラ構成を含んでもよい。
【0266】
1つの例では、例えば深度マッパー118(
図1)と平面物体との間に被検レンズを導入することで、例えば以下に説明するように、基準物体全体の特徴フィールドがスケーリングされてもよい。
【0267】
1つの例では、
図8に示すように、1つ以上の特徴が、例えば、深度マッパー118(
図1)の構造化光式プロジェクタによって、被検レンズを介して投影面に投影され、被検レンズを介して「見ていない」カメラ、例えば、深度マッパー118(
図1)のカメラによって取得(撮像)されてもよい。
【0268】
別の例では、1つ以上の特徴が、例えば、ステレオカメラ深度マッパー118(
図1)の第1のカメラによって、被検レンズを介して投影面上に捉えられ、被検レンズを介して「見ていない」第2のカメラ、例えば、ステレオカメラ深度マッパー118(
図1)の第2のカメラによって捉えられてもよい。
【0269】
いくつかの実証的な実施形態では、球面レンズについての特徴、例えば各特徴、の位置は、例えば、以下のように決定されてもよい。
xp_壁_レンズあり=tan(xp/f)*(u2-(u1-f)*(u2/fL-1))-Xp
*(u2/fL-1)
Xp_壁_レンズなし=tan(xp/f)*(u1+u2-f)
(4)
【0270】
いくつかの実証的な実施形態では、
図8に示すように、レンズの導入は、1つ以上の特徴のサイズ及び/又は位置に影響を与えてもよい。
【0271】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、例えば以下に説明するように、例えば、深度マップ内の特徴のサイズの変化に基づいて、特徴の深度を決定してもよい。
【0272】
1つの例では、例えば、特徴の深度が特徴のサイズに関係しない場合があるため、例えば、特徴の深度に基づいて、fLと表されるレンズの度数が決定されてもよい。
【0273】
例えば、zfと表される想定される深度は、例えば以下のように、szefと表される捉えられた特徴のサイズに基づいてもよい。
Zf=k1
*szef+k2
(5)
【0274】
1つの例では、特徴が被検レンズを介して投影されるとき、その特徴は、サイズが変更されてもよく、及び/又は、方向依存性になってもよく、それゆえ、レンズを介した特徴のレンズ深度(zfと表される)が、例えば、以下のように決定されてもよい。
Zf’=k1
*szef’+k2
(6)
上記式中、szef’は、球面度数fL及び方位(向き)の関数であってもよい。
【0275】
例えば、非球面レンズのいくつかのレンズ角度に対するいくつかの深度マップが、例えば、円柱レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するために使用されてもよい。
【0276】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、例えば、被検レンズを介して深度マップを取得するために、被検レンズは、例えば、深度マッパー118(
図1)にレンズを配置することによって、深度マッパー118(
図1)に近接して配置されてもよい。
【0277】
いくつかの実証的な実施形態では、被検レンズと深度マッパー118(
図1)との間の距離、例えば、距離u
1は、例えば、被検レンズが深度マッパー118(
図1)に近接して配置されている場合、ゼロに、例えばu
1=0に設定されてもよい。
【0278】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、例えば、u
1の値がゼロに設定されているときに、例えば、式4に従って、特徴の位置を決定してもよい。
【0279】
いくつかの実証的な実施形態では、特徴の深度は、例えば以下に説明するように、例えば特徴の位置の変化、例えば、特徴のシフトに基づいて、決定されてもよい。
【0280】
いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキーム900を概略的に示す
図9を参照されたい。
【0281】
1つの例では、測定スキーム900は、基準物体、例えば、平面物体と、被検レンズを介して深度マップを取得するための深度マッパー118(
図1)とを含んでもよい。例えば、この深度マッパーは、例えば、観察カメラが被検レンズを介して「見ていない」場合の構造化光式構成、又は、例えば、観察カメラが被検レンズを介して「見ていない」場合のステレオカメラ構成を含んでもよい。
【0282】
1つの例では、例えば深度マッパー118(
図1)と平面物体との間に被検レンズを導入することで、例えば以下に説明するように、基準物体全体の特徴フィールドがスケーリングされてもよい。
【0283】
1つの例では、
図9に示すように、1つ以上の特徴が、例えば、深度マッパー118(
図1)の構造化光式プロジェクタによって、被検レンズを介して投影面に投影され、被検レンズを介して「見ていない」カメラ、例えば、深度マッパー118(
図1)のカメラによって取得(撮像)されてもよい。
【0284】
別の例では、1つ以上の特徴が、例えば、ステレオカメラ深度マッパー118(
図1)の第1のカメラによって、被検レンズを介して投影面上に捉えられ、被検レンズを介して「見ていない」第2のカメラ、例えば、ステレオカメラ深度マッパー118(
図1)の第2のカメラによって捉えられてもよい。
【0285】
いくつかの実証的な実施形態では、
図9に示すように、レンズの導入は、1つ以上の特徴のサイズ及び/又は位置に影響を与えてもよい。
【0286】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160(
図1)は、例えば以下に説明するように、例えば、特徴の位置の変化、例えば、特徴のシフトに基づいて、特徴の深度を決定してもよい。
【0287】
いくつかの実証的な実施形態では、特徴のシフトは、例えば、式4に基づいて、例えば以下のように、レンズありの特徴の位置とレンズなしの特徴の位置との間の差として定義されてもよい。
特徴のシフト=δx=Xp_壁_レンズあり-Xp_壁_レンズなし=
=tan(xp/f)*(u2-(u1-f)*(u2/fL-1))-Xp
*(u2/fL-1)-tan(xp/f)*(u1+u2-f)
(7)
【0288】
いくつかの実証的な実施形態では、
図8に示すように、特徴のシフトは、視差変化をもたらしてもよい。
【0289】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば深度センサ118(
図1)からの報告された深度と、視差との関係が、例えば以下のように決定されてもよい。
1/(z+δz)=1/z
ref+d
1/(bf
o)
1/z=1/z
ref+d
2/(bf
o)
(8)
上記式中、d1は、p番目の特徴についての被検レンズありの場合の測定された視差を表し、d2は、p番目の特徴についての被検レンズなしの場合の測定された視差を表す。
【0290】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、式8に従って、以下の関係が決定されてもよい。
(d1-d2)/δx=f/z
(9)
上記式中、δxは、レンズの度数を表す。
【0291】
図1に戻って、いくつかの実証的な実施形態では、深度マッパー118は、ToF深度マッパーを含んでもよい。
【0292】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば深度マッパー118からの深度情報を、ToF深度測定の深度情報として処理することによって、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0293】
1つの例では、ToF深度マッピング技術は、飛行時間原理に基づいて、及び/又は、現実世界の異なる座標で取得された点若しくは異なる座標から投影された点の視差に基づいてもよい。
【0294】
いくつかの実証的な実施形態では、ToF深度測定は、位相シフト(位相差)/時間遅延を含んでもよく、これは、例えば、自由空間の仮定の下で、距離測定値に変換されてもよい。
【0295】
いくつかの実証的な実施形態では、物体ポイントは、変調された光信号によって照明され、例えば、ToF光学系を使用して、センサ面にイメージングされてもよい。
【0296】
いくつかの実証的な実施形態では、所与のピクセルに対する、例えば迷光を除く寄与光線は、ほぼ同じ光学距離を移動してもよく、これは撮像条件であってもよい。
【0297】
いくつかの実証的な実施形態では、被検レンズの導入は、寄与光線の光学距離の変化をもたらしてもよく、例えば、物体ポイントを離れる光線の異なるセットが存在することになる。照明経路が被検レンズも通過する可能性がある場合には、全体の経路差、例えばレンズのないシナリオからの経路差は、2つの寄与光線を有する可能性があり、その結果、深度の読み取りが変化する可能性がある。
【0298】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、ToF測定の変化量、及びToF測定の1つ以上の構成パラメータに基づいて、被検レンズの度数を決定するように構成されてもよい。
【0299】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、レンズがその曲率に応じて、例えば屈折又は反射によってビームレット/光線を偏向させるので、被検レンズは、例えば、球面状、球面円柱状又は円柱状であってもよい。
【0300】
いくつかの実証的な実施形態に係る、測定スキーム1000を概略的に示す
図10を参照されたい。
【0301】
1つの例では、測定スキーム1000は、基準物体、例えば、平面物体と、被検レンズを介して深度マップを取得するための深度マッパー118(
図1)とを含んでもよい。例えば、この深度マッパー118(
図1)は、例えば、ToF深度マッパーを含んでもよく、この場合、ToF深度マッパーの照明源からの光線は、被検レンズを「通過」しなくてもよい。
【0302】
いくつかの実証的な実施形態では、被検レンズは、それぞれが主経線にわたるその度数に応じて光を偏向する2つの交差した円柱レンズを含んでいてもよい。
【0303】
1つの例では、例えば深度マッパー118(
図1)と平面物体との間に被検レンズを導入することで、ToF測定の1つ以上の寄与光線の経路が変更されてもよい。
【0304】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、経路レンズなしと表される第1の光の経路と、経路レンズと表される第2の光の経路との間に、Δ経路と表される経路差があってもよい。例えば、第1の経路、経路レンズなし、は、被検レンズを通過することなく、ToFコンポーネントからHと表される第1のピクセル座標までであってもよく、第2の経路、経路レンズ、は、被検レンズを通過するときのToF深度マッパーからH’と表される第2のピクセル座標までであってもよい。
【0305】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下のように、経路差Δ経路を決定するように構成されてもよい。
経路レンズなし=lo+l1+l3
経路レンズあり=lo+l2+l4
l4=lo+l2
l2
3=l2
4+d2
2・(tan(β)-tan(α))2-2・l4・d2(tan(β)-tan(α))
l2=d2/cos(α)
l1=d2/cos(β)
Δ経路=経路レンズあり-経路レンズなし=l2+l4-l1-l3
(10)
【0306】
いくつかの実証的な実施形態では、深度センサが光路に直接関連する値を測定してもよいので、経路差Δ経路は、例えば、被検レンズの度数に関連してもよい。
【0307】
いくつかの実証的な実施形態に係る測定スキーム1100を概略的に示す
図11を参照されたい。
【0308】
1つの例では、測定スキーム1100は、基準物体、例えば、平面物体と、被検レンズを介して深度マップを取得するための深度マッパー118(
図1)とを含んでもよい。例えば、この深度マッパーは、例えば、ToF深度マッパーの照明源の光線が被検レンズを「通過」してもよいような、ToF深度マッパーを含んでもよい。
【0309】
いくつかの実証的な実施形態では、被検レンズは、それぞれが主経線にわたるその度数に応じて光を偏向する2つの交差した円柱レンズを含んでいてもよい。
【0310】
1つの例では、例えば深度マッパー118(
図1)と平面物体との間に被検レンズを導入することで、照明源からの1つ以上の寄与光線の経路が変更されてもよい。
【0311】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、Δ経路と表される経路差が、照明経路レンズなしと表される第1の光の経路と、照明経路レンズありと表される第2の光の経路との間に存在してもよい。例えば、第1の経路、照明経路レンズなし、は、被検レンズを通過することなく、ToF深度マッパーからHと表される第1のピクセル座標までであってもよく、第2の経路、照明経路レンズあり、は、被検レンズを通過するときのToF深度マッパーからH’と表される第2のピクセル座標までであってもよい。
【0312】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下のように、経路差Δ経路を決定するように構成されてもよい。
照明経路レンズあり=l31+l32
撮像経路レンズあり=l1+l0
照明経路レンズなし=l41+l42
撮像経路レンズなし=l2+l0
Δ経路=Δ経路照明+Δ経路撮像
(11)
【0313】
いくつかの実証的な実施形態では、深度センサがセンサ深度読み取りの差に直接関連する値を測定してもよいので、経路差Δ経路は、例えば、被検レンズの度数に関連してもよい。
【0314】
いくつかの実証的な実施形態では、別の構成において、光は、レンズの前面から反射されてもよく、深度センサに到達してもよい。光線は、上述の方法と同様の方法で処理されてもよく、経路差は同様の方法で決定されてもよい。
【0315】
図1に戻って、いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズの光心を決定するように構成されてもよい。
【0316】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズのレンズ境界に関して、例えば、光心を特定するように構成されてもよい。1つの例では、レンズを含む眼鏡のフレームが、レンズの中心を特定するための基準点として機能してもよい。例えば、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118からの横方向の距離情報に基づいて、基準点からの光心の変位を決定してもよい。
【0317】
1つの例では、光心は、それを通過するビームレットが偏向されない可能性があるという事実によって特徴付けられてもよい。例えば、偏向しないことは、同じ深度測定値を意味してもよい。従って、レンズを通過する深度測定値がレンズなしの場合の深度測定値と同じである、レンズの特定の点に関連するフィールドを特定することで、光心がどこに位置するかについての情報を提供してもよい。
【0318】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズを介して取得され、例えばレンズを介さずに取得された同じ位置における深度値と同じ値を有する深度測定値の位置、例えば基準点に対する相対的な位置を特定することによって、光心を決定するように構成されてもよい。
【0319】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、眼鏡のレンズの光心に基づいて、眼鏡の瞳孔距離(PD)を決定するように構成されてもよい。
【0320】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、眼鏡の2つのレンズの光心の位置を特定し、眼鏡のレンズの光心の特定された位置に基づいて、眼鏡のPDを決定するように構成されてもよい。
【0321】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、深度センサ118からの深度情報に基づいて、2つのレンズの光心間の距離を決定するように構成されてもよい。1つの例では、アプリケーション160は、例えば、眼鏡の配向(向き)及びサイズに関する情報を含む3次元(3D)情報の形態で深度センサ118からの深度情報を利用するように構成されてもよく、上記情報は、2つの光心の相対的な位置を決定するために利用されてもよい。
【0322】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118からの深度情報の深度値を精密化するために、眼鏡の向き及びサイズを含む3D情報を利用するように構成されてもよく、この深度値は、例えば、レンズの1つ以上のパラメータを決定するために使用される。
【0323】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、眼鏡に対応する深度情報に基づいて、眼鏡の面を決定するように構成されてもよい。
【0324】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、任意の他の追加又は代替の情報及び/又は手順に基づいて、2つの光心間の距離を決定するように構成されてもよい。1つの例では、アプリケーション160は、例えば、既知のスケールの物体の画像を、例えばカメラ119及び/又は任意の他のカメラによって撮影された、眼鏡の画像と比較することによって、較正及び/又は計算に基づいて、2つの光心の間の距離を決定するように構成されてもよい。
【0325】
いくつかの実証的な実施形態では、被検レンズは、円柱レンズを含んでもよく、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、円柱レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0326】
1つの例では、深度マッパー118が構造化光式ステレオカメラを含む場合、円柱レンズによって屈折されたビームレットの偏向方向が重要である場合がある。例えば、カメラ又はIR源-センサの変位ベクトルの方向の経線に沿ったレンズ度数は、例えば以下に説明するように、「消える」可能性がある。
【0327】
この例によれば、円柱レンズの測定は、例えば以下に説明するように、例えば、異なる角度で回転させた複数の深度マップ画像を利用してもよい。
【0328】
別の例では、円柱レンズの測定は、例えば上述のように、球面円柱レンズの解法を利用してもよい。
【0329】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、円柱レンズの球面度数、円柱度数、及び円柱軸のうちの1つ以上、例えば、一部又は全部を決定するように構成されてもよい。
【0330】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズの複数のレンズ角度に対応する複数の深度マップに基づいて、円柱レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0331】
いくつかの実証的な実施形態では、複数の深度マップの深度マップは、例えば、異なる角度でのレンズのレンズ回転に対応してもよい。
【0332】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズ回転は、レンズとデバイス102との間の相対的な回転を含んでもよい。
【0333】
1つの例では、視力補正用レンズのレンズ回転は、例えば、デバイス102を静止位置に維持しながら、例えば、レンズを回転させることによって行われてもよい。
【0334】
別の例では、レンズのレンズ回転は、例えば、レンズを静止状態に維持しながら、例えば、デバイス102を回転させることによって行われてもよい。この例によれば、レンズの回転は、例えば、デバイス102の方位センサ、例えば、ジャイロスコープ、及び/又は任意の他のセンサに基づいて決定されてもよい。
【0335】
別の例では、レンズの回転は、例えば、レンズ及びデバイス102の両方を回転させることによって行われてもよい。
【0336】
1つの例では、深度マッパー118がステレオカメラ、デュアルカメラ等を含む場合、レンズによって屈折された光ビームの方向は、円柱レンズの円柱度数及び円柱軸に基づいてもよい。例えば、深度マッパー118のステレオカメラ又はIR源-センサの方向の経線に沿ったレンズの円柱度数は、例えば以下に説明するように、「消失」してもよい。
【0337】
この例によれば、異なる角度で回転させた複数の深度マップを使用して、例えば正しく、円柱レンズの円柱軸が推定されてもよい。
【0338】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、事前に計算された深度マップ情報並びに/又は任意の他の方法及び/若しくはアルゴリズムに基づいて、レンズの円柱度数及び/又は円柱軸を決定するように構成されてもよい。
【0339】
1つの例では、球面円柱レンズは、例えば、ゼルニケ2次項によって記述されるような主要な収差を有するレンズを含んでもよい。
【0340】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、2つの主要なレンズ経線にわたる球面度数、及び2つの主要なレンズ経線の軸を、例えば、世界基準フレームで決定するように構成されてもよい。例えば、眼鏡レンズでは、軸の測定は、フレームの水平線に対して相対的であってもよく、光学パラメータは、球、円柱及び軸を含んでもよい。
【0341】
いくつかの実証的な実施形態に係る、第1の角度での円柱レンズの第1の深度マップ1210、及び第2の角度で回転させた円柱レンズの第2の深度マップ1220を概略的に示す
図12を参照されたい。
【0342】
1つの例では、深度マップ1210及び1220は、例えば、レンズ315(
図3)が円柱レンズを含む場合に、測定システム300(
図3)を用いて取得されてもよい。
【0343】
1つの例では、深度マップ1210は、レンズの円柱軸が垂直(鉛直)になるように、円柱レンズが回転されたときに取得されてもよい。
【0344】
1つの例では、深度マップ1220は、レンズの円柱軸が水平になるように、円柱レンズが回転されたときに取得されてもよい。
【0345】
図12に示すように、例えば円柱軸が垂直であるときの、円柱レンズを介した深度情報1213は、例えば円柱軸が水平であるときの、円柱レンズを介した深度情報1223とは異なり、一方、例えば、深度マップ1210及び/又は1220の深度情報は、不透明な物体1217、例えば、物体317(
図3)、及び壁については、例えば、レンズを介さずに捉えられたエリアでは同じであってもよい。例えば、深度情報1223によれば、レンズは「消えている」ように見える可能性がある。
【0346】
図1に戻ると、いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、レンズ又は深度マッパー118が、例えば、レンズの面内で回転している間に、例えば上述のように、例えば円柱レンズに対するプロセスを繰り返すことによって、例えば、円柱レンズの球、円柱及び/又は軸を含む、円柱レンズの完全な処方を決定するように構成されてもよい。1つの例では、倍率計算のためのステレオビジョン深度マップは、誘導軸系の制限を有することがある。
【0347】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、レンズ経線における倍率を評価し、その結果を楕円に一致させるように構成されてもよく、この楕円は、円柱レンズの球、円柱及び/又は軸を定義してもよい。
【0348】
1つの例では、その楕円を正確に定義するために、例えば、円柱レンズの完全な処方を得るために、5つの異なるレンズ角度が、例えば、理論的には適している可能性がある。
【0349】
別の例では、例えば、処方の精度を高めるために、5つよりも多い異なるレンズ角度が使用されてもよい。
【0350】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズの回転がなくても、円柱レンズの完全な処方を決定するように構成されてもよい。
【0351】
いくつかの実証的な実施形態では、デバイス102は、例えば、別個の、又は空間多重化による単一センサの光学的に支援された分割を用いて得られる、複数の深度マッパー118を含んでもよい。
【0352】
いくつかの実証的な実施形態では、上記複数の深度マッパー118は、深度マッパーの取得された深度マップが異なるレンズ効果、例えば、異なる角度/経線に対応してもよいように、レンズの複数の配向又は経線に対応する深度情報を提供してもよい。
【0353】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、複数の経線の測定値に基づいて、例えば、それぞれが未知のパラメータ、例えば経線に沿った度数を有する一組の方程式を使用して、例えば、レンズの1つ以上のパラメータを決定するために、1つ以上の計算を実行するように構成されてもよい。
【0354】
いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズ角度の楕円1300を模式的に示す
図13を参照されたい。
【0355】
図13に示すように、5つの異なるレンズ角度は、例えば、円柱レンズの完全な処方を得るために、楕円1300を正確に定義するのに適している可能性がある。
【0356】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズ及び/又はデバイス102を回転させなくても、例えば、円柱レンズの2つ以上の経線を分析することによって、例えば、円柱レンズの球、円柱及び/又は軸を含む円柱レンズの処方、例えば、部分的又は完全な処方を決定するように構成されてもよい。
【0357】
1つの例では、深度マッパー118のIRエミッタの光は、例えば、ビームスプリッタを介して、及び/又は、異なるプリズムを介して、例えば、2つ以上の経線に、異なる角度で分割され、投影されて、2つ以上の経線を、例えば、同時に分析されてもよい。この例によれば、アプリケーション160は、例えば、デバイス102及び/又はレンズを回転させなくても、レンズの処方全体を決定してもよい。
【0358】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば、深度マップが深度マッパー118によって取得(キャプチャ)されるときの、少なくとも1つの事前定義された軸に対するレンズの相対的な角度は、例えば以下に説明するように、レンズの1つ以上の光学パラメータ、例えばレンズの少なくとも公称レンズ度数に影響を与えてもよい。
【0359】
1つの例では、上記事前定義された軸は、深度マッパー118の光軸に垂直な軸を含んでもよい。例えば、深度マッパー118の光軸は、深度マッパー118が深度マップを提供する際に準じる、かつ/又は基準となる軸を含んでもよい。
【0360】
いくつかの実証的な実施形態では、レンズの相対的な角度は、例えば、デバイス102の配向及び/又はレンズの配向を変更するときに変更されてもよい。
【0361】
いくつかの実証的な実施形態では、例えば以下に説明するように、例えば、アプリケーション160がレンズの相対的な角度の影響を考慮することが可能になるために、アプリケーション160は、1つ以上の操作を実行するように、及び/又は1つ以上の操作を実行するようにユーザに指示するように構成されてもよい。
【0362】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、レンズ又はレンズを含む眼鏡を事前定義された軸に沿った複数のレンズ傾斜に傾けるようにユーザに指示し、複数のレンズ傾斜で複数の深度マップを取得するように構成されてもよい。
【0363】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、上記複数の深度マップからの情報に基づいて、レンズの公称レンズ度数を導出するように構成されてもよい。
【0364】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズの相対的な角度を決定し、例えば、深度マップが取得されるときのレンズの相対的な角度に基づいて、レンズの1つ以上の光学パラメータを決定するように構成されてもよい。
【0365】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、レンズを保持するフレームの閉塞特徴を介して、例えば、深度マップが取得されるときに、レンズと深度センサ軸との間の相対角を推定するように構成されてもよい。
【0366】
1つの例では、幾何学的情報が、例えば、400~700ナノメートル(nm)の間の可視センサ、又は任意の他の波長センサから得られてもよく、それは、眼鏡の対称性を仮定して、レンズ及び/又は眼鏡の変形、例えば、眼鏡の視点の変化を推定するために使用されてもよい。例えば、事前定義された軸に対するレンズ及び/又は眼鏡の相対的な角度に基づいて、眼鏡の右部分が眼鏡の左部分よりも大きくてもよい。
【0367】
別の例では、閉塞特徴の深度マップは、例えば、深度センサ軸と比較してフレーム角度を推定するために使用されてもよい。例えば、フレーム全体にわたる数個の距離情報ピクセルのセットが、例えば、完全なフレームの配向を記述するために使用されてもよい。
【0368】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、深度マップが深度マッパー118によって取得されるときに、例えば、レンズと事前定義された軸との間の、θと表される決定された相対的な角度に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0369】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、以下のように、例えば、相対角θに基づいて、F
SPHと表わされる推定球面度数を補正するために、F
NEWSPHと表される度数補正を決定してもよい。
【数5】
【0370】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、以下のように、例えば、相対角θ及び度数補正に基づいて、推定円柱度数を補正するために、CINDCYLと表される円柱補正値を決定するように構成されてもよい。
CINDCYL=FNEWSPH・tan2θ
(13)
【0371】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、複数のレンズ回転(傾斜)で取得された複数の画像に基づいて、レンズの屈折率(n)を決定するように構成されてもよい。
【0372】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、異なるレンズの傾き、例えば、深度センサとレンズとの間の軸に対する傾きで取得された2つ以上の画像(像)を分析し、レンズの少なくとも2つの角度を導出し、そして、例えば、レンズのレンズ傾きのそれぞれで知覚される度数の変化、及びレンズの傾きの角度に基づいて屈折率を決定することにより、レンズの屈折率を決定するように構成されてもよい。
【0373】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズを介した基準物体の深度情報に加えて、例えば、レンズを介した基準物体の画像、例えばRGB画像に基づいて、被検レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。
【0374】
1つの例では、深度マップは、例えば、深度マップが取得されるときに、例えば、深度マップとRGB画像との間のレジストレーション(見当合わせ)を適用し、画像処理技術を使用して、例えば、レンズを介した基準物体のサイズ、及び深度マップデータを分析することにより、レンズを介した基準物体のRGB画像と組み合わせられてもよい。
【0375】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、例えば、RGB画像及び深度マップに基づいて、例えば、円柱レンズの円柱度数及び/又は円柱軸を決定するように構成されてもよい。
【0376】
いくつかの実証的な実施形態では、基準物体は平面物体を含んでもよく、この平面物体は、異なるサイズを有しかつ、例えば、平面物体に散らばっている1つ以上の特徴を有してもよい。
【0377】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、基準物体の深度マップに基づいて、1つ以上の特徴のサイズ及び/又は位置を決定するように構成されてもよい。
【0378】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば以下に説明するように、レンズを介さずに取得された1つ以上の特徴の画像を含む第1の取得画像を処理することと、レンズを介して取得された1つ以上の特徴の画像を含む第2の取得画像を処理することと、例えば、レンズを介した1つ以上の特徴の画像のサイズと、レンズを介していない1つ以上の特徴の画像のサイズと、1つ以上の特徴のサイズ及び位置との比較に基づいて、レンズの1つ以上の光学パラメータを決定することと、を行うように構成されてもよい。
【0379】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、較正されたステレオカメラを含む深度マッパー、例えば、深度マッパーの各カメラが較正されるような深度マッパーと、平面物体とを使用して、円柱レンズの1つ以上のパラメータを決定するように構成されてもよい。例えば、平面物体へのカメラのフォーカシング(合焦)は要求されなくてもよい。
【0380】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、円柱レンズが存在しない間に、例えば深度マッパー118の少なくとも1つのカメラによって、平面物体の第1の画像を取得するように、深度マッパー118にトリガし、行わせ、かつ/又は制御するように構成されてもよい。
【0381】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、第1の画像内の特徴を検出し、各特徴にメトリック(指標)特性を割り当てるように構成されてもよい。例えば、カメラ座標系における各特徴の位置(x、y、z)は、例えば、深度情報及び/又は視覚情報に基づいて決定されてもよい。
【0382】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、深度マッパー118からの距離D2で、例えば、壁とデバイス102との間の中間地点に、又は任意の他の距離で円柱レンズを配置するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0383】
1つの例では、距離D2は、例えば上述のように、例えば、円柱レンズが壁とデバイス102との間の中間にあると仮定することによって、又は深度マッパー118によって、例えば、レンズ若しくは眼鏡の不透明なリムから決定されてもよい。
【0384】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と背景物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するために深度マッパー118を起動するように、デバイス102のユーザに指示するように構成されてもよい。
【0385】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、レンズがデバイス102と背景物体との間にあるときに、レンズを介して深度マップ情報を取得するように深度マッパー118を起動し、かつ/又はレンズを介して深度マップ情報を取得することを深度マッパー118に行わせるように構成されてもよい。
【0386】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、深度マッパー118の少なくとも1つのカメラによって、円柱レンズを介して特徴の第2の画像を取得するように、深度マッパー118にトリガし、行わせ、かつ/又は制御するように構成されてもよい。
【0387】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、特徴を検出する、及び/又は特徴を第1の画像にマッピングするように構成されてもよい。
【0388】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、第1の画像、例えば、元のレンズなし特徴マップから、第2の画像、例えば、「レンズを介した」特徴マップへの変換関数又は変換行列を決定するように構成されてもよい。
【0389】
1つの例では、縮退した球面レンズの場合、上記変換は、平行移動及びスケーリングを含んでもよく、スケールパラメータが球を計算するために使用される。
【0390】
別の例では、球面円柱レンズについて、上記変換は、平行移動、回転及び/又はスケーリング操作を含んでもよい。
【0391】
いくつかの実証的な実施形態では、アプリケーション160は、例えば、変換行列を平行移動行列、回転行列及び/又はスケール行列(scale matrix)に分解することによって、例えば、1つ以上の光学パラメータを決定するために、変換方向の回転軸及びスケールを分離するように構成されてもよい。例えば、1つ以上の光学パラメータを決定するためのスケールパラメータ及び回転パラメータは、任意の適切な方法を用いて定義及び/又は決定されてもよい。
【0392】
いくつかの実証的な実施形態に係る、レンズの1つ以上のパラメータを決定する方法を概略的に示す
図14を参照されたい。例えば、
図14の方法の1つ又は複数の操作は、システム、例えば、システム100(
図1)、デバイス、例えば、デバイス102(
図1)、サーバ、例えば、サーバ170(
図1)、及び/又はアプリケーション、例えば、アプリケーション160(
図1)によって実行されてもよい。
【0393】
いくつかの実証的な実施形態では、ブロック1402で示されるように、当該方法は、レンズを介して取得された深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理する工程を含んでもよい。例えば、アプリケーション160(
図1)は、例えば上述のように、レンズを介して取得された深度情報を含む深度マッパー118(
図1)からの少なくとも1つの深度マップを処理してもよい。
【0394】
いくつかの実証的な実施形態では、ブロック1404で示されるように、当該方法は、深度情報に基づいてレンズの1つ以上のパラメータを決定する工程を含んでもよい。例えば、アプリケーション160(
図1)は、例えば上述のように、深度マッパー118(
図1)からの深度情報に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定してもよい。
【0395】
いくつかの実証的な実施形態に係る、製品1500を模式的に示す
図15を参照されたい。製品1500は、1つ以上の有形のコンピュータ可読の非一過性記憶媒体1502を含んでもよく、この記憶媒体は、コンピュータ実行可能な命令、例えば、論理1504によって実装され、少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって実行されたときに、その少なくとも1つのコンピュータプロセッサが、デバイス102(
図1)、サーバ170(
図1)、深度マッパー118(
図1)、及び/若しくはアプリケーション160(
図1)において1つ以上の操作(演算)を実行すること、並びに/又は1つ以上の
図1~14に係る1つ以上の操作、通信及び/若しくは機能性、並びに/若しくは本明細書に記載された1つ以上の操作を実施、トリガ並びに/若しくは実行することを可能にするように動作可能であるコンピュータ実行可能な命令を含んでもよい。「非一過性の機械可読媒体」という表現は、一過性の伝搬信号という唯一の例外を除いて、すべてのコンピュータ可読媒体を含むように向けられる。
【0396】
いくつかの実証的な実施形態では、製品1500及び/又は機械可読記憶媒体1502は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、取り外し可能又は取り外し不可能なメモリ、消去可能又は消去不可能なメモリ、書き込み可能又は書き換え可能なメモリ等を含む、データを記憶することができる1つ以上のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。例えば、機械可読記憶媒体1502は、RAM、DRAM、ダブル・データ・レート型のDRAM(DDR-DRAM)、SDRAM、スタティックRAM(SRAM)、ROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、記録可能なコンパクトディスク(CD-R)、書き換え可能なコンパクトディスク(CD-RW)、フラッシュメモリ(例えば、例えば、NOR型フラッシュメモリ又はNAND型フラッシュメモリ)、連想メモリ(CAM)、ポリマーメモリ、相変化メモリ、強誘電体メモリ、シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン(SONOS)メモリ、ディスク、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、フロッピーディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク、カード、磁気カード、光カード、テープ、カセット等を含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、通信リンク、例えばモデム、無線接続又はネットワーク接続を介して搬送波又は他の伝搬媒体に具現化されたデータ信号によって運ばれる、遠隔地のコンピュータから要求元のコンピュータへのコンピュータプログラムのダウンロード又は転送に関与する任意の適切な媒体を含んでもよい。
【0397】
いくつかの実証的な実施形態では、論理1504は、命令、データ、及び/又はコードを含んでもよく、これらは、機械によって実行されるときに、機械に本明細書に記載された方法、プロセス、及び/又は操作を実行させてもよい。機械は、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ等を含んでもよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア等の任意の適切な組み合わせを使用して実装されてもよい。
【0398】
いくつかの実証的な実施形態では、論理1504は、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、コンピューティングコード、単語、値、記号等を含んでもよく、又はこれらとして実装されてもよい。命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行形式のコード、静的コード、動的コード等、任意の適切なタイプのコードを含んでいてもよい。命令は、プロセッサに特定の機能を実行するように指示するための、あらかじめ定義されたコンピュータ言語、方法、又は構文に従って実装されてもよい。命令は、C、C++、Java、BASIC、Matlab、Pascal、Visual BASIC、アセンブリ言語、マシンコード等、任意の適切な高レベル、低レベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル済み及び/又は解釈済みのプログラミング言語を使用して実装されてもよい。
【実施例】
【0399】
以下の例は、さらなる実施形態に係るものである。
【0400】
例1は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのコンピュータプロセッサがコンピューティングデバイスに、レンズを介して取得された深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理すること、及びこの深度情報に基づいて、レンズの1つ以上のパラメータを決定することを行わせることを可能にするように動作可能なコンピュータ実行可能命令を含む1つ以上の有形のコンピュータ可読非一過性記憶媒体を含む製品を含む。
【0401】
例2は、例1の主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、物体に対応する深度値を特定すること、並びに上記物体に対応する深度値、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、上記レンズの1つ以上のパラメータを決定することを行わせ、上記第1の距離は上記物体と深度センサとの間であり、上記第2の距離は上記深度センサと上記レンズとの間である。
【0402】
例3は、例2の主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記レンズを介さずに取得された深度情報を特定すること、及び上記レンズを介さずに取得された深度情報に基づいて、上記第1の距離又は第2の距離のうちの少なくとも1つを決定することを行わせる。
【0403】
例4は、例2又は例3の主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記レンズの面上の要素に対応するエリアを特定すること、及び上記要素に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定することを行わせる。
【0404】
例5は、例4の主題を含み、任意に、上記要素は、上記レンズの不透明なリム、又は上記レンズを保持するフレームを含む。
【0405】
例6は、例2から例5のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記物体を含む面に対応するエリアを特定すること、及び上記要素を含む面に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定することを行わせる。
【0406】
例7は、例2から例6のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記物体は壁を含む。
【0407】
例8は、例2から例7のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記第1の距離又は第2の距離のうちの少なくとも1つの特定の設定に達するまで、上記深度センサ又は上記レンズのうちの少なくとも1つを移動するように、ユーザに指示することを行わせる。
【0408】
例9は、例2から例8のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記第1の距離が、上記深度センサとミラーとの間の距離の2倍である光学距離を含むように、上記ミラーの上に上記レンズを配置するように、ユーザに指示することを行わせる。
【0409】
例10は、例2から例9のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記第2の距離が上記第1の距離の半分であるように、上記深度センサに対して上記レンズを配置するように、ユーザに指示することを行わせる。
【0410】
例11は、例1から例10のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度情報が、上記レンズを介して深度センサによって取得された物体の深度情報を含むように、上記深度センサと上記物体との間に上記レンズを配置するように、ユーザに指示することを行わせる。
【0411】
例12は、例1から例11のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記レンズに対応するエリアを特定すること、及び上記レンズに対応する上記エリアの寸法に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0412】
例13は、例1から例12のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記レンズを介して取得された複数の異なる深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0413】
例14は、例13の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが深度センサに対して第1の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものであり、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記深度センサに対して上記第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものである。
【0414】
例15は、例13又は例14の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第1の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含み、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第2の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含む。
【0415】
例16は、例15の主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記第1の深度マップ及び上記第2の深度マップに基づいて、上記レンズの円柱軸又は上記レンズの円柱度数のうちの少なくとも1つを決定することを行わせる。
【0416】
例17は、例1から例12のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0417】
例18は、例1から例17のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の深度値を特定すること、及び上記レンズを介して取得された上記1つ以上の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0418】
例19は、例1から例18のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の第1の深度値、及び上記レンズを介さずに取得された1つ以上の第2の深度値を特定すること、並びに上記第1の深度値及び上記第2の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0419】
例20は、例1から例19のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記レンズがカメラと上記物体との間にあるときに、上記レンズを介して上記カメラによって取得された物体の画像の画像情報を処理すること、上記物体の画像化された寸法と上記物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定すること、並びに上記深度情報及び上記倍率値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0420】
例21は、例1から例20のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、上記深度マップの提供元である深度センサの1つ以上の構成パラメータに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0421】
例22は、例21の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度センサのタイプを含む。
【0422】
例23は、例21又は例22の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度マップを生成するために上記深度センサによって利用される電磁放射線の波長を含む。
【0423】
例24は、例1から例23のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、構造化光式深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0424】
例25は、例1から例23のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、飛行時間型(ToF)深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0425】
例26は、例1から例25のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義されたマッピング情報に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定することを行わせる。
【0426】
例27は、例1から例26のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、球面円柱レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定することを行わせる。
【0427】
例28は、例1から例26のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記命令は、実行されると、上記コンピューティングデバイスに、二焦点レンズ又は多焦点レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定することを行わせる。
【0428】
例29は、例1から例28のいずれか1つの主題を含み、任意に、レンズの1つ以上のパラメータは、上記レンズの球面度数、上記レンズの円柱度数、上記レンズの円柱軸、上記レンズの符号、又は上記レンズの中心のうちの少なくとも1つを含む。
【0429】
例30は、レンズを介して取得された深度情報を含む深度マップを生成するための深度センサと、少なくとも上記深度マップに基づいて上記レンズの1つ以上のパラメータを決定するためのレンズ測定計モジュールとを含むデバイスを含む。
【0430】
例31は、例30の主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、物体に対応する深度値を特定し、上記物体に対応する深度値、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定し、上記第1の距離は上記物体と深度センサとの間であり、上記第2の距離は上記深度センサと上記レンズとの間である。
【0431】
例32は、例31の主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記レンズを介さずに取得された深度情報を特定し、上記レンズを介さずに取得された上記深度情報に基づいて、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つを決定する。
【0432】
例33は、例31又は例32の主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記レンズの面上の要素に対応するエリアを特定し、上記要素に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定する。
【0433】
例34は、例33の主題を含み、任意に、上記要素は、上記レンズの不透明なリム、又は上記レンズを保持するフレームを含む。
【0434】
例35は、例31から例34のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記物体を含む面に対応するエリアを特定し、上記要素を含む面に対応する上記エリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定する。
【0435】
例36は、例31から例35のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記物体は壁を含む。
【0436】
例37は、例31から例36のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つの特定の設定に達するまで、上記深度センサ又は上記レンズのうちの少なくとも1つを移動するように、ユーザに指示する。
【0437】
例38は、例31から例37のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記第1の距離が、上記深度センサとミラーとの間の距離の2倍である光学距離を含むように、上記ミラーの上に上記レンズを配置するように、ユーザに指示する。
【0438】
例39は、例31から例38のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記第2の距離が上記第1の距離の半分であるように、上記深度センサに対して上記レンズを配置するように、ユーザに指示する。
【0439】
例40は、例30から例39のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度情報が、上記レンズを介して深度センサによって取得された物体の深度情報を含むように、上記深度センサと上記物体との間に上記レンズを配置するように、ユーザに指示する。
【0440】
例41は、例30から例40のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記レンズに対応するエリアを特定すること、及び上記レンズに対応する上記エリアの寸法に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0441】
例42は、例30から例41のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記レンズを介して取得された複数の異なる深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0442】
例43は、例42の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが深度センサに対して第1の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものであり、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記深度センサに対して上記第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものである。
【0443】
例44は、例42又は例43の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第1の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含み、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第2の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含む。
【0444】
例45は、例44の主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記第1の深度マップ及び上記第2の深度マップに基づいて、上記レンズの円柱軸又は上記レンズの円柱度数のうちの少なくとも1つを決定する。
【0445】
例46は、例30から例41のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0446】
例47は、例30から例46のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の深度値を特定し、上記レンズを介して取得された上記1つ以上の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0447】
例48は、例30から例47のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の第1の深度値、及び上記レンズを介さずに取得された1つ以上の第2の深度値を特定し、上記第1の深度値及び上記第2の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0448】
例49は、例30から例48のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記レンズがカメラと上記物体との間にあるときに、上記レンズを介して上記カメラによって取得された物体の画像の画像情報を処理し、上記物体の画像化された寸法と上記物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定し、上記深度情報及び上記倍率値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0449】
例50は、例30から例49のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、上記深度マップの提供元である深度センサの1つ以上の構成パラメータに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0450】
例51は、例50の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度センサのタイプを含む。
【0451】
例52は、例50又は例51の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度マップを生成するために上記深度センサによって利用される電磁放射線の波長を含む。
【0452】
例53は、例30から例52のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、構造化光式深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0453】
例54は、例30から例52のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、飛行時間型(ToF)深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0454】
例55は、例30から例54のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義されたマッピング情報に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する。
【0455】
例56は、例30から例55のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、球面円柱レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定する。
【0456】
例57は、例30から例55のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズ測定計モジュールは、二焦点レンズ又は多焦点レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定する。
【0457】
例58は、例30から例57のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズの上記1つ以上のパラメータは、上記レンズの球面度数、上記レンズの円柱度数、上記レンズの円柱軸、上記レンズの符号、又は上記レンズの中心のうちの少なくとも1つを含む。
【0458】
例59は、レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する方法であって、上記レンズを介して取得された深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理する工程と、少なくとも上記深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程とを含む方法を含む。
【0459】
例60は、例59の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、物体に対応する深度値を特定する工程と、上記物体に対応する上記深度値、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程とを含み、上記第1の距離は上記物体と深度センサとの間であり、上記第2の距離は上記深度センサと上記レンズとの間である。
【0460】
例61は、例60の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介さずに取得された深度情報を特定する工程と、上記レンズを介さずに取得された上記深度情報に基づいて、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つを決定する工程とを含む。
【0461】
例62は、例60又は例61の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズの面上の要素に対応するエリアを特定する工程と、上記要素に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定する工程とを含む。
【0462】
例63は、例62の主題を含み、任意に、上記要素は、上記レンズの不透明なリム、又は上記レンズを保持するフレームを含む。
【0463】
例64は、例60から例63のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記物体を含む面に対応するエリアを特定する工程と、上記要素を含む面に対応する上記エリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定する工程とを含む。
【0464】
例65は、例60から例64のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記物体は壁を含む。
【0465】
例66は、例60から例65のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つの特定の設定に達するまで、上記深度センサ又は上記レンズのうちの少なくとも1つを移動するように、ユーザに指示する工程を含む。
【0466】
例67は、例60から例66のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第1の距離が、上記深度センサとミラーとの間の距離の2倍である光学距離を含むように、上記ミラーの上に上記レンズを配置するように、ユーザに指示する工程を含む。
【0467】
例68は、例60から例67のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第2の距離が上記第1の距離の半分であるように、上記深度センサに対して上記レンズを配置するように、ユーザに指示する工程を含む。
【0468】
例69は、例59から例68のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度情報が、上記レンズを介して深度センサによって取得された物体の深度情報を含むように、上記深度センサと上記物体との間に上記レンズを配置するように、ユーザに指示する工程を含む。
【0469】
例70は、例59から例69のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズに対応するエリアを特定する工程と、上記レンズに対応する上記エリアの寸法に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0470】
例71は、例59から例70のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズを介して取得された複数の異なる深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0471】
例72は、例71の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが深度センサに対して第1の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものであり、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記深度センサに対して上記第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものである。
【0472】
例73は、例71又は例72の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第1の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含み、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第2の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含む。
【0473】
例74は、例73の主題を含み、任意に、上記第1の深度マップ及び上記第2の深度マップに基づいて、上記レンズの円柱軸又は上記レンズの円柱度数のうちの少なくとも1つを決定する工程を含む。
【0474】
例75は、例59から例70のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0475】
例76は、例59から例75のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の深度値を特定する工程と、上記レンズを介して取得された上記1つ以上の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程とを含む。
【0476】
例77は、例59から例76のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の第1の深度値、及び上記レンズを介さずに取得された1つ以上の第2の深度値を特定する工程と、上記第1の深度値及び上記第2の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程とを含む。
【0477】
例78は、例59から例77のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズがカメラと上記物体との間にあるときに、上記レンズを介して上記カメラによって取得された物体の画像の画像情報を処理する工程と、上記物体の画像化された寸法と上記物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定する工程と、上記深度情報及び上記倍率値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程とを含む。
【0478】
例79は、例59から例78のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップの提供元である深度センサの1つ以上の構成パラメータに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0479】
例80は、例79の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度センサのタイプを含む。
【0480】
例81は、例79又は例80の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度マップを生成するために上記深度センサによって利用される電磁放射線の波長を含む。
【0481】
例82は、例59から例81のいずれか1つの主題を含み、任意に、構造化光式深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0482】
例83は、例59から例81のいずれか1つの主題を含み、任意に、飛行時間型(ToF)深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0483】
例84は、例59から例83のいずれか1つの主題を含み、任意に、複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義されたマッピング情報に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する工程を含む。
【0484】
例85は、例59から例84のいずれか1つの主題を含み、任意に、球面円柱レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を含む。
【0485】
例86は、例59から例84のいずれか1つの主題を含み、任意に、二焦点レンズ又は多焦点レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定する工程を含む。
【0486】
例87は、例59から例86のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズの上記1つ以上のパラメータは、上記レンズの球面度数、上記レンズの円柱度数、上記レンズの円柱軸、上記レンズの符号、又は上記レンズの中心のうちの少なくとも1つを含む。
【0487】
例88は、レンズの1つ以上の光学パラメータを決定する装置であって、上記レンズを介して取得された深度情報を含む少なくとも1つの深度マップを処理するための手段と、少なくとも上記深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定する手段とを含む装置を含む。
【0488】
例89は、例88の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、物体に対応する深度値を特定するための手段と、上記物体に対応する上記深度値、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段とを含み、上記第1の距離は上記物体と深度センサとの間であり、上記第2の距離は上記深度センサと上記レンズとの間である。
【0489】
例90は、例89の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介さずに取得された深度情報を特定するための手段と、上記レンズを介さずに取得された上記深度情報に基づいて、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つを決定するための手段とを含む。
【0490】
例91は、例89又は例90の主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズの面上の要素に対応するエリアを特定するための手段と、上記要素に対応するエリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定するための手段とを含む。
【0491】
例92は、例91の主題を含み、任意に、上記要素は、上記レンズの不透明なリム、又は上記レンズを保持するフレームを含む。
【0492】
例93は、例89から例92のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記物体を含む面に対応するエリアを特定するための手段と、上記要素を含む面に対応する上記エリアにおける深度情報に基づいて、上記第2の距離を決定するための手段とを含む。
【0493】
例94は、例89から例93のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記物体は壁を含む。
【0494】
例95は、例89から例94のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第1の距離又は上記第2の距離のうちの少なくとも1つの特定の設定に達するまで、上記深度センサ又は上記レンズのうちの少なくとも1つを移動するように、ユーザに指示するための手段を含む。
【0495】
例96は、例89から例95のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第1の距離が、上記深度センサとミラーとの間の距離の2倍である光学距離を含むように、上記ミラーの上に上記レンズを配置するように、ユーザに指示するための手段を含む。
【0496】
例97は、例89から例96のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記第2の距離が上記第1の距離の半分であるように、上記深度センサに対して上記レンズを配置するように、ユーザに指示するための手段を含む。
【0497】
例98は、例88から例97のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度情報が、上記レンズを介して深度センサによって取得された物体の深度情報を含むように、上記深度センサと上記物体との間に上記レンズを配置するように、ユーザに指示するための手段を含む。
【0498】
例99は、例88から例98のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズに対応するエリアを特定するための手段と、上記レンズに対応する上記エリアの寸法に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段とを含む。
【0499】
例100は、例88から例99のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズを介して取得された複数の異なる深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0500】
例101は、例100の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが深度センサに対して第1の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものであり、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記深度センサに対して上記第1の位置とは異なる第2の位置にあるときに、上記レンズを介して取得されたものである。
【0501】
例102は、例100又は例101の主題を含み、任意に、上記複数の異なる深度マップは、少なくとも第1の深度マップ及び第2の深度マップを含み、上記第1の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第1の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含み、上記第2の深度マップは、上記レンズが上記レンズの面内で第2の回転角にあるときに、上記レンズを介して取得された深度マップを含む。
【0502】
例103は、例102の主題を含み、任意に、上記第1の深度マップ及び上記第2の深度マップに基づいて、上記レンズの円柱軸又は上記レンズの円柱度数のうちの少なくとも1つを決定するための手段を含む。
【0503】
例104は、例88から例99のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズを介して取得された単一の深度マップに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0504】
例105は、例88から例104のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の深度値を特定するための手段と、上記レンズを介して取得された上記1つ以上の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段とを含む。
【0505】
例106は、例88から例105のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップにおいて、上記レンズを介して取得された1つ以上の第1の深度値、及び上記レンズを介さずに取得された1つ以上の第2の深度値を特定するための手段と、上記第1の深度値及び上記第2の深度値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段とを含む。
【0506】
例107は、例88から例106のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズがカメラと上記物体との間にあるときに、上記レンズを介して上記カメラによって取得された物体の画像の画像情報を処理するための手段と、上記物体の画像化された寸法と上記物体の実際の寸法との間の倍率に基づいて倍率値を決定するための手段と、上記深度情報及び上記倍率値に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段とを含む。
【0507】
例108は、例88から例107のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記深度マップの提供元である深度センサの1つ以上の構成パラメータに基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0508】
例109は、例108の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度センサのタイプを含む。
【0509】
例110は、例108又は例109の主題を含み、任意に、上記1つ以上の構成パラメータは、上記深度マップを生成するために上記深度センサによって利用される電磁放射線の波長を含む。
【0510】
例111は、例88から例110のいずれか1つの主題を含み、任意に、構造化光式深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0511】
例112は、例88から例110のいずれか1つの主題を含み、任意に、飛行時間型(ToF)深度測定の深度情報として上記深度情報を処理することによって、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0512】
例113は、例88から例112のいずれか1つの主題を含み、任意に、複数の深度マップ測定値と複数の推定光学パラメータとの間をマッピングするための事前定義されたマッピング情報に基づいて、上記レンズの上記1つ以上のパラメータを決定するための手段を含む。
【0513】
例114は、例88から例113のいずれか1つの主題を含み、任意に、球面円柱レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定するための手段を含む。
【0514】
例115は、例88から例113のいずれか1つの主題を含み、任意に、二焦点レンズ又は多焦点レンズについての上記1つ以上の光学パラメータを決定するための手段を含む。
【0515】
例116は、例88から例115のいずれか1つの主題を含み、任意に、上記レンズの上記1つ以上のパラメータは、上記レンズの球面度数、上記レンズの円柱度数、上記レンズの円柱軸、上記レンズの符号、又は上記レンズの中心のうちの少なくとも1つを含む。
【0516】
1つ以上の実施形態を参照して本明細書に記載された機能、操作、構成要素及び/若しくは特徴は、1つ以上の他の実施形態を参照して本明細書に記載された1つ以上の他の機能、操作、構成要素及び/若しくは特徴と組み合わされてもよいし、若しくはそのような他の機能、操作、構成要素及び/若しくは特徴と組み合わせて利用されてもよく、又はその逆も然りである。
【0517】
本明細書では特定の特徴を図示及び説明してきたが、当業者には多くの改変、置換、変更、及び等価物が思い浮かぶ可能性がある。それゆえ、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨の範囲内にあるすべてのそのような改変及び変更を包含することが意図されていることを理解されたい。