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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】関節機構、多関節装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 19/00 20060101AFI20240829BHJP
   B25J 17/00 20060101ALI20240829BHJP
   F16H 1/14 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
B25J19/00 C
B25J17/00 A
F16H1/14
B25J17/00 K
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023510954
(86)(22)【出願日】2022-03-17
(86)【国際出願番号】 JP2022012415
(87)【国際公開番号】W WO2022209984
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-07-14
(31)【優先権主張番号】P 2021057986
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深町 勝嗣
(72)【発明者】
【氏名】外川 圭司
(72)【発明者】
【氏名】大澤 洋
【審査官】神山 貴行
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-098463(JP,A)
【文献】実開平04-013285(JP,U)
【文献】特開昭62-028194(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112008741(CN,A)
【文献】特開昭59-166493(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 19/00
B25J 17/00
F16H 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1軸方向を中心軸とする第1傘歯車と、
前記第1傘歯車に噛み合うと共に前記第1軸方向に交差する第2軸方向を中心軸とする第2傘歯車と、
前記第1傘歯車に噛み合うと共に前記第2軸方向を中心軸とし、前記第2歯車に対向して配置される第3傘歯車と、
前記第1軸方向に沿って延びると共に前記第1傘歯車を支持する第1支持軸と、前記第2軸方向に沿って延びると共に前記第2傘歯車及び前記第3傘歯車を支持する第2支持軸と、を含む支持部材と、
前記第1支持軸に設けられる第1規制部と、
前記第2傘歯車に設けられる第2規制部と、
前記第1傘歯車に設けられ、前記第1規制部に対して前記第1軸方向を中心に相対的に回転可能な第1被規制部と、
前記第2支持軸に設けられ、前記第2規制部に対して前記第2軸方向を中心に相対的に回転可能な第2被規制部と、
を有し、
前記第1規制部は、当該第1規制部に対する前記第1被規制部の相対的な回転における回転軌跡の延長上に設けられ、前記第1被規制部の可動範囲を第1-1可動範囲に規制し、
前記第2規制部は、当該第2規制部に対する前記第2被規制部の相対的な回転における回転軌跡の延長上に設けられ、前記第2被規制部の可動範囲を第2-1可動範囲に規制する、
関節機構であって、
前記第1規制部又は前記第1被規制部の少なくともいずれか一方に取り付けられており、前記第1被規制部の可動範囲を前記第1-1可動範囲よりも狭い第1-2可動範囲とする第1可動範囲規定部材と、
前記第2規制部又は前記第2被規制部の少なくともいずれか一方に取り付けられており、前記第2被規制部の可動範囲を前記第2-1可動範囲よりも狭い第2-2可動範囲とする第2可動範囲規定部材と、
を有する関節機構。
【請求項2】
前記第1被規制部は、前記第1傘歯車のうち前記第1軸方向と同軸に形成される中心穴の内周面に設けられている、
請求項に記載の関節機構
【請求項3】
記第1傘歯車の背面側には、前記関節機構とは別部材が連結される被連結部が設けられている、
請求項1又は2に記載の関節機構。
【請求項4】
前記第2被規制部は、前記第2支持軸のうち前記第2傘歯車の背面側から突出する突出部に設けられている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の関節機構。
【請求項5】
前記第1可動範囲規定部材は、少なくとも前記第1被規制部に取り付けられている、
請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構。
【請求項6】
前記第2可動範囲規定部材は、少なくとも前記第2規制部に取り付けられている、
請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構。
【請求項7】
請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構を少なくとも2以上含む多関節装置であって、
前記少なくとも2以上の前記関節機構は、第1関節機構と第2関節機構を含み、
前記第1可動範囲規定部材及び前記第2可動範囲規定部材は、前記第1関節機構と前記第2関節機構の少なくとも一方に取り付けられている、
多関節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、関節機構、多関節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には関節を含むロボットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-117858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、可動範囲が異なる関節機構を作製するには、それぞれの可動範囲に応じた機構をそれぞれ作製する必要が生じることとなる。また、関節機構の継続的な使用により可動範囲を規制する部位が摩耗等により劣化した場合、関節機構全体を交換する必要が生じることとなる。さらに、1の装置の中に複数の関節機構を用いる場合、使用される部位や用途に応じて可動範囲の異なる複数の関節機構をそれぞれ作製する必要が生じることとなる。これらはいずれもコストの増加に繋がるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示で提案する関節機構は、基部と、該基部に対して相対的に回転する回転部とを備える関節機構であって、前記回転部と共に回転する被規制部と、前記被規制部の回転軌跡の延長上に設けられており、前記基部に対する相対的な前記被規制部の回転を第1可動範囲に規制する機能を備える規制部と、前記基部又は前記回転部のいずれか一方に取り付けられており、 前記被規制部の可動範囲を前記第1可動範囲よりも狭い第2可動範囲とする可動範囲規定部材と、を有する。この関節機構によると、コストを増加させることなく可動範囲を規定することができる。
【0006】
本開示で提案する多関節装置は、上記関節機構を少なくとも2以上含む多関節装置であって、前記少なくとも2以上の前記関節機構は、第1関節機構と第2関節機構を含み、前記可動範囲規定部材は、前記第1関節機構と前記第2関節機構の少なくとも一方に取り付けられている。この多関節装置によると、コストを増加させることなく、可動範囲が互いに異なる関節機構を含む多関節装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る多関節装置を後方斜め上から見た斜視図である。
図2】本実施形態に係る多関節装置を前方斜め上から見た斜視図である。
図3】本実施形態に係る多関節装置を左方から見た左側面図である。
図4】本実施形態に係る多関節装置を後方から見た背面図である。
図5】本実施形態の第1関節機構を後方斜め上から見た斜視図である。
図6】本実施形態の第1関節機構を前方斜め上から見た斜視図である。
図7】本実施形態の第1関節機構を後方から見た背面図である。
図8】本実施形態の第1関節機構の第2傘歯車、第3傘歯車、及びその周辺を示す斜視図である。
図9】本実施形態の第1傘歯車及びその周辺を左方から見た左側面図である。
図10図9のX-X切断線で切り取った切断面を示す断面図である。
図11】本実施形態の第1傘歯車を示す斜視図である。
図12図11に示す被規制部に可動範囲規定部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図13】軸ax12を中心に回転する被規制部、その被規制部の回転を規制する規制部、及びそれらの周辺を左方から見た左側面図である。
図14図13に示す規制部に可動範囲規定部材が取り付けられた状態を示す左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0009】
[全体構成の概要]
まず、図1図4を参照して、本実施形態に係る多関節装置1の全体構成の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る多関節装置を後方斜め上から見た斜視図である。図2は、本実施形態に係る多関節装置を前方斜め上から見た斜視図である。図3は、本実施形態に係る多関節装置を左方から見た左側面図である。図4は、本実施形態に係る多関節装置を後方から見た背面図である。
【0010】
以下の説明において、各図の矢印X1が示す方向を右方とし、矢印X2が示す方向を左方とし、矢印Y1が示す方向を前方とし、矢印Y2が示す方向を後方とし、矢印Z1が示す方向を上方とし、矢印Z2が示す方向を下方とする。図1図4においては、軸ax11及び軸ax22が前後方向に延びており、軸ax12及び軸ax32が左右方向に延びており、軸ax21及び軸ax31が上下方向に延びている状態を示している。なお、図中に示される各軸は実際に存在するものではなく、後述の各部が回転する際の回転中心に相当するものである。以下の説明において、図1図4に示す状態にある多関節装置1の姿勢を「基本姿勢」と呼ぶこととする。
【0011】
本実施形態において、多関節装置1は、第1関節機構10と、第2関節機構20と、第3関節機構30とを含んでいる。
【0012】
第1関節機構10は、一端に被連結部11を有しており、他端に連結部12を有している。第1関節機構10は、被連結部11を、軸ax11、及び軸ax11に直交する方向に延びる軸ax12を中心として連結部12に対して相対的に回転させる、いわゆる2軸一体型の関節機構である。
【0013】
同様に、第2関節機構20は、一端に被連結部21を有しており、他端に連結部22を有している。第2関節機構20は、被結部21を、軸ax21、及び軸ax21に直交する方向に延びる軸ax22を中心として連結部22に対して相対的に回転させる、いわゆる2軸一体型の関節機構である。同様に、第3関節機構30は、一端に被連結部31を有しており、他端に連結部32を有している。第3関節機構30は、被連結部31を、軸ax31、及び軸ax31に直交する方向に延びる軸ax32を中心として連結部32に対して相対的に回転させる、いわゆる2軸一体型の関節機構である。
【0014】
なお、本明細書においては、「回転」を、軸を中心として時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも円運動可能であって、かつ円運動可能な角度が360度未満である動作を意味して用いることとする。
【0015】
図1図4においては、第1関節機構10の連結部12が第2関節機構20の被連結部21に連結しており、第2関節機構20の連結部22が第3関節機構30の被連結部31に連結している構成を示している。このような構成により、被連結部21が連結部22に対して相対的に回転することにより、第1関節機構10が第2関節機構20に対して相対的に回転することとなる。また、被連結部31が連結部32に対して相対的に回転することにより、第1関節機構10及び第2関節機構20が第3関節機構に対して相対的に回転することとなる。
【0016】
[関節機構]
次に、図5図10を参照して、本実施形態の関節機構の詳細を、第1関節機構10を例に挙げて説明する。なお、第2関節機構20及び第3関節機構30は、第1関節機構10と同様の構成を有し、同様の動作がなされるものであるため、それらに関する詳細な説明については省略する。なお、図5図10においては、多関節装置1が図1等で示す基本姿勢にある状態における第1関節機構10を示している。
【0017】
図5は、本実施形態の第1関節機構を後方斜め上から見た斜視図である。図6は、本実施形態の第1関節機構を前方斜め上から見た斜視図である。図7は、本実施形態の第1関節機構を後方から見た背面図である。なお、図5図7においては、後述の各傘歯車を示すため図1図4で示した歯車カバーCの図示については省略している。なお、歯車カバーCは、後述の傘歯車が外部から視認されるのを抑制すると共に、粉塵等から傘歯車を保護するために設けられるものである。
【0018】
図8は、本実施形態の第1関節機構の第2傘歯車、第3傘歯車、及びその周辺を示す斜視図である。図9は、第1傘歯車及びその周辺を左方から見た左側面図である。図10は、図9のX-X切断線で切り取った切断面を示す断面図である。
【0019】
第1関節機構10は、主に、基部110と、回転部120とで構成される機構である。回転部120は、基部110に対して相対的に回転する。すなわち、第1関節機構10は、基部110が第1関節機構10以外の別部材に対して固定されている場合においては回転部120が回転し、回転部120が第1関節機構10以外の別部材に対して固定されている場合においては基部110が回転するように構成されている。以下の説明においては、基部110が第1関節機構10以外の別部材に固定されており、回転部120が回転する例について説明する。
【0020】
また、第1関節機構10は、支持部130を有している。なお、詳細については後述するが、回転部120が軸ax11を中心として回転する場合においては、支持部130は基部110の一部を構成し、回転部120が軸ax12を中心として回転する場合においては、支持部130は回転部120の一部を構成することとなる。すなわち、回転部120が軸ax11を中心として回転する場合、支持部130は回転部120に対して相対的に回転することなり、回転部120が軸ax12を中心として回転する場合、支持部130は基部110に対して相対的に回転することとなる。
【0021】
[関節機構:回転部120]
回転部120は、図9に示すように、上述の被連結部11と、第1傘歯車G1とを有している。被連結部11と第1傘歯車G1とは一体に構成されている。すなわち、被連結部11は、第1傘歯車G1と共に回転する。なお、図5図6においては、被連結部11の図示を省略している。
【0022】
第1傘歯車G1の回転中心が上述の軸ax11である。第1傘歯車G1の中心部には、後述の支持部130の第1支持軸131が挿通される軸受孔h1が形成されている。軸受孔h1は、第1傘歯車G1の背面側に貫通するように形成されているとよい(図6参照)。
【0023】
[関節機構:基部110]
基部110は、第1関節機構10の外装を構成する外装ハウジングHと、第2傘歯車G2と、第3傘歯車G3とを有している。第2傘歯車G2及び第3傘歯車G3の回転中心が上述の軸ax12である。
【0024】
第2傘歯車G2は、図5図10等に示すように、第1傘歯車G1に噛み合うと共に軸ax12を中心に回転するように設けられている。
【0025】
第2傘歯車G2は、図8図10に示すように、平歯車SG1と一体に構成されている。平歯車SG1は、駆動源である第1モータM1からの駆動力が入力されることとで回転する。第2傘歯車G2は、平歯車SG1と共に回転する。第1モータM1からの駆動力は減速ギア等を介して平歯車SG1に入力されるとよい。第1モータM1は、外装ハウジングH内に収容されているとよい。なお、第1モータM1の構造や配置の詳細についての説明は省略する。後述の第2モータM2についても同様とする。
【0026】
第2傘歯車G2の中心部には、後述の支持部130の第2支持軸132が挿通される軸受孔h2が形成されている。軸受孔h2は、平歯車SG1の背面側に貫通するように形成されている(図8参照)。
【0027】
第3傘歯車G3は、図7図10等に示すように、第1傘歯車G1に噛み合うと共に軸ax12方向において第2傘歯車G2に対向して配置されており、軸ax12を中心に回転するように設けられている。
【0028】
第3傘歯車G3は、図8図10に示すように、平歯車SG2と一体に構成されている。平歯車SG2は、第1モータM1とは別体の駆動源である第2モータM2からの駆動力が入力されることで回転する。第3傘歯車G3は、平歯車SG2と共に回転する。なお、第2モータM2からの駆動力は減速ギア等を介して平歯車SG2に入力されるとよい。
【0029】
第3傘歯車G3の中心部には、後述の支持部130の第2支持軸132が挿通される軸受孔h3が形成されている(図8参照)。
【0030】
なお、図10等においては、第2傘歯車G2が、径方向で分割された2つの部材から成る例について示すが、これは一例であり、1つの部材から成るものであっても構わない。第3傘歯車G3も同様である。
【0031】
[関節機構:支持部130]
支持部130は、軸ax11に沿って延びる第1支持軸131と、軸ax12に沿って延びる第2支持軸132と、を有する。第1支持軸131及び第2支持軸132は共に、円柱形状又は円筒形状を含む軸である。
【0032】
支持部130は、第1傘歯車G1、第2傘歯車G2、及び第3傘歯車G3を支持している。具体的には、支持部130の第1支持軸131は、第1傘歯車G1に形成される軸受孔h1に挿通されると共に第1傘歯車G1を支持している。また、支持部130の第2支持軸132は、第2傘歯車G2に形成される軸受孔h2及び第3傘歯車G3に形成される軸受孔h3に挿通されると共に第2傘歯車G2及び第3傘歯車G3を支持している。なお、図示は省略するが、第1支持軸131の外周面と、第1傘歯車G1の軸受孔h1の内周面との間にはベアリング等が設けられているとよい。同様に、第2支持軸132の外周面と、第2傘歯車G2の軸受孔h2の内周面及び第3傘歯車G3の軸受孔h3の内周面との間にはベアリング等が設けられているとよい。
【0033】
支持部130は、第1傘歯車G1、第2傘歯車G2、及び第3傘歯車G3とは別体である。すなわち、第1傘歯車G1は、軸ax11を中心として第1傘歯車G1の軸受孔h1の内周面が第1支持軸131の外周面に対して相対的に回転可能に第1支持軸131に支持されている。また、第2傘歯車G2は、軸ax12を中心として第2傘歯車G2の軸受孔h2の内周面が第2支持軸132の外周面に対して相対的に回転可能に第2支持軸132に支持されている。同様に、第3傘歯車G3は、軸ax12を中心として第3傘歯車G3の軸受孔h3の内周面が第2支持軸132の外周面に対して相対的に回転可能に第2支持軸132に支持されている。
【0034】
第2支持軸132は、図5等に示すように、外装ハウジングHの右上部HRと、外装ハウジングHの左上部HLとを架け渡すように、右上部HR及び左上部HLに設けられる軸受(不図示)に支持されている。なお、右上部HRは、図5図6に示すように、平歯車SG2を覆うカバー部C2を有している。カバー部C2は、外装ハウジングHの一部であり、平歯車SG2の外形に沿った有底の筒状である。また、左上部HLも同様に、平歯車SG1を覆うカバー部C1を有している。カバー部C1は、外装ハウジングHの一部であり、平歯車SG1の外形に沿った有底の筒状である。
【0035】
第2支持軸132は、図8等に示すように、軸受孔h2を貫通して平歯車SG1の背面側から突出している。また、第2支持軸132のうち平歯車SG1の背面側から突出する突出部には、軸ax12に直交する方向に延びる被規制部B2が取り付けられている。被規制部B2は、軸ax12を中心とする第2支持軸132の回転と共に回転するように第2支持軸132に取り付けられている。なお、被規制部B2の詳細については後述する。
【0036】
また、支持部130は、図5図8等に示すように、第1支持軸131と第2支持軸132とが交差する部分であって第2傘歯車G2と第3傘歯車G3との間に介在する介在部135を有している。第2傘歯車G2と第3傘歯車G3とは、介在部135により軸ax12が延びる方向における位置決めがなされている。介在部135は、第1支持軸131及び第2支持軸132と一体に構成されている。
【0037】
また、図8に示すように、介在部135には、第1支持軸131よりも径の大きい拡径部135aが第1支持軸131と一体に形成されている。また、拡径部135aの外周面には、軸ax11に直交する方向に延びる規制部A1が形成されている。なお、規制部A1の詳細については後述する。
【0038】
なお、図5図10においては省略するが、軸ax11が延びる方向における拡径部135aが形成される側の反対側に、図1等で示す歯車カバーCが介在部135に対して固定して設けられているとよい。
【0039】
[関節機構:軸ax11を中心とする回転]
上述のように、第2傘歯車G2は第1モータM1から出力される駆動力が伝達されることにより回転し、第3傘歯車G3は第2モータM2から出力される駆動力が伝達されることにより回転する。
【0040】
第2傘歯車G2がX2方向から見て時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第2傘歯車G2が噛み合う部分において上方に力F11が働く(図10参照)。また、第3傘歯車G3がX2方向から見て反時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第3傘歯車G3が噛み合う部分において下方に力F22が働く(図10参照)。これら力F11及び力F22により、第1傘歯車G1は、軸ax11を中心として、図10に示すR1方向(時計回り方向)に回転することとなる。第1傘車G1のR1方向の回転に伴い、回転部120はY2方向から見て時計回りに回転することとなる。
【0041】
一方、第2傘歯車G2がX2方向から見て反時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第2傘歯車G2が噛み合う部分において下方に力F12が働く(図10参照)。また、第3傘歯車G3がX2方向から見て時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第3傘歯車G3が噛み合う部分において上方に力F21が働く(図10参照)。これら力F12及び力F21により、第1傘歯車G1は、軸ax11を中心として、図10に示すR2方向(反時計回り方向)に回転することとなる。第1傘車G1のR2方向の回転に伴い、回転部120はY2方向から見て反時計回りに回転することとなる。
【0042】
以上のように、第2傘歯車G2と第3傘歯車G3とが同じ方向から見た場合に互いに反対方向に回転することにより、第1傘歯車G1が軸a11を中心に回転する。その結果、回転部120が、基部110に対して相対的に軸ax11を中心に回転することとなる。
【0043】
[関節機構:軸ax12を中心とする回転]
第2傘歯車G2がX2方向から見て時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第2傘歯車G2が噛み合う部分において上方に力F11が働く(図10参照)。また、第3傘歯車G3がX2方向から見て時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第3傘歯車G3が噛み合う部分において上方に力F21が働く(図10参照)。これら上方に働く力F11及びF21により、第1傘歯車G1は、軸ax12を中心に第2傘歯車G2及び第3傘歯車G3の形状に沿うように回転する。それにより、回転部120は、軸ax12を中心に図9に示すR3方向に回転することとなる。
【0044】
一方、第2傘歯車G2がX2方向から見て反時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第2傘歯車G2が噛み合う部分において下方に力F12が働く(図10参照)。また、第3傘歯車G3がX2方向から見て反時計周りに回転する場合、第1傘歯車G1のうち第3傘歯車G3が噛み合う部分において下方に力F22が働く(図10参照)。これら下方に働く力F12及びF22により、第1傘歯車G1は、軸ax12を中心に第2傘歯車G2及び第3傘歯車G3の形状に沿うように回転する。それにより、回転部120は、軸ax12を中心に図9に示すR4方向に回転することとなる。
【0045】
また、第1傘歯車G1を含む回転部120が軸ax12を中心に図9に示すR3又はR4方向に回転するのに伴い、支持部130の第1支持軸131の外周面が、第1傘歯車G1の軸受孔h1の内周面に押され、支持部130が軸ax12を中心に回転することとなる。
【0046】
[関節機構の可動範囲]
本実施形態においては、第1関節機構10における軸ax11及び軸ax12を中心とする回転の可動範囲を物理的に規制する構成を採用している。具体的には、軸ax11を中心とする回転の可動範囲は規制部A1により規制され、軸ax12を中心とする回転の可動範囲は規制部A2により規制される構成を採用している。以下、さらに具体的に説明する。
【0047】
[関節機構の可動範囲:軸ax11を中心とする回転]
図11は、本実施形態の第1傘歯車を示す斜視図である。
【0048】
第1傘歯車G1には、第1支持軸131が挿通される軸受孔h1と同軸上に軸受孔h1よりも径の大きい中心穴h11が形成されている。中心穴h11の内周面には被規制部B1が設けられている。被規制部B1は、軸ax11を中心とする第1傘歯車G1の回転と共に、軸ax11を中心として回転する。
【0049】
一方、図8等に示すように、支持部130の第1支持軸131には規制部A1が設けられている。規制部A1は、被規制部B1の回転軌跡の延長上に設けられており、被規制部B1の回転を図10に示す第1可動範囲Ra1に規制する機能を備えている。
【0050】
例えば、第1傘歯車G1が軸ax11を中心に図10に示すR1方向に回転する場合、第1傘歯車G1の回転と共に被規制部B1がR1方向に回転する。そして、被規制部B1は軸ax11を中心に所定角度回転した際に、規制部A1に接触する。このように、被規制部B1が規制部A1に引っ掛かることにより、R1方向における被規制部B1の回転は規制されることとなる。
【0051】
また、第1傘歯車G1が軸ax11を中心に図10に示すR2方向に回転する場合、第1傘歯車G1の回転と共に被規制部B1がR2方向に回転する。そして、被規制部B1は軸ax11を中心に所定角度回転した際に、規制部A1に接触する。このように、被規制部B1が規制部A1に引っ掛かることにより、R2方向における被規制部B1の回転は規制されることとなる。
【0052】
以上説明したように、被規制部B1の軸ax11を中心とした回転が規制されることにより、軸ax11を中心とした基部110に対する回転部120の相対的な回転が規制されることとなる。
【0053】
本実施形態の第1関節機構10においては、第1傘歯車G1の被規制部B1に可動範囲規定部材RA1が取り付けられている。図12は、図11に示す被規制部に可動範囲規定部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
【0054】
可動範囲規定部材RA1は、被規制部B1の可動範囲を図10に示す第1可動範囲Ra1よりも狭くする部材である。可動範囲規定部材RA1は、被規制部B1とは別体であり、被規制部B1に対して取り付け及び取り外しが可能であるとよい。
【0055】
図12においては、可動範囲規定部材RA1が、被規制部B1のほぼ全体を覆う形状であって、軸ax11の周方向における長さが被規制部B1の長さよりも長い例を示している。しかしながら、これに限られず、可動範囲規定部材RA1は、少なくとも図10に示す第1可動範囲Ra1よりも、被規制部B1の可動範囲が狭くなるように設けられているとよい。例えば、可動範囲規定部材RA1は、軸ax11の周方向における被規制部B1の一端側のみを覆うように取り付けられていてもよい。または、可動範囲規定部材RA1は、被規制部B1を覆う形状であるものに限られず、軸ax11の周方向において被規制部B1と離間して配置されていてもよい。この場合、可動範囲規定部材RA1は、第1傘歯車G1の中心穴h11の内周面に固定して取り付けられているとよい。
【0056】
本実施形態においては、可動範囲規定部材RA1を用いることにより、第1関節機構10の用途等に応じて、軸ax11を中心とした回転部120の回転の可動範囲を調整することができる。そのため、本実施形態の第1関節機構10を用いることにより、用途毎に可動範囲の異なる関節機構をそれぞれ作製する必要がなく、コストが増加することを抑制できる。
【0057】
また、被規制部B1は、軸ax11を中心とする回転に伴って規制部A1と接触するものであることから、継続的な使用に伴って摩耗等により劣化することがある。本実施形態においては、被規制部B1を覆うように可動範囲規定部材RA1が取り付けられていることより、被規制部B1が摩耗等により劣化することが抑制される。すなわち、可動範囲規定部材RA1は、被規制部B1を保護する機能も有している。可動範囲規定部材RA1が摩耗等により劣化した場合、可動範囲規定部材RA1を被規制部B1から取り外し、新しいものを取り付けるとよい。このように、可動範囲規定部材RA1が交換可能であることより、摩耗等による劣化が生じた場合であっても、第1関節機構10自体を交換する必要がなく、コストが増加することを抑制できる。なお、可動範囲規定部材RA1は、少なくとも被規制部B1と別体であればよく、被規制部B1と同じ材料からなるものでもよいし異なる材料からなるものでもよい。
【0058】
[関節機構の可動範囲:軸ax12を中心とする回転]
図13は、軸ax12を中心に回転する被規制部、その被規制部の回転を規制する規制部、及びそれらの周辺を左方から見た左側面図である。
【0059】
第1関節機構10の外装ハウジングHの左上部HL(カバー部C2)には、規制部A2が設けられている。規制部A2は、被支持部B2の回転軌跡の延長上に設けられており、被規制部B2の回転を所定の可動範囲に規制する機能を備えている。規制部A2は、図5等に示すように、左上部HL(カバー部C2)の形状に沿った円弧状であるとよい。規制部A2は、軸ax12の周方向の長さに応じて被規制部B2の可動範囲を規定するものである。すなわち、規制部A2の軸ax12の周方向における長さが長いほど、被規制部B2の可動範囲は狭くなり、規制部A3の軸ax12の周方向における長さが短いほど、被規制部B2の可動範囲が広くなる。
【0060】
例えば、第1傘歯車G1が軸ax12を中心に図9に示すR3方向に回転する場合、第1傘歯車G1の回転に伴い被規制部B2がR3方向に回転する。そして、被規制部B2は軸ax12を中心に所定角度回転した際に、規制部A2に接触する。このように、被規制部B2が規制部A2に引っ掛かることにより、R3方向における被規制部B2の回転は規制されることとなる。
【0061】
また、第1傘歯車G1が軸ax12を中心に図9に示すR4方向に回転する場合、第1傘歯車G1の回転に伴い被規制部B2がR4方向に回転する。そして、被規制部B2は軸ax12を中心に所定角度回転した際に、規制部A2に接触する。このように、被規制部B2が規制部A2に引っ掛かることにより、R4方向における被規制部B2の回転は規制されることとなる。
【0062】
以上説明したように、被規制部B2の軸ax12を中心とした回転が規制されることにより、軸ax12を中心とした基部110に対する回転部120の相対的な回転が規制されることとなる。
【0063】
本実施形態の第1関節機構10においては、規制部A2に可動範囲規定部材RA2が取り付けられている。図14は、図13に示す規制部に可動範囲規定部材が取り付けられた状態を示す左側面図である。
【0064】
可動範囲規定部材RA2は、被規制部B2の可動範囲を図13に示す第1可動範囲Ra3よりも狭い第2可動範囲Ra4にする部材である。可動範囲規定部材RA2は、規制部A2とは別体であり、規制部A2に対して取り付け及び取り外しが可能であるとよい。
【0065】
図14においては、可動範囲規定部材RA2が、軸ax12の周方向における規制部A2の一端側に取り付けられている例を示している。しかしながら、これに限られず、可動範囲規定部材RA2は、少なくとも図13に示す第1可動範囲Ra3よりも、被規制部B2の可動範囲が狭くなるように設けられているとよい。例えば、可動範囲規定部材RA2は、軸ax12の周方向における規制部A2の両端にそれぞれ取り付けられていてもよい。また、可動範囲規定部材RA2は、軸ax12の周方向において規制部A2と離間して配置されていてもよい。この場合、可動範囲規定部材RA2は、例えば、軸ax12を中心とする被規制部B2の回転軌跡の延長上において、基部110の外装ハウジングHに固定して取り付けられているとよい。
【0066】
本実施形態においては、可動範囲規定部材RA2を用いることにより、第1関節機構10の用途等に応じて、軸ax12を中心とした回転部120の回転の可動範囲を調整することができる。そのため、本実施形態の第1関節機構10を用いることにより、用途毎に可動範囲の異なる関節機構をそれぞれ作製する必要がなく、コストが増加することを抑制できる。
【0067】
また、規制部A2は、軸ax12を中心とした被規制部B2の回転に伴って被規制部B2が接触するものであることから、継続的な使用に伴って摩耗等により劣化することがある。本実施形態においては、規制部A2のうち被規制部B2が接触する部分を覆うように可動範囲規定部材RA2が取り付けられていることより、規制部A2が摩耗等により劣化することが抑制される。すなわち、可動範囲規定部材RA2は、規制部A2を保護する機能も有している。可動範囲規定部材RA2が摩耗等により劣化した場合、可動範囲規定部材RA2を規制部A2から取り外し、新しいものを取り付けるとよい。このように、可動範囲規定部材RA2が交換可能であることより、摩耗等による劣化が生じた場合であっても、第1関節機構10自体を交換する必要がなく、コストが増加することを抑制できる。
【0068】
[その他]
図5図14を参照して、第1関節機構10について説明したが、第2関節機構20及び第3関節機構30も同様の構成を有しているとよい。すなわち、第1関節機構10、第2関節機構20、及び第3関節機構30は共通の機構であるとよい。そして、可動範囲規定部材RA1、RA2の有無については、用途や部位に応じて決められるとよい。図1図4に示す多関節装置1においては、第1関節機構10及び第3関節機構30の規制部A2に可動範囲規定部材RA2が取り付けられており、第2関節機構20の規制部A2には取り付けられていない例を示している。このような構成においては、軸ax12を中心とする第1関節機構10の回転の可動範囲は、軸ax32を中心とする第3関節機構30の回転の可動範囲が同じとなる。一方で、軸ax22を中心とする回転の第2関節機構20の可動範囲は、軸ax12を中心とする第1関節機構10の回転の可動範囲よりも広くなっている。なお、図示は省略するが、第1傘歯車G1の被規制部B1に取り付けられる可動範囲規定部材RA1の有無についても同様に、用途や部位に応じて決められているとよい。
【0069】
なお、多関節装置1は、例えば、二足歩行や四足歩行が可能な人型又は動物型のロボットに用いられるとよい。例えば、複数の関節機構を含む多関節装置1を人型ロボットの腕に採用する場合、1の関節機構を肩の関節として用い、他の関節機構を肘の関節として用いるとよい。
【0070】
また、本実施形態においては、3つの関節機構を含む多関節装置1を例に挙げて説明したが、これに限られず、関節機構の数は1つ又は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0071】
また、図1等に示す多関節装置1のうち、第1関節機構10の被連結部11や第3関節機構30の連結部32には、他の関節機構がさらに連結されてもよいし、各種エンドエフェクタ等が連結されてもよい。
【0072】
また、上記実施形態においては、第2傘歯車G2と第3傘歯車G3とが同じ方向から見た場合に互いに同じ方向又は反対方向に回転する場合について説明したが、これに限られず、第2傘歯車G2と第3傘歯車G3のうちいずれか一方が回転しており、他方が停止する駆動を行ってもよい。この場合、詳細な説明については省略するが、回転部120は、軸ax11及び軸ax12に対してねじれるように基部110に対して相対的に動作することなる。
【0073】
また、規制部A2は、被規制部B2と面で接触する形状であるとよい。これにより、可動範囲規定部材RA2が取り付けられていない状態において、規制部A2は被規制部B2の接触による衝撃を面で受けることとなり、規制部A2に局所的に力が働くことが抑制される。その結果、規制部A2の耐性が向上し、寿命が長くなる。また、可動範囲規定部材RA2も被規制部B2と面で接触する形状であるとよい。これにより、可動範囲規定部材RA2は被規制部B2の接触による衝撃を面で受けることとなり、可動範囲規定部材RA2に局所的に力が働くことが抑制される。その結果、可動範囲規定部材RA2の耐性が向上し、寿命が長くなる。
【0074】
また、本実施形態において、可動範囲規定部材RA2は、第2傘歯車G2及び平歯車SG1の背面側に設けられる規制部A2に取り付けられていることより、外部からのアクセスが容易である。すなわち、規制部A2に対する可動範囲規定部材RA2の取り付け及び取り外しが容易である。
【0075】
本実施形態においては、第1傘歯車G1の中心穴h11の内周面に被規制部B1が設けられる例について説明したが、これに限らず、被規制部B1は第1傘歯車G1の背面側に設けられていてもよい。この場合、規制部A1は、第1支持軸131のうち第1傘歯車G1の背面側から突出する突出部に設けられているとよい。ただし、この場合、回転部120の被連結部11に他の部材を連結することが困難になる。すなわち、本実施形態のように、第1傘歯車G1の中心穴h11の内周面に被規制部B1を設ける構成を採用することにより、第1関節機構10の回転部120に他の部材を連結しやすい構造を実現できる。
【0076】
本実施形態においては、被規制部B1に可動範囲規定部材RA1が取り付けられる例について示したが、これに限られず、可動範囲規定部材RA1は規制部A1に取り付けられていてもよい。同様に、本実施形態においては、規制部A2に可動範囲規定部材RA2が取り付けられる例について示したが、これに限られず、可動範囲規定部材RA2は被規制部B2に取り付けられていてもよい。
【0077】
なお、本実施形態においては、基部110が固定されており、回転部120が回転する例について説明したが、これに限られず、回転部120が基部110に対して相対的に回転するものであればよい。すなわち、回転部120が固定されている場合は、基部110が回転するとよい。この場合、被規制部B1が規制部A1の回転を規制する部材として機能し、被規制部B2が規制部A2の回転を規制する部材として機能することとなる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14