(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】リソース位置の確定方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20240829BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240829BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240829BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240829BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W24/10
H04W72/20
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2022185764
(22)【出願日】2022-11-21
(62)【分割の表示】P 2020557213の分割
【原出願日】2018-05-07
【審査請求日】2022-12-09
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-521466(JP,A)
【文献】特表2016-516336(JP,A)
【文献】Nokia,CR to 38.214 capturing the RAN1#92bis meeting agreements,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805796,2018年05月04日
【文献】Ericsson,Summary of views on CSI reporting v1,3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805531,2018年04月18日
【文献】OPPO,Remaining issues on CSI reporting,3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1806848,2018年05月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用されるリソース位置の確定方法であって、
チャネル状態情報(CSI)の報告時刻の位置する第一のアップリンクタイムスロットに基づいて、前記CSIの報告時刻に対応する第二のダウンリンクタイムスロットを確定することと、
タイムスロットオフセットを取得することであって、前記タイムスロットオフセットが、時間領域において、CSI基準リソースの前記第二のダウンリンクタイムスロットの位置に対するタイムスロットオフセットであることと、
前記第二のダウンリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づき、前記CSI基準リソースの時間領域位置を確定することと、を含
み、
【請求項2】
前記第二のダウンリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づき、前記CSI基準リソースの時間領域位置を確定することは、
前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて、第三のダウンリンクタイムスロットを取得することと、
前記第三のダウンリンクタイムスロットを前記CSI基準リソースの時間領域位置として確定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイムスロットオフセットを取得することは、
CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に基づいて、
前記タイムスロットオフセットを確定することを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に基づいて、
前記タイムスロットオフセットを確定することは、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に対応するサブ搬送波間隔に基づいて、
前記タイムスロットオフセットを確定することを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含む、
請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告をさらに含む、
請求項3-5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
第一の情報を受信することと、
前記第一の情報に基づいて、前記CSI報告構成情報を取得することと、をさらに含む、
請求項3-6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
通信システムにおける端末装置であって、処理ユニットを備え、
前記処理ユニットが、
チャネル状態情報(CSI)の報告時刻の位置する第一のアップリンクタイムスロットに基づいて、前記CSIの報告時刻に対応する第二のダウンリンクタイムスロットを確定することと、
タイムスロットオフセットを取得することであって、前記タイムスロットオフセットが、時間領域において、CSI基準リソースの前記第二のダウンリンクタイムスロットの位置に対するタイムスロットオフセットであることと、
前記第二のダウンリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づき、前記CSI基準リソースの時間領域位置を確定することと、を実行するように構成され
、
端末装置。
【請求項9】
前記処理ユニットが、
前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて、第三のダウンリンクタイムスロットを取得することと、
前記第三のダウンリンクタイムスロットを前記CSI基準リソースの時間領域位置として確定することと、を実行するようにさらに構成される、
請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記処理ユニットが、具体的に、
CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に基づいて、
前記タイムスロットオフセットを確定するように構成される、
請求項8又は9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記処理ユニットが、具体的に、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に対応するサブ搬送波間隔に基づいて、
前記タイムスロットオフセットを確定するように構成される、
請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成をさらに含む、
請求項10又は11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告をさらに含む、
請求項10-12のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項14】
前記端末装置は、さらに送受信機が含み、
前記送受信機が、第一の情報を受信するように構成され、
前記処理ユニットが、前記第一の情報に基づいて、前記CSI報告構成情報を取得するようにさらに構成される、
請求項10-13のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項15】
ネットワーク装置に適用されるリソース位置の確定方法であって、
端末装置へ第一の情報を送信することであって、前記第一の情報に少なくともCSI報告構成情報が含まれ、前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成がタイムスロットオフセットを確定し、前記タイムスロットオフセットが、時間領域において、CSI基準リソースの第二のダウンリンクタイムスロットの位置に対するタイムスロットオフセットであること、を含
み、
【請求項16】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成が
前記タイムスロットオフセットを確定することは、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に対応するサブ搬送波間隔が
前記タイムスロットオフセットを確定することを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含む、
請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告をさらに含む、
請求項15又は16に記載の方法。
【請求項19】
第三のダウンリンクタイムスロットにより前記CSI基準リソースの時間領域位置を確定し、前記第三のダウンリンクタイムスロットが前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引うことで取得される、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
通信システムにおけるネットワーク装置であって、通信ユニットを備え、
前記通信ユニットが、
第一の情報を送信することであって、前記第一の情報に少なくともCSI報告構成情報が含まれ、前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成がタイムスロットオフセットを確定し、前記タイムスロットオフセットが、時間領域において、CSI基準リソースの第二のダウンリンクタイムスロットの位置に対するタイムスロットオフセットであること、を実行するように構成され
、
【請求項21】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成が
前記タイムスロットオフセットを確定することは、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成に対応するサブ搬送波間隔が
前記タイムスロットオフセットを確定することを含む、
請求項20に記載のネットワーク装置。
【請求項22】
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含む、
請求項20又は21に記載のネットワーク装置。
【請求項23】
前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告をさらに含む、
請求項20又は21に記載のネットワーク装置。
【請求項24】
第三のダウンリンクタイムスロットにより前記CSI基準リソースの時間領域位置を確定し、前記第三のダウンリンクタイムスロットが前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引うことで取得される、
請求項20に記載のネットワーク装置。
【請求項25】
コンピュータ記憶媒体であって、コンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令が一つ以上のプロセッサにより実行される時に、前記一つ以上のプロセッサに
請求項1-7又は請求項15-19のいずれか一項に記載される方法のステップを実行させる、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術分野に関し、特にリソース位置の確定方法、端末装置、ネットワーク装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
NRにおいて、異なるnumerology(パラメーターセット)が取り込まれており、異なるnumerologyは、周波数領域におけるサブ搬送波間隔が異なり、時間領域における各タイムスロット(slot)の時間長も異なる。アップリンク及びダウンリンクで異なるnumerologyが採用された場合、アップリンク及びダウンリンクのタイムスロット(slot)の数は異なる。チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)の報告は、1つのCSI基準リソース(reference resource)に基づいて参照する必要があり、そしてCSI基準リソースの位置が、報告時刻とnCQI_ref(つまり、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセット)によって共同で決定される。
【0003】
現在、標準において、異なるnumerologyにおけるnCQI_refの値のみが示されるが、このnumerologyが、アップリンク報告のnumerologyに基づいて決定されるか、其れともダウンリンク測定のnumerologyに基づいて決定されるかは示されていない。また、アップリンク及びダウンリンクで異なるnumerologyが採用された場合、報告時刻とnCQI_refに基づいて複数のダウンリンクサブフレームを得る可能性があり、そのため、どのダウンリンクサブフレームがCSI基準リソースであるかを確定するかのは解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例はリソース位置の確定方法、端末装置、ネットワーク装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例による端末装置に適用されるリソース位置の確定方法は、
CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定することであって、前記タイムスロットオフセットが、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを表すことと、
少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定することとを含む。
【0006】
本発明の実施例によるネットワーク装置に適用されるリソース位置の確定方法は、
端末装置へ少なくとも1つの第一の情報を送信することと、前記第一の情報に、ダウンリンク測定リソース構成とアップリンク報告リソース構成を少なくとも含むCSI報告構成情報を少なくとも含ませることを含む。
【0007】
本発明の実施例による端末装置は、
CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを表すためのタイムスロットオフセットを確定し、少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定するように構成される第一の処理ユニットを備える。
【0008】
本発明の実施例によるネットワーク装置は、
端末装置へ少なくとも1つの第一の情報を送信し、前記第一の情報に、ダウンリンク測定リソース構成とアップリンク報告リソース構成を少なくとも含むCSI報告構成情報を少なくとも含ませるように構成される第二の通信ユニットを備える。
【0009】
本発明の実施例による端末装置は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するためのメモリとを備え、
ここで、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に、前記方法のステップを実行するように構成される。
【0010】
本発明の実施例によるネットワーク装置はプロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリとを備え、
ここで、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に、前記方法のステップを実行するように構成される。
【0011】
本発明の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令が実行される時に、前記方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例の技術的技術案により、端末装置は、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成により、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットの値を取得し、さらにタイムスロットオフセットに基づいてCSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、これにより、CSIの計算を正確に行うことが保証され、システム効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例によるリソース位置の確定方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例による端末装置の構成構造図である。
【
図3】本発明の実施例によるハードウェアアーキテクチャ図で
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の特徴と技術的内容をより詳しく理解することができるために、以下に図面と組み合わせて本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付の図面が例示のみを目的としており、本発明の実施例を限定することに用いられない。
【0015】
実施例1、
本発明の実施例による端末装置に適用されるリソース位置の確定方法は、
図1に示すように、下記のステップを含む、
ステップ101において、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定し、前記タイムスロットオフセットが、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを表す。
【0016】
ステップ102において、少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定する。
【0017】
ステップ101を実行する前に、前記方法はさらに、
ネットワーク側から送信された第一の情報を受信することと、前記第一の情報に基づき、少なくとも1つのCSI報告構成情報を取得することとを含む。
【0018】
具体的には、前記CSI報告構成情報はさらに周期的報告、又は準周期的CSI報告、又は非周期的CSI報告を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるアップリンク報告リソース構成は、報告する時のPUCCHのリソース構成、及び/又は、報告する時のPUSCHリソース構成を含む。
【0019】
前記PUCCHのリソース構成がPUCCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよく、PUSCHのリソース構成がPUSCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよい。当然、PUCCH又はPUSCHのリソース配置はさらに他のパラメーターを含むことができるが、本実施例で網羅的に挙げられない。
【0020】
上記ステップ101において、CSI報告構成に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定することは、以下のいくつかの具体的な処理方式を含むことができる。
【0021】
方式1において、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0022】
具体的には、周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成のサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_ref(CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセット)の値を得る。
【0023】
ここで、テーブル検索操作における対応するテーブルは、予め設定されたサブ搬送波間隔とタイムスロットオフセットに対応する第一のテーブルであってもよい。
【0024】
説明すべきこととして、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する方式について、上記のテーブル検索以外、他の処理方法が存在してもよく、例えば、予め設定された対応関係によって確定することができ、例えば、PUSCH又はPUCCHに対応するサブ搬送波間隔1がタイムスロットオフセット1に対応し、サブ搬送波間隔2がタイムスロットオフセット2に対応するように予め設定される。また、予め設定された計算式に基づいて計算することもでき、例えば、サブ搬送波間隔とタイムスロットオフセットとの対応関係に応じて、計算式を設定し、異なるサブ搬送波間隔と対応するパラメーターとに基づいて、タイムスロットオフセットを計算することができ、ここで、設定された計算式が実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0025】
方式2において、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、CSI報告構成情報に対応するダウンリンク測定リソースのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0026】
具体的には、周期的報告又は準周期的報告である場合、該CSI報告に対応するダウンリンク測定リソースのサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_refの値を取得する。
【0027】
つまり、本方式では、ダウンリンク測定リソースのリソース構成はさらにサブ搬送波間隔を含むことができる。
【0028】
同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0029】
方式3において、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成及びCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0030】
具体的には、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成及びCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成のうちの最小又は最大のサブ搬送波間隔に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを得ることができる。
【0031】
例えば、報告する時のPUCCH又はPUSCHとCSI報告に対応するダウンリンク測定リソースの最小又は最大のサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_refの値を得ることができる。同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0032】
方式4において、CSI報告が非周期的報告である場合、CSIの計算時間に基づいて、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得する。
【0033】
例えば、PUSCH(又はPUCCH)を介して報告する時に、非周期的CSIをPUSCHを介して報告する場合、Z’(つまり、非周期的CSI報告のためのCSIの計算時間)によってnCQI_refの値を取得する。
【0034】
ここで、Z’は、端末がCSIを測定するためのCSI-RS又はCSI-IMのより後ろの最後の一つのシンボルから、PUSCHを介して報告する時までの必要なシンボル数で表すことができる。
【0035】
方式5において、端末の報告能力によって前記端末装置がサポートできるタイムスロットオフセットの値をネットワーク側に通知する場合、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのサブ搬送波間隔によって、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、CSI報告構成情報に対応するダウンリンク測定リソースのサブ搬送波間隔によってCSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成とCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成のうちの最小又は最大のサブ搬送波間隔に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
のうちのいずれかの一つに基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0036】
具体的には、端末の報告能力によって該端末がサポートできるnCQI_refの値を基地局に通知することができ、端末は上記方式1、方式2、方式3のいずれかの1つの方式に従ってテーブル検索してnCQI_refの値を得る。
【0037】
同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0038】
上記技術案の説明に基づき、ステップ102において、少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定し、即ち、端末が、報告する時刻のPUCCH又はPUSCHのslot n(第一のタイムスロット)及びnCQI_refに基づいて、CSI基準リソース(reference resource)の時間領域位置を確定することは、以下の複数の処理シーンを含むことができる。
【0039】
シーン1において、報告する時刻のPUCCH又はPUSCHの第一のアップリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて第二のアップリンクタイムスロットを得て、前記第二のアップリンクタイムスロットに対応する第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置とする。
【0040】
具体的には、上記方式1で処理してタイムスロットオフセットを得る時に、まずslot n(第一のアップリンクタイムスロット)の前のn番目のnCQI_ref、即ちn-nCQI_refが位置するslotを得て、次に該タイムスロットに対応するダウンリンクslotを得る。
【0041】
さらに、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該アップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前であるタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0042】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である有効のタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0043】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0044】
つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後であるタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0045】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0046】
つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である有効のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0047】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定する。
【0048】
又は、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、予め設定された計算式、第一のアップリンクタイムスロット、及びタイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を計算することができる。
【0049】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、
時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
のうちのいずれかの方式に基づいて、対応するダウンリンクタイムスロットを少なくとも2つの帯域幅部分(BWP)のCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0050】
つまり、複数のダウンリンクタイムスロットが該アップリンクタイムスロットに対応する場合、それぞれ上記の4つの方式に従って対応するダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。上記の4つの方式のうち少なくとも1つを用いることができる。
【0051】
シーン2において、報告する時刻のPUCCH又はPUSCHの第一のアップリンクタイムスロットに対応する第二のダウンリンクタイムスロットを確定し、前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて得られた第三のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置とする。
【0052】
つまり、上記方式2を用いてタイムスロットオフセットを得る時に、まずslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応するダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)を得て、ダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)の前のnCQI_refが位置するタイムスロット、つまりn’-nCQI_refをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0053】
さらに、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、1番前の第二のダウンリンクタイムスロットを選択して、第三のダウンリンクタイムスロットを計算するためのものとする。
【0054】
つまり、複数のダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)がアップリンクslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応する場合、1番前のダウンリンクslot n’を選択してCSI基準リソースを計算するためのものとする。
【0055】
又は、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、最後の第二のダウンリンクタイムスロットを選択して、第三のダウンリンクタイムスロットを計算するためのものとする。
【0056】
つまり、複数のダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)がアップリンクslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応する場合、最後のダウンリンクslot n’を選択して、第三のダウンリンクタイムスロットを計算するためのものとし、それによってCSI基準リソースを確定する。
【0057】
又は、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定する。つまり、複数の第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、予め設定された計算式を用いて計算することができる。
【0058】
シーン3において、前記タイムスロットオフセットに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるか否かを判定し、ダウンリンクサブ搬送波間隔である場合、
前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定すること、
時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
のうちの一つに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0059】
つまり、上記の方式3に基づいてタイムスロットオフセットを計算する場合、まずnCQI_refに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるかを判定し、ダウンリンクサブ搬送波間隔である場合、上記のいくつかの方法の少なくとも1つに従ってCSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0060】
また、前記タイムスロットオフセットに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるか否かを判定し、アップリンクサブ搬送波間隔である場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、アップリンクサブ搬送波間隔である場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択するという方法に従ってCSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0061】
最後、ステップ102の後、確定されたCSI基準リソースの時間領域位置に基づき、CSIを計算してPUCCH又はPUSCHリソースによって報告する。
【0062】
これから分かるように、上記技術案により、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成により、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットの値を取得し、さらにタイムスロットオフセットに基づいてCSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、これにより、CSIの計算を正確に行うことが保証され、システム効率が向上する。
【0063】
実施例2、
本発明の実施例によるリソース位置の確定方法は、ネットワーク装置に適用される。前記方法は、端末装置へ少なくとも1つの第一の情報を送信することと、前記第一の情報に、ダウンリンク測定リソース構成とアップリンク報告リソース構成を少なくとも含むCSI報告構成情報を少なくとも含ませることとを含む。
【0064】
具体的には、前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告、又は非周期的報告であることをさらに含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるアップリンク報告リソース構成は、報告する時のPUCCHのリソース構成、及び/又は、報告する時のPUSCHリソース構成を含む。
【0065】
前記PUCCHのリソース構成がPUCCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよく、PUSCHのリソース構成が、PUSCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよい。当然、PUCCH又はPUSCHのリソース配置はさらに他のパラメーターを含むことができるが、本実施例で網羅的に挙げられない。
【0066】
それに対応して、端末機器側では、CSI報告構成に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定し、さらに少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、即ち端末はPUCCH又はPUSCHを介して報告する時のslot n(第一のアップリンクタイムスロット)及びnCQI_refに基づいて、CSI基準リソース(基準リソース)の時間領域位置を確定し、確定されたCSI基準リソースの時間領域位置に基づき、CSIを計算してPUCCH又はPUSCHリソースによって報告することができる。
【0067】
これから分かるように、上記技術案により、端末装置は、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成により、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットの値を取得し、さらにタイムスロットオフセットに基づいてCSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、これにより、CSIの計算を正確に行うことが保証され、システム効率が向上する。
【0068】
実施例3、
上記実施例に基づき、本実施例はさらに具体的な処理シーンを、テーブル1を参照して説明し、即ち異なるnumerology(パラメーターセット)が存在し、CSI報告にCRIが含まれ又は含まれない(w/o)場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値がslotsを単位とし、
アップリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzである場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値が実施例1における方式1に基づいて確定されてもよく、つまり、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値をアップリンクサブ搬送波間隔に基づいて、4又は5と確定することができる。
【表1】
【0069】
実施例4
上記実施例に基づき、本実施例はさらに具体的な処理シーンを、テーブル2を参照して説明し、即ちCSI報告にCRIが含まれ又は含まれない(w/o)場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値がmsを単位とし、
CSI報告にCRIが含まれなく、且つアップリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzである場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値を実施例1における方式1に基づいて確定することができ、まずCRIが含まれないタイムスロットオフセット4msを取得し、次にアップリンクサブ搬送波間隔に基づいて、1msに含まれるslot数を4として取得し、これによりnCQI_refを4slotsとして取得することができる。
【表2】
【0070】
実施例5、
上記実施例に基づき、本実施例はさらに具体的な処理シーンを、テーブル3を参照して説明し、即ちCSI報告にCRIが含まれ又は含まれない(w/o)場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値がmsを単位とし、
CSI報告にCRIが含まれなく、且つアップリンクサブ搬送波間隔が30KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzである場合、nCQI_ref(タイムスロットオフセット)の値を実施例1における方式1に基づいて確定することができ、まずCRIが含まれないタイムスロットオフセット4msを取得し、次にダウンリンクサブ搬送波間隔に基づいて、1msに含まれるslot数を4として取得し、これによりnCQI_refを16slotsとして取得することができる。
【表3】
【0071】
実施例6、
テーブル4を参照して説明し、アップリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzであり、アップリンクでCSIを報告するslotがslot5であると仮定し、
nCQI_ref(タイムスロットオフセット)は、アップリンクサブ搬送波間隔に基づいて取得され、その値が4であり、この時に上記実施例におけるシーン1に従って、5から4を差し引いて1を得て、1を対応する第二のアップリンクタイムスロット、即ちアップリンクSlot1とすることができ、
テーブル4において、アップリンクslot1が第一のダウンリンクタイムスロットSlot1、2、3、4に対応し、この時、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択するという原則に従って、slot1を選択してダウンリンクCSI基準リソースの位置するslotとする。
【表4】
【0072】
なお、本実施例では、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置とするという原則で処理するが、実際の処理中、さらに時間的に最も前である且つ有効の第一のダウンリンクタイムスロットを選択し、又は、時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットを選択し、又は時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットを選択するという処理原則で、CSI基準リソースの時間領域位置を確定することもできる。
【0073】
例えば、依然として上記のテーブルを参照して、時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットを選択する場合、タイムスロット4を選択する可能性がある。また、タイムスロット1が無効であり、タイムスロット2が有効であり、タイムスロット3が有効であると仮定すると、時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットを選択すれば、最終的にタイムスロット2を選択する可能性があり、時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットを選択すれば、最終的にタイムスロット3を選択する可能性がある。
【0074】
実施例7、
テーブル5を参照して説明し、アップリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzであり、アップリンクでCSIを報告するslotがslot5であると仮定し、
【表5】
【0075】
実施例8、
テーブル6を参照すると、ダウンリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、アップリンクサブ搬送波間隔が60KHzであり、アップリンクでCSIを報告するslotがslot18であると仮定し、
【表6】
【0076】
実施例9、
テーブル7を参照すると、アップリンクサブ搬送波間隔が15KHzであり、ダウンリンクサブ搬送波間隔が60KHzであり、アップリンクでCSIを報告するslotがslot5であると仮定し、
【表7】
【0077】
実施例10、
本発明の実施例による端末装置は、
図2に示すように、
CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを表すためのタイムスロットオフセットを確定し、少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定するように構成される第一の処理ユニット21を備える。
【0078】
前記端末装置はさらに、
ネットワーク側から送信された第一の情報を受信するように構成される第一の通信ユニット22を備え、
それに対応して、前記第一の処理ユニット21は、前記第一の情報に基づき、少なくとも1つのCSI報告構成情報を取得する。
【0079】
具体的には、前記CSI報告構成情報は、CSI報告が周期的報告、又は準周期的報告、又は非周期的報告であることをさらに含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるアップリンク報告リソース構成は、報告する時のPUCCHのリソース構成、及び/又は、報告する時のPUSCHリソース構成を含む。
【0080】
前記PUCCHのリソース構成がPUCCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよく、PUSCHのリソース構成がPUSCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよい。当然、PUCCH又はPUSCHのリソース配置はさらに他のパラメーターを含むことができるが、本実施例で網羅的に挙げられない。
【0081】
CSI報告構成に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定することは、以下のいくつかの具体的な処理方式を含むことができる。
【0082】
方式1において、第一の処理ユニット21は、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0083】
具体的には、周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成のサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_ref(CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセット)の値を得る。
【0084】
ここで、テーブル検索操作における対応するテーブルは、予め設定されたサブ搬送波間隔とタイムスロットオフセットに対応する第一のテーブルであってもよい。
【0085】
説明すべきこととして、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する方式について、上記のテーブル検索以外、他の処理方法が存在してもよく、例えば、予め設定された対応関係によって確定することができ、例えば、PUSCH又はPUCCHに対応するサブ搬送波間隔1がタイムスロットオフセット1に対応し、サブ搬送波間隔2がタイムスロットオフセット2に対応するように予め設定される。また、予め設定された計算式に基づいて計算することもでき、例えば、サブ搬送波間隔とタイムスロットオフセットとの対応関係に応じて、計算式を設定し、異なるサブ搬送波間隔と対応するパラメーターに基づいてタイムスロットオフセットを計算することができ、ここで、設定された計算式が実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0086】
方式2において、第一の処理ユニット21は、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、CSI報告構成情報に対応するダウンリンク測定リソースのリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0087】
具体的には、周期的報告又は準周期的報告である場合、該CSI報告に対応するダウンリンク測定リソースのサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_refの値を取得する。
【0088】
つまり、本方式では、ダウンリンク測定リソースのリソース構成はさらにサブ搬送波間隔を含むことができる。
【0089】
同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0090】
方式3において、第一の処理ユニット21は、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成とCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0091】
具体的には、CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成とCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成のうちの最小又は最大のサブ搬送波間隔に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを得ることができる。
【0092】
例えば、報告する時のPUCCH又はPUSCH及びCSI報告に対応するダウンリンク測定リソースの最小又は最大のサブ搬送波間隔によって、テーブル検索してnCQI_refの値を得ることができる。
【0093】
同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0094】
方式4において、第一の処理ユニット21は、CSI報告が非周期的報告である場合、CSIの計算時間に基づいてCSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得する。
【0095】
例えば、PUSCH(又はPUCCH)を介して報告する時に、非周期的CSIがPUSCHを介して報告されると、Z’(つまり、非周期的CSI報告のためのCSIの計算時間)によってnCQI_refの値を取得する。
【0096】
ここで、Z’は、端末がCSIを測定するためのCSI-RS又はCSI-IMのより後ろの最後の一つのシンボルから、PUSCHを介して報告する時までの必要なシンボル数で表すことができる。
【0097】
方式5において、第一の処理ユニット21は、端末の報告能力によって前記端末装置がサポートできるタイムスロットオフセットの値をネットワーク側に通知する場合、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのサブ搬送波間隔によって、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、CSI報告構成情報に対応するダウンリンク測定リソースのサブ搬送波間隔によってCSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
CSI報告が周期的報告又は準周期的報告である場合、報告する時のPUCCH又はPUSCHのリソース構成とCSI報告情報に対応するダウンリンク測定時のリソース構成の最小又は最大のサブ搬送波間隔に基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを取得すること、
のうちのいずれかの一つに基づき、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットを確定する。
【0098】
具体的には、端末の報告能力によって該端末がサポートできるnCQI_refの値を基地局に通知することができ、端末は上記方式1、方式2、方式3のいずれかの1つの方式に従ってテーブル検索してnCQI_refの値を得る。
【0099】
同様に、本方式におけるテーブル検索の処理方式は置き換えられてもよく、具体的な置き換え処理が方式1と同じであり、ここで説明を省略する。
【0100】
上記技術案の説明に基づき、少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定し、即ち端末が報告する時刻のPUCCH又はPUSCHのslot n(第一のタイムスロット)及びnCQI_refに基づいてCSI基準リソース(reference resource)の時間領域位置を確定することも以下の複数の処理シーンを含むことができる。
【0101】
シーン1において、第一の処理ユニット21は、報告する時刻のPUCCH又はPUSCHの第一のアップリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて第二のアップリンクタイムスロットを得て、前記第二のアップリンクタイムスロットに対応する第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置とする。
【0102】
具体的には、上記方式1で処理してタイムスロットオフセットを得る時に、まずslot n(第一のアップリンクタイムスロット)の前のn番目のCQI_ref、即ちn-nCQI_refの位置するslotを得て、次に該アップリンクslotに対応するダウンリンクslotを得る。
【0103】
さらに、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該アップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前であるタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0104】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最も前である有効のタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0105】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0106】
つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後であるタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0107】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0108】
つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが該第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、時間的に最後である有効のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0109】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定する。
【0110】
つまり、このような複数の第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、計算式、第一のアップリンクタイムスロット、及びタイムスロットオフセットを予め設定してCSI基準リソースの時間領域位置を計算することができる。
【0111】
又は、少なくとも2つの第一のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、
時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
のうちの少なくとも1つに基づいて、対応するダウンリンクタイムスロットを少なくとも2つの帯域幅部分(BWP)のCSI基準リソースの時間領域位置として選択する
つまり、複数のダウンリンクタイムスロットが該アップリンクタイムスロットに対応する場合、それぞれ上記の4つの方式に従って対応するダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。上記の4つの方式のうち少なくとも1つを用いることができる。
【0112】
シーン2において、第一の処理ユニット21は、報告する時刻のPUCCH又はPUSCHの第一のアップリンクタイムスロットに対応する第二のダウンリンクタイムスロットを確定し、前記第二のダウンリンクタイムスロットから前記タイムスロットオフセットを差し引いて得られた第三のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置とする。
【0113】
つまり、上記方式2を用いてタイムスロットオフセットを得る時に、まずslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応するダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)を得て、ダウンリンクslotn’(第二のダウンリンクタイムスロット)の前のnCQI_ref、即ちn’-nCQI_refの位置するタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。
【0114】
さらに、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、1番前の第二のダウンリンクタイムスロットを選択して、第三のダウンリンクタイムスロットを計算するためのものとする。
【0115】
つまり、複数のダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)がアップリンクslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応する場合、1番前のダウンリンクslot n’をCSI基準リソース(reference resource)を選択して計算するためのものとする。
【0116】
又は、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、最後の第二のダウンリンクタイムスロットを選択して、第三のダウンリンクタイムスロットを計算するためのものとする。
【0117】
つまり、複数のダウンリンクslot n’(第二のダウンリンクタイムスロット)がアップリンクslot n(第一のアップリンクタイムスロット)に対応する場合、最後のダウンリンクslot n’を選択して、第三のダウンリンクスロットを計算するためものとし、それによって、CSI基準リソースを確定する。
【0118】
又は、少なくとも2つの第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定する。つまり、複数の第二のダウンリンクタイムスロットが第一のアップリンクタイムスロットに対応する場合、予め設定された計算式を用いて計算することができる。
【0119】
シーン3において、第一の処理ユニット21は、前記タイムスロットオフセットに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるか否かを判定し、ダウンリンクサブ搬送波間隔である場合、
前記第一のアップリンクタイムスロット及び前記タイムスロットオフセットに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を確定すること、
時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最も前である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
時間的に最後である有効の第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択すること、
のうちの一つに基づいて、CSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0120】
つまり、上記の方式3に基づいてタイムスロットオフセットを計算する場合、まずnCQI_refに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるかを判定し、ダウンリンクサブ搬送波間隔である場合、上記のいくつかの方法の少なくとも1つに従ってCSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0121】
また、第一の処理ユニット21は、前記タイムスロットオフセットに対応するサブ搬送波間隔がダウンリンクサブ搬送波間隔であるか、其れともアップリンクサブ搬送波間隔であるか否かを判定し、アップリンクサブ搬送波間隔である場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する。つまり、アップリンクサブ搬送波間隔である場合、時間的に最も前である第一のダウンリンクタイムスロットをCSI基準リソースの時間領域位置として選択する方法に従ってCSI基準リソースの時間領域位置を計算する。
【0122】
最後、第一の処理ユニット21は、確定されたCSI基準リソースの時間領域位置に基づき、CSIを計算し、PUCCH又はPUSCHリソースによって報告する。
【0123】
これから分かるように、上記技術案により、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成により、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットの値を取得し、さらにタイムスロットオフセットに基づいてCSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、これにより、CSIの計算を正確に行うことが保証され、システム効率が向上する。
【0124】
実施例11、
本発明の実施例によるネットワーク装置は、端末装置へ少なくとも1つの第一の情報を送信し、前記第一の情報に、ダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成を少なくとも含むCSI報告構成情報を少なくとも前記第一の情報に含ませるように構成される第二の通信ユニットを備える。
【0125】
具体的には、前記CSI報告構成情報は、さらに周期的CSI報告、準周期的CSI報告、又は非周期的CSI報告を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成は、CSI報告に対応する測定リソースの構成を含み、
前記CSI報告構成情報に含まれるアップリンク報告リソース構成は、報告する時のPUCCHのリソース構成、及び/又は、報告する時のPUSCHリソース構成を含む。
【0126】
前記PUCCHのリソース構成がPUCCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよく、PUSCHのリソース構成が、PUSCHを介して報告する時のサブ搬送波間隔であってもよい。当然、PUCCH又はPUSCHのリソース配置はさらに他のパラメーターを含むことができるが、本実施例で網羅的に挙げられない。
【0127】
それに対応して、端末機器側では、CSI報告構成に含まれるダウンリンク測定リソース構成、及びアップリンク報告リソース構成に基づき、タイムスロットオフセットを確定し、さらに少なくとも前記タイムスロットオフセットに基づき、CSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、即ち端末は報告する時のPUCCH又はPUSCHのslot n(第一のアップリンクタイムスロット)及びnCQI_refに基づいてCSI基準リソース(reference resource)の時間領域位置を確定し、確定されたCSI基準リソースの時間領域位置に基づき、CSIを計算してPUCCH又はPUSCHリソースによって報告することができる。
【0128】
これから分かるように、上記技術案により、端末装置は、CSI報告構成情報に含まれるダウンリンク測定リソース構成及びアップリンク報告リソース構成により、CSI基準リソースの報告時刻に対するタイムスロットオフセットの値を取得し、さらにタイムスロットオフセットに基づいてCSI基準リソースの時間領域位置を確定することができ、これにより、CSIの計算を正確に行うことが保証され、システム効率が向上する。
【0129】
本発明の実施例による端末装置、又はネットワーク装置のハードウェア構成アーキテクチャは、
図3に示すように、少なくとも一つのプロセッサ31、メモリ32、少なくとも一つのネットワークインタフェース33を備える。各コンポーネントはバスシステム34を介して結合される。理解できるものとして、バスシステム34はこれらのコンポーネント間の接続通信を実現することに用いられる。バスシステム34はデータバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。しかしながら、説明を明確にするために、
図3では様々なバスシステムがバスシステム34として標識される。
【0130】
本発明の実施例におけるメモリ32が揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むことができることは理解可能である。
【0131】
いくつかの実施形態では、メモリ32は、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はそれらの拡張セット即ちオペレーティングシステム321及びアプリケーションプログラム322を記憶する。
【0132】
ここで、前記プロセッサ31は、上記実施例形態1又は2の方法のステップを処理できるように構成され、ここでは説明を省略する。
【0133】
本発明の実施例における上記装置は、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用されると、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実施例における技術的技術案は本質的に又は従来技術に寄与する部分がソフトウェア製品の形で具現化されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品が1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本発明の様々な実施例に記載される方法の全て又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。前記記憶媒体はUSBフラッシュドライブ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。このようにして、本発明の実施例は、いかなる特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されない。
【0134】
本発明の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令が実行される時に、前記実施形態1又は2の方法のステップを実現する。
【0135】
本発明の好ましい実施例は例示の目的で開示されたが、当業者は様々な改善、追加及び置換を理解することができ、したがって、本発明の範囲が上記の実施例に限定されるべきではない。