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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-28
(45)【発行日】2024-09-05
(54)【発明の名称】玩具システム
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/00 20060101AFI20240829BHJP
   A63H 3/50 20060101ALI20240829BHJP
   A63J 21/00 20060101ALI20240829BHJP
   A63H 13/04 20060101ALI20240829BHJP
   A63H 33/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A63H3/00 Z
A63H3/50 Z
A63J21/00
A63H13/04 K
A63H33/00 Z
【請求項の数】 30
(21)【出願番号】P 2023518881
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 US2021055251
(87)【国際公開番号】W WO2022086820
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】63/094,190
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517317587
【氏名又は名称】ムース クリエイティヴ マネジメント プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デル ジュディチェ、ディーン
(72)【発明者】
【氏名】バッド、カール
(72)【発明者】
【氏名】サルヴァッジョ、トーリ
(72)【発明者】
【氏名】オースティン-スミス、ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】モンクス、ロス
(72)【発明者】
【氏名】エムブリン、デイヴィッド
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】スペイン国実用新案出願公開第1018850(ES,U)
【文献】登録実用新案第3021509(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2020/0108325(US,A1)
【文献】特開2018-051286(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
A63J 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
玩具システムは:
レセプタクルを形成し、かつ頂部開口を有する容器と、
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で軸を中心に回転可能なキャリッジと、
前記容器内で霧を生成するように構成された霧システムと、を有し、
前記キャリッジは、第1の収容空間及び第2の収容空間を有し、前記第1の収容空間は前記キャリッジが第1の位置にあるときに液体を保持するように構成され、前記第1の収容空間は、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス可能であり、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス不可能であり、前記第2の収容空間は、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス可能であり、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス不可能であり、
前記霧は前記第1の収容空間を見えにくくし、
前記キャリッジの下の前記レセプタクルの一部は、リザーバを備え、前記リザーバは、前記キャリッジが前記第2の位置に移動されると前記液体を保持するように構成されている、玩具システム。
【請求項2】
前記第2の収容空間内に配置された玩具又は人形をさらに備え、前記玩具又は人形は、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときに、前記頂部開口を通じてアクセス可能である、請求項1に記載の玩具システム。
【請求項3】
前記容器は、釜の大きさ及び形状とされ、前記釜は、上部と下部とを備え、前記下部は、前記上部から取り外し可能である、請求項1に記載の玩具システム。
【請求項4】
前記軸を中心とする前記キャリッジの回転が、前記液体を前記第1の収容空間から前記レセプタクルに移送する、請求項1に記載の玩具システム。
【請求項5】
前記第1の収容空間から前記レセプタクルへの前記液体の移動が、重力によるものである、請求項4に記載の玩具システム。
【請求項6】
1つ以上のばねとロックとをさらに含み、前記1つ以上のばねは、前記キャリッジの回転を前記第2の位置にバイアスするように構成され、前記ロックは、ロック位置およびロック解除位置を有し、前記ロックは、前記ロックが前記ロック位置にあるときに、前記1つ以上のばねが前記キャリッジを前記第2の位置に回転させないようにする、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項7】
前記ロックを前記ロック解除位置に移動させて、前記1つ以上のバネが前記キャリッジを前記第2の位置に回転させるように構成されたモータ及びギアボックスをさらに備える、請求項6に記載の玩具システム。
【請求項8】
前記霧システムは、ヒータコイルおよびファンを備え、前記ヒータコイルは、液体を霧にする位相変化を引き起こすように構成され、前記ファンは、前記霧を少なくとも前記第1の収容空間に吹き付けるように構成され、又は、
前記霧を前記第2の収容空間内に最初に吹き、次に前記第1の収容空間内に昇るように構成される、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項9】
前記容器が、該容器に対する振動またはノックを検出するように構成されたノックセンサをさらに備える、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項10】
前記第2の位置が、前記第1の位置から前記軸の周りで180度にある、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項11】
前記キャリッジは、ユーザが前記キャリッジを前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるときに、前記軸を中心に回転可能である、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項12】
前記頂部開口は、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記第1の収容空間に位置合わせされ、前記第2の位置にあるときには前記第2の収容空間に位置合わせされる、請求項1から5の何れか一項に記載の玩具システム。
【請求項13】
磁石を有する棒をさらに備え、前記玩具はホールセンサをさらに備え、前記ホールセンサは、前記磁石によりトリガされ、前記玩具に音声を発信させ、光を放射させる、請求項2に記載の玩具システム。
【請求項14】
前記玩具は、容量センサを備え、前記容量センサは起動されると、前記玩具が音声を発信し、光を放射するように構成される、請求項2に記載の玩具システム。
【請求項15】
前記液体が、植物性グリセリン、プロピレングリコール、及び水又はこれらの混合物である、
前記玩具システムは、1つまたは複数のライトをさらに備え、前記1つまたは複数のライトは前記レセプタクル内に配置され、前記霧および前記第1の収容空間内の他の液体を照明するように構成される、又は、
前記玩具システムは、エンクロージャをさらに備え、前記エンクロージャは、前記第2の収容空間に取り外し可能に固定されるように構成され、前記エンクロージャは、別の玩具を受け入れるサイズ及び形状を有する、請求項8に記載の玩具システム。
【請求項16】
玩具システムは:
レセプタクルを形成し、かつ頂部開口を有する容器と、
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で軸を中心に180度回転可能なキャリッジと、
前記容器内で霧を生成するように構成された霧システムと、を有し、
前記キャリッジは、第1の収容空間及び第2の収容空間を有し、前記第1の収容空間は前記キャリッジが第1の位置にあるときに液体を保持するように構成され、
前記霧は前記第1の収容空間を見えにくくし、
前記キャリッジの下の前記レセプタクルの一部は、リザーバを備え、前記リザーバは、前記キャリッジが前記第2の位置に移動されると前記液体を保持するように構成されている、玩具システム。
【請求項17】
前記第1の収容空間は、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス可能であり、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス不可能であり、前記第2の収容空間は、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス可能であり、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス不可能である、請求項16に記載の玩具システム。
【請求項18】
前記軸を中心とする前記キャリッジの回転が、前記液体を前記第1の収容空間から前記リザーバに移送する、請求項16又は請求項17に記載の玩具システム。
【請求項19】
玩具システムは:
レセプタクルを形成し、かつ頂部開口を有する容器と、
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で軸を中心に回転可能なキャリッジと、
前記容器内で霧を生成するように構成された霧システムと、を有し、
前記キャリッジは、収容空間を有し、前記収容空間は前記キャリッジが第1の位置にあるときに液体を保持するように構成され、前記収容空間は、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス可能であり、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときには前記頂部開口を介してアクセス不可能であり、
前記霧は前記収容空間を見えにくくし、
前記キャリッジの下の前記レセプタクルの一部は、リザーバを備え、前記リザーバは、前記キャリッジが前記第2の位置に移動されると前記収容空間から前記液体を保持するように構成されている、玩具システム。
【請求項20】
玩具システムは:
レセプタクルを形成し、かつ頂部開口を有する容器と、
前記頂部開口の上に配置されるカバーと
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャリッジと、
霧システムと、を備え、
前記容器と前記カバーは第1の空間及び第2の空間を画定し、
前記第1の空間は、前記キャリッジが前記第1の位置にあり前記カバーが移動されるときにはアクセス可能であり、前記第2の空間は前記キャリッジが前記第2の位置にあり前記カバーが移動されるときにはアクセス可能であり、前記第2の空間は前記キャリッジが前記第1の位置にあるときにはアクセス不可能であり、
前記霧システムは、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに前記第1の空間内に霧を生成し、前記第1の空間内の霧は前記キャリッジが前記第2の位置に移動するときに、少なくとも前記第2の空間を見えにくくする、玩具システム。
【請求項21】
前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに、前記第1の空間は前記第2の空間の上に位置する、
前記霧は、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときに、少なくとも前記第2の空間を見えにくくする、又は
前記霧システムは、ヒータコイルおよびファンを備え、前記ヒータコイルは、液体を霧にする位相変化を引き起こすように構成され、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに前記ファンは、前記霧を少なくとも前記第1の空間に吹き付けるように構成される、請求項20に記載の玩具システム。
【請求項22】
前記第2の空間内に配置された玩具又は人形をさらに備え、前記玩具又は人形は、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときにアクセス可能である、請求項20又は請求項21に記載の玩具システム。
【請求項23】
玩具システムは:
レセプタクルを形成する容器とカバーであって、頂部開口を有する容器とカバーと、
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャリッジと、
第1の空間及び第2の空間であって、前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに、前記第1の空間は前記第2の空間の上に位置し、前記第2の空間は玩具を保持する、第1の空間及び第2の空間と、
前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに、前記第1の空間に霧を発生させる霧システムであって、前記キャリッジが前記第2の位置に移動するときに、前記第1の空間の霧は少なくとも前記第2の空間を見えにくくする、霧システムと、を備える、玩具システム。
【請求項24】
前記第2の空間は前記キャリッジが第1の位置にあるときにアクセス不可能である、又は、
前記第2の空間は前記カバーが移動され、前記キャリッジが第2の位置にあるときにアクセス可能である、請求項23に記載の玩具システム。
【請求項25】
前記容器の少なくとも一部は円形である、請求項23又は請求項24に記載の玩具システム。
【請求項26】
更に機構を備え、前記機構は前記キャリッジを前記第2の位置に移動させる、請求項20又は請求項23に記載の玩具システム。
【請求項27】
前記機構はモータを備え、又は
前記機構はギアボックスを備える、請求項26に記載の玩具システム。
【請求項28】
前記霧は、前記第1の位置から前記第2の位置へ前記キャリッジが移動することを使用者が見えにくくする、請求項23に記載の玩具システム。
【請求項29】
玩具システムは:
レセプタクルを形成する容器とカバーであって、頂部開口を有する容器とカバーと、
前記レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で移動可能なキャリッジと、
第1の空間及び第2の空間であって、前記カバーが移動され、前記キャリッジが前記第2の位置にあるときに、前記第2の空間はアクセス可能であり、前記第2の空間は玩具を保持する、第1の空間及び第2の空間と、
前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに、前記第1の空間に霧を発生させる霧システムであって、前記キャリッジが前記第2の位置に移動するときに、前記第1の空間の霧は少なくとも前記第2の空間を見えにくくする、霧システムと、を備える、玩具システム。
【請求項30】
前記キャリッジが前記第1の位置にあるときに、前記第1の空間は前記第2の空間の上に位置し、前記キャリッジは前記第1の位置と前記第2の位置の間を軸周りに回転する、請求項29に記載の玩具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月20日出願の米国仮特許出願第63/094,190号に対する優先権を主張する。上記出願の開示内容全体を本明細書の参照により本明細書に組み込む。
玩具システムについて説明する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
より具体的には、玩具システムの実施形態は、アンボックス化または明らかな体験とともに、ユーザに対話型体験を提供する。アンボックス、または明らかな体験には、体験を強化するための霧の生成と使用が含まれることがある。特定の実施形態では、玩具システムは、玩具システムの玩具だけでなく、他の玩具でも再利用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一態様は、玩具システムである。玩具システムは、レセプタクルを形成し、かつ頂部開口を有する容器を備える。玩具システムは、レセプタクル内に配置され、第1の位置と第2の位置との間で軸を中心に回転可能なキャリッジをさらに含む。キャリッジは、第1の収容空間と第2の収容空間とを有する。第1の収容空間は、キャリッジが第1の位置にあるときには頂部開口を通してアクセス可能であり、キャリッジが第2の位置にあるときにはアクセス不可能である。第2の収容空間は、キャリッジが第2の位置にあるときには頂部開口を通してアクセス可能であり、キャリッジが第1の位置にあるときにはアクセス不可能である。
【0004】
さらなる態様は、さらに、第2の収容空間内に配置された玩具または人形を含み、キャリッジが第2の位置にあるときに、この玩具または人形は上部開口を通してアクセス可能である。
【0005】
さらなる態様は、さらに、容器が釜としての寸法および形状にされ、釜が上部と下部とを備え、下部が上部から取り外し可能である。
【0006】
さらなる態様では、キャリッジが第1の位置にあるときに、第1の収容空間が液体を保持するように構成されることをさらに含む。
【0007】
さらなる態様では、キャリッジの下のレセプタクルの一部がリザーバを備え、リザーバは、キャリッジが第2の位置に移動されたときに液体を保持するように構成されている。
【0008】
さらなる態様は、軸を中心とするキャリッジの回転が、第1の収容空間からレセプタクルに液体を移動させることをさらに含む。
【0009】
さらなる態様では、第1の収容空間からレセプタクルへの液体の移動が、重力によるものであることをさらに含む。
【0010】
さらなる態様は、1つ以上のバネとロックとをさらに含み、1つ以上のバネは、キャリッジの回転を第2の位置にバイアスするように構成され、ロックはロック位置およびロック解除位置を有し、ロックは、ロックがロック位置にあるときに、1つ以上のバネがキャリッジを第2の位置に回転させることを防止する。
【0011】
さらなる態様は、1つ以上のバネがキャリッジを第2の位置に回転させることを可能にするロック解除位置にロックを移動させるように構成されたモータおよびギアボックスをさらに含む。
【0012】
さらなる態様は、容器内で霧を生成するように構成された霧システムをさらに含み、霧は、第1の収容空間を見えにくくさせる。
【0013】
さらなる態様では、霧システムによって生成された霧が第1の収容空間を満たす。
【0014】
さらなる態様では、霧システムによって生成された霧が、第1の収容空間の視界を覆うことをさらに含む。
【0015】
さらなる態様では、霧システムは、ヒータコイルおよびファンを備え、ヒータコイルは、液体を霧に変える位相変化を引き起こすように構成され、ファンは、霧を少なくとも第1の収容空間に吹き入れるように構成される。
【0016】
さらなる態様では、霧システムは、ヒータコイルおよびファンを備え、ヒータコイルは、液体を霧に変える位相変化を生じさせるように構成され、ファンは、霧を最初に第2の収容空間内に送風し、次いで、第1の収容空間内に上昇させるように構成される。
【0017】
さらなる態様では、第1の収容空間が円筒形を有する。
【0018】
さらなる態様では、容器は、容器に対する振動またはノックを検出するように構成されたノックセンサをさらに含む。
【0019】
さらなる態様では、第2の位置が、第1の位置から軸の周りで180度にあることをさらに含む。
【0020】
さらなる態様は、ユーザがキャリッジを第2の位置から第1の位置に移動させるときに、キャリッジが、軸を中心に回転可能であることを含む。
【0021】
さらなる態様は、頂部開口が、キャリッジが第1の位置にあるときには第1の収容空間と位置合わせされ、第2の位置にあるときには第2の収容空間と位置合わせされることを含む。
【0022】
さらなる態様は、磁石を有する棒をさらに含み、玩具は、ホールセンサをさらに含み、ホールセンサは、磁石の存在下にあるときにトリガされ、玩具に音声を発信させ、光を放射させる。
【0023】
さらなる態様は、キャップセンサを備える玩具を含み、キャップセンサは、起動されると、玩具に音声を発信させ、光を放射させるように構成される。
【0024】
さらなる態様では、ピペットおよび/またはボトルによってキャリッジの通路を介して、液体を再充填することができることをさらに含む。
【0025】
さらなる態様では、通路への入口が、ピペットおよび/またはボトルの形状に適合する非円形の形状を有することをさらに含む。
【0026】
さらなる態様は、液体が、植物性グリセリン、プロピレングリコール、および水またはそれらの混合物であることをさらに含む。
【0027】
さらなる態様は、エンクロージャをさらに備え、エンクロージャは、第2の収容空間に取り外し可能に固定するように構成され、エンクロージャは、別の玩具を受け入れるような大きさ及び形状にされる。
【0028】
さらなる態様は、1つまたは複数のライトをさらに含み、1つまたは複数のライトは、レセプタクル内に配置され、霧および第1の収容空間内の他の液体を照明するように構成される。
【0029】
本発明の別の態様は、レセプタクルおよび頂部開口を有する容器から玩具を取り出す方法に関する。レセプタクルは、その中に配置され、第1の位置と第2の位置との間で軸を中心に回転可能であるキャリッジを有する。キャリッジは、第1の収容空間と第2の収容空間とを有する。玩具は、第2の収容空間内に配置される。本方法は、キャリッジが第1の位置にあるときに、頂部開口を通して第1の液体を第1の収容空間内に注ぎ、第2の液体から容器内に霧を発生させ、霧が第1の収容空間を見えにくくし、キャリッジを第1の位置から第2の位置まで回転させて、容器内の玩具を出現させることを含む。
【0030】
さらなる態様は、玩具を第2の収容空間から取りだすこと、第2の収容空間内に第2の玩具を配置すること、第2の位置から第1の位置へキャリッジを回転させること、第2の液体をキャリッジに追加すること、キャリッジが第1の位置にある場合、第1の液体を上部開口を通して第1の収容空間内に注ぐこと、追加された第2の液体から容器内に霧を発生させること、霧が第1の収容空間を見えにくくすること、キャリッジを第1の位置から第2の位置へ回転させることで容器内の第2の玩具を出現させることを含む。
【0031】
さらなる態様は、第2の玩具が玩具であることをさらに含む。
【0032】
さらなる態様は、第2の玩具が、取り出した玩具とは異なる玩具であることをさらに含む。
【0033】
さらなる態様は、第2の収容空間内にエンクロージャを固定することをさらに含み、エンクロージャは、第2の玩具を受け入れるような大きさ及び形状とされ、第2の玩具を第2の収容空間内に配置することは、第2の玩具をエンクロージャ内に配置することを含む。
【0034】
本発明の別の態様は、容器と共に使用するための霧システムに関する。容器には収容スペースがある。霧システムは、液体を霧に変化させる位相変化を引き起こすように構成されたヒータコイルを備え、前記霧は第1の温度を有し、前記霧を収容空間内に受け入れて分配するように構成された冷却ダクトも備える。冷却ダクトは、前記霧が前記冷却ダクトを通過して前記第1の温度を第2の温度に下げるときに、前記霧からの十分な熱エネルギーを吸収するような寸法にされ、前記霧を前記冷却ダクトに送風するように構成されたファンも備える。
【0035】
さらなる態様では、霧システムによって生成された霧が、収容空間を満たし、収容空間を見えにくくすることをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0036】
種々の実施形態は、説明のために添付図面に描かれており、実施形態の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。加えて、開示される異なる実施形態の種々の特徴を組み合わせて、本開示の一部である追加の実施形態を形成することができる。
図1】本発明の好ましい実施形態による、中に玩具または人形を受け入れるようなサイズおよび形状のレセプタクルを形成する容器または釜を含む玩具システムの正面および上面斜視図を含む。玩具または人形は、釜から取り出した後と共にに、釜の内部にも示されている。
図2】釜内に配置された可動キャリッジを示す、釜の部分的に透明な正面図である。
図3図2の釜およびキャリッジの断面図であり、霧システムの上部側を示す。
図4図2の釜およびキャリッジの断面図であり、霧システムの底部側を示す。
図5】釜の正面右側面図であり、釜内でキャリッジを回転させるように構成された1つまたは複数の張力バネおよび/またはねじりバネを示す。
図6】キャリッジを解放して、キャリッジが釜内の軸を中心に回転できるように構成された、図3のモータおよびギアボックスの拡大図である。
図7図2の釜の取り外し可能な下部の図である。
図8】霧システムを補充するためのキャリッジを通る通路を示す正面斜視図である。
図9】キャリッジ内に配置されたバッテリと、バッテリを充電するために電気を受け取るように構成された充電ポートとの図である。
図10】キャリッジサブアセンブリおよび釜の正面図を含む、図2の釜の実施形態の分解図を含む。
図11】キャリッジサブアセンブリの分解図である。
図12】キャリッジが釜内で第1の位置から第2の位置へと回転する際のキャリッジの一連の図を含む。
図13】キャリッジが回転できるようにピンをロック解除するように構成されているモーターとギアボックスを図示している。
図14図1の玩具または人形の骨格の平面図である。
図15図14の玩具または人形の頭部の図を含む。
図16図15の玩具または人形の分解図である。
図17図1の釜及び玩具と共に使用するための棒の斜視図及び分解図を含む。
図18図1の釜および玩具/人形の概略図である。
図19】キャリッジに玩具/人形を取り付けるための解除可能な接続部を示す。
図20】玩具システムを用いて遊ぶための例示的な方法を示す。
図21】開口への補充開口の実施形態の図を示す。
図22】キャリッジ内の霧システム用のダクトの実施形態の図を示す。
図23】人形または玩具以外のアイテムの収容の実施形態の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書で開示される玩具システム30は、釜内に呪文を投げいれて、双方向に作用する棒を使用し、釜から出されたときに玩具を活動させ、霧(フォグ)を発生させる、双方向電子玩具/人形を提供し、上記の繰り返し利用ならびに他の玩具との繰り返し利用を可能にする、1つ以上の特徴を含む。
【0038】
図1は、玩具システム30の正面および上面斜視図を含む。特定の実施形態では、玩具システム30は、本発明の好ましい実施形態による、中に玩具または人形48を受け入れるようなサイズおよび形状を有するレセプタクル56を形成する容器32を含む。ある実施形態では、容器32は、上部開口46を有する。人形48は、容器32の内側で示され、容器32から取り出した後も示されている。特定の実施例では、容器32は、釜のような形状をしている。もちろん、容器32の形状は、丸形に限定されず、任意の他の形状(例えば、正方形、長円形、卵形、円筒形など)を有することができる。他の実施形態では、容器32は、取り外し可能なカバーまたは上部構造を含む。
【0039】
図2は、キャリッジ34を示す図1の容器32の部分的に透明な正面図である。特定の実施形態では、キャリッジ34は、容器32内に配置される。特定の実施形態において、玩具システム30のための電子機器の少なくとも一部は、キャリッジ34内に位置している。図示の実施形態では、電子機器の少なくともいくつかは、容器32の中央に配置されている。特定の実施形態において、電子機器の少なくともいくつかは、容器32の壁の間に配置される。
【0040】
特定の実施形態では、キャリッジ34は、レセプタクル56内に配置され、第1の位置38と第2の位置40との間で軸36を中心に回転可能である(図12参照)。特定の実施形態では、キャリッジ34は、第1の収容空間42および第2の収容空間44(図12参照)を有する。ある実施形態では、キャリッジ34が第1の位置38にあるときには、第1の収容空間42は、上部開口46を通してアクセス可能であり、キャリッジ34が第2の位置40にあるときには、上部開口46を通してアクセス不可能である。ある実施形態では、キャリッジ34が第2の位置40にあるとき、第2の収容空間44は、上部開口46を通してアクセス可能であり、キャリッジ34が第1の位置38にあるとき、上部開口46を通してアクセス不可能である。特定の実施形態では、玩具または人形48は、第2の収容空間44内に配置される。
【0041】
特定の実施例では、容器32は液体で満たされる。例えば、特定の実施例では、容器32に電源を入れ、測定用ジョッキを用いて水を充填する。ある実施形態では、容器32は、水が第1の収容空間42内の1つまたは複数の水センサ108(図13参照)を作動させることに応答して作動する。特定の実施形態において、1つ以上のフィズまたは水溶性アイテムが水に添加される。特定の実施態様において、容器32は、棒100によって容器32の側面がタップされる(図17参照)。水は攪拌することができる。特定の実施例では、上記のタッピングにより、容器32が光及び/又は音を発する。ある実施形態では、棒100は、棒100が容器32の内部に置かれると点灯する。特定の実施例では、電力は容器32から棒100に無線で転送される。
【0042】
特定の実施例では、玩具システム30は、容器32内で霧を生成するように構成された霧システム62を含むことができる。特定の実施形態では、霧システム62によって生成された霧は、第1の収容空間42を見えにくくする。
【0043】
図3は、図2の釜32及びキャリッジ34の断面図であり、例えば、霧システム62の頂部側を示す。ある実施形態では、キャリッジ34は、1つまたは複数のプリント回路基板(PCB)37を備える。図4は、図2の容器32及びキャリッジ34の断面図であり、霧システム62の底部側を示す。
【0044】
ある実施形態では、霧システム62は、ヒータコイル64およびファン66を備える。特定の実施形態では、霧システム62は、霧流体で満たされた管をさらに備える。ある実施形態では、霧流体は、ヒータコイル64の近くに配置される。ある実施形態において、前記液体は、植物性グリセリン、プロピレングリコール、および水またはこれらの混合物である。特定の実施形態では、玩具システム30が霧の遊びパターンを開始するようにトリガーされると、ヒータコイル64は加熱し、液体を霧にする。
【0045】
ある実施形態では、巻き上げられた材料は、霧流体に浸され、ヒータコイル64の近くに配置される。例えば、特定の実施形態では、ウィックはヒータコイル64の内側に配置される。
【0046】
ある実施形態では、霧システム62は、超音波噴霧器を備えている。ある実施形態では、超音波噴霧器は、液体、例えば水の下の第1の収容空間42内に配置される。特定の実施形態では、超音波噴霧器は、水中に超音波を生成するためにピエゾセラミックを使用する。特定の実施形態では、波は水中を伝播し、水の表面に焦点を合わせる。水の表面では、超音波によって水から霧のエアロゾルが発生する。ある実施形態では、霧は、第1の収容空間42を見えにくくする。ある実施形態では、霧は、第1の収容空間42を覆う。ある実施形態では、霧システム62は、高周波数AC電源をさらに備える。高周波数AC電源は、超音波噴霧器を駆動するように構成できる。
【0047】
ある実施形態では、超音波噴霧器は、第1の収容空間42内に配置される必要はない。例えば、ある実施形態では、超音波噴霧器は、キャリッジ34内に配置される。例えば、ある実施形態では、超音波噴霧器は、キャリッジ34内に配置され、第1の収容空間42内の液体が供給される。ある他の実施形態では、超音波噴霧器は、第1の収容空間42内の液体とは別個の液体のリザーバから液体が供給される。特定の実施形態では、超音波噴霧器に供給するために使用されるリザーバは、ユーザによって補充可能である。特定の実施形態において、空気は、霧システム62内に吸い込まれ、霧のエアロゾルと混合し、霧として霧システム62から流出する。ある実施形態においては、霧のエアロゾルを生成するために使用される液体に香りが添加される。香りは霧のエアロゾルに特有の臭いを与えることができる。
【0048】
特定の実施形態では、ファン66は、1つまたは複数の注入口35を通して霧システム62内に空気を吸い込む。特定の実施形態では、吸い込まれた空気は、次いで、ヒータコイル64を流れ、ガス霧と混合し、霧として霧システム62から流出する。ある実施形態では、霧は、霧システム62から出た後、1つまたは複数のダクト110に入る。ある実施形態では、1つまたは複数のダクト110は、キャリッジ34内に配置されている。特定の実施例では、1つ又は複数のダクト110は、キャリッジ34内、及び容器32の壁内に配置される。図22および特定の実施形態に関して説明するように、1つ以上のダクト110の容積は、霧がヒータコイル64を出て冷却された後、最終的にキャリッジ34を出て行くように選択することができる。
【0049】
特定の実施例では、霧の少なくとも一部は、1つ又は複数の出口穴33を介してキャリッジ34から出て、容器又は釜32の少なくとも一部に流入する。ある実施形態においては、霧の少なくとも一部が、最終的に、短い時間で、釜32を満たす。霧の少なくとも一部は、使用者が頂部開口部46を通して容器32内のキャリッジ34の回転を観察する場合に内部を不明瞭にする。ある実施形態では、霧システム62によって生成された霧の少なくとも一部が、第1の収容空間42を覆う。例えば、特定の実施例では、霧の少なくとも一部が、第1の収容空間42内の液体と頂部開口46との間の少なくとも十分な容積を満たして、容器32内のキャリッジ34の回転を、頂部開口46を通してユーザが観察することを妨げる。ある実施形態では、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第2の位置40に回転する前、その間、および/またはその後に流れる。
【0050】
特定の実施形態において、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第1の位置38にあるときに、キャリッジ34の底部及び/又は上部からキャリッジ34を出る。特定の実施例では、霧の少なくとも一部がキャリッジ34から第1の収容空間42及び/又は第2の収容空間44に流入する。
【0051】
図3に示す実施形態において、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第1の位置38にあるときに、キャリッジ34から第2の収容空間44内に出る。特定の実施例では、霧の少なくとも一部が流れ続け、第2の収容空間44を満たす。ある実施形態では、第2の収容空間44に流入する霧の少なくとも一部が上昇し、第1の収容空間42に流入する。ある実施形態では、霧の少なくとも一部が、第2の収容空間44から第1の収容空間42にオーバーフローする。ある実施形態では、第2の収容空間44が霧で満たされると、霧の少なくとも一部がキャリッジ34の外周の周りに立ち上がり、第1の収容空間42に入る。ある実施形態では、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34の外周の周りを立ち上がり、第2の収容空間44が霧で満たされていないときに、第1の収容空間42に入る。ある実施形態では、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第2の位置40に回転する前、その間、および/またはその後に流れる。特定の実施形態では、キャリッジ34の回転により、霧の少なくとも一部が第2の収容空間44からすくい上げられ、すくい上げられた霧を釜32の上部へと運ぶ。
【0052】
特定の実施形態では、キャリッジ34が第1の位置38にあるときに、霧の少なくとも一部がキャリッジ34から第1の収容空間42内に出る。特定の実施例では、霧の少なくとも一部が流れ続け、第1の収容空間42を満たす。ある実施形態において、第1の収容空間42に流入する霧の少なくとも一部は、第2の収容空間44に流下する。ある実施形態では、霧の少なくとも一部が、第1の収容空間42から第2の収容空間44に溢れ出る。ある実施形態では、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第2の位置40に回転する前、その間、および/またはその後に流れる。
【0053】
特定の実施形態において、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第1の位置38にあるときに、キャリッジ34から第1の収容空間42と第2の収容空間44の両方に出る。特定の実施例では、霧の少なくとも一部が流れ続け、第1の収容空間42と第2の収容空間44の両方を満たす。ある実施形態では、霧の少なくとも一部は、キャリッジ34が第2の位置40に回転する前、その間、および/またはその後に流れる。
【0054】
特定の実施形態では、玩具システム30は、1つ以上のダクト110を備える。特定の実施形態において、1つ又は複数のダクト110の幾何学的形状(例えば、サイズ、体積、長さ、幅、高さ、面積など)は、変化し得る。例えば、特定の実施形態では、霧の温度の望ましい低下を達成するために、1つまたは複数のダクト110の幾何学的形状を選択することができる。ある実施形態では、1つまたは複数のダクト110内の霧を冷却することにより、霧の密度を高めて、霧を直ちに頂部開口46から立ち上がって出るのではなく、第1の収容空間42の表面に近づけたままにすることができる。
【0055】
特定の実施例では、1つ又は複数のダクト110の少なくとも一部は、第1の収容空間42に隣接して配置される。特定の実施例では、1つ又は複数のダクト110の少なくとも一部は、第1の収容空間42を形成する表面又は壁に隣接して配置される。第1の収容空間42が室温の水で満たされると、壁の温度は、霧がヒータコイル64から離れるときの霧の温度よりも低くなる。加温された霧をダクト110を通って、充填された第1の収容空間42に隣接して流すと、霧の温度はさらに低下する。このようにして、ヒータコイル64から出るときに周囲の空気の密度よりも少なかった可能性のある霧の密度は、第1の収容空間42内の空気の密度よりも大きい値まで増加される。ある実施形態では、霧システム62は、1つ以上の出口穴33を含む。ある実施形態では、霧システム62は、1つ以上の出口穴33を含む。特定の実施例では、1つ又は複数の出口穴33は、容器32内の任意の位置に配置することができる。ある実施形態では、1つまたは複数の出口穴33は、キャリッジ34の周囲に分布される。
【0056】
特定の実施形態では、ファン66はモータ58に直接接続される。特定の実施形態では、ファン66は、ヒータコイル64および霧の液体を含むチューブを通して空気を強制的に流す。特定の実施形態では、ファン66は、霧をヒータコイル64から、1つ又は複数のダクト110を通って、1つ又は複数の出口穴33から吹き出す。
【0057】
図5は、釜または容器32の正面右側面図であり、釜または容器32内でキャリッジ34を回転させるように構成された1つまたは複数の張力バネおよび/またはねじりバネ52を示す。特定の実施形態では、1つ以上の張力バネおよび/またはねじりバネ52は、キャリッジ34の片側または両側に配置することができる。特定の実施形態において、キャリッジ34がロック解除されると、1つまたは複数の張力バネおよび/またはねじりバネ52は、キャリッジ34を第2の位置40に回転させるようにバイアスされる。
【0058】
図6は、図3のモータ58およびギアボックス60の拡大図である。特定の実施形態において、モータ58およびギアボックス60は、キャリッジ34を解放して、キャリッジ34が、容器または釜32内の軸36を中心に回転することを可能にするように構成されている。特定の実施形態において、モータ58およびギアボックス60は、キャリッジ34を解放するように構成されている。例えば、モータ58およびギアボックス60は、クランクを回すことができる。ある実施形態では、クランクは、キャリッジ34によって支持されたピン54を、容器32との係合から後退させるように構成することができる。特定の実施形態において、ピン54が後退されると、1つまたは複数の張力バネおよび/またはねじりバネ52によって、キャリッジ34は、容器または釜32に対して回転する。
【0059】
特定の実施形態において、1つ以上の張力バネおよび/またはねじりバネ52は、キャリッジ34を第2の位置40に回転させるようにバイアスをかけることができる。特定の実施形態では、ユーザは、キャリッジ34を第2の位置40から第1の位置38に手で回転させて戻すことができる。特定の実施例では、ユーザは、キャリッジ34を回転させて第1の位置38に戻すために、容器32の鍵穴49にリセットキー31を挿入することができる。ある実施形態では、第1の位置38に戻った後、クランクが回り、ピン54を押し出して、キャリッジ34を第1の位置38で容器32に再度ロックする。
【0060】
図7は、図2の容器または釜32の取り外し可能な下部86の図である。特定の実施形態では、玩具48を取り外し、閉塞物をクリアし、および/またはリザーバ50を清掃する必要がある場合、下部86を上部84から緩めることができる。ある実施形態では、Oリングのようなシール87が、下部86と上部84との間の接合部に配置される。特定の実施形態では、シール87は、下部86が上部84に固定されたときに、液体が容器又は釜32から漏出するのを防止する。ある実施形態では、ねじが下部86を上部84に固定する。
【0061】
図8は、霧システム62を補充するためのキャリッジ34を通る通路72を示す正面斜視図である。通路72内への開口の例示的な形状が図21に示されている。特定の実施形態では、使用者は、霧液体をキャリッジ34内の通路72の開口に噴き入れることによって、霧システム62を補充することができる。ピペットおよび/またはボトルを使用して、液体を加えることができる。特定の実施形態では、ピペットおよび/またはボトルは、補充パックで提供される。
【0062】
図9は、キャリッジ34内に配置されたバッテリ74と、容器32内に配置されバッテリ74を充電するために電気を受け取るように構成された充電ポート76との図である。ある実施形態では、バッテリ74はリチウムバッテリである。電源コードは、充電ポート76に接続し、玩具システム30の電子部品に電気を供給することができる。
【0063】
図10は、キャリッジサブアセンブリ82を含む、図2の容器または釜32の実施形態の分解図と、釜32の正面図とを含む。特定の実施例では、容器又は釜32は、例えば、キャリッジ上部78と、キャリッジ下部80と、キャリッジサブアセンブリ82と、上部84と、下部86とを含む。ある実施形態では、容器32は、1つ以上のシールを含む。特定の実施例では、ユーザは、下部86を上部84から外すことができる。
【0064】
特定の実施形態では、玩具システム30は、1つ以上のハンドル39を備える。1つ又は複数のハンドル39は、ユーザが玩具システム30を移動できるように構成できる。特定の実施例では、玩具システム30は、容器32を表面上に支持するように構成された1つ又は複数の脚部41を含む。特定の実施例では、玩具システム30は、容器32の上部リムを閉じるように構成されたカバー43を含む。特定の実施形態では、玩具システム30は、外側ボウルシール45及び内側ボウルシール47を含む。
【0065】
図11は、キャリッジサブアセンブリ82の分解図である。特定の実施形態では、キャリッジサブアセンブリ82は、霧システム62、スピーカー88、モーター58、ギアボックス60、バッテリー74、ノックセンサー90、および充電ポート76のうちの1つ以上を含んでいる。ある実施形態では、ノックセンサ90は、棒100と容器32の縁部との接触を感知するように構成される。
【0066】
ある実施形態では、キャリッジサブアセンブリ82は、リセットコンポーネント51を備えている。ある実施形態では、リセットコンポーネント51は、例えば、鍵穴49を含む。ある実施形態では、キャリッジアセンブリ82は、解放機構53を備えている。特定の実施形態において、解放機構53は、例えば、ピン54を含む。
【0067】
図12は、キャリッジ34が第1の位置38から第2の位置40へ釜32内で回転されるときに、キャリッジ34の一連の図を含む。特定の実施形態では、キャリッジ34は180度回転する。ある実施形態では、水は、キャリッジ34がひっくり返されるか、または回転されると、キャリッジ34から貯水槽50に移動する。特定の実施形態において、玩具48は、キャリッジ34が回転する前に、第2の収容空間44の所定位置に保持される。例えば、或る実施形態では、玩具48は、キャリッジ34が第1の位置38にあるときに、第2の収容空間44内で上下逆さに吊り下げられる。ある実施形態では、第2の位置40まで一旦回転されると、第2の収容空間44は、頂部開口部46の方を向いている。特定の実施形態において、玩具48は、キャリッジ34が第2の位置40にあるときに、第2の収容空間44内で上を向いている。
【0068】
図13は、モータ58及びギアボックス60を示す。特定の実施形態において、モータ58及びギアボックス60は、キャリッジ34が第1の位置38と第2の位置40との間で回転できるようにピン54のロックを解除するように構成されている。ある実施形態では、第1の収容空間42は、1つまたは複数の水センサ108を含んでいる。ある実施形態では、1つ又は複数の水センサ108は、水が第1の収容空間42内に配置されるときを感知する。ある実施形態では、1つのより多くのセンサ108は、容器32を起動させる。
【0069】
図14は、図1の玩具/人形48の骨格94の平面図であり、玩具/人形48は、モジュール92をさらに含むことができる。図示の実施形態では、骨格94の各肢は、曲げ可能なワイヤから形成される。特定の実施形態では、骨格94の各脚部は、1つ以上の相互接続されたリンクを含む。特定の実施例では、骨格94の各脚部は、ポーズ可能である。
【0070】
図15は、図14の玩具/人形48の頭部96を示し、頭部96は、モジュール92を囲むことができる。ある実施形態では、頭部96は、面板98とフレーム93とを備えている。ある実施形態では、フレーム93は、頭部96内でモジュール92を支持する。モジュール92は、1つ又は複数の電子部品を収容するように構成できる。ある実施形態では、モジュール92は、1つまたは複数のねじ97によって頭部96の面板98に固定される。
【0071】
特定の実施形態では、人形48は、1つまたは複数の容量センサ95を含む。例えば、特定の実施形態では、頭部96の上面は、容量センサ95を備える。特定の実施形態では、容量センサ95の起動により、玩具/人形48は、音を発し、および/または光を発する。特定の実施形態において、容量センサ95は、ユーザのタッチによって起動される。
【0072】
図16は、図15の玩具/人形48の分解図である。特定の実施形態では、頭部96は、スピーカ99を含む。特定の実施形態では、スピーカ99は、音を発するように構成される。ある実施形態では、頭部96は、容量センサ95を備えている。特定の実施形態では、頭部96はオン/オフスイッチ101を備える。特定の実施形態では、オン/オフスイッチ101は、玩具/人形48をオフまたはオンにするように構成される。ある実施形態では、頭部96は、1つまたは複数のバッテリ103を備える。特定の実施例では、1つ又は複数のバッテリ103は、3つのバッテリである。特定の実施例では、1つ又は複数のバッテリ103は、1.5ボルトのボタン電池である。特定の実施例では、電池は3個のLR44電池である。もちろん、本開示の範囲内に留まりながら、他の数のバッテリ並びにタイプのバッテリを玩具システム30に採用することができる。ある実施形態では、頭部92は、凹状スイッチ106を含んでいる。
【0073】
図17は、図1の容器32および玩具/人形48と共に使用するための棒100の斜視図および分解図を含む。特定の実施形態では、棒100は、磁石102を含む。特定の実施形態では、磁石102は、玩具48内のホールセンサをトリガし、玩具48に所定の動作を行わせる。特定の実施形態において、所定の動作は、音を出し、頭部92上の宝石を点灯させることである。ある実施形態では、棒100は誘導子を含んでいる。
【0074】
図18は、図1の容器または釜32および玩具/人形48の概略構成図である。棒100の実施形態の概略構成図も提供される。特定の実施形態では、人形48は、容器32によって無線荷電することができる。特定の実施形態において、容器又は釜32は、1又はそれ以上のモータ58、1又はそれ以上のLED109、水センサ108、ピエゾ素子105、霧システム及び電力回路62、マイクロコントローラ(MCU)107、及びバッテリ74を含むことができる。無線充電機能を含む実施形態では、容器32は、さらに、電力コイル用の無線電力コイルおよびドライバ回路を含むことができる。
【0075】
特定の実施形態において、玩具48は、容量センサ95と、スピーカ99と、マイクロコントローラ(MCU)111と、1つ又は複数のLED113とを含むことができる。ある実施形態では、玩具48は、ホールセンサ115を含むことができる。無線充電機能を含む実施形態では、玩具48は、キャパシタおよび無線電力受信機をさらに含むことができる。
【0076】
図19は、キャリッジ34に人形48を取り付けるための取り外し可能な接続部を示す。特定の実施例では、容器32は、使用者が動作モードを選択するためのスイッチを含む。特定の実施形態では、動作モードは、誕生モード、魔法モード、およびオフモードを含む。特定の実施形態では、ユーザは、最初に製品を使用するときに誕生モードを選択することができる。特定の実施形態では、ユーザが玩具48を再び誕生させたい場合に、誕生モードを繰り返し使用することができる。特定の実施形態では、玩具システム30は、最初に誕生モードでユーザに提供される。特定の実施形態では、魔法モードは、ユーザが既に玩具48を誕生させた後であるが、追加の魔法を作りたい場合に選択される。
【0077】
ある実施形態では、解放可能な接続部は、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104である。特定の実施形態では、玩具48を、1つ又は複数のプラグ又は保持クリップ104を用いて容器32内に保持することができる。ある実施形態では、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104は、第2の収容空間44から突出して、玩具48の本体および/または頭部96の1つまたは複数の穴に嵌合することができる。ある実施形態では、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104は、玩具48を把持または保持することができる。例えば、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104は、玩具48の一部分(例えば、脚部)を把持または挟み込むことができる。
【0078】
ある実施形態では、頭部96は、凹型スイッチ106およびカバーを含むことができる。例えば、1つ又はそれ以上のプラグ又は保持クリップ104が穴に挿入されると、凹型スイッチ106が押されて玩具48を非作動状態にする。ある実施形態では、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104が穴から取り外されると、凹型スイッチ106は、1つまたは複数のプラグまたは保持クリップ104から外れ、玩具48を起動またはオンにする。特定の実施形態では、1つ又は複数のプラグ又は保持クリップ104は、プレスフィット方式で穴に係合することができ、及び/又は、キャリッジ34が第2の位置40にある場合に、玩具48が上下逆さまにされ、第2の収容空間44に取り付けられたときに、1つ又は複数のプラグ又は保持クリップ104が穴から脱落するのを阻止するロック機能を含むことができる。
【0079】
図20は、玩具システム30を用いて遊ぶための例示的な方法を示す。記載された方法は、単なる例示である。任意のステップは、本開示の範囲内に留まりながら、順番に並べ替えることも、省略することもできる。
【0080】
特定の実施形態において、ステップAにおいて、水センサ108をトリガするために、釜32に水が追加される。次に、ステップBにおいて、水溶性材料が水に添加される。特定の実施形態では、使用者は、ステップCで、棒100を用いて、材料を撹拌し、釜32の側面をタップすることができる。特定の実施形態では、使用者は、ステップDで、材料にフィズを追加することができ、ステップEで、使用者は、材料を撹拌し、棒100を用いて釜32の側面をタップして、進行させることができる。特定の実施形態では、ユーザは、ステップFで、水溶性紙上におもちゃ/人形48の名前を書き込むことができる。特定の実施形態では、ステップGで、紙を釜に加えることができる。特定の実施形態では、ユーザは、ステップHで釜を撹拌し、釜32の側面を棒100で叩いて進行することができる。特定の実施形態では、霧が現れ、次いでステップIで玩具/人形48が明らかになる。特定の実施形態では、ユーザは、ステップJで釜32から玩具/人形48を取り外すことができる。特定の実施形態では、ステップKで、一旦、玩具/人形48の頭部のジェムを取り外すと点灯する。特定の実施形態では、頭部96がステップLで容量センサ95をトリガすることができる。特定の実施形態では、棒100内の磁石がホールセンサ115をトリガすることができる。特定の実施形態では、玩具/人形48は、釜32にクリップ留めして、無線電力を受信することができる。
【0081】
別の代表的な遊びの方法は、玩具システム30が、最初に、第1の収容空間42に水が接触することによって起動することを含む。次に、ユーザは、第1の収容空間42内に薬を作るために、1つまたは複数のフィズや水溶性アイテムを加える。ユーザは、容器32を棒100で叩いて、薬作成プロセスを進行させる。容器32が点灯し、音を出す。容器32は霧を放出し、キャリッジ34は玩具48を出現させる第2の位置40へ回転する。棒100の端部は、容器32の近くに置かれたときに点灯することができる。無線充電を含む特定の実施形態では、容器32は誘導コイルを含む。誘導コイルは、棒100を起動することができる。棒100は、玩具48内のホールセンサをトリガーして、玩具48が音を発し、その頭部の宝石が点灯するようにすることができる。玩具48内のキャップセンサ95が起動されると、玩具48はまた、音声を発し、光を発することができる。特定の実施例では、玩具48は、容器32内の誘導コイルからの無線電力伝送を用いて充電される。
【0082】
図21は、霧流体補充開口72の実施形態の図を示す。ある実施形態では、霧システム62を霧の液体で補充するための開口72は、補充ボトル117の形状に適合する形状を有する。このようにして、詰め替えボトル117は、開口72の形状に対応する形状のノズル119を有する。図示の実施形態では、開口部72は、一般的な家庭用ボトルまたは注射器での開口部72への霧システム62の充填を禁止する最大直径の十字形状119を有する。もちろん開口72および、詰め替えボトル117のノズル119の形状は、十字形状である必要はない。他の形状も本開示の範囲内にある。
【0083】
図22は、霧システム62のためのダクト110の実施形態の図を示す。図示の実施形態では、ダクト110の少なくとも一部がキャリッジ34内に配置されている。特定の実施形態では、ダクト110の容積は、霧が冷却されてからダクト110およびキャリッジ34を出るまでの時間を許容するのに十分な大きさである。ダクト110の例示的容積は、図22に示される。
【0084】
ある実施形態では、霧は、霧システム62から出た後、キャリッジ34内のダクト110に入る。特定の実施形態では、ダクト110の容積は、霧がヒータコイル64を出た後、最終的にキャリッジ34を出て第1の収容空間42に入る前に冷えるように選択される。特定の実施形態において、1つ又は複数のダクト110の幾何学的形状(例えば、サイズ、体積、長さ、幅、高さ、面積など)は、変化し得る。例えば、特定の実施形態では、霧の温度の望ましい低下を達成するために、1つまたは複数のダクト110の幾何学的形状を選択することができる。ある実施形態では、1つまたは複数のダクト110内の霧を冷却することにより、霧の密度を高めて、霧が直ちに頂部開口46から立ち上がって出るのではなく、第1の収容空間42の表面に近づけたままにすることができる。
【0085】
図示の実施例では、ダクト110は第1の収容空間42に隣接して配置されている。例えば、図示の実施の形態では、ダクト110は、第1の収容空間42を形成する表面又は壁に隣接して配置されている。ある実施形態では、第1の収容空間42が室温の水で満たされると、壁の温度は、霧がヒータコイル64から離れるときに、加熱された霧の温度より低くなる。特定の実施形態では、加温された霧をダクト110に流すだけでなく充填された第1の収容空間42に隣接して流すと、霧の温度がさらに下がる。このようにして、ヒータコイル64から出るときに周囲の空気の密度よりも少なかった可能性のある霧の密度は、周囲の空気の密度よりも大きい値まで増加される。ある実施形態では、霧システム62は、1つ以上の出口穴33を含む。特定の実施例では、1つ又は複数の出口穴33は、キャリッジ34の周囲に分布されて、霧を容器32内で均等に分布させることができる。
【0086】
図23は、人形または玩具48以外のアイテムを出現させるためのエンクロージャ68の実施形態の図を示す。特定の実施例では、エンクロージャ68は、基部123及びカバー121を含む。図示した実施形態において、カバー121は基部123にヒンジ留めされ、使用者がエンクロージャ68の内部にアクセスできるように基部123に対して開閉できる。
【0087】
特定の実施例では、エンクロージャ68は、第2の収容空間44内に固定されるように構成される。例えば、エンクロージャ68は、第2の収容空間44から延びる1つまたは複数の支柱または保持クリップ104を受け入れるように構成された1つまたは複数の受け口を含むことができる。このようにして、キャリッジ34が第1の位置38で上下逆になったとき、エンクロージャ68は、第2の受容空間44に接続されたままである。開示は、図示された実施形態に限定されず、代わりに、当業者に周知の任意の他の締結具を含むことができる。
【0088】
用語
ここでは、特定の実施形態および実施例が開示されているが、発明の主題は、具体的に開示されている実施形態における例を超えて、他の代替の実施形態および/または用途、ならびにそれらの修正および均等物にまで及ぶ。したがって、本明細書に付した特許請求の範囲は、上に記載した特定の実施形態のいずれによっても限定されない。例えば、本明細書に開示される任意の方法またはプロセスにおいて、方法またはプロセスの行為または動作は、任意の適切なシーケンスで実行されてもよく、必ずしも任意の特定の開示されるシーケンスに限定されない。様々な動作は、次に、特定の実施形態の理解に役立つ方法で、複数の独立的な動作として説明され得る。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が順序に依存することを意味すると解釈されるべきではない。さらに、本明細書に記載する構造、システム、および/または装置は、一体の構成要素として、または別個の構成要素として具体化することができる。種々の実施形態を比較する目的で、これらの実施形態の特定の態様および利点を説明する。必ずしも全てのそのような態様または利点が、任意の特定の実施形態によって達成されるわけではない。したがって、例えば、種々の実施形態は、本明細書に教示されるように必ずしも他の局面または利点を達成することなく、1つの利点または利点群を達成または最適化する方法で実施されてもよいし、本明細書にも教示されまたは示唆されるように、他の局面または利点を達成しなくてもよい。
【0089】
特定の態様、実施形態、又は例とともに記載された特徴、材料、特性、又はグループは、互換性がない場合を除き、この部又はこの明細書の他の場所に記載された任意の他の態様、実施形態又は例に適用可能であると理解されるべきである。本明細書に開示の特徴(付随する請求項、要約及び図面を含む)、及び/又はそのように開示の任意の方法又はプロセスのステップの全ては、そのような特徴及び/又はステップの少なくとも幾つかが相互に排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わされてもよい。保護は、前述の任意の実施形態の詳細に限定されない。保護は、本明細書に開示される特徴(添付の請求項、要約及び図面を含む)の任意の新規な1つ又は任意の新規な組み合わせ、又は開示される任意の方法又はプロセスの任意の新規な1つ又は任意の組み合わせにまで及ぶ。
【0090】
さらに、別々の実装の文脈で本開示に記載される特定の特徴は、単一の実施で組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施のコンテキストで記述される様々な特徴は、別々にまたは任意の適切なサブコンビネーションで複数の実施において実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上述され得るが、クレームされた組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、いくつかの場合において、その組み合わせから切り離され得、その組み合わせは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形としてクレームされ得る。
【0091】
さらに、動作は、図面に描かれているか、特定の順序で説明されているが、そのような動作は、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序で、または、逐次的な順序で行われる必要はなく、または、すべての動作が行われる必要もない。図示又は説明されていない他の操作は、実施例の方法及びプロセスに組み込むことができる。例えば、1つまたは複数の追加の動作は、記載された動作のいずれかの前、後、同時に、または間で行うことができる。さらに、演算は、他の実施において再配置又は再順序付けされてもよい。当業者であれば、実施形態では、図示及び/又は開示されたプロセスで取られた実際のステップは、図に示されたものと異なる場合があることを理解するであろう。実施形態に応じて、上述のステップのうちの特定のものは除去され、他のものは追加されてもよい。さらに、上記で開示された特定の実施形態の特徴および属性は、さらなる実施形態を形成するために異なる方法で組み合わされてもよく、そのすべては本開示の範囲に含まれる。また、上述の実施形態における種々のシステム構成要素の分離は、全ての実施においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載された構成要素およびシステムは、一般に、単一の製品に一体化され得るか、または複数の製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0092】
本開示の目的で、特定の態様、利点、及び新規な特徴について、本明細書に説明する。必ずしも全てのそのような利点が特定の実施例に従って達成されるわけではない。したがって、例えば、当業者は、開示が、本明細書で教示されるような他の利点を必ずしも達成することなく、1つの利点または1つの利点群を達成する方法で、具現化または実施され得ることを認識するであろう。
【0093】
詳述目的のために、ここで使用される「水平」という用語は、その方向に関係なく、説明されている装置が使用されているか、説明されている方法が実行されている領域の床またはグランドの平面または表面に平行な平面として定義される。「床」という用語は、「地面」という用語と交換することができ、「垂直」という用語は、ちょうど定義されるような水平に対して垂直な方向を意味する。「上」、「下」、「底」、「頂」、「側面」、「より高い」、「より低い」、「より上」、「超える」、「下方」などの用語は、水平面に関して定義されている。
【0094】
ここで使用される条件付き言語は、特に明記されない限り、例えば「可能」、「可能であった」、「かもしれない」、「おそらく」、等であり、特に明記されない限り、または使用されるコンテキスト内で他の理解がなされない限り、特定の実施例は含むが、他の実施例は特定の特徴、要素、および/またはステップを含まないことを一般的に伝えることを意図している。従って、このような条件付き言語は、特徴、要素および/またはステップが、一以上の実施例に必要である、又は、1つまたは複数の実施形態が、これらの特徴、要素および/またはステップがいずれかの特定の実施形態に含まれるか、または実行されるかについて、他の入力またはプロンプトの有無にかかわらず、決定するための論理を含むことを一般的には意味しない。「含む(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は同義であり、包括的に非制限に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを除外しない。また、用語「又は」は、その包括的な意味で(排他的な意味ではなく)使用され、その結果、例えば、要素のリストを接続するために使用される場合、用語「又は」は、リスト中の要素の1つ、いくつか、又はすべてを意味する。
【0095】
用語「X、Y、Zの少なくとも1つ」のような用語は、特に明記されていない限り、項目、条件等はX、Y、Zのいずれかであることを伝えるために一般に使用される文脈の理解がなされる。したがって、このような用語は、特定の実施例がXの少なくとも一つ、Yの少なくとも一つ及びZの少なくとも1つの存在を必要とすることを一般的には意味しない。
【0096】
本明細書で使用される用語「およそ」、「約」、「概ね」、および「実質的」などの程度の用語は、所望の機能を引き続き果たし、または所望の結果を達成する、記載の値、量、または特性に近い値、量、または特性を表す。例えば、「およそ」、約」、「概ね」、および「実質的」という用語は、記載された量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、および0.01%未満の量を指すことができる。別の例として、特定の実施例では、用語「略平行」及び「実質平行」は、15度以下、10度、5度、3度、1度、0.1度、又はその他の程度で正確に平行から逸脱する値、量、又は特性を指す。
図1
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