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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-29
(45)【発行日】2024-09-06
(54)【発明の名称】円型振動ふるい装置
(51)【国際特許分類】
   B07B 1/28 20060101AFI20240830BHJP
【FI】
B07B1/28 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022187431
(22)【出願日】2022-11-24
(65)【公開番号】P2024076066
(43)【公開日】2024-06-05
【審査請求日】2023-07-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000227489
【氏名又は名称】日東富士製粉株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000152136
【氏名又は名称】株式会社徳寿工作所
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】中田 昭久
(72)【発明者】
【氏名】岡田 啓
(72)【発明者】
【氏名】宍戸 浩
(72)【発明者】
【氏名】吉田 泰三
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 元博
【審査官】葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】実開昭56-007578(JP,U)
【文献】国際公開第2005/049229(WO,A2)
【文献】中国特許出願公開第114345698(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/00- 1/62
B07B 13/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動機構を取り付けた円筒体内にふるい網を張設し、ふるい網上に供給された2種の大きさが異なる粉粒体材料からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して粉粒体製品を得るためにふるい分けを行う円型振動ふるい装置であって、円筒体は有底の下部円筒体、中央部円筒体および上部円筒体を連設してなり、上部円筒体に前記2種の粉粒体材料のうち粒度が小さい粉粒体材料をふるい分けするためのふるい網を張設し、中央部円筒体に前記2種の粉粒体材料のうち粒度が大きい粉粒体材料をふるい分けするためのふるい網を張設するとともに、上部円筒体に粒度が小さい粉粒体材料を投入するための投入口を設け、中央部円筒体に粒度が大きい粉粒体材料を投入するための投入口を設け、下部円筒体にふるい網を通過しそれぞれ粗粒異物を除去された2種の粉粒体製品をふるい下として排出するための排出口を設けて、粒度が小さい粉粒体材料に混入されている粗粒異物を上部円筒体に張設されたふるい網上にふるい上として残留させ、粒度が大きい粉粒体材料に混入されている粗粒異物を中央部円筒体に張設されたふるい網上にふるい上として残留させて、それぞれ粗粒異物を除去された前記2種の大きさが異なる粉粒体製品が下部円筒体に設けた排出口から排出されるよう構成されたことを特徴とする円型振動ふるい装置。
【請求項2】
前記上部円筒体および前記中央部円筒体に、上部円筒体に張設されたふるい網および中央部円筒体に張設されたふるい網にふるい上として残留する粗粒異物を排出するための排出口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項1に記載の円型振動ふるい装置。
【請求項3】
前記上部円筒体には上方中央部に粒度が小さい粉粒体を投入するための投入口を設けた蓋体が被着されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の円型振動ふるい装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は円型振動ふるい装置、詳しくは、2種の大きさが異なる粉粒体をふるい分けし、それぞれの粉粒体に混入されている粗粒異物を除去して2種の粉粒体製品を得ることができる円型振動ふるい装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食品、医薬品、化学品など多くの分野においては、無機材料、有機材料をはじめとする種々の材料の粉粒体については、品位維持、品質保証を確保するため、目的外の粗粒異物の混入を防止するためにふるい分け(チェックふるい)を行って、ふるい網を通過した粉粒体のみを製品としており、ふるい分けのために、通常、振動電動機によりふるい網を加振してふるい網上の粉粒体材料のふるい分けを行う円型振動ふるい装置が使用されている。
【0003】
このような粉粒体材料のふるい分けにおいては、2種の大きさが異なる粉粒体材料をふるい分けし、それぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して2種の粉粒体製品を得ることが必要とされる場合が多々あるが、従来の円型振動ふるい装置では、以下に説明するように、2種の大きさが異なる粉粒体材料からそれぞれの粗粒異物を除去するとともに粗粒異物の混入を防止して、2種の粉粒体製品を得ることを効率よく行うことができないという問題点があった。
【0004】
円型振動ふるい装置は、振動機構を取り付けた円筒体内にふるい網を張設してなるもので、具体的には、図5に示すように、基台13上にコイルばね12により弾性支持された円筒体Cからなり、円筒体内にはふるい網が張設され、振動電動機(図示せず)によりふるい網を加振してふるい網上の粉粒体材料のふるい分けが行われる。
【0005】
図5において、2種の大きさが異なる粉粒体材料A(粉粒体材料Bと比較して粒度が小さい粉粒体材料)、粉粒体材料B(粉粒体材料Aと比較して粒度が大きい粉粒体材料)からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去するためにふるい分けを行おうとする場合、上部円筒体3に粉粒体材料Bから粗粒異物を除去するためのふるい網5bを張設し、中央部円筒体8に粉粒体材料Aから粗粒異物を除去するためのふるい網5aを張設して、上部円筒体3に被着した蓋体1の中央部に設けた投入口2から粉粒体材料AおよびBを投入してふるい分けを行うと、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4からは粉粒体材料Bに含まれる粗粒異物Bfがふるい上として排出され、中央部円筒体8に設けた排出口(中央部排出口)9からはふるい網5aでふるい分けされた粉粒体材料Aに含まれる粗粒異物Afがふるい上として排出されるが、排出口(中央部排出口)9からは同時にふるい網5bを通過して粗粒異物Bfが除去された粉粒体製品Bpのうちふるい網5aを通過できない大きさの粗粒体製品Bpも排出されてしまうため、有底の下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から粉粒体製品Apとともに排出される粉粒体製品Bpの量が得られるべき量より少なくなってしまうという問題が生じる。
【0006】
上記の問題を解決するために、上部円筒体3と有底の下部円筒体を連設した筒体からなる円型振動ふるい装置を2基使用し、一方の円型振動ふるい装置を粉粒体材料Aのふるい分け(チェックふるい)のみに使用し、他方の円型振動ふるい装置を粉粒体材料Bのふるい分け(チェックふるい)のみに使用することが行われている。すなわち、図6に示す一方の円型振動ふるい装置S1には上部円筒体3に粉粒体材料Aから粗粒異物Afを除去するためのふるい網5aを張設して、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4から粗粒異物Afをふるい上として排出するとともに、下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から粉粒体製品Apをふるい下として排出するようにし、図7に示す他方の円型振動ふるい装置S2には上部円筒体3に粉粒体材料Bから粗粒異物Bfを除去するためのふるい網5bを張設して、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4から粗粒異物Bfをふるい上として排出するとともに、下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から粉粒体製品Bpをふるい下として排出するようにして、粉粒体製品Apと粉粒体製品Bpを別々に得ることが行われている。
【0007】
また、1基の円型振動ふるい装置で、まず、図8(A)に示すように、上部円筒体3に粉粒体材料Aから粗粒異物Afを除去するためのふるい網5aを装着して、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4から粗粒異物Afをふるい上として排出するとともに、下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から粉粒体製品Apをふるい下として排出して粉粒体製品Apを得るという粉粒体材料Aのふるい分け(チェックふるい)を行ったのち、図8(B)に示すように、当該円型振動ふるい装置Sの篩別部の分解組立作業を行って、ふるい網5aを粉粒体材料Bから粗粒異物Bfを除去するためのふるい網5bに交換し、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4から粗粒異物Bfをふるい上として排出するとともに、下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から粉粒体製品Bpをふるい下として排出して粉粒体製品Bpを得るという粉粒体材料Bのふるい分け(チェックふるい)を行うという手法も実施されている。
【0008】
しかしながら、円型振動ふるい装置を2基使用する手法では、設置スペースの問題、2基の装置を稼働させなければならないためにエネルギーコストが嵩むという問題、2種の粉粒体製品の混同製品を得るためにはそれぞれの装置で得られた粉粒体製品を均一に混合しなければならないという問題などがあり、1基の円型振動ふるい装置で、ふるい網を交換して2度のふるい分け(チェックふるい)を行う手法においては、その都度、篩別部の分解組立作業を行わなければならないという問題などがあって、上記従来の手法には問題点が多く作業効率に欠けるという難点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2019-188282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、2種の大きさが異なる粉粒体材料をふるい分けし、それぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して2種の粉粒体製品を得るための円型振動ふるい装置における上記従来の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、1基の装置でふるい網を交換することなく2種の大きさが異なる粉粒体材料をふるい分けし、それぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して2種の粉粒体製品を得ることができ、とくに2種の粉粒体製品が均一に混ざり合った混同粉粒体製品を得るために好適で作業効率に優れた円型振動ふるい装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための請求項1による円型振動ふるい装置は、振動機構を取り付けた円筒体内にふるい網を張設し、ふるい網上に供給された2種の大きさが異なる粉粒体材料からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して粉粒体製品を得るためにふるい分けを行う円型振動ふるい装置であって、円筒体は有底の下部円筒体、中央部円筒体および上部円筒体を連設してなり、上部円筒体に前記2種の粉粒体材料のうち粒度が小さい粉粒体材料をふるい分けするためのふるい網を張設し、中央部円筒体に前記2種の粉粒体材料のうち粒度が大きい粉粒体材料をふるい分けするためのふるい網を張設するとともに、上部円筒体に粒度が小さい粉粒体材料を投入するための投入口を設け、中央部円筒体に粒度が大きい粉粒体材料を投入するための投入口を設け、下部円筒体にふるい網を通過しそれぞれ粗粒異物を除去された2種の粉粒体製品をふるい下として排出するための排出口を設けて、粒度が小さい粉粒体材料に混入されている粗粒異物を上部円筒体に張設されたふるい網上にふるい上として残留させ、粒度が大きい粉粒体材料に混入されている粗粒異物を中央部円筒体に張設されたふるい網上にふるい上として残留させて、それぞれ粗粒異物を除去された前記2種の大きさが異なる粉粒体製品が下部円筒体に設けた排出口から排出されるよう構成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項2による円型振動ふるい装置は、請求項1において、前記上部円筒体および前記中央部円筒体に、上部円筒体に張設されたふるい網および中央部円筒体に張設されたふるい網にふるい上として残留する粗粒異物を排出するための排出口をそれぞれ設けることを特徴とする。
【0013】
請求項3による円型振動ふるい装置は、請求項1または請求項2において、前記上部円筒体には上方中央部に粒度が小さい粉粒体を投入するための投入口を設けた蓋体が被着されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、1基の円型振動ふるい装置で、2種の大きさが異なる粉粒体材料からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して粉粒体製品を得るためのふるい分けを行うことができるから、2基を稼働させる従来の手法に比べて設置スペースが抑えられるとともにエネルギーコストも抑えられ、省スペース、省エネルギーを達成することができる。
【0015】
また、1基の円型振動ふるい装置で、ふるい網交換のための篩別部の分解組立作業を行う必要もなく、2種の大きさが異なる粉粒体材料からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去して粉粒体製品を得るためのふるい分けを行うことができるから、作業時間の短縮、省作業、優れた作業効率を達成することもできる。
【0016】
本発明の円型振動ふるい装置によれば、2種の大きさが異なる粉粒体製品が分散された状態で混ざり合って下部円筒体に設けた排出口から排出されるから、2種の粉粒体製品が均一に混ざり合った混同粉粒体製品を得るためのプレ混合としての効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態の一実施例を示す円型振動ふるい装置の縦断面図である。
図2】本発明の第1の実施形態の他の実施例を示す円型振動ふるい装置の縦断面図である。
図3】本発明の第2の実施形態の一実施例を示す円型振動ふるい装置の縦断面図である。
図4】本発明の第2の実施形態の他の実施例を示す円型振動ふるい装置の縦断面図である。
図5】2種の大きさが異なる粉粒体材料A(粉粒体材料Bと比較して粒度が小さい粉粒体材料)、粉粒体材料B(粉粒体材料Aと比較して粒度が大きい粉粒体材料)からそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物を除去するためにふるい分けを行い、粉粒体製品ApおよびBpの一部を得るための従来の円型振動ふるい装置の縦断面図である。
図6】粉粒体材料Aのみをふるい分けして、粉粒体製品Apを得るための円型振動ふるい装置S1の縦断面図で、図7と併せて従来の手法を説明する図である。
図7】粉粒体材料Bのみをふるい分けして、粉粒体製品Bpを得るための円型振動ふるい装置S2の縦断面図である。
図8】1基の円型振動ふるい装置で、2種の大きさが異なる粉粒体材料AおよびBからそれぞれの粉粒体材料に混入されている粗粒異物AfおよびBfを除去するためにふるい分けを行う場合、まず、粉粒体材料Aから粗粒異物Afを除去して粉粒体製品Apを得るためのふるい分けを行い、ついで、張設されているふるい網を交換(張り替え)して、粉粒体材料Bから粗粒異物Bfを除去して粉粒体製品Bpを得るためのふるい分けを行う従来の手法を説明する図であり、図8(A)は粉粒体材料Aをふるい分けして、粉粒体製品Apを得るための円型振動ふるい装置S1の縦断面図、図8(B)は粉粒体材料Bをふるい分けして、粉粒体製品Bpを得るための円型振動ふるい装置S2の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面により、本発明の円型振動ふるい装置について説明する。なお、本発明の円型振動ふるい装置Sを示す図1~4において、従来と同じ部材については同一の符号を付した。
【0019】
図1~2は、本発明の第1の実施形態の一実施例を示す円型振動ふるい装置で、円型振動ふるい装置Sは、振動機構を取り付けた円筒体C内にふるい網を張設してなるもので、具体的には、基台13上にコイルばね12により弾性支持された円筒体Cからなり、円筒体内にはふるい網が張設され、振動電動機(図示せず)によりふるい網を加振してふるい網上の粉粒体材料のふるい分けが行われる。
【0020】
円筒体Cは有底の下部円筒体10、中央部円筒体8および上部円筒体3を連設してなり、上部円筒体3に2種の粉粒体材料のうち粉粒体材料A(粉粒体材料Bと比較して粒度が小さい粉粒体材料)をふるい分けするためのふるい網5aを張設し、中央部円筒体8に粉粒体材料B(粉粒体材料Aと比較して粒度が大きい粉粒体材料)をふるい分けするためのふるい網5bを張設する。
【0021】
上部円筒体3に粉粒体材料Aを投入するための投入口を設ける。投入口の設置形態は、図1に示すように、上部円筒体3に上方中央部に投入口2を設けた蓋体1を被着する形態でもよく、図2に示すように、上部円筒体3にフレキシブルシュート1aを介して取り付けた固定蓋1bでもよい。中央部円筒体上部6には粉粒体材料Bを投入するための投入口(中央部投入口)7を設ける。
【0022】
下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から、ふるい網5a、5bを通過して粉粒体材料Aおよび粉粒体材料Bからそれぞれ粗粒異物AfおよびBfを除去された2種の粉粒体製品Ap、Bpがふるい下として排出され、粒体材料Aに混入されていた粗粒異物Afは、上部円筒体3に張設されたふるい網5a上にふるい上として残留し、粉粒体材料Bに混入されていた粗粒異物Bfは中央部円筒体8に張設されたふるい網5b上にふるい上として残留する。
【0023】
図1~2に示す第1の実施形態においては、上部円筒体3に張設されたふるい網5a上にふるい上として残留した粗粒異物Afは、上部円筒体3に設けた排出口(上部排出口)4から排出され、中央部円筒体8に張設されたふるい網5b上にふるい上として残留した粗粒異物Bfは、中央部円筒体8に設けた排出口(中央部排出口)9から排出されるようになっている。
【0024】
なお、下部円筒体10に設けた排出口(下部排出口)11から排出される2種の粉粒体製品ApおよびBpは、互いに分散された状態で混ざり合って粉粒体製品ApとBpの混同製品となっており、本発明の円型振動ふるい装置によって混同粉粒体製品を得るためのプレ混合としての効果が得られることが認められる。
【0025】
図3~4は、本発明の第2の実施形態の一実施例を示す円型振動ふるい装置Sで、図1~2に示す前記第1の実施形態のものと比べ、上部円筒体3に張設されたふるい網5a上にふるい上として残留した粗粒異物Afを排出するための排出口(上部排出口)、中央部円筒体8に張設されたふるい網5b上にふるい上として残留した粗粒異物Bfを排出するための排出口(中央部排出口)が無い点でのみ異なる。
【0026】
図3~4に示す第2の実施形態の円型振動ふるい装置は、2種の粉粒体材料A、Bに含まれる粗粒異物Af、Bfが微量とわかっている粉粒体材料をふるい分けするための専用装置であり、上部円筒体3に張設されたふるい網5a上にふるい上として残留した粗粒異物Afおよび中央部円筒体8に張設されたふるい網5b上にふるい上として残留した粗粒異物Bfは、適宜な時期にふるい装置の篩別部を分解して取り出される。
【符号の説明】
【0027】
1 蓋
1a フレキシブルシュート
1b 固定蓋
2 投入口
3 上部円筒体
4 排出口(上 部排出口)
5a 粒度が小さい粉粒体材料Aをふるい分けするためのふるい網
5b 粒度が大きい粉粒体材料Bをふるい分けするためのふるい網
6 中央部円筒体上部
7 投入口(中央部投入口)
8 中央部円筒体
9 排出口(中央部排出口)
10 下部円筒体
11 排出口(下部排出口)
12 コイルばね
13 基台
S 円型振動ふるい装置
S1 粉粒体材料Aをふるい分けして、粉粒体製品Apを得るための円型振動ふるい装置
S2 粉粒体材料Bをふるい分けして、粉粒体製品Bpを得るための円型振動ふるい装置
C 円筒体
Ap 粉粒体材料Aから得られた粉粒体製品
Bp 粉粒体材料Bから得られた粉粒体製品
Af 粉粒体材料Aに混入されている粗粒異物
Bf 粉粒体材料Bに混入されている粗粒異物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8