(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】回転木馬ライドシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A63G 1/30 20060101AFI20240829BHJP
A63G 1/10 20060101ALI20240829BHJP
A63G 1/34 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A63G1/30
A63G1/10
A63G1/34
(21)【出願番号】P 2021556453
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(86)【国際出願番号】 US2020023271
(87)【国際公開番号】W WO2020191005
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2023-03-01
(32)【優先日】2019-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ラウドン ジェレル アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】コミベズ デヴィッド ウェイン
(72)【発明者】
【氏名】コロン エリザベス テレサ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイガンド フランシス ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】アフルストーン アーサー ダービー
(72)【発明者】
【氏名】コーツ ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ボーグマン ブラッド
(72)【発明者】
【氏名】クレア デイヴ
【審査官】池田 剛志
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02422856(EP,A1)
【文献】中国実用新案第208493213(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2005/0239563(US,A1)
【文献】特開平09-056931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転式プラットフォームと、
前記回転式プラットフォームとともに回転するように構成される複数のフィギュアであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、複数のフィギュアと、
前記複数のフィギュアをライド動作中に垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して昇降し、前記複数のフィギュアを乗車及び降車動作中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするように構成されるリフトシステムと、を備
え、
前記リフトシステムは、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して移動するように構成される軌道を含む、回転木馬ライドシステム。
【請求項2】
前記軌道は、環状軌道を含み、前記環状軌道は、前記環状軌道に関して円周方向に延びる1又は2以上の起伏を含む、請求項
1に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項3】
前記それぞれの支柱は、それぞれの台車に結合される、請求項
1に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項4】
前記それぞれの台車は、前記乗車及び降車動作中に支持フレームで支持されるように構成される少なくとも1つの車輪と、前記ライド動作中に前記軌道で支持されるように構成される少なくとも1つの他の車輪とを含む、請求項
3に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項5】
前記リフトシステムは、前記回転式プラットフォームから垂直方向下方に位置決めされた支持フレームを含み、前記支持フレームは、間隙を含み、前記軌道は、前記垂直軸に沿って前記間隙を移動するように構成される、請求項
1に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項6】
回転式プラットフォームと、
前記回転式プラットフォームとともに回転するように構成される複数のフィギュアであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、複数のフィギュアと、
前記複数のフィギュアをライド動作中に垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して昇降し、前記複数のフィギュアを乗車及び降車動作中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするように構成されるリフトシステムと、を備え、
前記リフトシステムは、前記乗車及び降車動作中に前記回転式プラットフォームの回転軸に対して中心位置にあるように構成され、ライド動作中に前記回転式プラットフォームの前記回転軸に対して横方向のオフセット位置にあるように構成されるシャトル組立体を含む
、回転木馬ライドシステム。
【請求項7】
前記リフトシステムは、前記シャトル組立体に結合され、複数のケーブルを支持する複数の滑車を含み、前記複数のケーブルの各ケーブルは、前記複数のフィギュアのそれぞれのフィギュアに結合されたそれぞれの第1の端部と、前記シャトル組立体に結合されたそれぞれの第2の端部とを含む、請求項
6に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項8】
前記複数のケーブルの各ケーブルの前記それぞれの第1の端部は、前記それぞれの支柱を介して前記複数のフィギュアの前記それぞれのフィギュアに結合される、請求項
7に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項9】
前記リフトシステムは、複数のアクチュエータを含み、前記複数のアクチュエータの各アクチュエータは、前記複数のフィギュアのそれぞれのフィギュアに関連し、前記複数のフィギュアの前記それぞれのフィギュアの移動を前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して独立して駆動するように構成される、請求項1に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項10】
前記複数のアクチュエータは、複数のリニアアクチュエータを含む、請求項
9に記載の回転木馬ライドシステム。
【請求項11】
回転木馬ライドシステムを動作させる方法であって、
リフトシステムを使用して、乗車動作中に、複数のフィギュアを、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするステップであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、位置決めするステップと、
前記リフトシステムを使用して、ライド動作中に、前記複数のフィギュアを、前記回転式プラットフォーム及び前記複数のフィギュアの回転中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して上下移動させるステップと、
前記リフトシステムを使用して、降車動作中に、前記複数のフィギュアを、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して前記同じ垂直位置に位置決めするステップと、
前記リフトシステムの軌道を前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して移動させるステップと、を含む、方法。
【請求項12】
前記ライド動作中に、前記複数のフィギュアの上下移動を、前記回転式プラットフォーム及び前記複数のフィギュアの回転中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して可能にするために、前記軌道に沿って前記複数のフィギュアに結合された台車の車輪を転動させるステップを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記リフトシステムの前記軌道を移動させるステップは、前記軌道を、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームより下方に位置決めされた支持フレーム内に形成された間隙を通って移動させるステップを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
前記乗車動作及び前記降車動作中に前記複数のフィギュアを前記同じ垂直高さに位置決めするために、前記台車の他の車輪を前記支持フレームで支持するステップを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
回転木馬ライドシステムを動作させる方法であって、
リフトシステムを使用して、乗車動作中に、複数のフィギュアを、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするステップであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、位置決めするステップと、
前記リフトシステムを使用して、ライド動作中に、前記複数のフィギュアを、前記回転式プラットフォーム及び前記複数のフィギュアの回転中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して上下移動させるステップと、
前記リフトシステムを使用して、降車動作中に、前記複数のフィギュアを、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して前記同じ垂直位置に位置決めするステップと、
前記リフトシステムのシャトル組立体を、前記回転式プラットフォームの回転軸に対する中心位置から前記回転式プラットフォームの前記回転軸に対して横方向にオフセットした位置に調整するステップ
と、を含む
、方法。
【請求項16】
前記ライド動作中に、前記複数のフィギュアの上下移動を、前記回転式プラットフォーム及び前記複数のフィギュアの回転中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して可能にするために、前記シャトル組立体に結合された複数のシャトルプーリー上で前記複数のフィギュアに結合されたケーブルを摺動させるステップを含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
回転木馬ライドシステムを動作させる方法であって、
リフトシステムを使用して、乗車動作中に、複数のフィギュアを、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするステップであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、位置決めするステップと、
前記リフトシステムを使用して、ライド動作中に、前記複数のフィギュアを、前記回転式プラットフォーム及び前記複数のフィギュアの回転中に前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して上下移動させるステップと、
前記リフトシステムを使用して、降車動作中に、前記複数のフィギュアを、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して前記同じ垂直位置に位置決めするステップと、
前記複数のフィギュアの移動を独立して駆動するために前記複数のフィギュアのそれぞれのフィギュアに各々関連する複数のアクチュエータを調整するステップ
と、を含む
、方法。
【請求項18】
回転式プラットフォームと、
前記回転式プラットフォームとともに回転するように構成される複数のフィギュアであって、前記複数のフィギュアの各フィギュアは、前記回転式プラットフォームのそれぞれの開口部を通って垂直に延びるそれぞれの支柱に支持された、複数のフィギュアと、
制御装置
と軌道とを含むリフトシステムと、を備え、
前記制御装置は、前記複数のフィギュアにライド動作中に垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して繰り返し上下移動させ、乗車及び降車動作中に前記複数のフィギュアを前記回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さにするために前記リフトシステムの1又は2以上の構成要素を調整するように、前記リフトシステムの1又は2以上のアクチュエータを制御するように構成さ
れ、
前記軌道は、前記垂直軸に沿って前記回転式プラットフォームに対して移動するように構成される、回転木馬ライドシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年3月18日出願の米国特許仮出願第62/820,092号「回転木馬ライドシステム及び方法」の優先権及び利益を主張し、この開示内容全体は、全ての目的のために引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般的に、遊園地用回転木馬ライドシステム及び方法の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
遊園地は、様々な娯楽アトラクションを有することができる。1つの形式の娯楽アトラクションは、回転可能プラットフォームを有する回転木馬ライドシステムとすることができる。回転木馬ライドシステムは、回転式プラットフォームとともに回転する複数のフィギュア(例えば、ライド利用客用座席)を含むことができる。一部の回転木馬ライドシステムにおいて、複数のフィギュアは、回転式プラットフォームとともに回転するときに回転式プラットフォームに対して上下移動することができる。
【0004】
このセクションは、読み手に、以下に記載する本開示の種々の態様に関連し得る種々の態様を紹介することを意図している。この考察は、読み手に対して本開示の種々の態様をより理解するのを容易にするための背景情報を提供するのを助けると考えられる。従って、本記載はこの観点から読まれものであり従来技術の自認ではないことを理解されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
当初請求された主題の範囲に見合った特定の実施形態が以下に要約される。これらの実施形態は、請求された主題の範囲を制限することを意図したものではなく、むしろこれらの実施形態は、主題の可能な形態の簡潔な要約を提供することのみを意図したものである。実際、主題は、以下に記載された実施形態とは類似、又は異なる可能性がある様々な形態を包含する場合がある。
【0006】
一実施形態において、回転木馬ライドシステムは、回転式プラットフォーム、回転式プラットフォームとともに回転するように構成される複数のフィギュア、及びリフトシステムを含む。リフトシステムは、ライド動作中に複数のフィギュアを垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して昇降し、乗車及び降車動作中に複数のフィギュアを垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするように構成される。
【0007】
一実施形態において、回転木馬ライドシステムを動作させる方法は、リフトシステムを使用して、乗車動作中に、複数のフィギュアを、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするステップを含む。この方法は、また、リフトシステムを使用して、ライド動作中に、複数のフィギュアを、回転式プラットフォーム及び複数のフィギュアの回転中に垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して上下移動させるステップを含む。この方法は、リフトシステムを使用して、降車動作中に、複数のフィギュアを、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して同じ垂直位置に位置決めするステップをさらに含む。
【0008】
一実施形態において、回転木馬ライドシステムは、回転式プラットフォーム、回転式プラットフォームとともに回転するように構成される複数のフィギュア、及びリフトシステムを含む。リフトシステムは、ライド動作中に複数のフィギュアに垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して繰り返し上下移動させ、乗車及び降車動作中に複数のフィギュアに回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さにさせるためにリフトシステムの1又は2以上の構成要素を調整するように、リフトシステムの1又は2以上のアクチュエータを制御するように構成される制御装置を含む。
【0009】
本開示の上記及び他の特徴、態様、及び利点は、全図を通して同じ符号が同じ要素を示す図面を参照して以下の詳細な説明を読むことでよりよく理解することができる
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態による、1又は2以上の環状軌道を有するリフトシステムを含む回転木馬ライドシステムの実施形態の斜視図である。
【
図2】本開示の実施形態による、リフトシステムがライド位置にある
図1の回転木馬ライドシステムの一部の斜視図である。
【
図3】本開示の実施形態による、リフトシステムが乗車/降車位置にある
図2の回転木馬ライドシステムの一部の斜視図である。
【
図4】本開示の実施形態による、
図1の回転木馬ライドシステムの側断面図である。
【
図5】本開示の実施形態による、
図1の回転木馬ライドシステムにおいて使用することができる台車の斜視図である。
【
図6】本開示の実施形態による、1又は2以上の環状軌道を有するシャトル組立体を含む回転木馬ライドシステムの実施形態の側面図である。
【
図7】本開示の実施形態による、リフトシステムが中間位置にある
図6の回転木馬ライドシステムの側面図である。
【
図8】本開示の実施形態による、リフトシステムがライド位置にある
図6の回転木馬ライドシステムの側面図である。
【
図9】本開示の実施形態による、
図6のシャトル組立体の側断面図である。
【
図10】本開示の実施形態による、
図6のシャトル組立体の斜視図である。
【
図11】本開示の実施形態による、複数のアクチュエータを有するリフトシステムを含む回転木馬ライドシステムの実施形態の側面図である。
【
図12】本開示の実施形態による、リフトシステムを有する回転木馬ライドシステムを動作させる方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の1又は2以上の特定の実施形態を以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、実際の実行例の全ての特徴を本明細書で説明することができるというわけではない。何らかの工業設計又は設計プロジェクトの場合と同様に、何らかの当該の実際の実行例の開発において、実行例間で変動する場合があるシステム関連及び事業関連の制約の遵守など、開発担当者らの特定の目標を達成するために数多くの実行固有の意思決定を行う必要があることを認識されたい。さらに、このような開発作業は、複雑かつ時間が掛かることがあり得るが、それでも、本開示の恩恵を有する当業者にとって設計、作製、及び製造の日常的な仕事になることを認識されたい。
【0012】
本開示の様々な実施形態の要素を説明する場合に、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、要素の1又は2以上があることを意味することが意図されている。用語「~を備える」、「~を含む」、及び「~を有する」は、包括的であり、かつ、記載された要素以外のさらなる要素がある場合があることを意味することが意図されている。本明細書で説明する本発明の実施形態の1又は2以上の特定の実施形態を以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行うために、実際の実行例の全ての特徴を本明細書で説明することができるというわけではない。何らかの工業設計又は設計プロジェクトの場合と同様に、何らかの当該の実際の実行例の開発において、実行例間で変動する場合があるシステム関連及び事業関連の制約の遵守など、開発担当者らの特定の目標を達成するために数多くの実行固有の意思決定を行う必要があることを認識されたい。さらに、このような開発作業は、複雑かつ時間が掛かることがあり得るが、それでも、本開示の恩恵を有する当業者にとって設計、作製、及び製造の日常的な仕事になることを認識されたい。
【0013】
本開示は、遊園地用回転木馬ライドシステム及び方法に関する。回転木馬ライドシステムは、回転式プラットフォームとともに回転する複数のフィギュア(例えば、ライド利用客用座席)を含むことができる。複数のフィギュアは、複数のフィギュアが回転式プラットフォームとともに回転する際に回転式プラットフォームに対して上下移動することができる。従来のシステムにおいて、複数のフィギュアは、ライド利用客の乗車及び降車中に回転式プラットフォームに対して様々な垂直高さにある場合がある。現在、このような既存のシステムは、ライド利用客の乗車及び降車の遅延を引き起こす場合がありこと、及び/又は、複数のフィギュアの特定のフィギュアをライド利用客に望ましくないものにする場合があることが認識されている。例えば、一部のライド利用客は、上昇位置(例えば、最高位置)にある複数のフィギュアのいずかに乗降するのに苦労する場合がある。
【0014】
従って、特定の開示された実施形態は、複数のフィギュアをライド利用客の乗車及び降車中に回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めする回転木馬ライドシステム及び方法に関する。これを達成するために、回転木馬ライドシステムは、複数のフィギュアをライド動作中に(例えば、回転式プラットフォームの回転中に)回転式プラットフォームに対して上下移動させ、複数のフィギュアを乗車及び降車動作中に(例えば、ライド利用客が複数のフィギュアを乗り降りすることを可能にするために回転式プラットフォームが静止している間に)回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするリフトシステムを含むことができる。
【0015】
以上を考慮して、
図1は、1又は2以上の環状軌道を有するリフトシステム12を含む回転木馬ライドシステム10の実施形態の斜視図である。また、図示するように、回転木馬ライドシステム10は、各々がそれぞれの支柱20(例えば、剛性支柱)及びそれぞれの台車22を含むそれぞれの支持システム18によって支持される又はその上に取り付けられた複数のフィギュア16(例えば、ライド利用客用座席)を含む。また、回転木馬ライドシステム10は、ライド利用客が乗車及び降車動作中に複数のフィギュア16に到達するために進む(例えば、歩く)回転式プラットフォーム24を含む。各支柱20は、回転式プラットフォーム24のそれぞれの開口部26を通って延び、従って、回転軸28(例えば、中心軸)周りの回転式プラットフォーム24の回転によって、複数のフィギュア16が回転駆動される。説明及び画像明瞭化を助けるために、
図1には複数のフィギュア16及び対応する構成要素(例えば、支持システム18)の一部のみが示されている。しかしながら、複数のフィギュア16及び対応する構成要素は、回転式プラットフォーム24の周りの様々な場所に分散配置できることを認識されたい。
【0016】
例示する実施形態において、リフトシステム12は、1又は2以上の環状軌道14が回転木馬ライドシステム10の縦軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して上昇したライド位置(ride position)30(例えば、上昇位置)にある。垂直軸32は、回転軸28に平行とすることができる。図示するように、ライド位置30において、1又は2以上の環状軌道14の各々は、リフトシステム12の支持フレーム36内に形成されたそれぞれの環状間隙34を通って延びることができる。例えば、1又は2以上の環状軌道14の各々の少なくとも一部は、垂直軸32に沿って支持フレーム36に対して上昇させることができる。ライド位置30において、台車22は、1又は2以上の環状軌道14で支持することができる。加えて、ライド動作中の回転式プラットフォーム24の回転中、台車22の各々は、1又は2以上の環状軌道14に沿って移動することができる。例えば、台車22の各々は、1又は2以上の環状軌道14がライド位置30にある間、1又は2以上の環状軌道14の表面40(例えば、上面)に接触する1又は2以上の車輪38(例えば、中央車輪)を含むことができ、その後、1又は2以上の車輪38は、ライド動作中の回転式プラットフォーム24の回転中に1又は2以上の環状軌道14の表面40に沿って移動する(例えば、転動する)ことができる。
【0017】
図示するように、1又は2以上の環状軌道14は、1又は2以上の環状軌道14の円周方向に(例えば、円周方向の軸42に沿って)延びる起伏を有することができる。起伏は、ライド動作中に、複数のフィギュア16に、回転式プラットフォーム24に対して垂直軸32に沿って上下移動させる。例えば、回転式プラットフォーム24の回転によって、複数のフィギュア16及び取り付けられたそれぞれの支持システム18が回転駆動され、その結果、複数のフィギュア16に回転式プラットフォーム24に対して垂直軸32に沿って上下移動させるために、台車22は、1又は2以上の環状軌道14の起伏に沿って移動する。
【0018】
起伏は、任意の数(例えば、1、2、3、4、5、6、又は7以上)の山領域44及び谷領域46を形成することができる。例示する実施形態において、各山領域44は、垂直軸32に沿って支持フレーム36及び/又は谷領域46に対して第1の高さ50を含む。しかしながら、山領域44は、垂直軸32に沿って支持フレーム36及び/又は谷領域46に対して異なる高さを有することを認識されたい。さらに、例示する実施形態において、谷領域46は、支持フレーム36の表面52(例えば、上面)と略同一平面である。しかしながら、谷領域46の一部又は全部は、垂直軸32に沿って支持フレーム36の表面52に対してオフセットさせる(例えば、同じ又は異なるレベルで高くする又は低くする)ことができることを認識されたい。
【0019】
リフトシステム12は、全体的にライド利用客の視界から隠すことができる。例えば、1又は2以上の環状軌道14、支持フレーム36、及び支持システム18の少なくとも一部(例えば、台車22)は、回転式プラットフォーム24の垂直方向下方に配置されるカバー54によって取り囲まれるか又は覆われる、及び/又は、地中に形成された受け部56(例えば、開口又は穴)の中に配置される。従って、ライド利用客が回転木馬ライドシステム10に接近し、乗車及び降車動作時に回転式プラットフォーム24を横切って進み、ライド動作時に複数のフィギュア16に乗る場合、ライド利用客は、少なくとも1又は2以上の環状軌道14、支持フレーム36、及び支持システム18の少なくとも一部(例えば、台車22)を見ることはできない。回転式プラットフォーム24、カバー54、及び受け部56を取り囲む地面の少なくとも一部分は、説明を容易にするために及びリフトシステム12の構成要素の視覚化を可能にするために、概して透明で示されているが、回転式プラットフォーム24、カバー54、及び受け部56を取り囲む地面は、リフトシステム12の構成要素を隠すために透明とすることができないことを認識されたい。
【0020】
例示する実施形態には3つの環状軌道14が示されているが、任意の適切な数(例えば、1、2、3、4、5、又は6以上)の環状軌道14を設けることができることを認識されたい。加えて、回転木馬ライドシステム10は、ライド利用客がライド動作中に保持するハンドル58又は他の構造体を含むことができるが、回転木馬ライドシステム10は、複数のフィギュア16から垂直方向上方に延びる何らかの支柱がなくてもよい。例えば、複数のフィギュア16は、複数のフィギュア16から垂直方向下方に延びるそれぞれの支柱20によってのみ支持することができ、複数のフィギュア16は、天井から又は複数のフィギュア16の垂直方向上方のフレーム構造体から垂下する何らかの支柱によって支持しなくてもよい。しかしながら、一部の実施形態において、回転木馬ライドシステム10は、複数のフィギュア16から垂直方向上方に延び、さらに天井から又は複数のフィギュア16の垂直方向上方のフレーム構造体から垂下されるか又はこれを通って延びる支柱を含むことができる。
【0021】
図2は、リフトシステム12がライド位置30にある
図1の回転木馬ライドシステム10の一部の斜視図である。図示するように、複数のフィギュア16は、各々がそれぞれの支柱20及びそれぞれの台車22を含むそれぞれの支持システム18によって支持されるか又はその上に取り付けられる。各支柱20は、回転式プラットフォーム24のそれぞれの開口部26を通って延びる。
【0022】
図示するように、ライド位置30において、1又は2以上の環状軌道14の各々は、支持フレーム36内に形成されたそれぞれの環状間隙34から垂直方向上方に延びることができ、台車22は、1又は2以上の環状軌道14で支持することができる。加えて、ライド動作中の回転式プラットフォーム24の回転中、台車22の各々は、1又は2以上の環状軌道14に沿って(例えば、1又は2以上の環状軌道14の表面40に沿って接触しながら移動する1又は2以上の車輪38を介して)移動することができる。
【0023】
1又は2以上の環状軌道14は、ライド動作中に垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して複数のフィギュア16に上下移動させる起伏を有することができる。起伏は、山領域44及び谷領域46を含むことができる。例示する実施形態において、各山領域44は、垂直軸32に沿って支持フレーム36及び/又は谷領域46に対して第1の高さ50を含み、谷領域46は、支持フレーム36の表面52と略同一平面である。しかしながら、山領域44及び谷領域46は、何らかの様々な形状及び寸法を有することができる。
【0024】
図3は、リフトシステム12が乗車/降車位置60にある
図2の回転木馬ライドシステム10の一部の斜視図である。乗車/降車位置60において、1又は2以上の環状軌道14は、垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して低くなっている。図示するように、乗車/降車位置60において、1又は2以上の環状軌道14の各々は、支持フレーム36内に形成されたそれぞれの環状間隙34から離脱される。すなわち、1又は2以上の環状軌道14の各々は、垂直軸32に沿って支持フレーム36に対して低くなっている。
【0025】
乗車/降車位置60において、台車22は、支持フレーム36で支持することができる。例えば、台車22の各々は、支持フレーム36の表面52に接触する1又は2以上の車輪62(例えば、外側車輪)を含むことができる。さらに、乗車/降車位置60において、1又は2以上の車輪38は、1又は2以上の環状軌道14上で支持されない及び/又は1又は2以上の環状軌道14に接触しない。支持フレーム36の表面52が回転式プラットフォーム24に平行であり、垂直軸32に対して直交する平面であるので、複数のフィギュア16の各々は、リフトシステム12が乗車/降車位置60にある間、垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して同じ垂直高さ64とすることができる。
【0026】
動作時、回転木馬ライドシステム10は、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間で連続的に移動することができる。開示されたリフトシステム12は、例えば、ライド利用客が複数のフィギュア16に乗り降りするのを容易にすることによって、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間での効率的な遷移を可能にすることができる。例えば、乗車動作中、回転式プラットフォーム24は静止することができ、リフトシステム12は、1又は2以上の環状軌道14が支持フレーム36内のそれぞれの環状間隙34から離脱される乗車/降車位置60とすることができる。従って、複数のフィギュア16の全ては、垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して同じ垂直高さ64である。
【0027】
ライド利用客が複数のフィギュア16に乗ると、リフトシステム12は、1又は2以上の環状軌道14が支持フレーム36のそれぞれの環状間隙34を通って延びて垂直軸32に対して支持フレーム36から垂直方向上方に延びる、ライド位置30に適合させることができる。その後、1又は2以上の環状軌道14の起伏に起因して、複数のフィギュア16は、回転式プラットフォーム24に対して異なる垂直高さとなる(例えば、複数のフィギュア16のうちの第1のフィギュアは、山44の1つに位置して第1の高さとなることができ、複数のフィギュア16のうちの第2のフィギュアは、谷46の1つに位置して第2の高さとなることができ、及び/又は、複数のフィギュアのうちの第3のフィギュアは、山44の1つと谷46の1つとの間に位置して第3の高さとなることができる)。回転式プラットフォーム24は回転することができ、これにより、複数のフィギュア16が回転駆動され、複数のフィギュア16に結合された台車22は、1又は2以上の環状軌道14の起伏に沿って進む。従って、ライド動作中、複数のフィギュア16は、回転式プラットフォーム24とともに回転することができ、また、垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して上下移動することができる。ライド動作後、回転式プラットフォーム24は、回転を中止することができ、降車動作のために静止位置に移動することができる。その後、リフトシステム12は、1又は2以上の環状軌道14が支持フレーム36のそれぞれの環状間隙34から離脱される乗車/降車位置60に適合させることができる。従って、複数のフィギュア16の全て(例えば、ライド動作中にリフトシステム12によって昇降された複数のフィギュア106の全て)は、回転木馬ライドシステム10の降車を容易にするために垂直軸32に沿って回転式プラットフォーム24に対して同じ垂直高さ64にある。
【0028】
乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間で遷移する上記のステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができることを認識されたい。例えば、ライド利用客が複数のフィギュア16に乗ると、回転式プラットフォーム24は、リフトシステム12がライド位置30に適合する前に又はその間に回転することができる。同様に、ライド動作後、回転式プラットフォーム24は、リフトシステム12が乗車/降車位置60に適合した後に又はその間に回転を中止するか又は回転を遅くすることができる。
【0029】
加えて、回転式プラットフォーム24の回転及びリフトシステム12の調整は、制御システム(例えば、電子制御システム)によって連係させる及び制御することができることを認識されたい。例えば、
図4を参照すると、制御システム70は、プロセッサ74及び記憶装置76を有する制御装置72を含むことができる。制御装置72は、リフトシステム12を例示するライド位置30と乗車/降車位置60(
図3)との間で調整する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ78(例えば、リニアアクチュエータ)に提供することができる。また、制御装置72は、回転式プラットフォーム24を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ80に提供することができる。制御装置72は、入力デバイス82を介して(例えば、ライドオペレータから)入力を受け取り、この入力に応答してアクチュエータ78、80に制御信号を提供するように構成することができる。例えば、制御装置72は、ライド利用客が複数のフィギュア16に乗り、乗車動作が完了していることを示す入力を受け取ることができる。これに応答して、制御装置72は、リフトシステム12をライド位置30に調整する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ78に提供することができ、その後、何らかの後続の時間に(例えば、リフトシステム12がライド位置30に到達した後に)、制御装置72は、回転式プラットフォーム24を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ80に提供することができる。上述したように、乗車動作とライド動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。例えば、乗車動作が完了しているという入力の受け取りに応答して、制御装置72は、リフトシステム12がライド位置30に適合する前に又はその間に回転式プラットフォーム24を回転駆動する制御信号をアクチュエータ80に提供することができる。
【0030】
特定のステップは、タイマーで(例えば、時間調整スケジュールで)自動化及び/又は制御することができる。例えば、回転式プラットフォーム24の回転が始まると、回転は、時間周期(例えば、1分、2分、3分、4分、5分、又は6分以上など、所定の又はオペレータ設定時間周期)にわたって続くことができる。時間周期が終了すると、制御装置72は、回転式プラットフォーム24の回転を停止して回転式プラットフォーム24に降車動作の静止位置を取らせる制御信号を1又は2以上のアクチュエータ80に提供することができる。その後、何らか後続の時間に(例えば、回転式プラットフォーム24が静止した後に)、制御装置72は、リフトシステム12を、1又は2以上の環状軌道14が支持フレーム36内のそれぞれの環状間隙34から離脱される乗車/降車位置60に調整する制御信号を、1又は2以上のアクチュエータ78に提供することができる。上述したように、ライド動作と降車動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。例えば、ライド動作後、制御装置72は、リフトシステム12が乗車/降車位置60に適合した後に又はその間に回転式プラットフォーム24の回転を停止するか又は遅くする制御信号をアクチュエータ80に提供することができる。
【0031】
記憶装置76は、プロセッサ74によって実行可能な命令及び/又はデータ(例えば、時間周期)を記憶する1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、記憶装置76は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリー(ROM)、フラッシュメモリーなどの再書き込み可能不揮発性メモリー、ハードドライブ、光ディスクなどを含むことができる。加えて、プロセッサ74は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向けプロセッサ(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はその何らかの組み合わせとすることができる。
【0032】
制御システム70及びアクチュエータ78、80に加えて、
図4は、
図1~
図3に関して上述した回転木馬ライドシステム10の様々な構造的特徴部を示す。例えば、
図4は、複数のフィギュア16を示し、支持システム18は、支柱20及び台車22、回転式プラットフォーム24、カバー54、及び受け部56を有する。また、
図4は、例えば、1又は2以上の環状軌道14及び支持フレーム36を有するリフトシステム12を示す。様々なアクチュエータ78、80は、単なる例示であり、開示された技術を可能にするために、何らかの数及び形式のアクチュエータを回転木馬ライドシステム10の周りの何らかの適切な場所に配置できることを認識されたい。
【0033】
図5は、回転木馬ライドシステム10で使用することができる1つの台車22の実施形態の斜視図である。図示するように、台車22は、環状軌道14(
図4)のそれぞれの上面に接触するように構成される複数の車輪38(例えば、一方が他方の前に配置された2つの車輪)を含む。また、台車22は、環状軌道14のそれぞれの側面に接触するように構成される複数の車輪84(例えば、互いの反対側に配置された2つの車輪)を含むことができ、これにより、台車22及びそれに結合された支柱20は、ライド動作中に安定化される。環状軌道14のそれぞれをライド動作中に車輪84の間に定められた空間86の中に受け入れることができる。また、例示する実施形態において、台車22は、支柱20に結合され、車輪38、84(例えば、それぞれの車軸で回転可能)を支持する台車フレーム88を含む。また、台車22は、底部90(例えば、横方向に延在する底部、台車フレーム88の反対の側面上に配置される)を含み、底部90は、車輪38、84の横方向外方に延び、乗車/降車動作中に支持フレーム36(
図3)の表面52に接触してその上に載るように構成されたそれぞれの表面(例えば、下面)を有する。底部90は、支持フレーム36の表面52に接触してその上に載るが、車輪38は、環状軌道14のそれぞれの上面から分離され、従って、台車22は、転動することが阻止され、環状軌道14のそれぞれに対して静止位置に維持される。
【0034】
図6は、シャトル組立体104(例えば、可動コア)を有するリフトシステム102を含む回転木馬ライドシステム100の実施形態の側面図である。また、図示するように、回転木馬ライドシステム100は、各々がそれぞれの支持システム108によって支持されるか又はその上に取り付けられた複数のフィギュア106(例えば、ライド利用客用座席)を含み、支持システム108は、それぞれの支柱110(例えば、剛性支柱)及び/又はそれぞれのケーブル112(例えば、可撓デーブル)を含むことができる。また、回転木馬ライドシステム10は、ライド利用客が乗車及び降車動作中に複数のフィギュア106に到達するために進む(例えば、歩く)回転式プラットフォーム114を含むことができる。各支柱110は、回転式プラットフォーム114に結合すること、及び/又は、回転式プラットフォーム114のそれぞれの開口部116を通って延びることができ、従って、回転軸117(例えば、中心軸)周りの回転式プラットフォーム114の回転によって、複数のフィギュア106が回転駆動される。
【0035】
例示する実施形態において、リフトシステム102は、乗車/降車位置120(例えば、中心が合った位置)にあり、ここでは、シャトル組立体104は、回転木馬ライドシステム100の回転式プラットフォーム114、複数のフィギュア106、及び/又は中心支柱121に対して中心が合っている(例えば、同軸である)。乗車/降車位置120において、複数のフィギュア106は、回転木馬ライドシステム100の垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して同じ垂直高さ118とすることができる。垂直軸123は、回転軸117に平行とすることができる。図示するように、ケーブル112の各々は、天井構造体124(例えば、フレーム)に結合されてここから垂下したそれぞれの第1の滑車122(例えば、溝付プーリー、フック、ループ)及びシャトル組立体104の支持ブロック128に結合されたそれぞれの第2の滑車126(例えば、溝付プーリー、フック、ループ)に広がる。各ケーブル112のそれぞれの第1の端部130は、それぞれの支柱110及び/又はそれぞれのフィギュア106に結合することができ、各ケーブル112のそれぞれの第2の端部132は、シャトル組立体104のプレート134(例えば、下部プレート、可動プレート)に結合することができる。
【0036】
一部の実施形態において、アクチュエータ136は、プレート134の垂直位置を調整するために設けることができ、結果として、垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対する複数のフィギュア106の各々の垂直高さを調整する。例えば、
図7は、リフトシステム102が中間位置138にある回転木馬ライドシステム100の側面図である。図示するように、アクチュエータ136は、プレート134を、矢印140の方向に垂直軸123に沿ってシャトル組立体104の支持ブロック128から離れて、回転式プラットフォーム114に向かって駆動することができる。ケーブル112の第2の端部132がプレート134に結合されているので、ケーブル112は、滑車122、126上で引っ張られ、その結果、複数のフィギュア106は、垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して持ち上げられる(例えば、複数のフィギュア106の全ては、垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して別の同じ垂直高さ142に同時に持ち上げられる)。
【0037】
複数のフィギュア106が
図7に関して図示及び説明するように持ち上げられるか否かを問わず、シャトル組立体104は、ライド動作中に、複数のフィギュア106に、回転式プラットフォーム114の回転中に垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して上下移動させるために、回転式プラットフォーム114に対して横方向に移動することができる。例えば、
図8は、リフトシステム102がライド位置150(例えば、横方向にオフセットした位置)にある回転木馬ライドシステム100の側面図である。ライド位置150において、シャトル組立体104は、横軸153に沿って、回転木馬ライドシステム100の回転式プラットフォーム114、複数のフィギュア106、及び/又は中心支柱121に対して横方向にオフセットされる。例えば、シャトル組立体104は、シャトル組立体104の回転軸156(例えば、中心軸)から回転式プラットフォーム114の第1の縁点158までの第1の距離154が、シャトル組立体104の回転軸156から第1の縁点158から直径的に反対側にある回転式プラットフォーム114の第2の縁点162までの第2の距離160と異なるように横方向に位置を変えることができる。シャトル組立体104は、回転式プラットフォーム114の回転軸117及びシャトル組立体104の回転軸156がもはや位置合わせされない(例えば、同軸ではない)ように横方向に位置を変えることができる。
【0038】
ライド動作中に、シャトル組立体104(滑車122、126を含む)、複数のフィギュア106、支持システム108、及び回転式プラットフォーム114は、円周方向164に一緒に回転することができる。この回転中、滑車122、126の各対の間の距離165は、シャトル組立体104及び取り付けられた第2の滑車126の横方向にオフセットした位置に起因して変動する。従って、この回転中にケーブル112が滑車122、126に沿って摺動するとき、複数のフィギュア106は、垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して上下移動する。例えば、例示する実施形態において、シャトル組立体104の第1の側166にある場合の滑車122、126の第1の対間の距離65は、シャトル組立体104の第2の側168にある場合の滑車122、126の第1の対間の距離65よりも大きい。従って、複数のフィギュア106の各々は、シャトル組立体104の第1の側166にある場合に上昇した位置(例えば、回転式プラットフォーム114に対して最高位置)にあることになり、シャトル組立体104の第2の側168にある場合に降下した位置(例えば、回転式プラットフォーム114に対して最低位置)にあることになる。
【0039】
図9は、シャトル組立体104の側断面図であり、
図10は、シャトル組立体104の斜視図である。図示するように、ケーブル112の各々は、それぞれの第1の滑車122及びそれぞれの第2の滑車126の周りに延びる。ケーブル112の各々は、それぞれの第2の端部132を含み、これは、プレート134に結合するために支持ブロック128を通過することができる。図示するように、支持ブロック128は。ケーブル112の各々のためのそれぞれの通路又は開口170を含むことができ、プレート134は、ケーブル112の各々のための複数の開口172を有する多孔プレートとすることができる。従って、ケーブル112は、支持ブロック128によってカバーすること及び/又はプレート134にしっかりと取り付けることができる(例えば、複数の開口172を通って延びてプレート134の下面に取り付けることによって)。一部の実施形態において、プレート134は、アクチュエータ136に結合され、アクチュエータ136は、
図7に関して説明するように複数のフィギュア106を移動させるためにプレート134を支持ブロック128に対して昇降させることができる。加えて、図示するように、第2の滑車126は、支持ブロック128の周縁部の周りの個別の位置で支持することができ、支持ブロック128の複数の段(例えば、垂直レベル又はステップ)で支持される。この構成は、リフトシステム102が多数のフィギュア16の位置を調整すること及びケーブルの絡み合いに抗することを可能にすることができる。
【0040】
動作時、回転木馬ライドシステム100は、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間で連続的に移動することができる。開示されたリフトシステム102は、例えば、ライド利用客が複数のフィギュア16に乗り降りすることをより容易にすることによって、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間での効率的な遷移を可能にすることができる。例えば、乗車動作中、回転式プラットフォーム114は静止することができ、リフトシステム102は、シャトル組立体104が回転式プラットフォーム114と位置合わせされて回転式プラットフォーム114に対して中心が合っている乗車/降車位置120とすることができる。従って、複数のフィギュア106は、全て、垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して同じ垂直高さ118である。
【0041】
ライド利用客が複数のフィギュア106に乗ると、リフトシステム102は、随意的に複数のフィギュア16を中間位置138に調整することができる。付加的に又は代替的に、リフトシステム102は、ライド位置150に適合させることができ、この位置では、シャトル組立体104は、横軸153に沿って、回転木馬ライドシステム100の回転式プラットフォーム114、複数のフィギュア106、及び/又は中心支柱121から横方向にオフセットされる。シャトル組立体104の横方向にオフセットした位置及び回転中に結果として生じる滑車122、126の各対の間の異なる距離65に起因して、複数のフィギュア106は、回転中に垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して上下移動することができる。一部の実施形態において、シャトル組立体104の横方向のオフセット位置は、ライド動作中に変わることができる。例えば、シャトル組立体104は、ライド動作中、回転木馬ライドシステム100の回転式プラットフォーム114、複数のフィギュア106、及び/又は中心支柱121に対して複数の異なるオフセット位置に移動することができる(例えば、中心が合った位置から異なる距離で、及び/又は中心支柱121の周囲の周りの異なる場所で)。一部の実施形態において、シャトル組立体104の横方向オフセット位置及び/又は移動は、別個のライド動作中に様々とすることができる。このような構成は、ライド動作中、より変化する及び/又は予測できない上下移動をもたらすことができる。
【0042】
ライド動作に続いて、回転式プラットフォーム114は、回転を中止して降車動作のために静止位置に移動することができる。その後、リフトシステム102は、回転式プラットフォーム114と位置合わせされてこれに対して中心が合うようにシャトル組立体104の位置を変えることによって、乗車/降車位置120に適合することができる。従って、複数のフィギュア106の全て(例えば、ライド動作中にリフトシステム102によって昇降された複数のフィギュア106の全て)は、回転木馬ライドシステム100の降車を容易にするために垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム114に対して同じ垂直高さ118にある。
【0043】
上述したように、一部の実施形態において、アクチュエータ136は、複数のフィギュア106を乗車動作後でライド動作前に別の同じ垂直高さ142に移動させるようにプレート134を調整することができる。乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間で遷移する上記のステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができることを認識されたい。例えば、ライド利用客が複数のフィギュア106に乗ると、回転式プラットフォーム114は、リフトシステム102がライド位置150に適合する前に又はその間に回転することができる。同様に、ライド動作後、回転式プラットフォーム114は、リフトシステム120が乗車/降車位置60に適合した後に又はその間に回転を中止するか又は回転を遅くすることができる。
【0044】
加えて、回転式プラットフォーム114の回転及びリフトシステム102の調整は、制御システム(例えば、電子制御システム)によって連係させる及び制御することができることを認識されたい。例えば、
図8を参照すると、制御システム180は、プロセッサ184及び記憶装置186を有する制御装置182を含むことができる。制御装置182は、
図7に関して上述したように、プレート134を調整する制御信号をアクチュエータ136などの1又は2以上のアクチュエータに提供することができる。制御装置182は、リフトシステム102を例示するライド位置150と乗車/降車位置120(
図6)との間で調整するために、シャトル組立体104の移動(例えば、横方向の移動及び/又は回転)を引き起こす制御信号を1又は2以上のアクチュエータ188に提供することができる。制御装置182は、回転式プラットフォーム114を回転駆動する及び/又は他の構成要素(例えば、天井構造体124及び取り付けられた第1の滑車122)を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ190に提供することができる。制御装置182は、入力デバイス82を介して(例えば、ライドオペレータから)入力を受け取り、この入力に応答してアクチュエータ136、188に制御信号を提供するように構成することができる。例えば、制御装置182は、ライド利用客が複数のフィギュア106に乗り、乗車動作が完了していることを示す入力を受け取ることができる。これに応答して、制御装置182は、リフトシステム102をライド位置150に調整する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ188に提供することができ、その後、何らかの後続の時間に(例えば、リフトシステム102がライド位置150に到達した後に)、制御装置182は、シャトル組立体104、回転式プラットフォーム114、及び他の構成要素を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ188、190に提供することができる。上述したように、乗車動作とライド動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。例えば、乗車動作が完了しているという入力の受け取りに応答して、制御装置182は、リフトシステム102がライド位置150に適合する前に又はその間に複数の構成要素を回転駆動する制御信号をアクチュエータ188、190に提供することができる。
【0045】
特定のステップは、タイマー(例えば、時間調整スケジュール)で自動化及び/又は制御することができる。例えば、回転式プラットフォーム114の回転が始まると、回転は、時間周期(例えば、1分、2分、3分、4分、5分、又は6分以上など、所定の又はオペレータ設定時間周期)にわたって続くことができる。時間周期が終了すると、制御装置182は、降車動作のために回転を停止させる制御信号を1又は2以上のアクチュエータ188、190に提供することができる。その後、何らかの後続の時間に(例えば、回転式プラットフォーム114及び他の構成要素が静止した後に)、制御装置182は、リフトシステム102を、シャトル組立体104が回転式プラットフォーム114と位置合わせされて回転式プラットフォーム114に対して中心が合っている乗車/降車位置120に調整する制御信号を、1又は2以上のアクチュエータ188に提供することができる。上述したように、ライド動作と降車動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。例えば、ライド動作後、制御装置182は、リフトシステム102が乗車/降車位置120に適合した後に又はその間に回転式プラットフォーム114の回転を停止するか又は遅くする制御信号をアクチュエータ188、190に提供することができる。様々なアクチュエータ188、190は、単なる例示であり、開示された技術を可能にするために、何らかの数及び形式のアクチュエータを回転木馬ライドシステム100の周りの何らかの適切な場所に配置できることを認識されたい。
【0046】
記憶装置186は、プロセッサ184によって実行可能な命令及び/又はデータ(例えば、時間周期)を記憶する1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、記憶装置186は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリー(ROM)、フラッシュメモリーなどの再書き込み可能不揮発性メモリー、ハードドライブ、光ディスクなどを含むことができる。加えて、プロセッサ184は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向けプロセッサ(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はその何らかの組み合わせとすることができる。
【0047】
図11は、複数のアクチュエータ204を有するリフトシステム202を含む回転木馬ライドシステム200の実施形態の側面図である。また、図示するように、回転木馬ライドシステム200は、各々がそれぞれの支柱210(例えば、剛性支柱及び/又は可撓デーブル)を含むそれぞれの支持システム208によって支持された又はその上に取り付けられた複数のフィギュア206(例えば、ライド利用客用座席)を含む。また、回転木馬ライドシステム200は、ライド利用客が乗車及び降車動作中に複数のフィギュア206に到達するために進む(例えば、歩く)回転式プラットフォーム214を含むことができる。各支柱210は、回転式プラットフォーム214に結合すること、及び/又は、回転式プラットフォーム214のそれぞれの開口部216を通って延びることができ、従って、回転軸(例えば、中心軸)周りの回転式プラットフォーム214の回転によって、複数のフィギュア206が回転駆動される。
【0048】
複数のアクチュエータ204の各々は、複数のフィギュア206のうちの1つの移動を個別に駆動するように構成することができる。例えば、複数のアクチュエータ204の各々は、天井構造体218(例えば、フレーム)によって支持され、ライド動作中に回転式プラットフォーム214が回転する場合にそれぞれの支柱210に取り付けられたそれぞれのフィギュア206を回転式プラットフォーム214に対して昇降させるように動作するリニアアクチュエータを含むことができる。別の実施例として、複数のアクチュエータ204の各々は、ライド動作中に回転式プラットフォーム214が回転する場合にそれぞれのフィギュア206を回転式プラットフォーム214に対して昇降させるために、それぞれの支柱210(例えば、可撓デーブル)を交互に巻き上げる及び巻き戻すためのスプールを回転させるロータリーアクチュエータを含むことができる。複数のアクチュエータ204は、回転式プラットフォーム214によって支持すること、又は、回転式プラットフォーム214に位置するか又はその垂直方向下方に位置することができることを認識されたい。
【0049】
動作時、回転木馬ライドシステム200は、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間で連続的に移動することができる。開示されたリフトシステム202は、例えば、ライド利用客が複数のフィギュア206に乗り降りすることをより容易にすることによって、乗車動作、ライド動作、及び降車動作の間での効率的な遷移を可能にすることができる。例えば、乗車動作中、回転式プラットフォーム214は静止することができ、リフトシステム202は、複数のフィギュア206が回転木馬ライドシステム200の垂直軸224に沿って回転式プラットフォーム214に対して同じ垂直高さ222に位置決めされる乗車/降車位置220とすることができる。垂直軸224は、回転式プラットフォーム224の回転軸に平行とすることができる。ライド利用客が複数のフィギュア206に乗ると、リフトシステム202は、回転式プラットフォーム214の回転中に複数のフィギュア206を垂直軸123に沿って回転式プラットフォーム214に対して上下移動するように複数のアクチュエータ204を作動させることができる。ライド動作に続いて、回転式プラットフォーム214は、回転を中止して降車動作のために静止位置に移動することができる。その後、リフトシステム202は、回転木馬ライドシステム200の降車を容易にするために、複数のフィギュア206(例えば、ライド動作中にリフトシステム202によって昇降された複数のフィギュア206の全て)を垂直軸224に沿って回転式プラットフォーム214に対して同じ垂直高さ222に位置決めするために乗車/降車位置220に適合することができる。
【0050】
乗車動作、ライド動作、及び降車動の作間で遷移する上記のステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができることを認識されたい。例えば、ライド利用客が複数のフィギュア206に乗ると、回転式プラットフォーム214は、リフトシステム202がライド位置に適合する前に又はその間に回転することができる。同様に、ライド動作後、回転式プラットフォーム214は、リフトシステム220が乗車/降車位置220に適合した後に又はその間に回転を中止するか又は回転を遅くすることができる。
【0051】
加えて、回転式プラットフォーム214の回転及びリフトシステム202の調整は、制御システム(例えば、電子制御システム)によって連係させる及び制御することができることを認識されたい。例えば、
図11を参照すると、制御システム230は、プロセッサ234及び記憶装置236を有する制御装置232を含むことができる。制御装置232は、個別に複数のフィギュア206を昇降させる制御信号を複数のアクチュエータ204に提供することができる。また、制御装置232は、回転式プラットフォーム214を回転駆動する及び/又は他の構成要素(例えば、天井構造体218)を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ238に提供することができる。制御装置232は、入力デバイス240を介して(例えば、ライドオペレータから)入力を受け取り、この入力に応答して制御信号をアクチュエータ204、238に提供するように構成することができる。例えば、制御装置232は、ライド利用客が複数のフィギュア206に乗り、乗車動作が完了していることを示す入力を受け取ることができる。これに応答して、制御装置232は、複数のフィギュア206を回転式プラットフォーム214に対して昇降させる制御信号を複数のアクチュエータ204に提供すること、及び回転式プラットフォーム214及び他の構成要素を回転駆動する制御信号を1又は2以上のアクチュエータ238に提供することができる。上述したように、乗車動作とライド動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。
【0052】
特定のステップは、タイマー(例えば、時間調整スケジュール)で自動化及び/又は制御することができる。例えば、回転式プラットフォーム214の回転が始まると、回転は、時間周期(例えば、1分、2分、3分、4分、5分、又は6分以上など、所定の又はオペレータ設定時間周期5)にわたって続くことができる。時間周期が終了すると、制御装置232は、降車動作のために回転を停止させる制御信号を1又は2以上のアクチュエータ238に提供することができる。また、制御装置232は、複数のフィギュア206の全てが回転式プラットフォーム214に対して同じ垂直高さ222にある乗車/降車位置220にリフトシステム202を調整するための制御信号を、複数のアクチュエータ238に提供することができる。上述したように、ライド動作と降車動作との間で遷移するステップは、何らかの適切な順序で及び/又は同時に実行することができる。様々なアクチュエータ204、238は、単なる例示であり、開示された技術を可能にするために、何らかの数及び形式のアクチュエータを回転木馬ライドシステム200の周りの何らかの適切な場所に配置できることを認識されたい。
【0053】
記憶装置236は、プロセッサ234によって実行可能な命令及び/又はデータ(例えば、時間周期)を記憶する1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、記憶装置236は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリー(ROM)、フラッシュメモリーなどの再書き込み可能不揮発性メモリー、ハードドライブ、光ディスクなどを含むことができる。加えて、プロセッサ234は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向けプロセッサ(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はその何らかの組み合わせとすることができる。
【0054】
図12は、本明細書で開示された回転木馬ライドシステムのいずれかを含む回転木馬ライドシステムを動作させる方法250の実施形態の流れ図である。本明細書で開示された方法250は、ブロックによって表された様々なステップを含む。方法の少なくとも一部のステップは、本明細書で開示された制御システムのいずれかなどのシステムによって自動化された手順として実行することができることに留意されたい。流れ図ではステップを特定の順序で示すが、ステップは、何らかの適切な順序で実行することができ、特定のステップは、適切な場合には同時に実行することができることを理解されたい。さらに、方法250にステップを追加すること又はそこから省略することができる。
【0055】
ステップ252において、リフトシステムは、乗車動作中に、複数のフィギュアを回転木馬ライドシステムの回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに位置決めするように制御することができる。ステップ254において、リフトシステムは、ライド動作中に、回転式プラットフォーム及び複数のフィギュアの回転中に、複数のフィギュアを垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して上下移動するように制御することができる。例えば、複数のフィギュアの各々は、ライド動作中に、垂直軸に沿って回転式プラットフォームに対して異なる垂直高さとすることができる。特に、複数のフィギュアの第1のフィギュアのそれぞれの垂直高さは、ライド動作中に変動することができ、複数のフィギュアのうちの第1のフィギュアのそれぞれの垂直高さは、特定の時間に及び/又はライド動作を通して、複数のフィギュアのうちの第2のフィギュアのそれぞれの垂直高さと異なることができる。ステップ256において、リフトシステムは、降車動作中に複数のフィギュアを回転式プラットフォームに対して同じ垂直高さに戻すように制御することができる。方法250のさらなる詳細は、
図1~
図11及び対応する説明を参照して理解することができる。
【0056】
本明細書では、開示された実施形態の特定の特徴のみを図示及び説明してきたが、当業者であれば多くの修正及び変更を想起するであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神の範囲に入るすべてのそのような修正及び変更をカバーすることが意図されていることを理解されたい。さらに、開示さえた実施形態の特定の要素は、互いと結合又は交換することができることを理解されたい。
【0057】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0058】
10 回転木馬ライドシステム
12 リフトシステム
14 環状軌道
16 フィギュア
18 支持システム
20 支柱
22 台車
24 回転式プラットフォーム
26 開口部
28 回転軸
30 ライド位置
34 環状間隙
36 支持フレーム
40 表面
44 山領域
46 谷領域
50 第1の高さ
52 表面
54 カバー
56 受け部